JP2023093950A - 画像形成装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】流し読み方式により原稿を読取る画像形成装置において、確実に原稿画像を検知できる画像処理装置、制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】画像形成装置の自動原稿送り装置は、搬送路40に設定された読取位置P1に設けられる光透過部材16と、それに対抗する読取対向板26を含み、この対向板と光透過部材との間を搬送中の原稿が通過する。対向板26の光透過部材16との対向面に、たとえば灰色のような低明度領域及び例えば白色のような、低明度領域より高い明度を有する高明度領域が原稿の搬送方向に隣接して形成される。そして、画像読取部12は、走査ユニット52のホームポジションを低明度領域或いは高明度領域のいずれかに相当する第1位置又は第2位置に設定して、読取位置P1を通過する原稿を読取る。【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置、制御方法およびプログラムに関し、特に、クロップ機能を有する、画像形成装置、制御方法およびプログラムに関する。
この種の技術の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術では、原稿台に載置した原稿を読取した原稿画像をクロップするが、原稿画像の検知に失敗したとき、原稿台上での原稿の再配置を促す警告画面を表示する。
一方で、特許文献2に示す、自動搬送中の原稿の表面の画像を読取り位置で読取る、いわゆる流し読み方式により原稿画像を読み取る構成が知られている。
特開2017‐201767号公報 特開2011‐86988号公報
特許文献1の技術は、特許文献2のような流し読み方式のものには適用できない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供することである。
この発明の他の目的は、流し読み方式で原稿画像を検知することができる、画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供することである。
第1の発明は、搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、原稿を搬送路に沿って搬送させる搬送部、読取位置において搬送路の下方に設けられる光透過部材、光透過部材に対向して設けられ、光透過部材との間に搬送中の原稿を通過させる対向板であって、光透過部材との対向面において低明度領域および低明度領域より高い明度を有する高明度領域を原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板、および走査ユニットのホームポジションを低明度領域または高明度領域のいずれかに相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る画像読取部を備える、画像形成装置である。
第1の発明では、画像形成装置(10:実施例において相当する部分を例示する参照符号。以下同様。)は、搬送路(40)に設定された読取位置(P1)で、走査ユニット(52)からの光を原稿(100)に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置である。搬送部(38)は、原稿を搬送路に沿って搬送させる。光透過部材(16)は、読取位置(P1)において搬送路の下方に設けられ、その光透過部材に対向して対向板(26)が設けられる。この対向板と光透過部材との間に搬送中の原稿が通過する。対向板(26)の光透過部材(16)との対向面に、たとえば灰色のような低明度領域(26G)およびたとえば白色のような低明度領域より高い明度を有する高明度領域(26W)が原稿の搬送方向に隣接して形成される。そして、画像読取部(12)は、走査ユニット(52)のホームポジションを低明度領域または高明度領域のいずれかに相当する位置に設定して、読取位置(P1)を通過する原稿を読取る。
第1の発明によれば、走査ユニットのホームポジションを低明度領域または高明度領域に相当する位置に設定することによって、原稿の地色に拘わらず、読取った画像データから原稿画像を確実に検知することができる。
第2の発明は、搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、原稿を搬送路に沿って搬送させる搬送部、読取位置において搬送路の下方に設けられる光透過部材、および光透過部材に対向して設けられ、光透過部材との間に搬送中の原稿を通過させる対向板であって、光透過部材との対向面において低明度領域および低明度領域より高い明度を有する高明度領域を原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板を備える、画像形成装置である。
第2の発明によれば、走査ユニットのホームポジションを低明度領域または高明度領域に相当する位置に設定することができるので、原稿の地色に拘わらず、原稿画像を確実に検知することができる。
第3の発明は、搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、原稿を搬送路に沿って搬送させる搬送部、読取位置において搬送路の下方に設けられる光透過部材、光透過部材に対向して設けられ、光透過部材との間に搬送中の原稿を通過させる対向板であって、光透過部材との対向面において低明度領域および低明度領域より高い明度を有する高明度領域を原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板、走査ユニットのホームポジションを低明度領域に相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る1回目読取実行部、1回目読取実行部による1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する判断部、および判断部で画像データから原稿画像を検知できなかったと判断したとき、走査ユニットのホームポジションを高明度領域に相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る2回目読取実行部を備える、画像形成装置である。
第3の発明では、画像形成装置(10)は、搬送路(40)に設定された読取位置(P1)で、走査ユニット(52)からの光を原稿(100)に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置である。搬送部(38)は、原稿(100)を搬送路に沿って搬送させる。光透過部材(16)は、読取位置(P1)において搬送路の下方に設けられ、この光透過部材に対向して対向板(26)が設けられる。対向板と光透過部材との間を搬送中の原稿が通過さる。対向板(26)の光透過部材との対向面に、たとえば灰色のような低明度領域(26G)およびたとえば白色のような低明度領域より高い明度を有する高明度領域(26W)が原稿の搬送方向に隣接して形成される。1回目読取実行部(76、12、S1、S31)は、走査ユニット(52)のホームポジションを低明度領域(26G)に相当する第1位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る。判断部(76、28、S5、S33)は、1回目読取実行部による1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する。そして、2回目読取実行部(76、12、S15、S59)は、走査ユニット(52)のホームポジションを高明度領域(26W)に相当する第2位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る。
第3の発明によれば、走査ユニットのホームポジションを低明度領域に相当する第1位置に設定した1回目読取実行部で読取を実行した結果、読取った画像データから原稿画像が検知できなかったとき、走査ユニットのホームポジションを高明度領域に相当する第2位置に設定して2回目読取実行部で2回目読取を実行するので、原稿画像を確実に検知することができる。
第4の発明は、搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、原稿を搬送路に沿って搬送させる搬送部、読取位置において搬送路の下方に設けられる光透過部材、および光透過部材に対向して設けられ、光透過部材との間に搬送中の原稿を通過させる対向板であって、光透過部材との対向面において低明度領域および低明度領域より高い明度を有する高明度領域を原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板を備える画像形成装置において、走査ユニットのホームポジションを低明度領域に相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る1回目読取実行ステップ、1回目読取実行部による1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する判断ステップ、および判断部で画像データから原稿画像を検知できなかったと判断したとき、走査ユニットのホームポジションを高明度領域に相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る2回目読取実行ステップを含む、画像形成装置の制御方法である。
第4の発明によれば、第3の発明と同様に、原稿画像を確実に検知することができる。
第5の発明は、搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、原稿を搬送路に沿って搬送させる搬送部、読取位置において搬送路の下方に設けられる光透過部材、および光透過部材に対向して設けられ、光透過部材との間に搬送中の原稿を通過させる対向板であって、光透過部材との対向面において低明度領域および低明度領域より高い明度を有する高明度領域を原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板を備える画像形成装置において、画像形成装置のコンピュータを、走査ユニットのホームポジションを低明度領域に相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る1回目読取実行部、1回目読取実行部による1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する判断部、および判断部で画像データから原稿画像を検知できなかったと判断したとき、走査ユニットのホームポジションを高明度領域に相当する位置に設定して、画像読取部によって読取位置を通過する原稿を読取る2回目読取実行部として機能させる、画像形成装置のプログラムである。
第4の発明によれば、第3の発明と同様に、原稿画像を確実に検知することができる。
この発明によれば、読取位置における対向板を原稿搬送方向(走査ユニットの副走査方向)において明度差の或る2つの領域を形成しているので、原稿走査ユニットのホームポジションを適宜に設定することによって、原稿画像を確実に検知することができる。
図1はこの発明の一実施例に係る画像形成装置を示す図解図である。 図2はこの実施例における自動原稿送り装置の一例を示す図解図である。 図3は同実施例における自動原稿送り装置と画像読取部の構成を示す図解図である。 図4はこの実施例に用いられる読取対向板の一例を示す図解図である。 図5はこの対向板付近の構成を拡大して示す図解図である。 図6は図5実施例の対向板を利用する場合の走査ユニットの第1位置を示す図解図である。 図7は図5実施例の対向板を利用する場合の走査ユニットの第2位置を示す図解図である。 図8はこの実施例において1枚の原稿についての原稿画像検知(クロップ処理)が成功した場合を示す図解図である。 図9はこの実施例において2回目の読取りで原稿画像検知(クロップ処理)が成功した場合を示す図解であり、図9(A)は失敗した1回目読取の場合を示し、図9(B)は成功した2回目読取の場合を示す。 図10は原稿画像検知(クロップ処理)における失敗を知らせるエラー画面の一例を示す図解図である。 図11はこの実施例の画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図12は図11の主記憶部のメモリマップの一例を示す図解図である。 図13はこの実施例において原稿が1枚だけの場合の画像処理(クロップ処理)の動作の一例を示すフロー図である。 図14はこの実施例において原稿が複数枚の場合の画像処理(クロップ処理)の動作の一部を示すフロー図である。 図15この実施例において原稿が複数枚の場合の画像処理(クロップ処理)の動作の残りの部分を示すフロー図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、一例として複合機(MFP)であり、コピー機能、イメージスキャナ機能、プリンタ機能、ファクス機能などの複数の機能を備える。ただし、この発明は、少なくとも原稿台から1枚ずつ送出される原稿を読み取る、いわゆる流し読み方式の原稿読取機能を備えた、画像形成装置に適用できる。
画像形成装置10の上部には、画像読取手段の一例としての画像読取部12が設けられる。この画像読取部12は、後に詳しく説明するが、原稿(図示せず)の画像を読み取って、原稿画像データを出力する。画像読取部12は、原稿が載置される透明の原稿台14および原稿台14の左の固定(流し読取方式での)位置に設けられる透明の読取ガラス16を含む。なお、この読取ガラス16は、後に説明する原稿台カバー20に設けられている自動原稿送り装置が、SPF(Single Pass Feeder)と呼ばれるものであれば、SPFガラスと呼ばれることがある。また、ここでは読取ガラス16と呼ぶが、ガラスではなく透明なプラスチックであってよいので、読取ガラス16はこのような透明プラスチックによるものを含む概念であると理解されたい。つまり、読取ガラス16は、読取位置での光透過部材ということができる。
画像形成装置10の上部であって、画像読取部12の前には、操作部18が設けられる。この操作部18の操作面には、たとえば、タッチパネル付きのディスプレイ19が設けられる。
原稿台カバー20は、画像読取部12の上方において、たとえば原稿台14の奥側の一辺においてヒンジを用いて、開閉可能に設けられる。原稿台カバー20の下面には原稿台14に載置された原稿を押さえる原稿押え22が設けられる。この原稿押え22の左には、読取ガラス16に対向する(読取)対向板26が設けられる。この実施例は、後に説明するように、この対向板26に特徴がある。
画像読取部12の下方に、画像形成手段の一例としての画像形成部30が設けられる。画像形成部30は、画像処理部28(図11)による画像処理、たとえば原稿画像を抽出(検知)してクロップ処理するなどの後の画像データに基づく画像を、記録媒体としての用紙(シート)に印刷する。この画像形成処理は、たとえば公知の電子写真方式により行われる。このため、画像形成部30は、既によく知られているように、感光体ドラム等の画像形成用のコンポーネントを備える。
画像形成部30の下方に、給紙手段の一例としての給紙部31が設けられる。この給紙部31は、この実施例では4つの給紙カセット31aを有する。各給紙カセット31aには、それぞれ所定のサイズの用紙が所定の方向で収容される。なお、図示していないが、画像形成装置10の右側面には、手差しトレイが設けられる。給紙部20は、各給紙カセット31aおよび手差しトレイのいずれかを給紙元として、画像形成部30へ用紙(シート)を1枚単位で供給する。
給紙部31から送られて、画像形成部16によって画像の印刷が行われた後の用紙は、排紙トレイ32に排出される。なお、この実施例では、排紙トレイ32は、画像形成部30と画像読取部12との間の胴内空間に設けられる
図2に示すように、原稿台カバー20の上面には、原稿載置トレイ34が形成される。原稿載置トレイ34にはそこに載置された原稿100(図3)の両側面を規制する原稿ガイド36が設けられる。
原稿台カバー20の内部に設けられる、原稿の搬送部を構成する自動原稿送り装置38は、ADF(Automatic Document Feeder)または前述のSPFであり、図3に示すように、原稿載置トレイ34に積層された原稿100を、原稿搬送路40を通って原稿排出トレイ42まで1枚ずつ搬送する。つまり、原稿搬送路40は、原稿載置トレイ34の給紙口44から原稿排出トレイ42の側の排紙口46に至る。
原稿搬送路40の給紙口44の近傍には、原稿載置トレイ34に載置された原稿100を1枚ずつ取り出すためのピックアップローラ48が設けられる。このピックアップローラ48により原稿載置トレイ34から取り出された原稿100は、給紙口44から原稿搬送路40に取り込まれる。そのために、原稿搬送路40の給紙口44の側の端部に、給紙ローラ対49が設けられる。
なお、原稿搬送路40には、複数の搬送ローラ対が適宜の位置に設けられる。これらの搬送ローラ対は、原稿搬送路40に取り込まれた原稿100を原稿搬送路40に沿って(倣うように)搬送させる。
原稿搬送路40は、原稿台14の左の読取ガラス16の上面に接する部分を有し、画像読取部12の読取位置P1がこの読取ガラス16とそれに対向する読取対向板26の部分に設定される。
つまり、原稿100が原稿搬送路40に沿って搬送されると、原稿100は、その途中で、読取位置P1を通過する。これにより、原稿100の表面の画像が、いわゆる流し読み方式により読み取られる。なお、原稿100の搬送方向における読取位置P1の直前(上流側の直近の位置)には、その読取位置P1への原稿100の供給タイミングを調整するためのレジストローラ50が設けられる。
画像読取部12は、上述のように、透明の原稿載置台14が上面に設けられた筐体を有し、その筐体の内部には、主走査方向および副走査方向に移動(走査)できる走査ユニット52が設けられる。主走査方向は、図3において紙面に直交する方向であり、副走査方向は、図3において紙面に直交する方向(原稿の搬送方法)である。走査ユニット52には、原稿100の表面に光を照射する(露光する)光源53およびその光源53で照射された原稿表面からの反射光を反射するためのミラー54を含む。画像読取部12は、さらに、走査ユニット52のミラー54で反射した原稿からの反射光を受ける結像レンズ56および読取センサ(ラインセンサ)58等を備える。
画像読取部12で原稿100の表面の画像を読み取るとき、走査ユニット52の光源53が読取位置P1において原稿100の表面を露光し、原稿表面から反射した反射光がミラー54で反射され、結像レンズ56に導かれる。そして、結像レンズ56がその反射光を読取センサ58の受光素子(図示せず)に結像させる。CCD(Charge Coupled Device)などの読取センサ58は、結像された反射光の輝度や色度を検出し、原稿画像および対向板26による背景色画像を含む画像データを生成する。
画像読取部12は、原稿台14上に載置された原稿の画像を読み取る固定読みと、自動原稿送り装置38によって原稿搬送路40を搬送される原稿100の画像を読み取る流し読みとに対応する。
固定読みの場合、画像読取部12は、光源53および複数のミラー54等を含む走査ユニット52を原稿載置台14の下方で主走査方向および副走査方向に移動させながら、原稿画像を読み取る。このとき、原稿押え22(図1)が原稿の背景色となる。一般的に、原稿押え22の色、すなわち固定読みの場合の背景色は白色である。
一方、流し読みの場合、画像読取部12は、走査ユニット52をホームポジションである原稿読取位置P1の下方で待機させて、原稿送り装置38によって搬送される原稿100がその読取位置P1を通過するときに、読取ガラス16を通して光源53からの光を原稿100の表面に照射してその画像を読み取る。このとき、読取対向板26が読取位置P1を通過する原稿の背景色を形成する。
この実施例では、流し読みの場合に原稿が通過する読取ガラス16の対向板26を、図4に示すように、原稿搬送方向すなわち上記副走査方向において、2つの領域に色分けしている。つまり、読取対向板26は、副走査方向の上流側、図4では左側に白色領域26Wを形成し、下流側、図4では右側に灰色領域26Gを形成する。したがって、原稿が白色領域26Wを通過するとき、背景色は白色であり、原稿が灰色領域26Wを通過するとき、背景色は灰色となる。
この対向板26の付近の構造を拡大して図5に示すが、レジストローラ50で通過タイミングを調整された原稿(図示せず)は、読取ガラス16と対向板26との間の隙間を通って搬送され、傾斜ガイド60の上昇傾斜面によってガイドされて、原稿排出トレイ42(図3)上に送られる。
この実施例では、流し読みの場合、光源53およびミラー54を含む走査ユニット52のホームポジションを、図6に示す対向板26の灰色領域26Gの下方の第1位置または図7に示す白色領域26Wの下方である第2位置に切り替えて設定することができる。つまり、走査ユニット52のホームポジションを第1位置(図6)または第2位置(図7)に切り替えて設定することができる。
なお、この実施例では、第1位置と第2位置の間の実際の距離は、一例として、3‐5mmである。
また、このように画像読取部12の走査ユニット52のホームポジションを第1位置または第2位置に切り替えるためには、この走査ユニット52の副走査方向の移動を制御するステッピングモータ(図示せず)に与える初期値を変更すればよい。
この実施例では、クロップ処理を実行するモードがユーザによって選択されたとき、走査ユニット52のホームポジションをまず図6に示す第1位置(対向板26の灰色領域26Gの下方)に設定する。
なお、クロップ処理とは、画像読取部12で原稿を読み取った画像データ~原稿画像を切り出して、正しい姿勢の原稿画像を得る処理のことである。
図8はこのクロップ処理において原稿画像の切り出しに成功した例を示し、この場合、走査ユニット52のホームポジションは第1位置に設定されているので、原稿画像100Aの背景62の色(背景色)は灰色である。他方、原稿の地色はこの場合、白色またはそれに近い明度を持つ。クロップ処理においては、原稿画像(の地色)の色と、原稿画像の背景色との明度差(濃度差)に基づいて原稿画像のエッジを検知するので、図8の例のように、原稿画像と背景色との明度差が大きい場合、原稿画像の切り出しすなわちクロップ処理は成功する。
この実施例のように、クロップ処理のモードをユーザが選択したとき、走査ユニット52のホームポジションを最初は第1位置に設定しているため、原稿の色が白色またはそれに近い明度の色である場合が多いという事実に基づいて、クロップ処理の成功の確率を高めることができる。
また、図9(A)に示す例では、原稿の地色の明度が低く、原稿画像100Aは比較的低い。一方、この場合も、走査ユニット52のホームポジションは、第1位置に設定している。したがって、背景62の色(背景色)は灰色となり、明度は低い。そのため、1回目読取では、原稿画像100Aと背景色との明度差が小さく、原稿画像の検知に失敗する。つまり、クロップ処理は失敗する。
そこで、画像形成装置10では、図10に示すようなエラー画面64をディスプレイ19(図1)に表示する。このエラー画面64は、クロップ処理を希望したユーザに対して、クロップ処理が失敗したことを伝える、「クロップ処理に失敗しました」というメッセージ66を含む。
他方で、「再度、クロップ処理を希望しますか」というメッセージ68を表示し、ユーザに対して、クロップ処理を再度希望するかどうかを尋ねる。
そのメッセージ68に対して、ユーザは、クロップ処理の続行を希望するか、希望しないかを表明する。
希望するなら、ユーザは、ディスプレイ19のタッチパネルにタッチして、チェックボックス70Yに、チェックマークを入れるとともに、続行ボタン72を操作すればよい。このとき、再度原稿を読取る必要があるため、ユーザは、メッセージに従って、すべての原稿を原稿載置トレイ34(図2)に戻す必要がある。
希望しないなら、ディスプレイ19のタッチパネルにタッチして、チェックボックス70Nに、チェックマークを入れるとともに、キャンセルボタン74を操作する。
キャンセルボタン74が操作された場合は、そのままクロップ処理を終了すればよい。
すべての原稿を原稿載置トレイ34に戻して続行ボタン72が操作された場合、画像形成装置10(のコンピュータ)は、2回目読取のために、走査ユニット52のホームポジションを第2位置に設定する。このとき、走査ユニット52は、読取対向板26の白領域26Wの下に配置されている。そして、1回目の場合と同様に、原稿を読取る。
2回目の読取の場合、走査ユニット52は白領域26Wの下に位置決めされているので、背景62の色(背景色)は白またはそれに近い高い明度を持つ。他方、原稿画像100Aは、上述のように明度が比較的低い。走査ユニット52のホームポジションを第2位置に設定した図9(B)に示すように、原稿画像と背景色との明度差が大きい場合、クロップ処理は成功する。
一般的な画像形成装置では、対向板(対向板26に相当する)は白一色に設定されているので、原稿の地色は多くの場合、白色のように比較的明度が高いことを考えると、原稿画像と背景の明度差が小さく、原稿画像の抽出の成功の可能性は高くない。
これに対して、この実施例では、読取対向板26に走査ユニット52の副走査方向すなわち流し読みの場合の原稿搬送方向において白色領域26Wのように比較的明度の高い領域と、灰色領域26Gのように比較的明度の低い領域とを区分し、走査ユニット52のホームポジションを灰色領域26Gの下方の第1位置または白色領域26Wの下方の第2位置へ切換え可能とする。そして、クロップ処理ではまず、走査ユニット52のホームポジションを第1位置に設定して原稿の画像読取りを実行する。原稿の地色は多くの場合、白色のように比較的明度が高いことを考えると、クロップ原稿画像100Aと背景62の明度差が大きく、クロップ処理の成功の可能性が高くなる。
走査ユニット52のホームポジションを第1位置に設定してクロップ処理に失敗したとき、原稿の地色の明度が低いことが想定でき、その場合には、走査ユニット52のホームポジションを第2位置に設定すれば、原稿画像と背景との明度差を確保することができ、2回目の原稿読取りではクロップ処理の成功の可能性は高い。
図1実施例における画像形成装置10は、複合機であり、図11がこの画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置10は、画像読取部12、画像処理部28、画像形成部30および給紙部31を備える。画像形成装置10は、また、主制御部76(主記憶部78を含む)、補助記憶部80および通信部82を備える。さらに、画像形成装置10は、操作部18を備える。これらは、共通のバス84を介して互いに接続される。
画像読取部12は、既に説明したように、原稿の画像を読み取って、原稿の画像に応じた2次元の画像データを出力する。
画像形成部38は、記録用紙上に電子写真方式によって画像を形成する、画像形成手段である。このため、画像形成部30は、いずれも図示しないが、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部38による画像形成処理に供される画像データとしては、たとえば画像読取部12から出力される画像データがある。
給紙部31は、記録用紙を1枚ずつ画像形成部30に送り込む。
通信部82は、ネットワーク(図示せず)を介しての双方向の通信処理を行える、通信手段である。また、通信部82は、Wi-Fi(登録商標)方式などの無線方式による通信も実行可能である。
主制御部76は、画像形成装置10の全体的な制御を司る、制御手段である。このため、主制御部76は、CPUないしプロセサであり、主記憶部78ともにコンピュータを構成する。主記憶部78は、たとえばRAMおよびROMを含む。
補助記憶部80は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどを含む、補助記憶手段である。この補助記憶部80には、主制御部76による制御に従って、たとえば画像読取部36から出力される画像データなどの各種の画像データや、画像データ以外の各種のデータが適宜に記憶される。
操作部18は、前述のように、タッチパネル付きディスプレイ19を有する。また、操作部18は、タッチパネル以外に、押しボタンスイッチなどの適宜のハードウェアスイッチを含んでよい。
図12は図11実施例の主記憶部(RAM)78のメモリマップの一例を示す図解図である。
図12に示すように、主記憶部32は、プログラム記憶領域86およびデータ記憶領域88を含む。プログラム記憶領域86には、画像形成装置10の制御プログラムが記憶される。
画像形成装置10の制御プログラムは、表示制御プログラム90、操作検出プログラム92、画像読取プログラム94、画像処理プログラム96、画像形成プログラム98および給紙プログラム100等を含む。
表示制御プログラム90は、ディスプレイ19の画面に各種の画面を表示させるのに必要な表示画面データを後述の表示画像生成データ記憶領域102の表示画像生成データなどに基づいて生成し、その表示画面データを用いて、ディスプレイ19に画像を表示させるプログラムである。
操作検出プログラム92は、操作部18への操作に対応する操作データを検出して、後述の操作データ記憶領域104へ記憶するためのプログラムである。たとえば、タッチパネル(図示せず)がタッチされた場合には、主制御部(コンピュータ)76は、操作検出プログラム92に従って、タッチパネルから出力されたタッチ座標データを操作データとして取得して操作データ記憶領域104に記憶する。また、操作部18が備えるハードウェアのボタンないしキー(図示せず)が押圧または操作された場合には、主制御部76は、操作検出プログラム92に従って、ボタンないしキーの押圧または操作による操作データを取得して操作データ記憶領域104に記憶する。
画像読取プログラム94は、自動原稿送り装置38や画像読取部12(いずれも図3)を制御して、原稿載置トレイ34または原稿台14に載置された原稿を読取り、読取った原稿画像100Aのデータを背景62(図8、図9)の背景画像データとともに一時記憶データ領域106に記憶する。
画像処理プログラム96は、画像読取プログラム94に従って読取った画像データに対するクロップ処理などの、主として画像形成部30による画像形成の前処理を実行する。クロップ処理については、図13‐図15のフロー図を参照して説明する。
画像形成プログラム96は、画像形成部30を制御して、画像データを、給紙部31から供給される記録用紙に印刷するプログラムである。
通信プログラム100は、通信部82を制御して、ネットワーク(図示せず)を通して他の画像形成装置や情報処理装置(サーバ)等と通信するためのプログラムである。
図示は省略するが、プログラム記憶領域80には、ユーザ端末12の制御に必要な他のプログラムなども記憶される。
データ記憶領域88には、表示画像生成データ記憶領域102、操作データ記憶領域104、一時記憶領域108および設定データ記憶領域110等が設定される。
表示画像生成データ記憶領域102の表示画像生成データは、表示画像を生成するためのポリゴンデータおよびテクスチャデータ等を含むデータである。また、表示画像生成データには、ソフトウエアキーに対応する画像データや、先のエラー画面64などの各画面を表示するための画像生成データ等も含まれる。
操作データ記憶領域104の操作データは、操作検出プログラム92に従って検出した操作データであり、時系列に従って記憶される。なお、操作データは、主制御部76の処理に使用された後に削除される。
一時記憶領域108は、画像読取部12で読取った画像データ等を、たとえば画像処理プログラム96の画像処理などのために一時的に記憶する。
設定データ記憶領域110には、操作部18を使ってユーザが設定した各種パラメータ、たとえばコピー濃度、拡大縮小など設定データを記憶する。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域82には、ユーザ端末12の制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されるとともに、制御プログラムの実行に必要なフラグおよびカウンタ(タイマ)も設けられる。フラグとしては、1回目の読取時に原稿画像の検知(切り出し)に成功したか、失敗したかを示す検知フラグが例示できる。この検知フラグがオンのときは検知成功を示し、オフのときは検知失敗を示すものとする。
次に、図13を参照して、原稿が1枚の場合のクロップ処理動作を説明する。この図13の動作はユーザがクロップ処理を希望して開始されるものであるから、画像読取部12の走査ユニット52のホームポジションは図6に示す第1位置に設定している。
最初のステップS1で、主制御部76(図11)は、画像読取プログラム94に従って画像読取部12を制御し、原稿載置トレイ34(図3)にセットされた原稿の画像を読取る。つまり、1回目の読取を実行する。主制御部76が原稿読取り部12を制御して読取位置P1(図3)で原稿を読取るこのステップS1が1回目読取実行部として機能する。原稿の画像データは、背景62(図8)の画像データとともに、一時記憶領域108(図12)に記憶される。
次のステップS3で主制御部76は、画像処理プログラム96に従って画像処理部28を制御して、一時記憶領域108に記憶している画像データにおいて、原稿画像を検知する処理を実行し、原稿画像が検知できるかどうか、判断する。原稿画像のエッジが検知できれば、次のステップS5に進む。
つまり、このステップS5では、主制御部76が画像処理部28を制御して原稿画像を検知する処理を実行するので、検知部として機能するとともに、検知部で原稿画像を検知できたかどうか判断するので、判断部としても機能する。
ステップS3で“YES”が判断されるときは、原稿画像の明度と背景画像の明度との明度差が一定以上であるということであり、その場合には、主制御部76は、ステップS5において、原稿画像の位置データ、たとえば原稿画像の形状を示す各位置の座標データを一時記憶領域108に記憶する。
そして、ステップS7で、主制御部76は、ステップS5で記憶した原稿画像データの位置データに従って、周知の方法でクロップ処理を実行する。たとえば、原稿画像をX軸およびY軸に対する傾きがそれぞれ所定角度以内になるように、原稿画像を回転する。
ステップS3で“NO”の場合、主制御部76は、ステップS9において、図10に示すエラー画面64を表示する。そして、ステップS11で主制御部76は、操作データ記憶領域104の操作データを参照して、ユーザが続行ボタン72を操作したかどうか判断する。
ステップS11で“NO”を判断したとき、つまりユーザがキャンセルボタン74を操作したとき、そのままクロップ処理は、終了する。
ステップS11で“YES”を判断したとき、すなわち、エラー画面64に従って、原稿を原稿載置トレイ34に戻して、続行ボタン72を操作したことを意味する。
そして、ステップS13で、主制御部76は、画像処理プログラム96に従って、画像読取部12の走査ユニット52のホームポジションを図7に示す第2位置、すなわち、対向板26の白色領域26Wの下方に設定する。
その後、ステップS15で、ステップS1と同様に、画像読取部12によって原稿載置トレイ34にセットされた原稿の画像を読取る。1回目の読取時に原稿画像の検知に失敗した(ステップS3で“NO”)ということは、図9(A)に示すように、原稿画像100Aと背景色との間に大きな明度差がなかったことを意味する。つまり、背景色が灰色であるのに対して、原稿は、その地色がその背景色に近い明度であったことを意味している。2回目の読取では、背景色が白色になっているので、灰色の背景色に対して明度差がなかった原稿画像は、白色の背景色に対しては、一定以上の明度差を有することになる。つまり、2回目の読取では、画像処理部28は、原稿画像の切り出しに成功する可能性が高い。
つまり、ステップS15で2回目の読取を実行する。主制御部76が原稿読取り部12を制御して読取位置P1(図3)で原稿を読取るこのステップS15が2回目読取実行部として機能する。
そして、ステップS17で主制御部76は、一時記憶領域108に記憶した画像データに基づいて、原稿画像を検知する。このステップS17も先のステップS3と同様に、主制御部76が画像処理部28を制御して画像データから原稿画像を検知する。このステップS17が検知部として機能する。
その後、ステップS19でステップS5と同様、原稿画像の位置情報を保存するとともに、ステップS21でステップS7と同様に、クロップ処理を実行する。
このように、読取の背景色を灰色にした1回目の読取でクロップ処理に失敗しても、2回目に読取では背景色を白色とすれば、クロップ処理の成功の確率を高めることができる。
2枚以上の原稿を読取る場合の動作につい、図14および図15を参照して、以下説明する。この図14‐15に示す動作はユーザがクロップ処理を希望して開始されるものであるから、画像読取部12の走査ユニット52のホームポジションは図6に示す第1位置に設定している。
最初のステップS31で、主制御部76(図11)は、画像読取プログラム94に従って画像読取部12を制御し、原稿載置トレイ34(図3)にセットされた原稿の画像を読取る。つまり、1回目の読取を実行する。主制御部76が原稿読取り部12を制御して読取位置P1(図3)で原稿を読取るこのステップS31が1回目読取実行部として機能する。この原稿画像の画像データは、背景62(図8)の画像データとともに、一時記憶領域108(図12)に記憶される。
次のステップS33で主制御部76は、画像処理プログラム96に従って画像処理部28を制御して、一時記憶領域108に記憶している画像データにおいて、原稿画像を検知する処理を実行し、原稿画像が検知できるかどうか判断する。原稿画像のエッジが検知できれば、次のステップS35に進む。
つまり、このステップS33では、主制御部76が画像処理部28を制御して原稿画像を検知する処理を実行するので、検知部として機能するとともに、検知部で原稿画像を検知できたかどうか判断するので、判断部としても機能する。
ステップS33で“YES”が判断されるときは、原稿画像の明度と背景画像の明度との明度差が一定以上であるということであり、その場合には、主制御部76は、ステップS35において、検知フラグ(原稿画像のエッジを検知できかどうかを示す)をオンするとともに、読取った原稿画像データを一時記憶領域108に記憶する。
そして、ステップS37で、原稿のページ数情報を一時記憶領域108に記憶する。このページ数情報は、自動原稿送り装置38でカウントすることもできるし、切り出した原稿画像データからカウントすることもできる。
その後、ステップS39およびS41で、先のステップS5およびS7と同様に、原稿画像の各ページの位置情報を保存するとともに、周知の方法でクロップ処理を実行する。
そして、次のステップS43で、原稿載置トレイ34に載置した原稿の最後のページまでクロップ処理を実行したかどうか判断し、“NO”なら先のステップS31へ戻ってステップS41までの処理を同様に繰り返し実行する。
なお、先のステップS33で“NO”を判断したとき、つまり原稿画像を検知できなかったとき、ステップS45で検知フラグをオフするともに、ステップS47で、その失敗したページ数の情報を一時記憶領域108に保存する。
最終ページまで実行して、ステップS43で“YES”となったとき、続くステップS49で検知失敗があったかどうか判断する。このことは、主制御部76が検知フラグを参照することによって、判断することができる。このステップS49で“YES”を判断したとき、つまり検知フラグがオフされているとき、図15に示すステップS53に進む。
ステップS49で“NO”が判断されたとき、つまり検知に失敗したページがない場合、ステップS5において、原稿画像をページ情報の順に並び変えて、一時記憶領域108に保存する。
ステップS49で“YES”のとき、ステップS53で、図10に示すエラー画面64をディスプレイ19に表示する。
ステップS53でエラー画面64を表示し、ステップS55で主制御部76は、操作データ記憶領域104の操作データを参照して、ユーザが続行ボタン72を操作したかどうか判断する。
ステップS55で“NO”を判断したとき、つまりユーザがキャンセルボタン74を操作したとき、そのままクロップ処理は、終了する。
ステップS55で“YES”を判断したとき、すなわち、エラー画面64に従って、すべての原稿を原稿載置トレイ34に戻して、続行ボタン72を操作したことを意味する。
そして、ステップS57で、主制御部76は、画像処理プログラム96に従って、画像読取部12の走査ユニット52のホームポジションを図7に示す第2位置、すなわち、対向板26の白色領域26Wの下方に設定する。
その後、ステップS59で、ステップS31と同様に、画像読取部12によって原稿載置トレイ34にセットされた原稿の画像を読取る。1回目の読取時に原稿画像の検知に失敗した(ステップS33で“NO”)ということは、図9(A)に示すように、原稿画像100Aと背景色との間に大きな明度差がなかったことを意味する。つまり、背景色が灰色であるのに対して、原稿は、その地色がその背景色に近い明度であったことを意味している。2回目の読取では、背景色が白色になっているので、灰色の背景色に対して明度差がなかった原稿画像は、白色の背景色に対しては、一定以上の明度差を有することになる。つまり、2回目の読取では、画像処理部28は、原稿画像の切り出しに成功する可能性が高い。
つまり、ステップS59で2回目の読取を実行する。主制御部76が原稿読取り部12を制御して読取位置P1(図3)で原稿を読取るこのステップS59が2回目読取実行部として機能する。
次のステップS61では、検知フラグを参照して、当該のページの原稿画像の切り出しに1回目失敗したかどうか判断する。失敗していたら、検知フラグはオフされているはずである。したがって、ステップS61では検知フラグがオフされているかどうかを判断する。
そして、ステップS63で原稿画像データから原稿画像を検知する。つまり、このステップS63で、1回目の読取時に原稿検知に失敗していたページの原稿を検知する。主制御部76が画像処理部28を制御して画像データから原稿画像を検知するこのステップS63が検知部として機能する。
その後、ステップS65で、ステップS5やステップS19と同様、原稿画像の位置情報を保存するとともに、ステップS67で、ステップS7やステップS21と同様に、クロップ処理を実行する。
ステップS69で原稿の最終ページまで、クロップ処理したことを判断すれば、このクロップ処理が終了する。
このように、読取の背景色を灰色にした1回目の読取でクロップ処理に失敗しても、2回目に読取では背景色を白色とすれば、クロップ処理の成功の確率を高めることができる。
なお、上述の実施例では、流し読みする場合の読取対向板26に、原稿搬送方向において隣接する白色領域26Wおよび灰色領域26Gを形成することによって、走査ユニット52の副走査方向すなわち原稿の搬送方向に明度差を有する2領域を形成するようにした。しかしながら、このような明度差のある2領域を形成するためには、白色領域および灰色領域に限ることはない。要は、対向板26の読取ガラス16の対向面において、低明度領域およびその低明度領域より高い明度を有する高明度領域を走査ユニット52の副走査方向(原稿の搬送方向)に隣接して形成すればいいのである。
10 …画像形成装置
12 …画像読取部
16 …読取ガラス(光透過部材)
26 …読取対向板
26W …白色領域
26G …灰色領域
28 …画像処理部
38 …自動原稿送り装置
52 …走査ユニット
64 …エラー画面
72 …続行ボタン
76 …主制御部
100 … 原稿
P1 …読取位置

Claims (5)

  1. 搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して前記原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、
    原稿を前記搬送路に沿って搬送させる搬送部、
    前記読取位置において前記搬送路の下方に設けられる光透過部材、
    前記光透過部材に対向して設けられ、前記光透過部材との間に搬送中の前記原稿を通過させる対向板であって、前記光透過部材との対向面において低明度領域および前記低明度領域より高い明度を有する高明度領域を前記原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板、および
    前記走査ユニットのホームポジションを前記低明度領域または前記高明度領域のいずれかに相当する位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る画像読取部を備える、画像形成装置。
  2. 搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して前記原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、
    原稿を前記搬送路に沿って搬送させる搬送部、
    前記読取位置において前記搬送路の下方に設けられる光透過部材、および
    前記光透過部材に対向して設けられ、前記光透過部材との間に搬送中の前記原稿を通過させる対向板であって、前記光透過部材との対向面において低明度領域および前記低明度領域より高い明度を有する高明度領域を前記原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板を備える、画像形成装置。
  3. 搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して前記原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、
    原稿を前記搬送路に沿って搬送させる搬送部、
    前記読取位置において前記搬送路の下方に設けられる光透過部材、
    前記光透過部材に対向して設けられ、前記光透過部材との間に搬送中の前記原稿を通過させる対向板であって、前記光透過部材との対向面において低明度領域および前記低明度領域より高い明度を有する高明度領域を前記原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板、
    前記走査ユニットのホームポジションを前記低明度領域に相当する第1位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る1回目読取実行部、
    前記1回目読取実行部による1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する判断部、および
    前記判断部で前記画像データから原稿画像を検知できなかったと判断したとき、前記走査ユニットのホームポジションを前記高明度領域に相当する第2位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る2回目読取実行部を備える、画像形成装置。
  4. 搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して前記原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、
    原稿を前記搬送路に沿って搬送させる搬送部、
    前記読取位置において前記搬送路の下方に設けられる光透過部材、および
    前記光透過部材に対向して設けられ、前記光透過部材との間に搬送中の前記原稿を通過させる対向板であって、前記光透過部材との対向面において低明度領域および前記低明度領域より高い明度を有する高明度領域を前記原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板を備える画像形成装置において、
    前記走査ユニットのホームポジションを前記低明度領域に相当する第1位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る1回目読取実行ステップ、
    前記1回目読取実行ステップによる1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する判断ステップ、および
    前記判断部で前記画像データから原稿画像を検知できなかったと判断したとき、前記走査ユニットのホームポジションを前記高明度領域に相当する第2位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る2回目読取実行ステップを含む、画像形成装置の制御方法。
  5. 搬送路に設定された読取位置で、走査ユニットからの光を原稿に照射して前記原稿を読取る流し読み方式の画像形成装置であって、
    原稿を前記搬送路に沿って搬送させる搬送部、
    前記読取位置において前記搬送路の下方に設けられる光透過部材、および
    前記光透過部材に対向して設けられ、前記光透過部材との間に搬送中の前記原稿を通過させる対向板であって、前記光透過部材との対向面において低明度領域および前記低明度領域より高い明度を有する高明度領域を前記原稿の搬送方向に隣接して形成した対向板を備える画像形成装置において、前記画像形成装置のコンピュータを、
    前記走査ユニットのホームポジションを前記低明度領域に相当する第1位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る1回目読取実行部、
    前記1回目読取実行部による1回目読取によって得られた画像データから原稿画像を検知できたかどうか判断する判断部、および
    前記判断部で前記画像データから原稿画像を検知できなかったと判断したとき、前記走査ユニットのホームポジションを前記高明度領域に相当する第2位置に設定して、前記画像読取部によって前記読取位置を通過する原稿を読取る2回目読取実行ぶとして機能させる、画像形成装置のプログラム。
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