JP2023058339A - ドアミラー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行時のミラー振動抑制と車室内からの視認性の向上とを良好に両立することが可能なドアミラー構造を提供する。【解決手段】ドアミラー構造は、ドアミラー本体部11と、ドアミラー本体部11が先端部12bに固定されたミラーベース12と、ドアミラー本体部11およびミラーベース12をミラー使用位置と格納位置との間で移動させる駆動ユニット13とを備える。駆動ユニット13は、サイドドア1に配設されている。ドアミラー本体部11のハウジング15は、ミラー使用位置において、運転者の両目の中点Imとドアミラー本体部11の後面11cの車幅方向内側端部11aとを結ぶ第1仮想線L1と、前記中点Imとドアガラス前端部6aとを結ぶ第2仮想線L2との間の領域Rにドアミラー本体部11が位置しない形状を有する。【選択図】図13

Description

本発明は、ドアミラー構造に関する。
従来のドアミラー構造において、ドアミラーを使用可能な位置と格納位置との間で自動的に移動させるために、特許文献1に記載されているように、電動回動ユニットを備えたドアミラー構造が知られている。
このドアミラー構造は、ミラーを有するドアミラー本体部と、サイドドアから車幅方向に突出するミラーベースと、ドアミラー本体部に収容された電動回動ユニットとを備える。ミラーベースは、基端部および先端部を有する車幅方向に延びてドアミラーの腕部分を構成する部分である。ミラーベースの基端部がサイドドアに固定される一方、当該ミラーベースの先端部にはドアミラー本体部が上下方向に延びる回動軸を中心として回動可能に取り付けられている。
ドアミラー本体部は、その内部に収容された電動回動ユニットの回転駆動力により、ミラーベースの先端部で旋回することにより、ミラー使用位置と格納位置との間で移動することが可能である。ミラー使用位置は、ドアミラー本体部がミラーベースの先端部から車幅方向外側に突出して車室内からミラーを視認可能となる位置である。一方、格納位置は、ドアミラー本体部がサイドドアに略平行に沿って延びる位置である。
特開2020-179680号公報
上記のドアミラー構造では、ドアミラー本体部の内部に電動格納ユニットが収納されているため、ミラーベースの長さに比例して電動回動ユニット位置に生じる上下方向のモーメントが大きくなるため、車両走行時のミラーの振動が大きくなるという問題がある。
また、ドアミラー本体部に電動回動ユニットを収納しているので、ドアミラー本体部の前後幅(すなわち、車両前後方向の幅)が大きくなり、ドアミラー本体部によって車室内からの視認性を阻害することが懸念される。
一方、ドアミラーから電動回動ユニットを無くした場合には上記課題は解決するが、その場合、ドアミラー本体部を手動で格納しなければならず、利便性が低下する。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車両走行時のミラー振動抑制と車室内からの視認性の向上とを良好に両立することが可能な電動回動ユニットを備えたドアミラー構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のドアミラー構造は、車両のサイドドアにおけるドアミラー構造であって、前記車両の後方視界を得るためのミラーおよびミラーを保持するハウジングを有するドアミラー本体部と、前記ドアミラー本体部に固定された先端部と、当該先端部から離間した基端部とを有するミラーベースであって、当該基端部が、前記ドアミラー本体部および前記ミラーベースを、車室内から前記ミラーを視認可能なミラー使用位置と、前記ミラー使用位置より車幅方向内側に位置する格納位置との間で移動可能に前記サイドドアに取り付けられているミラーベースと、前記ドアミラー本体部および前記ミラーベースを前記ミラー使用位置と前記格納位置との間で移動させる駆動ユニットと、を備え、前記駆動ユニットは、前記サイドドアに配設され、前記ドアミラー本体部の前記ハウジングは、前記ミラー使用位置において、運転者の両目の中点と前記ドアミラー本体部の後面の車幅方向内側端部とを結ぶ第1仮想線と、前記中点とドアガラスの前端部とを結ぶ第2仮想線との間の領域に前記ドアミラー本体部が位置しない形状を有することを特徴とする。
かかる構成によれば、重量物である駆動ユニットがサイドドアに配設されているため、車両走行時の路面入力(すなわち、路面の凹凸に起因する主に上下方向の振動や外力)によりドアミラーに生じる上下方向のモーメントが低減され、ミラーの振動を抑制することが可能である。
さらに、駆動ユニットがサイドドアに配設されるため、駆動ユニットをドアミラー本体部に収容した従来のドアミラー構造と比較して、ドアミラー本体部の前後幅を縮小して小型化(あるいは薄型化)することが可能である。したがって、このドアミラー構造では、ドアミラーの自動格納機能を保持しながら、ドアミラー本体部のハウジングの形状を従来の駆動ユニットではドアミラー本体部が占めていた空間を縮小して視認性を向上した形状にすることが可能になる。すなわち、上記のように、ドアミラー本体部のハウジングは、ミラー使用位置において、運転者の両目の中点とドアミラー本体部の後面の車幅方向内側端部とを結ぶ第1仮想線と、前記中点とドアガラス前端部とを結ぶ第2仮想線との間の領域にドアミラー本体部が位置しない形状を有するようにして、視認性の向上が可能になる。これにより、運転者視でミラー内側端部とガラス前端部との間の領域へのドアミラー本体部の入り込みを抑制することが可能である。その結果、車室内からの視認性を向上することが可能になる。
また、上記の構成では、ミラーを有するドアミラー本体部、およびドアミラー本体部が先端部に固定されたミラーベースを備えたドアミラー構造において、駆動ユニットがドアミラー本体部とともにミラーベースもミラー使用位置から格納位置に移動させる。このため、ドアミラー本体部およびミラーベースに格納位置に移動した状態では、ドアミラー本体部およびミラーベースがサイドドア側面から車幅方向に突出する突出量を小さくできるので、車両幅寸法を最小化することが可能である。
上記のドアミラー構造において、前記駆動ユニットは、前記サイドドア内に配設されているのが好ましい。これにより、駆動ユニットをサイドドアの外側面によって車外の異物等から保護することが可能である。
上記のドアミラー構造において、前記ミラーベースの前記基端部に連結され、前記ドアミラー本体部および前記ミラーベースを前記ミラー使用位置および前記格納位置の間で旋回自在に支持する回動支軸をさらに備え、前記回動支軸は、前記基端部から前記サイドドア内に延び、前記駆動ユニットによって回動されるのが好ましい。
かかる構成によれば、ドアミラー本体部およびミラーベースを旋回自在に支持する回動支軸をさらに備えているので、サイドドア内の駆動ユニットによって回動支軸を回動することによって、ドアミラー本体部およびミラーベースを回動支軸を回転中心として旋回させながらミラー使用位置および格納位置の間で移動することが可能である。したがって、ドアミラー本体部およびミラーベースのミラー使用位置および格納位置の間での移動を簡単な構成で実現することが可能である。
上記のドアミラー構造において、前記駆動ユニットは、前記回動支軸の軸線上に配置されているのが好ましい。
かかる構成によれば、駆動ユニットが回動支軸の軸線上に配置されているので、駆動ユニットから回動支軸への動力伝達系の構成を簡単かつコンパクトな構成にすることが可能になる。これにより、限られたサイドドア内のスペースで駆動ユニットの設置が可能になる。
上記のドアミラー構造において、前記サイドドアの外側面を構成するドアパネルには、前記回動支軸が通る貫通孔が形成され、前記貫通孔と前記回動支軸との隙間を車外側から覆うカバー部材をさらに備えるのが好ましい。
かかる構成によれば、カバー部材がドアパネルの貫通孔と回動支軸との隙間を車外側から覆うので、車両の見栄えが向上するとともに、当該隙間を通してのドアパネル内への水の浸入を防ぐことが可能になる。
上記のドアミラー構造において、前記駆動ユニットは、前記サイドドア内に設けられた、当該サイドドアの骨格を構成する骨格部材に固定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、駆動ユニットがサイドドアの骨格を構成する骨格部材に固定されているので、駆動ユニットの支持剛性が向上する。
上記のドアミラー構造において、前記骨格部材は、前記サイドドアのウインド下端縁のベルトラインに沿って車両前後方向に延びるベルトラインレインであるのが好ましい。
かかる構成によれば、従来のドア構造に一般的に用いられるベルトラインレインに駆動ユニットを固定することにより、上記ドアミラー構造を従来のドア構造に広く採用すること可能になる。
上記のドアミラー構造において、前記サイドドアは、前記ミラーより車両前方側にドア開口端部を有するドア開口部を有し、前記ハウジングは、運転者視で、前記ミラーにおける車幅方向内側端部と前記ドア開口端部との間の領域における前記ハウジングが占める面積の割合が10%以下になる形状であるのが好ましい。
かかる構成によれば、ミラーの車幅方向内側端部と前記ミラーより車両前方側のドア開口端部との間の領域におけるハウジングが占める面積の割合が10%以下に低減することができる。その結果、車室内からの視認性をさらに向上することが可能になる。
上記のドアミラー構造において、前記ハウジングは、平面視において、前記ドアミラー本体部の後面と前記サイドドア側を向く内側面とのなす角が鋭角になる形状を有するのが好ましい。
かかる構成によれば、ドアミラー本体部の内側面が車室内からの視界を遮らなくなるので、車室内からの視認性を確実に向上させることが可能になる。
上記のドアミラー構造において、前記ドアミラー本体部は、前記ミラー使用位置にある状態において、平面視において、当該ドアミラー本体部の前後方向の厚さが当該ドアミラー本体部における車幅方向中間位置から車幅方向内側端部に向かうにつれて小さくなるように構成されているのが好ましい。
かかる構成では、ドアミラー本体部が、ミラー使用位置にある状態において、当該ドアミラー本体部の前後方向の厚さが車幅方向中間位置から車幅方向内側端部に向かうにつれて小さくなることにより、ドアミラー本体部の内側面が車室内からの視界を遮らなくなる。その結果、車室内からの視認性を最大限確保して視認性をさらに向上することが可能になる。
本発明のドアミラー構造によれば、車両走行時のミラー振動抑制と車室内からの視認性の向上とを良好に両立することができる。
本発明の実施形態に係るドアミラー構造が適用されたドアミラーを有するサイドドアの全体構成を示す斜視図である。 図1のドアミラーを車室内から見た図である。 図1のドアミラーがミラー使用位置にある状態を示す平面図である。 図1のドアミラーが格納位置にある状態を示す平面図である。 図1のドアミラーがミラー使用位置にある状態を車両前方から見た図である。 図1のドアミラーが格納位置にある状態を車両前方から見た図である。 図1のサイドドアにおいてドアアウタを取り除いてサイドドア内部のベルトラインレインが露出した状態の図である。 図7のベルトラインレインにドアミラーおよび電動回動ユニットが固定されている状態を示す拡大図である。 図8のX-X線断面図にカバー部材を追加した図である。 図8のX-X線断面図である。 図8のXI-XI線断面図である。 図8のXII-XII線断面図にカバー部材を追加した図である。 本発明の実施形態として、運転席に近い側のドアミラーがミラー使用位置にある状態において、運転者の両目の中点とドアミラー本体部の後面の車幅方向内側端部とを結ぶ第1仮想線と、前記中点とドアガラスの前端部とを結ぶ第2仮想線との間の領域にドアミラー本体部が位置しない状態を示す説明図である。 本発明の実施形態として、運転席に遠い側のドアミラーがミラー使用位置にある状態において、ミラー使用位置にある運転席に遠いドアミラーにおいて、運転者の両目の中点とドアミラー本体部の後面の車幅方向内側端部とを結ぶ第1仮想線と、前記中点とドアガラスの前端部とを結ぶ第2仮想線との間の領域にドアミラー本体部が位置しない状態を示す説明図である。 (a)は本発明の実施形態として、運転者視で、ミラーにおける車幅方向内側端部と前記ミラーより車両前方側のドア開口端部との間の領域においてドアミラー本体部のケーシングが占める割合を示す説明図、(b)は(a)の領域を簡略化して示した図である。 (a)は本発明の比較例として、電動回動ユニットを収納することにより前後幅が大きいドアミラー本体部について、運転者視で、ミラーにおける車幅方向内側端部と前記ミラーより車両前方側のドア開口端部との間の領域においてドアミラー本体部のケーシングが占める割合を示す説明図、(b)は(a)の領域を簡略化して示した図である。 図3のミラー使用位置にあるドアミラーにおいて、ドアミラー本体部のハウジングの内側端部が鋭角な形状を有するとともに、ドアミラー本体部の内側面がミラーの表面に直交する仮想線に対して車外側に傾斜している状態を示す説明図である。 図17のミラー使用位置にあるドアミラーにおいて、ドアミラー本体部の内側面が車室内から見えないので、車室内からの視認性が向上している状態を示す説明図である。 本発明の比較例として、従来のドアミラーでは、電動回動ユニットを収納したドアミラー本体部の前後幅が大きいので、ドアミラー本体部の内側面が車室内から見えることにより、車室内からの視認性を阻害している状態を示す図である
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
図1~2には、本発明のドアミラー構造が適用される車両のサイドドア1が示されている。このサイドドア1では、ドアミラー2がドアパネル3の上端3aのベルトラインBL付近で、かつ、Aピラー4の車両後方側に配置されている。Aピラー4とベルトラインBLに囲まれたドア開口部5には、ドアガラス6が配置されている。
本実施形態に係る車両のサイドドア1におけるドアミラー構造は、図1~7に示されるように、電動で収納可能なドアミラー2がサイドドア1に取り付けられた構造である。具体的には、ドアミラー構造は、主要部として、ドアミラー2を構成するドアミラー本体部11およびミラーベース12と、ドアミラー本体部11およびミラーベース12の移動用の駆動ユニットとしての電動回動ユニット13とを備えている。電動回動ユニット13は、サイドドア1内に配設されている。
さらに、本実施形態のドアミラー構造は、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を旋回自在に支持する回動支軸24(図11~12参照)と、サイドドア1内部の骨格部材であるベルトラインレイン21と、ベルトラインレイン21に電動回動ユニット13を固定する支持部材22と、サイドドア1の車外側に設けられたカバー部材27とをさらに備える。
以下、ドアミラー構造の各構成要素について順次説明する。
ドアミラー本体部11は、図2に示されるように、車両の後方視界を得るためのミラー14と、ハウジング15とを有する。ミラー14は、光を反射する光学的なミラーであり、ハウジング15の後方側の面(具体的には、図3のミラー使用位置P1の状態で後方側を向く面、すなわち、後述の図13~14のドアミラー本体部11の後面11c)に保持されている。また、ドアミラー本体部11のハウジング15の内部には、ミラー14の上下方向Zおよび車幅方向Yの角度調整のための鏡面調整ユニットまたはミラー14の霜取りユニットなどの内部機器37(図12参照)が収納されている。
ミラーベース12は、ドアミラー2の腕部を構成する部分であり、図3~6に示されるように、ドアミラー本体部11に固定された先端部12bと、当該先端部12bから離間した基端部12aとを有する。
さらに詳細に言えば、ドアミラー本体部11は、ミラー14とミラーベース12とが略平行に延びるように、ミラーベース12の先端部12bに固定されている。
ミラーベース12の基端部12aは、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を、車室内からミラー14を視認可能なミラー使用位置P1と、ミラー使用位置P1より車幅方向Yの内側に位置する格納位置P2との間で移動可能にサイドドア1に取り付けられている。
本実施形態では、図9~12に示される回動支軸24がミラーベース12の基端部12aに連結され、当該回動支軸24によって、ドアミラー本体部11およびミラーベース12をミラー使用位置P1(図3および図5参照)および格納位置P2(図4および図6参照)の間で旋回自在に支持する。
回動支軸24は、基端部12aからサイドドア1内に延び、電動回動ユニット13によって回動される。
具体的には、図9~12に示されるように、サイドドア1の外側面を構成するドアパネル3(アウタパネル)には、貫通孔26が形成されている。回動支軸24は、ドアパネル3の貫通孔26を通して、サイドドア1内の空間部20に配設された電動回動ユニット13の後述の出力軸35(図12参照)に同軸状に連結されている。
電動回動ユニット13は、ドアミラー本体部11およびミラーベース12をミラー使用位置P1と格納位置P2との間で移動させる構成を有する。具体的には、電動回動ユニット13は、図12に示されるように、ケーシング31と、モータ32と、モータ32の発生トルクを減速する減速機33と、トルクリミッタ34と、回転駆動力を出力する出力軸35とを備える。ケーシング31には、上記のモータ32、減速機33、トルクリミッタ34、および出力軸35が収納されている。また、ケーシング31には、回動支軸24および当該回動支軸24を回転自在に支持する軸受36も収納されている。したがって、電動回動ユニット13の主要な構成要素であるモータ32、減速機33、トルクリミッタ34、および出力軸35は、回動支軸24の軸線上に配置されている。出力軸35は、当該回動支軸24と一体に回転可能に連結している。
なお、モータ31作動時において回動支軸24に過度のトルクが生じた場合には、トルクリミッタ34がトルクの伝達を遮断してモータ32への負荷を抑えることが可能である。
軸受36としては、回動支軸24を少ない回転抵抗で支持するボールベアリングやローラベアリングが好ましい。
電動回動ユニット13は、ベルトラインレイン21に支持部材22によって固定されている。
ベルトラインレイン21は、サイドドア1内に設けられ、当該サイドドア1の骨格を構成する骨格部材である。ベルトラインレイン21は、図7に示されるように、サイドドア1のウインド下端縁(すなわち、ドアガラス6が配置されたドア開口部5の下端縁)のベルトラインBLに沿って車両前後方向Xに延びるように、サイドドア1内部のドアインナ7(図7および図12参照)に固定されている。本実施形態のベルトラインレイン21は、アルミニウム製の押出し材で構成されている。
支持部材22は、具体的には、図8~12に示されるように、半円筒形状の保持部22aと、保持部22aの車両前後方向Xの両側に設けられた一対の固定部22bとを有する。保持部22aは、電動回動ユニット13および回動支軸24が収納されたケーシング31を保持する。一対の固定部22bは、ボルト28によってベルトラインレイン21に締結されている。
また、本実施形態では、図9~12に示されるように、ハーネス25がサイドドア1内の空間部20からドアミラー本体部11まで延びて、当該ドアミラー本体部11内部の内部機器37(鏡面調整ユニットなど)に電気的に接続されている。
具体的には、図11~12に示されるように、ベルトラインレイン21は、支持部材22の保持部22aと対向する位置において、第1開口21aが形成されている。また、電動回動ユニット13のケーシング31には、上記の第1開口21aに対向する位置に第2開口31aが形成されている。さらに、本実施形態の回動支軸24は、中空筒状であり、その周面のうち上記の第2開口31aに対向する位置に第3開口24aが形成されている。したがって、ハーネス25は、サイドドア1の内部からベルトラインレイン21の第1開口21a、ケーシング31の第2開口31a、および回動支軸24の第3開口24aを通って、回動支軸24内部に延びている(図11のハーネス25が回動支軸24内部を通って上に延びている部分25a参照)。さらに、ハーネス25は、回動支軸24およびミラーベース12の内部を通って、ドアミラー本体部11内部の内部機器37まで延びて、当該内部機器37に電気的に接続されている。
なお、本実施形態のドアミラー構造では、支持部材22の保持部22aが半円筒形状をしているので、ハーネス25が上記のように配索された状態であっても、ハーネス25が当該保持部22aに干渉することなく、ケーシング31を上から支持部材の保持部22aに差し込むことが可能である。
カバー部材27は、貫通孔26と回動支軸24との隙間を車外側から覆うように構成されている。具体的には、図9~12に示されるように、回動支軸24が収納された電動回動ユニット13のケーシング31および当該ケーシング31を覆う支持部材22の保持部22aは、ドアパネル3の貫通孔26を通して車外側に露出している。カバー部材27は、ミラーベース12の基端部12aの下側において、車外側から回動支軸24を収容しているケーシング31および保持部22aを外側から覆うとともに貫通孔26と保持部22aとの隙間を覆っている。
本実施形態のドアミラー構造では、車室内からの視認性の向上のために、図13~14に示されるように、運転席に近い側のドアミラー2(図13参照)および運転席に遠い側のドアミラー2(図14参照)のいずれにおいても、ドアミラー本体部11のハウジング15は、ミラー使用位置P1において、運転者の両目の中点Imとドアミラー本体部11の後面11cの車幅方向Yにおける内側端部11a(すなわち、車軸方向内側Y1の端部)とを結ぶ第1仮想線L1と、前記中点Imとドアガラス6の前端部6aとを結ぶ第2仮想線L2との間の領域Rにドアミラー本体部11が位置しない形状を有する。これにより、当該領域Rへのドアミラー本体部11の入り込みを抑制し、視認性を向上している。なお、両目の中点Imとは、運転者の左目Ilと右目Irとの間における中間点を言う。
すなわち、図13~14に示される領域Rは、運転者の左目Ilおよび右目Irの両方の目で見ることが可能な領域であり、この領域Rにドアミラー本体部11のハウジング15が入り込まないようにハウジング15の形状にすれば視認性を向上することが可能である。
なお、上記のケーシング15と比較して図13~14の二点鎖線で示される従来のドアミラー本体部51では、電動回動ユニットを収容したハウジング55は前後幅が大きくなるので、上記の領域Rにハウジング55が入り込むので視認性向上を阻害する要因になっていることが分かる。
つぎに、視認性向上を実現する具体的なドアミラー本体部11およびハウジング15のさらに好ましい構成について、図15~19を参照しながらさらに詳細に説明する。
図15(a)~(b)に示されるように、本実施形態では、サイドドア1がミラー14より車両前方側X2にドア開口端部5aを有するドア開口部5を有する構成において、ドアミラー本体部11のハウジング15は、運転者視で、ミラー14における車幅方向Yにおける内側端部14c(すなわち、車幅方向内側の端部)とミラー14より車両前方側X2のドア開口端部5aとの間の領域S11におけるハウジング15の領域S12が占める面積の割合が10%以下になる形状である。
ここで、領域S11は、ミラー14の車幅方向Yにおける内側端部14cと、ドア開口端部5aと、ベルトラインBLと、ミラー14の下端14aから下方Z2に延ばした線LZ1と、ミラー14の上端14bから車両前方X2に延ばした線LX1とで囲まれた領域である。ハウジング15の領域S12は、運転者視で、ミラー14の車幅方向Yにおける内側端部14cよりも車両前方側X2に見えるハウジング15の部分の領域である。
本実施形態では、ドアミラー本体部11の内部に電動回動ユニット13を収容していないので、ドアミラー本体部11の前後幅が小さくなり、上記の領域S11における領域S12が占める面積の割合を10%以下(例えば図15(b)では7%程度)にまで下げることが可能である。これにより、ドアミラー本体部11の領域S11への入り込みを抑制し、視認性を向上している。
一方、上記の図15(a)~(b)のケーシング15と比較して図16(a)~(b)に示される従来のドアミラー本体部51では、ハウジング55が電動回動ユニットを収容しているので、ハウジング55は前後幅が大きくなる。したがって、図16(a)~(b)に示されるように、従来のハウジング55は、運転者視で、ミラー54における車幅方向Yにおける内側端部54cとミラー54より車両前方側X2のドア開口端部5aとの間の領域S21におけるハウジング55の領域S22が占める面積の割合が10%よりもはるかに大きくなる(例えば図16(b)では67%程度になる)形状になる。なお、領域S21は、ミラー54の車幅方向内側端部54cと、ドア開口端部5aと、ベルトラインBLと、ミラー54の下端54aから下方Z2に延ばした線LZ2と、ミラー54の上端54bから車両前方X2に延ばした線LX2とで囲まれた領域である。この図16に示される比較例では、上記の領域S21における領域S22が占める面積の割合を10%よりも大きいので、ドアミラー本体部51の領域S21への入り込む量が大きいため、視認性を阻害していることが分かる。
また、本実施形態のドアミラー本体部11は、車室内からの視認性のさらなる向上のために、図17に示されるように、ドアミラー本体部11のハウジング15は、平面視において、ドアミラー本体部11の後面11cとサイドドア1側を向く内側面11bとのなす角θが鋭角になる形状を有する。
言い換えれば、本実施形態のドアミラー本体部11は、ミラー使用位置P1にある状態において、平面視において、当該ドアミラー本体部11におけるサイドドア1側を向く内側面11bがミラー14の表面に直交して当該ドアミラー本体部11におけるサイドドア1側の内側端部11aを通る仮想線L1に対して車外側に傾斜(すなわち、サイドドア1から離れる方向に傾斜)するように構成されている。すなわち、ドアミラー本体部11の内側面11bは、仮想線L1に対してドアミラー本体部11の内側端部11aを起点として、車外側に傾斜して延びる線L2に沿って延びている。
さらに言い換えれば、ドアミラー本体部11は、ミラー使用位置P1にある状態において、平面視において、当該ドアミラー本体部11の前後方向Xの厚さが当該ドアミラー本体部11における車幅方向Yの中間位置から車幅方向Yにおいてサイドドア1側の内側端部11aに向かうにつれて小さくなる(テーパ状になる)ように構成されている。
このような図17に示されるドアミラー本体部11の形状にすることにより、図18に示されるように、ドアミラー本体部11の内側面11bが車室内からの視界を遮らなくなる。これにより、ドアミラー本体部11前方の空間S1、すなわち、ドアミラー本体部11の内側端部11a、Aピラー4、およびベルトラインBLとで囲まれた空間S1における視界を広く確保することが可能になり、視認性が向上する。
一方、本発明の比較例として、図19に示されるドアミラー50のように、ドアミラー本体部51に電動回動ユニット(図示せず)が収納された構造では、ドアミラー本体部51の前後幅が大きくなるので、前後幅の増大に伴い、ドアミラー本体部51の内側面51bが車室内からの視界に見えるようになる。このため、ドアミラー本体部51前方の空間S2、すなわち、ドアミラー本体部51の内側端部51a、Aピラー4、およびベルトラインBLとで囲まれた空間S2における視界が狭くなるので、視認性が低下していることが分かる。
(本実施形態の特徴)
(1)
本実施形態のドアミラー構造では、車両のサイドドア1におけるドアミラー構造は、車両の後方視界を得るためのミラー14を有するドアミラー本体部11と、ドアミラー本体部11に固定された先端部12bと、当該先端部12bから離間した基端部12aとを有するミラーベース12であって、当該基端部12aが、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を、車室内からミラー14を視認可能なミラー使用位置P1と、ミラー使用位置P1より車幅方向Yの内側に位置する格納位置P2との間で移動可能にサイドドア1に取り付けられているミラーベース12と、ドアミラー本体部11およびミラーベース12をミラー使用位置P1と格納位置P2との間で移動させる駆動ユニットである電動回動ユニット13とを備える。電動回動ユニット13は、図7~10および図12に示されるように、サイドドア1内の空間部20に配設されている。
さらに、図13~14に示されるように、運転席に近い側のドアミラー2(図13参照)および運転席に遠い側のドアミラー2(図14参照)のいずれにおいても、ドアミラー本体部11のハウジング15は、ミラー使用位置P1において、運転者の両目の中点Imとドアミラー本体部11の後面11cの車幅方向Yにおける内側端部11aとを結ぶ第1仮想線L1と、前記中点Imとドアガラス6の前端部とを結ぶ第2仮想線L2との間の領域Rにドアミラー本体部11が位置しない形状を有する。
かかる構成によれば、重量物である電動回動ユニット13がサイドドア1内に配設されているため、車両走行時の路面入力(すなわち、路面の凹凸に起因する主に上下方向Zの振動や外力)によりドアミラー2に生じる上下方向Zのモーメントが低減され、ミラー14の振動を抑制することが可能になる。
さらに、電動回動ユニット13がサイドドア1に配設されるため、電動回動ユニット13をドアミラー本体部11に収容した従来のドアミラー構造と比較して、ドアミラー本体部11の前後幅を縮小して小型化(あるいは薄型化)することが可能である。したがって、このドアミラー構造では、ドアミラー2の自動格納機能を保持しながら、ドアミラー本体部11のハウジング15の形状を従来の電動回動ユニット13ではドアミラー本体部11が占めていた空間を縮小して視認性を向上した形状にすることが可能になる。すなわち、上記のように、ドアミラー本体部11のハウジング15は、ミラー使用位置P1において、運転者の両目の中点Imとドアミラー本体部11の後面11cの車幅方向Yにおける内側端部11aとを結ぶ第1仮想線L1と、前記中点Imとドアガラス6の前端部とを結ぶ第2仮想線L2との間の領域Rにドアミラー本体部11が位置しない形状を有するようにして、視認性を向上することが可能になる。これにより、運転者視でミラー14の内側端部14cとドアガラス前端部6aとの間の領域Rへのドアミラー本体部11の入り込みを抑制することが可能である。その結果、車室内からの視認性を向上することが可能になる。
また、上記の構成では、ミラー14を有するドアミラー本体部11、およびドアミラー本体部11が先端部12bに固定されたミラーベース12を備えたドアミラー構造において、電動回動ユニット13がドアミラー本体部11とともにミラーベース12もミラー使用位置P1から格納位置P2に移動させる。このため、ドアミラー本体部11およびミラーベース12に格納位置P2に移動した状態では、ドアミラー本体部11およびミラーベース12がサイドドア1側面から車幅方向Yに突出する突出量を小さくできるので、車両幅寸法を最小化することが可能である。
(2)
本実施形態のドアミラー構造では、電動回動ユニット13は、サイドドア1内に配設されているので、電動回動ユニット13をサイドドア1の外側面を構成するドアパネル3によって車外の異物等から保護することが可能である。なお、電動回動ユニット13は、サイドドア1の外部に配設してもよいが、その場合、電動回動ユニット13を保護する大型のカバー部材などが必要となる。
(3)
本実施形態のドアミラー構造は、ミラーベース12の基端部12aに連結され、ドアミラー本体部11およびミラーベース12をミラー使用位置P1および格納位置P2の間で旋回自在に支持する回動支軸24をさらに備える。回動支軸24は、基端部12aからサイドドア1内に延び、電動回動ユニット13によって回動される。
かかる構成によれば、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を旋回自在に支持する回動支軸24をさらに備えているので、サイドドア1内の電動回動ユニット13によって回動支軸24を回動することによって、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を回動支軸24を回転中心として旋回させながらミラー使用位置P1および格納位置P2の間で移動することが可能である。したがって、ドアミラー本体部11およびミラーベース12のミラー使用位置P1および格納位置P2の間での移動を簡単な構成で実現することが可能である。
(4)
本実施形態のドアミラー構造では、電動回動ユニット13(具体的には、主要な構成要素であるモータ32、減速機33、トルクリミッタ34、および出力軸35)は、回動支軸24の軸線上に配置されている。
かかる構成によれば、電動回動ユニット13が回動支軸24の軸線上に配置されているので、電動回動ユニット13から回動支軸24への動力伝達系の構成を簡単かつコンパクトな構成にすることが可能になる。これにより、限られたサイドドア1内のスペースで電動回動ユニット13の設置が可能になる。
(5)
本実施形態のドアミラー構造では、サイドドア1の外側面を構成するドアパネル3には、回動支軸24が通る貫通孔26が形成されている。ドアミラー構造は、貫通孔26と回動支軸24との隙間を車外側から覆うカバー部材27をさらに備える。
かかる構成によれば、カバー部材27がドアパネル3の貫通孔26と回動支軸24との隙間を車外側から覆うので、車両の見栄えが向上するとともに、当該隙間を通してのドアパネル3内への水の浸入を防ぐことが可能になる。
(6)
本実施形態のドアミラー構造では、電動回動ユニット13は、サイドドア1内に設けられた、当該サイドドア1の骨格を構成する骨格部材であるベルトラインレイン21に固定されている。
かかる構成によれば、電動回動ユニット13がサイドドア1の骨格を構成する骨格部材としてのベルトラインレイン21に固定されているので、電動回動ユニット13の支持剛性が向上する。
(7)
本実施形態のドアミラー構造では、骨格部材として、サイドドア1のウインド下端縁のベルトラインBLに沿って車両前後方向Xに延びるベルトラインレイン21が採用されている。
かかる構成によれば、従来のドア構造に一般的に用いられるベルトラインレイン21に電動回動ユニット13を固定することにより、上記ドアミラー構造を従来のドア構造に広く採用すること可能になる。
(8)
本実施形態のドアミラー構造では、ベルトラインレイン21は、アルミニウム製の押出し材で構成されている。
かかる構成によれば、ベルトラインレイン21がアルミニウム製の押出し材で構成されているので、電動回動ユニット13の支持剛性の確保ならびに車両の軽量化との両立を達成することが可能である。
(9)
本実施形態のドアミラー構造では、図15(a)~(b)に示されるように、サイドドア1は、ミラー14より車両前方側X2にドア開口端部5aを有するドア開口部5を有する。ドアミラー本体部11のハウジング15は、運転者視で、ミラー14における車幅方向Yにおける内側端部11aとドア開口端部5aとの間の領域S11におけるハウジング15の領域S12が占める面積の割合が10%以下になる形状である。
かかる構成によれば、ミラー14の車幅方向Yにおける内側端部11aとミラー14より車両前方側X2のドア開口端部5aとの間の領域S11におけるハウジング15の領域S12が占める面積の割合が10%以下に低減することができる。その結果、車室内からの視認性をさらに向上することが可能になる。
(10)
本実施形態のドアミラー構造では、図17に示されるように、ドアミラー本体部11のハウジング15は、平面視において、ドアミラー本体部11の後面11ccとサイドドア1側を向く内側面11bとのなす角θが鋭角になる形状を有する。
かかる構成によれば、ドアミラー本体部11の内側面11bが車室内からの視界を遮らなくなるので、車室内からの視認性を確実に向上させることが可能になる。
(11)
本実施形態のドアミラー構造では、図17に示されるように、ドアミラー本体部11は、ミラー使用位置P1にある状態において、平面視において、当該ドアミラー本体部11の前後方向Xの厚さが当該ドアミラー本体部11における車幅方向Yの中間位置から車幅方向Yにおけるサイドドア1側の内側端部11aに向かうにつれて小さくなるように構成されている。
かかる構成では、ドアミラー本体部11が、ミラー使用位置P1にある状態において、当該ドアミラー本体部11の前後方向Xの厚さが車幅方向Yの中間位置から車幅方向Yの内側端部11aに向かうにつれて小さくなることにより、ドアミラー本体部11の内側面11bが車室内からの視界を遮らなくなる。その結果、車室内からの視認性を最大限確保して視認性をさらに向上することが可能になる。
(12)
本実施形態のドアミラー構造では、図13に示されるように、ドアミラー本体部11は、ミラー使用位置P1にある状態において、平面視において、当該ドアミラー本体部11におけるサイドドア1側を向く内側面11bがミラー14の表面に直交して当該ドアミラー本体部11の内側端部11aを通る仮想線L1に対して車外側に傾斜するように構成されている。
かかる構成では、ドアミラー本体部11が、ミラー使用位置P1にある状態において、当該ドアミラー本体部11の内側面11bがミラーの表面に直交する仮想線L1に対して車外側に傾斜するように構成されていることにより、ドアミラー本体部11の内側面11bが車室内からの視界を遮らなくなる。その結果、車室内からの視認性を最大限確保して視認性をさらに向上させることが可能になる。
(変形例)
(A)
本発明の駆動ユニットは、ドアミラー本体部11およびミラーベース12をミラー使用位置P1と格納位置P2との間を移動させることが可能であればよく、上記の電動回動ユニットだけでなく他の駆動ユニットであってもよい。例えば、本発明の駆動ユニットとして、油圧や空気圧など他の駆動力で駆動するユニットであってもよい。
(B)
また、上記実施形態では、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を回動支軸24を回転中心として旋回することにより、ミラー使用位置P1と格納位置P2との間を移動させているが、旋回以外の他の移動、例えば、ドアミラー本体部11およびミラーベース12を旋回と直線移動とを組み合わせた複合的な移動などで上記のミラー使用位置P1と格納位置P2との間の移動を達成してもよい。
(C)
本発明におけるミラーには、車両の後方視界を得るための手段であれば種々の手段が含まれる。例えば、上記実施形態のように、車両後方からの光を反射することにより後方視界を得る光学的なミラー14の他に、ドアミラー本体部11にテレビカメラを備え、当該テレビカメラによって後方視界を得ることが可能ないわゆるデジタルミラーも、本発明のミラーの概念に含まれる。
1 サイドドア
2 ドアミラー
3 ドアパネル
6 ドアガラス
6a 前端部
11 ドアミラー本体部
11a 内側端部
11b 内側面
12 ミラーベース
12a 基端部
12b 先端部
13 電動回動ユニット(駆動ユニット)
14 ミラー
14c 内側端部
15 ハウジング
21 ベルトラインレイン(骨格部材)
22 支持部材
24 回動支軸
26 貫通孔
27 カバー部材
31 ケーシング
32 モータ
33 減速機
34 トルクリミッタ
35 出力軸
36 軸受
BL ベルトライン
Im 両目の中点
L1 第1仮想線
L2 第2仮想線
P1 ミラー使用位置
P2 格納位置
R 領域

Claims (10)

  1. 車両のサイドドアにおけるドアミラー構造であって、
    前記車両の後方視界を得るためのミラーおよびミラーを保持するハウジングを有するドアミラー本体部と、
    前記ドアミラー本体部に固定された先端部と、当該先端部から離間した基端部とを有するミラーベースであって、当該基端部が、前記ドアミラー本体部および前記ミラーベースを、車室内から前記ミラーを視認可能なミラー使用位置と、前記ミラー使用位置より車幅方向内側に位置する格納位置との間で移動可能に前記サイドドアに取り付けられているミラーベースと、
    前記ドアミラー本体部および前記ミラーベースを前記ミラー使用位置と前記格納位置との間で移動させる駆動ユニットと、
    を備え、
    前記駆動ユニットは、前記サイドドアに配設され、
    前記ドアミラー本体部の前記ハウジングは、前記ミラー使用位置において、運転者の両目の中点と前記ドアミラー本体部の後面の車幅方向内側端部とを結ぶ第1仮想線と、前記中点とドアガラスの前端部とを結ぶ第2仮想線との間の領域に前記ドアミラー本体部が位置しない形状を有する、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  2. 請求項1に記載のドアミラー構造において、
    前記駆動ユニットは、前記サイドドア内に配設されている
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  3. 請求項1に記載のドアミラー構造において、
    前記ミラーベースの前記基端部に連結され、前記ドアミラー本体部および前記ミラーベースを前記ミラー使用位置および前記格納位置の間で旋回自在に支持する回動支軸をさらに備え、
    前記回動支軸は、前記基端部から前記サイドドア内に延び、前記駆動ユニットによって回動される、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  4. 請求項3に記載のドアミラー構造において、
    前記駆動ユニットは、前記回動支軸の軸線上に配置されている、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  5. 請求項3または4に記載のドアミラー構造において、
    前記サイドドアの外側面を構成するドアパネルには、前記回動支軸が通る貫通孔が形成され、
    前記貫通孔と前記回動支軸との隙間を車外側から覆うカバー部材をさらに備える、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のドアミラー構造において、
    前記駆動ユニットは、前記サイドドア内に設けられた、当該サイドドアの骨格を構成する骨格部材に固定されている、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  7. 請求項6に記載のドアミラー構造において、
    前記骨格部材は、前記サイドドアのウインド下端縁のベルトラインに沿って車両前後方向に延びるベルトラインレインである、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のドアミラー構造において、
    前記サイドドアは、前記ミラーより車両前方側にドア開口端部を有するドア開口部を有し、
    前記ハウジングは、運転者視で、前記ミラーにおける車幅方向内側端部と前記ドア開口端部との間の領域における前記ハウジングが占める面積の割合が10%以下になる形状である、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載のドアミラー構造において、
    前記ハウジングは、平面視において、前記ドアミラー本体部の後面と前記サイドドア側を向く内側面とのなす角が鋭角になる形状を有する、
    ことを特徴とするドアミラー構造。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載のドアミラー構造において、
    前記ドアミラー本体部は、前記ミラー使用位置にある状態において、平面視において、当該ドアミラー本体部の前後方向の厚さが当該ドアミラー本体部における車幅方向中間位置から車幅方向内側端部に向かうにつれて小さくなるように構成されている、
    を特徴とするドアミラー構造。
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