JP2022074326A - 便器装置 - Google Patents

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武之 酒井
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Abstract

【課題】洗浄時に飛沫が飛散するのを抑制するとともに、外部からの影響をほとんど受けることなく、ボウルの表面をより一層清浄にする便器装置を提供する。【解決手段】便蓋が閉じた状態であることを条件として、ボウルに対し洗浄水が吐出される便器装置1であって、前記洗浄水に気泡を混入させる気泡混入部30と、前記洗浄水に薬剤を混入させる薬剤混入部33と、洗浄水による洗浄が開始してから、所定タイミングにいたるまでの間、前記便蓋の開動作を禁止する制御部5とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、便器装置に関する。
従来より、洗浄水に気泡や薬剤を混入させるものが知られている(たとえば、特許文献1)。この種の便器装置は、洗浄水だけで洗浄するものに比べて、気泡及び薬剤がボウルの表面に付着することでボウルの表面の汚れ等を効率的に除去することが可能となっている。
特許第4215113号公報
ところで、近時では、排泄物に含まれる汚染物質や洗浄水の飛沫等が便器の周囲に飛散することを抑制するために、便蓋を閉状態にしてから洗浄を行うことが奨励されている。また、便蓋を閉状態にしてから洗浄を行うことによって、ボウルからの臭気が拡散することが抑制される。
しかしながら、便蓋を閉状態にしてから洗浄を行うことは十分に周知されているとはいえず、便蓋が開状態のまま洗浄を行う使用者が後を絶たない。
本発明は、このような事情を鑑みて提案されたもので、その目的は、洗浄時に飛沫が飛散するのを抑制するとともに、外部からの影響をほとんど受けることなく、ボウルの表面をより一層清浄にする便器装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の便器装置は、便蓋が閉じた状態であることを条件として、ボウルに対し洗浄水が吐出される便器装置であって、前記洗浄水に気泡を混入させる気泡混入部と、前記洗浄水に薬剤を混入させる薬剤混入部と、洗浄水による洗浄が開始してから、所定タイミングにいたるまでの間、前記便蓋の開動作を禁止する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の便器装置は上述した構成とされているため、洗浄を開始してから所定タイミングにいたるまで便蓋が閉じていることによって、洗浄時に飛沫が飛散するのを抑制するとともに、外部からの影響をほとんど受けることなく、ボウルの表面をより一層清浄にすることができる。
本発明の一実施形態に係る便器装置の基本ブロック図である。 同便器装置の模式的縦断面図である 気泡発生部の模式的縦断面図である。 同便器装置の動作例の一例を示すフローチャートである。 図4の便器装置の動作例の続きを示すフローチャートである。 同便器装置の動作例の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態に係る便器装置について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書においては、便蓋20、便座24のいずれにおいても、略垂直状に起立した状態を開状態といい、略水平状に倒れ、ボウル12の開口面に対し略平行とした状態を閉状態という。図2では、便蓋20、便座24がともに閉状態を示している。
便器装置1は、便蓋20が閉じた状態であることを条件として、ボウル12に対し洗浄水が吐出される。便器装置1は、洗浄水に気泡を混入させる気泡混入部30と、洗浄水に薬剤を混入させる薬剤混入部33と、洗浄水による洗浄が開始してから、所定タイミングにいたるまでの間、便蓋20の開動作を禁止する制御部5とを備えている。
以下、詳しく説明する。
便器装置1は、ボウル12と、ボウル12へ洗浄水を供給しボウル12内を洗浄する便器洗浄部13と、便蓋20と、便蓋20の開閉を検知する便蓋開閉検知部21と、便蓋20を開閉する便蓋駆動部22とを備えている。また、便器装置1は、便蓋20の開閉を操作指示する便蓋操作部23を備えている。そして、便器装置1は、便座24と、便座24の開閉を検知する便座開閉検知部25と、便座24を開閉する便座駆動部26と、便座駆動部26に対する開閉指示を受け付ける便座操作部27と、便座24への着座/離座を検知する着座検知部28とを備えている。
次に便器装置1を構成する各部材について詳しく説明する。
便器装置1は、トイレ空間(トイレルーム)内の床3や壁等に固定される腰掛式の洋風便器装置である。この便器装置1の便器本体10は、上方に向けて開口したボウル12と、ボウル12の上端の縁部に沿って設けられているリム部14と、ボウル12の周囲を囲むスカート部11とを備えている。さらにリム部14の上側には、ボウル12の開口面に対し起倒自在とした、それぞれが回動する便座24及び便蓋20が設けられている。
スカート部11の内部空間には、ボウル12内の汚水を排出するとともに、水道管等の給水口2からボウル12内に洗浄水を吐出してボウル12内を洗浄する便器洗浄部13が配されている。この便器洗浄部13は給水機構と排水機構とを有する。
給水機構は、給水口2と、給水口2から供給される洗浄水を吐出口15bからボウル12内に供給する洗浄水供給路15と、洗浄水供給路15の途中に配され、ボウル12への給水を供給又は遮断する給水弁15aとを備えている。
そして、洗浄水供給路15において、給水弁15aの下流側(吐出口15b側)には、気泡混入部30が設けられている。気泡混入部30は、急圧変部31と気体供給弁32とを備えている。急圧変部31は、次第に孔の径が小さくなる絞り部311aを備える流入部311と、ベンチュリ管であるせん断部312と、メッシュ部313aを備える流出部313とを備えている。流入部311、せん断部312、流出部313はそれぞれが略円筒形の部材である。そして、急圧変部31は、流入部311、せん断部312、流出部313のそれぞれが連結されて、洗浄水供給路15からの洗浄水が流れる洗浄水流路31aが構成される。
気体供給弁32は、せん断部312への気体の供給又は遮断を行う。気体供給弁32は、弁が開となることで、気体供給源からの気体をせん断部312の側周面に形成された孔312dを介してせん断部312の上流側に供給する。本実施形態において、気泡混入部30が洗浄水に混入させる気体は、気体供給弁32の周囲の空気である。なお、流入部311とせん断部312とが連結された際に、せん断部312の上流側が流入部311の絞り部311aの外周部311aaを覆い、且つ、孔312dが流入部311の吐出口311bよりもわずかに上流側の位置になるように構成されている。制御部5は、気体供給弁32の開放時間を制御することにより、洗浄水に混入される気体の量を調整する。
流入部311は、次第に径が小さくなる絞り部311aを備えている。絞り部311aにより、洗浄水の流速が速くなって洗浄水流路31aを流れる洗浄水がジェット噴流となる。そして、気体供給弁32から供給された気体が流入部311の吐出口311b付近に供給される。これにより、せん断力が気体とジェット噴流の洗浄水との境界面に発生して、気泡が生成される。
せん断部312は、流入部311側の上流孔312aと、上流孔312aよりも径の小さい絞り部312bと、絞り部312bから次第に孔の径が大きくなる下流孔312cとを備えている。また、上流孔312aと流入部311の吐出口311bの外周部311baとの間に凹所312eが形成される。この凹所312eでは、洗浄水流路31aを流れる洗浄水によって負圧が発生し、気体供給弁32から供給された気体をエゼクター効果で洗浄水流路31aに流れる洗浄水に効率的に混入させることができる。
せん断部312の絞り部312bでは、気体が混入された洗浄水の流速が速くなり、洗浄水の圧力は低くなるので、洗浄水中の気体が膨張する。そして、下流孔312cにおいて、気体の圧力が連続的に増大されて気体は連続的に収縮する。このとき、気体はせん断力を受けて、泡径が100~500μmである微細気泡に分割される。
せん断部312で微細気泡が混入された洗浄水は、流出部313のメッシュ部313aを通る。メッシュ部313aの網目を通ることによって、微細気泡がさらに分割されて微細気泡の泡径がさらに小さくなる。このようにして微細気泡が混入された洗浄水は、気泡混入部30から流れて再び洗浄水供給路15に流される。
薬剤混入部33は、洗浄水供給路15に所定量の薬剤を混入させる。薬剤混入部33は、薬剤を貯留するタンク33aと、洗浄水供給路15に接続されている薬剤供給路33bと、薬剤供給路33bの途中に配され、洗浄水供給路15への薬剤の供給又は遮断する供給弁33cとを備えている。本実施形態において、薬剤は界面活性剤である。また、洗浄水にさらに芳香剤が混入されるように、薬剤には芳香剤が混合されている。本実施形態においては、薬剤混入部33は、気泡混入部30の下流側に配されているが、気泡混入部30の上流側に配されてもよい。薬剤と気泡とが混入された洗浄水は、洗浄水供給路15の吐出口15bからボウル12内へ吐出される。
このようにして、薬剤と気泡が混入された洗浄水がボウル12に供給されると、気泡がボウル12の表面に衝突する。このとき、気泡の破裂に伴い生じる超音波により、ボウル12内の汚れを落とす。さらに、薬剤が洗浄水に供給されているので、ボウル12の表面がより一層洗浄される。そして、薬剤には芳香剤が含まれているので、芳香剤の芳香成分により、使用者は心地よく便器装置1を使用することができる。さらに、微細気泡は長時間洗浄水に留まるので、ボウル12の表面を気泡によって長時間洗浄することができる。
排水機構は、ボウル12の底部より後方に延びるように接続された可動式のトラップ17を有している。このトラップ17は、駆動部(不図示)によって上下方向に回動されて排水状態または封水状態を形成する。図2の実線で描かれたトラップ17は封水状態での位置にあり、図2の二点鎖線で描かれたトラップ17は開放端17aが排水口18を向くように回動された排水形態での位置を示している。トラップ17はトラップケース19に囲まれて、汚水や臭気が周囲に漏れないようになっている。
なお、排水機構としては、可動式のトラップ17に限定されることはなく、ボウル12の底部より後方に延びるように接続された屈曲状の筒体であるトラップ17が下方に延びて排水口18に接続されているものでもよい。この種の排水機構としては、サイホン式やサイホンゼット式、サイホンボルテックス式等があり、サイホン作用によりボウル12内の汚物とともに溜め水を排水する排水状態またはボウル12内に溜め水を溜める封水状態が形成される機構とされている。
また排水機構としてはサイホン式、可動式に限定されることはなく、たとえば洗い落とし式のものであってもよい。また図例では、便器装置1を、水洗タンク(ロータンク)を備えていない、水道直結式のタンクレスタイプとした例を示しているが、水洗タンクを備えた構成であってもよい。
便蓋駆動部22及び便座駆動部26は、それぞれモーター等で構成されている。便蓋駆動部22は便蓋操作部23からの指示があった場合等に便蓋20を電動で開閉し(起倒させ)、便座駆動部26は便座操作部27からの指示があった場合等に便座24を電動で開閉する(起倒させる)。
また、便器装置1は、便蓋20の開動作を禁止する便蓋開禁止手段8を備えている。便蓋開禁止手段8としては、たとえば使用者が便蓋20に手をかけて便蓋20を開けようとしたり、便蓋操作部23により便蓋20を開けようとすると、便蓋20に逆トルクをかけるものや便蓋20の回転軸部の回転をロックするロック機構が挙げられる。そのほかの便蓋開禁止手段8としては、たとえば、報知部7による警告音やランプの点灯等の警告報知等を行って使用者に便蓋20の開動作を警告するものが挙げられる。
便器装置1は、便器本体10に設けられた本体操作部(不図示)と、便器本体10から離れた位置に設けられたリモコン(不図示)とを備えている。これらには、各種の操作や設定等ができる操作スイッチや操作ボタン等が設けてある。リモコンとしては赤外線通信のものが好適に用いられる。リモコンには送信部、便器本体10には受信部(不図示)が設けられている。
着座検知部28としては、たとえば便座24に内蔵された荷重センサや、便座24の回転軸部の近傍に設けられた赤外線センサ等が採用される。これらのセンサが使用者の着座/離座を検知する。便蓋開閉検知部21及び便座開閉検知部25としては、開角度により開閉状態を検知する構成とされたものが採用される。
人体検知部9としては、便器本体10や便座24の回転軸部の近傍に設けられた赤外線センサや超音波センサ等が採用される。これらのセンサが使用者の接近によるトイレルームへの入室やトイレルームからの退室を検知する。
さらに便器装置1は、使用者の局部を洗浄する局部洗浄装置やボウル12内を脱臭する脱臭装置、便座24を温める加温部等の各種の機能装置を備えてもよい。
さらに便器装置1は、便器洗浄部13に対する洗浄指示を出力する洗浄操作部29を備えている。この洗浄操作部29は、洗浄の指示を、後述する制御部5を介して便器洗浄部13に対して出力する大便用洗浄ボタン29a及び小便用洗浄ボタン29bを備えている。
なお、洗浄操作部29は便器本体10に設けられた本体操作部、便器本体10から離れた位置に設けられたリモコンのいずれにも配されていることが望ましい。また、大便用洗浄ボタン29a及び小便用洗浄ボタン29bの両方を設けずに、1つの洗浄ボタンで洗浄指示を出力する構成としてもよい。つまり、その場合のボウル12への洗浄水の水量としては、大便用大容量、小便用小容量の区別がなく、大便用大容量の1種類のみとされる。
便器装置1は、上記制御対象(給水弁15aやトラップ17等の便器洗浄部13や便蓋駆動部22、便座駆動部26等)を制御する一方、洗浄操作部29や便蓋開閉検知部21、便座開閉検知部25、着座検知部28等の出力信号を受ける制御部5を備えている。この制御部5はCPUやMPU等のプロセッサ及び種々のプログラムを含んで構成される。便器装置1はさらに、便器洗浄部13による洗浄が終了してからの時間等を計測する計時部6や、便器装置1等に電源を供給する電源部(不図示)を備えている。
また、便器装置1は、装置の異常や状態、ガイダンスを音や音声合成で報知するスピーカ等で構成された報知部7を備えている。なお報知部7としては、音出力のものに代えてもしくは加えて、LED等のディスプレイや、点灯や点滅を行うランプを備えた構成としてもよい。
ついで、この便器装置1の動作例について、図4~6のフローチャートに基づいて説明する。なお、下記の動作例は一例であり、これらに限定されることはない。また、以下の説明では、洗浄指示は洗浄操作部29の操作によるものとしているが、これに限定されることはない。たとえば、使用者が便座24から離座したことを着座検知部28が検知し、着座から離座に変化したことをトリガーにして洗浄指示がされる構成であってもよい。
以下の動作説明においては、便蓋20の開閉状態の検知や便座24の開閉状態の検知は各検知部によるものであるが、それらの検知部の動作の説明については省略する。また、便蓋20の開閉動作や便座24の開閉動作は各駆動部によるものであるが、それらの駆動部の説明についても省略する。なお、以下の説明では、図4~6の動作ステップについて、「ステップS×××」と記述するところを、符号のみの「S×××」と略記した。
まず、図4、5の動作例について説明する。
制御部5は、洗浄操作部29による洗浄指示を受けたときには、便蓋20の開/閉状態を判別する(S101)。便蓋20が閉状態であれば、制御部5は洗浄処理が開始される(S101のN、S105)。洗浄処理は、洗浄操作部29が大便用洗浄ボタン29a及び小便用洗浄ボタン29bを備えるものである場合、大便用洗浄ボタン29aが操作された場合は大洗浄、小便用洗浄ボタン29bが操作された場合は小洗浄を行う。
一方、洗浄操作部29による洗浄指示を受けたときに便蓋20が開状態であれば(S101のY)、制御部5は便座24の開/閉状態を判別する(S102)。便座24が閉状態であれば、便蓋20が閉動作される(S102のN、S104)。一方、便座24が開状態であれば、便座24が閉制御され、その後、もしくは便座24の閉動作に連動して、便蓋20が閉動作される(S102のY、S103、S104)。
便蓋20が閉状態となったら、給水弁15aが開制御され、洗浄水が洗浄水供給路15を通って気泡混入部30に供給されて洗浄水に気泡が混入される。これにより、気泡が混入された洗浄水が吐出口15bからボウル12内に供給される(S105)。
以上のようにして洗浄の開始と同時に計時部6は便蓋20が閉状態となってからの時間(タイマー1)の計測を開始する(S106)。本実施形態においては、タイマー1のスタートからタイムアップするまでの間、便蓋20の開操作は、制御部5が便蓋開禁止手段8を制御することで禁止され、便蓋20の開指示は受け付けなくなる。便蓋20の開指示を受けた場合には、報知部7が「ただいま、洗浄中につき便蓋を開けることはできません。」といった所定のメッセージあるいは警報ブザーを発信する。タイマー1がスタートしたら、その後、一定時間のディレイ(S107)が設けられて、洗浄水に薬剤が混入される(S108)。これにより、気泡と薬剤とが混入された洗浄水がボウル12に供給される。つまり、本実施形態では、気泡入りの洗浄水で先にボウル12の洗浄がされてから、さらに薬剤が混入された薬剤と気泡入りの洗浄水でボウル12の洗浄がされる。なお、このディレイを設けずに、洗浄の開始と同時に気泡と薬剤とが洗浄水に混入されてもよい。便蓋20が閉止されているので、洗浄水が便器本体10の周辺の床3等に飛散することが抑制される。ひいては、洗浄水に含まれる薬剤が便器本体10の周辺の床3等に飛散して付着することが抑制されるので、薬剤による床3等の変色が抑えられる。
洗浄水に薬剤が混入されたら、制御部5は、タイマー1が所定時間経過してタイムアップとなっているかを判別する(S109)。タイマー1がタイムアップするまでの時間は特に限定されることはないが、本実施形態においては洗浄終了から約1分後としている。タイマー1がタイムアップすることで、制御部5は、便蓋20の開動作の禁止を解除する。
タイマー1がタイムアップしたら、計時部6はタイマー1がタイムアップしてからの時間(タイマー2)の計測を開始する(S110)。タイマー2がスタートしてから所定時間が経過すると、タイマー2がタイムアップする(S111のY)。本実施形態においては、タイマー2のスタートからタイムアップするまでの時間を約2分としている。これにより、本実施形態においては、洗浄終了後から約3分間、便蓋20が閉状態となる。つまり、新たな洗浄がされない限りは、洗浄水に混入された気泡と薬剤とがボウル12の表面に少なくとも約3分以上は付着することになり、ボウル12の表面の汚れ等がより一層洗浄される。また、便蓋20が閉止されているので、外部からの影響の低減、たとえば、空気中のほこり等がボウル12に落下して付着する量を低減できる。
タイマー2のスタートからタイムアップするまでの間に、便蓋20の開指示がされると、便蓋20の開指示が便蓋操作部23による指示なのかを制御部5が判別する(S113)。便蓋操作部23による指示でない場合、報知部7が所定のメッセージを報知し(S114)、便蓋開禁止手段8は作動せずに便蓋20は開状態となり(S115)、タイマー2がリセットされる(S116)。なお、便蓋操作部23による開指示でないものとして、たとえば、使用者が便蓋20に手をかけて便蓋20を開動作せるものがある。また、人体検知部9が非検知状態から検知状態になったときに便蓋20の開指示がされたものとみなす構成であってもよい。報知部7が報知する所定のメッセージとしては「ただいま、泡洗浄中です。」といった警告や「ピピピッ」といった電子音が挙げられるが、これに限定されることはない。
一方、S113の便蓋20の開指示が便蓋操作部23による指示であった場合、報知部7が所定のメッセージを報知し(S117)、便蓋開禁止手段8は作動せずに便蓋20は開状態となる(S118)。そして、タイマー2がリセットされ(S119)、一定時間のディレイが設けられた後(S120)、便蓋20が閉動作される(S121)。報知部7が報知する所定のメッセージとしては「ただいま、泡洗浄中です。」といった警告や「ピピピッ」といった電子音が挙げられるが、これに限定されることはない。
ようするに、本実施形態では、制御部5は、所定タイミング(S109)にいたってから一定時間が経過するまで(S111)に便蓋20の開指示があった場合には、便蓋20の開動作制御と、報知部7による所定のメッセージの報知制御とを実行する。また、制御部5は、所定タイミングにいたってから一定時間が経過するまでに便蓋20の開指示が便蓋操作部23による場合には、便蓋20の開状態を一定時間維持(S120のディレイ)した後に、便蓋20の閉動作制御を実行する(S121)。
タイマー1が計測されている間は、便蓋20の開指示を制御部5は受け付けない。そして、タイマー2が計測されている間は、便蓋20の開指示は受け付けるが、報知部7によって警告が出力される。つまり、本実施形態では、便蓋20の禁止モードが二段階となっている。タイマー2の計測中に便蓋操作部23ではない開指示があった場合には、制御部5は新たに入室した人による便器装置1の使用や清掃等のために、便蓋20の開状態が維持される必要があるものと判断する。そのため、便蓋20が開状態となった後、新たな指示や操作があるまで便蓋20の閉動作を行わず、便蓋20の開状態が維持される。一方、便蓋操作部23による開指示であった場合には、使用者がボウル12に排泄物等の残存の有無の確認のためと判断する。その場合には、使用者がボウル12内を確認できる程度の時間があれば十分であり、S120のディレイは数秒程度、長くても10秒程度あればよい。ディレイの後、便蓋20が閉動作される。したがって、ボウル12は、その後外部からの影響を受けにくくなる。
次に図6の動作例についてS201~S211に沿って説明する。なお、上述の図4のフローチャートと重複する部分の説明は省略する。また、S211のY以降は、図5のS113~S121の動作例とほぼ同一なので、フローチャートの図示及び説明は省略する。
図6のS201~S204の動作は、図4のS101~S104の動作と略同じなので説明を省略する。ようするに、使用者が洗浄操作部29による洗浄指示をした場合、洗浄指示を受けたときの便蓋20及び便座24の開/閉状態にかかわらず、気泡入り洗浄が開始される直前には便蓋20は閉状態となる(S204)。
便蓋20が閉状態であれば、気泡が混入された洗浄水が吐出口15bからボウル12内に供給される(S205)。その後、一定時間のディレイ(S206)の後、洗浄水に薬剤が混入される(S207)。これにより、気泡と薬剤とが混入された洗浄水がボウル12に供給される。なお、このディレイがない構成であってもよい。
洗浄水に薬剤が混入されたら、制御部5は、所定タイミングになっているかを判別する(S208)。本実施形態においては、所定のタイミングは、給水弁15aが開から閉となったタイミングである。
所定タイミングにいたったら、計時部6は所定タイミングにいたってからの時間(タイマー2)の計測を開始する(S209)。タイマー2がスタートしてから所定時間が経過すると、タイマー2がタイムアップする(S210のY)。本実施形態においては、タイマー2のスタートからタイムアップするまでの時間を約3分としている。これにより、本実施形態においては、給水弁15aが開から閉となってから(おおむね洗浄が終了してから)約3分間、便蓋20が閉状態となる。つまり、洗浄水に混入された薬剤がボウル12の表面に少なくとも約3分以上は付着することになり、ボウル12の表面の汚れ等が洗浄される。また、便蓋20が閉止されているので、外部からのほこり等の異物により、薬剤によるボウル12の洗浄が阻害されにくくなる。
なお、タイマー2のスタートからタイムアップするまでの間に、便蓋20の開指示がされた場合は(S211のY)、上述した図5のS113~S121と同様の動作を行う。
便器装置1の構成は、上述したものや図例に限定されることはない。たとえば、気体供給弁32は、放電部を備え、放電により発生したオゾンガスをせん断部312に供給する構成であってもよいし、その他の殺菌性等の効果を有するガスを供給する構成であってもよい。また、気体供給弁32の代わりにエアポンプを設けて、エアポンプの駆動によりせん断部312に気体を供給する構成であってもよい。また、洗浄水に気泡を混入される構成も上述したものや図示したものに限定されることはない。
また、薬剤は界面活性剤に限定されることはない。また、芳香剤は薬剤に混合されている構成となっているが、これに限定されることはなく、薬剤とは別に芳香剤を貯留するタンクを備え、薬剤とは別に洗浄水に芳香剤を混入させる構成であってもよい。
また、便器装置1の動作例も、上述したものや図例に限定されることはない。たとえば、上述の実施例では、薬剤が混入される前に気泡入りの洗浄水が先にボウル12に吐出される構成になっているが、これに限定されることはなく、気泡が混入される前に薬剤入りの洗浄水が先にボウル12に吐出される構成でもよい。この場合は、気体供給弁32が閉のまま、薬剤混入部33の供給弁33cが開制御されればよく、薬剤混入部33が気泡混入部30よりも上流側に配されてもよい。また、図4の動作例において、タイマー2の時間を設けなくてもよい。この場合、タイマー1は約3分程度が好ましい。これにより、便蓋20は約3分間、開状態とならないので、ボウル12の表面が洗浄水に混入された気泡と薬剤とにより洗浄される。また、便器装置1が便蓋駆動部22を備えていないものに上述の構成が適用されてもよい。
また、図6の動作例において、所定タイミングは上述したものに限定されることはない。たとえば、便器装置1がターントラップ式のトラップ17を備えているものであれば、開放端17aが下向きから上向きに回動して、図2の実線で描かれたトラップ17が封水状態での位置になったタイミングであってもよい。また、所定タイミングは、ボウル12内の溜め水の水位が一定の水位になったタイミングであってもよい。
また、小便用洗浄ボタン29bが操作された場合には薬剤混入部33による洗浄水に薬剤の投入は行なわない構成であってもよい。そして、大便用洗浄ボタン29aが操作された場合には薬剤混入部33による薬剤の投入が行われ、上述したような一定時間の便蓋20の閉止が行われる構成であってもよい。大便とは異なり小便には汚染物質があまり含まれていないので、小便が行われたとき(小便用洗浄ボタン29bが操作されたとき)には薬剤の投入を行わないことで、薬剤の消費量等のコストを抑えることができる。
1 便器装置
5 制御部
7 報知部
10 便器本体
12 ボウル
20 便蓋
22 便蓋駆動部
23 便蓋操作部
30 気泡混入部
33 薬剤混入部

Claims (4)

  1. 便蓋が閉じた状態であることを条件として、ボウルに対し洗浄水が吐出される便器装置であって、
    前記洗浄水に気泡を混入させる気泡混入部と、前記洗浄水に薬剤を混入させる薬剤混入部と、洗浄水による洗浄が開始してから、所定タイミングにいたるまでの間、前記便蓋の開動作を禁止する制御部とを備えたことを特徴とする便器装置。
  2. 請求項1において、
    前記洗浄水にさらに芳香剤が混入されることを特徴とする便器装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記便蓋を開閉する便蓋駆動部と、報知部とをさらに備えており、
    前記制御部は、前記所定タイミングにいたってから一定時間が経過するまでに便蓋の開指示があった場合には、前記便蓋の開動作制御と、前記報知部による所定のメッセージの報知制御とを実行することを特徴とする便器装置。
  4. 請求項3において、
    前記便蓋の開閉を操作指示する便蓋操作部をさらに備えており、
    前記制御部は、前記所定タイミングにいたってから一定時間が経過するまでに便蓋の開指示が前記便蓋操作部による場合には、前記便蓋の開状態を一定時間維持した後に、前記便蓋の閉動作制御を実行することを特徴とする便器装置。

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