JP2023171478A - 換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】調理器具が熱源から離れたときには、ファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加させないようにする。【解決手段】換気システムは、調理状態監視部300と制御部130とを有する。調理状態監視部300は調理状態を監視する。制御部130は調理状態監視部300による監視結果からレンジフード100の運転状態を制御するものであって、制御部130は、監視結果により調理器具250が熱源210から移動したと判断した場合には、レンジフード100のファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする。【選択図】図1

Description

本発明は換気システムに関する。
従来、レンジフードに取り付けた温度センサによって調理器上方の温度を検知し、検知した温度に応じてファンの風量および/またはフィルタの回転数を決定し、自動運転するレンジフードがある(特許文献1)。
特開2018-105568号公報
特許文献1のような従来のレンジフードは、調理器の上面の温度が低ければ小さいファンの風量および/または小さいフィルタの回転数でレンジフードを運転し、調理器の上面の温度が高ければ大きいファンの風量および/または大きいフィルタの回転数でレンジフードを運転する。フライパンや鍋などの調理器具を使用した調理では、調理終了後に盛り付けをするために、調理器具を手に持ち、お皿に近づけて料理を盛り付けることがある。
この場合、調理器具が調理器から離れたときに熱源(ガス調理器であればバーナーキャップやバーナー付近にある五徳、IH調理器であればヒーター)が露出し、露出した高温の熱源を温度センサが検知する。従来のレンジフードは、このような場合でも、ファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加させてしまう。
このため、レンジフードの使用者は、調理は終了しているのにファンの風量および/またはフィルタの回転数が増加されるので、違和感や不快感を覚えるという問題があった。
そこで、本発明は、調理器具が熱源から離れたときには、ファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加させないようにした換気システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明の換気システムは、調理状態監視部と制御部とを有する。調理状態監視部は調理状態を監視する。制御部は調理状態監視部による監視結果からレンジフードの運転状態を制御するものであって、具体的には、制御部は、監視結果により調理器具が熱源から移動したと判断した場合には、レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする。
本発明によれば、調理は終了しているのに、ファンの風量および/またはフィルタの回転数が増加してしまい、レンジフードの使用者に違和感や不快感を与えることを防止できる。
実施形態1~4のレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。 実施形態1~4のレンジフードをキッチンに設置した場合の側面図である。 実施形態1~7のレンジフードが備える操作パネルの正面図である。 実施形態1~4のレンジフードの複眼温度センサによる調理器の上方の温度の検知状態を模式的に示す図である。 実施形態1~4のレンジフードの制御系のブロック図である。 実施形態1~7のレンジフードにおけるファンの風量および/またはフィルタの回転数の制御に関する動作フローチャートである。 実施形態1のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。 実施形態2のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。 実施形態3のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。 実施形態4のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。 実施形態5のレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。 実施形態5のレンジフードの調理状態監視部の配置を模式的に示す図である。 実施形態5のレンジフードの制御系のブロック図である。 実施形態5のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。 実施形態6のレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。 実施形態6のレンジフードの制御系のブロック図である。 実施形態6のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。 実施形態7のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を、<実施形態1>から<実施形態7>に分けて、詳細に説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態のみに限定されない。なお、各図面は説明の便宜上誇張されて表現されている。したがって、各図面における各構成要素の寸法比率は実際とは異なる。また、図面において同一の要素には同一の符号を付し、明細書において重複する説明は省略する。
図1は、実施形態1~4のレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。また、図2は、実施形態1~4のレンジフードをキッチンに設置した場合の側面図である。
(換気システムの機械系の構成)
図1および図2に示すように、実施形態1~4のレンジフード100は、調理器200の上部に設置される。レンジフード100は調理器200の調理時に生じる臭い、煙、油などを含む臭気や油煙を吸い込み外部に排気する。例示している調理器200は、鍋やフライパンなどの調理器具250を過熱する熱源210(後述する3つの熱源210A、210B、210Cの総称)およびグリルの吹出口220を有する。なお、本明細書において、熱源210とは、ガス調理器に対してはバーナーキャップやバーナー付近にある五徳を、IH調理器に対してはヒーターを、それぞれ意味する。
レンジフード100は、その中央部より左側の前面側の下面に、調理器200の上方の温度を検知する複眼温度センサ300を有する。複眼温度センサ300は、調理状態を監視する調理状態監視部として機能する。複眼温度センサ300は、図示点線で示される領域の温度を検知する。本実施形態で使用している複眼温度センサ300は、たとえば、8×8の64個の画素を有しそれぞれの画素に対応する領域の温度を別々に検知できる。複眼温度センサ300は、調理器200の上方の温度を64の領域に分けて検知でき、また、3つの熱源210A、210B、210Cのそれぞれの温度を個別に検知できる。なお、本実施形態では、8×8の64個の画素を有する複眼温度センサ300を例示したが、これよりも少ない画素か、または多くの画素を有する複眼温度センサ300を用いても良い。
レンジフード100は、その上部に本体部110を備えている。本体部110は、調理器200からの臭気や油煙を排気する。本体部110は、調理器200からの油煙を吸い込む吸気口112、屋外と連通する排気口114、吸気口112と排気口114とを結ぶ通路内に吸気口112から吸い込んだ油煙を排気させるファン116を備えている。ファン116はファンモータ117によって駆動される。吸気口112とファン116との間に、吸気口112から吸い込んだ油煙から油分を除去するために回転するフィルタ(ディスク)118を備えている。フィルタ118はフィルタモータ119によって駆動される。なお、ファン116が回転している時にはフィルタ118も回転する。また、レンジフード100は回転しない固定式の(普通の)フィルタを備えていても良いし、フィルタレスであっても良い。レンジフード100は、前面側に、レンジフード100の動作を指示するための操作パネル120を備えている。なお、レンジフード100は、その内部に、後述する制御部130を有する。
図3は、実施形態1~7のレンジフード100が備える操作パネル120の正面図である。操作パネル120は、運転スイッチ121、風量スイッチ122、風量自動スイッチ123、タイマースイッチ124、照明スイッチ125、および常時換気スイッチ126を有する。
運転スイッチ121は、レンジフード100を動作させるためのスイッチである。運転スイッチ121を押すとレンジフードON信号が制御部130に送信され、もう一度押すとレンジフードOFF信号が送信される。風量スイッチ122は、ファン116の風量を、弱、中、強に手動で切り替えるためのスイッチである。風量自動スイッチ123は、複眼温度センサ300が検知する調理器200の上方の温度に応じて、ファン116の風量およびフィルタ118の回転数を、段階的または連続的に、自動的に切り替える自動運転を行わせるためのスイッチである。なお、この自動運転は、風量スイッチ122が押されると解除される。タイマースイッチ124は、ファン116およびフィルタ118を調理終了後に回転させる時間を設定するためのスイッチである。照明スイッチ125は、調理器200の上面を照らすLED電球を点灯/消灯させるためのスイッチである。常時換気スイッチ126は、ファン116を手動で回転/停止させることで常時換気の運転/停止を行うためのスイッチである。
図4は、実施形態1~4のレンジフードの複眼温度センサ300による調理器200の上方の温度の検知状態を模式的に示す図である。上記の通り、複眼温度センサ300は、レンジフード100の下面に取り付けられているので、調理器200の上方の温度は、調理器200の熱源(バーナーキャップやバーナー付近にある五徳またはヒーター)210A、210B、210Cおよびグリルの吹出口220をカバーする領域で検知される。調理器200の熱源210A、210B、210Cの温度は、図4のように、たとえば8×8の64に分割された画素(Tij(i=1~8、j=1~8))の熱源210A、210B、210Cのそれぞれに対応する領域の最高温度として検知される。したがって、レンジフード100は、調理器200のどの熱源210A、210B、210Cが使用されているのか、また、どの熱源から調理器具250が離れたのかを、複眼温度センサ300の検知結果から容易に判断できる。
(換気システムの制御系の構成)
図5は、実施形態1~4のレンジフード100の制御系のブロック図である。レンジフード100は、ファン116、ファンモータ117、フィルタ118、フィルタモータ119、操作パネル120、制御部130、報知部140、および複眼温度センサ300を有する。制御部130は閾値温度記憶部135を有する。実施形態1~4のレンジフード100では、制御部130は、レンジフード100に設けられる。なお、制御部130は、レンジフード100ではなく、調理器200に設けても良いし、レンジフード100および調理器200の両方に分散して設けても良い。
ファン116、ファンモータ117、フィルタ118、フィルタモータ119、操作パネル120、複眼温度センサ300の構成および機能は上記した通りである。
閾値温度記憶部135は、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を変化させるための閾値温度を記憶する。
制御部130は、複眼温度センサ300による監視結果からレンジフード100の運転状態を制御する。具体的には、操作パネル120の風量自動スイッチ123(図3参照)が押され、レンジフード100が自動運転されているときには、複眼温度センサ300が検知する調理器200の上方の温度と閾値温度記憶部135に記憶されている閾値温度(ファン用の)とを比較し、ファン116の風量を決定する。また、制御部130は、複眼温度センサ300が検知する調理器200の上方の温度と閾値温度記憶部135に記憶されている閾値温度(フィルタ用の)とを比較し、フィルタ118の回転数を決定する。なお、制御部130は、フィルタ118を備えていないフィルタレスのレンジフード、または固定式のフィルタを備えているレンジフードの場合には、ファン116の風量のみを決定する。
また、制御部130は、複眼温度センサ300による監視結果により、調理器具250が熱源210から移動したと判断した場合には、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない設定をする。制御部130がこのような設定をすることによって、調理は終了しているのにファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。なお、調理器具250の熱源210からの移動は、レンジフード側で判断しても良いし、調理器側で判断しても良い。
報知部140は、熱源210からの調理器具250の移動を報知する。報知部140は音出力部または照明であり、調理器具250の移動は音出力部から出力されるアラーム音により、または照明の点灯、または点滅により報知される。音出力部は、スピーカー、ブザーなど、音を出力するものであり、照明は、操作パネル120に設けたLED照明、調理器200の上面を照らすLED電球、調理器200の操作パネルに設けたLED照明などである。
(制御部の動作)
図6は、実施形態1~7のレンジフードにおけるファンの風量および/またはフィルタの回転数の制御に関する動作フローチャートである。この動作フローチャートは制御部130によって処理される。
制御部130は、複眼温度センサ300により調理器200の上方の温度を検知する(S100)。次に、制御部130は、検知された調理器200の上方の温度と閾値温度記憶部135に記憶されている閾値温度とを比較する(S110)。次に、制御部130は、調理器200の上方の温度と閾値温度との比較結果に応じて、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を制御する(S120)。この場合、調理器200の上方の温度が高くなるほどファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は大きくなり、調理器200の上方の温度が低くなるほどファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は小さくなる。たとえば、調理器200から調理器具250が移動すると、調理器200の熱源が露出されることから、複眼温度センサ300の一部の領域が調理器200の上方の温度の急上昇を検知することになり、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は急上昇する。本実施形態では、調理終了後に、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数が急上昇しないようにするために、制御部130には以下の実施形態1~4に示すような制御を行なわせている。
<実施形態1>
図7は、実施形態1のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートも制御部130によって処理される。なお、この動作フローチャートは、操作パネル120(図3および図5参照)の風量自動スイッチ123が押され、レンジフード100が自動運転されているときに実行される。したがって、制御部130は、複眼温度センサ300が検知する温度に応じてファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を制御する一方、これとは独立して、次の自動運転の制御をする。
まず、制御部130は、複眼温度センサ300により調理器200の上方の温度を検知する(S200)。複眼温度センサ300は、図4に示すように、調理器200の上方の温度を64の領域に分けて検知できる。たとえば、熱源210Aによって加熱されている調理器具250で調理をしていた場合には、熱源210Aの上方の領域の温度は、他の領域の温度よりも高い温度として検出される。また、たとえば、調理が終了し、調理物を皿に盛り付けるために、調理器具250を熱源210Aから移動させた場合には、露出した熱源210Aの上方の領域の温度は、急激に上昇する温度として検出される。
次に、制御部130は、複眼温度センサ300によって検知された、温度上昇している範囲が既定温度以上かつ既定範囲であるか否かを判断する(S210)。調理器具250を熱源210Aから移動させた場合には、露出した熱源210Aの上方の領域の温度は急激に上昇する。一方、露出していない熱源210Aの上方の領域の温度はほとんど変化がない。したがって、実施形態1では、温度上昇している範囲が既定温度以上かつ既定範囲である場合には(S210:YES)、熱源210Aの一部が露出され、調理器具250が熱源210Aから移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない(S220)。なお、制御部130により行われる、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない、との設定は、制御部130内でレンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加させる信号を発信しない、制御部130内のレンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を制御する部分が、それらを増加させる信号を受信しない、またはそれらを増加させる信号を受信しても受信したその信号を解除する、のいずれかである。
一方、温度上昇している範囲が既定温度以上かつ既定範囲でない場合には(S210:NO)、調理器具250が熱源210Aから移動していないと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S230)。
実施形態1では、上記のような制御によって、調理が終了していることを検知することができるため、調理は終了しているのにファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
<実施形態2>
図8は、実施形態2のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートも制御部130によって処理される。なお、この動作フローチャートも、レンジフード100が自動運転されているときに実行される。
まず、制御部130は、複眼温度センサ300により調理器200の上方の温度を検知する(S300)。
次に、制御部130は、複眼温度センサ300によって検知された、温度上昇している範囲の各画素の温度差が特定の既定範囲にある状態に変化したか否かを判断する(S310)。調理器具250の温度と調理物の温度が異なる場合や、調理器具250にまばらに調理物がある場合(炒め物等)においては、調理中は温度分布がまばらに表れる。しかし、調理器具250を熱源210Aから移動すると隣り合う画素間の温度差が小さくなる(温度差が特定の規程範囲内になる)。また、調理器具250を熱源210Aから移動させた場合には、露出した熱源210Aの上方の領域の温度は急激に上昇するものの、調理器具250が完全に熱源210Aから移動した後は、隣り合う領域に対応する画素間の温度差はなくなり、特定の既定範囲内にある状態に変化する。したがって、実施形態2では、温度上昇している範囲の各画素の温度差が特定の既定範囲にある状態に変化した場合には(S310:YES)、熱源210Aが露出され、調理器具250が熱源210Aから移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない(S320)。なお、制御部130により行われる、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない、との設定は、実施形態1と同じである。
一方、温度上昇している範囲の各画素の温度差が特定の既定範囲にある状態に変化していない場合には(S310:NO)、調理器具250が熱源210Aから移動していないと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S330)。
実施形態2では、上記のような制御によって、調理が終了していることを検知することができるため、調理は終了しているのにファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
<実施形態3>
図9は、実施形態3のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートも制御部130によって処理される。なお、この動作フローチャートも、レンジフード100が自動運転されているときに実行される。
まず、制御部130は、複眼温度センサ300により調理器200の上方の温度を検知する(S400)。
次に、制御部130は、複眼温度センサ300によって検知された、温度上昇している範囲が所定時間前と比べて所定値以上移動したか否かを判断する(S410)。たとえば、調理器具250で調理物を調理している場合には、調理器具250を移動させると調理器具250と調理物の温度上昇範囲が移動方向にずれていく。また、調理器具250を熱源210Aから移動させる場合には、調理器具250の移動に伴って熱源210Aの露出される部分が増加する。したがって、実施形態3では、温度上昇している範囲が所定時間前と比べて所定値以上移動した場合には(S410:YES)、調理器具250が熱源210Aから移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない(S420)。なお、制御部130により行われる、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない、との設定は、実施形態1と同じである。
一方、温度上昇している範囲が所定時間前と比べて所定値以上移動していない場合には(S410:NO)、調理器具250が熱源210Aから移動していないと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S430)。
実施形態3では、上記のような制御によって、調理が終了していることを検知することができるため、調理は終了しているのにファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
<実施形態4>
図10は、実施形態4のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートも制御部130によって処理される。なお、この動作フローチャートも、レンジフード100が自動運転されているときに実行される。
まず、制御部130は、複眼温度センサ300により調理器200の上方の温度を検知する(S500)。
次に、制御部130は、複眼温度センサ300によって検知された、温度上昇している範囲が所定時間前と比べて広がったか否かを判断する(S510)。温度上昇している範囲が広がったとは、温度上昇範囲が調理器具250とその調理物であったのに対し、調理器具250の移動に伴って調理器具250とその調理物に加えて露出した熱源210Aとなるということである。このため、調理器具250を熱源210Aから移動させる場合には、調理器具250の移動に伴って熱源210Aの露出される部分が増加する。したがって、実施形態4では、温度上昇している範囲が所定時間前と比べて広がった場合には(S510:YES)、調理器具250が熱源210Aから移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない(S520)。なお、制御部130により行われる、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない、との設定は、実施形態1と同じである。
一方、温度上昇している範囲が所定時間前と比べて広がっていない場合には(S510:NO)、調理器具250が熱源210Aから移動していないと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S530)。
実施形態4では、上記のような制御によって、調理が終了していることを検知することができるため、調理は終了しているのにファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
以上、実施形態1~4では、調理状態監視部として複眼温度センサ300を用い、複眼温度センサ300が検知した各領域の温度を監視結果として用い、検知した範囲の温度分布が変わったら調理器具250が移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数の制御をする換気システムについて説明した。次に、調理状態監視部として調理器200の調理器具検出部230を用い、調理器具検出部230による検知結果を監視結果として用いて、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数の制御をする換気システムを、実施形態5として説明する。
<実施形態5>
図11は、実施形態5のレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。図12は、実施形態5のレンジフードの調理状態監視部の配置を模式的に示す図である。
(換気システムの機械系の構成)
図11に示すように、実施形態5のレンジフード100は、調理器200の上部に設置される。例示している調理器200は、鍋やフライパンなどの調理器具250を過熱する3つの熱源210A、210B、210Cおよびグリルの吹出口220を有する。図12に示すように、熱源210A、210B、210Cは、鍋底温度センサ230A、230B、230Cを備えている。鍋底温度センサ230A、230B、230Cは、調理器具250の底部の温度を検知する調理状態監視部として機能する。鍋底温度センサ230A、230B、230Cは調理器具250の底部の温度を検知する。また、調理器200加熱および非加熱の状態を送信する送信部260を有しても良い。加熱および非加熱の状態は、調理器200が熱源210を作動させるスイッチのオン、オフの状態であり、スイッチがオンになっているときには加熱状態であり、オフとなっているときには非加熱状態である。送信部260からはこのスイッチのオン、オフの状態が送信される。なお、本明細書において、熱源210とは、ガス調理器に対してはバーナーキャップやバーナー付近にある五徳を、IH調理器に対してはヒーターを、それぞれ意味する。
レンジフード100は、その上部に本体部110を備えている。本体部110は、調理器200からの臭気や油煙を排気する。本体部110は、調理器200からの油煙を吸い込む吸気口112、屋外と連通する排気口114、吸気口112と排気口114とを結ぶ通路内に吸気口112から吸い込んだ油煙を排気させるファン116を備えている。ファン116はファンモータ117によって駆動される。吸気口112とファン116との間に、吸気口112から吸い込んだ油煙から油分を除去するために回転するフィルタ(ディスク)118を備えている。フィルタ118はフィルタモータ119によって駆動される。なお、ファン116が回転している時にはフィルタ118も回転する。また、レンジフード100は回転しない固定式の(普通の)フィルタを備えていても良いし、フィルタレスのレンジフードであっても良い。レンジフード100は、前面側に、レンジフード100の動作を指示するための操作パネル120を備えている。なお、レンジフード100は、その内部に、後述する制御部130を有する。また、レンジフード100は、調理器200の送信部260から送信される加熱および非加熱の状態を受信する受信部150を有しても良い。受信部150により受信された加熱および非加熱の状態は制御部130に出力される。なお、レンジフード100の受信部150と調理器200の送信部260は、調理状態監視部として機能する。
(換気システムの制御系の構成)
図13は、実施形態5のレンジフード100の制御系のブロック図である。レンジフード100は、ファン116、ファンモータ117、フィルタ118、フィルタモータ119、操作パネル120、制御部130、報知部140、および調理器具検出部230を有する。制御部130は閾値温度記憶部135を有する。実施形態5のレンジフード100では、制御部130は、レンジフード100に設けられる。なお、制御部130は、レンジフード100ではなく、調理器200に設けても良いし、レンジフード100および調理器200の両方に分散して設けても良い。
ファン116、ファンモータ117、フィルタ118、フィルタモータ119、操作パネル120、閾値温度記憶部135、報知部140の構成および機能は上記した通りである。
調理器具検出部230は、調理状態監視部として機能し、具体的には、調理器200がガス調理器である場合には、ガス調理器に載置されている調理器具250の温度を検知する鍋底温度センサ230A、230B、230C、またはガス調理器に載置されている調理器具250の重量を検知する重量センサである。重量センサは、鍋底温度センサ230A、230B、230Cと同じ場所に設けても良いし、五徳が載置される調理器200側に設けても良い。また、調理器具検出部230は、調理器200がIH調理器である場合には、IH調理器に載置されている調理器具250の温度を検知する鍋底温度センサ230A、230B、230C、IH調理器に載置されている調理器具250の重量を検知する重量センサ、または調理器200に内蔵されているコイルの電流変化を検出する電流変化検知部である。さらに、調理器具検出部230は、調理器200がガス調理器およびIH調理器のいずれの場合であっても、上記の送信部260と受信部150によって構成できる。
(制御部の動作)
図14は、実施形態5のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートは制御部130によって処理される。
まず、制御部130は、調理器具検出部230により調理器具250を検出する(S600)。
次に、制御部130は、調理器具検出部230により検出されていた調理器具250が熱源210から離れたか否かを判断する(S610)。調理器具250が熱源210Aから離れたか否かは、たとえば、鍋底温度センサ230Aの検知温度が急激に変化したか否かによって判断できる。調理器具250が熱源210Aから離れたと判断された場合には(S610:YES)、調理器具250が熱源210Aから移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない(S620)。なお、制御部130により行われる、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない、との設定は、実施形態1と同じである。
一方、調理器具250が熱源210Aから離れていないと判断された場合には(610:NO)、調理器具250が熱源210Aから移動していないと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S630)。
実施形態5では、上記のような制御によって、調理が終了していることを検知することができるため、調理は終了しているのにファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
<実施形態6>
図15は、実施形態6のレンジフードをキッチンに設置した場合の正面図である。
(換気システムの機械系の構成)
図15に示すように、実施形態6のレンジフード100は、実施形態1のレンジフード100の複眼温度センサ300に隣接して、調理状態監視部として機能するカメラ400を設けたものである。カメラ400を設けたこと以外、レンジフード100の構成は実施形態1のレンジフード100の構成と同じである。なお、本実施形態の場合、複眼温度センサ300は省略しても良い。
また、調理器200の構成も、実施形態1の調理器200の構成と同じである。
(換気システムの制御系の構成)
図16は、実施形態6のレンジフードの制御系のブロック図である。図16に示すように、本実施形態では、カメラ400が設けられていることが実施形態1のレンジフード100とは異なる。カメラ400が設けられている以外、実施形態1と同じである。
(制御部の動作)
図17は、実施形態6のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートは制御部130によって処理される。
まず、制御部130は、カメラ400により調理器具250を撮像する(S700)。
次に、制御部130は、カメラ400の現在の撮影画像と所定時間前の撮影画像とを比べて、カメラ400によって撮像された調理器具250が、所定値以上移動したか否かを判断する(S710)。監視結果により、調理器具250が所定値以上移動した場合には(S710:YES)、調理器具250が熱源210Aから移動したと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない(S720)。なお、制御部130により行われる、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない、との設定は、実施形態1と同じである。
一方、調理器具250が所定値以上移動していない場合には(S710:NO)、調理器具250が熱源210Aから移動していないと判断し、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S730)。
実施形態6では、上記のような制御によって、調理が終了していることを検知することができるため、調理は終了しているのにファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加してしまうことで使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
<実施形態7>
実施形態7は、実施形態1~6の換気システムに適用できる。実施形態1~6では、調理器具250が熱源210から移動したことが検知されたらファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数は増加させない設定をしているが、実施形態7では、さらに、熱源210に調理器具250が戻されたことが検知された場合には、その設定を解除する制御をしている。以下に、この制御について説明する。
図18は、実施形態7のレンジフードの運転状態の制御を示す動作フローチャートである。この動作フローチャートは制御部130によって処理される。
実施形態1~6における監視結果により、制御部130は、熱源210から調理器具250が移動を検出したか否かを判断する(S800)。調理器具250の移動を検出した場合には(S800:YES)、報知部140は調理器具250の移動を報知する(S810)。この報知により、使用者は、調理器具250が移動してもファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加しないことを認識できる。次に、制御部130は、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない設定をする(S830)。一方、調理器具250の移動を検出しない場合には(S800:NO)、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を、図6の動作フローチャートのように自動制御する(S820)。
次に、制御部130は、熱源210から移動された調理器具250が再び熱源210に戻されたか否かを判断する(S840)。調理器具250が再び熱源210に戻されたか否かは、実施形態1~6において、調理器具250が熱源210から移動されたか否かを判断する手法と同じ手法を応用して判断する。調理器具250が再び熱源210に戻されたと判断した場合には(S840:YES)、S830のステップで処理した、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数は増加しない設定を解除する(S850)。一方、調理器具250が再び熱源210に戻されていないと判断した場合には(S840:NO)、処理を終了する。
実施形態7では、上記のような制御によって、調理終了ではなく一時的な調理器具250の移動や新たな調理を始める際にレンジフード100の運転に影響を与えない。
以上、実施形態1~7について説明した。これらの実施形態では、1つの熱源210で調理をしている場合に、その熱源210から調理器具250が移動した場合の制御について説明した。しかし、一般的には、図4、図12に示すように、調理器200には複数の熱源210A、210B、210Cが設けられている。
このように、調理器200が複数の熱源210A、210B、210Cを有している場合において、制御部130は、監視結果が、調理器具検出部230によって調理器具250が複数の熱源210A、210B、210Cの内の一部の熱源(たとえば熱源210A)から移動したと判断した場合には、その一部の熱源(たとえば熱源210A)の温度検知に基づく、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない設定をしないようにすることが適切である。つまり一部の熱源(たとえば熱源210A)の温度検知はキャンセルし、他の熱源(たとえば、熱源210B、210C)での温度検知に基づく、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数の制御を行なう。なお、複数の熱源210で調理を行っているか否かは、たとえば、複眼温度センサ300の検知情報、カメラ400で撮影した画像、調理器具検出部230の情報から制御部130が判断する。調理器具検出部230の具体例は上記の通りである。
たとえば、図4に示すように、調理器200が3つの熱源210A、210B、210Cを備えており、3つの熱源210A、210B、210Cの全てに調理器具250をかけて調理をしていたとする。このときに、熱源210Aにかかっている調理器具250のみを熱源210Aから移動させた場合には、制御部130は、熱源210Aの温度検知はキャンセルし、熱源210B、210Cでの温度検知に基づいて、図6の動作フローチャートに示すような通常の制御を行なう。つまり、熱源210Aにかかっている調理器具250のみを熱源210Aから移動させた場合には、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数が増加することもある。
このように、移動したと判断した調理器具250以外の調理器具250による調理が進行している場合には、調理に見合ったファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数で運転させることができる(ファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数を増加させることができる)。
さらに、制御部130は、調理状態監視部によって調理器200の熱源210が非加熱であると判断された場合には、3つの熱源210A、210B、210Cからの調理器具250の移動を検知せず、レンジフード100のファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加しない設定をすることもできる。
このような制御をすると、調理終了後に3つの熱源210A、210B、210Cが非作動とされた場合には、レンジフード100のファン116の風量または/およびフィルタ118の回転数が増加しないため、調理器具250が移動しても風量または/およびフィルタの回転数が増加せず使用者が違和感や不快感を覚えることを防止できる。
以上の実施形態において、調理状態監視部として、複眼温度センサ300、カメラ400、調理状態検出部を例示したが、これらは、レンジフード100、レンジフード100が設置される部屋の、壁面、天井、照明器具、または吊戸棚に設置されるか、調理器200に設けることができる。
以上、本実施形態のレンジフード100によれば、調理状態監視部の検知結果から調理器具250が熱源210から離れたと判断した場合は、ファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数の増加を行わない。このため、調理は終了しているのに風量および/または回転数が上がってしまうために、使用者が違和感や不快感を覚えることが防止できる。
また、調理器具250が調理器200の複数の熱源210A、210B、210Cの内の1の熱源210Aから離れたと判断すると同時に他の熱源210B、210Cは使用されていると判断した場合には、調理状態監視部が検知する前記1の熱源210Aの温度によるファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数の増加は行わない。このため、前記1の熱源210Aでの調理が終了して熱源210Aが露出しても、他の熱源210B、210Cが調理中であればファン116の風量および/またはフィルタ118の回転数を増加させることができる。
以上、本発明の実施形態を述べたが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想に基づいて様々な形態として実施可能であり、それらもまた本発明の範疇であることは言うまでもない。
なお、以下の実施形態も本発明の範囲に含まれる。
(1)調理状態を監視する調理状態監視部と、前記調理状態監視部による監視結果からレンジフードの運転状態を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記監視結果により調理器具が熱源から移動したと判断した場合には、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、換気システム。
(2)前記調理状態監視部は、調理器の上方の温度を検知する複眼温度センサであり、前記制御部は、前記監視結果が、前記複眼温度センサによって検知された、温度上昇している範囲が既定温度以上かつ既定範囲である場合には、前記調理器具が熱源から移動したと判断し、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記(1)に記載の換気システム。
(3)前記調理状態監視部は、調理器の上方の温度を検知する複眼温度センサであり、前記制御部は、前記監視結果が、前記複眼温度センサによって検知された温度上昇している範囲の各画素の温度差が特定の既定範囲内にある状態に変化した場合には、前記調理器具が熱源から移動したと判断し、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記(1)に記載の換気システム。
(4)前記調理状態監視部は、調理器の上方の温度を検知する複眼温度センサであり、前記制御部は、前記監視結果が、前記複眼温度センサによって検知された温度上昇している範囲が所定時間前と比べて所定値以上移動した場合には、前記調理器具が熱源から移動したと判断し、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記(1)に記載の換気システム。
(5)前記調理状態監視部は、調理器の上方の温度を検知する複眼温度センサであり、前記制御部は、前記監視結果が、前記複眼温度センサによって検知された温度上昇している範囲が所定時間前と比べて広がった場合には、前記調理器具が熱源から移動したと判断し、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記(1)に記載の換気システム。
(6)前記調理状態監視部は、調理器に設けられる調理器具検出部であり、前記制御部は、前記監視結果が、前記調理器具検出部によって前記調理器具が前記熱源から離れたことが検出された場合には、前記調理器具が前記熱源から移動したと判断し、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記(1)に記載の換気システム。
(7)前記調理器具検出部は、前記調理器がガス調理器である場合には、前記ガス調理器に載置されている前記調理器具の温度を検知する鍋底温度センサまたは前記ガス調理器に載置されている前記調理器具の重量を検知する重量センサの少なくともいずれか1つを含み、前記調理器がIH調理器である場合には、前記IH調理器に載置されている前記調理器具の温度を検知する鍋底温度センサ、前記IH調理器に載置されている前記調理器具の重量を検知する重量センサ、または前記調理器に内蔵されているコイルの電流変化を検出する電流変化検知部の少なくともいずれか1つを含む、上記(6)に記載の換気システム。
(8)前記調理状態監視部は、調理器を撮像するカメラであり、前記制御部は、前記監視結果が、前記カメラの現在の撮影画像と所定時間前の撮影画像とを比べて前記調理器具が所定値以上移動した場合には、前記調理器具が熱源から移動したと判断し、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記1に記載の換気システム。
(9)前記制御部は、前記監視結果が、前記調理器具が前記熱源から移動されたと判断された後に前記調理器具が再び前記熱源に戻されたと判断した場合には、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定を解除する、上記(2)から(8)のいずれかに記載の換気システム。
(10)前記調理器が複数の前記熱源を有している場合において、前記制御部は、前記監視結果が、前記調理状態監視部によって前記調理器具が前記複数の前記熱源の内の一部の前記熱源から移動したと判断した場合には、前記一部の前記熱源からの移動のみに基づく、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をしない、上記(2)から(8)のいずれかに記載の換気システム。
(11)前記調理状態監視部は、前記調理器が備える、加熱および非加熱の状態を送信する送信部と、前記レンジフードが備える、前記送信部から送信される加熱および非加熱の状態を受信する受信部とを有する上記(2)から(9)のいずれかに記載の換気システム。
(12)前記調理器具の前記熱源からの移動は、レンジフード側か調理器側の少なくともいずれか一方で判断する、上記(2)から(9)のいずれかに記載の換気システム。
(13)前記制御部は、さらに、前記調理状態監視部によって前記調理器の前記熱源が非加熱であると判断された場合には、前記レンジフードのファンの風量および/またはフィルタの回転数を増加しない設定をする、上記(2)から(9)のいずれかに記載の換気システム。
(14)さらに、前記調理器具の移動を報知する報知部を有し、前記制御部は、前記調理器具が前記熱源から移動したと判断した場合には、前記報知部を作動させる、上記(2)から(9)のいずれかに記載の換気システム。
100 レンジフード、
110 本体部、
112 吸気口、
114 排気口、
116 ファン、
117 ファンモータ、
118 フィルタ、
119 フィルタモータ、
120 操作パネル、
121 運転スイッチ、
122 風量スイッチ、
123 風量自動スイッチ、
124 タイマースイッチ、
125 照明スイッチ、
126 常時換気スイッチ、
130 制御部、
135 閾値温度記憶部、
140 報知部、
150 受信部、
200 調理器、
210、210A、210B、210C 熱源、
220 グリルの吹出口、
230、230A、230B、230C 調理器具検出部、
250 調理器具、
260 送信部、
300 複眼温度センサ、
400 カメラ。

Claims (1)

  1. 調理器を撮像するカメラを有する調理状態監視部と、
    前記調理状態監視部による監視結果からレンジフードの運転状態を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記監視結果により前記調理器具が熱源から移動したか否かを判断し、前記判断に基づいて、前記レンジフードの運転状態を制御する、換気システム。
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