JP2005066325A - 自動収尿処理装置およびそれに用いる尿レシーバ - Google Patents

自動収尿処理装置およびそれに用いる尿レシーバ Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明の目的は、尿レシーバからの尿回収率を向上させ、小型かつ軽量化できる自動収尿処理装置およびそれに用いる尿レシーバを提供することにある。
【解決手段】
尿レシーバ1は表面シートに排泄された尿が流入すると尿を全面に拡散して浸透させて非通気性状態になる親水性シートを吸尿シートの表面に配置している。
尿レシーバ1の導尿口から導尿チューブ8、12を介して密閉されている尿タン
ク15に真空ポンプ24により尿を導くようにする。
【選択図】 図1



Description

本発明は、自力歩行が困難な老人、入院患者、身障者、その他の自分の意志で排尿をコントロールしたり始末するのが困難な人に装着して排尿を処理する自動収尿処理装置およびそれに用いる尿レシーバに関する。
一般に、老人、身体障害者、怪我や病気での入院患者などは、自分の意志で排尿をコントロールすることが困難になったり、また尿を自力での後始末が困難になることがある。このようになると、一般的には膀胱に管を直接挿入して採尿したり、紙おむつを使用するようにしている。
膀胱に直接管を挿入する場合には、使用者の不快感も大きく、また尿道や膀胱を傷つけたり感染症を引き起こす可能性が高いなど、専門的な知識と滅菌された専用の器具が無いと処理が困難になる。
また、紙おむつは、長時間装着すると尿漏れが起こったり、また装着者の不快感や、蒸れ、被れなどの皮膚疾患を生じることがある。そのため、頻繁な取替えが必要となり、装着者及び介護者の精神的、肉体的負担も多くなる。精神的、肉体的負担は日常生活の中でも非常に大きな割合を占め、その上、経済的な負担も大きくなる。
このような問題を解決するために、尿レシーバの吸尿材に吸収された尿を真空ポンプによって吸引し尿タンクに導尿するようにした自動排尿処理装置が提案されている。真空ポンプは密閉された尿タンク内の空気を吸引して大気圧との差圧により導尿チューブによって尿レシーバに吸収された尿を尿タンクに導尿する。このような自動排尿処理装置は、例えば、上述の特許文献1、2に記載されている。
特開平7−171182号公報 特開平8−191852号公報
従来技術は尿レシーバを装着者の排尿部に当接させた状態、つまり、尿レシーバの吸尿材を大気開放状態にして尿を吸引するようにしているので、尿レシーバ(吸尿材)からの尿回収効率が低下する。このため、尿レシーバ(吸尿材)の残尿量が多くなり装着者に不快感を与えることになる。尿レシーバの残尿量を少なくするには真空ポンプの容量を大きくしなければならず、排尿処理装置自体の重量、容積が大きくならざるを得なくなる。そのため、携帯用の収尿処理装置としては実用に供し得ないのが実情である。
このように、従来技術は尿レシーバの残尿量が多くなり、残尿量を低減しようとすると排尿処理装置が大型かつ重くなるという問題点を有する。
本発明の目的は、尿レシーバからの尿回収率を向上させ、小型かつ軽量化できる自動収尿処理装置およびそれに用いる尿レシーバを提供することにある。
本発明の特徴とするところは、表面シートに排泄された尿が流入すると尿を全面に拡散して浸透させて非通気性状態になる親水性シートを吸尿シートの表面に配置している尿レシーバを用い、尿レシーバの導尿口から導尿チューブを介して密閉されている尿タンクに真空ポンプにより尿を導くようにしたことにある。
換言すると、本発明は非通水性、非通気性の外皮シートに収納配置された吸尿シートの表面に尿によって非通気性状態になる親水性シート配置し、尿排泄時には吸尿シートを外皮シートと親水性シートによって通気の気密性(密閉性)を高くして保持し、真空ポンプにより外皮シートに穿設されている導尿口を負圧にして尿を吸引し、導尿チューブを介して尿タンクに尿を導くものである。
ここで、本明細書における親水性シートとは通気性と通水性、浸水性が有り、尿を表面張力などで全面に拡散して浸透させる性質のシートのことである。
本発明に用いる尿レシーバは尿排泄時に吸尿シートを外皮シートと親水性シートによって通気の気密性を高くして保持しているので、真空ポンプによる尿レシーバからの尿回収率が向上し排尿後における尿レシーバの残尿量を低減できる。尿の回収率が向上すると吸引力の小さい小容量の真空ポンプで吸尿できる。したがって、尿レシーバが装着者に不快感を与えることなく尿を回収でき、その上、装置を小型かつ軽量化することができる。
また,収尿装置は小型、軽量化し携帯型にするために,成人による最大尿流量の統計データなどをもとに決定している。すなわち,1回の排尿時の尿量を効果的に処理することを目的に排尿開始から多少の時間差を考慮すると共に,排尿終了からさほど遅れることなく効果的に吸引可能な真空排気装置の排気容量,尿レシーバの構造、および吸尿チューブの直径サイズの最適化を図り,真空排気装置の小型、軽量化を行っている。
具体的には,真空排気装置の容量を次のようにして決定している。すなわち,雑誌「泌尿紀要」第33巻、第4号、1987年4月発行、第521〜526頁によると成人の最大尿流量は毎秒28.2±4.6 mlとなっている。本発明の収尿装置は尿を回収する場合の時間遅れなどを考慮してレシーバ内に一時的に蓄尿される尿量をレシーバから溢れることなく好適に尿タンクに吸引するに必要な真空排気速度として前記尿流量から安全率を見て最大毎秒40mlを設定している。また、真空排気装置(真空ポンプ)の低騒音化と高性能化を維持するために,真空圧力50kPa前後で高性能を発揮できる容積型真空ポンプを用いてある。特に,高性能化を図ることが可能なスクロール型もしくは揺動ピストン型の容積型真空ポンプを用いるのが望ましい。
本発明は真空排気装置を小型化、小容量化することによって電源としてバッテリを用いることができる。また,制御回路等の各種構成部品も小型化すると共に高密度実装し,装置全体の小型、軽量化を図り,携帯性を持たせている。
携帯性を持たせるには,尿タンクの容量(大きさ)が重要なポイントとなる。本発明は各種容量の尿タンクに対応できるようにしている。すなわち,夜間等長時間使用時に対しては800ml程度の大きな容量のもの,また,ウエアラブル使用でより小さくしたい時は200mlくらいの容量のものが自由に着脱できるようにしている。容量は大小異なっても収尿チューブと尿タンクの連結部の着脱口径及び着脱機構は同一とし,好みに合った尿タンク容量を自由に取り替えることができるようにしている。さらに,本発明は連結部の着脱機構をワンタッチで結合できる継手を用いている。
本発明は尿吸引時の静音化を図るために前述したように尿吸引システムの最適設計により,尿吸引時には尿と共に気体を吸引しないように運転制御すると共に,スクロール型の真空ポンプを採用することによりさらに低騒音化を図るようにしている。このことはスクロール型の基本構造による特性であり,他形式のポンプでは騒音源となっていた弁機構を不要とすることが可能なことにより一層の低騒音化を図ることができる。また,スクロール型の真空ポンプはコンパクトで,排気特性や信頼性が良好という特徴もある。
患者あるいは介護者が不潔感なく衛生的に,かつ,簡便に排尿の処理ができるようするため,尿と接触する部品,例えばバッファやチューブや尿タンク等には,撥水性を持つ材質としたり,あるいは超撥水性の表面処理を施すことにより,尿の付着,残留は極微小として衛生面を向上させている。したがって,頻繁に部品を洗浄する手間を省くことができる。また,尿タンクはワンタッチで交換できるジョイントとし,脱臭フィルタのみならず,尿タンク内へは尿吸収機能を持ち,かつ,脱臭機能を持った使い捨て尿吸収物質を備えている。これらのことにより,臭いの問題は解消され,また,中の尿吸収物質は手を触れずに重力で簡単に取り出して廃棄することができる。
本発明は小容量の真空ポンプにより吸尿でき,尿レシーバからの尿回収率を向上させ尿レシーバの残尿量を低減できるので、尿レシーバの装着者に不快感を与えることなく尿を回収でき、装置を小型かつ軽量化することができる。
また、装置を小型かつ軽量化することができるので、特に携帯用の自動収尿処理装置として用いると顕著な効果を奏し得る。さらに、装置を小型かつ軽量化し、真空ポンプで余分な空気を吸引しないので騒音を小さくできるので夜間に病室で利用しても他人に迷惑をかけることなく尿処理を行える。
尿レシーバは装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する。尿タンクは蓋により密閉されている。尿遥動抑制手段は尿タンクに流入した尿の遥動を抑制する。尿は尿レシーバから尿タンクに蓋を通して導尿チューブにより導かれる。尿タンク内の空気は真空ポンプにより吸引される。尿センサは尿レシーバに尿が吸入したことを検知し真空ポンプを起動させる。尿レシーバは、導尿チューブが接続される導尿口が穿設されている非通水性の外皮シートと、外皮シートに収納保持される多層の吸尿シートと、吸尿シートの上側に配置される通気性、通水性の表面シートと、表面シートと吸尿シートの間に吸尿シートの表面を覆うように配置され、表面シートから浸透した尿を全面に拡散浸透させて非通気性状態になる親水性シートを有する。
本発明の一実施例を図1〜5に示す。図1は本発明の自動収尿処理装置の全体構成図を示し、図2は尿レシーバの上面観の構成図、図3は尿レシーバの底面観の構成図、図4は尿レシーバの分解斜視図、図5は図2のA−A拡大断面図を示している。
図1〜5において、図示しない装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバ1は図2、図3に示すように略矩形状に構成されており、装着者の股間に位置する長手方向(装着者の前後方向)の略中央部領域の幅が狭くなり絞られた形状に形成されている。尿レシーバ1の略中央部が絞られた形状にしているのは装着者の股間にフィットさせるためである。
尿レシーバ1は図4に示すように、表面シート2、親水性シート3、吸尿シート4、外皮シート5およびギャザー6により構成されている。表面シート2は通水性、通気性の不織布、親水性シート3はポリプロピレン、ポリエチレン、レーヨンから成る繊維、もしくはこれらの中から選択された2つ以上の繊維を複合した繊維で構成された不織布、収尿シート4は通水性の不織布、綿状パルプ、高分子吸収材の組合せ形成材、外皮シート5とギャザー6は非通水性の不織布又はフイルムなどで形成される。
外皮シート5は非通水性の薄肉シートで、例えば、ポリエチレンフィルムを素材にして構成されている。なお、外皮シート5は非通水性の部材であればよいが、長時間装着した時の蒸れ等に考慮した材質の部材を用いるのが望ましい。外皮シート5の外面(表面)はポリプロピレン不織布などの表面材(図示せず)がラミネートされ、柔らかな肌触りにして装着者の肌触りの不快感をなくすようにしている。また、外皮シート5の内面は撥水性を有するように表面処理が施されている。
外皮シート5には長手方向(装着者の前後方向)と幅方向の輪郭に沿って図5に示すように外皮シート5の外形輪郭の内側に傾斜して植立した立体のギャザー6が形成されている。傾斜植立した立体ギャザー6は装着者の動作や体位移動などによる尿漏れを防止する。また、外皮シート5には導尿チューブ8が貫通する貫通孔7が穿設されている。
外皮シート5の表面(上面)には図5に示すように吸尿シート4が接着して収納配置されている。吸尿シート4に2個の尿センサ9が設けられている。親水性シート3は吸尿シート4の表面を覆うように接着配置されている。親水性シート3と吸尿シート4は図4に示すように略同形状に構成されている。
親水性シート3の表面に通気性、通水性の表面シート2が配設されている。表面シート2は、例えば、不織布で形成され、装着者の皮膚との摩擦を最少になるようにしている。また、表面シート2として用いる不織布は装着者の排尿部の近辺領域の肌に接する面をメッシュシートにして吸水性、吸汗性を高くし尿をメッシュシートの細かい気孔から速やかに親水性シート3に流入するようにしている。装着者は尿を速やかに親水性シート3を介して吸尿シート4に吸尿させることにより排尿部近辺の濡れた感触が少なくなる。
外皮シート5に穿設された導尿口7には導尿チューブ8の一端が接着されている。導尿チューブ8の他端はワンタッチジョイント11に接続される。ワンタッチジョイント11は導尿チューブ12の一端に取付けられており、ジョイント11によって導尿チューブ8の他端と導尿チューブ12の一端が接続される。導尿チューブ8、12は軟質樹脂のような軟質可撓性材で形成され、ワンタッチジョイント11は軟質材で形成される。
尿タンク15は牛乳パックのような厚紙や環境にやさしいプラスチック材などで有底の楕円筒形状に形成され、内部に仕切板16が設けられている。仕切板16には複数個の吸引孔17が穿設されている。尿タンクの容量は標準容量として500mlであるが,収尿装置利用時の形態に応じて変更できるように,小さいものでは約200ml,また大きいものでは夜間などの長時間用として800〜1000ml,その間の中容量も含めて数種類の容量が用意されている。また、尿タンク15の外周には蓋容器20と密着嵌合するための円弧状突起18が形成されている。尿タンク15の貯尿空間15aには尿を吸収するとゲル状化する高吸水性樹脂19が収納されている。高吸水性樹脂19は粒子状樹脂で、例えば、架橋ポリアクリル酸ソーダが用いられる。高吸水性樹脂19は尿が尿タンク15内で遥動(波打ち)するのを抑制する尿遥動抑制手段を構成する。
蓋容器20は尿タンク15と同様に紙などで楕円筒形状に形成され、下部に尿タンク15の蓋となる蓋板21が設けられている。尿タンク15は蓋容器20を嵌帽装着されると蓋板21により密閉される。蓋容器20の上部開口は脱臭フィルタ材22を嵌着されて塞がれている。脱臭フィルタ材22は蓋容器20の蓋を兼用し排気孔23が穿設されている。また、蓋容器20の下部には尿タンク15の円弧状突起18と弾性係合する円弧状凹部28が形成されている。
蓋容器20の蓋板21と脱臭フィルタ材22の間の内部空間には真空ポンプ24が配置されている。真空ポンプ24はモータ25によって駆動される。モータ25はバッテリ26を駆動電源とし、制御基板27に搭載された制御装置により制御される。バッテリ26としてはアルカリ電池、2次電池などが用いられる。真空ポンプ23の体格は径が30mm、長さが70mm程度以下で小さく、また、バッテリ26の電圧は5〜9V程度である。
導尿チューブ12の他端は蓋容器20、蓋板21、尿タンク15の仕切板16を貫通して尿タンク15の貯尿空間15aの上部に位置するように配置されている。また、真空ポンプ24に一端を連結された吸引チューブ30の他端は蓋板21と仕切板16の間の空間に位置するように配置されている。吸引チューブ30も導尿チューブ8、12と同様に軟質可撓性材で形成されている。
真空排気装置(真空ポンプ24)の仕様は次のように行っている。成人の各年代における尿流量(単位時間当たりの排尿量)は上述の雑誌によると,若年成人(19〜39歳)での最大尿流量が毎秒28.2±4.6 mlであると報告されており,他のいずれの年代よりも量が多くなっている。この結果を参考にして安全をみて毎秒40mlを最大尿流量とし、空気巻き込み無しで尿のみを吸引するならば,真空ポンプ24の排気速度を毎秒40mlとし,かつ,排尿孔の径及び導尿チューブ8,12の径を最適化することにより,尿レシーバ1でのオーバーフローなしに尿を吸引することができることになる。そこで,本実施例では最大尿流量での排尿で2秒間の余裕を持つように吸尿シート(バッファ部)4の容積を80mlとし,導尿口(排尿孔)7及び導尿チューブ8,12の内径を3〜4mmとしている。
また,真空ポンプ24の排気速度を毎秒40mlとしているが,この排気速度は回転速度によって比例的に変化するので,真空ポンプ24の振動や騒音そして無潤滑で運転するとして信頼性の観点から回転速度は毎分5000回転以下で運転することにしている。このように真空ポンプ24排気容量を許容最小限にすることにより,真空ポンプ24の体格は直径30mm長さ70mm以下と非常に小さくできるとともに,12V以下のバッテリ(電池)26で駆動できるようにしている。真空ポンプ装置は,以下の図8や図9に示した機械部品とモータが一体的に構成されていて,モータは直流モータが採用されている。
図8、図9に真空ポンプ24の一例を示す。図8はスクロール形真空ポンプ,図9は揺動ピストン形真空ポンプを示している。
図8において,スクロール形真空ポンプは図示のように渦巻き状のラップの噛み合いによってポンプ室が形成される。ポンプ室は旋回スクロール30と固定スクロール31とが噛み合って,三日月状の空間32となっている。固定スクロール31の外周部と中心部には開口部33,と34が設けられている。
旋回スクロール30は,自転を阻止された状態で駆動軸35によって静止された固定スクロール31に対してシール性を保持すべく微小隙間部を保ったまま旋回運動するように構成されている。そして,旋回スクロール30が一定半径で旋回運動すると,三日月状の空間32が外周側から中心に向かってその容積を減少させながら移動し,圧縮作動室32を形成する。この結果,気体は外周の開口部33から吸入され,中央部に移動するに従って圧縮され中央部の開口部34すなわち吐出口34から吐出される。
複数個に形成された三日月状の空間32は,各々シール点を有しており自己圧縮形の特性を有するため,旋回スクロール30が運動する間は圧縮気体が中央部34から外周部への逆流が生じないようになっている。従って,逆流を防止する吐出弁は不要であり,弁の開閉に伴う異音が生じないため運転時の音は静かになっている。また,旋回スクロール30の運動は,一種の回転運動であるため不釣合いによる振動を非常に小さいレベルに保つことができる。
このように構成されるスクロールポンプは,圧縮作動室に潤滑油がなくとも高性能で運転でき,固定スクロール31の外周部の開口部を前期尿タンク5に接続し,中心部の開口部を大気に開放することによって,真空ポンプとして機能する。
このポンプを毎分5000回転以下で真空排気速度を毎秒40mlとするために,旋回スクロール30の旋回半径を0.9mm,ラップ高さを5mm,そしてラップ厚さを0.75mmと設定することができる。これによって,外周の大きさを直径30mm以下にすることが可能である。
また,旋回スクロール30と固定スクロール31をエンジニアリングプラスチックの1種であるポリフェニレンサルファイド樹脂とすることによって,尿の臭いがする気体に触れても腐蝕することなく,長期の使用に耐えることができる。また,比重が小さいことから大きな軽量化も達成できる。
次に,揺動ピストン形真空ポンプの主要部を図9に示す。
図9に示すように,揺動ピストン形真空ポンプはシリンダ40と揺動ピストン41で構成されている。揺動ピストン41は円環部42と平板部43とが一体になって構成されており,この平板部43はシリンダ40に回転摺動可能な如く配置された滑動子44によって支持されている。
一方,円環部42はクランク軸49によって回転されるが,その中心部は回転軸49に対して偏心した軸部と嵌め合わされている。このため,揺動ピストン41の運動は,クランク軸49が回転しても自転を阻止された状態で,シリンダ40の内壁面と部分的に接しながら揺動運動する。
シリンダ40には,滑動子44を配置した近傍に揺動ピストン41の平板を挟むように一対の開口部47,48が設けられている。軸が時計方向に回転すると平板43の右側の空間45は,その体積が大きくなるようになっており,左側の空間46では体積が減少するようになっている。この結果,右側が吸入室45となり,左側が圧縮室46となる。平板43は潤滑油がなくとも左右の空間のシール性を良好に保つことができる。吸入側にあるシリンダの開口部47を尿タンク5に接続し,他方の開口部48を大気に開放すれば高性能な真空ポンプを構成することができる。
揺動ピストン形真空ポンプを毎分5000回転以下で真空排気速度を毎秒40mlとするために,揺動ピストン41の回転半径を1.4mm,該ピストンの幅を15mm,そしてシリンダ40の内径を17.2mmと設定することができる。これによって,外周の大きさを直径30mm以下にすることが可能である。
また,シリンダ40と揺動ピストン41をエンジニアリングプラスチックの1種であるポリフェニリンサルファイド樹脂とすることによって,尿の臭いがする気体に触れても腐蝕することなく,長期の使用に耐えることができる。また,比重が小さいことから大きな軽量化も達成できる。
このように真空ポンプの容量を小さくするとともに,バッファ部4を設けることで極力,空気の巻き込み量を少なくして尿を吸引することができるので,尿吸引時のチューブの暴れはほとんど無くなり吸引音も小さくすることができる。具体例で言うと,従来の大きなポンプでは騒音レベルが30〜50dBであるのに対して,本実施例では30dB以下とすることができる。
表面シート2に尿が排尿されたことを検知する尿センサ9は排尿により電気的に導通する。尿センサ9は電気導体で、抵抗値の変化により装着者の排尿を検知する。尿センサ9で検知した尿検知信号は信号線31、32を介して真空ポンプ24を制御する制御基板27に加えられる。信号線31、32はワンタッチジョイント33によって接続されている。
この構成において、尿レシーバ1は装着者(図示せず)の下着内に表面シート2が排尿部に接触するように装着される。尿タンク15と真空ポンプ24、モータ25などを収納した蓋容器20は装着者が携帯したり、装着者がベッドに寝ている場合にはベッドの上や下に載置される。
この状態で装着者が排尿すると、尿レシーバ1に排尿された尿は表面シート(不織布)2に吸収され親水性シート3に流入(浸透)する。親水性シート3は表面張力によって尿を全面に拡散して浸透させる。親水性シート3は繊維間が尿により埋められ非通気性状態になる。親水性シート3から吸尿シート4に尿が吸収されると、尿センサ9が電気的に導通し尿検知信号を制御基板27に加える。制御基板27に搭載されている制御装置はモータ25を起動させ真空ポンプ24を駆動する。
真空ポンプ24の駆動により尿タンク15内の空気が排気されると、貯尿空間15aの空気圧が低下し外皮シート5の導尿口7に負圧が生じる。親水性シート3は排尿により非通気性状態になっており、外皮シート5は非通気性であり、吸尿シート4は通気の気密性を高く保ち保持されている。
吸尿シート4に吸収された尿は導尿口7が負圧になると、負圧による吸引力により効率良く導尿チューブ8に吸引される。導尿チューブ8に吸引された尿は負圧によって導尿チューブ12を介して尿タンク15の貯尿空間15aに導かれ蓄えられる。
なお、外皮シート5の内面は撥水処理が施されており、吸尿シート4に吸収された尿は速やかに導尿口7に導かれる。
尿タンク15の貯尿空間15aに導かれた尿は粒子状の高吸水性樹脂19と反応してゲル状化される。尿がゲル状化されると尿タンク15内で遥動(波打ち)するのを抑制することができる。したがって、携帯用に使用しても尿漏れの虞れがなく携帯用の自動収尿処理装置として望ましい形態に構成できる。
装着者の排泄が終わり尿センサ9の尿検知信号が無くなると、制御基板27に搭載されている制御装置はモータ25を停止して真空ポンプ24も停止させる。尿タンク15の容量が2回分の排尿を蓄えられる場合には、次の収尿処理も同様にして行われる。
尿タンク15に蓄えられた尿はワンタッチジョイント11により導尿チューブ8と12の接続を外すと共にワンタッチジョイント33により信号線31、32の接続を外した後に、尿タンク15と蓋容器20を分離して尿タンク15を廃棄する。尿タンク15は紙製や環境にやさしいプラスチック製で焼却処理可能であり可燃物として廃棄することができる。
なお、尿レシーバ1は約1日使用後あるいは排便などで汚れた場合には、ジョイント11、33により導尿チューブ8と尿センサ9の接続を外し尿レシーバ1を廃棄して、新しい尿レシーバ1を装着者に装着する。
このようにして装着者の排尿を処理するのであるが、本発明の尿レシーバ1は尿排泄時に吸尿シート4を外皮シート5と親水性シート3によって通気の気密性を高くして保持しているので、真空ポンプ24による尿レシーバ1からの尿回収率が向上し尿レシーバ1の残尿量を低減できる。尿の回収率が向上すると吸引力の小さい小容量の真空ポンプ24で吸尿できる。したがって、尿レシーバ1が装着者に不快感を与えることなく尿を回収でき、その上、装置を小型かつ軽量化することができる。
また、装置を小型かつ軽量化することができるので、特に携帯用の自動収尿処理装置として用いると顕著な効果を奏し得る。さらに、装置を小型かつ軽量化し、真空ポンプで余分な空気を吸引しないので騒音を小さくできるので夜間に病室で利用しても他人に迷惑をかけることなく尿処理を行える。
図6に尿レシーバ1の他の例を示す。
図6に示す尿レシーバ1が上述の実施例における尿レシーバと異なるところは、吸尿シート4を多層(3層)4a、4b、4cに積層して形成し、吸尿シート4a、4b、4cは吸水性(保水能力)に差をもたせ、吸水性を4a<4b<4cのように下層になるのに伴い高くしていることである。
吸尿シート4a、4b、4cの吸水性の差は,例えば空隙を持った繊維状骨格材料の密度や濡れ性を異ならせることができる。吸尿シート4a、4 b、4cの吸水性をこのように異ならせることにより吸水性の高い下層の吸尿シート3cに尿が集まり易くなる。尿は導尿口7が穿設されている外皮シート5に当接する下層の吸尿シート4cに集まるため吸尿を効果的に行うことができる。
なお、吸尿シート4a、4bを縦方向(厚み方向)に繊維を持つ素材で形成することにより横方向に尿を漏らすことなく吸尿シート4cに尿を集めるようにすることもできる。
また、吸尿シート4を用いずに親水性シート3を多層にして吸水性(保水能力)に差をもたせも同様な効果を得ることができる。
図7に尿タンク(蓋容器を含む)の他の例を示す。
図7に示す尿タンク15が図1に示す上述の実施例における尿タンクと異なるところは、尿タンク15と蓋容器20を直方体状に形成し、尿遥動抑制手段として多孔質吸尿材35を設けたことである。多孔質吸尿材35としてはスポンジや軽石などが用いられる。
図7は蓋容器20に蓋板36を設け、蓋容器20内に脱臭フィルタ38を配置して吸引チューブ39から尿タンク15内の空気を吸引するようにしている。真空ポンプ24は吐出チューブ37を介して吐出する。なお、モータ25は真空ポンプ24の後方にあり図示を省略している。
このように構成しても尿タンク15の貯尿空間15aに導かれた尿は多孔質吸尿材35に吸収されるので、尿タンク15内で遥動(波打ち)するのを抑制することができる。
以上のように、本発明は尿レシーバからの尿回収率を向上させ尿レシーバの残尿量を低減できる。尿の回収率が向上すると吸引力の小さい小容量の真空ポンプで収尿シートから吸尿できることになる。したがって、尿レシーバが装着者に不快感を与えることなく尿を回収でき、装置を小型かつ軽量化することができる。
また、装置を小型かつ軽量化することができるので、特に携帯用の自動収尿処理装置として用いると顕著な効果を奏し得る。さらに、装置を小型かつ軽量化し、真空ポンプで余分な空気を吸引しないので騒音を小さくできるので夜間に病室で利用しても他人に迷惑をかけることなく尿処理を行える。
さらに、上述の実施例は尿タンクを紙製や環境にやさしいプラスチック製にしており焼却処理可能であり可燃物として廃棄することができる。その結果、自然環境に優しい尿処理装置を得ることができる。
なお、上述の実施例は親水性シートが尿を吸収すると非通気性状態になるとしているが、若干の通気性がある難通気性状態になっても良いことは勿論のことである。
また、尿遥動抑制手段は尿を固体化するものであっても良いことは明らかなことである。さらに、尿センサはICチップを用いて尿検知信号を無線で送信するようにすることもできる。
本発明の一実施例を示す一部破談した全体構成図である。 尿レシーバの上面観の構成図である。 尿レシーバの底面観の構成図である。 尿レシーバの分解斜視図である。 図2のA−A断面図である。 尿レシーバの他の例を示す断面図である。 尿タンクの他の例を示す一部断面した構成図である。 真空ポンプの一例を示す構成図である。 真空ポンプの他の一例を示す構成図である。
符号の説明
1…尿レシーバ、2…表面シート、3…親水性シート、4…吸尿シート、5…外皮シート、6…ギャザー、7…導尿口、8、12…導尿チューブ、9…尿センサ、11、33…ワンタッチジョイント、15…尿タンク、16…仕切板、17…吸引孔、18…円弧状突起、19…高吸水性樹脂、20…蓋容器、21…蓋板、22…脱臭フィルタ(蓋)、23…排気孔、24…真空ポンプ、25…モータ、26…バッテリ、27…制御基板、30…吸引チューブ、31、32…信号線。

Claims (20)

  1. 表面シートと尿を吸尿する吸尿シートの間に、前記表面シートから浸透した尿を全面に拡散して浸透させる親水性シートが配置されている尿レシーバと、密閉されている尿タンクと、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させる真空ポンプとを具備することを特徴とする自動収尿処理装置。
  2. 表面シートと尿を吸尿する吸尿シートの間に、前記表面シートから流入した尿を全面に拡散して浸透させる親水性シートが前記吸尿シートを覆うように配置されている尿レシーバと、密閉されている尿タンクと、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の空気を吸引する真空ポンプとを具備することを特徴とする自動収尿処理装置。
  3. 通水性の表面シートと尿を吸尿する吸尿シートの間に、前記表面シートから浸透した尿を全面に拡散して浸透させる親水性シートが前記吸尿シートを覆うように配置されている尿レシーバと、密閉されている尿タンクと、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させて前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに尿を吸引する真空ポンプと、前記尿レシーバに尿が排泄されたことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備することを特徴とする自動収尿処理装置。
  4. 通水性の表面シートと尿を吸尿する吸尿シートの間に、前記表面シートから浸透した尿を全面に拡散浸透させて非通気性状態になる親水性シートが前記吸尿シートを覆うように配置されている尿レシーバと、蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿タンクに流入した尿の遥動を抑制する尿遥動抑制手段と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに前記蓋を通して尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させ前記導尿口を負圧にして前記尿タンクに尿を吸引する真空ポンプと、前記表面シートに尿が排泄されたことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備することを特徴とする自動収尿処理装置。
  5. 通水性の表面シートと尿を吸尿する多層の吸尿シートの間に、前記表面シートから浸透した尿を表面張力で全面に拡散浸透させて非通気性状態になる親水性シートが前記吸尿シートを覆うように配置されている尿レシーバと、蓋により密閉されているタンクと、前記尿タンクに流入した尿の遥動を抑制する尿遥動抑制手段と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに前記蓋を通して尿を導き、ジョイントにより接続されている導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させて前記導尿口を負圧にする真空ポンプと、前記吸尿シートに尿が吸収されたことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備することを特徴とする自動収尿処理装置。
  6. 通水性の表面シートと下層になるのに伴い吸水率を高くして積層された多層の吸尿シートとの間に、前記表面シートから浸透した尿を表面張力で全面に拡散浸透させ、前記吸尿シートを通気の機密性を高くして保持する親水性シートが前記吸尿シートを覆うように配置されている尿レシーバと、蓋により密閉されているタンクと、前記尿タンクに流入した尿の遥動を抑制する尿遥動抑制手段と、前記尿レシーバに穿設されている導尿口から前記尿タンクに前記蓋を通して尿を導き、ジョイントにより接続されている導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させて前記導尿口を負圧にし前記吸尿シートに吸収された尿を前記尿タンクに吸引する真空ポンプと、前記尿レシーバに尿が排尿されたことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備することを特徴とする自動収尿処理装置。
  7. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバと、密閉されている尿タンクと、前記尿レシーバから前記尿タンクに尿を導く導尿チューブと、前記尿タンク内の圧力を低下させる真空ポンプと、前記尿レシーバに尿が排泄されたことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備し、前記尿レシーバは、導尿口が穿設されている非通水性の外皮シートと、前記外皮シートに収納保持される吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置される表面シートと、前記表面シートと前記吸尿シートの間に配置され、前記表面シートから浸透した尿を全面に拡散して浸透させる親水性シートを有することを特徴とする自動収尿処理装置。
  8. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバと、蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿レシーバから前記尿タンクに尿を前記蓋を通して導く導尿チューブと、前記尿タンク内の空気を吸引する真空ポンプと、前記尿レシーバに尿が吸入したことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備し、前記尿レシーバは、前記導尿チューブが接続される導尿口が穿設されている非通水性の外皮シートと、前記外皮シートに収納保持される吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置される通水性の表面シートと、前記表面シートと前記吸尿シートの間に前記吸尿シートを覆うように配置され、前記表面シートから浸透した尿を全面に拡散して浸透させる親水性シートを有することを特徴とする自動収尿処理装置。
  9. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバと、蓋により密閉されている尿タンクと、前記尿タンクに流入した尿の遥動を抑制する尿遥動抑制手段と、前記尿レシーバから前記尿タンクに尿を前記蓋を通して導く導尿チューブと、前記尿タンク内の空気を吸引する真空ポンプと、前記尿レシーバに尿が吸入したことを検知し前記真空ポンプを起動させるための尿センサとを具備し、前記尿レシーバは、前記導尿チューブが接続される導尿口が穿設されている非通水性の外皮シートと、前記外皮シートに収納保持される多層の吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置される通気性、通水性の表面シートと、前記表面シートと前記吸尿シートの間に前記吸尿シートの表面を覆うように配置され、前記表面シートから浸透した尿を全面に拡散浸透させて非通気性状態になる親水性シートを有
    することを特徴とする自動収尿処理装置。
  10. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバであって、導尿口が穿設されている外皮シートと、前記外皮シートに収納配置されている吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置されている表面シートと、前記表面シートと前記吸尿シートの間に配置され、前記表面シートから流入した尿を全面に拡散して浸透させる親水性シートを具備することを特徴とする尿レシーバ。
  11. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバであって、導尿口が穿設されている非通水性の外皮シートと、前記外皮シートに収納配置されている吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置されている表面シートと、前記表面シートと前記吸尿シートの間に配置され、前記表面シートから流入した尿を全面に拡散して浸透させ、前記吸尿シートの表面を覆うように配置されている親水性シートを具備することを特徴とする尿レシーバ。
  12. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバであって、導尿口が穿設されている非通水性の外皮シートと、前記外皮シートに収納配置されている吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置されている表面シートと、前記吸尿シートを覆うように配置され、前記表面シートから流入した尿を全面に拡散浸透させて非通気性状態になる親水性シートを具備することを特徴とする尿レシーバ。
  13. 装着者の排尿部から排泄される尿を吸収する尿レシーバであって、導尿口が穿設されている非通水性、非通気性の外皮シートと、前記外皮シートに裏面を接触して収納配置されている多層の吸尿シートと、前記吸尿シートの上側に配置され、前記装着者の排尿部に接触する表面シートと、前記表面シートに表面を、前記吸尿シートに裏面を密接して配置され、前記表面シートに排泄された尿を全面に拡散浸透させて非通気性状態になる親水性シートと、前記外皮シートの縁部輪郭に沿って植立して設けられているギャザーとを具備することを特徴とする尿レシーバ。
  14. 尿レシーバに排出された尿を尿センサで検知し,吸引源により尿タンク内の空気を吸引し,前記尿レシーバのバッファ部から吸引チューブを介して尿を尿タンク内に導く収尿装置において,液量検出センサを備えた尿タンク、前記液量検出センサで検出した液量を表示する液量表示手段,成人による1回分の排尿流量の1.5倍に相当する真空排気速度より小さい容量の真空排気装置、前記尿センサで尿を検出すると前記真空排気装置を駆動する駆動制御装置、前記真空排気装置を駆動するためのバッテリおよび脱臭手段を略一体的に構成したことを特徴とする携帯型自動収尿装置。
  15. 尿レシーバに排出された尿を尿センサで検知し,吸引源により尿タンク内の空気を吸引し,前記尿レシーバのバッファ部から吸引チューブを介して尿を尿タンク内に導く収尿装置において,前記尿タンク,成人による1回分の排尿流量の1.5倍に相当する真空排気速度より小さい容量の真空排気装置、前記尿センサで尿を検出すると前記真空排気装置を駆動する駆動制御装置および前記真空排気装置を駆動するためのバッテリを略一体的に構成したことを特徴とする携帯型自動収尿装置。
  16. 請求項14、15のいずれか1項において,前記真空排気装置は回転型の容積型真空ポンプであるスクロール形真空ポンプもしくは揺動ピストン形真空ポンプであることを特徴とする携帯型自動収尿装置。
  17. 請求項14、15、16のいずれか1項において,前記真空排気装置は回転型の容積型真空ポンプであって,当該真空ポンプは毎分5000回転の回転速度で運転され,その真空排気速度は毎秒40ml以下として構成したことを特徴とする携帯型自動収尿装置。
  18. 請求項14、15のいずれか1項において,前記収尿タンク内にカルボキシメチルセルロース,ポリアクリル酸などの高吸水性樹脂もしくは海綿状物質もしくは多孔質性物質などの吸水性と脱臭性の機能を備えた物質を配設したことを特徴とする携帯型自動収尿装置。
  19. 請求項14、15のいずれか1項において,前記真空排気装置、前記駆動制御装置および前記バッテリを一体的に構成すると共に,前記尿タンクと仕切り手段によって分離されながら全体を一体的に構成したことを特徴とする携帯型自動収尿装置。
  20. 請求項14、15のいずれか1項において,前記尿タンクは少なくとも内面が撥水性を有し,前記尿タンクと前記収尿チューブはワンタッチジョイントで結合したことを特徴とする携帯型自動収尿装置。

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