JP3546520B2 - 人体局部洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、トイレにおいて局部洗浄の完了を検出する人体局部洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の人体局部洗浄装置には、図10と図11に示すようなものがあった(例えば特開昭58−120934号公報)。
【0003】
図10において、1は便器本体であり、2はこの便器本体1内を洗浄する水を蓄えるシスターン、3は便座、4は便座3に座った使用者、5は使用者4の肛門部に洗浄水を放出する洗浄ノズル、6は放出中の洗浄水、7は給水手段で、この給水手段7には、シスターン2から水を吸引して洗浄のノズルに供給する給水ポンプや制御器などを内蔵している。
【0004】
また8は汚物検出手段、9は肛門部の色調を検出する光学センサ、10は光学センサ9からの信号を増幅する増幅器、11は、信号発生手段12からのトリガ信号によって作動を開始し、かつ前記増幅器10の出力の微分値を検出し、微分量が一定レベル以上である時に出力するレベル判別器で、このレベル判別器11と、光学センサ9及び増幅器10により、汚物検出手段8を構成している。13は使用者が洗浄を開始するために操作する自己復帰型スイッチ、14は自己復帰型スイッチ13のオンによって出力を出し、かつ自己復帰型スイッチ13がオフした後も一定時間出力を出し続ける遅延タイマである。15は給水手段7を制御する制御手段で、この制御手段15は汚物検出手段8と信号発生手段12の出力のどちらかが入力している時、給水手段7を付勢するOR回路で構成している。
【0005】
用便終了後、使用者が自己復帰型スイッチ13を押すと、レベル判別器11が作動状態になるとともに、遅延タイマ14を介して制御手段15に入力し、給水手段7を付勢して肛門部へ洗浄水を放出する。それと同時に、光学センサ10によって肛門部に付着した汚物の色調を検出し、洗浄水によって汚物が次第に除去され色調が変化していくのを、増幅器10およびレベル判別器11によって監視し、制御手段15へ出力する。洗浄水による汚物の除去量が多い洗浄初期においては、色調の変化が大きいため、増幅器10の出力の微分値も大きな値となり、そしてこの微分値がレベル判別器11の有する一定レベルより大きい間は、出力を出し、変化がなくなったら汚物の洗浄が完了したものと判別して、給水手段7を付勢して洗浄を完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の人体局部洗浄装置は以上のように構成されていたため、つぎのような課題を有していた。
【0007】
(1)使用者の体についた汚物の色調を判別して、汚物除去状況を判別していたため、人種や人によって異なる皮膚の色により検出に誤差を生じ、洗浄の完了を正確に検出できなかった。
【0008】
(2)また、肛門部の襞の中に付着した便や、男子の肛門部に生えた陰毛にかくれた便は、外から色調を判別して判断したのでは、正確に汚物の除去状況が判定できなかった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するものであり、人体局部の洗浄時に正確に汚物の除去状況を把握し、洗浄の完了を判定できる人体局部洗浄装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の発明における人体局部洗浄装置は、トイレで使用する洗浄手段と、人体局部を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズルと、人体局部を洗浄した後の洗浄汚水を回収する洗浄汚水回収手段と、洗浄汚水に光を照射する発光手段と、洗浄汚水の発光手段による反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光する受光手段を備えて構成するものである。
【0011】
また、本発明の第2の発明における人体局部洗浄装置は上記構成に加え、洗浄汚水の発光手段による反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光手段に対し局所的に集光して伝達する集光手段を備えて構成するものである。
【0012】
また、本発明の第3の発明における人体局部洗浄装置は上記構成に加え、洗浄汚水の発光手段による反射光あるいは散乱光あるいはその双方を光を透過する隔膜体を介して受光して構成するものである。
【0013】
また、本発明の第4の発明における人体局部洗浄装置は上記構成において、受光手段は、洗浄汚水回収手段で回収した汚水の下方の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光して構成するのである。
【0014】
また、本発明の第5の発明における人体局部洗浄装置は上記構成において、洗浄汚水回収手段は上面に凹部を形成し、この凹部の底面に下部に設けた発光手段からの光を照射し、底面近傍の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を下部に設けた受光手段により局所的に受光して構成するものである。
【0015】
また、本発明の第6の発明における人体局部洗浄装置は上記構成において、洗浄汚水回収手段は連続的に洗浄汚水を回収し、受光手段は洗浄汚水が流動している状態で反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光して構成するものである。
【0016】
また、本発明の第7の発明における人体局部洗浄装置は上記構成に加え、洗浄汚水回収手段に対し清水を供給する清水供給手段を備え、汚水回収の前に発光手段と受光手段の状態を検査して構成するものである。
【0017】
【作用】
上記した構成によって本発明の第1の発明における人体局部洗浄装置は、洗浄汚水回収手段で回収した洗浄汚水に発光手段から光を照射し、反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光手段で受光して汚水の状態を分析することにより、正確に汚物の除去状況の把握を行い洗浄の完了判定を確実に行うものである。
【0018】
また、本発明の第2の発明における人体局部洗浄装置は、集光手段により反射光あるいは散乱光あるいはその双方を局所的に集光して伝達し、洗浄汚水の微量な汚れでも検出を可能とするものである。
【0019】
また、本発明の第3の発明における人体局部洗浄装置は、反射光あるいは散乱光あるいはその双方を光を透過する隔膜体を介して受光し、受光手段が洗浄汚水で汚れたれり、機能が損なわれることを防止しているものである。
【0020】
また、本発明の第4の発明における人体局部洗浄装置は、洗浄汚水の下方の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光し、微量の洗浄汚水でも、また微量の汚れであっても汚れの検出を可能とし、また気泡の影響を除去しているものである。また、本発明の第5の発明における人体局部洗浄装置は、洗浄汚水回収手段の凹部の底面に下部に設けた発光手段からの光を照射し、底面近傍の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を下部に設けた受光手段により局所的に受光して構成することにより、外乱光の影響を受けにくくし、一体的にまとまりやすい構成を実現しているものである。
【0021】
また、本発明の第6の発明における人体局部洗浄装置は、連続的に洗浄汚水を回収し、洗浄汚水が流動している状態で反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光することにより、人体局部の洗浄状態の変化を検出可能とし、また局所的に反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光しても汚水の汚れ具合を正確に把握するものである。
【0022】
また、本発明の第7の発明における人体局部洗浄装置は、清水供給手段から供給された清水で汚水回収の前に発光手段と受光手段の状態を検査することにより、洗浄汚水回収手段のクリーニングと長期間使用した状態での汚れレベルの判定を正確にするものである。
【0023】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1において、便器20には洗浄手段として温水洗浄便座本体21が搭載されており、この温水洗浄便座本体21へは水道22と電源23が接続されている。
【0025】
温水洗浄便座本体21には、おしり洗浄機能部24、ビデ洗浄機能部25、洗浄汚水回収機能部26、洗浄汚水分析機能部27、乾燥機能部28、脱臭機能部29、便座暖房機能部30、トイレ暖房機能部31等が内蔵されている。そして、壁面に設けた温水洗浄便座の一部を成すリモコン32と温水洗浄便座本体21との間で、赤外線信号を利用して信号の授受を行っている。
【0026】
図2にリモコン32の詳細を示す。
リモコン32の表面には、おしりスイッチ33、ビデスイッチ34、乾燥スイッチ35、これらのスイッチの止めスイッチ36、洗浄流量と乾燥温度のアップスイッチ37およびダウンスイッチ38、これらのレベル表示部39、脱臭入り切りスイッチ40、トイレ暖房入り切りスイッチ41、そして洗浄完了表示部42が設けられている。
【0027】
図3(a)、(b)におしり洗浄機能部24、洗浄汚水回収機能部26、洗浄汚水分析機能部27の詳細を示す。
【0028】
おしり洗浄機能部24は、おしり洗浄ノズル43と、このおしり洗浄ノズル43を突出させるおしりノズルシリンダー44、温水の供給とおしり洗浄ノズル43の突出を調節する制御弁45、おしり洗浄噴流のパターンを変えるエアポンプ45’等から構成されている。このおしり洗浄機能部24は、水道22から供給された水を加熱手段22’で温水に沸き上げ、この温水をおしりに供給し、肛門周辺に付着した便の洗浄の機能を果たしている。
【0029】
また、洗浄汚水回収機能部26は、洗浄汚水回収セル46、この洗浄汚水回収セル46を突出させる洗浄汚水回収シリンダー47、洗浄汚水回収シリンダー47の突出を調節する制御弁48等から構成されている。この洗浄汚水回収機能部26は、洗浄ノズルから供給された洗浄水で洗い落とされた、肛門周辺の便が混じった洗浄汚水を回収する役割を果たしている。洗浄汚水回収セル46とおしり洗浄ノズル43は、平面的に重ならない位置に設けられ、洗浄時におしり洗浄ノズル43からの一部の落水により、洗浄汚水回収セル46の回収汚水が汚れていない温水で薄められ検出に誤差を生じることを防ぎ、また洗浄汚水回収セル46の回収面積が重なって回収効率が悪くなることを防止している。また、洗浄汚水分析機能部27は光センサー部49、信号処理部50の他、後述する機能チェック部から構成されている。この洗浄汚水分析機能部27は、洗浄汚水回収セル46で回収された汚水の濁り具合を光センサーで光の反射量として捉え、信号処理部50で信号増幅、処理、レベル判定や洗浄汚水分析機能部27の機能チェック等を行っている。
【0030】
また、洗浄汚水回収セル46へは清水供給手段であるクリーニング部51から、温水洗浄便座本体21への収納時に、電磁弁52が開いて水道22から清水が高速で供給され、洗浄汚水回収セル46のセル部や周辺に付着した汚れの清掃と、洗浄汚水分析機能部27の機能チェックが行われる。これらの一連の制御やリモコン32との信号の授受は、制御器53により制御される。
【0031】
洗浄汚水回収セル46は図4にその平面図を示すように構成されている。
洗浄汚水回収セル46には、凹部54が設けられている。この凹部54は、本発明の形式が洗浄汚水の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を利用する形式であるため、透過光を利用する形式と比較して凹部が浅くてよいため汚れが付着しにくく、また後でのクリーニングがし易いものとなっている。樋部55を介して流れ込んで来た洗浄汚水は凹部54に溜まり、光学的に透明な透明壁56、57を介し汚水分析手段の一部を構成する赤外タイプの発光ダイオード58と、フォトトランジスタ59により反射光あるいは散乱光あるいはその双方が検出される。すなわち、発光ダイオード58から凹部54に溜まった洗浄汚水に対し照射された光は、洗浄汚水中の微小に砕かれた便に一部が反射されるが、この反射光あるいは散乱光あるいはその双方の焦点および焦点近傍の光を集光手段であるレンズ60により集光し、フォトトランジスタ59で電圧の変化として捉え、洗浄信号処理部50で分析処理をおこなっている。レンズ60により反射光あるいは散乱光あるいはその双方を局所的に集光して伝達することにより、洗浄汚水が微量に汚れていても検出が可能となっている。また、反射光あるいは散乱光あるいはその双方を光を透過する透明壁56、57を介して受光しているため、発光ダイオード58や受光手段であるフォトトランジスタ59が洗浄汚水で汚れたり、機能が損なわれることが防止できている。また、凹部54に溜まった洗浄汚水の下方の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光しているため、洗浄汚水が微量であっても検出を可能とし、また汚れが微量であっても、破砕された便の沈澱部分が検出できるため、検出が可能となっている。また、洗浄汚水に混入した気泡は上部に浮上していくため、下方の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を集光することにより、気泡の影響を除去し正確に洗浄汚水の汚れ状態を検出できる。
【0032】
また、この実施例以外にも発光ダイオードを別設し、洗浄汚水回収セル46部にはフォトトランジスタのみを内蔵する方法や、自然光を利用する方法等も考えられるが、本実施例のように洗浄汚水回収セル46の凹部の底面に下部に設けた発光ダイオード58からの光を照射し、底面近傍の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を下部に設けたフォトトランジスタ59により局所的に受光して構成することにより、洗浄汚水回収セル46以外に発光手段を設けた場合に比べ、外乱光の影響を受けにくくし、一体的にまとまりやすい構成を実現している。
【0033】
また、洗浄汚水回収セル46は、洗浄汚水が常に溜まった状態となる溢水型として構成しているため、洗浄汚水が断続的に落ちて来ても検出が連続的に行え、信号の断続的変化が除去できるため安定した状態で、洗浄汚水の分析ができる。
【0034】
特に本実施例のように、レンズ60により局所的な光を集光する方式においては、被検出汚水が流動することにより、時間的に電圧の強弱レベルとして検出されるパルス数をカウントし汚れ具合を濁度として正確に把握ができるものとなる。
【0035】
また、洗浄汚水回収セル46のクリーニング部51は、図5にその平面図を示すように構成されている。クリーニング部51はノズル61,62,63より洗浄汚水回収セル46の凹部54や透明壁56,57に水流を高速で噴射し、凹部54やセル周壁64にたまった汚水回収時の汚れを落とす。水流の噴射時には、軸65に回動自在に設けた蓋66との間に形成される空間を水が高速で流れ、汚れを確実に落とす。
【0036】
また、洗浄汚水回収セル46の突出に先立ち、長時間使わなかった間の汚れの除去と、使用開始に当たっての洗浄汚水分析機能部27の機能チェック用の清水が供給される。
【0037】
図6に本実施例の制御ブロック図を示す。制御器53内には、クリーニング動作をした後に洗浄が始められるように遅延タイマ67、また洗浄汚水の回収あるいは洗浄汚水の分析が確実に行えなかった時の補完手段としてのタイマ68、洗浄水のパターンや水勢やノズルの動作を制御する自動洗浄制御部69が設けられている。
【0038】
また、洗浄汚水分析機能部27には、基準チェック部70、光量調節部71が設けられている。その他、ノズルを駆動するモータ72、水路の加圧レベルとノズルから水勢を調節するポンプ73などが設けられている。
【0039】
次に本実施例の動作について説明する。
制御動作については図7のフローチャートにその要部を示す。使用者がリモコン32のおしりスイッチ33を押すと、まず、電磁弁52が開いて、洗浄汚水回収セル46に清水が最初高速で供給され、不使用時の汚れが除去される。そして所定時間経過後、流速が弱まり洗浄汚水回収セル46に清水が溜められ、この溜まった清水を利用して洗浄汚水分析機能部27で、透明壁56,57のくもり具合や、発光ダイオード58、フォトトランジスタ59の劣化が補正される。これは基準チェック部70で清水が洗浄汚水回収セル46に溜められている条件にあることを判断し、発光ダイオード58の発光を受けたフォトトランジスタ59の出力が所定範囲となるように、光量調節部71で発光ダイオード58への通電量を調節して行われる。清水が透明であっても、透明壁56,57や凹部54部から若干の反射光あるいは散乱光あるいはその双方があったり、使用者の着座状態やトイレ照明の状態によって多少の侵入光があるが、これらを補正しているものである。
【0040】
次におしりノズル43と洗浄汚水回収セル46が突出される。この動作は、制御弁45と制御弁48が開成され、おしりシリンダ44と汚水回収シリンダ45に水圧がかかることによって突出が行われる。
【0041】
また、このとき制御器53に内蔵されたタイマ68が作動し、万が一の故障時や、汚水が回収できなかった場合の補完手段として機能を果たす。
【0042】
おしりノズル43と洗浄汚水回収セル46が十分に突出されると洗浄水が人体に供給され、自動洗浄制御部69の働きで予洗が開始される。この予洗時には、エアポンプ45’が動作し、洗浄水に気泡を混入することにより、おしりノズル43から出る噴流が干渉して揺動しながら、幅広い範囲で洗浄水を人体に供給する。これにより、肛門周辺に付着した便の固まりなどを万遍なくおとし、予洗の機能を果たす。
【0043】
おしりノズル43から供給された温水は、肛門周辺に当たった後、汚水として一部は飛散し、また一部は使用者のお尻に伝わりおしりの凸部において下方に落下し、下部に設けた樋部55や洗浄汚水回収セル46で回収される。落下した水は洗浄汚水回収セル46の凹部54にたまり、次々と落下してくる汚水と順次入れ代わる。凹部54で受水された汚水の濁度が、図8に示すように所定値以上になると、汚水を受水したと見なしてリモコン32に設けた完了表示ランプ42が赤く点灯する。その後凹部54の汚水の濃度が変化をしている場合は、この完了表示ランプ42を点滅させる。回収された汚水の濁度レベルが所定値1以下になったら、洗浄モードを本洗浄に自動的に切り替える。この本洗浄は、エアポンプ45’を止めたり、動作させたりすることを繰り返し、かつ、おしり洗浄ノズル43をモータ72で前後に動かして行う。これにより汚れを広範囲に、またパターンが変わることによる剥離作用により効率的に落とす。
【0044】
回収された汚水の濁度レベルが所定値2以下になり、所定値2以下のレベルがが所定時間続いたら、洗浄が完了したものと判断して、完了表示ランプ42を赤の点滅から緑色の点灯に変える。そして、エアポンプ45’が止められ、制御弁45と制御弁48が閉成され、おしりシリンダ44と汚水回収シリンダ47の作動により、おしり洗浄ノズル43と洗浄汚水回収セル46は収納される。
【0045】
このように、使用者の体についた汚物の色調を判別して、汚物除去状況を判別するのではなく、回収した洗浄汚水を分析しているため、皮膚の色や明暗により検出に誤差を生じたり、肛門部の襞の中に付着した便や、男子の肛門部に生えた陰毛にかくれた便の落ち具合も、回収した汚水を介して正確に除去状況が判定できる。
【0046】
また、肛門周辺の汚れがとれた段階で洗浄が自動停止されるため、従来のようにいつ洗浄が完了したか分からないままに洗浄を続け、無駄に温水を使用し、節水や省エネルギーに反することを行っていたことが解決できる。
【0047】
また、使用者にとっても、汚れが十分に落ちていない状態で洗浄を停止し、紙で拭いて気がつき、再度洗浄を行うことがなくなり、早く的確に操作を省略して洗浄を終えることができ、利便性が増す。
【0048】
また、自動停止とともにリモコンで表示が行えるため、使用者は目でも洗浄の完了が認知でき、下半身が麻痺した感覚がなくなった人でも次の行動に即座に移れる。
【0049】
なお、万が一誤った使用や、故障、また汚水の回収が途中で行えなくなり、制御的にいつまでも汚水を受水しない状態が続いたり、濁度レベルが変化しない場合は、タイマ68で予め洗浄パターンや水勢別に設定された時間が過ぎると、洗浄が自動的に停止される。この時は、図7には記載していないが、その旨リモコン32に表示される。
【0050】
洗浄汚水回収セル46は温水洗浄便座本体21収納された時点で、再び電磁弁52が所定時間開成され、洗浄汚水回収セル46のクリーニングが行われる。このため、洗浄汚水回収セル46の凹部や上面縁、また側面に付着した汚れがまだ乾かない内に落とされ、長期間使用しても汚れが堆積したり、透明壁56,57が曇ってくることを防ぐことができ、信頼性に優れたものとなる。
【0051】
図9に本発明の第2の実施例を示す。
この場合、第1の実施例とは機構的な構成は同一で、図3(a),(b)に示す構成を取っているが、制御動作が異なっているものであり、その異なっている点を中心に説明する。
【0052】
おしりスイッチ33が押されると、洗浄汚水回収セル46の清掃を行った後、制御弁45が開いておしりノズル43のみが突出される。
【0053】
このとき制御器53に内蔵されたタイマが作動し、予洗を終了し本洗への移行する移行手段として、また洗浄汚水回収セル46の突出の突出タイミング手段として、また万が一の故障時や汚水が回収できなかった場合の補完手段としての機能を果たしている。
【0054】
おしりノズル43が十分に突出されると洗浄水が人体に噴射され、予洗が開始される。そしてタイマで定めた所定時間が経過した段階で、本洗モードに移行する。本洗モードで所定時間が経過すると、タイマの機能で制御弁48が開き、洗浄汚水回収セル46が突出される。
【0055】
この本洗が進行した時点で洗浄汚水回収セル46を突出させる理由は、第1の実施例のように最初から突出させると、まだ汚水が相当汚れている時点から洗浄汚水回収セル46には汚水が入ってくるので、完了時間を予測できるなどの利点がある反面、汚れ易くなり清掃に時間を要する欠点があるが、これを低減するためである。
【0056】
以下の動作は第1の実施例と同一であるので割愛する。
上記実施例においては、人体局部の洗浄対象は肛門部としたが、女性局部やその他の局部であってもよい。
【0057】
また、洗浄手段は温水洗浄便座としたが、この他、便器に固定せずに使用者が手で洗浄部位にノズルを持っていく洗浄装置や、温水を使用せずに水で洗浄する形式の洗浄装置など各種の方式が考えられる。
【0058】
また、洗浄汚水回収手段としては、上記実施例においては凹部を有した洗浄汚水回収セルを例に挙げたが、凹部を有さずに汚水の表面張力で回収棒の先に付着させるもの、また近接した二極間に表面張力で汚水を保持するもの、ポンプでノズルの先から吸引するものなど各種の方法が考えられる。
【0059】
また、上記実施例では発光手段として発光ダイオードを用いたが、これ以外にもレーザーや一般照明光などが考えられ、赤外光を利用する方法以外にも、可視光を利用する方法も考えられる。また発光手段を洗浄汚水回収セル以外に設ける方法も有り得る。
【0060】
また、上記実施例では受光手段としてホトトランジスタを用いたが、ホトダイオードやホトICなどの光起電力素子や光導電素子などであってもよい。
【0061】
また、上記実施例では集光手段として単数のレンズを用いたが、複数のレンズを組み合わせたり、透明壁57をレンズ状に形成して集光したりしてもよい。
【0062】
さらに、汚水の検出対象として、便による回収汚水の汚れ具合を検出しているが、便中の潜血を検出したり、繊維分を検出したり、色素を検出するなど各種の方法がある。
【0063】
また、上記実施例では清水供給手段として電磁弁52とクリーニング部51を用いたが、これ以外にもポンプの発停によって清水供給を制御するもの、ブラシと清水供給がセットになっているものなど各種の方法がある。
【0064】
また、上記実施例では洗浄の完了時にリモコンで表示を行ったが、この告知手段としては、この他、画面表示など視覚に訴える方法、音や音声の利用等聴覚に訴える方法、振動など触覚に訴える方法など各種の方法がある。
【0065】
また、上記実施例では洗浄対象としておしりを挙げたが、女性局部やまたこれらの組合せも当然考えられる。また、洗浄汚水で尿中の成分や経血成分を検出することも可能である。
【0066】
また、上記実施例では、おしりノズル43や洗浄汚水回収セル46は水圧押し出し方式を例に取ったが、モータなど他の駆動方式によって押し出してもよく、また駆動方式を複合的に使ってもよい。
【0067】
【発明の効果】
以上のように本発明は、洗浄ノズルで人体局部を洗浄した汚水を回収し、汚水を分析しているため、次のような効果を有する。
【0068】
(1)洗浄水で人体局部を洗浄した後の洗浄汚水を洗浄汚水回収手段で回収し、この洗浄汚水に発光手段から光を照射し、反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光手段で受光して汚水の状態を分析しているため、皮膚の色により検出に誤差を生じることがなくなり、また、肛門の襞の中に付着した便や、男子の肛門部に生えた陰毛に隠れた便があっても洗浄汚水として一部が回収されるため、正確に汚物の除去状況が分析できる。また、洗浄汚水からの反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光手段で受光して汚水の状態を分析することにより、透過光を利用する形式のものと比較して発光手段と受光手段の配置の自由度が増し、同一方向にも設置が可能であり、また平面的な検出ができるため、汚水回収手段の凹部を浅く構成したり平面で構成することが可能となり、汚れにくくクリーニングもし易いものとなっている。
【0069】
(2)集光手段により反射光あるいは散乱光あるいはその双方を局所的に集光して伝達しているため、洗浄汚水の汚れ具合が微少であっても正確な検出が可能となる。
【0070】
(3)反射光あるいは散乱光あるいはその双方を光を透過する隔膜体を介して受光しているため、受光手段が洗浄汚水で汚れたれり、機能が損なわれることが防止できる。
【0071】
(4)洗浄汚水の下方の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光しているため、洗浄汚水が微量であっても、破砕された便が下方に沈澱するため汚れ具合が微量であっても汚れの検出ができ、また気泡が上方に抜けるため気泡の影響を受けずに検出が可能となる。
【0072】
(5)洗浄汚水回収手段の凹部の底面に下部に設けた発光手段からの光を照射し、底面近傍の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を下部に設けた受光手段により局所的に受光しているため、外乱光の影響を受けにくく、一体的にまとまりやすい構成が実現できる。
【0073】
(6)連続的に洗浄汚水を回収し、洗浄汚水が流動している状態で反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光することにより、局部の洗浄状態の変化が時々刻々と検出可能で、また局所的に反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光する方式であっても汚水の汚れ具合を正確に把握することができる。
【0074】
(7)清水供給手段から供給された清水で汚水回収の前に発光手段と受光手段の状態を検査することにより、洗浄汚水回収手段のクリーニングと事前に劣化や汚れ具合が補正でき、長期的に使用しても汚れレベルの判定が正確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるトイレ装置の斜視図
【図2】同トイレ装置に用いたリモコンの正面図
【図3】(a)同トイレ装置の要部の上面図
(b)同トイレ装置の要部の一部切欠き側面図
【図4】同トイレ装置に用いた汚水回収セルの断面図
【図5】同トイレ装置に用いた汚水回収セルの清水供給動作説明図
【図6】同トイレ装置の制御ブロック図
【図7】同トイレ装置の要部制御フローチャート
【図8】同トイレ装置の汚水分析説明図
【図9】本発明の第2の実施例におけるトイレ装置の要部制御フローチャート
【図10】従来のトイレ装置の一部切欠き側面図
【図11】同従来のトイレ装置の制御回路図
【符号の説明】
20 便器
21 温水洗浄便座本体(洗浄手段)
24 おしり洗浄機能部(洗浄手段)
26 洗浄汚水回収機能部(洗浄汚水回収手段)
32 リモコン(洗浄手段)
43 おしり洗浄ノズル(洗浄ノズル)
46 洗浄汚水回収セル(洗浄汚水回収手段)
51 クリーニング部(清水供給手段)
52 電磁弁(清水供給手段)
54 凹部
57 透明壁(隔膜体)
58 発光ダイオード+(発光手段)
59 フォトトランジレタ(受光手段)
60 レンズ(集光手段)

Claims (7)

  1. 人体局部を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄手段に設けた人体局部を洗浄する洗浄水を供給する洗浄ノズルと、前記洗浄水で人体局部を洗浄した後の洗浄汚水を回収する洗浄汚水回収手段と、前記洗浄汚水回収手段で回収した洗浄汚水に光を照射する発光手段と、前記洗浄汚水の前記発光手段による反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光する受光手段を備えた人体局部洗浄装置。
  2. 洗浄汚水の発光手段による反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光手段に対し局所的に集光して伝達する集光手段を備えた請求項1記載の人体局部洗浄装置。
  3. 洗浄汚水の発光手段による反射光あるいは散乱光あるいはその双方を光を透過する隔膜体を介して受光した請求項1記載の人体局部洗浄装置。
  4. 受光手段は、洗浄汚水回収手段で回収した洗浄汚水の下方の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光した請求項1記載の人体局部洗浄装置。
  5. 洗浄汚水回収手段は上面に凹部を形成し、この凹部の底面に洗浄汚水回収手段の下部に設けた発光手段からの光を照射し、洗浄汚水の底面近傍の反射光あるいは散乱光あるいはその双方を洗浄汚水回収手段の下部に設けた受光手段により局所的に受光して構成した請求項1記載の人体局部洗浄装置。
  6. 洗浄汚水回収手段は連続的に洗浄汚水を回収し、受光手段は洗浄汚水が流動している状態で反射光あるいは散乱光あるいはその双方を受光した請求項1または請求項2記載の人体局部洗浄装置。
  7. 洗浄汚水回収手段に対し清水を供給する清水供給手段を備え、汚水回収の前に発光手段と受光手段の状態を検査した請求項1記載の人体局部洗浄装置。
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