JP2023076300A - スパウト付きパウチ - Google Patents
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Abstract
Description
本請求項4に係る発明によれば、第2形状制御シール部が、第2対向領域および接続シールの間の領域に位置する部分を有していることにより、スパウト付きパウチを落下させてしまった場合等に破袋を生じ易い箇所である、フランジ外周縁のうち縦方向における第2の側に面する箇所付近における破袋を抑制できるばかりでなく、第2形状制御シール部の形成によってスパウトが第2の側に向くようにフランジの傾きを調整することが可能であるため、第1形状制御シール部の形成によってスパウトが第1の側に向き過ぎてしまうことを回避できる等、スパウトの姿勢を矯正することができ、また、これにより、第1形状制御シール部の横幅等の設計自由度を確保できる。
本請求項5に係る発明によれば、接続シールから第1形状制御シール部の最内頂部までの横方向寸法が、接続シールから第2形状制御シール部の最内頂部までの横方向寸法以上に設定されていることにより、第1形状制御シール部および第2形状制御シール部の形成によってスパウトの姿勢を適切に維持することができる。
本請求項6に係る発明によれば、第1形状制御シール部の縦方向における第2の側の端部が、その縦方向位置が、横方向におけるフランジ対向領域の側方の位置に設定されていることにより、スパウト付きパウチを落下させてしまった時等に、第1形状制御シール部の第2の側の端部付近を起点としてスパウト装着フィルムや接続シールを折り曲がらせ、フランジ内を通るように横方向に延びる軸を中心として、スパウトを第2の側に向けて回動させるように、スパウト装着フィルムの変形を誘導することが可能であるため、スパウト付きパウチを落下させてしまった時等に、パウチ内側にスパウトを逃がして床等との接触によってスパウトに強い力が作用することを防止できる状態に、スパウト付きパウチを誘導することができる。
本請求項7に係る発明によれば、パウチ本体が、形状制御シール部として、横方向において第2対向領域および接続シールの間の領域に位置する部分を有した第2形状制御シール部を備えていることにより、スパウト付きパウチを落下させてしまった場合等に破袋を生じ易い箇所である、フランジ外周縁のうち縦方向における第2の側に面する箇所付近を起点としたパウチ本体の破袋を抑制できる。
本請求項8に係る発明によれば、形状制御シール部が、フランジ対向領域を挟んだ両側にそれぞれ形成されていることにより、形状制御シール部による、フランジ外周縁付近を起点としたパウチ本体の破袋防止効果を良好に発揮することができる。
本請求項9に係る発明によれば、形状制御シール部が、接続シールに連続して形成されていることにより、接続シールから独立して形状制御シール部を形成した場合に生じがちな、接続シールと形状制御シール部との間に内容液が残留してしまうことを防止できる。
なお、図2等では、各フィルム30、40、50、60の各熱溶着領域を塗り潰しで表した。
フランジ対向領域31は、図3に示すように、縦方向Y(本実施形態では上下方向)におけるその中央よりも第1の側(本実施形態では上側)寄りの部分である第1対向領域31aと、縦方向におけるその中央よりも第2の側(本実施形態では下側)寄りの部分である第2対向領域31bとを有している。
また、スパウト装着フィルム30は、表裏方向に貫通して形成されたスパウト用貫通孔32を有している。
第1傾斜部22b、23bは、図2に示すように、第1の側(上側)に向かうに従って横方向Xの内側に寄るように縦方向Yに対して(本実施形態では45°)傾斜した内側縁を有している。
第2傾斜部22c、23cは、図2に示すように、第2の側(下側)に向かうに従って横方向Xの内側に寄るように縦方向Yに対して(本実施形態では45°)傾斜した内側縁を有している。
第1形状制御シール部27は、図2や図3に示すように、横方向Xにおいてフランジ対向領域31および第1接続シール22の間の領域に位置する部分を有し、更に具体的には、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第1の側(上側)の第1対向領域31aおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分を有し、また、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第2の側(下側)の第2対向領域31bおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分を有していない。
このように第1形状制御シール部27を形成することにより、スパウト装着フィルム30に固着されたフランジ71の第1対向領域31a側をパウチ内側に移動させるとともにフランジ71の第2対向領域31b側をパウチ外側に移動させ、スパウト70が第1の側(上側)に向くようにフランジ71の傾きを調整することができる。また、このようにフランジ71の傾きを調整することで、第1接続シール22のシール基部22aの第2の側(下側)の端部付近に形成されがちな座屈誘発箇所の発生を抑制することができる。
なお、図示しないが、第1形状制御シール部27を、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第1の側(上側)の第1対向領域31aおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分に加えて、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第2の側(下側)の第2対向領域31bおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分を更に有するように形成してもよい。
第2内側縁部27cは、図3に示すように、縦方向Yにおける第2の側(下側)に向かうに従って横方向Xの外側に寄るように傾斜して形成されている。
また、図3に示すように、最内頂部27a付近の内縁部を、横方向Xの内側に向けて凸状の曲線状に形成する場合、パウチ破袋対策の観点から、最内頂部27a付近の内縁部のR(曲率半径)を20mm以上に設定するのが好ましい。
また、本実施形態では、内側縁部27b、27cは、横方向Xの内側に向けて凸状の曲線状に形成されているが、その具体的態様は如何なるものでもよい。例えば、内側縁部27b、27cを、直線状に形成してもよく、また、横方向Xの外側に向けて凸状になるように曲線状に形成してもよく、また、上述した1つ以上の凸状または凹状の曲線や直線を任意に組み合わせて形成してもよい。なお、内側縁部27b、27cを、横方向Xの内側に向けて凸状の曲線状に形成する場合、そのR(曲率半径)を20mm以上に設定するのが好ましい。
第2形状制御シール部28は、図2や図3に示すように、フランジ対向領域31(フランジ71)を挟んだ横方向Xの両側において、各第1接続シール22(シール基部22a)から横方向Xの内側に向けて連続して突出して形成されている。
第2形状制御シール部28は、図2や図3に示すように、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第2の側(下側)の第2対向領域31bおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分を有し、また、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第1の側(上側)の第1対向領域31aおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分を有していない。
このように第2形状制御シール部28を形成することにより、スパウト装着フィルム30に固着されたフランジ71の第1対向領域31a側をパウチ外側に移動させるとともにフランジ71の第2対向領域31b側をパウチ内側に移動させ、スパウト70が第2の側(下側)に向くようにフランジ71の傾きを調整することができる。
なお、図示しないが、第2形状制御シール部28を、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第2の側(下側)の第2対向領域31bおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分に加えて、横方向Xにおいてフランジ対向領域31の第1の側(上側)の第1対向領域31aおよび第1接続シール22の間の領域に位置する部分を更に有するように形成してもよい。
第2内側縁部28cは、図3に示すように、縦方向Yにおける第2の側(下側)に向かうに従って横方向Xの外側に寄るように傾斜して形成されている。
また、図3に示すように、最内頂部28a付近の内縁部を、横方向Xの内側に向けて凸状の曲線状に形成する場合、パウチ破袋対策の観点から、最内頂部28a付近の内縁部のR(曲率半径)を20mm以上に設定するのが好ましい。
また、本実施形態では、第2形状制御シール部28が、縦方向Yにおいて第1形状制御シール部27との間に所定間隔を開けて形成されているものとして説明したが、第1形状制御シール部27と第2形状制御シール部28とを縦方向Yに連続して形成してもよく、また、この場合、第1形状制御シール部27と第2形状制御シール部28との接続部分の内縁が第1接続シール22(シール基部22a)よりも横方向Xの内側に位置するように、形状制御シール部27、28を形成してもよい。
また、本実施形態では、内側縁部28b、28cは、横方向Xの内側に向けて凸状の曲線状に形成されているが、その具体的態様は如何なるものでもよい。例えば、内側縁部28b、28cを、直線状に形成してもよく、また、横方向Xの外側に向けて凸状になるように曲線状に形成してもよく、また、上述した1つ以上の凸状または凹状の曲線や直線を任意に組み合わせて形成してもよい。なお、内側縁部28b、28cを、横方向Xの内側に向けて凸状の曲線状に形成する場合、そのR(曲率半径)を20mm以上に設定するのが好ましい。
スパウト70は、図1や図2に示すように、スパウト装着フィルム30の縦方向Yの中央よりも第2の側(下側)寄りの位置に装着されている。
なお、図1や図6等では、スパウト70の一部分のみを図示しており、スパウト70の大部分は、パウチ本体20の外側に配置されている。
すなわち、図7(c)(d)に示すように、フランジ71にフランジ緩衝部73を設けていない場合、パウチ内側または外側に向けてスパウト装着フィルム30がフランジ71に対して相対的に動いた場合に、スパウト装着フィルム30の特定箇所に屈曲の負荷が作用し、当該特定箇所にフィルム損傷が生じることがある。
これに対して、フランジ71にフランジ緩衝部73を設けた場合、図7(a)に示すように、パウチ内側に向けてスパウト装着フィルム30がフランジ71に対して相対的に動く時には、フランジ71の外周縁に対応する箇所でスパウト装着フィルム30が屈曲し、また、パウチ外側に向けてスパウト装着フィルム30がフランジ71に対して相対的に動く時には、フランジ固着部72の外周縁に対応する箇所でスパウト装着フィルム30が屈曲するため、スパウト装着フィルム30の特定箇所に屈曲の負荷が作用することを回避することができる。
なお、フランジ緩衝部73の径方向幅W3が径方向幅W1の80%よりも大きい場合には、フランジ固着部72の径方向幅W2が狭くなり過ぎて、スパウト装着フィルム30に対するフランジ71の固着強度を充分に確保できず、衝撃等に起因して当該固着部が剥離し易くなってしまうため、望ましくない。なお、フランジ固着部72の径方向幅W2は、固着強度を確保するために、2mm以上(更に好ましくは3mm以上)に設定するのが好ましい。
また、スパウト装着フィルム30の厚みとフランジ緩衝部73の径方向幅W3との間の関係については、スパウト装着フィルム30の厚みが大きい時の方が径方向幅W3を大きく設定するのが好ましい。その理由は定かではないが、スパウト装着フィルム30の厚みが小さい時の方が、スパウト装着フィルム30の屈曲を塑性変形ではなくその弾性変形で受ける割合が相対的に大きく、屈曲に対するフィルム耐久性が高いのに対して、スパウト装着フィルム30の厚みが大きい時には、スパウト装着フィルム30の屈曲をその弾性変形で受ける割合が相対的に小さく、屈曲に対するフィルム耐久性が低い、ことに起因しているものと推測される。
また、フランジ緩衝部73は、図6(a)に示すように、フランジ固着部72の外周のうち、横方向Xの中央において縦方向Yにおける第2の側(下側)に面した箇所を含む位置にも形成されている。
また、同様に、第2の側(下側)のフランジ緩衝部73においては、幅広部73aは、フランジ固着部72の外周のうち、横方向Xの中央において縦方向Yにおける第2の側(下側)に面した箇所を含む位置に形成されている。
なお、本実施形態では、第1の側(上側)のフランジ緩衝部73の幅広部73aと第2の側(下側)のフランジ緩衝部73の幅広部73aとは、同じ径方向幅で形成されているが、異なる径方向幅で形成してもよい。
また、外周側未固着部74は、フランジ固着部72の外周においてスパウト装着フィルム30に固着されていない部分のうち、上述したフランジ緩衝部73による効果(スパウト装着フィルム30の特定箇所に屈曲の負荷が作用することを回避する効果)を奏しない部位であり、フランジ緩衝部73よりも径方向幅が狭く形成されている。
この外周側未固着部74は、スパウト装着フィルム30にフランジ71を接着剤を用いて固着する場合に、当該接着剤がフランジ71の外周縁よりも外側に漏れ出してしまう(はみ出してしまう)ことを抑制したり、フランジ71の外周縁付近において、スパウト装着フィルム30に皺が発生した状態でスパウト装着フィルム30がフランジ71に固着されてしまうことを防止する部位として機能する。
内側フィルム60には、図2に示すように、フィルム厚み方向に貫通する孔状に形成された複数のフィルム貫通部が形成されている。
また、横方向寸法b1は、第1接続シール22(シール基部22a)からフランジ対向領域31(フランジ71)の外周縁のうち横方向Xにおいて最も外側(第1接続シール22側)に位置する箇所31cまでの横方向寸法cの20~50%で設定するのが好ましい。
このように設定することで、スパウト装着フィルム30によってスパウト70の動きが拘束され過ぎてしまうことを避けつつ、第1形状制御シール部27の形成による効果(フランジ71の外周縁付近のスパウト装着フィルム30をパウチ内側に向けて奥まらせる効果や、フランジ71の外周縁付近のスパウト装着フィルム30のテンションを緩める効果や、フランジ71の傾きを調整する効果)を良好に得ることができる。
また、横方向寸法b2は、横方向寸法cの10~50%で設定するのが好ましい。
このように設定することで、スパウト装着フィルム30によってスパウト70の動きが拘束され過ぎてしまうことを避けつつ、第2形状制御シール部28の形成による効果(フランジ71の外周縁付近のスパウト装着フィルム30をパウチ内側に向けて奥まらせる効果や、フランジ71の外周縁付近のスパウト装着フィルム30のテンションを緩める効果や、フランジ71の傾きを調整する効果)を良好に得ることができる。
また、横方向寸法b2は、横方向寸法b1の30%以上に設定するのが好ましい。
このように設定することで、スパウト70の傾きを良好に調整する、すなわち、縦方向Yにおける第1の側(上側)または第2の側(下側)へのスパウト70の傾きを良好に調整することができる。
このように設定することで、前記の箇所31d付近のスパウト装着フィルム30をパウチ内側に向けて奥まらせるようにスパウト装着フィルム30の状態を調整することができ、また、前記の箇所31d付近のスパウト装着フィルム30のテンションを緩めることができる。なお、前記の箇所31d付近のスパウト装着フィルム30のテンションを緩めるという観点からは、第1形状制御シール部27の最内頂部27aの縦方向位置を、前記の箇所31dの縦方向位置から第1の側(上側)または第2の側(下側)のいずれかにずらして設定するのが好ましい。
また、この際、図5(b)に示す状態にスパウト装着フィルム30を誘導するためには、第2形状制御シール部28(第1内側縁部28b)の第1の側(上側)の端部(上端)の縦方向位置を、フランジ対向領域31(フランジ71)の縦方向Yにおける中央位置よりも下側に設定するのが好ましい。このように設定することで、図5(b)に示すように、第2形状制御シール部28が形成された付近の第1接続シール22を、横方向Xの内側に向けて寄らせて、軸Lを中心としてスパウト70を第2の側に向けて回動(傾動)するように誘導することができる。なお、この際、図5に示すD箇所において、横方向Xの両側の第2形状制御シール部28(第2内側縁部28c)の下端部を起点として、スパウト装着フィルム30(第1接続シール22)が折り曲がる。また、軸Lを中心としてスパウト70を第2の側に向けて回動(傾動)するように誘導するためには、図5(a)に示すように、第2形状制御シール部28(第1内側縁部28b)の第1の側(上側)の端部(上端)の縦方向位置を、横方向Xにおいてフランジ対向領域31(第2対向領域31b)の側方に位置する位置に設定するのが更に好ましい。
そして、スパウト付きパウチを落下させてしまった時等に、図5(b)に示す状態にスパウト装着フィルム30やスパウト70を誘導することで、パウチ内側にスパウト70を逃がし、床等との接触によってスパウト70に強い力が作用することを防止できる。
また、図4に示すように、縦方向寸法sや横方向寸法b1は、第1形状制御シール部27の最内頂部27a(最内頂部27aを縦方向Yに長さを有するものとして形成した場合には、最内頂部27aの第1の側の端部)から第1形状制御シール部27(第1内側縁部27b)の第1の側(上側)の端部(上端)を結んだ仮想線と第1接続シール22との間の角度が5~10°になるように設定するのが好ましい。
このように設定することで、スパウト装着フィルム30の第1接続シール22付近に破袋し易い箇所が形成されてしまうことを抑制できる。
このように設定することで、前記の箇所31e付近のスパウト装着フィルム30をパウチ内側に向けて奥まらせるようにスパウト装着フィルム30の状態を調整することができ、また、前記の箇所31e付近のスパウト装着フィルム30のテンションを緩めることができる。なお、前記の箇所31e付近のスパウト装着フィルム30のテンションを緩めるという観点からは、第2形状制御シール部28の最内頂部28aの縦方向位置を、前記の箇所31eの縦方向位置から第1の側(上側)または第2の側(下側)のいずれかにずらして設定するのが好ましい。
また、上述したように、第2形状制御シール部28の最内頂部28aの縦方向位置を箇所31eから縦方向Yに±5mmの範囲内に設定することで、上述した図5(b)に示す状態にスパウト装着フィルム30やスパウト70を円滑に誘導することができる。
このように設定することで、パウチ底部20aの形状に第2形状制御シール部28が影響を与えることを回避できる。すなわち、載置面上にスパウト付きパウチ10を置いた時には、第2傾斜部22cはパウチ底部20aを構成する部分となるが、第2形状制御シール部28を第2傾斜部22cよりも第1の側(上側)に設定することで、パウチ底部20aの形状に第2形状制御シール部28が影響を与えることを回避できる。
また、上述した実施形態では、パウチ本体20が、フィルム30、40、50の4枚のフィルムから形成されているものとして説明したが、パウチ本体20を構成するフィルムの枚数等の、パウチ本体20の具体的態様は、上記に限定されず、例えば、パウチ底部20aに対応する位置に底部用のマチ用フィルムを別途設けてもよい。
また、内側フィルム60については設けなくてもよい。
また、上述した実施形態では、スパウト付きパウチ10が容量2~5Lの大容量パウチとして構成され、また、スパウト70についても、フランジ71の外径が50~70mmの大型スパウトとして構成されているが、スパウト付きパウチ10やスパウト70の大きさは、これに限定されず、実施形態に応じて任意に設定すればよい。
なお、上述した実施形態(および変形例)では、図3等に示すように、横方向Xの両側の形状制御シール部27、28は、スパウト装着フィルム30の横方向Xの中央を縦方向Yに沿って延びる仮想線を基準として線対称(左右対称)に形成されているが、これに限られない。同様に、横方向Xの両側の第1接続シール22についても、上記仮想線を基準として線対称(左右対称)に形成されているが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、フランジ71が、スパウト装着フィルム30の内側面に固着されるものとして説明したが、フランジ71をスパウト装着フィルム30の外側面に固着してもよい。
また、フランジ71をスパウト装着フィルム30に固着する方法は、熱溶着以外にも接着等の如何なるものでもよい。
20 ・・・ パウチ本体
20a ・・・ パウチ底部
21 ・・・ 内容液収容部
22 ・・・ 第1接続シール(接続シール)
22a ・・・ シール基部
22b ・・・ 第1傾斜部
22c ・・・ 第2傾斜部
23 ・・・ 第2接続シール
23a ・・・ シール基部
23b ・・・ 第1傾斜部
23c ・・・ 第2傾斜部
24 ・・・ トップシール
25 ・・・ ボトムシール
26 ・・・ 中間シール
27 ・・・ 第1形状制御シール部
27a ・・・ 最内頂部
27b ・・・ 第1縁部
27c ・・・ 第2縁部
28 ・・・ 第2形状制御シール部
28a ・・・ 最内頂部
28b ・・・ 第1縁部
28c ・・・ 第2縁部
29 ・・・ 把手孔
30 ・・・ スパウト装着フィルム
31 ・・・ フランジ対向領域
31a ・・・ 第1対向領域
31b ・・・ 第2対向領域
32 ・・・ スパウト用貫通孔
40 ・・・ 側方フィルム
50 ・・・ 第2フィルム
60 ・・・ 内側フィルム
70 ・・・ スパウト
71 ・・・ フランジ
72 ・・・ フランジ固着部
73 ・・・ フランジ緩衝部
73a ・・・ 幅広部
74 ・・・ 外周側未固着部
75 ・・・ 内周側未固着部
76 ・・・ 退避部
76a ・・・ 湾曲面
X ・・・ 横方向
Y ・・・ 縦方向
Claims (9)
- パウチ本体にスパウトを装着したスパウト付きパウチであって、
前記パウチ本体は、前記スパウトが装着されるスパウト装着フィルムと、前記スパウト装着フィルムの横方向両側に形成された接続シールによって前記スパウト装着フィルムに接続された側方フィルムとを有し、
前記スパウト装着フィルムは、前記スパウトのフランジが対向して配置されるフランジ対向領域を有し、
前記パウチ本体は、前記スパウト装着フィルムのうち前記接続シールよりも横方向内側に位置する部分と前記側方フィルムとを溶着した形状制御シール部を有し、
前記形状制御シール部は、横方向において前記フランジ対向領域および前記接続シールの間の領域に位置する部分を有していることを特徴とするスパウト付きパウチ。 - 前記スパウトは、前記スパウト装着フィルムの縦方向の中央よりも、縦方向における第1の側および第2の側のうちの第2の側寄りの位置に装着され、
前記フランジ対向領域は、縦方向におけるその中央よりも第1の側寄りの部分である第1対向領域と、縦方向におけるその中央よりも第2の側寄りの部分である第2対向領域とを有し、
前記パウチ本体は、前記形状制御シール部として、横方向において前記第1対向領域および前記接続シールの間の領域に位置する部分を有した第1形状制御シール部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付きパウチ。 - 前記第1形状制御シール部は、横方向において前記第2対向領域および前記接続シールの間の領域に位置する部分を更に有することを特徴とする請求項2に記載のスパウト付きパウチ。
- 前記パウチ本体は、前記形状制御シール部として、縦方向において前記第1形状制御シール部よりも第2の側寄りにおいて、前記スパウト装着フィルムのうち前記接続シールよりも横方向内側に位置する部分と前記側方フィルムとを溶着した第2形状制御シール部を更に有し、
前記第2形状制御シール部は、横方向において前記第2対向領域および前記接続シールの間の領域に位置する部分を有していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のスパウト付きパウチ。 - 前記第1形状制御シール部および前記第2形状制御シール部は、横方向において最も内側に位置する最内頂部をそれぞれ有し、
前記接続シールから前記第1形状制御シール部の前記最内頂部までの横方向寸法は、前記接続シールから前記第2形状制御シール部の前記最内頂部までの横方向寸法以上に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のスパウト付きパウチ。 - 前記第1形状制御シール部の縦方向における第2の側の端部は、その縦方向位置が、横方向における前記フランジ対向領域の側方の位置に設定されていることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載のスパウト付きパウチ。
- 前記スパウトは、前記スパウト装着フィルムの縦方向の中央よりも、縦方向における第1の側および第2の側のうちの第2の側寄りの位置に装着され、
前記フランジ対向領域は、縦方向におけるその中央よりも第1の側寄りの部分である第1対向領域と、縦方向におけるその中央よりも第2の側寄りの部分である第2対向領域とを有し、
前記パウチ本体は、前記形状制御シール部として、横方向において前記第2対向領域および前記接続シールの間の領域に位置する部分を有した第2形状制御シール部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付きパウチ。 - 前記形状制御シール部は、前記フランジ対向領域を挟んだ両側にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のスパウト付きパウチ。
- 前記形状制御シール部は、前記接続シールに連続して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のスパウト付きパウチ。
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