WO2022118579A1 - 便器装置および便座装置 - Google Patents

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    • E03D9/02Devices adding a disinfecting, deodorising, or cleaning agent to the water while flushing

Abstract

洗浄指示手段による洗浄指示があったときに、便蓋20が開いているときには、便蓋駆動部22による前記便蓋の閉動作が開始し、前記便蓋の閉止後に、便器洗浄部13による洗浄動作が行われるシーケンス動作が許容されており、前記洗浄指示手段による洗浄指示には、ボウル12を所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれており、制御部5は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記便蓋の開状態での前記シーケンス動作を禁止し、前記便蓋の開閉状態にかかわらず、前記便器洗浄部に前記ボウルの洗浄動作をさせる。

Description

便器装置および便座装置
 本発明は、便蓋と便蓋駆動部とを有する便器装置、および便器本体に取りつけて使用される、便蓋と便蓋駆動部とを有する便座装置に関する。
 近時、便器洗浄時における排泄物に含まれる汚染物質の拡散防止の観点から、ボウルに排泄した便に含まれる汚染物質を含んだ飛沫が便器の外部に飛散しないように、排泄後には便蓋を閉じた状態でボウルを洗浄することが奨励されている。
 このような便蓋の閉じた状態でのボウル洗浄を確実に実施させるために、洗浄指示があったときに、まず便蓋を便蓋駆動部により電動で閉止させ、その後ボウルの洗浄を行う、つまり飛散防止モードの洗浄ができる便器装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平07-158142号公報
 ところで、検便等のために大便を採取する場合に、排泄前に、ボウルに水位が通常よりも低い溜め水を形成するための洗浄を行う採便モードを有する便器装置がある。つまり、この採便モードでの洗浄は、排泄物を流すためではなく、その後に採便するための事前の溜め水状態を形成するためになされるのである。
 したがって、このような採便モードでの洗浄前にはボウル内に排泄物がないから、洗浄によって汚染物質が飛散するおそれはなく、よって便蓋を閉じた状態で洗浄をする必要はない。にもかかわらず採便モードでの洗浄においても上記飛散防止モードの洗浄が実行されれば、便蓋は電動で閉じるから、閉じた便蓋をその後の採便のために開けなければならず、利便性がきわめてよくないものとなる。
 本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、使用者の利便性を考慮しつつ、排泄物に含まれる汚染物質の飛沫が飛散することを防止できる便器装置及び便座装置を提案することにある。
 上記目的を達成するために、本発明の便器装置は、ボウルと、該ボウルへ洗浄水を供給し該ボウル内を洗浄する便器洗浄部と、便蓋と、該便蓋の開閉を検知する便蓋開閉検知部と、前記便蓋を開閉する便蓋駆動部と、前記便器洗浄部に対する洗浄指示を出力する洗浄指示手段と、制御部と、を備えた便器装置であって、前記洗浄指示手段による洗浄指示があったときに、前記便蓋が開いているときには、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作が開始し、前記便蓋の閉止後に、前記便器洗浄部による洗浄動作が行われるシーケンス動作が許容されており、前記洗浄指示手段による洗浄指示には、前記ボウルを所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれており、前記制御部は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記便蓋の開状態での前記シーケンス動作を禁止し、前記便蓋の開閉状態にかかわらず、前記便器洗浄部に前記ボウルの洗浄動作をさせることを特徴とする。
 また、本発明の便座装置は、便座と、便蓋と、該便蓋の開閉を検知する便蓋開閉検知部と、前記便蓋を開閉する便蓋駆動部と、ボウルを備えた便器本体に対し洗浄指示を出力するボウル洗浄指示手段と、便座側制御部と、を備え、前記便器本体に取りつけられる便座装置であって、前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示があったときに、前記便蓋が開いているときには、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作が開始し、前記便蓋の閉止後に、前記便器本体に対し洗浄指示を出力するシーケンス処理が許容されており、前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示には、前記ボウルを所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれており、前記便座側制御部は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記便蓋の開状態での前記シーケンス処理を禁止し、前記便蓋の開閉状態にかかわらず、前記便器本体に対し洗浄指示を出力することを特徴とする。
 本発明の便器装置および便座装置はそれぞれ上述した構成とされているため、使用者の利便性を考慮しつつ、排泄物に含まれる汚染物質の飛沫が飛散することを防止できる。
本発明の一実施形態に係る便器装置の基本ブロック図である。 (a)は同便器装置の模式的縦断面図、(b)は気泡発生部の模式的縦断面図である。 図1の便器装置の基本動作の一例を示すフローチャートである。 図3の便器装置の基本動作の続きを示すフローチャートである。 図1の便器装置の基本動作の一例を示すフローチャートである。 (a)は本発明の他の実施形態に係る便器装置およびそれに用いられる便座装置の基本ブロック図であり、(b)は同便器装置の内部を模式的に示した模式的側面図である。
 以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する便器装置1,3は、排泄物に含まれる汚染物質の拡散防止の観点から、便蓋20,40の閉状態でのボウル12の洗浄を原則としたものである。そのため、洗浄指示があったときに、便蓋20,40が開いているときには、便蓋駆動部22,42による便蓋20,40の閉動作が開始し、便蓋20,40の閉止後に、便器洗浄部13による洗浄動作が行われるシーケンス動作が実行される。本便器装置1,3は、事前洗浄による洗浄指示の場合に、そのようなシーケンス動作が実行されないようにしてある。
 まず、本実施形態に係る便器装置1の概要について以下に記述する。この便器装置1は図1、図2に示した構成の装置であり、図3~図5に示す基本動作を実行可能としたものである。
 本便器装置1は、ボウル12と、ボウル12へ洗浄水を供給しボウル12内を洗浄する便器洗浄部13と、便蓋20と、便蓋20の開閉を検知する便蓋開閉検知部21と、便蓋20を開閉する便蓋駆動部22と、を備えている。また本便器装置1は、便器洗浄部13に対する洗浄指示を出力する洗浄指示手段と、制御部5と、を備えている。ここで、洗浄指示手段としては、使用者の洗浄操作によるものや、使用者の動作にもとづく自動的なものがあるが、詳細については後述する。
 本便器装置1は、洗浄指示手段による洗浄指示があったときに、原則的には、上述したように便蓋20が開いているときには、便蓋駆動部22による便蓋20の閉動作が開始する。本便器装置1は、便蓋20の閉止後に、便器洗浄部13による洗浄動作が行われるシーケンス動作が許容されている。
 また、本便器装置1の洗浄指示手段による洗浄指示には、ボウル12を所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれている。所定の溜め水状態の詳細については後述する。
 図3に示すように、制御部5は、事前洗浄による洗浄指示があったときには、例外的に便蓋20の開状態でのシーケンス動作を禁止し、便蓋20の開閉状態にかかわらず、便器洗浄部13にボウル12の洗浄動作をさせる。
 次に、便器装置1の詳細な構成、構造および基本動作について、図2(a)(b)を参照して説明する。
 図2(a)に示す便器装置1は、トイレ空間内の床や壁などに固定される腰掛式の洋風便器装置である。この便器装置1の便器本体10は、上方に向けて開口したボウル12がスカート部11に囲まれるように内装され、ボウル12の上側にはボウル12の開口面に対し起倒自在とした、それぞれが回転動作をなす便座24、便蓋20を備えている。
 スカート部11の内部空間には、ボウル12内の汚水を排出するとともに、給水口2からボウル12内に洗浄水を供給しボウル12内を洗浄する便器洗浄部13が配されている。この便器洗浄部13は給水機構と排水機構とを有する。
 給水機構は、給水口2と、給水口2から供給される洗浄水を吐出口15bからボウル12内に供給する洗浄水供給路15と、洗浄水供給路15の途中に配され、ボウル12への給水を供給又は遮断する給水弁15aとを備えている。
 そして、洗浄水供給路15において、給水弁15aの下流側(吐出口15b側)には、気泡及び薬剤による泡を洗浄水に混合させる泡混合部8が設けられている。本便器装置1において、泡混合部8は、洗浄水に気泡を混合させる気泡混合部81と、洗浄水に薬剤を混合させる薬剤混合部84とで構成されている。本便器装置1では、洗浄指示手段による洗浄指示があったときには、泡混合部8によって泡が混合された洗浄水がボウル12へ供給されて溜め水状態とする動作がシーケンス動作に含まれている。
 図2(b)に示す気泡混合部81は、急圧変部82と気体供給弁83とを備えている。急圧変部82は、次第に孔の径が小さくなる絞り部821aを備える流入部821と、ベンチュリ管であるせん断部822と、メッシュ部823aを備える流出部823とを備えている。流入部821、せん断部822、流出部823はそれぞれが略円筒形の部材である。そして、急圧変部82には、流入部821、せん断部822、流出部823のそれぞれが連結されて、洗浄水供給路15からの洗浄水が流れる洗浄水流路82aが形成される。
 気体供給弁83は、せん断部822への気体の供給又は遮断を行う。気体供給弁83は、弁が開となることで、気体供給源からの気体をせん断部822の側周面に形成された孔822dを介してせん断部822の上流側に供給する。本実施形態において、気泡混合部81が洗浄水に混入させる気体は、気体供給弁83の周囲の空気である。なお、流入部821とせん断部822とが連結された際に、せん断部822の上流側が流入部821の絞り部821aの外周部821aaを覆い、且つ、孔822dが流入部821の吐出口821bよりもわずかに上流側の位置になるように構成されている。制御部5は、気体供給弁83の開放時間を制御することにより、洗浄水に混入される気体の量を調整する。
 流入部821は、次第に径が小さくなる絞り部821aを備えている。絞り部821aにより、洗浄水の流速が速くなって洗浄水流路82aを流れる洗浄水がジェット噴流となる。そして、気体供給弁83から供給された気体が流入部821の吐出口821b付近に供給される。これにより、せん断力が気体とジェット噴流の洗浄水との境界面に発生して、気泡が生成される。
 せん断部822は、流入部821側の上流孔822aと、上流孔822aよりも径の小さい絞り部822bと、絞り部822bから次第に孔の径が大きくなる下流孔822cとを備えている。また、上流孔822aと流入部821の吐出口821bの外周部821baとの間に凹所822eが形成される。この凹所822eでは、洗浄水流路82aを流れる洗浄水によって負圧が発生し、気体供給弁83から供給された気体をエゼクター効果で洗浄水流路82aに流れる洗浄水に効率的に混入させることができる。
 せん断部822の絞り部822bでは、気体が混入された洗浄水の流速が速くなり、洗浄水の圧力は低くなるので、洗浄水中の気体が膨張する。そして、下流孔822cにおいて、気体の圧力が連続的に増大されて気体は連続的に収縮する。このとき、気体はせん断力を受けて、泡径が100~500μmである微細気泡に分割される。
 せん断部822で微細気泡が混入された洗浄水は、流出部823のメッシュ部823aを通る。メッシュ部823aの網目を通ることによって、微細気泡がさらに分割されて微細気泡の泡径がさらに小さくなる。このようにして微細気泡が混入された洗浄水は、気泡混合部81から流れて再び洗浄水供給路15に流される。
 薬剤混合部84は、洗浄水供給路15に所定量の薬剤を混入させる。薬剤混合部84は、薬剤を貯留するタンク84aと、洗浄水供給路15に接続されている薬剤供給路84bと、薬剤供給路84bの途中に配され、洗浄水供給路15への薬剤の供給又は遮断をする薬剤供給弁84cとを備えている。本実施形態において、薬剤は界面活性剤である。また、洗浄水にさらに芳香剤が混入されるように、薬剤には芳香剤が混合されている。本実施形態においては、薬剤混合部84は、気泡混合部81の下流側に配されているが、気泡混合部81の上流側に配されてもよい。薬剤と気泡とが混入された洗浄水は、洗浄水供給路15の吐出口15bからボウル12内へ吐出される。
 このようにして、薬剤と気泡が混入された洗浄水がボウル12に供給されると、気泡がボウル12の表面に衝突する。このとき、気泡の破裂に伴い生じる超音波により、ボウル12内の汚れが落とされる。さらに、薬剤が洗浄水に供給されているので、ボウル12の表面がより一層洗浄される。そして、薬剤には芳香剤が含まれているので、芳香剤の芳香成分により、使用者は心地よく便器装置1を使用することができる。さらに、微細気泡は長時間洗浄水に留まるので、ボウル12の表面を気泡によって長時間洗浄することができる。
 なお、泡混合部8は、上述したものに限定されることはない。たとえば、泡混合部8は、気泡混合部81か薬剤混合部84のいずれか一方のみの構成であってもよい。また、気体供給弁83は、放電部を備え、放電により発生したオゾンガスがせん断部822に供給される構成であってもよいし、その他の殺菌性等の効果を有するガスが供給される構成であってもよい。また、気体供給弁83の代わりにエアポンプを設けて、エアポンプの駆動によりせん断部822に気体が供給される構成であってもよい。また、洗浄水に気泡を混入される構成も上述したものや図示したものに限定されることはない。また、本便器装置1は、薬剤に芳香剤が含まれているが含まれてなくてもよい。また、薬剤は界面活性剤に限定されることはなく、銀イオンやオゾン、塩素等による抗菌剤等であってもよく、それ以外のものが薬剤として使用されてもよい。
 排水機構は、ボウル12の底部より後方に延びるように接続された可動式のトラップ17を有している。このトラップ17は、駆動部(不図示)によって上下方向に回動されて排水状態または封水状態を形成する。図2(a)の実線で描かれたトラップ17は封水状態での位置にあり、図2(a)の二点鎖線で描かれたトラップ17は開放端17aが排水口18を向くように回動された排水形態での位置を示している。トラップ17はトラップケース19に囲まれて、汚水や臭気が周囲に漏れないようになっている。
 なお、排水機構としては、可動式のトラップ17に限定されることはなく、ボウル12の底部より後方に延びるように接続された屈曲状の筒体であるトラップ17が下方に延びて排水口18に接続されているものでもよい。この種の排水機構としては、サイホン式やサイホンゼット式、サイホンボルテックス式等があり、サイホン作用によりボウル12内の汚物とともに溜め水を排水する排水状態またはボウル12内に溜め水を溜める封水状態が形成される機構とされている。
 また排水機構としてはサイホン式、可動式に限定されることはなく、たとえば洗い落とし式のものであってもよい。また図例では、便器装置1を、水洗タンク(ロータンク)を備えていない、水道直結式のタンクレスタイプとした例を示しているが、水洗タンクを備えた構成であってもよい。
 便蓋駆動部22及び便座駆動部26は、それぞれモーター等で構成されている。便蓋駆動部22は便蓋操作部23からの指示があった場合等に便蓋20を電動で開閉し(起倒させ)、便座駆動部26は便座操作部27からの指示があった場合等に便座24を電動で開閉する(起倒させる)。
 便器装置1は、便器本体10に設けられた本体操作部(不図示)と、便器本体10から離れた位置に設けられたリモコン(不図示)とを備えている。これらには、各種の操作や設定等ができる操作スイッチや操作ボタン等が設けてある。リモコンとしては赤外線通信のものが好適に用いられる。リモコンには送信部、便器本体10には受信部(不図示)が設けられている。
 着座検知部28としては、たとえば便座24に内蔵された荷重センサや、便座24の回転軸部の近傍に設けられた赤外線センサ等が採用される。これらのセンサが使用者の着座/離座を検知する。便蓋開閉検知部21及び便座開閉検知部25としては、開角度により開閉状態を検知する構成とされたものが採用される。
 さらに便器装置1は、使用者の局部を洗浄する局部洗浄装置やボウル12内を脱臭する脱臭装置、便座24を温める加温部等の各種の機能装置を備えてもよい。
 さらに便器装置1は、便器洗浄部13に対する洗浄指示を出力する洗浄操作部29を備えている。この洗浄操作部29は、洗浄の指示を、後述する制御部5を介して便器洗浄部13に対して出力する大便用洗浄ボタン29a及び小便用洗浄ボタン29bを備えている。これら大便用洗浄ボタン29a及び小便用洗浄ボタン29bが操作されると、便器洗浄部13は、ボウル12内の排泄物等を洗浄水とともに排出するとともに洗浄水を流してボウル12内を洗浄する。洗浄動作に際してボウル12の溜め水の水位を図2(a)に示すような標準位L1となるように泡混合部8による泡を含む洗浄水が供給される。
 さらに、洗浄操作部29には、ボウル12を所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示を出力する事前洗浄ボタン29cを備えている。本便器装置1は、事前洗浄ボタン29cとして、便器洗浄部13による洗浄動作に際してボウル12の水位を標準位L1よりも低い水位である低水位L2にする採便モードを実行する採便モードボタン29caを備えている。さらに、本便器装置1は、事前洗浄ボタン29cとして、泡混合部8の動作を禁止し、泡混合部8による気泡や薬剤等の泡が含まれていない洗浄水をボウル12へ供給させるお通じモードを実行するお通じモードボタン29cbも備えている。
 さらに本便器装置1は、事前洗浄ボタン29cに代えてもしくは加えて、採便モード設定スイッチやお通じモード設定スイッチを設けてモード設定機能を備えてもよい。これらのモードが設定されると、その後の最初の洗浄は事前洗浄となり、後述するようにそのモードの設定中は、採便や便の状態確認が不便なく行える。事前洗浄ボタン29cは、操作されるとただちに事前洗浄を行うものであるが、モード設定機能は、モードが設定されてすぐに事前洗浄を行うものではなく、モードを設定されてから洗浄操作部29が操作されることによって事前洗浄を行うものである。なお、採便モード設定スイッチ及びお通じモード設定スイッチは、共通の設定スイッチを操作することによってそれぞれのモードが設定されてもよい。
 モード設定機能を備えた便器装置1は、いずれかの事前洗浄のモードが設定中(入)の場合には、洗浄操作部29が操作されると、シーケンス動作による洗浄を禁止して、設定された事前洗浄を行う。そして、事前洗浄からシーケンス動作による洗浄を行う場合には、事前洗浄のモードの設定を切にしてから洗浄操作部29を操作することによって、シーケンス動作による洗浄が実行される。
 モード設定機能による事前洗浄のモードの設定は、便器本体10に設けられたボタン等によって操作されてもよく、便器本体10から離れた位置に設けられたリモコンに設けられたボタン等によるものでよい。また、スマートフォン等の携帯端末に専用のアプリを導入することで事前洗浄のモードの設定切り替えが操作されてもよい。また、事前洗浄のモードが選択されてから、一定時間経過しても洗浄操作部29の操作がされない場合には、自動で事前洗浄のモード設定が切られてもよい。
 採便モードは、ボウル12の洗浄を行ってから溜め水の水位を低水位L2になるまで洗浄水をボウル12に供給することで、水位を低く抑え採便をしやすくするモードである。一方、お通じモードは、ボウル12の洗浄を行い泡混合部8による泡を含まない洗浄水をボウル12に供給することで、排泄後の便(小便・大便)の状態を確認しやすくするモードである。なお、本便器装置1は、採便モードの場合は泡混合部8による泡を含む洗浄水がボウル12に供給される。また、お通じモードの場合には、溜め水の水位が標準位L1になるまで洗浄水がボウル12に供給される。
 なお、洗浄操作部29は便器本体10に設けられた本体操作部、便器本体10から離れた位置に設けられたリモコンのいずれにも配されていることが望ましい。また、大便用洗浄ボタン29a及び小便用洗浄ボタン29bの両方を設けずに、1つの洗浄ボタンで洗浄指示を出力する構成としてもよい。つまり、その場合のボウル12への洗浄水の水量としては、大便用大容量、小便用小容量の区別がなく、大便用大容量の1種類のみとされる。
 便器装置1は、上記制御対象(給水弁15aやトラップ17等の便器洗浄部13や便蓋駆動部22、便座駆動部26、泡混合部8等)を制御する制御部5を備えている。制御部5は、上記制御対象を制御する一方、洗浄操作部29や便蓋開閉検知部21、便座開閉検知部25、着座検知部28等の出力信号を受ける。この制御部5はCPUやMPU等のプロセッサ及び種々のプログラムを含んで構成される。便器装置1はさらに、事前洗浄が行われてからの時間等を計測する計時部6や、便器装置1に電源を供給する電源部(不図示)を備えている。
 また、便器装置1は、装置の異常や状態、ガイダンスを音や音声合成で報知するスピーカ等で構成された報知部7を備えている。なお報知部7としては、音出力のものに代えてもしくは加えて、LED等のディスプレイや、点灯や点滅を行うランプを備えた構成としてもよい。
 ついで、本便器装置1の基本動作について、図3~5のフローチャートに基づいて説明する。なお、下記の基本動作は一例であり、これらに限定されることはない。また、以下の説明では、図3、図4では、洗浄指示は洗浄操作部29の操作によるものとしており、図5では、使用者が便座24から離座したことを着座検知部28が検知し、着座から離座に変化したことをトリガーにして洗浄指示がされる構成である。
 まず、図3、図4の動作について、ステップS100~S126で示されるフローチャートに沿って説明する。なお以下の説明では、図3~5の操作ステップについて、「ステップS×××」と記述するところを、符号のみの「S×××」と略記した。
 洗浄指示を受けたときには、まずそのことが例えば電子音「ピピッ」などで報知部7により報知される(S100、S101)。それが事前洗浄による指示であるかが判別され、事前洗浄による洗浄指示でなければ、便蓋20の開/閉状態が判別され、閉状態であれば、その後すぐにボウル12の洗浄が実行される(S102のN、S103のN、S109)。また、便蓋20が開状態で便座24に着座中の場合にも、ボウル12の洗浄が実行される(S103のY、S104のY、S109)。
 図3には示されていないが、洗浄終了後には便蓋20は開動作し、開状態となってから一定時間後に、開状態となった便蓋20は閉動作して、閉止して待機状態(便蓋20が閉じた状態)となるようにしてもよい。
 この洗浄後の便蓋20の開動作は、洗浄後のボウル12内に汚物の残存を使用者が確認するために実行される動作である。つまり使用者は、洗浄後にボウル12内の確認のために手動で便蓋20を開く必要はない。
 なお、上記一定時間のディレイに代えて、人感センサにより人が検知されなくなったタイミングで待機状態に戻してもよい。もちろん、使用者が便蓋操作部23で便蓋20を閉動作させることができるので、自動で待機状態に戻さなくてもよい。
 着座中でなく便座24が閉状態であれば便蓋20の閉動作が実行される(S104のN、S105のN、S107)。また着座中でなく便座24が開状態であれば便座24の閉動作が実行され、便座24が閉止した後に、もしくは便座24の閉動作に連動して、便蓋20の閉動作が実行される(S104のN、S105のY、S106、S107)。そして便蓋20が閉止されれば、洗浄指示のときとは異なる電子音「ピッ」などで便蓋20の閉止が報知され、ボウル12の洗浄が実行される(S108、S109)。なお、便蓋20の閉止が報知されるのではなく、洗浄を実行することが報知されてもよい。つまりその場合には、洗浄指示後の便蓋20の閉(S103のN)のときにも報知される。
 このように、事前洗浄でない洗浄指示のときには、以上の動作が実行される。すなわち、便器装置1は便蓋20が閉じた状態での洗浄が前提とされ、洗浄指示手段による洗浄指示があったときに、便蓋20が開いていれば、便蓋20が閉動作し、便蓋20の閉止後に、便器洗浄部13による洗浄動作が行われるシーケンス動作が実行される。もちろん便座24が開いていれば、便蓋20の閉動作に先立って便座24の閉動作が実行される。
 また本便器装置1は、泡混合部8による泡が混合された洗浄水がボウル12へ供給されて溜め水状態となる動作と、洗浄動作に際して図2に示すようなボウル12を封水する溜め水の水位(標準位L1)にする動作とが、上記シーケンス動作に含まれる。
 一方、洗浄指示が事前洗浄によるものであるときは、上記シーケンス動作は禁止される。すなわち、便蓋20の開閉状態にかかわらず、上記シーケンス動作の代わりに事前洗浄が行われることが電子音「ピッピッピー」などで報知され、事前洗浄が採便モードかお通じモードなのかが判別される(S102のY、S110、S111)。事前洗浄が採便モードであれば泡混合部8による泡を含む洗浄水が、標準位L1よりも低い水位である低水位L2になるまで供給される(S111のY、S112、S113)。なお、本便器装置1は、後述するお通じモードと同様、採便モードの場合でも泡混合部8の動作を禁止して泡混合部8による泡を含まない洗浄水が供給されてもよい。
 本便器装置1は、事前洗浄として採便モード及びお通じモードの2つのモードを備える。そのため、S111において事前洗浄が採便モードでなければお通じモードによる事前洗浄が実行され、泡混合部8の動作が禁止されて泡混合部8による泡を含まない洗浄水が標準位L1になるまで供給される(S111のN、S114)。本便器装置1は、気体供給弁83及び薬剤供給弁84cを閉じることによって、泡混合部8による泡を含まない洗浄水がボウル12に供給される。なお、本便器装置1は、薬剤が泡を発生しないようなものであれば、お通じモードであっても薬剤混合部84による薬剤が含まれてもよい。
 S113の低水位の溜め水状態にした後、またはS114の事前洗浄による泡を含まない洗浄水がボウル12に供給された後、計時部6によって事前洗浄が行われてからの時間の計測が開始される(S115)。本便器装置1は、事前洗浄が行われてから所定時間経過するまでの間に洗浄指示手段による洗浄指示がない場合には、タイムアップしたことを報知部7が電子音「ピー」などで報知する(S116のN、S117のY、S118)。この場合の洗浄指示手段による洗浄指示としては、大便用洗浄ボタン29aまたは小便用洗浄ボタン29bによる操作が挙げられる。なお、本便器装置1は、上記所定時間を約20分としているがこれに限定されることはない。そして、上記シーケンス動作を実行し、泡混合部8により泡が混合された洗浄水が、図2(a)に示すようなボウル12を封水する溜め水の水位(標準位L1)になるまで供給される(S119~S125)。本便器装置1は、タイムアップした場合の洗浄では、大便用洗浄ボタン29aによる洗浄指示がされた場合と同じ洗浄を行う。また、タイマーがスタートしてからタイムアップするまでの間に大便用洗浄ボタン29aまたは小便用洗浄ボタン29bによる洗浄が指示されれば、タイマーをリセットして上記シーケンス動作を実行する(S126、S119~S125)。なお、図4のS119~S125の動作は、図3のS103~S109と同じである。
 なお、本便器装置1は、上述したように採便モード設定スイッチやお通じモード設定スイッチを設けてモード設定機能を備えてもよい。モード設定機能によって事前洗浄が行われた場合、モード設定機能を入から切に切り替えられてから洗浄操作部29による洗浄が指示されることで、タイマーをリセットして上記シーケンス動作を実行する(S126、S119~S125)。また、モード設定機能を入から切に切り替えられた時点で、タイマーをリセットしてもよい。また、モード設定機能による事前洗浄が行われてからモード設定が入のまま所定時間が経過したときには、シーケンス動作による洗浄を行うとともに事前洗浄のモード設定を入から切に自動で切り替えてもよい。なお、モード設定機能を備える便器装置1は、S115の計時部6による時間の計測がなくてもよい。そのようにすれば、モード設定中では、洗浄手段による洗浄指示によって所定の溜め水の状態にする事前洗浄が行われるので、時間を気にすることなく採便や便の状態確認が不便なく行える。
 このように、本便器装置1は、事前洗浄による洗浄指示があったときには、水位を低く抑え採便をしやすくする採便モードまたは排泄後の便(小便・大便)の状態を確認しやすくするお通じモードが実行される。事前洗浄が行われたあとでは便座24からの離座を検知しても便蓋20が自動で閉止されないので、採便や便の状態確認のために便蓋20を再度開ける必要がないので利便性が高くなる。
 また、本便器装置1は、事前洗浄が行われてから所定時間である約20分が経過すると洗浄を行う構成になっている。これにより、採便モードの事前洗浄が行われて低水位L2になった後、洗浄指示が行われないことで溜め水の水面が蒸発して封水が切れてしまうことが抑えられる。また、お通じモードの事前洗浄が行われてから所定時間が経過すると、泡混合部8による泡を含む洗浄水が供給されるので、ボウル12内が泡混合部8の泡により一層清浄される。さらに、本便器装置1は、後述する図5の基本動作が示すように、事前洗浄により形成された、所定の溜め水状態において、便座24からの離座を検知しても洗浄を行わない構成になっている。そのため、使用者が便座24から離座すれば洗浄されると勘違いして洗浄指示を忘れた場合であっても、所定時間が経過すれば自動で洗浄が実行されるので問題はない。
 なお、本便器装置1は、事前洗浄として採便モードとお通じモードの2つを備える構成となっているが、いずれか一方のみを備える構成であってもよく、また事前洗浄はこれらに限定されることはない。また、本便器装置1は、事前洗浄が行われてから所定時間が経過すると自動で洗浄が行われるが、これに限定されることはなく、例えば、タイムアップしても便座24に着座している状態であれば、離座するまで洗浄の実行を先送りにする構成であってもよい。その場合は、使用者が採便や便の状態確認を行うまでの猶予があるように離座を検知してから一定時間のディレイを設けた後、洗浄を行う構成であってもよい。また、本便器装置1は、事前洗浄が行われた後にタイマースタートする構成となっているが、事前洗浄を行った後に、便座24の着座から離座の状態変化を検知してからタイマースタートする構成であってもよい。さらに本便器装置1に人感センサを搭載し、事前洗浄を行ってから洗浄指示手段による洗浄指示を行わないで本便器装置1が設置されているトイレ空間からの退室を検知した場合には、自動で洗浄を行う構成であってもよい。
 次に、図5に示す基本動作について、S200~S204で示されるフローチャートに沿って説明する。
 便座24の離座を検知したときには、ボウル12内が所定の溜め水状態であるか判別する(S200、S201)。所定の溜め水状態とは、事前洗浄ボタン29cを操作することによって実行された事前洗浄によって形成された溜め水の状態である。この判別には、例えば、事前洗浄ボタン29cが操作されてから大便用洗浄ボタン29aや小便用洗浄ボタン29bが操作されていないことで判別されてもよい。また、事前洗浄が行われてからの時間を計時部6が計測している状態であることにより、ボウル12内が所定の溜め水状態であると判別されてもよい。所定の溜め水状態でなければ、便蓋20の閉動作が実行され、そして便蓋20が閉止すれば、洗浄指示のときとは異なる電子音「ピッ」などで便蓋20の閉止が報知され、ボウル12の洗浄が実行される(S201のN、S202、S203、S204)。一方、ボウル12内が、事前洗浄によって形成された、所定の溜め水状態であれば、離座を検知しても便蓋20を閉止しないで洗浄を行わずに、その状態を維持する(S201のN)。
 なお、本便器装置1が事前洗浄のモード設定機能を備えるものであれば、モード設定中(入)の場合には、離座を検知しても洗浄を行わない構成とすればよい。
 本便器装置1は、着座検知部28により検知された、着座中から離座への状態変化も洗浄指示手段として作用する。つまり、使用者が着座中のときに便座24から立ち上がった際には、洗浄ボタンの操作に代えて自動洗浄がなされる。
 しかし、制御部5は、事前洗浄により形成された、所定の溜め水状態のときには、着座検知部28によって離座を検知した場合には、便蓋20の閉動作を開始せず、さらに、自動洗浄を行わない。便蓋20が自動で閉止されず、また自動洗浄が行われないので、使用者が便座24から離座して便蓋20を再度開けることなく採便や便の状態確認を行うことができる。
 なお、可動式のトラップ17を備える便器装置1において、採便モードにおける低水位L2にする方法として、洗浄水を供給せずにトラップ17を下げる方法が考えられる。これは、事前処理であっても事前洗浄ではないため当然に便蓋20の閉動作をしないことはいうまでもない。
 便器装置1は以上のものに限られず、便座24と便蓋20とが一体として取り替え可能なものであってもよい。特に図6に示すような便座装置30が後付けされた(あるいは取り替えられた)便器装置3であってもよい。図6(a)(b)にもとづいて、本発明の他の実施形態に係る便器装置3の基本構成について説明する。なお本実施形態では、図6(b)に可動式のトラップ17を例示したが、便器本体がサイホン式のトラップ17を有したものや、その他の方式のものにも適用は可能である。
 具体的には便器装置3は、ボウル12と、ボウル12へ洗浄水を供給しボウル12内を洗浄する便器洗浄部13と、便座装置30と、便器洗浄部13に対し洗浄の指示を出力する洗浄操作部29とを備えている。便器装置3はさらに、制御部5と、計時部6と、報知部7とを備えている。
 便座装置30は、便器装置3の便器本体(便座装置30を除く部位)とは着脱可能な別体とされている。便座装置30は、便蓋40、便蓋開閉検知部41、便蓋駆動部42、便蓋操作部43、便座44、便座開閉検知部45、便座駆動部46、便座操作部47、着座検知部48、ボウル洗浄操作部49、便座側制御部35、便座側計時部36、報知部37を備えている。また、便座装置30、便器本体間では信号の送受が可能とされている。
 なお、便座装置30を除く便器装置3(便器本体)の構成は図1のものとおおむね同様であるため、詳細な説明は省略する。また、便座装置30が備える、便蓋40、便蓋開閉検知部41、便蓋駆動部42、便蓋操作部43、便座44、便座開閉検知部45、便座駆動部46、便座操作部47、着座検知部48についても図1のものとおおむね同様であり、その説明を省略する。また、図6(b)の便器装置3は、図示を簡略化しており、図1の便器装置1におけるトラップケース19等の図示を省略している。また、図6(b)では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
 図6の便座装置30は、便座装置30側より便器洗浄部13に対しボウル12の洗浄指示が出力できる構成とされている。具体的には、便座装置30は、ボウル洗浄操作部49より洗浄の指示があったときに、便座側制御部35がこれを受けて、便器本体側の制御部5を通じて、便器洗浄部13を制御してボウル12の洗浄ができるようになっている。また、便座側制御部35が直接、便器洗浄部13を制御する構成としてもよい。
 なお、図6に示すように、便器装置3は便座装置30側のボウル洗浄操作部49だけではなく、本体側の洗浄操作部29をも含んだ構成とされている。つまり、図6のものは、洗浄操作部29、ボウル洗浄操作部49のいずれでも洗浄指示ができる構成とされている。また、本体側に洗浄操作部29を設けずに、ボウル洗浄操作部49でのみ洗浄指示ができる構成であってもよい。なお、ボウル洗浄操作部49も大便用洗浄ボタン29aと小便用洗浄ボタン29bとを有することが望ましい。また、ボウル洗浄操作部49は、事前洗浄ボタン29cとして、採便モードボタン29caとお通じモードボタン29cbとを有することが望ましい。また、便器装置3や便座装置30は、図1の便器装置1と同様、事前洗浄ボタン29cに代えてもしくは加えて、採便モード設定スイッチやお通じモード設定スイッチを設けて事前洗浄のモード設定機能を設けてもよい。
 ボウル洗浄操作部49の操作はボウル洗浄指示手段として作用するが、さらに、着座検知部48により検知された、着座中から離座への状態変化もボウル洗浄指示手段として作用する。つまり、着座中のときに便座44から立ち上がった際には、洗浄ボタンの操作に代えて自動洗浄がなされる。この場合も図1に示した便器装置1と同様に、事前洗浄により形成された、所定の溜め水状態において、着座検知部48によって使用者の離座を検知した場合には、便蓋駆動部42による便蓋40の閉動作を開始せずに、さらに自動洗浄を行わないようになっている。
 この便器装置3も、洗浄指示手段による洗浄指示があったときには、図1の便器装置1と同様に、図3、図5などの動作が可能とされる。ようするに、便器洗浄部13は、ボウル洗浄指示手段(ボウル洗浄操作部49)または便器本体から洗浄の指示があったときには、原則としては、便蓋40を閉じた状態でボウル12の洗浄がなされる。また、便器装置3は、図1の便器装置1と同様、気泡及び薬剤による泡を洗浄水に混合させる泡混合部8を備えている。泡混合部8は、図1の便器装置1と同様、洗浄水に気泡を混合させる気泡混合部81と洗浄水に薬剤を混合させる薬剤混合部84とを備えている。洗浄指示手段による洗浄指示があったときには、泡混合部8による泡を含む洗浄水がボウル12に供給されるので、ボウル12内がより洗浄される。
 しかし例外的に、事前洗浄による洗浄指示を受け付けたときには、上記シーケンス動作を禁止して、図3~図5の動作が実行される。この便器装置3の事前洗浄は、図1の便器装置1と同様である。本便座装置30は、ボウル12内の溜め水の水位を標準位L1よりも低い低水位L2にする採便モードと、泡混合部8による泡が含まれていない洗浄水をボウル12に供給させるお通じモードの2つのモードを備える。採便モード及びお通じモードは、図1の便器装置1と同様に、採便モードボタン29ca及びお通じモードボタン29cbを操作することにより実行される。また、便座装置30のボウル洗浄操作部49を操作することによって、事前洗浄が実行されてもよい。また、便器装置3や便座装置30が事前洗浄のモード設定機能を備えるものであれば、いずれかの事前洗浄のモードが設定中(入)のときに洗浄操作部が操作されることで、採便モードかお通じモードによる事前洗浄が実行される。
 以上のように、本便座装置30は、便座44と、便蓋40と、便蓋40の開閉を検知する便蓋開閉検知部41と、便蓋40を開閉する便蓋駆動部42と、を備えている。また便座装置30は、ボウル12を備えた便器本体に対し洗浄指示を出力するボウル洗浄指示手段と、便座側制御部35と、を備えた、便器本体に取りつけられる装置である。ボウル洗浄指示手段または便器本体による洗浄指示があったときに、便蓋40が開いているときには、便蓋駆動部42による便蓋40の閉動作が開始し、便蓋40の閉止後に、便器本体に対し洗浄指示を出力するシーケンス処理が許容されている。
 この洗浄指示を便器本体が受けつければ、便器本体ではボウル12の洗浄が開始される。つまり、便座装置30によるシーケンス処理は、便器装置3(便座装置30と便器本体の協働)によるシーケンス動作(図1の便器装置1で示したシーケンス動作と同等の動作)が実行される。
 本便座装置30は、ボウル洗浄指示手段または便器本体による洗浄指示には、ボウル12を所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれている。便座側制御部35は、事前洗浄による洗浄指示があったときには、便蓋40の開状態での上記シーケンス処理を禁止し、便蓋40の開閉状態にかかわらず、便器本体に対し洗浄指示を出力する。つまり、この動作は図3、図4に示したものに対応する。
 また、便座側制御部35は、事前洗浄が行われてから所定時間経過するまでの間にボウル洗浄指示手段または便器本体による洗浄指示手段がない場合には、上記シーケンス処理が行われてもよい。この所定時間の計測には、便座装置30が備える便座側計時部36により計測されるが、これに代わり、便器本体が備える計時部6によって上記所定時間が計測されてもよい。
 便器装置3の動作における洗浄指示タイミングの報知や、便蓋40の閉止タイミングの報知などの種々の報知については、便座装置30の報知部37、便器本体の報知部7のいずれで行ってもよい。
 なお、便座装置30としては図6のものには限らない。便座装置30としては例えば、局部洗浄装置を備えた構成であってもよいし、種々(例えば局部洗浄装置)の操作や設定ができる便座用操作部(不図示)を有する構成であってもよい。
 1,3   便器装置
 5     制御部
 6     計時部
 7     報知部
 8     泡混合部
 12    ボウル
 13    便器洗浄部
 20    便蓋
 21    便蓋開閉検知部
 22    便蓋駆動部
 23    便蓋操作部
 24    便座
 25    便座開閉検知部
 26    便座駆動部
 27    便座操作部
 28    着座検知部
 29    洗浄操作部
 30    便座装置
 35    便座側制御部
 36    便座側計時部
 37    報知部
 40    便蓋
 41    便蓋開閉検知部
 42    便蓋駆動部
 43    便蓋操作部
 44    便座
 45    便座開閉検知部
 46    便座駆動部
 47    便座操作部
 48    着座検知部
 49    ボウル洗浄操作部
 L1    標準位
 L2    低水位

 

Claims (10)

  1.  ボウルと、該ボウルへ洗浄水を供給し該ボウル内を洗浄する便器洗浄部と、便蓋と、該便蓋の開閉を検知する便蓋開閉検知部と、前記便蓋を開閉する便蓋駆動部と、前記便器洗浄部に対する洗浄指示を出力する洗浄指示手段と、制御部と、を備えた便器装置であって、
     前記洗浄指示手段による洗浄指示があったときに、前記便蓋が開いているときには、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作が開始し、前記便蓋の閉止後に、前記便器洗浄部による洗浄動作が行われるシーケンス動作が許容されており、
     前記洗浄指示手段による洗浄指示には、前記ボウルを所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれており、
     前記制御部は、
     前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記便蓋の開状態での前記シーケンス動作を禁止し、前記便蓋の開閉状態にかかわらず、前記便器洗浄部に前記ボウルの洗浄動作をさせることを特徴とする便器装置。
  2.  請求項1において、
     前記洗浄指示手段による洗浄指示があったときには、前記便器洗浄部による洗浄動作に際して前記ボウルの溜め水の水位を標準位にする動作が前記シーケンス動作に含まれており、
     前記制御部は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記シーケンス動作を禁止し、前記便器洗浄部による洗浄動作に際して前記ボウルの溜め水の水位を前記標準位よりも低い水位にすることを特徴とする便器装置。
  3.  請求項1または2において、
     気泡及び/または薬剤による泡を前記洗浄水に混合させる泡混合部をさらに備えており、
     前記洗浄指示手段による洗浄指示があったときには、前記泡混合部によって前記泡が混合された前記洗浄水が前記ボウルへ供給されて溜め水状態とする動作が前記シーケンス動作に含まれており、
     前記制御部は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記シーケンス動作を禁止し、前記泡混合部による泡が含まれていない前記洗浄水を前記ボウルへ供給させることを特徴とする便器装置。
  4.  請求項1乃至3のいずれか一項において、
     前記便座への使用者の着座/離座を検知する着座検知部をさらに備えており、
     前記着座検知部によって使用者の離座を検知した場合には、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作を開始させることを可能としており、
     前記制御部は、前記事前洗浄により形成された、前記ボウル内が所定の溜め水状態において、前記着座検知部によって使用者の離座を検知した場合には、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作を開始させないことを特徴とする便器装置。
  5.  請求項1乃至4のいずれか一項において、
     計時部をさらに備えており、
     前記制御部は、前記事前洗浄が行われてから所定時間経過するまでの間に前記洗浄指示手段による洗浄指示がない場合には、前記シーケンス動作を行うことを特徴とする便器装置。
  6.  便座と、便蓋と、該便蓋の開閉を検知する便蓋開閉検知部と、前記便蓋を開閉する便蓋駆動部と、ボウルを備えた便器本体に対し洗浄指示を出力するボウル洗浄指示手段と、便座側制御部と、を備え、前記便器本体に取りつけられる便座装置であって、
     前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示があったときに、前記便蓋が開いているときには、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作が開始し、前記便蓋の閉止後に、前記便器本体に対し洗浄指示を出力するシーケンス処理が許容されており、
     前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示には、前記ボウルを所定の溜め水状態とするための事前洗浄による洗浄指示が含まれており、
     前記便座側制御部は、
     前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記便蓋の開状態での前記シーケンス処理を禁止し、前記便蓋の開閉状態にかかわらず、前記便器本体に対し洗浄指示を出力することを特徴とする便座装置。
  7.  請求項6において、
     前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示があったときには、前記便器本体に対する洗浄指示の出力後に前記便器本体において前記ボウルの溜め水の水位を標準位にする処理が前記シーケンス処理に含まれており、
     前記便座側制御部は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記シーケンス処理を禁止し、前記便器本体に対し洗浄指示の出力後に前記ボウルの溜め水の水位を前記標準位よりも低い水位にさせる指示を出力することを特徴とする便座装置。
  8.  請求項6または7において、
     前記便器本体は、気泡及び/または薬剤による泡を前記洗浄水に混合させる泡混合部をさらに備えており、
     前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示があったときには、前記泡混合部によって前記泡が混合された前記洗浄水が前記ボウルへ供給されて溜め水状態とする動作が前記シーケンス処理に含まれており、
     前記便座側制御部は、前記事前洗浄による洗浄指示があったときには、前記シーケンス処理を禁止し、前記便器本体に対し前記泡混合部による泡が含まれていない前記洗浄水を前記ボウルへ供給させる指示を出力することを特徴とする便座装置。
  9.  請求項6乃至8のいずれか一項において、
     前記便座への使用者の着座/離座を検知する着座検知手段をさらに備えており、
     前記着座検知手段によって使用者の離座を検知した場合には、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作を開始させることを可能としており、
     前記便座側制御部は、前記事前洗浄により形成された、前記ボウル内が所定の溜め水状態において、前記着座検知部によって使用者の離座を検知した場合には、前記便蓋駆動部による前記便蓋の閉動作を開始させないことを特徴とする便座装置。
  10.  請求項6乃至9のいずれか一項において、
     便座側計時部をさらに備えており、
     前記便座側制御部は、前記事前洗浄が行われてから所定時間経過するまでの間に前記ボウル洗浄指示手段または前記便器本体による洗浄指示手段がない場合には、前記シーケンス処理を行うことを特徴とする便座装置。

     
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