JP4027374B2 - 煙感知器および監視制御システム - Google Patents

煙感知器および監視制御システム Download PDF

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Description

本発明は、煙を検出する煙感知器および監視制御システムに関する。
従来、光散乱式煙感知器として、特許文献1に示されているような煙感知器が知られている。この煙感知器では、+,−の矩形波を発生する回路で発光ダイオードを駆動し、+,−の矩形波により発光ダイオードから2種の異なる波長λ,λの光を交互に出射させ、発光ダイオードから交互に出射される2種の異なる波長λ,λの光の煙などによる散乱光を1つの受光素子で受光し、異なる2波長λ,λの散乱光出力の比(2波長比)をとり、この2波長比が予め設定された値の範囲に入っているか否かを判定し、入っていれば、警報を発するようにしている。
この煙感知器では、上記2波長比が予め設定された値の範囲に入っているか否かを判定することで、煙の種類(質)を判断すること(例えば、ある特定の粒子径範囲にある煙のみを検出すること)を意図している。すなわち、非火災要因であるホコリや水蒸気等の影響を除去し、火災要因となる煙のみを検出することを意図している。
特開昭51−15487号公報
しかしながら、上記のように、異なる2波長λ,λの散乱光を時間的に交互に受光する構成の煙感知器では、波長λの散乱光の検出時点と波長λの散乱光の検出時点とが同一(同時)ではないため、波長λの散乱光の出力(光強度出力)yと波長λの散乱光の出力(光強度出力)gとの比y/g,すなわち2波長比に多くの誤差が含まれてしまい、煙検出を精度良く行なうには限度があった。
本発明は、異なる2波長λ,λの散乱光を受光する構成の煙感知器、および、この種の煙感知器を用いる監視制御システムにおいて、正確な2波長比に基づいて煙が火災要因によるものか非火災要因によるものかを精度良く検出することの可能な煙感知器および監視制御システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、異なる2波長λ,λの散乱光を受光手段において受光する構成の煙感知器であって、受光手段からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとの比を2波長比として求める演算手段と、前記演算手段からの2波長比に基づいて、煙の質を判断する煙検出処理手段とを有しており、前記演算手段は、受光手段からの波長λ の散乱光出力yと波長λ の散乱光出力gのいずれか一方の出力値が所定値以上となると前記2波長比を求める演算処理を開始し、前記煙検出処理手段は、前記演算手段からの2波長比が所定値以下のときには煙の質を非火災要因であると判断し、火災か否かを判断する火災判断基準を非火災要因である煙の質に応じた基準に設定するようになっていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の煙感知器において、前記火災判断基準は、前記受光手段の出力値との比較により火災か否かを判断する火災レベルであって、前記煙検出処理手段は、2波長比が所定値よりも小さいときには、前記火災レベルを、2波長比が所定値よりも大きいときよりも鈍くなるように設定することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の煙感知器において、前記波長λの光を出射する第1の発光手段と前記波長λの光を出射する第2の発光手段とが、前記第1および第2の発光手段の光軸の交点を頂点とした円錐の底面の外縁上に配置されており、前記受光手段は前記円錐の中心軸上における前記交点に対して前記第1および第2の発光手段が設けられている側とは反対の側に配置されていることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、受信機と、受信機からの伝送路に接続され、受信機によって監視制御されるアナログ型の光散乱式煙感知器とを有している監視制御システムにおいて、前記アナログ型の光散乱式煙感知器が、異なる2波長λ,λの散乱光を受光する構成の煙感知器である場合、前記受信機には、前記光散乱式煙感知器からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとの比を2波長比として求める演算手段と、演算手段からの2波長比に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段とが設けられており、前記演算手段は、受光手段からの波長λ の散乱光出力yと波長λ の散乱光出力gのいずれか一方の出力値が所定値以上となると前記2波長比を求める演算処理を開始し、前記煙検出処理手段は、前記演算手段からの2波長比が所定値以下のときには煙の質を非火災要因であると判断し、火災か否かを判断する火災判断基準を非火災要因である煙の質に応じた基準に設定するようになっていることを特徴としている。
請求項1乃至請求項3記載の発明によれば、異なる2波長λ,λの散乱光を受光手段において受光する構成の煙感知器であって、受光手段からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとの比を2波長比として求める演算手段と、前記演算手段からの2波長比に基づいて、煙の質を判断する煙検出処理手段とを有しており、前記演算手段は、受光手段からの波長λ の散乱光出力yと波長λ の散乱光出力gのいずれか一方の出力値が所定値以上となると前記2波長比を求める演算処理を開始し、前記煙検出処理手段は、前記演算手段からの2波長比が所定値以下のときには煙の質を非火災要因であると判断し、火災か否かを判断する火災判断基準を非火災要因である煙の質に応じた基準に設定するようになっているので、正確な2波長比に基づいて、煙が火災要因によるものか非火災要因によるものかを精度良く検出することができる。
特に、請求項3記載の発明によれば、請求項1または請求項2記載の煙感知器において、前記波長λの光を出射する第1の発光手段と前記波長λの光を出射する第2の発光手段とが、前記第1および第2の発光手段の光軸の交点を頂点とした円錐の底面の外縁上に配置されており、前記受光手段は前記円錐の中心軸上における前記交点に対して前記第1および第2の発光手段が設けられている側とは反対の側に配置されており、このような配置によって、第1,第2の発光手段と受光手段とのなす角度を同じにすることができ、それぞれの散乱角度を同じに設定することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、受信機と、受信機からの伝送路に接続され、受信機によって監視制御されるアナログ型の光散乱式煙感知器とを有している監視制御システムにおいて、前記アナログ型の光散乱式煙感知器が、異なる2波長λ,λの散乱光を受光する構成の煙感知器である場合、前記受信機には、前記光散乱式煙感知器からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとの比を2波長比として求める演算手段と、演算手段からの2波長比に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段とが設けられており、前記演算手段は、受光手段からの波長λ の散乱光出力yと波長λ の散乱光出力gのいずれか一方の出力値が所定値以上となると前記2波長比を求める演算処理を開始し、前記煙検出処理手段は、前記演算手段からの2波長比が所定値以下のときには煙の質を非火災要因であると判断し、火災か否かを判断する火災判断基準を非火災要因である煙の質に応じた基準に設定するようになっているので、受信機において、正確な2波長比に基づいて、煙が火災要因によるものか非火災要因によるものかを精度良く検出することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る煙感知器の構成例を示す図である。図1を参照すると、この煙感知器は、この感知器全体の制御を行なう制御手段11と、制御手段11によって駆動されるときに波長λの光を出射する第1の発光手段12と、制御手段11によって駆動されるときに波長λの光を出射する第2の発光手段13と、第1の発光手段12から出射される波長λの光の散乱光,第2の発光手段13から出射される波長λの光の散乱光を受光する受光手段14と、受光手段14からの波長λの散乱光出力(光強度出力)yと波長λの散乱光出力(光強度出力)gとに対して、煙検出に必要な所定の演算を行なう演算手段15と、演算手段15からの演算結果に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段16と、煙検出処理結果を出力する出力手段17とを有している。
図2は第1の発光手段12,第2の発光手段13,受光手段14の一構成例を示す図である。図2の例では、第1の発光手段12は、例えば青色(λ)の光を出射する青色発光ダイオードLEDにより構成され、また、第2の発光手段13は、例えば近赤外(λ)の光を出射する近赤外発光ダイオードLEDにより構成され、また、受光手段14は、1つの受光素子PDにより構成されている。
ここで、青色発光ダイオードLED、近赤外発光ダイオードLEDとは、LEDの光軸OとLEDの光軸Oとの交点Oを頂点とした所定の頂角ωの円錐Cの底面の外縁A上の位置に配置されている。なお、この場合、LEDとLEDとは、円錐Cの底面の外縁A上の任意の位置に配置することができる。例えば、LEDとLEDとを1つの筐体内に収容し、LEDとLEDとを円錐Cの底面の外縁A上のほぼ同じ位置のところに配置することもできる。
また、受光素子PDは、この円錐Cの中心軸B上において、LEDの光軸OとLEDの光軸Oとの交点Oに対してLED,LEDが設けられている側とは反対の側の所定位置(円錐Cの中心軸B上の所定位置)に配置されている。より具体的に、受光素子PDは、例えば、円錐Cの中心軸B上において、LEDの光軸OとLEDの光軸Oとの交点Oに対して、LEDと交点Oとの距離r(LEDと交点Oとの距離r)と同じ距離(等距離)rのところに配置することができる。
このような配置によって、2個の発光ダイオードLED,LEDと受光素子PDとのなす角度を同じにすることができ、それぞれの散乱角度を同じに設定することができる。なお、青色発光ダイオードLED,近赤外発光ダイオードLEDと受光素子PDとの間の空間Eは、検出対象である煙が存在しうる環境(例えばチャンバ)である。
また、第1の発光手段12(LED),第2の発光手段13(LED)は、制御手段11からの駆動信号CTL,CTLによってそれぞれ駆動制御されるようになっている。
図3は駆動信号CTL,CTLの一例を示すタイムチャートである。図3の例では、各駆動信号CTL,CTLのパルス幅および周期は、いずれも同じものとなっている。すなわち、パルス幅はいずれもWであり、また、周期はTとなっている。しかしながら、駆動信号CTLは、駆動信号CTLに対して所定時間t(t<T)だけ遅延したものとなっている。
このような駆動信号CTL,CTLが用いられる場合、第1の発光手段12(LED)からは、周期Tで、波長λの光(青色光)がパルス幅Wに対応した期間、出射され、また、第2の発光手段13(LED)からは、第1の発光手段12(LED)からの波長λの光(青色光)の出射より時間tだけ遅れて、周期Tで、波長λの光(近赤外光)がパルス幅Wに対応した期間、出射される。
すなわち、第1の発光手段12(LED)からの波長λの散乱光(青色光)の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サンプリング周期T)と第2の発光手段13(LED)からの波長λの光(近赤外光)の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サンプリング周期T)との間には、時間tのずれがあり、この時間tのずれによって、異なる2波長λ,λの光を時間的に交互に出射させて、異なる2波長λ,λの散乱光を時間的に交互に受光手段14(PD)で受光させ、受光手段14(PD)において、異なる2波長λ,λの散乱光の光強度y,gを時間的に交互に得ることができる。
なお、ここで、波長λの散乱光の光強度yは、波長λの光に対する環境E内の煙濃度(%/m)を反映したものとなっており、また、波長λの散乱光の光強度gは、波長λの光に対する環境E内の煙濃度(%/m)を反映したものとなっている。以下では、便宜上、散乱光の光強度が煙濃度(%/m)に換算されているものとして説明する。
しかしながら、このように、異なる2波長λ,λの散乱光を受光手段14において時間的に交互に受光する構成の煙感知器では、前述のように、波長λの散乱光(青色光)の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サンプリング周期T)と波長λの光(近赤外光)の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サンプリング周期T)との間に、時間tのずれがあるので(すなわち、受光手段14(受光素子PD)において、波長λの散乱光のサンプリング時点(受光時点)と波長λの散乱光のサンプリング時点(受光時点)とが同一ではないので(時間差tがあるので))、この時間差t内に環境E内の煙濃度が急激に変化し受光信号が急激に変化するなどの場合には、受光手段14からの波長λの散乱光強度出力(サンプリング出力)yと波長λの散乱光強度出力(サンプリング出力)gとの比(2波長比;y/g)を求めるときに、この2波長比に多くの誤差が含まれてしまう。
時間差tによって2波長比に多くの誤差が含まれてしまうのを防止するため、本発明の煙感知器の演算手段15では、受光手段14から時間的に交互に出力される波長λの散乱光出力(サンプリング出力)y,波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gのいずれか一方の、他方のサンプリング時点における出力値を推定し、上記一方の散乱光の他方のサンプリング時点における出力推定値と他方の散乱光の出力値と比を2波長比として求めるようになっている。
図4,図5は演算手段15の構成例を示す図である。図4の例では、演算手段15は、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gに対して、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yのサンプリング時点と同一のサンプリング時点での出力値g’を推定する推定手段21と、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yと上記のように推定された波長λの散乱光出力(サンプリング出力)g’との比(y/g’)を、2波長比として算出する2波長比算出手段22とを有している。
また、図5の例では、演算手段15は、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yに対して、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gのサンプリング時点と同一のサンプリング時点での出力値y’を推定する推定手段23と、上記のように推定された波長λの散乱光出力(サンプリング出力)y’と波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gとの比(y’/g)を、2波長比として算出する2波長比算出手段24とを有している。
図6は演算手段15が図4の構成になっているとした場合の推定手段21における推定処理の一例を説明するための図である。図6を参照すると、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yは、周期Tのサンプリング時点…,−1,0,1,2,…で、…,y(−1),y(0),y(1),y(2),…のようにサンプリングされ、また、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gも、周期Tのサンプリング時点…,−1,0,1,2,…で、…,g(−1),g(0),g(1),g(2),…のようにサンプリングされるが、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gのサンプリング出力…,g(−1),g(0),g(1),g(2),…は、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yのサンプリング出力…,y(−1),y(0),y(1),y(2),…よりも時間差tだけ遅延された時点でサンプリングされる。
この場合、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gのサンプリング出力…,g(−1),g(0),g(1),g(2),…に対して、例えば次式のような補間処理を行なうことで、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yのサンプリング出力…,y(−1),y(0),y(1),y(2),…のサンプリング時点と同一のサンプリング時点での出力値…,g’(−1),g’(0),g’(1),g’(2),…を推定することができる。
Figure 0004027374
なお、数1において、nは正,負の整数(…,−1,0,1,2,…)であり、また、Tはy,gのサンプリング周期であり、tはyのサンプリング時点とgのサンプリング時点との時間差である。
数1による補間処理によれば、例えば、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yのサンプリング時点0(y(0))に対応した波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gの推定値g’(0)は、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gのサンプリング時点−1での出力値(実測値)g(−1)と波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gのサンプリング時点0での出力値(実測値)g(0)とを用いて、 g’(0)=g(0)−(g(0)−g(−1))・t/T
として算出される。
図6には、数1に従って推定された波長λの散乱光出力(サンプリング出力)の推定値…,g’(0),g’(1),g’(2),…も示されている。図6からもわかるように、数1による推定処理例(補間処理例)は、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gの最隣接する出力値(実測値)g(n−1),g(n)を直線補間してg’(n)を求めたものとなっている。
このような推定処理(図6の例では、直線補間処理)によって、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gに対して、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yのサンプリング時点と同一のサンプリング時点での出力値g’を推定することができ、波長λの散乱光出力(サンプリング出力)yと上記のように推定された波長λの散乱光出力(サンプリング出力)g’との比(y/g’)を、2波長比として算出することで、時間差tによる影響を回避でき、誤差の少ない2波長比(y/g’)を得ることができる。
従って、煙検出処理手段16では、演算手段15からの誤差の少ない2波長比(y/g’)に基づいて、例えば煙の種類(質)をより正確に判断することができる。具体的に、誤差の少ない2波長比(y/g’)に基づいて、煙などの粒子径を正確に検出できる。これにより、例えば、ある特定の粒子径範囲にある煙のみを正確に検出し、非火災要因であるホコリや水蒸気等の影響を除去し、火災要因となる煙のみを正確に検出することができる。
本願の発明者は、実際、上記効果をシミュレーション実験によって確認した。このシミュレーション実験では、環境Eの煙濃度が徐々に上昇するTF2火災を想定し、先ず、第1の発光手段12(LED)からの波長λの散乱光(青色光)の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サンプリング周期T=4秒)での実測値y(n)を求めた。そして、理想的な2波長比を3.60と仮定し(TF2火災を想定)、第1の発光手段12(LED)からの波長λの散乱光(青色光)の受光手段14(PD)におけるサンプリング時点(サンプリング周期T=4秒)と同じ時点での第2の発光手段13(LED)からの波長λの光(近赤外光)の受光手段14(PD)における理想とする出力値を求めた。すなわち、y(n)を3.60で除算した値を、第2の発光手段13(LED)からの波長λの光(近赤外光)の受光手段14(PD)における理想の出力値g(n)として求めた。図7には、この段階でのyの実測値y(n)とgの理想出力値g(n)とが示されている。
しかる後、y(n)よりも時間差t(1秒)だけ遅延したときのg(n)の模擬値を、上記理想出力値g(n)を直接補間することによって求めた。図8には、実測値y(n)と、上記のようにして求めた模擬値g(n)とが示されている。図8に示すy(n),g(n)が、実際に、受光手段14から時間的に交互に出力される波長λの散乱光出力(サンプリング出力)y,波長λの散乱光出力(サンプリング出力)gを模擬(シミュレート)したものとなっており、図8の例では、実測値y(n)と、模擬値g(n)との間の時間差tは1秒となっている。
このようにして、実際に測定されると同様のy(n),g(n)の模擬値を求めた後、従来の2波長比算出法に従って、この模擬値y(n),g(n)から直接、2波長比y(n)/g(n)を求めた。この従来の2波長比算出法による結果は、図9に示されている。
一方、図8の模擬値g(n)に対して、本発明の推定処理(直接補間処理)を行なって、推定値g’(n)を求め、実測値y(n)と推定値g’(n)とから、2波長比y(n)/g’(n)を求めた。この結果(本発明の2波長比算出法による結果)は、図10に示されている。
なお、図9,図10の例では、y(n),g(n),g’(n)の値が0.1%/m未満のときには、2波長比の値はノイズ等による誤差が大きくなるので、2波長比(y(n)/g’(n))を計算せず、0としている。
図9と図10とを比較すると、図9に示した従来の2波長比算出法では、2波長比(y(n)/g(n))は、2.06,2.88,3.03,…となり、例えば、2波長比(y(n)/g(n))が2.00以上の8個の値の平均値は、3.07となって、検出されるべき2波長比3.60とかなり相違したものとなる。一方、図10に示した本発明の2波長比算出法では、2波長比(y(n)/g(n)’)は、2.62,3.44,3.44,…となり、例えば、2波長比(y(n)/g’(n))が2.00以上の8個の値の平均値は、3.42となって、検出されるべき2波長比3.60に近いものとなる。
このことから、本発明では、従来に比べて、より正確な2波長比が得られることがわかる。これにより、本発明によれば、煙の質の判断(例えば、煙粒径の判断など)や、火災か非火災かの判断などを、正確に算出された2波長比に基づいて、精度良く行なうことが可能となる。
なお、上述の例では、演算手段15が図4の構成になっているとした場合の推定手段21における推定処理を示したが、演算手段15が図5の構成になっている場合の推定手段23における推定処理も、同様にしてなされ(例えば、y(n)に対する直線補間処理によってなされ)、演算手段15として図5の構成を用いる場合にも、図4の構成を用いる場合と同様に、時間差tによる影響を回避でき、誤差の少ない正確な2波長比(y’/g)を得ることができる。
また、上述の例では、推定手段21または23におけるgまたはyの推定が、最隣接する出力値を直線補間する直線補間処理によってなされるとしたが、推定手段21または23におけるgまたはyの推定には、波長λまたはλの散乱光出力(サンプリング出力)gまたはyに対して、波長λまたはλの散乱光出力(サンプリング出力)yまたはgのサンプリング時点と同一のサンプリング時点での出力値g’またはy’を推定することができるものであれば任意の手法を用いることができる。例えば、gの推定については、最隣接する出力値(実測値)g(n−1),g(n)のみならず、その外側のg(n−2),g(n+1)をも考慮して(g(n−2),g(n−1),g(n),g(n+1)を用いて)、g’(n)を推定する補間処理(例えば2次補間処理)などを用いることもできる。
また、上述の例では、演算手段15は、受光手段14からの波長λの散乱光出力(光強度出力)y、または、波長λの散乱光出力(光強度出力)gに対して、直接、推定処理(補間処理)を行なって、2波長比を算出するようにしているが、受光手段14からの波長λの散乱光出力(光強度出力)yと波長λの散乱光出力(光強度出力)gとに対して、所定の時間区間(例えば、3乃至6程度のサンプリング区間)にわたって移動平均をとり、移動平均をとった後の各出力値<y(n)>,<g(n)>のいずれか一方に対して推定処理(補間処理)を行なって、2波長比を算出しても良い。
すなわち、演算手段15は、受光手段14からの波長λの散乱光出力y(n)と波長λの散乱光出力g(n)とに対して、それぞれ移動平均をとった後に、移動平均をとった波長λの散乱光出力<y(n)>,移動平均をとった波長λの散乱光出力<g(n)>のいずれか一方の、他方のサンプリング時点における出力値を推定し、移動平均をとった上記一方の散乱光の他方のサンプリング時点における出力推定値と移動平均をとった他方の散乱光の出力値と比を2波長比として求めることもできる。より具体的に、例えば、LED,LEDの実測値y(n),g(n)について、それぞれ移動平均<y(n)>,<g(n)>をとり、LEDの移動平均値<g(n)>に基づいて補間推定値<g’(n)>を求め、(LEDの実測値y(n)の移動平均値<y(n)>)と(LEDの実測値g(n)の移動平均値<g(n)>に基づく補間推定値<g’(n)>)との間で2波長比(<y(n)>/<g’(n)>)をとることもできる。
ここで、受光手段14からの波長λの散乱光出力y(n)と波長λの散乱光出力g(n)とに対して、それぞれ移動平均<y(n)>,<g(n)>は、移動平均をとるべき時間区間が例えば3サンプリング区間である場合、次式によって求められる。
Figure 0004027374
あるいは、演算手段15は、受光手段14から時間的に交互に出力される波長λの散乱光出力y(n),波長λの散乱光出力g(n)のいずれか一方の、他方のサンプリング時点における出力値を推定した後に、該出力推定値に対して移動平均をとり、また、他方の散乱光出力値に対して移動平均をとり、移動平均をとった上記一方の散乱光の他方のサンプリング時点における出力推定値と移動平均をとった他方の散乱光の出力値と比を2波長比として求めることもできる。より具体的に、例えば、LEDの実測値g(n)に基づいて補間推定値g’(n)を求めた後、LED,LEDの実測値y(n),補間推定値g’(n)について、それぞれ移動平均<y(n)>,<g’(n)>をとり、(LEDの実測値y(n)の移動平均値<y(n)>)と(LEDの補間推定値g’(n)の移動平均値<g’(n)>)との間で2波長比(<y(n)>/<g’(n)>)をとることもできる。
ここで、補間推定値g’(n)に対する移動平均<g’(n)>は、移動平均をとるべき時間区間が例えば3サンプリング区間である場合、次式によって求められる。
Figure 0004027374
あるいは、演算手段15は、上記一方の散乱光の他方のサンプリング時点における出力推定値と他方の散乱光の出力値との比を2波長比として求め、該2波長比に対し、さらに、移動平均をとって、最終的に2波長比として求めることもできる。より具体的に、例えば、2波長比(y(n)/g’(n))に対して移動平均をとり、移動平均をとった2波長比(<y(n)/g’(n)>)を、最終的に2波長比として求めることもできる。
ここで、2波長比(y(n)/g’(n))に対する移動平均(<y(n)/g’(n)>)は、移動平均をとるべき時間区間が例えば3サンプリング区間である場合、次式によって求められる。
Figure 0004027374
このように、y(n),g(n)に対し、あるいは、y(n),g’(n)、または、y’(n),g(n)に対し、あるいは、2波長比(y(n)/g’(n))または(y’(n)/g(n))に対して、移動平均をさらにとる場合には、時間的なスムージングがなされることによって煙濃度の時間的揺らぎなどによる影響を著しく軽減でき、より一層正確に2波長比を求めることができる。但し、移動平均をとる時間区間を非常に大きく設定すると、移動平均によって情報量が失なわれてしまうので、移動平均をとる時間区間としては、適切な長さのものが用いられる必要がある。
また、上述の例において、演算手段15は、上述のような演算処理(推定処理,2波長比算出処理,さらには移動平均処理)を常時行なうこともできるが、例えば、受光手段14から時間的に交互に出力される波長λの散乱光出力y(n),波長λの散乱光出力g(n)のいずれか一方の出力値(煙濃度)が所定値(例えば0.1%/m程度)以上となったときに、あるいは、所定値以上となった後に、上述のような演算処理を開始することもできる。この場合には、演算手段15は、推定処理,2波長比算出処理,さらには移動平均処理の演算を常時行なわずとも良くなり、演算手段15(より具体的には、後述のCPU)の負担を軽減するとともに、ノイズの影響を低減でき煙検出誤差をより一層低減することが可能となる。
また、演算手段15は、上述のような演算処理(推定処理,2波長比算出処理,さらには移動平均処理)を開始した後、受光手段14から時間的に交互に出力される波長λの散乱光出力y(n),波長λの散乱光出力g(n)のいずれか一方の出力値(煙濃度)が上限値(例えば、演算手段15が8ビットA/D変換器を有している場合には、“255”が上限値となる)に達したときは、オーバーフローが発生して演算処理を行なうことができないので、このときには、上限値になる直前に求めた演算処理結果(具体的には、2波長比など)を保持し、以後は、例えば演算処理を行なわないようにすることもできる。従って、上限値に達して演算処理がなされなくなった時点以後の2波長比としては、上限値になる直前の2波長比(保持されている2波長比)を用いることができる。
なお、上限値としては、これを設計者あるいはオペレータが任意に設定することもできる。例えば波長λの散乱光出力y(n),波長λの散乱光出力g(n)の出力値(煙濃度)は、これが10%/m程度となるまではほぼ直線的に変化するが、10%/m程度以上となると飽和状態となり、非直線的に変化する。また、増幅器等の回路設定によっても非直線的に変化する場合がある。このように波長λの散乱光出力y(n),波長λの散乱光出力g(n)の出力値(煙濃度)が非直線となる領域では、正しい2波長比を算出することができず、このような事態を回避するため、設計時点等において設計者等による上限値の設定を行なうようにすることもできる。実際には、煙濃度が10%/mという状況では、盛んに燃えているような状態であるので、上限値は、具体的には、例えば、10%/mよりも低い値に設定される。
また、図1の煙感知器において、煙検出処理手段16は、演算手段15からの2波長比に基づいて煙の種類(質)を判断するのに、例えば、2波長比に対するしきい値を設定し、そのしきい値に対する比の大小関係から煙の種類(質),例えば、火災時に発生する種類の煙か(さらには、炎により発生する煙か、燻焼により発生する煙か)、非火災要因であるホコリや水蒸気等かを判定することができる。
本願の発明者は、実際、環境E内に所定の粒子径の煙などを導入し、そのときに、青色光(波長λ=470nm)の散乱光出力yと推定処理がなされた近赤外光(波長λ=945nm)の散乱光出力g’との比(y/g’)を2波長比として求め、2波長比と粒子径との関係を調べた。図11には、2波長比と粒子径との関係の実験結果が示されている。図11から粒子径が0.001μm〜0.1μm程度の煙では、2波長比は、17〜14程度のものとなり、また、粒子径が0.1μm〜1μm程度の煙では、2波長比は、14〜2程度のものとなり、また、粒子径が1μmよりも大きいほこりや水蒸気などでは、2波長比は2以下のものとなることがわかる。これにより、2波長比が17〜10程度のときには、炎による煙が発生していると判断でき、また、2波長比が14〜2程度のときには、燻焼による煙が発生していると判断でき、また、2波長比が2以下のときには、ほこりや水蒸気等によるものと判断できる。
従って、2波長比に基づき、非火災要因であるホコリや水蒸気等の影響を除去し、火災要因となる煙だけを検出することができる。そして、例えば、その種類に対応する火災判断基準(火災検出用のしきい値;火災レベル)と受光手段14の出力値との大小関係から、火災の有無を判断することができる。
また、煙検出処理手段16は、演算手段15からの2波長比に基づいて、上記のように煙の種類(質)を判断したときに、煙の質毎に火災判断基準を可変設定することもできる。
例えば、2波長比が小さいときは非火災の可能性が高いので、火災レベルを鈍くし(低く設定し)、蓄積時間も大きくする一方、2波長比が大きいときには、火災レベルを大きく設定することができる。
また、煙検出処理手段16は、初期段階から2波長比が安定している場合に、火災初期と判断し、火災の煙の質をこの火災初期に判断し、その煙の質毎に火災判断基準を可変に設定することもできる。
すなわち、2波長比が火災か非火災かが判断しにくい値(例えば、2波長比が2.00前後の値)となった場合、火災の場合には、2波長比は初期から比較的安定したもの(ほぼ一定のもの)になるのに対し、非火災の場合にはかなり揺らぎがあることが実験結果から得られており(これは煙粒子の大きさが、火災時には小さく(1μm以下)、湯気、埃のような非火災時には大きい(数μm)ため)、これに着目して火災判断を行なうこともできる。
このように、本発明では、より正確な2波長比が得られるので、煙粒径の測定を精度良く行なうことができ、これに基づいて、火災判断などを信頼性良く行なうことができる。
また、図12,図13は本発明に係る煙感知器の他の構成例を示す図である。図12,図13の煙感知器は、この感知器全体の制御を行なう制御手段11と、制御手段11によって駆動されるときに波長λの光を出射する第1の発光手段12と、制御手段11によって駆動されるときに波長λの光を出射する第2の発光手段13と、第1の発光手段12から出射される波長λの光の散乱光,第2の発光手段13から出射される波長λの光の散乱光を受光する受光手段14と、受光手段14からの波長λの散乱光出力(光強度出力)yと波長λの散乱光出力(光強度出力)gとに対して、煙検出に必要な所定の演算を行なう演算手段15と、演算手段15からの演算結果に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段16と、煙検出処理結果を出力する出力手段17とを有し、さらに、第1の発光手段12と第2の発光手段13は、1つの発光素子18内に内蔵されており、波長λの光と波長λの光とは、1つの発光素子18から出射されるようになっている。
このような構成では、第1の発光手段12と第2の発光手段13とを極めて近接した位置に配置し、かつ、第1の発光手段12から出射される波長λの光と第2の発光手段13から出射される波長λの光との光出射方向を同一にすることができ、これにより、散乱光式感知器において、煙検出空間を同一にすることができて、正確な2波長比を得ることができる。また、図12,図13の構成例では、外見上は、1個の発光素子18と1個の受光素子(受光手段)14とからなるので、従来の散乱光式感知器の構造をそのまま使用でき、ローコストの製品を供給できる利点がある。より具体的に、図13の例では、1個の発光素子(LED)18内に、波長λの光を出射する第1の発光手段12としての発光チップLED1と波長λの光を出射する第2の発光手段13としての発光チップLED2とが内蔵されており、3本乃至4本のリード線RDでそれぞれの発光チップ12,13を別々に駆動することができる。
また、図14は本発明に係る煙感知器の他の構成例を示す図である。図14の煙感知器は、この感知器全体の制御を行なう制御手段11と、制御手段11によって駆動されるときに波長λの光を出射する第1の発光手段12と、制御手段11によって駆動されるときに波長λの光を出射する第2の発光手段13と、第1の発光手段12から出射される波長λの光の散乱光,第2の発光手段13から出射される波長λの光の散乱光を受光する受光手段14と、受光手段14からの波長λの散乱光出力(光強度出力)yと波長λの散乱光出力(光強度出力)gとに対して、煙検出に必要な所定の演算を行なう演算手段15と、演算手段15からの演算結果に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段16と、煙検出処理結果を出力する出力手段17とを有し、さらに、第1の発光手段12から出射される波長λの光と第2の発光手段13から出射される波長λの光とが同一の光出射方向のものとなるように第1の発光手段12から出射される波長λの光と第2の発光手段13から出射される波長λの光とを案内するための光案内手段19が設けられている。このような構成では、第1の発光手段12から出射される波長λの光と第2の発光手段13から出射される波長λの光との光出射方向および出射光路を同一にすることができ、これにより、散乱光式感知器において、煙検出空間を同一にすることができて、正確な2波長比を得ることができる。
図15は図14の煙感知器の具体例を示す図である。図15の例では、第1の発光手段12,第2の発光手段として、LED1,LED2がそれぞれ設けられ、光案内手段19には、プリズムが用いられている。すなわち、図15の例では、第1の発光手段12と第2の発光手段13とからの光の波長が異なることより、プリズム19における各々の光の屈折角度がそれぞれ異なる。図15では屈折角度が大きくなる波長の短い光を出射するものをLED1とし、屈折角度が小さくなる波長の長い光を出射するものをLED2に使用することで、プリズム19により、第1の発光手段12から出射される波長λの光と第2の発光手段13から出射される波長λの光との光出射方向および出射光路を同一にすることができる。
また、図16は、図14の煙感知器の他の具体例を示す図である。図16の例では、第1の発光手段12,第2の発光手段13として、LED1,LED2がそれぞれ設けられ、光案内手段19には、分岐型の光ファイバが用いられている。すなわち、図16の例では、光ファイバを使用することにより、第1の発光手段12から出射される波長λの光と第2の発光手段13から出射される波長λの光との光出射方向および出射光路を同一にすることができる。なお、図16の例において、光ファイバの変わりに、プラスチックなどを使用することもできる。
このように、図14の構成例では、プリズムや光ファイバを使用することで、第1の発光手段12,第2の発光手段13(すなわち、異なる2波長の2個のLED1,LED2)をそれぞれ独自に選定することができるので、高輝度等の最良のものを使用することが可能となる。
以上のように、図12乃至図16の構成例では、煙検出空間を同一にすることができ、これにより、正確な2波長比を得ることができる。
また、本発明では、図1乃至図11に示した構成例と図12乃至図16の構成例とを適宜、任意の仕方で組み合わせることもできる。この場合には、煙検出時間とともに煙検出空間をも同一にすることができ、より一層正確な2波長比を得ることができる。
図17は図1,図12または図14の煙感知器の具体例を示す図である。図17の例では、この煙感知器は、物理量として煙濃度を検出して電気信号(アナログ信号)に変換する物理量検出部41と、該物理量検出部41から出力されるアナログ信号を所定の周期でサンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部42と、この感知器のアドレスが設定されるアドレス部43と、異常(例えば火災)判断などの感知器全体の制御を行なうCPU44と、CPU44の制御プログラムなどが格納されるROM45と、各種のワークエリアなどとして使用されるRAM46と、感知器固有の個別データなどが格納される不揮発性メモリ47と、物理量検出部41で検出されA/D変換部42でデジタル信号に変換された物理量(煙濃度)の検出結果(A/D変換部42からの出力レベル)が、例えば所定の作動閾値レベル(例えば火災レベル)を越えてCPU44で火災などの異常と判断されたときに、作動状態(オン状態)を表わす信号を伝送路(例えばL,C線路)3に出力する状態出力部48と、例えば受信機1との間で伝送路3を介した伝送を行なう伝送部(通信インタフェース部)49とを備えている。
換言すれば、図17の例の煙感知器は、所謂センサアドレス用感知器(その検出出力信号からすれば、オンオフ型感知器に属する)として構成されている。そして、図17の構成において、物理量検出部41が図1,図12または図14の第1の発光手段12,第2の発光手段13,受光手段14の機能を備えている場合(例えば、図2,図13,図15または図16のLED,LED,PDの機能を備えている場合)、CPU44によって図1,図12または図14の制御手段11,演算手段15,煙検出処理手段16の機能を実現することができる。また、状態出力部48,伝送部49によって図1,図12または図14の出力手段17の機能を実現することができる。
また、図17のRAM46や不揮発性メモリ47などには、例えば、物理量検出部41(受光手段14)から交互に出力される出力値y(n),g(n)や演算手段15における推定値y’(n)またはg’(n)や、移動平均値や、2波長比などを格納することができる。
なお、このような煙感知器は、例えば、監視制御システム(例えば防災システム)の一要素として、図17に示すように監視制御システム(例えば防災システム)に組込んで用いることができる。図17を参照すると、この監視制御システム(例えば防災システム)は、受信機(例えば、アドレッサブルなp型受信機)1と、受信機1によって監視制御される上記構成の煙感知器2とを有している。
ここで、煙感知器2は、受信機1から延びる所定の伝送路(例えば、L,C線路)3に接続されており、図17の例では、このシステムは、監視レベルを例えば伝送路3のL,C間の電位が24Vのところに設定し、また、感知器の作動レベル(オンレベル)を例えばL,C間の電位が5Vのところに設定し、また、短絡レベルを例えばL,C間の電位が0Vのところに設定することができる。
このようなシステム構成に対応させて、図17の煙感知器の状態出力部48は、この感知器の作動状態(オン状態)を表わす信号として、伝送路3のL,C間の電位をオンレベル5Vにするようになっている。
また、受信機1は、煙感知器2のうち少なくとも1つの感知器が作動して(オンになって)、伝送路3のL,C間の電位がオンレベル5Vになったことを検知すると、アドレス検索パルスを感知器の短絡レベル(0V)とオンレベル(5V)の電位を利用して作成し、伝送路3を介して感知器2に送出するようになっている。
図17の感知器の伝送部49は、受信機1からのこのようなアドレス検索パルスを伝送路3,すなわちL,C線路を介して受信するように構成されており、伝送部49でアドレス検索パルスを受信するとき、この感知器のCPU44は、これまでに受信したアドレス検索パルスの個数を計数(カウント)し、この計数値(カウント値)がこの感知器のアドレス部43に設定されているアドレスと一致するか否かを判断し、一致したときに、自己の感知器の状態(オン状態あるいはオフ状態)を伝送部49に与え、これにより、伝送部49は、例えば、自己の感知器の状態がオン状態のときにのみ、その旨の信号を伝送路3,すなわちL,C線路を介して受信機1に通知するようになっている。具体的に、伝送部49は、アドレスが一致したときに、自己の感知器の状態がオン状態である旨の信号として、例えば伝送路3のL,C間の電位を所定期間、0Vに保持して(所定期間、短絡(ショート)状態に保持して)受信機1に伝送するようになっている。これにより、受信機1は、伝送路3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったかを監視し、伝送路3のL,C間の電位が所定期間、0Vに保持された状態になったときに、このときまでに送出したアドレス検索パルスの個数に相当するアドレスをもつ感知器が作動状態(オン状態)にあると特定することができる。
図17の例では、煙感知器がセンサアドレス用感知器として構成されているとして説明したが、煙感知器としては、図1,図12または図14の構成を備えたものであれば良く、任意のオンオフ型煙感知器に適用することができる。従って、図17の構成例において、アドレス部43などは、必ずしも設けられていなくとも良い。
また、上述の例では、本発明をオンオフ型の煙感知器に適用した場合について説明したが、本発明は、感知器に例えばアナログ型の煙感知器が用いられるR型の監視制御システム(煙検知システムや防災システムなど)の受信機に適用することもできる。図18は感知器に例えばアナログ型の煙感知器が用いられるR型の監視制御システムの構成例を示す図である。図18を参照すると、この監視制御システムは、受信機(例えば、R型受信機)51と、受信機51からの伝送路53に接続され、受信機51によって監視制御されるアナログ型の光散乱式煙感知器52とを有している。
ここで、光散乱式煙感知器52には、異なる2波長λ,λの散乱光を時間的に交互に受光する構成の煙感知器が用いられている。すなわち、光散乱式煙感知器52には、例えば、物理量として煙濃度を検出して電気信号(アナログ信号)に変換する物理量検出部61と、該物理量検出部61から出力されるアナログ信号を所定の周期でサンプルしてデジタル信号に変換するA/D変換部62と、この感知器のアドレスが設定されるアドレス部63と、受信機51からのアドレスポーリングの周期に同期させて全体の制御を行なうCPU64と、受信機51との間でデータ,信号の送受を行なう伝送部65とが設けられている。
ここで、物理量検出部61には、例えば、CPU64からの駆動信号CTLによって駆動されるときに波長λの光を出射する第1の発光手段12と、CPU64からの駆動信号CTLによって駆動されるときに、波長λの光を出射する第2の発光手段13と、第1の発光手段12から出射される波長λの光の散乱光,第2の発光手段13から出射される波長λの光の散乱光を受光する受光手段14との機能が備わっており、CPU64は、受信機51からアドレスポーリングがあるときに、駆動信号CTL,CTLを時間差tで出力し、物理量検出部61から時間的に交互に(時間差tで)出力される異なる2波長λ,λの散乱光出力信号をA/D変換部62でデジタル信号に変換して伝送部65に与え、伝送部65から異なる2波長λ,λの散乱光出力データを受信機51に返送するようになっている。
また、この場合、受信機51には、光散乱式煙感知器52との間での伝送制御等を行なう伝送部54と、煙検知処理等を行なう制御部55とが設けられており、受信機51の制御部55内には、光散乱式煙感知器52から送られる波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとに対して、煙検出に必要な所定の演算を行なう演算手段15と、演算手段15からの演算結果に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段16と、煙検出処理結果を出力する出力手段17との機能が設けられている。ここで、演算手段15は、図4あるいは図5の構成のものとなっており、さらには、移動平均処理の機能を有していても良い。
このような構成では、受信機51は、光散乱式煙感知器52をアドレスポーリングし、光散乱式煙感知器52から、波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとを得るとき、光散乱式煙感知器52からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとに対して、演算手段15で煙検出に必要な所定の演算を行なう。すなわち、前述のような推定処理(例えば補間処理),2波長比算出処理,さらには移動平均処理を行なう。これにより、正確な2波長比を算出でき、煙検出処理手段16では、演算手段15において正確に算出された2波長比に基づき、煙検出処理を行ない(煙の種類(質)を判定し、さらには、これに基づいて火災か否かを判断し)、煙検出処理結果を出力手段17により出力することができる。例えば、火災と判断したときには、警報出力などを行なうことができる。
このように、本発明は、煙感知器自体にも適用できるし、煙感知器がアナログ型の場合、本発明を受信機にも適用することができ、いずれの場合も、同様に正確な2波長比が得られ、煙検出処理,火災判断処理を、信頼性良く行なうことができる。
なお、上述した各例では、光散乱式煙感知器(オンオフ型あるいはアナログ型)の物理量検出部41,61には、図2などに示したように、波長λ,λの光をそれぞれ出射する2種類の発光手段12,13(LED,LED)が用いられているが(すなわち、光源には2個の光源が用いられているが)、これのかわりに、例えば図19に示すように、光源として1個の光源71(例えばタングスランランプ等)だけを用い、1個の光源71からの所定波長λの光を異なる波長特性を有する干渉フィルタ72によって(干渉フィルタ72をモータ74によって半回転することで交互に波長特性を切り換えて)、波長λ,λの光に変換しても良い。なお、この場合、例えば、図1の第1の発光手段12は、1個の光源71と干渉フィルタ72の波長特性λの部分72aとによって実現され、また、図1の第2の発光手段13は、1個の光源71と干渉フィルタ72の波長特性λの部分72bとによって実現される。
また、図2などの例では、受光手段14には、1個の受光素子PDが用いられるとしたが、図19の例のように、図1,図12または図14の受光手段14を、2個の受光素子PD,PDによって実現することもできる。
さらに、図19の構成において、干渉フィルタ72を配設せずに、2個の受光素子PD,PDとして、互いに異なる分光感度を有する受光素子を用いても良い。
すなわち、本発明は、異なる2波長λ,λの散乱光を受光手段において時間的に交互に受光する構成のものであれば、任意の煙感知器およびこれを用いた監視制御システムの受信機に適用することができる。
また、煙感知器あるいは受信機に、上述したような本発明の演算処理機能(推定処理(例えば補間処理),2波長比算出処理,さらには移動平均処理などの機能)をもたせる場合、これらの機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供することができる。すなわち、本発明の演算手段15などの機能を実現するためのプログラム(すなわち、例えば、図12の煙感知器の場合、CPU44などで用いられるプログラム)は、可搬性の情報記録媒体に記録された状態で提供可能である。
この場合、煙感知器あるいは受信機には、情報記録媒体を着脱自在に装着するための機構が設けられているのが良い。また、プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いられても良い。情報記録媒体に記録されたプログラムは、この情報記録媒体が煙感知器あるいは受信機に装着されるとき、煙感知器あるいは受信機の記憶装置(例えば図17の構成の煙感知器では、RAM46)にインストールされることにより、このプログラムを実行して、本発明の演算処理機能を実現することができる。
また、本発明の上述した演算処理機能を実現するためのプログラムは、媒体の形で提供されるのみならず、通信によって(例えばサーバによって)煙感知器あるいは受信機に提供されるものであっても良い。
本発明に係る煙感知器の構成例を示す図である。 物理量検出部の一構成例を示す図である。 駆動信号CTL,CTLの一例を示すタイムチャートである。 演算手段の構成例を示す図である。 演算手段の構成例を示す図である。 推定処理の一例を示す図である。 シミュレーション実験結果を説明するための図である。 シミュレーション実験結果を説明するための図である。 シミュレーション実験結果を説明するための図である。 シミュレーション実験結果を説明するための図である。 2波長比と粒子径との関係の実験結果を示す図である。 本発明に係る煙感知器の構成例を示す図である。 図12の煙感知器の具体例を示す図である。 本発明に係る煙感知器の構成例を示す図である。 図14の煙感知器の具体例を示す図である。 図14の煙感知器の具体例を示す図である。 図1,図12または図14の煙感知器の具体的な構成例を示す図である。 本発明に係る監視制御システムの構成例を示す図である。 物理量検出部の他の構成例を示す図である。
符号の説明
1,51 受信機
2,52 煙感知器
3,53 受信機から延びる伝送路
11 制御手段
12 第1の発光手段
13 第2の発光手段
14 受光手段
15 演算手段
16 煙検出処理手段
17 出力手段
18 発光素子
19 光案内手段
21,23 推定手段
22,24 2波長比算出手段
41,61 物理量検出部
42,62 A/D変換部
43,63 アドレス部
44,64 CPU
45 ROM
46 RAM
47 不揮発性メモリ
48 状態出力部
49 伝送部
65 伝送部

Claims (4)

  1. 異なる2波長λ,λの散乱光を受光手段において受光する構成の煙感知器であって、受光手段からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとの比を2波長比として求める演算手段と、前記演算手段からの2波長比に基づいて、煙の質を判断する煙検出処理手段とを有しており、前記演算手段は、受光手段からの波長λ の散乱光出力yと波長λ の散乱光出力gのいずれか一方の出力値が所定値以上となると前記2波長比を求める演算処理を開始し、前記煙検出処理手段は、前記演算手段からの2波長比が所定値以下のときには煙の質を非火災要因であると判断し、火災か否かを判断する火災判断基準を非火災要因である煙の質に応じた基準に設定するようになっていることを特徴とする煙感知器。
  2. 請求項1記載の煙感知器において、前記火災判断基準は、前記受光手段の出力値との比較により火災か否かを判断する火災レベルであって、前記煙検出処理手段は、2波長比が所定値よりも小さいときには、前記火災レベルを、2波長比が所定値よりも大きいときよりも鈍くなるように設定することを特徴とする煙感知器。
  3. 請求項1または請求項2記載の煙感知器において、前記波長λの光を出射する第1の発光手段と前記波長λの光を出射する第2の発光手段とが、前記第1および第2の発光手段の光軸の交点を頂点とした円錐の底面の外縁上に配置されており、前記受光手段は前記円錐の中心軸上における前記交点に対して前記第1および第2の発光手段が設けられている側とは反対の側に配置されていることを特徴とする煙感知器。
  4. 受信機と、受信機からの伝送路に接続され、受信機によって監視制御されるアナログ型の光散乱式煙感知器とを有している監視制御システムにおいて、前記アナログ型の光散乱式煙感知器が、異なる2波長λ,λの散乱光を受光する構成の煙感知器である場合、前記受信機には、前記光散乱式煙感知器からの波長λの散乱光出力yと波長λの散乱光出力gとの比を2波長比として求める演算手段と、演算手段からの2波長比に基づき、煙検出処理を行なう煙検出処理手段とが設けられており、前記演算手段は、受光手段からの波長λ の散乱光出力yと波長λ の散乱光出力gのいずれか一方の出力値が所定値以上となると前記2波長比を求める演算処理を開始し、前記煙検出処理手段は、前記演算手段からの2波長比が所定値以下のときには煙の質を非火災要因であると判断し、火災か否かを判断する火災判断基準を非火災要因である煙の質に応じた基準に設定するようになっていることを特徴とする監視制御システム。
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