JP2024006757A - ワーク仮接着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルプリント回路基板の製造工程で、ベースシート部材にカバーシート部材を仮接着処理する際、ベースシート部材とカバーシート部材との位置決めを容易に、かつ、確実に行えるようにする。【解決手段】ストリッパープレート25にベースシート部材4を載置させ、カバーシート部材3とベースシート部材4とを下降させる際、ベースシート部材4の四隅の位置決め孔24に長尺ピン23aを挿入させる。カバーシート部材3をベースシート部材4に被せる際に、長尺ピン23aをカバーシート部材3の四隅の位置決め孔24に挿入させる。シート部材3、4をさらに下降させ、短尺ピン23bをシート部材3、4の夫々の位置決め孔24に挿入させる。押圧プレート2cでカバーシート部材3をベースシート部材4に押し付け、これらを仮接着させる。押圧プレート2cの突起部によりこれらは点接着される。【選択図】図7

Description

この発明は、長尺のフィルムによるベースシート部材に、長尺のフィルムによるカバーシート部材を貼付して仮接着するワーク仮接着装置に関する。
フレキシブルなベースシート部材による主ワークに、フレキシブルなカバーシート部材による副ワークを積層して製作される積層体として、例えば、フレキシブルプリント回路基板があり、このフレキシブルプリント回路基板は、回路パターンが形成されているベースフィルムにカバーフィルムが積層されて製作される。
フレキシブルプリント回路基板の製作は、一工程でベースフィルムにカバーフィルムを圧着して積層する場合と、圧着積層する前工程としてベースフィルムにカバーフィルムを仮接着する仮接着工程を経由して圧着積層工程へ送られて製作される二工程による場合がある(特許文献1、特許文献2参照)。
また、特許文献3には、挿入テーブルの左右両側に位置決めピンを上下方向に出没させ、位置決めピンを挿入テーブルに載置されるプリント基板の基準孔にそれぞれ嵌合・離脱可能とされたプリント基板の加工機が開示されている。
また、特許文献4には、ベースフィルムにカバーフィルムを仮接着させる作動を圧縮空気によりダイヤフラムを膨出させて行わせるワーク貼合装置が開示されている。
特許第4097679号公報 特許第4892551号公報 特開2007-288005号公報 特開2021-17030号公報
主ワークと副ワークとの位置決めに位置決めピンと基準孔とが利用される場合には、特許文献3に開示されているように、位置決めピンがその上昇により基準孔に挿入されることによって位置決めされ、主ワークと副ワークとの位置関係が一定に保たれるようにしてある。また、この位置決めピンは主ワークと副ワークとを仮接着する際に、ワークが撓んだりすることを抑制している。
ところで、主ワークと副ワークの寸法が大きくなると、ワークの撓みを十分に抑制するために、多数の位置決めピンを要する。このため、ワークの位置決め孔に位置決めピンを挿入する作業が繁雑となって仮接着工程に時間を要することになる虞がある。
また、仮接着装置において主ワークと副ワークとを接着する場合に、エアシリンダが用いられる場合には、ワークの全域に亘って一定の圧力分布を確保することが困難であり、均一な仮接着を行えない虞が生じ、また、次工程の圧着積層工程で主ワークと副ワークとの間の気泡を抜くために加圧時間を長くしなければならない虞が生じる。
そこで、この発明は、主ワークと副ワークとを仮接着する仮接着工程における主ワークと副ワークの位置決め作業を簡便に行うことができ、また、圧力分布の均一化を図り、次工程の圧着積層工程での気泡除去を容易にし、作業時間を短縮することができるカバーフィルム仮接着装置を提供することを課題としている。
上述の課題を解決するための手段として、この発明に係るカバーフィルム仮接着装置は、シート状のフィルムからなる主ワークにシート状のフィルムからなる副ワークを仮接着するワーク仮接着装置であって、主ワークと副ワークとを仮接着させる仮接着領域に対向して、主ワークと副ワークとを載置させて昇降自在なストリッパープレートを設け、前記主ワークと副ワークとのそれぞれに、主ワークに副ワークを載置させた状態で合致する位置に、適宜数の位置決め孔を適宜位置に設け、前記ストリッパープレートの、前記位置決め孔に合致する位置に逃げ孔を設け、前記仮接着領域の下方に位置決め基板を設け、前記位置決め基板の上面に前記位置決め孔に挿抜する位置決めピンを設け、前記位置決めピンの長さを少なくとも長尺ピンと短尺ピンとの二種類の長さとして設け、前記主ワークと副ワークとを位置決めピンに沿って下降させて押圧する押圧プレートを有する押圧装置を備え、前記主ワークと副ワークの下降により、長尺ピンが対応する位置決め孔に挿入され、さらに主ワークと副ワークの下降により短尺ピンが対応する位置決め孔に挿入されることを特徴としている。
なお、「適宜数」と「適宜位置」とは、主ワークと副ワークとが確実に位置決めされる「数」と「位置」であり、ワークの大きさや形状等によって適切となる場合をいうものである。
また、上述のワーク仮接着装置であって、前記長尺ピンと短尺ピンのそれぞれの先端部がテーパ形状に形成され、前記押圧装置の前記押圧プレートに、前記副ワークに被せるカバー体を配し、前記カバー体と押圧プレートの間に作動空気を供給可能とし、前記カバー体を前記副ワークに被せて副ワークを押し下げて前記長尺ピンと短尺ピンとのそれぞれの先端部を通過させ、前記作動空気を供給して、押圧プレートで副ワークを主ワークに押圧して、主ワークと副ワークとを仮接着することが好ましい。
また、上述のワーク仮接着装置であって、前記押圧装置は、副ワークの接着面と反対側の反接着面に対向させて配され、副ワークに対向する面に複数の突起部が設けられて、副ワークを主ワークに押し付ける押圧プレートを備え、押圧プレートを押圧して副ワークを主ワークに押し付けることが好ましい。
主ワークと副ワークとの位置決めを、長尺ピンが位置決め孔に挿入され、次いで短尺ピンが位置決め孔に挿入されるようにしたから、主ワークと副ワークとの位置決めを確実に行えて、位置関係を一定に保つことができる。このため、主ワークと副ワークとの仮接着を所定の位置関係で行って、後続する工程に給送することができる。
したがって、後続する圧着工程において、主ワークと副ワークとの圧着を所定に位置関係で確実に行うことができる。
この発明に係るワーク仮接着装置の概略構造を説明するための正面図である。 押圧受け架台の仮接着領域を開閉するカバー体の揺動を説明する図である。 この発明に係るワーク仮接着装置の仮接着領域における機構の構造を説明する正面図で、一部を切断して示してある。 この発明に係るワーク仮接着装置の押圧装置の押圧プレートに形成された突起部を説明する図で、(A)は配置の一例を示す図であり、(B)~(D)は突起部の形状を例示する図である。 この発明に係るワーク仮接着装置の押圧装置と押圧プレートの一の実施形態を示す正面図で、一部を切断して示してある。 この発明に係るワーク仮接着装置の押圧装置と押圧プレートの他の実施形態を示す正面図で、一部を切断して示してある。 この発明に係るワーク仮接着装置の押圧装置の動作を説明する図で、(A)は副ワークが主ワークに重ねられた状態の平面図であり、(B)~(F)は副ワークが主ワークに仮接着される動作を説明する正面図であり、一部を切断して示してある。 位置決めピンをカバーシート部材とベースシート部材とのそれぞれの位置決め孔に挿入して位置決めを行う状態を示す図で、(A)にはストリッパープレートが位置決めピンの上方に位置している状態が、(B)にはストリッパープレートの下降に伴われてベースシート部材が下降した状態が、(C)にはカバーシート部材が位置決めピンの先端部に係合した状態で、押圧プレートをカバーシート部材に被せる状態が、(D)には押圧プレートを押し下げてカバーシート部材をベースシート部材に接着する状態が、それぞれ示してある。 位置決めピンをカバーシート部材とベースシート部材とのそれぞれの位置決め孔に挿入して位置決めを行う状態を示す図で、(A)にはストリッパープレートが位置決めピンの上方に位置している状態が、(B)にはストリッパープレートのみが下降した状態が、(C)には、カバーシート部材とベースシート部材とが位置決めピンの先端部に係合した状態で、押圧プレートをカバーシート部材とベースシート部材とに被せる状態を、(D)は押圧プレートを押し下げてカバーシート部材とベースシート部材4とをベースシート部材に接着する状態が、それぞれ示してある。 押圧受け架台に配されたピンベースを説明する図である。 ピンベースと位置決めピンとの関係を示す図である。
以下、この発明に係るワーク仮接着装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1はこの発明に係るワーク仮接着装置として、ベースシート部材とカバーシート部材とを仮接着するカバーフィルム仮接着装置1の概略構造を示す正面図であり、フレーム1aの上面に押圧装置2が設けられている。また、フレーム1aの一方の側方には、副ワークとしてのフィルム状のカバーシート部材3が巻き取られて形成された副ワークロールであるカバーシートロール3aが、回転自在である副ワークロール軸としてのカバーシートロール軸3bに巻き取られて配されている。
フレーム1aの内部であって、カバーシートロール軸3bの側に主ワークであるベースシート部材4が巻き取られて形成された主ワークロールであるベースシートロール4aが、図示しない駆動機構によって回転自在に支持された主ワークロール軸であるベースシートロール軸4bに巻き取られて配されている。フレーム1aの内部であって、カバーシートロール軸3bとは反対側には、カバーシート部材3とベースシート部材4とが仮接着された接着済みワークである仮接着シート5が巻き取られて形成された仮接着シートロール5aが、回転自在な接着済みワークロール軸である仮接着シートロール軸5bに巻き取られて配されている。
そして、カバーシート部材3とベースシート部材4とはそれぞれ、カバーシートロール3aとベースシートロール4aとから引き出されて押圧装置2に給送され、押圧装置2において仮接着処理がなされて仮接着シート5とされる。この仮接着シート5が仮接着シートロール軸5bに巻き取られて仮接着シートロール5aが形成される。したがって、カバーシート部材3とベースシート部材4とは、図1において、矢標Pで示す方向に給送される。
上述のカバーシートロール3aを形成するカバーシート部材3の一面側には接着剤が塗布されて接着性を備えた接着面とされており、カバーシートロール3aに形成された状態では接着面に剥離紙3cが貼付されている。また、カバーシートロール3aは、押圧装置2においてベースシートロール4aに仮接着される長さに剥離紙3cの部分を残して、いわゆるハーフカットされて予め切断されている。カバーシートロール軸3bの下方にはカバーシート部材3から分離された剥離紙3cを巻き取るための剥離紙巻取軸3dが回転自在に支持され、剥離紙3cが巻き取られて剥離紙ロール3eが形成される。カバーシートロール3aから引き出されたカバーシート部材3は供給ローラとしてのカバーシート供給ローラ3fに案内されて、押圧装置2に供給される。また、カバーシート供給ローラ3fを通過した後には剥離紙3cが分離され、剥離紙巻取軸3dに巻き取られて剥離紙ロール3eが形成される。
上述のベースシート部材4は、ベースシートロール軸4bの回転によってベースシートロール4aから送り出されて、第1ベースシート案内ローラ4cにより下方に案内される。この第1ベースシート案内ローラ4cの斜め下方には第2ベースシート案内ローラ4dが回転自在で、上下方向に移動自在に案内されて設けられている。この第2ベースシート案内ローラ4dの昇降は、待機位置4d1と引き出し位置4d2との間で行われる。送り出されたベースシート部材4は、第2ベースシート案内ローラ4dの自重により引き出し位置4d2まで下降する。第2ベースシート案内ローラ4dに案内されたベースシート部材4は、上方に向かって給送され、供給ローラ4fに案内されて、押圧装置2に供給される。
上述のカバーシート供給ローラ3fに案内されて剥離紙3cが分離されたカバーシート部材3は、供給ローラ4fの下流側の仮接着領域21においてベースシート部材4の上面に載置されて、ベースシート部材4に重ねられて押圧装置2に供せられる。押圧装置2に供されたカバーシート部材3とベースシート部材4は、後述するように、押圧装置2で仮接着されて仮接着シート5となって押圧装置2から排出される。
押圧装置2の下流側には排出された仮接着シート5を下方に案内するガイドローラ5cが設けられている。このガイドローラ5cの下方には、主ワーク供給機構を構成する引き出しローラ5dが回転自在で、かつ、図示しない駆動機構によって上下方向に移動自在に案内されて設けられている。この引き出しローラ5dは上昇した際には待機位置5d1に、下降した際には引き出し位置5d2に位置する。
ガイドローラ5cにより下方に向かって案内されて引き出しローラ5dに至った仮接着シート5は、この引き出しローラ5dによって上方に案内されて、ワーク保持用第1ローラとしての仮接着シート保持用第1ローラ5fに至る。仮接着シート5はこの仮接着シート保持用第1ローラ5fでほぼ水平方向に案内され、ワーク保持用第2ローラである仮接着シート保持用第2ローラ5gに供される。この仮接着シート保持用第2ローラ5gにより仮接着シートロール5aの方向に案内されて、仮接着シートロール軸5bに巻き取られる。
また、仮接着シート保持用第1ローラ5fと仮接着シート保持用第2ローラ5gとの間位置にはクランプ機構5eが設けられており、このクランプ機構5eの作動時には仮接着シート保持用第1ローラ5fと仮接着シート保持用第2ローラ5gとの間にある仮接着シート5を保持して該仮接着シート5を拘束し、仮接着シート5の移動を阻止する。
すなわち、ガイドローラ5cと引き出しローラ5d、仮接着シート保持用第1ローラ5f、仮接着シート保持用第2ローラ5g、クランプ機構5eとにより主ワーク供給機構が構成されている。
上述したカバーフィルム仮接着装置1におけるカバーシート部材3とベースシート部材4、仮接着シート5の動作について、以下に説明する。なお、押圧装置2の作用については後述する。
押圧装置2に供給されたカバーシート部材3とベースシート部材4とは、この押圧装置2によって拘束され、仮接着されて仮接着シート5が形成される。なお、仮接着シート5の仮接着が完了するまでに、引き出しローラ5dは、後述するように、図示しない駆動機構により仮接着シート保持用第1ローラ5fの近傍まで上昇して待機位置5d1に位置している。また、第2ベースシート案内ローラ4dは自重により下降して引き出し位置4d2に位置しており、押圧装置2により拘束された状態で、ベースシート部材4の供給ローラ4fからベースシートロール4aとの間の部分が、引き出し位置4d2にある第2ベースシート案内ローラ4dにより張力が付与されている。
仮接着が完了したならば、押圧装置2による仮接着シート5の拘束が解除され待機位置5d1に位置している引き出しローラ5dが図示しない駆動機構により下降する。この下降の際には、クランプ機構5eが作動して、仮接着シート5が仮接着シートロール軸5bから引き出される方向へ移動することが阻止されている。このため、引き出しローラ5dの下降により、仮接着された仮接着シート5が押圧装置2から引き出される。また、押圧装置2から仮接着シート5が引き出されることにより、供給ローラ4fと引き出し位置4d2に位置している第2ベースシート案内ローラ4dを経由してベースシートロール4aとに至る間のベースシート部材4が押圧装置2に引き込まれて、押圧装置2に供給される。このとき、引き出し位置4d2に位置している第2ベースシート案内ローラ4dが待機位置4d1まで引き上げられる。
仮接着シート5が排出されて次に仮接着されるベースシート部材4の部分が押圧装置2に供給されたならば、作業員がカバーシート部材3をカバーシートロール3aから引き出し、カバーシート部材3をベースシート部材4に被せる。なお、カバーシート部材3を引き出す際には、カバーシート部材3が予めハーフカットされているから、この切断部までが引き出される。また、カバーシート供給ローラ3fを通過したカバーシート部材3から剥離紙3cが分離されて、剥離紙巻取軸3dの回転によって剥離紙ロール3eに巻き取られて、回収される。
カバーシート部材3がベースシート部材4に被せられた状態で、押圧装置2を作動させると、これらカバーシート部材3とベースシート部材4とが仮接着される。このとき、カバーシート部材3とベースシート部材4とは押圧装置2に拘束されているので、仮接着処理が行われている間に仮接着シートロール軸5bを回転させて仮接着シート5を巻き取る。なお、このときにはクランプ機構5eは解放されて仮接着シート5の拘束が解除されている。また、仮接着シート5を巻き取る際には、引き出し位置5d2にある引き出しローラ5dを図示しない駆動機構によって待機位置5d1まで上昇させて、仮接着シート5の円滑な巻き取り動作に助力すると共に、押圧装置2から仮接着シート5を引き出す工程に待機する。仮接着シートロール軸5bの回転によって、先に押圧装置2から引き出されてガイドローラ5cから仮接着シート保持用第2ローラ5gに至る間に存している部分の仮接着シート5が巻き取られるから、仮接着シートロール5aの径が徐々に大きくなる。
一方、上述したように、押圧装置2による仮接着処理が行われている間にベースシートロール軸4bの回転によって送り出されたベースシート部材4は、待機位置4d1に引き上げられていた第2ベースシート案内ローラ4dの自重による引き出し位置4d2までの下降によって張力が付与された状態で吊下される。この引き出し位置4d2に位置した第2ベースシート案内ローラ4dによりベースシート部材4が緊張された状態となり、押圧装置2まで引き出される工程に待機する。
次に、この発明に係るカバーフィルム仮接着装置1が備えている押圧装置2を、図3~図6を参照して説明する。
図3は第1実施形態に係る押圧装置2の正面図であり、一部を切断して示してある。フレーム1aの上面には位置決め基板としての押圧受け架台20が設置されており、この押圧受け架台20の上面の上方が仮接着領域21とされている。この押圧受け架台20にはヒータが組み込まれている。仮接着領域21に供給されたベースシート部材4は押圧受け架台20の上面に載置され、このベースシート部材4の上面にカバーシート部材3が重ねられる。なお、カバーシート部材3はポリイミド樹脂(PI)やポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の樹脂フィルム31に接着剤が塗布されて接着剤層32が設けられた構造とされている。また、ベースシート部材4はPIやPEN、PET等の樹脂フィルム41に銅箔により回路パターン42が形成された構造とされている。
押圧受け架台20の上方には仮接着領域21を挟んでカバー体22が配されており、このカバー体22の押圧受け架台20に対向した面に、枠状の押さえ枠22aが取り付けられている。なお、このカバー体22は、図2に示すように、ヒンジ20aによって揺動自在に設けられ、この揺動によって図2(B)に示すように、押圧受け架台20にカバー体22が被せられ、仮接着領域21が開閉自在とされている。あるいは押圧受け架台20に立設させたガイドポールにカバー体22が案内されて上下動自在とすることにより、仮接着領域21が開閉自在とされている。
カバー体22の押さえ枠22aには弾性シート2aが収容されている。また、この弾性シート2aの背面側、すなわちカバーシート部材3に対向する面の側とは反対側の面側には、第2弾性シート2bが配されている。この第2弾性シート2bは、押さえ枠22aの背面側に伸張して配され、カバー体22にはこの第2弾性シート2bを収容する凹部22bが形成されている。さらに、この凹部22bの底面と第2弾性シート2bとの間に作動空気が供給されるようにしてある。
カバー体22のカバーシート部材3に対向する面には、このカバー体22に対して接触し、離脱することが自在な押圧プレート2cが、押さえ枠22aと弾性シート2aとを覆う状態に配されている。この押圧プレート2cのカバーシート部材3に対向する面には、適宜数の突起部2dが設けられている。この突起部2dは、図4(A)に示すように、格子の交点に配したり、千鳥状の位置に配したりして、後述するように、カバーシート部材3とベースシート部材4との仮接着を確実に行える位置に設けられている。また、図4(B)~(D)に例示するように、突起部2dの断面形状は、カバーシート部材3とベースシート部材4とを確実に仮接着させることができるものであればよく、例えば、円形や方形、その他の形状とすることができる。
図5と図6とは弾性シート2aと押圧プレート2cの他の実施形態を示す図であり、図3に相当する図である。
図5に示す実施形態では、弾性シート2aと第2弾性シート2bとを一体として、弾性シート2eとしたものである。すなわち、押さえ枠22a内に収容されて押圧プレート2cと接触する当接部2e1と、カバー体22の凹部22bに収容されて周縁部が押さえ枠22aに接触している押圧部2e2とが一体となった構造とされている。
また、図6に示す実施形態では、押圧プレート2cの一部を、押さえ枠22aの内部に収容させた形状としたものである。すなわち、押圧プレート2fを押さえ枠22aの内部に収容された受圧部2f1と、突起部2dが形成された作用部2f2とが一体となった構造とされている。なお、この押圧プレート2fが用いられる場合には、弾性シート2gは、上述した第2弾性シート2bに相当するものとなり、周縁部が押さえ枠22aに係合するよう配される。
なお、押圧部2e2と弾性シート2gはカバー体22の凹部22bに収容されて、これら押圧部2e2と弾性シート2gとのそれぞれと、凹部22bとの間に作動空気が供給されるようにしてある。
次に、図7を参照して、カバーシート部材3とベースシート部材4との位置決めの機構を説明する。なお、図7はカバーシート部材3とベースシート部材4とが仮接着領域21に位置した状態を示しており、図7(A)は概略の平面図で、図7(B)~(F)は概略の正面図である。
前述した押圧受け架台20には、図7に示すように、ピンベース26を介して複数本の位置決めピン23が上方に向かって突設されている。一方、カバーシート部材3とベースシート部材4とのそれぞれにはこれら位置決めピン23が挿入される位置決め孔24が形成されている。
カバーシート部材3とベースシート部材4との仮接着される領域における四隅に位置する位置決め孔24に挿入される位置決めピン23は長尺ピン23aとされており、この四隅に位置する位置決め孔24以外の位置決め孔24に挿入される位置決めピン23は短尺ピン23bとされている。なお、これら長尺ピン23aと短尺ピン23bは、図7に示すように、その先端部が先細となるようテーパ形状としてある。
また、仮接着領域21にはストリッパープレート25が昇降自在に配されており、このストリッパープレート25には、図8、図9に示すように、カバーシート部材3とベースシート部材4とが載置した状態で位置決め孔24と重なる部分に位置決めピン23との干渉を避けるための逃げ孔25aが形成されている。
上述した位置決めの機構の動作を、以下に説明する。
カバーシート部材3とベースシート部材4との仮接着処理は仮接着領域21において行われ、仮接着処理に先立って、ストリッパープレート25が、図7(B)に示すように、いずれの位置決めピン23よりも上方に位置している。この状態にあるストリッパープレート25に、仮接着領域21に供給されたベースシート部材4が載置される。このとき、位置決めピン23と位置決め孔24との位置を一致させる。
この状態で、図7(C)に示すように、ストリッパープレート25を僅かに下降させると、ベースシート部材4の四隅の位置決め孔24に長尺ピン23aが挿入される。なお、この状態では短尺ピン23bはいずれの位置決め孔24にも挿入されていない。
ベースシート部材4の位置決め孔24に長尺ピン23aが挿入された状態で、図7(D)に示すように、カバーシート部材3の位置決め孔24に長尺ピン23aを挿入させる。カバーシート部材3は作業員によってカバーシート供給ローラ3fから引き出される。なお、カバーシート供給ローラ3fから引き出される際には剥離紙3cが分離される。
カバーシート部材3の位置決め孔24に長尺ピン23aが挿入された状態で、ストリッパープレート25が長尺ピン23aに沿って下降し、さらに短尺ピン23bに逃げ孔25aが挿入されて短尺ピン23bに沿って下降する。このストリッパープレート25の下降によって、ベースシート部材4がストリッパープレート25と共に下降する。
このとき、カバーシート部材3の位置決め孔24が長尺ピン23aと短尺ピン23bとのそれぞれに合致した位置にあると、図7(E)に示すように、ベースシート部材4の下降と共にカバーシート部材3も下降する。この状態では、ベースシート部材4とカバーシート部材3とが長尺ピン23aと短尺ピン23bとによって確実に所定の関係に位置決めされた状態にあるから、この状態でベースシート部材4にカバーシート部材3を仮接着することができる。
なお、ストリッパープレート25に設けられた逃げ孔25aには、長尺ピン23aと短尺ピン23bとが確実に挿入される。他方、ベースシート部材4とカバーシート部材3との位置決め孔24が長尺ピン23aまたは短尺ピン23bに対してずれてしまう場合があり、この場合には、ストリッパープレート25が下降した場合に、これらベースシート部材4またはカバーシート部材3の位置決め孔24に長尺ピン23aまたは短尺ピン23bが挿入されない場合が生じる。
このようなずれが生じる場合については、後述する。
そして、位置決めピン23と位置決め孔24との係合によって位置決めされた状態にあるカバーシート部材3を、押圧装置2のカバー体22を被せる動作により押圧プレート2cで押し下げる。
その後、前記凹部22bの底面と第2弾性シート2bとの間に作動空気を供給して、カバーシート部材3をベースシート部材4に押圧する。
図3に示す実施形態に係る押圧装置2では、凹部22bと第2弾性シート2bとの間に作動空気を供給すると、空気圧によって周縁部が押さえ枠22aに係合している第2弾性シート2bが撓むことになる。このとき、作動空気の圧力は第2弾性シート2bの全域に作用することになるので、第2弾性シート2bは広範囲で撓むことになる。
第2弾性シート2bが撓むと、弾性シート2aが押圧されて押圧プレート2cの側に撓み、この押圧プレート2cを押し下げる。押し下げられた押圧プレート2cは、突起部2dの先端部がカバーシート部材3に当接し、この当接した位置に対応するカバーシート部材3の部分が押し下げられる。押圧受け架台20にはヒータが組み込まれているから、この押し下げられた部分がベースシート部材4に当接すると、接着剤が加熱されて融解し、当該部分がベースシート部材4に加熱接着される。突起部2dは、図4(A)に示すように、多数の点状に形成されているので、カバーシート部材3とベースシート部材4とは点状に仮接着される。
カバーシート部材3とベースシート部材4とが突起部2dに対応して点接着されているので、接着されない部分にはカバーシート部材3とベースシート部材4の間隙が形成される。カバーシート部材3とベースシート部材4とが後続する圧着工程に供せられた場合、この間隙が逃げ道となって気泡の除去が容易となるため圧着工程の加熱時間を短縮できる。
なお、突起部2dの断面形状は、図4(B)~(D)に示す形状やその他の形状とすることができるが、この突起部2dの形状は、カバーシート部材3とベースシート部材4の仮接着を確実に行えて、後続する圧着工程で気泡を除去するのに適した逃げ道が確実に形成される形状とすることが好ましい。
また、図5に示す実施形態に係る弾性シート2eでは、作動空気が供給されると弾性シート2eが撓んで当接部2e1が押さえ枠22aから下方へ突出し、当接部2e1が押圧プレート2cを押し下げて、突起部2dに対応したカバーシート部材3の部分がベースシート部材4に点で接触して、カバーシート部材3とベースシート部材4とが点状に仮接着される。
また、図6に示す実施形態に係る弾性シート2gでは、作動空気が供給されると弾性シート2gが撓んでその圧力が押圧プレート2fの受圧部2f1に作用し、作用部2f2を押し下げる。これにより、押圧プレート2fの突起部2dがカバーシート部材3を押し下げて、突起部2dに対応したカバーシート部材3の部分がベースシート部材4に点で接触して、点状に仮接着される。
押圧プレート2cでカバーシート部材3を押し付ける際に、カバーシート部材3とベースシート部材4とを位置決めしている長尺ピン23aと短尺ピン23bとは、これらカバーシート部材3とベースシート部材4の位置決め孔24を貫通して上方に突出している。そこで、図7(F)に示すように、押圧プレート2cには、これら長尺ピン23aと短尺ピン23bの突出している部分を受容する受容部2c1が形成されている。なお、図7(F)には、これら受容部2c1は、長尺ピン23aと短尺ピン23bとで同じ大きさとしてあるが、受容する長尺ピン23aと短尺ピン23bに応じた大きさとすることで構わない。
ベースシート部材4またはカバーシート部材3の位置決め孔24が長尺ピン23a、短尺ピン23bに対してずれている場合がある。以下、位置決め孔24と長尺ピン23a、短尺ピン23bとがずれている場合について説明する。
図8には、ベースシート部材4の位置決め孔24には長尺ピン23aと短尺ピン23bとが挿入され、カバーシート部材3の位置決め孔24が短尺ピン23bに対してずれている場合が示してある。この場合には、ストリッパープレート25の下降に伴われてベースシート部材4が下降するが、カバーシート部材3の位置決め孔24には短尺ピン23bが挿入されることがなく、図8(B)に示すように、カバーシート部材3が短尺ピン23bの先端部に係合して留まる状態となる。
この状態で、図8(C)に示すように、押圧装置2のカバー体22を閉じて、押圧プレート2cをカバーシート部材3に被せて押し付けると、短尺ピン23bがカバーシート部材3の位置決め孔24に挿入され、カバーシート部材3が押し下げられる。
また、図9には、ベースシート部材4とカバーシート部材3とのいずれの位置決め孔24にも短尺ピン23bが挿入しない状態となった場合が示してある。
図9(B)には、ストリッパープレート25が下降した場合であっても、ベースシート部材4とカバーシート部材3とは下降することなく、短尺ピン23bの先端部に係合して留まっている状態が示してある。
この状態で、図9(C)に示すように、押圧装置2のカバー体22を閉じて、押圧プレート2cをカバーシート部材3に被せて押し付けると、短尺ピン23bがベースシート部材4とカバーシート部材3とのそれぞれの位置決め孔24に挿入され、ベースシート部材4とカバーシート部材3とが押し下げられる。
上述のように、位置決め孔24が長尺ピン23aまたは短尺ピン23bに対してずれている場合に、押圧プレート2cがベースシート部材4とカバーシート部材3とを押し下げる際、位置決め孔24がこれら長尺ピン23a、短尺ピン23bの先端部に形成されたテーパ形状に案内されて位置決め孔24の中心部に位置して挿入されることになる。このため、カバーシート部材3とベースシート部材4との位置決めが確実に行われる。
また、位置決めピン23が突設されたピンベース26は、図10に示すように、複数に分割して押圧受け架台20に設けることが好ましい。カバーシート部材3とベースシート部材4の寸法が大きくなる場合には、これらカバーシート部材3とベースシート部材4とが伸縮して、位置決め作業が円滑に行われなく虞がある。このような場合に、ピンベース26が分割されていることで、位置決めピン23同士の位置関係を調整でき、伸縮したシート材3、4の位置決め孔24に一致させて位置させることができる。なお、このピンベース26の位置調整は、仮接着処理が行われる前の準備の時点で行うことになる。
また、図11に示すように、位置決めピン23をピン部27aと円盤状の頭部27bとからなる位置決めピン27とし、ピンベース26をベースプレート部28aと支持プレート部28bとからなるピンベース28とされている。支持プレート部28bには、位置決めピン27のピン部27aが遊挿される支持孔28b1が形成されている。位置決めピン27のピン部27aをこの支持孔28b1に遊挿させ、頭部27bをベースプレート部28aと支持プレート部28bとの間の位置に位置させる。これにより、ピン部27aが遊挿された支持孔28b1内で僅かに移動可能とされ、位置決めピン27はピンベース28に沿って移動可能とされている。
この位置決めピン27の僅かな移動によって、カバーシート部材3とベースシート部材4とに形成された位置決め孔24に対する僅かなずれを吸収できるようにしてある。しかも、上述したように、ピンベース28を複数に分割された構造とすることで、吸収できるずれの範囲を大きくできて、カバーシート部材3とベースシート部材4との位置決め作業を円滑に行うことができる。
以上に説明したように、この実施形態に係るワーク仮接着装置は、シート状のフィルムからなるベースシート部材4にシート状のフィルムからなるカバーシート部材3を仮接着するワーク仮接着装置であって、ベースシート部材4とカバーシート部材3とを仮接着させる仮接着領域21に対向して、ベースシート部材4とカバーシート部材3とを載置させて昇降自在なストリッパープレート25を設け、前記ベースシート部材4とカバーシート部材3とのそれぞれに、ベースシート部材4にカバーシート部材3を載置させた状態で合致する位置に、適宜数の位置決め孔24を適宜位置に設け、前記ストリッパープレート25の、前記位置決め孔24に合致する位置に逃げ孔25aを設け、前記仮接着領域21の下方に押圧受け架台20を設け、前記押圧受け架台20の上面に前記位置決め孔24に挿抜する位置決めピン23を設け、前記位置決めピン23の長さを少なくとも長尺ピン23aと短尺ピン23bとの二種類の長さとして設け、ベースシート部材4とカバーシート部材3とを位置決め孔24に沿って下降させて押圧する押圧プレート2cを有する押圧装置2を備え、前記ベースシート部材4とカバーシート部材3の下降により、長尺ピン23aが対応する位置決め孔24に挿入され、さらにベースシート部材4とカバーシート部材3の下降により短尺ピン23bが対応する位置決め孔24に挿入されることを特徴とするものである。
ベースシート部材4とカバーシート部材3との位置決めを行う際に、ベースシート部材4の位置決め孔24に長尺ピン23aを挿通させた後、このベースシート部材4から突出した長尺ピン23aにカバーシート部材3の位置決め孔24を挿通させる。
このため、位置決めピン23が確実にベースシート部材4とカバーシート部材3の位置決め孔24に挿入されて、これらベースシート部材4とカバーシート部材3の位置関係を確実に一定にできる。
また、長尺ピン23aが短尺ピン23bに先んじて位置決め孔24に挿入されるから、この長尺ピン23aはベースシート部材4とカバーシート部材3の四隅に配されることで、これらベースシート部材4とカバーシート部材3とを安定させて位置させた後に短尺ピン23bが挿入されて、より確実に、かつ、良好に位置決め作業を行える。
また、上述のワーク仮接着装置であって、前記長尺ピン23aと短尺ピン23bのそれぞれの先端部がテーパ形状に形成され、前記押圧装置2の前記押圧プレート2cに、前記カバーシート部材3に被せるカバー体22を配し、前記カバー体22と押圧プレート2cの間に作動空気を供給可能とし、前記カバー体22を前記カバーシート部材3に被せてカバーシート部材3を押し下げて前記長尺ピン23aと短尺ピン23bとのそれぞれの先端部を通過させ、前記作動空気を供給して、押圧プレート2cでカバーシート部材3をベースシート部材4に押圧して、ベースシート部材4とカバーシート部材3とを仮接着させることが好ましい。
カバーシート部材3やベースシート部材4の位置決め孔24に位置決めピン23を挿通させる場合に、位置決め孔24と位置決めピン23との位置にずれが生じて、位置決め孔24に位置決めピン23が円滑に挿入できない場合が生じる虞がある。しかし、カバー体22をカバーシート部材3に被せて押し下げると、押圧プレート2cがカバーシート部材3とベースシート部材4とを押し下げて、位置決め孔24が位置決めピン23のテーパ形状の先端部を容易に通過して、位置決め孔24に位置決めピン23が確実に挿通する。
また、上述のワーク仮接着装置であって、前記カバーシート部材3をベースシート部材4に押し付けて押圧する押圧装置2を備え、前記押圧装置2は、カバーシート部材3の接着面と反対側の反接着面に対向させて配され、副ワークに対向する面に複数の突起部2dが設けられて、カバーシート部材3をベースシート部材4に押し付ける押圧プレート2cを備え、押圧プレート2cを押圧してカバーシート部材3をベースシート部材4に押し付けるようにすることが好ましい。
押圧装置2の作動により押圧プレート2cが押し下げられ、カバーシート部材3がベースシート部材4に押し付けられる。これにより、押圧プレート2cからの押圧力を受けて、カバーシート部材3がベースシート部材4に接着される。また、ベースシート部材4が載置されている押圧受け架台にヒータが組み込まれている場合には、加熱されてカバーシート部材3とベースシート部材4とが仮接着する。
しかも、押圧プレート2cには突起部2dが形成されており、この突起部2dがカバーシート部材3をベースシート部材4に押し付けるから、接着部は点状に配される。そして、接着されない部分、すなわち、カバーシート部材3の押圧されない部分が、この仮接着工程に後続する圧着工程における処理の際に、気泡の逃げ道となって気泡が円滑に除去される。
この発明に係るワーク仮接着装置によれば、長尺ピンによって主ワークと副ワークとの位置関係を定めた後に、短尺ピンによってさらに主ワークと副ワークとの位置決めを行うことによるから、位置決めに要する時間を短縮でき、ワークの仮接着処理が迅速となって生産性の向上に寄与する。
1 カバーフィルム仮接着装置(ワーク仮接着装置)
1a フレーム
2 押圧装置
2a 弾性シート
2b 第2弾性シート
2c 押圧プレート
2c1 受容部
2d 突起部
2e 弾性シート
2e1 当接部
2e2 押圧部
2f 押圧プレート
2f1 受圧部
2f2 作用部
2g 弾性シート
20 押圧受け架台(位置決め基板)
21 仮接着領域
22 カバー体
22a 押さえ枠
22b 凹部
23 位置決めピン
23a 長尺ピン
23b 短尺ピン
24 位置決め孔
25 ストリッパープレート
25a 逃げ孔
26 ピンベース
27 位置決めピン
27a ピン部
27b 頭部
28 ピンベース
28a ベースプレート部
28b 支持プレート部
28b1 支持孔
3 カバーシート部材(副ワーク)
3a カバーシートロール
3b カバーシートロール軸
3c 剥離紙
3d 剥離紙巻取軸
3e 剥離紙ロール
3f カバーシート供給ローラ
31 樹脂フィルム
32 接着剤層
4 ベースシート部材(主ワーク)
4a ベースシートロール
4b ベースシートロール軸
4c 第1ベースシート案内ローラ
4d 第2ベースシート案内ローラ
4f 供給ローラ
41 樹脂フィルム
42 回路パターン
5 仮接着シート
5a 仮接着シートロール
5b 仮接着シートロール軸
5c ガイドローラ
5d 引き出しローラ
5d1 待機位置
5d2 引き出し位置
5e クランプ機構
5f 仮接着シート保持用第1ローラ
5g 仮接着シート保持用第2ローラ

Claims (3)

  1. シート状のフィルムからなる主ワークにシート状のフィルムからなる副ワークを仮接着するワーク仮接着装置であって、
    前記主ワークと副ワークとを仮接着させる仮接着領域に対向して、主ワークと副ワークとを載置させて昇降自在なストリッパープレートを設け、
    前記主ワークと副ワークとのそれぞれに、主ワークに副ワークを載置させた状態で合致する位置に、適宜数の位置決め孔を適宜位置に設け、
    前記ストリッパープレートの、前記位置決め孔に合致する位置に逃げ孔を設け、
    前記仮接着領域の下方に位置決め基板を設け、
    前記位置決め基板の上面に前記位置決め孔に挿抜する位置決めピンを設け、
    前記位置決めピンの長さを少なくとも長尺ピンと短尺ピンとの二種類の長さとして設け、
    前記主ワークと副ワークとを位置決めピンに沿って下降させて押圧する押圧プレートを有する押圧装置を備え、
    前記主ワークと副ワークの下降により、長尺ピンが対応する位置決め孔に挿入され、さらに主ワークと副ワークの下降により短尺ピンが対応する位置決め孔に挿入されることを特徴とするワーク仮接着装置。
  2. 前記長尺ピンと短尺ピンのそれぞれの先端部がテーパ形状に形成され、
    前記押圧装置の前記押圧プレートに、前記副ワークに被せるカバー体を配し、
    前記カバー体と前記押圧プレートの間に作動空気を供給可能とし、
    前記カバー体を前記副ワークに被せて副ワークを押し下げて前記長尺ピンと短尺ピンとのそれぞれの先端部を通過させ、
    前記作動空気を供給して、押圧プレートで副ワークを主ワークに押圧して、主ワークと副ワークとを仮接着することを特徴とする請求項1に記載のワーク仮接着装置。
  3. 前記押圧装置は、
    前記副ワークの接着面と反対側の反接着面に対向させて配され、副ワークに対向する面に複数の突起部が設けられて、副ワークを主ワークに押し付ける押圧プレートを備え、
    押圧プレートを押圧して副ワークを主ワークに押し付けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワーク仮接着装置。
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