JP2023041851A - 火災検出装置、及び火災検出方法 - Google Patents

火災検出装置、及び火災検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】火災の検出精度を向上させることが可能となる、火災検出装置、及び火災検出方法を提供することを目的とする。【解決手段】火災検出装置1は、検出空間に第1検出光を照射する第1発光部101と、第2検出光を検出空間に照射する第2発光部102と、照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光部103と、第1受光信号の出力値と第2受光信号の出力値との出力比と、第1受光信号又は第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、検出空間にある煙の種別を特定する特定部107aと、特定部107aにて特定された煙の種別に応じて、第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた火災の有無の判定を行う火災判定部107cとを備えた。【選択図】図4

Description

本発明は、火災検出装置、及び火災検出方法に関する。
従来、監視領域の火災を検出する煙感知器を対象として、煙の種別に基づいて火災を検出する技術の一つとして、検出空間にそれぞれ異なる波長の光を照射する2つの発光手段から交互に異なるタイミングで光を照射し、当該照射された光の煙による散乱光を受光手段でそれぞれ受光し、その後受光手段から出力される2つの受光信号であって各発光手段に対応する受光信号の出力値の比に基づいて煙の種別を特定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11-23458号公報
ところで、近年では、煙の種別をより詳細に判別して火災の検出精度を向上させたいというニーズが高まっている。しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、2つの受光信号の出力値の比のみに基づいて煙の種別を特定するにすぎなかったので、煙の種別を詳細に特定しにくいことから、例えば、着炎火災時の煙を早期に特定したり、又は人為的に発生した煙を正確に特定することが難しかった。したがって、火災の検出精度を向上させる観点からは改善の余地があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、火災の検出精度を向上させることが可能となる、火災検出装置、及び火災検出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の火災検出装置は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、当該火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光手段と、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光手段と、前記第1発光手段から照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光手段から照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、前記受光手段から出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定手段と、前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定手段と、を備える。
請求項2に記載の火災検出装置は、請求項1に記載の火災検出装置において、前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整手段を備え、前記調整手段は、前記特定手段によって特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、前記火災判定手段は、前記調整手段にて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う。
請求項3に記載の火災検出方法は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、火災判定手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定ステップと、を含む。
請求項4に記載の火災検出方法は、請求項3に記載の火災検出方法において、調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定ステップの判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整ステップを含み、前記調整ステップにおいては、前記調整手段は、前記特定ステップにおいて特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、前記火災判定ステップにおいては、前記火災判定手段は、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う。
請求項5に記載の火災検出方法は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、を含む。
請求項6に記載の火災検出方法は、請求項5に記載の火災検出方法において、調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値を調整する調整ステップと、火災判定手段が、前記調整ステップにおいて調整された前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値に基づいて、前記火災の有無を判定する火災判定ステップと、を含む。
請求項7に記載の火災検出方法は、請求項5に記載の火災検出方法において、火災判定手段が、前記火災の有無を判定する火災判定ステップと、調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値を調整する調整ステップと、を含み、前記火災判定ステップにおいては、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値に基づいて、前記火災の有無を判定する。
請求項1に記載の火災検出装置、請求項3に記載の火災検出方法、又は請求項5に記載の火災検出方法によれば、第1発光手段から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光手段から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、受光手段から出力された第1受光信号の出力値と第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、検出空間にある煙の種別を特定する特定手段とを備えたので、従来技術(2つの受光信号の出力値の比のみに基づいて煙の種別を特定する技術)に比べて、煙の種別を詳細に特定することができる(特に、着炎火災時の煙と人為的に発生させた煙とを正確に特定できる)。よって、煙の種別に基づいた火災の検出を正確に行うことができ、火災の検出精度を向上させることが可能となる。
実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。 取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。 図2のA-A矢視断面図である。 火災検出装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態に係る火災検出処理のフローチャートである。 煙の種別を示す図であり、横軸は上昇率、縦軸は出力比を示す。 実施の形態に係る故障検出処理のフローチャートである。
以下に、本発明に係る火災検出装置、及び火災検出方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置、及び火災検出方法に関するものである。
に関するものである。
ここで、「火災検出装置」は、実施の形態では、監視領域を光学的に火災を検出して報知する装置であり、例えば、光学的な火災感知器や火災警報器等を含む概念である。また、「監視領域」とは、監視の対象となる領域であって、例えば、建物の内部の領域、建物の外部の領域等を含む概念である。また、「建物」とは、その具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、イベント施設、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「報知する」とは、例えば、所定情報を外部装置に向けて出力すること、所定情報を出力手段(表示手段又は音声出力手段)を介して表示又は音声出力すること等を含む概念である。以下、実施の形態では、「火災検出装置」が、「光学的な火災感知器」であり、「監視領域」が「オフィスビルの内部の領域」である場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、実施の形態に係る火災検出装置の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る火災検出装置の取付状況を示す側面図である。図2は、後述の取付ベースを取り外した状態の火災検出装置を示す底面図である。図3は、図2のA-A矢視断面図である。以下の説明では、図1のX方向を火災検出装置の左右方向(+X方向を火災検出装置の左方向、-X方向を火災検出装置の右方向)、図2のY方向を火災検出装置の前後方向(+Y方向を火災検出装置の前方向、-Y方向を火災検出装置の後方向)、図1のZ方向を火災検出装置の上下方向(+Z方向を火災検出装置の上方向、-Z方向を火災検出装置の下方向)と称する。また、図3の検出空間の中心位置を基準として、検出空間から離れる方向を「外側」と称し、検出空間に近づく方向を「内側」と称する。
火災検出装置1は、気体に含まれている被検出物質(例えば、煙等)を検出して報知する装置である。この火災検出装置1は、建物の屋内において建物の天井部の下面にある設置面2に設置されており、図1から図3に示すように、取付ベース10、外カバー20、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を備えている。
(構成-取付ベース)
図1に戻り、取付ベース10は、設置面2に対して外カバー20を取り付けるための取付手段である。この取付ベース10は、例えば公知の火災検出装置用の取付ベース(一例として、樹脂製である略板状の取付ベース)等を用いて構成されており、図1に示すように、設置面2に対して固定具等によって固定されている。
(構成-外カバー)
外カバー20は、内カバー30、流入空間40、防虫網50、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、端子盤90、及び基板100を覆うカバーである。この外カバー20は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21、天面部22、第1リブ部23、及び第2リブ部24を備えている。
このうち、外カバー本体21は、外カバー20の基本構造体である。この外カバー本体21は、例えば上面及び下面が開放された略中空円柱状体にて形成されており、図1に示すように、外カバー本体21の上端部が取付ベース10の下面と当接するように配置され、取付ベース10に対して嵌合構造(又は固定具)等によって固定されている。
また、天面部22は、流入空間40を区画するための区画手段である。この天面部22は、例えば略円形状の板状体にて形成されており、図1から図3に示すように、外カバー本体21よりも下方において略水平に設けられている。また、図2に示すように、この天面部22には、表示孔22aが設けられている。この表示孔22aは、後述する表示部104から照射された光を図2のライトガイド104a及び表示孔22aを介して火災検出装置1の外部に導光するための貫通孔である。
また、第1リブ部23は、流入空間40を区画するための区画手段である。この第1リブ部23は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、図1、図3に示すように、外カバー20の中央付近から放射状に複数設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。
また、第2リブ部24は、流入空間40を区画するための区画手段である。この第2リブ部24は、略板状体にて形成され、外カバー本体21と天面部22との相互間において垂直に設けられており、具体的には、図1、図3に示すように、隣接する第1リブ部23の内側端部同士の相互間に設けられ、外カバー本体21及び天面部22に対して接続されている。
(構成-流入空間)
図1に戻り、流入空間40は、火災検出装置1の外部の気体が火災検出装置1の内部に流入させるための空間である。この流入空間40は、外カバー20の内部において複数形成されて、具体的には、図1、図3に示すように、外カバー20の内部空間のうち、天面部22、第1リブ部23、第2リブ部24、及び内カバー30によって囲繞された空間が流入空間40として形成されている。
(構成-内カバー)
内カバー30は、検出空間60、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を覆うカバーであると共に、流入空間40を区画するための区画手段である。この内カバー30は、例えば、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図3に示すように、外カバー20の内部において、内カバー30の下面が流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように設けられている。また、図3に示すように、内カバー30の下面には、第1開口部30aが形成されている。第1開口部30aは、流入空間40に流入された気体を検出空間60に送るための開口部であり、図3に示すように、内カバー30の下面のうち略中央部及びその近傍部分に設けられている。
(構成-検出空間)
検出空間60は、被検出物質を検出するための空間であり、図3に示すように、内カバー30の内部空間のうち、検出部カバー70及び検出部本体80によって囲繞される空間が検出空間60として形成されている。
(構成-検出部カバー)
検出部カバー70は、検出空間60を区画するための区画手段であると共に、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部カバー70は、上面が開放された略中空円柱状体であり、遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この検出部カバー70は、図3に示すように、内カバー30の内部において、検出部カバー70の下面が第1開口部30a及び流入空間40を介して外カバー20の天面部22と対向するように配置され、検出部本体80に対して固定されている。また、図3に示すように、検出部カバー70の下面には、第2開口部70aが形成されている。第2開口部70aは、第1開口部30aから送られた気体を検出空間60に流入するための開口部であり、図3に示すように、検出部カバー70の下面のうち第1開口部30aと対応する部分に設けられている。
(構成-防虫網)
防虫網50は、火災検出装置1の外部にいる虫が検出空間60に侵入するのを防止するための網である。この防虫網50は、メッシュ状且つ円形状の網を用いて構成されており、図3に示すように検出部カバー70に取り付けられている。
(構成-検出部本体)
検出部本体80は、検出部カバー70を取り付けるための取付手段であり、検出空間60に外乱光が入射することを抑制するための入射抑制手段である。この検出部本体80は、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されており、図3に示すように、検出部カバー70の上面を覆うように配置されており、基板100に対して固定具等によって固定されている。また、この検出部本体80には、後述する第1発光部101、後述する第2発光部102、及び後述する受光部103の各々を支持するための支持部(図示省略)がそれぞれ設けられている。さらに、この検出部本体80には、後述する第1発光部101、後述する第2発光部102、及び後述する受光部103の各々と検出空間60との間の光路を形成するための光路孔(図示省略)がそれぞれ形成されている。
(構成-端子盤)
端子盤90は、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を収容するための収容手段である。この端子盤90は、下面が開放された略中空円柱状であり、例えば遮光性を有する樹脂材にて形成されている。また、この端子盤90は、図3に示すように、内カバー30、検出部カバー70、検出部本体80、及び基板100を上方から覆うように設けられ、外カバー20に対して嵌合構造等によって固定されていると共に、且つ取付ベース10に対して取付部材91に形成された第1取付孔(図示省略)を介して固定具等によって固定されている。
(構成-基板)
図4は、火災検出装置1の電気的構成を示したブロック図である。基板100は、各種の電気回路(図示省略)が実装される実装手段である。この基板100は、例えば公知の平板状の回路基板等を用いて構成されており、図3に示すように、端子盤90の内部において、端子盤90の上端部及び下端部と間隔を隔てて略水平に配置され、端子盤90に対して端子盤90に形成された取付孔(図示省略)及び取付部材91に形成された第2取付孔(図示省略)を介して固定具によって固定されている。
また、基板100には、従来の火災検出装置1に用いられる公知の電子部品が実装されていることに加えて、図4に示すように、第1発光部101、第2発光部102、受光部103、表示部104、通信部105、電源部106、制御部107、及び記憶部108が実装されている。
(構成-基板-第1発光部、第2発光部、受光部)
このうち、第1発光部101は、検出部本体80の光路孔を介して検出空間60に検出光(以下、「第1検出光」と称する)を照射する第1発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として赤外LED等)を用いて構成されている。また、第2発光部102は、検出部本体80の光路孔を介して第1検出光とは波長が異なる検出光(以下、「第2検出光」と称する)を検出空間60に照射する第2発光手段であり、例えば公知の発光素子(一例として青色LED等)を用いて構成されている。また、受光部103は、第1発光部101から照射された第1検出光の煙による散乱光を検出部本体80の光路孔を介して受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光部102から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を当該光路孔を介して受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段であり、例えば公知の受光素子(一例としてフォトダイオード等)を用いて構成されている。また、第1発光部101、第2発光部102、及び受光部103の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1発光部101又は第2発光部102から照射された第1検出光又は第2検出光が検出部本体80の各種の光路孔を介して直接的に受光部103されることを回避できるように設置している。例えば、図2に示すように、第1発光部101の光軸(以下、「第1発光側光軸」と称する)と受光部103の光軸(以下、「受光側光軸」と称する)との角度が135°程度となる位置に、第1発光部101及び受光部103を設置する。また、第2発光部102の光軸(以下、「第2発光側光軸」と称する)と受光側光軸との角度が90°程度となる位置に、第2発光部102及び受光部103を設置している。
(構成-基板-表示部、通信部、電源部)
また、表示部104は、各種情報(例えば、火災の検出の有無を示す情報)を表示するための表示手段であり、例えば公知の表示手段(LED等)を用いて構成されている。なお、この表示部104の投光方法については任意であるが、例えば、内カバー30、検出部カバー70、及び検出部本体80の各々に設けられた挿通孔(図示省略)及び外カバー20の表示孔22aに挿通されたライトガイド104aを介して表示部104からの光を火災検出装置1の外部に向けて誘導することにより投光すること等が該当する。また、通信部105は、外部装置(例えば、受信機等)との間で通信する通信手段である。また、電源部106は、商用電源又は電池(図示省略)から供給された電力を、火災検出装置1の各部に供給する電源手段である。
(構成-基板-制御部)
また、制御部107は、火災検出装置1を制御する制御手段である。この制御部107は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。
また、この制御部107は、図4に示すように、機能概念的に、特定部107a、調整部107b、火災判定部107c、記録制御部107d、故障判定部107e、及び報知部107fを備えている。
特定部107aは、受光部103から出力された第1受光信号の出力値と第2受光信号の出力値との出力比(以下、「出力比」と称する)と、第1受光信号又は第2受光信号の出力値の上昇率(以下、「上昇率」と称する)とに基づいて、検出空間60にある煙の種別を特定する特定手段である。ここで、「煙の種別」は、実施の形態では、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙(一例として、ハンバーガ等を調理した時に発生する煙等)、湯気、ウォータミスト、及び埃等を含むものとして説明するが、これに限らず、例えば、これら煙以外の煙を含んでもよい。
調整部107bは、特定部107aにて特定された煙の種別に応じて、第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値を調整する調整手段である。
火災判定部107cは、調整部107bにて調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて、火災の有無を判定する火災判定手段である。
記録制御部107dは、火災判定部107cの判定結果を履歴情報として記憶部108に記憶する記録制御手段である。
故障判定部107eは、第1発光部101又は第2発光部102の故障の有無を判定する故障判定手段である。
報知部107fは、故障判定部107eによる判定結果を報知するための報知手段である。なお、この制御部107によって実行される処理の詳細については後述する。
(構成-基板-記憶部)
また、記憶部108は、火災検出装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部108は、書き換え可能な記録媒体を用いて構成され、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記録媒体を用いることができる。
(処理)
次に、このように構成された火災検出装置1によって実行される処理について説明する。この火災検出装置1によって実行される処理は、火災検出処理と、故障検出処理とに大別される。以下、火災検出処理と、故障検出処理とのそれぞれについて説明する。
(処理-火災検出処理)
まず、火災検出処理について説明する。図5は、実施の形態に係る火災検出処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。火災検出処理は、概略的には、監視領域の火災を検出する処理である。この火災検出処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、火災検出装置1の電源が投入された後に起動されるものとして説明する。
火災検出処理が起動されると、図5に示すように、SA1において制御部107は、第1発光部101によって第1検出光を照射させる。
SA2において制御部107は、受光部103から出力される第1受光信号が少なくとも1つ以上取得されたか否かを判定する。そして、制御部107は、第1受光信号が取得されていないと判定された場合(SA2、No)にはSA1に移行し、第1受光信号が取得されたと判定された場合(SA2、Yes)には、第1発光部101の照射を停止させた後にSA3に移行する。
SA3において制御部107は、第2発光部102によって第2検出光を照射させる。
SA4において制御部107は、受光部103から出力される第2受光信号が少なくとも1つ以上取得されたか否かを判定する。そして、制御部107は、第2受光信号が取得されていないと判定された場合(SA4、No)にはSA3に移行し、第2受光信号が取得されたと判定された場合(SA4、Yes)には、第2発光部102の照射を停止させた後にSA5に移行する。
SA5において制御部107は、所定時間が経過したか否かを判定する。そして、制御部107は、所定時間が経過していないと判定された場合(SA5、No)にはSA1に移行し、所定時間が経過したと判定された場合(SA5、Yes)にはSA6に移行する。
SA6において特定部107aは、SA2にて取得された第1受光信号及びSA4にて取得された第2受光信号に基づいて、出力比を算出する。この出力比の算出方法については任意であるが、例えば、まず、SA5にて所定時間経過するまでにSA2にて取得された第1受光信号のうち、直近に取得した第1受光信号の出力値を抽出する。次に、SA5にて所定時間経過するまでにSA4にて取得された第2受光信号のうち、直近に取得した第2受光信号の出力値を抽出する。そして、上記抽出した第1受光信号の出力値から上記抽出した第2受光信号の出力値を算することにより算出する(なお、後述するSA15についても同様とする)。
SA7において特定部107aは、SA2にて取得された第1受光信号又はSA4にて取得された第2受光信号に基づいて、上昇率を算出する。この上昇率の算出方法については任意であるが、例えば、SA5にて所定時間経過するまでにSA2にて取得された第1受光信号のうち、最初に取得した第1受光信号の出力値を抽出すると共に、直近に(最後に)取得した第1受光信号の出力値を抽出する。そして、これら抽出した出力値と下記式(1)とに基づいて算出する(なお、後述するSA16についても同様とする)。
上昇率=(上記直近に取得した第1受光信号の出力値)/(上記最初に取得した第1受光信号の出力値)-1・・・式(1)
SA8において特定部107aは、SA6にて算出された出力比及びSA7にて算出された上昇率に基づいて、煙の種別を特定する。
ここで、煙の種別の特定方法については任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる(なお、後述するSA17についても同様とする)。図6は、煙の種別を示す図であり、横軸は上昇率、縦軸は出力比を示す。すなわち、上昇率が上昇閾値よりも大きく、出力比が第1出力閾値よりも大きく第3出力閾値よりも小さい場合には、図6に示すように、煙の種別=着炎火災時の煙と特定する。また、上昇率が上昇閾値よりも小さく、出力比が第2出力閾値よりも大きく第4出力閾値よりも小さい場合、図6に示すように、煙の種別=人為的に発生させた煙と特定する。また、上昇率が上昇閾値よりも小さく、出力比が第4出力閾値よりも大きく第5出力閾値よりも小さい場合、又は、上昇率が上昇閾値よりも大きく、出力比が第3出力閾値よりも大きく第5出力閾値よりも小さい場合には、図6に示すように、煙の種別=燻焼火災時の煙と特定する。また、上昇率の大きさに関わらず、出力比が第5出力閾値よりも大きい場合には、図6に示すように、煙の種別=湯気、ウォータミスト、又は埃と特定する。また、上昇率が上昇閾値よりも小さく、出力比が第2出力閾値よりも小さい場合、又は、上昇率が上昇閾値よりも大きく、出力比が第1出力閾値よりも小さい場合には、図6に示すように、煙の種別=その他の煙(例えば、発炎火災等を含む煙)と特定する。これにより、煙の種別として、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙、湯気、ウォータミスト、埃、及びその他の煙を特定でき、煙の種別を一層詳細に特定することが可能となる。
SA9において調整部107bは、SA8にて特定された煙の種別に応じて、受光部103から出力される第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値を調整する。
この出力値の調整方法については任意であるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、SA8にて煙の種別=着炎火災時の煙と特定された場合には、第1受光信号の出力値のみを上げ、一例として2倍程度上げる。その理由は、着炎火災時の煙量が燻焼火災時の煙量よりも少ないことから、着炎火災を早期に検出できるようにするためである。また、SA8にて煙の種別=人為的に発生させた煙と特定された場合には、第1受光信号の出力値のみを下げ、一例として1/2倍程度下げる。その理由は、人為的に発生させた煙と燻焼火災時の煙とを区別することが難しく、調理中の火災も検出したいとのニーズがあることから、人為的に発生させた煙を慎重に判断するためである。また、SA8にて煙の種別=燻焼火災時の煙、湯気、ウォータミスト、埃、又はその他の煙と特定された場合には、第1受光信号の出力値及び第2受光信号の出力値を維持する。これにより、後述するSA17において煙の種別の再特定を正確に行うことが可能となる。
図5に戻り、SA10において制御部107は、第1発光部101によって第1検出光を照射させる。
SA11において制御部107は、受光部103から出力される第1受光信号が少なくとも1つ以上取得されたか否かを判定する。そして、制御部107は、第1受光信号が取得されていないと判定された場合(SA11、No)にはSA10に移行し、第1受光信号が取得されたと判定された場合(SA11、Yes)には、第1発光部101の照射を停止させた後にSA12に移行する。
SA12において制御部107は、第2発光部102によって第2検出光を照射させる。
SA13において制御部107は、受光部103から出力される第2受光信号が少なくとも1つ以上取得されたか否かを判定する。そして、制御部107は、第2受光信号が取得されていないと判定された場合(SA13、No)にはSA12に移行し、第2受光信号が取得されたと判定された場合(SA13、Yes)には、第2発光部102の照射を停止させた後にSA14に移行する。
SA14において制御部107は、所定時間が経過したか否かを判定する。そして、制御部107は、所定時間が経過していないと判定された場合(SA14、No)にはSA10に移行し、所定時間が経過したと判定された場合(SA14、Yes)にはSA15に移行する。
SA15において特定部107aは、SA11にて取得された第1受光信号及びSA13にて取得された第2受光信号に基づいて、出力比を算出する。
SA16において特定部107aは、SA11にて取得された第1受光信号又はSA13にて取得された第2受光信号に基づいて、上昇率を算出する。
SA17において特定部107aは、SA15にて算出された出力比及びSA16にて算出された上昇率に基づいて、煙の種別を再特定する。
SA18において火災判定部107cは、SA17にて再特定された煙の種別に基づいて、火災の有無を判定する。この火災の有無の判定方法については任意であるが、実施の形態では、SA17にて煙の種別=着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、又はその他の煙と特定された場合には火災が検出されたと判定し、SA17にて煙の種別=人為的に発生させた煙、湯気、ウォータミスト、又は埃と特定された場合には火災が検出されていないと判定する。そして、火災判定部107cは、火災が検出されていないと判定された場合(SA18、No)にはSA1に移行し、SA18にて火災が検出されていないと判定されるまでSA1からSA17の処理を繰り返す。一方、火災が検出されたと判定された場合(SA18、Yes)にはSA19に移行する。なお、例えば、SA9にて第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値が調整された場合に、SA18にて火災が検出されていないと判定された場合には、火災判定部107cは、第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値を当該調整される前に戻してから、SA1に移行する。
SA19において報知部107fは、火災報知処理を実行する。ここで、「火災報知処理」とは、SA18にて火災が検出された旨を報知する処理である。具体的には、報知部107fは、SA18にて火災が検出された旨を示す情報を含む信号(以下、「火災信号」と称する)を外部装置に向けて出力する。これにより、火災が検出された旨を外部装置に対して報知することができ、火災の検出におけるユーザの利便性を向上できる。例えば、外部装置が受信機である場合には、当該受信機は、火災検出装置1から入力された火災信号に基づいて、所定の消火設備による消火処理を実行することが可能となる。
SA20において記録制御部107dは、SA18の判定結果を履歴情報として記録部に記録し、その後火災検出処理を終了する。ここで、SA18の判定結果の記録方法については任意であるが、例えば、記録部に設けられている履歴テーブル(図示省略)に、SA18にて火災が検出された旨を示す情報と、当該火災が検出された時間を示す情報とを相互に関連付けて記録する。そして、SA20の処理が行われるたびにこれら情報を履歴テーブルに順次記録していくことにより、これら情報を履歴情報として記録する。これにより、火災判定部107cの判定結果を履歴情報として記録でき、例えば誤報がなされた経緯をユーザが把握することが可能となる。
このような火災検出処理により、従来技術(2つの受光信号の出力値の比のみに基づいて煙の種別を特定する技術)に比べて、煙の種別を詳細に特定することができる(特に、着炎火災時の煙と人為的に発生させた煙とを正確に特定できる)。よって、煙の種別に基づいた火災の検出を正確に行うことができ、火災の検出精度を向上させることが可能となる。また、調整部107bにて調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて火災の有無を判定でき、煙の種別に基づいた火災の検出を一層正確に行うことが可能となる。
(処理-故障検出処理)
次に、故障検出処理について説明する。図7は、実施の形態に係る故障検出処理のフローチャートである。故障検出処理は、概略的には、第1発光部101又は第2発光部102の故障を検出する処理である。この故障検出処理を実行するタイミングは任意であるが、実施の形態では、火災検出装置1の電源が投入された後に起動され、火災検出処理と並行して実行されるものとして説明する。
故障検出処理が起動されると、図7に示すように、SB1において制御部107は、第1発光部101又は第2発光部102の故障を検出するタイミング(以下、「検出タイミング」と称する)が到来したか否かを判定する。この検出タイミングが到来したか否かの判定方法については任意であるが、例えば、制御処理が起動されてから所定時間経過したか否か、後述するSB5にて第2発光部102の故障が検出されていないと判定されてから所定時間経過したか否か、又は後述するSB6の処理が終了してから所定時間経過した否かに基づいて判定する。ここで、上記所定時間のいずれかが経過した場合には検出タイミングが到来したと判定し、上記所定時間のいずれも経過していない場合には検出タイミングが到来していないと判定する。そして、制御部107は、検出タイミングが到来するまで待機し(SB1、No)、検出タイミングが到来したと判定された場合(SB1、Yes)にはSB2に移行する。
SB2において制御部107は、第1受光信号の出力値及び第2受光信号の出力値を取得する。この出力値の取得方法については任意であるが、例えば、火災検出処理にて取得された第1受光信号及び第2受光信号のうち、所定期間内(一例として、SB2の処理開始時から所定時間前に至る期間等)に取得した第1受光信号及び第2受光信号を複数抽出し、当該抽出した複数の第1受光信号及び第2受光信号の各々の出力値を取得する。
SB3において故障判定部107eは、第1発光部101の故障の有無を判定する。ここで、第1発光部101の故障の有無の判定方法については任意であるが、例えば、SB2にて取得した複数の第1受光信号の出力値が基準値を満たしているか否かに基づいて判定し、上記複数の第1受光信号の出力値の少なくとも一部が基準値を満たしていない場合には第1発光部101の故障が検出されたと判定し、上記複数の第1受光信号の出力値のすべてが基準値を満たしてる場合には第1発光部101の故障が検出されていないと判定する(なお、後述するSB5の処理についても略同様とする)。そして、故障判定部107eは、第1発光部101の故障が検出されたと判定された場合(SB3、Yes)にはSB4に移行し、第1発光部101の故障が検出されていないと判定された場合(SB3、No)にはSB5に移行する。
SB4において報知部107fは、第1故障報知処理を実行する。ここで、「第1故障報知処理」とは、SB3にて第1発光部101の故障が検出された旨を報知する処理である。具体的には、報知部107fは、SB3にて第1発光部101の故障が検出された旨を示す情報を含む信号(以下、「第1故障信号」と称する)を外部装置に向けて出力する。
SB5において故障判定部107eは、第2発光部102の故障の有無を判定する。そして、故障判定部107eは、第2発光部102の故障が検出されたと判定された場合(SB5、Yes)にはSB6に移行し、第2発光部102の故障が検出されていないと判定された場合(SB5、No)にはSB1に移行する。
SB6において報知部107fは、第2故障報知処理を実行する。ここで、「第2故障報知処理」とは、SB5にて第2発光部102の故障が検出された旨を報知する処理である。具体的には、報知部107fは、SB5にて第2発光部102の故障が検出された旨を示す情報を含む信号(以下、「第2故障信号」と称する)を外部装置に向けて出力する。そして、SB6の処理後、制御部107は、SB1に移行して、SB1からSB6の処理を繰り返す。
このような故障検出処理により、故障判定部107eによる判定結果を報知でき、ユーザは第1発光部101又は第2発光部102の故障に対する措置を講じることが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、第1発光部101から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光部102から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光部103と、受光部103から出力された第1受光信号の出力値と第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、検出空間60にある煙の種別を特定する特定部107aとを備えたので、従来技術(2つの受光信号の出力値の比のみに基づいて煙の種別を特定する技術)に比べて、煙の種別を詳細に特定することができる(特に、着炎火災時の煙と人為的に発生させた煙とを正確に特定できる)。よって、煙の種別に基づいた火災の検出を正確に行うことができ、火災の検出精度を向上させることが可能となる。
また、特定部107aにて特定された煙の種別に応じて、第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値を調整する調整部107bと、調整部107bにて調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて、火災の有無を判定する火災判定部107cと、を備えるので、調整部107bにて調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて火災の有無を判定でき、煙の種別に基づいた火災の検出を一層正確に行うことが可能となる。
また、火災判定部107cの判定結果を履歴情報として当該火災検出装置1の記憶部108に記憶する記録制御部107dを備えるので、火災判定部107cの判定結果を履歴情報として記録でき、例えば誤報がなされた経緯をユーザが把握することが可能となる。
また、煙の種別は、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙、及び湯気を含むので、煙の種別として、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙、及び湯気を特定でき、煙の種別を一層詳細に特定することが可能となる。
また、第1発光部101又は第2発光部102の故障の有無を判定する故障判定部107eと、故障判定部107eによる判定結果を報知するための報知部107fと、を備えるので、故障判定部107eによる判定結果を報知でき、ユーザは第1発光部101又は第2発光部102の故障に対する措置を講じることが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、火災検出装置1を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に制御部107を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に記憶部108を設けてもよい。
(火災検出装置の適用対象について)
上記実施の形態では、火災検出装置1が、検出空間60が火災検出装置の内部に位置する火災検出装置に適用されると説明したが、これに限らず、例えば、検出空間60が火災検出装置の外部に位置する火災検出装置に適用されてもよい。
(防虫網について)
上記実施の形態では、防虫網50が、検出部カバー70に取り付けられていると説明したが、これに限らず、例えば、内カバー30に取り付けられてもよい。
(火災検出処理について)
上記実施の形態では、SA9からSA17の処理が行われると説明したが、これに限らず、例えば、SA9からSA17の処理を省略してもよい。この場合には、SA18においては、SA8にて特定された煙の種別に基づいて火災の有無を判定してもよい。また、調整部107bも省略してもよい。
また、上記実施の形態では、SA20の処理が行われると説明したが、これに限らず、例えば、SA20の処理を省略してもよい。この場合には、記録制御部107dも省略してもよい。
また、上記実施の形態では、SA7において、SA2にて取得された第1受光信号に基づいて、上昇率を算出すると説明したが、これに限らない。例えば、SA4にて取得された第2受光信号に基づいて、上昇率を算出してもよい。あるいは、第1受光信号に基づいて算出された上昇率と第2受光信号に基づいて算出された上昇率との平均値を算出すべき上昇率として算出してもよい。
また、上記実施の形態では、SA9において、第1受光信号の出力値を調整すると説明したが、これに限らない。例えば、第2受光信号の出力値を調整してもよい(一例として、SA8にて煙の種別=着炎火災時の煙と特定された場合には、第2受光信号の出力値のみを下げてもよい)。あるいは、第1受光信号の出力値及び第2受光信号の出力値を調整してもよい。
また、上記実施の形態では、SA19において、火災信号が外部装置に向けて出力されると説明したが、これに限らない。例えば、火災検出装置1が出力手段(例えば、表示手段又は音声出力手段)を備え、出力手段によってSA18にて火災が検出された旨を示す情報を表示又は音声出力させてもよい。
また、上記実施の形態では、SA8において煙の種別が特定された後に、調整部107bによって調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて煙の種別が再特定され、火災判定部107cによって上記再特定された煙の種別に基づいて火災の有無が判定されると説明したが、これに限らない。例えば、SA8において煙の種別が特定された後に、調整部107bによって調整された第1受光信号の出力値(又は第2受光信号の出力値)が判定基準値(具体的には、判定基準となる出力値)以上であるか否かに基づいて火災の有無が判定されてもよい。あるいは、SA8において煙の種別が特定された後に、第1受光信号の出力値(又は第2受光信号の出力値)が所定量以上を継続する時間が判定基準値(具体的には、判定基準となる時間)以上であるか否かに基づいて火災の有無が判定されてもよい。あるいは、火災検出装置が、特定部107aにて特定された煙の種別に応じて、判定基準値を調整する調整手段を備えている場合には、以下の通りに判定されてもよい。すなわち、SA8において煙の種別が特定された後に、第1受光信号の出力値が調整手段によって調整された判定基準値以上であるか否かに基づいて火災の有無が判定されてもよい。あるいは、SA8において煙の種別が特定された後に、第1受光信号の出力値(又は第2受光信号の出力値)が所定量以上を継続する時間が調整手段によって調整された判定基準値以上であるか否かに基づいて火災の有無が判定されてもよい。これらの場合において、例えば、SA8において煙の種別=人為的に発生させた煙が特定された場合には判定基準値を上げ(又は長くし)、SA8において煙の種別=着炎火災時の煙が特定された場合には判定基準値を下げる(又は短くする)ように調整することが望ましい。
(故障検出処理について)
上記実施の形態では、故障検出処理が実行されると説明したが、これに限らず、故障検出処理を省略してもよい。この場合には、故障判定部107eを省略してもよい。
(付記)
付記1の火災検出装置は、監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、当該火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光手段と、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光手段と、前記第1発光手段から照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光手段から照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、前記受光手段から出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定手段と、を備えた。
また、付記2の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値を調整する調整手段と、前記調整手段にて調整された前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値に基づいて、前記火災の有無を判定する火災判定手段と、を備える。
また、付記3の火災検出装置は、付記1に記載の火災検出装置において、前記火災の有無を判定する火災判定手段と、前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値を調整する調整手段と、を備え、前記火災判定手段は、前記調整手段にて調整された前記判定基準値に基づいて、前記火災の有無を判定する。
また、付記4の火災検出装置は、付記2又は3に記載の火災検出装置において、前記火災判定手段の判定結果を履歴情報として当該火災検出装置の記憶手段に記憶する記録制御手段を備える。
また、付記5の火災検出装置は、付記1から4のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記煙の種別は、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙、及び湯気を含む。
また、付記6の火災検出装置は、付記1から5のいずれか一項に記載の火災検出装置において、前記第1発光手段又は前記第2発光手段の故障の有無を判定する故障判定手段と、前記故障判定手段による判定結果を報知するための報知手段と、を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の火災検出装置によれば、第1発光手段から照射された第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、第2発光手段から照射された第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、受光手段から出力された第1受光信号の出力値と第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、検出空間にある煙の種別を特定する特定手段とを備えたので、従来技術(2つの受光信号の出力値の比のみに基づいて煙の種別を特定する技術)に比べて、煙の種別を詳細に特定することができる(特に、着炎火災時の煙と人為的に発生させた煙とを正確に特定できる)。よって、煙の種別に基づいた火災の検出を正確に行うことができ、火災の検出精度を向上させることが可能となる。
付記2に記載の火災検出装置によれば、特定手段にて特定された煙の種別に応じて、第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値を調整する調整手段と、調整手段にて調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて、火災の有無を判定する火災判定手段と、を備えるので、調整手段にて調整された第1受光信号の出力値又は第2受光信号の出力値に基づいて火災の有無を判定でき、煙の種別に基づいた火災の検出を一層正確に行うことが可能となる。
付記3に記載の火災検出装置によれば、火災判定手段が、調整手段にて調整された判定基準値に基づいて、火災の有無を判定するので、調整手段にて調整された判定基準値に基づいて火災の有無を判定でき、煙の種別に基づいた火災の検出を一層正確に行うことが可能となる。
付記4に記載の火災検出装置によれば、火災判定手段の判定結果を履歴情報として当該火災検出装置の記憶手段に記憶する記録制御手段を備えるので、火災判定手段の判定結果を履歴情報として記録でき、例えば誤報がなされた経緯をユーザが把握することが可能となる。
付記5に記載の火災検出装置によれば、煙の種別は、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙、及び湯気を含むので、煙の種別として、着炎火災時の煙、燻焼火災時の煙、人為的に発生させた煙、及び湯気を特定でき、煙の種別を一層詳細に特定することが可能となる。
付記6に記載の火災検出装置によれば、第1発光手段又は第2発光手段の故障の有無を判定する故障判定手段と、故障判定手段による判定結果を報知するための報知手段と、を備えるので、故障判定手段による判定結果を報知でき、ユーザは第1発光手段又は第2発光手段の故障に対する措置を講じることが可能となる。
1 火災検出装置
2 設置面
10 取付ベース
20 外カバー
21 外カバー本体
22 天面部
22a 表示孔
23 第1リブ部
24 第2リブ部
30 内カバー
30a 第1開口部
40 流入空間
50 防虫網
60 検出空間
70 検出部カバー
70a 第2開口部
80 検出部本体
90 端子盤
91 取付部材
100 基板
101 第1発光部
102 第2発光部
103 受光部
104 表示部
104a ライトガイド
105 通信部
106 電源部
107 制御部
107a 特定部
107b 調整部
107c 火災判定部
107d 記録制御部
107e 故障判定部
107f 報知部
108 記憶部

Claims (7)

  1. 監視領域の火災を検出して報知するための火災検出装置であって、
    当該火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光手段と、
    前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光手段と、
    前記第1発光手段から照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光手段から照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光手段と、
    前記受光手段から出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定手段と、
    前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定手段と、
    を備える火災検出装置。
  2. 前記特定手段にて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整手段を備え、
    前記調整手段は、前記特定手段によって特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、
    前記火災判定手段は、前記調整手段にて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う、
    請求項1に記載の火災検出装置。
  3. 監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、
    第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、
    第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、
    受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、
    特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、
    火災判定手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間に基づいた前記火災の有無の判定を行う火災判定ステップと、
    を含む火災検出方法。
  4. 調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定ステップの判定で用いられる判定基準値であり、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値が所定量以上を継続する時間の基準となる時間を示す判定基準値を調整する調整ステップを含み、
    前記調整ステップにおいては、前記調整手段は、前記特定ステップにおいて特定された煙の種別が特定の種別である場合に、当該特定の種別に応じて前記判定基準値を調整し、
    前記火災判定ステップにおいては、前記火災判定手段は、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値を用いて、前記火災の有無の判定を行う、
    請求項3に記載の火災検出方法。
  5. 監視領域の火災を検出して報知するための火災検出方法であって、
    第1発光手段が、火災検出装置の内部又は外部に位置する検出空間に第1検出光を照射する第1発光ステップと、
    第2発光手段が、前記第1検出光とは波長が異なる第2検出光を前記検出空間に照射する第2発光ステップと、
    受光手段が、前記第1発光ステップにおいて照射された前記第1検出光の煙による散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第1受光信号を出力すると共に、前記第2発光ステップにおいて照射された前記第2検出光の煙に対する散乱光を受光し、当該受光した散乱光に応じた第2受光信号を出力する受光ステップと、
    特定手段が、前記受光ステップにおいて出力された前記第1受光信号の出力値と前記第2受光信号の出力値との出力比と、当該第1受光信号又は当該第2受光信号の出力値の上昇率とに基づいて、前記検出空間にある煙の種別を特定する特定ステップと、
    を含む火災検出方法。
  6. 調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値を調整する調整ステップと、
    火災判定手段が、前記調整ステップにおいて調整された前記第1受光信号の出力値又は前記第2受光信号の出力値に基づいて、前記火災の有無を判定する火災判定ステップと、を含む、
    請求項5に記載の火災検出方法。
  7. 火災判定手段が、前記火災の有無を判定する火災判定ステップと、
    調整手段が、前記特定ステップにおいて特定された前記煙の種別に応じて、前記火災判定手段による判定で用いられる判定基準値を調整する調整ステップと、を含み、
    前記火災判定ステップにおいては、前記調整ステップにおいて調整された前記判定基準値に基づいて、前記火災の有無を判定する、
    請求項5に記載の火災検出方法。
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