JP2023033768A - 原稿読取装置及び原稿読取装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の表面と裏面のそれぞれの画像データについて、原稿領域を検知し、複数の検知結果に基づき、原稿部分を確実、正確に切り出す原稿読取装置及びその制御方法を提供する。【解決手段】原稿読取装置は、原稿搬送部と、第1読取位置にて搬送原稿の第1面を搬送原稿よりも大きく読み取る表面読取ユニットと、第2読取位置にて第1面と反対側の面(第2面)を搬送原稿よりも大きく読み取る裏面読取ユニットと、第1原稿画像データのうちの原稿の領域である第1原稿領域を検知S606及び第2原稿画像データのうちの原稿の領域である第2原稿領域を検知S612する領域検知部と、検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出しS610、S616、且つ、第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出すS611、S617クロップ処理部と、を備える。【選択図】図6
Description
本開示は、原稿読取装置及び原稿読取装置の制御方法に関する。
原稿クロップ機能を有する読取装置がある。原稿クロップ機能とは、スキャンで得られた画像データのうち、原稿部分を検知し、原稿部分をくり抜く機能である。画像データから原稿部分のみが自動的に切り出される。特許文献1に開示の画像読取装置は、コンタクトガラス上に載置された原稿カバーの原稿押さえで押さえられた原稿をスキャンしてスキャン画像を生成する画像読取部と、スキャン画像内の原稿画像を検索し検知する原稿検知部と、原稿検知部により検知された原稿画像をクロッピングする画像処理部と、ユーザに警告画面を表示する表示装置と、制御部とを備える。原稿検知部が原稿画像の検知に失敗した場合、制御部は、コンタクトガラス上での原稿の再配置をユーザに促す第1警告画面を表示装置に表示させ、原稿の再配置後、画像読取部に再スキャンを実行させ、第1警告画面は、原稿の再配置の配置位置を指定する位置指定メッセージを含み、配置位置は、コンタクトガラスの4隅のいずれか、またはコンタクトガラスの4辺のいずれかに原稿が接する位置とされる。
原稿クロップ処理では、スキャンで得られた画像データから原稿部分を検知するため、画像データ内の原稿のエッジの検知がなされることがある。検知したエッジに沿ってクロップすれば、正確に原稿部分のみを切り出すことができる。しかし、原稿の色によっては、原稿のエッジが画像データに表れない。その結果、原稿の一部又は全部のエッジを検知できず、原稿部分の検知に失敗する場合がある。例えば、原稿の背景(対向板)の色と、原稿の地肌色(用紙色)が同じ、又は、近いとき、原稿のエッジを検知できない場合がある。このような場合、原稿部分を正確に切り出すことができない。
本開示の一態様は、原稿の表面と裏面のそれぞれの画像データについて、原稿領域を検知し、複数の検知結果に基づき、原稿部分を確実、正確に切り出すことを目的とする。
本開示の一態様に係る原稿読取装置は、原稿搬送路に沿って原稿を搬送する原稿搬送部と、前記原稿搬送路の第1読取位置において、搬送原稿の第1面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取る第1読取部と、前記原稿搬送路の第2読取位置において、前記第1面と反対側の面である第2面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取る第2読取部と、前記第1面の読み取りで得られた第1原稿画像データのうち、原稿の領域である第1原稿領域を検知する処理と、前記第2面の読み取りで得られた第2原稿画像データのうち、原稿の領域である第2原稿領域を検知する処理と、を実行可能な領域検知部と、前記第1原稿領域及び前記第2原稿領域のうちで検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、前記第1原稿画像データから前記第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出し、且つ、前記第2原稿画像データから前記第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出すクロップ処理部と、を備える。
本開示の他の一態様に係る原稿読取装置の制御方法は、原稿搬送路に沿って原稿を搬送すること、前記原稿搬送路の第1読取位置において、搬送原稿の第1面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取ること、前記原稿搬送路の第2読取位置において、前記第1面と反対側の面である第2面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取ること、前記第1面の読み取りで得られた第1原稿画像データのうち、原稿の領域である第1原稿領域を検知すること、前記第2面の読み取りで得られた第2原稿画像データのうち、原稿の領域である第2原稿領域を検知すること、前記第1原稿領域及び前記第2原稿領域のうちで検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、前記第1原稿画像データから前記第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出し、且つ、前記第2原稿画像データから前記第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出すこと、を含む。
本開示の一態様によると、原稿の表面と裏面の読み取りで得られたそれぞれの画像データから、原稿部分を確実、正確に切り出す効果を奏する。
以下、図面を参照して、本開示に係る原稿読取装置及び原稿読取装置の制御方法を説明する。なお、図面において、同一又は同等の要素には同一の符号を付す。発明の一態様に係る原稿読取装置として、複合機100(MFP)を例に挙げて説明する。
以下の説明において、主走査方向は、原稿200の読み取りラインと平行な方向であり、原稿200の搬送方向に対して垂直な方向である。副走査方向は、原稿200の搬送方向と平行である。副走査方向は、主走査方向に対して垂直な方向である。
(複合機100)
図1、図2を用いて、複合機100の一態様を説明する。図1、図2は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1、図2を用いて、複合機100の一態様を説明する。図1、図2は、実施形態に係る複合機100の一例を示す図である。
図1は、複合機100の外観の一例を示す。複合機100は画像形成装置の一種でもある。複合機100は複数の機能を備える。例えば、複合機100は、コピー機能、スキャン送信機能、スキャン保存機能、プリンタ機能、及び、ファクス機能を備える。図1の上下方向は複合機100の上下方向に対応し、右斜め下方は複合機100の前方に対応し、左斜め上方は複合機100の後方に対応し、左斜め下方は複合機100の左方に対応し、右斜め上方は複合機100の右方に対応する。
画像読取装置1が複合機100の上部に設けられる。そして、原稿搬送装置2が画像読取装置1の上部に設けられる。画像読取装置1は原稿200の表面(一方面)を読み取る。画像読取装置1は、原稿台11及び表面読取ユニット12を備える(図4参照)。原稿台11は画像読取装置1の上面に設けられる(図3参照)。表面読取ユニット12は、原稿台11に載置された原稿200の表面を読み取る。
原稿搬送装置2は開閉可能である。原稿搬送装置2を開けると、原稿台11の上面が露出する。原稿200を原稿台11に置くことができる。閉じると、原稿搬送装置2は原稿台11の上面を覆う。閉じられた原稿搬送装置2は、原稿台11に載置された原稿200を押さえる。つまり、原稿搬送装置2は、原稿押さえカバーとして機能する。図1は、原稿搬送装置2を閉じた状態の一例を示す。
原稿搬送装置2は、原稿トレイ21及び原稿排出トレイ22を備える。複数枚の原稿200(原稿束)を原稿トレイ21にセットすることができる。また、原稿搬送装置2は、裏面読取ユニット23を内蔵する(図4参照)。裏面読取ユニット23は、搬送される原稿200の裏面(他方面)を読み取る。原稿トレイ21には、シート状の原稿200を複数枚セットすることができる。原稿搬送装置2は、原稿トレイ21に載置された原稿200を1枚ずつ、自動的に、表面読取ユニット12の読み取り位置へ送る。なお、閉じられている状態のとき、原稿搬送装置2は原稿200を搬送する。画像読取装置1は、原稿搬送装置2が搬送する原稿200を読み取れる。読み取り後の原稿200は、原稿排出トレイ22に排出される。裏面読取ユニット23は、原稿排出トレイ22に排出される前に原稿200の裏面を読み取る。
さらに、画像形成部3が画像読取装置1の下方に設けられる。画像形成部3は、画像データに基づく画像を、シート状の画像記録媒体に印刷する。画像記録媒体は、例えば、用紙である。画像処理回路205が画像処理した後の画像データが印刷に用いられる。画像形成部3は、電子写真方式(カールソンプロセス方式)の画像形成処理を行ってもよい。そのため、画像形成部3は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置、クリーニング装置、除電装置などを備えてもよい。また、画像形成部3は、インクを用いて印刷してもよい。画像形成部3の印刷物は、排紙トレイ31に排出される。なお、排紙トレイ31は、画像読取装置1の下に設けられた胴内空間に配置される。なお、排紙トレイ31は、複合機100の胴外空間に設けられてもよい。
そして、画像形成部3(複合機100)の下方に、給紙部4が設けられる。給紙部4は、1又は複数の給紙カセット41を備える。各給紙カセット41は、画像記録媒体を収容する。各給紙カセット41には、サイズの異なる用紙を収容することができる。印刷時、いずれかの給紙カセット41が給紙を行う。用紙は、1枚ずつ、画像形成部3に供給される。
操作パネル5が、複合機100及び画像読取装置1の前部に設けられる。操作パネル5は、図1において上方を向く操作面を備える。この操作面には、タッチパネル51を有するディスプレイ52が設けられる。例えば、ディスプレイ52は、液晶ディスプレイ(LCD)である。タッチパネル51は、ユーザのタッチ操作を受け付ける。ジョブに関する設定を行うことができる。例えば、タッチパネル51は、投影型の静電容量方式のパネルである。
図2に示すように、複合機100は、制御部201、画像読取装置1、原稿搬送装置2、画像形成部3、給紙部4、操作パネル5、記憶部6、及び、通信部7を有する。これらは、互いに通信可能に接続される。なお、画像読取装置1、原稿搬送装置2、画像形成部3、給紙部4及び操作パネル5については、前述の通りである。
制御部201は複合機100を制御する。制御部201は、制御回路202(プロセッサ)及び主記憶部203を備える。例えば、制御回路202はCPUである。また、例えば、主記憶部203はROM及びRAMを含む。主記憶部203は、制御回路202が制御、演算を行うための制御プログラム、ファームウェアを記憶する。
また、制御部201は画像データ生成回路204を備える。画像データ生成回路204は、表面読取ユニット12が原稿200を読み取って出力した画像信号を処理し、原稿200の画像データを生成できる。表面読取ユニット12の詳細は後述する。また、画像データ生成回路204は、原稿搬送装置2の裏面読取ユニット23が原稿200を読み取って出力した画像信号を処理し、原稿200の画像データを生成する。裏面読取ユニット23の詳細は後述する。以下の説明では、原稿200の読み取りで得られた画像データを、原稿画像データと称する。
制御部201は画像処理回路205を備える。画像処理回路205は、画像データの画像処理を行う。例えば、画像処理回路205は、原稿画像データの画像処理を行ってもよい。画像処理回路205が画像処理した画像データは、画像形成部3に供されて印刷に用いられてもよい。あるいは、画像処理後の画像データは記憶部6に記憶(保存)されてもよい。また、画像処理した画像データは、通信部7を介して外部に送信されてもよい。
図2に示すように、例えば、制御部201は、領域検知部206及びクロップ処理部207を備える。領域検知部206及びクロップ処理部207は、制御回路202(プロセッサ)又は画像処理回路205が、記憶部6に記憶されるプログラム、ソフトウェアを実行することで、機能的に実現される。なお、制御部201は、領域検知部206とクロップ処理部207の処理を行う回路(ハードウェア)を備えてもよい。
記憶部6は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリの少なくとも一方を含む。記憶部6は、画像処理後の画像データなど、種々のデータを不揮発的に記憶する。
通信部7は、例えば、通信回路、通信メモリ、通信ポートを備える。通信部7は、不図示の通信網と接続され、通信網を介して、相手方と双方向通信を行う。相手方は、例えば、コンピュータである。例えば、コンピュータは、PC、サーバである。
(画像読取装置1及び原稿搬送装置2)
次に、図3、図4を用いて、画像読取装置1及び原稿搬送装置2の一態様を説明する。図3は、実施形態に係る原稿搬送装置2の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る画像読取装置1と原稿搬送装置2の一例を示す図である。図3は、上方から見た原稿搬送装置2の一例を示す。図4は、画像読取装置1及び原稿搬送装置2を複合機100の前方から見た図である。
次に、図3、図4を用いて、画像読取装置1及び原稿搬送装置2の一態様を説明する。図3は、実施形態に係る原稿搬送装置2の一例を示す図である。図4は、実施形態に係る画像読取装置1と原稿搬送装置2の一例を示す図である。図3は、上方から見た原稿搬送装置2の一例を示す。図4は、画像読取装置1及び原稿搬送装置2を複合機100の前方から見た図である。
図3に示すように、原稿搬送装置2は、第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bを有する。第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bは対である。第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bは、原稿200の副走査方向(搬送方向)に平行な接触面を備える。接触面と、副走査方向に延びる原稿200の端部と、が接する。言い換えると、第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bは、主走査方向で原稿200を挟む。これにより、原稿200の位置が規制される。
具体的に、第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bは、主走査方向に沿って手動によりスライド移動可能である。図3の第1矢印241は、第1原稿ガイド24aの移動方向の一例を示す。図3の第2矢印242は、第2原稿ガイド24bの移動方向の一例を示す。また、第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bは対照的に連動する。第1原稿ガイド24aを、第1原稿ガイド24aと第2原稿ガイド24bの間の中心方向に近づけると、同じ距離だけ、第2原稿ガイド24bも中心に近づく。第1原稿ガイド24aを、当該中心から遠ざけると、同じ距離だけ、第2原稿ガイド24bも中心から遠ざかる。セットされた原稿200の中心は、第1原稿ガイド24aと第2原稿ガイド24bの主走査方向の間隔の中心と一致する。なお、図3の破線は、原稿200の一例を示す。
原稿搬送装置2は、主走査幅検知部25(図2参照)を備える。主走査幅検知部25は、第1原稿ガイド24aと第2原稿ガイド24bの少なくとも一方の位置を検知する。第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bは、セットされた原稿200の端部を規制する位置とされる。そのため、第1原稿ガイド24a及び第2原稿ガイド24bの位置は、セットされた原稿200の主走査方向の幅に応じた位置となる。例えば、主走査幅検知部25は可変抵抗器を含む。可変抵抗器の抵抗値は、例えば、第1原稿ガイド24aの位置に応じた抵抗値を示す。つまり、抵抗値は、セットされた原稿200の主走査方向のサイズに対応する値を示す。主走査幅検知部25の出力に基づき、制御部201は抵抗値を認識する。例えば、記憶部6は、抵抗値に対する主走査幅を定義した抵抗値データD1を記憶する。抵抗値に基づいて、制御部201は、原稿200の主走査方向の幅を検知する。なお、主走査幅検知部25には、可変抵抗器ではなく、光センサのような他種のセンサが用いられてもよい。
図4に示すように、画像読取装置1は原稿台11を有する。原稿台11は透明である。例えば、原稿台11は矩形平板状のガラスである。例えば、平面が水平となるように、原稿台11は、画像読取装置1の上面に取り付けられる。
そして、原稿台11の下方に、表面読取ユニット12が設けられる。表面読取ユニット12は、第1移動枠12a、第2移動枠12b、表面用レンズ12c、及び、表面用ラインセンサ12dを備える。第1移動枠12aは表面照射ランプ12e、ミラーを備える。第2移動枠12bは、複数のミラーを備える。原稿200を読み取るとき、制御部201は、原稿200の表面に向けて、光を表面照射ランプ12eに照射させる。各ミラーは、表面照射ランプ12eが照射し、原稿200で反射した光を表面用レンズ12cに導く。表面用レンズ12cを通過した光は、表面用ラインセンサ12dに入射する。
第1移動枠12aと第2移動枠12bは、移動機構13によって、副走査方向に移動可能である。移動機構13は、例えば、移動用モータ(不図示)、ワイヤ(不図示)を備える。また、ワイヤは複数のプーリに架けられ、一端がドラムに接続され、他端は第1移動枠12aと第2移動枠12bに接続される。制御部201は、移動用モータを回転させ、ドラムを回転させる。これにより、各移動枠が副走査方向に移動する。制御部201は、第1移動枠12aと第2移動枠12bを副走査方向に移動させ得る。つまり、制御部201は、表面読取位置P1(読取ラインの位置)を移動させることができる。表面読取ユニット12は、表面読取位置P1にて、搬送される原稿200の表面(原稿台11と対向する一方面)を読み取る。搬送される原稿200を読み取るとき、制御部201は、第1移動枠12aと第2移動枠12bの位置を固定する。
なお、原稿台11に原稿200が載置されているときは、制御部201は、原稿200の一端から他端に向けて、第1移動枠12aと第2移動枠12bを副走査方向に移動させる。つまり、表面読取位置P1が副走査方向に移動し、載置された原稿200の全体が読み取られる。
原稿搬送装置2は、原稿トレイ21から原稿排出トレイ22に至る原稿搬送路26を有する。複数の搬送ガイドによって形成された原稿搬送用の空間が原稿搬送路26である。図4に示すように、複合機100の前方から見て、原稿搬送路26は、U字状またはC字状である。
原稿搬送装置2は原稿搬送部27を備える。原稿搬送部27は原稿搬送路26に沿って原稿200を搬送する。原稿搬送部27として、例えば、ピックアップローラ27a、給紙ローラ対27b、第1搬送ローラ対27c、第2搬送ローラ対27d、第3搬送ローラ対27e、レジストローラ27f、第4搬送ローラ対27g、第5搬送ローラ対27h、及び、排紙ローラ対27iが設けられる。また、原稿搬送装置2は、原稿搬送部27として、ローラ駆動部28を備える。ローラ駆動部28は、搬送モータ、ギア等を含む。原稿200を搬送するとき、制御部201は搬送モータを回転させる。搬送モータの回転を受け、原稿搬送部27の各ローラが回転する。
ピックアップローラ27aは、原稿トレイ21にセットされた原稿200を1枚ずつ送り出す。送り出された原稿200は、原稿搬送路26に侵入する。給紙ローラ対27bは、下流に向けて、ピックアップされた原稿200を送る。第1搬送ローラ対27c、第2搬送ローラ対27d、第3搬送ローラ対27e、レジストローラ27f、第4搬送ローラ対27g、第5搬送ローラ対27h、及び、排紙ローラ対27iは、原稿搬送路26に沿って、原稿200を搬送する。なお、原稿搬送用のローラの数は、さらに多くてもよい。これらのローラの設置間隔は、名刺のような小サイズの原稿200も搬送できる間隔とされてもよい。
表面読取ユニット12の表面読取位置P1に向けて、原稿200が搬送経路26を搬送される。搬送される原稿200は、搬送中に、表面読取位置P1を通過する。原稿200が表面読取位置P1を通過時に表面読取ユニット12は、原稿200の表面を読み取る(流し読み方式)。なお、原稿200は、表面を上方へ向けた状態で、原稿トレイ21にセットされる。表面用ラインセンサ12dは、読取結果として、各画素に対応する画像信号を出力する。なお、表面用ラインセンサ12dの読取幅(主走査方向の幅)は、搬送可能な最大サイズの原稿200の主走査幅よりも広い。制御部201は、画像信号を処理し、表面原稿画像データ400を生成する。
さらに、原稿搬送装置2は、裏面読取ユニット23を内蔵する。裏面読取ユニット23は、原稿200の裏面(第2面、他方面)を読み取る。裏面読取ユニット23は、裏面照射ランプ23a、裏面用レンズ23b、裏面用ラインセンサ23cを備える。また、裏面読取ユニット23は複数のミラーを備える。制御部201は、搬送される原稿200の裏面に向けて、光を裏面照射ランプ23aに照射させる。
裏面読取ユニット23では、読取ラインの位置(裏面読取位置P2)は移動しない。各ミラーは、裏面照射ランプ23aが照射し、原稿200の裏面が反射した光を裏面用レンズ23bに導く。裏面用レンズ23bを通過した光は、裏面用ラインセンサ23cに入射する。裏面読取ユニット23は、裏面読取位置P2にて、搬送される原稿200の裏面を読み取る。裏面読取位置P2は、原稿200が搬送されるときの表面読取位置P1よりも、原稿搬送方向下流側である。排紙ローラ対27iは、裏面読取位置P2を通過した原稿200を原稿排出トレイ22に排出する。裏面用ラインセンサ23cは、読取結果として、各画素の画像信号を出力する。なお、裏面用ラインセンサ23cの読取幅(主走査方向の幅)は、搬送可能な最大サイズの原稿200の主走査幅よりも広い。制御部201は、画像信号を処理し、裏面の原稿画像データを生成する。
加えて、原稿搬送装置2は搬送検知部29を含む。搬送検知部29は、原稿搬送路26に沿って設けられた、第1搬送センサ29a、第2搬送センサ29b、第3搬送センサ29c、第4搬送センサ29d、及び、第5搬送センサ29eを含む。これらの各搬送センサは、搬送される原稿200を検知する。各搬送センサは、例えば光センサである。また、各搬送センサの出力に基づき、制御部201は、各搬送センサの検知エリアでの原稿200の有無、各搬送センサへの原稿200の先端の到達、及び、各搬送センサからの原稿200の後端の通過を認識する。
また、原稿トレイ21には、セットセンサ210が設けられる。セットセンサ210は、原稿トレイ21に原稿200が載置されているかどうかを検知する。例えば、セットセンサ210は、光センサである。セットセンサ210の出力に基づき、制御部201は、原稿トレイ21の原稿200の有無を認識する。
(対向板)
次に、図4、図5を用いて、対向板の一例を説明する。図5は、実施形態に係る対向板の一例を示す図である。
次に、図4、図5を用いて、対向板の一例を説明する。図5は、実施形態に係る対向板の一例を示す図である。
原稿搬送装置2には、対向板が2つ設けられる。具体的に、原稿搬送装置2には、表面用対向板81と裏面用対向板82が設けられる。
図4に示すように、表面読取ユニット12は原稿台11の下側に配置される。一方、表面用対向板81は、原稿台11の上側に位置する。つまり、表面用対向板81は、表面読取ユニット12に対向する位置に配置される。表面用対向板81は、原稿搬送路26を挟んで、表面照射ランプ12eと向かい合う。表面照射ランプ12eと表面用対向板81は搬送される原稿200を挟む。そのため、搬送される原稿200を読み取るとき、表面照射ランプ12eは、原稿200と表面用対向板81に光を照射する。そのため、表面読取ユニット12は、表面用対向板81も読み取る。表面用対向板81は、搬送される原稿200の背景として読み取られる。
例えば、表面用対向板81は、矩形の板である。表面用対向板81は、主走査方向を長手方向とする。主走査方向の幅は、搬送可能な最大サイズの原稿200の主走査幅よりも広い。図5に示すように、表面用対向板81は、灰色部分81aと白色部分81bを備える。表面用対向板81の平面のうち、一部が灰色部分81aであり、残りの部分が白色部分81bである。灰色部分81aと白色部分81bは、いずれも短冊状であり、表面用対向板81の主走査方向の一端から他端まで延びる。そのため、灰色部分81aと白色部分81bは、主走査方向を長手方向とする。灰色部分81aと白色部分81bの副走査方向の幅は、適宜定められる。
制御部201は、読取時の第1移動枠12aと第2移動枠12bの位置を調整できる。つまり、表面読取ユニット12は、表面読取位置P1(読取ラインの位置)を移動できる。具体的に、灰色の背景で読み取る場合、制御部201は、表面読取位置P1を灰色部分81aの範囲内とする。これにより、灰色の背景で原稿200の表面を読み取ることができる。一方、白色の背景で読み取る場合、制御部201は、表面読取位置P1を白色部分81bの範囲内とする。これにより、白色の背景で原稿200の表面を読み取ることができる。
一方、裏面用対向板82は、原稿搬送路26を挟んで、裏面読取ユニット23に対向する位置に配置される。図4に示すように、裏面用対向板82は、裏面読取ユニット23の下側に配置される。裏面用対向板82は、裏面照射ランプ23aと向かい合う。裏面照射ランプ23aと裏面用対向板82は搬送される原稿200を挟む。そのため、搬送される原稿200を読み取るとき、裏面照射ランプ23aは、原稿200とともに、裏面用対向板82にも光を照射する。そのため、裏面読取ユニット23は、裏面用対向板82も読み取る。裏面用対向板82は、搬送される原稿200の背景として読み取られる。
例えば、裏面用対向板82は、矩形の板である。裏面用対向板82は、主走査方向を長手方向とする。主走査方向の幅は、搬送可能な最大サイズの原稿200の主走査幅よりも広い。裏面用対向板82は、表面用対向板81と異なる。裏面用対向板82は1色である。例えば、裏面用対向板82は白色である。裏面を読み取る場合、制御部201は、搬送される原稿200及び裏面用対向板82に向けて、裏面照射ランプ23aに光を照射させる。これにより、白色の背景で原稿200の裏面を読み取ることができる。
(原稿200のクロップの処理)
次に、図6~図11を用いて、原稿200のクロップ処理の一例を説明する。図6は、実施形態に係る原稿200のクロップ処理の一例を示す図である。図7は、実施形態に係るクロップ処理での読取対象領域300の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る表面原稿画像データ400の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る裏面原稿画像データ500の一例を示す図である。図10は実施形態に係る原稿領域の検知処理の一例を示す図である。図11は、実施形態に係る原稿200のクロップ処理の一例を示す図である。
次に、図6~図11を用いて、原稿200のクロップ処理の一例を説明する。図6は、実施形態に係る原稿200のクロップ処理の一例を示す図である。図7は、実施形態に係るクロップ処理での読取対象領域300の一例を示す図である。図8は、実施形態に係る表面原稿画像データ400の一例を示す図である。図9は、実施形態に係る裏面原稿画像データ500の一例を示す図である。図10は実施形態に係る原稿領域の検知処理の一例を示す図である。図11は、実施形態に係る原稿200のクロップ処理の一例を示す図である。
まず、原稿200が傾いた状態で搬送されることがある。この場合、原稿200は傾いて読み取られる。これに対処するために、複合機100は原稿クロップ機能を備える。原稿部分をクロップし、傾きを補正すれば、傾きのない画像データを得ることができる。操作パネル5は、原稿クロップ機能の有効、無効の選択を受け付ける。コピー、スキャン送信、スキャン保存、ファクス送信のような原稿200の読み取りを伴うジョブにて、原稿クロップ機能を利用することができる。原稿クロップ機能を利用するとき、画像データから原稿部分が切り出され、切り出した画像データに基づき、ジョブが実行される。
画像データの原稿部分を正確にクロップするため、本開示に係る原稿読取装置は、原稿搬送部27、第1読取部、第2読取部、領域検知部206、及び、クロップ処理部207を備える。原稿搬送部27は、原稿搬送路26に沿って原稿200を搬送する。第1読取部は、原稿搬送路26の第1読取位置において、搬送される原稿200の第1面を、搬送される原稿200よりも大きく読み取る。第2読取部は、原稿搬送路26の第2読取位置において、第1面と反対側の面である第2面を、搬送される原稿200よりも大きく読み取る。領域検知部206は、第1面の読み取りで得られた第1原稿画像データのうち、原稿200の領域である第1原稿領域を検知する処理と、第2面の読み取りで得られた第2原稿画像データのうち、原稿200の領域である第2原稿領域を検知する処理とを実行可能である。クロップ処理部207は、第1原稿領域及び前記第2原稿領域のうちで検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、第1原稿画像データから第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出し、且つ、第2原稿画像データから第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出す。
これにより、原稿200の表面と裏面のそれぞれの画像データについて、原稿200の領域を検知することができる。表面の画像データに原稿200のエッジが明確に表れていなくても、裏面の検知結果に基づき、表面の原稿部分と裏面の原稿部分を正確に切り出すことができる。また、裏面の画像データに原稿200のエッジが明確に表れていなくても、裏面の検知結果に基づき、表面の原稿部分と裏面の原稿部分を正確に切り出すことができる。従って、原稿部分を確実、正確に切り出すことができる。
以下では、第1読取部が表面読取ユニット12であり、第1読取位置が表面読取位置P1であり、第1面が原稿200の表面であり、第2読取部が裏面読取ユニット23であり、第2読取位置が裏面読取位置P2であり、第2面が原稿200の裏面であり、第1原稿画像データが表面原稿画像データ400であり、第2原稿画像データが裏面原稿画像データ500であり、第1原稿領域が表面原稿画像データ400のうちの表面の原稿領域A1(原稿部分)であり、第2原稿領域が裏面原稿画像データ500のうちの裏面の原稿領域B1である例を説明する。また、第1対向板が表面用対向板81であり、第2対向板が裏面用対向板82である例を説明する。
まず、図6を用いて、原稿200の両面を出力する例を説明する。例えば、原稿200の両面の画像データを送信する両面送信ジョブ、原稿200の両面の画像データを印刷する両面コピージョブ、又は、原稿200の両面の画像データを保存する両面保存ジョブが、原稿200の両面を出力するジョブに該当する。
図6のスタート前に、操作パネル5は原稿クロップ機能の有効を受け付けている。制御部201は、原稿クロップ機能が有効であることを認識している。また、ユーザはジョブに必要な設定を完了している。例えば、スキャン送信ジョブの場合、ユーザは、宛先アドレス、読取解像度等の設定を完了している。また、操作パネル5は、原稿200の両面を出力する選択を受け付けている。つまり、制御部201は、原稿200の両面の画像データに基づきジョブを行うことを認識している。
そして、図6のスタートは、原稿クロップ機能が有効な状態で、ジョブの開始が指示された時点である。例えば、図6のスタートは、制御部201が操作パネル5のスタートボタンの操作を認識した時点である。
まず、制御部201は、セットされた原稿200のサイズを認識する(ステップS601)。具体的には、主走査幅検知部25の出力に基づき、制御部201は主走査幅を認識する。なお、サイズの異なる原稿200の束を、原稿トレイ21にセットすることも可能である。この場合、制御部201は、セットされた原稿200のうち、主走査幅が最も広い原稿200のサイズを認識する。
続いて、制御部201は、表面読取位置P1を表面用対向板81の灰色部分81aにあわせる(ステップS602)。具体的に、制御部201は、移動機構13の移動用モータを制御し、灰色部分81aを読み取るように、第1移動枠12aと第2移動枠12bの位置を調整する。なお、原稿クロップ機能を用いないジョブでは、制御部201は、表面読取位置P1を白色部分81bに合わせる。
次に、制御部201は、原稿トレイ21にセットされた原稿200のうち、1枚の原稿200の搬送を原稿搬送部27に開始させる(ステップS603)。具体的に、制御部201は、ローラ駆動部28の搬送モータを回転させる。
表面読取ユニット12は、搬送される原稿200の表面の読み取りを開始する(ステップS604)。また、裏面読取ユニット23は、搬送される原稿200の裏面の読み取りを開始する(ステップS605)。画像データ生成回路204は、表面用ラインセンサ12dが出力する画像信号を処理して、表面原稿画像データ400を生成する。また、画像データ生成回路204は、裏面用ラインセンサ23cが出力する画像信号を処理して、裏面原稿画像データ500を生成する。
ここで、表面読取ユニット12は、搬送される原稿200の表面を、原稿200よりも大きく読み取る。また、裏面読取ユニット23は、搬送される原稿200の裏面を、原稿200よりも大きく読み取る。原稿クロップ機能が有効な場合、図7に示すような読取対象領域300が設定される。表面読取ユニット12と裏面読取ユニット23は、読取対象領域300の範囲を読み取る。
読取対象領域300は、原稿200のサイズよりも大きい。まず、原稿200の主走査方向において、読取対象領域300の長さYaは、原稿200の主走査幅Ybよりも長い。主走査幅検知部25の出力に基づき、制御部201は、原稿200の主走査幅Ybを認識している。そのため、制御部201は、読取対象領域300の長さYaを求めることができる。例えば、図7における上下の両端縁部分のそれぞれにおいて、第1追加幅ΔYだけ長い。第1追加幅ΔYは、原稿200のサイズによらず、例えば5mmである。
また、原稿200の副走査方向において、読取対象領域300の長さXaは、原稿200の副走査幅Xbよりも長い。例えば、図7における左右の両端縁部分のそれぞれにおいて、第2追加幅ΔXだけ大きい。第2追加幅ΔXは、原稿200のサイズによらず、例えば5mmである。つまり、表面読取ユニット12と裏面読取ユニット23は、原稿200の先端と後端のそれぞれで、第2追加幅ΔXだけ余分に読み取る。
例えば、制御部201は、原稿200の先端が表面読取位置P1よりも、第2追加幅ΔXだけ手前まで搬送された時点に、表面読取ユニット12に読み取りを開始させる。また、制御部201は、原稿200の後端の表面読取位置P1の通過後、第2追加幅ΔXだけ原稿200が搬送された時点に、表面読取ユニット12に読み取りを終了させる。原稿200の搬送速度をV1とし、第3搬送センサ29cから表面読取位置P1よりも第2追加幅ΔXだけ原稿搬送方向上流側の地点までの距離をL1とする。例えば、制御部201は、第3搬送センサ29cが原稿200の先端到達を検知してから、(L1÷V1)の時間が経過したときに、表面読取ユニット12に読み取りを開始させる。また、第3搬送センサ29cから表面読取位置P1よりも第2追加幅ΔXだけ原稿搬送方向下流側の地点までの距離をL2とする。例えば、制御部201は、第3搬送センサ29cが原稿200の後端通過を検知してから、(L2÷V1)の時間が経過したときに、表面読取ユニット12に読み取りを終了させる。これにより、原稿200よりも(2×第2追加幅ΔX)だけ広い範囲を読み取ることができる。
図8は、原稿クロップ機能の利用時に得られる表面原稿画像データ400の一例を示す。原稿クロップ機能の利用時、表面の読み取りでは、表面用対向板81の灰色部分81aが背景とされる。そのため、表面原稿画像データ400のうち、原稿200(表面の原稿領域A1)以外の部分は、灰色となる。図8に示すように、原稿200の地肌色が白色の場合、原稿200のエッジ(灰色と原稿200の地肌色の境界)は、画像データに明確に現れる。
また、制御部201は、原稿200の先端が裏面読取位置P2よりも第2追加幅ΔXだけ手前まで搬送された時点に、裏面読取ユニット23に読み取りを開始させる。また、制御部201は、原稿200の後端の裏面読取位置P2の通過後、第2追加幅ΔXだけ原稿200が搬送された時点に、裏面読取ユニット23に読み取りを終了させる。第4搬送センサ29dから裏面読取位置P2よりも第2追加幅ΔXだけ原稿搬送方向上流側の地点までの距離をL3とする。例えば、制御部201は、第4搬送センサ29dが原稿200の先端到達を検知してから、(L3÷V1)の時間が経過したときに、裏面読取ユニット23に読み取りを開始させる。また、第4搬送センサ29dから裏面読取位置P2よりも第2追加幅ΔXだけ原稿搬送方向上流側の地点までの距離をL4とする。例えば、制御部201は、第4搬送センサ29dが原稿200の後端通過を検知してから、(L4÷V1)の時間が経過したときに、裏面読取ユニット23に読み取りを終了させる。これにより、原稿200よりも(2×第2追加幅ΔX)だけ広い範囲を読み取ることができる。
図9は、原稿クロップ機能の利用時に得られる裏面原稿画像データ500の一例を示す。原稿クロップ機能の利用時、裏面の読み取りでは、白色の裏面用対向板82が背景とされる。そのため、裏面原稿画像データ500において、原稿200(裏面の原稿領域B1)以外の部分は、白色になる。なお、図9に示すように、原稿200の地肌色が白色の場合、原稿200のエッジの一部が画像データに現れない場合がある。
そして、領域検知部206は、表面原稿画像データ400のうちの表面の原稿領域A1を検知する処理を行う(ステップS606)。そして、領域検知部206は、表面原稿画像データ400において、表面の原稿領域A1の検知に成功したか否かを判定する(ステップS607)。
図10を用いて、原稿領域を検知する処理の一例を説明する。領域検知部206は、表面原稿画像データ400と裏面原稿画像データ500の一方、又は、両方について、原稿200のエッジ(端部)の画素を検知する。例えば、領域検知部206は、原稿画像データの主走査方向の1ラインごとに、1画素ずつ、主走査方向で隣り合う画素の濃度値(画素値)の差の絶対値が予め定められた閾値以上の画素であるエッジ候補画素を判定する。主走査方向の各ラインにおいて、領域検知部206は、エッジ候補画素のうち、主走査方向で最も一方側の画素を、主走査方向の一方側のエッジ画素と判定する。主走査方向の各ラインにおいて、領域検知部206は、エッジ候補画素のうち、主走査方向で最も他方側の画素を、主走査方向の他方側のエッジ画素と判定する。
領域検知部206は、副走査方向についても同様の処理を行う。例えば、領域検知部206は、原稿画像データの副走査方向の1ラインごとに、1画素ずつ、副走査方向で隣り合う画素の濃度値(画素値)の差の絶対値が予め定められた閾値以上の画素であるエッジ候補画素を判定する。副走査方向の各ラインにおいて、領域検知部206は、エッジ候補画素のうち、副走査方向で最も一方側の画素を、副走査方向の一方側のエッジ画素と判定する。副走査方向の各ラインにおいて、領域検知部206は、エッジ候補画素のうち、副走査方向で最も他方側の画素を、副走査方向の他方側のエッジ画素と判定する。
領域検知部206は、エッジ画素を含み副走査方向で隣り合う主走査方向のラインの組み合わせごとに、主走査方向の一端側の各エッジ画素の主走査方向の距離を確認する。確認した距離の絶対値が予め定められた基準値を超えた場合、領域検知部206は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。原稿領域のエッジの凹凸が大きすぎると判定できるためである。また、領域検知部206は、エッジ画素を含み副走査方向で隣り合う主走査方向のラインの組み合わせごとに、主走査方向の他端側の各エッジ画素の主走査方向の距離を確認する。確認した距離の絶対値が基準値を超えるエッジ画素がある場合、領域検知部206は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。また、領域検知部206は、エッジ画素を含み主走査方向で隣り合う副走査方向のラインの組み合わせごとに、副走査方向の一端側の各エッジ画素の副走査方向の距離を確認する。確認した距離の絶対値が基準値を超えるエッジ画素がある場合、領域検知部206は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。また、領域検知部206は、エッジ画素を含み主走査方向で隣り合う副走査方向のラインの組み合わせごとに、副走査方向の他端側の各エッジ画素の副走査方向の距離を確認する。確認した距離の絶対値が基準値を超えるエッジ画素がある場合、領域検知部206は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。距離の絶対値が基準値を超えるエッジ画素が1つもない場合、領域検知部206は、原稿領域の検知に成功したと判定してもよい。
例えば、領域検知部206は、主走査方向の一端側のエッジ画素、主走査方向の他端側のエッジ画素、副走査方向の一端側のエッジ画素、及び、副走査方向の他端側のエッジ画素に囲まれる領域を原稿領域として検知する。なお、上述したアルゴリズム以外のアルゴリズムを用いて、領域検知部206は、原稿領域を検知してもよい。
例えば、領域検知部206は、主走査方向の一端側のエッジ画素、主走査方向の他端側のエッジ画素、副走査方向の一端側のエッジ画素、及び、副走査方向の他端側のエッジ画素に囲まれる領域において、四辺が検知できない場合は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。または四辺が検知できなく、四辺未満の数量の辺(例えば三辺)が検出され、隣り合う辺のなす角度が略直角ではない場合は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。または、四辺が検知できたが、隣り合う辺のなす角度がバラバラな場合は、原稿領域の検知に失敗したと判定してもよい。四辺が検知でき、隣り合う辺のなす角度が一様に略直角である場合、領域検知部206は、原稿領域の検知に成功したと判定してもよい。
表面原稿画像データ400において、表面の原稿領域A1の検知に成功したとき(ステップS607のYes)、領域検知部206は、検知に成功した表面の原稿領域A1の座標(位置情報)を記憶部6に記憶させる(ステップS608)。
そして、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400から表面の原稿領域A1を表面クロップ画像データとして、切り出す(ステップS609)。クロップ処理部207は、切り出した表面クロップ画像データの傾きを補正する処理を行う。
原稿200の両面を出力する場合、クロップ処理部207は、表面の原稿領域A1に基づき、裏面原稿画像データ500のうち、表面の原稿領域A1に対応する裏面の領域(裏面対応領域)を認識する(ステップS610)。
例えば、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400の上下及び左右を反転させて、反転画像データを生成してもよい。例えば、上下方向は主走査方向であり、左右方向は副走査方向である。そして、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された表面の原稿領域A1の座標を、裏面対応領域の座標と認識する。例えば、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された表面の原稿領域B1の4隅(右上、左上、右下、左下)の座標を認識する。クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ400のうち、認識した座標を頂点とする4角形の範囲を裏面対応領域と認識する。
そして、クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ500のうち、裏面対応領域の範囲を裏面クロップ画像データとして、切り出す(ステップS611)。クロップ処理部207は、切り出した裏面クロップ画像データの傾きを補正する処理を行う。
このように、領域検知部206が第1原稿領域(表面の原稿領域A1)の検知に成功した場合、クロップ処理部207は、第1原稿画像データ(表面原稿画像データ400)の第1原稿領域を第1クロップ画像データ(表面クロップ画像データ)として切り出す。また、クロップ処理部207は、第2原稿画像データ(裏面原稿画像データ500)のうちの第1原稿領域に対応する第2対応領域(裏面対応領域)の座標を求める。そして、クロップ処理部207は、第2原稿画像データのうち、第2対応領域を、第2クロップ画像データ(裏面クロップ画像データ)として切り出す。これにより、第1面(表面)で検知に成功した原稿領域の位置に基づき、原稿200の各面の原稿領域を切り出すことができる。詳しくは、第1面にて検知に成功した原稿領域の座標に基づき、第1面の原稿領域と、第2面(裏面)の原稿領域を、正確に切り出すことができる。
具体的に、クロップ処理部207は、第1原稿画像データ(表面原稿画像データ400)の上下及び左右を反転させる。そして、クロップ処理部207は、上下及び左右が反転された第1原稿領域(表面の原稿領域A1)の座標に基づき、第2対応領域(対応領域対応領域)を認識する。そして、クロップ処理部207は、第2クロップ画像データを切り出す。これにより、第1原稿画像データの検知結果に基づき、第2原稿画像データ(裏面原稿画像データ500)から、原稿領域を正確に切り出すことができる。つまり、原稿200が傾いて搬送されても、原稿領域を正確に切り出すことができる。
ここで、領域検知部206が第1原稿領域(表面の原稿領域A1)の検知に成功した場合、クロップ処理部207は、第2原稿領域(裏面の原稿領域B1)を検知する処理を行わない。表面と裏面のそれぞれについて、常に原稿領域の検知をするわけではない。表面で検知に成功すれば、裏面については、検知はスキップされる。原稿領域のクロップ処理において、演算量、処理量を効率的に減らすことができる。原稿領域のクロップ処理に要する時間を減らすことができる。
一方、表面原稿画像データ400において、表面の原稿領域A1の検知に失敗した場合(ステップS607のNo)。裏面原稿画像データ500のうちの裏面の原稿領域B1を検知する処理を行う(ステップS612)。領域検知部206は、図10を用いて説明した処理を裏面原稿画像データ500に対して行う。そして、領域検知部206は、裏面原稿画像データ500において、裏面の原稿領域B1の検知に成功したか否かを判定する(ステップS613)。
裏面原稿画像データ500において、裏面の原稿領域B1の検知に成功したとき(ステップS613のYes)、領域検知部206は、検知に成功した裏面の原稿領域B1(第2原稿領域)の座標(位置情報)を記憶部6に記憶させる(ステップS614)。
そして、クロップ処理部207は、裏面の原稿領域B1に基づき、表面原稿画像データ400のうち、裏面の原稿領域B1に対応する表面の領域(表面対応領域)を認識する(ステップS615)。
例えば、クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ500の上下及び左右を反転させて、反転画像データを生成してもよい。例えば、上下方向は主走査方向であり、左右方向は副走査方向である。そして、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された裏面の原稿領域B1の座標を、表面対応領域の座標と認識する。例えば、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された裏面の原稿領域B1の4隅(右上、左上、右下、左下)の座標を認識する。クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400のうち、認識した座標を頂点とする4角形の範囲を表面対応領域と認識する。
そして、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400のうち、表面対応領域の範囲を表面クロップ画像データとして、切り出す(ステップS616)。クロップ処理部207は、切り出した表面クロップ画像データの傾きを補正する処理を行う。
このように、領域検知部206が第1原稿領域(表面の原稿領域A1)の検知に失敗し、第2原稿領域(裏面の原稿領域B1)の検知に成功した場合、クロップ処理部207は、第1原稿画像データ(表面原稿画像データ400)のうちの第2原稿領域(裏面の原稿領域B1)に対応する第1対応領域(表面対応領域)の座標を求め、第1原稿画像データから第1対応領域を第1クロップ画像データ(表面クロップ画像データ)として切り出す。これにより、第1面(表面)で原稿領域の検知に失敗しても、第2面(裏面)で検知に成功した原稿領域の位置に基づき、第1面の原稿領域を切り出すことができる。表面と裏面のうち、検知に成功した原稿領域の座標に基づき、原稿領域を正確に切り出すことができる。具体的に、クロップ処理部207は、第2原稿画像データ(裏面原稿画像データ500)の上下及び左右を反転させ、上下及び左右が反転された第2原稿領域の座標に基づき、第1対応領域を認識し、第1クロップ画像データを切り出す。これにより、第2原稿画像データの検知結果に基づき、第1原稿画像データから、原稿領域を正確に切り出すことができる。つまり、原稿200が傾いて搬送されても、原稿領域を正確に切り出すことができる。
原稿200の両面を出力するので、クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ500から、検知した裏面の原稿領域B1を裏面クロップ画像データとして、切り出す(ステップS617)。クロップ処理部207は、切り出した裏面クロップ画像データの傾きを補正する処理を行う。
裏面原稿画像データ500においても、裏面の原稿領域B1の検知に成功しなかったとき(ステップS613のNo)、クロップ処理部207は、所定の手法に基づき、領域を切り出す(ステップS618)。原稿200の両面を出力する場合、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400と、裏面原稿画像データ500の両方において、所定の手法に基づき、クロップ画像データを切り出す。原稿200の片面のみ出力する場合、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400から所定の手法に基づき、クロップ画像データを切り出す。所定の手法の詳細は後述する。
ステップS611、ステップS617、又は、ステップS618の後、制御部201は、セットされた原稿200があるか否かを確認する(ステップS619)。言い換えると、制御部201は、原稿トレイ21に原稿200が残っているか否かを確認する。セットセンサ210の出力に基づき、制御部201は確認する。原稿200が残っていないとき(ステップS619のNo)、制御部201はフローチャートを終了する(END)。原稿200が残っているとき(ステップS619のYes)、制御部201はステップS603を実行する(ステップS603に戻る)。つまり、次の原稿200について、読み取り、領域検知処理、クロップ処理、及び、傾き補正処理が実行される。
切り出したクロップ画像データは、ジョブに用いられる。スキャン送信ジョブの場合、制御部201は、切り出した表面クロップ画像データ、及び、切り出した裏面クロップ画像データを通信部7に送信させる。コピージョブの場合、制御部201は、切り出した表面クロップ画像データ、及び、切り出した裏面クロップ画像データに基づく印刷を、画像形成部3に行わせる。スキャン保存ジョブの場合、制御部201は、切り出した表面クロップ画像データ、及び、切り出した裏面クロップ画像データを含む保存用ファイルを生成する。制御部201は、生成した保存用ファイルを記憶部6、又は、外部の記憶装置に不揮発的に記憶させる。
ここで、原稿読取装置は、第1対向板(表面用対向板81)と、第2対向板(裏面用対向板82)と、を備える。第1対向板は、第1読取部(表面読取ユニット12)に対向する位置に配置され、搬送される原稿200の背景として第1読取部が読み取る。第2対向板は、第2読取部(裏面読取ユニット23)に対向する位置に配置され、搬送される原稿200の背景として第2読取部が読み取る。第1対向板及び第2対向板は、いずれか一方が灰色であり、何れか他方が白色である。これにより、原稿200よりも大きく読み取った場合に、第1面(表面)の原稿200外の色と、第2面(裏面)の原稿200外の色と、を、異ならせることができる。表面と裏面の何れかの原稿画像データにおいて、原稿200のエッジが画像データに明確に表れやすい。したがって、原稿領域の検知成功の確率を高めることができる。
具体的に、第1読取部(表面読取ユニット12)は、第1読取位置(表面読取位置P1)を移動可能である。そして、第1対向板(表面用対向板81)は、主走査方向を長手方向とする灰色部分81aと白色部分81bを備える。原稿クロップ機能を用いる設定がなされているとき、第1読取部は、灰色部分81aが背景となる位置を第1読取位置(表面読取位置P1)として読み取る。原稿クロップ機能を用いない設定がなされているとき、第1読取部は、白色部分81bが背景となる位置を第1読取位置として読み取る。これにより、原稿200をクロップするか否かによって、第1面の読み取りの背景の色を変えることができる。一般に、オフィス、会社では、白色の用紙が使用されることが多い。原稿クロップ機能を用いない場合は、背景を白色とし、原稿画像データに灰色が含まれないようにすることができる。
次に、図11を用いて、原稿200の片面(表面)のみを出力する例を説明する。例えば、原稿200の片面の画像データを送信する片面送信ジョブ、原稿200の片面の画像データに基づき印刷する片面コピージョブ、又は、原稿200の片面の画像データを保存する片面保存ジョブが、原稿200の片面を出力するジョブに該当する。
図11のスタート前に、操作パネル5は原稿クロップ機能の有効を受け付けている。制御部201は、原稿クロップ機能が有効であることを認識している。また、ユーザはジョブに必要な設定を完了している。例えば、スキャン送信ジョブの場合、ユーザは、宛先アドレス、読取解像度等の設定を完了している。また、操作パネル5は、原稿200の片面のみを出力する選択を受け付けている。つまり、制御部201は、原稿200の片面の画像データに基づきジョブを行うことを認識している。
そして、図11のスタートは、原稿クロップ機能が有効な状態で、ジョブの開始が指示された時点である。例えば、操作パネル5のスタートボタンが操作されたことを制御部201が認識した時点である。
まず、ステップS1101~1109の処理は、図6を用いて説明したステップS601~S609の処理と同じである。ステップS601~S609の説明を援用できるので、ステップS1101~1109の説明は省略する。
なお、原稿200の片面(表面)のみ出力する設定のジョブであっても、制御部201は、表面読取ユニット12と裏面読取ユニット23の両方に読み取りを行わせる。また、原稿200の片面のみの出力の場合、クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ500からの切り出しは不要である。そのため、裏面対応領域の座標を求める処理、裏面対応領域の範囲の切り出しは行われない。
表面原稿画像データ400において、表面の原稿領域A1の検知に失敗した場合(ステップS1107のNo)。領域検知部206は、裏面原稿画像データ500のうちの裏面の原稿領域B1を検知する処理を行う(ステップS1110)。そして、領域検知部206は、裏面原稿画像データ500において、裏面の原稿領域B1の検知に成功したか否かを判定する(ステップS1111)。
裏面原稿画像データ500において、裏面の原稿領域B1の検知に成功したとき(ステップS1111のYes)、領域検知部206は、検知に成功した裏面の原稿領域B1(第2原稿領域)の座標(位置情報)を記憶部6に記憶させる(ステップS1112)。
そして、クロップ処理部207は、裏面の原稿領域B1に基づき、表面原稿画像データ400のうち、裏面の原稿領域B1に対応する表面の領域(表面対応領域)を認識する(ステップS1113)。
例えば、クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ500の上下及び左右を反転させて、反転画像データを生成してもよい。例えば、上下方向は主走査方向であり、左右方向は副走査方向である。そして、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された裏面の原稿領域B1の座標を、表面対応領域の座標と認識する。例えば、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された裏面の原稿領域B1の4隅(右上、左上、右下、左下)の座標を認識する。クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400のうち、認識した座標を頂点とする4角形の範囲を表面対応領域と認識する。
そして、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400のうち、表面対応領域の範囲を表面クロップ画像データとして、切り出す(ステップS1114)。クロップ処理部207は、切り出した表面クロップ画像データの傾きを補正する処理を行う。なお、原稿200の片面のみの出力なので、クロップ処理部207は、裏面クロップ画像データの切り出しをしない。
裏面原稿画像データ500においても、裏面の原稿領域B1の検知が失敗したとき(ステップS1111のNo)、クロップ処理部207は、所定の手法に基づき、領域を切り出す(ステップS1115)。原稿200の片面のみ出力する場合、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400から所定の手法に基づき、クロップ画像データを切り出す。所定の手法の詳細は後述する。
切り出したクロップ画像データは、ジョブに用いられる。スキャン送信ジョブの場合、制御部201は、切り出した表面クロップ画像データを、通信部7に送信させる。コピージョブの場合、制御部201は、切り出した表面クロップ画像データに基づく印刷を、画像形成部3に行わせる。スキャン保存ジョブの場合、制御部201は、切り出した表面クロップ画像データを含む保存用ファイルを生成する。制御部201は、生成した保存用ファイルを記憶部6、又は、外部の記憶装置に不揮発的に記憶させる。
(表面と裏面の両方で原稿領域の検知に失敗した場合)
次に、図7を用いて、表面と裏面の両方の原稿領域の検知に失敗したときのクロップ処理の一例を説明する。
次に、図7を用いて、表面と裏面の両方の原稿領域の検知に失敗したときのクロップ処理の一例を説明する。
原稿クロップ機能を用いるとき、制御部201は、表面読取と裏面読取とで、対向板の色を異ならせる。原稿200の地肌色が白色であっても、灰色の背景により、原稿200のエッジが画像データに明確に表れる。そのため、正確に原稿領域を切り出すことができる。また、原稿200が灰色でも、白色の背景でも読み取るので、原稿200のエッジが画像データに明確に表れる。原稿領域を正確に切り出すことができる可能性は高い。
しかし、原稿200の地肌色が、表面用対向板81の灰色部分81aに近く、かつ、裏面用対向板82の色にも近い場合、あるいは、白と灰色の2色の原稿200の場合など、表面原稿画像データ400と、裏面原稿画像データ500との両方で原稿領域の検知に失敗する可能性はゼロではない。一方、原稿クロップ機能を用いるとき、原稿200より大きく読み取りがなされる。例えば、表面の原稿画像データの端部は、灰色となっている。従って、原稿クロップ機能を用いるとき、表面と裏面の両方で原稿領域を検知できなくても、原稿画像データからの切り出しを行うことが好ましい。
複合機100では、複数の切り出しの手法が用意される。どの手法を用いるかを選択することができる。操作パネル5は、用いる手法の選択を受け付ける。制御部201(クロップ処理部207)は選択された手法を用いて、クロップ画像データを切り出す。
(1)第1の手法
原稿搬送装置2には個体差がある。一定の方向に傾きやすい場合があり得る。そこで、第1の手法は過去の履歴を参照して、原稿画像データのうち、切り出す領域を定める。つまり、原稿搬送装置2の癖が考慮される。
原稿搬送装置2には個体差がある。一定の方向に傾きやすい場合があり得る。そこで、第1の手法は過去の履歴を参照して、原稿画像データのうち、切り出す領域を定める。つまり、原稿搬送装置2の癖が考慮される。
まず、記憶部6は、検知した表面の原稿領域A1の座標を含む位置情報i1を記憶する(図2参照)。記憶部6は、原稿200のサイズごとに、位置情報i1を記憶する。例えば、制御部201は、原稿ごとに、検知した表面の原稿領域A1の4隅(右上、左上、右下、左下)の座標を位置情報i1として記憶部6に記憶させる。
そして、クロップ処理部207は、複数枚分の原稿の位置情報に基づき、複数枚の原稿の読み取りで検知された第1原稿領域の平均領域を定める。例えば、クロップ処理部207は、複数枚分の原稿について、右上隅の画像データにおけるX座標の座標値を合計し、合計した枚数で除す。また、クロップ処理部207は、複数枚分の原稿について、右上隅の画像データにおけるY座標の座標値を合計し、合計した枚数で除す。クロップ処理部207は、得られたX座標の平均値とY座標の平均値を、平均領域の右上隅の座標と認識する。クロップ処理部207は、左上隅、右下隅、左下隅についても同様の演算を行う。そして、クロップ処理部207は、認識した右上隅、左上隅、右下隅、左下隅を頂点とする四角形の領域を平均領域と定める。クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400のうち、定めた平均領域を表面クロップ画像データとして切り出す。
原稿200の両面を出力するため、裏面も切り出す場合、裏面原稿画像データ500において、平均領域に対応する領域(推定領域)を定める。例えば、クロップ処理部207は、表面原稿画像データ400の上下及び左右を反転させて、反転画像データを生成してもよい。そして、クロップ処理部207は、反転画像データにおいて、上下及び左右が反転された平均領域の4隅の座標を、推定領域の4隅の座標と認識する。例えば、クロップ処理部207は、裏面原稿画像データ500のうち、認識した座標を頂点とする4角形の範囲を推定領域と認識する。そして、クロップ処理部207は、第2原稿画像データのうち、推定領域を、第2クロップ画像データとして切り出す。
このように、原稿読取装置は記憶部6を備える。記憶部6は、検知した第1原稿領域(表面の原稿領域A1)の座標を含む位置情報i1を記憶する。領域検知部206が第1原稿領域と第2原稿領域(裏面の原稿領域B1)の両方の検知に失敗した場合、クロップ処理部207は、複数枚分の原稿200の位置情報に基づき、複数枚の原稿200の読み取りで検知された第1原稿領域(表面の原稿領域A1)の平均領域を定め、第1原稿画像データ(表面原稿画像データ400)から平均領域を第1クロップ画像データ(表面クロップ画像データ)として切り出す。クロップ処理部207は、第2原稿画像データ(裏面原稿画像データ500)において平均領域に対応する推定領域の座標を求める。クロップ処理部207は、第2原稿画像データのうち、推定領域を、第2クロップ画像データ(裏面クロップ画像データ)として切り出す。これにより、表と裏の両方で、原稿領域の検知に失敗しても、原稿領域の蓋然性が高い領域を切り出すことができる。つまり、原稿読取装置の個体差を考慮しつつ、原稿領域をずれなく切り出す確率を高めることができる。
(2)第2の手法
原稿束が傾いた状態で原稿トレイ21にセットされた場合、複数枚の原稿200が同じ方向に傾いて搬送されることがある。そこで、第2の手法は直前に読み取られた1枚前の原稿200を参照して、原稿画像データのうち、切り出す領域を定める。
原稿束が傾いた状態で原稿トレイ21にセットされた場合、複数枚の原稿200が同じ方向に傾いて搬送されることがある。そこで、第2の手法は直前に読み取られた1枚前の原稿200を参照して、原稿画像データのうち、切り出す領域を定める。
クロップ処理部207は、1枚前の原稿200における表面クロップ画像データとして切り出した領域と同じ範囲を、表面原稿画像データ400から表面クロップ画像データとして切り出す。原稿200の両面を出力するため、裏面も切り出す場合、クロップ処理部207は、1枚前の原稿200における裏面クロップ画像データとして切り出した領域と同じ範囲を、裏面原稿画像データ500から裏面クロップ画像データとして切り出す。
このように、領域検知部206が第1原稿領域(表面の原稿領域A1)と第2原稿領域(裏面の原稿領域B1)の両方の検知に失敗した場合、クロップ処理部207は、1枚前の原稿200における第1クロップ画像データ(表面クロップ画像データ)として切り出した領域と同じ範囲を、第1原稿画像データ(表面原稿画像データ400)から第1クロップ画像データとして切り出す。クロップ処理部207は、1枚前の原稿200における第2クロップ画像データ(裏面クロップ画像データ)として切り出した領域と同じ範囲を、第2原稿画像データ(裏面原稿画像データ500)から第2クロップ画像データとして切り出す。これにより、表と裏の両方で、原稿領域の検知に失敗しても、原稿領域の蓋然性が高い領域を切り出すことができる。つまり、セットされた原稿束の傾きを考慮しつつ、原稿領域をずれなく切り出す確率を高めることができる。
(3)第3の手法
表面読取ユニット12と裏面読取ユニット23は、原稿200よりも大きく読み取る。どれだけ大きく読み取るかは、決まっている。図7にて説明したように、複合機100では、原稿200よりも、主走査方向の一端側に5mm、主走査方向の他端側に5mm、副走査方向の一端側に5mm、副走査方向の他端側に5mm、大きく読み取られる。
表面読取ユニット12と裏面読取ユニット23は、原稿200よりも大きく読み取る。どれだけ大きく読み取るかは、決まっている。図7にて説明したように、複合機100では、原稿200よりも、主走査方向の一端側に5mm、主走査方向の他端側に5mm、副走査方向の一端側に5mm、副走査方向の他端側に5mm、大きく読み取られる。
そこで、クロップ処理部207は、表面クロップ画像データのうち、予め定められた内枠の内側の範囲を、表面クロップ画像データとして切り出してもよい。原稿200の両面を出力するため、裏面も切り出す場合、クロップ処理部207は、裏面クロップ画像データのうち、当該内枠の内側の範囲を、裏面クロップ画像データとして切り出してもよい。
内枠は、傾いていない原稿200のエッジの位置に対応する。例えば、内枠は矩形である。内枠の面積は原稿画像データの面積よりも狭い。内枠の位置は予め定められる。内枠の矩形の2辺は、主走査方向と平行である。内枠の矩形の他の2辺が副走査方向と平行である。矩形の1辺は原稿画像データの主走査方向の一端から内側5mmに位置し、他の1辺は原稿画像データの主走査方向の他端から内側5mmに位置し、さらに他の1辺は原稿画像データの副走査方向の一端から内側5mmに位置し、残りの1辺は原稿画像データの副走査方向の他端から内側に5mmに位置する。
[他の適用例]
上述の説明は、本発明の一実施例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。すなわち、本実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
上述の説明は、本発明の一実施例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。すなわち、本実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
上述の説明では、第1読取部が表面読取ユニット12であり、第1読取位置が表面読取位置P1であり、第1面が原稿200の表面であり、第2読取部が裏面読取ユニット23であり、第2読取位置が裏面読取位置P2であり、第2面が原稿200の裏面であり、第1原稿画像データが原稿200の表面の画像データ(表面原稿画像データ400)であり、第2原稿画像データが原稿200の裏面の画像データ(裏面原稿画像データ500)であり、第1原稿領域が表面原稿画像データ400のうちの表面の原稿領域A1(原稿部分)であり、第2原稿領域が裏面原稿画像データ500のうちの裏面の原稿領域B1(原稿部分)である例を説明する。また、第1対向板が表面読取ユニット12に対する対向板(表面用対向板81)であり、第2対向板が裏面読取ユニット23に対する対向板(裏面用対向板82)である例を説明した。
しかし、第1読取部が裏面読取ユニット23であり、第1読取位置が裏面読取位置P2であり、第1面が原稿200の裏面であり、第2読取部が表面読取ユニット12であり、第2読取位置が表面読取位置P1であり、第2面が原稿200の表面であり、第1原稿画像データが原稿200の裏面の画像データ(裏面原稿画像データ500)であり、第2原稿画像データが原稿200の表面の画像データ(表面原稿画像データ400)であり、第1原稿領域が裏面原稿画像データ500のうちの原稿領域(原稿部分)であり、第2原稿領域が表面原稿画像データ400のうちの原稿領域(原稿部分)であってもよい。また、第1対向板が裏面読取ユニット23に対する対向板(裏面用対向板82)であり、第2対向板が表面読取ユニット12に対する対向板(表面用対向板81)であってもよい。
また、本開示は、原稿読取装置の制御方法と捉えることもできる。具体的に、本開示に係る原稿読取装置の制御方法は、原稿搬送路26に沿って原稿200を搬送すること、原稿搬送路26の第1読取位置において、搬送される原稿200の第1面を、搬送される原稿200よりも大きく読み取ること、原稿搬送路26の第2読取位置において、第1面と反対側の面である第2面を、搬送される原稿200よりも大きく読み取ること、第1面の読み取りで得られた第1原稿画像データのうち、原稿200の領域である第1原稿領域を検知すること、第2面の読み取りで得られた第2原稿画像データのうち、原稿200の領域である第2原稿領域を検知すること、第1原稿領域及び第2原稿領域のうちで検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、第1原稿画像データから第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出し、且つ、第2原稿画像データから第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出すこと、を備える。
この方法によれば、原稿200の表面と裏面のそれぞれの画像データについて、原稿200の領域を検知することができる。表面の画像データに原稿200のエッジが明確に表れていなくても、裏面の検知結果に基づき、表面の原稿部分と裏面の原稿部分を正確に切り出すことができる。また、裏面の画像データに原稿200のエッジが明確に表れていなくても、裏面の検知結果に基づき、表面の原稿部分と裏面の原稿部分を正確に切り出すことができる。従って、原稿部分を確実、正確に切り出すができる。
100 複合機、200 原稿、1 画像読取装置、11 原稿台、12 表面読取ユニット、12a 第1移動枠、12b 第2移動枠、12c 表面用レンズ、12d 表面用ラインセンサ、12e 表面照射ランプ、13 移動機構、2 原稿搬送装置、21 原稿トレイ、22 原稿排出トレイ、23 裏面読取ユニット、23a 裏面照射ランプ、23b 裏面用レンズ、23c 裏面用ラインセンサ、24a 第1原稿ガイド、24b 第2原稿ガイド、25 主走査幅検知部、26 原稿搬送路、27 原稿搬送部、27a ピックアップローラ、27b 給紙ローラ対、27c 第1搬送ローラ対、27d 第2搬送ローラ対、27e 第3搬送ローラ対、27f レジストローラ、27g 第4搬送ローラ対、27h 第5搬送ローラ対、27i 排紙ローラ対、28 ローラ駆動部、29 搬送検知部、29a 第1搬送センサ、29b 第2搬送センサ、29c 第3搬送センサ、29d 第4搬送センサ、29e 第5搬送センサ、210 セットセンサ、3 画像形成部、31 排紙トレイ、4 給紙部、41 給紙カセット、5 操作パネル、51 タッチパネル、52 ディスプレイ、6 記憶部、7 通信部、81 表面用対向板、81a 灰色部分、81b 白色部分、82 裏面用対向板、201 制御部、202 制御回路、203 主記憶部、204 画像データ生成回路、205 画像処理回路、206 領域検知部、207 クロップ処理部、300 読取対象領域、400 表面原稿画像データ、500 裏面原稿画像データ、A1 原稿領域(表面)、B1 原稿領域(裏面)、D1 抵抗値データ、P1 表面読取位置、P2 裏面読取位置、Xb 副走査幅、Yb 主走査幅、i1 位置情報
Claims (11)
- 原稿搬送路に沿って原稿を搬送する原稿搬送部と、
前記原稿搬送路の第1読取位置において、搬送原稿の第1面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取る第1読取部と、
前記原稿搬送路の第2読取位置において、前記第1面と反対側の面である第2面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取る第2読取部と、
前記第1面の読み取りで得られた第1原稿画像データのうち、原稿の領域である第1原稿領域を検知する処理と、前記第2面の読み取りで得られた第2原稿画像データのうち、原稿の領域である第2原稿領域を検知する処理とを実行可能な領域検知部と、
前記第1原稿領域及び前記第2原稿領域のうちで検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、前記第1原稿画像データから前記第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出し、且つ、前記第2原稿画像データから前記第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出すクロップ処理部と、を備える原稿読取装置。 - 前記領域検知部が前記第1原稿領域の検知に失敗し、前記第2原稿領域の検知に成功した場合、
前記クロップ処理部は、前記第1原稿画像データのうちの前記第2原稿領域に対応する第1対応領域を認識し、前記第1原稿画像データから前記第1対応領域を前記第1クロップ画像データとして切り出す、請求項1に記載の原稿読取装置。 - 前記クロップ処理部は、前記第2原稿画像データの上下及び左右を反転させ、上下及び左右反転後の前記第2原稿領域の座標に基づき、前記第1対応領域を認識し、前記第1クロップ画像データを切り出す、請求項2に記載の原稿読取装置。
- 前記領域検知部が前記第1原稿領域の検知に成功した場合、
前記クロップ処理部は、
前記第1原稿画像データの前記第1原稿領域を前記第1クロップ画像データとして切り出し、
前記第2原稿画像データのうちの前記第1原稿領域に対応する第2対応領域を認識し、前記第2原稿画像データのうち、前記第2対応領域を、前記第2クロップ画像データとして切り出す、請求項1乃至3の何れか1項に記載の原稿読取装置。 - 前記クロップ処理部は、前記第1原稿画像データの上下及び左右を反転させ、上下及び左右反転後の前記第1原稿領域の座標に基づき、前記第2対応領域を認識し、前記第2クロップ画像データを切り出す、請求項4に記載の原稿読取装置。
- 前記領域検知部が前記第1原稿領域の検知に成功した場合、
前記クロップ処理部は、前記第2原稿領域を検知する処理を行わない、請求項1乃至5の何れか1項に記載の原稿読取装置。 - 前記第1読取部に対向する位置に配置され、前記搬送原稿の背景として前記第1読取部が読み取る第1対向板と、
前記第2読取部に対向する位置に配置され、前記搬送原稿の背景として前記第2読取部が読み取る第2対向板と、を備え、
前記第1対向板及び前記第2対向板は、いずれか一方が灰色であり、何れか他方が白色である、請求項1乃至6の何れか1項に記載の原稿読取装置。 - 前記第1読取部は、前記第1読取位置を移動可能であり、
前記第1対向板は、主走査方向を長手方向とする灰色部分と白色部分を備え、
原稿クロップ機能を用いる設定がなされているとき、前記第1読取部は、前記灰色部分が背景となる位置を前記第1読取位置として読み取り、
前記原稿クロップ機能を用いない設定がなされているとき、前記第1読取部は、前記白色部分が背景となる位置を前記第1読取位置として読み取る請求項7に記載の原稿読取装置。 - 検知した前記第1原稿領域の座標を含む位置情報を記憶する記憶部を備え、
前記領域検知部が前記第1原稿領域と前記第2原稿領域の両方の検知に失敗した場合、
前記クロップ処理部は、
複数枚分の原稿の前記位置情報に基づき、複数枚の原稿の読み取りで検知された前記第1原稿領域の平均領域を定め、前記第1原稿画像データから前記平均領域を前記第1クロップ画像データとして切り出し、
前記第2原稿画像データにおいて前記平均領域に対応する推定領域を定め、前記第2原稿画像データのうち、前記推定領域を、前記第2クロップ画像データとして切り出す、請求項1乃至8の何れか1項に記載の原稿読取装置。 - 前記領域検知部が前記第1原稿領域と前記第2原稿領域の両方の検知に失敗した場合、
前記クロップ処理部は、
1枚前の前記搬送原稿における前記第1クロップ画像データとして切り出した領域と同じ範囲を、前記第1原稿画像データから前記第1クロップ画像データとして切り出し、
1枚前の前記搬送原稿における前記第2クロップ画像データとして切り出した領域と同じ範囲を、前記第2原稿画像データから前記第2クロップ画像データとして切り出す請求項1乃至8の何れか1項に記載の原稿読取装置。 - 原稿搬送路に沿って原稿を搬送すること、
前記原稿搬送路の第1読取位置において、搬送原稿の第1面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取ること、
前記原稿搬送路の第2読取位置において、前記第1面と反対側の面である第2面を、前記搬送原稿よりも大きく読み取ること、
前記第1面の読み取りで得られた第1原稿画像データのうち、原稿の領域である第1原稿領域を検知すること、
前記第2面の読み取りで得られた第2原稿画像データのうち、原稿の領域である第2原稿領域を検知すること、
前記第1原稿領域及び前記第2原稿領域のうちで検知に成功した一つの原稿領域に基づいて、前記第1原稿画像データから前記第1面の原稿部分を第1クロップ画像データとして切り出し、且つ、前記第2原稿画像データから前記第2面の原稿部分を第2クロップ画像データとして切り出すこと、を含む原稿読取装置の制御方法。
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