JP2024052390A - 手すり装置 - Google Patents

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あすか 吉本
怜佳 宮尾
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Abstract

Figure 2024052390000001
【課題】安全性の向上と、保管時の安定性の向上と、を両立して実現することができる手すり装置を提供する。
【解決手段】手すり装置1は、ベース2と、ベース2から上方に突出した支柱3と、支柱3によって支持される手すりと、を備える。ベース2は、板状のプレート5と、プレート5の少なくとも一部を覆うカバー6と、を有する。カバー6は、ベース2が設置面G1に設置された設置状態において、少なくとも一部が設置面G1に接触する周縁部61を有する。周縁部61は、互いに対向する第1面S1及び第2面S2を有する。第1面S1の少なくとも一部は曲面である。第2面S2の少なくとも一部は、設置状態において、設置面G1と交差する方向に延伸する平面である。
【選択図】図3

Description

本開示は、一般に手すり装置に関し、より詳細にはユーザの動作を補助する手すり装置に関する。
特許文献1に記載の仮設手すりは、ベースプレートと、ベースプレートから上方に立ち上がった柱を有する手すりと、を備える。
特開2022-044411号公報
特許文献1に記載されているような仮設手すり(手すり装置)において、ユーザが使用する際の安全性を向上するために、ベースプレート(ベース)の周縁部に傾斜を設けた場合、周縁部を接地させてベースプレート(ベース)を保管したときの安定性が低下する可能性があった。
本開示は上記課題に鑑みてなされ、安全性の向上と、保管時の安定性の向上と、を両立して実現することのできる手すり装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る手すり装置は、ベースと、前記ベースから上方に突出した支柱と、前記支柱によって支持される手すりと、を備える。前記ベースは、板状のプレートと、前記プレートの少なくとも一部を覆うカバーと、を有する。前記カバーは、前記ベースが設置面に設置された設置状態において、少なくとも一部が前記設置面に接触する周縁部を有する。前記周縁部は、互いに対向する第1面及び第2面を有する。前記第1面の少なくとも一部は曲面である。前記第2面の少なくとも一部は、前記設置状態において、前記設置面と交差する方向に延伸する平面である。
本開示によると、安全性の向上と、保管時の安定性の向上と、を両立して実現することができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る手すり装置の設置状態における外観斜視図である。 図2は、同上の手すり装置の上面図である。 図3は、図2のX1-X1断面における、同上の手すり装置の側断面図である。 図4は、同上の手すり装置の下面図である。 図5は、同上の手すり装置の分解斜視図である。 図6は、同上の手すり装置が備えるベースの側面図である。 図7は、同上の手すり装置の要部の後面図である。 図8は、同上の手すり装置が備えるベースの保管状態における側面図である。 図9は、同上の手すり装置の要部の後面図である。 図10は、同上の手すり装置の設置状態における側面図である。 図11は、変形例の手すり装置の外観斜視図である。
本開示の実施形態に係る手すり装置1について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(1)概要
まず、本実施形態に係る手すり装置1の概要について、図1~図3、図8を参照して説明する。
手すり装置1は、図1に示すように、ベース2と、ベース2から上方に突出した支柱3と、支柱3によって支持される手すり4と、を備える。
ベース2は、図3に示すように、板状のプレート5と、プレート5の少なくとも一部を覆うカバー6と、を有する。
カバー6は、図2及び図3に示すように、ベース2が設置面G1に設置された設置状態において、少なくとも一部が設置面G1に接触する周縁部61を有する。
周縁部61は、図2及び図3に示すように、互いに対向する第1面S1及び第2面S2を有する。
第1面S1の少なくとも一部は曲面である。
第2面S2の少なくとも一部は、設置状態において、設置面G1と交差する方向に延伸する平面である。
ここにおいて、第1面S1の少なくとも一部が「曲面」であるとは、第1面S1における接平面の、設置面G1に対する傾斜角が連続的に変化するような面であることをいう。また、第1面S1の少なくとも一部が「曲面」であるとは、カバー6の断面において、第1面S1の少なくとも一部に対応する輪郭線が曲線となるような面であることをいう。
このように、本実施形態の手すり装置1によれば、第1面S1の少なくとも一部が曲面であることにより、手すり装置1のユーザが、周縁部61に躓く可能性を低減することができる。つまり、本実施形態の手すり装置1によれば、安全性を向上することができる。
また、本実施形態の手すり装置1によれば、第2面S2の少なくとも一部が、設置状態において、設置面G1と交差する方向に延伸する平面であることにより、図8に示すように、第2面S2が設置面G1に接触する状態でベース2を保管する場合に、ベース2の安定性を向上することができる。
すなわち、本実施形態の手すり装置1によれば、安全性の向上と、保管時の安定性の向上と、を両立して実現することができる。
(2)構成
本実施形態の手すり装置1の構成について、図1~図10を参照して説明する。
手すり装置1は、図1に示すように、例えばトイレの便器7への着座動作、及び、便器7からの立ち上がり動作を補助する装置である。手すり装置1は、例えばトイレの床(設置面G1)に設置される。
なお、手すり装置1は、便器7への着座動作、及び、便器7からの立ち上がり動作を補助する装置に限定されず、例えば、椅子、ベッド等における着座動作及び立ち上がり動作を補助する装置であってもよい。
以下の説明では、図1~図7、図9、図10において、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸を規定する。便宜的に、X軸方向を左右方向、Y軸方向を前後方向、Z軸方向を上下方向と規定し、X軸方向の正の向きを右側、Y軸方向の正の向きを前側、Z軸方向の正の向きを上側とする。これらの方向は、手すり装置1が便器7と対向して設置面G1に設置された状態における方向を規定している。なお、図面中の各方向を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
手すり装置1は、図1に示すように、ベース2と、ベース2から上方に突出した2つの支柱3と、2つの支柱3によってそれぞれ支持される2つの手すり4と、を備える。2つの支柱3はベース2に固定されている。なお、支柱3の数は2つに限定されず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
ベース2は、図1に示すように、後端部が便器7と前後方向に対向した状態で設置面G1に設置される。
ベース2は、図3~図5に示すように、板状のプレート5と、プレート5の少なくとも一部を覆うカバー6と、を有する。
ベース2の大きさは、便器7への着座動作時、及び、便器7からの立ち上がり動作時にユーザがベース2に両足を載せた際に、ユーザの両足がベース2上に収まる大きさに設定される。
プレート5は、本実施形態では例えば金属製である。本実施形態では、プレート5は、例えば鋼板やステンレス板等の金属板である。プレート5を樹脂等と比較して重量が重い金属で成形することにより、ユーザが足をベース2に乗せた際に、ベース2が動く可能性を低減することができる。またこれにより、ユーザが、便器7への着座動作時、及び、便器7からの立ち上がり動作時に手すり4に体重をかけた場合に、手すり4及び支柱3が転倒する可能性を低減することができる。
プレート5は、図4に示すように、例えば、左右方向の長さが前後方向の長さよりも長いU字形状に成形されている。プレート5の後側の中央部は、前方に向かって窪んでいる。換言すると、プレート5は、前方に向かって窪んだ窪み部51を有する。
プレート5は、図5に示すように、2つの支柱3をそれぞれ取り付けるための2つの取付部52を有している。2つの取付部52は、プレート5の左右方向の両端にそれぞれ設けられる。支柱3は、例えばねじによって取付部52に取り付けられる。
カバー6は、本実施形態では例えば樹脂製である。カバー6は図5に示すように、プレート5を上側から覆っている。本実施形態では、カバー6は、例えば弾性を持った樹脂(例えばエストラマー等)で成形されている。カバー6が樹脂で成形されているため、ユーザがカバー6の上に足を載せた際に、樹脂の弾性により、ユーザの足に掛かる負担を軽減することができる。また樹脂の弾性により、カバー6は容易に変形させることができるため、カバー6を、プレート5を覆うように、プレート5に着脱可能に取り付けることができる。
またカバー6は、消臭成分を含有する。具体的には、消臭成分を含む薬剤がカバー6を成形する樹脂に混錬されている。消臭成分は、例えば、カバー6の表面に付着したアンモニアを分解する成分である。これにより、カバー6からの異臭の発生を抑制することができる。なお、消臭成分は、カバー6の表面に塗布されてもよい。
カバー6は、図2~図4に示すように、平板部62と、平板部62の周縁に設けられる周縁部61と、平板部62の裏面(下側の面)に設けられる複数のプレート保持部63と、を有する。
平板部62は、ベース2が設置面G1に設置された設置状態において、設置面G1と平行になる板状の部位である。なお、ここでいう「平行」とは、平板部62と設置面G1とが厳密に平行である場合に限定されず、厳密な平行から数度程度の誤差を有する場合を含む。
平板部62は、例えば、上下方向から見た形状が、プレート5と略同一形状であり、プレート5に比べて若干大きい寸法になるように成形される。具体的には、平板部62は、図2に示すように、左右方向の長さが前後方向の長さよりも長い略矩形状に成形されている。平板部62の後側の中央部は、前方に向かって窪んでいる。換言すると、平板部62は、前方に向かって窪んだ窪み部621を有する。窪み部621の上下方向から見た形状は、プレート5の窪み部51(図4参照)の上下方向から見た形状と略同一形状となっている。
平板部62は、図5に示すように、左右方向の両端部に2つの貫通穴622を有している。2つの支柱3は、2つの貫通穴622を通してプレート5の2つの取付部52にそれぞれ固定される。
周縁部61は、図2~図4に示すように、平板部62の周縁に、平板部62と連続して設けられる部位である。また、周縁部61は、図3に示すように、ベース2が設置面G1に設置された設置状態において、少なくとも一部が設置面G1に接触する部位である。
周縁部61は、図2及び図3に示すように、前後方向に互いに対向する第1面S1及び第2面S2を有する。また、周縁部61は、図2及び図7に示すように、左右方向に互いに対向する2つの第3面S3(S31、S32)を更に有する。
第1面S1は、図2に示すように、前面部S11と、前面部S11の左端と第3面S31の上端とを繋ぐ角部S12と、前面部S11の右端と第3面S32の上端とを繋ぐ角部S13と、を有する。
第1面S1の少なくとも一部(例えば前面部S11)は、図6に示すように、曲面である。具体的には、本実施形態では、曲面である前面部S11上の一点における接平面の設置面G1に対する傾斜角は、第1面S1と前後方向において対向する第2面S2に近づくにつれて連続的に減少する。以下に、前面部S11について、図6を参照して詳細に説明する。
まず、前面部S11上の前端部の点P1と接する接平面T1と、設置面G1とが為す傾斜角を傾斜角θ1とする。そして、前面部S11上において点P1よりも設置面G1からの距離が長い点P2と接する接平面T2と、設置面G1とが為す傾斜角を傾斜角θ2とする。ここで、本実施形態では、前面部S11上の一点における接平面の設置面G1に対する傾斜角は、前面部S11上の一点と設置面G1との距離が長くなるにつれて小さくなる。つまり、点P2での傾斜角θ2は点P1での傾斜角θ1より小さい。なお、前面部S11と、平板部62との境界である点P3と接する接平面T3と、設置面G1とは略平行になる。なお、図6において示している接平面T1~T3及び傾斜角θ1、θ2は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
ここで、設置状態において、前面部S11は、ユーザが便器7に接近する際の歩行の動線上に位置する。このため、ユーザが、便器7の利用時に、周縁部61に躓く可能性を低減することができ、安全性を向上することができる。
角部S12、S13は、例えば曲面である。また、角部S12、S13の外周の形状は、図2に示すように、上下方向から見た場合に、例えば曲率が一定の曲線である。これにより、ユーザが、便器7の利用時に、周縁部61に躓く可能性を更に低減することができる。
第2面S2は、図2に示すように、第1面S1に向かって窪んだ窪み部S21を有する。ここで、窪み部S21は、平板部62の窪み部621に沿って下方に突出した曲面である。
また、第2面S2は、窪み部S21の左端と第3面S31の下端とを繋ぐ後面部S23(S231)と、窪み部S21の右端と第3面S32の下端とを繋ぐ後面部S23(S232)と、を有する。
第2面S2の少なくとも一部(例えば後面部S23)は、設置状態において、設置面G1と交差する方向に延伸する平面である。具体的には、後面部S23は、図6に示すように、設置状態において、設置面G1と直交する方向(上下方向)に延伸する平面である。つまり、後面部S23の設置面G1に対する傾斜角は、前面部S11の設置面G1に対する傾斜角よりも大きい。なお、ここでいう「直交」とは、設置面G1との角度が厳密に90°である場合に限定されず、設置面G1との角度が90°から数度程度の誤差を有する場合を含む。
また、平板部62は設置状態において、設置面G1と平行であるため、後面部S23と平板部62とは直交する。
ここで、例えば手すり装置1を使用しない場合等に、例えばベース2から2つの支柱3を取り外して、後面部S23が設置面G1に接触する状態でベース2を保管する場合を想定する。この場合に、図8に示すように、後面部S23と設置面G1とが平行な状態で接触するため、ベース2を安定した状態で保管することができる。またこの場合に、図8に示すように、後面部S23と直交する平板部62を、設置面G1と直交する壁W1等に平行な状態で接触させることによって、ベース2をより安定した状態で保管することができる。
上述したように、周縁部61は、図2~図4、図7、図9に示すように、左右方向に互いに対向する2つの第3面S3(S31、S32)を有する。
第3面S31は、第1面S1の角部S12と、第2面S2の後面部S231を繋ぐ面である。また、第3面S32は、第1面S1の角部S13と、第2面S2の後面部S232を繋ぐ面である。
第3面S31、S32の少なくとも一部(本実施形態では全面)は曲面である。本実施形態では、曲面である第3面S31上の一点における接平面の設置面G1に対する傾斜角は、第3面S31と左右方向に対向する第3面S32に近づくにつれて連続的に減少する。また本実施形態では、曲面である第3面S32上の一点における接平面の設置面G1に対する傾斜角は、第3面S32と左右方向に対向する第3面S31に近づくにつれて連続的に減少する。
また、第3面S31、S32の少なくとも一部の設置面G1に対する傾斜角は、設置状態において、第3面S31、S32の少なくとも一部と設置面G1との距離が長くなるにつれて小さくなる。
本実施形態では第3面S31と第3面S32とは、図7に示すように、左右対称であるため、以下では、第3面S31の形状についてのみ説明し、第3面S32の形状の説明は省略する。なお、第3面S31と第3面S32とが異なる形状であってもよい。
図9に示すように、第3面S31上の左端部の点P4と接する接平面T4と、設置面G1とが為す傾斜角を傾斜角θ3とする。そして、第3面S31上において点P4よりも設置面G1との距離が長い点P5と接する接平面T5と、設置面G1とが為す傾斜角を傾斜角θ4とする。ここで、本実施形態では、曲面である第3面S31上の一点における接平面の設置面G1に対する傾斜角は、設置状態において、第3面S31上の一点と設置面G1との距離が長くなるにつれて小さくなる。つまり、点P5での傾斜角θ4は点P4での傾斜角θ3より小さい。なお、第3面S31と、平板部62との境界である点P6と接する接平面T6と、設置面G1とは略平行になる。なお、図9において示している接平面T4~T6及び傾斜角θ3、θ4は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
ここで、設置状態において、第3面S31、S32は、ユーザが便器7に着座している際に、ユーザの足又は履き物が触れる可能性がある部分である。したがって、第3面S31、S32が、設置状態において、設置面G1に対してなだらかに傾斜する曲面であることによって、ユーザの足への負担を軽減することができる。
また、第3面S31、S32は、ユーザが便器7に接近する際に、足又は履き物を掛ける可能性のある部分である。したがって、第3面S31、S32が、設置状態において、設置面G1に対してなだらかに傾斜する曲面であることによって、ユーザが、便器7の利用時に、周縁部61に躓く可能性を更に低減することができる。
ここで、カバー6の表面の少なくとも一部には、シボ加工が施される。具体的には、カバー6の表面において、ユーザの足が接触する可能性のある部分、例えば平板部62の外表面(上側の面)、第1面S1、第3面S31、及び第3面S32等にシボ加工が施される。なお、ここでいう「シボ加工」とは、表面に凹凸をつける加工を示す。
カバー6の表面におけるユーザの足が接触する可能性のある部分にシボ加工を施すことにより、ユーザの足又は履き物とカバー6の表面との間に働く摩擦力が増加し、安全性を向上することができる。
なお、カバー6の表面において、ユーザの足又は履き物が接触する可能性が低い部分、例えば第2面S2等にシボ加工が施されてもよい。第2面S2にシボ加工が施されることにより、図8に示すように、第2面S2の後面部S23と設置面G1とを平行な状態で接触させてベース2を保管する場合に、後面部S23と設置面G1との間に働く摩擦力が増加し、保管状態におけるベース2の安定性を向上することができる。
ここで、本実施形態におけるカバー6は、エストラマーによって成形されるため、安全性を向上させるための曲面と、保管時の安定性を向上させるための平面と、を、金属材料等で形成する場合と比較して、低コストで設けることができる。カバー6の成形方法は、例えば金型による成型等が挙げられる。
カバー6は、プレート5に着脱可能に取り付けられる。具体的には、カバー6は、複数(例えば10個)のプレート保持部63によって、プレート5に脱着可能に取り付けられる。以下に、詳細を説明する。
10個のプレート保持部63は、図4に示すように、平板部62の裏面(下側の面)において、平板部62と周縁部61との境界に沿って設けられる。10個のプレート保持部63の各々は、図3に示すように、平板部62の裏側から下方に突出する板状部材である突出片631と、突出片631の下端から内側に突出する保持片632と、を有する。つまり、カバー6は、平板部62と、10個のプレート保持部63の各々の突出片631及び保持片632と、によって成形される複数のC字状の溝(挟持溝)C1を有する。
図3及び図4に示すように、平板部62の裏面において、平板部62と略同一形状に成形されたプレート5の周縁部が、10個の挟持溝C1で挟持されることによって、プレート5がカバー6覆われた状態となる。
ここで、複数のプレート保持部63はエストラマーで成形されているため、力を加えることで容易に変形させることができる。具体的には、プレート保持部63の挟持溝C1の上下方向の幅は、保持片632に力を加えることにより、容易に広げることができる。
つまり、プレート5を覆うカバー6に、プレート5を固定した状態で上方向に力を加えることによって、カバー6をプレート5から取り外すことができる。また、カバー6がプレート5から取り外された状態で、プレート5をカバー6の10個の挟持溝C1に挿入することにより、プレート5をカバー6で覆うことができる。これにより、設置状態において、2つの取付部52を除いて、プレート5が外部に露出していない状態となる。
カバー6が、プレート5から着脱可能に構成されることにより、例えばカバー6が汚れた場合に、カバー6をプレート5から取り外して洗浄することができる。また、カバー6が経時変化等により劣化した場合に、新しいカバー6に交換することができる。
プレート5がカバー6に覆われた状態(ベース2の組み上げ状態)において、プレート5の窪み部51は、図4に示すように、第2面S2の窪み部S21の内側に沿ってカバー6と接触した状態となっている。ここで、図1に示すように、手すり装置1は、カバー6の窪み部S21に便器7の前部71が入り込むように設置面G1に設置される。これにより、ユーザが便器7に着座した状態において、ユーザと、2つの支柱3及び2つの支柱3によってそれぞれ支持される2つの手すり4との距離が近くなる。したがって、ユーザが便器7から立ち上がる動作をする際に、2つの支柱及び2つ手すり4に手が届きやすくなる。
以下に、支柱3及び支柱3によって支持される手すり4について、図1、図5及び図10を参照して説明する。なお、本実施形態では、手すり装置1は、2つの支柱3と、2つの支柱3によってそれぞれ支持される2つの手すり4と、を備えるが、2つの支柱3は同じ構造を有し、2つの手すり4は同じ構造を有するとする。なお、2つの支柱3が異なる構造を有し、2つの手すり4が異なる構造を有してもよい。
支柱3は、図5に示すように、固定部31と、固定部31に固定される支持部32と、を有する。
固定部31は、基部311と、円筒部312と、を有する。
基部311は、プレート5が有する2つの取付部52のうち選択された1つの取付部52に取り付けられる。
円筒部312は、基部311から上方に延伸する円筒状の部位であり、上端に開口部を有する。
支持部32は、図10に示すように、棒状部321と、棒状部321の上方に設けられ、第2面S2から第1面S1に向かう方向に沿って湾曲した湾曲部322と、を有する。
棒状部321は、上下方向に延伸する部位である。
棒状部321の下端は、円筒部312の上端の開口部に挿入される。円筒部312に棒状部321が挿入された状態で、例えば、円筒部312の側面に設けられたねじ穴から、棒状部321にねじの先端が接触するようにねじを締め込むことによって、棒状部321は、円筒部312に固定される。ここで、円筒部312の側面には、例えば複数のねじ穴が上下方向に並んで設けられており、棒状部321の円筒部312への挿入量に応じて、ねじを締め込むねじ穴を変更可能に構成されている。これにより、支柱3は、上下方向に高さを調節可能に構成されている。
湾曲部322は、棒状部321の上方に、棒状部321と連続して設けられている。湾曲部322は、図10に示すように、第2面S2から第1面S1に向かう方向(設置状態における前方)に沿って湾曲している。
ここで、図1及び図10に示すように、便器7には、便器7における洗浄機能等の各種の機能を発揮するために使用者に操作される操作部72が設けられている。操作部72は、例えば複数の押しボタンを備える。操作部72は、例えば、便器7の側面に設置される。このとき、湾曲部322が前方に湾曲しているので、設置状態において、操作部72と支柱3とが接触する可能性を低減できる。
手すり4は、湾曲部322の上端部に例えばねじ等によって固定される。手すり装置1のユーザは、手すり4に手を掛けて、便器7への着座動作又は便器7からの立ち上がり動作を行うことができる。
(3)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
以下に上記の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
手すり装置1は、ユーザの動作を補助する補助装置8と連結可能に構成されていてもよい。具体的には、図11に示すように、手すり4(4A)が、ユーザの動作を補助する補助装置8と連結可能に構成されていてもよい。手すり装置1は、補助装置8と連結されることで、連続する動作の移行をスムーズにユーザに行わせることができる。以下では、一例として、補助装置8が、図11に示すように、ユーザの歩行を補助する装置である場合について説明する。これにより、便器7への着座動作又は便器7からの立ち上がり動作と歩行動作との間の移行をスムーズにユーザに行わせることができる。手すり4Aは、前端に連結部41を有する。連結部41は、補助装置8が備える手すり81の端部の連結部82と連結する。換言すると、手すり4Aと手すり81とは、連結部41及び連結部82を介して連結される。連結部41と連結部82とは、例えばねじ等で連結される。手すり装置1のユーザは、便器7への着座動作の前に便器7に接近する際、又は、便器7からの立ち上がり動作の後に便器7から離れる際に、手すり装置1の手すり4A、補助装置8の手すり81を、手で把持しながら歩行動作を行うことができる。なお、手すり装置1は、補助装置8を介して別の補助装置と連結されてもよい。
上記実施形態において、プレート5は、設置状態において、2つの取付部52を除いて外部に露出していない状態となるようにカバー6で覆われるが、プレート5は、設置状態において2つの取付部52を除く一部が外部に露出している状態でカバー6で覆われてもよい。
上記実施形態において、第3面S31、S32は、設置状態において、設置面G1に対してなだらかに傾斜する曲面であるが、第3面S31、S32の少なくとも一部は、設置状態において、設置面G1と交差する方向に延伸する平面であってもよい。
(まとめ)
以上、説明したように第1の態様の手すり装置(1)は、ベース(2)と、ベース(2)から上方に突出した支柱(3)と、支柱(3)によって支持される手すり(4)と、を備える。ベース(2)は、板状のプレート(5)と、プレート(5)の少なくとも一部を覆うカバー(6)と、を有する。カバー(6)は、ベース(2)が設置面(G1)に設置された設置状態において、少なくとも一部が設置面(G1)に接触する周縁部(61)を有する。周縁部(61)は、互いに対向する第1面(S1)及び第2面(S2)を有する。第1面(S1)の少なくとも一部は曲面である。第2面(S2)の少なくとも一部は、設置状態において、設置面(G1)と交差する方向に延伸する平面である。
この態様によれば、第1面(S1)の少なくとも一部が曲面であることにより、手すり装置(1)のユーザが、周縁部(61)に躓く可能性を低減することができる。つまり、本実施形態の手すり装置(1)によれば、安全性を向上することができる。また、この態様によれば、第2面(S2)の少なくとも一部が、設置状態において、設置面(G1)と交差する方向に延伸する平面であることにより、例えば第2面(S2)が設置面(G1)に接触する状態でベース(2)を保管する場合に、ベース(2)の安定性を向上することができる。
第2の態様の手すり装置(1)では、第1の態様において、周縁部(61)は、第1面(S1)と第2面(S2)とを繋ぐ第3面(S3)を更に有する。第3面(S3)の少なくとも一部は曲面である。
この態様によれば、ユーザの足への負担を軽減することができる。また、この態様によれば、ユーザが、周縁部(61)に躓く可能性を低減し、安全性を更に向上することができる。
第3の態様の手すり装置(1)では、第1又は第2の態様において、第2面(S2)は、第1面(S1)に向かって窪んだ窪み部(S21)を有する。
この態様によれば、手すり装置(1)は、窪み部(S21)に便器(7)の前部(71)が入り込むように設置面(G1)に設置される。これにより、ユーザが便器(7)に着座した状態において、ユーザと、2つの支柱(3)及び2つの手すり(4)との距離が近くなる。したがって、ユーザが便器(7)から立ち上がる動作をする際に、2つの支柱(3)及び2つ手すり(4)に手が届きやすくなる。
第4の態様の手すり装置(1)では、第1~第3のいずれかの態様において、支柱(3)は、棒状部(321)と、棒状部(321)の上方に設けられ、第2面(S2)から第1面(S1)に向かう方向に沿って湾曲した湾曲部(322)と、を有する。
この態様によれば、設置状態において、便器(7)における洗浄機能等の各種の機能を発揮するために使用者に操作される操作部(72)と、支柱(3)と、が接触する可能性を低減することができる。
第5の態様の手すり装置(1)では、第1~第4のいずれかの態様において、手すり(4)は、ユーザの動作を補助する補助装置(8)と連結可能に構成されている。
この態様によれば、連続する動作の移行をスムーズにユーザに行わせることができる。
第6の態様の手すり装置(1)では、第5の態様において、補助装置(8)は、ユーザの歩行を補助する装置を含む。
この態様によれば、着座動作又は立ち上がり動作と歩行動作との間の移行をスムーズにユーザに行わせることができる。
第7の態様の手すり装置(1)では、第1~第6のいずれかの態様において、カバー(6)は、プレート(5)に着脱可能に取り付けられる。
この態様によれば、例えばカバー(6)が汚れた場合に、カバー(6)をプレート(5)から取り外して洗浄することができる。また、カバー(6)が経時変化等により劣化した場合に、新しいカバー(6)に交換することができる。
第8の態様の手すり装置(1)では、第1~第7のいずれかの態様において、カバー(6)は、消臭成分を含有する。
この態様によれば、カバー(6)からの異臭の発生を抑制することができる。
第9の態様の手すり装置(1)では、第1~第8のいずれかの態様において、カバーの表面の少なくとも一部には、シボ加工が施される。
この態様によれば、ユーザの足又は履き物とカバー(6)の表面との間に働く摩擦力が増加し、安全性を向上することができる。
なお、第2~第9の態様は、手すり装置(1)に必須の構成ではなく、適宜省略が可能である。
1 手すり装置
2 ベース
3 支柱
4 手すり
5 プレート
6 カバー
7 便器
8 補助装置
61 周縁部
71 前部
72 操作部
321 棒状部
322 湾曲部
G1 設置面
S1 第1面
S2 第2面
S21 窪み部
S3 第3面

Claims (9)

  1. 板状のプレートと、前記プレートの少なくとも一部を覆うカバーと、を有するベースと、
    前記ベースから上方に突出した支柱と、
    前記支柱によって支持される手すりと、を備え、
    前記カバーは、前記ベースが設置面に設置された設置状態において、少なくとも一部が前記設置面に接触する周縁部を有し、
    前記周縁部は、互いに対向する第1面及び第2面を有し、
    前記第1面の少なくとも一部は曲面であり、
    前記第2面の少なくとも一部は、前記設置状態において、前記設置面と交差する方向に延伸する平面である
    手すり装置。
  2. 前記周縁部は、前記第1面と前記第2面とを繋ぐ第3面を更に有し、
    前記第3面の少なくとも一部は曲面である
    請求項1に記載の手すり装置。
  3. 前記第2面は、前記第1面に向かって窪んだ窪み部を有する
    請求項1に記載の手すり装置。
  4. 前記支柱は、棒状部と、前記棒状部の上方に設けられ、前記第2面から前記第1面に向かう方向に沿って湾曲した湾曲部と、を有する
    請求項1に記載の手すり装置。
  5. 前記手すりは、ユーザの動作を補助する補助装置と連結可能に構成されている
    請求項1に記載の手すり装置。
  6. 前記補助装置は、ユーザの歩行を補助する装置を含む
    請求項5に記載の手すり装置。
  7. 前記カバーは、前記プレートに着脱可能に取り付けられる
    請求項1に記載の手すり装置。
  8. 前記カバーは、消臭成分を含有する
    請求項1に記載の手すり装置。
  9. 前記カバーの表面の少なくとも一部には、シボ加工が施される
    請求項1に記載の手すり装置。
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