JP3327005B2 - 壁面密着タイプの手すり - Google Patents

壁面密着タイプの手すり

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JP3327005B2
JP3327005B2 JP27597794A JP27597794A JP3327005B2 JP 3327005 B2 JP3327005 B2 JP 3327005B2 JP 27597794 A JP27597794 A JP 27597794A JP 27597794 A JP27597794 A JP 27597794A JP 3327005 B2 JP3327005 B2 JP 3327005B2
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美葉子 鎌田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、伝え歩きするため
や、身体を支持させるために、建物の壁面に密着した状
態で取り付けられる壁面密着タイプの手すりに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】高齢者、病人、および身体障害者のよう
な、足腰が弱く一人立ち歩行の困難な人等のために、建
物内の壁面には種々の手すりが取り付けられている。こ
のような手すりのうち、支持部材を介さず、直接、手す
り部材を壁面に密着するように取り付けた壁面密着タイ
プの手すりも多く使用されている。この壁面密着タイプ
の手すりは、壁面との一体感が得られ易いため、建物内
を意匠的に統一する場合や、建物内が比較的狭い場合等
に多く用いられる。
【0003】図8はこのような手すりの一例を示してい
る(特開平5ー230964号公報)。図において、符
号100は壁材110の壁面111に密着して取り付け
られる長尺な手すり部材である。この手すり部材100
は、壁面111側に取付面101が形成されているとと
もに、歩行者側に上向きに突出する握り部102が形成
されている。そして、この手すり部材100は、歩行者
のほぼ腰の高さの位置において、取付面101を壁面1
11に密着させ状態で、釘120によって、壁材110
側に取り付けられている。
【0004】歩行者は、この手すり部材100の握り部
102を手の平でつかみつつ、体重の一部をこの手すり
部材100にかけて建物内を歩行する。この場合、この
手すり部材100は、支持部材等を介さず壁面111に
密着して取り付けられているため、安定感があり、歩行
者は安心して、この手すり部材100に寄り掛りつつ歩
行できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歩行者
の足腰が非常に弱く、歩行者が、手の平から肘まで(以
下下腕部という)を使わなければ、自らの体重を支えき
れない場合には、上記従来の手すり部材100は、歩行
等の補助具としての機能を充分に発揮し得ない。
【0006】すなわち、下腕部を手すり部材100の握
り部102の内周部側に持たせかけた場合、この下腕部
が握り部102と壁面111との間の隙間130にすべ
り落ちてしまい、歩行にあたり、下腕部を壁面111に
擦り付けてしまう。このため、歩行者は、この手すり部
材100に充分に体重をかけて歩行できないという問題
が生じる。また、下腕部を手すり部材100の握り部1
02の外周部側に持たせかけた場合、この下腕部が握り
部102から外方にすべり落ちてしまうという問題が生
じる。
【0007】この発明は、以上の点に鑑み、歩行者の足
腰の弱さの程度にかかわらず、その機能を充分に発揮で
きる壁面密着タイプの手すりを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1の発
明は、長尺な手すり部材が壁面に密着した状態で取り付
けられている壁面密着タイプの手すりにおいて、手すり
部材が、側面側に壁面への取り付け面が形成され、上面
側に歩行者の下腕部を支持可能な平坦面が形成された本
体部と、この本体部から歩行者側に延出され、上部側が
この本体部の平坦面より上方に突出するにぎり部とを有
していることである。
【0009】この発明の請求項2の発明は、請求項1の
発明の場合において、手すり部材の本体部の上部の壁面
に沿った位置に、平坦面より上方に突出する保護壁を形
成していることである。
【0010】この発明の請求項3の発明は、請求項1ま
たは2の発明の場合において、手すり部材の下面側を凹
状にへこませて、にぎり部を手の平で握り易いサイズに
形成したことである。
【0011】この発明の請求項4の発明は、請求項1、
2または3の発明の場合において、手すり部材の本体部
の平坦面上に、支持部材を介して手すりバーを取り付け
ていることである。
【0012】
【作用】この発明の請求項1の発明では、軽度に足腰が
弱い歩行者の場合には、手の平を手すり部材のにぎり部
に当てつつ、この手すり部材に体を持たせつつ歩行で
き、かなり足腰の弱さが進行した歩行者の場合には、下
腕部を本体部の平坦面上に当てつつ、この手すり部材に
体重の一部を支持させるようにして歩行できる。この場
合、にぎり部の上部が平坦面より上方に突出しているた
め、歩行者は、下腕部を手すり部材からすべり落として
しまうことはない。
【0013】この発明の請求項2の発明では、下腕部を
本体部の平坦面上に当てて歩行する場合、歩行者は、手
の平や衣服等を壁面にこすり付けることなく、これらを
保護壁に沿わせるようにして歩行できる。
【0014】この発明の請求項3の発明では、手すり部
材の下面側を凹状にへこませ、にぎり部を手の平で握り
易い形状としているので、歩行者は手の平でにぎり部を
しっかり握って、より安全に伝え歩きができるようにな
る。
【0015】この発明の請求項4の発明では、手すり部
材の平坦面上に握りバーを取り付けることにより、歩行
者の足腰の程度が充分に弱く、両手等を使用して歩行し
なければならなくなった場合においても、このことに簡
単に対処できるようにしている。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照しつつ
説明する。 実施例1.図1ないし図5はこの発明の一実施例に係る
手すりを示している。
【0017】図1において、符号1はプラスターボード
等によって形成される壁面Wの、床面Fから歩行者のほ
ぼ腰の高さの位置に、水平に設けられている壁密着タイ
プの手すりである。この手すり1は、長尺な手すり部材
10を、中空壁用アンカ−30,31(図4参照)を介
して、壁面Wに密着させるように取り付けることにより
形成される。この手すり1の下方には、この手すり1と
床面F上に固定された幅木3間に、壁面Wに沿うように
腰壁パネル2が配置されている。
【0018】腰壁パネル2は、一定強度を有したMDF
(木質繊維板)等から構成されるものであり、図2で示
されるように、複数のものが、その側端部の凹部2aと
凸部2bとで嵌まり合って、手すり1の長手方向に連結
される。また、腰壁パネル2は、下端部に形成された段
部2cが幅木3の凹部3aに嵌め込まれるとともに、上
端部に形成された突起部2d(図1参照、図2では表示
を省略)が手すり部材10の下部側の凹溝(後述)に嵌
め込まれて、その内面が壁面Wに当接した状態で、木ネ
ジ(または釘)4によって壁面Wに固定される。
【0019】手すり部材10は、木材またはプラスッチ
ック材等から構成される断面がほぼ逆三角形状をしたも
のであり、壁面W側に配置される主要部である本体部1
0Aと、この本体部10Aから歩行者側に延出されるに
ぎり部10Bとから構成されている。
【0020】本体部10Aには、図4で示されるよう
に、側面側に壁面Wに密着して取り付けられる垂直な取
付面11が形成され、上面側に歩行者の下腕部を支持可
能な平坦面12が形成されている。この平坦面12は、
幅40〜50mm程度の大きさで、手すり部材10の長
手方向両端部まで延びる平らな面である。なお、手すり
部材10を発泡塩ビ等のプラスチック材から構成する場
合には、握り部10B部分の樹脂の発泡率を高くして、
この握り部10Bに握り易く弾性を持たせるようにして
もよい。
【0021】また、本体部10A上部の壁面W側には、
図4で示されるように、平坦面12より上方に、例え
ば、20mm程度の高さに突出する板状の保護壁13が
形成されている。この保護壁13は、壁面W側がこの壁
面Wに密着して取り付けられる取付面11の一部となっ
ているとともに、外面側の手すり部材10の長手方向に
形成された帯状溝14に、すべり板15が嵌め込まれて
いる。そして、この帯状溝14の底面側には、保護壁1
3を貫通するように、中空壁用アンカ−30の差し込み
用の取付孔16が所定ピッチ(例えば240mmピッ
チ)で形成されている。この取付孔16は、中空壁用ア
ンカ−30の頭部側が配置される大孔部16aと、中空
壁用アンカ−30のねじ部側が配置される小孔部16b
とから構成されている。
【0022】さらに、本体部10Aの壁面Wに寄った下
端部には、腰壁パネル2の突起部2dが嵌め込まれるV
状溝17が形成されるとともに、このV状溝17の歩行
者側には、このV状溝17を隠すように板状の垂下部1
8が形成されている。
【0023】にぎり部10Bは、図4で示されるよう
に、上部19が本体部10Aの平坦面12から上方に僅
かに突出するように形成され、歩行者の手の平が当てら
れて歩行者を支持する機能を有するとともに、本体部1
0Aの平坦面12に置かれた歩行者の下腕部の滑り止め
としての機能を有するものである。このため、にぎり部
10Bの外表面は、本体部10Aの平坦面12の端部か
ら、例えば半径14mmの凸状小円弧面20が約180
度だけ形成された後、本体部10Aの垂下部18の上端
側に向かって、例えば半径100mmの凸状大円弧面2
1が形成されている。なお、垂下部18の上端側までの
本体部10Aの下面も、凸状大円弧面21に続く同じ半
径の円弧面となっている。
【0024】また、本体部10Aとにぎり部10Bとに
は、にぎり部10Bの突状大円弧面21から本体部10
Aの取付面11まで、中空壁用アンカ−31が差し込ま
れる水平な取付孔22が貫通して設けられている。この
取付孔22は、中空壁用アンカ−31の頭部側が配置さ
れる大孔部22aと、中空壁用アンカ−31のねじ部側
が配置される小孔部22bとから構成されるものであ
り、図3で示されるように、手すり部材10の長手方向
に、取付孔16とちどり状に配列されるよう配置されて
いる。
【0025】つぎに、手すり1と腰壁パネル2との壁面
Wへの取り付け手順について説明する。まず、幅木3を
壁面Wとの角部を形成する床面F上に取り付けた後、こ
の幅木3の凹部3aに複数の腰壁パネル2の段部2cを
差し込む。つぎに腰壁パネル2の凹部2aの壁面W側の
突起部2aー1に木ネジ4をねじ込み、この腰壁パネル
2を壁面Wに固定する。つづいて、つぎの腰壁パネル2
の段部2cを幅木3の凹部3aに差し込むとともに、こ
の腰壁パネル2の凸部2bを、すでに壁面Wに取り付け
た腰壁パネル2の凹部2aに差し込んだ後、この腰壁パ
ネル2の突起部2aー1に木ネジ4をねじ込み、この腰
壁パネル2を壁面Wに固定する。以降同様にして、必要
な腰壁パネル2を壁面Wに取り付けていく。
【0026】つぎに、手すり部材10のV状溝17に腰
壁パネル2の突起部2dを差し込み、この手すり部材1
0を腰壁パネル2上に支持させる。つづいて、手すり部
材10の取付面11を壁面Wに密着させた状態で、取付
孔16,22を介して、中空壁用アンカ−30,31を
壁面W内にねじ込み、手すり部材10を壁面Wに固定す
る。つづいて、すべり板15を手すり部材10の保護壁
13中の帯状溝14内に嵌め込めば、手すり1と腰壁パ
ネル2との壁面W等への取り付け作業は終了する。
【0027】つぎに、手すり1の作用・効果について説
明する。足腰が弱く一人立ち歩行が困難な歩行者は、手
すり部材10のにぎり部10Bに手の平を当てつつ、こ
の手すり1に沿って歩行する。この場合、手すり部材1
0は壁面Wに密着して取り付けられているため、安定感
があり、歩行者は安心して、この手すり1に寄り掛りつ
つ歩行(伝え歩き)できる。また、にぎり部10Bは、
外面が突状小円弧面20と突状大円弧面21とから構成
され、手の平に充分にフィットするため、歩行者も心地
よくこの手すり1を使って歩行ができる。なお、手すり
部材10は、中空壁用アンカ−30,31を介して、壁
面Wに充分に支持されているとともに、腰壁パネル2で
も下方への力が充分に支持されているため、歩行者がこ
の手すり部材10に大きな力を加えても、この手すり部
材10が、振れたり撓んだりすることはない。
【0028】つぎに、足腰が弱くなり、手の平だけでな
く下腕部(特に肘)まで使用して、体重を支えなければ
歩行が困難になった場合、歩行者は、手すり部材10の
本体部10Aの平坦面12に下腕部を持たせつつ、この
手すり1に沿って歩行する。この場合、平坦面12の幅
方向サイズが歩行者の下腕部を充分に載置できるサイズ
となっているため、歩行者は、楽に、この手すり1を伝
って歩行ができる。
【0029】また、歩行者が手すり部材10の平坦面1
2に下腕部を持たせて歩行する場合、平坦面12の壁面
W側端部には、壁面Wに沿った保護壁13が設けられて
いるため、歩行者は手の甲や衣服等を壁面Wに擦り付け
て不快な気持ちになったり、壁面Wを汚すことなく、心
地よく、この手すり1を伝って歩行ができる。この場
合、保護壁13には凹凸を生じさせる中空壁用アンカ−
30が取り付けられているが、これらはすべり板15に
よって覆われているため、歩行者は中空壁用アンカ−3
0等によって違和感を感じることなく、すべり板15に
手の甲等をすべらせつつ、この手すり1を伝って歩行が
できる。
【0030】さらに、歩行者が手すり部材10の平坦面
12に下腕部を持たせて歩行する場合、平坦面12の歩
行者側には、にぎり部10Bの上部19が僅かに突出し
ているため、歩行者は、平坦面12の手前側に下腕部を
すべり落としてしまうことなく、安心して、この手すり
1を伝って歩行することができる。
【0031】つづいて、歩行者の足腰が更に弱くなり、
両手を使った伝え歩きが必要になってきた場合、図5で
示されるように、手すり部材10の平坦面12上に支持
部材33を介して手すりバー32を取り付け、歩行者が
この手すりバー32を両手等でつかみつつ、歩行できる
ようにする。すなわち、この手すり1では、歩行者の足
腰等の弱さが進行しても、古い手すりを撤去して新たな
手すりを設けることなく、手すり部材10上に手すりバ
ー32を取り付けることにより、これに簡単に対応でき
る。
【0032】また、この手すり1は、壁面Wに密着して
取り付けられるものであるため、壁面Wとの一体感が得
られ、この手すり1を使って建物内の意匠的統一が容易
に達成できる。また、この手すり1の下方には腰壁パネ
ル2が設けられているため、手すり1を使う歩行者が足
先で壁面Wを蹴り上げることにより、壁面Wを汚してし
まうこともない。
【0033】実施例2.図6および図7はこの発明の他
の実施例に係る手すりを示している。なお、図1等で示
した実施例1の手すりと同一またはこれに相当する部分
には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0034】この手すり1も、本体部10Aとにぎり部
10Bとからなる手すり部材10を建物の壁面Wに密着
させるように取り付けたものであり、本体部10Aの下
部に形成されたV状溝17に腰壁パネル2の突起部2d
が嵌め込まれ、この腰壁パネル2によっても下方への荷
重が支持されている。
【0035】この場合、本体部10Aの平坦面12側か
ら上方に突出するにぎり部10Bの上部19は、実施例
1で示した手すり部材10のそれより小さい半径(例え
ば、半径7〜8mm)で高く形成され、にぎり部10B
側にも本体部10Aの平坦面12につづく平坦面が形成
されている。そして、にぎり部10Bの上部19につな
がる歩行者側端面はほぼ垂直に形成された後、円弧状に
形成されて本体部10A側に向かう水平な保持面40に
つながっている。この保持面40は、上部19の上端か
らa1(例えば、30〜40mm)だけ下方の位置に、
にぎり部10Bの歩行者側端面から距離a2(例えば、
25〜30mm)の位置まで本体部10A側に向かうよ
うに水平に形成されている。
【0036】すなわち、手すり部材10は下面側が保持
面40によって凹状にへこむように形成されていて、に
ぎり部10Bが歩行者の手の平で握り易いサイズに形成
されている。この場合、本体部10Aの下面は、にぎり
部10Bの保持面40の端部からV状溝17側までつづ
く傾斜面41となっている。
【0037】また、この手すり部材10では、本体部1
0Aの傾斜面41の下部側の歩行者から見て陰になる位
置に、手すり部材10の長手方向に亘って切り欠き部4
2が形成され、この切り欠き部42に中空用アンカー3
1を取り付ける取付孔43が形成されているとともに、
本体部10Aの保護壁13にも、直接中空用アンカー3
0を取り付ける取付孔44が形成されている。そして、
中空用アンカー30,31の頭部外方には化粧キャップ
45,46が取り付けられている。なお、取付孔43,
44は建物の壁面Wの状況に応じて形成できるように、
この手すり部材10の取り付け現場にて開けられるもの
とする。
【0038】以上のように、この手すり1においても、
手すり部材10の本体部10Aに保護壁13や平坦面1
2を形成し、かつ、にぎり部10Bの上部19を平坦面
12より上方に突出させているため、実施例1の手すり
1と同様な効果を得ることができる。特に、この手すり
1では、手すり部材10の下面側を凹状にへこませて、
にぎり部10Bの断面形状を歩行者の手の平で握り易い
形状としているため、歩行者はこのにぎり部10Bを手
の平でしっかり握りつつ、この手すり1でより安全に伝
え歩きができることとなる。
【0039】なお、手すり1においても、図5で示され
るように、手すり部材10の本体部10Aやにぎり部1
0Bの平坦面12上に、支持部材33を介して手すりバ
ー32を取り付けることができるのはもちろんである。
【0040】さらに、実施例1、2の手すり1では、手
すり部材10の下方に腰壁パネル2を設けたが、手すり
部材10の下方に腰壁パネル2を設けないものであって
もよいのはもちろんである。この場合、建物が木造であ
れば、手すり部材10を柱や間柱に直接木ネジで固定
し、建物がコンクリートやALC造りであれば、手すり
部材10をこれらにAYボルト等により固定するように
すればよい。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0042】この発明の請求項1の発明によれば、長尺
な手すり部材が壁面に密着した状態で取り付けられてい
る壁面密着タイプの手すりにおいて、手すり部材が、側
面側に壁面への取り付け面が形成され、上面側に歩行者
の下腕部を支持可能な平坦面が形成された本体部と、こ
の本体部から歩行者側に延出され、上部側がこの本体部
の平坦面より上方に突出するにぎり部とを有しているの
で、歩行者の足腰の弱さの程度にかかわらず、歩行者
は、この手すりを使って不都合なく伝え歩きすることが
できる。
【0043】この発明の請求項2の発明によれば、請求
項1の発明の場合において、手すり部材の本体部上部の
壁面に沿った位置に、平坦面より上方に突出する保護壁
を形成しているので、手の甲等をこの保護壁に滑らせつ
つ、快適な気分で伝え歩きをすることができる。
【0044】この発明の請求項3の発明によれば、請求
項1または2の発明の場合において、手すり部材の下面
側を凹状にへこませて、前記にぎり部を手の平で握り易
いサイズに形成したので、歩行者はこの手すり部材を使
用して、より安全に伝え歩きができるようになる。
【0045】この発明の請求項4の発明によれば、請求
項1、2または3の発明の場合において、手すり部材の
本体部の平坦面上に、支持部材を介して手すりバーを取
り付けているので、足腰が非常に弱くなっても、手すり
バーを使用して、伝え歩きすることができる。この場
合、手すり部材を利用して、手すりバーを取り付けるこ
とができるので、手すりバーの取り付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る手すりが取り付けら
れた建物の壁面周りの外観を示す斜視図である。
【図2】図1で示される手すり部材等の分解斜視図であ
る。
【図3】図1で示される手すり部材の正面図である。
【図4】図3のAーA矢視断面図である。
【図5】実施例1の変更実施例に係る手すりの斜視図で
ある。
【図6】この発明の実施例2に係る手すりの手すり部材
周りの断面図である。
【図7】図6の手すり部材周りの正面図である。
【図8】従来の手すりの断面図である。
【符号の説明】
1 手すり 10 手すり部材 10A 本体部 10B にぎり部 11 取付面 12 平坦面 16 保護壁 32 手すりバー 33 支持部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺な手すり部材が壁面に密着した状態
    で取り付けられている壁面密着タイプの手すりにおい
    て、 上記手すり部材が、側面側に壁面への取り付け面が形成
    され、上面側に歩行者の下腕部を支持可能な平坦面が形
    成された本体部と、この本体部から歩行者側に延出さ
    れ、上部側がこの本体部の上記平坦面より上方に突出す
    るにぎり部とを有していることを特徴とする壁面密着タ
    イプの手すり。
  2. 【請求項2】 前記手すり部材の前記本体部の上部の前
    記壁面に沿った位置に、前記平坦面より上方に突出する
    保護壁を形成していることを特徴とする請求項1記載の
    壁面密着タイプの手すり。
  3. 【請求項3】 前記手すり部材の下面側を凹状にへこま
    せて、前記にぎり部を手の平で握り易いサイズに形成し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の壁面密着タ
    イプの手すり。
  4. 【請求項4】 前記手すり部材の前記本体部の前記平坦
    面上に、支持部材を介して手すりバーを取り付けている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の壁面密着
    タイプの手すり。
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