JP2746920B2 - 火災警報装置 - Google Patents

火災警報装置

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JP2746920B2 JP16767588A JP16767588A JP2746920B2 JP 2746920 B2 JP2746920 B2 JP 2746920B2 JP 16767588 A JP16767588 A JP 16767588A JP 16767588 A JP16767588 A JP 16767588A JP 2746920 B2 JP2746920 B2 JP 2746920B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火災現象に基づく物理量が所定値を超えて
変化したときに火災と判断する火災警報装置に関するも
のである。
[従来の技術及び問題点] 火災感知器等の火災警報装置においては結露の存在に
より誤動作が生じ得る。特に、光電式感知器の散乱光方
式では結露によってレンズやラビリンスに小さな水滴が
生じると、正常時の信号レベルが高くなり、時に動作レ
ベルを超えて非火災報の原因となる。これは信号レベル
の変化が結露によるものか煙によるものかの区別ができ
ないために生じる。
このような結露の存在を検知するため、例えば絶縁体
上に一対の電極を有する感湿素子を設けて結露を検出す
ることが考えられている。しかしながら、感湿素子を結
露検出部として用いた場合、湿度が高い場合にも感湿素
子が導通状態となってしまい、結露を正確には判別でき
ないという問題がある。
[問題点を解決するための手段] 従って、本発明の目的は、結露を正しく判別すること
ができる火災感知器等の火災警報装置に適した結露検出
部の構造を提供することである。
本発明によれば、火災現象に基づく物理量を検出して
センサ・レベルを出力する火災現象検出部と、該火災現
象検出部からのセンサ・レベルに基づいて火災判別を行
う火災判別手段とを備えた火災警報装置において、 結露の存在を検知するための結露検出用発光素子と受
光素子とを備え、前記結露検出用発光素子はその発光し
た光の少なくとも一部を前記受光素子が直接受光できる
位置に配置されていることを特徴とする火災警報装置が
提供される。
また、本発明によれば、煙検出用発光素子で発光さ
れ、煙の存在により変化して受光素子に至る光量に基づ
いたセンサ・レベルを出力する、減光式もしくは散乱光
式の煙検出部と、該煙検出部からのセンサ・レベルに基
づいて火災判別を行う火災判別手段とを備えた火災警報
装置において、 前記煙検出部が、前記煙検出用発光素子に加え、試験
時に発光されて前記受光素子に至る光量に基づいて結露
の存在を検知し得るように、該試験時に発光された光の
少なくとも一部を前記受光素子が直接受光できる位置に
配置された結露検出用発光素子をも備えたことを特徴と
する火災警報装置も提供される。
上記火災警報装置の双方の場合において、前記結露検
出用発光素子は受光素子が直接的に光を受光できるよう
に、かつ各光軸が略々一致するように配置されるか、も
しくは一致しないようにずれて配置される。発光素子と
受光素子とを各光軸が略々一致するように設けると、結
露状態になった場合に受光素子の検出出力は減少するの
で、該検出出力の減少により結露を判別することが可能
である。また、発光素子と受光素子とを各光軸が一致し
ないように、すなわちずれるように配置すると、受光素
子の検出出力は増加するので、該検出出力の増加により
結露を判別するようにすることが可能である。
なお、散乱光式の火災警報装置の場合には、結露検出
用発光素子を汚れ等による煙検出出力補正用の試験用発
光素子と、また、受光素子を煙検出用の受光素子と共用
することができる。
本発明のもう1つの目的は、煙検出式の火災警報装置
において、煙検出式火災現象検出部の検出出力の変化
が、煙によるものか結露によるものかを判別して、結露
に起因する検出出力の変化による誤報を防止することで
ある。
このため、本発明によればさらに、煙検出用発光素子
で発光され、煙の存在により変化して受光素子に至る光
量に基づいたセンサ・レベルを出力する減光式もしくは
散乱光式の煙検出部と、該煙検出部からのセンサ・レベ
ルに基づいて火災判別を行う火災判別手段とを備えた火
災警報装置において、 前記煙検出部が、前記煙検出用発光素子に加え、試験
時に発光されて前記受光素子に至る光量に基づいて、結
露の存在を検知し得るように、前記煙検出部内で該試験
時に発光された光の少なくとも一部を前記受光素子が直
接受光できる位置に配置された結露検出用発光素子と、 少なくとも前記結露検出用発光素子の発光時の前記受
光素子の検出出力から結露状態が判別されたときに、前
記火災判別手段の火災判別を禁止する手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置が提供される。
また、本発明によれば、煙検出用発光素子で発光さ
れ、煙の存在により散乱することにより増大して受光素
子に至る光量に基づいたセンサ・レベルを出力する散乱
光式の煙検出部と、該煙検出部からのセンサ・レベルに
基づいて火災判別を行う火災判別手段とを備えた火災警
報装置において、 前記煙検出部が、前記煙検出用発光素子に加え、試験
時に発光されて前記受光素子に至る光量に基づいて、結
露の存在を検知し得ると共に汚れによる煙の散乱光成分
のセンサ・レベル変化をも検知し得るように、前記煙検
出部内で該試験時に発光された光の少なくとも一部を前
記受光素子が直接受光できる位置に配置された結露検出
用発光素子と、 少なくとも前記結露検出用発光素子の発光時の前記受
光素子の検出出力から結露状態が判別されたときに、前
記結露検出用発光素子により検出されたセンサ・レベル
変化に基づく汚れ補正を禁止する手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置も提供される。
このように、煙検出式火災現象検出部に結露検出部の
結露検出用発光素子(感度試験あるいは煙検出出力補正
用の試験用発光素子と共用しても良い)と結露検出用受
光素子(煙検出用受光素子と共用しても良い)とを設
け、結露検出用受光素子の受光出力が結露状態を示して
いるときに、火災判別手段の火災判別あるいは火災信号
の出力を禁止するようにすると共に、特に、散乱光式火
災現象検出部の場合で、結露検出用発光素子が感度試験
あるいは煙検出出力補正用の試験用発光素子と共用の場
合には、該結露検出用発光素子により検出された汚れに
よるセンサ・レベル変化に基づく汚れ補正をも禁止する
ようにしている。
なお、以上の構成において、火災現象検出部は各火災
発生の監視場所すなわち各火災感知器内に設けられる
が、火災判別手段は、各火災発生の監視場所に設けられ
る場合と、受信機や中継器等の遠隔的な場所に1つだけ
設けられる場合とがある。各監視場所に設ける場合は、
各火災感知器が検出出力に基づいて火災判別を行い火災
発生の有無に関する情報だけを遠隔場所に送出し、ま
た、遠隔場所に設ける場合は、各火災感知器は検出した
検出出力を遠隔場所に送出し、遠隔場所で各火災感知器
から収集したデータに基づいて火災判別が行われる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の基本原理は、発光素子と受光素子とを設け、
発光素子の発光に基づく受光素子での受光出力が結露の
存在により変化することを用いている。すなわち、受光
素子に対して発光素子の光軸を適当にずらしておくと、
結露の存在により受光素子での受光出力は増大し、ま
た、受光素子に対して発光素子の光軸を一致させておく
と結露の存在により受光素子での受光出力は減少するこ
とが実験の結果判明した。
第1図及び第4図は、火災現象検出部FSとして煙検出
用発光素子LED1と受光素子PDとから成る散乱光式の煙検
出部に本発明を適用した場合の実施例を示しており、こ
れらの場合、受光素子PDは、煙検出用と結露検出用とを
兼ねている。第1図は、受光素子PDと光軸が一致しない
ようにして結露検出用発光素子LED2を設けた場合の配置
構造を示しており、また、第4図は、受光素子PDと光軸
が一致するようにして結露検出用発光素子LED2を設けた
場合の配置構造を示している。いずれの場合も外光の侵
入を防止するラビリンス構造は省略して示している。
散乱光式の煙検出部の通常の火災監視動作としては、
煙が存在しないときには遮光子DOUSにより煙検出用発光
素子LED1からの光は直接は受光素子PDに至らないように
されており、煙が発生すると、煙検出用発光素子LED1
らの光は該煙により散乱され受光素子PDでの受光量が増
大し、このようにして煙の発生を検出して火災の発生を
知るようにしている。
結露の存在の有無による結露検出用発光素子LED2の発
光態様の変化が第3図に概念的に示されており、結露が
無いときには結露検出用発光素子LED2の発光の散乱角度
は光線a及びb間のR1に有るものが、結露時にはwで示
すような細かな無数の水滴が発光素子LED2の表面に形成
されるため、光は散乱されて散乱角度は光線c及びd間
のR2までに広がる。
再度、第1図を参照すると、結露の存在により散乱角
度がR2に広がった場合、受光素子PDに至る光量は増大す
るので、この増大量により結露の発生を知ることが可能
である。また、第4図を参照すると、結露の存在により
同様に散乱角度がR2に広がった場合、受光素子PDに至る
光量は減少するので、この減少量により結露の発生を知
ることが可能である。
従って第1図の配置構造の場合には、結露検出用発光
素子LED2の光が正常時には受光素子PDに入りにくく、結
露時には発光素子LED2の光の散乱角度が広がって受光素
子PDに入り易くなるように結露検出用発光素子LED2の適
当な配置が選択されることとなる。このようにして選択
された配置構造において、結露検出用発光素子LED2の発
光時に所定の煙濃度(例えば、2種煙感知器の火災判別
レベルの煙濃度10%/m)の煙が存在したときの受光素子
PDの受光出力の低下は0.5%程度(発光素子LED2と受光
素子PDとの距離により異なる)であり、結露時の受光出
力の低下に対して無視し得る程度であった。
また、第4図の配置構造の場合、結露検出用発光素子
LED2の発光時の受光素子PDの受光出力は、結露していな
いときの出力が50mV程度であったのに対し、結露したと
きは40mV程度に低下した。第1図の場合と同様、発光素
子LED2と受光素子PDとの間に所定の煙濃度の煙が存在し
たときの受光素子PDの受光出力は、煙の存在していない
ときの受光出力より0.5%前後低下する程度で、結露時
の出力変化に比べ、無視し得る程度であった。
ところで、第1図及び第4図に示すような散乱光式の
煙検出部においては、煙が発生すれば、煙検出用発光素
子LED1の発光による受光素子PDの受光出力は増加する
が、結露が発生した場合にも同様に受光素子PDでの受光
出力は増加する。従って、通常の火災監視状態におい
て、受光素子PDの受光出力の増加が煙の発生によるもの
か結露の発生によるものかを判定する必要があるが、こ
の問題を解決するために本実施例では次のようにしてい
る。
すなわち、まず第1図の配置構成の場合について第2
図を用いて説明する。第2図の上段(a)には、時刻t1
において結露が発生した場合の、時間t(横軸)に対す
る煙検出用発光素子LED1の検出出力SLV(縦軸)の変化
が示されており、下段(b)には結露検出用発光素子LE
D2の検出出力SLV(縦軸)の変化が示されている。実験
によれば、時刻t1において結露が開始すると、煙検出用
発光素子LED1による検出出力及び結露検出用発光素子LE
D2による検出出力のいずれも結露の発生により増加する
が、その増加し始める時点には第2図に示すようにずれ
がある。すなわち、時刻t1における結露発生開始直後で
は、第2図の上段(a)に示すように、煙検出用発光素
子LED1の発光による受光素子PDの検出出力SLVにはほと
んど変化が見られないが、結露検出用発光素子LED2の発
光による受光素子PDの検出出力SLVは結露の発生と共に
増加を始める。従って、煙検出用発光素子LED1を発光さ
せ検出出力に変化が無いときにその状態で結露検出用発
光素子LED2を発光させて検出出力が大きく増加するとき
を捕らえれば、その後の煙検出用発光素子LED1の発光に
よる検出出力の増加が煙によるものではなく結露による
ものであることが判定できる。
同様に、第4図の配置構成について第5図を用いて説
明すれば、時刻t1における結露発生の開始と共に、第5
図下段(d)に示すように結露検出用発光素子LED2によ
る検出出力SLVは減少を始めるが、第5図上段(c)に
示す煙検出用発光素子LED1は第2図と同様に遅れて立ち
上がりを見せるため、このずれを捕らえることにより煙
検出用発光素子LED1の発光による受光素子PDの受光出力
の増加が煙の発生によるものか結露の発生によるものか
を知ることができる。
なお、一般の散乱光式の煙検出部には、煙検出用発光
素子と受光素子との他に汚れ補正を行うための試験用発
光素子が設けられる場合があるが、結露検出用発光素子
LED2をこの試験用発光素子と共用させて用いるようにす
ることができる。結露検出用発光素子を試験用発光素子
としても用いる方法の一例を示せば次の通りである。
最初に、汚れ補正を行う試験用発光素子そのものの作
用の一例を説明すると、通常の煙監視時すなわち火災監
視時に煙検出用発光素子で発光されて受光素子に至る光
量は、壁面で反射されて受光素子に至る反射光成分と、
煙が存在する場合には煙により散乱されて受光素子に至
る散乱光成分との和である。汚れ後の壁面での反射光成
分は煙が無いときの煙検出用発光素子の発光による受光
素子での受光出力により求め、また、煙による散乱光成
分は、所定濃度の煙が存在するときの散乱光成分に等し
い受光出力を得るように試験用発光素子の発光量を最初
に調整しておき、汚れ補正時には該試験用発光素子を発
光させることにより散乱光成分を求め、これら和から汚
れ補正後の所定濃度に対応する受光素子での受光出力を
知ることができる。
従って、結露検出用発光素子の発光量を、受光素子で
の受光出力が所定濃度の散乱光成分に等しいように最初
に調整しておくことにより、結露検出用発光素子を試験
用発光素子としても用いることが可能となる。この場
合、結露検出用発光素子の発光により結露の発生が検出
されたときには、同じく結露検出用発光素子すなわち試
験用発光素子の発光により行われる汚れ補正を禁止する
ようにすることができる。
第6図は、第2図及び第5図で作用的に説明した、散
乱光式の煙検出部での火災判別基準を超えるセンサ・レ
ベルが、煙または結露のいずれに基づいているかを判別
するための方法を適用した火災警報装置を示すブロック
回路図であり、図において、REは受信機、DE11〜DE1n・
・・・DEn1〜DEnnは、それぞれ一対の電源兼信号線L1
Lnを介して受信機REに接続される複数個の火災感知器で
ある。
火災感知器DE11において、 MPU11は、マイクロプロセッサ、 ROM11は、プログラムの記憶領域、 ROM12は、各種定数の記憶領域、 RAM11は、作業領域、 RAM12は、結露データの記憶領域(第8図の実施例に
おいてのみ使用)、 TRX11は、火災信号送出部、 IF11、IF12及びIF13は、インターフェース、 そして最後に、FSは火災現象検出部であり、本実施例
では、散乱光式の煙検出部としている。散乱光式の煙検
出部FSには、煙検出用発光素子LED1と、結露検出用発光
素子LED2と、太陽電池等の受光素子PDと、煙検出用発光
素子LED1を所定時間ごとに、あるいはマイクロプロセッ
サの命令により発光させる発光駆動回路LCと、図示しな
いタイマ、あるいは受信機REもしくは中継器からの試験
命令(結露検出命令)に基づくマイクロプロセッサMPU1
1からの指令により、煙検出用発光素子LED1の発光に同
期して結露検出用発光素子LED2を発光させる結露検出用
発光回路TCと、増幅器や、サンプルホールド回路等から
なる受光回路RCと、アナログ・ディジタル変換器ADと、
を含んでいる。
第7図は、火災現象検出部FSが第1図で説明した配置
構成、すなわち結露検出用発光素子LED2の光軸と受光素
子PDの光軸とがずれた構成をとっている場合の第6図の
動作を説明するためのフローチャートである。
まず、火災感知器DE11内の煙検出用発光素子LED1が発
光される(ステップ101)。その時の受光素子PDでの検
出出力が受光回路RCで増幅かつサンプル・ホールドさ
れ、アナログ・ディジタル変換器ADでディジタル化した
後、センサ・レベルとしてインターフェースIF12から読
込まれる。該センサ・レベルはSLVsとして作業領域RAM1
1に格納される(ステップ102)。
同様にして結露検出用発光素子LED2が次に発光され
(ステップ103)、その時のセンサ・レベルがインター
フェースIF12から読込まれ、SLVdとして作業領域RAM11
に格納される(ステップ104)。
次に、センサ・レベルSLVsが、記憶領域ROM12に格納
されている第1の所定値A(第2図参照)以上か否かが
判定され、第1の所定値A以上でなければ(ステップ10
5のN)、少なくとも煙の発生は無いと考えられるの
で、次に、センサ・レベルSLVdが、同じく記憶領域ROM1
2に格納されている第2の所定値B(第2図参照)以上
であるか否かが判定される(ステップ106)。
センサ・レベルSLVdが第2の所定値B以上でなければ
(ステップ106のN)、結露の発生も無いと考えられる
ので、結露の存在を示すフラグFLGは0にセットされて
(ステップ107)、ステップ101に戻る。そして同様に所
定時間間隔ごとに煙検出用発光素子LED1と結露検出用発
光素子LED2との交互の発光が行われて次のセンサ・レベ
ルSLVs及びSLVdが読込まれる。
もし、次のセンサ・レベルSLVsについてのステップ10
5での比較の結果、第1の所定値A以上であったならば
(ステップ105のY)、これは煙の発生もしくは結露の
発生のいずれかであるので、次にフラグFLGが1にセッ
トされているか否かが判定される(ステップ108)。こ
の時点ではステップ107でFLGは0にセットされているの
で(ステップ108のN)、センサ・レベルSLVsが第1の
所定値A以上となったのが結露の発生によるものでは無
いということが決定され、従って、次にステップ109に
て火災発生か否かが判定される。すなわち、センサ・レ
ベルSLVsが、記憶領域ROM12に格納された火災判別基準
としての第3の所定値C(第2図参照)と比較され(ス
テップ109)、センサ・レベルSLVsが火災判別基準C以
上であれば(ステップ109のY)、火災信号を火災信号
送出部TRX11から受信機REに送出する等の適当な火災動
作が取られる(ステップ110)。もしセンサ・レベルSLV
sが火災判別基準Cより小さければ(ステップ109の
N)、さらなる火災監視のためにステップ101に戻って
所定時間間隔ごとにセンサ・レベルSLVs及びSLVdを読込
んで同様のステップを繰り返し行っていく。
もし、ステップ105でセンサ・レベルSLVsが第1の所
定値A以上では無いことが判定され(ステップ105の
N)、かつステップ106でセンサ・レベルSLVdが第2の
所定値B以上であることが判定されたならば(ステップ
106のY)、これは結露の発生を示すので、結露の存在
を示すフラグFLGが1にセットされ(ステップ112)、そ
して結露信号をオンとして受信機REに送出される(ステ
ップ113)。
その後、ステップ101に戻って新たに読込まれたセン
サ・レベルSLVsが、第1の所定値A以上となったと判定
されても(ステップ105のY)、ステップ108ではFLG=
1と判定され(ステップ108のY)、これは、センサ・
レベルSLVsの第1の所定値A以上の増加が結露の発生に
よるものであることを意味するので、その後のステップ
109での火災判定動作は行われないこととなる。
第8図は、火災現象検出部FSが第4図で説明した配置
構成、すなわち結露検出用発光素子LED2の光軸と受光素
子PDの光軸とが一致した構成をとっている場合の第6図
の動作を説明するためのフローチャートである。
この第8図では、結露の発生の有無を検出するのに、
センサ・レベルSLVdを単に第2の所定値Bと比較するの
では無く、或る所定のサンプリング回数に渡るセンサ・
レベルSLVdの平均値と現在のセンサ・レベルSLVdとの差
が第2の所定値B以上となったときに結露の発生を判断
するようにしたものを実施例として示している。また、
結露検出用発光素子は第7図に示すように煙検出用発光
素子と交互に発光されるのではなく、煙検出用発光素子
が複数回発光したとき(例えば5回)、もしくは所定の
時間経過後に発光させるようにしており、さらに、結露
発生時にフラグを立てるのではなく、その代わりに、セ
ンサ・レベルSLVsが第1の所定値A(第5図参照)以上
となった時点でその都度、結露の発生の有無の確認を行
うようにしたものを実施例として示している。
まず、火災感知器DE11内の煙検出用発光素子LED1が発
光される(ステップ201)。その時の受光素子PDでの検
出出力が受光回路RCで増幅かつサンプル・ホールドさ
れ、アナログ・ディジタル変換器ADでディジタル化した
後、センサ・レベルとしてインターフェースIF12から読
込まれる。該センサ・レベルはSLVsとして作業領域RAM1
1に格納される(ステップ202)。
次に、該センサ・レベルSLVsは、記憶領域ROM12に格
納されている第1の所定値Aと比較され、該センサ・レ
ベルSLVsが第1の所定値A以上でなく(ステップ203の
N)、かつ結露検出用発光素子LED2の発光時刻でもなけ
れば(ステップ204のN)、ステップ201に戻って次の所
定時間経過後に煙検出用発光素子LED1が発光されてステ
ップ202にて同様の読込みが行われる。結露検出用発光
素子LED2の発光時刻になったならば(ステップ204の
Y)、該結露検出用発光素子LED2が発光され(ステップ
205)、その時のセンサ・レベルがインターフェースIF1
2から読込まれ(ステップ206)、該センサ・レベルはSL
Vdとして結露データの記憶領域RAM12に格納される(ス
テップ207)。
記憶領域RAM12にはセンサ・レベルSLVdの所定のサン
プリング回数N個分を格納するための領域が確保されて
おり、新しいセンサ・レベルSLVdが読込まれたときには
一番古いセンサ・レベルは捨てられ、このようにして常
時、最新のN個のセンサ・レベルが格納されている。
次に、これらN個のセンサ・レベルの平均値とセンサ
・レベルSLVdとの差が第2の所定値B(第5図参照)以
上であるか否かが判定され、もし第2の所定値B以上で
あるならば(ステップ208のY)、結露信号がオンとさ
れ(ステップ209)、また第2の所定値B以上でなけれ
ば(ステップ208のN)、ステップ201に戻って、さらな
る監視のためのセンサ・レベルの読込みが行われる。
煙検出用発光素子LED1の発光により読込まれたセンサ
・レベルSLVsが、ステップ203において、第1の所定値
A以上であると判定されたならば、次に、結露検出用発
光素子LED2が発光されて(ステップ210)、インターフ
ェースIF12からセンサ・レベルSLVdが読込まれるが、こ
のセンサ・レベルSLVdは結露データ記憶領域RAM12にで
はなく作業領域RAM11に読込まれる(ステップ211)。こ
のように記憶領域RAM12へのセンサ・レベルSLVdの格納
は、センサ・レベルSLVsが第1の所定値Aより小さい場
合にのみ行われる。
次に、記憶領域RAM12におけるセンサ・レベルSLVdの
平均値と今作業領域RAM11に読込まれたセンサ・レベルS
LVdとの差が第2の所定値Bと比較され、差が第2の所
定値B以上でなければ(ステップ212のN)、結露の発
生は無いので、次に、センサ・レベルSLVsが第3の所定
値すなわち火災判別基準C(第5図参照)と比較される
(ステップ213)。もし、センサ・レベルSLVsが火災判
別基準C以上であるならば(ステップ213のY)、火災
信号がオンとされる(ステップ214)。すなわち火災信
号送出部TRX11に火災信号を書込んで受信機REに送出を
行う。もし、センサ・レベルSLVsが火災判別基準Cより
小さいならば(ステップ213のN)、さらなる監視のた
めにステップ201にて次のセンサ・レベルSLVsが読込ま
れる。
ステップ212においてセンサ・レベルSLVdと平均値と
の差が第2の所定値B以上であり、結露有りと判定され
た場合でも(ステップ212のY)、もし、センサ・レベ
ルSLVsが、第3の所定値Cより充分に大きい第4の所定
値D(第5図参照)以上であると判定されたならば(ス
テップ215のY)、同様にステップ214にて火災信号がオ
ンとされる。結露有りと判定され(ステップ212の
Y)、かつセンサ・レベルSLVsが第4の所定値Dより小
さければ(ステップ215のN)、結露信号がオンとされ
(ステップ216)、その後、さらなる監視のためにステ
ップ201にて次のセンサ・レベルSLVsが読込まれる。
なお、第7図及び第8図では、結露の発生を検知した
ときに、火災動作もしくは火災信号のオン動作を禁止す
るようにしたものを示したが、結露時に禁止する対象と
しては、例えば、結露検出用発光素子LED2が汚れ補正の
ための試験用発光素子として用いられている場合には、
試験用すなわち結露検出用発光素子LED2の発光によるセ
ンサ・レベルに基づいて行われるレベル補正を禁止する
ようにすることもできる。さらに、レベル補正のため
に、試験用すなわち結露検出用発光素子の発光によるセ
ンサ・レベルの複数個が収集記憶されるようにしたもの
においては、そのセンサ・レベルの収集そのものを禁止
するようにすることも可能である。
また、上記実施例では、火災感知器が火災判別を行っ
て火災信号及び/またはアドレス信号を受信機に送出す
るようにした火災警報装置の例であるが、火災感知器
を、検出した火災現象の物理量信号を送出するアナログ
式火災感知器とし、受信機または中継器等でアナログ式
火災感知器から送出された物理量信号により火災判別を
行う、いわゆるアナログ式の火災警報装置とすることも
可能である。
この場合には、第6図において、受信機REにマイクロ
プロセッサMPUを設けると共に、火災感知器よりROM11及
びROM12、そして場合によってはRAM12を取り除いてこれ
らを受信機REに設ける。RAM12は火災感知器の接続個数
分設けられると共に、ROM11には、火災感知器をポーリ
ングし、呼び出した火災感知器から火災現象検出部FSの
煙検出用発光素子及び/または結露検出用発光素子の発
光時のセンサ・レベルを収集するプログラムを追加す
る。また、火災感知器には、受信機REよりポーリング等
によって呼び出しを受けたか否かを判別し、呼び出しを
受けたときに火災現象検出部FSより煙等の火災現象の物
理量を読込み、この物理量を示すセンサ・レベルを受信
機REに送出するプログラムを記憶したROMが設けられ
る。
[発明の効果] 以上、本発明によれば、結露の存在を検知するために
光電式の結露検出用発光素子並びに受光素子を用いるよ
うにしたので、結露が確実に検知できるという効果があ
る。また、散乱光式の煙検出部に結露検出用発光素子を
設けた場合には、煙検出用発光素子の発光によって受光
出力が異常を示したとき、それが煙の発生によるものか
もしくは結露の発生によるものかを判別することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、結露の発生を検知するための第1の実施例に
よる配置関係を示す概略構成図、第2図は、第1図の作
用を説明するための図、第3図は、第1図の部分を拡大
して示す図、第4図は、結露の発生を検知するための第
2の実施例による配置関係を示す概略構成図、第5図
は、第4図の作用を説明するための図、第6図は、第1
図もしくは第4図の構成の結露検知装置を適用した火災
警報装置を示すブロック回路図、第7図は、第1図の構
成を適用した場合の第6図の動作を説明するためのフロ
ーチャート、第8図は、第4図の構成を適用した場合の
第6図の動作を説明するためのフローチャートである。
図において、REは受信機、DE11〜DE1n・・・DEn1〜DEnn
は火災感知器、FSは火災現象検出部、LED1は煙検出用発
光素子、LED2は結露検出用発光素子、PDは受光素子であ
る。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】火災現象に基づく物理量を検出してセンサ
    ・レベルを出力する火災現象検出部と、該火災現象検出
    部からセンサ・レベルに基づいて火災判別を行う火災判
    別手段とを備えた火災警報装置において、 結露の存在を検知するための結露検出用発光素子と受光
    素子とを備え、前記結露検出用発光素子はその発光した
    光の少なくとも一部を前記受光素子が直接受光できる位
    置に配置されていることを特徴とする火災警報装置。
  2. 【請求項2】煙検出用発光素子で発光され、煙の存在に
    より変化して受光素子に至る光量に基づいたセンサ・レ
    ベルを出力する煙検出部と、該煙検出部からのセンサ・
    レベルに基づいて火災判別を行う火災判別手段とを備え
    た火災警報装置において、 前記煙検出部が、前記煙検出用発光素子に加え、試験時
    に発光されて前記受光素子に至る光量に基づいて結露の
    存在を検知し得るように、該試験時に発光された光の少
    なくとも一部を前記受光素子が直接受光できる位置に配
    置された結露検出用発光素子をも備えたことを特徴とす
    る火災警報装置。
  3. 【請求項3】煙検出用発光素子で発光され、煙の存在に
    より変化して受光素子に至る光量に基づいたセンサ・レ
    ベルを出力する煙検出部と、該煙検出部からのセンサ・
    レベルに基づいて火災判別を行う火災判別手段とを備え
    た火災警報装置において、 前記煙検出部が、前記煙検出用発光素子に加え、試験時
    に発光されて前記受光素子に至る光量に基づいて、結露
    の存在を検知し得るように、前記煙検出部内で該試験時
    に発光された光の少なくとも一部を前記受光素子が直接
    受光できる位置に配置された結露検出用発光素子と、 少なくとも前記結露検出用発光素子の発光時の前記受光
    素子の検出出力から結露状態が判別されたときに、前記
    火災判別手段の火災判別を禁止する手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置
  4. 【請求項4】煙検出用発光素子で発光され、煙の存在に
    より散乱することにより増大して.受光素子に至る光量
    に基づいたセンサ・レベルを出力する散乱光式の煙検出
    部と、該煙検出部からのセンサ・レベルに基づいて火災
    判別を行う火災判別手段とを備えた火災警報装置におい
    て、 前記煙検出部が、前記煙検出用発光素子に加え、試験時
    に発光されて前記受光素子に至る光量に基づいて、結露
    の存在を検知し得ると共に汚れによる煙の散乱光成分の
    センサ・レベル変化をも検知し得るように、前記煙検出
    部内で該試験時に発光された光の少なくとも一部を前記
    受光素子が直接受光できる位置に配置された結露検出用
    発光素子と、 少なくとも前記結露検出用発光素子の発光時の前記受光
    素子の検出出力から結露状態が判別されたときに、前記
    結露検出用発光素子により検出されたセンサ・レベル変
    化に基づく汚れ補正を禁止する手段と、 を備えたことを特徴とする火災警報装置.
  5. 【請求項5】前記結露検出用発光素子は前記受光素子が
    直接的に光を受光できるように、かつ各光軸が略々一致
    するように配置され、前記結露検出用発光素子の発光時
    における前記受光素子の検出出力の減少により結露を判
    別するようにした特許請求の範囲第1項乃至第3項いず
    れか記載の火災警報装置。
  6. 【請求項6】前記結露検出用発光素子は前記受光素子が
    直接的に光を受光できるように、かつ前記両素子の各光
    軸が一致せずに所定の角度となるように配置され、前記
    結露検出用発光素子の発光時における前記受光素子の検
    出出力の増加により結露を判別するようにした特許請求
    の範囲第1項乃至第4項いずれか記載の火災警報装置。
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