JP5235742B2 - 警報器 - Google Patents
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Description
警報器には、火災警報器やガス漏れ警報器など、様々なものが存在する。また、火災警報器にも、発光素子及び受光素子によって煙を検出する火災警報器、感熱素子によって熱を検出する火災警報器、及び焦電素子により炎を検出する火災警報器等、様々な火災警報器が存在する。本実施の形態では、感熱素子であるサーミスタによって熱を検出する火災警報器に本発明を適用した場合を例に説明する。
マイコン10は、各種フラグやデータを格納する記憶部11と、タイマ部12と、音声データメモリ13とを備え、図示しないCPUにより火災警報器100の動作を制御する。
例えばリチウム電池である電池1は、定電圧回路4を介してマイコン10等に常時電力を供給する電源である。電池1は、定電圧回路4を介することにより、マイコン10等に安定した電力を供給することができる。
火災検出部5は、サーミスタ6及び抵抗7からなる熱式の火災検出部であり、本発明の異常検出手段に相当する。サーミスタ6及び抵抗7は直列に接続され、これらの両端には定電圧回路4を介して電池1から定電圧が印加されている。また、サーミスタ6の先端部は、火災警報器100の筐体の表面近傍に設けられている。これにより、火災時の熱をサーミスタ6に伝達しやすくしている。
火災警報器100は、音声出力制御回路14と、増幅器18と、スピーカ19とにより構成される音声出力手段を有する。
なお、本実施の形態では、回路ブロック15を駆動して音声出力した場合には60dB、回路ブロック16の場合は70dB、回路ブロック17の場合は80dBの音声を出力できる。
火災警報器100は、内部回路の点検として、電池電圧低下監視を行う。電池電圧低下監視は、電源監視回路2が、電池1の電圧値を検出することにより行う。具体的には、マイコン10がスイッチ3をONすると、電源監視回路2が駆動され、電源監視回路2が電池1の電圧値を検出する。電源監視回路2は、検出した電圧値をマイコン10に出力し、マイコン10は、検出された電圧値が所定の判別レベル以下であれば電池1の電圧が低下しているものとして、記憶部11の点検異常フラグ11cをセットする。なお、本発明の点検手段は電源監視回路2及びマイコン10に相当する。
点検スイッチ8は、点検手段による点検結果を音声出力させるための点検結果出力スイッチであり、火災警報器100の筐体のユーザーが操作可能な位置に設けられている。点検スイッチ8としては、例えば押しボタン式のスイッチを用いることができる。点検スイッチ8は、少なくとも2種類の操作が可能であり、一方を通常操作、他方を特殊操作と称する。通常操作は、点検手段による点検結果を音声出力させるための操作であり、特殊操作は電源投入時からの使用経過時間を音声出力させるための操作である。押しボタン式のスイッチの場合は、例えば、通常操作を「短押し」、特殊操作を「長押し」などとスイッチの操作時間に基づいて設定することができ、あるいは、通常操作を「1回押し」、特殊操作を「連続2回押し」など所定時間内におけるスイッチの操作回数に基づいて設定することもできる。通常操作と特殊操作の操作方法は予め定めておく。そして、点検スイッチ8への通常操作/特殊操作に応じた信号が、マイコン10に入力される。
電池1が装填されて電源が投入されると(S1)、マイコン10は記憶部11内のすべてのフラグをクリアする(S2)。そして、タイマ部12の使用経過時間計測タイマ12aをクリアする(S3)。
マイコン10は、使用経過時間計測タイマ12aのカウントに基づいて、電源投入後からの使用経過時間を電源投入回数Nごとに、記憶部11に記憶させる(S71)。すなわち、前回電源投入したときとは別に使用経過時間を記憶するので、電池1を交換するなどして電源を複数回投入した場合にはそれぞれについて使用経過時間を記憶することとなる。
そして、使用経過時間が10年以上経過していれば(S72)、記憶部11の使用期限満了フラグ11bをセットして(S73)処理を終了し、10年以上経過していなければ(S72)、使用期限満了フラグ11bをクリアして(S74)処理を終了する。
マイコン10は、サーミスタ6と抵抗7との間の電圧値に基づき、火災が発生したか否かを判断する(S81)。火災が発生していると判断した場合、マイコン10が備えた記憶部11の火災フラグ11aをセットし(S82)、処理を終了する。火災が発生していないと判断した場合、火災フラグ11aをクリアし(S83)、処理を終了する。
マイコン10は、スイッチ3をONして電源監視回路2を駆動させ、電源監視回路2が検出した電池1の電圧値を取得し、所定の判別レベル以下であるか否か判断する(S91)。電池1の電圧値が判別レベル以下であると判断した場合には、記憶部11の点検異常フラグ11cをセットし(S92)、処理を終了する。電池1の電圧値が判別レベル以下ではないと判断した場合には、点検異常フラグ11cをクリアして(S93)、処理を終了する。
マイコン10は、点検スイッチ8のスイッチ入力があるか否かを判断し(S101)、スイッチ入力がなければ処理を終了する。点検スイッチ8のスイッチ入力がある場合には、スイッチの特殊操作がなされているか否かを判断する(S102)。特殊操作がなされている場合には、記憶部11の使用経過時間出力フラグ11fをセットし(S103)、処理を終了する。特殊操作がなされておらず通常操作の場合には、記憶部11の点検結果出力フラグ11dをセットし(S104)、処理を終了する。
マイコン10は、火災フラグ11aがセットされているか否かを判断し(S111)、セットされている場合には火災が発生していることを示す火災音声を出力する(S112)。このとき、マイコン10は、音声データメモリ13に格納された火災音声のデータをデータ出力線21から出力し、音声出力制御線20cをONする。このようにすることで、スピーカ19から火災発生を知らせる音声が80dBで出力される。
続けて、点検結果出力フラグ11dをクリアし(S118)、点検異常フラグ11cをクリアして(S119)、処理を終了する。
すなわち、使用経過時間が5年以上であって(S123)、かつ、8年以上である場合には(S124)、使用経過時間と使用可能時間を3回、音声出力する(S125)。使用可能時間とは、使用期限の最大時間(本実施の形態では10年)から、使用経過時間計測タイマ12aが計測した時間を差し引いた時間である。このとき、マイコン10は、音声データメモリ13に格納された時間を示す音声データから、使用経過時間の音声と使用可能時間の音声を合成し、これをデータ出力線21から3回出力するとともに、音声出力制御線20cをONする。このようにすることで、スピーカ19から使用経過時間と使用可能時間を知らせる音声が80dBで3回出力される。
また、使用経過時間が5年以上であって(S123)、8年未満である場合には(S124)、使用経過時間と使用可能時間を2回、音声出力する(S127)。このとき、マイコン10は、使用経過時間の音声と使用可能時間の音声データをデータ出力線21から2回出力するとともに、音声出力制御線20bをONする。このようにすることで、スピーカ19から使用経過時間と使用可能時間を知らせる音声が70dBで2回出力される。
また、使用経過時間が5年未満の場合には(S123)、使用経過時間と使用可能時間を1回、音声出力する(S128)。このとき、マイコン10は、使用経過時間の音声と使用可能時間の音声データをデータ出力線21から1回出力するとともに、音声出力制御線20aをONする。このようにすることで、スピーカ19から使用経過時間と使用可能時間を知らせる音声が60dBで1回出力される。
また、ステップS125、S127、S128で示したように、使用経過時間に応じて、使用経過時間と使用可能時間を音声出力する際の音圧レベルと回数を切り換えている。例えば、使用経過時間が8年以上の場合には火災音声出力と同じ80dBで音声を3回出力するようにしている。このようにしていることで、使用期限が近づいていることをユーザーに把握させやすい。また、使用経過時間が5年未満の場合には60dBで1回出力するようにしており、ユーザーに使用経過時間と使用可能時間を知らせつつも、音声出力に要する消費電流を抑制している。なお、本実施の形態で示した音声出力の際の音圧レベル及び音声出力回数は一例である。
Claims (3)
- 監視領域の異常を検出する異常検出手段と、
警報器に電池が装填され電源投入されてからの使用経過時間を計測する計時手段と、
音声出力手段と、
警報器の点検を行う点検手段と、
前記点検手段による点検結果の音声出力を指示する点検結果出力スイッチと、
前記異常検出手段が異常を検出したときに前記音声出力手段に異常音声を出力させ、また、前記点検結果出力スイッチが操作されたときに前記音声出力手段に音声出力させる制御手段とを備えた警報器において、
前記制御手段は、前記点検結果出力スイッチが通常操作されると、前記点検手段による点検結果を前記音声出力手段に音声出力させ、前記点検結果出力スイッチが特殊操作されると、前記計時手段が計測した使用経過時間及び定められた使用期限から前記使用経過時間を差し引いた時間である使用可能時間のいずれか又は両方を、前記音声出力手段に音声出力させることを特徴とする警報器。 - 監視領域の異常を検出する異常検出手段と、
警報器に電池が装填され電源投入されてからの使用経過時間を計測する計時手段と、
音声出力手段と、
警報器の点検を行う点検手段と、
前記点検手段による点検結果の音声出力を指示する点検結果出力スイッチと、
前記異常検出手段が異常を検出したときに前記音声出力手段に異常音声を出力させ、また、前記点検結果出力スイッチが操作されたときに前記音声出力手段に音声出力させる制御手段とを備えた警報器において、
警報器の電源投入回数をカウントするカウンタと、
前記カウンタがカウントした電源投入回数とともに、前記使用経過時間を格納する記憶部とを備え、
前記制御手段は、前記点検結果出力スイッチが操作されると、前記計時手段が計測した使用経過時間及び定められた使用期限から前記使用経過時間を差し引いた時間である使用可能時間のいずれか若しくは両方、又は前記点検結果を、前記音声出力手段に音声出力させることを特徴とする警報器。 - 前記制御手段は、前記使用経過時間を前記音声出力手段に音声出力させる際には、前記使用経過時間に応じた音量及び/又は回数で音声出力させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の警報器。
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