JP2023097231A - ラックガイドおよびギア機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】打音の発生を防止しつつ、長期に亘ってラックバーを安定的に支持することができるラックガイド、および、これを用いたギア機構を提供する。【解決手段】ラックガイド30は、ピニオンギア11と噛み合うラックギア21が形成されたラックバー20を摺動可能に支持して、ピニオンギア11の回転に応じて移動するラックバー20をその軸O2方向にガイドする。ラックガイド30は、その軸O3方向に沿って外周面314から突出してハウジング70の内壁面78と摺接する、少なくとも3つの突起部33a~33cを備えている。これらの突起部33a~33cは、ラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、自動車のステアリング装置等に用いられるラックアンドピニオンにおいて、ラックバーをその軸方向にガイドしながらピニオンに押し当てて支持するラックガイド(サポートヨーク)、および、これを用いたギア機構に関する。
自動車のステアリング装置等に用いられるラックアンドピニオンにおいて、ハウジングに収容されたラックバーの背面(ラックギアの反対側の面)側に配置され、ラックバーをその軸方向にガイドしながらピニオンに押し当てて支持するラックガイドとして、例えば、特許文献1に記載のラックガイドが知られている。このラックガイドは、ハウジングに移動可能に収容され、押しばねによってその軸方向に付勢されることにより、ラックバーの背面と摺接してラックバーを支持する。ラックガイドの外周面には、その軸方向に延びる細幅のスリットが等間隔で複数箇所に設けられており、各スリットには、棒状の固体潤滑材がラックガイドの外周面から露出してハウジングの内周面と摺接するように埋設されている。この固体潤滑材により、ラックガイドはハウジングにガタなく収容され、ラックガイドがハウジング内でガタつくことによる打音の発生を防止することができる。
特開2002-178935号公報
しかしながら、特許文献1に記載のラックガイドは、その軸に対称となる位置に固体潤滑材が配置され、ハウジングの内周面と摺接している。このため、それぞれ固体潤滑材が配置された、ラックガイドの軸を挟んだ両側において、ラックガイドがハウジングに対して締め代となり、固体潤滑材とハウジングの内周面との摩擦力が大きくなって、ラックガイドがハウジング内をスムーズに移動しなくなる可能性がある。また、これにより固体潤滑材に加わる圧力が高くなり、固体潤滑材が変形等してその耐久性が低下する可能性もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、打音の発生を防止しつつ長期に亘ってラックバーを安定的に支持することができるラックガイド、および、これを用いたギア機構を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るラックガイドでは、ラックガイドの軸方向に沿ってその外周面から突出してハウジングの内周面と摺接する突起部を、少なくとも3つ設けた。そして、これらの突起部を、ラックガイドの軸に非対称となる位置に配置した。ここで、これらの突起部のうちの少なくとも1つは、突起部およびラックガイドの軸を結ぶ直線とラックバーの軸に対する垂線とのなす角が45度以内となる位置に配置することが好ましい。
例えば、本発明のラックガイドは、
ピニオンギアと噛み合うラックギアが形成されたラックバーを前記ラックギアの反対側から摺動可能に支持して、前記ピニオンギアの回転に応じて移動する前記ラックバーを当該ラックバーの軸方向にガイドするラックガイドであって、
前記ラックガイドの軸方向に沿って前記ラックガイドの外周面から突出して、前記ラックガイドを移動可能に収容するハウジングの内周面と摺接する、少なくとも3つの突起部を備え、
前記少なくとも3つの突起部は、
前記ラックガイドの軸に非対称となる位置に配置されている。
また、本発明のギア機構は、
移動体の進行方向をステアリングホイールの回転に応じて変更するギア機構であって、
前記ステアリングホイールの回転に応じて回転するピニオンギアと、
前記ピニオンギアと噛み合うラックギアが形成され、前記ピニオンギアと前記ラックギアとの噛み合いにより、前記ピニオンギアの回転に応じて往復移動して前記移動体の車輪の向きを変えるラックバーと、
前記ラックバーを当該ラックバーの軸方向に摺動可能に支持する上述のラックガイドと、
前記ラックガイドを当該ラックガイドの軸方向に移動可能に収容するハウジングと、を備える。
本発明では、ラックガイドの軸方向に沿ってラックガイドの外周面から突出してハウジングの内周面と摺接する少なくとも3つの突起部が、ラックガイドの軸に非対称となる位置に配置されているので、突起部各々について、ラックガイドの軸を挟んで反対側の位置には突起部が配置されず、ハウジングの内周面との間にクリアランスが形成される。このため、それぞれ一方に突起部が配置された、ラックガイドの軸を挟んだ両側において、ラックガイドがハウジングに対して締め代とならず、突起部とハウジングの内周面との摩擦力を低くして、ラックガイドをスムーズにハウジング内を移動させることができる。また、これにより突起部に加わる圧力を低くして、突起部が変形等してその耐久性が低下するのを防止することができる。したがって、本発明によれば、打音の発生を防止しつつ長期にわたってラックバーを安定的に支持することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るステアリング装置のギア機構1の概略断面図である。 図2(A)、図2(B)、および図2(C)は、図1に示すラックガイド30の平面図、正面図および底面図である。 図3(A)および図3(B)は、図2(A)に示すラックガイド30のA-A断面図およびB-B断面図である。 図4は、ハウジング70のシリンダケース部72に収容されたラックガイド31をギア機構1の底面側から見た図である。 図5(A)は、ラックガイド30の第1の変形例30aの平面図であり、図5(B)は、ラックガイド30の第2の変形例30bの平面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の説明の便宜上、ラックバー20の軸心O2方向(ラックバー20の往復移動の方向)をX方向、ピニオンギア11に対するラックギア21の押し当て方向をZ方向、XおよびZ方向に垂直な方向をY方向と定義し、これらの方向を各図に適宜表示する。
図1は、本実施の形態に係るステアリング装置のギア機構1の断面図である。
本実施の形態に係るステアリング装置は、ステアリングシャフトの回転運動を直線運動に変換し、この直線運動を、車輪の向きを変えるリンク機構に伝達するラックアンドピニオン式のギア機構1を有している。なお、このステアリング装置は、ピニオンギア11またはラックバー20の動きをモータでアシストするパワーステアリング機構が搭載されているものおよび搭載されていないもののいずれであってもよい。
図示するように、このギア機構1は、ピニオンギア11が形成されたピニオンシャフト10と、ピニオンギア11と噛み合うラックギア21が形成されたラックバー20と、ピニオンシャフト10を回転可能に支持する一対の転がりベアリング40と、ピニオンギア11の回転に伴いX方向に往復移動するラックバー20をガイドするラックガイド30と、これらの部品10~40が組み込まれたハウジング70と、ハウジング70を塞ぐキャップ60と、を備えている。
ピニオンシャフト10は、Y方向に対して軸心O1がX方向に傾斜するように配置された円柱状の部材であり、その外周面12には、ピニオンギア11として例えばヘリカルギアが形成されている。ピニオンギア11は、ハウジング70に設けられたピニオンギア収容室73に収容されており、ピニオンシャフト10は、ピニオンギア11の両側の位置において、一対の転がりベアリング40を介して軸心O1周りに回転可能にハウジング70に支持されている。ピニオンシャフト10の一方の端部13は、ハウジング70に形成された開口部74からピニオンギア収容室73の外側に突き出して、不図示のステアリングシャフトに連結されている。これにより、ステアリングホイールの操作に応じて回転するステアリングシャフトに連動してピニオンギア11が回転する。
ラックバー20は、X方向に沿って配置された円柱状の部材であり、図示していないが、その両端は、ボールジョイントを介して、車輪の向きを変えるリンク機構に連結されている。ラックギア21を構成する複数の歯は、ラックバー20の外周面にX方向に並んで形成され、ハウジング70のピニオンギア収容室73において、ピニオンギア11の歯と所定の噛み合い位置で噛み合っている。ラックバー20の背面(ラックギア21の反対側に位置する、YZ断面形状が円弧状の外周面)22は、ラックバー20がラックガイド30に付与する荷重の大きさに応じて、ラックガイド30により摺動可能に支持される。ステアリングシャフトとともにピニオンシャフト10が回転すると、ピニオンギア11とラックギア21との噛み合いにより、ラックバー20は、ラックガイド30にガイドされてX方向に往復移動してリンク機構を揺動させる。これにより、ステアリングホイールの操作に応じて車輪の向きが変わる。
ハウジング70は、X方向に沿って配置された筒状のラックケース部71と、ラックケース部71の外周からZ方向に突き出した筒状のシリンダケース部72と、を有する。
ラックケース部71には、ラックバー20がX方向に往復移動可能に収容されている。また、このラックケース部71には、ピニオンギア収容室73が設けられている。このピニオンギア収容室73には、上述したように、ピニオンギア11と、このピニオンギア11が所定の噛み合い位置でラックギア21と噛み合うようにピニオンシャフト10を回転可能に保持する一対の転がりベアリング40と、が収容されている。また、このラックケース部71には、ピニオンギア収容室73の内部と外部とを繋ぐ開口部74が不図示のステアリングシャフト側に向けて形成されており、不図示のステアリングシャフトに連結されたピニオンシャフト10の一方の端部13は、この開口部74からピニオンギア収容室73の外部に突き出している。
一方、シリンダケース部72は、ラックバー20に対してピニオンギア11の反対側に位置するようにラックケース部71に一体的に形成されており、シリンダケース部72の内部とラックケース部71の内部とは、ピニオンギア収容室73内のピニオンギア11に面した開口部75を介して繋がっている。また、このシリンダケース部72の内壁面78の開放端部76には、キャップ60を固定するためのネジ部77が形成されている。
ラックガイド30は、ラックバー20の背面22を摺動可能に支持する摺動面300をラックバー20の背面22側に向けて、シリンダケース部72にZ方向に収容され、ラックバー20に対してピニオンギア11の反対側(ピニオンギア11とラックギア21との噛み合い位置におけるラックバー20の背面22側)に位置付けられている。このラックガイド30の詳細な構造については後述する。
キャップ60は、シリンダケース部72の開放端部76にはめ込み可能な円板形状を有し、そのキャップ60の外周にはネジ部62が形成されている。ハウジング70のシリンダケース部72内にラックガイド30を挿入して、キャップ60のネジ部62を、シリンダケース部72の開放端部76のネジ部77にねじ込むことにより、シリンダケース部72の開放端部76にキャップ60が固定されてシリンダケース部72が塞がれる。
つぎに、ラックガイド30の詳細な構造について説明する。
図2(A)、図2(B)、および図2(C)は、図1に示すラックガイド30の平面図、正面図および底面図である。また、図3(A)および図3(B)は、図2(A)に示すラックガイドのA-A断面図およびB-B断面図である。
図示するように、ラックガイド30は、円柱状の台座31と、台座31の先端面(ラックバー20側の端面)310に設けられたラックガイドシート32と、ラックガイド30の軸O3方向に沿って台座31の外周面314に設けられた複数の突起部33a~33cと、コイルスプリング、板バネ等のバネ部材で構成される付勢部材34と、を有している。
台座31は、ラックバー20の背面22と対面する凹面状の先端面310に設けられ、ラックガイドシート32をこの先端面310上に保持するためのシート保持部311と、付勢部材34を収容するためのスプリングガイド312と、突起部33a~33cを装着するための複数の装着溝313a~313cと、を有している。
シート保持部311は、台座31の先端面310の中央部に設けられ、ラックガイドシート32の第1ボス320を保持する第1保持部315と、ラックバー20の軸O2(ラックバー20との摺動方向)に沿って、第1保持部315の両側に配置され、ラックガイドシート32の第2ボス321を保持する複数の第2保持部316と、を有する。
スプリングガイド312は、後端面(キャップ60側の端面)に開口を有する円柱穴であり、この円柱穴内に付勢部材34を収容する。
装着溝313a~313cは、ラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置されている。本実施の形態では、3つの装着溝313a~313cを周方向に等間隔に配置することにより、軸O3に非対称となるように配置している。また、3つの装着溝313a~313cのうちの1つの装着溝313aは、ラックバー20の軸O2およびラックガイド30の軸O3を含む仮想平面に対する、ラックガイド30の軸O3と交差する垂線L1上に位置するように設けられている。
ラックガイドシート32は、ラックバー20の背面22と摺接する摺動面300を形成する凹面状の摺動部材であり、台座31の先端面310に設けられる。ラックガイドシート32は、背面(摺動面300と反対側の面)において、中央部に設けられた第1ボス320と、ラックバー20の軸O2(ラックバー20との摺動方向)に沿って第1ボス320の両側に設けられた第2ボス321と、を有する。第1ボス320および第2ボス321が台座31の第1保持部315および第2保持部316に保持されることにより、ラックガイドシート32は台座31の先端面310に強固に固定される。また、第2ボス321は、グリース溜まりとして機能する。ラックガイドシート32には、摺動性に優れた合成樹脂が用いられる。
なお、ラックガイドシート32は、台座31がガラス繊維強化ポリアミド等の合成樹脂製の場合には、二色成形により台座31と一体化してもよく、台座31がアルミ等の金属製の場合には、インサート成形により台座31と一体化してもよい。
突起部33a~33cは、ハウジング7のシリンダケース部72の内壁面78と摺接する柱状の摺動部材である。台座31の装着溝313a~313cにそれぞれに装着されることにより、3つの突起部33a~33cが、ラックガイド30の軸O3に非対称となる位置において、軸O3方向に沿って台座31の外周面314に設けられる。また、3つの突起部33a~33cのうちの1つの突起部33aは、軸O3を通り、ラックバー20の軸O2に対する垂線L1上に位置するように設けられる。
突起部33a~33cには、ETFE(Ethylene-tetrafluoroethylene)、分子量を100~700万に高めたポリエチレンである高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight Polyethylene)、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の、弾性を有し、かつ摺動性に優れた合成樹脂、あるいは、密度0.942g/cm以上のポリエチレンである高密度ポリエチレン(High-density Polyethylene)、ポリアミド、ポリアセタール等の、摺動性に優れた合成樹脂が用いられる。
なお、本実施の形態では、半円柱状の突起部33a~33cを用いているが、突起部33a~33cの形状はこれに限定されない。また、突起部33a~33cは、ラックガイドシート32と一体化されているが、ラックガイドシート32と別個の部品であってもよい。
また、突起部33a~33cは、台座31がガラス繊維強化ポリアミド等の合成樹脂製の場合には、二色成形によりラックガイドシート32とともに台座31と一体化してもよく、台座31がアルミ等の金属製の場合には、インサート成形によりラックガイドシート32とともに台座31と一体化してもよい。
付勢部材34は、台座31のスプリングガイド312内に配置されている。また、付勢部材34は、スプリングガイド312の高さ(深さ)よりも長い自然長を有しており、付勢部材34の一方の端部は、スプリングガイド312の開口から突出して、キャップ60と当接する。このため、キャップ60が付勢部材34のばね座として機能し、付勢部材34は、台座31をラックバー20側に押し出す方向に付勢して、ラックガイドシート32の摺動面300をラックバー20の背面22に圧接する。これにより、ラックギア21がピニオンギア11に押圧され、ラックギア21とピニオンギア11の噛み合い位置における歯の離間が防止される。
図4は、ハウジング70のシリンダケース部72に収容されたラックガイド30をギア機構1の底面側から(Z方向に)見た図である。
図示するように、ラックガイド30は、ラックガイド30の軸O3方向に沿って台座31の外周面314から突出してハウジング70のシリンダケース部72の内壁面78と摺接する3つの突起部33a~33cにより、軸O3方向に移動可能にシリンダケース部72にガタなく収容される。これにより、ラックガイド30がシリンダケース部72内でガタつくことによる打音の発生を防止することができる。
また、図示するように、3つの突起部33a~33cがラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置されているので、突起部33a~33c各々について、ラックガイド30の軸O3を挟んで反対側の位置には他の突起部33a~33cが配置されず、シリンダケース部72の内壁面78との間にクリアランスCが形成される。このため、それぞれ一方に突起部33a~33cが配置された、ラックガイド30の軸O3を挟んだ両側(突起部33a~33cおよびこの突起部33a~33cと軸O3に対称なクリアランスCの組合せ)において、ラックガイド30がシリンダケース部72に対して締め代とならず、突起部33とシリンダケース部72の内壁面78との摩擦力を低くして、ラックガイド30をスムーズにシリンダケース部72内を軸O3方向に移動させることができる。また、これにより突起部33a~33cに加わる圧力を低くして、突起部33a~33cが変形等してその耐久性が低下するのを防止することができる。
さらに、図示するように、3つの突起部33a~33cのうちの1つの突起部33aは、軸O3を通り、ラックバー20の軸O2に対する垂線L1上に位置するように設けられる。このため、ピニオンギア11とラックギア21との噛み合いにより、ピニオンシャフト10の回転運動がラックバー20の軸O2方向の直線運動に変換される際に、ラックバー20に加わる軸O2の直交方向の荷重を突起部33aで支持することができる。これにより、ラックガイド30がシリンダケース部72内でガタつくのをより効果的に防止することができる。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
上述したように、本実施の形態では、突起部33とシリンダケース部72の内壁面78との摩擦力を低くして、ラックガイド30を軸O3方向にスムーズにシリンダケース部72内を移動させることができる。また、突起部33に加わる圧力を低くして、突起部33が変形等してその耐久性が低下するのを防止することができる。したがって、本実施の形態によれば、打音の発生を防止しつつ長期にわたってラックバーを安定的に支持することができる。
また、本実施の形態によれば、ピニオンシャフト10の回転運動がラックバー20の軸O2方向の直線運動に変換される際に、ラックバー20に加わる軸O2の直交方向の荷重を突起部33aで支持することができるので、ラックガイド30がシリンダケース部72内でガタつくのをより効果的に防止することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形は可能である。
例えば、上記の実施の形態では、突起部33a~33cを周方向に等間隔に配置することにより、これらの突起部33a~33cをラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置している。しかし、本発明はこれに限定されない。突起部33a~33cは、ラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置されたものであればよい。
また、本実施の形態では、3つの突起部33a~33cを軸O3方向に沿って台座31の外周面314に設けているが、本発明はこれに限定されない。突起部は3つ以上設けられていればよい。
さらに、本実施の形態では、突起部33a~33cのうちの1つの突起部33aを、ラックガイド30の軸O3を通り、ラックバー20の軸O2に対する垂線L1上に位置するように設けている。しかし、本発明はこれに限定されない。少なくとも1つの突起部が、この突起部およびラックガイド30の軸O3を結ぶ直線とラックバー20の軸O2に対する垂線とのなす角が45度、より好ましくは10度以内となる位置に配置されていればよい。
図5(A)は、ラックガイド30の第1の変形例30aの平面図である。
この第1の変形例30aにおいて、突起部33aは、ラックガイド30の軸O3を通り、ラックバー20の軸O2に対する垂線L1上に位置するように設けられ、突起部33b、33cは、突起部33b、33cおよびラックガイド30の軸O3を結ぶ直線L2、L3とラックバー20の軸O2に対する垂線L1とのなす角α1、α2がそれぞれ15度となるように設けられている。
このようにすることにより、3つの突起部33a~33cをラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置しつつ、ピニオンギア11とラックギア21との噛み合いにより、ピニオンシャフト10の回転運動がラックバー20の軸O2方向の直線運動に変換される際に、ラックバー20に加わる軸O2の直交方向の荷重を3つの突起部33a~33cで支持することができる。したがって、ラックガイド30がシリンダケース部72内でガタつくのをさらに効果的に防止することができる。
図5(B)は、ラックガイド30の第2の変形例30bの平面図である。
この第2の変形例30bでは、ラックガイド30の軸O3方向に沿って台座31の外周面314から突出してハウジング70のシリンダケース部72の内壁面78と摺接する4つの突起部33a~33dを設けている。そして、突起部33a、33bは、突起部33a、33bおよびラックガイド30の軸O3を結ぶ直線L4、L5とラックバー20の軸O2に対する垂線L1とのなす角α3、α4がそれぞれ10度となるように設けられ、突起部33c、33dは、突起部33c、33dおよびラックガイド30の軸O3を結ぶ直線L6、L7とラックバー20の軸O2に対する垂線L1とのなす角α5、α6がそれぞれ20度となるように設けられている。なお、突起部33a、33bはランダムに配置してもよいが、図5(B)に示すように、垂線L1に対して鏡映となるように配置することが好ましい。突起部33b、33dも同様である。
このようにすることにより、4つの突起部33a~33dをラックガイド30の軸O3に非対称となる位置に配置しつつ、ピニオンギア11とラックギア21との噛み合いにより、ピニオンシャフト10の回転運動がラックバー20の軸O2方向の直線運動に変換される際に、ラックバー20に加わる軸O2の直交方向の荷重を4つの突起部33a~33dで支持することができる。したがって、ラックガイド30がシリンダケース部72内でガタつくのをさらに効果的に防止することができる。
また、上記実施の形態では、車両のステアリング装置への適用例を挙げているが、本発明は、車両のステアリング装置に限らず、例えば光学機器のピント合わせ機構等、ラックアンドピニオン式のギア機構を利用している機器に広く適用することができる。
1:ギア機構 10:ピニオンシャフト
11:ピニオンギア 12:ピニオンシャフト10の外周面
13:ピニオンシャフト10の端部 20:ラックバー
21:ラックギア 22:ラックバー20の背面
30:ラックガイド 31:台座
32:ラックガイドシート 33a~33d:突起部
34:付勢部材 40:転がりベアリング
60:キャップ 62:キャップ60のネジ部
70:ハウジング 71:ラックケース部
72:シリンダケース部 73:ピニオンギア収容室
74、75:開口部 76:シリンダケース部72の開放端部
77:シリンダケース部72のネジ部
78:シリンダケース部72の内壁面
300:摺動面 310:台座31の先端面
311:シート保持部 312:スプリングガイド
313a~313c:装着溝 314:台座31の外周面
315:第1保持部 316:第2保持部
320:第1ボス 321:第2ボス

Claims (3)

  1. ピニオンギアと噛み合うラックギアが形成されたラックバーを前記ラックギアの反対側から摺動可能に支持して、前記ピニオンギアの回転に応じて移動する前記ラックバーを当該ラックバーの軸方向にガイドするラックガイドであって、
    前記ラックガイドの軸方向に沿って前記ラックガイドの外周面から突出して、前記ラックガイドを移動可能に収容するハウジングの内周面と摺接する、少なくとも3つの突起部を備え、
    前記少なくとも3つの突起部は、
    前記ラックガイドの軸に非対称となる位置に配置されている
    ことを特徴とするラックガイド。
  2. 請求項1に記載のラックガイドであって、
    前記少なくとも3つの突起部のうちの少なくとも1つは、
    当該突起部および前記ラックガイドの軸を結ぶ直線と前記ラックバーの軸に対する垂線とのなす角が45度以内となる位置に配置されている
    ことを特徴とするラックガイド。
  3. 移動体の進行方向をステアリングホイールの回転に応じて変更するギア機構であって、
    前記ステアリングホイールの回転に応じて回転するピニオンギアと、
    前記ピニオンギアと噛み合うラックギアが形成され、前記ピニオンギアと前記ラックギアとの噛み合いにより、前記ピニオンギアの回転に応じて往復移動して前記移動体の車輪の向きを変えるラックバーと、
    前記ラックバーを当該ラックバーの軸方向に摺動可能に支持する請求項1または2に記載のラックガイドと、
    前記ラックガイドを当該ラックガイドの軸方向に移動可能に収容するハウジングと、を備える
    ことを特徴とするギア機構。
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