JP2023145818A - 壺焼き調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽くて割れにくく、熱エネルギーの消費量が少なくて済む壺焼き調理装置を提供する。【解決手段】壺焼き調理装置10は、断熱材入りで金属製の壺風容器20と、この壺風容器20に収納されるヒータ34と、壺風容器20内に配置され調理対象の食材を支える食材支持具40と、壺風容器20の上部開口を塞ぐ蓋48とからなる。【選択図】図1

Description

本発明は、食材の蒸し焼き、特に野菜の蒸し焼きに好ましく、中でもさつま芋に好適な壺焼き調理装置に関する。
栗、ねぎ、なす、トウモロコシ、じゃがいも、さつま芋などの野菜を蒸し焼きして食することが、行われている。
さつま芋については、石を加熱し、この石で芋を加熱することで石焼き芋が得られる。
そのための石焼き芋製造装置は、各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図4)参照)。
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図4は従来の石焼き芋製造装置の断面図である。
従来の石焼き芋製造装置100は、下部筒状体101と、この下部筒状体101の高さ方向中央から延ばした煙突102と、この煙突102より上にて下部筒状体101に嵌めた上部筒状体103と、この上部筒状体103の下部開口を塞ぐ底104と、この底104の上に敷き詰めた砂利石105と、上部筒状体103の上部開口に被せる蓋106とからなる。
先ず、砂利石105に埋まるようにして、さつま芋107を、上部筒状体103へ投入する。
次に、下部筒状体101内で火を焚く。この熱で底104及び砂利石105が200~250℃に熱せられる。熱せられた砂利石105でさつま芋107が65~75℃に加熱され、焼き芋が得られる。
直火ではなく、石で加熱するため、得られた焼き芋は「石焼き芋」と呼ばれる。
秋や冬には、石焼き芋は、多くの人に食される。
ただし、さつま芋107において、砂利石105が触れている部分が焦げる。焦げの付近は酸味が生じる。そのため、できた石焼き芋は、砂利石105が触れている部分と触れていない部分で風味が異なる。
このような焦げを嫌う人は少なくない。そのため、焦げの対策が求められる。
焦げの対策を検討する中で、本発明者らは、石焼き芋とは異なる「壺焼き芋」に着目した。
石焼き芋は石による直接的な加熱で製造されるのに対して、壺焼き芋は壺からの赤外線加熱と壺内の対流加熱とによる間接的な加熱で製造される。
図5は従来の壺焼き芋製造装置の断面図である。
従来の壺焼き芋製造装置110は、縦長の壺111と、この壺111の底に載せる七輪112と、壺111の上部に取付けた金属製リング113と、この金属製リング113に吊るす金属製篭114と、壺111の上部開口を塞ぐ木蓋115とからなる。
金属製篭114に、さつま芋116を入れて金属製リング113に吊るす。七輪112の熱は、一部がさつま芋116を加熱して排気穴117から外へ逃げる。七輪112の熱の残部は、壺111の内面を加熱して排気穴117から外へ逃げる。壺111の内面から遠赤外線が発せられさつま芋116が間接的に加熱される。
さつま芋116には、焦げ目が殆ど付かない。
そして、加熱時間は2時間程度と長い。加熱時間が長いため、ゆっくり加熱され、水分が飛ばされる。皮が焦がされないように焼くことで酸味が抑えられる。焦がさないため、皮の栄養が維持される。よって、石焼き芋よりも壺焼き芋を好む人が少なくない。
しかし、従来の壺焼き芋製造装置110には、次に述べる問題点がある。
先ず、陶器であるから重くて割れやすい上に高価である。
次に、壺111の外面がかなり高温になる。高温になるほど、壺111の外面から大気へ逃げる熱量が大きくなる。放熱量が大きいため七輪112に供給する木炭の量が嵩む。すなわち、熱エネルギーの消費量が多くなる。
これらの問題があるために、壺焼き芋製造装置110の普及が遅れている。
実用新案登録第3197779号公報
本発明は、軽くて割れにくく、熱エネルギーの消費量が少なくて済む壺焼き調理装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、壺焼き調理装置の普及を促すため研究を進め、上記の問題を解決し得る壺焼き調理装置を完成するに至った。
加えて、完成した壺焼き調理装置で、さつま芋以外の食材を蒸し焼きしたところ、好ましい結果が得られた。これらの知見に基づいて完成した壺焼き調理装置の構成は次の通りである。
請求項1に係る発明は、上部が開口する壺風容器と、この壺風容器に収納されるヒータと、前記壺風容器内に配置され調理対象の食材を支える食材支持具と、前記壺風容器の上部開口を塞ぐ蓋とからなる壺焼き調理装置であって、
前記壺風容器は、金属製であって底と筒部からなる有底外筒と、金属製であって底と筒部からなり前記有底外筒に収納される有底内筒と、この有底内筒と前記有底外筒との間の隙間に詰められる断熱材とからなることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の壺焼き調理装置であって、
前記断熱材は、粒状の園芸パーライトであることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の壺焼き調理装置であって、
前記有底内筒は、底に対して開口が大径であるテーパー筒であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、壺風容器が金属製であるため、割れることはない。金属は強度があるため、板厚を小さくすることができ、薄板にすることで、壺風容器は軽くなる。
断熱材で断熱を図るため、消費する熱エネルギーを小さくすることができる。
結果、請求項1によれば、軽くて割れにくく、熱エネルギーの消費量が少なくて済む壺焼き調理装置が提供される。
請求項2に係る発明では、断熱材を粒状の園芸パーライトとした。園芸パーライトは畑に撒かれて野菜に接触するため、有害な物質は含まれていない。そのため、ヒータで熱せられても断熱材から有害なガスが発生しない。
仮に、断熱材にバインダーが含まれ、このバインダーにシンナーなどの溶剤が含まれていると、加熱により、微量ではあるが有害なガスが発生し、このガスの一部が壺風容器内の食材に付着することが懸念される。しかし、本発明では、その心配がない。
そのうえ、園芸パーライトは園芸店などで販売されており、入手が容易で且つ安価である。
請求項3に係る発明では、有底内筒は、底に対して開口が大径であるテーパー筒である。
有底内筒が上に開くテーパー筒であれば、断熱材を点検する際に、有底内筒を簡単に上へ引き抜くことができる。
また、断熱材が劣化して体積が減少したときに、仮に有底内筒がストレート筒であれば、断熱材との間に隙間ができ、断熱性能が低下する。
この点、テーパー筒であれば、テーパー筒は若干沈みつつ断熱材を圧縮する。結果、テーパー筒は断熱材と密着し、断熱性能が維持される。
本発明に係る壺焼き調理装置の断面図である。 (a)~(h)は壺焼き調理装置の構成要素を説明する分解図である。 (a)~(d)は壺焼き調理装置の組立手順を説明する図である。 従来の石焼き芋製造装置の断面図である。 従来の壺焼き芋製造装置の断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
[壺焼き調理装置]
図1に示すように、壺焼き調理装置10は、上部が開口する壺風容器20と、この壺風容器20に収納されるヒータ34と、壺風容器20内に配置され調理対象の食材を支える食材支持具40と、壺風容器20の上部開口を塞ぐ蓋48とからなる。
[調理対象の食材]
食材として、さつま芋が挙げられる。
範囲を広げて、食材は、栗、ねぎ、なす、トウモロコシ、じゃがいも、他の野菜であってもよい。
さらに範囲を広げて、食材は、果実や魚貝類や食肉であってもよい。
さらには、食材は、ハム、ソーセージなどの加工食材であってもよい。
[壺風容器]
壺風容器20は、金属製の有底外筒21と、金属製の有底内筒25と、この有底内筒25と有底外筒21との間の隙間に詰められる断熱材45とからなる。なお、有底外筒21と有底内筒25は、作図の都合で厚く描いたが、正しくは薄い金属板である。
普通の断熱容器であれば、断熱材45を通った空気(ガス)が有底内筒25に侵入しないように、有底内筒25内と断熱材45とは、分離されている。
対して、本発明の壺風容器20では、断熱材押さえ31が密閉性能を有さいないため、断熱材45を通った空気(ガス)の一部が有底内筒25へ侵入する。その分だけ、本発明の壺風容器20は、構造が従来より簡単になる。
各構成要素を、図2に基づいて詳しく説明する。
[有底外筒]
図2(a)に示すように、有底外筒21は、例えば、121L(リットル)の金属製ごみ容器に若干の加工を加えたものであり、底22と、筒部23とからなる。底22は丸底であり、筒部23は上に開くテーパー丸筒である。筒部23の下部に穴24が加工されている。
ただし、筒部23は金属製の筒であればよく、ストレート丸筒、テーパー丸筒、ストレート角筒、テーパー角筒の何れであってもよい。また、筒部23はブリキ製バケツであったもよい。
121Lの金属製ごみ容器は、錫をめっきした薄い(約0.6mm)鋼板から製造され、重量は約5kgであって、軽量である。
[有底内筒]
図2(b)に示すように、有底内筒25は、例えば、75Lの金属製ごみ容器に若干の加工を加えたものであり、底26と、筒部27とからなる。底26は丸底であり、筒部27は上に開くテーパー丸筒である。筒部27の下部に穴28が加工されている。
ただし、筒部27は金属製の筒であればよく、ストレート丸筒、テーパー丸筒、ストレート角筒、テーパー角筒の何れであってもよい。また、筒部27はブリキ製バケツであったもよい。
75Lの金属製ごみ容器は、錫をめっきした薄い(約0.6mm)鋼板から製造され、重量は約4kgであって、軽量である。
なお、筒部27は多孔金属板を巻いてなる多孔筒や、金網を巻いてなる網筒であれば尚よい。多孔金属板の孔径や金網の網目は、断熱材45が漏れない大きさとする。具体的には、断熱材45が粒状の園芸パーライトであれば、これの粒径より小さな孔径又は網目とする。
粒状の園芸パーライトは、熱せられると遠赤外線を発射する。この遠赤外線は孔又は網目を通って、食材へ好ましく照射される。
[断熱材押さえ]
図2(c)に示すように、外径が有底外筒21より小径で内径が有底内筒25より大径である、ドーナツ板状の断熱材押さえ31を準備する。なお、この断熱材押さえ31は、省いてもよい。
[ダクト]
図2(d)に示すように、有底外筒21の穴24と有底内筒25の穴28に連通するダクト32を準備する。このダクト32は、角ダクトの他、丸ダクトであってもよい。
ダクト32の一端に、外径が穴24の径より大きな鍔又はフランジを設けてもよい。鍔又はフランジは、抜け止め作用を発揮すると共に手掛かりとなる。
[ヒータ]
図2(e)に示すように、ヒータ34として七輪35を準備する。なお、ヒータ34は七輪35の他、火鉢、ガスコンロ、ガスバーナー、電熱ヒータ、電気コンロであってもよい。
[食材支持具]
図2(f)に示すように、有底内筒25の内径より若干小径のリング36と、このリング36から下げた脚37とからなる五徳38を準備する。脚37の長さはヒータ34の高さより大きくする。
図2(g)に示すように、有底内筒25の内径より若干小径の篩(ふるい)41を4個程度準備する。
篩41は、園芸用ふるいが採用でき、金属製枠42と金属製の底網43とからなる。金属製枠42の高さは、食材の大きさより、大きくする。底網43は格子や多孔金属板であってもよい。
篩41は、砂と石とを分ける土木用ふるいであってもよい。
また、篩41は、金属製の蒸籠(せいろ)であってもよい。なお、木製蒸籠は燃えるため好ましくない。
この例では、五徳38と篩41とで、食材支持具(図1、符号40)を構成する。ただし、食材支持具40は、食材を個別に収納する金属製篭(図5、符号114)と、この金属製篭を吊るす金属製リング(図5、符号113)とで構成してもよい。
また、食材支持具40は、有底内筒25内に水平に渡たす単純な金網、多孔金属板、金串であってもよく、要は、食材を有底内筒25内に置く(保持する)金具であればよく、種類や形状は任意である。
[断熱材]
図2(h)に示すように、断熱材45として粒状の園芸パーライト46を準備する。
パーライト(pearlite)は、真珠を意味するパール(pear)と、輝き又は軽いを意味するライト(light)とを合わせた英単語である。
金属組織におけるパーライトは、真珠のように輝いている断面組織を意味する。
建材パーライトは、火山岩の一種である真珠石(又は黒曜石)を粉砕し、高温処理した多孔質の焼成物であり、密度が小さくて、断熱性に優れているため、床材や壁材やコンクリート骨材に使用される。建材パーライトは、建材店などで販売される。
園芸パーライトは、火山岩の一種である真珠石(又は黒曜石)を粉砕し、高温処理した多孔質の砂利であり、密度が小さくて、断熱性に優れているため、耕土の通気性改良や保水性改良に使用される。
園芸パーライトは、園芸店などで、袋入りで販売されている。粒の大きさは2mm~4mmである。
断熱材45としては、耐火性能に優れたアルミナウール、アルミナボード、シリカウール、シリカボード、ロックウール(何れも耐火温度600℃以上)などの断熱材も使用可能である。アルミナやシリカはセラミックに属する。
断熱材45としては、軽石やコークスも使用可能である。
なお、バインダーを含み、加熱により有害なガスが発生する断熱材は、食品衛生上好ましくない。また、石綿(アスベスト)は健康を害するため好ましくない。
建築用断熱材としての石膏ボードやケイ酸カルシウム板は、有害なガスが発生しないとされているが、表面から粉が剥離する。剥離防止のために、表面に透明な塗料が塗られている。この透明な塗料に有機溶剤が含まれているため、本発明からは、除外する。
[蓋]
図2(a)に示すように、蓋48は、121Lの金属製ごみ容器に付属する金属製蓋がそのまま使える。金属製ごみ容器に付属する金属製蓋を流用することで、壺焼き調理装置10の製造コストを下げることができる。
この蓋には、小径の空気抜き孔が3個程度形成されており、これらの空気抜き孔が熱空気の排出に供される。ただし、蓋48は別に準備することは差し支えない。
以上に説明した構成要素の組立手順を、図3に基づいて説明する。
図3(a)に示すように、有底外筒21の底22の上に、園芸パーライト46などの断熱材46を所定厚さ敷く。
図3(b)に示すように、園芸パーライト46に載せるようにして、有底外筒21に有底内筒25を収納する。適当なタイミングで、ダクト32を嵌める。
図3(c)に示すように、有底外筒21の筒部23と有底内筒25の筒部27の隙間に園芸パーライト46などの断熱材46を詰める。断熱材45に断熱材押さえ31を載せる。
図3(d)に示すように、有底内筒25にヒータ34としての七輪35を載せ、五徳38を載せる。
篩41の各々に食材(例えば、さつま芋49)を載せる。
篩41を五徳38に段積みする。そして、蓋(図2(a)、符号48)を被せる。これで、図1に示す壺焼き調理装置10が完成する。
図1において、約2時間後に、蓋48を開け、篩41を取り出すことで、壺焼き芋などの蒸し焼き済み食材が得られる。篩41が4段であるため、一度に多数個の蒸し焼き済み食材が得られる。
全ての篩41を取り除くと、七輪35が現れる。七輪35を取り出し、次の調理に備える。
図1において、断熱材45の断熱作用により、有底外筒21は比較的低温に保たれるため、有底外筒21による火傷の心配はない。
また、断熱材45の断熱作用により、熱エネルギーの損失が抑制され、七輪35であれば木炭の使用量が小さくなる。
また、長期間使用すると、断熱材45が劣化する。劣化すると体積が減少する。
有底内筒25がテーパー筒であれば、有底内筒25は若干下がり、断熱材45を圧縮する。この圧縮により、断熱材45と有底内筒25との間に発生し勝ちな隙間の発生が防止される。
この作用・効果は、有底外筒21がテーパー筒とストレート筒の何れであっても、有底内筒25がテーパー筒であれば、発揮される。
有底内筒25と有底外筒21が共にテーパー筒であれば、有底内筒25と有底外筒21との間の間隔(隙間の大きさ)は一定(ほぼ一定を含む。)となる。
有底内筒25と有底外筒21が共にストレート筒であれば、有底内筒25と有底外筒21との間の間隔(隙間の大きさ)は一定(ほぼ一定を含む。)となる。
隙間が一定であれば、図3(c)で説明した断熱材45の充填が容易になる。断熱材45が劣化し減少したときにも、断熱材45の補充が容易になる。
また、断熱材45の傷み具合を調べることがある。
有底内筒25がテーパー筒であれば、ストレート筒よりは容易に有底内筒25を上へ引き抜くことができる。よって、この場合は、有底内筒25がテーパー筒であることが望まれる。
以上に説明した壺風容器20の形態は、次の表に纏めることができる。
Figure 2023145818000002
[有底外筒の材質など]
有底外筒の材質は、ブリキ板を含む鉄系、錆にくく耐熱性があるステンレス系、熱伝導率のよい銅系、軽いアルミニウム系の何れかであればよい。
形状は、テーパー筒とストレート筒の何れかであればよい。
筒形状は、丸筒と角筒の何れかであればよい。
[有底内筒の材質など]
有底内筒の材質は、ブリキ板を含む鉄系、錆にくいステンレス系、熱伝導率のよい銅系、軽いアルミニウム系の何れかであればよい。
形状は、テーパー筒とストレート筒の何れかであればよい。
筒形状は、丸筒と角筒の何れかであればよい。
有底外筒の材質と有底内筒の材質は、同じであっても、異なっていてもよい。
例えば、有底外筒の材質は安価な鉄系とし、有底内筒の材質は耐熱性のあるステンレス系とすることが推奨される。
また、有底外筒の形状と有底内筒の形状は、同じであっても、異なっていてもよい。
例えば、有底外筒は、ストレート角筒(又はストレート丸筒)とし、有底内筒は、テーパー丸筒(又はテーパー角筒)としてもよい。
[断熱材の具体例]
断熱材は、園芸パーライト、建材パーライト、軽石、コークス、セラミックウール、セラミックボード、岩綿(ロックウール)から選択した1種又は2種以上を混ぜたものであればよい。すなわち、断熱材は、使用温度まで加熱したときに有害なガスが発生しなければよく、種類は限定されない。
また、断熱材は、断熱レンガ、耐火断熱レンガも採用可能である。断熱レンガは軽いが強度は小さい。耐火断熱レンガは重いが強度は大きい。
有底外筒の底と有底内筒の底との間に、ウールを敷くと、ウールが圧縮され勝ちである。このときには、有底外筒の底と有底内筒の底との間に、耐火断熱レンガ、園芸パーライト、建材パーライトなど圧縮に強い断熱材を置き、有底外筒の筒部と有底内筒の筒部との間にウールを詰めることが推奨される。
図1で説明した第1実施例は、表1の最も右の欄に示すような構成となる。しかし、本発明の壺焼き調理装置10で使用する壺風容器20の構成は、第1実施例に限定されるものではなく、表1に記載された「構成の詳細」から選ばれた構成要素を適宜組み合わせたものであればよい。
尚、有底外筒21は、単純なテーパー筒やストレート筒の他、高さ方向の中央が膨らんだ壺形状であってもよい。壺風容器20の外観が壺状となるため、より壺焼き調理装置10の印象が良くなる。
本発明の壺焼き調理装置は、壺焼き芋の製造に好適である。
10…壺焼き調理装置、20…壺風容器、21…有底外筒、22…有底外筒の底、23…有底外筒の筒部、25…有底内筒、26…有底内筒の底、27…有底内筒の筒部、34…ヒータ、40…食材支持具、45…断熱材、46…園芸パーライト、48…蓋、49…食材としてのさつま芋。
請求項1に係る発明は、上部が開口する壺風容器と、この壺風容器に収納されるヒータと、前記壺風容器内に配置され調理対象の食材を支える食材支持具と、前記壺風容器の上部開口を塞ぐ蓋とからなる壺焼き調理装置であって、
前記壺風容器は、金属製であって底と筒部からなる有底外筒と、金属製であって底と筒部からなり前記有底外筒に収納される有底内筒と、この有底内筒と前記有底外筒との間の隙間に詰められる断熱材とからなり、
前記隙間と前記有底内筒内とが繋がっており、前記断熱材を通った空気が前記有底内筒内へ侵入するようになっていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、壺風容器が金属製であるため、割れることはない。金属は強度があるため、板厚を小さくすることができ、薄板にすることで、壺風容器は軽くなる。
断熱材で断熱を図るため、消費する熱エネルギーを小さくすることができる。
結果、請求項1によれば、軽くて割れにくく、熱エネルギーの消費量が少なくて済む壺焼き調理装置が提供される。
ところで、普通の断熱容器であれば、断熱材を通った空気が有底内筒内へ侵入しないように、有底内筒内と断熱材とは、分離されている。
対して、請求項1の壺風容器では、断熱材を通った空気が有底内筒内へ侵入する。その分だけ、請求項1の壺風容器は、構造が従来より簡単になる。

Claims (3)

  1. 上部が開口する壺風容器と、この壺風容器に収納されるヒータと、前記壺風容器内に配置され調理対象の食材を支える食材支持具と、前記壺風容器の上部開口を塞ぐ蓋とからなる壺焼き調理装置であって、
    前記壺風容器は、金属製であって底と筒部からなる有底外筒と、金属製であって底と筒部からなり前記有底外筒に収納される有底内筒と、この有底内筒と前記有底外筒との間の隙間に詰められる断熱材とからなることを特徴とする壺焼き調理装置。
  2. 請求項1記載の壺焼き調理装置であって、
    前記断熱材は、粒状の園芸パーライトであることを特徴とする壺焼き調理装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の壺焼き調理装置であって、
    前記有底内筒は、底に対して開口が大径であるテーパー筒であることを特徴とする壺焼き調理装置。
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