JP2015006906A - ガゼット袋 - Google Patents

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市川 徹
Toru Ichikawa
徹 市川
兼治 長田
Kenji Osada
兼治 長田
昇 八十島
Noboru Yasojima
昇 八十島
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Abstract

【課題】ガゼット袋を自立させる場合に、ガゼット袋の下部領域が容易にかつ確実に折れ曲がり、底面が形成されるようにして、安定した自立性を確保することのできるガゼット袋を提供する。
【解決手段】対向する一対の外装シート2の両側の縁部の間にガゼットシート3を配置し、外装シート2の下縁部同士を下部シール部8で接合する。外装シート2の側縁部とガゼットシート3の間は、側部シール部9と傾斜シール部11で接合する。下部シール部8の一部に切欠き部14を設け、下部シール部8の剛性を低くする。ガゼット袋を自立させる場合、下部シール部8の下側部分が容易に折り倒され、底面13が容易に形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、清涼飲料等の液体飲料や食品、医薬品、医薬部外品等の液体や粘性体等が充填されるガゼット袋に関するものである。
内部に液体や粘性体等を充填する袋体として、一対の外装シートの左右の対応する側縁部間に、幅方向の中央部が内側に折り込まれる一対のガゼットシートが接合され、一対の外装シートの上縁部同士と下縁部同士がガゼットシートとともに相互に接合されたガゼット袋が知られている。
この種のガゼット袋に内容物を充填し、例えば、店頭において陳列する場合には、自立性(倒れずに一定姿勢を維持できる特性)が要求される。
ガゼット袋として、底面部を別体の平坦な部材を用いて形成したものにおいては、自立性を比較的容易に確保することができるが、別体の平坦な部材を用いておらず底部に一本のシール部を有している袋体は、充填された内容物により袋体の下部が膨らんで底面が形成されて、該シール部は底面に対して折り倒されて自立するが、内部に充填する内容物が少量である場合には、側部のマチ(ガゼット)の幅が狭くなることから、袋体下部が膨らみにくくなり、自立が難しくなる。また、内容物が液体である場合等には、液体の漏れを防止するためにシート厚を厚くせざるを得ない。このため、底部のシール部の曲げ剛性が高くなって折れ曲がりにくく、折れ曲がっても戻ろうとする力が大きくなる。このとき、内容物が少量で軽量であると、シール部が折れ曲がりから戻ろうとする力に勝てなくなるため、シール部が折れ曲がった状態で安定せず、底面が形成されにくくなり、自立安定性が悪化し易い。
これに対処するガゼット袋としては、例えば、袋本体の下端にシート部材から成る複数の脚部を一体に延設し、その複数の脚部によって袋本体を自立させるようにしたものが案出されている(特許文献1,2参照)。
ところが、このガゼット袋は、袋本体の底部にシート部材から成る複数の脚部が延設された構造であるため、外部からの見栄えが悪いうえに、取扱い時に脚部が邪魔になり易く、また、内容物の重量が大きい場合には、脚部で袋本体を安定的に支えることが難しくなる。
また、自立性を考慮した別のガゼット袋として、底シール部の折れ曲がりを容易にするために、自立時に折れ曲がる位置に、ミシン目や凹所等の折り曲げ案内部を設けるようにしたものも案出されている(特許文献3参照)。
特許文献3に記載のガゼット袋は、対向する一対の外装シートの上縁部同士と下縁部同士が上部シール部と下部シール部によって直接接合されるとともに、前後の各外装シートの左右の側縁部とそれに対応するガゼットシートの各側縁部が相互に接合されている。前後の各外装シートとガゼットシートは、外装シートの側縁部とガゼットシートの側縁部を上下方向に略沿って接合する側部シール部と、外装シートの側部下縁とガゼットシートの対応する側部下縁を略三角形状に接合する三角シール部と、によって接合されている。そして、袋本体の下部領域のうちの、シート部材が4枚重なって剛性が高くなり易い左右の三角シール部上の折れ曲がりの基線となる位置には、ミシン目や凹所等から成る曲げ案内部が設けられており、ガゼット袋を自立させる場合には、袋本体の下部領域が曲げ案内部を基線として折れ曲がりやすく、自然に底面が形成されるようになっている。
特開2005−59924号公報 特開2005−263260号公報 特開2001−199452号公報
しかし、特許文献3に記載のガゼット袋は、左右の各三角シール部に曲げ案内部が設けられることで袋本体の下部領域が多少は折れ曲がり易くなるが、上記のガゼット袋の下部において、シート2枚が重なっている下部シール部は、左右両端に、シート4枚が重なり、高い曲げ剛性を有する三角シール部の下縁部同士と連結して一体形状となっている。よって、三角シール部上にミシン目や凹所を設けたとしても、下部シール部の両端は、シート4枚が重なっている部分であるため、下部シール部は三角シール部の下縁部の曲げ剛性によって拘束されている状態であり、容易に曲げることができない。また、曲げ荷重が左右の三角シール部の曲げ案内部に均等に作用しないと、一体形状となっているガゼット袋の下端部は全てが一方向に曲がるのが困難である。
特に、製造時に下部シール部のシール熱によって本来のシール箇所から僅かにはみ出して熱融着が行われてしまうこともあり、このような場合には、下部シール部のシール幅が左右で不均一になり、曲げ荷重を左右の傾斜シール部の曲げ案内部に均等に作用させることが難しくなる。
そこで本発明は、ガゼット袋を自立させる場合に、ガゼット袋の下部領域が容易にかつ確実に折れ曲がり、底面が形成されるようにして、安定した自立性を確保することのできるガゼット袋を提供しようとするものである。
本発明に係るガゼット袋では、上記課題を解決するために、対向する一対の外装シートと、当該一対の外装シートの左右の両側間に配置され、幅方向の中央部が内側に折り込まれる左右一対のガゼットシートと、を備え、前記一対の外装シートの下縁部同士が直接接合された下部シール部が設けられるとともに、前記一対の外装シートの左右の各側縁部とそれに対応するガゼットシートの各側縁部がそれぞれ接合された側部シール部と、各側部シール部と前記下部シール部の間に斜めに傾斜して、前記一対の外装シートとそれに対応するガゼットシートが接合された傾斜シール部と、が設けられ、前記下部シール部と左右の前記側部シール部と左右の前記傾斜シール部とに囲まれて内容物の充填部が形成されるとともに、前記下部シール部の前記充填部側のシール際線と、前記傾斜シール部における該シール際線からの延長線を基線とし、該基線より下部が折れ曲がって、自立用の底面が形成されるガゼット袋において、前記下部シール部の一部に切欠き部が設けられるようにした。
これにより、上記基線より下部(以下、底シール部と言う場合がある。)が切欠き部を境に分割された形状となる。よって、ガゼット袋の下端部の左右の剛性の高い部分が分割された状態となる。そのため、底シール部の曲げ剛性が低減し、折れ曲がりやすく、底シール部が底面に対して折り倒された状態で、底面を容易に形成することができる。また、ガゼット袋を自立させる際には、切欠き部により分割された底シール部のそれぞれが載置面に初めに当接することで、下部シール部の切欠き部が充填部内へ窪むように荷重が作用するため、ガゼット袋の下部が広がりやすく、安定して自立する。
前記傾斜シール部の外縁は切除されていることが望ましい。この場合、ガゼット袋の左右下部の曲げ剛性が低減され、より容易に折れ曲がるようになる。
前記切欠き部は、前記下部シール部の略中央部に設けられることが好ましい。
また、前記切欠き部は、略円弧状若しくは略台形状に形成されるようにしても良い。
本発明によれば、ガゼット袋の下部シール部に切欠き部が設けられることにより、底部が容易に折れ曲がり、底面が形成されやすくなる。したがって、本発明によれば、安定した自立性を確保することができる。
本発明の第1の実施形態のガゼット袋の斜視図である。 本発明の第1の実施形態のガゼット袋の正面図である。 本発明の第1の実施形態のガゼット袋の図2のA−A断面に対応する断面図である。 本発明の第1の実施形態のガゼット袋の斜視図である。 本発明の第1の実施形態のガゼット袋の斜視図である。 本発明の第2の実施形態のガゼット袋の正面図である。 本発明の第3の実施形態のガゼット袋の正面図である。 本発明の第3の実施形態のガゼット袋の斜視図である。 本発明の第4の実施形態のガゼット袋の正面図である。 本発明の第5の実施形態のガゼット袋の正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で説明する各実施形態においては、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとする。
最初に、図1〜図5に示す第1の実施形態について説明する。図1は、この実施形態に係るガゼット袋1の全体を示す斜視図であり、図2は、ガゼット袋1の正面図、図3は、ガゼット袋1の断面図である。
ガゼット袋1は、前後で対向する一対の外装シート2,2と、この一対の外装シート2,2の左右の対応する側部間に配置され、幅方向の中央が内側に折り込まれる左右一対のガゼットシート3,3と、を備え、これらの外装シート2,2とガゼットシート3,3によって内部が密閉された袋本体4が形成されている。袋本体4の上縁部の中央には、円筒状の樹脂製の注出具5が取り付けられ、その注出具5の外側の端部には、開閉可能なキャップ6が取り付けられている。
一対の外装シート2,2は、略矩形状の同サイズのフィルム材によって形成され、相互に重ねられた状態で上縁部と下縁部が熱融着部において接合されている。ただし、一対の外装シート2,2の左右両側間には、内側に折り込まれたガゼットシート3が介在されているため、上縁部同士と下縁部同士が直接接合されるのは、上縁部と下縁部の両側を除く部位のみとなっている。以下、外装シート2,2の上縁部の熱融着部を上部シール部7と呼び、下縁部の熱融着部を下部シール部8と呼ぶものとする。注出具5は、上部シール部7の中央部において、外装シート2,2の内面に挟持されて熱融着により接合されている。
また、左右のガゼットシート3,3は、略上下方向に沿う各側縁部が前後の外装シート2,2の側縁部に重ねられ、これらの外装シート2,2の側縁部が熱融着部において接合されるとともに、各上縁部と下縁部が前後の外装シート2,2の上縁部と下縁部とに重なる部分を熱融着部において接合されている。外装シート2の側部上縁部とガゼットシート3との熱融着部は、上部シール部7と連続して直線状に設けられているが、外装シート2とガゼットシート3の側部下縁部の熱融着部は、融着部分が下部シール部8から連続して、外装シート2の左右側部へ斜め上方に傾斜して設けられている。なお、外装シート2とガゼットシート3の側部下縁部の熱融着部は、左右の一方につき前後二ヵ所に設けられているため、袋本体4の下部シール部8に隣接する箇所では、外装シート2とガゼットシート3が計4枚重なった状態となっている。
以下、ガゼットシート3の略上下方向に沿う各側縁部とそれに対応する外装シート2の側縁部との熱融着部を側部シール部9と呼び、ガゼットシート3の側部上縁部とそれに対応する外装シート2の側部上縁部との熱融着部を水平シール部10、ガゼットシート3の側部下縁部とそれに対応する外装シートの側部下縁部との熱融着部を傾斜シール部11とそれぞれ呼ぶものとする。
また、この実施形態のガゼットシート3では、外装シート2とガゼットシート3の側部下縁部の熱融着部である傾斜シール部11の外縁は、傾斜シール部11に沿って斜めに切除されている。
このガゼット袋1は、以上のように一対の外装シート2,2と、その外装シート2,2の左右の側部間に配置されるガゼットシート3,3とが、上部シール部7及び下部シール部8と、側部シール部9、水平シール部10、傾斜シール部11で液密に接合され、これらに囲まれた袋本体4の内側領域が液体や粘性体等の内容物の充填される充填部12とされている。
なお、外装シート2とガゼットシート3は、複数のフィルムを積層して構成されたラミネートフィルムによって形成され、内層には熱融着が可能な樹脂フィルムが配置され、外層には熱融着が不可であるが耐久性に優れたフィルムが配置されている。このため、内側に折り込まれたガゼットシート3の外表面同士は、シート材相互を熱融着するための熱が加えられても基本的に接合されない。ただし、ガゼットシート3の水平シール部10に配置される部位には開口15(図2参照。)が設けられ、その開口15を挟んで前後の外装シート2が直接熱融着されている。
外層は、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリアセタール系等の合成樹脂からなるフィルムを用いることができる。また、これらのフィルムとしては、未延伸フィルムあるいは1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。なお、フィルムの厚さとしては特に限定されるものではなく必要最低限に保持され得る厚さであればよく、通常12〜25μm程度であればよい。また、外層として使用する樹脂フィルムは、印刷が施されることもあるために、印刷適性が求められ、1軸方向または2軸方向に延伸した延伸フィルムを使用するとよい。また、必要に応じて合成紙、セロハン、紙、あるいは、不織布等も適宜使用することができる。
一方、内層としては、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂ないしはこれらの樹脂フィルムを使用することができ、その厚さとしては、特に限定されるものではなく30〜200μmが適当である。
さらに、必要に応じて外層と内層の間に中間層を設けても良い。中間層としては、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等のフィルムあるいはこれらにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム等の無機物の蒸着を施したフィルムあるいはポリ塩化ビニリデン等のフィルムなどを用いることができる。また、これらのうち一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。尚、この中間層の厚さとしては、ガセット袋として要求される機能を満たすことができればよく、気体遮断性、水蒸気遮断性、機械的強靱性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性を確保し得る機能フィルムを、必要に応じて適宜選ぶことができる。
気体遮断性、水蒸気遮断性を確保する為に、これらのように中間層に機能性フィルムを設ける代わりに、最外層に蒸着層を設けてもよい。
蒸着層として、たとえばアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム等が使用される。
これらのラミネートフィルムは、公知のドライラミネート法や押出しラミネート法などの方法により積層される。
また、外装シート2とガゼットシート3は単層フィルムから形成されていてもよい。
ところで、このガゼット袋1の充填部12の下部領域は、左右の傾斜シール部11によって下部シール部8側に次第に窄まるように形成されているため、袋本体4の充填部12に内容物を充填した状態で、下部シール部8の充填部12側のシール際となるシール際線Pと、傾斜シール部11における該シール際線Pからの延長線Lとを基線とし、該基線より下部が前後いずれかの方向に折れ曲がると、各側部シール部9と各傾斜シール部11の境界を直線で結んだ略矩形状の底面13(図5参照。)ができ易くなっている。
図4,図5は、袋本体4の充填部12に内容物を充填した状態でのガゼット袋1の下部領域を示す斜視図である。
これらの図にも示すように、袋本体4の下部シール部8のシール幅は、左右方向の略中央部を除く領域がほぼ一定幅に形成されているが、左右方向の略中央部の下縁には、略円弧状(略U字状)の切欠き部14が設けられ、その部位のシール幅が他の部位に比較して狭まっている。下部シール部8の具体的なシール幅としては、切欠き部14の存在する部分のシール幅は3mm以上であれば良く、それ以外の部分のシール幅は5mm以上であれば良い。切欠き部14の存在する部分のシール幅は3mm以上あれば、袋体としての落下強度や耐圧強度は充分に満たされる。
この実施形態のガゼット袋1は、以上のように、下部シール部8の左右方向の略中央に略円弧状の切欠き部14が設けられているため、下部シール部8の基線よりも下部の底シール部は切欠き部14を境に分割された形状となる。このため、ガゼット袋1は、左右の下部の剛性の高い部分が分割された状態となる。これにより、カゼット袋1は、底シール部の曲げ剛性が低減して、折れ曲がり易くなり、底シール部が折り倒された状態で底面13が形成され易くなる。また、ガゼット袋1を自立させる際には、切欠き部14により分割された底シール部のそれぞれが載置面に初めに当接することで、図4、図5の矢印のように下部シール部8の切欠き部14が充填部12内へ窪むように荷重が作用し、ガゼット袋1の下部が広がりやすくなる。この結果、袋本体4の下部領域には、前述した略矩形状の底面13が形成され、ガゼット袋1は、その底面13部分を座として載置面に安定的に自立することになる。
なお、底シール部は、左右の傾斜シール部11の下端と下部シール部8とが一体形状に連結されているが、底シール部が折れ曲がるときには、左右の剛性の高い部分が切欠き部14によって分割された状態となっているため、それぞれ独立して自由な方向に折り曲がることが可能になる。このため、このガゼット袋1においては、袋本体4を自立させる場合に、袋本体4の下部領域を容易にかつ確実に折れ曲げて、底面13を形成することができる。したがって、このガゼット袋1によれば、安定した自立性を確保することができる。
このガゼット袋1の自立は、ガゼット袋1を店頭等に陳列する場合に有効であるが、そればかりでなく、ガゼット袋1を段ボール内に立たせて梱包する際にも効果を発揮する。
また、この実施形態のガゼット袋1においては、下部シール部8の左右方向の略中央部に切欠き部14が設けられ、切欠き部14によって分割された左右それぞれの底シール部は独立して自由な方向に折り曲がることができるようになっているため、仮に製造時のシール熱により下部シール部8のシール幅が不均一になり左右非対称になることがあっても、ガゼット袋1の自立時には、基線において、底部シール部を容易に折り曲げることができる。相反方向に折れ曲がった場合には、分割された左右それぞれの底シール部が脚となり、ガゼット袋を支えることになる。
ここで説明した実施形態では、左右の傾斜シール部11上の基線には特別な加工は施していないが、この部分には、ミシン目や凹所等の曲げ案内部を設けるようにしても良い。
また、この実施形態のガゼット袋1においては、傾斜シール部11の外縁が切除された構造とされているため、ガゼット袋1の左右下部領域の曲げ剛性を低減することができる。このため、袋本体4を自立させる場合に、底シール部を容易に折り曲げ、底面13をより容易に形成することができる。
図1〜図5には、下部シール部8の左右方向の略中央に略円弧状の切欠き部14が設けられた実施形態が示されているが、この切欠き部14の形状は、例えば、図6に示す第2の実施形態のような略台形状であっても良い。
これらの実施形態は、いずれも下部シール部8に切欠き部14を形成することで、底シール部の曲げ剛性を低減させ、かつ、下部シール部8の切欠き部14から充填部内への窪み変形を容易にしたものである。例えば、下部シール部8を一定幅に形成した後に、その下部シール部8を円弧状若しくは略台形状に切除することにより、切欠き部14を容易に形成することができる。また、これらの実施形態の場合、切欠き部14が略円弧状若しくは略台形状に形成されているため、下部シール部8の折り曲げ時に切欠き部14の先端に応力が集中し難く、切欠き部14の先端から下部シール部8が引き裂かれることがないという利点がある。
円弧状の切欠き部14は、角部がないため、手指で触れた際にも怪我をする恐れがなく、好ましい。
つづいて、図7,図8に示す第3の実施形態について説明する。
この実施形態のガゼット袋は、基本構成は第1,第2の実施形態と同様であるが、下部シール部8に設けられる切欠き部の構成が第1,第2の実施形態と異なっている。この実施形態の切欠き部は、下部シール部8の左右方向の略中央に下方から切り込みが入れられ、そこで形成された切り込み部114の先端に円形状の応力逃げ孔20が設けられている。
この実施形態のガゼット袋の場合、底シール部の曲げ剛性が切り込み部114によって低くなっているため、袋本体4に内容物を充填した状態において、載置面上に載せ置くことで、底シール部が底面に対して折り倒されやすく、底面を容易に形成する。また、切り込み部114により分割された底シール部のそれぞれが載置面に初めて当接することで、下部シール部8の切り込み部114が充填部内へ窪むように容易に変形するため、ガゼット袋下部が広がりやすく、自立しやすくなる。
このとき、底シール部は切り込み部114を境に左右の分割部8a,8bに分割され、その各分割部8a,8bが同方向に折れ曲がることもあるが、図8に示すように、底シール部の両側の分割部8a,8bが相反方向に折れ曲がった場合には、分割部8a,8bが脚となり、ガゼット袋を支えることになる。したがって、この場合、ガゼット袋の自立性がより高まる。
なお、底シール部の両分割部8a,8bは、ガゼット袋を取り扱う人が指で押し込む等によって相反方向に曲げるようにしても良い。
また、この実施形態のガゼット袋においては、下部シール部8の切り込み部114の先端に円形状の応力逃げ孔20が設けられているため、分割部8a,8bが相反方向に折り曲がるときに、切り込み部114の先端に応力が集中するのを回避することができる。したがって、切り込み部114の先端から下部シール部8が裂けるのを防止することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、第1,第2の実施形態においては、切欠き部として下部シール部8に略円弧状や略台形状の切欠き部14を設けたが、図9,図10に示す第4,図5の実施形態のように、切欠き部14は、三角形状や長方形状であっても良い。また、上述した各実施形態においては、下部シール部の左右方向の略中央の一カ所のみに切欠き部を設けているが、切欠き部を下部シール部の複数ヶ所に設けることも可能である。また、底シール部において切欠き部の他の部分のシール幅は一定でなくてもよい。
1 ガゼット袋
2 外装シート
3 ガゼットシート
8 下部シール部
9 側部シール部
11 傾斜シール部
12 充填部
13 底面
14 切欠き部
20 応力逃げ孔
114 切り込み部(切欠き部)

Claims (4)

  1. 対向する一対の外装シートと、当該一対の外装シートの左右の両側間に配置され、幅方向の中央部が内側に折り込まれる左右一対のガゼットシートと、を備え、
    前記一対の外装シートの下縁部同士が直接接合された下部シール部が設けられるとともに、
    前記一対の外装シートの左右の各側縁部とそれに対応するガゼットシートの各側縁部がそれぞれ接合された側部シール部と、各側部シール部と前記下部シール部の間に斜めに傾斜して、前記一対の外装シートとそれに対応するガゼットシートが接合された傾斜シール部と、が設けられ、
    前記下部シール部と左右の前記側部シール部と左右の前記傾斜シール部とに囲まれて内容物の充填部が形成されるとともに、前記下部シール部の前記充填部側のシール際線と、前記傾斜シール部における該シール際線からの延長線を基線とし、該基線より下部が折れ曲がって、自立用の底面が形成されるガゼット袋において、
    前記下部シール部の一部に切欠き部が設けられていることを特徴とするガゼット袋。
  2. 前記傾斜シール部の外縁が切除されていることを特徴とする請求項1に記載のガゼット袋。
  3. 前記切欠き部は、前記下部シール部の略中央部に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のガゼット袋。
  4. 前記切欠き部は、略円弧状若しくは略台形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガゼット袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102016200279A1 (de) 2015-01-16 2016-07-21 Fuji Jukogyo K.K. Bordeigene Batterie für ein Fahrzeug

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