JP2023111504A - 洋風便器装置および便座装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023111504000001
【課題】洗剤切れを自動で判断する洋風便器装置および便座装置を提供する。
【解決手段】洋風便器装置1は、排泄物を受けるボウル部44と、ボウル部44の溜め水面Aに泡Bを供給するための洗剤を収容する洗剤タンク55aと、光学センサ21と、洗剤タンク55aの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部13と、を備え、光学センサ21の撮像範囲には、ボウル部44内の溜め水面Aが含まれており、洗剤切れ判断部13は、封水状態において光学センサ21で撮像された溜め水面Aの画像にもとづいて溜め水面Aの泡量を検知し、検知した泡量が基準量に到達していない場合に洗剤切れと判断して洗剤切れを報知する。
【選択図】図1

Description

本開示は、洋風便器装置および便座装置に関する。
従来には、ボウル部内を清浄化するためにボウル部内に泡入りの洗浄水を供給する洋風便器装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような泡を発生させるために洗剤(薬液)が用いられ、その洗剤は洗剤タンクに溜められた状態で便器本体内に収納されている。
そして、洗浄水をボウル部に供給する際に、洗剤タンクの洗剤を洗浄水に混合させてボウル部内に供給し、泡を発生させるようにしている。洗浄後、泡はしばらくの間ボウル部の溜め水面上に留まり、ボウル部の内面を清浄化する。
特開2017-66639号公報
ところで、この種の洋風便器装置では、洗剤タンクは便器本体の後部の目立たない箇所に収納されているため、洗剤量不足を常時監視できるような状態とはなっていない。そのため、使用者は洗剤切れが発生する前に洗剤タンクに洗剤を補給することはできず、洗剤切れによる泡なし洗浄が発生して初めて洗剤切れを認識することが通例である。
また、洗浄の際にボウル部内を視認することなく立ち去る使用者にとっては、泡発生の有無を確認することは当然になく、よってその場合には泡なし洗浄が継続することもある。
本開示は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、洗剤切れを自動で判断する洋風便器装置および便座装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本開示の洋風便器装置は、排泄物を受けるボウル部と、前記ボウル部の溜め水面に泡を供給するための洗剤を収容する洗剤タンクと、光学センサと、前記洗剤タンクの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部と、を備え、前記光学センサの撮像範囲には、前記ボウル部内の溜め水面が含まれており、前記洗剤切れ判断部は、封水状態において前記光学センサで撮像された前記溜め水面の画像にもとづいて前記溜め水面の泡量を検知し、検知した泡量が基準量に到達していない場合に洗剤切れと判断して該洗剤切れを報知することを特徴とする。
本開示の便座装置は、排泄物を受けるボウル部と、該ボウル部の溜め水面に泡を供給するための洗剤が溜められた洗剤タンクと、を有する便器ユニットに組み付けられることで洋風便器装置を構成する便座装置であって、光学センサと、前記洗剤タンクの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部と、を備え、前記光学センサの撮像範囲には、前記ボウル部内の溜め水面が含まれており、前記洗剤切れ判断部は、封水状態において前記光学センサで撮像した前記溜め水面の画像にもとづいて前記溜め水面の泡量を検知し、検知した泡量が所定量に達していない場合に洗剤切れと判断して該洗剤切れを報知することを特徴とする。
本開示の洋風便器装置および便座装置は前述した構成とされているため、洗剤切れを装置自体が自動で判断することができる。
本開示の一実施形態に係る洋風便器装置の基本ブロック図である。 同洋風便器装置の概略縦断面図である。 (a)は同洋風便器装置の概略斜視図、(b)は局部洗浄部の洗浄ノズルの部分側面図である。 (a)(b)は、同洋風便器装置における光学センサおよび照明部の設置位置の2例を示す図であり、(a)は模式平面図、(b)は模式縦断面図である。 同洋風便器装置の排泄物撮像を含む動作流れを示す基本フローチャートである。 同洋風便器装置の一動作態様(異物混入判断)を示すフローチャートである。 同洋風便器装置の一動作態様(ノズル汚れ判断)を示すフローチャートである。 同洋風便器装置の一動作態様(洗剤切れ判断)を示すフローチャートである。 同洋風便器装置の一動作態様(詰まり判断)を示すフローチャートである。 本開示の他の実施形態に係る洋風便器装置およびそれに用いられる便座装置の基本ブロック図である。 同洋風便器装置の概略縦断面図である。
以下に、本開示の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
まず、本実施形態に係る洋風便器装置1の概略基本構成について記述する。
本洋風便器装置1は、排泄物を受けるボウル部44と、ボウル部44の溜め水面に泡を供給するための洗剤を収容する洗剤タンク55aと、光学センサ21と、洗剤タンク55aの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部13と、を備えている。光学センサ21の撮像範囲には、ボウル部44内の溜め水面Aが含まれている。洗剤切れ判断部13は、封水状態において光学センサ21で撮像された溜め水面の画像にもとづいて溜め水面Aの泡量を検知し、検知した泡量が基準量に到達していない場合に洗剤切れと判断して洗剤切れを報知する。
洋風便器装置1は、前記の洗剤切れ判断機能に加え、ボウル部44で受ける排泄物を撮像する機能を有してもよく、さらにつぎの3つの機能を備えたものであってもよい。3つの機能は、ボウル部44への異物混入を判断する機能、局部洗浄部32の洗浄ノズル32aの汚れを判断する機能およびボウル部44の詰まりを判断する機能とされる。
排泄物を撮像する機能を有する洋風便器装置1としては、排泄物を受けるボウル部44と、光学センサ21と、排泄物画像制御部10と、を備えればよい。光学センサ21はボウル部44内に落下する排泄物を撮像する構成とされたものであればよい。排泄物画像制御部10は、撮像した排泄物画像を保存したり、排泄物画像を他の端末に転送したり、排泄物画像にもとづいて種々の分析を行ったりする構成であればよい。
異物混入判断機能を有する洋風便器装置1としては、排泄物を受けるボウル部44と、便座43と、着座センサ23と、人感センサ22と、光学センサ21と、ボウル部44へ異物Eが混入されたことを判断する異物混入判断部11と、を備えればよい。また、光学センサ21はボウル部44内への落下物を撮像する構成とされたものであればよい。異物混入判断部11はつぎのような構成であればよい。つまり、人感センサ22が人を検知しており、かつ着座センサ23が着座を検知していない状態の場合に、光学センサ21が撮像した撮像画像にもとづいて落下物が異物Eか否かを判断し、異物Eと判断した場合に異物混入を報知する構成であればよい。
洗浄ノズル32aの汚れ判断機能を有する洋風便器装置1としては、排泄物を受けるボウル部44と、洗浄ノズル32aを有する局部洗浄部32と、光学センサ21と、洗浄ノズル32aの汚れを検知する汚れ判断部12と、を備えればよい。また、光学センサ21の撮像範囲には、洗浄ノズル32aの噴出水の噴出状態が含まれていればよい。汚れ判断部12は、光学センサ21で撮像した噴出状態の画像にもとづいて噴出量を検知し、検知した噴出量が基準量に到達していない場合にノズル汚れありと判断し、ノズル汚れありを報知する構成であればよい。
詰まり判断機能を有する洋風便器装置1としては、排泄物を受けるボウル部44と、光学センサ21と、ボウル部44の詰まりを検知する詰まり判断部14と、を備えればよい。また、光学センサ21の撮像範囲には、ボウル部44内の溜め水面Aが含まれていればよい。詰まり判断部14は、封水状態において光学センサ21で撮像した溜め水面Aの画像にもとづいて溜め水面Aの水位を検知し、検知した水位が基準レベルより高い場合に詰まりと判断し、詰まりを報知する構成であればよい。
本実施形態に係る洋風便器装置1は、前記5機能をすべて備えている。これらの機能を実現するために利用する光学センサ21としては、全機能に共通のものを用いることができる。
ついで、本洋風便器装置1の詳細な構成について記述する。
洋風便器装置1は、図1に示すように、コンピュータ処理の中核をなすCPU5を備えている。CPU5は各種のプログラムの実行制御を行い、プログラムの実行により以下の各部の動作の制御、監視をする。また、洋風便器装置1は種々のタイマー処理(周期処理やディレイ処理)を担う計時部7を備えている。
洋風便器装置1は、前記5機能の動作を実行するために、排泄物画像制御部10、異物混入判断部11、汚れ判断部12、洗剤切れ判断部13および詰まり判断部14を備えている。各部はプログラムなどで構成され、CPU5との協働により各機能の動作が実行される。また、排泄物画像制御部10は、光学センサ21が撮像した排泄物画像にもとづいて排泄物分析情報を生成する分析部10aを備えている。
洋風便器装置1は、光学センサ21、人感センサ22、着座センサ23などの各種検知部を備えている。光学センサ21は前記5機能を実行するために種々の対象を撮像するための画像センサ(電子カメラ)等とされる。なお本実施形態では、光学センサ21は前記5機能に共通のものが使用されるが、個別に設けられたものであってもよい。
人感センサ22は、例えば赤外線センサで構成され、トイレ室内の人の有無を検知し、センサのオフからオンへの状態変化でトイレ室への入室タイミングを検出し、オンからオフへの状態変化で退室タイミングを検出することを可能としている。
着座センサ23としては、例えば便座43に内装された着座/離座を検知する荷重センサや、便座43の回転軸の近傍より着座/離座を検知する赤外線センサなどが挙げられる。着座センサ23により検出された着座は後述する便器洗浄部31に対するトリガーとして作用する。この着座によるトリガーは、後述する大便用洗浄ボタンおよび小便用洗浄ボタンとともに洗浄指示手段を構成する。
なお、光学センサ21の詳細については、図4の説明とともに後述する。また、排泄物分析のために光学センサ21が用いられるが、臭いセンサや電波センサなどの種々のセンサをさらに設けでもよい。
また、各種検知部20としては、便蓋42の開/閉位置での停止を検知する便蓋開閉検知部24および便座の開/閉位置での停止を検知する便座開閉検知部25も含まれる。
洋風便器装置1は、光学センサ21で撮像するボウル部44内を照らす照明部26を備えている。
洋風便器装置1は、種々の事象を使用者に報知するための報知部27を備えている。報知の態様としては、例えばブザー鳴動や合成音声出力、LED表示などであればよい。また、通信部28を介した携帯端末(不図示)への送信で報知する構成であってもよい。通信部28としては、例えば赤外線、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fiによる通信が可能な近距離通信部、インターネットを介した遠距離通信部の一方または両方で構成されればよい。
洋風便器装置1は記憶部29を備えている。記憶部29には、光学センサ21が撮像した画像データや分析データなどの種々のデータが保存されるほか、撮像画像と比較するための基準画像29aが保存されている。基準画像29aとしては例えば、ノズル汚れ判断のための比較画像、洗剤切れ判断のための比較画像、詰まり判断のための比較画像が含まれる。
洋風便器装置1は操作部30を備えている。操作部30は、洗浄の指示をCPU5およびプログラムを介して便器洗浄部31に対して出力する大便用洗浄ボタンおよび小便用洗浄ボタン(いずれも不図示)を備えている。また操作部30として、便座43を電動で開閉させるための便座操作部、便蓋42を電動で開閉させるための便蓋操作部(いずれも不図示)が設けられている。
操作部30には、その他の各種の操作や設定などができる操作スイッチや操作ボタンなどが設けられている。なお、操作部30は本体操作部(不図示)、リモコン(不図示)のいずれにも配されていることが望ましい。リモコンとしては赤外線通信のものが好適に用いられる。
洋風便器装置1は、便器洗浄部31および局部洗浄部32をさらに備えている。これらについて、およびその他構造の各部について、図2および図3を参照しながら説明する。
洋風便器装置1は、トイレ空間内の床や壁などに固定される腰掛式の便器装置である。この洋風便器装置の本体部は、上方に向けて開口したボウル部がスカート部41に囲まれるように内装され、ボウル部44の上側にはボウル部44の開口面に対し起倒自在とし、相互に同一の回転軸とした便蓋42、便座43を備えている。便蓋42および便座43は電動または手動で開閉動作をなす。電動での動作は、操作部30に設けられた各開閉操作部(不図示)からの指示信号にもとづき各駆動部(不図示)が動作する。
スカート部41の内部空間には、給水口46からボウル部44内に洗浄水を供給しボウル部44内を洗浄する便器洗浄部31の機構部が配されている。この機構部は給水機構と排水機構とを有する。
給水機構は、給水口46と、水道管から供給される洗浄水をボウル部44内に給水口46を通じて供給する洗浄水供給路47と、洗浄水供給路47の途中に配されている、ボウル部44への洗浄水を供給または遮断する給水弁48とを備えている。
本実施形態に係る洋風便器装置1の排水機構は、可動式のトラップ49を有した構造である。このトラップ49は、駆動機構50によって回動されて排水状態または封水状態を形成する。図例のトラップ49は溜め水が封水状態の場合の位置にあり、排水状態ではトラップ49の開放端側の排水口49aが排出口52を向くように回転動作する。
なお、トラップ49はトラップケース51に囲まれて、汚水や臭気が外部に漏れないようになっている。または排水機構としては、サイホン式やサイホンゼット式、サイホンボルテックス式、洗い落とし式などであってもよい。
また図例では、洋風便器装置1が、水洗タンク(ロータンク)を備えていない、水道直結式のタンクレスタイプとされた例を示しているが、水洗タンクを備えた構成としてもよい。
さらに、洗浄水供給路47において、給水弁48の下流側(給水口46側)には、洗剤と気泡とを洗浄水に混合し、泡Bを形成させる泡形成部54が設けられている。本洋風便器装置1において、泡形成部54は、洗浄水に気泡を混合させる気泡混合部56と、洗剤タンク55aから洗剤を取り出して洗浄水に混合させる洗剤混合部55とで構成されている。
本洋風便器装置1では、洗浄指示手段による洗浄指示があったときには、泡形成部54によって泡Bが洗浄水に混合され、その混合洗浄水がボウル部44へ供給されて溜め水(封水)状態とする動作が実行される。
気泡混合部56は、ベンチュリ構造を有する急圧変部56aと気体供給弁56bとを備え、内部に洗浄水供給路からの洗浄水が流れる洗浄水流路(不図示)が形成されている。
これらにより、せん断力が気体とジェット噴流の洗浄水との境界面に発生して、気泡が生成される。さらに気泡混合部56では、洗浄水流路を流れる洗浄水によって負圧が発生し、気体供給弁56bから供給された気体をエゼクター効果で洗浄水流路に流れる洗浄水に効率的に混入させることができる。
洗剤混合部55は、洗浄水供給路47に所定量の洗剤を混入させる。洗剤混合部55は、洗剤を貯留する洗剤タンク55aと、洗浄水供給路47に接続されている洗剤供給路55cと、洗剤供給路55cの途中に配され、洗浄水供給路47への洗剤の供給または遮断をする洗剤供給弁55bとを備えている。
本実施形態において、洗剤は界面活性剤である。また、洗浄水にさらに芳香剤が混入されるように、洗剤には芳香剤が混合されていてもよい。本実施形態においては、洗剤混合部55は、気泡混合部56の下流側に配されているが、気泡混合部56の上流側に配されてもよい。洗剤と気泡とが混入された洗浄水は、洗浄水供給路47の給水口46からボウル部44内へ吐出される。
このようにして、洗剤と気泡が混入された洗浄水がボウル部44に供給されると、気泡がボウル部44の内表面に衝突する。このとき、気泡の破裂に伴い生じる超音波により、ボウル部44内の汚れが落とされる。さらに、洗剤が洗浄水に供給されているので、ボウル部44の内表面がより一層洗浄される。
ボウル部44に供給された洗剤と気泡による泡Bは、封水状態の溜め水面Aの上に留まる。この泡Bは、時間の経過とともに泡量が徐々に減少していく。泡Bが溜め水面A上に留まっている間には、その泡Bがボウル部44の内表面を洗浄、保護する。
つぎに、局部洗浄部32の詳細について、図2および図3(a)(b)を参照しながら説明する。
局部洗浄部32は、ノズルケース32bと、そこに収容された洗浄ノズル32aとを有している。ノズルケース32bはボウル部44のリム部45の後部(便座43の軸部近傍)に設けてあり、リム部45には回転自在に支持されたノズル蓋45aが開閉可能に設けられている。洗浄ノズル32aは、ノズルケース32bより出没自在とされ、ノズル蓋45aを内側より押し開け、突出してボウル部44の中央側に進出して停止し、ノズル口32cより噴出水Cを噴出する。
局部洗浄部32に使用される洗浄水としては水道水が用いられ、例えば洗浄水供給路から分岐した局部洗浄水供給路(不図示)を介して供給されるように構成されている。
局部洗浄部32の洗浄ノズル32aの進退動作は、操作部30の局部洗浄操作によりなされる。具体的には、使用者が排泄後に局部洗浄操作をすると洗浄ノズル32aがボウル部44の中央側に進出し、所定の位置で停止して、洗浄停止操作がされるまで噴出水Cによる洗浄動作を実行する。なお、本実施形態の局部洗浄部32は、洗浄動作の前後のタイミングに洗浄ノズル32a自体を洗浄するためのノズル洗浄動作が実行される。
つぎに、光学センサ21の詳細の構成および取付位置について、図4(a)(b)を参照しながら説明する。
光学センサ21は、画像センサ(電子カメラ)と、電子カメラの制御をなす制御回路(不図示)とを有している。制御回路は、受光素子(不図示)に対して、20回~120回/秒の間隔、望ましくは20回~240回/秒の間隔で電子シャッタを開く制御を行って撮影する構成とされている。
この光学センサ21は、ボウル部44などの種々の位置に設置されればよく、例えば図4(a)(b)に示すように、便座43の下面側のリム部45(図2参照)の空洞内や近傍などの種々の位置に配されればよい。
本実施形態では、図4(a)に示すように、光学センサ21は例えば、リム部45における便座43の回動軸近傍で、かつ局部洗浄部32の隣接部位に設けられている。照明部26は、その光学センサ21の、局部洗浄部32とは反対側の隣接部位に設けられている。照明部26は、撮像のためにボウル部44内を照らすためのものであり、後述するように撮像対象により照明のタイミングは異なるが、例えば着座中や便蓋42の閉状態などにおいて照明するように制御されればよい。
これらの光学センサ21は、前述したように、その撮像範囲としてボウル部44内の溜め水面A、特に封水状態の溜め水面Aが含まれる。さらに、ボウル部44内への落下物、特にリム部45よりも下方で溜め水面Aよりも上方に位置する落下中の物が撮像されればよい。またさらに、撮像範囲としては、洗浄ノズル32a(図3参照)の噴出水Cの噴出状態が含まれればよい(以上、図4(b)参照)。
ようするに光学センサ21の撮像対象として、落下中の排泄物(便D)、ボウル部44内へ混入される異物E、洗浄ノズル32aによる噴出水Cの噴出状態、溜め水面Aの泡Bの状態および封水状態における溜め水面Aの水位、が含まれる。
また、撮像対象の排泄物として、ボウル部44の内底に排泄された便Dや、男子立位の排泄中の尿を含んでもよい。したがって、光学センサ21としては、リム部45の上方位置より、ボウル部44の内底までを撮像範囲とするものであってもよく、複数の光学センサ21を組み合わせることでそのような撮像範囲をカバーしてもよい。
つぎに、(1)排泄物画像の撮像、(2)異物混入判断、(3)ノズル汚れ判断、(4)洗剤切れ判断、(5)詰まり判断の各機能について、図5~図9を参照しながら説明する。
ここで、(1)の機能は、撮像対象物をボウル部44で受ける排泄物(便D)としたものである。(2)の機能は、ボウル部44で受ける撮像対象物を異物Eとしたものである。(3)の機能は、撮像対象物を洗浄ノズル32aの噴出水Cとしたものである。(4)の機能は、撮像対象物をボウル部44内の溜め水面A上の泡Bとしたものである。(5)の機能は、撮像対象物を溜め水面Aの水位としたものである。
図5は、(1)~(5)の機能の各実行タイミングの例を時系列に示したフローチャート(ステップS1~S9)である。
人感センサ22のオフからオンへの状態変化タイミングでトイレ室への人の入室が検知されると、排泄物画像の撮像のための光学センサ21による連続撮像が開始される(図5のステップS1、S2)。連続撮像は人の退室(人感センサ22のオンからオフへの状態変化タイミング)が検知されるまで実行される。
本実施形態の洋風便器装置1では、この入室から退室までの間に、(1)排泄物画像の撮像(排泄物画像制御)(図5のステップS3)、(2)異物混入判断(図5のステップS4)、(3)ノズル汚れ判断の各機能(図5のステップS5)の動作が実行される。なお、これらの個々のタイミングは相互に異なり、各部の説明において後述する。
(4)洗剤切れ判断の機能(図5のステップS7)の動作は、便器洗浄の際に封水状態でボウル部44内に供給される泡Bの状態(泡量)を検出するものであるため、泡Bが徐々に減少していくことを考慮して泡Bの投入の初期の状態で実行されることが望ましい。また、(5)詰まり判断の機能(図5のステップS8)の動作は、便器洗浄の際に封水状態でボウル部44内に供給される洗浄水の水位を検出するものであるため、洗浄後の初期の状態で実行されることが望ましい。
本実施形態では、これらは連続撮像が停止する退室タイミング(図5のステップS6)や離座タイミングと同時またはその所定時間(例えば数秒)後に実行される。離座タイミングで便蓋42が閉じるものでは便蓋42の閉をトリガーとして、これらの機能が実行されるようにしてもよい。
また、光学センサ21の連続撮像は退室タイミングまでとはせず、(4)洗剤切れ判断、(5)詰まり判断のいずれか遅いほうの終了時までとしてもよい。つまり、本洋風便器装置1は前記5機能の実行において同一の光学センサ21を用いるため、光学センサ21が全機能に効率的に利用されるように、連続撮像の駆動/停止が必要以上に繰り返されないように使用することが望ましい。
以下に各機能の動作について説明する。
(1)排泄物画像制御
まず、人がトイレ室に入り、その入室者を人感センサ22が検知すれば、光学センサ21によるボウル部44内の連続撮像が開始される。人感センサ22により退室が検知されるまでの間、例えば100msec周期など所定周期で、光学センサ21が撮像した排泄物画像が取り込まれ、その排泄物画像は日時とともに記憶部29に順次保存されていく。なお、排泄物が写っている画像だけが保存されるようにしてもよい。
光学センサ21によるボウル部44内の撮像は、入室/退室のタイミングに代えて、着座センサ23のオンのタイミングで開始し、オフのタイミングで停止するようにしてもよい。
入室者が排泄すれば、排泄物画像にもとづいて分析部10aが排泄物分析情報を生成し、その情報も排泄物画像に対応させて記憶部に保存される。排泄物分析情報には臭いセンサや電波センサで検出した情報をもとにして生成した情報が含まれてもよい。
排泄物分析情報としては、便Dの場合には性状や量、尿の場合には量や排尿時間などが含まれたものであってもよい。便Dの性状としては、ブリストル便性状分類(コロコロ便、硬い便、やや硬い便、普通便、やや柔らかい便、泥状便、水様便)で分類したものを検出することが望ましい。排便量や尿量、排尿時間は排泄物画像、画像枚数などで算出することができる。
このような排泄物分析情報は、その後、人感センサ22による退室のタイミングで通信部28を介して管理サーバ(不図示)に送信されればよい。
また、排泄物画像や排泄物分析情報は、通信部28を介して携帯端末(不図示)に保存されたり、USB接続部(不図示)を介してUSB(不図示)に保存されたりできるようにしてもよい。なお、排泄物画像は使用者のプライバシーに関するものであるため、携帯端末への送信に際して識別情報にもとづく承認が必要とされることは言うまでもない。
このように排泄物画像や排泄物分析情報が使用者ごとに紐づけられ保存されれば、それらにもとづき健康状態を把握することができる。また、それらの情報が医療機関などの管理サーバ(不図示)に保存されれば、診療に利用することもできる。
(2)異物混入判断
異物混入判断は、前述したように入室から退室までの間の連続撮像中になされればよく、異物混入判断部11が例えば100msec周期など所定周期で動作してボウル部44内への異物混入を監視すればよい。以下、図6のフローチャート(ステップS100~S110)に沿って説明する。
まず、光学センサ21が連続撮像した直近の画像が取り込まれ、その画像データにより落下物の有無が判別される(ステップS100~S102)。落下物がなければ動作は終了する(ステップS102のN、S110)。落下物があれば、人感センサ22により人を検知した状態であるか否かを判別し、さらに着座センサ23により便座43へ着座しているか否かを判別する(ステップS102のY、S103、S104)。人感検知中ではない場合、着座中である場合には動作は終了する(ステップS103のN、S104のY、S110)。なお、落下物の有無を判断する画像としては、異物混入判断部11の実行タイミングの直近の複数枚の画像で判断するようにしてもよい。
人感検知中であり、かつ着座中でなければ、つまり人が入室中であり、かつ人が便座43に着座していなければ、落下物は着座における排泄物(便Dや座位での尿)以外の物(異物候補)であると判断される(ステップS103のY、S104のN)。その場合、詳細判断が実施される(ステップS103のY、S104のN、S105)。
詳細判断は、トイレットペーパーおよび男子立位での尿を異物Eより除外する判断であり、撮像画像内で認識された落下物の色、大きさ、形状の少なくとも1つで判断されればよい。トイレットペーパーは、例えば色(白色などの淡色)や大きさ(便Dよりも幅が大)などで判断されればよい。尿は、例えば形状(便Dよりも細長い)や色(半透明)で判断されればよい。
落下物がトイレットペーパーまたは立位での尿と判断されれば、その落下物は異物Eではないと判断され、動作は終了する(ステップS106のN、S110)。落下物が異物である場合はボウル部44に異物Eが混入されたものと判断され、その旨が報知部を通じて報知され、洗浄禁止モードに設定され、動作は終了する(ステップS107のN、S108~S110)。
なお、異物Eではない物として、トイレットペーパーや立位での尿以外の物も想定される。その物についても、色、大きさ、形状の少なくとも1つで判断されるようにすればよい。また、異物Eではない物を比較画像として登録しておき、撮像画像と比較画像との比較によって異物Eであると決定するようにしてもよい。
報知の態様としては、ブザー鳴動やランプ点滅が挙げられる。通信部28を介して携帯端末へ通知する報知態様であってもよく、またそれらを組み合わせてもよい。携帯端末への通知は、近距離通信部、遠距離通信部の一方または両方を通じてなされればよい。
洗浄禁止モードは、洗浄指示があった場合でも、便器洗浄つまりボウル部44に対する洗浄水の供給およびトラップ49の動作にもとづくボウル部44からの排水がともになされないモードである。なお、洗浄禁止モードに設定変更をしない動作構成であってもよい。
また、洗浄禁止モードは、操作部30にモードリセットボタン(不図示)などを設けて、異物除去後のモードリセットボタンの操作で洗浄禁止モードが解除されることが望ましい。ブザー鳴動やランプ点滅についても、モードリセットボタンの操作がなされるまで連続動作をすることが望ましい。
このような異物混入判断動作によれば、異物がボウル部44内に混入されれば、その混入タイミング直後に異物混入が報知されるため、使用者は異物混入があったことを即座に知ることができる。その結果、使用者は異物混入に対し早めに対処でき、異物によるボウル部44の詰まりを未然に防止することができる。
なお、本実施形態では、異物混入判断は入室から退室までの間に起動される動作(図5参照)であるため、図6の所定周期処理においては人感検知中か否かは判断されなくてもよい。
また、異物候補を検出するための条件として便蓋開閉検知部24による便蓋42の開状態を付加してもよい。なお、光学センサ21の撮像範囲がリム部45よりも下方に限定されているものでは、便蓋42が閉じていれば落下物は撮像画像に含まれないため、便蓋42の開状態を条件としなくてもよい。
(3)ノズル汚れ判断
ノズル汚れ判断は、前述したように入室から退室までの間の連続撮像中になされればよく、汚れ判断部12が局部洗浄の開始のタイミングで動作すればよい。以下、図7のフローチャート(ステップS200~S210)に沿って説明する。
まず、人が便座43に着座中に洗浄操作がされると、洗浄ノズル32aがボウル部44の中央方向に進出し、局部に向けた洗浄ノズル32aからの洗浄水の噴出を開始する(ステップS200~S202)。その噴出中の所定時間の間に、ボウル部44内を撮像中の光学センサ21により撮像された画像が取り込まれ、記憶部29に格納された基準画像29aと比較され、汚れの有無が判断される(ステップS203~S205)。
なお、ノズル汚れ判断は局部洗浄部32による洗浄中の撮像画像を使用するものであるため、つまり便座43への着座中にボウル部44内を撮像するため、着座中には照明部26でボウル部44内を照らし出すことが望ましい。
基準画像29aは局部洗浄における適正な噴出状態(噴出量)を撮像した画像データであり、撮像画像と基準画像29aの噴出状態を比較することで、そのタイミングの噴出量が適正な噴出量に達しているかどうかが判断される。例えば噴出水の噴出高さ、噴出幅などを比較することで基準量への到達/未達を判断することができる。なお、基準画像29aは実際に撮像した画像データでなくてもよく、例えば合成により生成した画像データであってもよい。
なお、光学センサ21は、洗浄ノズル32aからの噴出水Cの噴出中において、20回~240回/秒程度の割合で連続撮像している。そのため、前記所定時間中の連続撮像画像より複数のデータを取り出し、それらのデータのそれぞれについて基準画像29aと比較することが望ましい。
噴出水Cの噴出量が基準の噴出量に達してなければ汚れありと判断される(ステップS205のY)。その場合には、汚れありが報知部27を通じて報知され、洗浄ノズル32aに対する特殊洗浄モードの洗浄が実行され、特殊洗浄が終了すれば、局部洗浄が再開され、動作は終了する(ステップS206~S210)。汚れなしと判断された場合は局部洗浄が継続され、動作は終了する(ステップS205のN、S209、S210)。
撮像画像により噴出水がほとんど出ていないような汚れと判断された場合、特集洗浄を実行した後、あるいは特殊洗浄をすることなく、洗浄ノズル32aを退入させてもよい。
報知の態様としては、ブザー鳴動やランプ点滅が挙げられる。通信部28を介して携帯端末へ通知する報知態様であってもよく、またそれらを組み合わせてもよい。携帯端末への通知は、近距離通信部、遠距離通信部の一方または両方を通じてなされればよい。
特殊洗浄モードとは、局部洗浄の前後に実行されるノズル洗浄と同様の、洗浄ノズル自体を洗浄する洗浄であり、局部洗浄位置よりも後方位置(例えばノズル洗浄位置)でなされることが望ましい。特殊洗浄モードとしては例えば、通常のノズル洗浄よりも長時間行う洗浄や、単位時間当たりの水量を多くする洗浄、洗剤を使用する洗浄などが挙げられる。
したがって、汚れありと判断され特殊洗浄が行われる場合には、洗浄ノズル32aはいったん後退し、特殊洗浄が終わった後に局部洗浄のために所定位置まで前進する。なお、特殊洗浄が完了した後に再度、光学センサ21で撮像して、汚れが除去されたかどうかを確認してもよい。
本実施形態では、ノズル汚れ判断は以上のように使用者の局部洗浄の際に実行されるが、局部洗浄の前後などに実施されるノズル洗浄の際に実行されるようにしてもよい。すなわち、ノズル洗浄の噴出状態の撮像画像で噴出量が適正か否かを判断するようにしてもよい。その場合は、比較対象とされる基準画像として、ノズル洗浄の適正な噴出量を撮像した画像であることは言うまでもない。
このようなノズル汚れ判断動作によれば、洗浄ノズル32aの汚れを使用者が実際に局部洗浄を行う際に発見することができる。また、噴出状態の画像で汚れの有無を判断するため、使用者は噴出異状につながる汚れを迅速に知り得、早めに対処することができる。
また、洗浄ノズル32aの表面上の汚れの画像を用いるものであれば、噴出異状につながる汚れが検出できなかったり、噴出異状にならない汚れを検出したりするが、本実施形態のものによれば、噴出異状に直接的につながる汚れを発見することができる。
さらに、汚れありと判断された場合に、報知に加え、特殊洗浄を実行して汚れ除去対策がとられるため、この特殊洗浄により洗浄ノズルを清浄化できれば、局部洗浄を即座に再開することもできる。
(4)洗剤切れ判断
洗剤切れ判断は、前述したように人の退室タイミング後または離座タイミング後などになされればよい。なお、本図例の動作は、光学センサの連続撮像は退室タイミングで停止されたことを前提としている。以下、図8のフローチャート(ステップS300~S307)に沿って説明する。
まず、照明部26がオンされ、光学センサ21によりボウル部44内の撮像がなされ、ついで照明がオフされる(ステップS300~S303)。この場合の撮像は所定時間の連続撮像とされる。このときに光学センサ21より取り込んだ撮像画像と、記憶部29に保存されている基準画像とを比較することで、泡Bが基準量へ到達しているか否かが判断される(ステップS304)。
泡Bの適正量を判断するポイントとしては、溜め水面A上の泡Bの切れ目の有無、泡Bの表面積、泡Bのない部分の面積、泡Bの切れ目における泡Bの厚みなどが判断材料として挙げられ、これらにもとづく基準画像29aが準備されればよい。また、基準画像29aと比較するのではなく、溜め水面A上の泡Bの切れ目の有無、泡Bの表面積、泡Bのない部分の面積、泡Bの切れ目における泡Bの厚みなどで泡量を数値で算出し、基準数値と比較するようにしてもよい。
泡量が基準量に到達していないと判断されれば、洗剤タンク55aの洗剤が切れていると判断され、その旨が報知部27より報知され、動作は終了する(ステップS305のY、S306、S307)。洗剤切れと判断されなければ動作は終了する(ステップS305のN、S307)。
報知の態様は、使用者がすでに退室していることを考慮すれば、ブザー鳴動や、通信部28(望ましくは遠距離通信部)を介した携帯端末への通知、またはこれらの組み合わせとすることが望ましい。
このような洗剤切れ判断動作によれば、洗剤切れを人が洗剤タンク55aを直接確認することなく、洗剤の補充タイミングを知ることができる。また、装置自らが自動で洗剤切れを判断する構成であるため、人が洗剤タンク55aを直接確認する手間を減らすことができ、洗剤タンク55aへの洗剤のタイムリーな補充を行うことができる。
本図例の動作は光学センサ21を再起動する手順であるが、光学センサ21による連続撮像が継続中に実行されるものであってもよい。その場合は、本判断の実行タイミングで撮像データが取り込まれるだけでよい。例えば直近の複数の画像データで泡量の検出がなされるようにしてもよい。
(5)詰まり判断
詰まり判断は、前述したように人の退室タイミング後または離座タイミング後などに開始されればよい。なお、本図例の動作は、光学センサ21の連続撮像は退室タイミングで停止されたことを前提としている。以下、図9のフローチャート(ステップS400~S411)に沿って説明する。
まず、照明部26がオンされ、光学センサ21によりボウル部44内が撮像され、ついで照明がオフされる(ステップS400~S403)。この場合の撮像は所定時間の連続撮像とされる。このときに光学センサ21より取り込んだ撮像画像データと、記憶部29に保存されている基準画像29aとを比較することで、ボウル部44内の水位が基準レベルを超過しているか否かが判断される(ステップS404)。
基準画像29aとしては、ボウル部44に取り付けた光学センサ21であらかじめ撮像した適正な水位の画像が用いられればよく、基準レベルは適正レベルの上側の閾値とされればよい。
水位が基準レベルを超えていると判断されれば、ボウル部44やトラップ49などに詰まりが発生していると判断され、その旨が報知部27より通知され、洗浄禁止モードに設定され、動作は終了する(ステップS405のY、S406、S407、S411)。
報知の態様は、使用者がすでに退室していることを考慮すれば、ブザー鳴動や通信部28(望ましくは遠距離通信部)を介した携帯端末への通知、これらの組み合わせとすることが望ましい。また、人が入室した際に異状がわかるように、ランプ点滅による報知を継続させてもよい。
洗浄禁止モードは、洗浄指示があった場合でも、便器洗浄つまりボウル部44に対する洗浄水の供給およびトラップ49の動作にもとづくボウル部44からの排水がなされないモードである。なお、洗浄禁止モードに設定変更をしない動作構成であってもよい。
また、洗浄禁止モードは、操作部30にモードリセットボタン(不図示)などを設けて、詰まりの解消後のモードリセットボタンの操作で洗浄禁止モードが解除されることが望ましい。ブザー鳴動やランプ点滅についても、モードリセットボタンの操作がなされるまで連続動作をすることが望ましい。
詰まりと判断されなければ、つぎに撮像画像データと、他の基準画像29a(破封レベルを示す画像)とを比較することで、ボウル部44内の水位が破封レベル(下限レベル)に達しているか否かが判断される(ステップS408)。
この場合の基準画像29aとしては、ボウル部44に取り付けた光学センサ21であらかじめ撮像した破封レベルの水位の画像が用いられればよい。ここで破封レベルは、実際に破封する水位よりもやや高めに設定されたレベルであってもよい。
水位が破封レベルに未達であると判断されれば、破封であると判断され、追加給水、破封している旨の通知のすくなくとも一方が実行され、動作は終了する(ステップS409のY、S410、S411)。破封と判断されなければ動作は終了する(ステップS409のN、S411)。
このような詰まり判断動作によれば、水位異状を簡易に判断できるため、詰まりを迅速に判断することができる。また、記憶部29に過去の複数の画像データが保存されていれば、それらにもとづいて水位レベル上昇の要因を調査することもできる。
また、本実施形態では、画像を用いて破封レベルのチェックも行っているため、詰まりの際の対応のみならず、破封の対処も迅速になされる。
本図例の(4)洗剤切れ判断と(5)詰まり判断の各動作は、まず光学センサ21を再起動する手順であるが、光学センサ21による連続撮像が継続中に実行されるものであってもよい。例えば、退室タイミングで光学センサ21による連続撮像を停止せずに、退室後の(4)と(5)の動作において撮像画像を取り込んだ後に連続撮像を停止してもよい。
本洋風便器装置1は、以上の(1)~(5)の動作に光学センサ21による画像を用いたものであり、かつ同一のものを利用した構成である。そのため、光学センサ21を効率的に活用することができる。例えば、排泄物撮像用に備えた光学センサ21を洗剤切れ判断用にも流用することで、健康管理機能と洗剤切れ監視機能とを有する多機能便器の製造コストを低減化できる。
以上に示した洋風便器装置1は便蓋42、便座43を一体としたものであるが、便蓋42、便座43を一体にした便座装置60を便器ユニット61に後付け可能とした洋風便器装置1Aでもよい(図10および図11参照)。以下、図10および図11にもとづいて説明する。
この洋風便器装置1Aは、図1のものとおおむね同様の構成各部を備えている。また本実施形態では、これらの構成各部のうち人感センサ22、操作部30、便器洗浄部31、および局部洗浄部32は、便器ユニット61に設けられている(図10参照)。なお、洋風便器装置1Aの詳細構造および動作については図2~図9のものと同様であるため、その説明は省略する。
便座装置60の基本構成を以下に記述する。
この便座装置60は、排泄物を受けるボウル部44と、ボウル部44の溜め水面Aに泡を供給するための洗剤が溜められた洗剤タンク55aと、を有する便器ユニット61に組み付けられることで洋風便器装置1Aを構成する。便座装置60は、光学センサ21と、洗剤タンク55aの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部13と、を備えている。光学センサ21の撮像範囲には、ボウル部44内の溜め水面Aが含まれている。洗剤切れ判断部13は、封水状態において光学センサ21で撮像した溜め水面Aの画像にもとづいて溜め水面Aの泡量を検知し、検知した泡量が所定量に達していない場合に洗剤切れと判断して洗剤切れを報知する。
また、光学センサ21、洗剤切れ判断部13の一方は、便座装置60に代えて便器ユニット61に設けられたものとしてもよい。
本洋風便器装置1Aは、前記の洗剤切れ判断機能に加え、ボウル部44で受ける排泄物を撮像する機能を有してもよく、さらにつぎの3つの機能を備えたものであってもよい。3つの機能は、ボウル部44への異物混入を判断する機能、局部洗浄部32の洗浄ノズル32aの汚れを判断する機能およびボウル部44の詰まりを判断する機能とされる。
排泄物を撮像する機能を有する洋風便器装置1Aとしては、排泄物を受けるボウル部44と、光学センサ21と、排泄物画像制御部10と、を備えたものであればよい。光学センサ21はボウル部44内に落下する排泄物を撮像する構成とされたものであればよい。排泄物画像制御部10は排泄物画像を保存したり、他の端末に転送したり、排泄物画像にもとづいて種々の分析を行ったりする構成であればよい。
異物混入判断機能を有する洋風便器装置1Aの便器ユニット61としては、排泄物を受けるボウル部44と、人感センサ22と、を備えるものであればよく、この便器ユニット61につぎに説明する便座装置60が組み付けられればよい。
異物混入判断機能を有する洋風便器装置1Aの便座装置60としては、光学センサ21と、着座センサ23と、ボウル部44へ異物Eが混入されたことを判断する異物混入判断部11と、を備えたものであればよい。また、光学センサ21はボウル部44内への落下物を撮像する構成とされたものであればよい。異物混入判断部11はつぎのような構成であればよい。つまり、人感センサ22が人を検知しており、かつ着座センサ23が着座を検知していない状態の場合に、光学センサ21が撮像した撮像画像にもとづいて落下物が異物Eか否かを判断し、異物Eと判断した場合に異物混入を報知する構成であればよい。
また、この機能を実現するために、光学センサ21、異物混入判断部11の一方は、便座装置60に代えて便器ユニット61に設けられたものとしてもよい。
洗浄ノズル32aの汚れ判断機能を有する洋風便器装置1Aの便器ユニット61としては、排泄物を受けるボウル部44と、洗浄ノズル32aを有する局部洗浄部32と、を備えるものであればよく、この便器ユニット61につぎに説明する便座装置60が組み付けられればよい。
洗浄ノズル32aの汚れ判断機能を有する洋風便器装置1Aの便座装置60としては、光学センサ21と、洗浄ノズル32aの汚れを検知する汚れ判断部12と、を備えたものであればよい。また、光学センサ21の撮像範囲には、洗浄ノズル32aの噴出水の噴出状態が含まれていればよい。汚れ判断部12は、光学センサ21で撮像した噴出状態の画像にもとづいて噴出量を検知し、検知した噴出量が基準量に到達していない場合にノズル汚れありと判断し、ノズル汚れありを報知する構成であればよい。
また、この機能を実現するために、光学センサ21、汚れ判断部12の一方は、便座装置60に代えて便器ユニット61に設けられたものとしてもよいし、局部洗浄部32は、便器ユニット61に代えて便座装置60に設けられたものとしてもよい。
詰まり判断機能を有する洋風便器装置1Aの便器ユニット61としては、排泄物を受けるボウル部44を備えるものであればよく、この便器ユニット61につぎに説明する便座装置60が組み付けられればよい。
詰まり判断機能を有する洋風便器装置1Aの便座装置60としては、光学センサ21と、ボウル部44の詰まりを検知する詰まり判断部14と、を備えたものであればよい。また、光学センサ21の撮像範囲には、ボウル部44内の溜め水面Aが含まれていればよい。詰まり判断部14は、封水状態において光学センサ21で撮像した溜め水面Aの画像にもとづいて溜め水面Aの水位を検知し、検知した水位が所定レベルより高い場合に詰まりと判断し、詰まりを報知する構成であればよい。
また、この機能を実現するために、光学センサ21、詰まり判断部14の一方は、便座装置60に代えて便器ユニット61に設けられたものとしてもよい。
本実施形態に係る洋風便器装置1Aは、洗剤切れ判断機能に加え、他の4機能をすべて備えている。これらの機能を実現するために利用する光学センサ21としては、全機能に共通のものを用いることができる。
前記5機能の動作および効果については、図1に示した洋風便器装置1のものと同様であるため、説明を割愛する。
1,1A 洋風便器装置
3 床
5 CPU
7 計時部
10 排泄物画像制御部
10a 分析部
11 異物混入判断部
12 ノズル汚れ判断部
13 洗剤切れ判断部
14 詰まり判断部
20 各種検知部
21 光学センサ
22 人感センサ
23 着座センサ
24 便蓋開閉検知部
25 便座開閉検知部
26 照明部
27 報知部
28 通信部
29 記憶部
29a 基準画像
30 操作部
31 便器洗浄部
32 局部洗浄部
32a 洗浄ノズル
32b ノズルケース
32c ノズル口
40 本体部
41 スカート部
42 便蓋
43 便座
44 ボウル部
45 リム部
45a ノズル蓋
46 給水口
47 洗浄水供給路
48 給水弁
49 トラップ
49a 排水口
50 駆動機構
51 トラップケース
52 排出口
54 泡形成部
55 洗剤混合部
55a 洗剤タンク
55b 洗剤供給弁
55c 洗剤供給路
56 気泡混合部
56a 急圧変部
56b 気体供給弁
60 便座装置
61 便器ユニット
A 溜め水面
B 泡
C 噴出水
D 便
E 異物

Claims (11)

  1. 排泄物を受けるボウル部と、
    前記ボウル部の溜め水面に泡を供給するための洗剤を収容する洗剤タンクと、
    光学センサと、
    前記洗剤タンクの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部と、を備え、
    前記光学センサの撮像範囲には、前記ボウル部内の溜め水面が含まれており、
    前記洗剤切れ判断部は、封水状態において前記光学センサで撮像された前記溜め水面の画像にもとづいて前記溜め水面の泡量を検知し、検知した泡量が基準量に到達していない場合に洗剤切れと判断して該洗剤切れを報知することを特徴とする洋風便器装置。
  2. 請求項1において、
    前記洗剤切れ判断部は、前記泡量の前記基準量への未達を、撮像画像と、あらかじめ保存された基準画像との比較により判断することを特徴とする洋風便器装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記ボウル部内を照らす照明部を備えていることを特徴とする洋風便器装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項において、
    携帯端末と通信する通信部をさらに備え、
    前記洗剤切れ判断部は、前記洗剤切れと判断した場合に、前記通信部を介して前記携帯端末に前記洗剤切れである旨を報知することを特徴とする洋風便器装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項において、
    前記光学センサは排泄物撮像用としても用いられることを特徴とする洋風便器装置。
  6. 排泄物を受けるボウル部と、該ボウル部の溜め水面に泡を供給するための洗剤が溜められた洗剤タンクと、を有する便器ユニットに組み付けられることで洋風便器装置を構成する便座装置であって、
    光学センサと、
    前記洗剤タンクの洗剤切れを判断する洗剤切れ判断部と、を備え、
    前記光学センサの撮像範囲には、前記ボウル部内の溜め水面が含まれており、
    前記洗剤切れ判断部は、封水状態において前記光学センサで撮像した前記溜め水面の画像にもとづいて前記溜め水面の泡量を検知し、検知した泡量が所定量に達していない場合に洗剤切れと判断して該洗剤切れを報知することを特徴とする便座装置。
  7. 請求項6において、
    前記洗剤切れ判断部は、前記泡量の前記所定量への到達/未達を、撮像画像と、あらかじめ保存された基準画像との比較により決定することを特徴とする便座装置。
  8. 請求項6または7において、
    前記ボウル部内を照らす照明部を備えていることを特徴とする便座装置。
  9. 請求項6~8のいずれか1項において、
    携帯端末と通信する通信部をさらに備えており、
    前記洗剤切れ判断部は、前記洗剤切れと判断した場合に、前記通信部を介して前記携帯端末に前記洗剤切れである旨を報知することを特徴とする便座装置。
  10. 請求項6~9のいずれか1項において、
    前記光学センサは排泄物撮像用としても用いられることを特徴とする便座装置。
  11. 請求項6~10のいずれか1項において、
    前記光学センサ、前記洗剤切れ判断部の一方は、前記便座装置に代えて前記便器ユニットに設けられていることを特徴とする便座装置。

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