JP2023060574A - 切削ブレードケース - Google Patents
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Abstract
【課題】作業者が切削ブレードに触れることなく切削手段の装着機構に装着することができる切削ブレードケースを提供する。【解決手段】切削ブレードケース30は、ケース本体31と、ケース本体31の中央に形成され切削ブレード83の開口部83aに嵌合して切削ブレード83を固定する固定部32と、固定部32の中央に形成された貫通口33と、切削ブレードケース30に収容された切削ブレード83を固定部32の反対側から押圧して固定部32から離脱させる離脱部34と、固定部32に固定された切削ブレード83の外周側面の一部を支持して脱落を防止する外周側面支持部35と、を含む。【選択図】図4
Description
本発明は、中央に開口部を備えた切削ブレードを収容する切削ブレードケースに関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画された表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置によって個々のデバイスチップに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
ダイシング装置は、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを切削する切削手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを相対的に加工送りする送り手段と、を含み構成され、ウエーハを高精度に個々のデバイスチップに分割できる。
切削手段は、スピンドルの先端に形成された固定フランジと、該固定フランジの中央から突出したボス部と、該ボス部に係合して切削ブレードを該固定フランジと協働して挟持する着脱フランジと、該ボス部の先端に形成された雄ねじに螺合して該着脱フランジを締結するナットから構成される装着機構を備えている。
そして、上記の装着機構に切削ブレードを装着する際には、切削ブレードケースに収容された切削ブレードを、該切削ブレードケースから取り出して、該装着機構に装着する(例えば特許文献1を参照)。
ところで、上記した切削ブレードケースに収容された切削ブレードは、厚みが薄く(例えば50μm以下)、切削ブレードケースから切削ブレードを取り出す際に、切削ブレードを落下させたり、指で力強く摘み過ぎたりすることにより、損傷させてしまうという問題がある。
特に、基台の外周に切り刃を一体的に形成したハブブレードと称される切削ブレードに比べ、該基台を有しない厚みが30~50μm程度のハブレスブレードと称される切削ブレードにおいては、深刻な問題である。
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、作業者が切削ブレードに触れることなく切削手段の装着機構に装着することができる切削ブレードケースを提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、中央に開口部を備えた切削ブレードを収容する切削ブレードケースであって、該切削ブレードケースは、ケース本体と、該ケース本体の中央に形成され切削ブレードの該開口部に嵌合して切削ブレードを固定する固定部と、該固定部の中央に形成された貫通口と、該切削ブレードケースに収容された切削ブレードを該固定部の反対側から押圧して該固定部から離脱させる離脱部と、該固定部に固定された切削ブレードの外周側面の一部を支持して脱落を防止する外周側面支持部と、を含む切削ブレードケースが提供される。
該切削ブレードケースに収容される切削ブレードは、スピンドルの先端に形成された固定フランジと、該固定フランジの中央から突出したボス部と、該ボス部に係合して該固定フランジと協働して切削ブレードを挟持する着脱フランジと、該ボス部の先端に形成された雄ねじに螺合して該着脱フランジを締結するナットと、を備え、該固定フランジには、切削ブレードの該開口部の内径に対応する外径を有し該開口部に嵌合して支持する支持部が形成された切削ブレードの装着機構に装着される切削ブレードであって、該切削ブレードケースの固定部は、該支持部と同径の外径を有し、該貫通口は該ボス部の通過を許容して係合するものであることが好ましい。
また、該外周側面支持部は、該固定フランジの外径よりも大きく切削ブレードの外径よりも小さい内径の切削ブレード露出部を有し、切削ブレードを該固定部から該支持部に移動させる際に、切削ブレードの外周側面から離脱可能に構成されていることが好ましい。さらに、切削ブレードは、基台を有しないハブレスブレードであることが好ましい。
本発明の切削ブレードケースは、中央に開口部を備えた切削ブレードを収容する切削ブレードケースであって、該切削ブレードケースは、ケース本体と、該ケース本体の中央に形成され切削ブレードの該開口部に嵌合して切削ブレードを固定する固定部と、該固定部の中央に形成された貫通口と、該切削ブレードケースに収容された切削ブレードを該固定部の反対側から押圧して該固定部から離脱させる離脱部と、該固定部に固定された切削ブレードの外周側面の一部を支持して脱落を防止する外周側面支持部と、を含んでいることから、作業者が切削ブレードに直接触れることなく、確実に切削ブレードケースから装着機構の固定フランジに切削ブレードを装着することができ、該装着の際に切削ブレードを落下させたり、作業者の手で強く掴み過ぎて切削ブレードを損傷したりするという問題が解消する。
以下、本発明に基づいて構成される切削ブレードケースに係る実施形態について添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1には、ダイシング装置1の全体斜視図が示されている。本実施形態のダイシング装置1によって加工される被加工物は、半導体のウエーハWであり、複数のデバイスが分割予定ラインによって区画された表面に形成されたものであって、環状のフレームFに粘着テープTを介して支持されている。
ダイシング装置1は、略直方体形状のハウジング2を備え、ハウジング2のカセットテーブル4aに載置されるカセット4と、カセット4からフレームFに支持されたウエーハWを仮置きテーブル5に搬出する搬出入手段3と、仮置きテーブル5に搬出されたウエーハWを保持手段20のチャックテーブル22に搬送する旋回アームを有する搬送手段6と、チャックテーブル22に保持されたウエーハWに切削加工を施す切削手段8と、上記したチャックテーブル22上に保持されたウエーハWを撮像し、切削手段8よって切削すべき領域を検出するためのアライメント手段10と、図1においてチャックテーブル22が位置付けられた搬出入位置からウエーハWを洗浄装置12(詳細については省略されている)に搬送する洗浄搬出手段14と、が配設されている。さらに、ダイシング装置1には、図示を省略する制御手段、及び表示手段等が配設される。
図2には、図1に示すダイシング装置1に配設された切削手段8の主要部を拡大して示している。切削手段8は、スピンドルハウジング81と、スピンドルハウジング81に回転自在に保持されたスピンドル82と、スピンドル82の先端部に固定された切削ブレード83と、切削ブレード83を保護する複数の部材により構成されたブレードカバー84とを備えている。ブレードカバー84には、切削ブレード83を挟み隣接するように一対の切削水供給手段85(反対側は見えていない)が配設されており、ブレードカバー84を介して導入される切削水を切削位置に向けて供給する。スピンドルハウジング81の他端側には図示を省略するモータ等の回転駆動源が収容されており、該回転駆動源はスピンドル82を回転させることで切削ブレード83を回転させる。切削手段8は、後述する切削ブレード83が装着される装着機構を含むものであり、該装着機構については追って説明する。
図3(a)には、説明の都合上、上記した切削手段8のブレードカバー84を除いた状態の切削手段8の斜視図を示している。また、図3(b)には、図3(a)に示す切削手段8をさらに分解し、切削ブレード83が装着される装着機構90をより具体的に示している。
図3(b)から理解されるように、本実施形態の切削ブレード83は、中央に開口部83aを備え、基台(ハブ)を有しない所謂ハブレスブレードであって、例えば、ダイヤモンド砥粒を電鋳タイプのボンド材で固めた直径55mmの切削ブレードである。
本実施形態の切削ブレード83の装着機構90は、スピンドル82の先端82a側に形成された固定フランジ86と、固定フランジ86の中央から軸方向に突出したボス部86aと、ボス部86aに係合して固定フランジ86と協働して切削ブレード83を挟持する着脱フランジ87と、ボス部86aの側面に形成された雄ねじ86bに螺合して着脱フランジ87を締結するナット88と、を備え、固定フランジ86には、切削ブレード83の開口部83aの内径に対応する外径を有し該開口部83aに嵌合して支持する段差をもって軸方向に凸となる形状で形成された支持部86cを備えている。なお、図示の実施形態では、スピンドル82の先端82a側に一体成形により固定フランジ86を形成した例を示すが、スピンドル82の先端82aに固定フランジ86を形成する方法はこれに限定されず、例えば、固定フランジ86をスピンドル82とは別の部材で形成しナット等を使用してスピンドル82の先端側に固定したり、固定フランジ86を構成する部材をスピンドル82の先端に圧入して固定したりしてもよい。
ダイシング装置1において、ウエーハWに対する切削加工が繰り返し実施されることにより、上記の切削ブレード83は摩耗し、また、場合によっては破損することがある。したがって、図3(b)に示すように切削手段8を分解し、適宜のタイミングで切削ブレード83を交換する。図4を参照しながら、本実施形態の切削ブレードケース30について、より具体的に説明する。
図4(a)に示すように、切削ブレードケース30は、ケース本体31と、ケース本体31の中央に形成され切削ブレード83の開口部83aに嵌合して切削ブレード83を固定する固定部32と、固定部32の中央に形成された貫通口33と、切削ブレード83を固定部32の反対側から押圧して固定部32から離脱させる離脱部34と、固定部32に固定される切削ブレード83の外周側面の一部を支持して脱落を防止する外周側面支持部35とを備えている。固定部32は、切削ブレード83の開口部83aに嵌合するものであることから、上記の装着機構90の支持部86cの直径と同径の外径を有している。
本実施形態における離脱部34は、切削ブレード83が支持されるケース本体31のブレード支持面31aにおいて、固定部32を囲繞するように形成された4つの舌状部34aを備えている。該舌状部34aは、図4(a)から理解されるように、ブレード支持面31aにおいて、基端部34bがブレード支持面31aに支持されていると共に、該舌状部34aの該基端部34bを除く外周に裏面側に貫通する貫通溝部34cが形成されている。この構成により、該舌状部34aは、基端部34bを起点とし撓むことが可能に構成され、裏面側から押圧することにより、先端部34d側を、ブレード支持面31aから切削ブレード83を離脱させる外方側(図中手前側)に突出させることができる。該離脱部34の構成及び機能については、追って詳述する。
外周側面支持部35は、ケース本体31の下端側の両端に位置付けられる軸支部35aによってケース本体31に係合され、開閉可能に支持されている。図4(a)に示すように、ケース本体31の側面において対向する位置に一対の爪部36、36が形成されている。該爪部36、36は、ブレード支持面31aに至る切込みを備えており、矢印R1で示す方向に該爪部36、36を撓ませることができる。切削ブレード83を固定部32に固定した状態で、図4(b)に示すように外周側面支持部35を矢印R2で示す方向に閉じることで、外周側面支持部35に形成された一対の段差部35c、35c(図4(a)を参照)が、上記した爪部36、36によって挟持され、外周側面支持部35がブレード支持面31a側に閉じた状態で支持される。上記したように、外周側面支持部35には、切削ブレード83よりも小さい内径の円弧状の切削ブレード露出部35bが配設されており、切削ブレード83の外周側面の一部を該円弧状に沿って支持するため、ケース本体31の固定部32から切削ブレード83が落下することが防止される。
本実施形態の切削ブレードケース30は、図4(b)に示すように、蓋体37を備えている。該蓋体37は、上記したケース本体31に収容された切削ブレード83の露出部を保護するためのものであって、板状の部材である。蓋体37は、上記の外周側面支持部35によって覆われない領域をカバーする形状となっており、外周側面支持部35の円弧形状に対応する形状を備えている。蓋体37の表面37aに対して反対側の裏面37bには、ケース本体31に形成された貫通口33に嵌合される円柱又は円筒状の凸部材37c(破線で示す)が形成されている。この蓋体37をケース本体31に一体にする際には、該凸部37cをケース本体31の貫通口33に嵌め込む。これにより、該蓋体37に対する位置合わせが正確に行われ、図4(c)に示すように、ケース本体31と蓋体37とが一体となって、切削ブレード83が内部に収容され固定される。更に、蓋体37の裏面37bには、ケース本体31の固定部32を受け入れ可能な凹部37d(破線で示す)が形成されている。上記した固定部32は、切削ブレード83の厚みよりも高く形成されており、切削ブレード83を該固定部32に固定した状態では、蓋体37側に該固定部32が突出する形状となるため、該固定部32を蓋体37の裏面37bに形成した凹部37dに収容させる。これにより、該蓋体37をケース本体31に対してより効果的に密着させることができる。
上記したケース本体31の離脱部34について、図5(a)を参照しながら、さらに詳細に説明する。図5(a)は、ケース本体31を、上記のブレード支持面31aの反対側の裏面31b側から見た斜視図であり、説明の都合上、後述する環状の押圧リング38を、ケース本体31から分離して示している。ケース本体31の裏面31bには、上記した貫通口33を形成する円筒部材33aが立設されている。押圧リング38は略環状であり、中央には、円形の開口部39が形成されている。ケース本体31の離脱部34を構成する4つの舌状部34aの先端部34dの裏面側には、突起部34eが形成されている。該押圧リング38の4つの固定部38aと該4つの突起部34eとを接着、溶着等により一体とすることで、図5(b)に示すように、押圧リング38とケース本体31の裏面31bとの間に空間が形成されると共に、押圧リング38によって、各突起部34eが連結される。押圧リング38の開口部39は、上記の円筒部材33aよりも大きい寸法で形成されており、円筒部材33aは、押圧リング38の開口部39の内側に位置付けられる。押圧リング38を、ケース本体31の裏面側から、図5(b)の矢印R3で示す方向に押圧することで、上記の舌状部34aの先端部34dを、ブレード支持面31a側に同時に突出させることができる。なお、上記した実施形態では、離脱部34を構成する舌状部34aを4つ配設したが、本発明は、該4つの舌状部34aに限定されない。好ましくは、2つ以上であり、固定部32を囲繞するように、均等な間隔で配設されることが好ましい。また、上記の実施形態では、1つの押圧リング38によって、全ての舌状部34aを連結し、該押圧リング38を押圧することにより舌状部34aの先端部34dをブレード支持面31a側に突出させるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、2つの舌状部34aを一つの押圧片によって連結するように構成し、二つの押圧片によって、上記した舌状部34aを2つずつ連結するようにして、作業者が該二つの押圧片を押圧することにより、上記の4つの舌状部34aの先端部34dを、ブレード支持面31a側に突出させるようにしてもよい。
図6、7を参照しながら、上記した切削ブレードケース30に収容された切削ブレード83を、装着機構90の固定フランジ86に装着する実施形態について説明する。
図6(a)に示すように、切削ブレード83が収容され蓋体37が外された切削ブレードケース30のケース本体31を用意し、ブレード支持面31a側を、切削ブレードが装着されていない固定フランジ86に対面させる。このとき、外周側面支持部35は閉じられており、切削ブレード83が上記の固定部32から落下しないように支持されている。図6(a)に示すように、ケース本体31のブレード支持面31aを固定フランジ86に対面させ、ケース本体31に形成された貫通口33を矢印R4で示す方向に移して、固定フランジ86のボス部86aを該貫通口33に挿入し(図6(b)を参照)、上記したケース本体31の固定部32の端面と、固定フランジ86の支持部86cの端面とを密着させる。ケース本体31の貫通口33は、固定フランジ86のボス部86aの通過を許容し、内径が該ボス部86aよりも僅かに大きい程度に設定されていることにより、該貫通口33の中心と、固定フランジ86の支持部86cの中心とを略正確に一致させて係合させることができる。
上記したように、ケース本体31の固定部32の端面と、固定フランジ86の支持部86cの端面とを密着させたならば、作業者によって、矢印R5で示す方向にケース本体31の爪部36、36を広げる。上記したように、外周側面支持部35には、固定フランジ86の外径より大きく形成された円弧状の切削ブレード露出部35bが形成されており、切削ブレード83を支持していた外周側面支持部35が、固定フランジ86に当たることなく、自重の作用で、矢印R6で示す方向に開き、外周側面支持部35による切削ブレード83の支持が解除される。このとき、切削ブレードケース30の固定部32の端面と、固定フランジ86の支持部86cの端面とが密着していることから、切削ブレード83が落下することはない。
上記したように、切削ブレードケース30の固定部32の端面と、固定フランジ86の支持部86cの端面とを密着させ、外周側面支持部35を開いたならば、押圧リング38を、固定フランジ86の反対側から、矢印R3で示す方向に押圧する。図7には、押圧リング38を固定フランジ86の反対側から押圧した状態の側方図を示す。なお、図7では、説明の都合上、ケース本体31の手前側の一部を切り欠いて、ケース本体31の内部を開示している。図7から理解されるように、押圧リング38を裏面31b側から固定フランジ86側に押圧することにより、ケース本体31の離脱部34が押されて撓み、離脱部34の先端部34dがケース本体31のブレード支持面31a側(図中右側)に突出する。これにより、ケース本体31の固定部32に固定されていた切削ブレード83が、該固定部32から離脱し、矢印R7で示す方向に移動して、固定フランジ86の支持部86cに支持される。このように、切削ブレード83をケース本体31から固定フランジ86の支持部86cに移動して装着したならば、切削ブレードケース30のケース本体31を固定フランジ86から外す。
上記したように、固定フランジ86の支持部86cに切削ブレード83を装着させたならば、図8に示すように、着脱フランジ87をボス部86aに係合して、着脱フランジ87と固定フランジ86とが協働することによって切削ブレード83を挟持し、上記したようにナット88によって着脱フランジ87を締結することにより、該装着機行為90に対する切削ブレード83の装着が完了し、図3(a)に示した状態となる。
本実施形態の切削ブレードケース30を使用することにより、作業者が切削ブレード83に直接触れることなく、確実に切削ブレードケース30から固定フランジ86に切削ブレード83を装着させることができ、該装着の際に切削ブレード83を落下させたり、作業者の手で強く掴み過ぎて切削ブレード83を損傷したりするという問題が解消する。
なお、本発明の切削ブレードケースは、上記した実施形態の切削ブレードケース30の形態に限定されない。例えば、図9に示す変形例の切削ブレードケース40であってもよい。切削ブレードケース40は、ケース本体41と、外周側面支持部45と、蓋体47とを備えている。ケース本体41には、ブレード支持面41aに切削ブレード83を固定するための固定部42と、固定部42の中心に形成される貫通口43と、離脱部44と、爪部46とを備えている。外周側面支持部45には、円弧状の切削ブレード露出部45bと、段差部45cが形成されている。図示は省略するが、ケース本体41の裏面側には、離脱部44を裏面側から押圧する押圧リングが配設されており、該押圧リングを押圧することにより、該離脱部44を、ブレード支持面41a側に突出させることが可能である。ケース本体41及び外周側面支持部45は、上記した切削ブレードケース30のケース本体31及び外周側面支持部35と略同一の機能を有するものであり、ブレード支持面41a、固定部42、貫通口43、離脱部44、爪部46は、上記した切削ブレードケース30のケース本体31に配設されたブレード支持面31a、固定部32、貫通口33、離脱部34、及び爪部36に対応し、外周側面支持部45の切削ブレード露出部45b、段差部45cは、上記の外周側面支持部35の切削ブレード露出部35b、段差部35cに対応して、同様の機能を奏するものであることから、詳細な説明は省略する。本変形例の蓋体47は、上記の蓋体37と異なり、ケース本体41のブレード支持面41a側全体を覆うように形成されており、収容された切削ブレード83に汚れ等が付着することを、より確実に防ぐように構成されている。なお、本変形例として示す切削ブレードケース40の外周側面支持部45は、該爪46、46によって挟持された状態において、該爪46、46を、矢印R8で示す方向に開くことにより脱落するように構成されている。しかし、上記の外周側面支持部35と同様に、ケース本体41に対して軸支するか、又はケース本体41の下辺41cと、外周側面支持部45の下辺45dとを連結して、開閉可能に構成してもよい。
上記した実施形態では、切削ブレードケースに収容される切削ブレードが、ハブレスブレードである場合について説明したが、本発明の切削ブレードケースは、必ずしもハブレスブレードを収容する切削ブレードケースに限定されない。基台(ハブ)を有するハブブレードであっても、基台部分の寸法が小さいタイプの切削ブレードの場合も、同様の問題が発生する可能性があり、そのようなハブブレードにも本発明は効果を奏する。
1:ダイシング装置
2:ハウジング
4:カセット
4a:カセットテーブル
5:仮置きテーブル
6:搬送手段
8:切削手段
81:スピンドルハウジング
82:スピンドル
83:切削ブレード
83a:開口部
84:ブレードカバー
85:切削水供給手段
86:固定フランジ
86a:ボス部
86b:雄ねじ
86c:支持部
87:着脱フランジ
88:ナット
10:アライメント手段
12:洗浄装置
14:洗浄搬送手段
20:保持手段
22:チャックテーブル
30:切削ブレードケース
31:ケース本体
31a:ブレード支持面
31b:裏面
32:固定部
33:貫通口
33a:円筒部材
34:離脱部
34a:舌状部
34b:基端部
34c:貫通溝部
34d:先端部
35:外周側面支持部
35a:軸支部
35b:切削ブレード露出部
35c:段差部
36:爪部
37:蓋体
37a:表面
37b:裏面
37c:凸部
37d:凹部
38:押圧リング
40:切削ブレードケース
41:ケース本体
41a:ブレード支持面
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43:貫通口
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4:カセット
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8:切削手段
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38:押圧リング
40:切削ブレードケース
41:ケース本体
41a:ブレード支持面
42:固定部
43:貫通口
44:離脱部
45:外周側面支持部
45b:切削ブレード露出部
45c:段差部
46:爪部
47:蓋体
Claims (4)
- 中央に開口部を備えた切削ブレードを収容する切削ブレードケースであって、
該切削ブレードケースは、ケース本体と、該ケース本体の中央に形成され切削ブレードの該開口部に嵌合して切削ブレードを固定する固定部と、該固定部の中央に形成された貫通口と、該切削ブレードケースに収容された切削ブレードを該固定部の反対側から押圧して該固定部から離脱させる離脱部と、該固定部に固定された切削ブレードの外周側面の一部を支持して脱落を防止する外周側面支持部と、を含む切削ブレードケース。 - 該切削ブレードケースに収容される切削ブレードは、
スピンドルの先端に形成された固定フランジと、該固定フランジの中央から突出したボス部と、該ボス部に係合して該固定フランジと協働して切削ブレードを挟持する着脱フランジと、該ボス部の先端に形成された雄ねじに螺合して該着脱フランジを締結するナットと、を備え、該固定フランジには、切削ブレードの該開口部の内径に対応する外径を有し該開口部に嵌合して支持する支持部が形成された切削ブレードの装着機構に装着される切削ブレードであって、
該切削ブレードケースの固定部は、該支持部と同径の外径を有し、該貫通口は該ボス部の通過を許容して係合する請求項1に記載された切削ブレードケース。 - 該外周側面支持部は、該固定フランジの外径よりも大きく切削ブレードの外径よりも小さい内径の切削ブレード露出部を有し、切削ブレードを該固定部から該支持部に移動させる際に、切削ブレードの外周側面から離脱可能に構成された請求項2に記載された切削ブレードケース。
- 切削ブレードは、基台を有しないハブレスブレードである請求項1から3のいずれかに記載された切削ブレードケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021170240A JP2023060574A (ja) | 2021-10-18 | 2021-10-18 | 切削ブレードケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021170240A JP2023060574A (ja) | 2021-10-18 | 2021-10-18 | 切削ブレードケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023060574A true JP2023060574A (ja) | 2023-04-28 |
Family
ID=86098316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021170240A Pending JP2023060574A (ja) | 2021-10-18 | 2021-10-18 | 切削ブレードケース |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023060574A (ja) |
-
2021
- 2021-10-18 JP JP2021170240A patent/JP2023060574A/ja active Pending
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