JP2023101243A - 耐震壁および耐震壁の構築方法 - Google Patents

耐震壁および耐震壁の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼板の性能を最大限に活用しつつ、意匠面でも好ましい耐震壁および耐震壁の構築方法等を提供する。【解決手段】耐震壁3では、上下の梁1の間に、木質壁31と木質柱32が配置される。木質柱32は、木質壁31の幅方向の側方に配置され、木質壁31と木質柱32の間に鋼板11、33が配置される。鋼板11、33は上下の梁1に固定され、木質壁31と木質柱32とが、ラグスクリューボルト34により鋼板11、33を挟んで接合される。【選択図】図2

Description

本発明は、耐震壁とその構築方法に関する。
炭素固定化やウェルネス、意匠性などの観点から、近年、構造物に木質材が多く使用されており、CLT(Cross Laminated Timber)やLVL(Laminated Veneer Lumber)等の耐震壁への適用も進んでいる。
一般的に、木質材を用いた耐震壁では、上下の梁から突出した鋼板と木質材とをドリフトピンにより接合するが、接合部の鋼板等が一度降伏すると木質材がスリップ性状の荷重変形関係を示し、エネルギー吸収量が低下する。そのため、木質材を用いた耐震壁には、繰り返し荷重が加わる際の課題があった。
これに対し、特許文献1では、耐震壁の両側に鋼板を設け、鋼板を上下の梁に固定した耐震壁構造が記載されており、鋼板が引張力を負担することにより耐震壁の補強が行われる。
特開2020-101052号公報
特許文献1の耐震壁構造では、圧縮により鋼板が座屈し、鋼板本来の性能が発揮できないケースが生じる可能性がある。また鋼板が露出しているため、意匠性を高めるためには鋼板を別材料で隠す必要がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、鋼板の性能を最大限に活用しつつ、意匠面でも好ましい耐震壁および耐震壁の構築方法等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、上下の梁の間に、木質壁と木質柱が配置され、前記木質柱は、前記木質壁の幅方向の側方に配置され、前記木質壁と前記木質柱の間に鋼板が配置され、前記鋼板は、上下の前記梁に固定され、前記木質壁と前記木質柱とが、接合材により前記鋼板を挟んで接合されたことを特徴とする耐震である。
本発明に係る耐震壁では、鋼板を木質壁と木質柱とで両側から挟んで固定する。これにより、木質壁と木質柱とで鋼板が拘束されて横補剛され、圧縮による鋼板の座屈が抑制されるので、鋼板の性能を最大限に活用し、引張や圧縮に抵抗させることができる。また鋼板の両側が木質壁と木質柱で覆われるので、鋼板を目立たないようにでき意匠面でも好ましい。
前記接合材はネジであり、上下に間隔を空けて複数設けられ、上下の前記梁の近傍では、前記鋼板と前記木質柱とが前記ネジより細径のネジにより接合され、当該細径のネジが、前記間隔よりも小さい間隔で上下に複数設けられることも好ましい。
この場合、ネジの上下の間隔が鋼板の座屈長となり、その間隔が小さければ鋼板が座屈しにくくなる。圧縮に対する弱点となり得る鋼板の上下の梁近傍の部分は、上下方向に密に配置した細径のネジにより木質柱に固定することで、鋼板の座屈を抑制できる。
前記木質柱の上下に隙間が設けられることが望ましい。
これにより、梁から木質柱に圧縮力を伝達させず、木質柱を鋼板の補剛材としてのみ機能させることができ、木質柱の圧縮変形等により補剛効果が損なわれることがない。
前記木質柱と前記木質壁の対向する側面のいずれかに、前記鋼板を収容するための凹部が形成されることが望ましい。
これにより、鋼板の全体が木質壁や木質柱内に隠れるので意匠性が向上する。
第2の発明は、上下の梁に固定された鋼板が、上下の前記梁の間において、木質壁と、当該木質壁の幅方向の側方に位置する木質柱とにより挟まれた状態で、前記木質壁と前記木質柱とを、接合材により前記鋼板を挟んで接合することを特徴とする耐震壁の構築方法である。
第2の発明は、第1の発明の耐震壁の構築方法である。
前記接合材は例えばネジであり、上下に間隔を空けて複数設けられ、前記鋼板の側方に前記木質柱を配置し、前記ネジより細径のネジを用いて、上下の前記梁の近傍において前記鋼板側から当該鋼板と前記木質柱との接合を行った後、前記木質壁を設置して当該木質壁と前記木質柱の接合を行い、前記細径のネジは、前記間隔よりも小さい間隔で上下に複数設けられることが望ましい。
これにより、上下の梁の近傍において細径のネジを上下方向に密に配置し、鋼板と木質柱との固定を行った耐震壁を容易に構築することができる。
本発明によれば、鋼板の性能を最大限に活用しつつ、意匠面でも好ましい耐震壁および耐震壁の構築方法等を提供できる。
耐震壁3を示す図。 木質壁31と木質柱32の接合部の断面を示す図。 耐震壁3と上側の梁1との連結部4を示す図。 耐震壁3の構築方法を示す図。 耐震壁3の構築方法を示す図。 鋼板33の設置状態と設置方法の例。 ネジ35による鋼板11と木質柱32の接合を示す図。 耐震壁3の構築方法を示す図。 木質壁31を梁1の長手方向に並べる例。 木質板310の水平方向の断面を台形状とする例。
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
(1.耐震壁3)
図1は、本発明の実施形態に係る耐震壁3を示す図である。図1に示すように、耐震壁3は、梁1と柱2からなるフレームの構面内において、上下の梁1の間に設置され、連結部4により上下の梁1と連結される。梁1、柱2はS(鉄骨)造とするが、これに限ることはなく、RC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造、木造等であってもよい。また梁1の上にはコンクリート製のスラブ7が設けられる。
耐震壁3は、木質壁31、木質柱32等を有する。耐震壁3は、木質壁31とその幅方向の両側に位置する木質柱32とを、後述する鋼板11、33(図2参照)等を挟んで接合することにより構成される。木質壁31の幅方向は梁1の長手方向に対応し、図1では左右方向となる。
図2は木質壁31と木質柱32の接合部の断面を示す図である。図2(a)は接合部の面内方向の断面を示したものであり、図2(b)は図2(a)の線A-Aによる水平方向の断面を示したものである。また図2(c)は図2(a)の範囲Bを拡大して示したものである。
図2(b)に示すように、木質壁31は、2枚の木質板310の板面同士を面外方向(図2(b)の上下方向に対応する)に重ねて形成される。以下、面外方向の一方を「表」、他方を「裏」ということがある。木質板310には、例えばCLTやLVL等の木質材が用いられるが、これに限ることはない。
前記したように、木質柱32は、木質壁31の幅方向(図2(b)の左右方向に対応する)の側方に配置され、木質壁31と木質柱32の間には鋼板33が配置される。鋼板33の板面は、木質壁31と木質柱32の対向する側面に沿って配置される。木質柱32には、例えば集成材等の木質材が用いられるが、これに限ることはない。鋼板33の形状や材質は、木質壁31の厚さや梁1の断面性能等により適宜定められる。
図2(a)に示すように、鋼板33の上下の端部は、上下の梁1に固定された接合用の鋼板11と接合される。鋼板11は、上下の梁1から鋼板33側に突出し、鋼板33と同じく、その板面が木質壁31と木質柱32の対向する側面に沿って配置される。なお、梁1の長手方向(図2(a)の左右方向に対応する)において鋼板11に対応する位置には、補強用のリブ12が、梁1のフランジとウェブとを接続するように設けられる。
図2(b)に示すように、鋼板33は、木質柱32の木質壁31側の側面に形成された凹部321内に収容される。凹部321の面外方向の両側では木質壁31と木質柱32が当接しているため、鋼板33は外部から隠され、目視できないようになっている。これは接合用の鋼板11についても同様であり、鋼板11も、木質柱32の木質壁31側の側面に形成された凹部内に収容される。
図2(c)に示すように、鋼板11、33の接合箇所では、鋼板11、33が突き合わせられる。この突き合わせ部分は、添接板61によって両側から挟まれ、これらの添接板61を高力ボルト62とナット63により鋼板11、33を挟んで締結することで、鋼板11、33が二面摩擦接合される。これにより、鋼板11だけでなく、鋼板33についても上下の梁1に固定されることとなる。高力ボルト62の数や配置は、接合部に必要な耐力が得られるように定められ、特に限定されない。
鋼板11、33の接合箇所では、木質壁31と木質柱32の対向する側面に凹部311、322が形成され、上記した添接板61、高力ボルト62、ナット63等が、凹部311、322によって形成された空間内に収容される。水平方向の断面を見た場合には、図2(b)の凹部321と同様、凹部311、322の面外方向の両側で木質壁31と木質柱32が当接しており、鋼板11、33の接合箇所も外部から隠される。
木質柱32は、上側の梁1や下側のスラブ7から離隔して配置され、木質柱32の上下には隙間Dが設けられる。隙間Dにはウレタン等の弾性材(不図示)を設置することも可能である。一方、木質壁31の上下の端部は上側の梁1や下側のスラブ7に面接触する。
木質壁31と木質柱32は、接合材であるラグスクリューボルト34を用いて接合され、一体化される。ラグスクリューボルト34は頭付きのネジであり、木質柱32側から木質柱32と鋼板33を貫通し、その先端が木質壁31にねじ込まれる。ラグスクリューボルト34の頭部は、木質柱32に形成された窪み323内に収められ、木質柱32から突出しないようになっている。
ラグスクリューボルト34は、上下に間隔を空けて複数本設けられる。この間隔は、施工性や鋼板11、33の座屈耐力を考慮して定められる。また図2(b)に示すように、ラグスクリューボルト34は面外方向にも間隔を空けて配置されており、各ラグスクリューボルト34が、木質壁31の表裏の木質板310のそれぞれにねじ込まれる。これにより、表裏の木質板310が、木質柱32を介して一体化されることにもなる。
図3は、木質壁31と上側の梁1との連結部4について、梁1の長手方向と直交する断面を示したものである。本実施形態では、梁1に固定された連結板41を挟むように、前記した2枚の木質板310が表裏に配置される。連結板41は、梁1から木質壁31側に突出するように設けられる。
連結板41には孔を有する鋼板が用いられる。木質板310には、連結板41の孔と対応する位置に面外方向の貫通孔312が形成される。この貫通孔312と連結板41の孔にドリフトピン42を挿通することで、木質壁31と梁1とが連結される。
なお、表裏の木質板310の対向する板面には、上記の連結板41に対応する位置で切欠き313が形成される。連結板41は、表裏の木質板310の切欠き313によって形成された空間内に配置される。切欠き313を除く位置では、表裏の木質板310が隙間無く重なる。ただし、表裏の木質板310を連結板41の厚さ分の隙間を空けて配置してもよく、この場合は上記の切欠き313が不要になる。図3は木質壁31の上端部と上側の梁1との連結部4を示したものであるが、木質壁31の下端部と下側の梁1も、同様の構成の連結部4により連結される。
(2.耐震壁3の構築方法)
図4、5は、耐震壁3の構築方法を示す図である。耐震壁3を構築するには、図4(a)に示すように梁1と柱2を有するフレームに対し、まず図4(b)に示すように鋼板33の設置を行う。
上下の梁1には前記した鋼板11と連結板41が予め固定されており、鋼板33は、上下の梁1の鋼板11の間に配置される。そして、鋼板33の上下の端部を、添接板61や高力ボルト62等を用いて前記したように上下の梁1の鋼板11と接合する。
次に、図5(a)に示すように、上下の梁1の連結板41を表裏から挟むように2枚の木質板310を配置して木質壁31とし、ドリフトピン42を用いて前記したように木質壁31の上下の端部を上下の梁1に連結する。
その後、図5(b)に示すように、木質壁31の幅方向の両側に木質柱32を配置し、ラグスクリューボルト34を用いて前記したように木質柱32を木質壁31に留め付け、木質壁31と木質柱32とを鋼板33を挟んで接合する。
本実施形態では、以上の工程により耐震壁3が構築される。耐震壁3と柱2の間は、例えば図示しない非構造壁(垂れ壁や腰壁)を設置して塞ぐことができ、一部を開口のままとすることもできる。
このように、本実施形態の耐震壁3では、鋼板11、33を木質壁31と木質柱32とで両側から挟んで固定する。これにより、木質壁31と木質柱32とで鋼板11、33が拘束されて横補剛され、圧縮による鋼板11、33の座屈が抑制されるので、鋼板11、33の性能を最大限に活用し、引張や圧縮に抵抗させることができる。また鋼板11、33の両側が木質壁31と木質柱32で覆われるので、鋼板11、33を目立たないようにでき意匠面でも好ましい。
また本実施形態ではラグスクリューボルト34を用いて木質柱32を木質壁31に留め付けており、ラグスクリューボルト34の上下の間隔が鋼板11、33の座屈長となる。当該間隔は施工性や鋼板11、33の座屈耐力により適宜定められ、間隔が小さければ鋼板11、33が座屈しにくくなる。
また耐震壁3では、木質柱32の上下に隙間Dが設けられる。これにより、梁1から木質柱32に圧縮力が伝達されず、木質柱32を鋼板33の横補剛材としてのみ機能させることができ、木質柱32の圧縮変形等により補剛効果が損なわれることがない。
また本実施形態では、鋼板33が、木質柱32の木質壁31側に形成された凹部321内に収容される。これにより、鋼板33の全体が耐震壁3の内部に隠れるので意匠性が向上し、木を現しにしたデザインを容易に実現できる。
しかしながら、本発明は以上の実施形態に限定されない。例えば、木質柱32の形状や材質は、鋼板33の断面性能やラグスクリューボルト34の上下の間隔等により適宜定められる。
また、鋼板33の設置状態や設置方法も前記に限らず、例えば図6(a)に示すように、木質壁31の木質柱32側の側面に凹部314を形成し、鋼板33を凹部314内に収容することもでき、この場合も意匠面での向上が見込まれる。また本実施形態ではラグスクリューボルト34が鋼板33を貫通しているが、ラグスクリューボルト34は、面外方向(図6(a)の上下方向に対応する)において鋼板33を避けた位置に設けることも可能である。以上は接合用の鋼板11に関しても同様である。
また鋼板33は、図6(b)に示すように上側の梁1に予め固定されてもよい。この場合、上側の梁1の建て込み時に、当該鋼板33の下端部と、下側の梁1の鋼板11とを添接板61や高力ボルト62等を用いて前記と同様に接合すればよい。
また本実施形態では、鋼板11、33の接合を二面摩擦接合としているが、鋼板11、33の端部同士を重ね合わせ、これらを高力ボルト62等で締結した一面摩擦接合としてもよい。ただしこの場合、その摩擦部分(鋼板11、33の重なり部分)の上下方向の長さを、二面摩擦接合の場合の摩擦部分(図2(c)の添接板61)よりも大きくする必要がある。摩擦部分にはラグスクリューボルト34を設けることができないので、ラグスクリューボルト34の上下の間隔が大きくなり、鋼板11、33の接合部が座屈しやすくなるという課題がある。
なお鋼板11、33は、摩擦接合に限らず、溶接によって接合することも可能である。ただしこの場合、火花養生が必要となるなど施工の手間が増加する。
また本実施形態ではラグスクリューボルト34を用いて木質壁31と木質柱32を鋼板11、33を挟んで接合しているが、圧縮に対する弱点となり得る上下の梁1の近傍では、図7において図2(c)と同様の断面で示すように、ラグスクリューボルト34を設ける代わりに、ラグスクリューボルト34よりも細径のネジ35を密に配置し、鋼板11と木質柱32とを接合してもよい。
ネジ35は頭付きのものであり、鋼板11側から木質柱22にねじ込まれる。ネジ35の上下の間隔は、ラグスクリューボルト34の上下の間隔よりも小さい。ネジ35の頭部は、リーマ加工等により鋼板11に形成された窪み111に収容され、鋼板11から木質壁31側に突出することはない。
このように、上下の梁1の近傍に位置する鋼板11については、ラグスクリューボルト34よりも細径のネジ35を上下方向に密に配置することで、鋼板11の座屈を抑制できる。
なおこの場合、耐震壁3の構築時には、前記の図4(b)に示すように鋼板33を設置した後、図8(a)に示すように鋼板33の側方に先に木質柱32を配置する。そして、鋼板11側からネジ35を留め付けて鋼板11と木質柱32とを接合する。その後、図8(b)に示すように木質壁31の設置を行って木質壁31を上下の梁1に連結し、前記と同様、木質柱32側からラグスクリューボルト34を留め付けて木質壁31と木質柱32とを鋼板33を挟んで接合する。
その他、本発明は、図9(a)に示すように、複数の木質壁31が梁1の長手方向に並べて配置される場合にも適用可能である。この場合は、左端の木質壁31の左側方と、右端の木質壁31の右側方において、木質柱32と鋼板11、33とを図2等で説明したように配置すればよい。左右の木質壁31は、前記と同様の連結部4により上下の梁1と連結される。
左右の木質壁31の連結については、図9(b)に示すように、連結板51を左右の木質壁31の境界部に配置し、連結板51を、左右の木質壁31の表裏の木質板310で挟み込む。連結板51は孔を有し、表裏の木質板310の当該孔に対応する位置には、木質板310を面外方向に貫通する貫通孔316が設けられる。左右の木質壁31において、上記の貫通孔316と連結板51の孔にドリフトピン52を挿通することで、連結板51を介して左右の木質壁31が連結される。
なお、左右の木質壁31の対向する側面には凹部315が形成され、連結板51は、これらの凹部315によって形成された空間内に収容されることで外部から隠される。凹部315は、表裏の木質板310に設けた切欠きによって形成され、連結板51を除く位置では、左右の木質壁31同士、および表裏の木質板310同士が隙間無く接する。
また、木質板310の水平方向の断面に関しては、図10(a)に示すように、表裏の木質板310の対向面側を短辺とした台形状としてもよい。この場合、図10(b)に示すように、木質板310の設置時に木質板310の幅方向の端部が潰れることで、その側方に位置する鋼板33や木質板310等との密着性が高まる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1:梁
2:柱
3:耐震壁
4:連結部
7:スラブ
11:鋼板
31:木質壁
32:木質柱
33:鋼板
34:ラグスクリューボルト
35:ネジ
310:木質板
311、314、315、321、322:凹部

Claims (6)

  1. 上下の梁の間に、木質壁と木質柱が配置され、
    前記木質柱は、前記木質壁の幅方向の側方に配置され、
    前記木質壁と前記木質柱の間に鋼板が配置され、
    前記鋼板は、上下の前記梁に固定され、
    前記木質壁と前記木質柱とが、接合材により前記鋼板を挟んで接合されたことを特徴とする耐震壁。
  2. 前記接合材はネジであり、上下に間隔を空けて複数設けられ、
    上下の前記梁の近傍では、前記鋼板と前記木質柱とが前記ネジより細径のネジにより接合され、
    当該細径のネジが、前記間隔よりも小さい間隔で上下に複数設けられることを特徴とする請求項1記載の耐震壁。
  3. 前記木質柱の上下に隙間が設けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の耐震壁。
  4. 前記木質柱と前記木質壁の対向する側面のいずれかに、前記鋼板を収容するための凹部が形成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の耐震壁。
  5. 上下の梁に固定された鋼板が、上下の前記梁の間において、木質壁と、当該木質壁の幅方向の側方に位置する木質柱とにより挟まれた状態で、前記木質壁と前記木質柱とを、接合材により前記鋼板を挟んで接合することを特徴とする耐震壁の構築方法。
  6. 前記接合材はネジであり、上下に間隔を空けて複数設けられ、
    前記鋼板の側方に前記木質柱を配置し、前記ネジより細径のネジを用いて、上下の前記梁の近傍において前記鋼板側から当該鋼板と前記木質柱との接合を行った後、前記木質壁を設置して当該木質壁と前記木質柱の接合を行い、
    前記細径のネジは、前記間隔よりも小さい間隔で上下に複数設けられることを特徴とする請求項5記載の耐震壁の構築方法。
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