JP2000083141A - 画像認識装置 - Google Patents

画像認識装置

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JP2000083141A
JP2000083141A JP10250124A JP25012498A JP2000083141A JP 2000083141 A JP2000083141 A JP 2000083141A JP 10250124 A JP10250124 A JP 10250124A JP 25012498 A JP25012498 A JP 25012498A JP 2000083141 A JP2000083141 A JP 2000083141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書籍原稿についてページごとに的確に天地認
識を行う。 【解決手段】 書籍の見開き2ページの原稿の画像情報
をそのページ毎に読み取り、それぞれのページA,Bに
ついて天地認識を行う。もし片方のページの天地の判定
ができない場合には(ステップS7、S9で「YE
S」)、他方のページの天地認識の結果を当該ページの
天地認識の結果として採用する(ステップS8、S1
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力装置で読
み取られた書籍原稿の原稿方向を認識する画像認識装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から本のように片側が綴じられた原
稿(書籍原稿)を操作者がページめくりしながらコピー
する際に、書籍の見開きページを片ページにずつ連続的
に読み取ってコピーする、いわゆるページ連写可能なモ
ード(以下、「ブック分割モード」という。)を備えた
複写機がある。このようなモードで書籍原稿をコピーす
る場合、縦書きが横書きかでページ順が異なるだけでな
く、誤って本の天地を逆にして複写機の原稿読取ガラス
板(プラテンガラス)に載置した場合には、その載置さ
れた方向にしたがって記録シート上に画像形成されて排
出されるので、排出されたコピー束についてそのページ
順や天地方向が揃うように改めて並び替える必要があ
り、大変手間であった。
【0003】そこで、特開平9−83691号公報に
は、書籍原稿をブック分割モードで複写する場合に、ペ
ージ毎に行方向と天地方向を判別してその認識結果に基
づいて、ページ連写の順番を変更すると共に必要に応じ
て画像データを回転させ、原稿のページ順に原稿の方向
が揃った状態でコピーを出力する技術が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
おける技術は、ページ毎の画像データに基づきその原稿
方向を判別(以下、このように原稿方向を判別する処理
を「天地認識」という。)するようになっているが、こ
れは見開きページ双方の天地認識が可能であることを前
提としており、片方のページの天地認識が不可能であっ
た場合には対処できなかった。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑み、書籍原稿
についてページ毎に的確に天地認識を行うことができる
画像認識装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、書籍原稿を読み取って得られた画像デー
タに基づいてその原稿方向を認識する画像認識装置であ
って、見開き2ページのそれぞれの画像データに基づき
ページ毎に原稿方向を判別する判別手段と、前記判別手
段により、見開き2ページのそれぞれのページの原稿方
向が判別された場合は、その判別結果をそのまま当該ペ
ージの原稿方向として認識すると共に、見開き2ページ
のどちらか一方の原稿方向が判別不能であると判断され
た場合には、他方のページの判別結果を当該判別不能な
ページの原稿方向として認識する認識手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記判別手段が、各ペー
ジの原稿方向の判別に際しその信頼度を求め、当該信頼
度が所定値以下の場合に、原稿方向が判別不能と判断す
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像認識装置の一適
用例であるデジタル複写機(以下、単に「複写機」とい
う。)について、以下に添付の図面を参照しながら説明
する。 (1)複写機全体の構成 まず、本発明に係る画像認識装置が適用される複写機の
全体の構成を図1により説明する。
【0009】同図に示すように、この複写機は、自動原
稿搬送装置(Auto Document Feeder、以下、単に「AD
F」という。)10と、画像読取部30と、プリンタ部
50と、給紙部70とからなる。ADF10は、原稿を
自動的に画像読取部30に搬送する装置であって、原稿
給紙トレイ11に載置された原稿は、給紙ローラ12、
捌きローラ13により1枚ずつ分離されて下方に送ら
れ、搬送ベルト14によって、プラテンガラス31上の
原稿読取位置まで搬送される。
【0010】原稿読取位置に搬送された原稿は、画像読
取部30のスキャナ32によりスキャンされた後、再
び、搬送ベルト14により図の右方向に送られ、排紙ロ
ーラ15を経て原稿排紙トレイ16上に排出される。画
像読取部30は、上記プラテンガラス31の原稿読取位
置に搬送された原稿の画像を光学的に読み取るものであ
って、スキャナ32、CCDイメージセンサ(以下、単
に「CCD」という。)38などから構成される。
【0011】スキャナ32には、露光ランプ33と、こ
の露光ランプ33の照射による原稿からの反射光をプラ
テンガラス31に平行な方向に光路変更するミラー34
が設置され、図の矢印方向に移動することによりプラテ
ンガラス31上の原稿をスキャンする。原稿からの反射
光はミラー34に反射された後、さらにミラー35、3
6および集光レンズ37を介してCCD38まで導か
れ、ここで電気信号に変換されて画像データが生成され
る。
【0012】当該画像データは、制御部100内の画像
信号処理部110(図3参照)においてA/D変換され
てデジタル信号とされた後、種々の補正を加えられ、高
解像度画像メモリ120(同図2)に格納される。高解
像度画像メモリ120に格納された画像データは、後述
するようにCPU170でなされた天地認識の結果に応
じて回転処理され、プリンタ部50のレーザダイオード
(以下、「LD」とも表記する。)51の駆動信号とな
る。
【0013】プリンタ部50は、公知の電子写真方式に
より記録シート上に画像を形成するものであって、上記
駆動信号を受信するとレーザダイオード51を駆動して
レーザ光を出射させる。レーザ光は、所定の角速度で回
転するポリゴンミラー52側面のミラー面で反射され、
fθレンズ53、ミラー54、55を介して、感光体ド
ラム56の表面を露光走査する。
【0014】この感光体ドラム56は、上記露光を受け
る前にクリーニング部57で感光体表面の残留トナーを
除去され、さらにイレーサランプ(図示せず)の照射を
受けて除電された後、帯電チャージャ58により一様に
帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記
露光を受けると、感光体ドラム56表面に静電潜像が形
成される。
【0015】現像器59は、感光体ドラム56表面に形
成された上記静電潜像を可視化する。一方、給紙部70
には、2つの用紙カセット71、72が設けられてお
り、上述の感光体ドラム56の露光および現像の動作と
同期して、必要なサイズの記録シートが、用紙カセット
71、72のいずれかから、給紙ローラ711もしくは
721の駆動により給紙される。給紙された記録シート
は、感光体ドラム56の下方で当該感光体ドラム56の
表面に接触し、転写チャージャ60の静電力により、感
光体ドラム56表面に形成されていたトナー像が当該記
録シート表面に転写される。
【0016】その後、記録シートは、分離チャージャ6
1の静電力によって感光体ドラム56の表面から引き剥
され、搬送ベルト62により定着部63に搬送される。
記録シートに転写されたトナー像は、定着部63におい
て内部にヒータを備えた定着ローラ64で加熱されなが
ら押圧されることにより定着される。定着後の記録シー
トは、排出ローラ65により排紙トレイ66上に排出さ
れる。
【0017】また、画像読取部30の前面の操作しやす
い位置には、操作パネル90が設けられている。図2
は、当該操作パネル90の構成を示す図であり、メッセ
ージや操作ボタンなどを液晶で表示する液晶表示部91
と、コピースタートキー95を備える。液晶表示部91
は、メッセージ表示部92と第1選択ボタン表示部93
と第2選択ボタン表示部94を備える。第1、第2選択
ボタン表示部93、94の表面には透明なタッチパネル
が積層されており、当該ボタンの画面にタッチすること
により目的の入力が可能となっている。
【0018】第1選択ボタン表示部93の各ボタンを押
下するとそれに応じた選択ボタンが第2選択ボタン表示
部94に表示され、さらに詳細な入力が可能となる。図
では、第1選択ボタン表示部93の「コピー」のボタン
が押下されたときの第2選択ボタン表示部94の例が表
示されており、特に「ブック分割」のボタンを押下する
ことにより、書籍原稿に対してページ連写を実行するブ
ック分割モードが設定される。 (2)制御部100の構成 次に、上記複写機の内部に設置される制御部100の構
成を、図3のブロック図を参照しながらより詳細に説明
する。
【0019】同図に示すように制御部100は、画像信
号処理部110と、高解像度画像メモリ120と、回転
処理部130と、LD駆動部140と、解像度変換部1
50と、低解像度認識用メモリ160とCPU170等
からなる。操作パネル90からブック分割モードが設定
され、コピースタートキー95が押下されると、CPU
170は、画像読取部30に指示して、両開き状態の書
籍原稿をそのページ毎に読み取らせる。当該画像情報は
CCD38で電気信号に変換されて反射率データとして
画像信号処理部110に送られる。
【0020】画像信号処理部110は、濃度変換部やA
/Dコンバータ、シェーディング補正部、MTF補正
部、変倍部、およびγ補正部などを備える。CCD38
より入力された反射率データは、濃度変換部で濃度デー
タに変換された後、A/Dコンバータでデジタルの多値
信号に変換され、シェーディング補正部で露光ランプ3
3の照度ムラやCCD38の感度ムラが補正される。そ
の後、MTF補正部でエッジ強調などの画質改善のため
の処理を受け、さらに変倍部やγ補正部でそれぞれ変倍
処理、γ補正処理など加えられた後に高解像度画像メモ
リ120および解像度変換部150に送出される。
【0021】回転処理部130は、CPU170からの
指示により、高解像度画像メモリ120から目的のペー
ジの画像データを読み出し、必要に応じて画像データを
回転処理してから、LD駆動部140に転送する。回転
処理部130における回転処理は、画像データのメモリ
アドレスを変更する公知の技術(例えば、特開昭60ー
126769号公報参照)によってなされる。
【0022】なお、画像データの回転処理の有無やどち
らのページから先に画像形成を実行するかについては、
CPU170で実行される天地認識の結果による。詳し
くは後述する。LD駆動部140は、高解像度画像メモ
リ120から出力された画像データに基づいて駆動信号
を生成してレーザダイオード51に送り、CPU170
は、ROM172に格納されたプログラムに基づきプリ
ンタ部50、給紙部70を制御し、これらにより記録シ
ート上への画像形成が実行される。
【0023】一方、解像度変換部150は、画像信号処
理部110を経由した高解像度画像データを低解像度の
画像データに変換する。解像度変換された画像データ
は、低解像度認識用メモリ160に書き込まれる。本実
施の形態では、CCD38で読み取られた400DPI
または600DPIの画像データを、25DPIまたは
40DPIの低解像度に変換する。解像度変換は、具体
的には、例えば縦4画素×横4画素の16画素を取り出
し、取り出された16画素の濃度の最大値を取得して、
それを1画素の濃度とする処理を、所定の解像度となる
まで繰り返し実行することにより行うことができる。こ
のように低解像度に変換するのは、データ量を少なくし
て天地認識を円滑に実行させるためである。
【0024】低解像度変換された見開き2ページの画像
データは、それぞれ低解像度認識用メモリ160にペー
ジ毎に格納され、CPU170は、それぞれの画像デー
タに基づいて天地認識を行う。この天地認識の手法は種
々あるが、本実施の形態では、たとえば特開平9−90
40号公報に開示されているように、原稿画像の主走査
方向および副走査方向についてのヒストグラムを取得す
ることにより天地認識を行う。
【0025】図4は、上記天地認識の方法について説明
するための図であり、1枚の原稿をその長手方向が主走
査方向に平行になるようにプラテンガラス31上に載置
し、スキャナ32で読み取って得られた画像データにつ
いてヒストグラムを取得して天地認識を行う例を示して
いる。より具体的には、当該原稿の画像データについて
得られた副走査方向のヒストグラム(a)および主走査
方向のヒストグラム(b)について、ヒストグラム値が
増える方向の変化点(以下、「立ち上がりエッジ」とい
う。)と、減る方向の変化点(以下、「立ち下がりエッ
ジ」という。)の数をそれぞれカウントし、当該立ち上
がりエッジの数と立ち下がりエッジの数および両カウン
ト数の和および差を算出する。
【0026】図4のような横書きの原稿400であれ
ば、副走査方向のヒストグラム(a)の立ち上がりエッ
ジの数と立ち下がりエッジの数がほぼ等しくなると共に
両者の和は、主走査方向のヒストグラム(b)と比較し
て多くなる。副走査方向のヒストグラム(a)には、行
を表すピークと、行間に相当するピークのない部分が交
互に検出されるからである。これにより文字行の方向を
判定することができる。
【0027】次に、当該文字行と直交する方向(主走査
方向)のヒストグラム(b)から行の先頭の文字位置を
認識する。すなわち、行の先頭の文字位置は比較的一定
しているため、同図に示すように原稿の天地方向が正し
い場合には、ヒストグラムの立ち上がりエッジが特定の
箇所に集中するのに対し、行の最後の文字位置は、文章
によってまちまちであり、行の最後の文字位置によるヒ
ストグラムの立ち下がりエッジは、比較的分散して発生
することになる。したがって、一般的に立ち上がりエッ
ジの数と立ち下がりエッジの数との差が大きければ、当
該エッジカウント数の少ない側が行頭であると判断で
き、その原稿方向が判別できる。
【0028】もっとも、原稿画像に図形を含むような場
合には、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの数に上
述のような規則性がなくなり、天地の認識は不可能とな
る。そこで、まず、当該画像データについて天地認識す
る際の信頼度を求め、信頼度が所定以上の場合について
天地認識を行い、所定値未満のものについては天地認識
不可能とする判断を行う。このような信頼度の求め方の
詳細については後述する。
【0029】CPU170は、見開き2ページの各画像
データに基づき天地認識を行って、それぞれの結果をそ
のまま当該ページの原稿方向として認識すると共に、も
し、片方のページのみが認識不可能な場合には他方のペ
ージの認識結果を当該ページの原稿方向と認定する。こ
れは書籍原稿においては見開き両ページは、ほとんど同
じ原稿方向であると断定できるからである。
【0030】通常、書籍のコピーにあっては、その背表
紙(綴り部分)の向きが、複写機に向かって操作してい
る使用者の向きと同方向(装置上での主走査方向)にな
るようにプラテンガラス31上に載置されるので、上述
の処理により文字行の向きが例えば横向きであると判定
された場合(すなわち、図4に示すような場合)には、
横書きの文章であると断定してよい。この場合には書籍
は左開きとなるので、その天地方向が正しければ、読み
取った左側のページから画像形成し、天地が逆さまであ
れば、読み取った右側のページの画像データを180°
回転した上で、こちらのページから画像形成するように
制御される。
【0031】学問書などにおいては、文章参照の便宜
上、一方のページが横書きで、他方のページが縦書きで
あるという場合もありうるが、この場合には、以前の見
開きページの共通の判別結果を参照にして決定するか、
もしくは、操作パネル90のメッセージ表示部92に操
作者の判断を請うメッセージを表示させ、当該操作者の
操作パネル90操作に基づき決定するようにすればよ
い。
【0032】なお、見開きの双方のページとも天地認識
が不可能な場合には、操作パネル90のメッセージ表示
部92に、当該見開きページは両ページとも天地認識不
能である旨表示させる。以上のようにしてCPU170
は、原稿が縦書きか横書きかの判断結果と、ページごと
の原稿方向の判別結果に基づき、上記見開き2ページの
画像データの回転の要否とその回転角およびどちらのペ
ージの画像データを先にプリントアウトするかを判断
し、それぞれ回転角情報およびページ読み出し情報とし
て回転処理部130に送り、当該回転処理後の画像デー
タに基づきプリンタ部50で画像形成を実行させる。
【0033】これにより、正しい方向に画像形成された
記録シートが書籍原稿のページ順に排紙トレイ66から
排出されることになる。以上の処理を指示するプログラ
ムは、ROM172に格納されており、必要に応じてR
AM171が作業用のメモリ領域として利用される。 (3)制御部100の処理 以下、CPU170における天地認識の処理内容につい
て図5のフローチャートに基づきより詳しく説明する。
【0034】上述したように、ブック分割モードでは、
書籍原稿のページ毎に、例えば左ページA、右ページB
の順に読み取られ、それぞれ解像度変換部150により
低解像度に変換され後、低解像度認識用メモリ160に
格納される。制御部100は、書籍の見開き2ページの
うち、まず先に読み取ったページAの原稿について天地
認識を行う(ステップS1)。
【0035】図6は、このステップS1で実行されるペ
ージ毎の天地認識処理の内容を示すフローチャートであ
る。CPU170は、低解像度認識用メモリ160か
ら、ページAの画像データを読み出して、その濃度値を
主走査方向と副走査方向に積算して図4の(a)(b)
に示したようなヒストグラムを作成する(ステップS1
00)。そして得られたヒストグラムに基づき、まず当
該原稿の文字行の方向を判別する(ステップS11
0)。このような文字行の方向は、上述したようにヒス
トグラムの立ち上がりエッジ数と立ち下がりエッジ数が
等しいこと並びに当該エッジ数が他の方向のエッジ数に
比較して多いことにより判別される。
【0036】次に、天地認識のための画像データの信頼
度を求める(ステップS120)。ここで、信頼度の計
算方法について、二つの例を挙げて説明する。まず、第
1に、ヒストグラムから算出されるMTF値を用いる方
法について説明する。「MTF値」とは、ヒストグラム
を取得した場合に、そのヒストグラムの数ライン毎の高
さの最大値(以下、「max値」という。)、および最
小値(以下、「min値」という。)を取得した場合
に、次式1により算出される値をいう(以下、MTF値
を取得するために分割された数ラインにより形成される
領域を「ライン領域」と称する)。 (MTF値)=(max値−min値)/(max値+min値) (式1) 図7は、上記MTF値の算出について説明するための図
である。同図(a)は、原稿400に記載された文字行
が原稿の向きに平行である場合の例を示す。同図におい
て、410は取得された主走査方向のヒストグラムを表
し、Rはライン領域を示す。
【0037】同図(a)に示されるように、文字行が原
稿の向きに対して直交する場合には、主走査方向のヒス
トグラムに行を表すピークが検出される。一方、文字が
存在しない部分(行間)では、ヒストグラムのピークは
検出されないため、ライン領域毎に見ると、いずれのラ
イン領域でも、min値は0となる。すなわち、上記
(式1)より、いずれのライン領域でもMTF値は1と
なる。上記(式1)からもわかるように、1はMTF値
の最大値である。したがって、ライン領域毎のMTF値
の、原稿内の平均値を取ると、文字行に傾きがない場合
のヒストグラムについては、すなわち、天地認識を行う
のに適当なヒストグラムが得られる状態においては、M
TF値の平均値は高くなるといえる。
【0038】一方、例えば、図7(b)に示されるよう
に、文字行が傾いている場合には、主走査方向のヒスト
グラムのピークの幅が広がる場合があるため、ライン領
域におけるmax値とmin値の差が小さい場合、すな
わち、MTF値が小さい場合が発生する。したがって、
原稿内のMTF値の平均値を取得すると、文字行が傾い
ている場合、すなわち、天地認識を行うのに適当なヒス
トグラムが得られない状態においては、MTF値の平均
値が低くなる場合が多いと考えられる。文字行が傾いて
いると副走査方向のヒストグラムのエッジに規則性がな
くなって天地認識が困難となる(図8(c)参照)。ま
た、書籍原稿中に図形を含むような場合にもMTF値が
低くなることは容易に推定できる。
【0039】以上の内容から、原稿内のMTF値の平均
値が低ければ、認識信頼度は低く正確な天地認識が不可
能であると言える。次に、第2の方法として、ヒストグ
ラムのエッジカウントを利用した認識信頼度の計算方法
について説明する。この方法は、行方向と異なる方向に
求めた場合において、ヒストグラムの立ち上がりエッジ
と、立ち下がりエッジの数をそれぞれカウントすると、
通常の原稿では立ち下がりエッジの数の方が多くなるこ
とを利用したものである。
【0040】図8は、このエッジカウントを利用した認
識信頼度の取得方法について説明するための図である。
同図の例において、420は原稿400により取得され
た主走査方向のヒストグラムを表す。また、同図(a)
は、文字行に傾きがない場合の例、同図(b)は、文字
行が原稿方向と平行であるが、センタリングされている
場合の例、同図(c)は、文字行が傾いている場合の例
を示すものである。
【0041】同図(a)のように、文字行が傾いていな
い場合、すなわち、天地認識を行うために適切なヒスト
グラムを取得することができる場合においては、立ち上
がりエッジの数と、立ち下がりエッジの数との差が大き
くなる。文章の先頭位置がある程度一定しているため、
立ち上がりエッジが2となるのに対し、文章の終わりの
位置は分散していることから、立ち下がりエッジが4と
なるからである。
【0042】しかし、同図(b)に示されるように文字
行がセンタリングされている場合や、同図(c)に示さ
れるように文字行が傾きを持った場合には、立ち上がり
エッジの数と、立ち下がりエッジの数との差があまり顕
著に現れない。エッジカウントを利用した信頼度認識と
は、以上に説明したような内容に基づき、立ち上がりエ
ッジの数と立ち下がりエッジの数との差が大きいほど認
識信頼度が高いと判定するものである。具体的には、原
稿の行数にもよるが、平均的には両エッジの差が2以上
の場合に、その天地認識が可能であると判断できる。
【0043】なお、エッジカウントによる天地認識に不
適な例として上記のように文字行が原稿に対して傾いて
いる場合のほか、図9の書籍原稿の右ページのように図
形(円グラフ)を含む場合にも天地認識が難しいといえ
る。その他、表や挿し絵などを含む原稿についても同じ
ことが言える。以上に説明したような方法のいずれか、
または両方を用いて得られた認識信頼度が所定値以上
(エッジカウント方式では立ち上がりエッジと立ち下が
りエッジの差が2以上)であるか否かを判定し、これに
より天地認識が可能か否かを判断する(ステップS13
0)。
【0044】天地認識が可能であれば、上述した行方向
と異なる方向のヒストグラムのエッジカウントにより原
稿画像の天地認識を行う(ステップS140)。すなわ
ち、上記ステップS110において行方向が判別されて
いるので、さらに当該行方向と直交する方向のヒストグ
ラムのエッジをカウントして立ち上がりエッジと立ち下
がりエッジのどちらが多いかを判別することにより、そ
れぞれの行頭の方向が分かるので最終的に原稿の上下を
判別することができる。
【0045】したがって、この天地認識処理において判
別される内容は、原稿の上・下方向および判別不能の3
種類になる。通常の書籍原稿においては、文字行が横方
向(背表紙に対して直交する方向)であれば、横書きの
文章であると認定できるし、文字行が縦方向(背表紙と
平行な方向)であれば、縦書きの文章であると特定でき
るので、本実施の形態では上記のように上下の判別およ
び判別不能のみを行うようにしている。
【0046】なお、特殊な学問書などにおいては、まれ
に、文字行が縦方向であっても横書きである場合(図1
0の書籍原稿の右ページ参照)や、反対に文字行が横方
向であっても縦書きの場合があるので、これらの場合に
は、原稿方向を上下のほかに左右の場合についても判別
する方が望ましい。そのためには、天地認識の方法とし
て、例えば、公知の文字認識の手法を採用すればよい。
すなわち、原稿画像データから文字画像を切り出し、こ
の画像に対し、内部のメモリに辞書として格納された文
字のパターンを90°ずつ回転させながらマッチングさ
せていく方法を採用することにより、原稿の上下のほか
左右の方向についても判別可能となる。
【0047】図5に戻り、上記判定結果は、RAM17
1内に格納される(ステップS2)。次に、上記と同様
にしてページBについて天地認識処理を実行し(ステッ
プS3)、その結果を同じくRAM171に格納する
(ステップS4)。上記格納された両ページの認識結果
から、まず、双方のページについて天地認識できたか否
かを判断し、双方とも天地認識ができておれば、それぞ
れの認識結果をそのまま採用する(ステップS6)。
【0048】ステップS5において、双方の天地認識が
できてない場合は、ステップS7に移り、ページAの天
地認識ができているか否かを判断し、ページAについて
天地認識ができておれば、ページBの天地認識が不可能
であったことになるので、ページAの認識結果をページ
Bの認識結果として採用する。上述したように書籍原稿
においては見開き両ページは、ほとんど同じ原稿方向で
あると断定してよいからである。
【0049】ステップS7においてページAの天地の認
識が不能の場合には、ステップS9に移って、今度はペ
ージBの天地認識ができているか否かを判断し、当該ペ
ージの天地認識ができておれば、ページAの天地認識が
不能であったことになるので、上記と同じ理由によりペ
ージBの天地認識の結果をページAの天地認識として採
用する。
【0050】ステップS9において、ページAの天地認
識も不可能であった場合には、もはや、ページA、B共
に天地認識不可能と判断される(ステップS11)。C
PU170は、上記天地認識の結果にしたがって回転角
情報を生成して回転処理部130に送出するが、ページ
A・Bともに天地認識不能の場合には、例えば、操作パ
ネル90の液晶表示部91に天地認識不能である旨を表
示させる。そして、操作者がそのメッセージにしたがっ
て、書籍の天地を確認してプラテンガラス31上に載置
し再度コピースタートキー95を押下すると今度は天地
認識をせずにそのままの画像によりコピーを行うように
すればよい。但し、見開きのどちらのページを先にコピ
ーするかは、それまでのページの認識結果に基づき、正
方向に書籍が載置された場合を想定して決定すればよ
い。
【0051】なお、本実施の形態では、モノクロ複写機
に適用される画像認識装置の場合について説明したが、
フルカラー複写機にも適用することは可能である。ただ
し、この場合には、原稿から生成した画像データから、
有彩色のカラーデータを予めキャンセルする回路を組み
込んでおき、モノクロの画像データのみから天地認識を
行う方が望ましい。文字部分のほとんどはモノクロだか
らである。
【0052】また、上記実施の形態においては、複写機
に画像認識装置を組み込んだ例について説明したが、イ
メージリーダやプリンタなどの信号処理部に組み込むよ
うにしてもよいし、さらには装置単体として構成し、適
当なインターフェースを介して上記イメージリーダやプ
リンタなどに接続可能なようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る画
像認識装置にあっては、書籍原稿における見開きの各ペ
ージの画像データに基づきそのページ毎に原稿方向を判
別し、見開き2ページのどちらか一方の原稿方向が判別
不能であると判断された場合には、他方のページの判別
結果を当該判別不能なページの原稿方向として採用する
ようにしているので、ページ毎に的確に原稿方向を認識
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像認識装置が適用される複写機
の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の操作パネルの構成を示す図であ
る。
【図3】上記複写機内部の制御部の構成を示すブロック
図である。
【図4】本発明に係る画像認識装置における天地認識処
理について説明するための図である。
【図5】上記制御部における天地認識処理の内容を示す
フローチャートである。
【図6】図6のフローチャートにおけるページ毎の天地
認識の内容を示すフローチャートである。
【図7】MTF値の算出について説明するための図であ
る。
【図8】ヒストグラムのエッジカウントを利用した天地
認識の信頼度の取得方法について説明するための図であ
る。
【図9】天地認識が不可能なページを含む書籍原稿の例
を示す図である。
【図10】文字行が背表紙と平行でありながら文字が横
書きであるページを含む書籍原稿の例を示す図である。
【符号の説明】
38 CCDイメージセンサ 100 制御部 110 画像信号処理部 120 高解像度画像メモリ 130 回転処理部 140 LD駆動部 150 解像度変換部 160 低解像度認識用メモリ 170 CPU 171 RAM 172 ROM
フロントページの続き (72)発明者 上田 和弘 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 5C072 AA01 BA20 CA06 DA02 DA04 EA05 HA02 NA01 RA01 XA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書籍原稿を読み取って得られた画像デー
    タに基づいてその原稿方向を認識する画像認識装置であ
    って、 見開き2ページのそれぞれの画像データに基づきページ
    毎に原稿方向を判別する判別手段と、 前記判別手段により、見開き2ページのそれぞれのペー
    ジの原稿方向が判別された場合は、その判別結果をその
    まま当該ページの原稿方向として認識すると共に、見開
    き2ページのどちらか一方の原稿方向が判別不能である
    と判断された場合には、他方のページの判別結果を当該
    判別不能なページの原稿方向として認識する認識手段
    と、 を備えることを特徴とする画像認識装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段は、各ページの原稿方向の
    判別に際しその信頼度を求め、当該信頼度が所定値以下
    の場合に、原稿方向が判別不能であると判断することを
    特徴とする請求項1記載の画像認識装置。
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