JP2023045047A - 基板処理装置 - Google Patents

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Tomohiro Takahashi
博章 内田
Hiroaki Uchida
拓也 岸田
Takuya Kishida
真治 杉岡
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Abstract

【課題】処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる基板処理装置を提供する。【解決手段】第1循環配管35の一部である濃縮用配管39には、石英管47を石英ヒータ41が設けられる。第1迂回配管36の両端36A,36Bは、濃縮用配管39の上流端および下流端に接続される。第1迂回配管36には、非石英管51を有する非石英ヒータ45が設けられる。制御部93は、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮するときは、濃縮用配管39に燐酸溶液を送りながら、石英ヒータ41を用いて濃縮用配管39を通過する燐酸溶液を加熱する。制御部93は、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、第1迂回配管36に燐酸溶液を送りながら、非石英ヒータ45を用いて第1迂回配管36を通過する燐酸溶液を加熱する。【選択図】図1

Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置に関する。基板は、例えば、半導体基板、FPD(Flat Panel Display)用の基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが挙げられる。FPDは、例えば、液晶表示装置、有機EL(electroluminescence)表示装置などが挙げられる。
従来の基板処理装置は、処理槽、外槽および循環ラインを備える(例えば、特許文献1参照)。処理槽は、燐酸溶液を貯留する。基板は、処理槽内の燐酸溶液に浸漬されることで処理される。外槽は、処理槽の外周に設けられ、処理槽から溢れ出た燐酸溶液を受け入れる。循環ラインは、外槽から排出された燐酸溶液を処理槽に戻すように構成される。循環ラインには、循環ポンプおよび温調器が設けられる。
また、基板処理装置は、予備温調ユニットを備える。予備温調ユニットは、燐酸溶液(処理液)を貯留する容器を備える。この容器には、薬液供給源から燐酸(燐酸溶液)が供給され、または、純水が供給される。容器内に供給された燐酸溶液は、循環されながら温度調節が行われる。その後、温度調節が行われた燐酸溶液は、外槽および循環ラインを介して処理槽に供給される。
ところで、例えば、不揮発性メモリとして、3D-NANDデバイスがある。このデバイスの製造工程において、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜が交互に積層された構造が基板上に形成される。そして、燐酸溶液を用いて、シリコン窒化膜が選択的にエッチングされる。
燐酸溶液にシリコンを添加することにより、シリコン酸化膜よりもシリコン窒化膜に対する燐酸溶液のエッチングレートを高くすることができる。換言すると、燐酸溶液におけるシリコン濃度が適切な範囲内にある場合には、燐酸溶液によるシリコン酸化膜のエッチングレートは、シリコン窒化膜のエッチングレートよりも十分に低く保たれる。その結果、基板上のシリコン窒化膜が選択的にエッチングされる(例えば、特許文献2,3参照)。
特開2018-050001号公報 特開2020-088003号公報 特開2015-177139号公報
しかし、従来の基板処理装置は、次の問題がある。予備温調ユニットから供給される燐酸溶液のシリコン濃度は、0(ゼロ)ppmまたはその近傍の濃度であると想定されている。しかし、予備温調ユニットから供給される燐酸溶液のシリコン濃度が、想定を超えて、高濃度であることが発明者より確認された。基板処理装置は、燐酸溶液のシリコン濃度が0ppm若しくはその近傍の濃度であるとの前提に基づいて、燐酸溶液を処理部(例えば処理槽)に供給する。それにも関わらず、実際にシリコン濃度が高かった場合には、例えば、予備温調ユニットから想定よりも多い量の燐酸溶液を供給し続けてしまうなど、処理に影響が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために鋭意研究した結果、発明者は、ヒータの石英部品からシリコンが溶出し、これがシリコン濃度を上昇させる原因となっているとの知見を得た。
このような知見に基づく本発明は、次のような構成をとる。すなわち、本発明に係る基板処理装置は、基板を浸漬させるために燐酸溶液を貯留する処理槽を有する処理部と、前記燐酸溶液を貯留するタンクと、前記タンク内の前記燐酸溶液を前記処理部に送るための供給流路と、両端が前記タンクに接続されて、前記タンク内から流入された前記燐酸溶液を前記タンクに戻すための循環流路と、前記循環流路に設けられたポンプと、前記循環流路の一部である濃縮用流路に設けられた石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための石英管を有する前記石英ヒータと、両端が、前記濃縮用流路の上流端および下流端に接続された迂回流路と、前記迂回流路に設けられた非石英ヒータであって、石英で形成されていない前記燐酸溶液を通すための非石英管を有する前記非石英ヒータと、制御部と、備え、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記濃縮用流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記石英ヒータを用いて前記濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記迂回流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記非石英ヒータを用いて前記迂回流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することで、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することを特徴とするものである。
本発明に係る基板処理装置によれば、循環流路の一部である濃縮用流路には、石英ヒータが設けられ、石英ヒータを迂回する迂回流路には、非石英ヒータが設けられる。タンク内の燐酸溶液を濃縮するとき、石英ヒータを用いて濃縮用流路を通過する燐酸溶液を加熱する。タンク内の燐酸溶液の濃縮が完了して、タンク内の燐酸溶液の温度を維持するとき、非石英ヒータを用いて迂回流路を通過する燐酸溶液を加熱する。非石英ヒータを用いた場合、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が防止され、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
また、上述の基板処理装置において、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃度を測定する燐酸濃度センサを更に備え、前記制御部は、前記燐酸濃度センサで測定された濃度値が予め設定された閾値よりも小さいときは、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮し、前記制御部は、前記燐酸濃度センサで測定された濃度値が前記閾値以上のときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することが好ましい。これにより、燐酸濃度センサで測定された濃度値に基づいて、石英ヒータの加熱と非石英ヒータの加熱との間で切り換えることができる。
また、上述の基板処理装置において、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記非石英ヒータを用いて前記迂回流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することが好ましい。これにより、非石英ヒータの出力を抑えることができる。そのため、非石英管がダメージを受けることを防止することができる。
また、上述の基板処理装置において、前記第1温度は、前記燐酸溶液の沸点以上であることが好ましい。第1温度が燐酸溶液の沸点以上であれば、濃縮が更に促進することができる。
また、上述の基板処理装置において、前記第2温度は、100℃以上で、前記燐酸溶液の沸点未満であることが好ましい。燐酸溶液の温度が100℃未満になると、燐酸溶液が吸湿する。燐酸溶液の温度を100℃以上にすることで、燐酸溶液の吸湿を防止する。
また、上述の基板処理装置において、前記供給流路に設けられ、前記供給流路を通過する前記燐酸溶液を加熱する供給流路用ヒータを備えていることが好ましい。供給経路を通じて処理部に供給される燐酸溶液の温度が処理部の処理槽内の燐酸溶液の温度よりも低い場合に、温度差を抑えることができる。
また、上述の基板処理装置において、前記タンク内の底壁側に配置された気泡供給部であって、複数の孔を有し、前記複数の孔から前記タンク内に気泡を供給するように構成された前記気泡供給部を更に備えていることが好ましい。これにより、燐酸溶液の濃縮を促進することができる。
また、上述の基板処理装置において、前記処理槽に基板を浸漬させる基板処理を行っているときに、前記制御部は、前記供給流路を通じて前記処理部に前記燐酸溶液を供給することが好ましい。これにより、処理槽の燐酸溶液の交換が徐々に行われるので、処理槽等内の燐酸溶液のシリコン濃度の上昇を抑えることができる。
また、上述の基板処理装置において、前記処理槽に基板を浸漬させる基板処理を行っているときに、制御部は、前記処理槽内の前記燐酸溶液の一部を排出しながら前記供給流路を通じて前記処理部に前記燐酸溶液を供給することが好ましい。これにより、処理槽内の燐酸溶液が部分的に入れ替わるので、燐酸溶液のシリコン濃度値を比較的大きく下げることができる。
また、上述の基板処理装置において、前記非石英管の一例は、フッ素系樹脂で形成されたフッ素系樹脂管であることである。ヒータ部品から燐酸溶液中にシリコンが溶出されることを防止することができる。
また、上述の基板処理装置において、前記タンクから前記処理部へ燐酸溶液を送るための供給流路に介在し、前記タンクから送られた前記燐酸溶液を貯留する第2タンクと、両端が前記第2タンクに接続されて、前記第2タンク内から流入された前記燐酸溶液を前記第2タンクに戻すための第2循環流路と、前記第2循環流路に設けられた第2ポンプと、前記第2循環流路の一部である第2濃縮用流路に設けられた第2石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための第2石英管を有する前記第2石英ヒータと、両端が、前記第2濃縮用流路の上流端および下流端に接続された第2迂回流路と、前記第2迂回流路に設けられた第2非石英ヒータであって、石英で形成されていない前記燐酸溶液を通すための第2非石英管を有する前記第2非石英ヒータと、を備え、前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記第2濃縮用流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記第2石英ヒータを用いて前記第2濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記第2迂回流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記第2非石英ヒータを用いて前記第2迂回流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することで、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することが好ましい。
第2タンク内の燐酸溶液の濃縮が完了して、第2タンク内の燐酸溶液の温度を維持するとき、第2非石英ヒータを用いて第2迂回流路を通過する燐酸溶液を加熱する。第2非石英ヒータを用いた場合、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が防止され、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
また、上述の基板処理装置において、前記タンクから前記処理部へ燐酸溶液を送るための供給流路に介在し、前記タンクから送られた前記燐酸溶液を貯留する第2タンクと、両端が前記第2タンクに接続されて、前記第2タンク内から流入された燐酸溶液を前記第2タンクに戻すための第2循環流路と、前記第2循環流路に設けられた第2ポンプと、前記第2循環流路に設けられた第2石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための第2石英管を有する前記第2石英ヒータと、を備え、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、前記制御部は、前記燐酸溶液の濃度を維持するために、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記第2石英ヒータを用いて前記第2循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することで、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することが好ましい。
また、上述の基板処理装置において、前記タンクから前記処理部へ燐酸溶液を送るための供給流路に介在し、前記タンクから送られた前記燐酸溶液を貯留する第2タンクと、両端が前記第2タンクに接続されて、前記第2タンク内から流入された燐酸溶液を前記第2タンクに戻すための第2循環流路と、前記第2循環流路に設けられた第2ポンプと、前記第2循環流路に設けられた第2石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための第2石英管を有する前記第2石英ヒータと、を備え、前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記第2石英ヒータを用いて前記第2循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記第2石英ヒータを用いて前記第2循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することが好ましい。
燐酸溶液の濃縮が完了した後に、燐酸溶液の濃縮時に設定された第1温度よりも低い第2温度で燐酸溶液の温度を維持する。第2石英ヒータによる加熱温度を下げることで、第2石英ヒータの第2石英管からのシリコンの溶出を抑制することができる。そのため、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
また、本発明に係る基板処理装置は、基板を浸漬させるために前記燐酸溶液を貯留する処理槽を有する処理部と、前記燐酸溶液を貯留するタンクと、前記タンク内の前記燐酸溶液を前記処理部に送るための供給流路と、両端が前記タンクに接続されて、前記タンク内から流入された前記燐酸溶液を前記タンクに戻すための循環流路と、前記循環流路に設けられたポンプと、前記循環流路に設けられた石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通す石英管を有する前記石英ヒータと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することを特徴とするものである。
本発明に係る基板処理装置によれば、タンク内の燐酸溶液を濃縮するとき、タンク内の燐酸溶液の温度が第1温度になるように、石英ヒータを用いて循環流路を通過する燐酸溶液を加熱する。タンク内の燐酸溶液の濃縮が完了してタンク内の燐酸溶液の温度を維持するとき、タンク内の燐酸溶液の温度が第1温度よりも低い第2温度になるように、石英ヒータを用いて循環流路を通過する燐酸溶液を加熱する。石英ヒータを用いているが、第1温度よりも低い第2温度に昇温することで、第1温度よりも第2温度における燐酸溶液へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
本発明に係る基板処理装置によれば、処理部に供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
実施例1,2に係る基板処理装置を示す図である。 処理部を示す図である。 (a)は、石英ヒータを示す図であり、(b)は、非石英ヒータを示す図である。 実施例1に係る予備温調ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 実施例2に係る予備温調ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 実施例3に係る基板処理装置を示す図である。 実施例3に係る予備温調ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 予想シリコン濃度と温調時間の関係を示す図である。 実施例4に係る基板処理装置を示す図である。 実施例4に係る予備温調ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。 実施例5に係る基板処理装置を示す図である。 実施例5に係る予備温調ユニットの動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、基板処理装置1を示す図である。図2は、処理部2A(2B/2C)を示す図である。
(1)基板処理装置1の構成
図1を参照する。基板処理装置1は、複数(例えば50枚)の基板Wを一括して処理するバッチ式の装置である。基板処理装置1は、3つの処理部2A,2B,2Cと、予備温調ユニット4とを備える。なお、処理部の個数は3つに限定されない。
処理部2Aの構成を説明する。2つの処理部2B,2Cは各々、処理部2Aと同様に構成される。図2を参照する。処理部2Aは、処理槽6、外槽7、槽用ヒータ8、処理部循環流路9、およびリフタ(基板保持部)11を備える。
処理槽6は、燐酸溶液を貯留する容器である。燐酸溶液は、燐酸と純水とを含む溶液である。外槽7は、処理槽6の周囲に設けられる。外槽7は、処理槽6から溢れ出た燐酸溶液を受け入れる容器である。外槽7には排出管14が接続される。外槽7内の燐酸溶液の水面高さが排出管14の入口14Aの高さ以上になると、外槽7内の燐酸溶液が排出管14に流れ出す。
槽用ヒータ8は、処理槽6および外槽7の外壁に設けられる。槽用ヒータ8は、処理槽6および外槽7の外側から処理槽6および外槽7内の燐酸溶液を加熱する。槽用ヒータ8および後述するヒータ19は、処理槽6内の燐酸溶液の温度が予め設定された温度(例えば160℃)になるように、燐酸溶液を加熱する。
処理部循環流路9は、例えば配管で構成される。処理部循環流路9は、外槽7と処理槽6を接続する。具体的には、処理部循環流路9は、外槽7の底部と、処理槽6の底部に設けられた噴出管15とを接続する。噴出管15には、燐酸溶液を噴出する噴出口を有する。処理部循環流路9は、外槽7から流入した燐酸溶液を、噴出管15を介して処理槽6に戻すものである。また、処理部循環流路9には、外槽7側から順番に、ポンプ17、ヒータ19、フィルタ21およびシリコン濃度センサ23が設けられている。
ポンプ17は、処理部循環流路9内の燐酸溶液を送る。ヒータ19は、処理部循環流路9を通過する燐酸溶液を加熱する。フィルタ21は、処理槽6に戻される燐酸溶液からパーティクルを除去する。シリコン濃度センサ23は、処理部循環流路9を通過する燐酸溶液のシリコン濃度を測定する。
リフタ11は、処理対象である複数の基板Wを、起立姿勢で等間隔に保持する。リフタ11は、背板11Aと、背板11Aの下部に固定された複数(3本)の支持部11Bとを備えている。支持部11Bは、互いに平行でかつ、水平方向に延びるように構成される。支持部11Bは、複数の基板Wを保持する。
また、処理部2Aは、複数の気泡供給管25、気体供給源27、供給配管28および開閉弁V21を備える。各気泡供給管25は、処理槽6の底部またはその付近に設けられる。各気泡供給管25は、複数の孔を有し、その複数の孔から燐酸溶液中に気泡を供給する。これにより、2枚の基板W間に気泡が進入し、2枚の基板W間の燐酸溶液の置換が促進される。気体供給源27からの気体(窒素などの不活性ガス)は、供給配管28を通じて複数の気泡供給管25に送られる。開閉弁V21は、気体の供給およびその停止を行う。
また、処理槽6の底部には、排出管30が接続される。排出管30には開閉弁V22が設けられる。排出管30は、処理槽6内の燐酸溶液を排出する。開閉弁V22は、燐酸溶液の排出およびその停止を行う。
処理部2Aは、処理槽6内の燐酸溶液の温度を測定する温度センサTS11を備える。処理部2Aは、温度センサTS11で測定された温度が予め設定された温度(160℃)になるように、槽用ヒータ8およびヒータ19を制御する。なお、処理槽6には、濃縮されていない燐酸溶液および純水(DIW:deionized water)の少なくとも一方が直接供給されるように構成されていてもよい。また、処理部2Aは、処理槽6、外槽7または処理部循環流路9内の燐酸溶液中の燐酸濃度を測定する燐酸濃度センサを備えていてもよい。
(1-1)予備温調ユニット4の構成
図1に戻る。予備温調ユニット4は、各処理部2A,2B,2Cに燐酸溶液を供給するものである。予備温調ユニット4は、予備循環部分31とメイン循環部分33を備える。一般的に市場に流通する燐酸溶液は、室温で燐酸濃度が85%のものである。予備循環部分31は、燐酸濃度が85%の燐酸溶液を加熱する。これにより、燐酸溶液の水分が飛ばされて、燐酸濃度が88~89%に濃縮される。メイン循環部分33は、燐酸濃度および燐酸溶液の温度を安定させる。まず、予備循環部分31の構成について説明する。
予備循環部分31は、第1タンクT1、第1循環配管35、第1迂回配管36および第1供給配管37を備える。なお、第1循環配管35は、本発明の循環流路に相当する。第1迂回配管36は、本発明の迂回流路に相当する。
第1タンクT1は、燐酸溶液を貯留する容器である。なお、第1タンクT1および、後述する第2タンクT2は、脱気できるように構成される。第1タンクT1は、出口OL1と入口IL1を備える。出口OL1は、第1タンクT1の底部に設けられ、入口IL1は、第1タンクT1の天井部に設けられる。
第1循環配管35の両端35A,35Bは、第1タンクT1に接続される。具体的には、第1循環配管35の第1端35Aは、第1タンクT1の出口OL1に接続し、第1循環配管35の第2端35Bは、第1タンクT1の入口IL1に接続する。第1循環配管35は、第1タンクT1内から流入された燐酸溶液を第1タンクT1に戻すための配管である。
濃縮用配管39は、第1循環配管35の一部である。濃縮用配管39には、直列に配置された2つの石英ヒータ41(41A,41B)が設けられる。出口OL1と石英ヒータ41Aの間の第1循環配管35には、第1ポンプ43が設けられる。第1ポンプ43は、燐酸溶液を送るものである。
第1迂回配管36は、2つの石英ヒータ41を迂回させるものである。第1迂回配管36の第1端36Aは、第1ポンプ43と石英ヒータ41Aの間の第1循環配管35に接続される。また、第1迂回配管36の第2端36Bは、石英ヒータ41Bと、後述する分岐管35Cとの間の第1循環配管35に接続される。第1端36Aと第2端36Bの間の第1循環配管35が濃縮用配管39である。そのため、第1迂回配管36の両端36A,36Bは、濃縮用配管39の上流端および下流端に接続される。
第1迂回配管36には、非石英ヒータ45が設けられる。ここで、図3(a)、図3(b)を参照して、石英ヒータ41と非石英ヒータ45の構成を説明する。図3(a)は、石英ヒータ41を示す図である。石英ヒータ41は、石英管47とヒータ本体49を備える。石英管47は、濃縮用配管39の途中に配置される。石英管47は、燐酸溶液を通すものである。石英管47は、石英で形成される。石英管47の外周には、中空筒状のヒータ本体49が設けられる。ヒータ本体49および後述するヒータ本体53は、例えばニクロム線を有する電熱器で構成される。石英ヒータ41は、濃縮用配管39(具体的には石英管47)を通過する燐酸溶液を加熱する。
図3(b)は、非石英ヒータ45を示す図である。非石英ヒータ45は、非石英管51とヒータ本体53を備える。非石英管51は、第1迂回配管36の途中に配置される。非石英管51は、燐酸溶液を通すものである。非石英管51は、石英で形成されていない。すなわち、非石英管51は、例えば、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン:perfluoroalkoxyalkane)または、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン:polytetrafluoroethylene)などのフッ素系樹脂で形成される。そのため、非石英管51は、フッ素系樹脂管である。これにより、ヒータ部品から燐酸溶液中にシリコンが溶出されることを防止することができる。非石英管51の外周には、中空筒状のヒータ本体53が設けられる。非石英ヒータ45は、第1迂回配管36(具体的には非石英管51)を通過する燐酸溶液を加熱する。
なお、濃縮用配管39は、本発明の濃縮用流路に相当する。石英ヒータ41は、本発明の石英ヒータに相当する。石英管47は、本発明の石英管に相当する。非石英ヒータ45は、本発明の非石英ヒータに相当する。非石英管51は、本発明の非石英ヒータに相当する。
図1に戻る。石英ヒータ41Bと入口IL1の間の第1循環配管35には、分岐管35Cが設けられる。第1供給配管37は、第1タンクT1からメイン循環部分33の第2タンクT2に燐酸溶液を送るための配管である。第1供給配管37の第1端は、分岐管35Cに接続される。第1供給配管37の第2端は、第2タンクT2に差し込まれ、第2タンクT2内の底壁付近に配置される。
また、予備温調ユニット4は、燐酸供給源55、配管56、ポンプ57および開閉弁V1を備える。燐酸供給源55は、例えば容器で構成される。配管56の第1端は、燐酸供給源55に接続される。配管56の第2端は、第1タンクT1に差し込まれ、第1タンクT1の底壁付近に配置される。燐酸供給源55から第1タンクT1には、室温で燐酸濃度が85%の硫酸溶液が供給される。配管56には、燐酸溶液を送るポンプ57と、開閉弁V1とが設けられる。開閉弁V1は、燐酸溶液の供給およびその停止を行う。
また、予備温調ユニット4は、純水供給源59、2本の配管61,62、ポンプ64および2つの開閉弁V2,V3を備える。純水供給源59は、例えば容器で構成される。配管61の第1端は、純水供給源59に接続される。配管61の第2端は、第1タンクT1に差し込まれ、第1タンクT1の底壁付近に配置される。配管61には、純水(DIW;deionized water)を送るポンプ64と、開閉弁V2とが設けられる。ポンプ64と開閉弁V2の間の配管61には、分岐管65が設けられる。配管62の第1端は、分岐管65に接続される。配管62の第2端は、第2タンクT2に差し込まれ、第2タンクT2の底壁付近に配置される。配管62には、開閉弁V3が設けられる。開閉弁V2は、第1タンクT1への純水の供給およびその停止を行う。開閉弁V3は、第2タンクT2への純水の供給およびその停止を行う。
また、予備循環部分31は、4つの開閉弁V4,V5,V6,V7を備える。開閉弁V4は、第1迂回配管36の第1端36Aと石英ヒータ41Aの間の濃縮用配管39に設けられる。開閉弁V5は、第1端36Aと非石英ヒータ45の間の第1迂回配管36に設けられる。開閉弁V6は、分岐管35Cと入口IL1の間の第1循環配管35に設けられる。開閉弁V7は、第1供給配管37に設けられる。
予備循環部分31は、開閉弁V4,V6を開状態にし、かつ、開閉弁V5,V7を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、「2つの石英ヒータ41」、分岐管35C、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。また、予備循環部分31は、開閉弁V5,V6を開状態にし、かつ、開閉弁V4,V7を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、「非石英ヒータ45」、分岐管35C、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。予備循環部分31は、開閉弁V5,V7を開状態にし、かつ開閉弁V4,V6を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、非石英ヒータ45、分岐管35C、第1供給配管37、「第2タンクT2」の順番に、燐酸溶液が流れる。
なお、第2タンクT2に燐酸溶液を供給する場合、2つの石英ヒータ41が設けられた濃縮用配管39に燐酸溶液を通過させてもよい。すなわち、予備循環部分31は、開閉弁V4,V7を開状態にし、かつ開閉弁V5,V6を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させてもよい。
また、予備循環部分31は、気泡供給部67、気体供給源69、供給配管71、および開閉弁V8を備える。気泡供給部67は、例えば、複数の管で構成されている。気泡供給部67は、第1タンクT1内の燐酸溶液中に気泡を供給する複数の孔を有する。気泡供給部67は、第1タンクT1内の底壁側に配置される。気体供給源69は、例えば容器で構成される。気体供給源69から供給される気体(例えば窒素などの不活性ガス)は、供給配管71を介して気泡供給部67に送られる。開閉弁V8は、気泡供給部67からの気泡の供給およびその停止を行う。
また、予備循環部分31は、温度センサTS1、燐酸濃度センサPS1、液面センサLS1を備える。温度センサTS1は、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度を測定する。燐酸濃度センサPS1は、第1タンクT1内の燐酸溶液の燐酸濃度を測定する。燐酸濃度センサPS1は、検出管74と圧力センサ75を備える。圧力センサ75は、一定流量の不活性ガス(例えば窒素ガス)が供給された検出管74内の不活性ガスの圧力を測定する。燐酸濃度センサPS1は、圧力と比重の相関関係および比重と濃度の相関関係に基づき、計測した圧力から燐酸濃度を算出する。液面センサLS1は、第1タンクT1内の燐酸溶液の液面高さを検出する。
次に、メイン循環部分33について説明する。メイン循環部分33は、第2タンクT2、第2循環配管77、第2迂回配管78および3本の第2供給配管80,81,82を備える。第2タンクT2は、燐酸溶液を貯留する容器である。第2タンクT2は、第1タンクT1から例えば処理部2Aへ燐酸溶液を送るための第1供給配管37と例えば第2供給配管80に介在し、第1タンクT1から送られた燐酸溶液を貯留する。第2タンクT2は、出口OL2と入口IL2を備える。出口OL2は、第2タンクT2の底部に設けられ、入口IL2は、第2タンクT2の天井部に設けられる。
第2循環配管77の両端77A,77Bは、第2タンクT2に接続される。具体的には、第2循環配管77の第1端77Aは、第2タンクT2の出口OL2に接続し、第2循環配管77の第2端77Bは、第2タンクT2の入口IL2に接続する。第2循環配管77は、第2タンクT2内から流入された燐酸溶液を第2タンクT2に戻すための配管である。
濃縮用配管85は、第2循環配管77の一部である。濃縮用配管85には、石英ヒータ87が設けられる。石英ヒータ87は、図3(a)に示す石英ヒータ41と同様に構成される。出口OL2と石英ヒータ87の間の第2循環配管77には、第2ポンプ89が設けられる。
第2迂回配管78は、石英ヒータ87を迂回させるものである。第2迂回配管78の第1端78Aは、第2ポンプ89と石英ヒータ87の間の第2循環配管77に接続される。また、第2迂回配管78の第2端78Bは、石英ヒータ87と、後述する分岐管77Cとの間の第2循環配管77に接続される。第1端78Aと第2端78Bの間の第2循環配管77が濃縮用配管85である。そのため、第2迂回配管78の両端78A,78Bは、濃縮用配管85の上流端および下流端に接続される。第2迂回配管78には、非石英ヒータ91が設けられる。非石英ヒータ91は、図3(b)に示す非石英ヒータ45と同様に構成される。
なお、第2循環配管77は、本発明の第2循環流路に相当する。第2迂回配管78は、本発明の第2迂回流路に相当する。濃縮用配管85は、本発明の第2濃縮用流路に相当する。石英ヒータ87は、本発明の第2石英ヒータに相当する。石英ヒータ87が有する石英管47(図3(a)参照)は、本発明の第2石英管である。非石英ヒータ91は、本発明の第2非石英ヒータに相当する。非石英ヒータ91が有する非石英管51(図3(b)参照)は、本発明の第2非石英管である。
3つの分岐管77C,77D,77Eは、石英ヒータ87と入口IL2の間の第2循環配管77に設けられる。3本の第2供給配管80,81,82は、それぞれ、第2タンクT2から3つの処理部2A,2B,2Cに燐酸溶液を送るための配管である。第2供給配管80の第1端は、分岐管77Cに接続する。第2供給配管80の第2端80Bは、処理部2Aの処理槽6に燐酸溶液を供給するため、処理部2Aの処理槽6の例えば上方に配置される。
同様に、第2供給配管81の第1端は、分岐管77Dに接続する。第2供給配管81の第2端81Bは、処理部2Bの処理槽6に燐酸溶液を供給するため、処理部2Bの処理槽6の例えば上方に配置される。第2供給配管82の第1端は、分岐管77Eに接続する。第2供給配管82の第2端82Bは、処理部2Cの処理槽6の例えば上方に配置される。
なお、第1供給配管37および第2供給配管80~82の各々は、本発明の供給流路に相当する。本発明の供給流路は、第1タンクT1内の燐酸溶液を処理部2A,2B,2Cに選択的に送るための流路である。
メイン循環部分33は、6個の開閉弁V9,V10,V11,V12,V13,V14を備える。開閉弁V9は、第2ポンプ89と石英ヒータ87の間の濃縮用配管85に設けられる。開閉弁V10は、第2ポンプ89と非石英ヒータ91の間の第2迂回配管78に設けられる。開閉弁V11は、分岐管77Eと入口IL2の間の第2循環配管77に設けられる。開閉弁V12は、第2供給配管80に設けられる。開閉弁V13は、第2供給配管81に設けられる。開閉弁V14は、第2供給配管82に設けられる。
メイン循環部分33は、開閉弁V9,V11を開状態にし、かつ開閉弁V10,V12~V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、「石英ヒータ87」、入口IL2の順番に燐酸溶液が循環される。また、メイン循環部分33は、開閉弁V10,V11を開状態にし、かつ開閉弁V9,V12~V14が閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、「非石英ヒータ91」、入口IL2の順番に燐酸溶液が循環される。
メイン循環部分33は、例えば、開閉弁V10,V12を開状態にし、かつ開閉弁V9,V11,V13,V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、非石英ヒータ91、第2供給流路80、処理部2Aの処理槽6の順番に燐酸溶液が送られる。なお、処理部2Bに燐酸溶液を送る場合は、開閉弁V10,V13を開くと共に、開閉弁V9,V11,V12,V14を閉じる。また、処理部2Cに燐酸溶液を送る場合、開閉弁V10,V14を開くと共に、開閉弁V9,V11~V13を閉じる。
なお、各処理部2A,2B,2Cに燐酸溶液を供給する場合、石英ヒータ87が設けられた濃縮用配管85に燐酸溶液を通過させてもよい。すなわち、メイン循環部分33は、例えば、開閉弁V9,V12を開状態にし、かつ開閉弁V10,V11,V13,V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させてもよい。
また、メイン循環部分33は、温度センサTS2、燐酸濃度センサPS2、液面センサLS2を備える。温度センサTS2は、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度を測定する。燐酸濃度センサPS2は、燐酸濃度センサPS1と同様に構成され、第2タンクT2内の燐酸溶液の燐酸濃度を測定する。液面センサLS2は、第2タンクT2内の燐酸溶液の液面高さを検出する。
基板処理装置1は、制御部93と記憶部(図示しない)を備える。制御部93は、基板処理装置1の各構成を制御する。制御部93は、例えば中央演算処理装置(CPU)などの1つまたは複数のプロセッサを備えている。また、記憶部は、ROM(Read-only Memory)、RAM(Random-Access Memory)およびハードディスクの少なくとも1つを備える。記憶部は、基板処理装置1を動作させるためのコンピュータプログラムを記憶する。
(2)基板処理装置1の動作
図4を参照しながら、基板処理装置1の動作、主に予備温調ユニット4の動作について説明する。
〔ステップS01〕第1タンクT1への燐酸溶液(燐酸)の供給
開閉弁V1が開状態になる。これにより、燐酸供給源55から第1タンクT1に配管56を通じて燐酸溶液が供給される。燐酸溶液の供給は、液面センサLS1により検出された液面高さに基づいて行われる。供給される燐酸溶液は、燐酸濃度が85%(室温)の燐酸溶液である。所定量の燐酸溶液が第1タンクT1に供給されると、開閉弁V1が閉状態になり、第1タンクT1への燐酸溶液の供給が停止する。
〔ステップS02〕昇温・濃縮
燐酸供給源55から燐酸溶液が供給されると、予備循環部分31は、第1タンクT1内の燐酸溶液を昇温しながら、燐酸溶液を濃縮させる。具体的に説明する。
予備循環部分31は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が予め設定された閾値(例えば88%)よりも小さいときは、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮する。まず、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮するとき、予備循環部分31は、開閉弁V4,V6を開状態にし、かつ開閉弁V5,V7を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、2つの石英ヒータ41(濃縮用配管39)、分岐管35C、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。
更に、予備循環部分31は、濃縮用配管39に燐酸溶液を送りながら、2つの石英ヒータ41を用いて濃縮用配管39を通過する燐酸溶液を加熱する。なお、2つの石英ヒータ41を通過する燐酸溶液は、後述する第1温度(例えば160℃)以上に加熱されてもよい。
温度センサTS1は、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度を測定する。予備循環部分31は、温度センサTS1で測定された温度が予め設定された第1温度(例えば160℃)になるように、2つの石英ヒータ41を用いて燐酸溶液を加熱する。2つの石英ヒータ41は、例えば、1つの石英ヒータ87の2倍の昇温能力があり、高出力である。そのため、昇温・濃縮作業を比較的速く行うことができる。また、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮するとき、開閉弁V8を開状態にすることで、気泡供給部67は、第1タンクT1の燐酸溶液内に気泡を供給する。これにより、燐酸溶液の濃縮を促進することができる。
なお、第1温度は、160℃に予め設定されている。この点、第1温度は、例えば、150℃以上であってもよい。すなわち、第1温度は、燐酸溶液の沸点より小さく沸点近傍の温度、あるいは、燐酸溶液の沸点以上である。燐酸溶液を加熱することで、濃縮作業が行われる。第1温度が燐酸溶液の沸点より小さく沸点近傍の温度であれば、濃縮が比較的速く進む。第1温度が燐酸溶液の沸点以上であれば、濃縮が更に促進することができる。なお、室温で燐酸濃度が85%の燐酸溶液の沸点は、157℃~158℃である。
なお、このステップS02において、燐酸溶液の加熱に用いられない非石英ヒータ45は、加熱を停止しているか、加熱停止に近い状態で加熱される。
〔ステップS03〕温調状態維持
燐酸溶液の燐酸濃度を85%から例えば88%~89%に濃縮した後、燐酸濃度を保つために、予備循環部分31は、燐酸溶液の温度を160℃に維持する。具体的に説明する。
予備循環部分31は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が閾値(88%)以上のときは、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度(160℃)を維持する。これにより、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値に基づいて、石英ヒータ41の加熱と非石英ヒータ45の加熱との間で切り換えることができる。
まず、予備循環部分31は、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、循環ルートを切り換える。予備循環部分31は、開閉弁V5,V6を開状態にし、かつ開閉弁V4,V7を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、非石英ヒータ45(第1迂回配管36)、分岐管35C、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。
更に、予備循環部分31は、第1迂回配管36に燐酸溶液を送りながら、非石英ヒータ45を用いて第1迂回配管36を通過する燐酸溶液を加熱する。これにより、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度(160℃)を維持する。また、濃縮が完了した後は、開閉弁V8を閉状態にすることで、気泡供給部67は、気泡の供給を停止する。
温調維持状態の第1タンクT1内の燐酸溶液は、第2タンクT2への供給指示があるまで待機される。なお、この説明において、燐酸溶液の濃縮の閾値は88%に設定されている。この点、閾値は、燐酸供給源55から供給される燐酸溶液の燐酸濃度(85%)よりも大きい値であってもよい。また、燐酸濃度が100%未満の上限の閾値を設定してもよい。この場合、上限の閾値を超えた場合は、純水供給源59から第1タンクT1に純水が供給される。この場合、ステップS02に戻る。
なお、このステップS03において、燐酸溶液の加熱に用いられない石英ヒータ41は、加熱を停止しているか、加熱停止に近い状態で加熱する。
〔ステップS04〕第2タンクT2への燐酸溶液の供給
予備循環部分31は、第1タンクT1から第2タンクT2へ燐酸溶液を供給する。予備循環部分31は、開閉弁V5,V7を開状態にし、開閉弁V4,V6を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、非石英ヒータ45、分岐管35C、第1供給配管37、第2タンクT2の順番に、燐酸溶液が流れる。
なお、第1タンクT1から第2タンクT2に燐酸溶液が送られると、液面センサLS1は、第1タンクT1内の燐酸溶液の液面が下がったことを検出する。そのため、燐酸供給源55から第1タンクT1に燐酸溶液を供給する動作が必要になる。この場合、次のステップS05に進むと共に、ステップS01に戻る。
〔ステップS05〕昇温・濃縮
第2タンクT2に燐酸溶液が供給されると、メイン循環部分33は、燐酸濃度および燐酸溶液の温度を安定させるために、上述のステップS02,S03の作業と同様の作業を行う。そのため、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液を昇温しながら燐酸溶液を濃縮させる。具体的に説明する。
メイン循環部分33は、燐酸濃度センサPS2で測定された濃度値が予め設定された閾値(例えば88%)よりも小さいときは、第2タンクT2内の燐酸溶液を濃縮する。まず、第2タンクT2内の燐酸溶液を濃縮するとき、メイン循環部分33は、開閉弁V9,V11を開状態にし、かつ開閉弁V10,V12~V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、石英ヒータ87(濃縮用配管85)、入口IL2の順番に燐酸溶液が循環される。
更に、メイン循環部分33は、石英ヒータ87を用いて濃縮用配管85を通過する燐酸溶液を加熱する。温度センサTS2は、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度を測定する。メイン循環部分33は、温度センサTS2で測定された温度が予め設定された第1温度(例えば160℃)になるように、石英ヒータ87を用いて燐酸溶液を加熱する。
なお、このステップS05において、燐酸溶液の加熱に用いられない非石英ヒータ91は、加熱を停止しているか、加熱停止に近い状態で加熱する。
〔ステップS06〕温調状態維持
燐酸溶液の燐酸濃度を例えば88%~89%に濃縮した後、メイン循環部分33は、燐酸濃度を保つために、燐酸溶液の温度を160℃に維持する。具体的に説明する。
メイン循環部分33は、燐酸濃度センサPS2で測定された濃度値が閾値(88%)以上のときは、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度(160℃)を維持する。
すなわち、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、まず、循環ルートを切り換える。メイン循環部分33は、開閉弁V10,V11を開状態にし、かつ開閉弁V9,V12~V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、非石英ヒータ91(第2迂回配管78)、入口IL2の順番に、燐酸溶液が循環される。
更に、メイン循環部分33は、第2迂回配管78に燐酸溶液を送りながら、非石英ヒータ91を用いて第2迂回配管78を通過する燐酸溶液を加熱する。これにより、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度(160℃)を維持する。
温調維持状態の第2タンクT2内の燐酸溶液は、各処理部2A,2B,2Cへの供給指示があるまで待機される。なお、このステップS06の説明において、燐酸溶液の濃縮の閾値は88%に設定されている。この点、閾値は、燐酸供給源55から供給される燐酸溶液の燐酸濃度(85%)よりも大きい値であってもよい。また、燐酸濃度が100%未満の上限の閾値を設定してもよい。この場合、上限の閾値を超えた場合は、純水供給源59から第2タンクT2に純水が供給される。この場合、ステップS05に戻る。
なお、このステップS06において、燐酸溶液の加熱に用いられない石英ヒータ87は、加熱を停止しているか、加熱停止に近い状態で加熱する。
〔ステップS07〕処理部2A(2B,2C)への燐酸溶液の供給
メイン循環部分33は、第2タンクT2から各処理部2A,2B,2Cに燐酸溶液を供給する。メイン循環部分33は、開閉弁V10,V12を開状態にし、かつ開閉弁V9,V11,V13,V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、非石英ヒータ91、第2供給配管80、処理部2Aの処理槽6の順番に燐酸溶液が送られる。処理部2Aの処理槽6には、シリコン濃度が低い燐酸溶液が供給される。
なお、処理部2Bに燐酸溶液を送る場合は、開閉弁V10,V13を開状態にすると共に、開閉弁V11,V12,V14を閉状態にする。また、処理部2Cに燐酸溶液を送る場合、開閉弁V10,V14を開状態にすると共に、開閉弁V11,V12~V14を閉状態にする。
ここで、2つの供給方法について説明する。2つの供給方法とは、常時補充と、部分液交換である。図2を参照する。まず、常時補充について説明する。なお、この説明では、処理部2Aに対して燐酸溶液を供給している。処理部2B,2Cのいずれかに燐酸溶液を供給する場合も同様に行われる。
常時補充とは、処理部2Aの処理槽6にリフタ11に保持された複数の基板Wを浸漬させる基板処理を行っているときに、予備温調ユニット4によって、燐酸溶液を処理部2Aの処理槽6に供給し続けることである。これにより、処理槽6の燐酸溶液の交換が徐々に行われるので、処理槽6内の燐酸溶液のシリコン濃度の上昇を抑えることができる。
処理槽6に浸漬される各基板Wは、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜が交互に積層された構造を有する。基板処理は、燐酸溶液を用いて、シリコン窒化膜を選択的にエッチングすることである。また、処理部2Aの余分な燐酸溶液は、外槽7に接続された排出管14から自然に排出される。なお、基板処理が終わると、予備温調ユニット4から燐酸溶液の供給を停止する。
次に、部分液交換について説明する。部分液交換とは、処理部2Aの処理槽6に基板Wを浸漬させる基板処理を行っているときに、予備温調ユニット4によって、処理槽6内の燐酸溶液の一部を排出しながら第2供給配管80を通じて処理部2Aの処理槽6に燐酸溶液を供給することである。
シリコン濃度センサ23(図2参照)は、処理部2Aの処理部循環流路9に設けられている。基板処理装置1は、シリコン濃度センサ23で測定されたシリコン濃度値が予め設定された閾値よりも大きいとき、開閉弁V22を開状態にすると共に、予備温調ユニット4によって、第2タンクT2から処理部2Aの処理槽6に燐酸溶液を供給する。開閉弁V22を開状態にすることで、排出管30を通じて、処理部2Aの処理槽6内の燐酸溶液を排出する。この排出と同時に、処理部2Aの処理槽6には、予備温調ユニット4によって、燐酸溶液が供給される。これにより、処理槽6内の燐酸溶液が部分的に入れ替わるので、燐酸溶液のシリコン濃度値を比較的大きく下げることができる。
なお、常時補充の作業中に、部分液交換の作業を割り込ませてもよい。また、各処理部2A,2B,2Cへの燐酸溶液の供給方法は、任意であり、上述の2つの供給方法に限定されない。
第2タンクT2から各処理部2A,2B,2Cに燐酸溶液が送られると、第2タンクT2内の燐酸溶液の液面が下がったことを、液面センサLS2が検出する。そのため、第1タンクT1から第2タンクT2に燐酸溶液を供給する動作が必要になる。この場合、ステップS04に戻る。
本実施例によれば、第1循環配管35の一部である第1濃縮用配管39には、石英ヒータ41が設けられ、石英ヒータ41を迂回する第1迂回配管36には、非石英ヒータ45が設けられる。第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮するとき、石英ヒータ41を用いて濃縮用配管39を通過する燐酸溶液を加熱する。また、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了して、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度を維持するとき、非石英ヒータ41を用いて第1迂回配管36を通過する燐酸溶液を加熱する。非石英ヒータ45を用いた場合、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が防止され、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、例えば処理部2Aに供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
また、第2循環配管77の一部である第2濃縮用配管85には、石英ヒータ87が設けられ、石英ヒータ87を迂回する第2迂回配管78には、非石英ヒータ91が設けられる。第2タンクT2内の燐酸溶液を濃縮するとき、石英ヒータ87を用いて濃縮用配管85を通過する燐酸溶液を加熱する。また、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了して、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度を維持するとき、第2非石英ヒータ91を用いて第2迂回配管78を通過する燐酸溶液を加熱する。第2非石英ヒータ91を用いた場合、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が防止され、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、例えば処理部2Aに供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する説明は省略する。
実施例1では、2つのステップS03,S06において、燐酸溶液の温度を160℃に維持した。この点、実施例2では、燐酸溶液の温度を120℃に維持する。
実施例2の予備温調ユニット4は、図1に示す実施例1の予備温調ユニット4と同様の構造上の特徴を有する。すなわち、実施例2の予備温調ユニット4において、予備循環部分31は、第1迂回配管36および非石英ヒータ45を備える。また、メイン循環部分33は、第2迂回配管78および非石英ヒータ91を備える。
次に、図5を参照しながら、予備温調ユニット4の動作について説明する。なお、図5に示すステップS11,S12,S14,S15,S17は、それぞれ、図4に示すステップS01,S02,S04,S05,S07と動作が同じである。ステップS12において、予備循環部分31は、燐酸溶液を濃縮するために、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度(160℃)になるように、2つの石英ヒータ41を用いて濃縮用配管39を通過する燐酸溶液を加熱する。
〔ステップS13〕温調状態維持
燐酸溶液の燐酸濃度を85%から例えば88%~89%に濃縮した後、予備循環部分31は、燐酸溶液の温度を120℃に維持する。具体的に説明する。
予備循環部分31は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が閾値(88%)以上のときは、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度(120℃)を維持する。
すなわち、予備循環部分31は、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、まず、循環ルートを切り換える。予備循環部分31は、開閉弁V5,V6を開状態にし、かつ開閉弁V4,V7を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、非石英ヒータ45(第1迂回配管36)、分岐管35C、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。更に、予備循環部分31は、第1迂回配管36に燐酸溶液を送りながら、非石英ヒータ45を用いて第1迂回配管36を通過する燐酸溶液を加熱する。
この際、予備循環部分31は、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度が第2温度(120℃)になるように、非石英ヒータ45を用いて加熱する。第2温度(120℃)は、第1温度(160℃)よりも低く設定されている。この説明では、第2温度は、120℃に設定される。この点、第2温度は、例えば、100℃以上で、燐酸溶液の沸点未満に設定されてもよい。燐酸溶液の温度が100℃未満になると、燐酸溶液が吸湿する。そのため、燐酸溶液の燐酸濃度が低下してしまう。燐酸溶液の温度を100℃以上にすることで、燐酸溶液の吸湿を防止できる。
燐酸溶液は、第1タンクT1から第2タンクT2に送られる(ステップS14)。メイン循環部分33は、燐酸溶液を濃縮するために、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度(160℃)になるように、石英ヒータ87を用いて濃縮用配管85を通過する燐酸溶液を加熱する(ステップS15)。
〔ステップS16〕温調状態維持
燐酸溶液の燐酸濃度を例えば88%~89%に濃縮した後、メイン循環部分33は、燐酸溶液の温度を120℃に維持する。具体的に説明する。
メイン循環部分33は、燐酸濃度センサPS2で測定された濃度値が閾値(88%)以上のときは、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度(120℃)を維持する。
すなわち、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、まず、循環ルートを切り換える。メイン循環部分33は、開閉弁V10,V11を開状態にし、かつ開閉弁V9,V12~V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、非石英ヒータ91(第2迂回配管78)、入口IL2の順番に、燐酸溶液が循環される。更に、メイン循環部分33は、第2迂回配管78に燐酸溶液を送りながら、非石英ヒータ91を用いて第2迂回配管78を通過する燐酸溶液を加熱する。
この際、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度が第1温度(160℃)よりも低い第2温度(120℃)になるように、非石英ヒータ91を用いて加熱する。
その後、ステップS17において、処理槽6には、予備温調ユニット4によって、120℃の燐酸溶液が供給される。処理槽6内の160℃の燐酸溶液の中に、120℃の燐酸溶液が供給されることで、処理プロセスに問題が発生することが心配される。しかし、予備温調ユニット4からの燐酸溶液の燐酸濃度は、処理槽6内の燐酸溶液と同じ燐酸濃度である。そのため、沸騰などの不安定な挙動が発生しない。また、処理槽6の2つのヒータ8,19の昇温能力が十分であれば、160℃への加熱が速く行えるので、処理プロセスに問題がないと考えられる。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、次の効果を有する。すなわち、非石英ヒータ45の出力を抑えることができる。そのため、非石英管がダメージを受けることを防止することができる。例えば、加熱によって非石英管が溶ける可能性がある。これを防止できる。また、非石英ヒータの選択肢を増やすことができる。
次に、図面を参照して本発明の実施例3を説明する。なお、実施例1,2と重複する説明は省略する。
図6は、実施例3に係る基板処理装置1の構成を示す図である。実施例3において、メイン循環部分33は、図1に示す第2迂回配管78,非石英ヒータ91および2つの開閉弁V9,V10を備えていない。また、第2循環配管77において、濃縮用配管85を区別していない。その他の構成は、図1に示す構成と同じである。
次に、図7を参照しながら、予備温調ユニット4の動作について説明する。図7に示すステップS21~S24の動作は、それぞれ、図4に示すステップS01~S04の動作と同じである。
ステップS24において、第1タンクT1から第2タンクT2に燐酸溶液が供給される。第1タンクT1内の燐酸溶液は、160℃に維持され、かつ88%~89%に濃縮された燐酸溶液である。ステップS26に進む。
〔ステップS26〕温調状態維持
まず、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液を循環させる。具体的には、メイン循環部分33は、開閉弁V11を開状態にし、かつ開閉弁V12~V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、石英ヒータ87、開閉弁V11、入口IL2の順番に、燐酸溶液が循環される。
メイン循環部分33は、燐酸溶液を第1温度(160℃)に昇温させない。すなわち、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度が第2温度(120℃)になるように、石英ヒータ87を用いて第2循環配管77を通過する燐酸溶液を加熱する。これにより、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度を120℃に維持する。第2タンクT2内の燐酸溶液の温度は、温度センサTS2により測定される。
なお、第2温度は、第1温度よりも低い温度に設定される。この説明では、第2温度は、120℃に設定される。この点、第2温度は、例えば、100℃以上140℃以下の範囲で設定されてもよい。燐酸溶液の温度が100℃未満になると、燐酸溶液が吸湿する。また、石英ヒータ87(41)を用いて燐酸溶液を160℃に昇温したときに比べて、石英ヒータ87(41)を用いて燐酸溶液を140℃に昇温したときは、シリコン(Si)の溶出量を約1/2に抑制できると考えられるためである。
また、第2温度は100℃以上120℃以下の範囲で設定されることが好ましい。石英ヒータ87(41)を用いて燐酸溶液を160℃に昇温したときに比べて、石英ヒータ87(41)を用いて燐酸溶液を120℃に昇温したときは、シリコン(Si)の溶出量を約1/10に抑制できると考えられるためである。
図8は、予備温調ユニット4の温調時間と予想シリコン濃度の関係を示したグラフである。図8において、温調時間は、右に向かうほど、時間が経過していることを示す。また、予想シリコン濃度は、上に向かうほどシリコン濃度が高いことを示す。予想シリコン濃度は、3つの石英ヒータ41A,41B,87を用いて燐酸溶液を160℃、120℃に各々昇温させたときの算出結果である。図8より、120℃の予想シリコン濃度は、160℃の予想シリコン濃度の約1/10であることが示される。また、仮に、140℃の予想シリコン濃度は、160℃の濃度と120℃の濃度の間の濃度、すなわち、160℃の濃度の約1/2であることが予測される。
本実施例によれば、燐酸溶液の濃縮が完了した後に、燐酸溶液の濃縮時に設定された第1温度よりも低い第2温度で燐酸溶液の温度を維持する。第2石英ヒータ87による加熱温度を下げることで、第2石英ヒータ87の第2石英管47(図3(a)参照)からのシリコンの溶出を抑制することができる。そのため、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、例えば処理部2Aに供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
なお、図7に示すステップS23において、第1タンクT1内の燐酸溶液が第1温度(160℃)になるように維持された。この点、図5のステップS13のように、第1タンクT1内の燐酸溶液が第1温度よりも低い第2温度(120℃)になるように非石英ヒータ45を用いて加熱されてもよい。
また、メイン循環部分33は、石英ヒータ87を備えていた。石英ヒータ87に代えて、図3(b)に示すような、非石英ヒータ45(91)が第1循環配管35に設けられていてもよい。また、メイン循環部分33は、石英ヒータ87を用いて、燐酸溶液を濃縮するときは、第2タンクT2内の燐酸溶液を160℃に加熱し、温調状態を維持するときは、第2タンクT2内の燐酸溶液を120℃に加熱してもよい。
次に、図面を参照して本発明の実施例4を説明する。なお、実施例1~3と重複する説明は省略する。図9は、実施例4に係る予備温調ユニット4の構成を示す図である。
実施例1では、予備循環部分31は非石英ヒータ45を備え、メイン循環部分33は非石英ヒータ91を備えていた。この点、実施例4の予備温調ユニット4は、2つの非石英ヒータ45,91を備えていない。
図9を参照する。予備循環部分31において、第1循環配管35の両端35A,35Bは、第1タンクT1の出口OL1および入口IL1にそれぞれ接続する。第1循環配管35には、出口OL1側から順番に、第1ポンプ43、石英ヒータ41A、石英ヒータ41B、分岐管35C、開閉弁V6が設けられる。
メイン循環部分33において、第2循環配管77の両端77A,77Bは、第2タンクT2の出口OL2および入口IL2にそれぞれ接続する。第2循環配管77には、出口OL2から順番に、第2ポンプ89、石英ヒータ87、分岐管77C、分岐管77D、分岐管77E、開閉弁V11が設けられる。
次に、図10を参照しながら、予備温調ユニット4の動作について説明する。燐酸供給源55から第1タンクT1に燐酸溶液を供給する(ステップS31)。
〔ステップS32〕昇温・濃縮
予備循環部分31は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が予め設定された閾値(例えば88%)よりも小さいときは、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮する。燐酸溶液を濃縮するとき、まず、予備循環部分31は、開閉弁V6を開状態にし、かつ開閉弁V7を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、2つの石英ヒータ41、開閉弁V6、入口IL1の順番に、第1循環配管35を通って燐酸溶液が循環される。
更に、予備循環部分31は、2つの石英ヒータ41を用いて第1循環配管35を通過する燐酸溶液を加熱する。また、予備循環部分31は、温度センサTS1で測定された温度が予め設定された第1温度(例えば160℃)になるように、燐酸溶液を加熱する。
〔ステップS33〕温調状態維持
燐酸溶液の循環は継続される。予備循環部分31は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が閾値(88%)以上であるときは、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度(120℃)を維持する。すなわち、予備循環部分31は、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、第1循環配管35に燐酸溶液を送りながら、2つの石英ヒータ41の少なくとも一方を用いて第1循環配管35を通過する燐酸溶液を加熱する。
この際、予備循環部分31は、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度が第2温度(120℃)になるように、第1循環配管35を通過する燐酸溶液を加熱する。第2温度は、第1温度よりも低く設定されている。
〔ステップS34〕第2タンクT2への燐酸溶液の供給
予備循環部分31は、第1タンクT1から第2タンクT2へ燐酸溶液を供給する。予備循環部分31は、開閉弁V7を開状態にし、開閉弁V6を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。
〔ステップS35〕昇温・濃縮
まず、メイン循環部分33は、開閉弁V11を開状態にし、かつ開閉弁V12,V13,V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、出口OL2、第2ポンプ89、石英ヒータ87、開閉弁V11、入口IL2の順番に、第2循環配管77を通って燐酸溶液が循環される。
この状態で、メイン循環部分33は、燐酸濃度センサPS2で測定された濃度値が予め設定された閾値(例えば88%)よりも小さいときは、第2タンクT2内の燐酸溶液を濃縮する。この際、メイン循環部分33は、石英ヒータ87を用いて第2循環配管77を通過する燐酸溶液を加熱する。また、メイン循環部分33は、温度センサTS2で測定された温度が予め設定された第1温度(例えば160℃)になるように、燐酸溶液を加熱する。
〔ステップS36〕温調状態維持
燐酸溶液の燐酸濃度を例えば88%~89%に濃縮した後、メイン循環部分33は、燐酸溶液の温度(120℃)を維持する。具体的に説明する。
燐酸溶液の循環は継続される。メイン循環部分33は、燐酸濃度センサPS2で測定された濃度値が閾値(88%)以上のときは、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度を予め設定された温度(120℃)に維持する。すなわち、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、第2循環配管77に燐酸溶液を送りながら、石英ヒータ87を用いて第2循環配管77を通過する燐酸溶液を加熱する。
この際、メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液の温度が第1温度(160℃)よりも低い第2温度(120℃)になるように、石英ヒータ87を用いて加熱する。
〔ステップS37〕処理部2A(2B,2C)への燐酸溶液の供給
メイン循環部分33は、第2タンクT2内の燐酸溶液を例えば処理部2Aに供給する。具体的には、メイン循環部分33は、開閉弁V12を開状態にし、かつ開閉弁V11,V13,V14を閉状態にすると共に、第2ポンプ89を駆動させる。これにより、第2供給配管80を通じて、処理部2Aの処理槽6に燐酸溶液が供給される。
本実施例によれば、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮するとき、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度が第1温度になるように、2つの石英ヒータ41を用いて第1循環流路35を通過する燐酸溶液を加熱する。第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了して第1タンクT1内の燐酸溶液の温度を維持するとき、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度が第1温度よりも低い第2温度になるように、石英ヒータ41を用いて第1循環流路35を通過する燐酸溶液を加熱する。石英ヒータ41を用いているが、第1温度よりも低い第2温度に昇温することで、第1温度よりも第2温度における燐酸溶液へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、例えば処理部2Aに供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
また、図9に示す予備温調ユニット4において、図9に示すメイン循環部分33を、図1に示すメイン循環部分33に置き換えてもよい。
次に、図面を参照して本発明の実施例5を説明する。なお、実施例1~4と重複する説明は省略する。
実施例1では、予備温調ユニット4は、2つの循環部分31,33を備え、各処理部2A,2B,2Cに供給する燐酸溶液を2段階で準備していた。この点、予備温調ユニット4は、燐酸溶液を1段階で準備してもよい。
図11を参照する。予備温調ユニット4は、図1に示す予備循環部分31に近い構成を備える。すなわち、予備温調ユニット4は、第1タンクT1、第1循環配管35、第1迂回配管36および3本の供給配管(供給流路)101,102,103を備える。第1迂回配管36の第2端36Bと入口IL1の間の第1循環配管35には、3つの分岐管35D,35E,35Fが設けられる。
3つの分岐管35D,35E,35Fには、供給配管101,102,103がそれぞれ接続される。供給配管101は、処理部2Aの処理槽6に燐酸溶液を直接供給するための配管である。2本の供給配管102,103は、それぞれ、処理部2B,2Cの2つの処理槽6に燐酸溶液を直接供給するための配管である。
本実施例5の予備温調ユニット4は、6つの開閉弁V4,V5,V6,V16,V17,18を備える。開閉弁V6は、分岐管35Fと入口IL1の間の第1循環配管35に設けられる。開閉弁V16は、供給配管101に設けられる。開閉弁V17は、供給配管102に設けられる。開閉弁V18は、供給配管103に設けられる。
次に、図12を参照しながら、本実施例の予備温調ユニット4の動作を説明する。燐酸供給源55から第1タンクT1に室温で85%濃度の燐酸溶液が供給される(ステップS41)。
〔ステップS42〕昇温・濃縮
予備温調ユニット4は、第1タンクT1内の燐酸溶液を昇温しながら、燐酸溶液を濃縮させる。具体的に説明する。
予備温調ユニット4は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が予め設定された閾値(例えば88%)よりも小さいときは、第1タンクT1内の燐酸溶液を濃縮する。燐酸溶液を濃縮するとき、まず、予備温調ユニット4は、開閉弁V4,V6を開状態にし、かつ開閉弁V5,V16~V18を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、2つの石英ヒータ41(濃縮用配管39)、開閉弁V6、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。
更に、予備温調ユニット4は、濃縮用配管39の燐酸溶液を送りながら、2つの石英ヒータ41を用いて濃縮用配管39を通過する燐酸溶液を加熱する。また、2つの石英ヒータ41による加熱は、温度センサTS1で測定された温度が予め設定された第1温度(160℃)になるように、行われる。なお、温度センサTS1は、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度を測定する。濃縮作業は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が予め設定された閾値(例えば88%)に到達した時に完了する。
〔ステップS43〕温調状態維持
予備温調ユニット4は、濃縮が完了した後、燐酸濃度を保つために、燐酸溶液の温度を160℃に維持する。具体的に説明する。
予備温調ユニット4は、燐酸濃度センサPS1で測定された濃度値が閾値(88%)以上のときは、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度(160℃)を維持する。すなわち、予備温調ユニット4は、第1タンクT1内の燐酸溶液の濃縮が完了したときは、循環のルートを切り換える。予備温調ユニット4は、開閉弁V5,V6を開状態にし、かつ開閉弁V5,V16~V18にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、非石英ヒータ45(第1迂回配管36)、開閉弁V6、入口IL1の順番に、燐酸溶液が循環される。
予備温調ユニット4は、第1迂回配管36に燐酸溶液を送りながら、非石英ヒータ45を用いて第1迂回配管36を通過する燐酸溶液を加熱する。これにより、第1タンクT1内の燐酸溶液の温度(160℃)を維持する。温調維持状態の第1タンクT1内の燐酸溶液は、3つの処理部2A,2B,2Cのいずれかへの供給指示があるまで待機される。
〔ステップS44〕処理部2A(2B,2C)への燐酸溶液の供給
予備温調ユニット4は、例えば、第1タンクT1内の燐酸溶液を処理部2Aに送るものとする。予備温調ユニット4は、開閉弁V5,V16を開状態にし、かつ開閉弁V4,V6,V17,V18を閉状態にすると共に、第1ポンプ43を駆動させる。これにより、出口OL1、第1ポンプ43、非石英ヒータ45、分岐管35D、供給配管101、処理部2Aの処理槽6の順番に、第1タンクT1内の燐酸溶液が供給される。
第1タンクT1から3つの処理部2A,2B,2Cのいずれかに燐酸溶液を供給すると、第1タンクT1内の燐酸溶液の水面高さが低下したことを、液面センサLS1が検出する。この場合、燐酸供給源55から第1タンクT1に燐酸溶液の補充が必要である。そのため、ステップS41に戻る。
本実施例によれば、実施例1のように、全体的に、燐酸溶液中へのシリコンの溶出が少なくなる。そのため、例えば処理部2Aに供給される燐酸溶液のシリコン濃度が高濃度になることを防止することができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例5では、濃縮作業時は石英ヒータ41で燐酸溶液を加熱し、温調状態維持の時は非石英ヒータ45で燐酸溶液を加熱した。この点、実施例4に記載のように、非石英ヒータ45を設けず、濃縮作業時は、石英ヒータ41で燐酸溶液を第1温度(160℃)に加熱し、温調状態維持の時は石英ヒータ41で燐酸溶液を第2温度(120℃)に加熱してもよい。
言い換えると、図9に示す実施例4の予備温調ユニット4は、2つの循環部分31,33を備え、各処理部2A,2B,2Cに供給する燐酸溶液を2段階で準備していた。この点、予備温調ユニット4は、燐酸溶液を1段階で準備するような構成であってもよい。
(2)上述した各実施例および変形例(1)では、予備温調ユニット4は、例えば処理部2Aに燐酸溶液を供給するとき、燐酸溶液を処理槽6に直接供給していた。この点、予備温調ユニット4は、燐酸溶液を外槽7に直接供給して、外槽7および処理部循環流路9を介して間接的に処理槽6に供給してもよい。
(3)上述した各実施例2~4および各変形例では、濃縮作業時に、燐酸溶液を第1温度(160℃)に加熱し、温調状態維持の時は、第2温度(120℃)に加熱した。そして、第2温度(120℃)に維持された燐酸溶液を、160℃に加熱された燐酸溶液を貯留する処理槽6に供給した。この点、例えば、図9において、二点鎖線で示すヒータ105,106,107が3本の供給配管80~82の各々に設けられてもよい。例えば、ヒータ105は、第2供給配管80を通過する燐酸溶液を加熱する。2つのヒータ106,107は、2本の供給配管81,82をそれぞれ加熱する。
例えば第2供給配管80を通じて処理部2Aに供給される燐酸溶液の温度が処理部2Aの処理槽6内の燐酸溶液の温度よりも低い場合に、温度差を抑えることができる。なお、各ヒータ105~107は、本発明の供給流路用ヒータに相当する。各ヒータ105~107は、非石英ヒータで構成されることが好ましい。
(4)上述した各実施例2~4および各変形例では、予備循環部分31およびメイン循環部分33は共に、濃縮時の燐酸溶液の第1温度を160℃に設定し、温調状態維持の時の燐酸溶液の第2温度を160℃または120℃に設定した。この点、予備循環部分31で設定される第1温度は、メイン循環部分33で設定される第1温度と異なっていてもよい。同様に、予備循環部分31で設定される第2温度は、メイン循環部分33で設定される第2温度と異なっていてもよい。
(5)上述した各実施例1~4および各変形例では、気泡供給部67は、第1タンクT1内にのみ設けられた。この点、気泡供給部67は、第2タンクT2内に設けられてもよい。
(6)上述した各実施例および各変形例では、第1供給配管37の第1端は、分岐管35Cを介して第1循環配管35に接続され、また、例えば第2供給配管80の第1端は、分岐管77Cを介して第2循環配管77に接続された。この点、第1供給配管37の第1端は、第1タンクT1に直接接続されていてもよい。また、第2供給配管80の第1端は、第2タンクT2に直接接続されてもよい。
1 … 基板処理装置
2A,2B,2C … 処理部
4 … 予備温調ユニット
6 … 処理槽
31 … 予備循環部分
33 … メイン循環部分
T1 … 第1タンク
35 … 第1循環配管
36 … 第1迂回配管
37 … 第1供給配管
39 … 濃縮用配管
41 … 石英ヒータ
43 … 第1ポンプ
45 … 非石英ヒータ
47 … 石英管
51 … 非石英管
67 … 気泡供給部
T2 … 第2タンク
77 … 第2循環配管
78 … 第2迂回配管
80,81,82 … 第2供給配管
101,102,103 … 第2供給配管
85 … 濃縮用配管
87 … 石英ヒータ
89 … 第2ポンプ
91 … 非石英ヒータ
93 … 制御部

Claims (14)

  1. 基板を浸漬させるために燐酸溶液を貯留する処理槽を有する処理部と、
    前記燐酸溶液を貯留するタンクと、
    前記タンク内の前記燐酸溶液を前記処理部に送るための供給流路と、
    両端が前記タンクに接続されて、前記タンク内から流入された前記燐酸溶液を前記タンクに戻すための循環流路と、
    前記循環流路に設けられたポンプと、
    前記循環流路の一部である濃縮用流路に設けられた石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための石英管を有する前記石英ヒータと、
    両端が、前記濃縮用流路の上流端および下流端に接続された迂回流路と、
    前記迂回流路に設けられた非石英ヒータであって、石英で形成されていない前記燐酸溶液を通すための非石英管を有する前記非石英ヒータと、
    制御部と、備え、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記濃縮用流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記石英ヒータを用いて前記濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記迂回流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記非石英ヒータを用いて前記迂回流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することで、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記タンク内の前記燐酸溶液の濃度を測定する燐酸濃度センサを更に備え、
    前記制御部は、前記燐酸濃度センサで測定された濃度値が予め設定された閾値よりも小さいときは、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮し、
    前記制御部は、前記燐酸濃度センサで測定された濃度値が前記閾値以上のときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したと判断して、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置において、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記非石英ヒータを用いて前記迂回流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項3に記載の基板処理装置において、
    前記第1温度は、前記燐酸溶液の沸点以上であることを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の基板処理装置において、
    前記第2温度は、100℃以上で、前記燐酸溶液の沸点未満であることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項3から5のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記供給流路に設けられ、前記供給流路を通過する前記燐酸溶液を加熱する供給流路用ヒータを備えていることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記タンク内の底壁側に配置された気泡供給部であって、複数の孔を有し、前記複数の孔から前記タンク内に気泡を供給するように構成された前記気泡供給部を更に備えていることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理槽に基板を浸漬させる基板処理を行っているときに、前記制御部は、前記供給流路を通じて前記処理部に前記燐酸溶液を供給することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記処理槽に基板を浸漬させる基板処理を行っているときに、制御部は、前記処理槽内の前記燐酸溶液の一部を排出しながら前記供給流路を通じて前記処理部に前記燐酸溶液を供給することを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記非石英管は、フッ素系樹脂で形成されたフッ素系樹脂管であることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記タンクから前記処理部へ燐酸溶液を送るための供給流路に介在し、前記タンクから送られた前記燐酸溶液を貯留する第2タンクと、
    両端が前記第2タンクに接続されて、前記第2タンク内から流入された前記燐酸溶液を前記第2タンクに戻すための第2循環流路と、
    前記第2循環流路に設けられた第2ポンプと、
    前記第2循環流路の一部である第2濃縮用流路に設けられた第2石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための第2石英管を有する前記第2石英ヒータと、
    両端が、前記第2濃縮用流路の上流端および下流端に接続された第2迂回流路と、
    前記第2迂回流路に設けられた第2非石英ヒータであって、石英で形成されていない前記燐酸溶液を通すための第2非石英管を有する前記第2非石英ヒータと、
    を備え、
    前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記第2濃縮用流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記第2石英ヒータを用いて前記第2濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、
    前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記第2迂回流路に前記燐酸溶液を送りながら、前記第2非石英ヒータを用いて前記第2迂回流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することで、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項1から10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記タンクから前記処理部へ燐酸溶液を送るための供給流路に介在し、前記タンクから送られた前記燐酸溶液を貯留する第2タンクと、
    両端が前記第2タンクに接続されて、前記第2タンク内から流入された燐酸溶液を前記第2タンクに戻すための第2循環流路と、
    前記第2循環流路に設けられた第2ポンプと、
    前記第2循環流路に設けられた第2石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための第2石英管を有する前記第2石英ヒータと、
    を備え、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記濃縮用流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、
    前記制御部は、前記燐酸溶液の濃度を維持するために、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記第2石英ヒータを用いて前記第2循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することで、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度を維持することを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項1から10のいずれかに記載の基板処理装置において、
    前記タンクから前記処理部へ燐酸溶液を送るための供給流路に介在し、前記タンクから送られた前記燐酸溶液を貯留する第2タンクと、
    両端が前記第2タンクに接続されて、前記第2タンク内から流入された燐酸溶液を前記第2タンクに戻すための第2循環流路と、
    前記第2循環流路に設けられた第2ポンプと、
    前記第2循環流路に設けられた第2石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通すための第2石英管を有する前記第2石英ヒータと、
    を備え、
    前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記第2石英ヒータを用いて前記第2循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、
    前記制御部は、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記第2タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記第2石英ヒータを用いて前記第2循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することを特徴とする基板処理装置。
  14. 基板を浸漬させるために前記燐酸溶液を貯留する処理槽を有する処理部と、
    前記燐酸溶液を貯留するタンクと、
    前記タンク内の前記燐酸溶液を前記処理部に送るための供給流路と、
    両端が前記タンクに接続されて、前記タンク内から流入された前記燐酸溶液を前記タンクに戻すための循環流路と、
    前記循環流路に設けられたポンプと、
    前記循環流路に設けられた石英ヒータであって、石英で形成されていて前記燐酸溶液を通す石英管を有する前記石英ヒータと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液を濃縮するときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が予め設定された第1温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱し、
    前記制御部は、前記タンク内の前記燐酸溶液の濃縮が完了したときは、前記タンク内の前記燐酸溶液の温度が前記第1温度よりも低い第2温度になるように、前記石英ヒータを用いて前記循環流路を通過する前記燐酸溶液を加熱することを特徴とする基板処理装置。
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