JP3143679B2 - 電子放出素子及びその製造方法 - Google Patents
電子放出素子及びその製造方法Info
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Description
放出する電界放射型の電子放出素子及びその製造方法に
関する。より詳しくは、光プリンタ、電子顕微鏡、電子
ビーム露光装置などの電子発生源や電子銃として、ある
いは照明ランプの超小型照明源として、特に、平面ディ
スプレイを構成するアレイ状のFEA(Field E
mitter Array)の電子発生源として有用な
電子放出素子及びその製造方法に関する。
して陰極線管が広く用いられているが、陰極線管は、電
子銃のカソードから熱電子を放出させるためにエネルギ
ー消費量が大きく、また、構造的に大きな容積を必要と
するなどの問題があった。
きるようにして、全体としてエネルギー消費量を低減さ
せ、しかも、デバイス自体を小形化した平面型のディス
プレイが求められ、更に、近年では、そのような平面型
ディスプレイに高速応答性と高解像度とを実現すること
も強く求められている。
プレイの構造としては、高真空の平板セル中に、微小な
電子放出素子をアレイ状に配したものが有望視されてい
る。そして、そのために使用する電子放出素子として、
電界放射現象を利用した電界放射型の電子放出素子が注
目されている。この電界放射型の電子放出素子は、物質
に印加する電界の強度を上げると、その強度に応じて物
質表面のエネルギー障壁の幅が次第に狭まり、電界強度
が107 V/cm以上の強電界となると、物質中の電子
がトンネル効果によりそのエネルギー障壁を突破できる
ようになり、そのため物質から電子が放出されるという
現象を利用している。この場合、電場がポアッソンの方
程式に従うために、電子を放出する部材(エミッタ電
極)に電界が集中する部分を形成すると、比較的低い引
き出し電圧で効率的に冷電子の放出を行うことができ
る。
般的なものとしては、図6(a)に示すように、先端が
尖ったコーン型の電子放出素子を例示することができ
る。この素子においては、導電層61上に絶縁層62及
びゲート電極63が順次積層されており、その絶縁層6
2及びゲート電極63には、導電層61に達する開口部
64が形成されている。そして、その開口部64内の導
電層61上には、少なくともゲート電極63に接触しな
いように、点状突起Poを有する円錐形状(コーン型)
のエミッタ電極65が形成されている。この場合、電子
放出効率を更に向上させるために、ゲート電極63の表
面が、コーン型のエミッタ電極65の点状突起Poより
高い位置にくるようになっている。このような電子放出
素子においては、エミッタ電極65に印加された電圧
は、その点状突起Poに効率よく集中するので、比較的
低い印加電圧で冷電子を放出することができる。
ーン型エミッタ電極を有する電子放出素子を大面積の平
面型ディスプレイに使用するFEAに応用しようとした
場合、径1μm以下の開口部64の中に、数百nm以下
の曲率半径の点状突起Poを有するエミッタ電極65の
多数個を、ゲート電極63との相対的位置関係を一定に
保持したままバラツキなく均一に形成することが望まれ
るが、実際上、そのように形成することは非常に困難で
あるという問題がある。
ッタ電極をコーン型とせずに、均一加工性の良好なディ
スク型のエミッタ電極(ディスク型エミッタ電極)65
とすることが提案されている。このディスク型エミッタ
電極65においては、エミッタ電極表面65aとエミッ
タ電極周面65bとの境界線であるエミッタ電極65の
輪線状の周縁Peに電界が集中し、そこから冷電子が放
出される。なお、エミッタ電極65と導電層61との間
には、エミッタ電極下地層66を形成しておくことが一
般的に行なわれている。このようなエミッタ電極下地層
66は、ディスク状のエミッタ電極65の周縁Peに電
界が集中しやすくなるように、エミッタ電極65の径よ
りも小さい径とすることが好ましいとされ、そのために
エミッタ電極下地層66は通常エミッタ電極65よりも
エッチングされやすい材料から形成されている。
ィスク型エミッタ電極を有する電子放出素子の場合、電
界の集中する輪線状の周縁Peは、それがゲート電極6
3の主面に平行なエミッタ電極表面65aと、基板61
の垂直方向に平行なエミッタ電極周面65bとから形成
されているために、図6(c)に示すように、Peの向
きxは、基板61の垂直方向及びゲート電極63の主面
方向に対し、それぞれ45°傾いている。そのために次
に説明するような問題がある。
利用できるようにするためにはゲート電極に捕捉されな
いようにする必要がある。そのためは、輪線状の周縁P
eの向きxを基板の垂直方向に近づけることが望まれ
る。しかしながら、図6(b)に示すような素子の場
合、エミッタ電極65から電子がゲート電極63の主面
方向に対し45°の向きで放射されるために、ゲート電
極63に捕捉される電子の割合が多くなり、相対的に素
子内部から外部へ放射される電子の割合(分配率)が低
くなるので、電子発生源としての機能が不十分であると
いう問題がある。
タ電極の輪線状周縁Peの向きを基板の垂直方向へ近づ
ける技術として、特開平4−87135号公報あるいは
特開平206123号公報に開示されたものがある。
ず、図7(a)に示すように、導電層61上に、周縁部
がオーバーハング状態となるようにディスク状エミッタ
電極65を形成し、その周囲に絶縁層62及びゲート電
極63を100℃以上の雰囲気温度下で形成する。次い
で、雰囲気温度を常温に戻す。すると、導電層61とエ
ミッタ電極65との間の熱膨脹率の相違により、エミッ
タ電極65の周縁部65cが自然にめくれあがる(図7
(b))。この現象を利用することにより、図7(c)
に示すように、エミッタ電極65の輪線状の周縁Peの
向きxを導電層61の垂直方向に近づけることができ
る。
れば、まず、図8(a)に示すように、絶縁性基板67
上に部分的に導体層61を形成し、さらにその周囲にテ
ーパーをつけて絶縁層62を形成し、更に、全面にゲー
ト電極及びエミッタ電極用の金属材料薄膜層68を積層
する。次に、金属材料薄膜層68のゲート電極とエミッ
タ電極とに相当する部分に選択的にレジスト層69を形
成し、そのレジスト層をマスクとして金属材料薄膜層6
8をエッチングし、更に絶縁層62をオーバーエッチン
グする(図8(b))。これにより、周縁部65cがゲ
ート電極63の方向へせりあがったエミッタ電極65が
形成される。よって、図8(c)に示すように、エミッ
タ電極65の輪線状の周縁Peの向きxを基板67の垂
直方向に近づけることができる。
場合、エミッタ電極65の周縁部65cのめくれあがり
は、導電層61とエミッタ電極65との間の熱膨脹率の
相違に依存しているために、めくれあがりの程度の再現
性が極めて乏しく、電界集中部分の幾何的な位置精度を
向上させることができないという問題があった。従っ
て、特開平4−87135号公報に記載の技術を、一定
の特性のエミッタ電極を有する電子放出素子を多数個集
積形成する場合に適用することは実際上不可能であっ
た。
構成材料として、両者の熱伝導率の差が大きい組み合わ
せを選択する必要があり、材料選択に制約が生じてい
た。
ミッタ電極65を位置的に確定的に形成し、それに対し
てゲート電極63を自己整合的に形成することができな
いという問題があった。即ち、図8の電子放出素子のゲ
ート電極63とエミッタ電極65とは、金属材料薄膜層
68にレジスト層69を選択的に形成し、そのレジスト
層をエッチングマスクとして使用して金属材料薄膜層6
8をエッチングすることにより同時に形成されるため
に、ゲート電極63とエミッタ電極65との相対的位置
精度には、レジスト層パターニング精度(マスク精度、
露光精度、レジスト層の除去精度等)やエッチング精度
などの累積の精度誤差が含まれるという問題があった。
このため、ゲート電極63とエミッタ電極65との間の
ギャップが一定せず、しかもそのギャップ長がフォトリ
ソグラフ法のデザインルールに依存せざるを得ず、ギャ
ップ長をデザインルールよりも小さくして素子の機能を
向上させることが困難であるという問題があった。
EAに使用するような超微細な電子放出素子としては不
向きであった。
形成することが強く要請されており、このため、半導体
チップの形成手法を応用できるように、電子放出素子の
基板もしくは導電層としてシリコン基板を使用すること
が試みられている。
法としては、SF6 などのフッ素系ガスを用いるRIE
ドライエッチングが考えられる。従って、エミッタ電極
をシリコン基板上に形成した後にその基板をエッチング
する場合には、エミッタ電極としてはそのようなRIE
エッチングに耐性を有する材料、即ちCrを使用する必
要が生じる。
出を妨げる自然酸化膜が生成しやすいために、動作電圧
も上昇しやすいという問題がある。また、Crの熱伝導
率が低いために、エミッタ電極の電界の集中部での熱の
伝導が遅れて局部的にエミッタ電極の温度が過度に上昇
し、電子放出素子が破壊される等の問題が起きる。この
ため、基板としてシリコン基板を使用し、その基板にエ
ミッタ電極を形成後、その基板に対してフッ素系ガスを
用いるRIEドライエッチングを行う場合でも、Cr以
外の材料からエミッタ電極を構成できるようにすること
が強く望まれる。
を解決しようとするものであり、エミッタ電極の輪線状
の周縁の向きが基板の垂直方向により近づくようにエミ
ッタ電極がゲート電極に対して高い位置精度で再現性よ
く傾斜して形成されており、しかもフォトリソグラフ法
のデザインルールに制限されることなく極めて小さいギ
ャップ長を有し、ゲート電極をエミッタ電極に対して自
己整合的に配設できる構造を有し、且つエミッタ電極の
材料選択の幅が大きい電子放出素子を提供することを目
的とする。
に逆円錐体や逆正四角錐体などの逆錐体形状の凹部を形
成し、その凹部に沿ってエミッタ電極を形成することに
より、ゲート電極に対して高い位置精度で再現性よく傾
斜したエミッタ電極が形成できること、(2)そのエミ
ッタ電極をマスクとして基板を等方的にエッチングする
ことによりエッチングの周縁部を凹部から突き出させる
ことができ、その上に絶縁層とゲート電極とを蒸着法な
どにより順次積層し、エミッタ電極上に積層した両層を
リフトオフすると、ゲート電極をエミッタ電極と接触さ
せずに極めて小さい均一なギャップ長でその周囲に積層
できること、(3)この場合、全体が傾斜したエミッタ
電極上に積層された絶縁層は、平坦な基板上に積層され
た絶縁層に比べてリフトオフしやすいこと、(4)更
に、エミッタ電極の形成の際にその両面を保護層で被覆
し、最終的にエミッタ電極の少なくとも電子放出部の両
面の保護層を除去することによりエミッタ電極の材料選
択の幅が広がること、及び(5)これらを組み合わせる
ことにより上述の目的が達成できることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
電極が順次積層され、該ゲート電極と絶縁層とには該基
板に達する開孔部が設けられ、その開孔部内の基板上に
エミッタ電極が、該ゲート電極に接触しないように形成
されてなる電界放射型の電子放出素子において、基板に
逆錐体形状の凹部が形成され、該基板が(100)面方
位の主面の単結晶シリコン基板であり、その基板に形成
された凹部が(111)面方位の斜面を有する逆正四角
錐形状の凹部であり、その凹部の斜面に沿ってエミッタ
電極が形成され、エミッタ電極の周縁部が基板の凹部の
上縁部から突き出ており、且つエミッタ電極と基板との
間に、基板をエッチングする際にエミッタ電極を保護す
るための下層保護層が形成されていることを特徴とする
電子放出素子を提供する。
造方法であって、 (a)基板上に絶縁層を形成し、その上にレジスト層を
形成し、そのレジスト層をパターニングする工程; (b)パターニングされたレジスト層をマスクとして絶
縁層を、基板が露出するまでエッチングする工程; (c)レジスト層を除去し、更に絶縁層をマスクとして
基板をエッチングし、逆錐体形状の凹部を基板に形成す
る工程; (d)基板の凹部の斜面に沿ってエミッタ電極が形成さ
れるように、基板の凹部側に、下層保護層用材料薄膜
層、エミッタ電極用材料薄膜層及び上層保護層用材料薄
膜層を順次形成する工程; (e)絶縁層を、その上に形成された下層保護層用材料
薄膜層、エミッタ電極用材料薄膜層及び上層保護層用材
料薄膜層とともにリフトオフして下層保護層、エミッタ
電極及び上層保護層をパターニングする工程; (f)下層保護層、エミッタ電極及び上層保護層の周縁
部が基板の凹部の上縁部から突き出るように基板をエッ
チングする工程; (g)上層保護層をエッチング除去し且つ下層保護層の
周縁部をエッチング除去する工程; (h)基板の凹部側の表面上に新たに絶縁層を積層し、
更に、ゲート電極用材料薄膜を積層する工程;及び (i)エミッタ電極上に新たに形成された絶縁層を、そ
の上のゲート電極用材料薄膜層とともにリフトオフし
て、エミッタ電極に接触することなくそれを囲むゲート
電極を形成する工程を含んでなることを特徴とする製造
方法を提供する。
る。
1に示す。同図に示されるように、本発明の電子放出素
子においては、基板1、絶縁層2及びゲート電極3が順
次積層され、ゲート電極3と絶縁層2とには基板1に達
する開孔部Aが設けられ、その開孔部A内の基板1に逆
錐体形状の凹部1aが形成され、そしてその凹部1aの
斜面に沿ってエミッタ電極4がゲート電極3に接触しな
いように形成され、しかもエミッタ電極4の周縁部4a
が基板1の凹部1aの上縁部1bから突き出るように形
成されている。また、エミッタ電極4と基板の凹部1a
との間には、下層保護層5が設けられている。
支持体として機能している。このような基板1として
は、逆円錐や逆正四角錐といった逆錐体形状の凹部1a
を形成することができる限り特に制限はないが、中で
も、(100)面方位の主面の単結晶シリコン基板を使
用することが特に好ましい。この理由は、このような単
結晶シリコン基板は水酸化アルカリ金属水溶液で異方性
エッチングでき、その結果(111)面方位の斜面から
なる逆正四角錐形状の凹部を形成することができるため
である。この場合の凹部1aの中心角を2θとすると角
度θは約55°とすることができる。一方、エミッタ電
極4の周側面4bは基板1の垂直方向となっているた
め、エミッタ電極4の周縁Peの向きxは基板1の垂直
方向から27.5°(=55°/2)傾斜した向きとな
る。よって、エミッタ電極4の周縁Peから放射された
電子が、ゲート電極3に捕捉される割合を低減させるこ
とができる。
気的に絶縁するための層であり、ゲート電極3とエミッ
タ電極4とのギャップ巾を規定する層でもある。このよ
うな絶縁層2としては、電子放出素子の絶縁層として用
いられている公知の材料から形成することができるが、
特に、緩衝フッ酸により容易にリフトオフすることがで
きるという点からシリコン酸化膜が好ましい。また、絶
縁層2の厚みとしては、エミッタ電極4とゲート電極3
との好ましい相対的位置関係を実現する厚みとすればよ
く、例えば、0.2〜2μm、好ましくは0.5〜1μ
mとする。
を集中させるための電極である。ゲート電極3の材料と
しては、金属、その窒化物又は炭化物、半導体、半導体
の金属化合物、例えば、Cr、Zr、Hf、Cu、W、
Mn、Fe、Ni、Nd、Mo、Ta、Nb、Tiなど
の単体、それらのケイ素化合物、窒化物あるいは炭化物
等の中から適宜選択することができるが、耐電流性の点
から高融点金属、特に、Cr、W、Mo、Ta、Nbを
好ましく例示することができる。中でも、Nbを使用す
ることが好ましい。
決定することができるが、約0.1〜0.2μmとする
ことが好ましい。
接的に放出する部材として機能している。このようなエ
ミッタ電極4の材料としては、仕事関数が小さく電子放
出特性が良好で、強電圧耐性があり、高い融点を有する
ものを使用する。このような材料としては、基本的にゲ
ート電極3として使用できる材料群の中から適宜選択す
ることができるが、後述するようにエミッタ電極4の形
成時のリフトオフ条件に対する耐性や耐電流性の点か
ら、Cr、W、Mo、Ta、Nbを好ましく例示するこ
とができる。中でも、Cr以外のW、Mo、Ta、Nb
を使用することが好ましい。
宜決定することができるが、通常0.05〜0.5μm
とすることが好ましい。
4aが、基板1の凹部1aの上縁部1bから突き出るよ
うに形成され、これにより、周縁部4aに電界をより集
中させ、より低電圧で電子放出を行うことができるよう
になる。この形成方法については、後述の本発明の製造
方法の説明において詳説する。
タ電極の周縁部4aが基板1の凹部1aの上縁部1bか
ら突き出るように基板1をエッチングする際に、基板1
側からエミッタ電極4に入射するイオン種からエミッタ
電極4を保護するためのものである。このような下層保
護層5としては、基板1の材料の種類やドライエッチン
グなどの加工条件に応じて、種々の材料の中から選択す
ることができる。例えば、基板1としてシリコン基板を
使用し、SF6 などのフッ素系ガスのRIEエッチング
を行う場合には、下層保護層5としてCrを特に好まし
く使用することができる。
極4を保護できる限り特に制限はないが、通常0.01
〜0.2μm、好ましくは0.05〜0.1μmとす
る。
に示した通りであるが、平面図へ投影した形状が点対称
形状、例えば円形、正方形等になるように形成すること
が、安定した電子放出特性を得る上で好ましい。
とすると、エミッタ電極4の周縁Peに過度に尖鋭なエ
ッジ部が形成されることを防止し、素子の動作安定性を
向上させることができるので好ましい。このようなエミ
ッタ電極としては、例えば、逆正四角錐形状の凹部に形
成されたエミッタ電極であって、その平面図投影形状が
図2(a)に示すように円形であり、且つその斜視形状
が、図2(b)に示すように4つの花弁集合体形状とな
るものを挙げることができる。
エミッタ電極の周縁部に尖鋭なエッジ部を設けることが
できる。この場合には、そのエッジ部に効率的に電界集
中させることができるので、電子放出素子の動作電圧を
低減させることができる。このようなエミッタ電極とし
ては、例えば、逆正四角錐形状の凹部に形成されたエミ
ッタ電極であって、その平面図投影形状が、図2(c)
に示すように正方形であり、且つその斜視形状が、図2
(d)に示すように星型となるものを挙げることができ
る。
(周縁Pe)のレベルが、ゲート電極3の上面レベルを
超えないようにすることがエミッション特性の点から好
ましい。
を、基板として主面が(100)面方位の単結晶シリコ
ン基板を使用し、その基板に逆正四角錐形状の凹部を形
成し、更に、エミッタ電極を平面図投影形状が円形とな
るように形成する場合を例にとり、図3及び図4に従っ
て詳細に説明する。
形成し、その上にレジストを塗布し、パターニングする
ことによりレジスト層7を形成する。この場合には絶縁
層6としては熱酸化法により形成されるシリコン酸化膜
を好ましく使用することができる。
法としては、公知のレジスト材料やパターニング方法を
適用することができ、例えば図3(a)の平面図に示す
ように円形の開孔部Aを有するレジスト層7は、通常の
フォトリソグラフ法により形成することができる。
縁層6を、基板1が円形に露出するまでエッチングする
(図3(b))。この場合、絶縁層6としてシリコン酸
化膜を使用する場合には、緩衝フッ酸(BHF)をエッ
チャントとして好ましく使用することができる。
として基板1をエッチングし、凹部1aを基板1に形成
する(図3(c))。この場合、基板1として主面が
(100)面方位の単結晶シリコン基板を使用した場合
には、エッチャントとしてKOHやNaOHなどの水酸
化アルカリ金属水溶液を使用することにより、絶縁層6
(エッチングマスク)の平面形状に因らず(111)面
でエッチングを停止させることができ、その結果、図3
(c)に示すように、逆四角錐(逆ピラミッド)形状の
凹部1aを形成することができる。この凹部1aの内側
面の傾きθは、エッチャントとして水酸化アルカリ金属
水溶液を使用した場合、常に約55°となり、従って凹
部1aは常に一定の形状となり、よって、その凹部1a
の斜面に形成されるエミッタ電極も、再現性よく一定の
傾斜となる。
9、エミッタ電極用材料薄膜10及び上層保護層用材料
薄膜11をこの順で真空蒸着法やスパッタ法などの通常
の蒸着方法により積層する。これらの薄膜は、基板1の
凹部1a上で、下層保護層5、エミッタ電極4及び上層
保護層8を形成する(図3(d))。
下層保護層5と同様に、後述の工程(f)によりエミッ
タ電極の周縁部4aが、基板1の凹部1aの上縁部1b
から突き出るように基板1をエッチングする際に、基板
1の表面側からエミッタ電極4に入射するイオン種から
エミッタ電極4を保護するためのものである。このよう
な上層保護層8としては、基板1の材料の種類やドライ
エッチングなどの加工条件に応じて、種々の材料の中か
ら選択することができる。例えば、基板1としてシリコ
ン基板を使用し、SF6 などのフッ素系ガスのRIEエ
ッチングを行う場合には、上層保護層8としてCrを特
に好ましく使用することができる。
μm、好ましくは0.1〜0.5μm、下層保護層5の
層厚は、通常0.01〜0.2μm、好ましくは0.0
5〜0.1μm、エミッタ電極4の厚さは、通常0.0
5〜0.2μm、好ましくは0.1〜0.3μmとす
る。
5及び上層保護層8により保護されているために、基板
1としてシリコン基板を使用し、後の工程でフッ素系ガ
スを用いるRIEエッチングを行う場合でも、エミッタ
電極4を、本来的にはそのようなエッチング条件でエッ
チングされてしまう材料、例えばNbから構成すること
ができ、材料選択の幅を大きくすることができる。
上にも下層保護層用材料薄膜9、エミッタ電極用材料薄
膜10及び上層保護層用材料薄膜11が形成されるが、
基板1の凹部1a上に積層されたそれらの層に対応する
層と連続せず、段切れの状態となるように、各薄膜の厚
みを設定する。例えば、下層保護層用材料薄膜9を0.
01〜0.2μm程度、エミッタ電極用材料薄膜10を
0.05〜0.5μm程度、そして上層保護層用材料薄
膜11を0.05〜1μm程度の厚みとする。このよう
に段切れの状態とする理由は、次工程において絶縁層6
を容易にリフトオフできるようにするためである。
薄膜9、エミッタ電極用材料薄膜層10及び上層保護層
用材料薄膜11とともにリフトオフし、基板1の凹部1
aの斜面に沿って下層保護層5、エミッタ電極4及び上
層保護層8を残存させる(図3(e))。絶縁層6がシ
リコン酸化膜である場合には、緩衝フッ酸により容易に
リフトオフすることができる。
いが、露出した基板1をエッチングできるエッチャント
を使用して基板1を異方性エッチングする(図4
(f))。このとき、エミッタ電極4の周縁部4aの下
方に位置する基板1がサイドエッチングされるようにす
る。すると、基板1の凹部1aの上縁部1bから、上層
保護層8の周縁部8aとエミッタ電極4の周縁部4aと
下層保護層5の周縁部5aが突き出た構造となる。
1としてシリコン基板を使用し、上層保護層8及び下層
保護層5としてCrを使用した場合には、SF6 ガスを
エッチャントとする反応性イオンエッチングを好ましく
行うことができる。このとき、エミッタ電極4として、
そのようなエッチング条件でエッチングされてしまうよ
うなNbなどを使用しても、その周面がわずかにサイド
エッチングされるにとどめることができる。
部をエッチング除去する(図4(g))。この場合、上
層保護層8は完全に除去してもよいが、下層保護層5
は、エミッタ電極4を支持するために基板1(凹部1
a)と接触する部分を残すようにエッチングする。
ばエミッタ電極4をエッチングマスクとして等方性ウェ
ットエッチングすれば、基板1の凹部1a上だけに下層
保護層5が残存する構造が容易に得られる。しかし、本
発明の電子放出素子においては、上層保護層8、エミッ
タ電極4及び下層保護層5が基板1の表面に対して斜面
を形成している。従って、下層保護層5は、たとえエミ
ッタ電極4に覆われていても著しくサイドエッチングさ
れる。特に、等方性のウェットエッチング条件では、下
層保護層5は短時間でエッチング除去され、エミッタ電
極4がリフトオフされてしまう結果となる。よって、本
工程においては異方性エッチングすることが好ましい。
例えば、基板1がシリコン基板で上層保護層8及び下層
保護層5がCrでエミッタ電極4がNbである場合に
は、まず、塩素系ガスを用いるRIEドライエッチング
を行う。具体的には、塩素系ガス(流量:約50〜10
0sccm/例えば、クロロホルム)とその0.5〜2
倍の流量の酸素ガスとを装置に導入し、比較的に低いパ
ワー(50〜150W)と低ガス圧(0.1〜0.3T
orr)という条件でエッチングを行うことができる。
は、上層保護層8はエミッタ電極4上に若干残渣として
認められる場合があるが、実質的には除去される。ま
た、エミッタ電極4がエッチングされることにより、下
層保護層5がエミッタ電極4から飛び出すことになる部
分も除去される。
ェットエッチングを行うことができる。この場合、エッ
チング液としては、例えば通常の酸性の硝酸セリウム系
エッチング液を好ましく使用することができる。このウ
ェットエッチングはリンス程度の軽い処理でよく、時間
的には約1〜2分程度の処理で十分である。このような
ウェットエッチングにより、上述の異方性エッチングに
よる残渣を完全に除去でき、しかも下層保護層5のシリ
コン基板1より露出した部分の除去が完了する。
面上(即ち、エミッタ電極上及びその周囲の基板上)
に、新たに絶縁層12を積層し、更に、ゲート電極用材
料薄膜13を常法により積層する。これにより、エミッ
タ電極4と微小な間隙を保持しながら、その周囲に絶縁
層2とゲート電極3とを自己整合的に積層することがで
きる(図4(h))。従って、マスクパターン形成技術
やフォトリソグラフ技術の累積誤差の影響を受けること
がなく、エミッタ電極4とゲート電極3との間の相対位
置を高精度で制御できることになり、とくに多数個の素
子を一度に集積形成した場合にも各素子おけるエミッタ
電極4とゲート電極3との間の位置精度をほぼ同様とす
ることができる。
ート電極用材料薄膜13とともにリフトオフして、エミ
ッタ電極4に接触せずにそれを囲むようにゲート電極3
を形成する(図4(i))。この場合のリフトオフ方法
としては、例えば、基材1としてシリコン基板を使用
し、絶縁層12としてシリコン酸化膜を使用した場合に
は、緩衝フッ酸で軽くエッチングすることにより、Cr
などの耐緩衝フッ酸性のエミッタ電極4上の絶縁層2を
その上のゲート電極用材料薄膜13とともにリフトオフ
することができる。これは、斜面に蒸着されたシリコン
酸化膜が、平面に蒸着されたシリコン酸化膜よりもエッ
チングされやすい性質を利用したものである。
ミッタ電極4を取り囲む実効ゲート部分と、当該実効ゲ
ート部分に対し外部電源からの電気的接続を取るための
配線部分とにパターニングすればよい。
状を円形開孔パターンとして、絶縁層6をエッチング
し、その絶縁層6を蒸着マスクとして使用することによ
り、図2(b)に示すような花弁状のエミッタ電極4を
形成した例であるが、図5に示すように、当該レジスト
層7の開孔パターンAをシリコン基板の(011)面方
向に平行な辺を持つ正方形とすれば、図2(d)に示す
ような星型状のエミッタ電極4を形成することができ
る。このように、レジスト層7の開孔パターンに応じ
て、エミッタ電極4の周縁部に電界集中点となるエッジ
を多数個作製することが可能となる。
体形状の凹部の斜面に沿ってエミッタ電極が配設され、
しかもエミッタ電極がその下地の基板よりも上部斜方に
突き出した形状となっている。そして、そのような形状
のエミッタ電極は僅かな間隙を持ってゲート電極により
囲まれている。従って、ゲート電極に対してエミッタ電
極が傾斜した構造となっており、エミッタ電極の周縁P
eの方向xが基板の垂直方向に近づいたものとなる。こ
のため、ゲート電極電圧によってエミッタ電極から放出
される電子が、ゲート電極にトラップされる確率を非常
に小さくし、素子外部へ放出される電子の分配率を大幅
に向上させることが可能となる。
が(100)面方位の単結晶シリコン基板を使用した場
合には、絶縁層としてシリコン酸化膜を容易に形成する
ことができ、このシリコン酸化膜をエッチングマスクと
した水酸化アルカリ金属水溶液による異方性エッチング
により、そのエッチングマスクの形状に関わらず、マス
クの開孔パターン形状が外接する矩形(長方形または正
方形)を底辺とする逆四角錐の凹部が得られるので好ま
しい。
コン酸化膜からなるエッチングマスクを蒸着マスクとし
て使用して形成されるため、エッチングマスクの形状に
応じて、種々の形状にエミッタが形成可能となる。
の凹部から突き出るように加工(主としてRIE)する
工程時に、その上下が予め保護層で被覆されている。従
って、RIE耐性のない材料からエミッタ電極を構成す
ることが可能となる。よって、エミッタ電極材料の選定
範囲が飛躍的に拡大し、特性の良好な電子放出素子を得
ることが可能となる。
例で具体的に説明する。
0)のシリコン基板を用意し、このシリコン基板1の上
に、熱酸化法により約0.3μm厚シリコン酸化膜(S
iO2 膜)を形成した。その上に直径6μmの円形開孔
パターンを有するレジスト層(OFPR8600、東京
応化工業株式会社)をフォトリソグラフ法により形成し
た。
して、緩衝フッ酸(フッ化アンモニウム/フッ酸=9/
1)によりシリコン酸化膜を、図3(b)に示すように
シリコン基板が露出するまでエッチングした。
化カリウム(KOH)水溶液によりシリコン基板を異方
性エッチングした。これにより、図3(c)に示すよう
に、逆ピラミッド型の凹部を形成した。
部周辺のシリコン酸化膜を残した状態で、下層保護層用
材料のCrを0.05μmの厚さに蒸着し、その上にエ
ミッタ電極用材料のNbを約0.2μmの厚さに蒸着
し、続いて上層保護層用材料のCrを0.1μmの厚さ
に蒸着した。このとき、基板の凹部の内側面上に形成さ
れたNb層(エミッタ電極)と、基板の凹部周辺のシリ
コン酸化膜上に形成されたNb薄膜とは段切れし、両者
は不連続であった。
凹部周辺のシリコン酸化膜を、その上に形成されたCr
薄膜/Nb薄膜/Cr薄膜とともに緩衝フッ酸によって
リフトオフした。
スを用いた反応性イオンエッチングにより、基板を約
0.5μm程度エッチング除去した。このとき、凹部の
内側面上のCr(下層保護層)/Nb(エミッタ電極)
/Cr(上層保護層)のうち、下層保護層及び上層保護
層のCr薄膜はフッ素系ガスによるRIE耐性があるた
めエッチングされなかった。従って、これらの保護層は
エミッタ電極のエッチング保護層として機能した。よっ
て、エミッタ電極のNb薄膜はわずかにサイドエッチさ
れたに止まった。一方、エミッタ電極の下のシリコン基
板はサイドエッチされ、その結果、エミッタ電極は基板
の凹部の上縁部から少し突き出た状態となった。
層及び下層保護層をRIE法(導入ガス:クロロホルム
(75sccm)及び酸素(75sccm)/パワー1
0W/ガス圧0.2Torr)により15分間エッチン
グした。その後、25℃の硝酸セリウム系エッチング液
に1分間浸漬することによりウェットエッチングを行っ
た。その結果、上層保護層は完全に除去され、下層保護
層の周縁部が除去された。
として約0.5μm厚のシリコン酸化膜(SiOもしく
はSiO2 )を蒸着し、更に、その上にゲート電極用材
料のNbを約0.3μm厚で蒸着した。これにより、エ
ミッタ電極の周囲に位置する絶縁層とNb薄膜(ゲート
電極)とは、エミッタ電極に接触することなく、エミッ
タ電極に対してわずかな間隙をもって形成することがで
きた。よって、ゲート電極は、当該ゲート電極に対向す
る側面を持つエミッタ電極に対し、自己整合的に形成で
きたことになる。
その上のNb薄膜とともに緩衝フッ酸によりリフトオフ
した。この結果、図4(i)に示される電子放出素子を
得た。
レイを試作し以下のように試験・評価した。即ち、各素
子のエミッタ電極−ゲート電極間の距離を約0.3μm
とした構造の素子に対し、蛍光体を塗布した透明電極
(アノード)を有するガラス板部材を距離30mmで対
向させ、エミッタ電極−ゲート電極間にゲート電極側が
正となる極性で引き出し電圧120Vを印加したとこ
ろ、供給エミッタ電流12μAに対し、約10μAのア
ノード電流が流れ、分配率は約85%であった。これら
の値は、図6(b)に示した従来の電子放出素子の代表
的な値に比べて、各電流値及び分配率共に10倍以上の
優れた値であった。
タ電極の周縁の向きが基板の垂直方向に近づくように、
そのエミッタ電極がゲート電極に対して傾斜しており、
しかもその位置精度及び再現性が高い。また、フォトリ
ソグラフ法のデザインルールに制限されることなく極め
て小さいギャップ長でゲート電極がエミッタ電極に対し
て自己整合的に配設されたものとなる。しかも、RIE
耐性のない材料からエミッタ電極を構成することがで
き、よって、エミッタ電極材料の選定範囲が飛躍的に拡
大し、特性の良好な電子放出素子となる。
(c))及び斜視図(同図(b)及び(d))である。
Claims (11)
- 【請求項1】 基板、絶縁層及びゲート電極が順次積層
され、該ゲート電極と絶縁層とには該基板に達する開孔
部が設けられ、その開孔部内の基板上にエミッタ電極
が、該ゲート電極に接触しないように形成されてなる電
界放射型の電子放出素子において、基板に逆錐体形状の
凹部が形成され、該基板が(100)面方位の主面の単
結晶シリコン基板であり、その基板に形成された凹部が
(111)面方位の斜面を有する逆正四角錐形状の凹部
であり、その凹部の斜面に沿ってエミッタ電極が形成さ
れ、エミッタ電極の周縁部が基板の凹部の上縁部から突
き出ており、且つエミッタ電極と基板との間に、基板を
エッチングする際にエミッタ電極を保護するための下層
保護層が形成されていることを特徴とする電子放出素
子。 - 【請求項2】 エミッタ電極がW、Mo、Ta又はNb
から形成されており、且つ下層保護層がCrから形成さ
れている請求項1記載の電子放出素子。 - 【請求項3】 絶縁層が、シリコン酸化膜である請求項
1又は2記載の電子放出素子。 - 【請求項4】 ゲート電極がNb薄膜層である請求項1
〜3のいずれかに記載の電子放出素子。 - 【請求項5】 請求項1に記載の電子放出素子の製造方
法において、 (a)基板上に絶縁層を形成し、その上にレジスト層を
形成し、そのレジスト層をパターニングする工程; (b)パターニングされたレジスト層をマスクとして絶
縁層を、基板が露出するまでエッチングする工程; (c)レジスト層を除去し、更に絶縁層をマスクとして
基板をエッチングし、逆錐体形状の凹部を基板に形成す
る工程; (d)基板の凹部の斜面に沿ってエミッタ電極が形成さ
れるように、基板の凹部側に、下層保護層用材料薄膜
層、エミッタ電極用材料薄膜層及び上層保護層用材料薄
膜層を順次形成する工程; (e)絶縁層を、その上に形成された下層保護層用材料
薄膜層、エミッタ電極用材料薄膜層及び上層保護層用材
料薄膜層とともにリフトオフして下層保護層、エミッタ
電極及び上層保護層をパターニングする工程; (f)下層保護層、エミッタ電極及び上層保護層の周縁
部が基板の凹部の上縁部から突き出るように基板をエッ
チングする工程; (g)上層保護層をエッチング除去し且つ下層保護層の
周縁部をエッチング除去する工程; (h)基板の凹部側の表面上に新たに絶縁層を積層し、
更に、ゲート電極用材料薄膜を積層する工程;及び (i)エミッタ電極上に新たに形成された絶縁層を、そ
の上のゲート電極用材料薄膜層とともにリフトオフし
て、エミッタ電極に接触することなくそれを囲むゲート
電極を形成する工程を含んでなることを特徴とする製造
方法。 - 【請求項6】 基板として、(100)方位の主面を有
する単結晶シリコン基板を使用する請求項5記載の製造
方法。 - 【請求項7】 工程(c)において、基板に凹部をエッ
チングにより形成する際に、エッチャントとして水酸化
アルカリ金属水溶液を使用する請求項6記載の製造方
法。 - 【請求項8】 エミッタ電極をW、Mo、Ta又はNb
から形成し、且つ下層保護層及び上層保護層をCrから
形成する請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法。 - 【請求項9】 工程(g)において、塩素系ガスを用い
るRIEエッチングを行い、その後、硝酸セリウム系エ
ッチング液でウェットエッチングを行う請求項8記載の
製造方法。 - 【請求項10】 工程(a)及び工程(h)において、
絶縁層としてシリコン酸化膜を形成する請求項5〜9の
いずれかに記載の製造方法。 - 【請求項11】 工程(e)及び工程(i)において、
絶縁層のリフトオフに緩衝フッ酸を使用する請求項10
記載の製造方法。
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JPH0887955A JPH0887955A (ja) | 1996-04-02 |
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