JP2023158844A - 封入装置、封入封緘装置及び画像形成システム - Google Patents

封入装置、封入封緘装置及び画像形成システム Download PDF

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Nobuyasu Suzuki
道貴 鈴木
Michitaka Suzuki
勇介 柴崎
Yusuke Shibazaki
昂大 松田
Takahiro Matsuda
淳 篠田
Atsushi Shinoda
真悟 吉澤
Shingo Yoshizawa
賢裕 渡邉
Kenhiro Watanabe
拓哉 森永
Takuya Morinaga
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Abstract

【課題】封筒に封入物を封入した後に、封入物の確認や追加をするときの利便性を向上させる技術を提供する。【解決手段】封筒に封入物を挿入する封入装置において、略鉛直方向に延設され、封筒を搬送する経路としての封筒搬送路を介して封入位置に封筒を搬送する封筒搬送手段と、封筒のフラップを開くフラップ開手段と、フラップが開いた状態で封入位置に搬送された封筒の本体部の開口に向けて封入物を押し込む封入物押し込み手段と、封筒への封入物の押し込み量を変更する押し込み量調整手段と、を備え、押し込み量調整手段は、本体部の開口を基準に、当該本体部の内側から外側にまたがる所定の範囲で押し込み量を調整する封入装置による。【選択図】図23

Description

本発明は、封入装置、封入封緘装置及び画像形成システムに関する。
封筒に手紙などの封入物を入れる封入装置や、封入物を封筒に入れて封緘する封入封緘装置が知られている。また、封入物としてのシートに画像を形成する画像形成装置を含み、画像が形成されたシートを封入物として封入し、シートが封入された封筒を封緘する画像形成システムも知られている。
従来の封入封緘装置において、封筒の本体部に封入物を押し込むときの、押し込み量を調整するものが知られている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されている封入封緘装置では、封入物を、封入後に確認することや、一旦、封筒に封入物が押し込まれた後でさらに封入物を追加するなどの、ユーザの多様なニーズへの対応には困難さがある。すなわち、従来の封入封緘装置では、ユーザの利便性を向上させるには課題がある。
本発明は、封筒に封入物を封入した後に、封入物の確認や追加をするときの利便性を向上させる技術を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、封筒に封入物を挿入する封入装置であって、略鉛直方向に延設され、前記封筒を搬送する経路としての封筒搬送路を介して封入位置に前記封筒を搬送する封筒搬送手段と、前記封筒のフラップを開くフラップ開手段と、前記フラップが開いた状態で前記封入位置に搬送された前記封筒の本体部の開口に向けて前記封入物を押し込む封入物押し込み手段と、前記封筒への前記封入物の押し込み量を変更する押し込み量調整手段と、を備え,前記押し込み量調整手段は、前記本体部の開口を基準に、当該本体部の内側から外側にまたがる所定の範囲で前記押し込み量を調整する、ことを特徴とする。
本発明によれば、封筒に封入物を封入した後に、封入物の確認や追加をするときの利便性を向上できる。
本発明に係る封入システムの実施形態を示す正面外観図。 上記実施形態に係る制御構成の例を示すブロック図。 上記実施形態に適用可能なシート処理装置の例を示す内部構成図。 上記実施形態に適用可能なシート処理装置の別例を示す内部構成図。 本発明に係る封入装置の実施形態の内部構成図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の封入動作におけるフラップ開機構の動作を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入装置が備えるフラップ開機構の構成を説明する図。 上記フラップ開機構のフラップ開動作の例を示す図。 上記フラップ開機構のフラップ開動作の別例を示す図。 上記封入装置が備える封入物押し込み手段の構成を説明する拡大図。 上記封入装置が備える押込爪の例を示す図。 上記封入装置が備える押し込み量調整手段の例を示す図。 上記封入装置が備える押し込み量調整手段の例を示す図。 上記封入装置が備える押し込み量調整手段の例を示す図。
[封入封緘システムの実施形態]
まず、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る画像形成システムの一例としてのプリントシステム1の正面外観図である。プリントシステム1は、画像形成装置200と、折り処理を行うシート処理装置としての折り処理装置300と、封入物を封入して封緘する封入封緘装置の実施形態としての封筒処理装置100と、後処理装置400と、を有している。プリントシステム1は、本発明に係る画像形成システムの実施形態でもある。
画像形成装置200は、所定の画像形成方式により、シート状の媒体に対して画像を形成して搬出する装置である。画像が形成されたシート状の媒体(以下、単に「シートS」とする)は、折り処理装置300に排出される。
折り処理装置300は、事前に行われる設定に基づいて、画像形成装置200から排出されてきたシートSに対する折り処理を行い、折りシートSfを形成して排出する。ここで、事前に行われる設定には、少なくとも、所定の折種の選定や、折り寸法の設定が含まれる。なお、折り処理装置300は、設定に基づいて、シートSをそのまま(折り処理を行わずに)、下流側へと排出することもある。
折り処理の実施又は不実施に係る設定や、折り処理の実行に用いられる設定は、画像形成装置200側から通知される設定情報(各種調整値)に基づく。折り処理を実行する機構は、各種調整値に基づいて、シートSの送り量の調整を行い、調整に合わせた折り位置において折り目を形成し、折りシートSfを形成する。所定の折り処理が施された折りシートSfは、封筒処理装置100に搬出される。
また、折り処理装置300は、封筒処理装置100において折りシートSfを封筒Eに挿入するときの挿入方向の最後端が、折りシートSfの「折り目」になるように、折り寸法を調整する処理を実行する。
封筒処理装置100は、シートSの搬入方向の上流側に配置される装置(折り処理装置300)において折り処理を行ってから搬送されてきた折りシートSfを封筒Eに挿入して封入する封入処理と、折りシートSfが挿入された封筒Eを封緘する封緘処理と、を行なう。また、封筒処理装置100は、折りシートSfや、シートSを封筒Eに封入せずに下流側に搬出することもできる。この場合、封筒処理装置100の下流側に配置される後処理装置400へと搬出される。後処理装置400は搬入されたシートSに対するステイプル処理などの後処理を施す装置である。
封筒処理装置100は、折り処理を施された折りシートSfを、封筒Eに対して適切な向きで封入するために、封筒E及び折りシートSfを搬送する搬送処理を行う。そこで、封筒処理装置100は、封入された折りシートSfに形成された宛先などの情報が、封筒Eに予め形成されている透明窓ewを透過して視認できる位置にくるように、折りシートSfの封入時の向きを調整する処理も行う。この調整処理は、搬送処理に含まれる反転搬送処理によって実現される。したがって、封筒処理装置100は、搬入時の折りシートSfにおける画像位置及び封筒Eに形成されている透明窓ewの位置に基づいて、折りシートSfの封入時の向きを搬入時の向きから反転させるか否かを判断する。そして、判断結果に基づいて搬送処理及び反転搬送処理を実行する。
ここで、図1を参照しながら、本発明に係る実施形態の説明に共通して用いる「方向」について説明する。図1に示すように、プリントシステム1の載置面と平行する軸をY軸とする。プリントシステム1を構成する各装置の並び方向はY軸に沿っており、図1に示すようにY軸の矢印方向をY方向と定義する。画像形成装置200において画像が形成されたシートSは、Y方向に搬出されて、その後、Y方向の下流側に配置される各装置へと搬送される。
同じく載置面と平行する軸であって、Y軸と直交する軸をX軸とする。プリントシステム1の奥行き方向は、X軸の矢印方向であって、これをX方向と定義する。そして、X軸とY軸に直交するZ軸の矢印方向であって、プリントシステム1の高さ方向に相当するものをZ方向と定義する。図1に示すように、封筒処理装置100では、封入物を封筒に挿入する位置への搬送する構成、封入するための構成、封緘を行うための構成がZ方向に並ぶように配置されているので、封筒処理装置100の平面寸法を小型にすることができ、狭い設置空間においても運用可能なものを実現できる。以降の図においても同様の軸を付記し、軸の説明を省略する。
[プリントシステム1の機能ブロック]
プリントシステム1の全体の機能ブロックについて、図2を用いて説明する。以下の説明において、搬送されて封筒Eに挿入され封入される媒体としての封入物は、画像形成装置200において画像が形成され、折り処理装置300において所定の折り処理が行なわれた折りシートSfとする。なお、図2では、シートS及び折りシートSfの移動経路(搬送路)を破線で表示し、各機能ブロック間で信号の送受に用いられる通信路は実線で表示している。
画像形成装置200は、例えば、既知の電子写真プロセスによりシートSに画像を形成する装置である。画像形成装置200は、表示部210と、操作部220と、給シート部230と、作像部240と、定着部250と、プリンタ制御部260と、を備える。なお、画像形成装置200における画像形成プロセスは、電子写真プロセスに限定するものではなく、液体インクを媒体に吐出して画像を形成するインクジェット方式のものでもよい。また、これら以外の画像形成プロセスであってもよい。
表示部210は、ユーザに各種機能の状態や操作内容を知らせるための表示をする。操作部220は、ユーザが処理動作モードや処理部数の設定を行うための操作インターフェースに相当する。
操作部220を介して行われる操作には、折り処理装置300において実行する折り動作の種類(折種)や折り寸法の設定、封筒処理装置100において封入する際に反転搬送を必要とする設定等も含まれる。操作部220を介して行われた設定に関する情報は、プリンタ制御部260から、折り制御部320や、封入封緘制御部150へと伝達される。
給シート部230は、シートSをストックして一枚毎に分離して給送するシート給送機構を備える。作像部240は、感光体に潜像を形成しシートSへと画像を転写させる。定着部250は、シートSに転写された画像を定着させる。プリンタ制御部260は、上記の各ブロック機能ブロックの動作を制御する。
折り処理装置300は、シート折り部310、折り処理装置300全体を制御する折り制御部320を有する。折り制御部320は、画像形成装置200のプリンタ制御部260から通信ライン207を通じて指定された折種(折り方)、折り寸法に基づいて、シートSに対する折り処理を制御する。折り制御部320は、プリンタ制御部260及び下流に接続された封入封緘制御部150と通信も制御する。シート折り部310は、画像形成装置200から搬送されたシートSに対して、折り制御部320の制御に基づいて、指定された折種(折り方)、折り寸法でも折り処理を実行する。なお、シート折り部310において折り処理を行なわずに封筒処理装置100へと搬出してもよい。
[シート折り部310における異なる折り動作の例]
シート折り部310には、複数の種類がある。ここで、異なる折り方を実現するシート折り部310の実施形態を図3及び図4を用いて説明する。図3に示すシート折り部310を、以下の説明において「Aタイプ」と表記する。また、図4に示すシート折り部310を、同様に「Bタイプ」と表記する。なお、図3及び図4において、シートSに△記号を付している。この△記号は、シートSに画像が形成されている印字面(以下、「画像形成面Ps」ともいう)を表している。すなわち、以下の説明ではシートSの一方の面に画像形成処理が行なわれているものとする。
図3に例示するように、画像形成装置200からシート折り部310に搬入されてきたシートSは、搬送方向における下面側が画像形成面Psに相当する。
まず、図3(a)に示すように、画像形成装置200から搬送ローラ対311に向けてシートSが搬送されてくる。
搬送ローラ対311によって下流側に搬送されたシートSは、図3(b)に示すように、第一折りローラ312、第一折り搬送ローラ313,第二折りローラ314により所定位置まで搬送される。
その後、図3(c)に示すように、第一折り搬送ローラ313と第二折りローラ314が逆転し、シートSに第一の折り目が形成される。
第一の折り目が形成されたシートSは、図3(d)に示すように、第一折りローラ312と第二折りローラ314及び第二折り搬送ローラ316によってシートSが搬入の経路とは別の経路に搬送されて所定の位置で停止する。
その後、図3(e)に示すように、第二折り搬送ローラ316が逆転し、第三折りローラ315も回転して、下流方向へと搬送される。この動作によって、第二の折り目が形成されて、外三つ折りの折りシートSfが完成する。この場合、折りシートSfの画像形成面Psは、搬送方向下側の面に位置することになる。
Bタイプのシート折り部310の場合について説明する。Bタイプのシート折り部310は、図4に示すように、画像形成装置200から搬入されてきたシートが重力方向に搬送される。このとき、搬送方向における右面が画像形成面Psになっているものとする。
まず、図4(a)に示すように、画像形成装置200から第一搬送ローラ対321に向けてシートが搬送されてくる。
続いて、図4(b)に示すように、シートは、第一搬送ローラ対321と、第一折りローラ323と、第一折り搬送ローラ322によって所定位置まで下方に搬送されて、その後停止する。
その後、図4(c)に示すように、第一折り搬送ローラ322と、第一折りローラ323が逆転し、第二折りローラ324が回転することにより、第一の折り目が形成される。
さらに、図4(d)に示すように、第二搬送ローラ対326も回転してシートが搬送されて所定位置で停止する。
その後、第二搬送ローラ対326が逆転して、第二折り搬送ローラ325の回転によって折りシートSfは上方に搬送されて、第二折りローラ324と第二折り搬送ローラ325によって第二の折り目が形成されて、外三つ折りが完成する。この場合、折りシートSfの画像形成面Psは、Aタイプとは異なり、搬送方向上側の面に位置することになる。この様に、AタイプとBタイプの異なるタイプのシート折り部310によって、同じ外三つ折りを行っても、折りシートSfの画像形成面Psの位置は、搬送方向に対して異なる面になる。なお、上記は、片面に画像を形成した例である。
図2に戻る。封筒処理装置100は、シート搬送部110、封入部120、封緘部130及び封入封緘制御部150を有する。
シート搬送部110は、シート折り部310から搬入された折りシートSfを折り制御部320から通信ライン105を通じて封入封緘制御部150に伝えられた制御モード(折り方の種類、折り寸法、画像形成面Psの位置などを含む)により所定の処理を行う。シート搬送部110では、折りシートSfを搬送方向下流へ搬送する搬送処理、折りシートSfの搬送方向端部を入れ替える反転搬送処理などを行う。搬送処理又は反転搬送処理によって折りシートSfは、封入部120もしくは後処理装置400へと搬送される。
封入部120は、封筒Eに対して折りシートSfを封入可能な位置に移動させ、封筒Eに封入物を封入させる開口を閉じるためのフラップefを開放した状態で当該封筒Eを保持し、折りシートSfの封入処理を行なう。なお、以下の封筒Eに関連する説明において、封筒Eの構造は、開口を閉じるためのフラップefと、開口から挿入された封入物を保持する袋部分に相当する本体部と、から構成されているものとして説明されることがある。
封緘部130は、折りシートSfが封入された封筒Eのフラップefを閉じてから、封緘した封筒Eを排出トレイ137へ排出する処理を行う。
封入封緘制御部150は、シート搬送部110、封入部120及び封緘部130を構成する複数の搬送ローラ及び複数の切替爪の動作を制御する。封入封緘制御部150は、プリンタ制御部260及び折り制御部320から、折りシートSfに関する情報(以下、「封入対象情報」とする。)を受け取り、受け取った情報に基づいて折りシートSfに対する制御処理を行う。
ここで、折りシートSfに対する制御処理とは、折りシートSfに対して搬送方向端部を搬入時から入れ替えない「搬送処理」や、端部を入れ替える「反転搬送処理」を含む。また、「封入対象情報」とは、封入対象物であるシートS、折りシートSfに係る情報であって、封筒Eへの封入されるときの、折りシートSfの端部が、搬入時の先端とするか後端とするかを判断することになる情報を含む。例えば、折りシートSfに対する折り処理の種類を規定する「折種情報」が含まれる。
また、上流側装置の一つである画像形成装置200からの動作指示情報として、後述する反転搬送処理の要否を規定する「反転要否情報」が含まれる。また、例えば、折りシートSfに対し画像が形成されている画像形成面を示す印字面情報が含まれる。また、例えば、折り処理を行ったシート折り部310の種類(AタイプかBタイプか)を示す「処理装置情報」が含まれる。
後処理装置400は、後処理部410と、後処理制御部420と、を有する。後処理部410は、上流側から搬送されてきたシートSに対し、後処理制御部420の制御により、所定の後処理を実行する。後処理制御部420は、プリンタ制御部260、折り制御部320、及び封入封緘制御部150から通信ライン403を通じて伝えられた動作モードにより、後処理制御部420における後処理動作を制御する。
プリンタ制御部260、折り制御部320、封入封緘制御部150及び後処理制御部420は、相互に連結されていて、各通信ライン(207、105、403)を介して制御に必要な情報のやり取りが行なわれるように構成されている。また、各制御部(260、320、150、420)の連携によって、シートS及び折りシートSfに対してユーザが行うことを要求する処理モードに関する情報や、シートサイズが相互に共有される。これによって、各機構が所定のタイミングと所定の工程によって所定の処理を実行可能とする制御情報がプリントシステム1全体において共有される。したがって、後述するとおり、封筒Eに対する封入物の挿入状態(押し込み量)を調整する手段としての押し込み量調整手段は、各制御部(260、320、150、420)の連携によって構成される。
なお、図1及び図2においてプリントシステム1の構成例として、封筒処理装置100の下流に後処理装置400が接続された例を示した。代表的な後処理装置400としてはステイプル処理を行うフィニッシャや、スタッカ、製本機などがある。また、プリントシステム1のシステム構成としては封筒処理装置100が最下流となる構成でもよい。
[封筒処理装置100における搬送動作に係る構成]
次に封筒処理装置100が有するシート搬送部110と、封入部120と、フラップ開機構128と、封緘部130と、を構成する搬送ローラや、搬送物の搬送方向を切り替える切替爪、及び、これらが配置される搬送路について、図5を用いて説明する。
[シート搬送部110の構成]
図5に示すように折り処理装置300としても機能するシート搬送部110は、搬入経路1100、第一搬送路1101、第二搬送路1102、スイッチバック搬送路1103、第四搬送路としての封入物搬送路1104、シート搬出経路1109として区別される複数の搬送路を有する。
搬入経路1100には、入口ローラ101が配置されている。搬入経路1100は、上流側に位置する装置(例えば、折り処理装置300)から排出された折りシートSfを受け入れる経路である。封入封緘制御部150が、上流側の制御部(プリンタ制御部260、折り制御部320)から折りシートSfに関する情報としての封入対象情報を受け取り、入口ローラ101の回転開始及び停止を制御する。
入口ローラ101の下流側に設けられる複数の搬送路の一つであって、搬入経路1100から分岐する第一搬送路1101には、第一搬送手段としての第一搬送ローラ111と、第一中間搬送ローラ114が配置されている。また、第一搬送路1101には、搬送されてきた折りシートSfの端部(後端)を検知する第一媒体センサとしての第一シート検知センサ118が配置されている。第一シート検知センサ118は、第一中間搬送ローラ114と第一搬送ローラ111との間に配置されている。
また、入口ローラ101の下流側に設けられる搬送路の一つであって、第一搬送路1101とは異なる方向に搬入経路1100から分岐する第二搬送路1102には、第二搬送手段としての第二搬送ローラ112と、第二中間搬送ローラ115が配置されている。また第二搬送路1102には、搬送されてきた折りシートSfの端部(後端)を検知する第二媒体センサとしての第二シート検知センサ119が配置されている。第二シート検知センサ119は、第二中間搬送ローラ115と第二搬送ローラ112の間に配置されている。
また、シート搬送部110は、スイッチバック搬送路1103を有している。スイッチバック搬送路1103は、第一搬送ローラ111の下流位置において第一搬送路1101に合流する合流位置と、第二中間搬送ローラ115の上流位置において第二搬送路1102から分岐する分岐位置とを繋ぐ搬送路である。スイッチバック搬送路1103によって、第二搬送路1102を下流方向に搬送されていた折りシートSfが搬送方向を切り替えて、スイッチバック搬送によって第一搬送路1101へと搬送される。第三搬送路としてのスイッチバック搬送路1103には、第三搬送手段としてのスイッチバック搬送ローラ113が配置されている。
また、第一搬送路1101に続く下流側の搬送路であって、シート搬送部110を通過したシートS又は折りシートSfを下流側の後処理装置400へと搬出するシート搬出経路1109が設けられている。そして、シート搬出経路1109には、出口ローラ102が配置されている。
折り処理装置300から搬入された折りシートSfに対して、後述する封入処理を行なわないときは、折りシートSfは搬入経路1100から第一搬送路1101を通過し、シート搬出経路1109を介して下流側の装置へと排出される。以下の説明において、入口ローラ101から搬入されたシートSまたは折りシートSfが、第一搬送路1101を介して出口ローラ102まで搬送されて、さらに下流へと搬出される処理を「通常搬送処理」と表記することがある。シート搬送部110が通常搬送処理を実行するときは、シートSや折りシートSfを封入する「封筒ジョブ」が実行されるときではなく、そのまま後処理装置400へと搬送する「印刷ジョブ」が実行されるときである。
また、シート搬送部110には、第一搬送ローラ111の下流において第一搬送路1101から分岐する搬送路であって、折りシートSfが封入される封筒Eを保持する封入ローラ121へと続く第四搬送路としての封入物搬送路1104を有している。封入物搬送路1104は後述するとおり、封筒搬送路1105へと連続するように構成されている。
また、シート搬送部110には、搬入経路1100から第一搬送路1101又は第二搬送路1102のいずれかに折りシートSfを搬送するための分岐位置において、分岐手段としての分岐爪10が配置されている。分岐爪10は、搬入経路1100に搬入された折りシートSfに係る封入対象情報に基づいて、当該折りシートSfを第一搬送路1101側に搬送させるか第二搬送路1102側に搬送させるかを切り替える。
また、シート搬送部110は、スイッチバック搬送路1103から第一搬送路1101に合流する合流位置に第一切替手段としての第一切替爪11が配置されている。第一切替爪11は、搬入経路1100から第一搬送路1101側に搬送された折りシートSfを第一搬送ローラ111側へ搬送させる状態と、折りシートSfをスイッチバック搬送路1103から第一搬送路1101側へ搬送させる状態と、を切り換える。
また、シート搬送部110は、第二搬送路1102からスイッチバック搬送路1103に分岐する分岐位置に第二切替手段としての第二切替爪12が配置されている。第二切替爪12は、搬入経路1100から第二搬送路1102側に搬送された折りシートSfを第二搬送ローラ112へ搬送させる状態と、折りシートSfを第二搬送路1102からスイッチバック搬送路1103へとスイッチバック搬送させる状態を切り換える。
また、シート搬送部110は、第一搬送路1101から封入物搬送路1104に分岐する分岐位置に第三切替手段としての第三切替爪13が配置されている。第三切替爪13は、第一搬送路1101によって搬送されてきた折りシートSfを封入物搬送路1104へ搬送させる状態と、シート搬出経路1109へと搬送する状態と、を切り換える。
第一搬送路1101に搬送された折りシートSfは、第一中間搬送ローラ114によって第一搬送ローラ111へと搬送される。第一搬送ローラ111は、搬送されてきた折りシートSfを下流へ搬送する。ここで、第三切替爪13が図5に示す状態のとき、すなわち、折りシートSfを搬送する方向として、封入物搬送路1104側を開放し、出口ローラ102側を閉じている状態のときは、折りシートSfが封入物搬送路1104へと搬送される。なお、第一中間搬送ローラ114から第一搬送ローラ111へ搬送されてくる折りシートSfの後端が第一シート検知センサ118で検知された後、所定の距離を搬送されたときには、折りシートSfがすでに封入物搬送路1104へと移動をしている状態になる。この状態に至っていることを封入封緘制御部150が判断したとき、シート搬送部110において回転している各搬送ローラ対の動作を停止する。
封筒処理装置100が備える各搬送ローラ対を動作させる駆動源は、各ローラ対に対して個別に駆動力を供給するように構成されている。例えば、各搬送ローラ対に対して対応する駆動源となるモータを個別に備え、各モータの回転制御は個別に行われる。これによって、特定の搬送ローラ対を回転させ、他の搬送ローラ対を停止させるなどの制御を行う。なお、一つのモータにより複数のローラを駆動するように構成してもよい。その場合でも、各ローラ(ローラ対)の回転・非回転の制御を個別に行えるように構成すればよい。
第二搬送路1102に搬送された折りシートSfは、第二中間搬送ローラ115によって第二搬送ローラ112へと搬送される。搬送されてきた折りシートSfの後端が第二シート検知センサ119で検知してから所定の距離を搬送されたときに第二搬送ローラ112は、一旦停止した後に逆転する。これによって、折りシートSfは、スイッチバック搬送路1103へスイッチバック搬送をする状態になる。このとき、第二搬送ローラ112の逆転の前、または同時に、折りシートSfの後端が第二切替爪12を通過したタイミングにおいて(これも、第二シート検知センサ119の検知結果に基づいて判断される)、第二切替爪12を回動させる。これによって、折りシートSfがスイッチバック搬送路1103へと搬送される状態に切り換わる。
折りシートSfが第二搬送路1102からスイッチバック搬送路1103へと案内されるとき、スイッチバック搬送ローラ113によって折りシートSfは、第一搬送路1101に向けて搬送される。
[封入部120の構成]
図5に示すように封入装置としても機能する封入部120には、シート搬送部110が備える第四搬送路としての封入物搬送路1104と連結する縦搬送路としての封筒搬送路1105が設けられている。封筒搬送路1105は、封筒処理装置100の載置面(X-Y平面)に対して、交差する方向、より詳しくは、X-Y平面に対する直交方向(Z方向)に延設されている。言い換えると、封筒搬送路1105は封入物搬送路1104から略鉛直方向に延設されている搬送路である。したがって、封筒処理装置100において、封筒Eを封入位置に搬送するときの搬送方向は、封筒搬送路1105のように縦方向である。
封入物が挿入される前の封筒Eは、封筒セットトレイ127に載置されている。封筒搬送路1105を介して、封筒セットトレイ127に載置されている封筒Eは、後述する封筒搬入路1107から封筒搬送路1105へと運ばれて、封筒搬送路1105に沿って配置される封入位置へと搬送される。
封筒搬入路1107から封筒搬送路1105へと運ばれるときに、封筒Eのフラップefは開けられる。そして、フラップefが開いた状態の封筒Eが封入位置へと搬送される。この一連の動作については、後述する。
封入位置に搬送されて封入物が挿入された後の封入後の封筒Eは、封筒排出トレイ134へと至る途中の封緘搬送路1106において封緘される。封緘された封筒Eは、封筒排出トレイ134へと搬送されて排出される。この排出時の搬送路としても封筒搬送路1105は利用される。
この一連の封筒Eの搬送方向の切り替えは、搬送中の封筒Eの位置に応じて適宜動作する爪状部材によって実現される。また、封筒搬送路1105を構成するローラ対によって、封筒Eの位置に応じて搬送方向の切り替えが行われ、一旦搬送された方向とは逆の方向へと搬送されるスイッチバック搬送動作も実現される。また、封入物は、第一搬送路1101から分岐する封入物搬送路1104と直結する封筒搬送路1105へと搬送される。したがって、封筒搬送路1105の一部は、封入物の搬送路も構成する。
以上のように、封入動作と封緘動作のために封筒Eを搬送する構成と、封筒Eに対して封入物を搬送する構成を、封筒処理装置100の載置面に対する縦方向に配置しているので、封筒処理装置100は設置面積を省くことができる。そして、封筒処理装置100を含むプリントシステム1においても小型化を図ることもできる。
封筒搬送路1105は、封筒Eを所定の位置としての封入位置まで搬送して、封入物が封入されるように封筒Eを保持する封筒保持機構を備える。そして、封筒搬送路1105には、封入物が封入された封筒Eに対して封緘処理を行うための封緘搬送路1106へ連結している。
封筒搬送路1105には、折りシートSfを受け入れる位置に封筒Eを搬送するための封筒搬送手段としての第一縦搬送ローラ122と第二縦搬送ローラ123が配置されている。封筒搬送路1105において、第一縦搬送ローラ122の上方(+Z方向)には、封筒Eに封入物を搬送して供給する封入物搬送手段としての封入ローラ121が配置されている。
第一縦搬送ローラ122及び第二縦搬送ローラ123によって封入位置に搬送されて保持された封筒Eに対して、封入ローラ121が封入物を封入方向(-Z方向)に搬送して封入動作が行われる。
また、封入ローラ121と第一縦搬送ローラ122の間であって、封筒搬送路1105の側方には、封入物押込部160が配置されていて、封入動作時に封筒Eの開口に向けて封入物の後端を押す動作を行う。
封筒搬送路1105から封緘搬送路1106へ続く搬送路の連結位置であって、封筒セットトレイ127から取り出した封筒Eを封筒搬送路1105へ搬送する封筒搬入路1107との連結位置には、フラップ開手段としてのフラップ開機構128が配置されている。フラップ開機構128は、封筒保持トレイとしての封筒セットトレイ127から取り出された封筒Eを封筒搬送路1105へと搬送するときに、フラップefを開くための構成を備えている。また、フラップ開機構128は、フラップefが開いた封筒Eを封入位置へと搬送するように搬送方向を切り替えるスイッチバック搬送のための構成も備えている。
封筒搬送路1105と封筒搬入路1107が合流する合流点には、フラップ開機構128における搬送ガイド部材としての封筒スイッチバック切替爪21が配置されている。
また、封筒スイッチバック切替爪21の下方(-Z方向)であって、封筒搬入路1107と封筒搬送路1105が合流する位置を第一分岐位置として、この第一分岐位置の下方(-Z方向)に、フラップ開機構128を構成するフラップ開ローラ124が配置されている。
フラップ開ローラ124は、駆動ローラと従動ローラが対になって構成されていて、駆動ローラと従動ローラの外周面によって封筒Eが挟持され、駆動ローラの回動によって封筒Eが搬送されるように構成されている。そして、駆動ローラ側の回転軸と同軸で回動するように、この駆動軸にフラップ開掬い爪40が取り付けられている。
第一分岐位置の下方に配置されているフラップ開ローラ124と、第一分岐位置の上方に配置されている第一縦搬送ローラ122及び第二縦搬送ローラ123と、によって、第一縦搬送ローラ対が構成される。
封筒搬送路1105に合流する封筒搬入路1107には、分離ローラ125と封筒搬送ローラ126が配置されている。分離ローラ125によって、積載されている封筒Eが封筒セットトレイ127から一部が取り出される。そして、封筒供給手段としての分離ローラ125と封筒搬送ローラ126によって封筒Eは封筒搬送路1105へと供給される。
封筒セットトレイ127には、複数の封筒Eが載置されている。封筒Eは、外形、寸法に関わらず、頭部と底部があり、頭部には開口部が形成されていて、さらに開口部を閉じるための蓋として機能するフラップefが備わっている。封筒セットトレイ127に載置されている封筒Eは、フラップefの反対端となる底部を分離ローラ125側に向けた状態になっていて、フラップefは閉じた状態になっている。なお、フラップefが閉じた状態とは、フラップefの先端部が、封筒Eの本体側に接近する態様になるように、封筒Eの本体との境界位置で折り曲げられた状態をいう。
封筒セットトレイ127から封筒Eが搬出されるときは、その搬送方向における先端は、封筒Eの底部である。また、搬送方向における後端が、折り曲げられた状態のフラップefとなる。
したがって、本実施形態においては、封筒セットトレイ127に積載されている状態から分離されて封筒搬入路1107をフラップ開ローラ124に向けて搬送されるときの封筒Eの搬送方向下流側が封筒Eの底部であり、搬送方向上流側が封筒Eのフラップefである。言い換えると、封筒搬入路1107において搬送される封筒Eの底部が、封筒搬入路1107における「搬送方向先端」に相当し、またフラップefが封筒搬入路1107における「搬送方向後端」に相当する。
封筒セットトレイ127から分離ローラ125によって搬出された封筒Eは、封筒搬送ローラ126によって封筒スイッチバック切替爪21を超える位置まで搬送される、封筒Eが越えた封筒スイッチバック切替爪21は、回動して搬送方向を切り替える位置になる。
封筒スイッチバック切替爪21は、封筒セットトレイ127から封緘搬送路1106にまで封筒Eを一旦搬送させるための位置と、封筒搬送路1105においてシート搬送部110側に封筒Eを搬送するための位置のいずれかに保持される。すなわち、封筒スイッチバック切替爪21は、封筒Eの搬送方向を切り替える部材である。
第一縦搬送ローラ122及び第二縦搬送ローラ123は、封筒Eを封筒搬送路1105の所定の位置に搬送して保持する。ここでの所定の位置は、後述するように、封筒Eの開口の位置(フラップefの位置)が封入ローラ121よりも下方であり、第一縦搬送ローラ122よりも上方に相当する位置である。
封入ローラ121は、シート搬送部110から搬送されてきた折りシートSfを封筒Eへと封入する方向に回転する搬送ローラの一種である。
[封緘部130の構成]
図5に示すように封緘部130においては、封緘搬送路1106に、スイッチバック搬送手段としての第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132が配置されている。また、封緘搬送路1106から分岐する第二分岐位置から分岐する封筒排出経路としての封筒排出路1108を有している。そして、第二分岐位置には、封筒排出切替爪31が配置されている。封筒排出路1108には、封筒排出ローラ133が配置されていて、端部には、封筒排出路1108は配置されている。
第三縦搬送ローラ131及び第四縦搬送ローラ132は、第二縦搬送ローラ対を構成し、封筒Eを封緘搬送路1106の所定の位置に搬送して保持する。
封筒排出切替爪31は、封入物搬送路1104においてフラップ開ローラ124側から第三縦搬送ローラ131へと封筒Eを搬送する位置と、封入物搬送路1104から封筒排出路1108へ封筒Eを搬送する位置と、の間で回動する。封筒排出切替爪31は、封筒Eの搬送方向を切り替える部材である。
封緘搬送路1106には、フラップefを閉じる「封緘処理」を行う封緘手段としての封緘機構135が配置されている。封緘機構135は、第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132によって搬送されてきた封筒Eのフラップefが開いている状態であれば、これを閉じる処理を行う。
封筒排出ローラ133は、封筒排出トレイ134に向けて封筒Eを排出するローラである。
封筒積載手段としての封筒排出トレイ134は、排出された封筒Eを載置するトレイである。
以上説明したとおり、封筒処理装置100は、シート搬送部110から、封入部120と封緘部130へと折りシートSfを搬送する搬送路が、縦方向(Z方向)において連結されて配置されている。折りシートSfの搬送路でもあり封筒Eの搬送路でもあるこの搬送路は、封入部120の封筒搬送路1105と封緘部130の封緘搬送路1106を、縦方向(Z方向)において連結した縦搬送路に相当する。
[封入処理及び封緘処理の流れ]
次に、封筒処理装置100における封入動作及び封緘動作の一連の流れの例について、図6から図17を用いて説明する。なお、各図において、各動作段階の説明に用いられる構成にのみ符号等を付している。また、説明のために、各処理の段階を区別しているが、同時並行により処理が進行してもよい。
まず、図6に示すように、に複数の封筒Eが積載されている封筒セットトレイ127から分離ローラ125によって封筒Eを一つずつ分離し、封筒搬送ローラ126によって、フラップ開ローラ124まで搬送する。このとき、封筒スイッチバック切替爪21と封筒排出切替爪31は、図5でも例示した方向に向いている。また、フラップ開ローラ124と第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132は、封筒Eを下方に搬送する方向に回転し、封筒Eを封入物搬送路1104における所定の位置にまで搬送する。
続いて、図7に示すように、封筒Eの本体部の搬送方向後端側がフラップ開ローラ124を通過するころには、フラップ開機構128によってフラップefが開けられた状態になっている。その結果、フラップefが開いた状態の封筒Eが、フラップ開ローラ124と第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132の回転によって、続く図8の状態に至る。
続いて、図8に示すように、封筒Eのフラップefが開いた状態になった後であってフラップefがフラップ開ローラ124を抜けた位置に至った後において、第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132が逆転する。この動作によって、封筒Eを、封入部120の所定の位置に向けたスイッチバック搬送が実行される。また、スイッチバック搬送が開始される前、または同時に、封筒スイッチバック切替爪21が図8で示す方向に回動する。これによって、封筒搬送路1105の上方に向けて封筒Eを搬送することができる状態になる。フラップ開ローラ124と第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132は、封筒スイッチバックローラを構成する。
そして、図9に示すように、スイッチバック搬送手段を構成する第二縦搬送ローラ123と第一縦搬送ローラ122によって封筒Eが封入位置に搬送される。フラップefが第一縦搬送ローラ122を抜けた位置に至れば、第二縦搬送ローラ123と第一縦搬送ローラ122の回転を停止させて、封入待機動作に入る。
なお、封筒Eを封入位置まで搬送する制御において、分離ローラ125が封筒Eを取り出してから、各搬送ローラの回転量から封筒Eの搬送量を算出する処理を実行する。合わせて、算出される封筒Eの長さ及びフラップefの長さと、封筒Eの搬送量と、封筒搬入路1107と封筒搬送路1105を通過して搬送する搬送路長と、に基づけば、封入物搬送路1104内での封筒Eの位置を判断することができる。
続いて、図10に示すように、封筒Eを封入位置に保持した状態で、封筒処理装置100は、上流側装置(折り処理装置300)から折りシートSfを入口ローラ101で受け入れて第一搬送路1101へと搬送する。
続いて、図11に示すように、折りシートSfを第一中間搬送ローラ114と第一搬送ローラ111によって下流に搬送する。このとき、第一切替爪11と第三切替爪13は、図9に示す状態になっているので、折りシートSfは、第一搬送路1101から封入物搬送路1104へと搬送される。
その後、図12に示すように、封入物搬送路1104から封筒搬送路1105へと搬送された折りシートSfは、封入ローラ121によって、さらに下方へと搬送される。其の結果、折りシートSfは、第一縦搬送ローラ122などによって、封筒搬送路1105の所定の封入位置で保持され開口が開放された状態の封筒Eへと封入される。この封入動作において、封入物押し込み手段を構成する押込機構としての封入物押込部160によって折りシートSfが封筒Eに押し込まれる。封入物押込部160は、少なくとも、異なる二つの動作モードを有する。例えば、封筒Eの本体部から外側に封入物の一部がはみ出した状態になるように封入動作を行う第一モードと、封筒Eの本体部の外側に封入物がはみ出さない状態になるように封入動作を行う第二モードと、を少なくとも有する。なお、封入物押込部160の動作の詳細は後述する。
続いて、図13に示すように、第一縦搬送ローラ122と第二縦搬送ローラ123を回転させて、封筒Eを、封筒搬送路1105に沿って下方へと搬送する。そして、図14に示すように、封筒Eを第四縦搬送ローラ132まで搬送されて、フラップefが封筒排出切替爪31を抜ける位置に至る。
フラップefが封筒排出切替爪31を抜ける位置に至った後、図15に示すように、第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132との間で、封緘機構135によってフラップefを閉じて、封筒Eを封緘する。
その後、図16に示すように、第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132を逆転して、封緘された封筒Eを第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132によってスイッチバック搬送する。第三縦搬送ローラ131と第四縦搬送ローラ132が逆転する以前に、封筒排出切替爪31を回動させて、図16に示す状態にする。これによって、封入された封筒Eは、封筒搬送路1105から封筒排出路1108へと搬送される。
その結果、図17に示すように、封緘された封筒Eが封筒排出ローラ133により、封筒排出トレイ134に排出される。
[フラップ開機構128]
次に、フラップ開手段としてのフラップ開掬い爪40を含むフラップ開機構128について詳細に説明する。図18に示す、黒塗りの太矢印Hが示す方向は、フラップ開機構128における封筒Eの搬送方向である。フラップ開機構128は、封筒搬入路1107において、搬送方向の上流側から、封筒搬送ローラ126、封筒スイッチバック切替爪21、フラップ開ローラ124が配置されている。
また、フラップ開ローラ124を構成するローラ対の一方のローラの回転軸には、フラップ開掬い爪40が回動可能な状態で取り付けられている。
図18(a)は、フラップ開機構128の第一形態である。図18(a)に示すフラップ開機構128は、フラップ開掬い爪40の搬送方向の先端側に相当する一方の端部としてのフラップ開先端部40tが、搬送経路としての封筒搬送路1105を跨ぐ位置になるように保持されている。
また、図18(a)に示すフラップ開機構128では、封筒スイッチバック切替爪21の先端である切替先端部21tが、封筒搬入路1107に接近した位置で保持されている。
図18(b)は、フラップ開機構128の第二形態である。図18(b)に示すフラップ開機構128は、フラップ開掬い爪40の搬送方向の後端側に相当する他方の端部としてのフラップ開後端部40rが、搬送経路としての封筒搬入路1107に接近する位置で保持されている。なお、フラップ開先端部40tは、搬送経路としての封筒搬送路1105を跨ぐ位置ではなく、封筒搬送路1105から離れた位置に保持されている。
また、図18(b)に示すフラップ開機構128では、封筒スイッチバック切替爪21の切替先端部21tは、円弧状の封筒搬入路1107の接線方向に沿う位置に保持されている。
[第一実施形態に係るフラップ開動作]
次に、図19を参照しながら、第一実施形態に係るフラップ開機構128の動作の流れについて説明する。図19(a)の状態は、すでに説明をした図18(a)と同様の状態であって、封筒Eが搬送されてくる前の初期状態である。
続いて、図19(b)に示すように、封筒Eが封筒搬入路1107において搬送方向の上流から下流ヘと搬送されてくる。封筒Eの底部(搬送方向先端)が、切替先端部21tを通過してさらに搬送されると図19(c)の状態に至る。
図19(c)に示すように、フラップ開ローラ124が封筒Eを挟持して搬送方向へさらに搬送すると、封筒Eのフラップefがフラップ開後端部40rの外側を搬送方向に移動する状態になる。これは、封筒搬入路1107が円弧状に形成されていること、及び切替先端部21tが封筒搬入路1107に接近した位置にあることで、封筒Eの搬送方向先端が封筒搬入路1107から飛び出すことなく搬送方向先端がフラップ開ローラ124側に促されるからである。
また、封筒Eの搬送方向先端がフラップ開掬い爪40に当接し、さらに搬送されることでフラップ開掬い爪40を図19(c)に示すように回動させる。この回動によってフラップ開掬い爪40のフラップ開後端部40rが封筒搬入路1107に接近する方向へ移動して、封筒搬入路1107において、フラップ開後端部40rが切替先端部21tをオーバーラップした位置に至る。その結果、封筒Eの中腹部を封筒搬入路1107の円弧状のルートからZ方向に沿う方向へと押し出す状態になる。これによって、フラップefが封筒Eの本体部分から離れた状態になり、フラップefが開くきっかけが作られる。
その後続いて、封筒Eを搬送すると、図19(d)に示すように、封筒Eの本体とフラップefの境界部分がフラップ開後端部40rに当たり、さらに搬送されると、図19(e)に示すように、封筒Eの搬送に応じてフラップefがフラップ開後端部40rをなぞるように移動する。
そして、図19(f)に示すように、フラップefが開いた状態の封筒Eが封筒搬送路1105を搬送されて、フラップefが開いた状態になる。
[第二実施形態に係るフラップ開動作]
次に、図20を参照しながら、第二実施形態に係るフラップ開機構128の動作の流れについて説明する。図20(a)の状態は、すでに説明をした図18(b)と同様の状態であって、封筒Eが搬送されてくる前の初期状態である。
続いて、図20(b)に示すように、封筒Eが封筒搬入路1107において搬送方向の上流から下流ヘと搬送されてくる。封筒Eの底部(搬送方向先端)が、切替先端部21tを通過してさらに搬送されると図20(c)の状態に至る。
図20(c)に示すように、封筒Eの底部がフラップ開後端部40rを通過してある程度の位置に至ると、切替先端部21tが封筒搬入路1107を跨ぐ位置へと回動する。この結果、封筒Eのフラップefがフラップ開後端部40rの外側を搬送方向に移動する状態になる。これは、封筒搬入路1107が円弧状に形成されていること、及び切替先端部21tが封筒搬入路1107を跨ぐことで、封筒Eの本体部分を封筒搬入路1107の内側へと移動させるからである。
これによって、フラップefが封筒Eの本体部分から離れた状態になり、フラップefが開くきっかけが作られる。
その後続いて、封筒Eを搬送すると、図20(d)に示すように、封筒Eの本体とフラップefの境界部分がフラップ開後端部40rに当たり、さらに搬送されると、図20(e)に示すように、封筒Eの搬送に応じてフラップefがフラップ開後端部40rをなぞるように移動する。
そして、図20(f)に示すように、フラップefが開いた状態の封筒Eが封筒搬送路1105を搬送されて、フラップefが開いた状態になる。
[封入物押込部160の詳細]
次に、封入物押込部160の動作の詳細について、図21及び図22を用いて説明する。図21は、すでに説明した封入動作における封入物としての折りシートSfを、封筒Eに封入する状態を説明する図である。なお、図21は、図12及び図13の中間の状態を示している。
図21に示すように、封入物押込部160は、封入物を封筒Eの開口に押し込む押込爪161と、押込爪161を昇降させて封筒Eに対して封入物を押し込ませる昇降機構162と、昇降機構162を動作させるスライド部163と、を備える。
また、図22に示すように、押込爪161は、折りシートSfの端部を封筒Eの本体部へと押す構造を有している。
図21に戻る。封入物搬送路1104から封筒搬送路1105の上方へと搬送された折りシートSfは、封入物押込部160の側方を下降して、封筒Eの本体部の開口へと挿入される。ここで折りシートSfの挿入方向の後端が、押込爪161の位置を通過した後に、スライド部163が-Z方向に移動する。この移動によって、押込爪161が封入物を封筒Eに押し込む、封入物押込動作が行われる。
このとき封入封緘制御部150が、スライド部163の移動量を制御することにより、押込爪161の下降量を制御することができる。本実施形態に係る封入部120は、押込爪161の下降量の制御モードとして「第一モード」と「第二モード」を少なくとも有する。
第一モードは、封入物が封筒Eの開口よりも外側にはみ出た状態になるように、押込爪161の下降量を制御する封入物押込動作の制御モードである。
第二モードは、封入物が封筒Eの開口の外側にはみ出ない状態になるように、押込爪161の下降量を制御する封入物押込動作の制御モードである。
ここで、「封入物が封筒Eの開口よりも外側にはみ出た状態」とは、封筒Eに押し込まれた封入物が、封筒Eの本体部の内側から、フラップefの折り目の位置よりも外側に掛かるような位置で留められた状態をいう。また、「封入物が封筒Eの開口よりも外側にはみ出ない状態」とは、封筒Eに押し込まれた封入物が、封筒Eの本体部の内側に全て入っていて、フラップefの折り目の位置に掛かるような位置には封入物は無い状態をいう。
すなわち、第一モードで封入物押込動作を行った場合、封入物の一部が封筒Eの開口から出ている状態なので、封入物の確認や、後の追加などが予定される場合に、第一モードを利用することで、ユーザの利便性を向上できる。
また、第二モードで封入物押込動作を行った場合は、封入物が封筒Eの開口から出ていない状態なので、フラップefを閉じる封緘処理を続けて行うことで、封入と封緘を自動的に処理することができ、ユーザの利便性を向上できる。
[押し込み量調整手段の実施形態]
次に、本実施形態に係る、封筒処理装置100が備える押し込み量調整手段について説明する。すでに説明したとおり、各制御部(260、320、150、420)の連携によって押し込み量調整手段は構成される。しかし、本実施形態に係る押し込み量調整手段は、封入封緘制御部150によって実現することも可能である。すなわち、以下に説明をするような、封入物押込動作モードの選択や、選択したモードにおける設定情報の入力に基づいて、封入封緘制御部150が備える情報処理機能と、スライド部163の移動制御機能と、を用いて押込爪161の移動量を制御する。
図23は、すでに説明をした表示部210及び操作部220において実現されるユーザインターフェースの例である。図23に示す第一操作画面211は、封筒Eに対して封入物である折りシートSfを封入する位置を、ユーザが任意に選択して設定可能にする封入位置選択画面に相当する。
第一操作画面211では、封入物が封筒Eの本体部から外側にはみ出す位置になるように封入動作を行う設定としての「アウトサイド」と、封入物が封筒Eの本体部から外側にはみ出さない位置になるように封入動作を行う設定としての「インサイド」と、任意に選択できる。
すなわち、「アウトサイド」が選択されると、封入物を封筒Eのフラップefの曲げ位置よりも飛び出す位置まで押し込む動作が行われるようになる。すなわち、封入物の一部が封筒Eの本体部からはみ出た状態で封入動作を完了する。
また、「インサイド」が選択されると、封入物を封筒Eの内側まで押し込む動作が行われるようになる。すなわち、封入物が封筒Eの本体部からはみ出ない状態で封入動作を完了する。
なお、「アウトサイド」が選択されて設定されたときのスライド部163の動作モードを第一モードとする。また、「インサイド」が選択されて設定されたときのスライド部163の動作モードを第二モードとする。
第一操作画面211において、各モードを選択するための選択ボタン2111のいずれかを操作すると、第一モードまたは第二モードの設定準備状態になる。設定状態において、設定変更ボタン2112が選択されると、図24に示す第二操作画面212に遷移する。この段階で、モードの選択が確定する。
なお、キャンセルボタン2113が選択されると、選択状態が解除される。また、決定ボタン2114が選択されると、選択が確定しているモードが設定される。
図24に示す第二操作画面212は、封筒Eに対して封入物である折りシートSfを封入する位置を「インサイド」とするための設定を行う画面の例である。図25に示す、第二操作画面212は、封筒Eに対して封入物である折りシートSfを封入する位置を「アウトサイド」とするための設定を行う画面の例である。いずれも、ユーザが任意に、封筒Eへの封入物の押込量を設定できるの封入位置調整画面に相当する。
図24に示す、第二操作画面212では、第二モード(インサイド)が選択されたときの、インサイド量(押込量)の所定量を、フラップefからの距離として設定できる。例えば、第二操作画面212に含まれる調整量入力手段としてテンキー2121を操作して距離(インサイド量入力値)を入力する。入力された値は。表示手段としての入力表示欄2125に表示される。また、決定ボタン2122を操作することで、任意の押込量を設定できる。メイン画面に遷移する。
第二操作画面212において入力された押込量に基づいて、封入封緘制御部150は、押込爪161の移動量を制御する。
なお、第二操作画面212における「キャンセル」ボタン2123を操作すると、入力した値を消去して、再入力ができる状態になる。
また、第二操作画面212における「戻る」ボタン2124を操作すると、第一操作画面211に戻る。
以上説明をした本実施形態に係る封筒処理装置100によれば、封筒Eに封入した内容物(封入物)の確認や、封入物を追加するなど、ユーザの様々なニーズに対応しやすくなる。すなわち、封筒Eから封入物が飛び出した(はみ出た)状態になるように封入動作を実行する機能を有することで、封入物の確認や封入物の追加の為に、封入物を封筒Eから一旦半分程度を取り出す作業などの確認作業を省略することが可能になる。結果として、封入動作の効率を向上できる。また、完全に封入物を封入する事もできるので、様々なユーザのワークフローに適合しやすく、多様なニーズへの対応を可能にする。
[本発明の態様]
本発明の内容は、例えば、以下のとおりである。
<1>封筒に封入物を挿入する封入装置であって、
略鉛直方向に延設され、前記封筒を搬送する経路としての封筒搬送路を介して封入位置に前記封筒を搬送する封筒搬送手段と、
前記封筒のフラップを開くフラップ開手段と、
前記フラップが開いた状態で前記封入位置に搬送された前記封筒の本体部の開口に向けて前記封入物を押し込む封入物押し込み手段と、
前記封筒への前記封入物の押し込み量を変更する押し込み量調整手段と、
を備え,
前記押し込み量調整手段は、前記本体部の開口を基準に、当該本体部の内側から外側にまたがる所定の範囲で前記押し込み量を調整する、ことを特徴とする封入装置である。
<2>前記押し込み量調整手段は、前記押し込み量を、前記封入物が前記本体部から外側に所定量だけはみ出す位置になるように調整する第一モードを備える、前記<1>に記載の封入装置である。
<3>前記押し込み量調整手段は、前記押し込み量を、前記封入物が前記本体部から外側にはみ出さない位置になるように調整する第二モードを備える、前記<1>または<2>に記載の封入装置である。
<4>前記押し込み量調整手段と連携し、前記押し込み量の調整値を入力する調整量入力手段と、入力された前記調整値を確認する表示手段と、を備える前記<1>ないし前記<3>のいずれか一つに記載の封入装置である。
<5>封入物が挿入された封筒を封緘する封緘装置と、前記<1>ないし前記<4>のいずれか一つに記載の封入装置と、を備えることを特徴とする封入封緘装置である。
<6>シート状の媒体に画像を形成する画像形成装置と、前記媒体を封入物として封筒に挿入する前記<1>乃至<5>のいずれか一つに記載の封入装置と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :プリントシステム
40 :フラップ開掬い爪
100 :封筒処理装置
101 :入口ローラ
102 :出口ローラ
120 :封入部
121 :封入ローラ
122 :第一縦搬送ローラ
123 :第二縦搬送ローラ
124 :フラップ開ローラ
125 :分離ローラ
126 :封筒搬送ローラ
127 :封筒セットトレイ
128 :フラップ開機構
130 :封緘部
131 :第三縦搬送ローラ
132 :第四縦搬送ローラ
133 :封筒排出ローラ
134 :封筒排出トレイ
135 :封緘機構
137 :排出トレイ
150 :封入封緘制御部
160 :封入物押込部
161 :押込爪
162 :昇降機構
163 :スライド部
1104 :封入物搬送路
1105 :封筒搬送路
1106 :封緘搬送路
1107 :封筒搬入路
1108 :封筒排出路
1109 :シート搬出経路
2111 :設定変更ボタン
2112 :キャンセルボタン
2113 :決定ボタン
2121 :テンキー
2122 :決定ボタン
特開平6-143894号公報

Claims (6)

  1. 封筒に封入物を挿入する封入装置であって、
    略鉛直方向に延設され、前記封筒を搬送する経路としての封筒搬送路を介して封入位置に前記封筒を搬送する封筒搬送手段と、
    前記封筒のフラップを開くフラップ開手段と、
    前記フラップが開いた状態で前記封入位置に搬送された前記封筒の本体部の開口に向けて前記封入物を押し込む封入物押し込み手段と、
    前記封筒への前記封入物の押し込み量を変更する押し込み量調整手段と、
    を備え、
    前記押し込み量調整手段は、前記本体部の開口を基準に、当該本体部の内側から外側にまたがる所定の範囲で前記押し込み量を調整する、
    ことを特徴とする封入装置。
  2. 前記押し込み量調整手段は、前記押し込み量を、前記封入物が前記本体部から外側に所定量だけはみ出す位置になるように調整する第一モードを備える、
    請求項1に記載の封入装置。
  3. 前記押し込み量調整手段は、前記押し込み量を、前記封入物が前記本体部から外側にはみ出さない位置になるように調整する第二モードを備える、
    請求項1に記載の封入装置。
  4. 前記押し込み量調整手段と連携し、前記押し込み量の調整値を入力する調整量入力手段と、
    入力された前記調整値を確認する表示手段と、
    を備える請求項1に記載の封入装置。
  5. 封入物が挿入された封筒を封緘する封緘装置と、
    請求項1に記載の封入装置と、
    を備えることを特徴とする封入封緘装置。
  6. シート状の媒体に画像を形成する画像形成装置と、
    前記媒体を封入物として封筒に挿入する請求項1に記載の封入装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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