JP2023048244A - 検品システム、画像形成装置、検品システムの制御方法、画像形成装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 RIP画像を正解画像として登録する場合、RIP処理後の画像と付与画像が印刷されると、印刷物と正解画像に差異が出るため、正しく検品処理を行えなくなる。【解決手段】 本発明の検品システムは、画像と、少なくとも付与画像に関する情報を含む印刷設定とで構成された印刷ジョブを受け付け、印刷ジョブから生成した画像を正解画像とし、登録した正解画像から1または複数の検品対象領域と、検品対象外の領域とを設定し、前記印刷設定に基づいて、前記印刷ジョブから生成した画像と付与画像とを同一の記録シート上に印刷した印刷物に対して前記設定手段で設定された検品対象領域を検品する検品システムで、前記設定手段は、予め記憶された、前記付与画像に関する情報と前記付与画像の印刷物上での位置情報とを対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷物上での印刷位置を検品対象外の領域に設定することを特徴とする。【選択図】 図15
Description
本発明は、検品システム、画像形成装置、検品システムの制御方法、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関するものである。
印刷装置により印刷されたシート(印刷シート、印刷物)を搬送中に、検品装置によって該印刷シートの検査(検品)を可能にする検品機能が知られている。印刷シートの検査では、検品装置が搬送された印刷シートの画像を読み取り、該読み取った画像と予め登録した正解画像との比較することで、該印刷シートが正常であるか否かを判定する。検品機能では、例えば印刷不良などを検出することが可能である。また、予め登録する正解画像は、印刷シートをスキャンしたスキャン画像を登録する場合と、RIP処理により作成した画像を登録する場合とがある。
また、印刷物の表裏の画像位置や色味の調整作業を自動で行う調整機能も知られている。これは、はじめに印刷を行う際に成果物にならないシートの余白に、色味の画像調整用のパッチデータや表裏の画像位置調整用のパッチなどの付与画像の印刷を行う。なお、付与画像は、例えば100枚ごとなど、ユーザにより設定された間隔で印刷が行われる。続いて、印刷シート上の付与画像を読み出すことにより印刷物の表裏の画像位置や色味の調整作業を自動で行うことが可能である。
近年、検品機能と調整機能とどちらも用いて一連の印刷システムとして使用したいという要望がある。しかしながら、付与画像が印字された印刷シートを検品すると、検品で印刷不良として検出されてしまい検品の結果を正しく得ることができなくなってしまう。これは、検品対象の印刷シートには付与画像がある一方、予め登録した正解画像には付与画像が登録されていないためである。
特許文献1に開示された技術によれば、画像と付与画像が印刷された状態の印刷シートをスキャンしたスキャン画像を正解画像として予め登録している。これにより、付与画像が印字した印刷シートを検品しても、印刷不良として検出されない。
しかしながら、RIP処理により作成した画像を登録する場合、正解画像に付与画像を登録することができない。なぜなら、正解画像は、RIP後の多値画像を登録する一方、付与画像は、RIP処理を行った後に二値化処理を行った二値画像に対して付与されるものであるため、付与画像が付いた画像は正解画像にならないからだ。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を顧みてなされたものであり、本発明のひとつの目的は、検品機能と調整機能と両方の機能を用いることが可能な一連の印刷システムとして使用する場合の仕組みを提供することである。
本発明の別の目的は、RIP処理を行った画像を正解画像として登録する場合でも、調整機能のための付与画像を印字した印刷データに対して、検品装置が正しく検品を行うことのできる仕組みを提供することである。
本発明の検品システムは、画像と、少なくとも付与画像に関する情報を含む印刷設定とで構成された印刷ジョブを受け付ける受付手段と、前記印刷ジョブから生成した画像を正解画像として登録する登録手段と、前記登録手段で登録した正解画像から1または複数の検品対象領域と、検品対象外の領域とを設定する設定手段と、前記印刷設定に基づいて、前記印刷ジョブから生成した画像と付与画像とを同一の記録シート上に印刷する印刷手段と、前記印刷手段で印刷を行った印刷物に対して前記設定手段で設定された検品対象領域を検品する検品手段と、前記設定手段は、予め記憶された、前記付与画像に関する情報と前記付与画像の印刷物上での位置情報とを対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷物上での印刷位置を検品対象外の領域に設定することを特徴とする。
本発明のひとつの側面によれば、RIP処理を行った画像を正解画像として登録する場合でも、調整機能のための付与画像を印字した印刷データに対して、検品装置が正しく検品を行うことができる。
添付図面を参照して本発明の各実施例を詳しく説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また各実施例で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本実施形態では、情報処理装置の一例として画像処理装置を用いて説明するがこれに限らない。
[実施形態1]
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。印刷システム100は、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。また、外部コントローラ102は、ネットワークである外部LAN104を介して、情報処理装置であるクライアントPC103と通信可能に接続されている。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。印刷システム100は、画像形成装置101と外部コントローラ102を備える。画像形成装置101と外部コントローラ102は、内部LAN105とビデオケーブル106を介して通信可能に接続されている。また、外部コントローラ102は、ネットワークである外部LAN104を介して、情報処理装置であるクライアントPC103と通信可能に接続されている。
クライアントPC103には、印刷処理の対象となる画像データを外部コントローラ102で処理可能なページ記述言語(PDL)に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行いたいユーザは、各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバは、ユーザからの印刷指示に基づいて、PDLデータを外部コントローラ102に対して送信する。外部コントローラ102は、PC103からPDLデータを受け取ると、PDL解析やラスタライズ処理を行って画像形成装置101で処理可能な印刷データ(以下、「印刷ジョブ」と呼ぶ。)を生成し、画像形成装置101に投入する。
次に画像形成装置101について説明する。画像形成装置101は、印刷モジュール107、インサータ108、調整モジュール112、検品モジュール109、スタッカ110、フィニッシャ111を備える。以下、各モジュールについて説明する。
印刷モジュール107は、受付を行った印刷ジョブに従い、給紙部230から搬送される記録媒体としての記録シート(シート、用紙)に対して、記録剤としてのトナーを用いて画像を形成する。この印刷モジュール107の構成及び動作原理は次のとおりである。印刷ジョブで指定された画像に応じて変調されたレーザ光をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、トナー像が転写される。この一連の画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーに対して順次実行することにより、記録シート上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の記録シートは定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、フルカラー画像を形成している記録シート上のトナーを、熱と圧力によって溶解して記録シートに定着させる。なお、本実施例では、記録シートに印刷が施されたものを印刷物と呼ぶ。
インサータ108は、印刷モジュール107で印刷処理が施されて搬送されてきたシート群に対して、例えば任意の位置で区切るための仕切りシート等を挿入する装置である。
調整モジュール112は、外部コントローラ102やクライアントPC103からの指示により、調整用パッチを付与する設定がされている場合、搬送されてきた印刷処理済みシートに印刷モジュール107によって印字された調整用パッチを読み取る。読み取った結果をもとに色や表裏の印刷ずれ(「表裏レジのずれ」とも呼ばれる。)を調整する。
検品モジュール109は、搬送されてきた印刷処理済みシートの画像を読み取り、予め登録された正解画像(或いは「基準画像」とも呼ばれる。)と比較することで当該シート上に形成された画像が正常かどうかを、すなわち、印刷欠陥の有無を判定する。
スタッカ110は、印刷処理済みシートを積み重ねておくことが可能な大容量の集積装置である。フィニッシャ111は、ステイプルやパンチ、中綴じ製本といった各種のフィニッシング処理機能を持つ後処理装置である。搬送されてきた印刷処理済みシートに対して予め選択・設定されたフィニッシング処理を加える。フィニッシング処理後のシートは、排紙トレイに排紙される。
なお、図1で説明した印刷システムでは、外部コントローラ102を介して印刷ジョブが投入される構成としているが、例えば外部コントローラ102を省略する構成も可能である。すなわち、画像形成装置101を外部LAN104に接続し、クライアントPC103から、画像形成装置101にPDLデータを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置101においてPDL解析やラスタライズ処理を行って印刷ジョブを生成した上で、印刷処理を実行することになる。また、図1の例では、外部コントローラ102と画像形成装置101はネットワークである内部LAN105とビデオケーブル106とで接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよい。例えば、内部LAN105とビデオケーブル106のいずれか一方のみで接続されていてもよい。
<印刷システムの内部構成>
図2は、印刷システム100を構成する画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103の内部構成を示すブロック図である。以下、順に説明する。
図2は、印刷システム100を構成する画像形成装置101、外部コントローラ102、及びクライアントPC103の内部構成を示すブロック図である。以下、順に説明する。
≪画像形成装置の内部構成≫
まず画像形成装置101の印刷モジュール107の内部構成について説明する。印刷モジュール107は、主に制御に関わる構成要素として、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を有する。さらに、印刷モジュール107は、主に画像形成に関わる構成要素として、原稿読取部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を有する。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続されている。
まず画像形成装置101の印刷モジュール107の内部構成について説明する。印刷モジュール107は、主に制御に関わる構成要素として、通信I/F217、LANI/F218、ビデオI/F220、HDD221、CPU222、メモリ223、操作部224、ディスプレイ225を有する。さらに、印刷モジュール107は、主に画像形成に関わる構成要素として、原稿読取部226、レーザ露光部227、作像部228、定着部229、給紙部230を有する。それぞれの構成要素はシステムバス231を介して接続されている。
通信I/F217は、通信ケーブル254を介して、インサータ108、調整モジュール112、検品モジュール109、スタッカ110、及びフィニッシャ111と接続され、それぞれの装置を制御するための通信が行われる。LANI/F218は、内部LAN105を介して外部コントローラ102と接続され、印刷データなどの通信が行われる。ビデオI/F220は、ビデオケーブル106を介して外部コントローラ102と接続され、画像データなどの通信が行われる。
HDD221は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。CPU222は、HDD221に保存されたプログラム等に基づいて、印刷モジュール107を統括的に制御する。メモリ223は、CPU222が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。操作部224は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ225は、印刷処理に関わる各種設定情報や印刷ジョブの処理状況などを表示する。原稿読取部226は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を光学的に読み取るスキャナ装置である。ユーザが載置したシートに対して露光ランプを照らしながらCCDカメラで画像を撮影することで原稿上の画像を光学的に読み取って画像データを生成する。
レーザ露光部227は、レーザ光を照射するための一次帯電やレーザ露光を行う装置である。レーザ露光部227は、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電を行う。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射する。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。作像部228は、シートに対してトナーを転写するための装置である。作像部228は、不図示の現像ユニット、転写ユニット、トナー補給ユニット等により構成され、感光ドラム上のトナーをシートに転写する。現像ユニットは、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。
転写ユニットは、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーをシートに転写する二次転写を行う。定着部229は、シート上のトナーを熱と圧力でシートに溶解固着するための装置であり、不図示の加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。給紙部230は、印刷処理に供されるシートを給紙するための装置である。給紙部230は、不図示のローラーや各種センサーにより、シートの給紙動作、搬送動作を行う。
次に画像形成装置101のインサータ108の内部構成について説明する。インサータ108は、通信I/F232、CPU233、メモリ234、給紙制御部235で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス236を介して接続される。通信I/F232は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、シートの挿入制御に必要な通信を行う。CPU233は、メモリ234に格納された制御プログラムに応じて、インサータ108全体を制御する。メモリ234は、制御プログラムが保存された記憶装置である。給紙制御部235は、CPU233からの指示に基づき、不図示のローラーやセンサーを制御しながら、トレイ321に載置されたシートの取り込み、不図示の給紙部からの給紙、印刷モジュール107から搬送されてくるシートの搬送を制御する。
次に画像形成装置101の調整モジュール112の内部構成について説明する。調整モジュール112は、通信I/F255、CPU256、メモリ257、読取部258で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス259を介して接続される。通信I/F255は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、調整用パッチを読み取り処理の制御に必要な通信を行う。CPU256は、メモリ257に格納された制御プログラムに応じて、調整モジュール112全体を制御する。メモリ257は、制御プログラムの他、各種設定情報や調整用パッチの情報を保存する記憶装置である。読取部258は、CPU256の指示に基づき、搬送されてくる印刷処理済みシートに印字されている調整用パッチを読取センサーによって読み取る。なお、本実施形態ではインラインスキャナで読取することによってシート上の調整用パッチを読み取っているが、例えばカメラなどで読み取ってもよい。読取部258によって得られた読み取り結果を印刷モジュール107に通知し、設定値を書き換えることにより、印刷される色や表示レジのずれの調整を行う。
次に画像形成装置101の検品モジュール109の内部構成について説明する。検品モジュール109は、通信I/F237、CPU238、メモリ239、撮影部240、表示部241、操作部242で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス243を介して接続される。通信I/F238は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、印刷処理済みシートの検査等の制御に必要な通信を行う。CPU238は、メモリ239に格納された制御プログラムに応じて、検品モジュール109全体を制御する。メモリ239は、制御プログラムの他、各種設定情報や画像データを保存する記憶装置である。撮影部240は、CPU238の指示に基づき、搬送されてくる印刷処理済みシート上の画像を撮影により読み取る。なお、本実施形態ではカメラで撮影することによってシート上の画像を読み取っているが、例えばインラインスキャナなどで読み取ってもよい。CPU238は、撮影部240によって得られた検査対象となる撮影画像と、メモリ239に予め保存した正解画像とを比較し、印刷結果に欠陥がないかどうかを判断する。表示部241は、検品結果や設定画面などが表示される。操作部242は、ユーザによって操作され、検品モジュール109の設定変更や正解画像の登録などの指示を受け付ける。
次に画像形成装置101のスタッカ110の内部構成について説明する。スタッカ110は、通信I/F244、CPU245、メモリ246、排紙制御部247で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス248を介して接続される。通信I/F244は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、シートの集積・排紙制御に必要な通信を行う。CPU245は、メモリ246に格納された制御プログラムに応じて、スタッカ110全体を制御する。メモリ246は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部247は、CPU245からの指示に基づき、搬送されてきたシートを、スタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ111に搬送するための制御を行う。
次に画像形成装置101のフィニッシャ111の内部構成について説明する。フィニッシャ111は、通信I/F249、CPU250、メモリ251、排紙制御部252、フィニッシング処理部253で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス254を介して接続される。通信I/F249は、通信ケーブル254を介して印刷モジュール107と接続され、フィニッシング処理の制御に必要な通信を行う。CPU250は、メモリ251に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシャ111全体を制御する。メモリ251は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部252は、CPU250からの指示に基づき、シートの搬送や排紙を制御する。フィニッシング処理部253は、CPU250からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等の処理を実行する。
≪外部コントローラの内部構成≫
次に外部コントローラ102の内部構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を介して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいて、クライアントPC103からのPDLデータの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷ジョブの送信などの処理を実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD210は、PDL解析やRIP処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード211は、外部コントローラ102に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ212には、外部コントローラ102が実行中のアプリケーション等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、PDLデータの受信などが行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷ジョブの送信などが行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、画像データの送受信などを行う。
次に外部コントローラ102の内部構成について説明する。外部コントローラ102は、CPU208、メモリ209、HDD210、キーボード211、ディスプレイ212、LANI/F213、LANI/F214、ビデオI/F215で構成され、システムバス216を介して接続されている。CPU208は、HDD210に保存されたプログラムやデータに基づいて、クライアントPC103からのPDLデータの受信、RIP処理、画像形成装置101への印刷ジョブの送信などの処理を実行する。メモリ209は、CPU208が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD210は、PDL解析やRIP処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード211は、外部コントローラ102に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ212には、外部コントローラ102が実行中のアプリケーション等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F213は、外部LAN104を介してクライアントPC103と接続され、PDLデータの受信などが行われる。LANI/F214は、内部LAN105を介して画像形成装置101と接続され、印刷ジョブの送信などが行われる。ビデオI/F215は、ビデオケーブル106を介して画像形成装置101と接続され、画像データの送受信などを行う。
≪クライアントPCの内部構成≫
次にクライアントPC103の内部構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書作成プログラム等に基づいて、印刷処理の対象となる画像データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバス207に接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD203は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード204はクライアントPC103に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ205には、クライアントPC103が実行中のアプリケーション等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、PDLデータの送信などが行われる。
次にクライアントPC103の内部構成について説明する。クライアントPC103は、CPU201、メモリ202、HDD203、キーボード204、ディスプレイ205、LANI/F206で構成され、システムバス207を介して接続されている。CPU201は、HDD203に保存された文書作成プログラム等に基づいて、印刷処理の対象となる画像データの作成や印刷指示を実行する。またCPU201は、システムバス207に接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ202は、CPU201が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータを記憶し、ワークエリアとして動作する。HDD203は、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータを記憶する。キーボード204はクライアントPC103に対してユーザが各種操作・指示を入力するための入力デバイスである。ディスプレイ205には、クライアントPC103が実行中のアプリケーション等の情報が静止画や動画で表示される。LANI/F206は、外部LAN104と接続されており、PDLデータの送信などが行われる。
なお、図2に示すメモリ202、メモリ209、メモリ223、メモリ234、メモリ239、メモリ246、メモリ251はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のRAM、不揮発性のROM、内蔵HDD、外付けHDD、USBメモリなどで代替した構成でもよい。
<画像形成装置の搬送系>
続いて、画像形成装置101の搬送系について説明する。図3は、画像形成装置101のメカ断面図である。以下、図3に沿って説明する。
続いて、画像形成装置101の搬送系について説明する。図3は、画像形成装置101のメカ断面図である。以下、図3に沿って説明する。
印刷モジュール107は、給紙デッキ301及び302を備えている。各給紙デッキ301/302には、各種シートを収容しておくことが可能である。給紙デッキ301/302は、収容されたシートのうち最も上にあるシート一枚のみを分離し、シート搬送パス303へ搬送する。現像ステーション304~307は、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。形成されたトナー像は、まず中間転写ベルト308に一次転写される。そして、中間転写ベルト308は図3において時計回りに回転し、二次転写位置309にて、シート搬送パス303から搬送されてきたシートへとトナー像が転写される。表示装置225には、印刷ジョブの処理状況や各種設定のための情報が表示される。定着ユニット311は、加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間をシートが通過させてトナーを溶融・圧着することでシートにトナー像を定着させる。定着ユニット311を抜けたシートは、シート搬送パス312を通って、シート搬送パス315へと搬送される。シート種が定着のためにさらに溶融・圧着を必要とするシート種である場合は、定着ユニット311を通過した後、シート搬送パス312の上にあるシート搬送パス312’を通って第二定着ユニット313へと搬送される。第二定着ユニット313にて追加の溶融・圧着が施されたシートは、シート搬送パス314を通ってシート搬送パス315へと搬送される。ここで、印刷モードの設定が両面印刷に設定されている場合は、シート反転パス316へとシートが搬送され、シートを反転させた後、両面搬送パス317へと搬送される。そして、二次転写位置309にて2面目の画像転写が行われる。
シート搬送パス315を通ってインサータ108に搬送されてくるシートが所定枚数に達すると、インサータ108は、シート搬送パス322を通じて給紙された仕切りシートを搬送パスへ合流させる。これにより、印刷モジュール107から搬送されてくる一連のシート群に、任意のタイミングで仕切りシートを割り込ませて後続の装置へと搬送させることが可能となる。インサータ108を通過したシートは、調整モジュール112へ搬送される。調整モジュール112内には第1センサー323と第2センサー334が対向する形で配置されている。第1センサー323がシートの上面に印刷された調整用パッチを読み取り、第2センサー324がシートの下面に印刷された調整用パッチを読み取る。調整モジュール112は、シート搬送パス325に搬送されてきたシートが所定位置に到達したタイミングで、第1センサー323と第2センサー324を用いてシート両面の画像を読み取る。調整ユニットを通過したシートは、検品モジュール109へと搬送される。
検品モジュール109内には第1カメラ331と第2カメラ332が対向する形で配置されている。第1カメラ331がシートの上面を撮影し、第2カメラ332がシートの下面を撮影する。検品モジュール109は、シート搬送パス333に搬送されてきたシートが所定位置に到達したタイミングで、第1カメラ331と第2カメラ332を用いてシート両面の画像を読み取り、検査対象面の読取画像に欠陥がないかを検査する。表示装置241には、検品モジュール109によって行われた検品結果などが表示される。検査を終えたシートはスタッカ110へと搬送される。
スタッカ110は、シート積載用のスタックトレイ341を有する。検品モジュール109を通過したシートはシート搬送パス344を通ってスタッカ110に搬送されてくる。シート搬送パス344からシート搬送パス345を経由して搬送されてきたシートはフリップしながら、スタックトレイ341に積載される。スタックトレイ341は昇降トレイ342とイジェクトトレイ343から構成される。さらにスタッカ110は、排紙トレイとしてエスケープトレイ346を有する。エスケープトレイ346は、検品モジュール109によって印刷欠陥(画像不良)ありと判定されたシートを排出するための排紙トレイである。エスケープトレイ346に排出する場合は、シート搬送パス344からシート搬送パス347を経由してエスケープトレイ346へとシートが搬送される。なお、スタッカ110の後段のフィニッシャ111へシートを搬送する場合には、シート搬送パス348を経由して搬送される。反転部349は、検品モジュール109における検品結果に応じてシートの排出先を切り替える場合に使用される。これは、2つのカメラ331及び332によってシート上の画像を読み取り、読み取った画像を検査し、シート搬送パス345或いは348へと搬送パスを切り替えるための時間を稼ぐためである。なお、検品を行わない場合は、スタックトレイ341への積載時にシートをフリップさせるときのみ反転部349が使用されることになる。検品モジュール109での検査の結果、画像不良が検出されなかったシートはフィニッシャ111へと搬送される。
フィニッシャ111では、搬送されてきたシートに対し、ステイプル(1個所/2箇所綴じ)やパンチ(2穴/3穴)や中とじ製本といったフィニッシング処理を行う。フィニッシャ111は、2つの排紙トレイ351及び352を備える。シート搬送パス353を経由して搬送されたシートは排紙トレイ351に排出される。ただし、シート搬送パス353ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、シート搬送パス354を経由して処理機構355にシートが搬送される。そして、処理機構355において、ユーザが指定したフィニッシング機能が実行された後、排紙トレイ352へ排出される。排紙トレイ351及び352は、それぞれ昇降することが可能である。また、排紙トレイ351を下降させ、第一処理機構355にてフィニッシング処理が施されたシートを排紙トレイ351へ積載するように動作させることも可能である。また、フィニッシング機能のうち中とじ製本が指定された場合には、第二処理機構356にて、シート中央にステイプル処理をした後、当該シートを二つ折りにして、シート搬送パス357を経由して中とじ製本トレイ358へ排出される。中とじ製本トレイ358はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ358上に積載されたシート束(中とじ製本束)は左側へ搬送される構成となっている。
<検品ジョブの投入から検品までの処理>
はじめに、本実施例における検品を伴う印刷ジョブ(以下、「検品ジョブ」と呼ぶ。)の投入から検品までの処理について、図15を用いて説明する。
はじめに、本実施例における検品を伴う印刷ジョブ(以下、「検品ジョブ」と呼ぶ。)の投入から検品までの処理について、図15を用いて説明する。
図15は、PC103から外部コントローラ102に検品ジョブが入力されることにより開始する。ここで、検品ジョブ(印刷ジョブ)とは、少なくとも画像データの情報と印刷設定情報とで構成されている。
ステップS1501では、外部コントローラ102は、検品ジョブから正解画像を作成し、作成した正解画像情報を含む印刷画像情報を印刷モジュール107に送信する。ここで、例えばA4サイズの画像データをA3サイズの用紙に印刷する印刷設定がなされていた場合、余白をつけた状態のA3サイズのデータ画像が作成される。
ステップS1502では、検品ジョブに含まれている印刷設定情報を印刷モジュールに送信する。ここで、印刷設定情報とは、図4で後述する調整用パッチなどの付与画像を印字するかの情報や、付与画像の種類、用紙サイズ情報を少なくとも含む情報である。また、ステップS1501とS1502は別のステップとして記載したが、一度に送られてもよく限定しない。
ステップS1503では、印刷モジュール107が、S1502で外部コントローラ102から送信された印刷設定情報を確認する。ここで、調整用パッチなどの付与画像を印字するかの情報を確認し、印字する場合は、S1504に移行する。印字不要の場合は、S1505に移行する。
ステップS1504では、印刷モジュール107が、調整用パッチなどの付与画像の位置情報を取得する。例えば印刷モジュール107のHDD221に、図14に示す印刷設定と付与画像の位置情報を対応付けたテーブルを予め記憶している。画像付与位置の取得とは、付与画像の種類と用紙サイズ情報とを確認し、テーブルを参照することにより、付与画像の印刷物上での位置情報を取得する。
ステップS1505では、印刷モジュール107から検品モジュール109へ正解画像情報を送信する。
ステップS1506では、印刷モジュール107から検品モジュール109へS1504で取得した付与画像の位置情報を送信する。また、ステップS1505とS1506は別のステップとして記載したが、一度に送られてもよく限定しない。
ステップS1507では、検品モジュール109で、後述する正解画像の登録と、ステップS1505で送信された付与画像の位置情報を用いて検査範囲の設定が自動で行われる。正解画像の登録が終了すると、正解画像の登録完了を示す情報が、外部コントローラ102へ通知される。
ステップS1508では、外部コントローラ102は、正解画像の登録完了の通知を受けると、印刷画像情報を印刷モジュール107に送信する。ここで、印刷画像情報は、実際に印刷と検品を行うための画像情報を少なくとも含む。
続いて、ステップS1509では、外部コントローラ102から印刷モジュール107へ印刷設定情報が送信される。なお、ステップS1508とS1509は別のステップとして記載したが、一度に送られてもよく限定しない。また、ステップS1501とS1502でも同様に外部コントローラ102から印刷モジュール107へ印刷画像情報と印刷設定情報が送信されるが、その内容は同じであっても良いし、別の情報を含むものであってもよい。
ステップS1510では、印刷モジュール107が、S1509で送信された印刷設定情報を用いて、S1511での印刷に付与画像の印刷が必要かを判断し、必要ならば、付与画像を印刷する準備がなされる。
ステップS1511では、印刷モジュール107にて、印刷設定情報に基づいて、印刷が行われる。S1510とS1511は、印刷が終了するまで繰り返される。
ステップS1512では、印刷モジュール107で印刷が行われた印刷物をスキャンし、スキャン画像とS1507で登録された正解画像との比較による検査が行われる。
<調整用パッチの詳細>
続いて、調整モジュール112が読み取る調整用パッチの一例について図4を用いて説明する。本実施例では調整用パッチは測色や表裏レジ調整のためのマークといった印刷装置の調整のために使用するものを印刷シート上に印字する。
続いて、調整モジュール112が読み取る調整用パッチの一例について図4を用いて説明する。本実施例では調整用パッチは測色や表裏レジ調整のためのマークといった印刷装置の調整のために使用するものを印刷シート上に印字する。
調整用パッチや表裏レジ調整のためのマークを本実施例では、付与画像または、付与情報と呼ぶ。付与情報を印字するかの設定は、例えばPC103にて印刷ドライバで行う。設定では、成果物のサイズと、印刷する用紙のサイズの設定や、調整用パッチ付与の有無、付与する場合、何ページに1枚付与するかの設定などを行うことが可能である。
ページ501は、印刷装置が受け取ったRIP処理済みの画像データに調整用パッチとして付与画像が付与され、印刷装置で印刷された印刷物である。ページ501には、画像データが印刷された領域502が存在する。調整用パッチは、領域502の領域外の余白箇所に印刷される。調整用パッチは、例えば、測色用のチャート503~505や補正マーク507~510がある。測色用のチャート503~505は、印刷機で使用されるインクやトナーの印刷濃度の調整や諧調の測定に使用される。測色用のチャートは例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色や、レッド、ブルー、グリーン、ブラックの4色で作成される。レジ補正マーク507~510は紙面に対しての印刷ズレを測定するために使用される。測色用のチャート503~505及びレジ補正マーク507~510はRIP処理後に付与されるものであり、調整モジュール112によって読み取りが行われる。
なお、本実施例では、調整用パッチは、領域502の領域外の余白箇所に印刷される場合を想定して説明を行うが、領域502と重なるように付与される付与画像に対しても同様にして実施可能である。
<検品モジュールの詳細>
続いて、検品処理の開始前にユーザが検品モジュール109に対して行うべき各種設定作業など、検品モジュール109の使用方法について詳しく説明する。
続いて、検品処理の開始前にユーザが検品モジュール109に対して行うべき各種設定作業など、検品モジュール109の使用方法について詳しく説明する。
検品モジュール109は、予め設定された検査項目に従い、搬送されてきた印刷処理済みシートを検査する。検査は、印刷処理済みシートを撮影して得られたシート両面の読取画像のうち検査対象面に対応する読取画像(以下、「検査画像」と呼ぶ。)と、表面又は裏面の何れかを示すシート面と対応付けて予め登録された正解画像とを比較して行われる。画像の比較方法には、両画像における対応する位置毎に画素値を比較する方法がある。他にも、エッジ検出によってオブジェクトの位置を比較する方法、文字認識処理(OCR:Optical Character Recognition)による認識結果を比較する方法などがある。以下、図5~図11に示す各種UI画面を参照しつつ、検品モジュール109の事前の準備・設定について説明する。
図5は、検品モジュール109の起動時に表示部241に表示されるUI画面(以下、「検品メニュー画面」と呼ぶ。)の一例である。なお、この検品メニュー画面を含む各種UI画面の表示制御は、検品モジュール109内のCPU238によって行われる。
図5に示す検品メニュー画面400において、左側上部にあるメッセージ欄401には、正解画像が未登録である旨と検品処理開始に先立って正解画像の登録が必要である旨のメッセージが表示されている。起動時点で正解画像が登録済みの場合は、検品処理が開始可能である旨のメッセージが表示されることになる。メッセージ欄401の下は、正解画像が表示される画像表示領域402である。図5の例では、正解画像が未登録のため、「未登録」の文字列が表示されている。検品メニュー画面400の右側には4つのボタン403~406が並んでいる。ボタン403は、正解画像の登録を行うためのUI画面を呼び出すためのボタンである。正解画像は、検査画像に欠陥がないかどうかを判断する際の基準となる画像である。本実施形態では、RIP処理されたデータをもとに得られた画像を正解画像として用いることとしている。ボタン404は、検品時の条件を設定するためのUI画面を呼び出すためのボタンである。ユーザは、検品目的に応じて検査項目や検査精度を設定する。ここで、検査項目には、印刷位置のずれ、画像の色合い、画像の濃度、スジやカスレ、印刷抜けなどがある。また、検査精度は、正解画像との差異がどの程度であれば欠陥ありと判断するのかを決める指標であり、例えば1%以内といった数値で規定される。ボタン405は、検品結果を確認するためのUI画面を呼び出すためのボタンである。ユーザは、検品結果確認画面によって、過去の検品内容や検品結果を確認することができる。ボタン406は、検品の開始を指示するためのボタンである。ボタン406の押下が検知されると、検品モジュール109は、順次搬送されてくる印刷処理済みシートの検査を開始する。なお、図5に示す検品メニュー画面400の構成は一例であって、上述した以外の情報、例えば、仕切りシート設定などの検品の設定に関わる情報などを表示するように構成してもよい。続いて、上記3つのUI画面呼び出しボタン403~405が押下された場合に表示されるそれぞれのUI画面とその操作について説明する。
≪正解画像の登録≫
上述の検品メニュー画面400において、ユーザがボタン403を押下すると、図6に示すような正解画像を登録するためのUI画面(以下、「画像登録画面」と呼ぶ。)が、まず表示部241に表示される。図6に示す画像登録画面600には、2つの設定領域601及び602と1つのボタン603が存在する。設定領域601は、検品ジョブの1部あたりのシート枚数を設定するための領域である。ユーザは、設定領域601内のスピンボタンを操作して所望の枚数を指定できる。この場合において、1部あたり2枚以上を指定する場合、つまり、1部が複数のシートで構成される印刷物を検品する場合には、シート毎に正解画像を登録することができる。設定領域602は、シートの検査対象面を設定するための領域である。検査をシートの両面に対して行うのか、片面に対してのみ行うのか(その際は、表面のみか、裏目のみか)を設定することができる。なお、印刷は片面に対してだけ行われる場合であっても、非印刷面にゴミが付着していないことを検査するために、両面の検査を行うよう検品条件を設定する場合もある。ボタン603は、検品ジョブのRIP処理済み画像データを読み取って、正解画像として登録する処理を開始するためのボタンである。また、正解画像の登録は、RIP処理済みの画像データでなくとも、印刷モジュールで画像の印刷を行い、検品モジュールでスキャンした複数枚のスキャン画像の平均値として登録をおこなってもよい。
上述の検品メニュー画面400において、ユーザがボタン403を押下すると、図6に示すような正解画像を登録するためのUI画面(以下、「画像登録画面」と呼ぶ。)が、まず表示部241に表示される。図6に示す画像登録画面600には、2つの設定領域601及び602と1つのボタン603が存在する。設定領域601は、検品ジョブの1部あたりのシート枚数を設定するための領域である。ユーザは、設定領域601内のスピンボタンを操作して所望の枚数を指定できる。この場合において、1部あたり2枚以上を指定する場合、つまり、1部が複数のシートで構成される印刷物を検品する場合には、シート毎に正解画像を登録することができる。設定領域602は、シートの検査対象面を設定するための領域である。検査をシートの両面に対して行うのか、片面に対してのみ行うのか(その際は、表面のみか、裏目のみか)を設定することができる。なお、印刷は片面に対してだけ行われる場合であっても、非印刷面にゴミが付着していないことを検査するために、両面の検査を行うよう検品条件を設定する場合もある。ボタン603は、検品ジョブのRIP処理済み画像データを読み取って、正解画像として登録する処理を開始するためのボタンである。また、正解画像の登録は、RIP処理済みの画像データでなくとも、印刷モジュールで画像の印刷を行い、検品モジュールでスキャンした複数枚のスキャン画像の平均値として登録をおこなってもよい。
なお、本実施形態1では、前者のRIP処理済みの画像データを読み取って正解画像にする場合を説明する。実施形態2では、後者スキャン画像の平均値として正解画像を登録する場合について説明する。
ユーザは、上記2つの設定領域601及び602の設定を行った後、ボタン603を押下する。すると、検品ジョブのRIP処理済み画像の受信がはじまる。受信が終わると、図7に示すような正解画像の登録と関連事項の設定を促すUI画面(以下、「登録処理画面」と呼ぶ。)へと遷移する。登録処理画面700の左側には、受信した画像が表示される画像表示領域701が存在する。さらにその下に、1部が複数シートで構成される場合における表示するシートを切り替えるためのボタン702と、シートの表面と裏面のいずれを表示するのかを切り替えるためのボタン703が存在する。なお、画像登録画面600で設定した1部当たりのシート枚数が1枚のときにはボタン702の表示を行わないようにしてもよい。登録処理画面700の右側には、3つのボタン704~706が並んでいる。ボタン704は、正解画像のうち検査画像との比較を行わない領域(検品スキップエリア)を設定するためのボタンである。この検品スキップエリア設定は、検査の対象領域を限定する場合に使用する。例えば、1部毎にシート内の特定エリアについて印刷内容を変えるバリアブル印刷(VDP:Variable Data Printing)の場合が挙げられる。他にも1部毎に異なるIDを付して印刷する場合、住所や名前の部分だけを1部毎に変えて印刷するような場合がユースケースとして挙げられる。ボタン704が押下されると、登録処理画面700から、図8に示すような検品対象外の領域である検品スキップエリアの設定用UI画面(以下、「エリア設定画面」と呼ぶ。)へと遷移する。なお、図8に示すエリア設定画面800において、画像表示領域701内の破線の矩形801は、設定されることになる検品スキップエリアを示している。ユーザは、位置変更ボタン802で検品スキップエリア801の位置を変更したり、大きさ変更ボタン803でその大きさを変更したりすることができる。検品スキップエリア801の位置及び大きさを決定したユーザはボタン804を押下する。これにより、設定された検品スキップエリア801が、画像表示領域701に表示中の正解画像と紐づけて登録される。
なお、図8では、検品スキップエリア801と同様にして、検品を行う検品対象領域である検品対象エリアの設定も行うことができる(図示せず)。
検品スキップエリアの登録完了後は、登録処理画面700に表示が戻る。ボタン805は、ある検品スキップエリアを登録した後、同一の正解画像に対しさらに別の検品スキップエリアを登録するためのボタンである。ボタン806は、検品スキップエリアの設定をキャンセルするためのボタンである。ボタン806が押下された場合には検品スキップエリアの設定が中止され、登録処理画面700に表示が戻る。登録処理画面700の説明に戻る。ボタン705は、画像表示領域701に表示中の読取画像を、正解画像として登録するためのボタンである。ボタン705が押下されると、画像表示領域701に表示された受信画像が、該当するシート番号(例えば1/10枚目)及びシート面(表面或いは裏面)と関連付けて正解画像として登録される。登録完了後は、登録処理画面700から検品メニュー画面400へと表示が戻る。ボタン706は、正解画像の登録をキャンセルする場合のボタンである。ボタン706が押下された場合には登録処理を中止し、検品メニュー画面400へと表示が戻る。
≪検品条件の設定≫
上述の検品メニュー画面400において、ユーザがボタン404を押下すると、図9に示すような検品条件を設定するためのUI画面(以下、「条件設定画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。条件設定画面900には、2つの設定領域901、902及び903とOKボタン904が存在する。設定領域901は、検品を行う際の欠陥の検知レベルを設定するための領域である。ユーザは、設定領域901内のスピンボタンを操作して所望の検品レベルを設定することができる。ここでは、設定される検品レベルが高い(数値が大きい)ほど、正解画像と検査画像との僅かな違いでも欠陥画像と判断されることになる。設定領域902は、検査項目(検品種別)を設定するための領域である。ユーザは、検品目的に応じどのような観点で検査を行うのかを、チェックボックスにて選択することができる。図9の例では、位置、色合い、濃度、スジ、抜けの5項目が用意されており、位置、色合い、スジ、抜けの4つの項目にチェックが入っている。この場合、位置、色合い、スジ、抜けは検査の対象となるが、濃度は検査の対象外となる。設定領域903は、印刷欠陥の発見(すなわち、検品処理でNG判定された場合)が続いた場合に印刷を止める閾値を設定するための領域である。連続でNG判定がこの数字以上続いた場合に印刷を止める設定である。検査中も後続のシートが印刷されているため、閾値以上に連続でNGが発生する可能性はある。また、0に設定した場合は、NG判定がされても印刷を止めないことを意味する。この閾値の詳細については後述する。OKボタン904が押下された場合には検品条件の設定が完了し、上述の検品メニュー画面400に表示が戻ることになる。
上述の検品メニュー画面400において、ユーザがボタン404を押下すると、図9に示すような検品条件を設定するためのUI画面(以下、「条件設定画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。条件設定画面900には、2つの設定領域901、902及び903とOKボタン904が存在する。設定領域901は、検品を行う際の欠陥の検知レベルを設定するための領域である。ユーザは、設定領域901内のスピンボタンを操作して所望の検品レベルを設定することができる。ここでは、設定される検品レベルが高い(数値が大きい)ほど、正解画像と検査画像との僅かな違いでも欠陥画像と判断されることになる。設定領域902は、検査項目(検品種別)を設定するための領域である。ユーザは、検品目的に応じどのような観点で検査を行うのかを、チェックボックスにて選択することができる。図9の例では、位置、色合い、濃度、スジ、抜けの5項目が用意されており、位置、色合い、スジ、抜けの4つの項目にチェックが入っている。この場合、位置、色合い、スジ、抜けは検査の対象となるが、濃度は検査の対象外となる。設定領域903は、印刷欠陥の発見(すなわち、検品処理でNG判定された場合)が続いた場合に印刷を止める閾値を設定するための領域である。連続でNG判定がこの数字以上続いた場合に印刷を止める設定である。検査中も後続のシートが印刷されているため、閾値以上に連続でNGが発生する可能性はある。また、0に設定した場合は、NG判定がされても印刷を止めないことを意味する。この閾値の詳細については後述する。OKボタン904が押下された場合には検品条件の設定が完了し、上述の検品メニュー画面400に表示が戻ることになる。
≪検品結果の確認≫
上述の検品メニュー画面400において、ユーザがボタン405を押下すると、図10に示すような検品結果を確認するためのUI画面(以下、「結果確認画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。結果確認画面1000には、検品結果の詳細を表示する結果表示領域1001、表示対象の検品ジョブを切り替えるためのボタン1002及びOKボタン1003が存在する。いま、結果表示領域1001には、履歴が保存されている9個の検品ジョブのうち、1ジョブ目についての、検品実行日時、対象となった検品ジョブの名称、検品の実行枚数、実行枚数のうち合格だった枚数と不合格だった枚数、の各情報が表示されている。そして、ユーザは、左右のスピンボタン1002を操作することによって、表示対象の検品ジョブを切り替えることができる。検品結果を確認したユーザがOKボタン1003を押下すると、上述の検品メニュー画面400に表示が戻る。
上述の検品メニュー画面400において、ユーザがボタン405を押下すると、図10に示すような検品結果を確認するためのUI画面(以下、「結果確認画面」と呼ぶ。)が、表示部241に表示される。結果確認画面1000には、検品結果の詳細を表示する結果表示領域1001、表示対象の検品ジョブを切り替えるためのボタン1002及びOKボタン1003が存在する。いま、結果表示領域1001には、履歴が保存されている9個の検品ジョブのうち、1ジョブ目についての、検品実行日時、対象となった検品ジョブの名称、検品の実行枚数、実行枚数のうち合格だった枚数と不合格だった枚数、の各情報が表示されている。そして、ユーザは、左右のスピンボタン1002を操作することによって、表示対象の検品ジョブを切り替えることができる。検品結果を確認したユーザがOKボタン1003を押下すると、上述の検品メニュー画面400に表示が戻る。
<外部コントローラの詳細>
続いて、外部コントローラ102の使用方法について詳しく説明する。検品モジュール109に対して上述した各種事前設定を行ったユーザは、外部コントローラ102を用いて上述の検品ジョブや調整パッチを付与するかどうかの設定を行ったジョブを生成し、画像形成装置101に投入する。図11は、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示される、正解画像登録ジョブ及び検品ジョブにおける動作条件を設定するためのUI画面(以下、「ジョブ設定画面」と呼ぶ。)の一例である。なお、このジョブ設定画面の表示制御は、外部コントローラ102内のCPU208によって行われる。ジョブ設定画面1100には、2つの設定領域1101及び1102と4つのボタン1103~1106が存在する。設定領域1101は、検品ジョブにおける印刷部数を設定するための領域である。図10の例では、1000部の印刷を指定する検品ジョブが生成されることになる。設定領域1102は、登録ジョブや検品ジョブに従って処理されたシートの排紙先を設定するための領域である。図10の例では、基本の排紙先としてスタッカ110が選択され、印刷欠陥の発見時(すなわち、検品処理でNG判定された場合)の排紙先としてエスケープトレイ346が選択されている。ユーザは、検品処理を伴う大量印刷時にはスタッカ110に排紙するなど、用途に合わせて排紙先を選択できる。また、基本及び欠陥発見時それぞれについて複数の排紙先を設定可能に構成してもよい。ボタン1103は、排紙先以外の印刷条件を設定するためのボタンである。ボタン1103の押下によりポップアップ画面(不図示)が表示され、ユーザは、面付け設定、印刷品質設定、フィニッシング設定、排紙面設定などを行うことができる。ここで、面付け設定は、例えば両面印刷や2in1印刷などを指定する設定である。印刷品質設定は、例えば印刷時に品質を優先するか処理速度を優先するかを指定する設定である。フィニッシング設定は、ステイプルやパンチ穴といった後処理の内容を指定する設定である。排紙面設定は、選択した排紙先に、フェースアップ(表面を上向き)で排紙するのかフェースダウン(表面を下向き)で排紙するのかを指定する設定である。1104は検品ジョブを1部だけ印刷することを指示するボタンである。1304で外部コントローラ102に検品ジョブを1部印刷指示すると、印刷モジュール107による印刷処理および検品装置109による正解画像の読み込みが行われる。1105は検品ジョブの印刷開始を指示するためのボタンである。1105で印刷開始が指示されると、外部コントローラ102は図11の設定に基づき、検品ジョブを印刷モジュール107に投入する。1105で外部コントローラ102に検品ジョブの印刷開始を指示すると、外部コントローラ102は印刷モジュール107に印刷データを投入し、印刷される。調整パッチを付与する設定が行われたジョブの場合、印刷モジュール107によってRIP処理後の画像に調整用パッチが付与された状態で印刷される。印刷された印刷シートの検品ユニット109への搬送を指示する。検品ユニット109は印刷シートが搬送されたら印刷シートの画像を読み込み、検品処理が行われる。
続いて、外部コントローラ102の使用方法について詳しく説明する。検品モジュール109に対して上述した各種事前設定を行ったユーザは、外部コントローラ102を用いて上述の検品ジョブや調整パッチを付与するかどうかの設定を行ったジョブを生成し、画像形成装置101に投入する。図11は、外部コントローラ102のディスプレイ212に表示される、正解画像登録ジョブ及び検品ジョブにおける動作条件を設定するためのUI画面(以下、「ジョブ設定画面」と呼ぶ。)の一例である。なお、このジョブ設定画面の表示制御は、外部コントローラ102内のCPU208によって行われる。ジョブ設定画面1100には、2つの設定領域1101及び1102と4つのボタン1103~1106が存在する。設定領域1101は、検品ジョブにおける印刷部数を設定するための領域である。図10の例では、1000部の印刷を指定する検品ジョブが生成されることになる。設定領域1102は、登録ジョブや検品ジョブに従って処理されたシートの排紙先を設定するための領域である。図10の例では、基本の排紙先としてスタッカ110が選択され、印刷欠陥の発見時(すなわち、検品処理でNG判定された場合)の排紙先としてエスケープトレイ346が選択されている。ユーザは、検品処理を伴う大量印刷時にはスタッカ110に排紙するなど、用途に合わせて排紙先を選択できる。また、基本及び欠陥発見時それぞれについて複数の排紙先を設定可能に構成してもよい。ボタン1103は、排紙先以外の印刷条件を設定するためのボタンである。ボタン1103の押下によりポップアップ画面(不図示)が表示され、ユーザは、面付け設定、印刷品質設定、フィニッシング設定、排紙面設定などを行うことができる。ここで、面付け設定は、例えば両面印刷や2in1印刷などを指定する設定である。印刷品質設定は、例えば印刷時に品質を優先するか処理速度を優先するかを指定する設定である。フィニッシング設定は、ステイプルやパンチ穴といった後処理の内容を指定する設定である。排紙面設定は、選択した排紙先に、フェースアップ(表面を上向き)で排紙するのかフェースダウン(表面を下向き)で排紙するのかを指定する設定である。1104は検品ジョブを1部だけ印刷することを指示するボタンである。1304で外部コントローラ102に検品ジョブを1部印刷指示すると、印刷モジュール107による印刷処理および検品装置109による正解画像の読み込みが行われる。1105は検品ジョブの印刷開始を指示するためのボタンである。1105で印刷開始が指示されると、外部コントローラ102は図11の設定に基づき、検品ジョブを印刷モジュール107に投入する。1105で外部コントローラ102に検品ジョブの印刷開始を指示すると、外部コントローラ102は印刷モジュール107に印刷データを投入し、印刷される。調整パッチを付与する設定が行われたジョブの場合、印刷モジュール107によってRIP処理後の画像に調整用パッチが付与された状態で印刷される。印刷された印刷シートの検品ユニット109への搬送を指示する。検品ユニット109は印刷シートが搬送されたら印刷シートの画像を読み込み、検品処理が行われる。
1106はキャンセルボタンであり、当該画面をクローズする。
<正解画像の登録処理>
続いて、正解画像としてRIP処理済みの画像を登録する際の具体的な処理の流れについて図12(A)を用いて、印刷モジュール107の動作、図12(B)を用いて、検品モジュール109の動作についてそれぞれ説明する。
続いて、正解画像としてRIP処理済みの画像を登録する際の具体的な処理の流れについて図12(A)を用いて、印刷モジュール107の動作、図12(B)を用いて、検品モジュール109の動作についてそれぞれ説明する。
図12(A)および(B)は実施形態1におけるRIP処理データを用いた検品時の正解画像登録に係るフローチャートである。実施形態1では、付与画像の印刷物上の位置情報、情報の一例として、図14に示す付与画像位置の対応表を印刷モジュールのHDD221などお記憶装置に記憶している。
本実施形態では、図12(A)に示す印刷モジュール107での処理はCPU222で実行される。図12(B)に示す検品モジュール109での処理はCPU238で実行される。
図12(A)は、印刷モジュール107が外部コントローラから検品データを受信すると開始する。
ステップS1201では、印刷モジュール107は、外部コントローラから受信した印刷設定情報の解析を行う。本印刷設定情報内には印刷に使用する用紙の情報やフィニッシング設定の情報、調整用パッチの付与情報を含む印刷品質設定情報などが含まれる。なお、これらの印刷設定情報は、例えばPC103の印刷用ドライバなどからユーザにより設定される。続いて、S1202に移行する。
ステップS1202では、印刷モジュール107が、S1201の解析の結果、調整用パッチの付与画像を印刷する設定があるかを判断する。付与画像の印字があると判断した場合はステップS1203へ移行し、追加されていないと判断した場合はステップS1205へ移行する。
ステップS1203では、記憶装置に記憶された図14に例示する付与画像の対応表を用いて、印刷設定情報の用紙サイズなどから付与画像の位置情報を取得する。
付与画像の位置情報の取得方法は、図14に示す表を参照して付与画像の位置を特定する。図14は、検品モジュール109のHDD255に予め保存されている付与画像位置の対応表の例である。図14に記した対応表の例では印刷用紙の四隅左上からの各パッチの位置が座標情報として記載されている。図14では、各種単位をmm(ミリメートル)で表しているが、この限りでなくインチやピクセルなどの単位でもよい。また、要素としてX座標、Y座標、幅、高さとしているが、X座標の始点と終点、Y座標の始点と終点など画像の位置と大きさを特定できる情報であればよいものとする。
なお、用紙のサイズは、図6の正解画像の登録の際に入力された用紙サイズ(図示しない)を用いてもよい。
ステップS1204では、印刷モジュール107が正解画像の情報と付与画像位置情報とを検品モジュール109に送信し、フローを終了する。ここで言う付与画像の位置情報はRIP後の画像に付与される調整パッチ等の位置を特定できる情報を指す。例えば、印刷用紙の四隅左上からの各パッチの始点と終点及び横幅、高さなど大きさを特定できる情報である。なお、ここで送信される正解画像情報は、調整用パッチなどが付与されていない画像データである。
ステップS1205では、印刷モジュール107が正解画像の情報を検品モジュール109に送信し、フローを終了する。
なお、図12(A)では、ステップS1201で印刷モジュールから受信した際のフローを説明したが、ステップS1201に例えばPC103などの外部装置から正解画像情報と印刷設定情報とを含む検品ジョブを直接受信してもよい。
図12(B)は図12のステップS1204及びステップS1205で印刷モジュール107が送信した情報を検品モジュール109が受信した際の検品モジュール109の動作フローである。
ステップS1206では検品モジュール109は、印刷モジュール107から少なくとも正解画像情報を受信する。その後、ステップS1207へ進む。
ステップS1207では検品システムは付与画像の位置情報の受信があるかを判断する。付与画像位置情報がある場合ステップS1208に移行し、付与画像位置情報がない場合は、ステップS1209に移行する。
ステップS1208では検品モジュール109が、付与画像の位置情報をもとに、画像が付与された位置を検品対象外の領域として設定をする。
ステップS1209では、検品モジュール109の表示部241に正解画像の登録画面(図7)を表示しフローを終了する。なお、ここで図7に図示しないが、付与情報が印字される箇所に検品スキップエリアが設定されていることがわかるように正解画像を表示するようにしてもよい。
上記のような構成にすることで、RIP処理後に印刷装置のよって画像が付与された場合でも、印刷モジュールが取得した付与画像の位置情報を検品モジュールが自動で検査対象外領域に設定したうえで検品処理を行うことができる。
[実施形態2]
実施形態1では、付与画像の位置情報の対応表を印刷モジュール107のHDD221に記憶していた。付与画像の位置情報の対応表は、検品モジュール109のHDD255などの記憶装置に記憶しているように設計してもよい。
実施形態1では、付与画像の位置情報の対応表を印刷モジュール107のHDD221に記憶していた。付与画像の位置情報の対応表は、検品モジュール109のHDD255などの記憶装置に記憶しているように設計してもよい。
なお、本実施例において説明しない部分においては、実施形態1と同じである。
図13を用いて、検品モジュール109が付与画像の位置情報を記憶する場合のフローについて説明する。
図13は、印刷モジュール107から検品モジュール109に対して正解画像情報と印刷設定情報が送信されることにより開始する。なお、ここで検品モジュール109に送信される印刷設定は、抽出された印刷設定の一部が送信されてもよい。
ステップS1301では検品モジュール109は、印刷モジュール107から受信した印刷設定情報の解析を行う。その後、ステップS1302へ進む。
ステップS1302では検品システムはステップS1301で受信した正解画像情報に付与画像の位置情報があるかを判断する。付与画像位置情報がある場合ステップS1303に移行し、付与画像位置情報がない場合は、ステップS1305に移行する。
ステップS1303では、検品モジュール109が、記憶装置に記憶された図14に例示する付与画像の対応表を用いて、印刷設定情報の用紙サイズなどから付与画像の位置情報を取得する。
ステップS1304では検品モジュール109が、正解画像上で、S1303で取得した付与画像位置を検品対象外の領域として設定をする。
ステップS1305では、検品モジュール109の表示部241に正解画像の登録画面(図7)を表示しフローを終了する。なお、ここで図7に図示しないが、付与情報が印字される箇所に検品スキップエリアが設定されていることがわかるように正解画像を表示するようにしてもよい。
なお、図13では、ステップS1301で印刷モジュールから受信した際のフローを説明したが、ステップS1301に例えばPC103などの外部装置から正解画像情報と印刷設定情報とを含む検品ジョブを直接受信してもよい。
上記のような構成にすることで、RIP処理後に印刷装置のよって画像が付与された場合でも、検品モジュールが取得した付与画像の位置情報を検品モジュールが自動で検査対象外領域に設定したうえで検品処理を行うことができる。
[実施形態3]
実施形態1では、付与画像の位置情報の対応表を印刷モジュールが記憶する場合を説明し、実施形態2では、付与画像の位置情報の対応表を検品モジュールが記憶する場合を説明した。付与画像の位置情報の対応表は、外部コントローラ102が持っているように設定してもよい。
実施形態1では、付与画像の位置情報の対応表を印刷モジュールが記憶する場合を説明し、実施形態2では、付与画像の位置情報の対応表を検品モジュールが記憶する場合を説明した。付与画像の位置情報の対応表は、外部コントローラ102が持っているように設定してもよい。
この場合は、外部コントローラ102が付与画像の位置情報を取得する。そして、外部コントローラ102から印刷モジュール107に印刷設定情報を送信する際に、付与画像の位置情報を同時に送信する。以降は、図12のステップS1204以降と同様であるため、説明は省略する。なお、本実施例において説明しない部分においては、実施形態1と同じである。
上記のような構成にすることで、RIP処理後に印刷装置のよって画像が付与された場合でも、外部コントローラで取得した付与画像の位置情報を、検品モジュールが自動で検査対象外領域に設定したうえで検品処理を行うことができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
102 外部コントローラ
107 印刷モジュール
109 検品モジュール
218 LANI/F
222 CPU
238 CPU
255 HDD
107 印刷モジュール
109 検品モジュール
218 LANI/F
222 CPU
238 CPU
255 HDD
Claims (19)
- 画像と、少なくとも付与画像に関する情報を含む印刷設定とで構成された印刷ジョブを受け付ける受付手段と、
前記印刷ジョブから生成した画像を正解画像として登録する登録手段と、
前記登録手段で登録した正解画像から1または複数の検品対象領域と、検品対象外の領域とを設定する設定手段と、
前記印刷設定に基づいて、前記印刷ジョブから生成した画像と付与画像とを同一の記録シート上に印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で印刷を行った印刷物に対して前記設定手段で設定された検品対象領域を検品する検品手段と、
前記設定手段は、予め記憶された、前記付与画像に関する情報と前記付与画像の印刷物上での位置情報とを対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷物上での印刷位置を検品対象外の領域に設定する
ことを特徴とする検品システム。 - 前記付与画像に関する情報は、記録シートに前記付与画像を付与して印刷を行うかの情報である
ことを特徴とする請求項1に記載の検品システム。 - 前記印刷手段は、前記印刷ジョブから生成した画像を印刷しない記録シートの余白に前記付与画像を印刷する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の検品システム。 - 前記設定手段は、印刷設定に含まれる記録シートのサイズ情報と前記付与画像が印刷物上に印刷される位置を示す座標情報との対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷物上での印刷位置を検品対象外の領域に設定する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の検品システム。 - 前記付与画像は、調整用パッチである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検品システム。 - 前記付与画像は、表裏レジ調整のためのマークである
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の検品システム。 - 前記印刷手段で画像を印刷した印刷物を読み取りスキャン画像を生成する生成手段と、
を有し、
前記検品手段は、前記生成手段で生成したスキャン画像と、前記登録手段で登録した正解画像とに基づいて検品する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の検品システム。 - 前記検品手段は、前記生成手段で生成したスキャン画像と、前記スキャン画像に対応する正解画像との比較に基づいて検品する
ことを特徴とする請求項7に記載の検品システム。 - 前記検品システムは、すくなくとも情報処理装置と通信可能で前記受付手段を備えコントローラと、前記登録手段と前記印刷手段とを備える印刷装置と、前記設定手段と検品手段とを備える検品装置とで構成され、
前記受付手段は、前記情報処理装置から前記コントローラに対して送信された印刷ジョブを受け付ける
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の検品システム。 - 前記設定手段は、前記印刷装置から前記検品装置に対して送信された、前記付与画像の印刷物上での位置情報に基づいて、前記付与画像の印刷位置を検品対象外の領域に設定する
ことを特徴とする請求項9に記載の検品システム。 - 前記設定手段は、前記印刷装置から前記検品装置に対して送信された付与画像に関する情報から、前記付与画像の印刷物上での位置情報を取得し、取得した前記付与画像の印刷物上での位置情報に基づいて、前記付与画像の印刷位置を検品対象外の領域に設定する
ことを特徴とする請求項9に記載の検品システム。 - 画像と、少なくとも付与画像に関する情報を含む印刷設定とで構成された印刷ジョブを受け付ける受付工程と、
前記印刷ジョブから生成した画像を正解画像として登録する登録工程と、
前記登録した正解画像から1または複数の検品対象領域と、検品対象外の領域とを設定する設定工程と、
前記印刷設定に基づいて、前記印刷ジョブから生成した画像と付与画像とを同一の記録シート上に印刷する印刷工程と、
印刷を行った印刷物に対して前記設定された検品対象領域を検品する検品工程と、
前記設定工程では、予め記憶された、前記付与画像に関する情報と前記付与画像の印刷物上での位置情報とを対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷物上での印刷位置を検品対象外の領域に設定する
ことを特徴とする検品システムの制御方法。 - 請求項12に記載の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
- ネットワークを介して情報処理装置と通信可能な画像形成装置であって、
画像と、少なくとも付与画像に関する情報を含む印刷設定とで構成された印刷ジョブを受信する受信手段と、
前記印刷ジョブから生成した画像を正解画像として登録する登録手段と、
前記登録手段で登録した正解画像から1または複数の検品対象領域と、検品対象外の領域とを設定する設定手段と、
前記印刷設定に基づいて、前記印刷ジョブから生成した画像と前記付与画像とを同一の記録シート上に印刷する印刷手段と、
前記印刷手段で印刷を行った印刷物に対して前記設定手段で設定された検品対象領域を検品する検品手段と、
前記設定手段は、前記付与画像に関する情報と、前記付与画像の印刷物上での位置情報とを対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷位置を検品対象外に設定する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記付与画像に関する情報は、付与画像を付与して印刷を行うかの設定である
ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。 - 前記印刷手段は、前記印刷ジョブから生成した画像を印刷しない記録シートの余白に前記付与画像を印刷する
ことを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成装置。 - 前記設定手段は、印刷設定に含まれる記録シートのサイズ情報と前記付与画像が印刷物上に印刷される位置を示す座標情報との対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷物上での印刷位置を検品対象外の領域に設定する
ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の検品システム。 - ネットワークを介して情報処理装置と通信可能な画像形成装置であって、
画像と、少なくとも付与画像に関する情報を含む印刷設定とで構成された印刷ジョブを受信する受信工程と、
前記印刷ジョブから生成した画像を正解画像として登録する登録工程と、
前記登録した正解画像から1または複数の検品対象領域と、検品対象外の領域とを設定する設定工程と、
前記印刷設定に基づいて、前記印刷ジョブから生成した画像と前記付与画像とを同一の記録シート上に印刷する印刷工程と、
前記印刷を行った印刷物に対して前記設定された検品対象領域を検品する検品工程と、
前記設定工程では、前記付与画像に関する情報と、前記付与画像の印刷物上での位置情報とを対応付けに基づいて、前記付与画像の印刷位置を検品対象外に設定する
ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。 - 請求項18に記載の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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