JP7074552B2 - 包装用容器の蓋体 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、食品を収容する容器本体に装着される包装用容器の蓋体に関し、さらに詳しくは、熱圧着によるシールで容器本体に接着する立体状の包装用容器の蓋体に関する。
従来から、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで販売される食品の包装用容器には、熱圧着により容器本体を容易に封止できるトップシール式の蓋体が採用されていた。しかしながら、トップシール式の蓋体としては、フィルムや容器本体のフランジ部と同等以下の高さの成型蓋が一般的で、食品を収容できる空間は容器本体側のみであり、容量が限られていた。一方、容器本体のフランジ部を超える高さの成型蓋では、食品を収容できる空間として蓋体側も活用できるが、剛性が高く変形し難いため開蓋時にシールが剥がれ難いのみならず、力が加わり過ぎると一気にシールが剥がれてしまうため、開蓋と同時に中身が飛散する恐れがあった。
そこで、容器本体に装着した状態で、容器本体のフランジ部より低い蓋体の側壁の下端から水平方向に設けられた蓋体下端壁と、容器本体の内側壁と嵌合するように蓋体下端壁の外周縁から上方向に設けられた蓋体内側壁と、蓋体内側壁の上端から外方向に設けられた蓋体フランジ部と、蓋体フランジ部の角部に設けられた蓋体耳部と、蓋体耳部と相対する位置に設けられた蓋体下端壁から上方向にアーチ状となっている蓋体切欠き部とを備えた成型蓋が開示されている。この構成によれば、開蓋時に蓋体耳部から蓋体フランジ部のシールを剥がしていって蓋体切欠き部に至ると、蓋体切欠き部が選択的に変形するため、余計な力をかけず開封可能であり、中身の飛散も回避できる。
特許第4031515号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、蓋体フランジ部の角部以外の部分では蓋体切欠き部の作用効果を得られない。すなわち、選択的に変形する蓋体切欠き部のおかげでシールが剥がれやすい部分は、蓋体フランジ部の角部のみである。換言すれば、蓋体切欠き部により蓋体内側壁がつながっていない分、蓋体フランジ部の角部の剛性は相対的に低くなっており、蓋体耳部を引っ張ることで変形しやすいため、シールが剥がれやすい。一方、蓋体フランジ部の角部以外の部分には蓋体内側壁がつながっている分、剛性はそのままであり変形し難いため、シールが剥がれ難い。
また、特許文献1の成型蓋は、蓋体切欠き部があるため、歪みやすくかつ容器本体との嵌合力が低い。詳細には、蓋体フランジ部の角部に蓋体内側壁がつながっていない分、成型蓋の剛性が低いのみならず、容器本体との干渉が弱まるため、例えば、容器本体に熱圧着する前の搬送工程時に生じる横揺れ等により、容器本体に対する蓋体の位置がずれたり容器本体から蓋体が外れたりする恐れがある。
特許文献1のような成型蓋は、基本的に高い剛性を有するため、フランジ部の角部の剛性を低くしても、全体的にシールが剥がれ難く、中身が飛散しないように力を加減するのも難しい。そのため、シールの接着強度を超える力が加わっても、力の伝わり難い部分があれば、意図的に力加減しなくても段階的にシールを剥がせるはずである。一方、搬送工程時に生じる横揺れ等の対策として、容器本体に対する蓋体の干渉を強めるためには、例えば、容器本体と蓋体との角部同士や対角関係に位置する個所同士で接触しているのが好ましい。
そこで、本発明の目的は、熱圧着による封止後に、力加減しなくてもシールが段階的に剥がれるのみならず、封止前に、容器本体に対して搬送工程時に生じる横揺れ等に耐えられる程度に干渉している包装用容器の蓋体を提供することにある。
本発明による包装用容器の蓋体は、天井部の周端縁全周から連続して垂直方向に下向きの凸状かつ断面凹状に設けられた突出部と、上記突出部の外側かつ上側の周端縁全周から連続して外側に設けられたフランジ部とを備え、上記フランジ部は、周端縁に角部を有するように形成され、上記角部の先端に摘み部を有し、上記突出部には、周方向かつ上記摘み部と隣り合わない位置で、スポット状かつ頂点が上記フランジ部と略同等の高さになるように一対の切欠部が設けられていることを特徴とする。
上記切欠部が、頂点に平面部を有するアーチ状に形成されていることが望ましい。
上記突出部が、周方向に角部を有するように形成されており、上記摘み部が、上記突出部の角部の二等分線と交わるように配置され、上記一対の切欠部が、上記摘み部と上記突出部の角部の二等分線とが交わる部分から等距離の位置かつ上記角部以外に設けられていることが望ましい。
上記突出部が、上記突出部の角部に連続して設けられた一対の第一突出辺部と一対の第二突出辺部とを有し、上記一対の第一突出辺部の各々又は一対の第二突出辺部の各々には、対向するように一対の切欠部が設けられていることが望ましい。
本発明による包装用容器の蓋体は、熱圧着による封止後に、力加減しなくてもシールが段階的に剥がれるのみならず、封止前に、容器本体に対して搬送工程時に生じる横揺れ等に耐えられる程度に干渉しているため、使用上も製造上も利便性の高いトップシール式の成型蓋として活用することができる。
本発明の一実施形態における包装用容器の蓋体の裏側の斜視図である。 本発明の一実施形態における包装用容器の蓋体の平面図である。 (a)は図2のC-C部分における拡大A-A端面図、(b)は図2のC-C部分における拡大B-B端面図、(c)は図2のE-E部分における拡大D-D端面図である。 本発明の一実施形態における包装用容器の蓋体を容器本体に装着した状態の斜視図である。
以下、図1~図4を参照しつつ、本発明の一実施形態における包装用容器の蓋体について説明する。
これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番し、省略しているところもある。説明の便宜上、所定の部位やこの引き出し線を破線や想像線(二点鎖線)で示している。
本発明の一実施形態における包装用容器の蓋体は、食品等が入れられた容器本体の開口部分を熱圧着によるトップシールで密閉するものである。
図示しないが、蓋体Mにより閉蓋される容器本体は、食品等を載置する本体底部と、本体底部の周端縁全周から上方向に広がるように設けられた本体側壁部と、本体側壁部の上端全周から外方向に延出するように設けられた平面状の本体フランジ部とを備えている。
なお、容器本体の平面視での形状は、蓋体の平面視での形状と同形でも異形でもよい。本体フランジ部は、蓋体のフランジ部分とトップシールできる形状であれば、平面状でも湾曲状でもよい。
図1は、蓋体Mの裏側の斜視図である。図1に示すように、蓋体Mは、平面状かつ長方形状の天面部11と、天面部11の周端縁全周から下向きに広がるように設けられた蓋体側壁部12とを備えたドーム状の天井部1と、天井部1の蓋体側壁部12の周端縁全周から連続して垂直方向に下向きの凸状かつ断面凹状に設けられた突出部2と、突出部2の外側かつ上側の周端縁全周から連続して外方向に設けられたフランジ部3(「蓋体フランジ部3」ともいう。)とを備え、蓋体フランジ部3は、周端縁に角部31(「蓋体フランジ角部31」ともいう。)を有するように形成され、蓋体フランジ角部31の先端に摘み部4を有し、突出部2には、周方向かつ摘み部4と隣り合わない位置で、スポット状かつ頂点が蓋体フランジ部3と略同等の高さになるように一対の切欠部5,5が設けられている。
天井部1は、半球状のように立体的に湾曲していてもよい。天井部1は、容器本体に対して下側に凸状でもよく、平面視で正方形等の矩形、円形、半円形、又は楕円形でもよい。天井部1の周端縁、蓋体側壁部12の水平端面、及び蓋体フランジ部3の周端縁の形状は、天井部1の平面視形状と同形でも異形でもよい。蓋体フランジ部3の幅に限定はない。摘み部4の寸法や形状に限定はない。摘み部4は、蓋体フランジ角部31の先端部分の全部又は一部から外方向に延出するように設けられてもよい。摘み部4は、蓋体フランジ角部31の少なくとも一箇所、隣り合う二箇所、又は全てに設けられてもよい。
突出部2は、換言すれば、天井部1より外側、蓋体フランジ部3より内側、天井部1及び蓋体フランジ部3より下側に配置されている。突出部2は、図3(a)に示すように、蓋体側壁部12の下端から下向きに連続して設けられた平面状の内側面部2aと、内側面部の下端から外向きに連続して設けられた平面状の下端面部2bと、下端面部の外周端から上向きに連続して設けられた平面状の外側面部2cとを有している。突出部2の外側面部2cの上端は、蓋体フランジ部3の内側の周端縁と連続するようにつながっている。突出部2の内側面部は、外側面部より高くてもよい。突出部2の断面形状は、テーパ状でもよい。
切欠部5は、突出部2の一部を周方向かつ狭い幅で陥没させた部分である。切欠部5の頂点は、図3(b)に示すように、蓋体フランジ部3よりわずかに低い高さ、例えば、蓋体フランジ部3の厚み分だけ低い高さに位置している。一対の切欠部5,5が設けられる位置は、摘み部4と相対しない位置で、摘み部4の中心・付け根部分の両脇・その他任意の位置から等距離の位置でもよい。切欠部5は、蓋体毎にずらした位置に設けられていてもよい。周方向における切欠部5の形状は、円弧状でも矩形状でもよい。
この構成によれば、摘み部4を引っ張って本体フランジ部から蓋体フランジ部3を剥がす場合、一対の切欠部5,5と隣り合うところで蓋体フランジ部3の剛性が相対的に弱まり、切欠部5の頂点を支点にして蓋体フランジ部3が斜めに曲がる。このため、蓋体フランジ部3を剥がす力が、一対の切欠部5,5と隣り合うところで蓋体フランジ部3に一時的に伝わり難くなる。これにより、開封当初、摘み部4の付け根から蓋体フランジ部3に沿ってシールが一気に剥がされてしまっても、一対の切欠部5,5と隣り合うところで蓋体フランジ部3の剥離が一時的に休止する。すなわち、摘み部4から離れた個所でも、蓋体フランジ部3を剥がす力を制御し、段階的にシールを剥がせるようになる。さらに、蓋体Mが容器本体に装着された状態で、突出部2が容器本体の本体フランジ部より下に位置し、かつ突出部2の外側面部が本体側壁部の内側面に接するため、搬送時の横揺れ等による位置ズレが生じ難い。
また、蓋体同士を上下に積み重ねた状態で、切欠部5が、上側の蓋体の突出部が下側の蓋体の突出部が形成する溝に嵌って取れなくなることを防ぐため、耐ブロッキング性を確保している。
図3(c)に示すように、切欠部5が、頂点に平面部51(「切欠頂点平面部51」ともいう。)を有するアーチ状に形成されている。切欠部5の下端の各々が、突出部の下端面部2bに連続するように形成されている。
この構成によれば、上述した耐ブロッキング性の向上を図ると共に、成型時に頂点が引き伸ばされ難く薄くならないため、耐ピンホール性を確保している。
図2は、蓋体Mの平面図である。図2に示すとおり、突出部2が、周方向に角部(「突出角部21」ともいう。)を有するように形成されており、摘み部4が、突出角部21の二等分線Vと交わるように配置され、一対の切欠部5,5が、摘み部4と突出角部21の二等分線Vとが交わる部分である交点Wから等距離の位置かつ突出角部21より外側に設けられている。交点Wは、摘み部4の端でも中心もよい。
この構成によれば、蓋体フランジ角部31に対する摘み部4の厳密な位置を問わず、一対の切欠部5,5を摘み部4から等距離の位置に設けられるため、開蓋時に上述した一対の切欠部5,5の効果を得られる。さらに、閉蓋状態で、突出角部21の外側面部の全周が容器本体の内側面に接するため、搬送時の激しい横揺れ等による位置ズレが生じ難い。
突出部2が、突出角部21に連続して設けられた一対の第一突出辺部22,22(「突出長辺部22,22」ともいう。)と一対の第二突出辺部23,23(「突出短辺部23,23」ともいう。)とを有し、突出長辺部22,22の各々又は突出短辺部23,23の各々には、対向するように一対の切欠部5a,5a、5b,5b、又は5c,5c、5d,5dが設けられている。突出角部21と蓋体フランジ角部31との曲率半径は、同じでも異なっていてもよい。一対の第一突出辺部22,22と一対の第二突出辺部23,23とは同じ長さでもよい。
この構成によれば、開蓋時に蓋体フランジ部3が一対の切欠部5,5まで剥がされた後、突出長辺部22,22に沿って剥がされる場合は一対の切欠部5a,5a及び5b、5b、突出短辺部23,23に沿って剥がされる場合は一対の切欠部5c,5c及び5d,5dが、上述した一対の切欠部5,5と同等の機能を発揮する。
図4を参照しつつ、蓋体Mの使用状況について説明する。
蓋体Mが容器本体に装着された状態で、天井部1は容器本体のフランジ部を超える高さに位置し、突出部2が容器本体の本体側壁部より内側に位置し、切欠部5を除く突出部2の四隅の突出角部21、突出長辺部22,22、突出短辺部23,23の外側面部が容器本体の本体側壁部の内側面に接し、切欠部5の切欠頂点平面部51が容器本体の本体フランジ部と隣り合い、蓋体フランジ部3と本体フランジ部とが熱圧着によりトップシールで接着されている。
本体フランジ部から蓋体フランジ部3を剥がす場合、本体摘み部Gを把持し、摘み部4を引っ張り、本体フランジ部から蓋体フランジ部3を剥がす。容器本体から蓋体Mを剥がして開蓋する場合、摘み部4が蓋体Mの内側に向かってめくられながら引っ張られると、まず摘み部4が設けられている蓋体フランジ角部31から剥がされてめくれ、次いで蓋体フランジ角部31の両脇から連続して設けられている蓋体フランジ部3が剥がされてめくれる。このとき、蓋体フランジ部3を剥がそうとする力は、蓋体フランジ部3に沿う向き(蓋体フランジ部3を剥がそうとする向き)に加わる。そして、蓋体フランジ部3が一対の切欠部5,5の各々の切欠頂点平面部51と隣り合うところまで剥がされると、切欠頂点平面部51を支点として蓋体フランジ部3が本体フランジ部に対して斜めに曲がる。すなわち、蓋体フランジ部3を剥がそうとする力が、蓋体フランジ部3を曲げようとする向きにも働き分散するため、蓋体フランジ部3の剥離が一時的に休止する。
蓋体Mが上下に複数個積み重なった状態で、上側の蓋体における突出部2の下端面部が、下側の蓋体における切欠部5の切欠頂点平面部51に接する。上側の蓋体と下側の蓋体との切欠部5の位置をずらして設けることができる。切欠部5の位置をずらすことで、蓋体同士が完全に重なってしまうことを回避している。
本発明の一実施形態における蓋体の成分・製造方法・ガスバリア性能・搬送工程の概要について説明する。
蓋体は、例えば、真空成型・熱板圧空成型・真空圧空成型・両面真空成型を採用し、合成樹脂シートを熱成型することにより形成される。合成樹脂シートとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂で、単層や多層の積層体からなるシートを使用してもよく、エチレン・ビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニリデン、MXナイロン(登録商標)に代表されるガスバリア層が含まれている。フィラーなどの添加物が含まれていてもよい。シートとしては、非発泡素材が好ましい。シートの表面又は裏面には、合成樹脂性の積層フィルムがラミネートされてもよく、積層フィルムにはガスバリア層や印刷層を積層してもよい。蓋体の一例として、PP層/接着剤層/EVOH層/接着剤層/PP層のようなポリオレフィン系ガスバリア積層シート、PP層/接着剤層/Ny層/接着剤層/EVOH層/ドライラミ接着剤層/APET層のようなガスバリア積層フィルムとシートとの積層シートが挙げられる。合成樹脂シートの厚みは特に制限なく、0.2mm~0.8mmであればよく、好ましくは0.25mm~0.6mmである。0.2より小さい場合、蓋体の剛性不足により輸送時などの衝撃により破損する恐れがある。0.8mmより大きい場合、材厚の増加によるコストアップと共に、ヒートシールの熱圧着時にフランジ部に熱が伝わるのに時間が掛かり、作業効率の低下を招く恐れがある。
ガスバリア層を含む構成によれば、ガス置換包装を行うことにより、食料品の保存期間の長期化を実現できることが期待される。ここで、ガスバリア層としては、例えば、酸素ガス、水蒸気ガス、二酸化炭素ガスといった気体の透過性が低ければ特に制限はないが、具体的には、JIS K 7126による酸素透過度が25μm厚みで1000ml/m・24hr・MPa(20℃で75%RH)以下の樹脂であってもよく、例えばエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアミド-6(PA6)であってもよい。また、ガスバリア層の厚みは1μm~25μmであってもよいし、2μm~15μmであってもよい。
製造方法として、軟化した合成樹脂シートを金型で成型する場合、蓋体の表側を基準にすると、切欠部5が突出部2に対して上方に突出しているため、先に切欠部5の切欠頂点平面部51が金型に接し、真空(圧空)に応じて突出部2の下端面部が金型に接する。すなわち、切欠部5に対して合成樹脂シートを下方向に引っ張ることで、突出部2を成型する。
上述した製造方法によれば、切欠部5は突出部2と比べて同等以上に厚い(延伸倍率が低い)ため、薄肉化することやピンホールの発生を回避し、ガスバリア性等の機能も担保することができる。蓋体フランジ部3と切欠部5とのガスバリア層の厚みの比率は特に制限はないが、1:0.4以上であればよく、好ましくは1:0.6以上でもよい。厚み比率が0.4より小さいと、局所的な薄肉化によりピンホールの発生及びガスバリア層の薄肉化によるガスバリア性の低下が生じる恐れがある。一方、厚み比率が0.6以上だと、ガスバリア層に用いる樹脂量を削減することができ、低コストで十分な品質を担保できる。切欠部5のガスバリア層の厚みは5μm以上、好ましくは3μm以上が好ましい。5μmより薄いと局所的にガスバリア性が低下し品質を担保することが困難となる恐れがある。
搬送工程では、食品等が収納された容器本体に蓋体が着脱可能な状態で装着されてベルトコンベアで流される。そして、内部へのガス置換等を行った後、熱圧着機で蓋体のフランジ部の上から加熱してシールを溶かし、容器本体のフランジ部と接着する。
M 蓋体
1 天井部
2 突出部
21 角部(突出角部)
22 第一突出辺部(突出長辺部)
23 第二突出辺部(突出短辺部)
3 フランジ部(蓋体フランジ部)
31 角部(蓋体フランジ角部)
4 摘み部
5 切欠部
51 切欠頂点平面部

Claims (4)

  1. 天井部の周端縁全周から連続して垂直方向に下向きの凸状かつ断面凹状に設けられた突出部と、
    前記突出部の外側かつ上側の周端縁全周から連続して外側に設けられたフランジ部とを備え、
    前記フランジ部は、周端縁に角部を有するように形成され、当該角部の先端に摘み部を有し、
    前記突出部には、周方向かつ前記摘み部と隣り合わない位置で、スポット状かつ頂点が前記フランジ部と略同等の高さになるように一対の切欠部が設けられおり、
    前記切欠部は、突出部の一部を周方向かつ狭い幅で陥没させた形体を有する
    ことを特徴とする包装用容器の蓋体。
  2. 前記切欠部が、頂点に平面部を有するアーチ状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装用容器の蓋体。
  3. 前記突出部が、周方向に角部を有するように形成されており、
    前記摘み部が、前記突出部の角部の二等分線と交わるように配置され、
    前記一対の切欠部が、前記摘み部と前記突出部の角部の二等分線とが交わる部分から等距離の位置かつ当該角部以外に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用容器の蓋体。
  4. 前記突出部が、前記突出部の角部に連続して設けられた一対の第一突出辺部と一対の第二突出辺部とを有し、
    前記一対の第一突出辺部の各々又は一対の第二突出辺部の各々には、対向するように一対の切欠部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装用容器の蓋体。
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