JP2760509B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2760509B2 JP16767488A JP16767488A JP2760509B2 JP 2760509 B2 JP2760509 B2 JP 2760509B2 JP 16767488 A JP16767488 A JP 16767488A JP 16767488 A JP16767488 A JP 16767488A JP 2760509 B2 JP2760509 B2 JP 2760509B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は火災警報装置に関する。火災感知器もしくは
火災センサ等の火災現象検出部からの検出出力に基づい
て被検出量を求めるために、検出出力と被検出量との間
の関係を適宜較正することが必要であるが、本発明は、
この較正時の環境の適否を自動的に判断するようにした
火災警報装置に関するものである。
[従来の技術及び問題点] 受信機もしくは中継器に多数の火災感知器を接続して
なる火災警報装置において、火災感知器は長期間の使用
により汚れが生じて検出出力に誤差が生じてくるが、そ
れを補正もしくは較正するには、環境が清浄な深夜等を
選んで自動的に一斉に行うようにしている。この深夜等
の選択はあくまで人間が予想して行うことなので、最終
的には現場の確認をする必要がある。
また、例えば、各火災感知器ごとに数サンプルの値が
所定値以下でかつその最大値並びに最小値間の差が或る
値以下のときを自動的に探し、このようにして決定され
た時期を清浄かつ安定した環境であるとして汚れ補正を
行うようにする場合も考えられるが、この場合にはお
な、次のような問題点を解決することが望まれるところ
である。
受信機に接続されている火災感知器は多数あるため、
全部の火災感知器の設置環境中に煙がないことを火災感
知器からのセンサ・レベルより確認して、一斉に汚れ補
正を行う。あるいは火災感知器ごとに煙がないことを調
べて、火災感知器を一個ずつについて汚れ補正を行う。
前者の場合は、同時にすべての火災感知器の煙の無の条
件が成立することがまれである。また、後者は火災感知
器一個ずつについて煙の無を確認して補正を行うため時
間が大変長くかかる。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明では、汚れ補正を行おうとする所定時
間前(例えば24時間前)からのデータを各火災感知器ご
とに格納しておき、そして各火災感知器ごとにその所定
時間内の最適の補正時期を決定すると共にそのときのデ
ータを保存しておき、補正を行う際には、各火災感知器
ごとの最適の補正時期のデータを用いて一斉に行おうと
するものである。
具体的には、本発明によれば、煙検出用発光素子(LE
D1)で発光され、煙の存在により散乱することにより増
大して受光素子(SB)に至る光量に基づいたセンサ・レ
ベルを出力する散乱光式の煙検出部(FS)と、該煙検出
部からのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災
判別手段(ステップ404)とを備えた火災警報装置にお
いて、 前記煙検出用発光素子に加え、試験時に発光されて前
記受光素子に至る光量に基づいて、汚れによる煙の散乱
光成分のセンサ・レベル変化を検知し得るよう前記煙検
出部内に前記受光素子が発光を直接に受光できるように
配置された試験用発光素子(LED2)と、 所定時間間隔ごとに、前記煙検出用発光素子のみの発
光よる第1のセンサ・レベル(SLV0)、並びに少なくと
も前記試験用発光素子を発光させたときの第2のセンサ
・レベル(SLVT)を試験データとして格納していく試験
データ記憶手段(RAM2、ステップ403、407〜410)と、 前記試験データ記憶手段に格納された前記第1のセン
サ・レベルの最小値、並びに前記第2のセンサ・レベル
の最小値とを用い、該第2のセンサ・レベルの最小値と
前記第1のセンサ・レベルの最小値との差に前記試験用
発光素子の発光の中心軸と前記受光素子の受光の中心軸
とのなす角に対応する係数を乗じて得た値に基づいて火
災判別基準あるいは監視時における煙検出部のセンサ・
レベルの補正を行う手段(ステップ431)と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置が提供される。
以上の場合において、火災現象検出部もしくは煙検出
部は各火災感知器に設置されるが、火災判別手段は、火
災警報装置の方式により、受信機もしくは中継器に設置
される場合と、火災感知器に設置される場合とがある。
すなわち、各火災感知器が受信機もしくは中継器にセン
サ・レベルを送出し火災か否かの判別は受信機もしくは
中継器で行われるいわゆるアナログ式の火災警報装置の
場合は、火災判別手段は受信機もしくは中継器に設けら
れるが、各火災感知器がセンサ・レベルに基づいて火災
判別を行いその結果だけを受信機もしくは中継器に送出
するといういわゆるディジタル式の火災警報装置の場合
には各火災感知器に設けられる。
[実施例] 以下、散乱光式の煙センサを例にとって本発明の実施
例について説明するが、それに先立って、本発明の差に
ついて第1図及び第2図を参照して説明する。
第1図は、第3図で後述する火災現象検出部すなわち
光電式の煙検出部FSの光学部分の断面図を示すもので、
煙を流入させかつ外光の侵入を防ぐラビリンス構造は図
示を省略して示している。火災監視状態で発光される煙
検出用発光素子LED1は遮光子DOUSで遮光することによ
り、該発光素子LED1からの光が直接は太陽電池等の受光
素子SBに向けられないように配置されている。煙が発生
すると、煙検出用発光素子LED1からの光は該煙によって
散乱されて受光素子SBに入射されて受光信号を出力し、
この受光素子SBからの受光信号かなわちセンサ・レベル
により煙の発生量を知ることができる。
また、試験用発光素子LED2は、本実施例では、試験も
しくは汚れ補正を行うことができると共に、結露が無い
ことを確認できるように、該試験用発光素子LED2の軸線
もしくは光の中心線CLは受光素子SBの中心線に対して或
る角度をもって配置されている。
すなわち、試験用発光素子LED2は結露の無い場合は、
発光光線の広がりは中心線CLに対して範囲R1にあるも
のが、結露の発生につれて発光素子LED2の表面で光が散
乱する程度が大きくなり、範囲R2に示すように光線は
中心線CLに対して大きく広がるようになり、従って結露
の発生につれて受光素子SBでのセンサ・レベルが増加す
る傾向を有する。
これにより、煙検出用発光素子LED1のみの発光による
センサ・レベルの複数のサンプリング値から、バラツキ
の無い安定した状態での最小値を求めることにより、煙
濃度が0%/m、すなわち煙がないと判断される状態であ
る時を知ることが可能であり、また、試験用発光素子LE
D2のみの発光によるセンサ・レベルの複数のサンプリン
グ値から、もしくは煙検出用発光素子LED1並びに試験用
発光素子LED2の双方の発光によるセンサ・レベルの複数
のサンプリング値から、バラツキの無い安定した状態で
の最小値を求めることにより、結露のない状態を推測す
ることが可能であり、そして、両者(煙検出用発光素子
のみの発光と、試験用発光素子のみの発光もしくは煙検
出用発光素子並びに試験用発光素子の双方の発光)を組
み合わせることにより、煙濃度0%/m、すなわち煙がな
いと判断される状態でかつ結露が無い時を知ることが可
能である。
ここで、煙の有無、結露の有無による監視時(LED1
光)受光出力及び試験時(LED1、LED2が同時発光)受光
出力は、以下の表の通りとなる。
すなわち、両素子の光軸が一致の場合には、 となり、又、両素子の光軸が不一致の場合には、 となる。
なお、上記表において、煙無時のSLVo、SLVTをそれぞ
れ基準の0とし、これに対して、変化大を「>>」、変
化中を「><」、変化小を「≧≦」で示している。
このように、煙が存在しないときや結露が存在したと
きに試験を行うと、SLVo、SLVTがかなり変化するが、煙
がないときや結露がないときには、基本的に変化がない
か、あっても僅かなので、識別することができる。
試験時に煙が存在しているときにLED2のみを発光させ
ると、LED2とSBとの間で煙による減光作用が働き、SBの
受光量は煙が存在しない場合に比べて減少する。
又、上記表において、煙有の場合のSLVTを変化小「≧
≦0」としたのは、LED2の光の減光と、LED1の光の煙に
よる散乱とのバランスにより、種々考えられるからであ
り、基本的には変化大「≧又は>」の場合が多くなる。
なお、以下では、試験時もしくは汚れ補正時に煙検出
用発光素子LED1及び試験用発光素子LED2が一緒に発光さ
れるようにした場合について説明する。
さらに、通常の監視状態において、煙検出用発光素子
LED1のみから発光された光が受光素子SBに至る光量を分
析すると、煙により散乱されて受光素子SBに至る散乱光
成分と、ラビリンス(暗箱)等の内壁面で反射されて受
光素子SBに至る反射光成分とが含まれている。反射光成
分は、煙濃度0%/m時に煙検出用発光素子LED1のみを発
光させたときの受光素子SBでのセンサ・レベルSLV0によ
り知ることができ、また、散乱光成分は、煙濃度0%/m
で煙検出用発光素子LED1と試験用発光素子LED2の双方を
発光させたときの受光素子SBでのセンサ・レベルをSLVT
とすれば、K×(SLVT-SLV0)から知ることができる。
これは、試験用発光素子LED2のみの発光が所定の煙濃度
A%/m(例えば10%/m)における散乱光成分を考慮した
のであるように最初に試験用発光素子LED2の発光量が調
整されているからである。もうすこし具体的に言うと、
試験用発光素子LED2の中心線が受光素子SBの中心線と一
致している場合は、試験用発光素子LED2から壁面で反射
して受光素子SBに至る光量は無視できるので、上式中の
定数Kの値はK=1であり、試験用発光素子LED2のみの
発光量(SLVT-SLV0)は完全に煙濃度A%/mにおける散
乱光成分に代替できるが、第1図に示すように中心線が
ずれている場合は、試験用発光素子LED2から壁面で反射
して受光素子SBに至る光量が含まれてくるので、その壁
面反射量を相殺するようKという定数を設定して、K×
(SLVT-SLV0)が所定の煙濃度A%/mにおける煙の散乱
光成分であるように設定する。これにより、初期時もし
くは汚れ発生時において、煙濃度0%/mで煙検出用発光
素子LED1のみを発光させたときのセンサ・レベルSLV
0(すなわち煙検出用発光素子LED1の発光によるセンサ
・レベルの安定したときの最小値SLV0)と、煙検出用発
光素子LED1並びに試験用発光素子LED2の双方を発光させ
たときのセンサ・レベルSLVT(すなわち煙検出用発光素
子LED1及び試験用発光素子LED2の双方の発光によるセン
サ・レベルの安定したときの最小値SLVT)とから、煙濃
度A%/mに対応するセンサ・レベル(すなわち煙濃度A
%/mが存在するときに煙検出用発光素子LED1のみを発光
させたときの受光素子SBでのセンサ・レベル)は、 K×(SLVT-SLV0)+SLV0 ・・・(式1) で表わされ得る。このように、汚れ発生後の、安定した
ときの最小値SLV0、並びに安定したときの最小値SLVT
ら、煙濃度0%/mであるとき並びに結露の無い時を知る
ことができると共に、(式1)から汚れ発生後の所定の
煙濃度A%/mに対応するセンサ・レベルを知ることがで
きる。
本発明ではさらに、受信機に多数の火災感知器を接続
してなる火災警報装置において、煙濃度0%/m及び結露
の無いことを確認しつつ、汚れ補正もしくは較正をも行
うために次の方法がとられる。
(1) 一定周期、例えば1時間ごとに、受信機から命
令を発して、全火災感知器一斉に、まず、煙検出用発光
素子LED1のみの発光による受光素子SBでのセンサ・レベ
ルSLV0を記憶していくと共に、次に、煙検出用発光素子
LED1に加うるに、試験用発光素子LED2をも一緒に発光さ
せ、そのときの受光素子SBでのセンサ・レベルSLVTをも
記憶していく。第2図には1つの火災感知器を例にと
り、1時間おきに記憶されていくセンサ・レベルSLV0
びSLVTがグラフ表示されて示されている。
(2) 1時間周期で記憶されたSLV0が最低レベルとな
る時刻を、各センサすなわち火災感知器ごとに例えば24
時間おきに求め、その時刻が第2図に、T01、T02、T
03、T04で示されている。同様に、SLVTが最低レベル
(テスト用LED配置によっては最高レベル)となる時刻
を24時間おきに求め、その時刻が第2図に、Tt1、Tt2
Tt3、Tt4で示されている。それぞれ複数個ある時刻T01
〜T04とTt1〜Tt4との内、一致した時刻が、環境中に煙
が存在せずかつ結露してもいない時刻である。第2図に
示したセンサの場合は、T02=Tt1が同一時刻であり、
従ってこの時刻におけるSLV0とSLVTとを用いて上述の
(式1)により汚れ補正が行われる。
このようにして各センサごとに一致時刻を求め、求め
られた一致時刻に対応するセンサ・レベルSLV0、SLVT
基づいて汚れ補正を行うようにすれば、24時間経過後に
各センサ一斉に汚れ補正を行う場合にも、センサ・レベ
ルSLV0とSLVTの値は、各センサごとに環境条件の一番良
い時刻のものが採用されることとなる。この場合、各セ
ンサの汚れ補正はすべて24時間以内の値を用いて行われ
ることとなるので、各センサの汚れ補正時期は略々同一
時期とすることができる。
また汚れ限界に達したか否かを判別する場合にも、こ
の一致時刻におけるセンサ・レベルSLV0及びSLVTを、予
め定められた上限値、下限値、及び傾きと比較するよう
にすれば、信頼性のある汚れ警報を発することも可能で
ある。
この点、第2図を参照して再度、従来の汚れ補正方法
を考察すると、SLV0のみの最小値を求めてそのときに補
正するためT01〜T04の時刻のいずれかで汚れ補正が行
われることとなり、T01では補正時の誤差は少ないが、
03とT04では結露しているため補正を行うと感度が正
常より悪くなってしまうという恐れがある。
また、何等かの原因でSLV0とSLVTとの最小値が一致し
ない場合、SLV1とSLVTの各々の最低値(極小値)(つま
り、ここで、最低値は複数の最小値の中で一番値の小さ
いものすなわち極小値を表す)で汚れ補正を行うように
することもできる。
以下、第1図及び第2図を用いて作用的に説明してき
た本発明の実施例について第3図以降を用いて説明す
る。
第3図は、第2図で作用的に説明した本発明を実施す
るに適した本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図であり、図において、REは受信機、SE1
〜SENは、それぞれ一対の電源兼信号線Lを介して受信
機REに接続される火災感知器、すなわち本実施例の場合
散乱光式の煙センサである。なお、第3図においては、
火災感知器SE1のみの内部回路が詳細に示されている
が、他の火災感知器の内部回路も同様の構成である。
受信機REにおいて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM1は、第4A図及び第4B図にフローチャートで示すプ
ログラムの記憶領域、 ROM2は、センサ・アドレス・マップ、 RAM1は、作業領域、 RAM2は、各火災感知器の試験時もしくは汚れ補正時の
センサ・レベルSLV0及びSLVTを1時間おきに格納するた
めの試験データ記憶領域、 RAM3は、試験データ記憶領域RAM2内のデータ中、最小
となるデータの時刻を格納するための最小データ時刻記
憶領域、 DPは、表示部、 OPは、操作部、 TRX1は、信号送受信部、 IF1、IF2及びIF3は、インターフェース、 である。
また、火災感知器SE1において、 MPU11は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、第5図にフローチャートで示すプログラム
の記憶領域、 RAM11は、作業領域、 TRX11は、信号送受信部、 IF11、IF12及びIF13は、インターフェース、 そして最後に、FSは火災現象検出部としての散乱光式
煙検出部であり、煙検出用発光素子LED1と、試験用発光
素子LED2と、太陽電池等の受光素子SBと、煙検出用発光
素子LED1を所定時間間隔ごとに、あるいはマイクロプロ
セッサの命令により発光させる発光駆動回路LCと、図示
しないタイマ、あるいは受信機REもしくは中継器からの
試験(補正)命令に基づくマイクロプロセッサMPU11か
らの指令により、煙検出用発光素子LED1の発光に同期し
て試験用発光素子LED2を発光させる試験用発光回路TC
と、増幅器や、サンプルホールド回路等からなる受光回
路RCと、アナログ・ディジタル変換器ADと、を含んでい
る。
第3図の動作を、第4A図、第4B図、並びに第5図のフ
ローチャートにより説明する。
第4A図及び第4B図は受信機REの動作を説明するための
フローチャートであり、受信機REは記憶領域ROM2に格納
されているセンサ・アドレス・マップに基づいて火災感
知器すなわち散乱光式の煙センサSE1〜SENに対して順番
にポーリングを行っている。n番目のセンサ(nは、n
=1〜N)に対してポーリングを行うことにより、該n
番のセンサからのセンサ・レベルが信号送受信部TRX1を
介して返送されてくると、それを作業領域RAM1にSLV0
して格納した後(ステップ403)、該センサ・レベルSLV
0は、所定の煙濃度(例えば10%/m)に対応する火災判
別基準として作業領域RAM1に格納されているアラーム・
レベルAと比較される(ステップ404)。
このように作業領域RAM1は、センサ・レベルSLV0の一
次格納用として用いられると共に、各センサごとの火災
判別基準格納用としても用いられ、それら火災判別基準
は後述する汚れ補正が行われるごとに書換えられる。
センサ・レベルSLV0が火災判別基準A以上であるなら
ば(ステップ404のY)、表示部DPに火災表示を行う等
とのいわゆる火災動作が行われた後(ステップ405)、
ステップ411を介して次のセンサに対するポーリングに
行く。
センサ・レベルSLV0が火災判別基準Aより小さいなら
ば(ステップ404のN)、そして試験用発光素子LED2
発光もしくは点灯時期でもなければ(ステップ406の
N)、同様にステップ411を介して次のセンサに対する
ポーリングに行く。
もし、1時間おきに行われるテスト用LEDすなわち試
験用発光素子LED2の点灯時期であるならば(ステップ40
6のY)、信号送受信部TRX1からインターフェースIF1を
介して、n番センサに対して試験用発光素子LED2の点灯
命令を送出する(ステップ407)。その後、該点灯命令
に従って当該n番センサからのデータ返送があれば(ス
テップ408のY)、そのセンサ・レベルSLVTを読込み
(ステップ409)、次に、試験データの記憶領域RAM2内
のn番センサ領域部分の当該時刻に相当するアドレス
に、今読込まれたSLVTと、ステップ403で格納されてい
るSLV0とを記憶させる(ステップ410)。
試験データの記憶領域RAM2には、その詳細が第3A図に
示されているように、1番センサSE1からN番センサSEN
までのセンサ領域部分が設けられており、各センサ領域
部分は、時刻0時から23時まで1時間おきにSLV0とSLVT
とを記憶するための時間区画に区分されている。
SLV0及びSLVTを記憶領域RAM2内に記憶した後、ステッ
プ411及び402を介して、次のセンサのポーリングに行
く。
このようにしてポーリング動作が続けられて行き、最
後のN番センサのポーリングが終了すると(ステップ41
1のY)、次に、汚れ補正時刻か否かの判定が行われる
(ステップ412)。未だ汚れ補正時刻でなければ(ステ
ップ412のN)、ステップ401及び402を介して最初の1
番のセンサに戻って同様にポーリングが続けられて行
く。
もし、汚れ補正時刻であれば(ステップ412のY)、
1番からN番までのセンサについて順番に次の動作を行
う。n番目のセンサについて説明すれば、まず、最小デ
ータ時刻記憶領域RAM3をクリアし(ステップ422)、次
に、試験データ記憶領域RAM2内のn番センサ領域部分に
格納されている試験データすなわちセンサ・レベルSLV0
及びSLVTの中から、それぞれSLV0の最小値となる時刻T
01〜T0mを探すと共に、SLVTの最小値となる時刻Tt1〜T
tlを探す。
最小値の求めかたとしては例えば、センサ・レベルSL
V0及びSLVTがそれぞれの或る基準レベル以下であるこ
と、並びに前後のセンサ・レベルの値より小さいことの
2つの条件を満足したときに当該センサ・レベルが最小
値であると判定するようにすることができる。
このようにして決定された最小値となる時刻T01〜T
0m及びTt1〜Ttlは、第3B図に示すように、SLV0の最小値
と、SLVTの最小値とに分けて、最小データ時刻の記憶領
域RAM3に格納される(ステップ423)。
次に、最小データ時刻の記憶領域RAM3に格納された時
刻T01〜Tomと、Tt1〜Ttlとの間で一致するものを探す
動作が行われる(ステップ424〜430)。すなわちT01
それぞれTt1〜Ttlと比較し(ステップ427〜429)、一致
するものがなければ(ステップ429のY)、次に、T02
(ステップ425)に対して同様の比較を行い、このよう
にして一致するものが見付かるまでT03からT0mまで順
番に同様の比較を行って行く。
一致するものが見付かれば(ステップ428のY)、そ
の一致した時刻に対応する記憶領域RAM2内のセンサ・レ
ベルSLV0及びSLVTを用いて、式A=K(SLVT-SLV0)+S
LV0により、補正を行うべきアラーム・レベルすなわち
火災判別基準Aを算出し、作業領域RAM1内に格納されて
いる当該センサのための火災判別基準を、該算出された
火災判別基準Aでもって更新する(ステップ431)。そ
の後、ステップ432及び421を介して、次のセンサに対し
て同様の動作が行われていく。
このようにしてすべてのセンサについて火災判別基準
が書換えられてしまうと(ステップ432のY)、第4A図
に戻ってステップ402からの通常の監視状態が行われる
こととなる。
第5図は、各センサの動作を説明するためのフローチ
ャートであり、受信機REからのポーリングの呼出しによ
る割り込みが有れば(ステップ501のY)、それが信号
返送命令すなわちセンサ・レベルの返送命令か否かが判
定される(ステップ502)。信号返送命令であれば(ス
テップ502のY)、信号用LEDすなわち煙検出用発光素子
LED1のみが発光され(ステップ503)、そのときのセン
サ・レベルSLVがインターフェースIF12を介して読込ま
れ(ステップ505)、また、第4A図のステップ407で送出
された試験用発光素子LED2の発光命令であれば(ステッ
プ502のN)、煙検出用発光素子LED1に加うるに、イン
ターフェースIF13を介して試験用発光素子LED2も発光さ
れ、そのときのセンサ・レベルSLVTが同様にインターフ
ェースIF12を介して読込まれる(ステップ505)。この
ようにして読込まれたセンサ・レベルは信号送受信部TR
X11に書込まれて受信機REに送出されることとなる(ス
テップ506)。
なお、上記では、ステップ431におけるレベル補正
を、センサ・レベルSLV1の最小値とSLVTの最小値とが一
致する時刻のデータを用いて行うようにしたが、試験デ
ータ記憶領域RAM2内の当該センサ領域部分に格納されて
いるSLV0とSLVTの各最小値を用いてレベル補正を行うよ
うにしてもよい。また、レベル補正は、火災判別基準で
なく、煙検出部から出力されるセンサ・レベルを補正す
るようにしてもよい。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、汚れ補正を行おうとする所定
時間前(例えば24時間前)からのデータを各火災感知器
ごとに格納しておき、そして各火災感知器ごとにその所
定時間内の最適の補正時期を決定すると共にそのときの
データを保存しておくようにしたので、補正を行う際に
は、各火災感知器ごとの最適の補正時期のデータを用い
て一斉に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による光電式の煙検出部の
光学部分を示す断面図、第2図は本発明の作用を説明す
るための図、第3図は本発明の一実施例による火災警報
装置を示すブロック回路図、第3A図は、第3図の試験デ
ータの記憶領域を示す図、第3B図は、第3図の最小デー
タ時刻の記憶領域を示す図、第4A図及び第4B図は、第3
図の受信機の動作を説明するためのフローチャート、第
5図は、第3図の火災感知器の動作を説明するためのフ
ローチャートである。図において、REは受信機、SE1〜S
ENは火災感知器もしくは散乱光式の煙センサ、ROM1はプ
ログラムの記憶領域、ROM2はセンサ・アドレス・マッ
プ、RAM1は作業領域、RAM2は試験データ記憶領域、RAM3
は最小データ時刻記憶領域、ROM11はプログラムの記憶
領域、RAM11は作業領域、FSは火災現象検出部としての
散乱光式煙検出部、LED1は煙検出用発光素子、LED2は試
験用発光素子、SBは受光素子、である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙検出用発光素子で発光され、煙の存在に
    より散乱することにより増大して受光素子に至る光量に
    基づいたセンサ・レベルを出力する散乱光式の煙検出部
    と、該煙検出部からのセンサ・レベルに基づいて火災判
    別を行う火災判別手段とを備えた火災警報装置におい
    て、 前記煙検出用発光素子に加え、試験時に発光されて前記
    受光素子に至る光量に基づいて、汚れによる煙の散乱光
    成分のセンサ・レベル変化を検知し得るよう前記煙検出
    部内に前記受光素子が発光を直接に受光できるように配
    置された試験用発光素子と、 所定時間間隔ごとに、前記煙検出用発光素子のみの発光
    による第1のセンサ・レベル、並びに少なくとも前記試
    験用発光素子を発光させたときの第2のセンサ・レベル
    を試験データとして格納していく試験データ記憶手段
    と、 前記試験データ記憶手段に格納された前記第1のセンサ
    ・レベルの最小値、並ぴに前記第2のセンサ・レベルの
    最小値とを用い、該第2のセンサ・レベルの最小値と前
    記第1のセンサ・レベルの最小値との差に前記試験用発
    光素子の発光の中心軸と前記受光素子の受光の中心軸と
    のなす角に対応する係数を乗じて得た値に基づいて火災
    判別基準あるいは監視時における煙検出部のセンサ・レ
    ベルの補正を行う手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災警報装置において、 前記試験データ記憶手段は、前記第1のセンサ・レベル
    と第2のセンサ・レベルとの試験データの格納時刻を格
    納する手段を有し、 前記補正を行う手段は、前記第1のセンサ・レベルが最
    小値となる時刻、並びに前記第2のセンサ・レベルか最
    小値となる時刻の内、一致するものを決定する最小デー
    タ時刻一致決定手段を有し、前記一致時刻における前記
    第1及び第2のセンサ・レベルを用いて補正を行うもの
    であることを特徴とする火災警報装置。
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