JP2023143188A - アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂 - Google Patents

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Shusaku Bandai
千津子 石原
Chizuko Ishihara
真由佳 北脇
Mayuka Kitawaki
尊行 辻本
Takayuki Tsujimoto
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Abstract

【課題】本発明のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂は、着色を抑制できるためΔYIが低く、水溶液とした際の透明度が高いため、外観に優れたアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂を提供することができる。【解決手段】アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂のプロトン核磁気共鳴(1H-NMR)スペクトルにおいて、2.6~2.8ppmにピークを有しており、主鎖メチレン基に由来する1.1~1.8ppmのピーク面積(A)に対して、2.6~2.8ppmのピーク面積(B)の比率(A)/(B)が10~5000であるアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂、または4質量%水溶液のpHが4.5以下であるアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂。【選択図】図1

Description

本発明は、着色を抑制したアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール
系樹脂、およびその製造方法に関する。
ポリビニルアルコール系樹脂をアセト酢酸エステルで変性したアセト酢酸基含有ポリビニ
ルアルコール系樹脂は、各種架橋剤との高い反応性により優れた耐水性を得られることが
知られており、その優れた特性により成形物、接着剤、紙加工剤、乳化剤、懸濁剤等の広
範囲な用途に使用される(以下、「ポリビニルアルコール」を「PVA」、「アセト酢酸
エステル(アセトアセチル)変性」を「AA化」、「アセト酢酸基含有ポリビニルアルコ
ール系樹脂」を「AA化PVA」と表記する場合がある)。
前述のようなアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂を製造する方法と
して、PVAとジケテンとを反応させる方法や、PVAとアセト酢酸エステルとを反応さ
せる方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルを共重合させる方法などが知られている。なか
でもジケテンと反応させる方法は製造工程が簡便なため広く用いられているが、特許文献
1に開示されているようなPVAとジケテンとを反応させてAA化PVAを得る方法では
、ジケテン固有の急性毒性に起因する危険性が高く、安全性の観点からも改善の余地があ
る。
そのため、より安全性が高く品質も安定したAA化PVAを得られる製造方法として、
PVAとアセト酢酸エステルとを反応させることでAA化PVAを製造する方法が検討さ
れている。例えば特許文献2にあるように、PVAを酢酸で膨潤させて、膨潤させたPV
Aとアセト酢酸エステルとを反応させることによって所望のAA化PVAを製造する方法
が提案されている。
特開平9-110925号公報 米国第5719231号公報
しかしながら、本発明者らは、PVAとアセト酢酸エステルとを反応させることによっ
て所望のAA化PVAを製造する方法について検討するにあたり、アセト酢酸エステルと
の反応により得たAA化PVAは、着色しやすく、ΔYIが高いため外観不良となり実使
用上問題があるという課題を見出した。
本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、プロトン核磁気共鳴(1H-N
MR)スペクトルにおいて、特定のシグナルと有するアセト酢酸エステル基含有ポリビニ
ルアルコール系樹脂、および4質量%水溶液のpHが4.5以下であるアセト酢酸エステ
ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂によって上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は以下の[1]~[6]である。
[1]アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂のプロトン核磁気共鳴
H-NMR)スペクトルにおいて、2.6~2.8ppmにピークを有
しており、主鎖メチレン基に由来する1.1~1.8ppmのピーク面積(A)に対して
、2.6~2.8ppmのピーク面積(B)の比率(A)/(B)が10~5000であ
るアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂。
[2]4質量%水溶液のpHが4.5以下であるアセト酢酸エステル基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂。
[3]4質量%水溶液のpHが4.5以下である[1]に記載のアセト酢酸エステル基含
有ポリビニルアルコール系樹脂。
[4]脂肪酸ヒドロキシ酸構造を有する[1]乃至[3]に記載のアセト酢酸エステル基
含有ポリビニルアルコール系樹脂。
[5]脂肪族ヒドロキシ酸とアセト酢酸エステル、およびポリビニルアルコール系樹脂を
反応させる脂肪族ヒドロキシ酸構造単位を有するアセト酢酸エステル基含有ポリビニルア
ルコール系樹脂の製造方法。
[6]脂肪酸ヒドロキシ酸を仕込み、溶媒を加える工程、さらにアセト酢酸エステルを添
加する工程、次いで原料PVA系樹脂を加え撹拌する工程を有する請求項5に記載のアセ
ト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法。
本発明のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂は、着色を抑制できる
ためΔYIが低く、水溶液とした際の透明度が高いため、外観に優れたAA化PVAを提
供することができる。
AA化PVA1のH-NMRの0~6ppmのスペクトルを示した図である。 AA化PVA1のH-NMRの2.05~3.1ppmのスペクトルを示した図である。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例であり、これらの内容に特定
されるものではない。
〔ポリビニルアルコール系樹脂〕
まず、本発明で用いられるアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂の原料
となるポリビニルアルコール系樹脂(原料PVA)について説明する。
PVA系樹脂は、ビニルエステル系モノマーを重合して得られるポリビニルエステル系樹
脂をケン化して得られる、ビニルアルコール構造単位を主体とする樹脂であり、ケン化度
相当のビニルアルコール構造単位とケン化されずに残存したビニルエステル構造単位から
構成される。
上記原料となるビニルエステル系モノマーとしては、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、バレリン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カ
プリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニル、バーサチッ
ク酸ビニル等が挙げられるが、経済性の点から酢酸ビニルが好ましく用いられる。
また、上記ビニルエステル系モノマーは通常単独で用いられるが、上記ビニルエステル
系モノマーと共重合性を有するモノマー(共重合モノマー)との共重合体のケン化物等を用
いることもでき、このような共重合モノマーとしては、例えば、エチレンやプロピレン、
イソブチレン、α-オクテン、α-ドデセン、α-オクタデセン等のオレフィン類、3-
ブテン-1-オール、4-ペンテン-1-オール、5-ヘキセン-1-オール、3,4-
ジヒドロキシ-1-ブテン等のヒドロキシ基含有α-オレフィン類及びそのアシル化物な
どの誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イ
タコン酸、ウンデシレン酸等の不飽和酸類、その塩、そのモノエステル、あるいはジアル
キルエステル、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のニトリル類、ジアセトンア
クリルアミド、アクリルアミド、メタクリルアミド等のアミド類、エチレンスルホン酸、
アリルスルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスルホン酸類あるいはその塩、
アルキルビニルエーテル類、ジメチルアリルビニルケトン、N-ビニルピロリドン、塩化
ビニル、ビニルエチレンカーボネート、2,2-ジアルキル-4-ビニル-1,3-ジオ
キソラン、グリセリンモノアリルエーテル等のビニル化合物、酢酸イソプロペニル、1-
メトキシビニルアセテート等の置換酢酸ビニル類、塩化ビニリデン、1,4-ジアセトキ
シ-2-ブテン、1,4-ジヒドロキシ-2-ブテン、ビニレンカーボネート等が挙げら
れる。
さらに、上記共重合モノマーとしては、例えば、ポリオキシエチレン(メタ)アクリル
エーテル、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)
アクリルアミド、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メ
タ)アクリレート、ポリオキシエチレン(1-(メタ)アクリルアミド-1,1-ジメチ
ルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミン、ポリオキシプロピレンアリルアミン、ポ
リオキシエチレンビニルアミン、ポリオキシプロピレンビニルアミン等のポリオキシアル
キレン基含有モノマー、N-アクリルアミドメチルトリメチルアンモニウムクロライド、
N-アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウムクロライド、N-アクリルアミドプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、2-アクリロキシエチルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、2-メタクリロキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、2-ヒド
ロキシ-3-メタクリロイルオキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、アリル
トリメチルアンモニウムクロライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライド、3
-ブテントリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド、
ジエチルジアリルアンモニウムクロライド等のカチオン基含有モノマー等も挙げられる。
本発明において、(メタ)アクリルとは、アクリルまたはメタクリルをいい、(メタ)ア
クリレートとはアクリレートまたはメタクリレートをいう。
なお、上記共重合モノマーの導入量はモノマーの種類によって適宜設定されるが、通常
は10モル%以下、特には5モル%以下であり、導入量が多すぎると、水溶性や耐薬品性
が損なわれる場合があるため好ましくない。
また、通常のPVA系樹脂の場合、主鎖の結合様式は1,3-ジオール結合が主であり
、1,2-ジオール結合の含有量は1.5~1.7モル%程度であるが、ビニルエステル
系モノマーを重合する際の重合温度を高温にすることによって、その含有量を1.7~
3.5モル%としたものを使用することも可能である。
本発明で用いられる原料PVA系樹脂のケン化度(JIS K6726に準拠)は、通常
75~99.9モル%、さらに好ましくは80~99.5モル%、特に好ましくは85~
99.3モル%である。ケン化度が低すぎると、水に対する溶解性が低下する傾向がみら
れ好ましくない。
本発明で用いられる原料PVA系樹脂の平均重合度(JIS K6726に準拠)は、
好ましくは200~4000であり、より好ましくは400~3500であり、更に好ま
しくは500~3000である。平均重合度が小さすぎると、耐水性が低下する傾向がみ
られ、高すぎると、粘度が上昇し、扱いにくくなる傾向がみられる。
本発明で用いられる原料PVA系樹脂の20℃における4重量%水溶液の粘度(JIS
K6726に準拠)は、通常1.5~100mPa・sであり、好ましくは4~80m
Pa・sであり、より好ましくは5~70mPa・sである。4重量%水溶液の粘度が大
きすぎると、粘度が上昇し、扱いにくくなる傾向があり、4重量%水溶液の粘度が小さす
ぎると、耐水性が低下するなる傾向がある。
〔アセト酢酸ルエステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂〕
本発明のAA化PVAは、ビニルエステル系モノマーの重合体であるポリビニルエステ
ル系樹脂をケン化して得られるPVAにアセト酢酸エステル基(AA基)を導入したもの
であり、側鎖にAA基を有するPVAである。本発明のAA化PVAは、例えば、下記の
構造式(1)で表される構造単位を有するものであり、構造式(1)で表されるAA基を
有する構造単位以外に、ビニルアルコール構造単位、さらには未ケン化部分である酢酸ビ
ニル構造単位を有している。
Figure 2023143188000002
上記AA化PVAにおけるAA基を有する構造単位の含有量(AA化度)は、通常
0.1~20モル%、さらに好ましくは0.3~15モル%、より好ましくは1~10モ
ル%、特に好ましくは3~8モル%である。AA基を有する構造単位の含有量が少なすぎ
ると、耐水性が低下する傾向がみられ、含有量が多すぎると、高温高湿環境下での長期保
存等によってAA基同士が反応し、架橋構造を形成し、水溶性が低下する傾向がみられる
上記AA化度は、例えば、核磁気共鳴分光法などにより求めることができる。具体的に
は、以下の方法に限定されないが、例えば、H-NMRにおいて2.2pp
mに現れるアセト酢酸エステル基由来のピーク面積と、PVAのCHユニ
ット由来のピーク面積比から、算出することができる。
本発明のAA化PVAのケン化度は、75~99.9モル%が好ましく、さらに好まし
くは80~99.5モル%、特に好ましくは85~99.3モル%である。かかるケン化
度が低すぎると、水に対する溶解性が低下する傾向がみられ好ましくない。なお、ケン化
度はJIS K6726に準拠して測定することができる。
また、本発明のAA化PVAの平均重合度は、200~4000が好ましく、より好まし
くは400~3500であり、更に好ましくは500~3000である。平均重合度が小
さすぎると、耐水性が低下する傾向がみられ、高すぎると、粘度が上昇し、扱いにくくな
る傾向がみられる。なお、平均重合度はJIS K6726に準拠して測定することがで
きる。
本発明のAA化PVAの20℃における4重量%水溶液の粘度は、通常1.5~100m
Pa・sであり、好ましくは4~80mPa・sであり、より好ましくは5~70
mPa・sである。4重量%水溶液の粘度が大きすぎると、粘度が上昇し、扱いにくくな
る傾向があり、4重量%水溶液の粘度が小さすぎると、耐水性が低下するなる傾向がある
。なお、平均重合度はJIS K6726に準拠して測定することができる。
また、本発明のAA化PVAは、pHが4.5以下であり、好ましくは2.75~
4.25であり、より好ましくは3.0~4.0である。
pHが高すぎると、経時で黄変しやすくなる傾向があるため好ましくない。
なお、pHは、JIS Z 8802:2011に準拠して測定することができる。
所望のpHを有するAA化PVAを得る方法としては、例えば、後述する脂肪族ヒドロ
キシ酸構造単位をAA化PVA中に組み込む方法等が挙げられる。
本発明のAA化PVAのΔYIは、好ましくは1.0~15.0であり、より好ましく
は1.25~12.5であり、特に好ましくは1.5~10.0である。ΔYIが高すぎ
ると、黄変し、最終製品の外観を損ねるため好ましくない。
なお、ΔYIはJIS K 7373:2006に準拠して測定することができる。
本発明のAA化PVAの4質量%水溶液の透明度としては、好ましくは80.0~
99.9であり、より好ましくは85.0~97.5であり、特に好ましくは90.0~
95.0である。4質量%水溶液の透明度が低すぎると、AA化PVAの外観が不良とな
るため好ましくない。
本発明のAA化PVAは、プロトン核磁気共鳴(H-NMR)スペクト
ルにおいて、2.6~2.8ppmにピークを有しており、主鎖メチレン基に由来する
1.1~1.8ppmのピーク面積(A)に対して、2.6~2.8ppmのピーク面積
(B)の比率(A)/(B)の下限が10以上であり、好ましくは30以上であり、より
好ましくは100以上であり、特に好ましくは200以上であり、殊に好ましくは300
以上である。
また、上限としては、5000以下であり、好ましくは3000以下であり、より好ま
しくは2000以下であり、特に好ましくは1500以下であり、殊に好ましくは100
0以下である。
なお、(A)/(B)を算出する際に、NMR測定時に使用した溶媒や、AA化PVA製
造時に使用した残留溶剤のピークと(A)、(B)のピークが重なる場合、(A)、
(B)のピークから溶剤ピークを減じて算出すればよい。
具体的には、たとえば、AA化PVAの製造時に溶媒として一般的に使用されるNMP
は2.69~2.71ppmにピークを有することから、NMP由来のピークが観測され
る場合、2.6~2.8ppmのピーク面積から2.7~ ppmのピーク面積を減
ずればよい。たとえば、H-NMRスペクトル測定において測定溶媒として一般に使用
されるDMSO-dは2.6~2.7ppmにサテライトピークを有することから、
DMSO-d由来のピークが観測される場合、2.6~2.8ppmのピーク面積から
2.6~2.7ppmのピーク面積を減ずればよい。
減ずる溶剤ピーク面積の算出方法は特に限定されず、波形分離してピークを分離してもよ
いし、ピークの谷となる部分でピークを垂直に分離して面積を算出してもよい。(A)/
(B)が小さいと、ブロッキングし易くなる傾向があり、大きすぎると製品のΔYIが高
くなる傾向がある。
前記(A)/(B)が50~1500を満たすAA化PVAとしては、例えば脂肪族ヒ
ドロキシ酸と反応させたAA化PVAが挙げられ、たとえば、
変性用の共重合モノマーとして脂肪族ヒドロキシ酸を用いることにより得られる。
脂肪族ヒドロキシ酸としては、特に限定されないが、例えば、ヒドロキシプロピオン酸、
ヒドロキシブタン酸、ヒドロキシペンタン酸、ヒドロキシヘキサン酸、ヒドロキシヘプタ
ン酸、ヒドロキシノナン酸、ヒドロキシデカン酸、ヒドロキシウンデカン酸、ヒドロキシ
ドデカン酸、ヒドロキシトリデカン酸、ヒドロキシテトラデカン酸、ヒドロキシペンタデ
カン酸、ヒドロキシヘキサデカン酸、ヒドロキシヘプタデカン酸、ヒドロキシオクタデカ
ン酸、ヒドロキシノナデカン酸、ヒドロキシイコサン酸、ヒドロキシドコサン酸、ヒドロ
キシテトラドコサン酸、ヒドロキシヘキサドコサン酸、ヒドロキシオクタドコサン酸、ヒ
ドロキシ酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、γ-ヒドロキシ酪酸、リンゴ酸、シトラマル酸、ク
エン酸、イソクエン酸、メバロン酸、等が挙げられ、これらの異性体であってもよい。
これらの脂肪族ヒドロキシ酸のなかでも、特にクエン酸が好適に使用できる。これらは、
1種類のみを単独で、又は2種類以上を任意の組み合せ及び比率で用いことがきる。
例えばクエン酸を使用した場合、どのような結合様式であるかは定かではないが、クエ
ン酸とAA化PVAが結合を形成し、クエン酸構造単位を有するAA化PVAが得られて
いると考えられる。
このとき、クエン酸のメチレン基に由来するピークが2.6~2.8ppmに観測され
る。
このようなAA化PVAは、クエン酸のカルボキシ基が残存酢酸ナトリウムに由来する
ナトリウムイオンを捕捉し、着色の原因となるAA基の副反応を抑制するため、ΔYIが
低く、良好な外観のAA化PVAが得られると考えられる。
〔アセトアセチルエステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法〕
本発明のAA化PVAの製造方法としては、ポリビニルアルコール系樹脂とジケテンを
反応させる方法、PVA系樹脂をアセト酢酸エステルと反応させる方法、酢酸ビニルとア
セト酢酸ビニルを共重合させる方法等いずれの方法で製造しても良いが、安定した品質の
AA化PVAを安全に得られることから、PVA系樹脂をアセト酢酸エステルと反応させ
る方法が好ましい。
アセト酢酸エステルとしては、例えば、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢
酸n-プロピル、アセト酢酸イソプロピル、アセト酢酸n-ブチル、アセト酢酸s-ブチ
ル、アセト酢酸t-ブチル、アセト酢酸オクチル、アセト酢酸オレイル、アセト酢酸ラウ
リル、アセト酢酸ステアリル、アセト酢酸ベンジル、アセト酢酸フェニルなどが挙げられ
る。アセト酢酸エステルのアルキル基の炭素数は1~10が好ましく、より好ましくは1
~5のアセト酢酸エステルである。これらのなかでも特にアセト酢酸メチル、アセト酢酸
t-ブチルが好ましい。これらは、1種類のみを単独で、又は2種類以上を任意の組み合
せ及び比率で用いことがきる。
上記アセト酢酸エステルは原料PVA100重量部に対して、通常0.1~100重量
部、好ましくは0.5~85重量部、特に好ましくは1~75重量部用いられる。アセト
酢酸エステルの使用量が多すぎた場合、着色が強くなる傾向になるため好ましくない。ま
た、少なすぎた場合、AA化PVA製造時のアセト酢酸エステルとPVAの反応速度が遅
くなりすぎる傾向となるため好ましくない。
本発明のAA化PVAは、さらに脂肪族ヒドロキシ酸と反応させてもよい。脂肪族ヒドロ
キシ酸と反応させる方法としては、ジケテンと脂肪酸ヒドロキシ酸およびポリビニルアル
コール系樹脂とを反応させる方法、脂肪族ヒドロキシ酸とアセト酢酸エステル、およびポ
リビニルアルコール系樹脂を反応させる方法、酢酸ビニルとアセト酢酸ビニルを共重合さ
せる際に脂肪酸ヒドロキシ酸を共存させて反応させる方法、AA化PVAに脂肪族ヒドロ
キシ酸を後変性させる方法のいずれでも良いが、特に脂肪族ヒドロキシ酸とアセト酢酸エ
ステル、およびポリビニルアルコール系樹脂を反応させる方法が好ましい。
脂肪族ヒドロキシ酸とアセト酢酸エステル、およびポリビニルアルコール系樹脂を反応さ
せる際に、各材料の仕込みは、各々順次行ってもよいし、予め混合して行ってもよい。中
でも、まず脂肪酸ヒドロキシ酸を仕込み、ここへ溶媒を加える工程、さらにアセト酢酸エ
ステルを添加する工程、次いで原料PVA系樹脂を加え撹拌する工程を有する方法がよい

なお、使用する原料PVAとしては、前述のAA化PVAに使用できる原料PVA関する
記載に準ずる。また、反応温度や反応時間、洗浄条件や反応装置などの条件は、前述のA
A化PVAの製造条件の記載に準ずる。
脂肪酸ヒドロキシ酸は原料PVA100重量部に対して、0.1~10.0重量部が好
ましく、より好ましくは0.3~7.5重量部、特に好ましくは0.5~5.0重量部用
いられる。脂肪族ヒドロキシ酸の使用量が多すぎた場合、ウェットケーキの乾燥時にブロ
ッキングが起きやすくなる傾向になるため好ましくない。また、少なすぎた場合、AA化
PVAの着色が強くなる傾向となるため好ましくない。
本発明で用いられる溶媒としては、PVAとのエステル交換反応に用いられるアセト酢
酸エステルを溶解するものであれば特に限定することなく用いることができる。例えば、
少なくとも一つのカルボキシ基を有する有機酸や、アミド基を有する化合物(アミド基を
有する溶媒)が挙げられる。具体的には、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸などのカルボ
ン酸;2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、N-メチル-2-ピペ
リドン、N-メチルカプロラクタム、N-アセチルピロリジン、N-エチル-2-ピロリ
ドンなどのラクタム化合物;1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)、テト
ラメチル尿素、N,N-ジメチルエチレン尿素、N,N’-ジメチルプロピレン尿素(D
MPU)等の尿素誘導体;その他、ヘキサメチルホスホルアミド、N,N-ジメチルホル
ムアミド(DMF)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMAc)、N,N,N’,N’
-テトラメチルマロン酸アミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメチルプロ
ピオン酸アミド、N,N-ジメチルイソブチルアミド、N-メチルホルムアミドなどのア
ミド化合物が挙げられる。なかでも、アミド基を有する化合物(アミド基を有する溶媒)
が好ましく、より好ましくは、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N,N’
-ジメチルプロピレン尿素であり、特に好ましくはN-メチル-2-ピロリドンである。
なお、これらの溶媒は、1種類のみを単独で、又は2種類以上を任意の組み合せ及び比率
で用いことがきる。
本発明におけるエステル交換反応に際して使用される反応装置としては、加温可能で撹
拌機の付いた装置が好ましく、例えば、ニーダー、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダ
ー、その他各種ブレンダーを用いることができる。
PVAとアセト酢酸エステルとを反応させる温度は、特に制限されないが、下限として好
ましくは60℃以上であり、さらに好ましくは70℃以上、特に好ましくは80℃以上で
ある。60℃以上であると、反応速度が速くなる傾向にあり、生産性の観点から好ましい
。また、上限として好ましくは120℃以下であり、更に好ましくは100℃以下であり
、特に好ましくは95℃以下である。95℃以下であると、AA基同士の自己架橋が抑制
されやすくなる傾向があるため、好ましい。
また、エステル交換反応工程における反応時間は、特に制限されないが、下限として好
ましくは1時間以上であり、さらに好ましくは2時間以上である。また、上限として好ま
しくは10時間以下であり、更に好ましくは6時間以下である。
エステル交換反応後、炭素数1~3のアルコールの洗浄溶媒で洗浄を行う洗浄工程、さ
らに、乾燥工程を経て溶媒を除去する。洗浄工程にて使用される炭素数1~3のアルコー
ルとしては、具体的には、エタノール、メタノール、n-ブチルアルコールが挙げられる
。これらは、1種類のみを単独で、又は2種類以上を任意の組み合せ及び比率で用いこと
がきる。これらの中でも、沸点が低く、除去に要するエネルギーが少ないという点から、
メタノールが好ましく用いられる。
また、乾燥工程における乾燥時間は、上記温度及び圧力条件、さらには処理対象物の重
量等を考慮して適宜選択されるものであるが、通常0.5~10時間の範囲内にて設定す
ることが好ましい。また、上記乾燥処理の温度も適宜選択されるものであるが、通常20
~80℃の範囲内にて設定することが好ましい。
このようにして得られる本発明のAA化PVAの用途としては、例えば、下記の(1)
~(10)に示すような各種用途が挙げられる。
(1)成形物関係:繊維、フィルム、シート、パイプ、チューブ、防漏膜、暫定皮膜、ケ
ミカルレース用、水溶性繊維等。
(2)接着剤関係:木材、紙、アルミ箔、プラスチック等の接着剤、粘着剤、再湿剤、不
織布用バインダー、石膏ボードや繊維板等の各種建材用バインダー、各種粉体造粒用バイ
ンダー、セメントやモルタル用添加剤、ホットメルト型接着剤、感圧接着剤、アニオン性
塗料の固着剤等。
(3)被覆剤関係:紙のクリアーコーティング剤、紙の顔料コーティング剤、紙の内添サ
イズ剤、繊維製品用サイズ剤、経糸糊剤、繊維加工剤、皮革仕上げ剤、塗料、防曇剤、金
属腐食防止剤、亜鉛メッキ用光沢剤、帯電防止剤、導電剤、暫定塗料等。
(4)疎水性樹脂用ブレンド剤関係:疎水性樹脂の帯電防止剤、及び親水性付与剤、複合
繊維、フィルムその他成形物用添加剤等。
(5)懸濁分散安定剤関係:塗料、墨汁、水性カラー、接着剤等の顔料分散安定剤、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、(メタ)アクリレート、酢酸ビニル等の各種ビニル
化合物の懸濁重合用分散安定剤等。
(6)乳化分散安定剤関係:各種アクリルモノマー、エチレン性不飽和化合物、ブタジエ
ン性化合物の乳化重合用乳化剤、ポリオレフィン、ポリエステル樹脂等疎水性樹脂、エポ
キシ樹脂、パラフィン、ビチューメン等の後乳化剤等。
(7)増粘剤関係:各種水溶液やエマルジョンや石油掘削流体の増粘剤等。
(8)凝集剤関係:水中懸濁物及び溶存物の凝集剤、パルプ、スラリーの濾水性等。
(9)交換樹脂等関係:イオン交換樹脂、キレート交換樹脂、イオン交換膜等。
(10)その他:土壌改良剤、感光剤、感光性レジスト樹脂等。
本発明のAA化PVAは、用途、目的に応じて各種添加剤と組み合わせて使用できる。
例えば、耐水性を向上させるために、架橋剤の存在下で架橋反応させ、架橋構造体として
使用してもよい。
以下、本発明について実施例を挙げて更に詳しく説明する。
(実施例1)
クエン酸0.45gとN-メチル-2-ピロリドン(NMP)168gをセパラブルフ
ラスコ中で混合し、ウォーターバスにて95℃に加温して溶解させた。
さらにアセト酢酸tertブチル72gを加え、セパラブルフラスコ内の温度(内温)
を87℃になるよう調整した。
次いでPVA(ケン化度;99.1モル%、重合度1100)30gを加え、87℃で
4.75時間撹拌した後、内温を50℃以下になるよう冷却した。
前記混合物にメタノール100gを加えて希釈し、室温で5分間撹拌した後、5分間静
置し、上澄み100mLを抜き取る。再びメタノールを加えて撹拌静置して上澄みを抜き
取る一連の操作を2回繰り返した。
残った固形分を吸引ろ過により固液分離し、得た固形分をメタノール100gと純水
20gの混合溶液で洗浄する操作を3回おこなった。
得られた固形分を、60℃で1晩真空乾燥をおこない、実施例1のAA化PVA1を得
た。
(実施例2)
クエン酸配合量を0.9gとし、PVAを添加した後の87℃での撹拌時間を4.25
時間に変更した以外は実施例1と同様にしてAA化PVA2を得た。
(実施例3)
クエン酸配合量を1.35gとし、PVAを添加した後の87℃での撹拌時間を4.0時
間に変更した以外は実施例1と同様にしてAA化PVA3を得た。
(比較例1)
アセト酢酸tertブチル72gとN-メチル-2-ピロリドン(NMP)168gをセ
パラブルフラスコ中で混合し、ウォーターバスにて95℃に加温して溶解させた。次いで
PVA(ケン化度;99.1モル%、重合度1100)30gを加え、87℃で7.0時
間撹拌した後、内温を50℃以下になるよう冷却した。
前記混合物にメタノール100gを加えて希釈し、室温で5分間撹拌した後、5分間静
置し、上澄み100mLを抜き取る。再びメタノールを加えて撹拌静置して上澄みを抜き
取る一連の操作を2回繰り返した。
残った固形分を吸引ろ過により固液分離し、得た固形分をメタノール100gと純水
20gの混合溶液で洗浄する操作を3回おこなった。
得られた固形分を、60℃で1晩真空乾燥をおこない、AA化PVA4を得た。
得られた各AA化PVAについて、pH値を求め、(A)/(B)およびAA化度を
H-NMRによって算出した。さらにΔYI、透明度測定をおこなった。
各種測定方法は後述する。結果は表1にまとめた。
[pH測定]
各AA化PVA1~4の4%水溶液を調製し、株式会社堀場製作所製 卓上型pH・水質
分析計(F-72)を用いてpHを求めた。
H-NMR測定]
H-NMRによる測定は下記の通りにおこなった。
得られた各AA化PVA1~4について15mgをDMSO-d 1mLに溶解させて
測定用溶液を調製した。
Bruker会社製核磁気共鳴装置「Ascend 400(400MHz), AVA
NCE III 400,Cryo-probe」を用い、DMSO-d中、
50℃で測定した。得られたH-NMRを図1に示した。また、(B)のピーク面積
のピークの分割様式を図2に示した。
解析ソフト「Topspin3.6.4」を使用して各ピーク面積を下記の通りに指定し
て算出した。
(A):1.1~1.8ppmのピーク面積
(B):aからbとcを差し引いたピーク面積((B)=a-b-c)
a:2.6~2.8ppm(クエン酸のメチレン基由来のピーク(DMSO-d
サテライト由来のピークとNMPのメチル基由来のピークが重なっている))
b:2.69~2.71ppm(NMPのメチル基由来のピーク)
c:2.3~2.4ppm(DMSO-dのサテライト由来のピーク)な
お、DMSO-dのサテライトピークは2.6~2.7ppmと2.3~
2.4ppm観測され、左右のサテライトピークは対象であるため、2.3~2.4p
pmのピーク面積を2.6~2.7ppmのピーク面積と同一であるとして計算した。
[ΔYI測定]
各AA化PVA1~4を日本電色工業株式会社製Spectrophotometer
SE6000を用いてΔYIを測定した。
[透明度]
各AA化PVA1~4の4%水溶液を調製し25℃に温調したものを、日本分光株式会社
製 JASCO V-750にて、430nmの固定波長測定し、透過度を測定した。
Figure 2023143188000003
表1からわかるように、本発明のAA化PVAによれば、ΔYIが低く、透明度の高いA
A化PVAを得ることができた。
本発明のAA化PVAは、ΔYIが低く、透明度が高いため、外観が良好であり、例えば
、コーティング層、フィルム、シート、接着層、バインダー等の各種形態,用途に好適に
用いることができる。

Claims (6)

  1. アセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂のプロトン核磁気共
    鳴(H-NMR)スペクトルにおいて、2.6~2.8ppmにピークを
    有しており、主鎖メチレン基に由来する1.1~1.8ppmのピーク面積(A)に対し
    て、2.6~2.8ppmのピーク面積(B)の比率(A)/(B)が10~5000で
    あるアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂。
  2. 4質量%水溶液のpHが4.5以下であるアセト酢酸エステル基含有ポリビ
    ニルアルコール系樹脂。
  3. 4質量%水溶液のpHが4.5以下である請求項1に記載のアセト酢酸エス
    テル基含有ポリビニルアルコール系樹脂。
  4. 脂肪酸ヒドロキシ酸構造を有する請求項1乃至3に記載のアセト酢酸エステ
    ル基含有ポリビニルアルコール系樹脂。
  5. 脂肪族ヒドロキシ酸とアセト酢酸エステル、およびポリビニルアルコール系
    樹脂を反応させる脂肪族ヒドロキシ酸構造単位を有するアセト酢酸エステル基含有ポリビ
    ニルアルコール系樹脂の製造方法。
  6. 脂肪酸ヒドロキシ酸を仕込み、溶媒を加える工程、さらにアセト酢酸エステ
    ルを添加する工程、次いで原料PVA系樹脂を加え撹拌する工程を有する請求項5に記載
    のアセト酢酸エステル基含有ポリビニルアルコール系樹脂の製造方法。
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