JPH10236231A - 電動格納式ドアミラー装置 - Google Patents

電動格納式ドアミラー装置

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JPH10236231A
JPH10236231A JP9081819A JP8181997A JPH10236231A JP H10236231 A JPH10236231 A JP H10236231A JP 9081819 A JP9081819 A JP 9081819A JP 8181997 A JP8181997 A JP 8181997A JP H10236231 A JPH10236231 A JP H10236231A
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JP
Japan
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movable arm
mirror
pivot shaft
motor
worm wheel
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JP9081819A
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Setsuo Kuroki
節男 黒木
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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の電動格納式ドアミラー装置の後写機能や
格納機能に前写機能を付加し、広い視角と車周りの状況
の確実な把握を可能にする。 【構成】電動格納式ドアミラー装置において、複数の枢
支軸と回転体を連結する可動腕を設け、可動腕先端部に
立設した第一枢支軸を中心に第一ミラーボデーを前写位
置と後写位置に回動するようにすると共に、取付ベース
の両ボスに挿通した可動腕基端部の上面に立設した第二
枢支軸と下面に立設した第三枢支軸を中心に、可動腕と
第一ミラーボデーを復帰位置と格納位置に回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミラーエレメントとミ
ラー駆動ユニット等が配置されたミラーボデーがモータ
の駆動力によって格納位置と復帰位置との間で回動され
る電動格納式ドアミラー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車にあっては、アウトサイド
ミラーとしてドアミラーが標準装備化されている。これ
らのドアミラーは従来のフェンダミラーに比して長大化
した平面鏡がドライバーの視点と近い位置に配置される
ため車側後方の確認に優れているが、ミラーボデーの先
端が車体の最大幅よりも大きく外方へ突出した状態で取
付けられていることにより、自動車の輸送時や車庫入れ
の際にスペースを大きく必要とするため、最近のドアミ
ラーにあっては、必要に応じてミラーボデーを倒し、自
動車の最大幅よりも内側へ格納配置させるような手段が
施されている。この格納構造においても手動操作で行う
ものと自動操作で行う構造とがあるが、手動操作にあっ
ては、その都度自動車から降りて操作する必要があり雨
天時などには苦痛となる。このため、駆動源として電動
モータを使用し、車内からの遠隔操作で、ミラーボデー
の復帰・格納ができるようにした電動格納式ドアミラー
装置が用いられている。この種の電動格納式ドアミラー
装置としては、ドアに取り付けられた取付ベースに固定
された枢支軸にミラーボデーを回動可能に取り付ける。
従って、ミラーボデーは、ドアに対して略直角に突出す
る復帰位置(運行中に使用する位置)から、固定された
枢支軸の周りを回動してドア側部と略平行するように格
納位置に折り畳まれ格納される。ミラーボデーとドアと
の間には位置決め機構が配設され、復帰位置でミラーボ
デーがドアに固定されるようにしている。更に、ミラー
ボデーに固定された回転体に内蔵するモータと減速歯車
群を、取付ベースに固定された枢支軸に連結し、該モー
タの動作によりミラーボデーを取付ベースに固定された
枢支軸の周りに公転させ、格納位置にあるミラーボデー
を復帰位置に自動的に回動させることができる。取付ベ
ースに固定された枢支軸とミラーボデーとの間には、枢
支軸周りに関するミラーボデー位置検出用スイッチ機構
が配置されている。このスイッチ機構によりミラーボデ
ーが格納位置から復帰位置に移動したことを検知する
と、モータを自動的に停止させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
電動格納式ドアミラー装置は、ドライバーがルームミラ
ーやドアミラーの位置から後方の車や交通の状況をキャ
ツチすることは便利であるが、前方の状況や安全性を確
認することはフロントガラスを経て目視できるけれど
も、車側の前方と対面する物体との間隙や前輪の接地状
態を確認することは極めて不便であった。そのため、初
めての村道や街中の狭い通路を運行する際に車輪を側溝
に落としかけたり、或は狭い通路で他の車両や建造物と
の間を通過する場合に、車の側面を接触して物損事故を
発生する等の危険が予感されても、車を避ける度合いを
確認することが困難なため、曖昧な安全確認のまま勘で
運行するという問題があった。そこで、本発明は従来の
電動格納式ドアミラー装置の後写機能や格納機能に前写
機能を付加し、広い視角と車周りの状況の確実な把握が
可能な優れた電動格納式ドアミラー装置を提供すること
を技術的課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明で講じた技術的手段は、複数の枢支軸と回転
体を連結する可動腕を新設し、可動腕先端部に立設した
第一枢支軸に、第一ミラーボデーに固定した第一回転体
の第一ボスを挿通し、第一枢支軸に緩挿したウオームホ
イール等の歯車と連結する第一回転体側に配設した第一
モータと減速歯車群より構成され、前記第一モータを駆
動させて第一ミラーボデーを第一枢支軸を中心に前写位
置と後写位置に回動するようにすると共に、可動腕基端
部の上面に第二枢支軸を立設し、取付ベースに固定され
た第二回転体の第二ボスに前記第二枢支軸を挿通し、可
動腕基端部の下面に第三枢支軸を立設し、取付ベースに
固定されたベース基部の第三ボスに前記第三枢支軸を挿
通し、第二枢支軸に緩挿したウオームホイール等の歯車
と連結する第二回転体に配設したモータと減速歯車群よ
り構成され、可動腕を第二枢支軸を中心に格納位置と復
帰位置との間で回動する電動格納式ミラー装置とした
り、
【0005】或は、複数の枢支軸と回転体を連結する可
動腕を新設し、可動腕先端部に立設した第一枢支軸に、
第一ミラーボデーに固定した第一回転体の第一ボスを挿
通し、第一枢支軸に緩挿したウオームホイール等の歯車
と連結する第一回転体側に配設したモータと減速歯車群
より構成され、前記第一モータを駆動させて第一ミラー
ボデーが第一枢支軸を中心に前写位置と後写位置に回動
するようにすると共に、取付ベースに取付られた基部に
立設した第二枢支軸に、可動腕基端部の上面に固定した
第二回転体のボスを挿通し、第二枢支軸に緩挿したウオ
ームホイール等の歯車と連結する第二回転体側に配設し
た第二モータと減速歯車群より構成され、先端部の第一
枢支軸に第一ミラーボデーを取付けた前記可動腕を、第
二モータを駆動させて第二枢支軸を中心に格納位置と復
帰位置との間で回動されるようにした電動格納式ドアミ
ラー装置としたり、
【0006】或は、複数の枢支軸と回転体を連結する可
動腕を新設し、可動腕先端部に立設した第一枢支軸に、
ミラーボデーに固定した第一回転体の第一ボスを挿通
し、第一枢支軸に緩挿したウオームホイール等の歯車と
連結する第一回転体側に配設したモータと減速歯車群よ
り構成され、前記第一モータを駆動させて第一ミラーボ
デーが第一枢支軸を中心に前写位置と後写位置に回動す
るようにすると共に、取付ベースに取付られたベース基
部に立設した第二枢支軸に、可動腕基端部の下面に固定
した第二回転体の第二ボスを挿通し、第二枢支軸に緩挿
したウオームホイール等の歯車と連結する第二回転体側
に配設した第二モータと減速歯車群より構成され、先端
部の第一枢支軸に第一ミラーボデーを取付け、第二モー
タを駆動させて第二枢支軸を中心に格納位置と復帰位置
との間で回動されるようにした前記可動腕の下面に、ミ
ラーエレメントやミラー駆動ユニット等を装着した第三
ミラーボデーを設けた電動格納式ドアミラー装置とす
る。
【0007】
【作用】上記のように構成された電動格納式ドアミラー
装置は、複数の枢支軸と回転体を連結する可動腕の作用
効果により、取付ベースに両端支持された可動腕基端部
を中心に、取付ベースに固定された第二回転体に配設さ
れたモータと減速歯車群を回動して第二枢支軸に固定さ
れたウオームホイールの周りを公転させることにより、
可動腕先端部に取付けられた第一ミラーボデーと共に可
動腕を格納位置と復帰位置の間に回動させる。第一ミラ
ーボデーの固定された第一回転体の第一ボスに可動腕先
端部に立設した第一枢支軸を挿通し、第一回転体側に配
設した第一モータにより減速歯車群を回動することによ
り、第一枢支軸に緩挿して固定状態になっているウオー
ムホイールの周りを第一モータと減速歯車群が公転す
る。その結果第一回転体が回動して、それに固定されて
いる第一ミラーボデーは第一枢支軸を中心に前写位置と
後写位置に回動する。また可動腕は格納位置と復帰位置
の間を自由に回動できるので、第一ミラーボデーにより
広い範囲の交通状況を確認することができる。
【0008】或は、可動腕先端部と第一ミラーボデー関
係を前者と同一にし、可動腕基端部の構成の別態様とし
て、取付ベースに取付られた基部に立設した第二枢支軸
に、可動腕基端部の上面に固定した第二回転体のボスを
挿通し、第二枢支軸を中心に可動腕を格納位置と復帰位
置の間を回動するようにし、可動腕先端部に立設した第
一枢支軸を中心に前写位置と後写位置の間を回動する第
一ミラーボデーにより車側の前方や後方を確認できるよ
うにする。
【0009】或は、可動腕先端部と第一ミラーボデー関
係を前者と同一にし、可動腕基端部の構成の別態様とし
て、可動腕基端部の七面に固定された第二回転体のベー
スカバーを第二ミラーボデーとして、第二回転体に固定
された第二ミラーボデーの内部にミラー面の角度をモー
タにより上下・左右に傾動調節する後方確認用のミラー
駆動ユニットを配置して、そのピボツトにミラーエレメ
ントを取付け、第一ミラーボデーにより車側の前方に存
在する危険性の有無を目視している際に、第二ミラーボ
デーにて車側後方の状況も確認できるようにする。
【0010】或は、可動腕先端部と第一ミラーボデー関
係を前者と同一にし、可動腕基端部の構成の別態様とし
て、可動腕基端部の下面に第二回転体を固定して、第二
回転体の第二ボスに第二枢支軸を挿通し、第二枢支軸に
スプリングの付勢力にて固定されたウオームホィールの
周りに公転するモータと減速歯車群を配設して、可動腕
先端部の第一枢支軸に取付けられた第一ミラーボデーと
共に可動腕を格納位置と復帰位置の間を回動するように
し、可動腕の下面に第三ミラーボデーを設けることによ
り、第三ミラーボデーを第一ミラーボデーと別々に駆動
して車側後方の上下・左右の視界も広くすることができ
る。
【0011】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を説明す
る。なお以下の実施例は右側ドアミラーを示し、左側ド
アミラー図示を省略している。図1は本発明の第一実施
例の電動格納式ドアミラー装置1の展開縦断面図、図2
は図1でA−A線に沿う断面を示す平面図、図3は図2
でB−B線に沿う断面を示す横断面図で、図4は本発明
の他の実施例の電動格納式ドアミラー装置2の展開縦断
面図、図5は本発明の他の実施例の電動格納式ドアミラ
ー装置3の展開縦断面図、図6は本発明の電動格納式ド
アミラー装置1が復帰位置にセットされた自動車の平面
図、図7は本発明の電動格納式ドアミラー装置1が車側
前方を確認できる位置にセットされた自動車の平面図で
ある。図1に示すように本発明の第一実施例の電動格納
式ドアミラー装置1は、可動腕4の可動腕先端部5に立
設した第一枢支軸8に、ミラーエレメント32やミラー
駆動ユニット33等の配置された第一ミラーボデー11
に固定した第一回転体17の第一ボス19を挿通し、第
一枢支軸8に緩挿したウオームホイール26と連結する
第一回転体17側に配設したモータ22の出力軸23に
固定されたウォーム24と減速歯車群25より構成さ
れ、ウォームホイール26はその上部に装着されたクラ
ッチ機構のクラッチガイド27、クラッチプレート28
と第一枢支軸8に固定されたUプレート29と上部ワッ
シャ30にスプリング31にて圧着されているので、前
記第一モータ22を回動させると、減速歯車群25を介
してこの回動をウオームホイール26に伝達する。その
ウオームホイール26は第一枢支軸8に固定されている
ので、ウオームホイール26に噛み合う減速歯車群25
はウオームホイール26の周りを公転することにより第
一回転体17を固定した第一ミラーボデー11が第一枢
支軸7の周りを回動して、第一ミラーボデー11に装着
されたミラーエレメント32によって車側前方と車側後
方の状況と安全性を確認することができる。
【0012】また可動腕4の可動腕基端部6に立設した
第二枢支軸9を、ベースカバー14内の取付ベース15
に固定された第二回転体18の第二ボス20に挿通し、
第三枢支軸10をベース基部16の第三ボス21に挿通
して、第二回転体18内のスプリング31で回動自在に
連結し、第二回転体18の第二ボス20の上面に取付け
たウォームホイール26と前記第二回転体18に配置し
たモータ22を回動させ、その出力軸23に取付けられ
たウオーム24と減速歯車群25を経由してこの回動を
ウォームホイール26に伝達すると、ウォームホイール
26の上部に装着されたクラッチ機構のクラッチガイド
27、クラッチプレート28と第二枢支軸9に固定され
たUプレート29と上部ワッシャ30にスプリング31
にて圧着されているので、前記モータ22を回動させる
と、減速歯車群25を介してこの回動をウオームホイー
ル26に伝達すると、そのウオームホイール26は第二
枢支軸9に固定されているので、ウオームホイール26
に噛み合う減速歯車群25はウオームホイール26の周
りを公転することにより、ウォームホイール26の固定
されている第二枢支軸9が回転することにより、第二枢
支軸9と第三枢支軸10を中心にして可動腕4及び第一
ミラーボデー11が一体になって格納位置と復帰位置の
間を回動されるようにして第一ミラーボデー11により
運行中の後方確認と可動腕4によるドアミラー格納を車
内から容易にすることができる。
【0013】図2と図3に示すように第一ミラーボデー
11を格納位置より復帰位置に回動して第一ミラーボデ
ー11を後写位置に位置決めした際に、第一ミラーボデ
ー11を固定した第一回転体17内の動力伝達機構と、
ベースカバー14の内部の取付ベース15に固定された
第二回転体18の動力伝達機構等の歯車の噛合いのガタ
に起因する第一ミラーボデー11のびびりを抑制するた
めに、両動力伝達機構の中間に図2と図3に示すよう
に、スプリング36を内蔵したブッシュプレート34
を、第一ミラーボデー11のプッシュプレート取付部3
5の内部に取付け、前記プッシュプレート34の滑動子
37と可動腕4の上面に固定された可動腕蓋7に設けら
れた滑動子受止部38とが当接してプッシュプレート3
4に内蔵されたスプリング36により付勢された力で、
両回転体17、18内の動力伝達機構の歯車の隙間を一
定方向にゼロ化することにより、歯車のバックラッシュ
によるガタの発生を抑え、第一ミラーボデー11の復帰
位置における停止保持時のガタを抑制することができる
ので、高速走行時、あるいはアイドリング時等における
様々な振動による第一ミラーボデー11のびびりを抑制
することができる。
【0014】なお図1及び図3にの鎖線で示すように可
動腕4の内部に灯火具39を配置して、バルブ40とソ
ケット&ワイヤ41を取付けたL材42を可動腕4の内
部壁にネジ止めし、可動腕の前後両側部や下部や先端部
に設けた窓にレンズを装着して、ドアの側面や下方の安
全確認に使用してもよい。このように第一ミラーボデー
11の側方や下方の点灯は、後続する車からは見える
が、車内からは見えないためドライバーの注意が妨げら
れることはない。また従来の方向指示器と連動させて同
時に点灯して点滅するようにすると、車側を走行する単
車や通行人にも注意を喚起し易いことから交通安全につ
いても好ましい。
【0015】なお実施例の説明にはウオームホイール2
6やウオーム24等を用いた減速歯車群25にて説明し
たが平歯車のみの組合せによる減速機構を用いてもよい
ことは勿論である。またミラー面の角度をモータにより
上下又は左右に傾動調節するミラー駆動ユリット33
は、ミラーエレメント32がモータの先端にあるピボッ
トによって取り外しが容易なため、ミラーエレメント3
2を外したままミラー駆動ユニット33を先にミラーボ
デーにネジ止めするが、図示の場合は予め別工程で組立
てた例を図示してある。
【0016】図6は本発明の電動格納式ドアミラー1を
ドアに対して略直角に突出する復帰位置(イ)と、取付
ベース15に固定された第二回転体18の第二ボス20
と、べース基部16の第三ボス21に挿通して支持され
ている可動腕4の第二枢支軸9と第三枢支軸10とを中
心にしてドア側部と略平行な位置に回動して格納位置
(ロ)に折り畳まれ格納された状態(図示で鎖線)の自
動車の平面図を示しているが、この場合は可動腕4と第
一ミラーボデー11は重なった状態になっている。
【0017】図7は本発明の電動格納式ドアミラー装置
1の可動腕4を格納位置(ロ)の付近に回動した後に第
一ミラーボデー11を前写位置に回動し車側前方の状況
や安全を確認する場合の自動車の平面図である。本発明
は従来の電動格納式ドアミラー装置が後写機能や格納位
置と復帰位置を回動する機能だけであったものを、可動
腕の採用により、格納位置と復帰位置を回動する機能を
活用して自由に調整可能な前写機能を有する優れた電動
格納式ドアミラー装置を自動車に装着できるものであ
る。このように可動腕4と第一ミラーボデー11の複合
効果により新たに車側前方の状況や安全性を確認するこ
とができることにより、不慣れな村道や街中の狭い通路
で他の車両や建造物との間を通過する場合に、車の側面
との間隔を確認できるため、接触等による物損事故の発
生する危険を防止することができる。
【0018】図4に示す電動格納式ドアミラー装置2
は、可動腕先端部周りの構成が図1の電動格納式ドアミ
ラー装置1と同一である。第一ミラーボデー11の固定
された第一回転体17の第一ボスに、下面に可動腕蓋7
を固定した可動腕4の可動腕先端部5に立設された第一
枢支軸8を挿通して回動可能に取り付け、第一枢支軸8
に緩挿したウオームホイール26と連結する第一回転体
17側に配設したモータ22の出力軸23に固定された
ウォーム24と減速歯車群25より構成され、ウォーム
ホイール26はその上部に装着されたクラッチ機構のク
ラッチガイド27、クラッチプレート28と第一枢支軸
8に固定されたUプレート29と上部ワッシャ30にス
プリング31にて圧着されているので、前記第一モータ
22を回動させると、減速歯車群25を介してこの回動
をウオームホイール26に伝達する。そのウオームホイ
ール26は第一枢支軸8に固定されているので、ウオー
ムホイール26に噛み合う減速歯車群25はウオームホ
ーイール26の周りを公転することにより第一回転体1
7を固定した第一ミラーボデー11−が第一枢支軸7の
周りを回動して、第一ミラーボデー11に装着されたミ
ラーエレメント32によって車側前方と車側後方の状況
と安全性を確認することができる。
【0019】また取付ベース15のベース基部16に立
設した第二枢支軸9に、可動腕4の可動腕基端部6の上
面に固定した第二回転体18の第二ボス20を挿通し、
第二ボス20の上面にウォームホイール26を回動自在
に挿通する。ウォームホイール26は、上部に装着され
たクラッチ機構のクラッチガイド27、クラッチプレー
ト28を介して、第二枢支軸9の上端に固定されたUプ
レート29と上部ワッシャ30より下方に付勢するスプ
リング31にて圧着され第二枢支軸9に固定された状態
を常に維持されている。そこで前記第二回転体18に配
置したモータ22を回動させ、その出力軸23に取付け
られたウオーム24と減速歯車群25を経由して回動を
ウォームホイール26に伝達すると、ウォームホイール
26は、前述のようUプレート29とスプリング31に
より第二枢支軸9に固定された状態にあるので、ウオー
ムホイール26に噛み合う減速歯車群25はウオームホ
イール26の周りを公転することになり、モータ22と
減速歯車群25の取付けられた第二回転体18とそれの
固定された可動腕基端部6が、第二枢支軸9を中心にし
て回転し、可動腕4及び第一ミラーボデー11が一体に
なって格納位置と復帰位置の間を回動する。
【0020】この実施例の優れた点は、図4に示すよう
に可動腕基端部6に第二回転体18と共に第二ミラーボ
デー12を固定し、第二ミラーボデー12の内部に、ミ
ラーの角度をモータにより上下、左右に調節する2組の
モータが組込まれたミラー駆動ユニット33を固定し、
その前部に突出した2組のモータに連絡する作動ロッド
の先端のピボットに、ミラーガラスとミラーポルダーと
から成るミラーエレメント32を取付ける。このように
第一ミラーボデー11の復帰位置や格納位置と略直角に
設けられる第二ミラーボデー12は、例えば可動腕4が
格納位置において、第一枢支軸8を中心に第一ミラーボ
デー11を回動して前写位置に位置決めして車体側面前
方の状況や安全性をドライバーが確認する際に、第二ミ
ラーボデーで車側後方の状況も自由に確認できると共
に、第二ミラーボデーの後写機能と第一ミラーボデーの
前写機能による複合の使用効果により、第一ミラーボデ
ーによる前写時の視角の錯覚が是正される。なお第二ミ
ラーボデー12の位置を図示に直角等に設定して、復帰
位置で第一ミラーボデー11が前写する際に、第二ミラ
ーボデー12で後写できるようにしてもよい。
【0021】図5に示す電動格納式ドアミラー装置3
は、可動腕先端部周りの構成が図1の電動格納式ドアミ
ラー装置1と同一である。可動腕4の可動腕先端部5に
立設した第一枢支軸8に、ミラーエレメント32やミラ
ー駆動ユニット33等の配置された第一ミラーボデー1
1に固定した第一回転体17の第一ボス19を挿通し、
第一枢支軸8に緩挿したウオームホイール26と連結す
る第一回転体17側に配設したモータ22の出力軸23
に固定されたウォーム24と減速歯車群25より構成さ
れ、ウォームホイール26はその上部に装着されたクラ
ッチ機構のクラッチガイド27、クラッチプレート28
と第一枢支軸8に固定されたUプレート29と上部ワッ
シャ30にスプリング31にて圧着されているので、前
記第一モータ22を回動させると、減速歯車群25を介
してこの回動をウオームホイール26に伝達する。その
ウオームホイール26は第一枢支軸8に固定されている
ので、ウオームホイール26に噛合う減速歯車群25は
ウオームホイール26の周りを公転することになり、そ
の結果、第一回転体17を固定した第一ミラーボデー1
1が第一枢支軸7の周りを回動し、第一ミラーボデー1
1によって車側前方と車側後方の状況と安全性を確認す
ることができる。
【0022】また、取付ベース15のベース基部16に
立設した第二枢支軸9に、可動腕基端部6の下面に固定
した第二回転体18の第二ボス20を挿通し、第二ボス
20の上面にウォームホイール26を回動自在に挿通す
る。ウォームホイール26は、その上部に装着されたク
ラッチ機構のクラッチガイド27、クラッチプレート2
8を介して、スプリング31にて付勢されて第二枢支軸
9の上端に固定されたUプレート29と上部ワッシャ3
0に圧着され第二枢支軸9に固定された状態を常に維持
されている。そこで前記第二回転体18に配置したモー
タ22を回動させ、その出力軸23に取付けられたウオ
ーム24と減速歯車群25を経由して回動をウォームホ
イール26に伝達すると、ウォーム、ホイール26は、
前述のようUプレート29とスプリング31により第二
枢支軸9に固定された状態にあるので、ウオームホイー
ル26に噛み合う減速歯車群25はウオームホイール2
6の周りを公転することになり、モータ22と減速歯車
群25等を取付けられた第二回転体18を回動し、第二
回転体18を可動腕基端部6の下面に固定した可動腕4
は第一ミラーボデー11を一体に伴って第二枢支軸9を
中心にして格納位置と復帰位置に回動することができ
る。
【0023】この実施例の優れた点は、図5に示すよう
に可動腕4の下面に、ミラーの角度をモータにより上
下、左右に調節する2組のモータが組込まれたミラー駆
動ユニット33を固定し、その前部に突出したモータに
連絡する作動ロッドの先端のピボットに、ミラーガラス
とミラーホルダーとから成るミラーエレメント32を取
付けた第三ミラーボデー13を取付け、車側後方下部の
安全確認を更に良くしたことである。このように可動腕
4の上面に装着した第一ミラーボデー11と可動腕4の
下面に装着した第三ミラーボデー13の複合作用によ
り、車側周辺のかなり広い視界の確保がなされ、リャフ
ェンダー&タイヤまでも視界の中に入れられ、オフロー
ドなどの発見や、街中なら路肩に幅寄せして駐車する際
に便利で、またバックする時などに後輪のまわりをドラ
イバーが容易に確認できるようになり、車庫入れなどの
細かい操作が必要なときも非常に便利である。なお本発
明の電動格納式ドアミラー装置は、上記のように運転席
側と助手席側の両方に装着したものについて説明してあ
るが、助手席の方のみに装着してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0025】本発明は従来の電動格納式ドアミラー装置
が後写機能や格納位置と復帰位置を回動する機能だけで
あったものを、可動腕の採用により格納位置と復帰位置
を回動する機能を活用して、自由に調整可能な前写機能
を有する優れた電動格納式ドアミラー装置を自動車に装
着できるものである。
【0026】すなわち可動腕による格納位置と復帰位置
間の回動機能に、ミラーボデーの後写機能と前写機能が
複合して車側の確認性が向上した結果、不慣れな村道や
街中の狭い通路で他の車両や建造物との間を通過する場
合に、車の側面との微妙な間隔が前写できるので、接触
等による物損事故の発生する危険を防止することができ
るばかりか、複数のミラーボデーにより車の周囲・上下
・左右に対する視界が広くなりドライバーが運転し易く
なる。
【0027】可動腕を採用した構成により、第二ミラー
ボデーを装着できるため、可動腕の格納位置において、
第一ミラーボデーを前写位置に回動し車体側面前方の状
況や安全性を確認する際に、第二ミラーボデーで車側後
方の状況も自由に確認できると共に、第二ミラーボデー
の後写機能と第一ミラーボデーの前写機能による複合の
使用効果により、第一ミラーボデーによる前写時の視角
の錯覚が是正される。
【0028】可動腕を活用してその下面に第三ミラーボ
デーを設けたことにより、可動腕の上面に装着した普通
のサイドミラーの第一ミラーボデーと可動腕の下面に装
着したアンダーミラーの第三ミラーボデー13の複合作
用として、車側周辺のかなり広い視界の確保がなされ、
リャフェンダー&タイヤまでも視界の中に入れられ、オ
フロードならギャツプの発見により落輪の危険を防止で
きると共に、街中なら路肩に幅寄せして駐車する際に便
利で、またバックする時などに後輪のまわりをドライバ
ーが容易に確認できたり、車庫入れなどの細かい操作が
必要なときも非常に便利である。
【0029】第一ミラーボデーの下面と可動腕の上面と
の間にプッシュプレートを設けたことにより、第一ミラ
ーボデーの復帰位置において、歯車の遊びのない状態で
第一ミラーボデーを停止保持することができ、歯車のバ
ックラッシュによるガタの発生を抑えるので、第一ミラ
ーボデーのびびりを抑制することができる。
【0030】本発明は、従来の電動格納式ドアミラー装
置における後写機能と格納機能を奏する構成に、可動腕
や複数のミラーボデーを複合化したことにより、前写機
能と後写機能と格納機能等の能力が飛躍的に向上し優れ
た電動格納式ドアミラー装置を提供することができる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可動腕を使用した電動格納式ドアミラ
ー装置の展開縦断面図。
【図2】図1でミラーボデーのみをA−A線に沿う断面
を示す平面図。
【図3】図2でB−B線に沿う断面を示す横断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す電動格納式ドアミラ
ー装置の展開縦断面図。
【図5】本発明の他の実施例を示す電動格納式ドアミラ
ー装置の展開縦断面図。
【図6】本発明の電動格納式ドアミラー装置が後写位置
(復帰位置)にセットされた自動車の平面図。
【図7】本発明の電動格納式ドアミラー装置が前写位置
にセットされた自動車の平面図。
【符号の説明】
1 電動格納式ドアミラー装置(図1) 2 電動格納式ドアミラー装置(図4) 3 電動格納式ドアミラー装置(図5) 4 可動腕 5 可動腕先端部 6 可動腕基端部 7 可動腕蓋 8 第一枢支軸 9 第二枢支軸 10 第三枢支軸 11 第一ミラーボデー 12 第二ミラーボデー 13 第三ミラーボデー 14 ベースカバー 15 取付ベース 16 ベース基部 17 第一回転体 18 第二回転体 19 第一ボス 20 第二ボス 21 第三ボス 22 モータ 25 減速歯車群 26 ウォームホィール 29 Uプレート 31 スプリング 33 ミラー駆動ユニット 34 プッシュプレート 39 灯火具

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の枢支軸と回転体を連結する可動腕を
    設け、可動腕先端部に立設した第一枢支軸に、第一ミラ
    ーボデーに固定した第一回転体の第一ボスを挿通し、第
    一枢支軸に緩挿したウオームホイール等の歯車と連結す
    る第一回転体側に配設した第一モータと減速歯車群より
    構成され、前記第一モータを駆動させて第一ミラーボデ
    ーが第一枢支軸を中心に前写位置と後写位置に回動する
    ようにすると共に、可動腕基端部の上面に第二枢支軸を
    立設し、取付ベースに固定された第二回転体の第二ボス
    に前記第二枢支軸を挿通し、可動腕基端部の下面に第三
    枢支軸を立設し、取付ベースに固定されたベース基部の
    第三ボスに前記第三枢支軸を挿通し、第二枢支軸に緩挿
    したウオームホイール等の歯車と連結する第二回転体に
    配設した第二モータと減速歯車群より構成され、可動腕
    を第二枢支軸を中心に格納位置と復帰位置との間で回動
    することを特徴とする電動格納式ドアミラー装置。
  2. 【請求項2】複数の枢支軸と回転体を連結する可動腕を
    設け、可動腕先端部に立設した第一枢支軸に、第一ミラ
    ーボデーに固定した第一回転体の第一ボスを挿通し、第
    一枢支軸に緩挿したウオームホイール等の歯車と連結す
    る第一回転体側に配設した第一モータと減速歯車群より
    構成され、前記第一モータを駆動させて第一ミラーボデ
    ーが第一枢支軸を中心に前写位置と後写位置に回動する
    ようにすると共に、取付ベースに取付られた基部に立設
    した第二枢支軸に、可動腕基端部に固定した第二回転体
    の第二ボスを挿通し、第二枢支軸に緩挿したウオームホ
    イール等の歯車と連結する第二回転体側に配設した第二
    モータと減速歯車群より構成され、前記第二モータを駆
    動させて前記可動腕が第二枢支軸を中心に格納位置と復
    帰位置との間で回動されるようにしたことを特徴とする
    電動格納式ドアミラー装置。
  3. 【請求項3】可動腕基端部に固定された第二回転体にミ
    ラーエレメントやミラー駆動ユニット等を装着した第二
    ミラーボデーを設けたことを特徴とする請求項(2)記
    載の電動格納式ドアミラー装置。
  4. 【請求項4】可動腕の下面にミラーエレメントやミラー
    駆動ユニット等を装着した第三ミラーボデーを設けたこ
    とを特徴とする請求項(1)、(2)又は(3)記載の
    電動格納式ドアミラー装置。
  5. 【請求項5】第一ミラーボデーの下面と可動腕の上面と
    の間にプッシュプレートを設けたことを特徴とする請求
    項(1)、(2)、(3)又は(4)記載の電動格納式
    ドアミラー装置。
JP9081819A 1997-02-24 1997-02-24 電動格納式ドアミラー装置 Pending JPH10236231A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016107948A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社東海理化電機製作所 車両用視認装置
CN113631424A (zh) * 2019-05-14 2021-11-09 露玛技术有限责任公司 车用后视镜

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016107948A (ja) * 2014-12-10 2016-06-20 株式会社東海理化電機製作所 車両用視認装置
CN113631424A (zh) * 2019-05-14 2021-11-09 露玛技术有限责任公司 车用后视镜

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