JP2023118339A - ステント - Google Patents

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知明 横田
Tomoaki Yokota
健吾 坪井
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Abstract

【課題】生体管腔の正常機能を低下させにくく、病変部位での生体管腔の再閉塞を抑制できるステントを提供する。【解決手段】生体管腔2に留置されるステント1は、材質が互いに異なる第1及び第2の線材11,12a,12bを組み合わせて筒状に形成される。第1の線材11は、所定の剛性を有し、第2の線材12a,12bは、第1の線材11に対して相対的に低い剛性を有する。ステント1の軸方向中央に位置する第1領域21は、ステント1の軸方向端部側に位置する第2領域22に比べて、第2の線材12aの剛性が高い。【選択図】図1

Description

本発明は、ステントに関する。
従来、血管、食道、胆管、気管、尿管などの生体管腔に生じた狭窄部又は閉塞部に留置され、病変部位を拡径して生体管腔の開存状態を維持するステントが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-44292号公報
上記特許文献1等のステントは、1本あるいは複数本からなる金属性のワイヤーを編み込んだ構造となっている。特に、被膜を有しないアンカバードのステントにおいては、生体組織の浸潤によってステントの内腔が閉塞しにくいようにワイヤーの編込み密度を高めている。しかし、ステントの金属密度が高くなると、柔軟性の低下による正常部位への過分な圧迫や損傷により、生体管腔の正常機能の低下が生じる虞がある。
また、正常部位への過分な圧迫等を抑制する上で、例えば剛性の異なる線材を組み合わせて、網目の細かさを維持しつつもステント全体での剛性を相対的に低くする構成としても、生体管腔の再閉塞を適正に抑制できないといった問題があった。
そこで、本発明は上記の状況に鑑みてなされたものであって、生体管腔の正常機能を低下させにくく、病変部位での生体管腔の再閉塞を抑制できるステントを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、生体管腔に留置されるステントであって、ステントは、材質が互いに異なる第1及び第2の線材を組み合わせて筒状に形成される。第1の線材は、所定の剛性を有し、第2の線材は、第1の線材に対して相対的に低い剛性を有する。ステントの軸方向中央に位置する第1領域は、ステントの軸方向端部側に位置する第2領域に比べて、第2の線材の剛性が高い。
本発明によれば、生体管腔の正常機能を低下させにくく、病変部位での生体管腔の再閉塞を抑制できるステントを提供できる。
本実施形態のステントの構成例を示す正面図である。 本実施形態のステントの構成例を示す斜視図である。 図1の部分拡大図である。 ステントの留置部位の例を示す概略図である。 ステントが生体管腔内に留置された状態を模式的に示す図である。 ステントの別例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るステントの構成例について説明する。
ここで、図面における各部の形状、寸法等は模式的に示したもので、実際の形状や寸法等を示すものではない。図面において、部材の軸方向Axを必要に応じて矢印で示す。また、軸方向Axと略直交する方向を径方向と定義する。なお、図面において部材の一端側を必要に応じて符号Fで示し、一端側と対向する他端側を必要に応じて符号Bで示す。
図1は、本実施形態のステント1の構成例を示す正面図である。図2は、本実施形態のステント1の構成例を示す斜視図である。図3は、図1の部分拡大図である。図4は、ステント1の留置部位の例を示す概略図である。図5は、ステント1が生体管腔内に留置された状態を模式的に示す図である。
本実施形態のステント1は、血管、食道、胆管、気管、尿管などの生体管腔における狭窄部位や閉塞部位等の病変部位に留置され、これらの病変部位を拡張させるために適用される。図4、図5では、生体管腔の一例として消化管2(例えば十二指腸など)の病変部位2aにステント1が留置される場合を示している。なお、ステント1は、消化管2に限られず、他の生体管腔に留置されるものであってもよい。
図1、図2に示すように、ステント1は、軸方向Axの一端側と他端側が連通する円筒状に形成され、軸方向Axにおいて剛性の異なる第1領域21および第2領域22を有している。第1領域21は、ステント1の軸方向中央に位置し、ステント1の留置時に消化管2の病変部位2aに臨む。また、第2領域22は、軸方向Axに沿って第1領域21を挟み込むようにステント1の軸方向両端側にそれぞれ位置している。各々の第2領域22は、ステント1の留置時に消化管2の正常部位2b(非病変部位)に臨む。
図5に示すように、ステント1の留置時には、ステント1の第1領域21の外周面によって消化管2の病変部位2aの内面が径方向外側に押圧され、消化管2を閉塞するように内側に窄まった病変部位2aが径方向外側に押し広げられる。また、ステント1の第2領域22は、病変部位2aの軸方向両側に位置する消化管2の正常部位2bをカバーする。これにより、病変部位2aを跨いで消化管2の正常部位2bの範囲に至るまでステント1が留置され、消化管2の軸方向への運動(ぜん動運動、分節運動、振子運動)などで誘発される留置部位からのステント1のマイグレーション(位置ずれ)が抑制される。
図1、図2では、直筒形状のステント1を示しているが、ステント1の形状は、例えば、弓状に湾曲した形状や、捻れを有する形状であってもよい。また、ステント1の端部には、端部に向かうにつれて径が広がるフレア部(不図示)が形成されていてもよい。なお、ステント1の寸法などの仕様は、例えば、留置する消化管2の太さや、ステント1の留置範囲の長さなどに応じて適宜設定される。
ステント1は、拡張状態の形状が記憶されたいわゆる自己拡張型の構成であって、径方向内側に収縮した収縮状態から径方向外側に拡張する拡張状態へと拡縮可能である。本実施形態のステント1は、図示しないカテーテルを用いて、径方向内側に収縮された状態(不図示)で消化管2内に導入される。ステント1は、消化管2内の病変部位2aに運ばれた後にカテーテルのシースから放出され、径方向外側に拡張する。
なお、カテーテルから放出されたステント1を、ステント1の内側からバルーン(不図示)を拡張させて押圧することで径方向外側に拡張させてもよい。
ステント1の内腔は、例えば一端側を消化管2の上流側(口側)に向けてステント1が消化管2に留置されたときに、軸方向Axの一端側から他端側にかけて消化管2を流れる流体が通過可能な流路を構成する。
なお、消化管2を流れる流体については、例えば、全く消化が行われていない摂取された直後の食物、食物が消化管2を通ることで分解処理された物、消化管2を通っても消化されなかった物(例えば、便等)などを含み、物質の状態は問わない。
ステント1は、材質が互いに異なる第1及び第2の線材11,12を組みあわせて筒状に形成されている。第1の線材11は、例えば、金属素線などの所定の剛性を有する材料で形成される。第2の線材12は、第1の線材11に対して相対的に低い剛性を有する材料で形成されている。
ここで、ステント1の第1領域21および第2領域22の構成は、使用される第2の線材12a、12bが異なる点を除いて共通である。そのため、第1領域21および第2領域22の重複部分に関する説明は適宜省略する。また、第2の線材12a、12bに共通の事項を説明する場合には、総称して第2の線材12と表記する。
第1の線材11の材料としては、例えば、Ni-Ti合金、ステンレス鋼、チタン合金などに代表される公知の金属又は金属合金等が挙げられる。また、第1の線材11にはX線造影性を有する合金材料を用いてもよく、あるいはX線造影性を有する合金材料で形成されたマーカ片(不図示)を第1の線材11に適宜取り付けてもよい。これらの場合、ステント1の位置を体外から確認できるようになる。
また、第1の線材11は、ステント1を形成するための材料として線状に形成されているものに限られず、例えば、上記の各種金属からなる薄肉円筒体をレーザーカットすることで線状に形成されてもよい。すなわち、第1の線材11は、ステント1を形成した状態で線状に形成された部分を有する部材であれば如何なるものであってもよい。
また、第1の線材11は、例えば、その軸方向に直交する断面が円形や長円形や矩形等であってもよい。さらに、第1の線材11は、金属以外の材料(例えば、セラミックや樹脂等)で形成されていてもよい。
第1の線材11の材料としてNi-Ti合金を用いる場合、ステント1を拡張状態の形状に整えた後、所定の熱処理を施すことにより、拡張状態の形状をステント1に記憶させることができる。
また、ステント1は、図1から図3に示すように、軸方向に並ぶ環状形成部13を複数備えている。各々の環状形成部13は、第1の線材11を、ステント1の周方向に沿って延在させて環状に形成されている。環状形成部13における第1の線材11は、所定のピッチで山部11aと谷部11bが交互に形成されるように軸方向にジグザグ状に屈曲している。第1の線材11で形成された環状形成部13は、自己拡張力によって外周方向に拡径し、留置部位(消化管2の病変部位2aなど)を拡張させる機能を担う。
また、軸方向の一端側と他端側で隣り合う環状形成部13は、一端側に突出した屈曲部(山部11a)の位置と、他端側に突出した屈曲部(谷部11b)の位置の位相が軸方向にそれぞれ略重なるように配置されている。また、各々の環状形成部13は、軸方向に隣り合う環状形成部13に第1の線材11を移行させるために、環状形成部13の間を第1の線材11で繋ぐ渡り部14を有している。
渡り部14を設けることで、軸方向に並ぶ複数の環状形成部13を1本の第1の線材11で形成することも可能になる。なお、渡り部14は、環状形成部13に線材をかしめて形成してもよく、薄肉円筒体をレーザーカットして形成するものでもよい。
また、環状形成部13をつなぐ渡り部14は、例えば、環状形成部13の山部11aと、軸方向に隣り合う環状形成部13の谷部11bとを繋いで直線状に形成されている。なお、渡り部14は、一端側に突出した屈曲部と他端側に突出した屈曲部が連続するS字状(不図示)に形成されてもよい。
また、複数の環状形成部13において、周方向における渡り部14の位置は互いにずれて配置されており、隣り合う環状形成部13の間では渡り部14の周方向の位置が重なっていない。渡り部14の周方向の位置は、軸方向に規則的にずれて配置されてもよく、不規則的に配置されてもよい。このように、渡り部14の位置がずれていることから、複数の渡り部14が突っ張ってステント1が曲がりにくくなる事象は生じにくくなる。換言すれば、ステント1のアキシャルフォースが渡り部14の存在で増加することを抑制できる。
一方、第2の線材12は、第1の線材11に対して金属の含有量が相対的に少ないか、或いは、金属を含有しない材料で形成されている。第2の線材12は、生体適合性を有する樹脂製のひも部材や、或いは金属細線などで形成される。
ここで、第2の線材12として樹脂製のひも部材を適用する場合、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロンなどの材料を用いることができる。また、第2の線材12として金属細線を適用する場合、第1の線材11よりも剛性の低い材料で線材を形成するか、或いは第1の線材11と同じ材料で第1の線材11よりも細径の線材を用いればよい。なお、本実施形態では、第2の線材12として樹脂製のひも部材を適用する例を説明する。
また、第2の線材12は、例えば、軸方向に直交する断面が円形や長円形や矩形等で長尺なものであってもよいし、軸方向に直交する一辺が幅広で長尺なもの(帯状やリボン状)であってもよい。
また、第2の線材12は、X線造影性を有する材料を含有していてもよい。この場合においても、ステント1の位置を体外から確認できるようになる。さらに、消化管2に対するステント1の位置ずれを抑制するために、図示を省略するが、第2の線材12には消化管2の内壁に引っ掛かる係止ピン(バーブなど)を設けてもよい。
また、複数の環状形成部13のうち、例えば、軸方向に隣り合わない位置にある二つの環状形成部13は、第2の線材12によって軸方向に連結されている。そのため、第2の線材12は、ステント1の軸方向の曲げや環状形成部13の周方向の変位を許容しつつ環状形成部13どうしを軸方向に連結し、ステント1の全体形状を筒状に保つ機能を担う。また、第1の線材11と第2の線材12を組み合わせることで、ステント1全体に占める金属量が少なくなり、ステント1の柔軟性がより高くなる。
なお、複数の環状形成部13のうち、第2の線材12により連結される環状形成部13は、軸方向に隣り合った位置に配置されてもよい。
図1から図3に示すように、環状形成部13は、隣り合う環状形成部13を跨いで軸方向に1つ分離れた環状形成部13と第2の線材12で連結されている。これら二つの環状形成部13は、一方の環状形成部13の山部11aと他方の環状形成部13の谷部11bとが第2の線材12で連結される。これにより、第2の線材12は、二つの環状形成部13の間で軸方向に折り返されるパターンで環状に配置される。このように、各々の環状形成部13が、軸方向に1つ分離れた環状形成部13とそれぞれ第2の線材12で連結されることでステント1が構成される。
ここで、第1領域21に用いられる第2の線材12aは、第1の線材11よりも剛性が低いが、第2領域22に用いられる第2の線材12bと比べて剛性が高い。
一例として、第2の線材12aは、第2の線材12bと同じ材料で第2の線材12bよりも太径で断面積が大きく形成されている。あるいは、第2の線材12aは、第2の線材12bよりも剛性の高い材料で形成されていてもよい。
したがって、軸方向中央部に位置する第1領域21では、第1の線材11の環状形成部13と第2の線材12aとが交差してステント1に網目が形成される。一方、第1領域21よりも軸方向端部側に位置する第2領域22では、第1の線材11の環状形成部13と第2の線材12bとが交差してステント1に網目が形成される。
ここで、第1領域21および第2領域22は、第1の線材11で形成された環状形成部13により、消化管2の開存状態を維持できる。また、第1領域21および第2領域22の網目は、第2の線材12aまたは12bで形成された部位を含む。そのため、第1の線材11ですべて網目を形成した場合と比べて、ステント1全体での剛性が低くなる。
また、軸方向中央の第1領域21の網目は、第2の線材12bよりも相対的に剛性の高い第2の線材12aで形成された部位を含む。そのため、第1領域21では、第2領域22と比べて相対的に網目の柔軟性が低くなり、消化管2に当接したときに網目が広がりにくくなる。
一方、軸方向端部側の第2領域22の網目は、第2の線材12aよりも相対的に剛性の低い第2の線材12bで形成された部位を含む。そのため、第2領域22では、第1領域21と比べて相対的に網目の柔軟性が高くなり、第2の線材12bによる消化管2への圧迫は第1領域21の第2の線材12aと比べて小さくなる。
以下、本実施形態のステント1の効果を述べる。
本実施形態において、消化管2(生体管腔)に留置されるステント1は、材質が互いに異なる第1及び第2の線材11,12a,12bを組み合わせて筒状に形成されている。第1の線材11は、所定の剛性を有し、第2の線材12a,12bは、第1の線材11に対して相対的に低い剛性を有している。また、ステント1の軸方向中央に位置する第1領域21は、ステント1の軸方向端部側に位置する第2領域22に比べて、第2の線材12aの剛性が高く、第2の線材12bよりも変形しにくい。
本実施形態のステント1は、所定の剛性を有する第1の線材11が筒状に配置されることで、消化管2の開存状態を維持できる。また、ステント1は、第1の線材11よりも相対的に低い剛性の第2の線材12a,12bを用いることで、ステント1の網目の細かさを維持しつつもステント1全体での剛性を相対的に低くできる。これにより、ステント1の柔軟性がより高くなるので、ステント1で消化管2の正常部位2bが過分に圧迫されることや消化管2の損傷の発生を抑制でき、消化管2の正常機能が低下しにくくなる。
また、留置状態での第1領域21は消化管2の病変部位2aからステント1の拡張力に対する反力を受けるが、第1領域21において病変部位2aと当接した第2の線材12aの変形は比較的に小さくなる。したがって、第1領域21では第1の線材11と第2の線材12aによって病変部位2aの生体組織の浸潤が抑制され、病変部位2aでの生体管腔の再閉塞を抑制できる。換言すれば、第2領域22では、正常部位2bと当接した第2の線材12bの変形が比較的に大きくなるので、第2の線材12bによる正常部位2bの圧迫が緩和される。
本実施形態によれば、第1の線材11は金属を含有する材料で形成され、第2の線材12a,12bは第1の線材11に対して金属の含有量が相対的に少ないか、或いは金属を含有しない材料で形成される。上記の構成により、ステント1全体に占める金属量を減少させることができ、ステント1の柔軟性をより高くできる。
また、本実施形態での第1領域21の第2の線材12aは、第2領域22の第2の線材12bよりも断面積が大きい。上記の構成により、第1領域21と第2領域22で同じ材料を用いて第2の線材12aの剛性を高くできる。
本実施形態のステント1は、第1の線材11をステント1の周方向に沿って延在して形成された複数の環状形成部13を備える。複数の環状形成部13は、ステント1の軸方向に並んで設けられ、第2の線材12により軸方向に連結されている。第1の線材11で形成された複数の環状形成部13を相対的に剛性の低い第2の線材12a,12bで軸方向に連結することで、ステント1の軸方向の柔軟性を確保できる。そのため、屈曲した消化管2にステント1を留置しやすく、ステント1の曲げによるキンクなども生じにくくなる。
また、第1の線材11と第2の線材12a,12bが交差して網目が形成されることで、ステント1内への生体組織の浸潤を抑制できる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行ってもよい。
上記実施形態のステント1では、第1の線材11と第2の線材12aで第1領域21の網目を形成する例を説明した。しかし、ステント1は、第1の線材11よりも剛性が低い第3の線材15がさらに組み合わされた構成であってもよい。
図6は、ステント1の別例を示す図である。図6のステント1の第1領域21には、第1の線材11と第2の線材12aに加えて、周方向に延在して環状をなす第3の線材15が配置されている。第3の線材15は、第1の線材11の拡縮を阻害しないように、少なくとも第1の線材11より低い剛性の材料で形成されている。また、第3の線材15の材料は、第2の線材12aよりも剛性が高くてもよく、第2の線材12aよりも剛性が低くてもよい。例えば、第3の線材15は、第2の線材12aまたは第2の線材12bと同じものであってもよい。
第3の線材15は、第1の線材11の環状形成部13と第2の線材12aが形成した網目を区切るように、第1領域21において周方向に編み込まれている。上記のように、第1領域21に第3の線材15を配置することで、第1領域21において消化管の病変部位2aと当接する網目の大きさが小さくなり、病変部位2aの生体組織がステント内腔へ浸潤することが一層抑制される。
また、第1領域21での第3の線材15は、2つの環状形成部13において周方向に隣り合う山部11aと谷部11bに交互に編み込まれて周方向に延在していてもよい(不図示)。上記の構成においても、図6の場合と同様に第1領域21において消化管の病変部位2aと当接する網目の大きさを小さくできる。また、2つの環状形成部13において周方向に隣り合う山部11aと谷部11bに交互に編み込まれた第3の線材15を、図6の構成にさらに追加してもよい。
なお、ステント1の環状形成部13は、第1の線材11が周方向に周回していれば必ずしも環状に接続されていなくてもよい。例えば、ジグザグ状に折り曲げた第1の線材11をらせん状に旋回させて複数の環状形成部13を形成し、これら環状形成部13の屈曲部を第2の線材12で軸方向に連結してステント1を形成してもよい。すなわち、ステント1は、必ずしも渡り部14を具備する必要はなく、渡り部14を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
加えて、今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…ステント、2…消化管(生体管腔)、2a…病変部位、2b…正常部位、11…第1の線材、11a…山部、11b…谷部、12,12a,12b…第2の線材、13…環状形成部、14…渡り部、15…第3の線材、21…第1領域、22…第2領域

Claims (5)

  1. 生体管腔に留置されるステントであって、
    前記ステントは、材質が互いに異なる第1及び第2の線材を組み合わせて筒状に形成され、
    前記第1の線材は、所定の剛性を有し、
    前記第2の線材は、前記第1の線材に対して相対的に低い剛性を有し、
    前記ステントの軸方向中央に位置する第1領域は、前記ステントの軸方向端部側に位置する第2領域に比べて、前記第2の線材の剛性が高い
    ステント。
  2. 前記第1の線材は、金属を含有する材料から形成され、
    前記第2の線材は、前記第1の線材に対して金属の含有量が相対的に少ないか、或いは、金属を含有しない材料から形成される請求項1に記載のステント。
  3. 前記第1領域の前記第2の線材は、前記第2領域の前記第2の線材よりも断面積が大きい
    請求項1に記載のステント。
  4. 前記第1の線材を当該ステントの周方向に沿って延在して形成された複数の環状形成部を備え、
    前記複数の環状形成部は、前記ステントの軸方向に並んで設けられ、前記第2の線材により前記軸方向に連結され、
    前記第1の線材と前記第2の線材が網目を構成する
    請求項1に記載のステント。
  5. 前記第1領域には、前記網目を区切って周方向に延在し、前記第1の線材よりも剛性が低い第3の線材がさらに配置される
    請求項4に記載のステント。

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