JP2023038819A - ケーブルダクト、電線収容設備、及びケーブルダクトの取付方法。 - Google Patents
ケーブルダクト、電線収容設備、及びケーブルダクトの取付方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ケーブルを必要な方向に延出させることができる技術を提供する。【解決手段】ケーブルダクト16は、ケーブルトラフ1の側壁開口20の縁部に対する取付部22a、及び側壁開口20に臨む開口部22bを有するベース板22と、開口部22bに貫通状態で配置され、ケーブルトラフ1から延びるケーブル2を通過させるための筒状のダクト本体23と、ダクト本体23を回動可能にベース板22に取り付けるヒンジ機構26と、を備える。【選択図】 図3
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、電線収容設備から延びるケーブルに用いられるケーブルダクト、電線収容設備、及びケーブルダクトの取付方法に関する。
近年、電力線や通信線等のケーブルは、ケーブルトラフ等の電線収容設備を用いて地中に埋設されることがある。
上記電線収容設備から、需要家へ向けてケーブルを引き込むために、電線収容設備の側壁に開口を設け、この開口から需要家向けのケーブルが引き出されることがある。
電線収容設備から引き出されたケーブルは、電線収容設備と需要家との間に埋設された保護管を通過して需要家まで延ばされる。
上記ケーブル用の保護管は、電線収容設備の側壁に取り付けられることがある。
上記電線収容設備から、需要家へ向けてケーブルを引き込むために、電線収容設備の側壁に開口を設け、この開口から需要家向けのケーブルが引き出されることがある。
電線収容設備から引き出されたケーブルは、電線収容設備と需要家との間に埋設された保護管を通過して需要家まで延ばされる。
上記ケーブル用の保護管は、電線収容設備の側壁に取り付けられることがある。
特許文献1には、ケーブルトラフ等の電線収容設備の側壁に、ケーブル用の保護管を取り付けるための取付具が開示されている。
前記取付具は、金属板を用いて形成された部材であり、電線収容設備の側壁開口に装着される。
前記取付具は、電線収容設備の内外を連通する取付孔が形成された板部を有する。保護管は前記板部の取付孔に取り付けられる。
前記取付具は、金属板を用いて形成された部材であり、電線収容設備の側壁開口に装着される。
前記取付具は、電線収容設備の内外を連通する取付孔が形成された板部を有する。保護管は前記板部の取付孔に取り付けられる。
上記取付具によって電線収容設備に取り付けられた保護管及び保護管を通過するケーブルの延出方向は、取付孔が形成された板部が向く方向によって定まる。
このため、上述の取付具では、ケーブルの側壁に対する延出方向を大きく変更することができず、ケーブルを必要な方向に延出させることが困難な場合があった。
このため、上述の取付具では、ケーブルの側壁に対する延出方向を大きく変更することができず、ケーブルを必要な方向に延出させることが困難な場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ケーブルを必要な方向に延出させることができる技術の提供を目的とする。
(1)本発明に係る実施形態に係るケーブルダクトは、電線収容設備の側壁開口の縁部に対する取付部、及び前記側壁開口に臨む開口部を有するベース板と、前記開口部に貫通状態で配置され、前記電線収容設備から延びるケーブルを通過させるための筒状のダクト本体と、前記ダクト本体を回動可能に前記ベース板に取り付けるヒンジ機構と、を備える。
上記構成によれば、ダクト本体を回動可能にベース板に取り付けるヒンジ機構を備えるので、ダクト本体を通過するケーブルを、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
また、上記構成によれば、ケーブルを通過させるケーブル用の保護管をダクト本体に連結したり、通過させたりすることで、ケーブル用の保護管を、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
また、上記構成によれば、ケーブルを通過させるケーブル用の保護管をダクト本体に連結したり、通過させたりすることで、ケーブル用の保護管を、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
(2)すなわち、前記ダクト本体は、一端が前記電線収容設備の外方へ向く本体部と、前記本体部の一端側に前記ケーブル用の外部保護管を連結するための連結部と、を備えることが好ましい。
この場合、連結部に連結されたケーブル用の保護管を、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。また、電線収容設備の外部から外部保護管を連結することができる。
この場合、連結部に連結されたケーブル用の保護管を、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。また、電線収容設備の外部から外部保護管を連結することができる。
(3)また、前記ダクト本体は、前記電線収容設備から延びる前記ケーブル用の内部保護管を通過させるための内周空間を備えていてもよい。
この場合、内周空間を通過するケーブル用の内部保護管を、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
この場合、内周空間を通過するケーブル用の内部保護管を、ダクト本体の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
(4)また、上記ケーブルダクトは、前記ダクト本体の外周面と前記開口部との間の隙間をシールするシール部材をさらに備えることが好ましい。
この場合、ダクト本体の外周面と開口との間の隙間を介して電線収容設備内へ水分等が侵入するのを防止することができる。
この場合、ダクト本体の外周面と開口との間の隙間を介して電線収容設備内へ水分等が侵入するのを防止することができる。
(5)また、上記ケーブルダクトは、前記ダクト本体の左右方向に隣接して前記開口部に貫通状態で配置される他のダクト本体と、前記他のダクト本体を回動可能に前記ベース板に取り付ける他のヒンジ機構と、をさらに備えていてもよい。
このような構成により、複数のケーブル及び複数のケーブル用の保護管の延出方向を互いに異なる方向へ向けることができる。
このような構成により、複数のケーブル及び複数のケーブル用の保護管の延出方向を互いに異なる方向へ向けることができる。
(6)また、上記ケーブルダクトが、前記ダクト本体の上下方向に隣接して前記開口部に貫通状態で配置される他のダクト本体をさらに備える場合、前記ヒンジ機構は、前記ダクト本体及び前記他のダクト本体を回動可能に前記ベース板に取り付けてもよい。
この場合においても、複数のケーブル及び複数のケーブル用の保護管の延出方向を互いに異なる方向へ向けることができる。
この場合においても、複数のケーブル及び複数のケーブル用の保護管の延出方向を互いに異なる方向へ向けることができる。
(7)また、他の観点からみた本発明に係る実施形態である電線収容設備は、側壁開口を有する電線収容設備本体と、前記側壁開口の縁部に取り付けられた請求項1に記載のケーブルダクトと、を備える。
(8)また、他の観点からみた本発明に係る実施形態である方法は、上記ケーブルダクトを電線収容設備に取り付ける方法であって、前記電線収容設備の側壁開口の縁部に前記ベース板を取り付けるステップと、前記側壁開口及び前記開口部を通じて前記電線収容設備から延びるケーブルを前記ダクト本体に通過させるステップと、を含む。
本発明によれば、ケーブルを必要な方向に延出させることができる。
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態について〕
図1は、第1実施形態に係るケーブルダクトが取り付けられたケーブルトラフの斜視図である。
図1中、電線収容設備であるケーブルトラフ1は、複数本のケーブル2(2a、2b)を収容し、地中に埋設される電線共同溝を構成する。
〔第1実施形態について〕
図1は、第1実施形態に係るケーブルダクトが取り付けられたケーブルトラフの斜視図である。
図1中、電線収容設備であるケーブルトラフ1は、複数本のケーブル2(2a、2b)を収容し、地中に埋設される電線共同溝を構成する。
ケーブルトラフ1は、並べて接続された複数の小型ボックス3を有する。
各小型ボックス3は、例えば、プレキャストコンクリート製のほぼ直方体状に形成された部材である。
以下の説明では、図1に示すように、小型ボックス3の長辺に沿う方向を長手方向X、長手方向Xに直交する方向を幅方向Yという。また、長手方向X及び幅方向Yに平行なX-Y平面に直交する方向を上下方向という。
各小型ボックス3は、例えば、プレキャストコンクリート製のほぼ直方体状に形成された部材である。
以下の説明では、図1に示すように、小型ボックス3の長辺に沿う方向を長手方向X、長手方向Xに直交する方向を幅方向Yという。また、長手方向X及び幅方向Yに平行なX-Y平面に直交する方向を上下方向という。
各小型ボックス3は、ボックス本体4と、蓋部材6とを有する。ボックス本体4は、底壁8と、一対の側壁10とを有する。
底壁8は、長辺が長手方向Xに沿う矩形板状に形成されている。
一対の側壁10は、底壁8の両長辺に沿って上方に立設されている。
よって、ボックス本体4は、断面コの字状に形成されている。ボックス本体4の上面及び長手方向Xの両端面は、開口している。
蓋部材6は、コンクリート製の板状部材である。蓋部材6は、一対の側壁10の上端10aに配置され、ボックス本体4の上面開口を塞ぐ。
底壁8は、長辺が長手方向Xに沿う矩形板状に形成されている。
一対の側壁10は、底壁8の両長辺に沿って上方に立設されている。
よって、ボックス本体4は、断面コの字状に形成されている。ボックス本体4の上面及び長手方向Xの両端面は、開口している。
蓋部材6は、コンクリート製の板状部材である。蓋部材6は、一対の側壁10の上端10aに配置され、ボックス本体4の上面開口を塞ぐ。
複数本のケーブル2は、ケーブルトラフ1の内部空間Sに収容される。
複数本のケーブル2には、例えば、電力ケーブルや、電話線又は光ファイバーなどの通信線ケーブルといった複数種類のケーブルが含まれる。
複数本のケーブル2は、内部保護管12(12a、12b)に挿通されている。
例えば、複数本のケーブル2のうち、同じ種類のケーブル2については、1つの内部保護管12に纏めて挿通されている。
図1では、内部保護管12aには、電力ケーブル2aが挿通されている。内部保護管12bには、通信ケーブル2bが挿通されている。
複数本のケーブル2には、例えば、電力ケーブルや、電話線又は光ファイバーなどの通信線ケーブルといった複数種類のケーブルが含まれる。
複数本のケーブル2は、内部保護管12(12a、12b)に挿通されている。
例えば、複数本のケーブル2のうち、同じ種類のケーブル2については、1つの内部保護管12に纏めて挿通されている。
図1では、内部保護管12aには、電力ケーブル2aが挿通されている。内部保護管12bには、通信ケーブル2bが挿通されている。
側壁10には、ノックアウト部14が設けられている。
ノックアウト部14は、部分的に側壁10の厚みが薄くなっている矩形状の部分である。ノックアウト部14は、グラインダ等の工具によって孔を開けたり取り除いたりすることで、容易に矩形状の側壁開口20(図2)を形成することができる部分である。
ノックアウト部14は、部分的に側壁10の厚みが薄くなっている矩形状の部分である。ノックアウト部14は、グラインダ等の工具によって孔を開けたり取り除いたりすることで、容易に矩形状の側壁開口20(図2)を形成することができる部分である。
ケーブルダクト16は、ケーブルトラフ1の側壁10に取り付けられている。
ケーブルダクト16は、側壁10のうち、側壁開口20(図2)が設けられた部分に取り付けられる。
ケーブルダクト16は、側壁10のうち、側壁開口20(図2)が設けられた部分に取り付けられる。
図2は、図1に示すケーブルトラフ1のX-Y平面に沿う要部断面図である。
図2中、側壁10の側壁開口20は、小型ボックス3の内外を連通する矩形状の開口である。
内部空間Sの通信ケーブル2b(の一部)は、側壁開口20を通過している。側壁開口20を通過する通信ケーブル2bは、内部空間Sから小型ボックス3の外部へ引き出される。引き出された通信ケーブル2bは、外部保護管21を通過して需要家へ向けて引き回される。外部保護管21は、ケーブルトラフ1と需要家との間に埋設されケーブル2を保護する長尺筒状の部材である。
図2中、側壁10の側壁開口20は、小型ボックス3の内外を連通する矩形状の開口である。
内部空間Sの通信ケーブル2b(の一部)は、側壁開口20を通過している。側壁開口20を通過する通信ケーブル2bは、内部空間Sから小型ボックス3の外部へ引き出される。引き出された通信ケーブル2bは、外部保護管21を通過して需要家へ向けて引き回される。外部保護管21は、ケーブルトラフ1と需要家との間に埋設されケーブル2を保護する長尺筒状の部材である。
図2中、ケーブルダクト16は、側壁10の外面10bに取り付けられ、内部空間Sから引き出されたケーブル2を導く機能を有する。
ケーブルダクト16は、ベース板22と、円筒状のダクト本体23とを備える。
ダクト本体23は、筒状の本体部24と、外部保護管21を連結するための連結部25とを備える。
内部空間Sから引き出された通信ケーブル2bは、本体部24の内部を通過し、外部保護管21へ向けて延びている。
ケーブルダクト16は、ベース板22と、円筒状のダクト本体23とを備える。
ダクト本体23は、筒状の本体部24と、外部保護管21を連結するための連結部25とを備える。
内部空間Sから引き出された通信ケーブル2bは、本体部24の内部を通過し、外部保護管21へ向けて延びている。
本体部24の一端部24aはケーブルトラフ1の外方へ向いている。本体部24の他端部24bはベース板22の開口部22b(後に説明する。)及び側壁開口20に差し込まれており、ケーブルトラフ1の内方へ向いている。
連結部25は、本体部24の一端部24a側に設けられている。
外部保護管21は、保護管本体21aと、継手21bとを含む。
連結部25は、外周保持面25aを有する。連結部25は、継手21bの内周側に差し込まれ、継手21bの外周側には、継手21bを外周側から締め付ける金属ベルト等(図示省略)が装着される。これにより、外周保持面25aと継手21bとが互いに密着する。これにより、外部保護管21は、連結部25に連結される。
連結部25は、本体部24の一端部24a側に設けられている。
外部保護管21は、保護管本体21aと、継手21bとを含む。
連結部25は、外周保持面25aを有する。連結部25は、継手21bの内周側に差し込まれ、継手21bの外周側には、継手21bを外周側から締め付ける金属ベルト等(図示省略)が装着される。これにより、外周保持面25aと継手21bとが互いに密着する。これにより、外部保護管21は、連結部25に連結される。
図3は、ケーブルダクト16の外観図であり、図3(a)は、ケーブルダクト16を正面から見た図であり、図3(b)は、ケーブルダクト16を上方から見た図である。なお、図3(a)、図3(b)では、ダクト本体23(本体部24)の中心軸K1が長手方向Xに直交する状態を示している。
ベース板22は、例えば、SS400等の構造用鋼板を用いて形成された矩形板状の部材である。
図3(a)中、二点鎖線Hは、ベース板22が側壁10に取り付けられたときの側壁開口20の内縁20a(図2)を示している。図3(a)に示すように、ベース板22は、側壁開口20の内縁20aよりも大きい矩形状に形成されている。
よって、ベース板22は、側壁開口20を塞ぐように、側壁10の外面10bにおける側壁開口20の縁部に取り付けられる。
ベース板22の4隅には、取付部22aが設けられている。取付部22aは、外面10bに打ち込まれるアンカーが挿通される孔である。ベース板22は、これらアンカーによって側壁10に取り付けられる。
また、ベース板22は、開口部22bを有する。開口部22bは、図3(a)及び図2に示すように、側壁開口20に臨んでいる。
図3(a)中、二点鎖線Hは、ベース板22が側壁10に取り付けられたときの側壁開口20の内縁20a(図2)を示している。図3(a)に示すように、ベース板22は、側壁開口20の内縁20aよりも大きい矩形状に形成されている。
よって、ベース板22は、側壁開口20を塞ぐように、側壁10の外面10bにおける側壁開口20の縁部に取り付けられる。
ベース板22の4隅には、取付部22aが設けられている。取付部22aは、外面10bに打ち込まれるアンカーが挿通される孔である。ベース板22は、これらアンカーによって側壁10に取り付けられる。
また、ベース板22は、開口部22bを有する。開口部22bは、図3(a)及び図2に示すように、側壁開口20に臨んでいる。
円筒状のダクト本体23は、開口部22bに貫通状態で配置される。
ダクト本体23は、例えば、SS400等の構造用鋼板を用いて形成された円筒状の部材である。ダクト本体23は、ケーブルトラフ1から延びるケーブル2を外部へ向けて通過させるための部材である。
図3(a)、(b)に示すように、ダクト本体23は、ヒンジ機構26によってベース板22に取り付けられている。
ヒンジ機構26は、回動軸C1回りに回動可能にダクト本体23を支持する。回動軸C1は、上下方向に沿っている。また、回動軸C1は、ダクト本体23(本体部24)の中心軸K1に直交する。
ヒンジ機構26は、上下一対のボルト部材27を含む。一対のボルト部材27は、ベース板22の外面22cにおける開口部22bの上下縁部に固定されている。
ダクト本体23は、例えば、SS400等の構造用鋼板を用いて形成された円筒状の部材である。ダクト本体23は、ケーブルトラフ1から延びるケーブル2を外部へ向けて通過させるための部材である。
図3(a)、(b)に示すように、ダクト本体23は、ヒンジ機構26によってベース板22に取り付けられている。
ヒンジ機構26は、回動軸C1回りに回動可能にダクト本体23を支持する。回動軸C1は、上下方向に沿っている。また、回動軸C1は、ダクト本体23(本体部24)の中心軸K1に直交する。
ヒンジ機構26は、上下一対のボルト部材27を含む。一対のボルト部材27は、ベース板22の外面22cにおける開口部22bの上下縁部に固定されている。
図4は、図3(a)中の上側のボルト部材27の拡大図である。
図4に示すように、ボルト部材27は、ボルト27aと、ナット27bとを有する。ナット27bは軸部27a1に螺合している。ナット27bは、ボルト27aの頭部27a2に当接している。
ボルト27aの頭部27a2及びナット27bは、ベース板22の外面22cに溶接固定されている。ボルト27aの軸部27a1の中心軸は、回動軸C1に沿っている。軸部27a1は、ダクト本体23の本体部24に設けられた回動孔24cに、相対回動可能に差し込まれている。
回動孔24cは、本体部24において回動軸Cと交差する上下2箇所に設けられている上下方向に貫通する貫通孔である。
また、下側のボルト部材27も、図4に示す上側のボルト部材27と同様の構成である。
これにより、ダクト本体23は、軸部27a1の中心軸すなわち回動軸C1回りに回動可能である。
図4に示すように、ボルト部材27は、ボルト27aと、ナット27bとを有する。ナット27bは軸部27a1に螺合している。ナット27bは、ボルト27aの頭部27a2に当接している。
ボルト27aの頭部27a2及びナット27bは、ベース板22の外面22cに溶接固定されている。ボルト27aの軸部27a1の中心軸は、回動軸C1に沿っている。軸部27a1は、ダクト本体23の本体部24に設けられた回動孔24cに、相対回動可能に差し込まれている。
回動孔24cは、本体部24において回動軸Cと交差する上下2箇所に設けられている上下方向に貫通する貫通孔である。
また、下側のボルト部材27も、図4に示す上側のボルト部材27と同様の構成である。
これにより、ダクト本体23は、軸部27a1の中心軸すなわち回動軸C1回りに回動可能である。
ここで、回動軸C1は、上述のように上下方向に沿うとともにダクト本体23の中心軸K1に直交する。よって、ダクト本体23は、X-Y平面に沿って回動可能である。
なお、X-Y平面に沿って回動可能とは、ダクト本体23の中心軸K1がX-Y平面に平行な状態で回動可能な場合の他、ダクト本体23の中心軸K1がX-Y平面から多少ずれているがほぼX-Y平面に沿って回動可能な場合も含む。
本実施形態のヒンジ機構26は、上記構成によって、ダクト本体23をX-Y平面に沿って回動可能に支持する一方、ダクト本体23が上下方向に回動するのを制限する。つまり、ヒンジ機構26は、上下方向に回動不能にダクト本体23を支持している。
なお、X-Y平面に沿って回動可能とは、ダクト本体23の中心軸K1がX-Y平面に平行な状態で回動可能な場合の他、ダクト本体23の中心軸K1がX-Y平面から多少ずれているがほぼX-Y平面に沿って回動可能な場合も含む。
本実施形態のヒンジ機構26は、上記構成によって、ダクト本体23をX-Y平面に沿って回動可能に支持する一方、ダクト本体23が上下方向に回動するのを制限する。つまり、ヒンジ機構26は、上下方向に回動不能にダクト本体23を支持している。
図3(b)に示すように、回動孔24cは、ダクト本体23の軸方向において一端部24aよりも他端部24bにより近い位置に設けられている。
図3(b)中の二点鎖線Lは、ダクト本体23の中心軸K1の長手方向Xに対する傾斜角度が45度となるように回動したときのダクト本体23の位置を示している。
本実施形態のダクト本体23は、少なくとも、二点鎖線Lで示す位置から、中心軸K1が長手方向Xに直交する位置までの範囲で回動可能とされている。
言い換えると、ダクト本体23は、少なくとも、基準線Bに対する中心軸K1の角度θが45~90度の範囲で回動可能とされている。基準線Bは、回動軸C1と中心軸K1との交点を通過する長手方向Xに平行な直線である。
図3(b)中の二点鎖線Lは、ダクト本体23の中心軸K1の長手方向Xに対する傾斜角度が45度となるように回動したときのダクト本体23の位置を示している。
本実施形態のダクト本体23は、少なくとも、二点鎖線Lで示す位置から、中心軸K1が長手方向Xに直交する位置までの範囲で回動可能とされている。
言い換えると、ダクト本体23は、少なくとも、基準線Bに対する中心軸K1の角度θが45~90度の範囲で回動可能とされている。基準線Bは、回動軸C1と中心軸K1との交点を通過する長手方向Xに平行な直線である。
図3(a)に示すように、開口部22bの内周形状は楕円状の形状である。これによって、ダクト本体23が回動可能な範囲内において、開口部22bの端縁がダクト本体23に接触するのを防止している。
開口部22bの短軸は、上下方向に沿っており、ダクト本体23の外径よりも僅かに大きい寸法である。開口部22bの長軸は、長手方向Xに沿っている。なお、開口部22bの内周形状は、楕円形状でもよいし、円柱を斜めに切断したときの切断面の輪郭のような楕円状の形状であってもよい。
本実施形態において、開口部22bの端縁の少なくとも一部は、ダクト本体23が図3(b)中の二点鎖線Lの位置に回動したときに、ダクト本体23(本体部24)の外周面24dに接触する。
これにより、角度θが45度よりも小さい値となる位置にまでダクト本体23が回動するのを防止することができる。
開口部22bの短軸は、上下方向に沿っており、ダクト本体23の外径よりも僅かに大きい寸法である。開口部22bの長軸は、長手方向Xに沿っている。なお、開口部22bの内周形状は、楕円形状でもよいし、円柱を斜めに切断したときの切断面の輪郭のような楕円状の形状であってもよい。
本実施形態において、開口部22bの端縁の少なくとも一部は、ダクト本体23が図3(b)中の二点鎖線Lの位置に回動したときに、ダクト本体23(本体部24)の外周面24dに接触する。
これにより、角度θが45度よりも小さい値となる位置にまでダクト本体23が回動するのを防止することができる。
図2に示すように、ベース板22の内面22dには、シール部材30が設けられている。シール部材30は、ダクト本体23の外周面24dと、開口部22bとの間の隙間をシールする部材である。シール部材30は、例えば、湿度硬化型のシリコン樹脂や、常温硬化型の樹脂等といった樹脂材を硬化させることで得られる樹脂硬化物からなる部材である。
シール部材30の硬化前の樹脂材は、外周面24dと、開口部22bとの間の隙間に充填されるようにベース板22の内面22dに塗布される。塗布された樹脂材は、その後硬化することでシール部材30となる。
このシール部材30により、ダクト本体23の外周面24dと開口部22bとの間の隙間を介してケーブルトラフ1内へ水分等が侵入するのを防止することができる。
シール部材30の硬化前の樹脂材は、外周面24dと、開口部22bとの間の隙間に充填されるようにベース板22の内面22dに塗布される。塗布された樹脂材は、その後硬化することでシール部材30となる。
このシール部材30により、ダクト本体23の外周面24dと開口部22bとの間の隙間を介してケーブルトラフ1内へ水分等が侵入するのを防止することができる。
シール部材30は、ケーブル2及び外部保護管21を敷設し埋設する際に設けられる。
ケーブルダクト16を用いたケーブル2及び外部保護管21の埋設は、以下のように行われる。
まず、地中に設置されたケーブルトラフ1に取り付けられたケーブルダクト16のダクト本体23の連結部25に外部保護管21を連結させるとともに、外部保護管21の延出方向に合わせてダクト本体23を回動させ、回動範囲内におけるダクト本体23の位置を定める。
ケーブルダクト16を用いたケーブル2及び外部保護管21の埋設は、以下のように行われる。
まず、地中に設置されたケーブルトラフ1に取り付けられたケーブルダクト16のダクト本体23の連結部25に外部保護管21を連結させるとともに、外部保護管21の延出方向に合わせてダクト本体23を回動させ、回動範囲内におけるダクト本体23の位置を定める。
このように、本実施形態では、ケーブルダクト16がヒンジ機構26を備えるので、ダクト本体23を通過する通信ケーブル2b、及びダクト本体に連結された外部保護管21を、ダクト本体23の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
なお、図2では、上述の角度θが約45となるようにダクト本体23を回動させて敷設した状態を示している。
ダクト本体23の位置を定め、外部保護管21を敷設した後、樹脂材を所定の箇所に塗布し、ケーブルトラフ1及び外部保護管21を土砂で覆って地中に埋める。
なお、図2では、上述の角度θが約45となるようにダクト本体23を回動させて敷設した状態を示している。
ダクト本体23の位置を定め、外部保護管21を敷設した後、樹脂材を所定の箇所に塗布し、ケーブルトラフ1及び外部保護管21を土砂で覆って地中に埋める。
ここで、ケーブルトラフ1や外部保護管21は、一般に、道路の一部を掘削しその掘削箇所に埋設される。よって、外部保護管21の敷設は、交通量の少ない深夜等、限られた短時間の間に終える必要がある。
このため、ケーブルトラフ1及び外部保護管21は、樹脂材の硬化を待たずに埋められることがある。
このとき、地中に埋められた外部保護管21は、上方を覆う土砂から上下方向の荷重を受けることがあり、外部保護管21に作用する上下方向の荷重がダクト本体23を介して硬化前の樹脂材に及び、外周面24dと、開口部22bとの間に充填された樹脂材に空孔等の欠陥が生じ、得られたシール部材30が十分なシール性を有さないことが考えられる。
このため、ケーブルトラフ1及び外部保護管21は、樹脂材の硬化を待たずに埋められることがある。
このとき、地中に埋められた外部保護管21は、上方を覆う土砂から上下方向の荷重を受けることがあり、外部保護管21に作用する上下方向の荷重がダクト本体23を介して硬化前の樹脂材に及び、外周面24dと、開口部22bとの間に充填された樹脂材に空孔等の欠陥が生じ、得られたシール部材30が十分なシール性を有さないことが考えられる。
この点、本実施形態のヒンジ機構26は、外部保護管21のダクト本体23を、上下方向への回動を制限しつつX-Y平面に沿って回動可能に支持するので、外部保護管21に上下方向の荷重が作用したとしても、その荷重がダクト本体23を介して硬化前の樹脂材に及ぶのを抑制することができる。
この結果、樹脂材の硬化を待たずに外部保護管21を埋めたとしても、十分なシール性を有するシール部材30を得ることができる。
この結果、樹脂材の硬化を待たずに外部保護管21を埋めたとしても、十分なシール性を有するシール部材30を得ることができる。
また、本実施形態では、ダクト本体23が、連結部25を備えるので、ケーブルトラフ1の外部から外部保護管21を連結し、通信ケーブル2b及びダクト本体23の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
また、本実施形態のケーブルダクト16は、構造用鋼板製のベース板22及びダクト本体23によって構成されているので、低コストでケーブルダクト16を得ることができる。
また、本実施形態では、ダクト本体23が円筒状であるので、外部保護管21の継手21bとして円筒状の継手を用いることができ、ダクト本体23に連結可能な外部保護管21の外径寸法に幅を持たせることができる。
〔第2実施形態について〕
図5は、第2実施形態に係るケーブルダクト16のX-Y平面に沿う断面図である。
本実施形態では、ダクト本体23の内周側に外部保護管21が差し込まれて連結されている点において第1実施形態と相違する。その他の点については、第1実施形態と同様である。
図5は、第2実施形態に係るケーブルダクト16のX-Y平面に沿う断面図である。
本実施形態では、ダクト本体23の内周側に外部保護管21が差し込まれて連結されている点において第1実施形態と相違する。その他の点については、第1実施形態と同様である。
本実施形態のダクト本体23の連結部25は、内周保持面25bを有する。外部保護管21は、連結部25の内周側に差し込まれている。言い換えると、連結部25は、外部保護管21の端部外周面21cに外嵌している。これにより、内周保持面25bと、外部保護管21の端部外周面21cとは互いに密着する。これにより、外部保護管21は、連結部25に連結される。
この場合においても、ケーブルトラフ1の外部から外部保護管21を連結し、通信ケーブル2b及びダクト本体23の回動範囲内で必要な方向に延出させることができる。
〔第3実施形態について〕
図6は、第3実施形態に係るケーブルダクト16のX-Y平面に沿う断面図であり、図7は、第3実施形態に係るケーブルダクト16を正面から見た図である。図7では、複数の内部保護管12がダクト本体23を通過している状態を示している。
図6は、第3実施形態に係るケーブルダクト16のX-Y平面に沿う断面図であり、図7は、第3実施形態に係るケーブルダクト16を正面から見た図である。図7では、複数の内部保護管12がダクト本体23を通過している状態を示している。
本実施形態では、複数本(図例では3本)の内部保護管12がダクト本体23を通過する点において第1実施形態と相違する。その他の点については、第2実施形態と同様である。
本実施形態では、内部空間Sに収容された複数のケーブル2を、複数の内部保護管12ごと側壁開口20から引き出している。
本実施形態では、内部空間Sに収容された複数のケーブル2を、複数の内部保護管12ごと側壁開口20から引き出している。
本実施形態のダクト本体23は、ケーブルトラフ1から延びる1又は複数の内部保護管12を通過させるための内周空間32を有する。
図6において、複数本の内部保護管12には、複数の電力ケーブル2aが挿通された1本の内部保護管12aと、複数の通信ケーブル2bが挿通された2本の内部保護管12bとが含まれる。
図6において、複数本の内部保護管12には、複数の電力ケーブル2aが挿通された1本の内部保護管12aと、複数の通信ケーブル2bが挿通された2本の内部保護管12bとが含まれる。
このように、本実施形態では、種類の異なるケーブル2が挿通された複数の内部保護管12を保持するので、一箇所の側壁開口20から種類の異なるケーブル2が挿通された複数の内部保護管12を、必要な方向に延出させつつ引き出すことができる。
〔第4実施形態について〕
図8は、第4実施形態に係るケーブルダクト16の外観図であり、図8(a)は、ケーブルダクト16を正面から見た図であり、図8(b)は、ケーブルダクト16を上方から見た図である。
図8は、第4実施形態に係るケーブルダクト16の外観図であり、図8(a)は、ケーブルダクト16を正面から見た図であり、図8(b)は、ケーブルダクト16を上方から見た図である。
本実施形態では、他のダクト本体36がダクト本体23に隣接して配置されている点において第1実施形態と相違する。
ダクト本体23及び他のダクト本体36は、互いに左右方向に隣接し、開口部22bに貫通状態で配置されている。
本実施形態の開口部22bの内周形状は、ダクト本体23及び他のダクト本体36を挿入可能とするため長円状に形成されている。
ダクト本体23及び他のダクト本体36は、互いに左右方向に隣接し、開口部22bに貫通状態で配置されている。
本実施形態の開口部22bの内周形状は、ダクト本体23及び他のダクト本体36を挿入可能とするため長円状に形成されている。
他のダクト本体36は、ダクト本体23と同様の構成であり、円筒状の本体部37と、他の連結部38とを有する。
他のダクト本体36は、他のヒンジ機構40によってベース板22に取り付けられている。
他のヒンジ機構40は、回動軸C2回りに回動可能に他のダクト本体36を支持する。回動軸C2は、上下方向に沿うとともに、他のダクト本体36(本体部37)の中心軸K2に直交する。
他のダクト本体36は、他のヒンジ機構40によってベース板22に取り付けられている。
他のヒンジ機構40は、回動軸C2回りに回動可能に他のダクト本体36を支持する。回動軸C2は、上下方向に沿うとともに、他のダクト本体36(本体部37)の中心軸K2に直交する。
他のヒンジ機構40は、上下一対のボルト部材41を含む。一対のボルト部材41は、ベース板22の外面22cにおける開口部22bの上下縁部に固定されている。
他のヒンジ機構40の構成は、ヒンジ機構26の構成と同一である。
よって、他のヒンジ機構40は、他のダクト本体36をX-Y平面に沿って回動可能に支持する一方、他のダクト本体36が上下方向に回動するのを制限する。
他のヒンジ機構40の構成は、ヒンジ機構26の構成と同一である。
よって、他のヒンジ機構40は、他のダクト本体36をX-Y平面に沿って回動可能に支持する一方、他のダクト本体36が上下方向に回動するのを制限する。
本実施形態では、2本の外部保護管21を接続することができる。よって、例えば、ダクト本体23には、通信ケーブル2bを通過させるとともに通信ケーブル2b用の外部保護管21を連結し、他のダクト本体23には、電力ケーブル2aを通過させるとともに電力ケーブル2a用の外部保護管21を連結することができる。
また、ダクト本体23が保持する外部保護管21の延出方向と、他のダクト本体36が保持する外部保護管21の延出方向とを互いに異なる方向へ向けることができる。
さらに、複数の側壁開口20を設けることなく、一箇所の側壁開口20から複数の外部保護管21を延出させ、複数の外部保護管21それぞれにケーブル2を挿通させることができる。
また、ダクト本体23が保持する外部保護管21の延出方向と、他のダクト本体36が保持する外部保護管21の延出方向とを互いに異なる方向へ向けることができる。
さらに、複数の側壁開口20を設けることなく、一箇所の側壁開口20から複数の外部保護管21を延出させ、複数の外部保護管21それぞれにケーブル2を挿通させることができる。
〔第5実施形態について〕
図9は、第5実施形態に係るケーブルダクト16の外観図であり、図9(a)は、ケーブルダクト16を正面から見た図であり、図9(b)は、ケーブルダクト16を上方から見た図である。
本実施形態では、他のダクト本体36がダクト本体23に上下方向に隣接して配置されている点において第4実施形態と相違する。
ダクト本体23及び他のダクト本体36は、互いに上下方向に隣接し、開口部22bに貫通状態で配置されている。
本実施形態の開口部22bの内周形状は、ダクト本体23及び他のダクト本体36の外周形状に合わせて、楕円を上下に2つ繋いだ形状とされている。
図9は、第5実施形態に係るケーブルダクト16の外観図であり、図9(a)は、ケーブルダクト16を正面から見た図であり、図9(b)は、ケーブルダクト16を上方から見た図である。
本実施形態では、他のダクト本体36がダクト本体23に上下方向に隣接して配置されている点において第4実施形態と相違する。
ダクト本体23及び他のダクト本体36は、互いに上下方向に隣接し、開口部22bに貫通状態で配置されている。
本実施形態の開口部22bの内周形状は、ダクト本体23及び他のダクト本体36の外周形状に合わせて、楕円を上下に2つ繋いだ形状とされている。
他のダクト本体36は、ヒンジ機構26によってベース板22に取り付けられている。
ヒンジ機構26は、回動軸C1回りに回動可能にダクト本体23及び他のダクト本体36を支持する。回動軸C1は、上下方向に沿うとともに、ダクト本体23の中心軸K1及び他のダクト本体36の中心軸K2に直交する。
本実施形態のヒンジ機構26は、上下一対のボルト部材27の他、ダクト本体23と他のダクト本体36とを繋ぐ接続部材50を含む。
接続部材50は、回動軸Cに沿う位置に設けられた部材である。接続部材50は、ボルト及びナット等を含んで構成される。接続部材50は、ダクト本体23と他のダクト本体36とを回動軸C回りに相対回動可能に接続する。
これにより、ヒンジ機構26は、回動軸C1回りに回動可能にダクト本体23及び他のダクト本体36を支持する。
ヒンジ機構26は、回動軸C1回りに回動可能にダクト本体23及び他のダクト本体36を支持する。回動軸C1は、上下方向に沿うとともに、ダクト本体23の中心軸K1及び他のダクト本体36の中心軸K2に直交する。
本実施形態のヒンジ機構26は、上下一対のボルト部材27の他、ダクト本体23と他のダクト本体36とを繋ぐ接続部材50を含む。
接続部材50は、回動軸Cに沿う位置に設けられた部材である。接続部材50は、ボルト及びナット等を含んで構成される。接続部材50は、ダクト本体23と他のダクト本体36とを回動軸C回りに相対回動可能に接続する。
これにより、ヒンジ機構26は、回動軸C1回りに回動可能にダクト本体23及び他のダクト本体36を支持する。
本実施形態においても、2本の外部保護管21を接続することができる。よって、例えば、ダクト本体23には、通信ケーブル2bを通過させるとともに通信ケーブル2b用の外部保護管21を連結し、他のダクト本体23には、電力ケーブル2aを通過させるとともに電力ケーブル2a用の外部保護管21を連結することができる。
さらに、ダクト本体23が保持する外部保護管21の延出方向と、他のダクト本体36が保持する外部保護管21の延出方向とを互いに異なる方向へ向けることができる。
さらに、ダクト本体23が保持する外部保護管21の延出方向と、他のダクト本体36が保持する外部保護管21の延出方向とを互いに異なる方向へ向けることができる。
〔その他〕
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。
上記各実施形態では、ケーブルダクト16を取り付ける対象の電線収容設備としてケーブルトラフ1(小型ボックス3)を用いた場合を示したが、電線収容設備としては、ハンドホールや、ケーブル2の収容空間及び排水空間の両方を備えた側溝ブロック等を用いることもできる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。
上記各実施形態では、ケーブルダクト16を取り付ける対象の電線収容設備としてケーブルトラフ1(小型ボックス3)を用いた場合を示したが、電線収容設備としては、ハンドホールや、ケーブル2の収容空間及び排水空間の両方を備えた側溝ブロック等を用いることもできる。
また、上記各実施形態では、ダクト本体23及び他のダクト本体36が円筒状である場合を例示したが、ダクト本体23は、例えば、楕円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。この場合、開口部22bもダクト本体23の形状に応じた形状とされる。
また、第4実施形態及び第5実施形態では、ダクト本体23及び他のダクト本体36を備える場合を例示したが、さらに他のダクト本体を備えていてもよい。
また、第4実施形態及び第5実施形態では、ダクト本体23及び他のダクト本体36を備える場合を例示したが、さらに他のダクト本体を備えていてもよい。
また、本実施形態では、シール部材30をベース板22の内面22d側に設けた場合を例示したが、ベース板22の外面22c側に設けてもよい。
さらに、本実施形態では、樹脂材を内面22dに塗布し、塗布した樹脂材が硬化させてシール部材30を形成する場合を例示したが、例えば、開口を有する樹脂シートをベース板22に貼り付けることで、ダクト本体23と、開口部22bとの間の隙間をシールしてもよい。この場合、樹脂シートは、湿度硬化型のシリコン樹脂等により形成されたものである。また、樹脂シートが有する開口は、ダクト本体23の外径に応じた内径とされる。このような樹脂シートを用いることで、容易にシール部材30を形成することができる。
さらに、本実施形態では、樹脂材を内面22dに塗布し、塗布した樹脂材が硬化させてシール部材30を形成する場合を例示したが、例えば、開口を有する樹脂シートをベース板22に貼り付けることで、ダクト本体23と、開口部22bとの間の隙間をシールしてもよい。この場合、樹脂シートは、湿度硬化型のシリコン樹脂等により形成されたものである。また、樹脂シートが有する開口は、ダクト本体23の外径に応じた内径とされる。このような樹脂シートを用いることで、容易にシール部材30を形成することができる。
本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 ケーブルトラフ
2 ケーブル
2a 電力ケーブル
2b 通信ケーブル
3 小型ボックス
4 ボックス本体
6 蓋部材
8 底壁
10 側壁
10a 上端
10b 外面
12 内部保護管
12a 内部保護管
12b 内部保護管
14 ノックアウト部
16 ケーブルダクト
20 側壁開口
20a 内縁
21 外部保護管
21a 保護管本体
21b 継手
21c 端部外周面
22 ベース板
22a 取付部
22b 開口部
22c 外面
22d 内面
23 ダクト本体
24 本体部
24a 一端部
24b 他端部
24c 回動孔
24d 外周面
25 連結部
25a 外周保持面
25b 内周保持面
26 ヒンジ機構
27 ボルト部材
27a ボルト
27a1 軸部
27a2 頭部
27b ナット
30 シール部材
32 内周空間
36 他のダクト本体
37 本体部
38 他の連結部
40 他のヒンジ機構
41 ボルト部材
50 接続部材
B 基準線
C 回動軸
C1 回動軸
C2 回動軸
H 二点鎖線
K1 中心軸
K2 中心軸
L 二点鎖線
S 内部空間
X 長手方向
Y 幅方向
θ 角度
2 ケーブル
2a 電力ケーブル
2b 通信ケーブル
3 小型ボックス
4 ボックス本体
6 蓋部材
8 底壁
10 側壁
10a 上端
10b 外面
12 内部保護管
12a 内部保護管
12b 内部保護管
14 ノックアウト部
16 ケーブルダクト
20 側壁開口
20a 内縁
21 外部保護管
21a 保護管本体
21b 継手
21c 端部外周面
22 ベース板
22a 取付部
22b 開口部
22c 外面
22d 内面
23 ダクト本体
24 本体部
24a 一端部
24b 他端部
24c 回動孔
24d 外周面
25 連結部
25a 外周保持面
25b 内周保持面
26 ヒンジ機構
27 ボルト部材
27a ボルト
27a1 軸部
27a2 頭部
27b ナット
30 シール部材
32 内周空間
36 他のダクト本体
37 本体部
38 他の連結部
40 他のヒンジ機構
41 ボルト部材
50 接続部材
B 基準線
C 回動軸
C1 回動軸
C2 回動軸
H 二点鎖線
K1 中心軸
K2 中心軸
L 二点鎖線
S 内部空間
X 長手方向
Y 幅方向
θ 角度
Claims (8)
- 電線収容設備の側壁開口の縁部に対する取付部、及び前記側壁開口に臨む開口部を有するベース板と、
前記開口部に貫通状態で配置され、前記電線収容設備から延びるケーブルを通過させるための筒状のダクト本体と、
前記ダクト本体を回動可能に前記ベース板に取り付けるヒンジ機構と、を備える
ケーブルダクト。 - 前記ダクト本体は、
一端が前記電線収容設備の外方へ向く本体部と、
前記本体部の一端側に前記ケーブル用の外部保護管を連結するための連結部と、を備える
請求項1に記載のケーブルダクト。 - 前記ダクト本体は、
前記電線収容設備から延びる前記ケーブル用の内部保護管を通過させるための内周空間を備える
請求項1に記載のケーブルダクト。 - 前記ダクト本体の外周面と前記開口部との間の隙間をシールするシール部材をさらに備える
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のケーブルダクト。 - 前記ダクト本体の左右方向に隣接して前記開口部に貫通状態で配置される他のダクト本体と、
前記他のダクト本体を回動可能に前記ベース板に取り付ける他のヒンジ機構と、
をさらに備える
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のケーブルダクト。 - 前記ダクト本体の上下方向に隣接して前記開口部に貫通状態で配置される他のダクト本体をさらに備え、
前記ヒンジ機構は、前記ダクト本体及び前記他のダクト本体を回動可能に前記ベース板に取り付ける
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のケーブルダクト。 - 側壁開口を有する電線収容設備本体と、
前記側壁開口の縁部に取り付けられた請求項1に記載のケーブルダクトと、を備える
電線収容設備。 - 請求項1に記載のケーブルダクトを電線収容設備に取り付ける方法であって、
前記電線収容設備の側壁開口の縁部に前記ベース板を取り付けるステップと、
前記側壁開口及び前記開口部を通じて前記電線収容設備から延びるケーブルを前記ダクト本体に通過させるステップと、を含む
ケーブルダクトの取付方法。
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JP2021145728A JP2023038819A (ja) | 2021-09-07 | 2021-09-07 | ケーブルダクト、電線収容設備、及びケーブルダクトの取付方法。 |
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JPS603334A (ja) | コンクリ−ト製管路形成用のア−チ形カルバ−ト |
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Date | Code | Title | Description |
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