JP3385775B2 - トイレ装置 - Google Patents

トイレ装置

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JP3385775B2
JP3385775B2 JP03213095A JP3213095A JP3385775B2 JP 3385775 B2 JP3385775 B2 JP 3385775B2 JP 03213095 A JP03213095 A JP 03213095A JP 3213095 A JP3213095 A JP 3213095A JP 3385775 B2 JP3385775 B2 JP 3385775B2
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基子 豊島
英穂 篠田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレにおいて洗浄の
完了を検出するトイレ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトイレ装置には、図10
と図11に示すようなものがあった(例えば特開昭58
−120934号公報)。
【0003】図10において、1は便器本体であり、2
はこの便器本体1内を洗浄する水を蓄えるシスターン、
3は便座、4は便座3に座った使用者、5は使用者4の
肛門部に洗浄水を放出する洗浄ノズル、6は放出中の洗
浄水、7は給水手段で、この給水手段7には、シスター
ン2から水を吸引して洗浄のノズルに供給する給水ポン
プや制御器などを内蔵している。
【0004】また8は汚物検出手段、9は肛門部の色調
を検出する光学センサ、10は光学センサ9からの信号
を増幅する増幅器、11は、信号発生手段12からのト
リガ信号によって作動を開始し、かつ前記増幅器10の
出力の微分値を検出し、微分量が一定レベル以上である
時に出力するレベル判別器で、このレベル判別器11
と、光学センサ9及び増幅器10により、汚物検出手段
8を構成している。13は使用者が洗浄を開始するため
に操作する自己復帰型スイッチ、14は自己復帰型スイ
ッチ13のオンによって出力を出し、かつ自己復帰型ス
イッチ13がオフした後も一定時間出力を出し続ける遅
延タイマである。15は給水手段7を制御する制御手段
で、この制御手段15は汚物検出手段8と信号発生手段
12の出力のどちらかが入力している時、給水手段7を
付勢するOR回路で構成している。
【0005】用便終了後、使用者が自己復帰型スイッチ
13を押すと、レベル判別器11が作動状態になるとと
もに、遅延タイマ14を介して制御手段15に入力し、
給水手段7を付勢して肛門部へ洗浄水を放出する。それ
と同時に、光学センサ10によって肛門部に付着した汚
物の色調を検出し、洗浄水によって汚物が次第に除去さ
れ色調が変化していくのを、増幅器10およびレベル判
別器11によって監視し、制御手段15へ出力する。洗
浄水による汚物の除去量が多い洗浄初期においては、色
調の変化が大きいため、増幅器19の出力の微分値も大
きな値となり、そしてこの微分値がレベル判別器11の
有する一定レベルより大きい間は、出力を出し、変化が
なくなったら汚物の洗浄が完了したものと判別して、給
水手段7を付勢して洗浄を完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トイレ装置は以上のように構成されていたため、つぎの
ような課題を有していた。
【0007】(1)使用者の体についた汚物の色調を判
別して、汚物除去状況を判別していたため、人種や人に
よって異なる皮膚の色により検出に誤差を生じ、洗浄の
完了を正確に検出できなかった。
【0008】(2)また、肛門部の襞の中に付着した便
や、男子の肛門部に生えた陰毛にかくれた便は、外から
色調を判別して判断したのでは、正確に汚物の除去状況
が判定できなかった。
【0009】本発明は上記課題を解決するものであり、
温水洗浄便座において正確に汚物の除去状況を把握し、
洗浄の完了を判定できるトイレ装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明におけるトイレ装置は、便器
に搭載した洗浄手段と、洗浄手段に設けた人体を洗浄す
る洗浄水を供給する洗浄ノズルと、洗浄水で人体を洗浄
した後の洗浄汚水を回収する洗浄汚水回収手段と、洗浄
汚水回収手段で回収した洗浄汚水を分析する洗浄汚水分
析手段を備えて構成するものである。
【0011】また、本発明の第2の発明におけるトイレ
装置は、洗浄時以外は洗浄汚水回収手段を洗浄手段に収
納して構成するものである。
【0012】また、本発明の第3の発明におけるトイレ
装置は、使用後に、洗浄汚水回収手段の清掃を行うクリ
ーニング手段を備えて構成するものである。
【0013】また、本発明の第4の発明におけるトイレ
装置は、洗浄時以外は洗浄ノズルを洗浄手段に収納する
とともに、洗浄汚水回収手段を洗浄ノズルの出し入れと
連動させて突出、収納させて構成するものである。
【0014】また、本発明の第5の発明におけるトイレ
装置は、洗浄ノズルを突出させて洗浄を開始した後に、
洗浄汚水回収手段を突出させて構成するものである。
【0015】また、本発明の第6の発明におけるトイレ
装置は、平面的に洗浄汚水回収手段を洗浄ノズルと重な
らない位置に設けて構成するものである。
【0016】また、本発明の第7の発明におけるトイレ
装置は、便器に搭載した洗浄手段と、洗浄手段に設けた
人体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズルと、洗浄水
で人体を洗浄した後の洗浄汚水を回収する洗浄汚水回収
手段と、洗浄汚水回収手段で回収した洗浄汚水を分析す
る洗浄汚水分析手段と、洗浄汚水の分析結果に基づいて
洗浄ノズルによる人体の洗浄を制御する制御器を備えて
構成するものである。
【0017】また、本発明の第8の発明におけるトイレ
装置は、制御器が洗浄汚水の成分が所定レベルになった
ことを検出して洗浄ノズルによる人体の洗浄を停止して
構成するものである。
【0018】また、本発明の第9の発明におけるトイレ
装置は、制御器が洗浄汚水が所定のレベルになったこと
を検出して洗浄モードを変えて構成するものである。
【0019】また、本発明の第10の発明におけるトイ
レ装置は、便器に搭載した洗浄手段と、洗浄手段に設け
た人体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズルと、洗浄
水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を回収する洗浄汚水回
収手段と、洗浄汚水回収手段で回収した洗浄汚水を分析
する洗浄汚水分析手段と、洗浄汚水の分析結果に基づい
て使用者に告知を行う告知手段を備えて構成するもので
ある。
【0020】
【作用】上記した構成によって本発明の第1の発明にお
けるトイレ装置は、洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚
水を洗浄汚水回収手段で回収し、この洗浄汚水を洗浄汚
水分析手段で分析し、正確に汚物の除去状況の把握を行
い、洗浄の完了判定を確実に行うものである。
【0021】また、上記した構成によって、本発明の第
2の発明におけるトイレ装置は、洗浄時以外は洗浄汚水
回収手段を洗浄手段に収納し、排便時などに洗浄汚水回
収手段が便で汚れ、正確な判定ができなくなることを防
止しているものである。
【0022】また、上記した構成によって、本発明の第
3の発明におけるトイレ装置は、使用後に、クリーニン
グ手段で洗浄汚水回収手段の清掃を行うことにより、常
に洗浄汚水回収手段が清浄な状態で使用でき、正確な洗
浄汚水の分析を可能としているものである。
【0023】また、上記した構成によって、本発明の第
4の発明におけるトイレ装置は、洗浄時以外は洗浄ノズ
ルを洗浄手段に収納するとともに、洗浄汚水回収手段を
洗浄ノズルの出し入れと連動させて突出、収納させ、簡
単な構成で常に洗浄汚水回収手段を清浄な状態に保つと
ともに、洗浄初期からの汚水の回収を可能とするもので
ある。
【0024】また、上記した構成によって、本発明の第
5の発明におけるトイレ装置は、洗浄ノズルを突出させ
て洗浄を開始した後に、洗浄汚水回収手段を突出させ、
洗浄初期における便の落下で洗浄汚水回収手段が汚染さ
れることを防止し、また汚れが相当落ちた状態の汚水の
みを回収することにより、洗浄汚水分析手段の分析結果
の信頼性の確保と、洗浄汚水回収手段の汚れの低減化を
図るものである。
【0025】また、上記した構成によって、本発明の第
6の発明におけるトイレ装置は、平面的に洗浄汚水回収
手段を洗浄ノズルと重ならない位置に設けることによ
り、汚水回収時に洗浄ノズルからの洗浄水の一部が落水
が洗浄汚水回収手段に入り、汚水が清水で薄められ、成
分の検出レベルに誤差を生じることを防止しているもの
である。
【0026】また、上記した構成によって、本発明の第
7の発明におけるトイレ装置は、洗浄汚水の分析結果に
基づいて洗浄ノズルによる人体の洗浄を制御することに
より、正確に汚物の除去状況の把握を行い、洗浄の完了
を判定を確実に行うとともに、汚物の除去状況に応じた
人体洗浄の制御を実現しているものである。
【0027】また、上記した構成によって、本発明の第
8の発明におけるトイレ装置は、洗浄汚水の成分が所定
レベルになったことを検出して洗浄ノズルによる人体の
洗浄を停止し、洗浄が完了した時点で人体洗浄を自動的
に止め、利便性の向上と節水を図っているものである。
【0028】また、上記した構成によって、本発明の第
9の発明におけるトイレ装置は、制御器が洗浄汚水が所
定のレベルになったことを検出して洗浄モードを変え、
汚れの落ち具合に応じて的確な人体洗浄を行っているも
のである。
【0029】また、上記した構成によって、、本発明の
第10の発明におけるトイレ装置は、洗浄汚水の分析結
果に基づいて使用者に告知を行う告知手段を備えて構成
することにより、使用者の洗浄完了の認知を促進し、利
便性の向上と節水を図っているものである。
【0030】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0031】図1において、便器20には洗浄手段とし
て温水洗浄便座本体21が搭載されており、この温水洗
浄便座本体21へは水道22と電源23が接続されてい
る。
【0032】温水洗浄便座本体21には、おしり洗浄機
能部24、ビデ洗浄機能部25、洗浄汚水回収機能部2
6、洗浄汚水分析機能部27、乾燥機能部28、脱臭機
能部29、便座暖房機能部30、トイレ暖房機能部31
等が内蔵されている。そして、壁面に設けた温水洗浄便
座の一部を成すリモコン32と温水洗浄便座本体21と
の間で、赤外線信号を利用して信号の授受を行ってい
る。
【0033】図2にリモコン32の詳細を示す。リモコ
ン32の表面には、おしりスイッチ33、ビデスイッチ
34、乾燥スイッチ35、これらのスイッチの止めスイ
ッチ36、洗浄流量と乾燥温度のアップスイッチ37お
よびダウンスイッチ38、これらのレベル表示部39、
脱臭入り切りスイッチ40、トイレ暖房入り切りスイッ
チ40、そして洗浄完了表示部42が設けられている。
【0034】図3(a)、(b)におしり洗浄機能部2
4、洗浄汚水回収機能部26、洗浄汚水分析機能部27
の詳細を示す。
【0035】おしり洗浄機能部24は、おしり洗浄ノズ
ル43と、このおしり洗浄ノズル43を突出させるおし
りノズルシリンダー44と、温水の供給とおしり洗浄ノ
ズル43の突出を調節する制御弁45、おしり洗浄噴流
のパターンを変えるエアポンプ45’等から構成されて
いる。このおしり洗浄機能部は、洗浄水をおしりに供給
し、肛門周辺に付着した便の洗浄の機能を果たしてい
る。
【0036】また、洗浄汚水回収機能部は、洗浄汚水回
収セル46、この洗浄汚水回収セル46を突出させる洗
浄汚水回収シリンダー47、洗浄汚水回収シリンダー4
7の突出を調節する制御弁48等から構成されている。
この洗浄汚水回収機能部は、洗浄ノズルから供給された
洗浄水で洗い落とされた、肛門周辺の便が混じった洗浄
水を汚水として回収する役割を果たしている。
【0037】洗浄汚水回収セル46とおしり洗浄ノズル
43は、平面的に重ならない位置に設けられ、洗浄時に
おしり洗浄ノズル43からの一部の落水により、洗浄汚
水回収セル46内の回収汚水が清水で薄められ検出に誤
差を生じることを防止し、また洗浄汚水回収セル46の
回収面積が重なって無駄になることを防止している。
【0038】また、洗浄汚水分析機能部27は光センサ
ー部49、信号処理部50等から構成されている。この
洗浄汚水分析機能部27は、洗浄汚水回収セル46で回
収された汚水の濁度を光センサーで光の透過量として捉
え、信号処理部50で信号増幅、処理、レベル判定など
を行っている。
【0039】また、洗浄汚水回収セル46は、クリーニ
ング手段を構成するジェットクリーニング部51と電磁
弁52により、収納時に電磁弁52が開いて高速で水が
供給され、汚水回収動作時に洗浄汚水回収セル46のセ
ル部や上面縁、側面等に付着した汚れが清掃される。
【0040】これらの一連の制御やリモコン32との信
号の授受は、制御器53により制御される。
【0041】洗浄汚水回収セル46は図4にその平面図
を示すように構成されている。洗浄汚水回収セル46に
は、凹部54が設けられていて、凹部54にたまった汚
水の濁度を、周囲壁55の一部に設けた透明壁56、5
7に、汚水分析手段の一部を構成する赤外タイプの発光
ダイオード58と、フォトトランジスタ59の組合せに
より検出し、信号処理部50で分析処理をおこなってい
る。
【0042】また、洗浄汚水回収セル46のクリーニン
グ部は、図5にその平面図を示すように構成されてい
る。ジェットクリーニング部51はノズル60、61、
62、63より洗浄汚水回収セル46の周囲壁55や透
明壁56、57に水流を高速で噴射し、凹部54や受け
皿部64にたまった汚水回収時の汚れを落とす。水流の
噴射時には、軸65に回動自在に設けた蓋との間に形成
される狭い隙間を、水が高速で流れ、汚れを確実に落と
す。
【0043】次に本実施例の動作について説明する。制
御動作については図6のフローチャートにその要部を示
す。使用者がリモコン32のおしりスイッチ33を押す
と、まず、電磁弁52が開いて、洗浄汚水回収セル46
にクリーニング水が所定時間、高速で供給され、不使用
時の汚れが除去される。この時にたまった清水を利用し
て、洗浄汚水分析機能部27で透明壁56、57のくも
り具合や、発光ダイオード58やフォトトランジスタ5
9の劣化が補正される。これは、発光ダイオード58の
発光を受けたフォトトランジスタ59の出力が所定範囲
となるように、発光ダイオード58への通電量を調節し
て行われる。
【0044】次におしりノズル43と洗浄汚水回収セル
46が突出される。この動作は、制御弁45と制御弁4
8が開成され、おしりシリンダ44と汚水回収シリンダ
45に水圧がかかることによって突出が行われる。
【0045】この同時におしり洗浄ノズル43と洗浄汚
水回収セル46が突出される利点は、洗浄初期から汚水
の回収ができるので、洗浄完了時間の予測が可能であ
り、洗浄モードの移行なども、実際の回収された汚水の
成分を分析して行える点である。
【0046】また、このとき制御器53に内蔵されたタ
イマ(図示せず)が作動し、万が一の故障時や、汚水が
回収できなかった場合の補完手段として機能を果たす。
【0047】おしりノズル43と洗浄汚水回収セル46
が十分に突出されると洗浄水が人体に供給され、予洗が
開始される。この予洗時には、エアポンプ45’が動作
し、洗浄水に気泡を混入することにより、おしりノズル
43から出る噴流が干渉して揺動しながら、幅広い範囲
で洗浄水を人体に供給する。これにより、肛門周辺に付
着した便の固まりなどを万遍なくおとし、予洗の機能を
果たす。
【0048】おしりノズル43から供給された温水は、
肛門周辺に当たった後、汚水として一部は飛散し、また
一部は使用者のお尻に伝わりおしりの凸部において下方
に落下し、下部に設けた洗浄汚水回収セル46で回収さ
れる。落下した水は洗浄汚水回収セル46の凹部54に
たまり、次々と落下してくる汚水と順次入れ代わる。
【0049】凹部54で受水された汚水の濁度が、図7
に示すように所定値以上になると、汚水を受水したと見
なしてリモコン32に設けた完了表示ランプ42が赤く
点灯する。その後凹部54の汚水の濃度が変化をしてい
る場合は、この完了表示ランプ42を点滅させる。回収
された汚水の濁度レベルが所定値1以下になったら、洗
浄モードを本洗浄に切り替える。この本洗浄は、エアポ
ンプ45’を止めたり、動作させたりすることを繰り返
し、かつおしりおしり洗浄ノズル43をモータ(図示せ
ず)で前後に動かして行う。これにより汚れを広範囲
に、またパターンが変わることによる剥離作用により効
率的に落とす。
【0050】回収された汚水の濁度レベルが所定値2以
下になり、所定値2以下のレベルがが所定時間続いた
ら、洗浄が完了したものと判断して、完了表示ランプ4
2を赤の点滅から緑色の点灯に変える。そして、エアポ
ンプ45’が止められ、制御弁45と制御弁48が閉成
され、おしりシリンダ44と汚水回収シリンダ47の作
動により、おしり洗浄ノズル43と洗浄汚水回収セル4
6は収納される。
【0051】このように、使用者の体についた汚物の色
調を判別して、汚物除去状況を判別するのではなく、回
収した洗浄汚水を分析しているため、皮膚の色や明暗に
より検出に誤差を生じたり、肛門部の襞の中に付着した
便や、男子の肛門部に生えた陰毛にかくれた便はの落ち
具合も、回収した汚水を介して正確に除去状況が判定で
きる。
【0052】また、肛門周辺の汚れがとれた段階で洗浄
が自動停止されるため、従来のようにいつ洗浄が完了し
たか分からないままに洗浄を続け、無駄に温水を使用
し、節水や省エネルギーに反することを行っていたこと
が解決できる。また、使用者にとっても、汚れが十分に
落ちていない状態で洗浄を停止し、紙で拭いて気がつ
き、再度洗浄を行うことがなくなり、早く的確に操作を
省略して洗浄を終えることができ、利便性が増す。
【0053】また、自動停止とともにリモコンで表示が
行えるため、使用者は目でも洗浄の完了が認知でき、下
半身が麻痺した感覚がなくなった人でも次の行動に即座
に移れる。
【0054】なお、万が一誤った使用や、故障、また汚
水の回収が途中で行えなくなり、制御的にいつまでも汚
水を受水しない状態が続いたり、濁度レベルが変化しな
い場合は、タイマーで予め洗浄パターンや水勢別に設定
された時間が過ぎると、洗浄が自動的に停止される。こ
のときは、図6には記載していないが、その旨リモコン
32に表示される。
【0055】洗浄汚水回収セル46は収納された時点
で、再び電磁弁52が所定時間開成され、洗浄汚水回収
セル46のクリーニングが行われる。このため、洗浄汚
水回収セル46のセル部や上面縁、また側面に付着した
汚れがまだ乾かない内に落とされ、長期間使用しても汚
れが堆積したり、透明壁56、57が曇ってくることを
防ぐことができ、信頼性に優れたものとなる。
【0056】図8に本発明の第2の実施例を示す。この
場合、第1の実施例とは機構的な構成は同一で、図3
(a)、(b)に示す構成を取っているが、制御動作が
異なっているものであり、その異なっている点を中心に
説明する。
【0057】おしりスイッチ33が押されると、洗浄汚
水回収セル46の清掃を行った後、制御弁45が開いて
おしりノズル43のみが突出される。
【0058】このとき制御器53に内蔵されたタイマが
作動し、予洗を終了し本洗への移行する移行手段とし
て、洗浄汚水回収セル46の突出の突出タイミング手段
として、また万が一の故障時や汚水が回収できなかった
場合の補完手段としての機能を果たしている。
【0059】おしりノズル43が十分に突出されると洗
浄水が人体に噴射され、予洗が開始される。そしてタイ
マで定めた所定時間が経過した段階で、本洗モードに移
行する。本洗モードで所定時間が経過すると、タイマの
機能で制御弁48が開き、洗浄汚水回収セル46が突出
される。
【0060】この本洗が進行した時点で洗浄汚水回収セ
ル46を突出させる理由は、第1の実施例のように最初
から突出させるが、まだ汚水が相当汚れている時点から
洗浄汚水回収セル46には汚水が入ってくるめ、完了時
間を予測できるなどの利点がある反面、汚れ易くなり清
掃に時間を要する点を低減するためである。
【0061】以下の動作は第1の実施例と同一であるの
で割愛する。図9(a)、(b)に本発明の第3の実施
例を示す。
【0062】この第3の実施例は、第1、第2の実施例
において水圧押し出しでおしり洗浄ノズル43と洗浄汚
水回収セル46の突出を行っていたが、この第3の実施
例では、モータで駆動して突出を行っているものであ
る。
【0063】おしり洗浄ノズル67と洗浄汚水回収セル
68はモータ69により、ベルト70を介して突出と収
納が自在にできるように構成されている。そして連結部
71によっておしり洗浄ノズル67と洗浄汚水回収セル
68は係合されており、一つのモータ69によって両者
が突出、収納自在に構成されている。また、この実施例
においても、洗浄汚水回収セル68はおしり洗浄ノズル
67と平面的に重ならない構成を採っており、おしり洗
浄時のおしり洗浄ノズル67からの落水が洗浄汚水回収
セル68内に落下し、検出値に誤差を生じることを防止
している。
【0064】このモータ駆動式の利点は、水圧押し出し
方式に比較して水圧が小さい場合でも一定の速度で、ま
た一定の推力で駆動ができ、さらに第1の実施例のよう
に別にモータを設けなくても、前後に動かす事をくり返
すムーブ動作や、肛門位置に洗浄ノズル位置を合わせる
動作が行える点である。
【0065】この第3の実施例における汚水回収セル6
8は、第1、第2の実施例の場合と違い、回収した汚水
が溢水して行く形式でなく、洗浄汚水回収セル68の凹
部72の下面に開けた小孔からも下方に落下する形式を
採っている。このため、洗浄汚水の回収が連続的に行え
ないと、空気が介在し濁度検出値が変動する反面、溢水
させる第1、第2の実施例の形式に比較し、濁度の変化
を速く捉える事ができる利点を有している。
【0066】上記の実施例においては、洗浄手段は温水
洗浄便座としたが、この他便器に固定せずに使用者が手
で洗浄部位にノズルを持っていく洗浄装置や、温水を使
用せずに水で洗浄する形式の洗浄装置など各種の方式が
考えられる。
【0067】また、洗浄汚水回収手段としては、上記実
施例においては洗浄汚水回収セルを例に挙げたが、凹部
を有さずに汚水の表面張力で回収棒の先に付着させるも
の、また近接した二極間に表面張力で汚水を保持するも
のなど各種の方法が考えられる。また、洗浄汚水分析手
段としては、上記実施例では汚水の濁度を検出する方法
を例に採ったが、汚水の導電率やペーハー(PH)を用
いる方法もある。また、濁度検出の場合でも赤外光を利
用する方法以外にも、可視光を利用する方法、また超音
波を利用する方法などがある。さらに、汚水の検出対象
として、便による回収汚水の濁度を検出しているが、便
中の潜血を検出したり、繊維分を検出したり、色素を検
出するなど各種の方法がある。
【0068】また、上記実施例では洗浄の完了時にリモ
コンで表示を行ったが、この告知手段としては、この
他、画面表示、音や音声の利用、振動など触覚に訴える
方法など各種の方法がある。
【0069】また、上記実施例では洗浄対象としておし
りを挙げたが、女性局部やまたこれらの組合せも当然考
えられる。また、洗浄汚水で尿中の成分や経血成分を検
出することもも可能である。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明は、洗浄ノズルで洗
浄した汚水を回収し、汚水を分析したり、分析結果に基
づいて洗浄ノズルを制御しているため、次のような効果
を有する。
【0071】(1)洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚
水を洗浄汚水回収手段で回収し、この洗浄汚水を洗浄汚
水分析手段で分析し、正確に汚物の除去状況の把握を行
っているため、皮膚の色により検出に誤差を生じたり、
肛門部の襞の中に付着した便や、男子の肛門部に生えた
陰毛にかくれた便も洗浄汚水として回収できるため、正
確に汚物の除去状況が判定できる。
【0072】(2)洗浄時以外は洗浄汚水回収手段を洗
浄手段に収納しているため、排便時などに洗浄汚水回収
手段が汚れ正確な判定ができなくなることが防止でき
る。
【0073】(3)使用後に、洗浄汚水回収手段のクリ
ーニングを行うため、常に洗浄汚水回収手段が清浄な状
態で使用でき、長期間に亘り正確に洗浄汚水の分析がで
きる。
【0074】(4)洗浄時以外は洗浄ノズルを洗浄手段
に収納するとともに、洗浄汚水回収手段を洗浄ノズルの
出し入れと連動させて突出、収納させているので、簡単
な構成で常に洗浄汚水回収手段を正常な状態に保て、洗
浄の初期から汚水の回収が可能となる。
【0075】(5)洗浄ノズルを突出させて洗浄を開始
した後に、洗浄汚水回収手段を突出させるため、洗浄初
期における汚れの酷い洗浄汚水で汚染されることが防止
でき、洗浄汚水分析手段を更に正常な状態に保ち信頼性
が確保できる。
【0076】(6)平面的に洗浄汚水回収手段を洗浄ノ
ズルと重ならない位置に設けているので、汚水回収時に
洗浄ノズルからの洗浄水の一部が落水することにより、
洗浄汚水回収手段で回収する汚水の成分のレベルに誤差
を生じることが防止でき、また洗浄汚水回収手段も面積
が有効に利用できる。
【0077】(7)洗浄汚水の分析結果に基づいて洗浄
ノズルによる人体の洗浄を制御するので、的確な洗浄状
態に応じた人体洗浄が実現できる。
【0078】(8)洗浄汚水の成分が所定レベルになっ
たことを検出して洗浄ノズルによる人体の洗浄を停止す
るので、洗浄が完了した時点で、人体洗浄を自動的に停
止し、利便性の向上と節水が図れる。
【0079】(9)制御器が洗浄汚水が所定のレベルに
なったことを検出して洗浄モードを変えるので、便の落
ち具合に応じて的確な人体洗浄が行える。
【0080】(10)洗浄汚水の分析結果に基づいて使
用者に告知を行う告知手段を備えているので、使用者の
洗浄完了の認知を促進し、利便性の向上と節水が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるトイレ装置の斜
視図
【図2】同トイレ装置に用いたリモコンの正面図
【図3】(a)同トイレ装置の要部の上面図 (b)同トイレ装置の要部の一部切欠き側面図
【図4】同トイレ装置に用いた汚水回収セルの上面断面
【図5】同トイレ装置に用いた汚水回収セルの側面断面
【図6】同トイレ装置の要部制御フローチャート
【図7】同トイレ装置の汚水分析説明図
【図8】本発明の第2の実施例におけるトイレ装置の要
部制御フローチャート
【図9】(a)本発明の第3の実施例におけるトイレ装
置の要部の上面図 (b)同トイレ装置の要部の一部切欠き側面図
【図10】従来のトイレ装置の一部切欠き側面図
【図11】同従来のトイレ装置の制御回路図
【符号の説明】
20 便器 21 温水洗浄便座本体(洗浄手段) 24 おしり洗浄機能部(洗浄手段) 26 洗浄汚水回収機能部(洗浄汚水回収手段) 27 洗浄汚水分析機能部(洗浄汚水分析手段) 32 リモコン(洗浄手段) 43 おしり洗浄ノズル(洗浄ノズル) 46 洗浄汚水回収セル(洗浄汚水回収手段) 49 光センサ部(洗浄汚水分析手段) 50 信号処理部(洗浄汚水分析手段) 51 ジェットクリーニング部(クリーニング手段) 52 電磁弁(クリーニング手段)
フロントページの続き (72)発明者 豊島 基子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 篠田 英穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 小野 圭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特公 平6−52266(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03D 9/08

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便器に搭載した洗浄手段と、前記洗浄手段
    に設けた人体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズル
    と、前記洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を回収す
    る洗浄汚水回収手段と、前記洗浄汚水回収手段で回収し
    た洗浄汚水を分析する洗浄汚水分析手段を備えたトイレ
    装置。
  2. 【請求項2】洗浄時以外は洗浄汚水回収手段を洗浄手段
    に収納した請求項1記載のトイレ装置。
  3. 【請求項3】使用後に、洗浄汚水回収手段の清掃を行う
    クリーニング手段を備えた請求項1記載のトイレ装置。
  4. 【請求項4】洗浄時以外は洗浄ノズルを洗浄手段に収納
    するとともに、洗浄汚水回収手段を洗浄ノズルの出し入
    れと連動させて突出、収納させた請求項1記載のトイレ
    装置。
  5. 【請求項5】洗浄ノズルを突出させて洗浄を開始した後
    に、洗浄汚水回収手段を突出させた請求項1記載のトイ
    レ装置。
  6. 【請求項6】洗浄汚水回収手段を平面的に洗浄ノズルと
    重ならない位置に設けた請求項1記載のトイレ装置。
  7. 【請求項7】便器に搭載した洗浄手段と、前記洗浄手段
    に設けた人体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズル
    と、前記洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を回収す
    る洗浄汚水回収手段と、前記洗浄汚水回収手段で回収し
    た洗浄汚水を分析する洗浄汚水分析手段と、前記洗浄汚
    水分析手段による洗浄汚水の分析結果に基づいて前記洗
    浄ノズルによる人体の洗浄を制御する制御器を備えたト
    イレ装置。
  8. 【請求項8】制御器は、洗浄汚水の成分が所定のレベル
    になったことを検出して洗浄ノズルによる人体の洗浄を
    停止した請求項7記載のトイレ装置。
  9. 【請求項9】制御器は、洗浄汚水の成分が所定のレベル
    になったことを検出して洗浄モードを変えた請求項7記
    載のトイレ装置。
  10. 【請求項10】便器に搭載した洗浄手段と、前記洗浄手
    段に設けた人体を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズル
    と、前記洗浄水で人体を洗浄した後の洗浄汚水を回収す
    る洗浄汚水回収手段と、前記洗浄汚水回収手段で回収し
    た洗浄汚水を分析する洗浄汚水分析手段と、前記洗浄汚
    水分析手段による洗浄汚水の分析結果に基づいて使用者
    に告知を行う告知手段を備えたトイレ装置。
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