JPH08191852A - 尿吸収装置 - Google Patents

尿吸収装置

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JPH08191852A
JPH08191852A JP7021203A JP2120395A JPH08191852A JP H08191852 A JPH08191852 A JP H08191852A JP 7021203 A JP7021203 A JP 7021203A JP 2120395 A JP2120395 A JP 2120395A JP H08191852 A JPH08191852 A JP H08191852A
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tube
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雅司 小野
Masanori Ikeda
正宣 池田
Akira Watanabe
亮 渡邊
Yoshiaki Yamashita
義明 山下
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FUTABA SHOJI KK
KANDA SEISAKUSHO KK
TOUBU SEISAKUSHO KK
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FUTABA SHOJI KK
KANDA SEISAKUSHO KK
TOUBU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多数の寝たきり老人が同一の装置を不潔感な
く使用でき、且つ、介護者が尿受け部材を洗浄する手間
を省くことが可能な尿吸収装置を提供する。 【構成】 電源スイッチ39の投入でタイマT2及び結
露防止ヒータ17が起動し、やや遅れてセンサポンプ2
3が起動、第1空気吸引チューブ15を通して空気吸引
動作を開始する。尿吸引チューブ5内への尿浸入により
差圧スイッチ21がトリガ信号を出力すると、タイマT
1及び三方電磁弁19は起動し、タイマT2、結露防止
ヒータ17が停止する。やや遅れてメインポンプ29が
起動センサポンプ23が停止する。これからやや遅れて
差圧スイッチ21はトリガ信号の出力を停止する。タイ
マT1がタイムアップにより停止するのと同時に三方電
磁弁19、メインポンプ29も停止し、一方、タイマT
2が再起動すると共に結露防止ヒータ17が発熱動作を
再開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排尿困難な患者のため
の排尿補助や、所謂寝たきり老人を始め、重症患者や骨
折等の外傷で身動きのできない患者の尿の始末に好適な
尿吸収装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、我が国では、所謂寝たきり老人の
介護が深刻な社会問題となっている。そこで、本発明者
は、介護において最も大変とされる尿の始末に際しての
介護者の負担の軽減を図ることを目的として、寝たきり
老人に不快感を与えずに深夜のオムツ交換作業を省略す
ることにより介護者の睡眠時間を充分に確保することが
可能な尿吸収装置を先に提案した(特願平5ー2589
20号)。
【0003】上記装置は、尿検知用のセンサが、寝たき
り老人のオムツへの放尿を検知すると、吸引ポンプが作
動して尿を尿タンクに吸引するとともに、温風吹出し機
構が、吸引ポンプの吸引量に見合った温度と送風量で所
定時間、寝たきり老人の局部に温風を吹き付けるように
構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記装置で
は、尿検知用のセンサには、可撓性を有する耐腐食性の
導電性材料からなる櫛形状又は渦巻き状電極が採用され
ており、この電極を、オムツ内の尿受け部材(レシー
バ)に設置するとともに、この電極と装置のコントロー
ラとを接続するための配線を、レシーバと尿タンクとを
接続する尿吸引チューブに沿って布設していた。
【0005】そのため、レシーバを使い捨てにすること
により、多数の寝たきり老人が同一の装置を不潔感なく
使用でき、且つ、介護者がレシーバを洗浄する手間を省
くことを目的として、オムツと同様な紙等の軟質且つ安
価な材料でレシーバを構成しようとすると、レシーバ内
に設置される電極と配線の一部をも上記と同様の理由か
ら使い捨てにせざるを得なくなる。
【0006】しかしながら、上記電極や配線は、オムツ
やレシーバとは異なり、比較的高価で且つ一定の硬度を
有する材料によって構成されるものであるから、使い捨
てには馴染まないのみならず、レシーバを紙オムツのよ
うな軟質で可撓性のある材料で構成した場合には電極や
配線の布設が困難となるので実用的でない。
【0007】従って本発明の目的は、電気的な手段以外
の手段により放尿の検知を行うことによって、尿受け部
材を使い捨て可能な材料で構成することができ、以て多
数の寝たきり老人が同一の装置を不潔感なく使用でき、
且つ、介護者が尿受け部材を洗浄する手間を省くことが
できる尿吸収装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、尿受け機構に排泄された尿を、尿吸引チ
ューブを通して尿タンクに導く尿吸収装置において、前
記尿吸引チューブに一端において連通し、前記尿の排泄
時に前記一端と他端との間に差圧が生じるようにされた
差圧検出用チューブと、前記差圧検出用チューブに設け
られ、尿の排泄時に前記差圧検出チューブに生じた前記
差圧を検出する差圧検出手段と、前記差圧検出手段から
の出力により起動し、吸引作用により前記尿受け機構に
排泄された尿を前記尿タンクに導くための尿吸引機構
と、を備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、尿の排泄時に、差圧検出手段
により差圧検出チューブに生じた差圧が検出されると、
尿吸引機構が吸引作用により尿受け機構に排泄された尿
を尿タンクに導くように構成されているので、電気的な
手段以外の手段により放尿の検知を行うことができる。
そのため、電気的な手段で尿検知を行っていた従来装置
とは異なり、尿受け機構を使い捨て可能な材料で構成す
ることができ、以て多数の寝たきり老人が同一の装置を
不潔感なく使用でき、且つ、介護者が尿受け機構を洗浄
する手間を省くことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。
【0011】図1は、本発明の一実施例に係る尿吸収装
置を示す。
【0012】上記装置は、図示のように、尿タンク9を
始め、主として尿吸引に必要な各部を内蔵する尿吸収装
置本体(以下、「装置本体」という)1、排泄された尿
を受けるレシーバ3、サイフォン構造の残留尿溜まり7
を有し、レシーバ3内の尿を尿タンク9内に導く尿吸引
チューブ5を備える。
【0013】レシーバ3は、使い捨てが可能なように、
可撓性を有する軟質で比較的安価な材料により、寝たき
り老人等の局部にオムツ等を介して装着可能な形状で、
且つ、尿吸引チューブ5に対して着脱が可能なように構
成されている。
【0014】尿吸引チューブ5は、上流側端部がレシー
バ3に連通し、下流側は装置本体1内に插通して尿タン
ク9の上方で下方に折れ曲り、尿タンク9の上部から更
に尿タンク9内に插通して尿タンク9内を下方に向かっ
て延びており、下流側端部は、尿タンク9内の上部と底
部との中間位置で開口している。尿吸引チューブ5の折
れ曲り部位近傍には、後述するセンサポンプ23による
空気吸引時に、尿タンク9内の尿が後述する第1空気吸
引チューブ15内に吸引されるのを防止するために逆止
弁11が取付けられている。更に、尿吸引チューブ5の
最も低い部位には、速やかな尿吸引と、尿吸引の待機中
にチューブ5内の残留尿による誤動作防止のために、残
留尿落とし込み用として上述した残留尿溜まり7が形成
されている。
【0015】装置本体1は、尿タンク9及び逆止弁11
に加えて、脱臭部13、第1空気吸引チューブ15、結
露防止ヒータ17、三方電磁弁19、差圧スイッチ2
1、センサポンプ23、第2空気吸引チューブ25、メ
インポンプ27、トランス29、連動接点31、33、
常開接点35、ヒューズ37、電源スイッチ39を内蔵
する。装置本体1は、更に、タイマT1、タイマT2及
び三方電磁弁駆動部43を有したコントローラ41、液
面センサ45、ブザー駆動部47、ブザー49をも内蔵
する。
【0016】連動接点31は、トランス29と、メイン
ポンプ27とを選択的に駆動するための接点であって、
通常、トランス29側を閉じており、タイマT1の駆動
中にのみ、メインポンプ27側を閉じ続ける。
【0017】連動接点33は、タイマT2と、三方電磁
弁駆動部43とを選択的に駆動するための接点であっ
て、通常、タイマT2側を閉じており、タイマT1の駆
動中にのみ、三方電磁弁駆動部43側を閉じ続ける。
【0018】常開接点35は、タイマT2により制御さ
れるセンサポンプ制御用の接点であり、タイマT2の起
動時から所定時間(例えば、0.5秒)経過後に閉じ
て、タイマT2の駆動中閉じ続ける。
【0019】第1空気吸引チューブ15は、尿吸引の待
機時に、尿吸引チューブ5側から尿吸引時よりも空気を
緩やかに吸引して脱臭部13側に排気するに際して使用
されるもので、上流側端部が尿吸引チューブ5の上記折
れ曲り部に連通し、下流側端部は脱臭部13に連通して
いる。第1空気吸引チューブ15には、その上流側から
下流側に向かって結露防止ヒータ17、三方電磁弁1
9、差圧スイッチ21、センサポンプ23の順で取付け
られている。
【0020】結露防止ヒータ17は、第1空気吸引チュ
ーブ15内の結露を防止するために取付けられたもので
ある。結露防止ヒータ17は、電源スイッチ39投入
後、タイマT1が駆動して連動接点31がトランス29
側を閉じているときに、商用電源からトランス29を通
して供給される電力により発熱し、第1空気吸引チュー
ブ15を暖める。
【0021】三方電磁弁19は、尿吸引の待機時には、
センサポンプ23による空気の緩やかな吸引が可能なよ
うに、尿吸引チューブ5及び尿タンク9側と第1空気吸
引チューブ15との間を連通する位置に弁本体が位置決
めされている。三方電磁弁19は、尿吸引時には三方電
磁弁駆動部43により上記連通を遮断する位置に駆動さ
れ、第1空気吸引チューブ15内を、大気開放として強
制的に常圧に復帰させる。
【0022】差圧スイッチ21は、尿吸引チューブ5内
への尿の浸入に起因して第1空気吸引チューブ15内に
差圧が生じたときだけ常開接点を閉じ、タイマT1にタ
イマスタート信号を出力する。差圧スイッチ21は、三
方電磁弁19による上記遮断により上記差圧が解消する
と、閉じていた常開接点を自動的に開くように構成され
ている。
【0023】センサポンプ23は、電源スイッチ39投
入後、三方電磁弁19による上記連通が保持された状態
で常開接点35が閉じられることにより、商用電源から
の給電を受けて駆動され、第1空気吸引チューブ15を
通して空気の緩やかな吸引を行う。
【0024】第2空気吸引チューブ25は、尿吸引時
に、レシーバ3内の尿を、尿吸引チューブ5を通して尿
タンク9内に導入するに際して使用されるものである。
第2空気吸引チューブ25は、上流側が尿タンク9の上
方で折れ曲って上流側端部は尿タンク9の上部に開口し
ており、下流側端部は脱臭部13の近傍で第1空気吸引
チューブ15の下流側部位に合流して脱臭部13に連通
している。第2空気吸引チューブ25には、メインポン
プ27が取付けられている。
【0025】メインポンプ27は、タイマT1及び三方
電磁弁駆動部43が起動した後、僅かに遅れて起動し、
第2空気吸引チューブ15を通して尿タンク9内の空気
を吸引することにより、レシーバ3内の尿を尿吸引チュ
ーブ5を通して尿タンク9内に導く。
【0026】脱臭部13は、流入する空気中の臭気を脱
臭するための脱臭剤(図示省略)を収容しており、尿吸
引の待機時には、第1空気吸引チューブ15側から流入
する空気中の臭気を脱臭して排気し、また、尿吸引時に
は、第2空気吸引チューブ25側から流入する空気中の
臭気を脱臭して排気する。
【0027】なお、上述した尿タンク9内にも、溜まっ
ている尿から発する臭気を脱臭するために脱臭剤51が
収容されている。
【0028】液面センサ45は、尿タンク9に取付けら
れ、尿タンク9内の尿の液面が所定高さに達したとき
に、これを検知して所定の論理レベル信号をタイマT1
及びブザー駆動部47に出力するもので、例えば、光学
センサが用いられる。上記論理レベル信号は、尿吸引動
作を禁止する禁止信号としてタイマT1のリセット端子
に印加されるのみならず、ブザー49の起動信号として
ブザー駆動部47に印加される。
【0029】ブザー駆動部47は、液面センサ45から
の上記論理レベル信号をトリガとして起動して所定時間
(例えば、5秒)だけブザー49を駆動し、介護者等に
尿タンク9内の液面が所定高さに達したことを報知す
る。
【0030】タイマT2は、電源スイッチ39投入後、
例えば、0.5秒程度の時間遅れで常開接点35を閉じ
る所謂オンディレイのタイマである。タイマT2は、電
源スイッチ39投入中は、連動接点33が三方電磁弁駆
動部43側に切換えられない限り駆動状態に置かれる。
タイマT2の起動時に上記時間遅れを持たせた理由は、
尿タンク9内の気圧が負圧から常圧に復帰した後に、セ
ンサポンプ23を起動させるためである。従って、上記
遅れ時間は、尿タンク9内の気圧が常圧に復帰するのに
要する時間と略等しく設定されている。
【0031】タイマT1は、差圧スイッチ21からのタ
イマスタート信号をトリガとして所定時間駆動するもの
で、駆動中は、連動接点31をメインポンプ27側に切
換えると共に、連動接点33を三方電磁弁駆動部43側
に切換える。タイマT1の駆動時間は、寝たきり老人等
の1回の放尿時間に見合った長さ(例えば、20〜30
秒程度)に設定されている。タイマT1は、液面センサ
45から上記論理レベル信号が印加されている間だけ強
制的に駆動を停止され、印加されなくなった時点で自動
的に駆動停止状態から駆動可能状態に復帰する。
【0032】三方電磁弁駆動部43は、連動接点33の
上記切換えにより駆動状態となり、三方電磁弁19を、
尿タンク9側と第1空気吸引チューブ15との連通を遮
断する位置に駆動する。
【0033】次に、上記構成のシーケンス動作を、図2
のタイミングチャートを参照しながら説明する。
【0034】まず、時刻t1で、電源スイッチ39を投
入すると、直ちにタイマT2が起動すると共にトランス
29を通して結露防止ヒータ17への給電が開始され、
結露防止ヒータ17が発熱動作を開始する。次に、時刻
t2で、タイマT2が常開接点35を閉じると、センサ
ポンプ23が起動し、第1空気吸引チューブ15を通し
て緩やかな空気吸引動作を開始する。
【0035】時刻t3で、レシーバ3への放尿で第1空
気吸引チューブ15内に差圧が生じたことにより、差圧
スイッチ21からタイマスタート信号が出力されると、
タイマT1及び三方電磁弁19は直ちに起動し、一方、
タイマT2、トランス29、結露防止ヒータ17は直ち
に駆動を停止する。次いで、時刻t3から僅かに後の時
刻t4で、メインポンプ29が起動し、一方、センサポ
ンプ23は駆動を停止する。そして、時刻t5で、差圧
スイッチ21は閉じていた常開接点を自動的に開く。
【0036】次に、時刻t6で、タイマT1が駆動を停
止すると、直ちに三方電磁弁19及びメインポンプ29
も駆動を停止する。一方、タイマT2は直ちに再起動さ
れ、また、結露防止ヒータ17の発熱動作も直ちに再開
される。更に、時刻t6から僅かに後の時刻t7で、セ
ンサポンプ23が再起動する。
【0037】時刻t8で、電源スイッチ39を開くと、
直ちにタイマT2が駆動を停止すると共に結露防止ヒー
タ17への給電が遮断され、結露防止ヒータ17の発熱
動作は停止する。更に、時刻t8から僅かに後の時刻t
9で、センサポンプ23が駆動を停止する。これによ
り、一連の尿吸引動作は終了する。
【0038】電源スイッチ39が再投入されれば、再び
上述したシーケンス動作を繰り返すこととなる。
【0039】以上説明したように、本発明の一実施例に
よれば、レシーバ3は、可撓性を有する軟質で比較的安
価な材料により尿吸引チューブ5に挿脱が可能なように
構成されており、しかも、差圧スイッチ21が第1空気
吸引チューブ15に取付けられているので、使い捨てが
可能である。よって、本装置を多数の寝たきり老人に使
用しても、不潔感なく使用でき、介護者がレシーバ3を
洗浄する手間も省ける。
【0040】また、尿吸引チューブ5に、サイフォン構
造の残留尿溜まり7を備えたので、尿吸引の待機中にチ
ューブ5内の残留尿を落とし込むことができるために、
チューブ5に付着した残留尿による誤動作を防止するこ
とができる。
【0041】また、尿吸引の待機時に、結露防止ヒータ
17で第1空気吸引チューブ15を暖めているので、第
1空気吸引チューブ15内の結露を防止することが可能
である。
【0042】更に、尿吸引の待機時には、センサポンプ
23を駆動し、第1空気吸引チューブ15を通してレシ
ーバ3側から吸引した空気を、脱臭部13を介して排気
するので、尿の乾燥により生じる悪臭の除去が行える。
一方、尿吸引時には、メインポンプ27を駆動し、第2
空気吸引チューブ25を通して尿タンク9内で脱臭され
た空気を吸引して脱臭部13を介して排気するので、尿
吸引時に際して生じる悪臭の除去を行うこともできる。
【0043】なお、上記内容は、あくまで本発明の一実
施例に関するものであって、本発明が上記内容のみに限
定されることを意味するものではないのは勿論である。
例えば、本実施例では、タイマT1、T2、三方電磁弁
駆動部43を有するコントローラ41により、装置各部
をシーケンス制御することとしたが、コントローラ41
に代えてマイクロコンピュータにより上記制御を行うこ
ととしても差し支えない。
【0044】また、本実施例では、液面センサ45とし
て光学センサを用いることとしたが、フロートスイッチ
に磁石を搭載したセンサ部と、これに連動するリミット
スイッチとからなる機械的なセンサを使用してもよい。
【0045】また、本実施例では、介護者等に尿タンク
9内の液面が所定高さに達したことを報知するための手
段として、ブザー49を用いることとしたが、ブザー4
9に代えてランプを使用し、このランプを所定時間点灯
或いは点滅させる方法や、音声出力装置を使用し、この
装置を駆動することにより上記事実を、報知する方法等
を採用することとしてもよい。
【0046】更に、尿を捨てた後、尿タンク9の蓋が完
全に閉じられていない場合に介護者等の注意を促すため
に上記事実を報知する手段を設けたり、或いは、尿タン
ク9の蓋の開閉を検知してコントローラ41に出力する
センサを設け、電源スイッチ39を投入しても、蓋が完
全に閉じられるまでセンサポンプ23による空気吸引動
作やメインポンプ27による尿吸引動作を行えないよう
に構成することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
尿受け部材を使い捨て可能な材料で構成することによ
り、多数の寝たきり老人が同一の装置を不潔感なく使用
でき、且つ、介護者が尿受け部材を洗浄する手間を省く
ことが可能な尿吸収装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る尿吸収装置のブロック
図。
【図2】図1の各部のシーケンス動作を示すタイミング
チャート。
【符号の説明】
1 装置本体 3 レシーバ 5 尿吸引チューブ 7 残留尿溜まり 9 尿タンク 11 逆止弁 13 脱臭部 15 第1空気吸引チューブ 17 結露防止ヒータ 19 三方電磁弁 21 差圧スイッチ 23 センサポンプ 25 第2空気吸引チューブ 27 メインポンプ 29 トランス 31 33 連動接点 35 常開接点 39 電源スイッチ 41 コントローラ 43 三方電磁弁駆動部 45 液面センサ 47 ブザー駆動部 49 ブザー T1 T2 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 雅司 神奈川県横浜市緑区長津田2丁目17番7号 (72)発明者 池田 正宣 東京都葛飾区金町3丁目28番9号 (72)発明者 渡邊 亮 千葉県市川市国分2丁目18番2号 (72)発明者 山下 義明 千葉県市川市国府台4丁目11番1号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尿受け機構に排泄された尿を、尿吸引チ
    ューブを通して尿タンクに導く尿吸収装置において、 前記尿吸引チューブに一端において連通し、前記尿の排
    泄時に前記一端と他端との間に差圧が生じるようにされ
    た差圧検出用チューブと、 前記差圧検出用チューブに設けられ、尿の排泄時に前記
    差圧検出チューブに生じた前記差圧を検出する差圧検出
    手段と、 前記差圧検出手段からの出力により起動し、吸引作用に
    より前記尿受け機構に排泄された尿を前記尿タンクに導
    くための尿吸引機構と、 を備えることを特徴とする尿吸収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の尿吸収装置において、 前記尿吸引チューブに、尿吸引チューブ内に付着する尿
    を集めるための尿溜まり機構を備えることを特徴とする
    尿吸収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の尿吸引装置
    において、 前記尿タンクに、前記尿吸引チューブを通して流入する
    尿の臭気を脱臭する脱臭剤を備えることを特徴とする尿
    吸収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかの項記
    載の尿吸引装置において、 前記尿受け機構は、可撓性を有する軟質な材料により人
    間の局部に装着可能な形状で、且つ、前記尿吸引チュー
    ブに対して挿脱自在に構成されていることを特徴とする
    尿吸引装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかの項記
    載の尿吸収装置において、 流入する空気中の臭気を脱臭して排気する脱臭部と、 前記尿タンクの上部に一端において連通し、前記脱臭部
    に他端において連通する尿吸引用の空気吸引チューブ
    と、 を備え、 前記尿吸引機構は、前記尿吸引チューブに取付けられる
    ことを特徴とする尿吸収装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかの項記
    載の尿吸収装置において、 前記差圧検出用チューブは、他端側において前記脱臭部
    に連通しており、 前記差圧検出用チューブに、尿吸引の待機時に、尿吸引
    チューブを通して尿受け機構側の空気を脱臭部側に尿吸
    引時よりも緩やかに導く空気吸引機構を備えることを特
    徴とする尿吸引装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかの項記
    載の尿吸収装置において、 前記尿吸引チューブに、尿吸引の待機時に駆動される、
    尿吸引チューブ内の結露を防止するための電気加熱手段
    を備えることを特徴とする尿吸収装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかの項記
    載の尿吸収装置において、 貯溜された尿の液面が前記尿タンク内において所定高さ
    に達したことを検知したときに、前記尿吸引機構の駆動
    を禁止する禁止手段と、 前記禁止手段が前記検知を行ったことを所定時間報知す
    る報知手段と、 を備えることを特徴とする尿吸収装置。
JP7021203A 1995-01-13 1995-01-13 尿吸収装置 Expired - Fee Related JP2627492B2 (ja)

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