JP5322884B2 - 警報器 - Google Patents

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本発明は、警報器に関し、特に筐体内で結露が発生したときに、制御回路の誤作動を防止することが可能な警報器に関するものである。
従来の技術として、例えば「使用開始からの経過期間を不揮発メモリに更新記憶して例えば5年といった動作保証期間となる使用期間を監視しており、電池切れを検出して警報が出された際にユーザが電池交換を行った場合、使用開始からの経過期間は不揮発メモリに記憶されていて電池交換が行われても消えることがなく、電池交換により電池電圧が正常であっても、使用期間が終了すると、電池低下検出時と同じ警報が出され、長期間の使用により埃が附着、堆積して火災感知の動作が保証できないまま使用が継続されることを防止できる」警報器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−011829号公報(第4頁)
上記の特許文献1の警報器は、プリント基板上で結露が発生すると、CPUの動作が不安定となり、通常の火災監視動作が保証できないという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、結露による誤作動を抑制できる警報器を提供することを目的とする。
本発明に係る警報器は、状態検出部と、状態検出部の出力信号に基づいて状態を判断する状態判別部と、状態判別部の判断結果に基づいて警報を出力させる制御部と、結露の発生状態を検出し、複数の抵抗器が直列に接続された抵抗部を有し、抵抗部は定電圧回路を介して安定電圧が供給され、その中間電位を結露検知信号として制御部に送信する結露検出部とを備え、制御部は、結露検出部から受信した結露検知信号が所定の範囲内から外れると、状態判別部の判断結果が火災、及び/又は異常である場合は状態判別部の判断動作を保留させ、状態判別部の判断結果が火災及び異常ではない場合は状態判別部の判断動作を保留させるとともに、警報を出力している状態であれば当該警報を出力することを継続させるように状態判別部の復旧動作を行なわないものである。
本発明に係る警報器において、状態検出部と、状態検出部の出力信号に基づいて状態を判断する状態判別部と、状態判別部の判断結果が火災または異常となった回数を計数する状態確定カウンタと、状態確定カウンタが第1の所定値となると警報を出力し、警報を出力中に状態確定カウンタが第1の所定値より小さい第2の所定値になると警報を停止する制御部と、結露の発生状態を検出し、複数の抵抗器が直列に接続された抵抗部を有し、抵抗部は定電圧回路を介して安定電圧が供給され、その中間電位を結露検知信号として制御部に送信する結露検出部と、を備え、状態確定カウンタは、警報を出力していない場合であって状態判別部の判断結果が火災または異常である場合にカウンタ値を増加させ、警報を出力している場合であって状態判別部の判断結果が火災または異常でない場合にカウンタ値を減少させ、制御部は、結露検出部から受信した結露検知信号が所定の範囲内から外れると、状態確定カウンタのカウンタ値の増減を保留させる。
また、本発明に係る警報器において、状態確定カウンタは、状態判別部の判断結果が火災である場合に計数する火災確定カウンタと、状態判別部の判断結果が異常である場合に計数する異常確定カウンタとを備え、火災確定カウンタは、状態判別部の判断結果に基づいて、一度に増加させるカウンタ値が、異常確定カウンタよりも大きい
また、本発明に係る警報器において、状態確定カウンタは、状態判別部の判断結果が火災、又は異常であるときにカウンタ値を増加させる火災判断用及び異常判断用を兼用した1つのカウンタである。
本発明においては、警報器の筐体内部で結露が発生した際には、前記状態判別部の判断動作を保留させるようにしたので、火災警報等の誤作動を抑制することができる。
本発明においては、結露検出部が、結露の発生状態を検出し、複数の抵抗器が直列に接続された抵抗部を有し、抵抗部は定電圧回路を介して安定電圧が供給され、その中間電位を結露検知信号として制御部に送信するようにしており、結露検出部が、簡単な構成で実現されており、安定電圧が供給されているので、結露検知信号が電池電圧の変動の影響を受けない。
本発明の実施の形態1に係る火災警報器100の回路構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る制御部10の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る結露検出回路70の回路概略図である。 本発明の実施の形態1に係る結露検出回路70の動作に関するフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本実施の形態1では、電池で駆動される火災警報器に本発明を適用した場合を例に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災警報器100の回路構成を示す機能ブロック図である。
図1において、火災警報器100は、制御部10と、電池1と、定電圧回路2と、点検スイッチ3と、EEP−ROM4と、状態検出部として機能する煙検知部20及び熱検知部30と、警報音制御回路40と、表示灯回路50と、電圧監視部として機能する電池電圧監視回路60と、結露検出部として機能する結露検出回路70とを備える。
制御部10は、例えばワンチップマイコン等で構成されており、火災警報器100の全体的な制御を行う。制御部10は、各内部回路からの信号を定期的に取り込み、その信号に応じた処理を行う。例えば、制御部10が煙検知部20の受光アンプ23からの信号(火災検出信号)を取り込んだ場合には、この火災検出信号に基づいて警報鳴動が必要か否かを判断する。制御部10が火災検出信号を取り込み、警報鳴動が必要であると判断した場合には、制御部10は警報鳴動の音声データを警報音制御回路40に出力する。
制御部10の内部構成については図2を用いて後述するが、制御部10は、異常監視動作や火災監視動作の待機時はメインクロック発振部16からのクロック信号の供給を停止して、サブクロック発振部17からのクロック信号の供給のみで動作するスリープモードで動作している。しかし、定期的なタイマ割込や点検スイッチ割込等があったときは、制御部10はスリープモードを停止してメインクロック発振部16のクロック信号を供給させて、必要な動作を行う。
定電圧回路2は、電池1の電源電圧を所定の定電圧電源(例えば、約2.3Vの電圧)として制御部10等に供給する。点検スイッチ3は、居住者等のユーザによる押下操作を受け付けるものである。点検スイッチ3が押下されると、制御部10は点検スイッチ3の押下信号を取り込み、そして点検スイッチ3の入力が確定したか否かを判断する。制御部10が、点検スイッチ3の入力が確定したと判断した場合には、制御部10から警報音や表示灯などの動作に関する点検を開始させる信号が送信される。EEP−ROM4は、制御部10の演算部11が実行するプログラムや各種データ(火災閾値、センサ異常閾値、電池切れ異常閾値、状態確定カウンタ閾値、結露判定カウンタ累積値など)を格納している。
煙検知部20は、発光素子である赤外LED24と、制御部10からの発光制御パルスを受けたときに、赤外LED24に電流パルスを供給する赤外LEDドライブ回路21とを備えている。さらに煙検知部20は、赤外LED24から検煙部(図示せず)に照射された光が煙粒子によって生じさせる散乱光を受光するフォトダイオード(PD)等の受光素子を有するフォトダイオード電流電圧変換回路22を備えており、フォトダイオード電流電圧変換回路22は赤外LED24の発光による散乱光を受光する。そして、フォトダイオード電流電圧変換回路22においては、受光素子で受光した散乱光の量に基づいて得られた電流を電圧に変換する。その電圧の出力レベルを、受光アンプ23において所定のゲインで増幅し、制御部10に送信する。
熱検知部30は、固定抵抗31と、サーミスタ32による温度センサで構成されている。固定抵抗31とサーミスタ32との間の中間電位が熱検知部30の出力端子であり、その出力端子を介して温度検出信号を制御部10に送信している。サーミスタ32は、環境温度に応じてその抵抗値が変動する温度特性を有する。補償用の固定抵抗31によりサーミスタ32の温度特性がリニア化されるため、出力端子には環境温度に応じた検出電圧(温度情報)が入力される。なお、煙検知部20または熱検知部30のいずれか一方のみを設けてもよい。
警報音制御回路40は、ローパスフィルタを備えた音声用D/A変換器41と、発音部品としての音声アンプ42及びスピーカ43とで構成される。ローパスフィルタは、制御部10から送信された音声データを、予めユーザが聴き取りやすい周波数帯域に調整する役割を果たす。
警報音制御回路40においては、制御部10から入力された音声データ(ディジタル信号)は、音声用D/A変換器41で音声信号(アナログ信号)に変換され、ローパスフィルタを介して出力される。そして、制御部10から音量制御信号が音声アンプ42に送信され、音声アンプ42で音声信号(アナログ信号)の増幅度が調整される。スピーカ43では、音声アンプ42で増幅された音声信号が音声(音)に変換されて出力される。
表示灯回路50は、火災警報器100の状態を、確認灯ドライブ回路51に接続されている赤色LED52に表示させるものである。なお、火災警報器100の状態としては、正常に火災検出動作している場合(火災を検出しておらず、電池残量やセンサ機器等にも異常が無い状態)の他、電池残量の低下による異常や、センサの故障等の機器による異常が発生している場合、そして火災を検出して警報出力している場合がある。赤色LED52は、火災警報器100の筐体に設けられている。なお、表示灯として赤色LED52を用いているが、その種類や個数を特に限定するものではない。
電池電圧監視回路60は、制御部10に印加される電圧を検出し、検出した電圧に応じた電池電圧検出信号を制御部10に出力する。電池電圧監視回路60は、電池残量が低下したこと又は電池切れの閾値よりも低下したことを検出すると、制御部10に電池電圧検出信号を出力し、制御部10は警報音制御回路40と表示灯回路50に制御信号を送信する。
結露検出回路70は、極小サイズ(例えば、1.0mm×0.5mm)であり、かつ高い抵抗値(例えば、1MΩ〜5MΩ)である2個のチップ抵抗器が直列に接続された抵抗部71を有し、その中間電位の出力信号をA/D変換器15でA/D変換することで、結露検知信号として制御部10に送信する(図3参照)。抵抗部71の高電位側は電池電圧によらない定電圧回路2に接続され、抵抗部71の低電位側は接地される。なお、電源としてバッテリ機器を用いる場合には、消費電流を抑制するためにスイッチ72を設けて、オン/オフができるようにしてもよい。
図2は、制御部10の内部構成を示すブロック図である。図2に基づいて、制御部10の主要な内部構成について説明する。
制御部10は、火災警報器100の動作を統括制御する演算部11と、ROM12と、RAM13などを主要な回路として備えている。
演算部11は、上述した各回路から送信される各種データに基づいて、異常の発生や火災の発生を判断する異常監視動作や火災監視動作を実行する。すなわち、演算部11は状態判別部としての役割を果たす。演算部11は、CPU(中央演算装置)やMPU(超小型演算処理装置)等で構成されている。ROM12は、演算部11が実行するプログラムや各種データを記憶している。RAM13は、制御部10が異常の発生や火災の発生の判断動作における確定用の状態確定カウンタ81と、制御部10が結露の発生と判定した累積回数算出用の結露判定カウンタ82と、を含み、演算部11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリやページメモリ等のメモリとして機能する。
演算部11には、バスを介してタイマ部14と、A/D変換器15と、メインクロック発振部16と、サブクロック発振部17と、インターフェース部18とが接続されている。
タイマ部14は、時間を計測するものである。例えば、タイマ部14は、制御部10が定期的に行なう異常監視動作や火災監視動作の開始タイミングを計時するようになっている。つまり、タイマ部14の計時するタイミングで定期的に割り込みが発生し、その割り込みによって演算部11が動作するようになっている。また、タイマ部14は、警報音の鳴動を停止したときからの時間を計時したり、赤色LED52の点滅状態の周期を計時したりする。
A/D変換器15は、煙検知部20や熱検知部30から送信されるアナログ信号を入力し、その情報を検出レベルに変換して演算部11に供給する。演算部11は、この検出レベルに基づいて、火災警報器100に異常や火災が発生しているかどうか判断する。
メインクロック発振部16は、定期的なタイマ割り込みや点検スイッチの操作があった場合には、異常監視動作や火災監視動作を実行する際のクロック信号を演算部11に供給する。演算部11は、メインクロック発振部16からのクロック信号が供給されると、各回路からのデータ、例えば火災検出データや、電池電圧データ等を収集し、それらのデータに基づいて、異常の発生の有無や火災の発生の有無を判断する異常監視動作や火災監視動作を実行する。そして、演算部11は、異常監視動作や火災監視動作を終了すると、メインクロック発振部16からのクロック信号の供給をサブクロック発振部17からのクロック信号の供給に切り替えてスリープモードで動作する。
サブクロック発振部17は、メインクロック発振部16が供給するクロック信号よりも周波数の低いクロック信号を演算部11に供給するものである。つまり、サブクロック発振部17は、演算部11を低消費電流動作(スリープモード)にするクロック信号を供給する。
インターフェース部18は、火災警報器100を構成している各回路と制御部10とを接続する機能を有している。つまり、火災警報器100を構成している各回路は、インターフェース部18を介して制御部10と接続され、各種データの入出力を行う。
次に、火災警報器100の動作について説明する。ここでは、煙を検出して火災発生の有無を判断する場合を例に説明する。
火災警報器100は、電池1から供給される電源電圧を定電圧回路2によって安定化された所定の定電圧(例えば、約2.3Vの電圧)にし、制御部10に定電圧電源が供給される。火災警報器100は、制御部10が有するタイマ部14が計時している所定の周期で火災監視動作及び異常監視動作を実行する。
次に、制御部10は、赤外LEDドライブ回路21に発光制御パルスを供給し、所定のパルス幅及び所定の周期で赤外LED24を発光させる。
フォトダイオード電流電圧変換回路22の受光素子は、赤外LED24の光路上には配置されておらず、赤外LED24の光が受光素子に直接到達することはない。しかし、火災等により発生した煙が、受光素子と赤外LED24との間に介在すると、煙の粒子により赤外LED24の光が散乱され、その散乱された光を受光素子が受光することになる。
上記の理由により、煙が発生していない場合は、受光素子には赤外LED24が発光した光がほとんど到達しない。つまり、受光アンプ23で増幅された信号は、所定の基準値(火災発生レベル)以下になっているため、制御部10からは、警報音制御回路40及び表示灯回路50を動作させる信号が出力されない。したがって、警報音制御回路40では警報音が鳴動せず、表示灯回路50では赤色LED52に火災が発生していることを表示させることはない。
煙が発生している場合には、赤外LED24により発光された光が、煙の粒子により散乱され、その散乱した光が受光素子に到達する。つまり、受光アンプ23で増幅された信号は、所定の基準値以上になっているため、制御部10は火災が発生していると判断し、警報音制御回路40及び表示灯回路50を動作させる信号を出力する。すると、警報音制御回路40は警報音を鳴動させ、表示灯回路50は赤色LED52に火災表示させる。
制御部10内では、受光アンプ23で増幅されたアナログ信号がA/D変換器15で検出レベルに変換されて演算部11に入力される。この検出レベルが入力された演算部11は、この検出レベルを火災検出データとしてRAM13に格納する。そして演算部11は、RAM13に格納した火災検出データが、あらかじめ設定されている所定の基準値以上であるか否かによって火災発生の有無を判断する。したがって、演算部11とRAM13が状態判別部としての機能を有している。
演算部11が、火災の発生ではないと判断したときは、スリープモードの動作状態に復帰する。一方、演算部11は、火災の発生であると判断したときは、警報音制御回路40に警報音を鳴動させ、表示灯回路50には赤色LED52に火災表示させる。
次に、本実施の形態1に係る警報器の結露発生の判定における火災監視動作及び異常監視動作について説明する。
ここで、煙検知部20、熱検知部30による火災監視動作及び異常監視動作においては、所定時間ごと(例えば4秒間隔)に、各計測値(検出レベル)が火災閾値やセンサ異常閾値を超えたか否かを判断する。
また、所定時間ごと(例えば1分間隔)に、電池電圧監視回路60による異常監視動作においては、電池電圧の計測値が電池切れ閾値を超えたか否かを判断し、結露検出回路70による結露監視動作においては、結露判定レベルであるか、すなわち結露検知信号が変動して所定の範囲内から外れた(結露判定における正常範囲の上限値より大きいまたは正常範囲の下限値より小さい)か否かを判断する。これは、結露発生により結露検知信号が正常時のほぼ一定値であるのに対して多少増減することによる。
ここでは、電池寿命を考慮して、電池切れや結露検出の判定動作の周期はセンサ部の火災監視動作の周期より長くしているが、火災監視動作と同じ周期または火災監視動作より短い周期で電池切れや結露検出の判定動作を行ってもよく、それぞれの動作の周期は適宜に設定される。
そして、各計測値が火災閾値またはセンサ異常閾値または電池切れ異常閾値を超えた回数を計数する火災または異常の状態確定カウンタ81を備え、状態確定カウンタ81のいずれかが所定値となると、警報器は火災または異常確定処理によって異常表示灯や音声による警報を行う。
また、結露検知信号が変動して所定の範囲内から外れた回数を計数する結露判定カウンタ82を備えている。
結露検知信号が変動して所定の範囲内から外れたときは、結露判定カウンタ82の値を+1だけ増加させる一方、各状態確定カウンタ81の値は、各計測値が火災閾値または異常閾値を超えても超えなくても保留されて、それまでの値を維持する。
これにより、火災警報器100は、結露検出時に火災警報等の誤作動することがないうえに、結露と判定した回数を確実に把握できる。そして、結露が発生したと推測される現場に設置されていた火災警報器100に対する調査を効率化できるうえ、結露判定回路70の構成による要求仕様が適切であるかを検証できる。
図4は、本実施の形態1に係る警報器の結露発生の判定における火災監視動作及び異常監視動作のフローチャートの一例である。まず、制御部10は、所定時間ごとに、煙検知部20、熱検知部30、電池電圧監視回路60による火災監視動作及び異常監視動作を行うとともに、結露検出回路70による監視動作を行い、それぞれの検知信号を受信する。次に、制御部10は受信した各検出信号によって、火災や煙または温度センサの異常や電池切れの異常を検出する(ステップS1)と、火災や煙または温度センサの異常や電池切れの各検知信号に基づいた計測値をRAM13に格納する(ステップS2)。次に、結露検出回路70の結露検知信号に基づいた計測値をRAM13に格納する(ステップS3)。
次に、煙検知部20、熱検知部30及び電池電圧監視回路60で計測された計測値が、火災閾値またはセンサ異常閾値または電池切れ異常閾値を超えていると判断した場合(ステップS4;Yes)、続いて、結露検出回路70で計測された計測値が結露判定レベルである(結露判定における所定の範囲内を外れた)か否かを判断する(ステップS5)。
ここで、図3を用いて結露検出回路70による計測値について説明する。
結露検出回路70から送信された出力信号がA/D変換器15によりA/D変換された計測値が、結露判定レベルである(結露検出における所定の範囲内を外れる)と、制御部10は火災や電池切れ等の判断を保留する(図4のステップS9及びステップS16を参照)。結露検出回路70による計測値は、結露が発生していない正常時にはほぼ一定の値を示す。すなわち、抵抗部71の中間電位の出力は固定抵抗に印加される一定値であるため、その出力をA/D変換しても一定値となる。
しかし、結露検出回路70が備えられた電子回路基板上で結露が発生した場合には、その結露が、結露検出回路70の抵抗部71のインピーダンスに影響を及ぼす。したがって、抵抗部71の中間電位をA/D変換した計測値は時間とともに変動する(図3参照)。また、結露判断を行った回数は、所定時間ごとに制御部10がEEP−ROM4の結露判定カウンタに累積値として書き込まれる。なお、その状態情報を書き込んでもよい。
図4において、結露検出回路70で計測された計測値が結露判定レベルでない(結露判定における所定の正常範囲内である)場合(ステップS5;No)、制御部10は、火災閾値またはセンサ異常閾値または電池切れ異常閾値を超えていたと判定して、火災または異常で該当する状態確定カウンタ81の値を+1だけ増加させる(ステップS6)。
各状態確定カウンタ81の値が火災確定カウンタ値A(例えば、A=1)または異常確定カウンタ値B(例えば、B=3)を超えない場合(ステップS7;No)、動作は終了する。一方、制御部10が、各状態確定カウンタ81の値が火災確定カウンタ値Aまたは異常確定カウンタ値Bを超える場合(ステップS7;Yes)、制御部10は火災または異常確定処理によって表示灯や音声による警報を行う(ステップS8)。そして動作は終了する。
ステップS5に戻り、結露検出回路70による計測値が結露判定レベルである(結露判定における所定の範囲内を外れた)場合(ステップS5;Yes)、制御部10は、結露による計測値の急激な変動が検出されたと判断し、各状態確定カウンタの値を+1だけ増加させずに保留して、それまでの値を維持する(ステップS9)。そして、結露判定カウンタ値を+1だけ増加させる(ステップS10)。
次に、確定カウンタのカウント値が異常確定閾値未満である場合(ステップS7;No)、動作は終了する。一方、制御部10が、確定カウンタのカウント値が異常確定閾値以上であると判断した場合(ステップS7;Yes)、制御部10は異常確定処理を行う(ステップS8)。そして動作は終了する。
ステップS4に戻り、煙検知部20、熱検知部30及び電池電圧監視回路60で計測された計測値が、火災閾値またはセンサ異常閾値または電池切れ異常閾値を超えていないと判断した場合(ステップS4;No)、次に、制御部10は火災または異常確定中であるか否かを判断する(ステップS11)。制御部10が火災または異常確定中であると判断する場合(ステップS11;Yes)、次に、結露検出回路70で計測された計測値が結露判定レベルでない(結露判定における所定の範囲内である)か否かを判断する(ステップS12)。
結露検出回路70による計測値が結露判定レベルでない(結露判定における所定の範囲内である)場合(ステップS12;No)、制御部10は火災または異常で該当する状態確定カウンタ81の値を−1する(ステップS13)。そして、各状態確定カウンタ81の値=0であるか否かを判断する(ステップS14)。一方、結露検出回路70による計測値が結露判定レベルである(結露判定における所定の範囲内を外れた)場合(ステップS12;Yes)、制御部10は各状態カウンタ81の値を−1せずに保留させる(ステップS16)。そして、結露判定カウンタ82の値を+1だけ増加させ(ステップS17)、動作は終了する。次に、火災または異常の状態確定カウンタ81の値=0であると判断した場合(ステップS14;Yes)、処理を行い(ステップS15)、動作を終了する。一方、火災または異常の状態確定カウンタ81の値=0でないと判断した場合(ステップS14;No)、火災または異常の復旧処理を行わずに、動作は終了する。
ステップS11に戻り、制御部10が火災または異常確定中でないと判断する場合(ステップS11;No)、全て正常と判断して動作は終了する。
このように、結露検出回路70で計測された計測値が結露判定における所定の範囲内を外れる場合、状態確定カウンタ81の値は火災または異常の有無にかかわらずに保留されて、それまでの状態確定カウンタ81値を維持して結露判定カウンタ82を+1加算する。つまり、結露検出時、火災閾値または異常閾値を超えて状態確定カウンタ81の値が+1加算されるのを中止し、または、火災閾値または異常閾値を超えずに状態確定カウンタ値が−1減算されることを中止し、状態確定カウンタ81の値が変動することを防止している。
そして、結露検出回路70で計測された計測値が継続して結露判定レベルである(結露判定における所定の範囲内を外れる)場合も結露判定カウンタ82を加算すると、結露が発生していた累積時間(結露検出動作の周期×判定回数)を算出することができる。
本実施の形態では、火災確定カウンタ値Aと異常確定カウンタ値Bを異ならせたが、A=Bとして、例えば、火災時の状態確定カウンタ値は+3加算し、異常時の状態確定カウンタ値は+1加算するようにしてもよい。
また、状態確定カウンタ81は火災と異常で1つを兼用してもよい。
さらに、所定時間ごとにEEP−ROM4に格納される結露判定カウンタ82の値(累積)が所定値になると注意警報を出力してもよい。
上記説明では、電池で駆動される火災警報器に本発明を適用した場合を例に説明したが、電源の供給方法はこれに限定されるものではない。さらに、上記説明では火災警報器を例に説明したが、ガス漏れなどその他の監視領域の異常を検出する警報器に本発明を適用することもできる。
1 電池、2 定電圧回路、3 点検スイッチ、4 EEP−ROM、10 制御部、11 演算部、12 ROM、13 RAM、14 タイマ部、15 A/D変換器、16 メインクロック発振部、17 サブクロック発振部、18 インターフェース部、20 煙検知部、21 赤外LEDドライブ回路、22 フォトダイオード電流電圧変換回路、23 受光アンプ、24 赤外LED、30 熱検知部、31 固定抵抗、32 サーミスタ、40 警報音制御回路、41 音声用D/A変換器、42 音声アンプ、43 スピーカ、50 表示灯回路、51 確認灯ドライブ回路、52 赤色LED、60 電池電圧監視回路、70 結露検出回路、71 抵抗部、72 スイッチ、81 状態確定カウンタ、82 結露判定カウンタ、100 火災警報器。

Claims (4)

  1. 状態検出部と、
    前記状態検出部の出力信号に基づいて状態を判断する状態判別部と、
    前記状態判別部の判断結果に基づいて警報を出力させる制御部と、
    結露の発生状態を検出し、複数の抵抗器が直列に接続された抵抗部を有し、前記抵抗部は定電圧回路を介して安定電圧が供給され、その中間電位を結露検知信号として前記制御部に送信する結露検出部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記結露検出部から受信した前記結露検知信号が所定の範囲内から外れると、
    前記状態判別部の判断結果が火災、及び/又は異常である場合は前記状態判別部の判断動作を保留させ
    前記状態判別部の判断結果が火災及び異常ではない場合は前記状態判別部の判断動作を保留させるとともに、警報を出力している状態であれば当該警報を出力することを継続させるように前記状態判別部の復旧動作を行なわない
    ことを特徴とする警報器。
  2. 状態検出部と、
    前記状態検出部の出力信号に基づいて状態を判断する状態判別部と、
    前記状態判別部の判断結果が火災または異常となった回数を計数する状態確定カウンタと、
    前記状態確定カウンタが第1の所定値となると警報を出力し、前記警報を出力中に前記状態確定カウンタが前記第1の所定値より小さい第2の所定値になると警報を停止する制御部と、
    結露の発生状態を検出し、複数の抵抗器が直列に接続された抵抗部を有し、前記抵抗部は定電圧回路を介して安定電圧が供給され、その中間電位を結露検知信号として前記制御部に送信する結露検出部と、
    を備え、
    前記状態確定カウンタは、
    前記警報を出力していない場合であって前記状態判別部の判断結果が火災または異常である場合にカウンタ値を増加させ、
    前記警報を出力している場合であって前記状態判別部の判断結果が火災または異常でない場合にカウンタ値を減少させ、
    前記制御部は、
    前記結露検出部から受信した前記結露検知信号が所定の範囲内から外れると、前記状態確定カウンタのカウンタ値の増減を保留させる
    ことを特徴とする警報器。
  3. 前記状態確定カウンタは、
    前記状態判別部の判断結果が火災である場合に計数する火災確定カウンタと、
    前記状態判別部の判断結果が異常である場合に計数する異常確定カウンタとを備え、
    前記火災確定カウンタは、
    前記状態判別部の判断結果に基づいて、一度に増加させるカウンタ値が、前記異常確定カウンタよりも大きい
    ことを特徴とする請求項2に記載の警報器。
  4. 前記状態確定カウンタは、
    前記状態判別部の判断結果が火災、又は異常であるときにカウンタ値を増加させる火災判断用及び異常判断用を兼用した1つのカウンタである
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の警報器。
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