JP2023065390A - 治療用抗cd40リガンド抗体 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効であるとともに、血小板の活性化または凝集を引き起こさず、補体への結合もないが、なおも安定な、CD40Lに結合する、ヒトへの投与用の改善された抗CD40L抗体を提供する。【解決手段】CD40L関連の疾患または障害を治療するための抗CD40L抗体及びその抗原結合断片、かかる抗体または抗原結合断片を含む組成物、低エフェクター機能の抗CD40L抗体、ならびにその使用方法を提供する。【選択図】図1-1

Description

関連出願の相互参照
本PCT出願は、2017年5月24日に出願された米国仮特許出願第62/510,471号の利益を主張するものであり、その開示は参照によりその全体が本願に組み込まれるものとする。
配列表
本出願には、出願時に共に電子的に提出された「224823-431206_ST25.txt」という題名の、2018年5月23日午後2:40作成、100KBの配列表が、参照することによりその全体が組み込まれる。
技術分野
CD40L関連の疾患または障害を治療するための抗CD40L抗体、かかる抗体を含む組成物、及びそれらを使用する方法である。
CD40と、そのリガンドであるCD40Lとの相互作用は、免疫応答の調節において重要な役割を果たす。CD40LがCD40に結合することによりCD40経路の活性化を引き起こし、CD80及びCD86などの共刺激分子を上方制御する。モノクローナル抗体によりCD40とCD40Lとの相互作用を遮断すると、自己免疫及び移植片拒絶から保護されることがさまざまな前臨床モデルで示されている。近年、筋萎縮性側索硬化症のマウスモデルにおいて、CD40L指向抗体は疾患の発症を遅らせ、疾患発症後の生存期間を延長することが示された。(参照により本明細書に組み込まれる米国特許第8,435,514号)。初期の臨床試験では、ヒト化抗CD40L抗体であるhu5c8は、狼瘡患者及び免疫性血小板減少性紫斑病患者で有効性を示した。しかしながら、hu5c8で治療を受けた患者に血栓塞栓症が発生したため、それ以上の治験は中止された。さらに、インビトロ及び動物での前臨床試験から、FcとFc受容体であるFcγRIIaとの相互作用により血小板の活性化、その後の凝集が引き起こされ、これが血栓塞栓性イベントをもたらしたことが確定された。さらに、Fcが補体に結合することにより、免疫寛容の導入が抑制または妨害され得ることが報告されている。免疫グロブリンのFc領域とFcγRIIaとの相互作用を抑制もしくは排除するため、及び/または補体との相互作用の抑制もしくは排除するためのさまざまな試みがなされてきており、例えば、Fc領域に点変異(複数可)を導入して、Fcエフェクター機能を欠く抗CD40L抗体が作製されている。他の試みでは、Fc領域を欠く抗体の断片、またはFc領域に複数のアミノ酸置換を含有する抗体を使用する。抗CD40L抗体であるhu5c8はヒト患者において有効性を示したが、市場で流通している抗CD40L抗体はない。したがって、有効であるとともに、血小板の活性化または凝集を引き起こさず、補体への結合もないが、なおも安定な、CD40Lに結合する、ヒトへの投与用の改善された抗CD40L抗体が必要とされている。
本発明の新規抗体ポリペプチド及びその抗原結合断片は、そのような改善された抗CD40L抗体を提供する。以下の項は、本開示の特定の態様を要約しているにすぎず、限定することを何ら意図しない。これらの態様及び他の態様及び実施形態を以下にさらに詳述する。本明細書で引用した参考文献はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書の明示的開示と、参照により組み込まれる参考文献との間に矛盾がある場合は、本明細書の明示的開示が優先するものとする。
本発明は、ヒトCD40Lと結合してCD40LへのCD40の結合を遮断する、単離され、操作された、天然には生じない抗体及びその抗原結合断片を提供する。抗体及びその抗原結合断片を操作して、所望の活性及び結合を有するようにする。いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合断片を操作して、先の抗CD40L抗体のいくつかと比較してFcエフェクター機能が減弱するようにする。本出願に開示の抗体及びその抗原結合断片は、CD40Lの活性化が関与する疾患の治療に有用であり、これには、神経変性または神経筋の疾患または障害、炎症性または免疫性の疾患または障害、及び自己免疫疾患が含まれる。
一態様では、本開示は、CD40Lに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性断片を提供し、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号10、11、12、13、または14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16または17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18または19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
本開示の上記態様のいくつかの実施形態では、CD40Lに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性断片を提供し、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号10、11、12、13、または14に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16または17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18または19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
本開示は、CD40Lに特異的に結合する、単離された抗体またはその抗原結合性断片も提供し、これは、(a)配列番号1、2、3、または4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び(b)配列番号5、6、7、または8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
いくつかの実施形態では、本開示による単離された抗体またはその抗原結合断片はFc領域を含み、かかるFc領域は、1つ以上のFcエフェクター機能が抑制または排除されるよう操作されている。いくつかの実施形態では、単離された抗体はIgG1アイソタイプのものであり、重鎖定常領域は、配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む。また他の実施形態では、抗体は、配列番号22に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。さらに他の実施形態では、抗体は、配列番号23に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。別の実施形態では、抗体は、配列番号24に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む。
本開示の別の態様は、CD40Lに関連する疾患または障害を有する対象を治療するための方法を提供し、かかる対象に、本開示に従って治療的有効量の抗体または抗体断片を投与することを含む。別の態様では、本開示は、対象における免疫応答を阻害するための方法を提供し、かかる対象に、本開示に従って治療的有効量の抗体または抗体断片を投与することを含む。
図1Aは、抗CD40L抗体5c8に対する16の抗体クローンの力価順位を示す棒グラフである。力価順位は、クローンのIC50を5c8のIC50で割り、100を掛けたものである。図1Bは、抗CD40L抗体AT-1501に対する16の抗体クローンの力価順位を示す棒グラフである。力価順位は、クローンのIC50をAT-1501のIC50で割り、100を掛けたものである。 同上。 図2Aは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Bは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Cは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Dは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Eは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Fは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Gは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Iは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Jは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Kは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Lは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Mは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Nは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Oは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Pは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Qは、各クローンの抗体の結合曲線及び5c8の結合曲線を示す。図2Hは、AT-1501及び5c8の結合曲線を示す。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 図3Aは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Bは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Cは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Dは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Eは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Fは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Gは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Iは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Jは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Kは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Lは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Mは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Nは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Oは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Pは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Qは、各クローンの抗体の結合曲線及びAT-1501の結合曲線を示す。図3Hは、AT-1501及び5c8の結合曲線を示す。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 同上。 図4Aは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIに対する結合をそれぞれ示すグラフである。結合が有意な唯一の抗体は5c8抗体である。図4Bは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIに対する結合をそれぞれ示すグラフである。結合が有意な唯一の抗体は5c8抗体である。 図5Aは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIIaに対する結合をそれぞれ示すグラフである。結合が有意な唯一の抗体は5c8抗体である。図5Bは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIIaに対する結合をそれぞれ示すグラフである。結合が有意な唯一の抗体は5c8抗体である。 図6Aは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIIIaに対する結合をそれぞれ示すグラフである。いずれの抗体もFcγRIIIaに対して有意な結合を示さなかった。図6Bは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIIIaに対する結合をそれぞれ示すグラフである。いずれの抗体もFcγRIIIaに対して有意な結合を示さなかった。図6Cは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIIIbに対する結合をそれぞれ示すグラフである。いずれの抗体もFcγRIIIbに対して有意な結合を示さなかった。図6Dは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのFcγRIIIbに対する結合をそれぞれ示すグラフである。いずれの抗体もFcγRIIIbに対して有意な結合を示さなかった。 同上。 図7Aは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのC1qに対する結合をそれぞれ示すグラフである。C1qに対する結合が有意な唯一の抗体は5c8抗体であった。図7Bは、抗体クローンのうちの8つ、5c8、AT-1501及びアバタセプトのC1qに対する結合をそれぞれ示すグラフである。C1qに対する結合が有意な唯一の抗体は5c8抗体であった。
定義
便宜上、明細書、例、及び添付の請求の範囲で使用する特定の用語及び語句の意味を以下に記載する。
「comprises(含む)」、「comprised(含まれる)」、「comprising(含む)」、「contains(含有する)」、「containing(含有する)」等のような用語は、米国特許法による意味を持ち、これらの用語は包括的または非限定的であり、さらなる記述されていない要素または方法ステップを除外するものではない。「consisting essentially of(本質的に~からなる)」及び「consists essentially of(本質的に~からなる)」のような用語は、米国特許法においてそれらの用語に起因する意味を持ち、これらの用語により、請求発明の基本的かつ新規の特徴に実質的に影響を与えない、さらなる原料またはステップの包含が可能になる。用語「consists of(からなる)」及び「consisting of(からなる)」は、米国特許法においてそれらの用語に起因する意味を持ち、これらの用語は限定的である。
TMBは3,3′,5,5′-テトラメチルベンジジンの略語である。
本明細書で使用する場合、「CDRドメイン」とは、隣接配列の有無を問わず抗体相補性決定領域を意味する。
本明細書で例示的に記載されている本発明は、本明細書に具体的に開示されていない任意の要素(複数可)、制限(複数可)がなくても好適に実施され得る。
「エフェクター機能」とは抗体のFc領域に起因する生物学的活性を指し、抗体アイソタイプによって異なる。抗体エフェクター機能の例には、C1q結合及び補体依存性細胞傷害(CDC)、Fc受容体結合、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)、食作用、細胞表面受容体(例えば、B細胞受容体)の下方制御、及びB細胞活性化が含まれる。エフェクター機能の一つに、抗体のFc領域または定常領域がタンパク質と結合するという能力があり、そのようなタンパク質には、Fc受容体(FcR)(例えば、高親和性IgG Fc領域受容体Ia(FCγRIa)(CD64)(配列番号34)、低親和性免疫グロブリンガンマFc領域アクセプターIIa(FCγRIIa)(CD32)(配列番号35)、低親和性免疫グロブリンガンマFc領域受容体IIIa(FCγRIIIA)(CD16a)(配列番号36)、低親和性免疫グロブリンガンマFc領域受容体IIIb(FCγRIIIb)(CD16b)(配列番号37))が挙げられるが、これに限定されるものではない。抗体及びその抗原結合断片がFcドメインを有する本発明の実施形態では、かかるFcドメインは、1つ以上のFcエフェクター機能が抑制または排除されるよう操作されている。好ましい実施形態では、Fcドメインは、血小板活性化及び/または血小板凝集ならびに血栓塞栓症の併発リスクが抑制または排除されるよう操作されている。
本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」、及び「the」には、文脈で特に明確に指示されない限り、複数の指示対象が含まれる。「または」または「及び」の使用は、特に断らない限り「及び/または」を意味する。さらに、用語「including(含む)」ならびに他の形、例えば、「include(含む)」、「includes(含む)」、及び「included(含まれた)」などの使用は限定的なものではない。
接続詞「または」の使用では、「少なくとも1つ」と同じ意味で使用される。例えば、ある組成物が、AまたはBを含む場合、その方法は、A及びBのうち少なくとも1つを含んでいなければならないが、A及びBの両方を含んでもよい。同様に、ある組成物が、「A、B、CまたはD」を含む場合、A、B、C及びDの群のうち少なくとも1つを含んでいなければならないが、A、B、C及びDのうち全部またはいかなる組み合わせも含んでよい。
用語「約」は、記述された数値に、いくらかの極小の精度の低さ(その厳密な値にある程度近似する;その値に大体またはかなり近い;ほぼその値である)が許容されることを示す。この通常の意味に対し、「約」により与えられる精度の低さが当該技術分野で他の意味に理解されない限り、本明細書で使用する「約」は、指定された値から±10%までの変動を包含する。特に明記しない限り、本明細書で使用される成分の量、分子量のような特性、反応条件等を表す数字はいずれも、「約」という用語により、変更されるものとして理解されるべきである。
CD40Lは、CD154、gp39、T-BAM、5c8抗原、またはTNF関連活性化タンパク質(TRAP)としても知られる。
用語「治療する」、「治療」等には、治療的処置及び予防的処置が含まれる。治療的処置とは、治療すべき疾患、病態または障害の徴候または症状を有する対象の処置である。予防的処置とは、疾患、病態または障害の顕性の徴候を示さない、そのような疾患、病態または障害にかかりやすい対象の処置を指す。したがって、治療により、疾患の徴候または症状の停止、部分的もしくは全体的な軽減、または抑制がもたらされ得、具体的には生存期間の延長及び治癒が含まれるが、これに限定されない。
「有効量」の薬剤、例えば、医薬製剤とは、所望の治療結果または予防結果を達成するのに有効な、必要用量、必要期間の量を指す。
「親和性」とは、ある分子(例えば、抗体)の単一の結合部位とその結合パートナー(例えば、抗原)との非共有結合による相互作用の総体的強度を指す。特に指定しない限り、本明細書で使用する場合、「結合親和性」とは、固有の結合親和性を指し、結合対のメンバー間(例えば、抗体と抗原)の1:1の相互作用を反映するものである。分子Xの、そのパートナーYに対する親和性は一般に、抗体とその抗原間のkoff/kon比である平衡解離定数(KD)によって表されてよい。KD及び親和性は逆相関している。KD値は、抗体の濃度(特定の実験に必要とされる抗体の量)に関連するので、KD値が低いほど(低濃度)抗体の親和性は高い。親和性は、本明細書に記載の方法を含め、当該技術分野で公知の一般的方法により測定してよい。結合親和性を測定する特定の具体的かつ例示的実施形態では、ラジオイムノアッセイ(RIA)、プロテインA結合CM5研究グレードセンサーチップ(GE Healthcare Europe GmbH,Glattbrugg,Switzerland;BR-1000-14)上の抗体を、アナライトとして使用するヒトCD40リガンドポリペプチドを用いて捕捉することによる、BIAcore(登録商標)装置(GE Healthcare Europe GmbH,Glattbrugg,Switzerland)での表面プラズモン共鳴(SPR)によって測定してよい。他の方法には、ラジオイムノアッセイ、及び結合平衡除外法が含まれ得る。結合平衡除外法は、平衡解離定数、ならびに抗原/抗体相互作用の会合速度定数及び解離速度定数を測定することができる汎用免疫測定法プラットフォームである。
本明細書では、ポリペプチドまたはアミノ酸の配列間の同一性パーセントに言及する。2配列間の同一性パーセントは、2配列で共有される同一位置の数の関数であり、ギャップの数及び各ギャップの長さを考慮に入れるが、これは2配列の最適アラインメントのために導入する必要がある。同一性は、「局所的同一性」または「全体的同一性」のいずれとしても測定することができる。局所的同一性は、ポリペプチド間の配列関連性の程度を指し、そのような配列の文字列同士の一致により決定される。全体的同一性とは、参照ポリペプチドの全長と比較した、あるポリペプチドの配列関連性の程度を指す。特に指定のない限り、本明細書で使用する場合、同一性とは全体的同一性を意味する。本開示及び請求項の目的では、全体的同一性の割合は、ギャップペナルティを12、ギャップ伸長ペナルティを4、及びフレームシフトギャップペナルティを5としたBlossum62スコア行列を使用するNeedleman and Wunsch((1970)J.Mol.Biol.48:444~453)アルゴリズムを使用して計算される。例えば、GCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムなど、Needleman and Wunschアルゴリズムを組み込んでいる公的に利用可能なソフトウェアプログラムが多数ある。
具体的に例示されているもの以外の出発物質、生物学的及び化学的材料、生物学的及び化学的試薬、合成方法、精製方法、分析方法、アッセイ方法、ならびに生物学的方法を、過度の実験を行うことなく本発明の実施において採り入れることができることを当業者は理解するであろう。任意のそのような材料及び方法のうち、技術分野で公知の機能同等物は、本開示に含まれることが意図される。
アミノ酸置換は、慣例により、本来のアミノ酸、かかるアミノ酸の指定配列内の位置、及び置換アミノ酸を識別して示され、例えば、C11Sであれば、そのポリペプチド配列の11位のシステインがセリンで置き換えられることを示す。
ヒト化抗体は、タンパク質配列が、ヒトで天然に産生される抗体変異体に類似するよう改変された、非ヒト種により産生された抗体である。「ヒト化」処理は通常、ヒトに投与するために作製されるモノクローナル抗体(例えば、抗がん剤として作成される抗体)に適用される。
現在、非ヒト動物で創製した抗体から得た関連CDRをヒト抗体「足場」に挿入することによって非ヒト抗体をヒト化することが一般的である。ヒト化抗体の「直接」創製は、適切なCDRコードセグメント(所望の結合特性を担う)をヒト抗体「足場」に挿入することによって達成可能である。これは、適切なベクターを使用して哺乳類細胞で発現させる組換えDNA法により達成してよい。すなわち、所望の特性を有するようにマウス(または他の非ヒト)で抗体を作製した後に、その抗体をコードするDNAを単離してベクターにクローニングし、配列決定を行うことができる。その後、抗体のCDRに対応するDNA配列を決定することができる。所望のCDRの正確な配列が分かった時点で、これらの配列を、ヒト抗体変異体用DNAを含有する構成体に適切に挿入するための戦略を考案することができる。足場への挿入に先立ちCDRを変更して、例えば、特異性が増すようにしてもよい。
用語「ヒト」抗体とは、ヒトで産生される抗体に対応するアミノ酸配列を持つ抗体、及び/またはヒト抗体を作製する任意の手法を使用して作製された抗体を指す。ヒト抗体のこの定義により、非ヒト抗原結合残基を含むヒト化抗体は明確に除外される。
「抗原結合抗体断片」とは、無傷抗体以外の分子を指し、その抗原を結合対象とする無傷抗体の一部分を含み、かかる一部分はその抗原と結合する。抗体断片の例には、Fv、Fab、Fab’、Fdの各断片、dAb断片、Fab’-SH、F(ab’)2;ダイアボディ;トリアボディ;線状抗体;一本鎖抗体分子(例えば、scFv);及び抗体断片と、抗体の超可変領域を模倣するアミノ酸残基からなる最小認識単位(例えば、CDR3ペプチドのような単離された相補性決定領域(CDR)など)とから形成される多重特異性抗体が挙げられるが、これに限定されるものではない。本出願に開示される抗原結合断片は抗原CD40Lに結合する。
抗体の抗原結合性断片は典型的に、少なくとも1つの可変ドメインを含む。可変ドメインは、どのようなサイズでも、またどのようなアミノ酸組成であってもよく、一般に、1つ以上のフレームワーク配列を有するフレームに隣接するかまたはフレーム内にある少なくとも1つのCDRを含む。VLドメインと会合したVHドメインを有する抗原結合性断片では、VHドメイン及びVLドメインを互いに関連させて適切な配置で位置させてよい。例えば、可変領域は二量体であってよく、VH-VH、VH-VLまたはVL-VLという二量体を含有してよい。別法として、抗体の抗原結合性断片は、単量体のVHドメインまたはVLドメインを含有してよい。
単離された抗体には、抗体の各々の腕または抗原結合断片が異なる標的またはエピトープに結合する二重特異性抗体が含まれる。
用語「完全長抗体」、「無傷抗体」、及び「全抗体」は本明細書では同じ意味で使用され、天然の抗体構造に実質的に類似する構造を有するかまたはFc領域を含有する重鎖を有する抗体を指す。
「5c8」とは、マウス抗ヒト抗体を指し、これは、CD40Lと結合し、受託番号がHB10916でATCCから入手可能な米国特許第5,474,771号に記載のハイブリドーマにより産生される。「hu5c8」とは5c8のヒト化型を指し、その配列はKarpusas,et al.,Structure vol.9,pp321-329,(2001)に開示されている。
用語「対象」及び「個体」及び「患者」は本明細書では同じ意味で使用され、ヒトである対象、個人または患者を指す。
本明細書におけるすべての組成割合は、特に明記しない限り、総組成に占める重量基準の割合である。本明細書で使用する場合、「含まれる」という語及びその変形は非限定的であることを意図しており、一覧にある項目の引用は、他の同様の項目を排除するものではなく、また本技術の材料、組成物、デバイス、及び方法で有用であり得る。同様に、用語「may(よい)」及び「may comprise(含んでよい)」及びその変形は非限定的であることを意図しており、引用において、実施形態は特定の要素または特徴であってよい(may)かまたは含んでよい(may comprise)という場合、それらの要素または特徴を含有しない本願技術の他の実施形態が除外されるものではない。
用語「単離されたタンパク質」または「単離されたポリペプチド」(例えば、単離された抗体または単離された抗原結合断片)は、その起源または誘導体源に基づいて、その天然の状態では付随して見られる天然の会合成分と会合していないタンパク質またはポリペプチド;同一種由来の他のタンパク質を実質的に含まないタンパク質またはポリペプチド;異なる種から得た細胞が発現するタンパク質またはポリペプチド;または自然界では生じないタンパク質またはポリペプチドである。したがって、化学的に合成されるポリペプチド、または天然で起源とする細胞とは異なる細胞系で合成されるポリペプチドは、その天然での会合成分から「単離されている」。タンパク質は、当該技術分野で周知のタンパク質精製技術を使用して単離することにより、天然での会合成分を実質的に含まないようにしてもよい。
本明細書で使用する用語「変異体」は、野生型配列の修飾形態または改変形態として定義され、例えば、その場合、1つ以上のアミノ酸を、実質的に機能に影響を与えない他のアミノ酸(複数可)または非アミノ酸(複数可)で置換してよい。いくつかの実施形態では、変異体は、少なくとも1つのアミノ酸残基について改変側鎖を含有してよい。
本明細書で使用する用語「抗原」は、抗体の産生を刺激することができ、それら抗体と特異的に結合することができる実体、及び/または免疫系応答を誘発する実体として定義される。例えば、細胞表面タンパク質またはその特定の線状もしくは非線状部分である。ここでの用語は「Ag」と略され得る。
「特異的に結合する」などの用語は、抗体またはその抗原結合性断片が、生理的条件下で比較的安定である抗原と複合体を形成することを意味する。特異的結合は、平衡解離定数(KD)が約3000nM以下(すなわち、KDが小さいほど結合が密接であることを意味する)、約2000nM以下、約1000nM以下、約500nM以下、約300nM以下、約200nM以下、約100nM以下、約50nM以下、約1nM以下、または約0.5nMであることを特徴としてよい。
特定の抗原またはエピトープに対する特異的結合は、例えば、抗原またはエピトープに対するKDが少なくとも約1×10-4M、少なくとも約1×10-5M、少なくとも約1×10-6M、少なくとも約1×10-7M、少なくとも約1×10-8M、少なくとも約1×10-9Mであり、別の場合には少なくとも約1×10-10M、少なくとも約1×10-11M、少なくとも約1×10-12M、またはそれ以上である抗体により示され得、その場合、KDとは、特定の抗体-抗原相互作用の平衡解離定数を指す。典型的に、ある抗原と特異的に結合する抗体は、その抗原またはエピトープに対する場合と比べて、対照分子に対するKDが20倍、50倍、100倍、500倍、1000倍、5,000倍、10,000倍、またはそれ以上大きくなる。また、特定の抗原またはエピトープに対する特異的結合は、例えば、その抗原またはエピトープに対するKaが、対照のエピトープに対する場合よりも少なくとも20倍、50倍、100倍、500倍、1000倍、5,000倍、10,000倍、またはそれ以上大きい抗体により示され得、その場合、Kaとは特定の抗体-抗原相互作用の会合速度を指す。
用語「中和抗体」にはCD40Lの生物学的活性を阻害及び/または中和することができる抗体、例えば、CD40へのCD40Lの結合を阻害するかまたは予防するかまたは低下させ、それによりCD40Lにより喚起されるシグナル伝達経路を阻害するかもしくは低下させる、及び/またはCD40へのCD40Lの結合を阻害するかもしくは低下させる、抗CD40L抗体またはその抗原断片などが含まれる。
用語「拮抗的抗体」または「拮抗抗体」は本明細書では同等に使用され、上掲の中和抗体で記載されるように、CD40Lの生物学的シグナル伝達活性を阻害及び/または中和することができる抗体が含まれる。
本明細書で用いられてきた用語及び表現は、限定的用語ではなく説明的用語として使用されており、そのような用語及び表現の使用に際し、示され、また記載される特徴のいかなる同等物またはそれらの部分も除外することを意図しないが、請求の本発明の範囲内でさまざまな変更が可能であると認識される。したがって、本発明の態様が、好ましい実施形態、例示的実施形態、及び任意選択の特徴が含まれてよいさまざまな実施形態により具体的に開示されているが、本明細書に開示の概念の変更及び変形が当業者により行われてよいことを理解されるべきである。そのような変更及び変形は、添付の請求の範囲に記載され、また定義され得る、本発明の実施形態の範囲内であるとみなされる。
医薬組成物及び投与方法
本開示の方法に従って使用する医薬組成物は、1つ以上の生理学的に許容される担体を使用して従来の方法で製剤化してよい。薬理学的に許容される担体は、一部は、投与される特定の組成物により決定され、また組成物投与に用いられる特定の方法により決定される。したがって、本開示の方法に有用な化合物の製剤は多岐にわたる(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th ed.,Gennaro et al.Eds.,Lippincott Williams and Wilkins,2000を参照のこと)。
非経口投与に好適な製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、及び意図される被投与者の血液と等張性である製剤にする溶質を含有することができる、水性及び非水性の等張性無菌注射液、ならびに、懸濁剤、可溶化剤、濃稠化剤、安定化剤、及び防腐剤が含まれ得る、水性及び非水性無菌懸濁剤が含まれる。例示的な注射用または注入用添加剤には、マンニトール、クエン酸一水和物、リン酸水素ナトリウム二水和物、リン酸二水素ナトリウム二水和物、ポリソルベート80、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、及び水が含まれ得る。
本開示に従って、化合物は、いかなる適切な手段によっても投与することができ、治療される障害の種類及び化合物それ自体の性質に応じて異なり得る。例えば、本発明の抗体及びその抗原結合断片の場合、投与経路には、非経口投与経路、例えば、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、脳脊髄内、脊髄内、硬膜外、皮下の各経路または徐放性システムまたは植込錠による投与が含まれることが好ましい。好ましくは、注射により、最も好ましくは静脈内注射、筋肉内注射または皮下注射により非経口投与を行う。
いくつかの実施形態では、本開示の抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片を製剤化するが、使用前に、当該技術分野で公知の凍結乾燥及び再構成方法に従って、保存のための凍結乾燥及び適切な添加剤中での再構成を行ってよい。
抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片を含有している一つの例示的医薬組成物では、組成物を、抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片の防腐剤不含滅菌溶液として静脈内投与または皮下投与用に製剤化する。製剤は、単回使用プレフィルドペンとして、単回使用、例えば、約1mL含有プレフィルド・ガラス製シリンジとして、または医療機関用単回使用バイアルとして、いずれで供給されてもよい。好ましくは、抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片を含有する医薬組成物は澄明、無色であり、pHが約5.0~約6.9、好ましくはpH約5.0~約6.5、よりさらに好ましくはpH約5.0~約6.0の範囲である。さまざまな実施形態では、医薬組成物を含む製剤は、再構成して対象に投与する場合に、溶液1mLあたり約500mg~約1mg、または約400mg~約10mg、または約300mg~約30mgまたは約200mg~約50mgの抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片を含有してよい。
ある治療薬についての投与レジメンの選択はいくつかの因子に依存し、これには、血清または組織での実体の代謝率、症状のレベル、実体の免疫原性、及び生物学的マトリックス内の標的細胞の到達性、患者の全体的健康状態、患者の既往歴等が含まれる。好ましくは、ある投与レジメンでは、副作用の許容レベルに従って、患者に送達される治療薬の量を最高用量にする。したがって、生物学的に送達される量は、一部は、個々の実体及び治療される病態の重症度に依存する。投与の適切な剤形、用量、及び経路の決定は、製薬及び医療の技術分野の当業者の水準範囲内であることを理解されるべきである。
用量
本開示の医薬製剤は、抗CD40L抗体またはその抗原結合断片を約0.001~約200mg/kg含有してよく、例えば、抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片を静脈内注射で約0.001mg/kg~約100mg/kg、または約0.001mg/kg~約50mg/kg、または約0.001mg/kg~約10mg/kgボーラス投与し、残りの抗体用量を静脈内注射で投与してよい。抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片の所定用量を、例えば、1時間~2時間から5時間という期間にわたり投与してよい。
さらなる実施形態では、抗体製剤の用量の一部を皮下注射及び/またはボーラス注入の形で投与し、残りを注入形態で投与する。いくつかの例示的用量では、抗体製剤を約0.001~約200mg/kgの範囲の用量で皮下投与してよく、例えば、抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片を約0.001mg/kg~約100mg/kg、または約0.001mg/kg~約50mg/kg、または約0.001mg/kg~約10mg/kg、静脈内注射してよい。いくつかの実施形態では、用量をボーラスで与え、残りの抗体用量を皮下注射または静脈内注射で投与してよい。抗CD40L抗体またはその抗原結合性断片の所定用量を、例えば、1時間、または2時間、または3時間、または4時間、または5時間、またはそれ以上という期間にわたり投与してよい。
併用療法
本明細書に記載する抗体またはその抗体断片は、単独(単剤療法)でも、または組み合わせ、すなわち、他剤との併用でも投与することができる。例えば、一実施形態では、併用療法に1つ以上のさらなる治療剤を含めてよい。別の実施形態では、併用療法には、さらなる治療剤を含んでも含まなくてもよい標準治療処置が含まれる(本質的に抗体またはその抗体断片からなる)。
補助的または併用投与(同時投与)には、本明細書に記載する抗体もしくはその抗原結合断片のいずれかと、同一もしくは異なる剤形の1つ以上の薬剤との同時の投与、またはポリペプチド及び1つ以上の薬剤の個別投与(例えば、逐次投与)が含まれる。好ましくは、そのような併用投与または逐次投与により、治療された患者の体内にポリペプチド及び1つ以上の薬剤の両方が同時に存在する。
キット及び製造品
さらに、本明細書に記載する抗体またはその抗原結合断片及び使用説明書を含有するキットを提供する。キットには典型的に、所定量の試薬の組み合わせが使用説明書と共に入ったパッケージ、及びキット内容物の意図される使用を示すラベルが含まれる。ラベルまたは使用説明書という用語には、キット上またはキットと共に供給される任意の書字または記録材料が含まれ、そうでない場合は、ラベルまたは使用説明書は、キットの製造、輸送、販売または使用の際の任意の時機にキットに添付される。これは、医薬品または生物学的製剤の製造、使用または販売を規制する政府機関が定める形態であり得、その通知は、ヒトへの投与または動物用途のための製造、使用または販売についてのかかる機関による承認を反映する。ラベルまたは使用説明書は、広告小冊子及びパンフレット、包装材料、ならびに音声またはビデオによる使用説明を包含することもできる。
実施形態
単離された抗体またはその抗原結合断片のすべての実施形態は、CD40Lに結合してCD40LのCD40への結合を阻害または遮断する。本明細書で使用する場合、「CD40LとCD40の結合を遮断する」及び「CD40LとCD40の相互作用を遮断する」は同じ意味で使用される。結合の阻害または遮断は、直接的または間接的のいずれでもあり得る。一般に、抗体またはその抗原結合断片は、CD40L上の同じ結合部位をCD40と直接、特異的に競合することにより、または抗体もしくはその抗原結合断片がCD40LのCD40結合部位に近接して結合することによって生じる立体的障害により、CD40へのCD40Lの結合を物理的に妨げる。他の場合には、効果は間接的であり、例えば、抗体またはその抗原結合断片がCD40Lのコンホメーションにアロステリック変化を生じさせ、これにより、CD40に対するCD40Lの結合を阻害または排除する。
一実施形態は、CD40Lに結合し、かつ、軽鎖及び重鎖を含む、単離された抗体であり、ここで、軽鎖は、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8との配列同一性が少なくとも90%、または少なくとも91%、または少なくとも92%、または少なくとも93%、または少なくとも94%、または少なくとも95%、または少なくとも96%または少なくとも97%、または少なくとも98%または少なくとも99%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含み、重鎖は重鎖可変領域を含み、ここで、重鎖可変領域は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、または配列番号4との配列同一性が少なくとも90%、または少なくとも91%、または少なくとも92%、または少なくとも93%、または少なくとも94%、または少なくとも95%、または少なくとも96%、または少なくとも97%、または少なくとも98%、または少なくとも99%であるアミノ酸配列を含む。
一実施形態では、本開示は、CD40Lに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性断片を提供し、これは、a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号10、11、12、13、または14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16または17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18または19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aでは、本開示は、CD40Lに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性断片を提供し、これは、a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号10、11、12、13、または14に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16または17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18または19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの一実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号10に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号11に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号12に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号13に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号13に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号13に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号14に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号16に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号14に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号18に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインと、を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。態様Aのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、これは、(a)i)配列番号9に記載の配列からなるCDRH1ドメインと、ii)配列番号14に記載の配列からなるCDRH2ドメインと、iii)配列番号15に記載の配列からなるCDRH3ドメインとを含む重鎖可変領域(VH)、及び(b)i)配列番号17に記載の配列からなるCDRL1ドメインと、ii)配列番号19に記載の配列からなるCDRL2ドメインと、iii)配列番号20に記載の配列からなるCDRL3ドメインとを含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bでは、本開示は、CD40Lに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性断片を提供し、(a)配列番号1、2、3、または4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)、及び(b)配列番号5、6、7、または8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのさらに別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bの別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Bのまた別の実施形態は、単離された抗体またはその抗原結合性断片であり、配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(VH)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(VL)を含む。
態様Cは、本出願に記載のいずれかの実施形態の単離された抗体を提供し、ここで、かかる抗体はFc領域を含み、かかるFc領域は、1つ以上のFcエフェクター機能が抑制または排除されるよう操作されている。
態様Cの一実施形態は、Fc領域が操作されて、Fc受容体(FcR)に対する結合が抑制または排除されているか、またはC1qに対する結合が抑制または排除されている場合である。態様Cの特定の実施形態では、FcRは、FCγRIa(CD64)、FCγRIIa(CD32)、FCγRIIIa(CD16a)、またはFCγRIIIb(CD16b)である。態様Cの別の実施形態では、FcRはFcγRIIaである。
態様Cの実施形態は、本発明の実施形態のいずれか1つによる単離された抗体であり、ここで、かかる抗体は、IgG1、IgG2、IgG3もしくはIgG4のアイソタイプのものであるか、またはその任意の組み合わせもしくはハイブリッド型である。態様Cの別の実施形態は、本発明の実施形態のいずれか1つによる単離された抗体であり、ここで、かかる抗体は、IgG1アイソタイプのものであり、かつ、重鎖定常領域は配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む(P238S及びN297G)。実験3に示すように、配列番号21のFcを用いて操作された、本開示で提供する抗体クローンのいずれもFCγRIa、FCγRIIa、FCγRIIIa、またはFCγRIIIbに結合しなかった。実験4に示すように、配列番号21のFcを用いて操作された、本開示で提供する抗体クローンのいずれもC1qに結合しなかった。
IgG骨格Fcの位置297での変異(N297A)は、IgGのグリコシル化及びFcガンマ受容体の結合を抑止することが示されている。IgG骨格Fcの位置265での変異(D265A)は、Fcガンマ受容体の結合を抑止することが示されている。したがって、これらの変異をFc領域に含む本発明の実施形態を調製した。態様Cの一実施形態は、配列番号22に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む、本開示の実施形態のいずれか1つによる単離された抗体である(D265A及びN297A)。
米国特許出願公開第2014/0294834号には重鎖定常領域の変異が開示されている。したがって、別の実施形態は、本出願で開示されているFc領域を有する実施形態のいずれか1つによる単離された抗体であり、配列番号23に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む(T299K-MM131)。
別の実施形態は、本出願で開示されているFc領域を有する実施形態のいずれか1つによる単離された抗体であり、配列番号24に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域を含む(N299K)。
特定の実施形態では、単離された抗体は、重鎖定常領域に接続された重鎖可変領域である。一実施形態では、重鎖可変領域VH1は、P238S及びN297Gを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号42に記載のアミノ酸配列からなる。別の実施形態では、重鎖可変領域VH2は、P238S及びN297Gを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号43に記載のアミノ酸配列からなる。また別の実施形態では、重鎖可変領域VH3は、P238S及びN297Gを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号44に記載のアミノ酸配列からなる。さらに別の実施形態では、重鎖可変領域VH4は、P238S及びN297Gを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号45に記載のアミノ酸配列からなる。
一実施形態では、重鎖可変領域VH1は、D265A/N297Aを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号46に記載のアミノ酸配列からなる。また別の実施形態では、重鎖可変領域VH2は、D265A/N297Aを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号47に記載のアミノ酸配列からなる。さらに別の実施形態では、重鎖可変領域VH3は、265A/N297Aを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号48に記載のアミノ酸配列からなる。また別の実施形態では、重鎖可変領域V4は、265A/N297Aを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号49に記載のアミノ酸配列からなる。
さらに別の実施形態では、重鎖可変領域VH1は、IgG1/IgG4ハイブリッドを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号50に記載のアミノ酸配列からなる。また別の実施形態では、重鎖可変領域VH2は、IgG1/IgG4ハイブリッドを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号51に記載のアミノ酸配列からなる。また別の実施形態では、重鎖可変領域VH3は、IgG1/IgG4ハイブリッドを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号51に記載のアミノ酸配列からなる。別の実施形態では、重鎖可変領域VH4は、IgG1/IgG4ハイブリッドを有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号53に記載のアミノ酸配列からなる。
別の実施形態では、重鎖可変領域VH1は、IgG4を有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号54に記載のアミノ酸配列からなる。さらに別の実施形態では、重鎖可変領域VH2は、IgG4を有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号55に記載のアミノ酸配列からなる。また別の実施形態では、重鎖可変領域VH3は、IgG4を有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号56に記載のアミノ酸配列からなる。別の実施形態では、重鎖可変領域VH4は、IgG4を有する重鎖定常領域に直接接続されており、単離された抗体重鎖は、配列番号57に記載のアミノ酸配列からなる。
また別の実施形態は、可変軽鎖と、配列番号25に記載の配列を含む軽鎖定常領域とを有する実施形態のいずれか1つによる単離された抗体である。別の実施形態は、軽鎖定常領域を有する可変軽鎖1であり、アミノ酸配列は配列番号38に記載されている。また別の実施形態は、軽鎖定常領域を有する可変軽鎖2であり、アミノ酸配列は配列番号39に記載されている。さらに別の実施形態では、軽鎖定常領域を有する可変軽鎖3であり、アミノ酸配列は配列番号40に記載されている。また別の実施形態では、軽鎖定常領域を有する可変軽鎖4であり、アミノ酸配列は配列番号41に記載されている。
別の実施形態は、CD40Lに関連する疾患または障害を有する対象を治療するための方法であり、かかる対象に、治療的有効量の、本出願に開示の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む。
別の実施形態は、配列番号42に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号43に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号44に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号45に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号42に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号43に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号44に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号45に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号42に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号43に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号44に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号45に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号42に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号43に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号44に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号45に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖配列を有する、単離された抗体である。
別の実施形態は、配列番号46に記載のアミノ酸配列の重鎖及び、配列番号38に記載のアミノ酸配列の軽鎖を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号47に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号48に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号49に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号46に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号47に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号48に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号49に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号46に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号47に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号48に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号49に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号46に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号47に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号48に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号49に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。
別の実施形態は、配列番号50に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号51に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号52に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号53に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号50に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号51に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号52に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号53に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号50に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号51に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号52に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号53に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号50に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号51に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号52に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号53に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。
別の実施形態は、配列番号54に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号55に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号56に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号57に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号38に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号54に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号55に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号56に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号57に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号39に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号54に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号55に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号56に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号57に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号40に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号54に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号55に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号56に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。別の実施形態は、配列番号57に記載のアミノ酸配列の重鎖及び配列番号41に記載の軽鎖アミノ酸配列を有する、単離された抗体である。
また別の実施形態は、神経変性または神経筋の疾患または障害、炎症性または免疫性の疾患または障害、または自己免疫疾患を有する対象を治療するための方法であり、かかる対象に、治療的有効量の、本出願に開示の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む。
別の実施形態は、全身性紅斑性狼瘡、1型糖尿病、重症筋無力症、乾癬、アジソン病、クローン病、ブドウ膜炎、多発性硬化症、溶血性貧血、炎症性腸疾患、免疫性血小板減少性紫斑病、グレーヴス病、及び関節リウマチからなる群から選択される自己免疫疾患を有する対象を治療するための方法であり、かかる対象に、治療的有効量の、本出願に開示の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む。
さらに別の実施形態は、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多巣性運動ニューロパチー、原発性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、ケネディ病、及び脊髄小脳失調症からなる群から選択される神経変性疾患または神経筋障害を有する対象治療するための方法であり、かかる対象に、治療的有効量の、本出願に開示の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む。
また別の実施形態は、筋萎縮性側索硬化症を有する対象を治療するための方法であり、かかる対象に、治療的有効量の、本出願に開示の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む。
別の実施形態は、対象における免疫応答を阻害するための方法であり、かかる対象に、治療的有効量の、本出願に開示の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含む。
別の実施形態は、対象における免疫応答を阻害する方法であり、かかる対象に、治療的有効量の抗体またはその抗原結合断片を投与することを含み、ここで、免疫応答は、移植片対宿主病、または臓器移植拒絶反応である。
また別の実施形態は、本開示の方法のいずれかによる方法であり、ここで、抗体または抗体断片は、別の治療剤と組み合わせて投与される。一実施形態は、本開示の方法のいずれかによる方法であり、ここで、抗体または抗体断片は、CD28とCD86の間またはCD28とCD80の間の相互作用を遮断する化合物と組み合わせて投与される。
さらに別の実施形態は、本開示の方法のいずれかによる方法であり、ここで、抗体または抗体断片は、CD28とCD86の間またはCD28とCD80の間の相互作用を遮断する化合物であるCTLA4-Ig融合タンパク質と組み合わせて投与される。
また別の実施形態は、本開示の方法のいずれかによる方法であり、ここで、抗体または抗体断片は、CD28とCD86の間またはCD28とCD80の間の相互作用を遮断する化合物である、アバタセプトまたはベラタセプトまたはガリキシマブと組み合わせて投与される。
Figure 2023065390000002
Figure 2023065390000003
Figure 2023065390000004
Figure 2023065390000005
Figure 2023065390000006
Figure 2023065390000007
Figure 2023065390000008
Figure 2023065390000009
Figure 2023065390000010
実施例1 CD40L結合アッセイ
全16クローンの抗体のCD40L結合と、5c8またはAT-1501のCD40L結合との対比を行うため、同一96ウェルアッセイプレート上で2クローンを5c8及びAT-1501と共に使用して結合アッセイを実施した。3部構成のサンドイッチELISAアッセイを使用して、参照抗体5c8-19及びAT1501と比較した本開示の抗体の結合レベルを決定した。96ウェルのポリスチレンプレートを、PBSに含有させた組換え型ヒトCD40L(BioLegendカタログ番号591706)2ug/mlを使用してコートし、Costar高結合1/2面積96ウェルアッセイプレート(Corning 3690)に50ul/ウェルを加え、4℃で一晩インキュベートした。バックグラウンドの結合を防ぐため、プレートを、(1×)PBS/1.0%BSA(140ul/ウェル)を用いて室温で1時間ブロッキングした。結合曲線の5C8またはAT1501(2ug/mlから段階的に2倍希釈)を加え(50ul/ウェル)、室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄し、希釈度1:10,000のHRP-(Fab2)ロバ抗ヒトIgG(Fc特異的)(Jackson Immuno.709-036-098)(50ul/ウェル)と共に室温で1時間インキュベートする。プレートを洗浄し、TMB基質(Surmodics BioFX TMBW-1000-01)を加えた(50ul/ウェル)。室温で5分後、25ulの2NH2SO4で発色を停止させる。プレートを、Molecular Devices SpectraMax M5マイクロプレートリーダーでSoftMax Pro 6.2.2プログラムを使用して読み取り、450nmの吸光度を測定する。
相対的CD40L結合能を以下のとおり計算した:[IC50(クローン)/IC50(5c8またはAT-1501)×100%]。5c8に対する16クローンの力価順位は図1Aに示され、AT-1501に対する力価順位は図1Bに示されている。得られた結合曲線は、図2A~2Q(16クローンと5c8との比較であり、図2Hは、AT-1501と5c8の比較を示す)、及び図3A~3Q(16クローンとAT-1501との比較であり、図3Hは、AT-1501と5c8の比較を示す)に示されている。各クローンのIC50、LCL、UCL及び相対力価を表2(5c8との比較)及び表3(AT-1501との比較)に示す。
Figure 2023065390000011
Figure 2023065390000012
Figure 2023065390000013
Figure 2023065390000014
実施例2 ヒトFcγRI、FcγRIIa、FcγRIIIa及びFcγRIIIbに対する結合活性
P238S及びN297Gの2つの変異を有するIgG1 Fc(配列番号21)を用いて16のVH/VL抗体クローンを構築した。これらの抗体クローンを、ヒトFcγRI、FcγRIIa及びFcγRIIIaに結合するFcエフェクター機能についてアッセイした。
抗CD40L抗体(陰性対照としてアバタセプトを含む)を(1×)PBS中2ug/mlまで希釈し、Costar高結合1/2面積96ウェルアッセイプレート(Corning 3690)に50ul/ウェルを加え、4℃で一晩インキュベーションを行った。バックグラウンドの結合を防ぐため、プレートを、(1×)PBS/1.0%BSA(140ul/ウェル)で室温にて1時間ブロッキングした。結合曲線の組換え型ヒトFcγRI、IIa、IIIa及びIIIb(5ug/mlから段階的に2倍希釈)を加え(50ul/ウェル)、室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄し、マウス抗ヒトCD16(抗FcRIII)、CD32(抗FcRIIa)またはCD64(抗FcRI)(eBioSciences/Invitrogen 14-0168-82、16-0329-81、14-0649-82)2ug/mlと共に(50ul/ウェル)室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄し、希釈度1:10,000のHRP-(Fab2)ヤギ抗マウスIgG(Fc特異的)(Jackson Immuno.116-036-071)と共に(50ul/ウェル)室温で1時間インキュベートした。プレートを洗浄し、TMB基質(Surmodics BioFX TMBW-1000-01)を加えた(50ul/ウェル)。室温で5分後、(25ul/ウェル)2NH2SO4で発色を停止させた。プレートを、Molecular Devices SpectraMax M5マイクロプレートリーダーでSoftMax Pro 6.2.2プログラムを使用して読み取り、450nmの吸光度を測定した。
図からわかるように、本出願に開示されるクローンは、3つのFc受容体への結合では陰性であり、5c8はFcγRI、FcγRIIaに結合したが、FcγRIIIaまたはFcγRIIIbには結合しなかった。図4A及び図4Bの各々は、5c8、AT-1501及びアバタセプトの結合曲線と比較した8つの抗体クローンのFcγRIaに対する結合を示す。図5A及び図5Bの各々は、5c8、AT-1501及びアバタセプトの結合曲線と比較した8つの抗体クローンのFcγRIIaに対する結合を示す。図6A及び図6Bの各々は、5c8、AT-1501及びアバタセプトの結合曲線と比較した8つの抗体クローンのFcγRIIIaに対する結合を示す。図6C及び図6Dの各々は、5c8、AT-1501及びアバタセプトの結合曲線と比較した8つの抗体クローンのFcγRIIIbに対する結合を示す。(図4A、図5A、図6A及び図6Cは、抗体クローン4-4、5-3、6-6、7-5、8-3、8-4、10-1及び10-4による結果を示し、図4B、図5B、図6B及び図6Dは、抗体クローン11-5、12-4、13-2、15-1、15-4、16-3、17-1及び18-2による結果を示す)。
実施例4 C1qに対する結合活性
抗CD40L抗体(陰性対照としてアバタセプトを含む)を(1×)PBS中で2ug/mlまで希釈し、Costar高結合1/2面積96ウェルアッセイプレート(Corning 3690)に50ul/ウェルを加え、4℃で一晩インキュベーションを行った。バックグラウンドの結合を防ぐため、プレートを、(1×)PBS/1.0%BSA(140ul/ウェル)で室温にて1時間ブロッキングした。結合曲線の天然ヒトC1qタンパク質(Abcam ab96363)を10ug/mlから段階的に2倍希釈したものを加え(50ul/ウェル)室温で1時間置いた。プレートを洗浄した後、希釈度1:400のHRP-ヒツジ抗ヒトC1q(Abcam ab46191)を加え(50ul/ウェル)、室温で1時間インキュベートする。プレートを洗浄した後、TMB基質(Surmodics BioFX TMBW-1000-01)を加える(50ul/ウェル)。室温で5分後、(25ul/ウェル)2NH2SO4で発色を停止させた。プレートを、Molecular Devices SpectraMax M5マイクロプレートリーダーでSoftMax Pro 6.2.2プログラムを使用して読み取り、450nmの吸光度を測定した。
図からわかるように、本出願に開示される16の抗体クローンから得たすべての抗体はC1qへの結合について陰性であったが、5c8は有意な結合を示した。図7A及び図7Bの各々は、5c8、AT-1501及びアバタセプトの結合曲線と比較した8つの抗体クローンのC1qに対する結合を示す。図7Aは、抗体クローン4-4、5-3、6-6、7-5、8-3、8-4、10-1及び10-4による結果を示し、図7Bは、抗体クローン11-5、12-4、13-2、15-1、15-4、16-3、17-1及び18-2による結果を示す。

Claims (25)

  1. (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号10、11、12、13、または14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)
    i)配列番号16または17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18または19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含む、CD40Lに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性断片。
  2. (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号10に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号11に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号12に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号13に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号18に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号16に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含むか、または
    (a)i)配列番号9に記載の配列を含むCDRH1ドメインと、
    ii)配列番号14に記載の配列を含むCDRH2ドメインと、
    iii)配列番号15に記載の配列を含むCDRH3ドメインと
    を含む重鎖可変領域(V)、及び
    (b)i)配列番号17に記載の配列を含むCDRL1ドメインと、
    ii)配列番号19に記載の配列を含むCDRL2ドメインと、
    iii)配列番号20に記載の配列を含むCDRL3ドメインと
    を含む軽鎖可変領域(V
    を含む、請求項1に記載の単離された抗体またはその抗原結合性断片。
  3. (a)配列番号1、2、3、または4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び
    (b)配列番号5、6、7、または8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V
    を含む、CD40Lに特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性断片。
  4. (a)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (b)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (c)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (d)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (e)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (f)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (g)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (h)配列番号1に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (i)配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (j)配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (k)配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (l)配列番号3に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (m)配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号5に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (n)配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号6に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (o)配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号7に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V)、または
    (p)配列番号4に記載のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(V)及び配列番号8に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(V
    を含む、請求項3に記載の単離された抗体またはその抗原結合性断片。
  5. 前記抗体または抗原結合断片はFc領域を含み、前記Fc領域は、1つ以上のFcエフェクター機能が抑制または排除されるよう操作されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の単離された抗体。
  6. 前記1つ以上のFcエフェクター機能はFcR結合または補体結合である、請求項5に記載の単離された抗体。
  7. 前記抗体はIgG1アイソタイプのものであり、前記重鎖定常領域は配列番号21に記載のアミノ酸配列を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体。
  8. 配列番号22に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域をさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体。
  9. 鎖定常領域は配列番号23に記載のアミノ酸配列を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体。
  10. 配列番号24に記載のアミノ酸配列を含む重鎖定常領域をさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の単離された抗体。
  11. 前記抗体は、配列番号25に記載のアミノ酸配列を含む軽鎖定常領域をさらに含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の単離された抗体。
  12. 前記抗体は、
    (a)配列番号42に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (b)配列番号42に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (c)配列番号42に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (d)配列番号42に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (e)配列番号43に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (f)配列番号43に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (g)配列番号43に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (h)配列番号43に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (i)配列番号44に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (j)配列番号44に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (k)配列番号44に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (l)配列番号44に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (m)配列番号45に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (n)配列番号45に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (o)配列番号45に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (p)配列番号45に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖
    を含む、前記単離された抗体。
  13. 前記抗体は、
    (a)配列番号46に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (b)配列番号46に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (c)配列番号46に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (d)配列番号46に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (e)配列番号47に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (f)配列番号47に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (g)配列番号47に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (h)配列番号47に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (i)配列番号48に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (j)配列番号48に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (k)配列番号48に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (l)配列番号48に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (m)配列番号49に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (n)配列番号49に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (o)配列番号49に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (p)配列番号49に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖
    を含む、前記単離された抗体。
  14. 前記抗体は、
    (a)配列番号50に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (b)配列番号50に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (c)配列番号50に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (d)配列番号50に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (e)配列番号51に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (f)配列番号51に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (g)配列番号51に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (h)配列番号51に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (i)配列番号52に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (j)配列番号52に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (k)配列番号52に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (l)配列番号52に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (m)配列番号53に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (n)配列番号53に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (o)配列番号53に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (p)配列番号53に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖
    を含む、前記単離された抗体。
  15. 前記抗体は、
    (a)配列番号54に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (b)配列番号54に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (c)配列番号54に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (d)配列番号54に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (e)配列番号55に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (f)配列番号55に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (g)配列番号55に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (h)配列番号55に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (i)配列番号56に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (j)配列番号56に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (k)配列番号56に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (l)配列番号56に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (m)配列番号57に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号38に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (n)配列番号57に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号39に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (o)配列番号57に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号40に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖、または
    (p)配列番号57に記載のアミノ酸配列を有する重鎖及び配列番号41に記載のアミノ酸配列を有する軽鎖
    を含む、前記単離された抗体。
  16. CD40Lに関連する疾患または障害を有する対象を治療するための方法であって、
    前記対象に、治療的有効量の抗体または抗体断片を投与することを含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 神経変性または神経筋の疾患または障害、炎症性または免疫性の疾患または障害、または自己免疫疾患の対象を治療するための方法であって、
    前記対象に、治療的有効量の抗体または抗体断片を投与することを含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記疾患または障害は、全身性紅斑性狼瘡、1型糖尿病、重症筋無力症、乾癬、アジソン病、クローン病、ブドウ膜炎、多発性硬化症、溶血性貧血、炎症性腸疾患、免疫性血小板減少性紫斑病、グレーヴス病、及び関節リウマチからなる群から選択される自己免疫疾患である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記疾患または障害は、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多巣性運動ニューロパチー、原発性側索硬化症、脊髄性筋萎縮症、ケネディ病、または脊髄小脳失調症からなる群から選択される神経変性疾患または神経筋障害である、請求項17に記載の方法。
  20. 前記疾患または障害は筋萎縮性側索硬化症である、請求項17に記載の方法。
  21. 対象における免疫応答を阻害する方法であって、
    前記対象に、治療的有効量の抗体または抗体断片を投与することを含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記免疫応答は、移植片対宿主病または臓器移植拒絶反応である、請求項17に記載の方法。
  23. 前記抗体または抗体断片を別の治療剤と組み合わせて投与する、請求項16~22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記抗体を、CD28とCD86の間またはCD28とCD80の間の相互作用を遮断する化合物と組み合わせて投与する、請求項23に記載の方法。
  25. CD28とCD86の間またはCD28とCD80の間の相互作用を遮断する前記化合物はCTLA4-Ig融合タンパク質であるか、またはCD28とCD86の間またはCD28とCD80の間の相互作用を遮断する前記化合物はアバタセプトもしくはベラタセプトもしくはガリキシマブである、請求項24に記載の方法。
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