JP2023036018A - アスファルト混合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性に優れ、かつ、交通開放後も黒味を維持できるアスファルト舗装を得るためのアスファルト改質剤を提供する。【解決手段】本発明は、ポリエステル樹脂(A)、下記化合物(B)、アスファルト及び骨材を含有し、前記骨材がアスファルト再生骨材を含有するアスファルト混合物に関する。化合物(B):水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物【選択図】なし

Description

本発明は、アスファルト混合物、アスファルト改質剤、道路舗装方法並びに再生アスファルト混合物用添加剤に関する。
自動車道や駐車場、貨物ヤード、歩道等の舗装には、敷設が比較的容易であり、舗装作業開始から交通開始までの時間が短くてすむことから、アスファルト組成物を用いるアスファルト舗装が行われている。
このアスファルト舗装は、骨材をアスファルトで結合したアスファルト混合物によって路面が形成されているので、舗装道路は良好な硬度や耐久性を有している。
しかしながら、アスファルト舗装面は、長期使用によって轍やひび割れが入るため、舗装の補修を行う必要が生じ、維持費用が増大するとともに、自動車の交通に大きな影響を与える結果となっていた。
また、長期使用によってアスファルト舗装面のアスファルト被膜が剥離し、これに伴う白色化により白線の視認性が低下することも、自動車の交通に大きな影響を与える結果となっていた。
特許文献1には、乾燥強度、水浸漬強度、及び石油浸漬強度に優れる道路舗装用アスファルト組成物として、アスファルト、特定量のポリエステル樹脂、及び骨材を含有し、前記ポリエステル樹脂が、特定量のビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を含むアルコール成分由来の構成単位と、特定量のテレフタル酸及びイソフタル酸から選ばれる1種以上を含むカルボン酸成分由来の構成単位とを有するポリエステルであって、特定の軟化点と水酸基価を有する、道路舗装用アスファルト組成物が開示されている。
特許文献2には、瀝青質と骨材との間の剥離防止効果に優れた加熱型舗装材料の製造方法として、特定構造のポリアルキレンポリアミンと特定の脂肪酸とを反応して得られる縮合物と、特定の酸価のカルボキシル基を有する変性ポリオレフィン樹脂とを特定の割合で配合した組成物を瀝青質に対し特定量添加することを特徴とする方法が開示されている。
特許文献3には、アスファルトと骨材との剥離防止効果を一段と向上でき、かかる効果が長時間の加熱によっても失われない加熱アスファルト組成物として、特定の没食子酸アミド等を含有する加熱アスファルト用添加剤が開示されている。
国際公開第2017/125421号 特開2001-2928号公報 特開2004-323695号公報
特許文献1に記載の技術により、わだちが付きにくい耐久性の優れたアスファルト舗装が得られる。しかしながら、アスファルト舗装の施工において、転圧機械による締固めを行い、交通開放をした後に、繰返し車両走行による摩擦、雨水及び紫外線暴露等の外的要因によりアスファルト被膜が剥離し、アスファルト本来の黒色から白色へ色味が変化し、外観が損なわれる傾向がある。このような問題は、アスファルト再生骨材を使用する場合に特に顕著である。また、舗装の外観の表面美観の観点以外にも視認性の観点から黒味が維持できることが望ましい。
特許文献2に記載の技術により、剥離防止効果は得られるものの、耐久性向上の効果は乏しいと考えられる。また、アスファルトと骨材が固着した再生骨材を使用する場合には、十分な効果が得られないと推定される。
特許文献3に記載の技術は、剥離防止効果に特化しており、耐久性向上の効果はない。
本発明は、耐久性に優れ、かつ、交通開放後も黒味を維持できるアスファルト舗装を得るためのアスファルト混合物、アスファルト改質剤、道路舗装方法、並びに再生アスファルト混合物用添加剤に関する。
本発明は、以下の[1]~[4]に関する。
[1] ポリエステル樹脂(A)、下記化合物(B)、アスファルト及び骨材を含有し、
前記骨材がアスファルト再生骨材を含有する、アスファルト混合物。
化合物(B):水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物
[2] ポリエステル樹脂(A)、下記化合物(B)を含有するアスファルト改質剤。
化合物(B):水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物
[3] 上記[1]に記載のアスファルト混合物を締固め施工する工程を含む道路舗装方法であって、
アスファルト混合物の締固め温度が100℃以上200℃以下である、道路舗装方法。
[4] アルキルアミン、アルキルアルコール、糖アルコール及びアルキルアミド化合物から選ばれる1種以上の炭素数8以上の化合物を含有する再生アスファルト混合物用添加剤。
本発明によれば、耐久性に優れ、かつ、交通開放後も黒味を維持できるアスファルト舗装を得るためのアスファルト混合物、アスファルト改質剤、道路舗装方法、並びに再生アスファルト混合物用添加剤を提供することができる。
本発明のアスファルト混合物は、アスファルト及び再生骨材を含む骨材、並びに、アスファルト改質剤としてポリエステル樹脂(A)及び水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物である化合物(B)を含有する。アスファルト改質剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
以下、アスファルト混合物に含まれるアスファルト改質剤及びその製造方法、アスファルト組成物及びその製造方法、アスファルト混合物及びその製造方法、道路の舗装方法、並びに再生アスファルト混合物用添加剤の順に説明する。
[アスファルト改質剤]
本発明のアスファルト改質剤は、ポリエステル樹脂(A)及び下記化合物(B)を含有する。
化合物(B):水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物
本発明者らは、ポリエステル樹脂(A)及び所定の化合物(B)を併用するアスファルト改質剤を、アスファルト組成物又はアスファルト混合物に含有させることで、耐久性に優れ、かつ、交通開放後も黒味を維持できるアスファルト舗装が得られることを見出した。
なお、ここでいうアミノ基は、第一級アミノ基(-NH)、第二級アミノ基(-NRH)及び第三級アミノ基(-NRR’)を含む。また、アミノ基は、アミド結合(-NH-CO-、又は、-NR-CO-)の-NH-及び-NR-も含む。
本発明の効果が得られる詳細な機構は不明であるが、一部は以下のように考えられる。
親和性が高いポリエステル樹脂(A)及び特定の化合物(B)を併用するアスファルト改質剤により、バインダ組成物による骨材の被膜状態が向上すること考えられる。
骨材としてアスファルト再生骨材を使用する場合、アスファルト再生骨材中のアスファルトは経年の熱履歴により劣化が進行しているため、効率的にアスファルトが抽出されない場合があった。本発明はアスファルト再生骨材との親和性が高い特定の化合物(B)を併用することで、骨材として再生骨材を使用する場合であっても、アスファルト再生骨材中のアスファルトが効率的に抽出され、良好な骨材の被膜状態が達成されると考えられる。
具体的には、化合物(B)の炭素原子がアスファルト再生骨材中のアスファルトと親和性が高く、化合物(B)の水酸基又はアミノ基がアスファルトに被覆されていない骨材表面と親和性が高いと考えられる。これらの親和性により化合物(B)がアスファルト再生骨材中のアスファルトと骨材の界面に作用して、再生骨材中のアスファルトが骨材から剥離及び新たに配合されたアスファルトへの溶出を促進し、ポリエステル樹脂(A)と相まってバインダとして機能することで良好な骨材の被膜状態が達成されると考えられる。そして、良好な骨材の被膜状態により骨材が舗装中で堅固に保持されるため、舗装の耐久性や黒味が維持されると考えられる。
以上のように、本発明のアスファルト改質剤を、アスファルト組成物又はアスファルト混合物に含有させることで、特にアスファルト再生骨材を含む場合であっても、耐久性に優れ、かつ、交通開放後も黒味を維持できるアスファルト舗装が得られると考えられる。
本明細書における各種用語の定義等を以下に示す。
ポリエステル樹脂中、「アルコール成分に由来する構成単位」とは、アルコール成分の水酸基(ヒドロキシ基)から水素原子を除いた構造を意味し、「カルボン酸成分に由来する構成単位」とは、カルボン酸成分のカルボキシ基から水酸基を除いた構造を意味する。
「カルボン酸成分」とは、そのカルボン酸のみならず、反応中に分解して酸を生成する無水物、及びカルボン酸のアルキルエステル(例えば、アルキル基の炭素数1以上3以下)も含む概念である。カルボン酸成分がカルボン酸のアルキルエステルである場合、カルボン酸の炭素数には、エステルのアルコール残基であるアルキル基の炭素数を算入しない。
樹脂が結晶性であるか非晶質であるかについては、結晶性指数により判定される。結晶性指数は、樹脂の軟化点と吸熱の最大ピークの温度との比(軟化点(℃)/吸熱の最大ピーク温度(℃))で定義される。結晶性樹脂とは、結晶性指数が0.3以上1.4以下のものである。非晶質樹脂とは、吸熱ピークが観察されないか、観察される場合は、結晶性指数が0.3未満又は1.4超のものである。結晶性指数は、原料モノマーの種類及びその比率、並びに反応温度、反応時間、冷却速度等の製造条件により適宜調整することができる。
〔ポリエステル樹脂(A)〕
本発明のアスファルト改質剤は、ポリエステル樹脂(A)を含む。
ポリエステル樹脂(A)は、アルコール成分に由来する構成単位及びカルボン酸成分に由来する構成単位を含む。
ポリエステル樹脂(A)としては、非晶質ポリエステル樹脂及び結晶性ポリエステル樹脂が挙げられ、好ましくは非晶質ポリエステル樹脂である。
以下、アルコール成分、カルボン酸成分、ポリエステル樹脂の物性等について説明する。
<アルコール成分>
アルコール成分としては、脂肪族ジオール、脂環式ジオール、芳香族ジオール、3価以上の多価アルコール等が挙げられる。これらのアルコール成分は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
脂肪族ジオールとしては、好ましくは主鎖の炭素数2以上12以下の直鎖又は分岐の脂肪族ジオールであり、より好ましくは主鎖の炭素数2以上8以下の直鎖又は分岐の脂肪族ジオールである。
また、脂肪族ジオールは好ましくは飽和脂肪族ジオールである。
脂肪族ジオールの具体例としては、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、1,4-ブテンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,10-デカンジオール、1,12-ドデカンジオールが挙げられる。
脂環式ジオールとしては、例えば、水素添加ビスフェノールA(2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン)、水素添加ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールが挙げられる。
芳香族ジオールとしては、例えば、ビスフェノールA〔2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン〕、ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物が挙げられる。ビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物としては、下記式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物が挙げられる。
Figure 2023036018000001
〔式中、OR1及びR1Oはアルキレンオキシドであり、R1は炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyはアルキレンオキシドの平均付加モル数を示す正の数を示し、xとyの和は好ましくは1以上、より好ましくは1.5以上であり、そして、好ましくは16以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは4以下である。〕
式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物としては、例えば、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物が挙げられる。これらのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
3価以上の多価アルコールとしては、好ましくは3価アルコールである。3価以上の多価アルコールとしては、例えば、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ソルビトールが挙げられる。
アルコール成分は、物性調整の観点から、1価の脂肪族アルコールを更に含有することができる。1価の脂肪族アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール等が挙げられる。これらの1価の脂肪族アルコールは、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
<カルボン酸成分>
カルボン酸成分としては、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、3価以上6価以下の多価カルボン酸が挙げられる。これらのカルボン酸成分は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
脂肪族ジカルボン酸としては、主鎖の炭素数が、好ましくは4以上であり、そして、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、より好ましくは6以下の脂肪族ジカルボン酸、例えば、フマル酸、マレイン酸、シュウ酸、マロン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、炭素数1以上20以下のアルキル基若しくは炭素数2以上20以下のアルケニル基で置換されたコハク酸、又は、これらの無水物、これらのアルキルエステル(例えば、アルキル基の炭素数1以上3以下)が挙げられる。置換されたコハク酸としては、例えば、ドデシルコハク酸、ドデセニルコハク酸、オクテニルコハク酸が挙げられる。
芳香族ジカルボン酸としては、例えば、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、又は、これらの無水物、これらのアルキルエステル(例えば、アルキル基の炭素数1以上3以下)が挙げられる。以上の芳香族ジカルボン酸の中でも、アスファルト舗装の耐久性の観点から、イソフタル酸及びテレフタル酸が好ましく、テレフタル酸がより好ましい。
3価以上6価以下の多価カルボン酸は、好ましくは3価カルボン酸である。3価以上6価以下の多価カルボン酸としては、例えば、トリメリット酸、2,5,7-ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸、又はこれらの酸無水物等が挙げられる。
カルボン酸成分は、物性調整の観点から、1価の脂肪族カルボン酸を更に含有することができる。1価の脂肪族カルボン酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、それらの酸のアルキル(炭素数1以上3以下)エステル等の炭素数12以上20以下の1価の脂肪族カルボン酸等が挙げられる。これらの1価の脂肪族カルボン酸は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
<ポリエチレンテレフタレートに由来する構成単位>
ポリエステル樹脂(A)は、ポリエチレンテレフタレートに由来するエチレングリコール由来の構成単位及びテレフタル酸由来の構成単位を含むことができる。ポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコール由来及びテレフタル酸由来の構成単位の他にブタンジオールやイソフタル酸等の成分を少量含有してもよい。ポリエチレンテレフタレートは、回収されたポリエチレンテレフタレートであることが好ましい。
ポリエステル樹脂(A)がポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール及びテレフタル酸からなる構成単位を含む場合、「アルコール成分に由来する構成単位」はポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコール由来の構成単位を含み、「カルボン酸成分に由来する構成単位」はポリエチレンテレフタレート由来のテレフタル酸由来の構成単位を含む。
<アルコール成分に由来する構成単位に対するカルボン酸成分に由来する構成単位のモル比>
アルコール成分に由来する構成単位に対するカルボン酸成分に由来する構成単位のモル比〔カルボン酸成分/アルコール成分〕は、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上、更に好ましくは0.8以上であり、そして、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.3以下、更に好ましくは1.0以下である。
本発明の好ましい態様の1つにおいて、ポリエステル樹脂(A)は、アルコール成分に由来する構成単位及びカルボン酸成分に由来する構成単位を含み、
アルコール成分が、脂肪族ジオール、脂環式ジオール、芳香族ジオール及び3価以上の多価アルコールから選ばれる1種以上であり、
カルボン酸成分が、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸及び3価以上6価以下の多価カルボン酸から選ばれる1種以上である。
<ポリエステル樹脂(A)の物性>
ポリエステル樹脂(A)の軟化点又は融点は、アスファルト舗装の耐久性の観点から、好ましくは60℃以上、より好ましくは70℃以上、更に好ましくは90℃以上、更に好ましくは100℃以上であり、そして、好ましくは150℃以下、より好ましくは145℃以下、更に好ましくは140℃以下である。
なお、融点(吸熱の最大ピークの温度)は、一般に、ポリエステル樹脂(A)が結晶性ポリエステル樹脂である場合に観察される。
ポリエステル樹脂(A)の軟化点は、実施例に記載の方法により測定することができる。なお、軟化点は、原料モノマー組成、分子量、触媒量又は反応条件により調整することができる。
ポリエステル樹脂(A)は、実質的にその特性を損なわない程度に変性されたポリエステル樹脂であってもよい。変性されたポリエステル樹脂は、具体的には、特開平11-133668号公報、特開平10-239903号公報、特開平8-20636号公報等に記載の方法によりフェノール、ウレタン、エポキシ等によりグラフト化やブロック化したポリエステル樹脂が挙げられる。好ましい変性されたポリエステル樹脂は、ポリエステル樹脂をポリイソシアネート化合物でウレタン伸長したウレタン変性ポリエステル樹脂が挙げられる。
<ポリエステル樹脂(A)の製造方法>
本発明のアスファルト改質剤を構成するポリエステル樹脂(A)の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、上述したアルコール成分及びカルボン酸成分を重縮合することにより製造することができる。
アルコール成分とカルボン酸のそれぞれの配合量は、アルコール成分由来の構成単位に対するカルボン酸成分由来の構成単位のモル比〔カルボン酸成分/アルコール成分〕が上述した数値範囲内になるような配合量である。
重縮合反応の温度は、反応性の観点から、好ましくは160℃以上、より好ましくは180℃以上、更に好ましくは190℃以上であり、そして、好ましくは260℃以下、より好ましくは250℃以下、更に好ましくは240℃以下である。
本発明に用いられるポリエステル樹脂が、ポリエチレンテレフタレート由来のエチレングリコールに由来する構成単位及びポリエチレンテレフタレート由来のテレフタル酸に由来する構成単位を含む場合、その原料におけるポリエチレンテレフタレートの存在量は、ポリエチレンテレフタレート、アルコール成分及びカルボン酸成分の総量中、好ましくは5質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは25質量%以上であり、そして、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。
アルコール成分とカルボン酸成分との重縮合反応の際にポリエチレンテレフタレートを添加することで、エステル交換反応が起こり、ポリエチレンテレフタレートの構成単位がアルコール成分由来の構成単位及びカルボン酸成分由来の構成単位中に取り込まれたポリエステル樹脂を得ることができる。
ポリエチレンテレフタレートは、重縮合反応開始時から存在させていても、重縮合反応途中で反応系に添加してもよい。ポリエチレンテレフタレートの添加時期は、アスファルト舗装の耐久性の観点から、アルコール成分とカルボン酸成分との反応率が10%以下の段階が好ましく、5%以下の段階がより好ましい。なお、反応率とは、生成反応水量(モル)/理論生成水量(モル)×100の値をいう。
重縮合反応には、反応速度の観点から、エステル化触媒を使用することができる。エステル化触媒としては、ジ(2-エチルヘキサン酸)錫(II)等のSn-C結合を有していない錫(II)化合物等が挙げられる。エステル化触媒の使用量は、反応速度の観点から、アルコール成分とカルボン酸成分との総量100質量部に対して、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.1質量部以上、更に好ましくは0.2質量部以上であり、そして、好ましくは1.5質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下、更に好ましくは0.6質量部以下である。
重縮合反応には、エステル化触媒に加えて、助触媒を使用することができる。助触媒としては、没食子酸等のピロガロール化合物が挙げられる。助触媒の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分との総量100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、より好ましくは0.005質量部以上、更に好ましくは0.01質量部以上であり、そして、好ましくは0.15質量部以下、より好ましくは0.10質量部以下、更に好ましくは0.05質量部以下である。
重縮合反応には、上記触媒に加えて、ターシャルブチルカテコール等の重合禁止剤を、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、好ましくは0.001質量部以上、より好ましくは0.01質量部以上、そして、好ましくは0.5質量部以下、より好ましくは0.2質量部以下、更に好ましくは0.1質量部以下、用いてもよい。
<化合物(B)>
本発明のアスファルト組成物は、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、水酸基(ヒドロキシ基)又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物であり、好ましくはアルキルアミン、アルキルアルコール、糖アルコール及びアルキルアミドから選ばれる1種以上の炭素数8以上の化合物(B)を含有する。化合物(B)として、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
化合物(B)は炭素数が8以上であり、好ましくは10以上、より好ましくは12以上であり、そして、好ましくは30以下、より好ましくは25以下、更に好ましくは20以下である。
化合物(B)は、アスファルト再生骨材中のアスファルトとの親和性の観点から、炭素数が8以上のアルキル基又はアルケニル基を有することが好ましく、炭素数が8以上のアルキル基を有することがより好ましく、炭素数が8以上の直鎖のアルキル基を有することが更に好ましい。また、アルキル基又はアルケニル基の炭素数は、より好ましくは10以上、更に好ましくは12以上であり、そして、好ましくは30以下、より好ましくは25以下、更に好ましくは20以下である。
〔炭素数8以上のアルキルアミン〕
炭素数8以上のアルキルアミンは、1個以上のアミノ基とアルキル基を有し、合計炭素数が8以上であればその構造に制限はない。
アルキルアミンが有するアミノ基の個数は特に限定されず、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは1個以上3個以下、より好ましくは1個又は2個、更に好ましくは1個である。
また、アルキルアミンが有するアミノ基は、第1級アミノ基、第2級アミノ基、第3級アミノ基のいずれであってもよく、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは第1級アミノ基又は第2級アミノ基、より好ましくは第1級アミノ基である。
アルキルアミンが2個のアミノ基を有する場合、例えば、第1級アミノ基及び第2級アミノ基を1つずつ分子内に有する。
アルキルアミンの具体例としては、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン、ココナットアミン、ソヤアミン、牛脂アミン、硬化牛脂アミン等の第1級アミン;
ジブチルアミン、ジオクチルアミン、ジデシルアミン、ジラウリルアミン、ジミリスチルアミン、ジパルミチルアミン、ジステアリルアミン、ジオレイルアミン、ジココナットアミン、ジソヤアミン、ジ牛脂アミン、ジ硬化牛脂アミン等の第2級アミン;
ジメチルオクチルアミン、ジメチルデシルアミン、ジメチルラウリルアミン、ジメチルミリスチルアミン、ジメチルパルミチルアミン、ジメチルステアリルアミン、ジメチルオレイルアミン、ジメチルココナットアミン、ジメチルソヤアミン、ジメチル牛脂アミン、ジメチル硬化牛脂アミン等の第3級アミン;
オクチルプロピレンジアミン、デシルプロピレンジアミン、ラウリルプロピレンジアミン、ミリスチルプロピレンジアミン、パルミチルプロピレンジアミン、ステアリルプロピレンジアミン、オレイルプロピレンジアミン、ココナットプロピレンジアミン、ソヤプロピレンジアミン、牛脂プロピレンジアミン、硬化牛脂プロピレンジアミン等のジアミン;
牛脂ジプロピレントリアミン等のトリアミン等が挙げられる。これらのアルキルアミンは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
アルキルアミンとして、好ましくは牛脂アミン、牛脂トリアミン及びジメチルデシルアミン、より好ましくは牛脂アミンである。
なお、ココナットアミン、ソヤアミン、牛脂アミン、硬化牛脂アミン、ジココナットアミン、ジソヤアミン、ジ牛脂アミン、ジ硬化牛脂アミン、ジメチルココナットアミン、ジメチルソヤアミン、ジメチル牛脂アミン、ジメチル硬化牛脂アミン、ココナットプロピレンジアミン、ソヤプロピレンジアミン、牛脂プロピレンジアミン、硬化牛脂プロピレンジアミン、牛脂ジプロピレントリアミンは、2種以上のアルキルアミンを含有する、混合アミンである。
アルキルアミンの市販品としては、「DANOX A-P」、「ASFIER N480L」、「ファーミン86T」、「ファーミンD86」、「ファーミンDM20」、「トリアミンT」、「トリアミンR-86」(以上、いずれも商品名、花王株式会社製)、「アーミン16D」、「アーミン2C」、「アーミンDMSD」(以上、いずれも商品名、ライオン株式会社製)等が挙げられる。
〔炭素数8以上のアルキルアルコール〕
炭素数8以上のアルキルアルコールは、1個以上の水酸基とアルキル基を有し、合計炭素数が8以上であればその構造に制限はない。
アルキルアルコールが有するヒドロキシ基の個数は特に限定されず、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは1個以上3個以下、より好ましくは1個又は2個、更に好ましくは1個である。
また、アルキルアルコールが有する水酸基は、第1級水酸基、第2級水酸基、第3級水酸基のいずれであってもよく、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは第1級水酸基又は第2級水酸基、より好ましくは第1級水酸基である。
アルキルアルコールの具体例としては、オクチルアルコール、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等が挙げられる。これらのアルキルアミンは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
アルキルアルコールとして、好ましくはラウリルアルコールである。
アルキルアルコールの市販品としては、1種のアルキルアルコールを含む「カルコール8098」、「カルコール2098」(以上、いずれも商品名、花王株式会社製)等、2種以上のアルキルアルコールを含む「カルコール8650」、「カルコール4250」、「レオドールSP-S30V」、「レオドールSP-O30V」(以上、いずれも商品名、花王株式会社製)等が挙げられる。
〔炭素数8以上の糖アルコール〕
炭素数8以上の糖アルコールは、1個以上の水酸基と糖アルコール骨格部分を有し、合計炭素数が8以上であればその構造に制限はない。好ましくは、糖アルコールと脂肪酸のエステルである。
糖アルコール骨格部分は、例えばグリセロール、ソルビトール、ソルビタン当が挙げられる。エステルを構成する脂肪酸としては、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等が挙げられる。
糖アルコールが有する水酸基の個数は特に限定されず、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは1個以上3個以下、より好ましくは1個又は2個、更に好ましくは1個である。
また、糖アルコールが有する水酸基は、第1級水酸基、第2級水酸基、第3級水酸基のいずれであってもよく、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは第1級水酸基又は第2級水酸基、より好ましくは第1級水酸基である。
糖アルコールの具体例としては、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノオレエート、ソルビタンジステアレート、ソルビタンジオレート等の2個の水酸基を有する糖アルコール;ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート等の3個の水酸基を有する糖アルコールが挙げられる。これらの糖アルコールは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
糖アルコールとして、好ましくはソルビタンモノステアレートである。
糖アルコールの市販品としては、「レオドールMS-50」、「レオドールMO-60」、「レオドールSP-S20」「レオドールSP-L10」、「レオドールSP-S10V」(以上、いずれも商品名、花王株式会社製)等が挙げられる。
〔炭素数8以上のアルキルアミド〕
炭素数8以上のアルキルアミドは、アミド基とアルキル基を有し、合計炭素数が8以上であればその構造に制限はない。アルキルアミドには、アルキルアルカノールアミドも含まれる。
アルキルアミドの具体例としては、エチレン・ビスステアリン酸アマイド、ステアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド等が挙げられる。アルキルアルカノールアミドの具体例としては、ステアリルエタノールアミド、ラウリルエタノールアミド等が挙げられる。これらのアルキルアミドは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
アルキルアミドとして、好ましくはエチレン・ビスステアリン酸アマイドである。
アルキルアミドの市販品としては、「カオーワックスEB-G」、「脂肪酸アマイドT」、「脂肪酸アマイドS」、「アミノーンL-02」、「アミノーンPK-02S」(以上、いずれも商品名、花王株式会社製)等が挙げられる。
化合物(B)として、中でも、好ましくはアルキルアミン、アルキルアルコール及び糖アルコール、より好ましくはアルキルアミンである。
<ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の含有量>
アスファルト改質剤において、化合物(B)に対するポリエステル樹脂(A)の質量比〔ポリエステル樹脂(A)/化合物(B)〕は、アスファルト舗装の耐久性の観点及びアスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、好ましくは4以上、より好ましくは5以上、更に好ましくは6以上であり、そして、好ましくは39以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは25以下である。
本発明のアスファルト改質剤は、上記ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)以外の成分を、効果を損なわない範囲で含むもの、又は、上記ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)のみからなるもののいずれであってもよい。
アスファルト改質剤中のポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の合計含有量は、アスファルト改質剤の総質量中、好ましくは50質量%以上、より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは85質量%以上である。
本発明のアスファルト改質剤は、例えばアスファルトと混合し、アスファルト組成物を得るために使用することができる。得られたアスファルト組成物に、加熱した骨材を添加して、アスファルト混合物とした後に、舗装に使用することができる。本発明のアスファルト改質剤は、骨材を含むアスファルト混合物に配合するためのアスファルト改質剤として好適に使用することができる。
[アスファルト組成物]
本発明のアスファルト組成物は、上記ポリエステル樹脂(A)、上記化合物(B)及びアスファルトを含有する。
<アスファルト>
アスファルトとしては、種々のアスファルトが使用できる。例えば舗装用石油アスファルトであるストレートアスファルトの他、改質アスファルトが挙げられる。改質アスファルトとしては、ブローンアスファルト;熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂等の高分子材料で改質したポリマー改質アスファルト等が挙げられる。ストレートアスファルトとは、原油を常圧蒸留装置、減圧蒸留装置等にかけて得られる残留瀝青物質のことである。また、ブローンアスファルトとは、ストレートアスファルトと重質油との混合物を加熱し、その後空気を吹き込んで酸化させることによって得られるアスファルトを意味する。アスファルトは、ストレートアスファルト及びポリマー改質アスファルトから選択されることが好ましく、アスファルト舗装の耐久性の観点からはポリマー改質アスファルトがより好ましく、汎用性の観点からはストレートアスファルトがより好ましい。ポリマー改質アスファルトとしては、熱可塑性エラストマーで改質されたアスファルトがより好ましい。
(熱可塑性エラストマー)
熱可塑性エラストマーで改質されたアスファルトにおける熱可塑性エラストマーとしては、例えば、スチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチレン/ブタジエンランダム共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、スチレン/イソプレンランダム共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン共重合体、スチレン/エチレン/プロピレン/スチレン共重合体、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、イソブチレン/イソプレン共重合体、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、上記以外の合成ゴム、及び天然ゴムから選択される少なくとも1種が挙げられる。
これらの中でも、熱可塑性エラストマーとしては、アスファルト舗装の耐久性の観点から、好ましくはスチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチレン/ブタジエンランダム共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体、スチレン/イソプレン/スチレンブロック共重合体、スチレン/イソプレンランダム共重合体、及びエチレン/アクリル酸エステル共重合体から選択される少なくとも1種、より好ましくはスチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体、スチレン/ブタジエンランダム共重合体、スチレン/イソプレンブロック共重合体、及びスチレン/イソプレンランダム共重合体から選択される少なくとも1種、更に好ましくはスチレン/ブタジエンランダム共重合体及びスチレン/ブタジエン/スチレンブロック共重合体から選択される少なくとも1種である。
ポリマー改質アスファルト中の熱可塑性エラストマーの含有量は、アスファルト舗装の耐久性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは15質量%以下、更に好ましく5質量%以下である。
<ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の含有量>
本発明のアスファルト組成物において、上記ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)の合計含有量は、アスファルト舗装の耐久性の観点及びアスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、アスファルト100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、更に好ましくは5質量部以上であり、そして、好ましくは30質量部以下、より好ましくは25質量部以下、更に好ましくは20質量部以下である。
本発明のアスファルト組成物は、バインダ組成物であり、例えば、該アスファルト組成物に、骨材を添加して、アスファルト混合物とした後に、舗装に使用できる。すなわち、本発明のアスファルト組成物は、舗装用として好適であり、特に道路舗装用として好適である。
[アスファルト組成物の製造方法]
本発明のアスファルト組成物を製造する方法は、アスファルトと、上記ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)とを混合する工程を有することが好ましい。
アスファルト組成物は、アスファルトを加熱溶融し、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を添加し、通常用いられている混合機にて、各成分が均一に分散するまで撹拌混合することにより得られる。通常用いられている混合機としては、ホモミキサー、ディゾルバー、パドルミキサー、リボンミキサー、スクリューミキサー、プラネタリーミキサー、真空逆流ミキサー、ロールミル、二軸押出機等が挙げられる。
アスファルトと、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)との混合温度は、アスファルト中にポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を均一に分散させる観点から、好ましくは100℃以上、より好ましくは130℃以上、更に好ましくは160℃以上、より更に好ましくは170℃以上であり、そして、好ましくは230℃以下、より好ましくは210℃以下、更に好ましくは200℃以下、より更に好ましくは190℃以下である。
また、アスファルトと、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)との混合時間は、効率的にアスファルト中にポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を均一に分散させる観点から、好ましくは0.1時間以上、より好ましくは0.5時間以上、更に好ましくは1.0時間以上、より更に好ましくは1.5時間以上であり、そして、好ましくは10時間以下、より好ましくは7時間以下、更に好ましくは5時間以下、より更に好ましくは3時間以下である。
[アスファルト混合物]
本発明のアスファルト混合物は、上記ポリエステル樹脂(A)、上記化合物(B)、アスファルト及び骨材を含有し、前記骨材がアスファルト再生骨材を含有する。
アスファルト混合物中の上記ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)の合計含有量は、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.10質量%以上、更に好ましくは0.15質量%以上であり、そして、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1質量%以下である。
アスファルト混合物中のアスファルトの含有量は、好ましくは2.5質量%以上、より好ましくは3質量%以上、更に好ましくは3.5質量%以上、更に好ましくは4質量%以上であり、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは9質量%以下、更に好ましくは8質量%以下、更に好ましくは7質量%以下である。
本発明のアスファルト混合物において、上記ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)の合計含有量は、アスファルト舗装の耐久性の観点及びアスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、アスファルト100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、更に好ましくは5質量部以上であり、そして、好ましくは30質量部以下、より好ましくは25質量部以下、更に好ましくは20質量部以下である。
なお、アスファルト混合物におけるアスファルトの含有量は、新規アスファルトとアスファルト再生骨材に由来するアスファルトとの合計含有量である。
アスファルト混合物におけるアスファルトの含有量は、配合量から求めることができる。また、アスファルト混合物又はアスファルト舗装体を用いた強熱減量測定により求めることもできる。強熱減量測定は、AASHTO(American Association of StateHighwayand Transportation Officials;米国全州道路交通運輸行政官協会) T 308-10(2015)に規定される手法に従って行う。骨材として後述の再生骨材を含むため、アスファルト再生骨材の強熱減量からアスファルト量を求めて、配合計算に用いる。
<骨材>
骨材としては、アスファルト再生骨材を必須で含み、更にその他例えば、砕石、玉石、砂利、砂、セラミックス等を任意に選択して用いることができる。
また、骨材としては、粒径2.36mm以上の粗骨材、粒径2.36mm未満の細骨材のいずれも使用することができる。
粗骨材としては、例えば、粒径範囲2.36mm以上4.75mm未満の砕石、粒径範囲4.75mm以上12.5mm未満の砕石、粒径範囲12.5mm以上19mm未満の砕石、粒径範囲19mm以上31.5mm未満の砕石が挙げられる。
細骨材は、好ましくは粒径0.075mm以上2.36mm未満の細骨材である。細骨材としては、例えば、川砂、丘砂、山砂、海砂、砕砂、細砂、スクリーニングス、砕石ダスト、シリカサンド、人工砂、ガラスカレット、鋳物砂、再生骨材破砕砂が挙げられる。
上記の粒径はJIS A5001:2008に規定される値である。
これらの中でも、粗骨材と細骨材との組合せが好ましい。
なお、細骨材には、粒径0.075mm未満のフィラーが含まれていてもよい。フィラーとしては、砂、フライアッシュ、石灰石粉末等の炭酸カルシウム粉末、消石灰等が挙げられる。これらの中でも、アスファルト舗装の強度向上の観点から、炭酸カルシウム粉末が好ましい。
フィラーの平均粒径は、アスファルト舗装の強度向上の観点から、好ましくは0.001mm以上であり、そして、好ましくは0.05mm以下、より好ましくは0.03mm以下、更に好ましくは0.02mm以下である。
ここで、平均粒径とは、体積累積50%の平均粒径(D50)を意味し、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定することができる。
粗骨材と細骨材との質量比率は、アスファルト舗装の耐久性の観点から、好ましくは10/90以上、より好ましくは15/85以上、更に好ましくは20/80以上であり、そして、好ましくは90/10以下、より好ましくは80/20以下、更に好ましくは70/30以下である。
骨材は、アスファルト再生骨材を含む。
アスファルト再生骨材とは、使用済みのアスファルト舗装体を回収し、破砕及び分級したものである。
アスファルト再生骨材が由来する使用済みのアスファルト舗装体は、アスファルト及び骨材を含み、必要に応じて他の添加剤を含むことができる。
なお、アスファルト再生骨材に含まれるアスファルトは、熱及び光等の環境因子の影響によって物理的及び化学的性状が劣化している。アスファルトの物理的及び化学的性状は、アスファルトの針入度、軟化点、曲げ強度、破断時歪み、アスファルト組成等を測定することで評価することができる。一般的には、アスファルト中のマルテン留分がアスファルテンに移行し、針入度が低下したアスファルトを劣化アスファルトと呼ぶことが多い。ただし、再生アスファルトの針入度が新規アスファルトの針入度と同等であったとしても、他の性状が変化することで新規アスファルトと同等の性能を発揮できないことがある。
アスファルト混合物中の骨材の含有量は、好ましくは90質量%以上であり、より好ましくは92質量%以上であり、更に好ましくは93質量%以上であり、そして、好ましくは98質量%以下であり、より好ましくは97質量%以下であり、更に好ましくは96質量%以下である。
アスファルト混合物中のアスファルト再生骨材の含有量は、環境負荷低減および製造コスト削減の観点から、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは20質量%以上であり、そして、品質安定性及び施工性確保の観点から、好ましくは80質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。
アスファルト混合物における好適な配合例として、以下の(1)~(3)が挙げられる。
(1)30容量%以上45容量%未満の粗骨材と、30容量%以上50容量%以下の細骨材と、5容量%以上10容量%以下のアスファルト組成物とを含む細粒度アスファルト。
(2)一例のアスファルト混合物は、例えば、45容量%以上70容量%未満の粗骨材と、20容量%以45容量%以下の細骨材と、3容量%以上10容量%以下のアスファルト組成物とを含む密粒度アスファルト。
(3)70容量%以上80容量%以下の粗骨材と、10容量%以上20容量%以下の細骨材と、3容量%以上10容量%以下のアスファルト組成物とを含むポーラスアスファルト。
なお、従来の骨材とアスファルトを含むアスファルト混合物におけるアスファルトの配合割合については、通常、公益社団法人日本道路協会発行の「舗装設計施工指針」に記載されている「アスファルト組成物の配合設計」から求められる最適アスファルト量に従って用いられている。
本発明においては、上記の最適アスファルト量が、アスファルト及びアスファルト改質剤の合計量に相当する。ただし、「舗装設計施工指針」に記載の方法に限定する必要はなく、他の方法によって決定してもよい。
[アスファルト混合物の製造方法]
本発明のアスファルト混合物は、例えば、加熱した骨材に、事前に加熱混合したアスファルト、ポリエステル樹脂(A)及び上記化合物(B)の混合物を添加及び混合する工程を含む製造方法により得ることができる。
アスファルト混合物の具体的な製造方法としては、従来のプラントミックス方式、プレミックス方式等といわれるアスファルト混合物の製造方法が挙げられる。いずれも加熱した骨材にアスファルト(及び必要に応じて熱可塑性エラストマー)にポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を添加する方法である。添加方法は、例えば、アスファルト(及び必要に応じて熱可塑性エラストマー)、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を予め溶解させたプレミックス方式、又はアスファルトに熱可塑性エラストマーを溶解させた改質アスファルトを骨材に添加し、その後にポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を投入するプラントミックス法が挙げられる。これらの中でも、アスファルト性能を発揮する観点から、プレミックス方式が好ましい。
より具体的には、アスファルト混合物の製造方法は、当該混合する工程において、好ましくは、
(i)加熱した骨材に、アスファルト(及び必要に応じて熱可塑性エラストマー)を添加及び混合して混合物を得た後、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を添加して、該混合物とポリエステル樹脂とを混合する、
(ii)加熱した骨材に、アスファルト(及び必要に応じて熱可塑性エラストマー)、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を同時に添加及び混合する、又は
(iii)加熱した骨材に、事前に加熱混合したアスファルト(及び必要に応じて熱可塑性エラストマー)、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の混合物を添加及び混合する。
これらの中でも、アスファルト性能を発揮する観点から、(iii)の方法が好ましい。
加熱した骨材にアスファルト、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を混合するときの温度は、アスファルトを軟化させ、アスファルト性能を発揮する観点から、好ましくは130℃以上、より好ましくは140℃以上であり、そして、好ましくは200℃以下、より好ましくは190℃以下、更に好ましくは180℃以下である。
また、加熱した骨材にアスファルト、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を混合するときの時間は、アスファルト性能を発揮する観点から、好ましくは30秒間以上、より好ましくは1分間以上、更に好ましくは2分間以上、更に好ましくは5分間以上であり、時間の上限は、特に限定されないが例えば約30分間程度である。
上記(iii)の方法において、事前に加熱混合したアスファルト(及び必要に応じて熱可塑性エラストマー)、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)との混合物を調製する方法は特に限定されないが、アスファルトを加熱溶融し、ポリエステル樹脂(A)、化合物(B)及び必要に応じて他の添加剤を添加し、通常用いられている混合機にて、各成分が均一に分散するまで撹拌混合する工程を含むことが好ましい。通常用いられている混合機としては、ホモミキサー、ディゾルバー、パドルミキサー、リボンミキサー、スクリューミキサー、プラネタリーミキサー、真空逆流ミキサー、ロールミル、二軸押出機等が挙げられる。
上記アスファルト、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の混合温度は、アスファルト中にポリエステル樹脂を均一に分散させ、アスファルト性能を発揮する観点から、好ましくは100℃以上、より好ましくは130℃以上、更に好ましくは160℃以上、更に好ましくは170℃以上であり、そして、好ましくは230℃以下、より好ましくは210℃以下、更に好ましくは200℃以下、更に好ましくは190℃以下である。
また、アスファルト、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の混合時間は、効率的にアスファルト中にポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)を均一に分散させ、アスファルト性能を発揮する観点から、好ましくは0.1時間以上、より好ましくは0.5時間以上、更に好ましくは1.0時間以上、更に好ましくは1.5時間以上であり、そして、好ましくは10時間以下、より好ましくは7時間以下、更に好ましくは5時間以下、更に好ましくは3時間以下である。
なお、アスファルトに対するポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の好ましい含有量は、上述したとおりである。
上記(iii)の方法において、アスファルト、ポリエステル樹脂(A)及び化合物(B)の混合物は、水を実質的に含まない加熱アスファルト混合物として使用してもよく、また、上記アスファルト混合物に乳化剤や水を配合してアスファルト乳剤とし、これに骨材等を配合し、常温アスファルト混合物として使用してもよい。アスファルトとポリエステル樹脂との混合物は、アスファルト性能を発揮する観点から、好ましくは水を実質的に含まない。
アスファルト混合物を加熱アスファルト混合物として使用する場合のアスファルト混合物の製造方法については、特に制限はなく、いかなる方法で製造してもよいが、通常、骨材とアスファルト組成物とを含むアスファルト混合物の製造方法に準じて行えばよい。
[道路舗装の施工方法]
本発明のアスファルト混合物は、道路舗装用として好適である。本発明の道路舗装の施工方法は、好ましくは、本発明のアスファルト混合物を道路等に施工し、アスファルト舗装材層を形成する工程を有する。本発明のアスファルト混合物は、形成されるアスファルト舗装材が骨材飛散の抑制及び耐水性に優れ、排水性舗装において好適に使用することができる。
また、本発明の道路舗装の施工方法は、本発明のアスファルト混合物を道路の表層に施工する工程を有することが好ましい。特に、高速道路の表層に本発明のアスファルト混合物を施工することが好ましい。
なお、道路舗装方法において、アスファルト混合物は、通常のアスファルト混合物と同様の施工機械編成で、同様の方法によって締固め施工すればよい。加熱アスファルト混合物として使用する場合のアスファルト混合物の締固め温度は、アスファルト性能を発揮する観点から、好ましくは100℃以上、より好ましくは120℃以上、更に好ましくは130℃以上であり、そして、好ましくは200℃以下、より好ましくは180℃以下、更に好ましくは170℃以下である。
すなわち、本発明の道路舗装方法の好ましい態様の一つは、上記アスファルト混合物を締固め施工する工程を含み、アスファルト混合物の締固め温度が100℃以上200℃以下である道路舗装方法である。
[再生アスファルト混合物用添加剤]
後述の実施例に示すように、上記化合物(B)は単独でも、アスファルト舗装において交通開放後も黒味を維持できる効果を発揮する。従って、本発明は、水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物であり、好ましくはアルキルアミン、アルキルアルコール、糖アルコール及びアルキルアミド化合物から選ばれる1種以上の炭素数8以上の化合物を含有する再生アスファルト混合物用添加剤をも提供する。
上記化合物(B)の使用量は、アスファルト舗装の黒味を維持できるとの観点から、アスファルト100質量部に対して、好ましくは0.3質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1.0質量部以上であり、そして、好ましくは5.0質量部以下、より好ましくは3.0質量部以下、更に好ましくは2.0質量部以下である。
本発明の添加剤は、骨材としてアスファルト再生骨材含む再生アスファルト混合物を製造する際の添加剤として使用する。
樹脂等の各物性値については次の方法により測定、評価した。
[測定方法]
(1)軟化点
フローテスター「CFT-500D」(株式会社島津製作所製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出した。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とした。
製造例1(ポリエステル樹脂A1)
表1に示す原料モノマーのうちアルコール成分及びテレフタル酸を、温度計、ステンレス製撹拌棒、脱水管、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にて表1に示す量のジ(2-エチルヘキサン酸)錫(II)及び没食子酸を添加し、マントルヒーター中で3時間かけて235℃まで昇温を行い235℃で5時間保持した後、8.0kPaにて1時間減圧反応を行った。180℃まで冷却後、アルケニルコハク酸無水物を投入した。210℃まで2時間かけて昇温後、210℃で1時間保持し、8.3kPaにて減圧反応を行った後、表1に示す軟化点に達するまで反応を行い、ポリエステル樹脂A1を得た。
製造例2(ポリエステル樹脂A2)
表1に示す原料モノマーのうちアルコール成分、テレフタル酸及びPET(ポリエチレンテレフタレート)を、温度計、ステンレス製撹拌棒、脱水管、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気にて表1に示す量のジ(2-エチルヘキサン酸)錫(II)を添加し、マントルヒーター中で3時間かけて235℃まで昇温を行い235℃で5時間保持した後、8.0kPaにて1時間減圧反応を行った。反応物からPET粒が消失したことを目視で確認後、180℃まで冷却し、アルケニルコハク酸無水物を投入した。210℃まで2時間かけて昇温後、210℃で1時間保持し、8.3kPaにて減圧反応を行った後、表1に示す軟化点に達するまで反応を行い、ポリエステル樹脂A2を得た。
製造例3(ポリエステル樹脂A3)
表1に示す原料モノマーを温度計、ステンレス製撹拌棒、脱水管、窒素導入管、熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、ジ(2-エチルヘキサン酸)錫(II)及び没食子酸を加え、窒素雰囲気下にて180℃で2時間保持、更に210℃まで3時間かけて昇温後、210℃にて4時間反応させた後、8.3kPaにて1時間減圧反応させて、ポリエステル樹脂A3を得た。
製造例4(ポリエステル樹脂A4)
表1に示す原料モノマーを温度計、ステンレス製撹拌棒、脱水管、窒素導入管、熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下にて140℃で6時間保持、更に200℃まで6時間かけて昇温後、ジ(2-エチルヘキサン酸)錫(II)及び没食子酸を加え、200℃にて1時間反応させた後、8.3kPaにて1時間減圧反応させて、ポリエステル樹脂A4を得た。
Figure 2023036018000002
実施例1
180℃に加熱した骨材(配合A;骨材の組成は以下を参照)12kgをアスファルト用混合機に入れ、180℃にて60秒間混合した。次いでストレートアスファルト(出光興産株式会社製)540gを加え、アスファルト用混合機にて1分間混合した。次いでポリエステル樹脂A1を146g、化合物B1(「DANOX A-P」;牛脂アミン混合物、花王株式会社製)を7.7g加え、アスファルト用混合機にて2分間混合し、アスファルト混合物M-1を得た。
なお、「DANOX A-P」は牛脂アミン精製工程の残渣として得られる、各種アミンおよびアミド化物の混合物(主成分:牛脂アミン)である。
(1)ホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1の作製
得られたアスファルト混合物M-1を速やかに300×300×50mmの型枠に充填し、180℃2時間の熱養生後、ローラーコンパクター(株式会社岩田工業所製)を用い、温度150℃、荷重0.44kPaにて25回転圧処理を行い、アスファルト供試体T1-1を作製した。
(2)マーシャル安定度試験用アスファルト供試体T2の作製
得られたアスファルト混合物M-1から1.2kgを計量し、180℃で2時間保管して熱養生に供した後、マーシャル試験つき固め機「アスファルト自動つき固め装置」(株式会社ナカジマ技販製)を用いて、片面50回ずつ合計100回突き固め、円柱状のマーシャル安定度試験用アスファルト供試体T2-1を作製した。
なお、アスファルト混合物は、アスファルトとして、新規に配合したストレートアスファルト及びアスファルト再生骨材に由来するアスファルトを含む。
アスファルト混合物中のポリエステル樹脂A1の含有量は、アスファルトの合計含入量100質量部に対して19質量部であり、化合物B1の含有量は1質量部である。
<骨材の組成>
〔配合A〕
6号砕石 31.0質量部
砕砂 6.0質量部
川砂 13.0質量部
山砂 6.0質量部
石粉(炭酸カルシウム粉末) 4.0質量部
アスファルト再生骨材 40.0質量部(アスファルト含有量:4.7質量%(推定値))
通過質量%:
ふるい目 15 mm: 100 質量%
ふるい目 10 mm: 87.9質量%
ふるい目 5 mm: 57.5質量%
ふるい目 2.5 mm: 53.1質量%
ふるい目 1.2 mm: 36.7質量%
ふるい目 0.6 mm: 23.1質量%
ふるい目 0.3 mm: 12.7質量%
ふるい目 0.15mm: 6.5質量%
アスファルト再生骨材中のアスファルト含有量は、AASHTO T 308-10(2015)に規定される手法に従って推定値を求めた。
実施例2~3
化合物B1の添加量を表2に示すとおりに変更したこと以外は実施例1と同様にして、ホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-2~T1-3を作製した。
実施例4~8
化合物B1を表2に示す化合物B2~B6に変更したこと以外は実施例1と同様にして、ホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-4~T1-8を作製した。
実施例9~11
ポリエステル樹脂A1を表2に示す製造例2~4で得たポリエステル樹脂A2~A4に変更したこと以外は実施例1と同様にして、ホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-9~T1-11を作製した。
実施例12
ポリエステル樹脂A1を添加しない以外は実施例1と同様にして、ホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-12を作製した。
比較例1
ポリエステル樹脂A1及び化合物B1を添加しない以外は実施例1と同様にして、ホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-C1を作製した。
比較例2
化合物B1を添加しない以外は実施例1と同様にしてホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-C2及びマーシャル安定度試験用アスファルト供試体T2-C2を作製した。
比較例3~5
化合物B1を表2に示す化合物C1~C3に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-C3~T1-C5を作製した。
実施例で使用した化合物B2~B6及びC1~C3は以下の通りである。
化合物B2:「ASFIER N480L」;牛脂トリアミン(花王株式会社製)
化合物B3:「カオーワックス EB-G」;エチレン・ビスステアリン酸アマイド(花王株式会社製)
化合物B4:「レオドール SP-S10V」;ソルビタンモノステアレート(花王株式会社製)
化合物B5:「カルコール2098」;ラウリルアルコール(花王株式会社製)
化合物B6:「ファーミン DM1098」;ジメチルデシルアミン(花王株式会社製)
化合物C1:γ-アミノ酪酸
化合物C2:n-ヘプタノール
化合物C3:「グリッパー 4131」;ステアリルフォスフェートとリン酸の混合物(花王株式会社製)
[評価(1)]
前記実施例1~12及び比較例1~5で得たホイールトラッキング試験用アスファルト供試体T1-1~T1-12及びT1-C1~T1-C5を下記の評価試験に供した。
<耐久性の評価:わだち掘れ量(ホイールトラッキング試験)>
60℃恒温室にて65℃に設定した温水にアスファルト供試体を浸漬し、ホイールトラッキング試験機(株式会社岩田工業所製、荷重686N、鉄輪幅47mm、線圧291.5N/cm)を用いて、速度21回/分にて供試体上に車輪を往復させ、通過回数2,000回時の変位量を測定した。その他の測定条件は、公益社団法人日本道路協会出版の「舗装調査・試験法便覧」に記載される「B003ホイールトラッキング試験」に従った。
結果を表2に示す。
<舗装の黒味の評価>
ホイールトラッキング試験に供する前のアスファルト供試体において、ポータブル色差計(TES-3250、株式会社佐藤商事製)を用いて、無作為に選定した4か所でL表色系におけるL値を測定した。その平均値を試験前の測定値とした。
ホイールトラッキング試験後のアスファルト供試体において、車輪走行箇所から無作為に選定した4か所で同様にL値を測定した。その平均値を試験後の測定値とした。
ホイールトラッキング試験前後のL値の変化の指標として、[試験前の測定値/試験後の測定値]を算出した。
結果を表2に示す。
なお、L表色系におけるL値は明るさを表す0以上100以下の値であり、数値が小さい程黒味が強く、数値が大きいほど白味が強いことを意味する。表面美観及び視認性の観点から、黒味が強いこと、すなわち、数値が小さいことが好ましい。
[試験前の測定値/試験後の測定値]が1.0に近いほど、黒味を維持できることを意味する。
ホイールトラッキング試験に供する前のアスファルト供試体は、転圧直後のアスファルト舗装体に相当し、ホイールトラッキング試験後のアスファルト供試体は交通開放後の経年劣化したアスファルト舗装体に相当する。
Figure 2023036018000003
表2に示す結果から、ポリエステル樹脂(A)及び所定の化合物(B)を含有するアスファルト改質剤により、骨材がアスファルト再生骨材を含む場合であっても、耐久性に優れ、かつ、交通開放後も黒味を維持できるアスファルト舗装が得られることが分かる(例えば、実施例1~11)。ポリエステル樹脂(A)を含まず所定の化合物(B)を含有するアスファルト改質剤によっても、このような効果を奏することが分かる(例えば、実施例12)。
[評価(2)]
前記実施例1及び比較例2で得たマーシャル安定度試験アスファルト供試体T2-1及びT2-C2を下記の評価試験に供した。
<マーシャル安定度試験>
脱型したアスファルト供試体T2を60℃の恒温水槽に30分間浸漬した後、マーシャル載荷装置(株式会社ナカジマ技販製)を用いて、横転したアスファルト供試体T2を平板で50mm/分の速度で押しつぶした。破壊するまでに示す最大荷重をマーシャル安定度とした。また、変位の傾きの始点から最大荷重までの変位量を測定し、フロー値とした。その他の測定条件は、公益社団法人日本道路協会出版の「舗装調査・試験法便覧」に記載される「B001マーシャル安定度試験」に従った。
アスファルト供試体T2-1(実施例1)のフロー値は30[1/100cm]、アスファルト供試体T2-C2(比較例2)のフロー値は18[1/100cm]であった。
マーシャル安定度試験におけるフロー値は、アスファルト舗装の供用温度におけるたわみ性及び耐ひび割れ性の指標となり、フロー値が大きいほどアスファルト舗装はたわみ性及び耐ひび割れ性が優れる。
この結果から、ポリエステル樹脂(A)及び所定の化合物(B)を含有するアスファルト改質剤を用いて得たアスファルト供試体は、化合物(B)を含まないアスファルト供試体と比べてたわみ性及び耐ひび割れ性が優れていることが分かる(例えば、実施例1と比較例2を対比)。

Claims (9)

  1. ポリエステル樹脂(A)、下記化合物(B)、アスファルト及び骨材を含有し、
    前記骨材がアスファルト再生骨材を含有するアスファルト混合物。
    化合物(B):水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物
  2. 前記化合物(B)の炭素数が30以下である、請求項1に記載のアスファルト混合物。
  3. 前記化合物(B)がアルキルアミン、アルキルアルコール、糖アルコール及びアルキルアミド化合物から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1又は2に記載のアスファルト混合物。
  4. 前記化合物(B)に対する前記ポリエステル樹脂(A)の質量比〔ポリエステル樹脂(A)/化合物(B)〕が、4以上39以下である、請求項1~3のいずれかに記載のアスファルト混合物。
  5. アスファルト混合物中の前記アスファルト再生骨材の含有量が、10質量%以上80質量%以下である、請求項1~4のいずれかに記載のアスファルト混合物。
  6. ポリエステル樹脂(A)の軟化点又は融点が90℃以上である、請求項1~5のいずれかに記載のアスファルト混合物。
  7. ポリエステル樹脂(A)及び下記化合物(B)を含有するアスファルト改質剤。
    化合物(B):水酸基又はアミノ基を有する炭素数8以上の化合物
  8. 請求項1~6のいずれかに記載のアスファルト混合物を締固め施工する工程を含む道路舗装方法であって、
    アスファルト混合物の締固め温度が100℃以上200℃以下である、道路舗装方法。
  9. アルキルアミン、アルキルアルコール、糖アルコール及びアルキルアミド化合物から選ばれる1種以上の炭素数8以上の化合物を含有する再生アスファルト混合物用添加剤。
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