JP2022174716A - 封筒処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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伸宜 鈴木
Nobuyasu Suzuki
道貴 鈴木
Michitaka Suzuki
勇介 柴崎
Yusuke Shibazaki
信 日高
Makoto Hidaka
晶 國枝
Akira Kunieda
賢裕 渡邉
Kenhiro Watanabe
拓哉 森永
Takuya Morinaga
昂大 松田
Takahiro Matsuda
真悟 吉澤
Shingo Yoshizawa
真治 浅見
Shinji Asami
一好 松尾
Kazuyoshi Matsuo
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Abstract

【課題】装置全体の小型化や接地面積の低減を図ることができる封筒処理装置を提供する。【解決手段】封筒に封入物を封入する封筒処理装置に関し、略鉛直方向に延設され、封筒を搬送する封筒搬送路と、封筒搬送路を介して封筒に封入物を供給する封入物供給手段と、封筒搬送路に封筒を供給する封筒供給手段と、封筒供給手段と封筒搬送路との間で封筒のフラップを開くフラップ開手段と、封筒搬送路から排出される封筒を積載する封筒積載手段と、を備える封筒処理装置による。【選択図】図3

Description

本発明は、封筒処理装置及び画像形成システムに関する。
封筒に封入物を封入する封筒処理装置が知られている。また、シート状の媒体に折り処理を行う折り装置及び媒体に画像を形成する画像形成装置と連動させて、画像が形成された折りシートを封筒に封入する画像形成システムも知られている。
封筒に封入物を封入する封入システムとして、封筒給紙部、封入物給紙部、封入部、封筒集積トレイを有し、これら各部を複数の搬送路で接続するものが開示されている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されている発明は、封筒給紙部から給送された封筒を封入部に搬送する経路が、装置本体の水平方向において延びる搬送路により構成されている。その結果、装置の幅方向の寸法を大きく確保する必要がある。したがって、装置の小型化及び設置面積の省スペース化等において課題がある。
本発明は、装置全体の小型化や設置面積の低減を図ることができる封筒処理装置を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、封筒に封入物を封入する封筒処理装置であって、略鉛直方向に延設され、前記封筒を搬送する封筒搬送路と、前記封筒搬送路を介して前記封筒に封入物を供給する封入物供給手段と、前記封筒搬送路に前記封筒を供給する封筒供給手段と、前記封筒供給手段と前記封筒搬送路との間で前記封筒のフラップを開くフラップ開手段と、前記封筒搬送路から排出される前記封筒を積載する封筒積載手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、装置全体の小型化や接地面積の低減を図ることができる。
本発明に係る画像形成システムの実施形態を示す正面外観図。 上記実施形態に係る制御構成の例を示すブロック図。 本発明に係る封入封緘装置の実施形態の内部構成図。 封入封緘装置の実施形態が備える封入部の全体斜視図。 一実施形態が備える封入部のフレーム構成図。 一実施形態が備える封入部の全体断面図。 一実施形態が備える封入部の駆動構成図。 封入部が備える開閉ガイド板の実施形態を示す斜視図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉駆動機構図。 封入部が備える開閉ガイド板のカム機構図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉カム斜視図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉カム正面図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉動作の一工程を例示する説明図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉動作の一工程を例示する説明図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉動作の一工程(閉位置)を例示する説明図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉動作の一工程を例示する説明図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉動作の一工程を例示する説明図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉動作の一工程(開位置)を例示する説明図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉状態図。 封入部が備える開閉ガイド板の開閉状態一部拡大図。 封入封緘装置の実施形態が備えるフラップ開機構の概略構成図。 封入封緘装置の実施形態が備える封入物押込部の概略構成図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の封入動作におけるフラップ開機構の動作を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の一実施形態に係る封入動作の一工程を例示する図。 上記封入封緘装置の備える封入物押込部の例を示す図。 上記実施形態におけるシートの折り方と画像形成面の関係を説明する図。 上記実施形態における折シートと画像形成面を封入方向の関係を説明する図。 上記実施形態における折シート封入動作例の一工程を示す図。 上記実施形態における折シート封入動作例の一工程を示す図。 上記実施形態における折シート封入動作例の一工程を示す図。 上記実施形態における折シート封入動作例の一工程を示す図。 上記実施形態における折シート封入動作例の一工程を示す図。
[画像形成システムの実施形態]
まず、本発明に係る画像形成システムの実施形態について説明する。図1は、本発明に係る画像形成システムの一例としてのプリントシステム1の正面外観図である。プリントシステム1は、画像形成装置200と、シート処理装置としての折り処理装置300と、本発明に係る封筒処理装置の実施形態としての封入封緘装置100と、後処理装置400と、を有している。
画像形成装置200は、所定の画像形成方式を用いて、シート状の媒体に画像を形成して排出する装置の一例である。画像が形成された媒体(以下、単に「シートS」とする)には、折り処理装置300において所定の折り処理が施されて、折りシートSfとして封入封緘装置100に排出される。なお、折り処理装置300は、折り処理を行なわずにシートSを搬入時の状態のままで、封入封緘装置100へと排出するように動作することも可能である。
シートSに対して折り処理を「実施する」、又は「実施しない」の指示は、プリントシステム1の利用者が画像形成装置200の制御部に対して入力した情報に基づいて、当該制御部から送出される指示による。または、折り処理装置300が備える制御部に対し、プリントシステム1の利用者が入力した情報に基づく指示による。
封入封緘装置100は、シートSが搬入される方向(搬送方向)の上流側に配置される装置(画像形成装置200又は折り処理装置300)から排出された「封入物」(シートS、折りシートSf)を、封筒Eに挿入し(封入し)する封入動作と、封入後の封筒Eの蓋(フラップ部ef)を閉じる封緘動作と、を含む封入封緘処理を実行する。
後処理装置400は、上流側の装置(画像形成装置200、折り処理装置300、封入封緘装置100)から排出されたシートSや折りシートSfに対して、制御部を介して指示された所定の後処理(ステイプル処理やパンチ処理など)を施す。
封入封緘装置100は、シートSに対して折り処理を施された折りシートSfを、封筒Eに対する適切な向きで挿入させるために、搬送方向の端部の向きを反転させる封入物反転搬送手段を備える。すなわち、封入封緘装置100は、折りシートSfに形成された宛先などの形成位置が、封筒Eに予め形成されている透明窓ewの位置に合う向きになるか否かを判定し、判定結果に基づいて、折りシートSfの搬送方向の向き(端部の位置)を反転させる。すなわち、封入封緘装置100は、反転を必要とするときに、封入位置の上流側に設けられている搬送路を利用して折りシートSfを反転させてから封入位置へと搬送する搬送機構を備える。
なお、封入封緘装置100における、折りシートSfに対する反転制御及び搬送制御の詳細は後述する。また、封入封緘装置100は、折り処理が施されていない封入物としてのシートSも、同様の封入動作及び封緘動作を行うことができる。
ここで、本発明に係る実施形態において「方向」の説明に用いる「座標軸」について説明する。図1に示すように、プリントシステム1の載置面(装置の設置面)と平行する軸であって、プリントシステム1を構成する各装置の並び方向に沿う軸をY軸とする。そして、Y軸を示す矢印の方向を「+Y方向」とし、逆方向を「-Y方向」とする。したがって、画像形成装置200において画像が形成されたシートSは、+Y方向に搬出され、その後、+Y方向の下流側に配置される各装置へと搬送される。
また、同じくプリントシステム1の載置面と平行する軸であって、プリントシステム1の奥行き方向に沿う軸をX軸とする。そして、X軸を示す矢印の方向を「+X方向」とし、逆方向を「-X方向」とする。
またX軸とY軸に直交する軸であって、プリントシステム1の高さ方向に沿う軸をZ軸とする。そして、Z軸を示す矢印の方向を「+Z方向」とし、逆方向を「-Z方向」とする。
以下の説明において用いる図面にも、上記と同様の座標軸を付記しているときは、その説明に用いられる方向の定義は、上記と同様のものとする。
画像形成装置200において画像が形成されたシートSは、+Y方向に排出され、その後、下流側に配置される各装置へと搬送される。したがって、+Y方向が搬送方向とほぼ同義である。しかし、封入封緘装置100においては、シートSの搬入方向が+Y方向であるが、シートS及び折りシートSfの封入封緘動作における搬送方向はZ方向である。
すなわち、プリントシステム1を構成する封入封緘装置100において、+Y方向に搬送されて封入封緘装置100に搬入された封入物(折りシートSf)は、+Y方向に搬送の後、-Z方向へと搬送されて封筒Eに封入される。一方、封入封緘装置100に保管されている封筒Eは、積載位置から分離されて、+Z方向へと搬送されて封入位置に至り、封入動作後、-Z方向に搬送されて封緘処理が行われ、その後、排出される。
[プリントシステム1の機能ブロック]
プリントシステム1の全体の機能ブロックについて、図2を用いて説明する。以下の説明において、搬送されて封筒Eに封入される媒体としての封入物は、画像形成装置200において画像が形成され、折り処理装置300において所定の折り処理が行なわれた折りシートSfを前提にする。図2では折りシートSfの移動経路(搬送路)を破線で表示し、各機能ブロック間で信号の送受に用いられる通信路は実線で表示している。なお、シートSの移動経路(搬送路)も破線で表示されている。
画像形成装置200は、例えば、既知の電子写真プロセスによりシートSに画像を形成する装置である。画像形成装置200は、表示部210と、操作部220と、給シート部230と、作像部240と、定着部250と、プリンタ制御部260と、を備える。
表示部210は、ユーザに各種機能の状態や操作内容を知らせるための表示をする。操作部220は、ユーザが処理動作モードや処理部数の設定、及び封入封緘装置100において封入する際に反転を必要とする設定等の設定操作を行うための操作インターフェースに相当する。給シート部230は、シートSをストックして一枚毎に分離して給送するシート給送機構を備える。作像部240は、感光体に潜像を形成しシートSへと画像を転写させる。定着部250は、シートSに転写された画像を定着させる。プリンタ制御部260は、上記の各ブロック機能ブロックの動作を制御する。
折り処理装置300は、画像形成装置200から搬送されたシートSを画像形成装置200のプリンタ制御部260から通信ライン207を通じて指定された折種(折り方)でシートSに対する折り処理を施すシート折り部310、折り処理装置300全体を制御する折り制御部320を有する。折り制御部320は、プリンタ制御部260及び下流に接続された封入封緘制御部150と通信も制御する。なお、シート折り部310において折り処理を行なわずに封入封緘装置100へと搬出してもよい。
なお、シート折り部310の詳細な構造には、複数の種類が知られている。この構造の違いによって、折り処理後の折りシートSfの状態は異なることがある。より詳しくは、折りシートSfが後述する封入部120の「所定の位置」において、封筒Eに封入されるときの封入方向の先頭側に該当する端部が、折り処理の種類によって異なる場合がある。そして、同じ折り処理であってもシート折り部310の内部の構成によって、折りシートSfの搬送方向先頭側の端部が入れ替わることがある。
[封入封緘装置100の説明]
封入封緘装置100は、シート反転部110、封入部120、封緘部140及び封入封緘制御部150を有する。
シート反転部110は、シート折り部310から搬入された折りシートSfに対して、所定の処理を実行する。ここで「所定の処理」とは、折り制御部320から通信ライン105を通じて封入封緘制御部150に伝えられた制御モード(折り方の種類、印字面の位置などを含む)に応じた搬送処理である。シート反転部110で実行される搬送処理は、折りシートSfを搬送方向下流へ搬送する搬送処理、折りシートSfの搬送方向端部を入れ替える反転処理を含む処理である。搬送処理及び反転処理によって折りシートSfは、封入部120もしくは後処理装置400へと搬送される。
封入部120は、シート反転部110から搬送されてきた折りシートSfを封入可能な位置に封筒Eを移動させて、その封筒Eを所定の位置で待機させる封筒搬送処理を行う。また、待機している封筒Eに対してシート反転部110から搬送されてくる折りシートSfを挿入する封入処理を行う。したがって、封入部120には、待機している封筒Eに封入物を押し込んで封入させる機構としての封入物押込部160を備える。
また、封入部120は、所定の位置に至る前に、封筒Eの開口が開放された状態になるようにフラップ部efを開けるフラップ開部130を備える。
封緘部140は、折りシートSfが封入された封筒Eのフラップ部efを閉じてから、封緘した封筒Eを封筒排出トレイ144へ排出する処理を行う。
封入封緘制御部150は、シート反転部110、封入部120及び封緘部140を構成する複数の搬送ローラ対の動作や、封筒Eの搬送路を切り替える切替爪の動作を制御する。なお、以下の説明において、切替爪の駆動源は特に限定をせず、図示も省略するが、モータやソレノイドなどを適宜用いて、所定のタイミングで所定の方向に回動して状態を切り替える構成を備える。
また、封入封緘制御部150は封入部120に含まれるフラップ開部130と封入物押込部160の動作も制御する。封入封緘制御部150は、折りシートSfの反転制御や封入制御を含む搬送制御を行う制御手段である。
制御部としての封入封緘制御部150は、プリンタ制御部260及び折り制御部320から、折りシートSfに関する情報としての「封入対象情報」を受け取る。そして、受け取った封入対象情報に含まれる各情報で示されている内容に基づいて搬送制御を行う。
なお、「封入対象情報」とは、封入物であるシートSや、折りシートSfに係る情報である。より詳細には、封筒Eへの封入されるときのシートSや折りシートSfの先頭となる端部を、所望する側の端部となるように制御するための情報を含む。また、例えば、折りシートSfに対する折り処理の種類を規定する「折種情報」が含まれる。また、上流側装置の一つである画像形成装置200からの動作指示情報として、後述する反転搬送処理の要否を規定する「反転要否情報」が含まれる。また、例えば、折りシートSfに対し画像が形成されている位置に係る情報を示す印字面情報が含まれる。また、例えば、折り処理を行ったシート折り部310の種類を示す「処理装置情報」が含まれる。
後処理装置400は、後処理部410と、後処理制御部420と、を有する。後処理部410は、上流側から搬送されてきたシートSに対し、後処理制御部420の制御により、所定の後処理を実行する。後処理制御部420は、プリンタ制御部260、折り制御部320、及び封入封緘制御部150から通信ライン403を通じて伝えられた動作モードにより、後処理制御部420における後処理動作を制御する。
プリンタ制御部260、折り制御部320、封入封緘制御部150及び後処理制御部420は、相互に連結されていて、各通信ライン(207、105、403)を介して制御に必要な情報のやり取りが行なわれるように構成されている。したがって、各制御部(260、320、150、420)の連携によって、シートS及び折りシートSfに対してユーザが行うことを要求する処理モードに関する情報や、シートサイズが相互に共有される。これによって、各機構が所定のタイミングと所定の工程によって所定の処理を実行可能とする制御情報がプリントシステム1全体において共有される。
本実施形態において中心的な制御動作を行う封入封緘制御部150は、演算処理部としてのCPU(Central Processing Unit)、記憶部としてのROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備える。そして、各搬送ローラへの制御信号を出力し、各搬送ローラからの信号を入力とするインターフェース、及び、各センサの出力信号を受け取るインターフェースなども備える。これらハードウェア資源を用いて制御処理を実行可能な制御プログラムによって、封入封緘装置100の動作は制御される。
また、プリンタ制御部260、折り制御部320及び後処理制御部420も、封入封緘制御部150と同様に、CPU、ROM、RAM等によって構成されるハードウェア資源を用いて、それぞれの機能を実現する制御プログラムによって、ハードウェア機構の動作を制御する。
なお、図1及び図2においてプリントシステム1の構成例として、封入封緘装置100の下流に後処理装置400が接続された例を示した。代表的な後処理装置400としてはステイプル処理を行うフィニッシャや、スタッカ、製本機などがある。また、プリントシステム1のシステム構成としては封入封緘装置100が最下流となる構成でもよい。
[封入封緘装置100における搬送構成]
次に封入封緘装置100が有するシート反転部110と、封入部120と、フラップ開部130と、封緘部140と、を構成する搬送ローラや、搬送物の搬送方向を切り替える切替爪、及び、これらが配置される搬送路について、図3を用いて説明する。
[シート反転部110の構成]
図3に示すようにシート反転部110は、搬入経路1100、第一搬送路1101、第二搬送路1102、スイッチバック搬送路1103、第四搬送路としての封入搬送路1104、シート搬出経路1109として区別される複数の搬送路を有する。
搬入経路1100には、入口ローラ101が配置されている。搬入経路1100は、上流側に位置する装置(例えば、折り処理装置300)から排出された折りシートSfを受け入れる経路である。封入封緘制御部150が、上流側の制御部(プリンタ制御部260、折り制御部320)から折りシートSfに関する情報としての封入対象情報を受け取り、入口ローラ101の回転開始及び停止を制御する。
入口ローラ101の下流側に設けられる複数の搬送路の一つであって、搬入経路1100から分岐する第一搬送路1101には、第一搬送手段としての第一搬送ローラ111と、第一中間搬送ローラ114が配置されている。また、第一搬送路1101には、搬送されてきた折りシートSfの端部(後端)を検知する第一媒体センサとしての第一シート検知センサ118が配置されている。第一シート検知センサ118は、第一中間搬送ローラ114と第一搬送ローラ111との間に配置されている。
また、入口ローラ101の下流側に設けられる搬送路の一つであって、第一搬送路1101とは異なる方向に搬入経路1100から分岐する第二搬送路1102には、第二搬送手段としての第二搬送ローラ112と、第二中間搬送ローラ115が配置されている。また第二搬送路1102には、搬送されてきた折りシートSfの端部(後端)を検知する第二媒体センサとしての第二シート検知センサ119が配置されている。第二シート検知センサ119は、第二中間搬送ローラ115と第二搬送ローラ112の間に配置されている。
また、シート反転部110は、スイッチバック搬送路1103を有している。スイッチバック搬送路1103は、第一搬送ローラ111の下流位置において第一搬送路1101に合流する合流位置と、第二中間搬送ローラ115の上流位置において第二搬送路1102から分岐する分岐位置とを繋ぐ搬送路である。スイッチバック搬送路1103によって、第二搬送路1102を下流方向に搬送されていた折りシートSfが搬送方向を切り替えて、スイッチバック搬送によって第一搬送路1101へと搬送される。第三搬送路としてのスイッチバック搬送路1103には、第三搬送手段としてのスイッチバック搬送ローラ113が配置されている。
また、第一搬送路1101に続く下流側の搬送路であって、シート反転部110を通過したシートS又は折りシートSfを下流側の後処理装置400へと搬出するシート搬出経路1109が設けられている。そして、シート搬出経路1109には、出口ローラ102が配置されている。
折り処理装置300から搬入された折りシートSfに対して、後述する封入処理を行なわないときは、折りシートSfは搬入経路1100から第一搬送路1101を通過し、シート搬出経路1109を介して下流側の装置へと排出される。
また、シート反転部110には、第一搬送ローラ111の下流において第一搬送路1101から分岐する搬送路であって、折りシートSfが封入される封筒Eを保持する封入ローラ121へと続く第四搬送路としての封入搬送路1104を有している。封入搬送路1104は後述するとおり、封筒搬送路1105へと連続するように構成されている。
また、シート反転部110には、搬入経路1100から第一搬送路1101又は第二搬送路1102のいずれかに折りシートSfを搬送するための分岐位置において、分岐手段としての分岐爪10が配置されている。分岐爪10は、搬入経路1100に搬入された折りシートSfに係る封入対象情報に基づいて、当該折りシートSfを第一搬送路1101側に搬送させるか第二搬送路1102側に搬送させるかを切り替える。
また、シート反転部110は、スイッチバック搬送路1103から第一搬送路1101に合流する合流位置に第一切替手段としての第一切替爪11が配置されている。第一切替爪11は、搬入経路1100から第一搬送路1101側に搬送された折りシートSfを第一搬送ローラ111側へ搬送させる状態と、折りシートSfをスイッチバック搬送路1103から第一搬送路1101側へ搬送させる状態と、を切り替える。
また、シート反転部110は、第二搬送路1102からスイッチバック搬送路1103に分岐する分岐位置に第二偏向手段としての第二切替爪12が配置されている。第二切替爪12は、搬入経路1100から第二搬送路1102側に搬送された折りシートSfを第二搬送ローラ112へ搬送させる状態と、折りシートSfを第二搬送路1102からスイッチバック搬送路1103へとスイッチバック搬送させる状態と、を切り替える。
また、シート反転部110は、第一搬送路1101から封入搬送路1104に分岐する分岐位置に第三偏向手段としての第三切替爪13が配置されている。第三切替爪13は、第一搬送路1101によって搬送されてきた折りシートSfを封入搬送路1104へ搬送させる状態と、シート搬出経路1109へと搬送する状態と、を切り替える。
第一搬送路1101に搬送された折りシートSfは、第一中間搬送ローラ114によって第一搬送ローラ111へと搬送される。第一搬送ローラ111は、搬送されてきた折りシートSfを下流へ搬送する。ここで、第三切替爪13が図3に示す状態のときは、折りシートSfが封入搬送路1104へと搬送される。なお、第一中間搬送ローラ114から第一搬送ローラ111へ搬送されてくる折りシートSfの後端が第一シート検知センサ118で検知されてから、所定の距離を搬送されたときは、折りシートSfがすでに封入搬送路1104へと移動をしている状態になるから、シート反転部110において回転している各搬送ローラの動作を停止する。
第二搬送路1102に搬送された折りシートSfは、第二中間搬送ローラ115によって第二搬送ローラ112へと搬送される。搬送されてきた折りシートSfの後端が第二シート検知センサ119で検知してから所定の距離を搬送されたときに第二搬送ローラ112は、一旦停止した後に逆転する。これによって、折りシートSfは、スイッチバック搬送路1103へスイッチバック搬送をする状態になる。このとき、第二搬送ローラ112の逆転の前、または同時に、折りシートSfの後端が第二切替爪12を通過したタイミングにおいて(これも、第二シート検知センサ119の検知に基づいて判定される)、第二切替爪12を回動させる。これによって、折りシートSfがスイッチバック搬送路1103へと搬送される状態に切り替わる。
折りシートSfが第二搬送路1102からスイッチバック搬送路1103へと案内されるとき、スイッチバック搬送ローラ113によって折りシートSfは、第一搬送路1101に向けて搬送される。
[封入部120の構成]
図3に示すように封入部120には、シート反転部110が備える第四搬送路としての封入搬送路1104と連結する縦搬送路としての封筒搬送路1105が設けられている。封筒搬送路1105は、封入封緘装置100の接地面(X-Y平面)に対して、交差する方向、より詳しくは直交方向(Z方向)である上下方向(鉛直方向)において延設されている。
ここで、封入部120のハードウェア構成の詳細について説明する。図4は、図3に示す封入部120の全体斜視図である。図5は、図3に示す封入部120のフレーム構成図である。封入部120は、図5に示すように、前側板1201と後側板1202が、基板用ステー1203、複数の補強ステー1204、及びスライドレール用ステー1205により連結されている。
基板用ステー1203は、後述する搬送ローラ等を駆動するモータの制御基板1206等を支持する基板用ブラケット1207が取り付けられるものである。補強ステー1204は、封入部120の強度を維持するためのものである。また、スライドレール用ステー1205は、封入部120全体を封入封緘装置100から手前側(図4に示す破線矢印の方向)に引き出す際に、封入封緘装置100の本体側に設けれたスライドレールに嵌合して摺動するものである。以上のように、封入部120は、全体がユニット化されており、封筒Eや封入物がジャムした場合、または封入部120を構成する機器のメンテナンス時に、封入部120全体を引き出してジャム処理やメンテナンス作業を容易に行えるように構成されている。
図6は、図3に示す封入部120の全体断面図である。図7は、封入部120の駆動構成図である。なお、図7は、封入部120を後側板1202側から見た図である。
図6に示すように、ユニット化された封入部120には、封筒搬送路1105と、封入ローラ121と、封入物押込部160と、フラップ保持ローラ169と、第一縦搬送ローラ122と、第二縦搬送ローラ123と、封筒スイッチバックローラ132とが設けられる。又、フラップ開部130を構成する封筒スイッチバックローラ132と、封筒スイッチバック切替爪21と、フラップ掬い爪181も設けられる。更に、給紙部を構成する封筒セットトレイ127と、分離ローラ125と、給紙ローラ131も設けられる。
第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、封筒スイッチバックローラ132の従動ローラは、開閉ガイド板1208に取り付けらえれており、開閉ガイド板1208との回動動作に伴って、第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、及び封筒スイッチバックローラ132の駆動側ローラに対して接離するようになっている。
開閉ガイド板1208は、封筒スイッチバックローラ132近傍に設けられた開閉ガイド板回転軸1215を支点に開閉するように構成されている。又、後述するように開閉ガイド板1208は、付勢アーム1216により常に閉状態に付勢されている。
図7に示すように、ユニット化されていた封入部120の後側板1202には、封入ローラ121を駆動する封入ローラモータ1209と、封入物押込部160の押込爪161を駆動する押込爪モータ1210と、フラップ保持ローラ169、第一縦搬送ローラ122、及び第二縦搬送ローラ123を駆動する縦搬送ローラモータ1211と、開閉ガイド板1208を回動させる際に使用するガイド板開閉モータ1212と、フラップ開ローラモータ1213と、給紙ローラ131を駆動する給紙ローラモータ1228と、封入爪ブラケット1233を回動させる封入爪モータ1230と、が設けられている。
図8は、開閉ガイド板1208を表側(搬送経路側)から見た斜視図である。図9は、開閉ガイド板1208の開閉駆動機構の斜視図である。図10は、開閉ガイド板1208のカム機構図である。図11及び図12は、開閉ガイド板1208の開閉カム1214の斜視図及び正面図である。開閉ガイド板1208には、第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、及び封筒スイッチバックローラ132の従動ローラが回転可能に取り付けられている。
開閉ガイド板1208の上方には、封入物が封筒Eに挿入されやすいように、封筒Eの開口を広げる動作をするメイン封入爪1231とサブ封入爪1232が封入爪ブラケット1233によって回動可能に支持されている。封入爪ブラケット1233が封入爪モータ1230によって封筒Eの開口を広げる方向に回動することでメイン封入爪1231とサブ封入爪1232が封筒Eの開口に挿入され、これらの間を封入物が通過することで、封筒Eへ挿入される。
開閉ガイド板1208は、開閉ガイド板回転軸1215を支点として第一縦搬送ローラ122側が回動する。又、開閉ガイド板回転軸1215には付勢アーム1216が設けられており、開閉ガイド板1208は、付勢アーム1216によって図8の破線矢印の方向に付勢されている。これにより、第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、及び封筒スイッチバックローラ132の従動ローラは、第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、及び封筒スイッチバックローラ132の駆動ローラ側に押しつけら封筒を搬送することができる状態となる。
図9に示すよう、封入部120の本体側には、開閉ガイド板1208の開閉位置を切り替えるための開閉カム1214が回転可能に設けられている。
開閉カム1214は、図11及び図12に示すように、開閉ガイド板1208の前後側面に設けられた係止ピン1217の玉軸受け1218が嵌合する係止ピン嵌合溝1219を有している。又、開閉カム1214は、開閉ガイド板1208の開閉位置を切り替えるために、開閉カム1214の回転に伴って玉軸受け1218に当接するカム面1220を備えている。
カム面1220は、図12に示すように、開位置OPから閉位置CPに向かうにしたがってカム回転中心1221からカム面1220までの距離が減少するような形状となっている。又、開閉カム1214は、開閉ガイド板1208を閉位置CPで保持するための開き防止ストッパ1223を備えている。開き防止ストッパ1223は、開閉ガイド板1208を開位置OPから閉位置CPに切り替える際に、開閉ガイド板1208の玉軸受け1218を係止ピン嵌合溝1219に引き込むための引き込み面1225と、開閉ガイド板1208を閉位置CPで保持する際に当接する保持面1227を有している。
開閉カム1214には駆動プーリ(図7のガイド板開閉プーリ1229)が一体に設けられており、図7に示すように駆動プーリとガイド板開閉モータ1212がベルト1224で連結されており、ガイド板開閉モータ1212の駆力動が開閉カム1214に伝達される。又、駆動プーリには、開閉カム1214のホームポジション位置(開閉カム1214の閉位置CP)を検知するための検知フィラー1226が設けられている。そして、ホームポジションセンサ1236が、閉位置CPに対応するときの検知フィラー1226を検知可能な位置に設置されている。
図13乃至図18は、開閉ガイド板1208の開閉動作を工程別に説明する図である。図19は、開閉ガイド板1208の開閉状態を示した図である。図20は、封入物押込部160により封入物を封筒Eに封入する際(図22を参照)の開閉ガイド板1208の状態を示した図である。開閉ガイド板1208は、付勢アーム1216により、図13乃至図18において点線矢印X(図8の破線矢印と同じ)で示している方向へと常に付勢されている状態である。
封筒セットトレイ127から給送された封筒Eを第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、及び封筒スイッチバックローラ132により封入物押込部160に向かって搬送する場合(図26を参照)、及び封入物押込部160により封入物が挿入された封筒を封緘機構145に向かって搬送する場合(図30を参照)には、開閉カム1214は図15の状態(閉位置CP)に位置している。
このときの開閉ガイド板1208の状態は、図19において実線で示す閉位置CPである。この状態は、付勢アーム1216の付勢力により、第一縦搬送ローラ122、第二縦搬送ローラ123、及び封筒スイッチバックローラ132の従動ローラが駆動ローラ側に圧接されて、封筒Eを搬送することが可能となる状態である。
封入物押込部160により封入物を封筒Eに挿入する場合(図29及び図30を参照)には、封入物が封入物押込部160へ到達する前に、第一縦搬送ローラ122、及び第二縦搬送ローラ123のローラ対を離間しておく必要がある。その場合は、開閉カム1214は、封入物が搬送経路上の所定位置に来たことが検知されると、図15の状態から反時計周りに回転を開始する。
そして、図16及び図17に示すように回転を継続する。その間、開閉ガイド板1208に設けられた玉軸受け1218は、付勢アーム1216の付勢力により開閉カム1214のカム面1220に常時押しつけられている。開閉カム1214は、付勢アーム1216による付勢力に抗してさらに回転を継続することにより開閉ガイド板1208を図18に示す状態(開位置OP)まで移動させて回転を停止する。この状態では、第一縦搬送ローラ122、及び第二縦搬送ローラ123の従動ローラが駆動ローラ側から離間しており、封入物押込部160により封入物を封筒Eに挿入することが可能な状態となる(図19の開位置OP、図20の状態)。
封入物押込部160により封入物の封筒Eへの挿入が完了すると(図30を参照)、開閉カム1214は、図18の状態から再度回転を開始し、図13及び図14に示すように回転を継続する。この際に開閉カム1214の開き防止ストッパ1223に設けられている引き込み面1225の作用により、開閉ガイド板1208の玉軸受け1218が係止ピン嵌合溝1219に引き込まれる。その後、開閉カム1214は、カム面1220を開閉ガイド板1208の玉軸受け1218に摺接させながら回転を継続し、最終的に図15に示す状態になったところで回転を停止する。
封筒Eや封入物がジャムした場合、または封入部120を構成する機器のメンテナンスをする際には、封入部120全体を引き出した後、開閉ガイド板1208を図19のジャム処理位置JSPまで回動させることによりジャム処理やメンテナンス作業を容易に行うことが可能となる。
上記の構成を備える封入部120は、封筒搬送路1105を介して封筒Eを搬送(スイッチバック搬送を含む)する。この搬送動作によって、搬送の結果、封筒Eは、所定の封入位置まで搬送され、封筒Eに挿入される封入物が封筒搬送路1105に連結する封入搬送路1104を通じて搬送されてくるように構成されている。
そして、図3に示すように、封入物が封入された封筒Eは、封筒搬送路1105から、後述する封緘経路1106へと搬送されて封筒排出トレイ144に排出される。すなわち、封入動作と封緘動作を行って封筒Eを排出する構成を、装置の縦方向に配置しているので、封入封緘装置100の設置面積を省くことができ、装置全体の小型化を図ることもできる。
また、封筒搬送路1105は、封筒Eを所定の位置としての封入位置まで搬送して、封入物が封入されるように封筒Eを保持する封筒保持機構を備える。
また、封筒搬送路1105は、封入物が封入された封筒Eに対して封緘処理を行うための封緘経路1106へ連結している。
封筒搬送路1105には、折りシートSfを受け入れる位置に封筒Eを搬送するための封筒搬送手段としての第一縦搬送ローラ122と第二縦搬送ローラ123が配置されている。封筒搬送路1105において、第一縦搬送ローラ122の上方(+Z方向)には、封筒Eに封入物を供給する封入物供給手段としての封入ローラ121が配置されている。
第一縦搬送ローラ122及び第二縦搬送ローラ123によって封入位置に搬送されて保持された封筒Eに対して、封入ローラ121が封入物を封入方向(-Z方向)に搬送して封入動作が行われる
また、封入ローラ121と第一縦搬送ローラ122の間であって、封筒搬送路1105の側方には、封入物押込部160が配置されていて、封入動作時に封筒Eの開口に向けて封入物を押し込む動作を行う。
封筒搬送路1105から封緘経路1106へ続く搬送路の連結位置には、フラップ開部130が配置されている。フラップ開部130は、封筒セットトレイ127から取り出された封筒Eを第一分岐位置に向けて搬送する給紙ローラ131と、スイッチバック搬送手段としての封筒スイッチバックローラ132と、を有する。
給紙ローラ131は封筒供給路としての封筒搬入路1107に配置されていて、封筒セットトレイ127から搬出された封筒Eのフラップ部efを開けるフラップ開機構180を備える。
封筒搬送路1105に封筒搬入路1107が合流する合流点には封筒スイッチバック切替爪21が配置されている。
また、封筒スイッチバック切替爪21の下方(-Z方向)であって、封筒搬入路1107と封筒搬送路1105が合流する位置を第一分岐位置として、この第一分岐位置の下方(-Z方向)に、封筒スイッチバックローラ132が配置されている。
第一分岐位置の下方に配置されている封筒スイッチバックローラ132と、第一分岐位置の上方に配置されている第一縦搬送ローラ122と、によって、第一搬送ローラ対が構成される。
封筒搬送路1105に合流する封筒搬入路1107には、分離ローラ125が配置されている。分離ローラ125によって、積載されている封筒Eが封筒セットトレイ127から1枚取り出される。そして、封筒供給手段としての分離ローラ125と給紙ローラ131によって封筒Eが封筒搬送路1105へと供給される。すなわち、分離ローラ125と給紙ローラ131によって封筒Eは、第一分岐位置へと搬送される。
封筒セットトレイ127には、複数の封筒Eが載置されている。封筒セットトレイ127に載置されている封筒Eは、フラップ部efの反対端となる底部が、分離ローラ125側に向けられている。したがって、封筒セットトレイ127から搬出されるときの封筒Eの搬送方向における先端は、封筒Eの底部となる。
したがって、本実施形態においては、封筒セットトレイ127に積載されている状態から分離された封筒Eは、まず、底部が「搬送方向先端」に相当する。そして、フラップ部efがある側が「搬送方向後端」に相当する。そして、フラップ部efが閉じている状態での「搬送方向後端」は、封筒Eにおけるフラップ部efの折り位置であり、フラップ部efが開いている状態での「搬送方向後端」は、フラップ部efの端部である。
分離ローラ125によって、封筒セットトレイ127に載置されている複数の封筒Eからピックアップされた一つの封筒Eは、給紙ローラ131と封筒スイッチバックローラ132によって封筒スイッチバック切替爪21を超える位置まで搬送される。
封筒スイッチバック切替爪21は、封筒セットトレイ127から取り出された封筒Eを封緘経路1106にまで一旦搬送させるための位置と、封筒搬送路1105においてシート反転部110側に封筒Eを搬送するための位置と、の間で回動する。すなわち、封筒スイッチバック切替爪21は、封筒Eの搬送方向を切り替える部材である。
第一縦搬送ローラ122及び第二縦搬送ローラ123は、封筒Eを封筒搬送路1105の所定の位置に搬送して保持する。ここでの所定の位置は、後述するように、封筒Eの開口の位置(フラップ部efの位置)が封入ローラ121よりも下方であり、第一縦搬送ローラ122よりも上方に相当する位置である。
封入ローラ121は、シート反転部110から搬送されてきた折りシートSfを封筒Eへと封入する方向に回転する搬送ローラの一種である。
[封緘部140の構成]
図3に示すように封緘部140においては、封緘経路1106に、スイッチバック搬送手段としての第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142が配置されている。また、封緘経路1106から分岐する第二分岐位置から分岐する封筒排出路としての封筒排出経路1108を有している。そして、第二分岐位置には、封筒排出切替爪31が配置されている。封筒排出経路1108には、封筒排出ローラ143が配置されていて、端部には、封筒排出経路1108は配置されている。
第三縦搬送ローラ141及び第四縦搬送ローラ142は、第二搬送ローラ対を構成し、封筒Eを封緘経路1106の所定の位置に搬送して保持する。
封筒排出切替爪31は、封入搬送路1104において給紙ローラ131側から第三縦搬送ローラ141へと封筒Eを搬送する位置と、封入搬送路1104から封筒排出経路1108へ封筒Eを搬送する位置と、の間で回動し、封筒Eの搬送方向を切り替える部材である。
封緘経路1106には、フラップ部efを閉じる「封緘処理」を行う封緘手段としての封緘機構145が配置されている。封緘機構145は、第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142によって搬送されてきた封筒Eのフラップ部efが開いている状態であれば、これを閉じる処理を行う。
封筒排出ローラ143は、封筒排出トレイ144に向けて封筒Eを排出するローラである。
封筒積載手段としての封筒排出トレイ144は、排出された封筒Eを載置するトレイである。
以上説明したとおり、封入封緘装置100は、シート反転部110から、封入部120と封緘部140へと折りシートSfを搬送する搬送路が、縦方向(Z方向)において連結されて配置されている。折りシートSfの搬送路でもあり封筒Eの搬送路でもあるこの搬送路は、封入部120の封筒搬送路1105と封緘部140の封緘経路1106を、縦方向(Z方向)において連結した縦搬送路に相当する。
[フラップ開機構180]
ここで、封筒スイッチバックローラ132が備えるフラップ開手段としてのフラップ開機構180の詳細について、図21を用いて説明する。フラップ開機構180は、封筒スイッチバックローラ132を構成する一対の搬送ローラのうちの一方の回転軸に対して回転可能に取り付けられたフラップ掬い爪181と、フラップ掬い爪181を付勢するスプリング182と、を備えている。
フラップ掬い爪181は、封筒搬入路1107を搬送されてきた封筒Eの底部によって押されて、図示の反時計方向に回動する。この動作によって、封筒搬入路1107を封筒Eが通過可能な状態になる。また、フラップ掬い爪181は、通常時はスプリング182の付勢によって図示の時計方向に回動した状態で、封筒搬入路1107の内壁に接した状態で留まっている。この状態のとき、封筒搬入路1107は塞がれている。
封筒搬入路1107を搬送されて来た封筒Eの底部がフラップ掬い爪181を押しながら封筒スイッチバックローラ132側に搬送されると、フラップ部efはフラップ掬い爪181の頂部に引っ掛かる。その状態でさらに封筒Eが搬送されると、フラップ部efは頂部に接した状態で、給紙ローラ131と封筒スイッチバックローラ132によって、さらに封筒搬送路1105へと搬送される。そして、フラップ部efが給紙ローラ131を通過する頃には、フラップ部efは開いた状態になっている。したがって、フラップ部efが開いた状態の封筒Eが封筒スイッチバックローラ132によって-Z方向に搬送される。その後、封筒スイッチバックローラ132によって+Z方向にスイッチバック搬送されるとき、封筒Eのフラップ部efは開いた状態になっているので、封入物を受け入れることができる状態になっている。
[封入物押込部160の構成]
次に、封入部120が備える封入物押込部160の構成について、図22を用いて説明する。図22は、封入物押込部160の主要な構造の概要を示している。媒体押込機構としての封入物押込部160は、主な構成として、押込爪161、爪回転軸162、スライド部163、バネ164、スライド用棒軸165、ベルト固定部166、回転ギヤ167、歯付ベルト168、フラップ保持ローラ169と、フラップ検知センサ170と、を備える。
封入位置へと搬送されて来た封筒Eのフラップ部efは、フラップ保持ローラ169の方へと案内されて保持される。フラップ部efを案内する構成は、図22では図示をしていないが、フラップ保持ローラ169側にフラップ部efが向かうように設置されたガイド板などで構成される。
フラップ部efがフラップ保持ローラ169において保持されたか否かは、フラップ検知センサ170が検知する。フラップ検知センサ170の検知結果と、事前に算出されているフラップ長に基づいて、封筒Eの開口部分は、封筒Eのサイズや種類が異なっても、所定の位置に至るように、封筒Eの反総量を制御できる。
フラップ保持ローラ169とフラップ検知センサ170によって、フラップ部efを保持し、検知するフラップ保持手段を構成する。
封筒Eの開口の位置がフラップ長に左右されないことで、搬送されてきた封入物を押込爪161で押し込む際に、封筒Eから封入物がはみ出たり、逆に押し込みすぎたり、など封入動作の不適合を排除でき、適切な封入動作を行うことができる。
移動規制部を備える押込爪161は、封筒搬送路1105において封入物(例えば、折りシートSf)がシート反転部110から搬送されてきたとき、封入物が当接するときの押込爪161の状態を初期状態とする。搬送されてきた封入物が押込爪161の上面側に当接すると、この封入物が押込爪161を下方(重力方向)に押し下げる。この封入物の搬送によって押込爪161は図23における反時計方向に回動する。その結果、封入物としての折りシートSfが封筒Eへ進行可能な封入状態になる。
なお、押込爪161は、上記のような外力が加わらないとき、バネ164によって封筒搬送路1105の幅方向に横断するような状態である初期状態(図23に示す状態)に戻るように付勢されている。
押込爪161は、爪回転軸162を回転中心として回動する。爪回転軸162は、スライド部163に固定されている。
スライド部163には、バネ164の一端が固定されている。そして、バネ164の他端は押込爪161の端部に固定されている。したがって、押込爪161が爪回転軸162によって、反時計方向に回転するとき、バネ164の付勢力に抗う方向の回動することになる。すなわち、バネ164の付勢力よりも大きな力で押込爪161の先端側を下方に押し込むことで、封筒Eに封入可能な状態になる。
なお、押込爪161に対して時計方向に回転する力が加わったときは、押込爪161の後端側が、バネ164や、バネ164が固定されているスライド部163に当接する。したがって、押込爪161は反時計方向には回転不能になっている。
スライド部163は、スライド用棒軸165に摺動可能に保持されている。また、スライド部163は、押込爪161側の反対側の端部にベルト固定部166が設けられている。このベルト固定部166は、回転ギヤ167に対して嵌合する歯付ベルト168に固定されている。スライド用棒軸165は、封筒搬送路1105に沿ってスライド部163を摺動させるためのガイド部材である。したがって、スライド部163は、封筒搬送路1105が延びている方向(Z方向)に摺動可能に保持されていることになる。
回転ギヤ167は、封入封緘制御部150によって、封筒長やフラップ長に基づいて回転量が制御される。回転ギヤ167の回転により、これに掛け回されている歯付ベルト168が回動する。歯付ベルト168が回動すると、その回動方向において、ベルト固定部166によって固定されているスライド部163が移動する。このスライド部163の移動方向は、上述したとおり、Z方向である。回転ギヤ167が回転することで、スライド部163がスライド用棒軸165に案内されて、Z方向において摺動する。
押込爪161を封入物が通過した後に、スライド部163が-Z方向に移動することで押込爪161によって封入物が封筒Eに押し込まれる。これによって封入物押込動作が行われる。
なお、封入物押込部160が備える押込爪161は、図35に例示する押込爪161aのように、押込み対象である折りシートSfに対して、複数の箇所で当接する当接部位を有していてもよい。
押込爪161aのように、複数の当接部位によって折りシートSfに当接する構造であれば、封入物を封筒Eに押し込むときに仮にスキューしたとして、その角度は小さくなり、折りシートSfをより安定した状態で封入することができる。
[封入封緘処理の流れ]
次に、封入封緘装置100における封入動作及び封緘動作の一連の流れの例について、図23から図34を用いて説明する。なお、各図において、各動作段階の説明に用いられる構成にのみ符号等を付している。
まず、図23に示すように、封筒セットトレイ127に積載されている複数の封筒Eから分離ローラ125によって一つずつ分離された後、封筒Eを給紙ローラ131によって、封筒スイッチバックローラ132まで搬送させる。このとき、封筒スイッチバック切替爪21と封筒排出切替爪31は、図23に例示する方向に向いている。また、封筒スイッチバックローラ132と第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142は、封筒Eを下方に搬送する方向に回転し、封筒Eを封入搬送路1104における所定の位置にまで搬送する。
続いて、図24に示すように、封筒Eが封筒スイッチバックローラ132を通過しきるころには、フラップ開機構180によってフラップ部efが開いた状態になっている。この状態で封筒Eは、封筒スイッチバックローラ132と第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142の回転によって、続く図25の状態に至る。
続いて、図25に示すように、封筒Eのフラップ部efが開いた状態になった後であってフラップ部efが封筒スイッチバックローラ132を抜けた位置に至った後において、第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142が逆転して、封筒Eを、封入部120の所定の位置に向けてスイッチバック搬送する。また、スイッチバック搬送が開始される前、または同時に、封筒スイッチバック切替爪21が図25で示す方向に回動する。これによって、封筒搬送路1105の上方に向けて封筒Eを搬送することができる状態になる。
そして、図26に示すように、スイッチバック搬送手段を構成する第二縦搬送ローラ123と第一縦搬送ローラ122によって封筒Eが封入位置に搬送される。フラップ部efが第一縦搬送ローラ122を抜けた位置に至れば、第二縦搬送ローラ123と第一縦搬送ローラ122の回転を停止させて、封入待機動作に入る。
なお、封筒Eを封入位置まで搬送する制御においては、分離ローラ125が封筒Eを取り出してから、各搬送ローラの回転量から封筒Eの搬送量を算出し、封筒Eの長さ及びフラップ部efの長さと、封筒Eの搬送量と、封筒搬入路1107と封筒搬送路1105を通過して搬送する搬送路長と、に基づいて封入搬送路1104内での封筒Eの位置を判断すればよい。
続いて、図27に示すように、封筒Eを封入位置に保持した状態で、封入封緘装置100は、上流側装置(折り処理装置300)から折りシートSfを入口ローラ101で受け入れて第一搬送路1101へと搬送する。
続いて、図28に示すように、折りシートSfを第一中間搬送ローラ114と第一搬送ローラ111によって下流に搬送する。このとき、第一切替爪11と第三切替爪13は、図28に示す状態になっているので、折りシートSfは、第一搬送路1101から封入搬送路1104へと搬送される。
その後、図29に示すように、封入搬送路1104から封筒搬送路1105へと搬送された折りシートSfは、封入ローラ121によって、さらに下方へと搬送される。其の結果、折りシートSfは、第一縦搬送ローラ122などによって、封筒搬送路1105の所定の封入位置で保持され開口が開放された状態の封筒Eへと封入される。この封入動作において、封入物押込部160が動作し、押込爪161によって折りシートSfが封筒Eに押し込まれる。
続いて、図30に示すように、第一縦搬送ローラ122と第二縦搬送ローラ123を回転させて、封筒Eを下方に搬送して、図31に示すように、封筒Eを第四縦搬送ローラ142まで搬送する。封入後の封筒Eは、フラップ部efが封筒排出切替爪31を抜ける位置に至るまで搬送される。
その後、図32に示すように、第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142との間で、封緘機構145によってフラップ部efを閉じて、封筒Eを封緘する。
その後、図33に示すように、第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142を逆転して、封緘された封筒Eを第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142によってスイッチバック搬送する。第三縦搬送ローラ141と第四縦搬送ローラ142が逆転する以前に、封筒排出切替爪31を回動させて、図33に示す状態にする。これによって、封入された封筒Eは、封入搬送路1104から封筒排出経路1108へと搬送される。
その結果、図34に示すように、封緘された封筒Eが封筒排出ローラ143により、封筒排出トレイ144に排出される。
[折種と画像形成面Psとの関係]
ここで、図36を用いて、折りシートSfの折種と、印字面の位置との関係の例を説明する。図36(a)は、折種が「外三つ折り」の場合の外三つ折りシートSaを例示している。図36(b)は、折種が「内三つ折り」の場合の内三つ折りシートSbを例示している。
図36(a)に示すように、外三つ折りシートSaの場合は、画像形成面Psとしての画像形成面Psが搬送方向に対して最下面の外側に位置する。一方、図36(b)に示すように、内三つ折りシートSbの場合、画像形成面Psは、折られた外側の面に位置する。
図36に示した二つの例は、いずれも、「外三つ折り」と「内三つ折り」を行った場合であるが、シート折り部310の構成の違い(種類の違い)によって、外三つ折りと内三つ折りのそれぞれにおける画像形成面Psの位置が逆になる。すなわち、折種によって、折りシートSfにおける画像形成面Psの位置は異なり、シート折り部310の種類によっても折りシートSfにおける画像形成面Psの位置は異なるものとなる。
[画像形成面Psと封筒Eとの位置関係]
次に、図37を用いて、折りシートSfの画像形成面Psの位置と、封筒Eに予め設けられている透明窓ewの位置関係について説明する。図37に例示するように、フラップ部efが開いた状態で待機している封筒Eに対して、外三つ折りシートSaが第一搬送路1101をそのまま通過して封入搬送路1104を介して封入された場合を想定する。
この場合、画像形成面Psが透明窓ewの方に位置しないため、封入後の画像形成面Psを封筒Eの外から視認できない状態になる。一般的に、画像形成面Psには封筒Eの配送先を示す宛先情報が印字されているので、宛先が視認できない状態では、配送不能になってしまう。
以上のように、折りシートSfに対する折種によって、画像形成面Psと透明窓ewの位置が合わない状態になり得る。また、すでに説明したとおり、同じ折種であってもシート折り部310の種類(タイプ)が異なると、画像形成面Psの位置が反転位置になることがある。そこで、以下に説明する実施形態に係るシート反転部110では、折りシートSfにおける画像形成面Psの位置を決定する要因となる「封入対象情報」に基づいて、封入後の画像形成面Psの位置が、透明窓ewの位置に合致するように、折りシートSfの反転処理を行う。
[シート反転部110の動作例]
本実施形態に係る封入封緘装置100におけるシート反転動作の例について、図38から図42を用いて説明する。シート反転部110に搬入される折りシートSfには、様々な折り方がある。この折り方に関する情報は、予め封入封緘制御部150が受け取っており、その情報に基づいて以下の制御が行なわれる。また、同様に、折りシートSfに対して画像が形成された位置を示す印字情報も様々である。以下の説明では、異なる折り方によって異なる経路の順で行なわれる搬送制御の例を示す。
図38に示すように、折り処理装置300から搬入されてくる折りシートSfが、外折りの場合であって画像が形成されている画像形成面Ps(印字面)が露出しているタイプの場合、印字面は搬送方向に対して下向きの状態で搬入されてくる。
この場合、折りシートSfが入口ローラ101に至るときに、分岐爪10が第二搬送路1102への搬送を塞ぐ位置であったときは、分岐爪10を回動させて、折りシートSfを第二搬送路1102へと搬送可能な状態にする。
続いて、図39に示すように、折りシートSfは、分岐爪10によって第二搬送路1102へと案内されて、第二中間搬送ローラ115によって第二搬送ローラ112へと搬送される。そして、第二搬送ローラ112によってさらに下流方向に搬送される。
続いて、図40に示すように、折りシートSfの後端が第二シート検知センサ119によって検知された後に所定の距離だけ下流側に搬送されたとき、第二搬送ローラ112は停止する。言い換えると、折りシートSfの後端が第二切替爪12を通過するだけの距離を搬送したとき、第二搬送ローラ112は停止する。また、このとき第二切替爪12を回動して、第三搬送経路としてのスイッチバック搬送路1103への折りシートSfの搬送を可能な状態にする。また、第一切替爪11が、スイッチバック搬送路1103から第一搬送路1101への折りシートSfの搬送を可能にする状態でなければ、こちらも回動させて切り替える。
続いて、図41に示すように、第二搬送ローラ112を逆転させて、折りシートSfをスイッチバック搬送路1103へと搬送する。そして、スイッチバック搬送ローラ113と第一搬送ローラ111によって折りシートSfを下流へ搬送する。第三切替爪13が、第一搬送路1101から封入搬送路1104への折りシートSfの搬送を可能にする状態でなければ、こちらも回動させて切り替える。
その結果、図42に示すように、折りシートSfが封入搬送路1104に向けて搬送される。
以上の動作の結果、折りシートSfは封筒Eに封入される。その後、図30から図34を用いて説明したとおり、封入物が封入された封筒Eが封筒排出トレイ144へと排出される。
以上のように、封入封緘装置100において、一つの封筒Eへの封入物としての折りシートSfの画像形成面Psが、搬送方向において下面であるときには、画像形成面Psの向きが封筒Eの透明窓ew側になるように、封入前にスイッチバック経路を用いて搬送方向に対する画像形成面Psの位置を反転させることができる。
本実施形態に係る封入封緘装置100では、上記のとおり、封入物としての折りシートSfに対する折種や、折り処理を行った折り処理装置300のタイプなどに基づいて所定の封入方向になるように封入物の向きを搬送手段によって調整することができる。
上記実施形態によれば、封入封緘装置100の設置面に対する縦方向に延設される縦搬送路によって封入処理を行う構成を備える。したがって、封筒Eを供給する構成や、封筒を載置する構成も縦搬送路に沿わせ配置することができる。これによって、搬送時に封筒や封入物に過度のストレスを与えない搬送路を確保しつつ、積載方向が上下方向に配置可能となる。当該構成の結果、封入封緘装置100の積載容量の大小にかかわらず設置スペースを最小限とした機構を得ることができる。
また、従来技術に例示されるように、水平搬送路では上面側からのみのアクセスしかできない構成であると、搬送路でジャムなどの異常が発生した場合に、その該当箇所へのアクセスは各機能部を避けて行う必要がある。そのため、従来技術では、操作性を損なうか機構を大きくして操作性を向上させるかを選択せざるえない状況があった。この点、本実施形態に係る封入封緘装置100は、縦搬送路に対して両側面からのアクセスが可能であり、封筒Eの供給部などの各機能部における対向面側から、ジャムなどの異常に対して、搬送路にアクセスが容易とる。すなわち、操作性と省スペースを両立させることができる。
また、封入封緘装置100によれば、縦搬送路においてスイッチバック搬送路を構成することで、封筒Eの供給を行う機構と封筒Eを積載する機構を上下方向に配置可能になる。また、これら機構の配置の自由度が高くなるので、より小さく効率的に構成配置が可能となる。
また、封入封緘装置100によれば、スイッチバック搬送路としての縦搬送路において、少なくとも二つの正逆回転する搬送ローラ対を配置することで、封筒Eの搬送方向の長さが短い場合でも、スイッチバック搬送を確実に行うことができる。
また、封入封緘装置100によれば、縦搬送路に供給された封筒Eは、処理の処理を施されるためのスイッチバック搬送において上方へと搬送されて処理するのに効率の良い任意の場所まで搬送される。このことより効率よく省スペースすることが可能となる。また縦搬送より排出される場合は分岐点下方で追加処理した後に排出することも可能となるのでスイッチバックする搬送範囲を広く取れることが非常に有効となる。
また、封入封緘装置100によれば、封入物の先端を反転させて搬送する封入物反転搬送手段を備えることで、装置設置面積をそのままに、縦搬送路とは別で構成を追加することで、封入物と封筒の向きを合わせる事が可能となる。これによって、封入物に記載された宛先などの文字やロゴなどの模様を窓付封筒の窓から見えるようにすることも可能となる。
また、封入封緘装置100によれば、封筒Eを封緘する封緘部140を備えることで、装置設置面積をそのままに、縦搬送路内で且つフラップ部efを閉めて封緘し、折り曲られたフラップ部efの先端が搬送中引っかかって捲れない方向に排出できる。これによって封緘不良を抑制できる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :プリントシステム
10 :分岐爪
11 :第一切替爪
12 :第二切替爪
13 :第三切替爪
21 :封筒スイッチバック切替爪
31 :封筒排出切替爪
100 :封入封緘装置
101 :入口ローラ
102 :出口ローラ
110 :シート反転部
111 :第一搬送ローラ
112 :第二搬送ローラ
113 :スイッチバック搬送ローラ
114 :第一中間搬送ローラ
115 :第二中間搬送ローラ
118 :第一シート検知センサ
119 :第二シート検知センサ
120 :封入部
121 :封入ローラ
122 :第一縦搬送ローラ
123 :第二縦搬送ローラ
125 :分離ローラ
127 :封筒セットトレイ
130 :フラップ開部
131 :給紙ローラ
132 :封筒スイッチバックローラ
140 :封緘部
141 :第三縦搬送ローラ
142 :第四縦搬送ローラ
143 :封筒排出ローラ
144 :封筒排出トレイ
145 :封緘機構
150 :封入封緘制御部
160 :封入物押込部
161 :押込爪
180 :フラップ開機構
181 :フラップ掬い爪
182 :スプリング
200 :画像形成装置
300 :折り処理装置
310 :シート折り部
320 :折り制御部
400 :後処理装置
410 :後処理部
420 :後処理制御部
1100 :搬入経路
1101 :第一搬送路
1102 :第二搬送路
1103 :スイッチバック搬送路
1104 :封入搬送路
1105 :封筒搬送路
1106 :封緘経路
1107 :封筒搬入路
1108 :封筒排出経路
1109 :シート搬出経路
特開2013-006277号公報

Claims (9)

  1. 封筒に封入物を封入する封筒処理装置であって、
    略鉛直方向に延設され、前記封筒を搬送する封筒搬送路と、
    前記封筒搬送路を介して前記封筒に封入物を供給する封入物供給手段と、
    前記封筒搬送路に前記封筒を供給する封筒供給手段と、
    前記封筒供給手段と前記封筒搬送路との間で前記封筒のフラップを開くフラップ開手段と、
    前記封筒搬送路から排出される前記封筒を積載する封筒積載手段と、
    を備えることを特徴とする封筒処理装置。
  2. 前記封筒搬送路における前記封入物供給手段の位置よりも下方の位置の第一分岐位置において当該封筒搬送路から分岐する封筒供給路と、
    前記第一分岐位置とは異なる第二分岐位置において当該封筒搬送路から分岐し前記封筒積載手段へ封筒を排出する封筒排出路と、
    を備える、
    請求項1に記載の封筒処理装置。
  3. 前記第一分岐位置は、前記封筒の搬送方向において前記第二分岐位置よりも上方の位置である、
    請求項2に記載の封筒処理装置。
  4. 前記封筒搬送路において前記封筒の搬送方向を切り替えて搬送するスイッチバック搬送手段を備える、
    請求項2又は3に記載の封筒処理装置。
  5. 前記スイッチバック搬送手段は、少なとも二つの正逆回転する搬送ローラ対を含む、
    請求項4に記載の封筒処理装置。
  6. 前記搬送ローラ対は、前記封筒搬送路において前記第一分岐位置よりも上方の位置と、当該第一分岐位置よりも下方の位置にそれぞれ配置された第一搬送ローラ対と、前記封筒搬送路において前記第二分岐位置よりも下方に配置された第二搬送ローラ対と、を含む、
    請求項5に記載の封筒処理装置。
  7. 前記封筒搬送路において、前記第二分岐位置よりも下方に、前記封入物が封入された前記封筒を封緘する封緘手段を備える、
    請求項2乃至6のいずれか1に記載の封筒処理装置。
  8. 前記封筒搬送路において前記封入物供給手段よりも上方に、前記封入物の搬送方向の端部の向きを反転させて搬送する封入物反転搬送手段を備える、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の封筒処理装置。
  9. シート状の媒体に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像が形成された前記媒体に折り処理を行う折り処理装置と、
    前記画像形成装置または前記折り処理装置から搬入された前記媒体を封筒に封入する請求項1乃至8のいずれか一項に記載の封筒処理装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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