JP2023084299A - 電界放出素子およびその製造方法 - Google Patents

電界放出素子およびその製造方法 Download PDF

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Masayoshi Nagao
博雅 村田
Hiromasa Murata
勝久 村上
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Abstract

【課題】エミッタとゲート電極との間で放電を抑制するとともに、ある電界放出素子に放電が起きた場合でも他の電界放出素子に影響を及ぼすことを抑制する。【解決手段】本開示では、基板11上に形成された先端部12aが尖ったエミッタ12と、上記基板上に絶縁層13,14を介して形成された上記エミッタの先端部を露出する開口部15aを有するゲート電極15と、を備え、上記ゲート電極は、多結晶の多層グラフェン膜からなる、電界放出素子10が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、エミッタとゲート電極との間に高電圧を印加してエミッタの先端部から電子を放出する電界放出素子およびその製造方法に関する。
基板に垂直な円錐形状を持つエミッタと、エミッタから電子を放出させるための電界を印加するための、引き出しゲート電極が一体化された電界放出型の電子源は、フラットパネルディスプレイなどの表示装置や、進行波管(超高周波管)などの応用が期待されている。
電界放出素子としてスピント型エミッタが知られている(例えば、非特許文献1参照)。本願発明者は、火山型の引き出しゲート電極を有するゲート電極一体型の電界放出素子を開示している(特許文献1参照)。
電界放出素子アレイは、進行波管やエックス線源に応用する場合には、大電流を放出する。大電流を放出した際にエミッタとゲート電極の間で予期せぬ放電が起こり、その放電のためにエミッタやゲート電極が溶融し、エミッタとゲート電極間が短絡して、素子全体が機能しなくなるという事態が発生する。
電界放出素子は、予期せぬ放電として、エミッタから放出された電子の一部がゲート電極に入射し、それによりゲート電極から局所的にガスが放出され、そのガス放出が発端となって起こることも考えられる。エミッタとゲート電極との間で放電が起った場合、電界放出素子アレイの小ブロック内で給電のためのヒューズとしての電極が溶断する構造が提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特許第6635510号公報 特開平4-284324号公報 特開平5-144370号公報
C. A. Spindt, et al., J. Appl. Phys. 47, 5248 (1976)
本願発明者の検討により、特許文献2および3の構造の電界放出素子アレイでは、小ブロック内のエミッタとゲート電極との間で放電が起きた際に溶断した電極が飛び散り、周辺の小ブロックの電界放出素子アレイにおいても短絡が生じるという好ましくない事態が生じることが分かった。
本発明は、エミッタとゲート電極との間で放電を回避するとともに、仮に放電が起きた場合でも他の電界放出素子に悪影響を及ぼすことを抑制した電界放出素子を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、基板上に形成された先端部が尖ったエミッタと、上記基板上に絶縁層を介して形成された上記エミッタの先端部を露出する開口部を有するゲート電極と、を備え、上記ゲート電極は、多結晶の多層グラフェン膜からなる、電界放出素子が提供される。
上記態様によれば、エミッタの先端部を露出する開口部を有するゲート電極が多層グラフェン膜からなるので、エミッタから放出された電子の一部がゲート電極に入射してもガス放出による異常放電を回避でき、仮に電子がゲート電極に入射して高温になったとしても溶融することなく昇華して、エミッタとゲート電極との間を短絡するような欠陥が生じず、さらに他の電界放出素子に悪影響を及ぼすことを抑制した電界放出素子を提供することができる。
本発明の他の態様によれば、基板上に形成された先端部が尖ったエミッタと、上記基板上に絶縁層を介して形成された上記エミッタの先端部を露出する開口部を有し、多結晶の多層グラフェン膜からなるゲート電極と、を備える電界放出素子の製造方法であって、上記ゲート電極となる位置に金属膜と、その上にアモルファスカーボン膜とを形成するステップと、上記金属膜と上記アモルファスカーボン膜とを真空中で加熱する層交換法により上記金属膜の位置に上記アモルファスカーボン膜が結晶化した多結晶の多層グラフェン膜を形成するステップと、を含む、上記製造方法が提供される。
上記他の態様によれば、ゲート電極として、金属膜とアモルファスカーボン膜との層交換法を用いることで多結晶の多層グラフェン膜を形成する。多層グラフェン膜の層間に金属膜の金属原子が残留するとともに、多層グラフェン膜の一部の領域でグラフェンの配向面が多層グラフェン膜の膜面に平行な方向から揺らいでいることで多層グラフェン膜自体の剥離を抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。 ゲート電極の多結晶の多層グラフェン膜の説明図である。 第1実施形態に係る電界放出素子の製造方法の工程図(その1)である。 第1実施形態に係る電界放出素子の製造方法の工程図(その2)である。 本発明の第2実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。 第2実施形態に係る電界放出素子の製造方法の工程図(その1)である。 第2実施形態に係る電界放出素子の製造方法の工程図(その2)である。 本発明の第3実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、複数の図面間において共通する要素については同じ符号を付し、その要素の詳細な説明の繰り返しを省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。図1を参照するに、本実施形態に係る電界放出素子10は、基板11と、基板11上に形成された先端部12aが尖ったエミッタ12と、基板11上にエミッタ12を囲むように形成された第1絶縁層13および第2絶縁層14と、第2絶縁層14上にエミッタ12の先端部12aを露出する開口部15aを有するゲート電極15とを備える。電界放出素子10は、ゲート電極15とエミッタ12との間に高電圧、例えば50~100Vを印加することでエミッタ12の先端部12aから電子を引き出して外部に放出する。
基板11は、導電性の基板である。基板11は、絶縁性材料からなる基板、例えばシリコン基板を用いてもよく、この場合は基板11上に金属材料からなるエミッタ電極層(不図示)を形成する。基板11またはエミッタ電極層はエミッタ12に電気的に接続される。
第1絶縁層13は、絶縁材料からなり、例えば厚さ500nmのシリコン酸化膜、酸化アルミニウム膜である。第1絶縁層13には、ゲート電極15の開口部15aと連通する開口部13aが形成される。開口部13aは、開口部15aよりもエミッタ12から後退して形成される。
第2絶縁層14は、第1絶縁層13上に形成され、酸素分子および水分子を透過し難い絶縁材料からなり、例えばシリコン窒化膜である。第2絶縁層14は、例えば厚さ30nmである。第2絶縁層14は、第1絶縁層13から放出される酸素分子および水分子が、第2絶縁層14上のゲート電極15の多層グラフェン膜の形成に悪影響を及ぼすことを抑制する。また、第2絶縁層14は、沿面放電を抑制する点で設けることが好ましい。なお、第1絶縁層13がシリコンの熱酸化膜の場合は、多層グラフェン膜の形成に悪影響が及ばない点で、第2絶縁層14を省略してもよい。第2絶縁層14には、開口部13aおよび開口部15aに連通する開口部14aが形成される。
第2絶縁層14は、電界放出素子10のチャージアップの影響で放電が生じるのを防止できる点で、わずかに導電性がある方が好ましく、電気抵抗値が1GΩ~10GΩであることが好ましい。
エミッタ12は、先端部12aが尖った形状、例えば円錐状または角錐状の形状を有する。エミッタ12は、例えば、高さ800nm、直径700nmの円錐状である。エミッタ12は、モリブデン、ニッケル、タングステン等の金属材料からなる。
ゲート電極15は、多結晶の多層グラフェン膜からなる。多層グラフェン膜は炭素原子の六員環ネットワークからなる二次元シート状の単層グラフェンが複数重なって形成されている。多層グラフェン膜は、エミッタ12から放出された電子の一部が入射してもガス放出が発生せず、ガス放出による異常放電を回避できる。多層グラフェン膜は、昇華点が3500℃以上と耐熱性が極めて高く、熱伝導率も極めて高いため、電子が入射して3500℃を超える高温になったとしても溶融することなく昇華して、エミッタ12とゲート電極15との間を短絡するような欠陥は生じない。
図2は、ゲート電極の多結晶の多層グラフェン膜の説明図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。図2(a)および(b)を図1と合わせて参照するに、ゲート電極15の多層グラフェン膜は、結晶粒界15cを有する結晶粒15bが多数形成された多結晶からなる。各々の結晶粒15bは、グラフェン15dが多層に重なって形成されており、各々のグラフェン15dは、大部分の領域15eで配向面方向が多層グラフェン膜の膜面にほぼ平行になっており、これが優先配向方向である。図2(b)に示すように、多層グラフェン膜は、結晶粒15bの内部あるいは結晶粒界付近で、配向面が優先配向方向を形成する周囲の領域15eの配向面から傾いている領域15fが一部存在する。すなわち、ゲート電極15の多層グラフェン膜の一部の領域15fで配向面が多層グラフェン膜の膜面に平行な方向から揺らいでいる。配向面が揺らいでいる領域15fは、多層グラフェン膜を平面視した場合、面積比で約1%程度である。このように、多層グラフェン膜の膜面に平行な方向から揺らいでいる領域15fが存在することで、多層グラフェン膜の剥離が生じ難くなっている。
ゲート電極15の多層グラフェン膜は一部で配向面が揺らいでいるため、結晶粒15bの粒径が小さくなると配向面方向の電気抵抗率が増加する。一方、多層グラフェン膜はは、結晶粒15bの粒径が大きいと剥離し易く、小さいと剥離し難くなる。結晶粒15bの大きさは、平均粒径が300nm~3000nmであることが、電気抵抗率と剥離のし難さとの兼ね合いが良好な点で好ましく、平均粒径が700nm~1500nmであることが、特に好ましい。平均粒径の測定は、多層グラフェン膜を例えば透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて行う。TEMのメッシュに剥離した多層グラフェン膜をのせ、配向面に対して垂直方向から観察し、結晶粒15bの一定方向の粒子径を計測して、約20個の粒子径を算術平均して平均粒径を求める。
ゲート電極15の多層グラフェン膜は、グラフェンの層間に金属原子を含む。金属原子は、層交換法に用いる金属膜を構成する原子であり、Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Ru,Ir,Ptの群から選択される一つの金属を含む。これにより、多層グラフェン膜の剥離が生じ難くなっている。この金属原子は、Niであることが後述するように融点が低く層交換法により多層グラフェン膜が形成し易い点で好ましい。金属原子は、特に多層グラフェン膜の0.1重量%~1重量%含むことが、多層グラフェン膜の剥離を抑制できる点で特に好ましい。
本実施形態によれば、エミッタ12の先端部12aを露出する開口部15aを有するゲート電極15が多層グラフェン膜からなるので、エミッタ12から放出された電子の一部がゲート電極15に入射してもガス放出による異常放電を回避でき、仮に電子がゲート電極15に入射して高温になったとしても溶融することなく昇華して、エミッタ12とゲート電極15との間を短絡するような欠陥が生じず、さらに他の電界放出素子に悪影響を及ぼすことを抑制した電界放出素子10を提供できる。
[第1実施形態に係る電界放出素子の製造方法]
図3および図4は、第1実施形態に係る電界放出素子の製造方法の工程図である。図3(a)~(d)および図4(a)~(b)を図1と合わせて参照しつつ、電界放出素子10の製造方法を説明する。
図3(a)の工程では、導電性の基板11の上に、化学気相成長(CVD)法、スパッタ法等の公知の成膜手法により、シリコン酸化膜、酸化アルミニウム膜等の第1絶縁層13Aを形成する。基板11に絶縁性材料からなる基板、例えばシリコン基板を用いる場合は、シリコン基板上に金属膜をスパッタ法、真空蒸着法によりエミッタ電極層として形成し、その上に第1絶縁層13Aを形成する。また、シリコン基板にイオン注入等により導電性を付与し、熱酸化により表面に第1絶縁層13Aを形成してもよい。
次いで、第1絶縁層13A上に、CVD法、スパッタ法等の公知の成膜手法により第2絶縁層14Aを形成する。第2絶縁層14Aは、ゲート電極となる多層グラフェン膜の成長への悪影響を排除できるように、第1絶縁層13からの酸素分子および水分子を透過し難い絶縁材料からなる。第2絶縁層14Aは、酸素分子および水分子を透過し難いでシリコン窒化膜であることが好ましい。第2絶縁層14Aは、厚さが20nm以上であることが、酸素分子および水分子を透過し難くできる点で好ましい。なお、第1絶縁層13Aがシリコンの熱酸化膜の場合は、実験により第2絶縁層14Aがなくとも、図3(b)の工程の手法で第1絶縁層13A上に多層グラフェン膜が形成できたので、第2絶縁層14Aの形成を省略してもよい。
次いで、第2絶縁層14A上に、スパッタ法、電子ビーム蒸着法等の公知の成膜方法により金属膜16Aを形成する。金属膜16Aの厚さは、図3(b)の工程で層交換法により形成される多層グラフェン膜15Aの厚さと同じに厚さに設定する。金属膜16Aの厚さは、最終的に形成される電界放出素子10が電子放出し易くなるように電界集中等を考慮して設定すればよい。金属膜16Aの厚さは、最終的に形成されるゲート電極15の多層グラフェン膜の結晶性、電気抵抗率、熱伝導率等の膜質の点から、50nm~500nmであることが好ましく、100nm~200nmであることが特に好ましい。
金属膜16Aは、Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Ru,Ir,Ptの群から選択される一つの金属である。層交換法および金属膜の元素については、文献 Y. Nakajima et.al, ACS Appl. Mater. Interfaces 2018, 10, 41664-41669に開示されている。金属膜16Aは、多層グラフェン膜の形成温度が低い点で、Ni膜であることが好ましい。
次いで、金属膜16A上に、CVD法、スパッタ法等の公知の成膜手法により、アモルファスカーボン膜18を形成する。アモルファスカーボン膜18の厚さは、金属膜16Aの厚さと同じに厚さに設定する。
なお、金属膜16Aとアモルファスカーボン膜18との間に厚さ2nm程度の酸化アルミニウム膜(不図示)を形成することで、最終的に形成される多層グラフェン膜の膜質を向上することができる(H. Murata et al., Scientific reports, (2019) 9, 4068参照)。
次いで、図3(b)の工程では、図3(a)の工程で第1絶縁層13A、第2絶縁層14A、金属膜16Aおよびアモルファスカーボン膜18を積層した基板11を真空中で加熱処理を行って、金属膜16Aの位置にアモルファスカーボン膜18が結晶化した多層グラフェン膜15Aが形成され、アモルファスカーボン膜18の位置に金属膜16Aの金属が移動し、金属膜16Bが形成される。この処理は、層交換法と呼ばれている。加熱条件は、金属膜16Aの金属材料に応じて適宜選択されるが、概ね800℃で1時間程度である。金属膜16Aの金属がNiの場合は、加熱条件は500℃1時間でも層交換が発現した。
この工程において、多層グラフェン膜15Aの層間に金属膜16Aの金属原子が残留する。金属原子は、特に多層グラフェン膜の0.1重量%~1重量%含むことが、多層グラフェン膜の剥離を抑制できる点で特に好ましい。また、多層グラフェン膜15Aは、その配向面が膜面に平行な方向から揺らいでいる領域が存在することで、剥離し難い多層グラフェン膜15Aが形成される。
次いで、図3(c)の工程では、最表面の金属膜16Bの除去処理を行う。除去処理は、金属膜16Bを酸性の薬液を用いて行う。金属膜16BがNiの場合は硝酸系の薬液、金属膜16Bが他の金属の場合は王水を用いればよい。この際、薬液は多層グラフェン膜15Aに悪影響を及ぼすことはなく、金属膜16Bを除去可能である。
次いで、多層グラフェン膜15A上にフォトリソグラフィ法により、直径1μm程度の円形のパターンを形成して、その下の多層グラフェン膜15A、第2絶縁層14Aおよび第1絶縁層13Aを除去して基板11の表面を露出するエッチング処理を行い、開口部13a~15aからなる凹部17を形成する。エッチング処理には、リアクティブエッチング(RIE)法を用いることができる。RIE法によるエッチングでは、多層グラフェン膜15Aには酸素ガスを用い、第2絶縁層14Aがシリコン窒化(SiN)膜の場合は六フッ化硫黄(SF6)ガスを用い、第1絶縁層13Aがシリコン酸化(SiO2)膜の場合は四フッ化メタン(CF4)と水素(H2)ガスとの混合ガス、トリフルオロメタン(CHF3)ガス等を用いる。RIE法に用いるガスはエッチングする材料に応じて公知のガスを用いることができる。
次いで、緩衝フッ酸(バッファードフッ酸、BHF)液を用いて第2絶縁層14Aおよび第1絶縁層13Aおよび第2絶縁層14Aを横方向(膜面内方向)に除去するエッチング処理を行う。SiN膜とSiO2膜では、BHF液に対するエッチングレートが異なるので、図3(c)に示すように、第1絶縁層13Aが第2絶縁層14Aよりも開口部13a,14aの中心から後退した構造となる。
次いで、図3(d)の工程では、基板11を回転しながら基板11に対して斜め方向から犠牲層材料を蒸着してゲート電極15となる多層グラフェン膜の表面および開口部15aの側壁を覆う犠牲層19を形成する。斜め蒸着の角度は、開口部15aの側壁が犠牲層材料によって十分に覆われるように設定する。犠牲層19の材料は、酸やアルカリの薬液で容易に除去可能でれば特に限定されず、例えばアルミニウム、酸化マグネシウムを用いることができる。
次いで、図4(a)の工程では、基板11に対して垂直方向からエミッタ材料を電子ビーム蒸着法またはイオン化スパッタリング法により、凹部17内の基板11の表面に円錐状のエミッタ12を形成する。この蒸着により犠牲層19の表面にエミッタ材料12Aが堆積する。イオン化スパッタリング法は、例えば特許文献第6093968号明細書に開示された方法により行う。イオン化スパッタリング法では、電子ビーム蒸着法よりもエミッタ材料の選択の幅が拡がり、例えばLaB6のような硼化物、TiC,ZrC,HfC,NbC,TaC,Mo2C,WC等の導電性を有する炭化物、SiCやGeC等の炭化物半導体(不純物ドープしたものも含む)、TiN,VN,CrN,ZrN,NbN,MoN,HfN,TaN,WN等の導電性を有する窒化物、AlN,GaN等の窒化物半導体(不純物ドープしたものも含む)、Sr2RuO4,SrRuO3,RuO2,IrO2,Sr4Ru310,CaRuO3,BaRuO3,LaNiO3,La3Ni27,ReO3,SrFeO3,SrCoO3,SrIrO3,ZnO,InO2,InGaZnO等の導電性を有する酸化物も用いることができる。
この工程では、エミッタ材料の堆積により犠牲層18を介してゲート電極15の多層グラフェン膜に応力がかかり剥離し易くなる。しかし、本実施形態の多層グラフェン膜15Aは、先の図3(b)の工程において層間に金属原子が残留するとともに、多層グラフェン膜15Aの各々の結晶粒の配向面が多層グラフェン膜の膜面に平行な方向から揺らいでいることで多層グラフェン膜自体の剥離を抑制できる。
次いで、図4(b)の工程では、酸またはアルカリの薬液により犠牲層19を溶解し、犠牲層19上に堆積したエミッタ材料12Aを剥離してゲート電極15の表面を露出する。犠牲層19の材料にアルミニウムを用いた場合は、水酸化ナトリウム等のアルカリ系の薬液を用いることができる。これによりエミッタ12およびゲート電極15を溶解することなくアルミニウムのみを除去できる。犠牲層19の材料に酸化マグネシウムを用いた場合は、エミッタ12の材料を溶解しない酸、例えば希酢酸等を用いることができる。上の工程により、電界放出素子10が形成される。
本実施形態の製造方法によれば、ゲート電極15として、金属膜16Aとアモルファスカーボン膜18との層交換法を用いて多結晶の多層グラフェン膜15Aを形成する。多層グラフェン膜の層間に金属膜16Aの金属原子が残留するとともに、多層グラフェン膜の各々の結晶粒の配向面が多層グラフェン膜の膜面に平行な方向から揺らいでいることで多層グラフェン膜自体の剥離を抑制できる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。図5を参照するに、本実施形態に係る電界放出素子50は、基板11と、基板11上に形成された先端部52aが尖ったエミッタ52と、基板11上にエミッタ52を囲むように形成された第1絶縁層53および第2絶縁層54と、第2絶縁層54上にエミッタ52の先端部52aを露出する開口部55aを有するゲート電極55とを備える。電界放出素子50の各構成要素は、第1実施形態の電界放出素子10と同様の材料から形成され、その詳細な説明を省略する。本実施形態の電界放出素子50は、いわゆる火山型の形状をなしている。ゲート電極55は、開口55a部の周縁部分55bが、エミッタ52の先端部52aの表面に沿うともに離隔して延在し、開口部55aが周縁部分55bの基部55cよりも縮径した形状を有する。
ゲート電極55は、第1実施形態の電界放出素子10と同様の多層グラフェン膜からなる。ゲート電極55は、基板11と平行に形成された部分(以下、平行部分55dとも称する。)と基部55cにおいて斜め上方に屈曲して延在する周縁部分55bを有する。ゲート電極55の多層グラフェン膜の配向方向は、平行部分55dが基板11に平行であり、周縁部分55bが周縁部分55bに平行に斜め上方になる。多層グラフェン膜は、基部55cにおいて屈曲する形状に沿って多層グラフェン膜の配向方向も屈曲して形成される。ゲート電極55の開口部55a付近で、万が一、ゲート電極55とエミッタ52との間で放電が起き、過電流が流れたとしても、多層グラフェン膜がゲート電極55の周縁部分55bから周辺の平行部分55dに向かって電流が流れ易いように配向しているので、ゲート電極55は、ジュール熱も発生し難く高温になり難く、さらに、発生した熱を周辺に逃がし易い構造を有する。
ゲート電極55の周縁部分55bの高さは、エミッタ52の先端部52aと同じか、それよりも高く、例えば100nm程度高くなるように形成するのが、電子放出の際の電界集中がし易い点および放出された電子ビームの拡がりをある程度抑制できる点で好ましい。
第2絶縁層54は、ゲート電極55の下面を覆うように形成される。第2絶縁層54は、ゲート電極55の周縁部分のエミッタ52と対向する面を全て覆うように形成されることが、絶縁物の沿面距離を長くすることで沿面放電を抑制する点で好ましい。
第1絶縁層53は、エミッタ52の基部を覆い、先端部52aを露出するように形成される。これにより、トリプルジャンクションなどに起因する不必要な電子放出を抑制することができる。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を有し、さらに、火山型の構造を有するので、万が一、ゲート電極55とエミッタ52との間で放電が起きたとしても多層グラフェン膜がゲート電極の周縁部分から周辺の平行部分に向かって電流が流れ易いように配向しているので、ジュール熱が発生し難く高温になり難く、電界放出素子50の放電によるダメージを抑制できる。
図6および図7は、第2実施形態に係る電界放出素子の製造方法の工程図である。図6(a)~(d)および図7(a)~(b)を図5と合わせて参照しつつ、電界放出素子10の製造方法を説明する。
図6(a)の工程では、基板11の上に、先の尖ったエミッタ52を形成する。具体的には、シリコン基板をエッチングして尖った形状を形成する方法を用いることができる。円錐状や角錐状の形状が形成できる方法であれば特に限定されない。
次いで、図6(b)の工程では、基板11の表面およびエミッタ52を覆う第1絶縁層53Aを第1実施形態と同様の手法により形成する。第1絶縁層53Aは、エミッタ52の全体を覆うためにCVD法を用いることが好ましく、例えば、テトラエトキシシランガスを用いたプラズマ援用CVD法によりシリコン酸化膜を成膜してもよい。
次いで、第1絶縁層53Aの表面を覆う第2絶縁層54A、例えばシリコン窒化膜を形成する。CVD法、スパッタ法等の公知の成膜手法を用いることができるが、第1絶縁層53Aがエミッタ52の錐状の形状を引き継いでいるので、被覆性の高い成膜方法、例えば反応性スパッタ法を用いることが好ましい。
次いで、第2絶縁層54Aの上に金属膜56Aを形成し、さらにアモルファスカーボン膜58を形成する。金属膜56Aおよびアモルファスカーボン膜58は、それぞれ、第1実施形態の金属膜16A、アモルファスカーボン膜58と同様に形成する。
次いで、図6(c)の工程では、図6(b)の工程で第1絶縁層53A、第2絶縁層54A、金属膜56Aおよびアモルファスカーボン膜58を積層した基板11を真空中で加熱処理を行って、金属膜56Aの位置にアモルファスカーボン膜58が結晶化した多層グラフェン膜55Aが形成され、アモルファスカーボン膜58の位置に金属膜56Aの金属が移動し、金属膜56Bが形成される。図6(c)の工程は、第1実施形態の図3(b)の工程と同様に行う。
次いで、図7(a)の工程では、最表面の金属膜56Bの除去処理を第1実施形態の図3(c)の工程と同様に行う。
次いで、図7(b)の工程では、エミッタの先端部の直上にある多層グラフェン膜55Aおよび第2絶縁層54Aの除去処理を行う。この選択的な除去処理は、いわゆるエッチバック法を用いることができる。具体的には、多層グラフェン膜55Aを覆って基板11全体に亘って平らになる膜厚のフォトレジストを塗布する。次いで、酸素プラズマによりフォトレジストを均一にエッチングし、さらにエミッタ52の先端部52aの直上の凸状の多層グラフェン膜55Aが現れ、第2絶縁層54Aが露出するまで多層グラフェン膜55Aをエッチングして開口部55aを形成する。ゲート電極55の開口部55aの高さはエッチング時間等により制御を行う。
次いで、ゲート電極55の開口部55aに露出する第2絶縁層54Aをエッチングして第1絶縁層53Aを露出させ、開口部54aを形成する。第2絶縁層54Aがシリコン窒化膜の場合は、エッチングガスとして、例えば六フッ化硫黄(SF6)ガスを用いることができる。
次いで、図7(c)の工程では、開口部54a,55aから露出する第1絶縁層53Aの除去処理を行い、エミッタ52の先端部52aを露出させる。この除去処理では、緩衝フッ酸液を用いることができる。以上の工程により、電界放出素子50が形成される。
本実施形態の製造方法によれば、層交換法を用いることで多結晶の多層グラフェン膜のゲート電極55を形成する。ゲート電極55は、基板11に平行な平行部分55dに加え、エミッタ52の錐状の形状を引き継いだ斜め上方に延びる周縁部分55bが形成される。多層グラフェン膜のグラフェンの配向方向はゲート電極55の形状に沿って形成されるので、基部55cにおいて配向方向が変化するように形成される。これにより、上述した電界放出素子50の効果が奏される。
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。図8を参照するに、本実施形態に係る電界放出素子80は、基板11と、基板11上に形成された先端部52aが尖ったエミッタ52と、基板11上にエミッタ52を囲むように形成された第1絶縁層53および第2絶縁層54と、第2絶縁層54上にエミッタ52の先端部52aを露出する開口部55aを有するゲート電極55と、ゲート電極55上にエミッタ52およびゲート電極55の開口部55aを囲むように形成された第3絶縁層81および第4絶縁層82と、第4絶縁層82上にエミッタ52およびゲート電極55を露出する開口部83aを有する集束電極83とを備える。電界放出素子80は、第2実施形態に係る火山型の電界放出素子50の変形例であり、電界放出素子50に集束電極83を設けた構成を有する。
第3絶縁層81は、第1絶縁層53と同様の材料からなる。第4絶縁層82は、第2絶縁層54と同様の材料からなり、沿面放電を防止するために設けられるものであり、第3絶縁層81と集束電極83と真空との境界において、いわゆる三重点(トリプルジャンクション)が形成されないようにするためである。トリプルジャンクションは、金属(導電性物質)と絶縁体(真空および空気以外の物質)と真空との3つが接する点である。トリプルジャンクションから強電界による電界放出により本来不要な電子放出が起こる。第4絶縁層82は、第2絶縁層54と同様、完全な絶縁性を有する材料よりもわずかに導電性があることが好ましい。
集束電極83は、導電性材料、例えば、ニオブなどの金属材料からなり、多層グラフェン膜を用いてもよい。集束電極83には、一般にゲート電極55に印加する電位とエミッタ52に印加する電位との間の電位を印加するので、エミッタ52から放出された電子が流入する確率は低いので、多層グラフェン膜でなくともよい。
電界放出素子80の製造方法は、第2実施形態に係る電界放出素子50と同様に図6(a)~(c)および図7(a)の工程を行い、さらに多層グラフェン膜55A上に第3絶縁層81、第4絶縁層および集束電極83を形成する。次いで、図7(b)と同様にエッチバック法を用いて、集束電極83の開口部および第4絶縁層82の開口部を形成し、さらにそれらの開口部からBHF液により第3絶縁層81を除去して開口部を形成する。次いで、図7(c)の工程を行う。多層グラフェン膜55A上に第3絶縁層81、第4絶縁層および集束電極83を形成する際に応力が多層グラフェン膜に応力がかかり剥離し易くなる。しかし、多層グラフェン膜55Aの各々の結晶粒の配向面が多層グラフェン膜の膜面に平行な方向から揺らいでいること、並びに、多層グラフェン膜55Aの層間に金属膜56Aの金属原子が残留していることで、第1および第2実施形態と同様に多層グラフェン膜の剥離を抑制できる。
[第4実施形態]
図9は、本発明の第4実施形態に係る電界放出素子の構成を示す断面図である。図9を参照するに、本実施形態に係る電界放出素子90は、ゲート電極55と第3絶縁層81との間に第5絶縁層91を備える以外は、第3実施形態に係る電界放出素子80と同様の構成を有する。
第5絶縁層91は、ゲート電極55の多層グラフェン膜と第3絶縁層81との密着性を高めるための密着層である。第5絶縁層91は、窒化シリコンなどの酸素を含まない材料からなることが好ましい。第5絶縁層91は、例えば窒素ガスを用い純シリコンをターゲットとした反応性スパッタリング法により形成する。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10,50,80,90 電界放出素子
11 基板
12,52, エミッタ
13,53 第1絶縁層
14,54 第2絶縁層
15,55 ゲート電極
15A,55A 多層グラフェン膜
16A,16B,56A,56B 金属膜
18,58 アモルファスカーボン膜
83 集束電極
91 第5絶縁層

Claims (11)

  1. 基板上に形成された先端部が尖ったエミッタと、
    前記基板上に絶縁層を介して形成された前記エミッタの先端部を露出する開口部を有するゲート電極と、を備え、
    前記ゲート電極は、多結晶の多層グラフェン膜からなる、電界放出素子。
  2. 前記多層グラフェン膜は、複数の結晶粒を含み、
    前記結晶粒の一部の領域で多層グラフェン膜の配向方向が優先配向方向からずれて形成されてなる、請求項1記載の電界放出素子。
  3. 前記結晶粒は、前記多層グラフェン膜を平面視した場合の平均粒径が300nm~3000nmである、請求項2記載の電界放出素子。
  4. 前記多層グラフェン膜は、金属原子を0.1重量%~1重量%含む、請求項1~3のうちいずれか一項記載の電界放出素子。
  5. 前記ゲート電極は、前記開口部の周縁部分が、前記エミッタの先端部の表面に沿うとともに離隔して延在し、該開口部が該周縁部分の基部よりも縮径した形状を有する、請求項1~4のうちいずれか一項記載の電界放出素子。
  6. 前記多層グラフェン膜は、前記ゲート電極の形状に対応して結晶粒の配向方向が形成されてなる、請求項5記載の電界放出素子。
  7. 前記ゲート電極の開口部よりも外側に該ゲート電極上に他の絶縁層と、該他の絶縁層上に前記エミッタの先端部および該ゲート電極の先端部分を露出する他の開口部を有する集束電極をさらに備える、請求項5または6記載の電界放出素子。
  8. 前記ゲート電極と前記他の絶縁層との間に密着層をさらに備える、請求項7記載の電界放出素子。
  9. 基板上に形成された先端部が尖ったエミッタと、前記基板上に絶縁層を介して形成された前記エミッタの先端部を露出する開口部を有し、多結晶の多層グラフェン膜からなるゲート電極と、を備える電界放出素子の製造方法であって、
    前記ゲート電極となる位置に金属膜と、その上にアモルファスカーボン膜とを形成するステップと、
    前記金属膜と前記アモルファスカーボン膜とを真空中で加熱する層交換法により前記金属膜の位置に前記アモルファスカーボン膜が結晶化した多結晶の多層グラフェン膜を形成するステップと、を含む、前記製造方法。
  10. 前記多層グラフェン膜および前記絶縁層に前記基板を露出する凹部を形成するステップと、
    前記凹部内の前記基板上に前記エミッタを形成するステップと、をさらに含む、請求項9記載の製造方法。
  11. 前記金属膜を形成する前に、前記基板上に前記エミッタを形成するステップと、
    前記多層グラフェン膜を形成した後に、該多層グラフェン膜に前記開口部を形成して前記エミッタの先端部を露出するステップと、をさらに含む、請求項9記載の製造方法。
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