JP2760510B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2760510B2 JP16767688A JP16767688A JP2760510B2 JP 2760510 B2 JP2760510 B2 JP 2760510B2 JP 16767688 A JP16767688 A JP 16767688A JP 16767688 A JP16767688 A JP 16767688A JP 2760510 B2 JP2760510 B2 JP 2760510B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は火災警報装置に関する。火災感知器もしくは
火災センサ等の火災現象検出部からの検出出力に基づい
て被検出量を求めるために、検出出力と被検出量との間
の関係を適宜較正することが必要であるが、本発明は、
この較正時の環境の適否を自動的に判断するようにした
火災警報装置に関するものである。
[従来の技術及び問題点] 受信機もしくは中継器に多数の火災感知器を接続して
なる火災警報装置において、火災感知器は長期間の使用
により汚れが生じて検出出力に誤差が生じてくるが、そ
れを補正もしくは較正するには、環境が清浄な深夜等を
選んで自動的に一斉に行うようにしている。この深夜等
の選択はあくまで人間が予想して行うことなので、最終
的には現場の確認をする必要がある。
また、例えば、各火災感知器ごとに数サンプルの値が
所定値以下でかつその最大値並びに最小値間の差が或る
値以下のときを自動的に探し、このようにして決定され
た時期を清浄かつ安定した環境であるとして汚れ補正を
行うようにする場合も考えられるが、この場合にはな
お、次のような問題点を解決することが望まれるところ
である。
(a) 受信機に接続されている火災感知器は多数ある
ため、全部の火災感知器の設置環境中に煙がないことを
火災感知器からのセンサ・レベルより確認して、一斉に
汚れ補正を行う。あるいは火災感知器ごとに煙がないこ
とを調べ、火災感知器を一個ずつについて汚れ補正を行
う。前者の場合は、同時にすべての火災感知器の煙の無
の条件が成立することがまれである。また、後者は火災
感知器一個ずつについての煙の無を確認して補正を行う
ため時間が大変長くかかる。
(b) 火災感知器の信号用LEDすなわち煙検出用発光
素子の発光時の最小(散乱光式の煙センサの場合)もし
くは最大(減光式の煙センサの場合)のセンサ・レベル
を求めることにより、煙が無いことは確認できるが、結
露時では前記のセンサ・レベルに変化が見られないこと
が多く、一方、試験もしくは汚れ補正時に用いられる試
験用発光素子の発光時のデータすなわちセンサ・レベル
が大幅に狂ってくる欠点がある。
これは結露により試験用発光素子の表面に細かい水滴
が付着して光の散乱が大きくなり、そのため受光素子に
至る光量が大きく変化することが原因で起きる。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明では、汚れ補正を行おうとする所定時
間前(例えば24時間前)からのデータを各火災感知器ご
とに格納しておき、そして各火災感知器ごとにその所定
時間内の最適の補正時期を決定すると共にそのときのデ
ータを保存しておき、補正を行う際には、各火災感知器
ごとの最適の補正時期のデータを用いて一斉に行おうと
するものである。また、最適な補正時期の決定要素とし
て結露の有無をも確認するようにしている。
具体的には、本発明によれば、煙検出用発光素子(LE
D1)で発光され、煙の存在により変化して受光素子(S
B)に至る光量に基づいたセンサ・レベルを出力する煙
検出部(FS)と、該煙検出部からのセンサ・レベルに基
づいて火災判別を行う火災判別手段(ステップ404)と
を備えた火災警報装置における結露を避けて補正時期を
決定するために、 前記煙検出用発光素子に加え、試験時に発光されて前
記受光素子に至る光量に基づいて結露の存在を検知し得
るように、前記試験時に発光された光の少なくとも一部
を前記受光素子が直接受光できる位置に前記煙検出部内
に配置された試験用発光素子と、 所定時間間隔ごとに、前記煙検出用発光素子のみの発
光による第1のセンサ・レベル、並びに少なくとも前記
試験用発光素子を発光させたときの・第2のセンサ・レ
ベル、そして当該時刻を試験データとして格納していく
試験データ記憶手段と、 前記試験データ記憶手段に格納された前記第1のセン
サ・レベルが極値となる時刻、並びに前記第2のセンサ
・レベルが極値となる時刻の内、一致するものを決定す
る時刻一致決定手段と、 を備え、これにより前記一致時刻を前記補正時期とし
て決定することを特徴とする火災警報装置が提供され
る。
本発明のもう1つの具体的な態様によれば、煙検出用
発光素子(LED1)で発光され、煙の存在により散乱する
ことにより増大して受光素子(SB)に至る光量に基づい
たセンサ・レベルを出力する散乱光式の煙検出部(FS)
と、該煙検出部からのセンサ・レベルに基づいて火災判
別を行う火災判別手段(ステップ404)とを備えた火災
警報装置において、 前記煙検出用発光素子に加え、試験時に発光されて前
記受光素子に至る光量に基づいて、結露の存在を検知し
得ると共に汚れによる煙の散乱光成分のセンサ・レベル
変化をも検知し得るように、前記試験時に発光された光
の少なくとも一部を前記受光素子が直接受光できる位置
に前記煙検出部内に配置された試験用発光素子と、 所定時間間隔ごとに、前記煙検出用発光素子のみの発
光による第1のセンサ・レベル、並びに少なくとも前記
試験用発光素子を発光させたときの第2のセンサ・レベ
ルを試験データとして格納していく試験データ記憶手段
と、 前記試験データ記憶手段に格納された前記第1のセン
サ・レベルの最小値、並びに前記第2のセンサ・レベル
の極値を用いて前記結露の影響を除去して汚れに対する
補正を行う手段と、 を備えことを特徴とする火災警報装置が提供される。
以上の各場合において、火災現象検出部もしくは煙検
出部は各火災感知器に設置されるが、火災判別手段は、
火災警報装置の方式により、受信機もしくは中継器に設
置される場合と、火災感知器に設置される場合とがあ
る。すなわち、各火災感知器受信機もしくは中継器にセ
ンサ・レベルを送出し火災か否かの判別は受信機もしく
は中継器で行われるいわゆるアナログ式の火災警報装置
の場合は、火災判別手段は受信機もしくは中継器に設け
られるが、各火災感知器がセンサ・レベルに基づいて火
災判別を行いその結果だけを受信機もしくは中継器に送
出するといういわゆるディジタル式(オン・オフ式)の
火災警報装置の場合には各火災感知器に設けられる。
[実施例] 以下、散乱光式の煙センサを例にとって本発明の実施
例について説明するが、それに先立って、本発明の作用
について第1図及び第2図を参照して説明する。
第1図は、第3図で後述する火災現象検出部すなわち
光電式の煙検出部FSの光学部分の断面図を示すもので、
煙を流入させかつ外光の侵入を防ぐラビリンス構造は図
示を省略して示している。火災監視状態で発光される煙
検出用発光素子LED1は遮光子DOUSで遮光することによ
り、該発光素子LED1からの光が直接は太陽電池等の受光
素子SBに向けられないように配置れている。煙が発生す
ると、煙検出用発光素子LED1からの光は該煙によって散
乱されて受光素子SBに入射されて受光信号を出力し、こ
の受光素子SBから受光信号すなわちセンサ・レベルによ
り煙の発生量を知ることができる。
また、試験用発光素子LED2は、本実施例では、結露が
無いことを確認できると共に、試験もしくは汚れ補正を
も行うことができるように、該試験用発光素子LED2の軸
線もしくは光の中心線CLは受光素子SBの中心線に対して
或る角度をもって配置されている。
すなわち、試験用発光素子LED2は結露の無い場合は、
発光光線の広がりは中心線CLに対して範囲R1にあるもの
が、結露の発生につれて発光素子LED2の表面で光が散乱
する程度が大きくなり、範囲R2に示すように光線は中心
線CLに対して大きく広がるようになり、従って結露の発
生につれて受光素子SBでのセンサ・レベルが増加する傾
向を有する。
これにより、煙検出用受光素子LED1のみの発光による
センサ・レベルの複数のサンプリング値から、バラツク
の無い安定した状態での最小値を求めることにより、煙
濃度が0%/m、すなわち煙がないと判断される状態であ
る時を知ることが可能である。
また、試験用発光素子LED2のみの発光によるセンサ・
レベルの複数のサンプリング値から、もしくは煙検出用
発光素子LED1並びに試験用発光素子LED2の双方の発光に
よるセンサ・レベルの複数のサンプリング値から、バラ
ツキの無い安定した状態での最小値を求めることによ
り、結露のない状態を推測することが可能である。
したがって、これらの判断状態を組み合わせることに
より、煙濃度0%/m、すなわち煙がないと判断される状
態でかつ結露が無い時を知ることが可能である。
ここで、煙の有無、結露の有無による監視時(LED1
光)受光出力及び試験時(LED1、LED2が同時発光)受光
出力は、以下の表の通りとなる。
すなわち、両素子の光軸が一致する場合には、 となり、又、両素子の光軸が不一致の場合には、 となる。
なお、上記表において、煙無時のSLVO、SLVTをそれぞ
れ基準の0として、これに対して、変化大を「>>」、
変化中を「><」、変化小を「≧≦」で示している。
このように、煙が存在しないときや結露が存在しない
ときに試験を行うと、SLVO、SLVTがかなり変化するが、
煙がないときや結露がないときには、基本的に変化がな
いか、あっても僅かなので、識別することができる。
試験時に煙が存在しているときにLED2のみを発光させ
ると、LED2とSBとの間で煙による減光作用が働き、SBの
受光量は煙が存在しない場合に比べて減少する。
又、上記表において、煙有の場合のSLVTを変化小「≧
≦0」としたのは、LED2の光の減光と、LED1の光の煙に
よる散乱とのバランスにより、種々考えられるからであ
り、基本的には変化大「≧又は>」の場合が大くなる。
なお、以下では、試験時もしくは汚れ補正時に煙検出
用発光素子LED1及び試験用発光素子LED2が一緒に発光さ
れるようにした場合について説明する。
さらに、通常の監視状態において、煙検出用発光素子
LED1のみから発光された光が受光素子SBに至る光量を分
析すると、煙により散乱されて受光素子SBに至る散乱光
成分と、ラビリンス(暗箱)等の内壁面で反射されて受
光素子SBに至る反射光成分とが含まれている。反射光成
分は、煙濃度0%/m時に煙検出用発光素子LED1のみを発
光させたときの受光素子SBでのセンサ・レベルSLVoによ
り知ることができ、また、散乱光成分は、煙濃度0%/m
で煙検出用発光素子LED1と試験用発光素子LED2の双方を
発光させたときの受光素子SBでのセンサ・レベルをSLVT
とすれば、K×(SLVT−SLVo)から知ることができる。
これは、試験用発光素子LED2のみの発光が所定の煙濃度
A%/m(例えば10%/m)における散乱光成分を考慮した
ものであるように最初に試験用発光素子LED2の発光量が
調整されているからである。もうすこし具体的に言う
と、試験用発光素子LED2の中心線が受光素子SBの中心線
と一致している場合は、試験用発光素子LED2から壁面で
反射して受光素子SBに至る光量は無視できるので、上式
中の定数Kの値はK=1であり、試験用発光素子LED2
みの発光量(SLVT−SLVo)は完全に煙濃度A%/mにおけ
る散乱光成分に代替できるが、第1図に示すように中心
線がずれている場合は、試験用発光素子LED2から壁面で
反射して受光素子SBに至る光量が含まれてくるので、そ
の壁面反射量を相殺するようKという定数を設定して、
K×(SLVT−SLVo)が所定の煙濃度A%/mにおける煙の
散乱光成分であるように設定する。これにより、初期時
もしくは汚れ発生時において、煙濃度0%/mで煙検出用
発光素子LED1のみを発光させたときのセンサ・レベルSL
Vo(すなわち煙検出用発光素子LED1の発光によるセンサ
・レベルの安定したときの最小値SLVo)と、煙検出用発
光素子LED1並びに試験用発光素子LED2の双方を発光させ
たときのセンサ・レベルSLVT(すなわち煙検出用発光素
子LED1及び試験用発光素子LED2の双方の発光によるセン
サ・レベルの安定したときの最小値SLVT)とから煙濃度
A%/mに対応するセンサ・レベル(すなわち煙濃度A%
/mが存在するときに煙検出用発光素子LED1のみを発光さ
せたときの受光素子SBでのセンサ・レベル)は、 K×(SLVT−SLVo)+SLVo ・・・(式1) で表わされ得る。このように、汚れ発生後の、安定した
ときの最小値SLVo、並びに安定したときの最小値SLVT
ら、煙濃度0%/mであるとき並びに結露の無い時を知る
ことができると共に、(式1)から汚れ発生後の所定の
煙濃度A%/mに対応するセンサ・レベルを知ることがで
きる。
本発明ではさらに、受信機に多数の火災感知器を接続
してなる火災警報装置において、煙濃度0%/m及び結露
の無いことを確認しつつ、汚れ補正もしくは較正をも行
うために次の方式がとられる。
(1) 一定周期、例えば1時間ごとに、受信機から命
令を発して、全火災感知器一斉に、まず、煙検出用発光
素子LED1のみの発光による受光素子SBでのセンサ・レベ
ルSLVoを記憶していくと共に、次に、煙検出用発光素子
LED1に加うるに試験用発光素子LED2をも一緒に発光さ
せ、そのときの受光素子SBでのセンサ・レベルSLVTをも
記憶していく。第2図には1つの火災感知器を例にと
り、1時間沖に記憶されていくセンサ・レベルSLVo及び
SLVTがグラフ表示されて示されている。
(2) 1時間周期で記憶されたSLVoが最低レベルとな
る時刻を、各センサすなわち火災感知器ごとに例えば24
時間おきに求め、その時刻が第2図に、T01、T02
T03、T04で示されている。同様に、SLVTが最低レベル
(テスト用LED配置によっては最高レベル)となる時刻
を24時間おきに求め、その時刻が第2図に、Tt1、Tt2
Tt3、Tt4で示されている。それぞれ複数個ある時刻T01
〜T04とTt1〜Tt4との内、一致した時刻が、環境中に煙
が存在せずかつ結露してもいない時刻である。第2図に
示したセンサの場合は、T02=Tt1が同一時刻であり、従
ってこの時刻におけるSLVoとSLVTとを用いて上述の(式
1)により汚れ補正が行われる。
このようにして各センサごとに一致時刻を求め、求め
られた一致時刻に対応するセンサ・レベルSLVo、SLVT
基づいて汚れ補正を行うようにすれば、24時間経過後に
各センサ一斉に汚れ補正を行う場合にも、センサ・レベ
ルSLVoとSLVTの値は、各センサごとに環境条件の一番良
い時刻のものが採用されることとなる。この場合、各セ
ンサの汚れの補正はすべて24時間以内の値を用いて行わ
れることとなるので、各センサの汚れ補正時期は略々同
一時期とすることができる。
また汚れ限界に達したか否かを判別する場合にも、こ
の一致時期におけるセンサ・レベルSLVo及びSLVTを、予
め定められた上限値、下限値、及び傾きと比較するよう
にすれば、信頼性のある汚れを警報を発することも可能
である。
この点、第2図を参照して再度、従来の汚れ補正方法
を考察すると、SLVoのみの最低値を求めてそのときに補
正するため、T01〜T04の時刻のいずれかで汚れ補正が行
われることとなり、T01では補正時の誤差は少ないが、T
03とT04では結露しているため補正を行うと感度が正常
より悪くなってしまうという恐れがある。
また、何等かの原因で、SLVoとSLVTとの最低値が一致
しない場合、SLVoとSLVTの各々の最低値で汚れ補正を行
うようにすることもできる。
以下、第1図及び第2図を用いて作用的に説明してき
た本発明の実施例について差3以降を用いて説明する。
第3図は、第2図で作用的に説明した本発明を実施す
るに適した本発明の一実施例による火災警報装置を示す
ブロック回路図であり、図において、REは受信機、SE1
〜SENはそれぞれ一対の電源兼信号線Lを介して受信機R
Eに接続される火災感知器、すなわち本実施例の場合散
乱光式の煙センナである。なお、第3図においては、火
災感知器SE1のみの内部回路が詳細に示されているが、
他の火災感知器の内部回路も同様の構成である。
受信機REにおいて、 MPU1は、マイクロプロセッサ、 ROM1は、第4A図及び第4B図にフローチャートで示すプ
ログラムの記憶領域、 ROM2は、センサ・アドレス・マップ、 RAM1は、作業領域、 RAM2は、各火災感知器の試験ときもしくは汚れ補正時
のセンサ・レベルSLVo及びSLVTを1時間おきに格納する
ための試験データ記憶領域、 RAM3は、試験データ記憶領域RAM2内のデータ中、最小
となるデータの時刻を格納するための最小データ時刻記
憶領域、 DPは、表示部、 OPは、操作部、 TRX1は、信号送受信部、 IF1、IF2及びIF3は、インターフェース、 である。
また、火災感知器SE1において、 MPU11は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、第5図にフローチャートで示すプログラム
の記憶領域、 RAM11は、作業領域、 TRX11は、信号送受信部、 IF11、IF12及びIF13は、インターフェース、 そして最後に、FSは火災現象検出部としての散乱光式
煙検出部であり、煙検出用発光素子LED1と、試験用発光
素子LED2と、太陽電池等の受光素子SBと、煙検出用発光
素子LED1を所定時間間隔ごとに、あるいはマイクロプロ
セッサの命令により発光させる発光駆動回路LCと、図示
しないタイマ、あるいは受信機REもしくは中継器からの
試験(補正)命令に基づくマイクロプロセッサMPU11か
らの指令により、煙検出用発光素子LED1の発光に同期し
て試験用発光素子LED2を発光させる試験用発光回路TC
と、増幅器や、サンプルホールド回路等からなる受光回
路RCと、アナログ・ディジタル変換器ADと、含んでい
る。
第3図の動作を、第4A図、第4B図、並びに第5図のフ
ローチャートにより説明する。
第4A図及び第4B図は受信機REの動作を説明するための
フローチャートであり、受信機REは記憶領域ROM2に格納
されているセンサ・アドレス・マップに基づいて火災感
知器すなわち散乱光式の煙センサSE1〜SENに対して順番
にボーリングを行っている。n番目のセンサ(nは、n
=1〜N)に対してボーリングを行うことにより、該n
番のセンサからのセンサ・レベルが信号送受信部TRX1を
介して返送されてくると、それを作業領域RAM1に、SLVo
として格納した後(ステップ403)、該センサ・レベルS
LVoは、所定の煙濃度(例えば10%/m)に対応する火災
判別基準として作業領域RAM1に格納されているアラーム
・レベルAと比較される(ステップ404)。
このように作業領域RAM1は、センサ・レベルSLVoの一
時格納用として用いられると共に、各センサごとの火災
判別基準格納用としても用いられ、それら火災判別基準
は後述する汚れ補正が行われるごとに書換えられる。
センサ・レベルSLVoが火災判別基準A以上であるなら
ば(ステップ404のY)、表示部DPに火災表示を行う等
のいわゆる火災動作が行われた後(ステップ405)、ス
テップ411を介して次のセンサに対するポーリングに行
く。
センサ・レベルSLVoが火災判別基準Aより小さいなら
ば(ステップ404のN)、そして試験用発光素子LED2
発光もしくは点灯時期でもなければ(ステップ406の
N)、同様にステップ411を介して次のセンサに対する
ポーリングに行く。
もし、1時間おきに行われるテスト用LEDすなわち試
験用発光素子LED2の点灯時期であるならば(ステップ40
6のY)、信号送受信部TRX1からインタフェースIF1を介
して、n番センサに対して試験用発光素子LED2の点灯命
令を送出する(ステップ407)。その後、該点灯命令に
従って当該n番センサからのデータ返送があれば(ステ
ップ408のY)、そのセンサ・レベルSLVTを読込み(ス
テップ409)、次に、試験データの記憶領域RAM2内のn
番センサ領域部分の当該時刻に相当するアドレスに、今
読込まれたSLVTと、ステップ403で格納されているSLVo
とを記憶させる(ステップ410)。
試験データの記憶領域RAM2には、その詳細が第3A図に
示されているように、1番センサSE1からN番センサSEN
までのセンサ領域部分が設けられており、各センサ領域
部分は、時刻0時から23時まで1時間おきにSLVoとSLVT
とを記憶するための時間区画に区分されている。
SLVo及びSLVTを記憶領域RAM2内に記憶した後、ステッ
プ411及び402を介して、次のセンサのポーリングに行
く。
このようにしてポーリング動作が続けられて行き、最
後のN番センサのポーリングが終了すると(ステップ41
1のY)、次に、汚れ補正時刻か否かの判定が行われる
(ステップ412)。未だ汚れ補正時刻でなければ(ステ
ップ412のN)、ステップ401及び402を介して最初の1
番のセンサに戻って同様にポーリングが続けられて行
く。
もし、汚れ補正時刻であれば(ステップ412のY)、
1番からN番までのセンサについて順番に次の動作を行
う。n番目のセンサについて説明すれば、まず、最小デ
ータ時刻記憶領域RAM3をクリアし(ステップ422)、次
に、試験データ記憶領域RAM2内のn番センサ領域部分に
格納されている試験データすなわちセンサ・レベルSLVo
及びSLVTの中から、それぞれSLVoの最小値となる時刻T
01〜Tomを探すと共に、SLVTの最小値となる時刻Tt1〜Tt
lを探す。
最小値の求めかたとしては例えば、センサ・レベルSL
Vo及びSLVTがそれぞれの或る基準レベル以下であるこ
と、並びに前後のセンサ・レベルの値より小さいことの
2つの条件を満足したときに当該センサ・レベルが最小
値であると判定するようにすることができる。
このようにして決定された最小値となる時刻T01〜Tom
及びTt1〜Ttlは、第3B図に示すように、SLVoの最小値
と、SLVTの最小値とに分けて、最小データ時刻の記憶領
域RAM3に格納される(ステップ423)。
次に、最小データ時刻の記憶領域RAM3に格納された時
刻T01〜T0mと、Tt1〜Ttlとの間で一致するものを探す動
作が行われる(ステップ424〜430)。すなわちT01をそ
れぞれTt1〜Ttlと比較し(ステップ427〜429)、一致す
るものがなければ(ステップ429のY)、次に、T02(ス
テップ425)に対して同様の比較を行い、このようにし
て一致するものが見付かるまでT03からT0mまで順番に同
様の比較を行って行く。
一致するものが見付かれば(ステップ428のY)、そ
の一致した時刻に対応する記憶領域RAM2内のセンサ・レ
ベルSLVo及びSTVTを用いて、式A=K(STVT−SLVo)+
SLVoにより、補正を行うべきアラーム・レベルすなわち
火災判別基準Aを算出し、作業領域RAM1内に格納されて
いる当該センサのための火災判別基準を、該算出された
火災判別基準Aでもって更新する(ステップ431)。そ
の後、ステップ4321及び421を介して、次のセンサに対
して同様の動作が行われていく。
このようにしてすべてのセンサについて火災判別基準
が書換えられてしまうと(ステップ432のY)、第4A図
に戻ってステップ402からの通常の監視状態が行われる
こととなる。
第5図は、各センサの動作を説明するためのフローチ
ャートであり、受信機REからのポーリングの呼出しによ
り割り込みが有れば(ステップ501のY)、それが信号
返送命令すなわちセンサ・レベルの返送命令か否かが判
定される(ステップ502)。信号返送命令であれば(ス
テップ502のY)、信号用LEDすなわち煙検出用発光素子
LED1のみが発光され(ステップ503)、そのときのセン
サ・レベルSLVがインターフェースIF12を介して読込ま
れ(ステップ505)、また、第4A図のステップ407で送出
された試験用発光素子LED2の発光命令であれば(ステッ
プ502のN)、煙検出用発光素子LED1に加うるに、イン
ターフェースIF13を介して試験用発光素子LED2も発光さ
れ、そのときのセンサ・レベルSLVTが同様にインターフ
ェースIF12を介して読込まれる(ステップ505)。この
ようにして読込まれたセンサ・レベルは信号送受信部TR
X11に書込まれて受信機REに送出されることとなる(ス
テップ506)。
なお、上記では、ステップ431におけるレベル補正
を、センサ・レベルSLVoの最小値とSLVTの最小値とが一
致する時刻のデータを用いて行うようにしたが、試験デ
ータ記憶領域RAM2内の当該センサ領域部分に格納されて
いるSLVoとSLVTの各最小値を用いてレベル補正を行うよ
うにしてもよい。また、レベル補正は、火災判別基準で
なく、煙検出部から出力されるセンサ・レベルを補正す
るようにしてもよい。
ところで上記では、試験用発光素子LED2の光軸と受光
素子SBの光軸とが、第1図に示すように、ずれている場
合について説明したが、試験用発光素子LED2と受光素子
とをそれぞれの光軸が略一致するように設けた場合にも
結露状態を識別することができる。すなわち、試験用発
光素子LED2の光軸と受光素子SBの光軸を略一致させるよ
うにした場合には、試験用発光素子LED2を発光させた時
の受光素子SBのセンサ・レベルは、両素子の光軸を第1
図に示されているようにずらした場合とは逆に、結露状
態の時は結露していない時に比べ減少する。実験によれ
ば、結露した時にセンサ・レベルは結露していない時よ
り約20%減少する。これに対し、試験用発光素子LED2
受光素子SBとの間(約5cm)に10%/mの煙が存在すると
きのセンサ・レベルの減少は0.5%前後で、結露時に比
べ無視しうる値である。従って、試験用発光素子LED2
受光素子SBとの光軸を略一致させた場合には、試験用発
光素子LED2を発光させた時のセンサ・レベルの最大値
と、煙検出用発光素子LED1を発光させた時の最小値とを
用いることにより、上記と同様に、結露時の避けた補正
が行える。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、汚れ補正を行おうとする所定
時間前(例えば24時間前)からのデータを各火災感知器
ごとに格納しておき、そして各火災感知器ごとにその所
定時間内の最適の補正時間を決定すると共にそのときの
データを保存しておくようにしたので、補正を行う際に
は、各火災感知器ごとの最適の補正時期のデータを用い
て一斉に行うことができるという効果がある。また、最
適な補正時間の決定要素として結露の有無をも確認する
ようにしているので、一層精度の高い補正を行うことが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による光電式の煙検出部の
光学部分を示す断面図、第2図は本発明の作用を説明す
るための図、第3図は本発明の一実施例による火災警報
装置を示すブロック回路図、第3A図は、第3図の試験デ
ータの記憶領域を示す図、第3B図は、第3図の最小デー
タ時刻の記憶領域を示す図、第4A図及び第4B図は、第3
図の受信機の動作を説明するためのフローチャート、第
5図は、第3図の火災感知器の動作を説明するためのフ
ローチャートである。図において、REは受信機、SE1〜S
ENは火災感知器もしくは散乱光式の煙センサ、ROM1はプ
ログラムの記憶領域、ROM2はセンサ・アドレス・マッ
プ、RAM1は作業領域、RAM2は試験データ記憶領域、RAM3
は最小データ時刻記憶領域、ROM11はプログラムの記憶
領域、RAM11は作業領域、FSは火災現象検出部としての
散乱光式煙検出部、LED1は煙検出用発光素子、LED2は試
験用発光素子、SBは受光素子、である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙検出用発光素子で発光され、煙の存在に
    より変化して受光素子に至る光量に基づいたセンサ・レ
    ベルを出力する煙検出部と、該煙検出部からのセンサ・
    レベルに基づいて火災判別を行う火災判別手段とを備え
    た火災警報装置における結露を避けて補正時期を決定す
    るために、 前記煙検出用発光素子に加え、試験時に発光されて前記
    受光素子に至る光量に基づいて結露の存在を検知し得る
    ように、前記試験時に発光された光の少なくとも一部を
    前記受光素子が直接受光できる位置に前記煙検出部内に
    配置された試験用発光素子と、 所定時間間隔ごとに、前記煙検出用発光素子のみの発光
    による第1のセンサ・レベル、並びに少なくとも前記試
    験用発光素子を発光させたときの・第2のセンサ・レベ
    ル、そして当該時刻を試験データとして格納していく試
    験データ記憶手段と、 前記試験データ記憶手段に格納された前記第1のセンサ
    ・レベルが極値となる時刻、並びに前記第2のセンサ・
    レベルが極値となる時刻の内、一致するものを決定する
    時刻一致決定手段と、 を備え、これにより前記一致時刻を前記補正時期として
    決定することを特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】煙検出用発光素子で発光され、煙の存在に
    より散乱することにより増大して受光素子に至る光量に
    基づいたセンサ・レベルを出力する散乱光式の煙検出部
    と、該煙検出部からのセンサ・レベルに基づいて火災判
    別を行う火災判別手段とを備えた火災警報装置におい
    て、 前記煙検出用発光素子に加え、試験時に発光されて前記
    受光素子に至る光量に基づいて、結露の存在を検知し得
    ると共に汚れによる煙の散乱光成分のセンサ・レベル変
    化をも検知し得るように、前記試験時に発光された光の
    少なくとも一部を前記受光素子が直接受光できる位置に
    前記煙検出部内に配置された試験用発光素子と、 所定時間間隔ごとに、前記煙検出用発光素子のみの発光
    による第1のセンサ・レベル、並びに少なくとも前記試
    験用発光素子を発光させたときの第2のセンサ・レベル
    を試験データとして格納していく試験データ記憶手段
    と、 前記試験データ記憶手段に格納された前記第1のセンサ
    ・レベルの最小値、並びに前記第2のセンサ・レベルの
    極値を用いて前記結露の影響を除去して汚れに対する補
    正を行う手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置。
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