JP2023020382A - 塗布容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】吐出量のばらつきを抑制できる塗布容器を提供する。【解決手段】塗布容器1は、口部10を有する有底筒状の容器本体2と、口部10に装着されると共に、容器本体2の内側に連通する吐出孔30aが形成された中栓30と、吐出孔30aに上下動可能に挿入されたヘッド部41、及び、中栓30とヘッド部41とを連結しヘッド部41を上方付勢するばね部42を備える塗布栓本体40と、ヘッド部41に装着されると共に、ヘッド部41よりも軟材質で形成された塗布栓カバー50と、を備え、塗布栓カバー50は、塗布栓カバー50の外周面と吐出孔30aの内周面との間の流通路60と容器本体2の内側との連通を遮断すると共に、ばね部42の付勢に抗してヘッド部41が下方移動したときに、流通路60と容器本体2の内側とを連通させる第1シール部53を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、塗布容器に関する。
従来から、薬液等の内容液を例えば人体の頭皮や皮膚等の被塗布部に対して塗布する塗布容器が知られている。下記特許文献1及び2に記載された塗布容器は、被塗布部に対して先端部を押し付けたときに、当該先端部に設けられたスリット弁が開いて内容物を吐出する。
塗布容器は、スリット弁タイプが一般的である。スリット弁の素材は、スリット弁の開閉を機能させるため、シリコンゴムなどの比較的柔らかい素材に限られる。スリット弁は、その構造上、塗布栓の先端部に配置されるため、被塗布部への押し付けによって吐出口が塞がってしまうこともある。このため、従来の塗布容器においては、吐出量のばらつきが生じる可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、吐出量のばらつきを抑制できる塗布容器を提供することである。
(1)本発明に係る塗布容器は、口部を有する有底筒状の容器本体と、前記口部に装着されると共に、前記容器本体の内側に連通する吐出孔が形成された中栓と、前記吐出孔に上下動可能に挿入されたヘッド部、及び、前記中栓と前記ヘッド部とを連結し前記ヘッド部を上方付勢するばね部を備える塗布栓本体と、前記ヘッド部に装着されると共に、前記ヘッド部よりも軟材質で形成された塗布栓カバーと、を備え、前記塗布栓カバーは、前記塗布栓カバーの外周面と前記吐出孔の内周面との間の流通路と前記容器本体の内側との連通を遮断すると共に、前記ばね部の付勢に抗して前記ヘッド部が下方移動したときに、前記流通路と前記容器本体の内側とを連通させる第1シール部を備える、ことを特徴とする。
本発明に係る塗布容器によれば、塗布栓カバーが装着されたヘッド部を被塗布部に押し付けると、ばね部の付勢に抗してヘッド部が下方移動する。そうすると、塗布栓カバーの外周面と吐出孔の内周面との間の流通路を遮断している塗布栓カバーの第1シール部がヘッド部と共に下方移動し、流通路と容器本体の内側とが連通する。これにより、容器本体の内側の内容液が、流通路を通り、中栓の吐出孔から吐出される。ここで、流通路は、塗布栓カバーの外周面と吐出孔の内周面との間に形成されており、ヘッド部の被塗布部への押し付けによっては閉塞されることはないため、吐出量を安定させることができる。また、塗布栓カバーの硬度は吐出孔の開閉に影響しなくなるため、その硬度を自由に選択でき、例えばヘッド部よりも柔らかく、従来のシリコンゴムよりも硬いものを選択することで、ほど良いマッサージ感を実現できる。
(2)前記塗布栓カバーは、前記ヘッド部の下方移動を規制し、前記吐出孔を閉塞する第2シール部を備えても良い。
この場合には、塗布栓カバーの第2シール部によるヘッド部の下方移動の規制によって、ヘッド部が押し込み限界となる。このとき、第2シール部が吐出孔を閉塞するため、ヘッド部が押し込まれた状態において内容液が出続けないようにすることができる。このため、被塗布部に対して過剰に内容液が塗布されることを防止できる。
(3)前記塗布栓カバーは、有頂筒状に形成されており、前記塗布栓カバーの周壁部には、周方向において所定の幅を有し、前記吐出孔の内周面との間に前記流通路を形成する複数の凸部が設けられていても良い。
この場合には、塗布栓カバーの周壁に設けられた複数の凸部の周方向の幅を変更することで、内容液の粘度に合わせて流通路の流通面積を設定し、吐出量を安定させることができる。
(4)前記塗布栓カバーは、有頂筒状に形成されており、前記塗布栓カバーの頂壁と前記ヘッド部との間には、上下方向の隙間が形成されていても良い。
この場合には、塗布栓カバーは、弾性変形によってヘッド部に接触するまでは、ヘッド部の硬さの影響を受けずに弾性変形することができる。したがって、塗布容器は、ヘッド部より柔らかい、塗布栓カバー(軟材質)特有のマッサージ感を実現できる。
本発明に係る塗布容器によれば、吐出量のばらつきを抑制できる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る塗布容器を説明する。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、内容液が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部10に装着された筒状の塗布栓3と、容器本体2の口部10に離脱可能に装着され、塗布栓3を覆う有頂筒状のオーバーキャップ4と、を備えている。なお、内容液としては特に限定されるものではないが、例えば人体や皮膚等に塗布される育毛剤、消炎、鎮痛、鎮痒等の効果を有する薬剤、化粧料等の液体が挙げられる。
図1において、容器本体2、塗布栓3、及びオーバーキャップ4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿うオーバーキャップ4側を上方、その反対側(容器本体2側)を下方という。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2の口部10は、容器本体2のうち口部10以外の部位(肩部、胴部及び底部)よりも径が小さく形成されている。図示の例では、容器本体2の口部10の外周面に、オーバーキャップ4が螺着可能な雄ネジが形成されている。
オーバーキャップ4は、塗布栓3、及び容器本体2の口部10から肩部にかけて径方向外側から囲繞するキャップ筒20と、キャップ筒20の上端開口部を塞ぐキャップ天壁21と、を備えた有頂筒状に形成されている。キャップ筒20は、容器本体2の胴部と略等しい外径を有している。キャップ天壁21には、その下面に装着筒部22と、係合筒部23と、が垂設されている。
装着筒部22は、容器軸Oと同軸の円筒状に形成され、キャップ筒20の径方向内側に配設されている。装着筒部22のうち、容器本体2の口部10を囲む部分の内周面には、容器本体2の口部10の雄ネジに螺着する雌ネジが形成されている。これによりオーバーキャップ4は、容器本体2の口部10に対して離脱自在に装着されている。
なお、オーバーキャップ4の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば、容器本体2の口部10に対してアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
なお、オーバーキャップ4の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば、容器本体2の口部10に対してアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
係合筒部23は、容器軸Oと同軸の円筒状に形成され、装着筒部22の径方向内側に配設されている。係合筒部23は、塗布栓3の後述する吐出筒31の外周面に対して離脱可能に係合している。オーバーキャップ4を容器軸O回りに回転させ、装着筒部22を容器本体2の口部10に対し離脱させると、係合筒部23も吐出筒31の外周面から離脱する。そして、オーバーキャップ4を取り外すことで、塗布栓3を露出させることができる。
塗布栓3は、容器本体2の口部10に装着された筒状の中栓30と、中栓30の内側に嵌装された塗布栓本体40と、塗布栓本体40に装着された塗布栓カバー50と、を備えている。
中栓30は、筒状の吐出筒31と、筒状の嵌合筒部32と、円環状の鍔部33と、筒状のシール筒部34と、を有している。吐出筒31、嵌合筒部32、鍔部33、及びシール筒部34は、容器軸Oを共通軸とする同軸上に配置されている。吐出筒31には、容器本体2の内側に連通する吐出孔30aが形成されている。吐出孔30aの下端開口縁には、上方に向かうに従って縮径するテーパ状の第1弁座35が形成されている。吐出孔30aの上端開口縁には、平面状の第2弁座36が形成されている。具体的に、吐出孔30aの上端開口縁の内径側には、下側に窪む段部が設けられ、当該段部の底壁が環状の第2弁座36となっている。なお、当該段部の底壁(第2弁座36)は、水平面でも傾斜面でもよく、平担面でも湾曲面でもよい。
鍔部33は、容器本体2の口部10の上端開口縁に配置され、その内径側が吐出筒31の下端に連設されている。鍔部33の外径側は、嵌合筒部32の上端に連設されている。嵌合筒部32は、鍔部33から下方に延在し、その内周面は口部10の外周面にアンダーカット嵌合している。シール筒部34は、鍔部33の内径側から下側に延在し、その外周面は口部10の内周面に密着している。
塗布栓本体40は、吐出孔30aに上下動可能に挿入されたヘッド部41と、中栓30とヘッド部41とを連結しヘッド部41を上方付勢するばね部42と、を備えている。ヘッド部41は、容器軸Oと同軸の有頂筒状に形成されている。ヘッド部41の頂壁の中央部には、凹部43が形成されている。
ヘッド部41の周壁には、塗布栓カバー50が嵌合する嵌合溝部44が形成されている。嵌合溝部44は、ヘッド部41の周壁の外周面の下端部に配設されている。ヘッド部41の周壁の下端には、フランジ45が連接されている。フランジ45は、ヘッド部41の周壁の下端から径方向外側に延びる円環状に形成されている。フランジ45の上面は、第1弁座35と軸方向で対向している。
ばね部42の上端は、フランジ45の外径側に連設されている。本実施形態のばね部42は、ヘッド部41と一体で形成された樹脂ばねであるが、ヘッド部41と別体で形成された金属ばねであってもよい。ばね部42の下端は、中栓30のシール筒部34に固定された固定部46に連接されている。固定部46は、容器軸Oと同軸の環状に形成され、シール筒部34の内周面にアンダーカット嵌合している。
塗布栓カバー50は、容器軸Oと同軸の有頂筒状に形成され、ヘッド部41に外装されている。塗布栓カバー50は、ヘッド部41よりも軟材質で形成されている。例えば、ヘッド部41が、ポリプロピレン等の硬質の樹脂材で形成されている場合、塗布栓カバー50は、低密度ポリエチレン、エラストマー、シリコンゴム等の比較的軟らかい材質から形成されている。
塗布栓カバー50は、軸方向に延びる筒状の周壁部51と、周壁部51の上端開口を閉塞する円板状の頂壁部52と、を備えている。周壁部51の下端には、第1シール部53が連設されている。第1シール部53は、下方に向かうに従って拡径するテーパ状に形成されている。第1シール部53の上端部の内径側には、嵌合突部54が連設されている。嵌合突部54は、径方向内側に突出し、ヘッド部41の周壁の嵌合溝部44にアンダーカット嵌合している。
第1シール部53は、ヘッド部41のフランジ45の上面を覆っている。第1シール部53は、フランジ45からばね部42の上方付勢を受け、中栓30の第1弁座35に着座している。この状態において、第1シール部53は、塗布栓カバー50の外周面と吐出孔30aの内周面との間の流通路60と容器本体2の内側との連通を遮断している。また、第1シール部53は、ばね部42の付勢に抗してヘッド部41が下方移動したときに、第1弁座35から離間し、流通路60と容器本体2の内側とを連通させる。
周壁部51の外周面には、軸方向に延びる凸部55が形成されている。凸部55は、図2に示す断面図に示すように、周壁部51の外周面において周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では90°間隔で4つ)設けられている。周方向で隣り合う凸部55の間には、上述した流通路60が形成されている。図2において点線で示すように、凸部55の周方向の幅を変更することで、内容液の粘度に合わせて流通路60の流路面積を設定することができる。
図1に戻り、周壁部51の外周面の上端部には、第2シール部56が連設されている。第2シール部56は、径方向外側に延在する円環状に形成されている。第2シール部56の下面は、中栓30の第2弁座36と軸方向で対向している。ヘッド部41が押し込まれ、第2シール部56が第2弁座36に着座すると、ヘッド部41の下方移動が規制され、流通路60が閉塞される。
頂壁部52の上面には、ブロック状の第1突起部57が形成されている。第1突起部57は、周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では90°間隔で4つ)設けられている。頂壁部52の下面の中央部には、ブロック状の第2突起部58が形成されている。第2突起部58は、ヘッド部41の頂壁の凹部43に隙間をあけて遊嵌している。第2突起部58は、塗布栓カバー50が弾性変形したときの芯ずれを防止する。
上記構成の塗布栓カバー50は、嵌合突部54がヘッド部41の周壁に、第1シール部53がその外周縁下面においてヘッド部41のフランジ45に接触しているが、それ以外の部分はヘッド部41から離間している。つまり、塗布栓カバー50の頂壁とヘッド部41との間には、上下方向の隙間が形成されている。これにより、塗布栓カバー50は、弾性変形によってヘッド部41に接触するまでは、ヘッド部41の硬さの影響を受けずに弾性変形することができる。したがって、塗布容器1は、ヘッド部41より柔らかい、塗布栓カバー50(軟材質)特有のマッサージ感を実現できる。
次に、上述のように構成された塗布容器1を利用して、被塗布部100に内容液を塗布する場合について、図3を参照して説明する。
内容液を塗布する場合には、先ず、オーバーキャップ4を容器本体2の口部10から取り外す。次に、図3に示すように、容器本体2が上側で塗布栓3が下側の倒立状態とする。なお、倒立状態とは、塗布栓3が斜め下を向いた傾倒姿勢を含む。この倒立状態では、ばね部42の付勢によって、ヘッド部41に装着された塗布栓カバー50の第1シール部53が第1弁座35に着座しており、流通路60と容器本体2の内側との連通が遮断されている。
この状態で、塗布栓カバー50が装着されたヘッド部41を被塗布部100に押し付ける。被塗布部100に塗布栓カバー50を押し付けたとき、塗布栓カバー50とヘッド部41との上下方向の隙間が潰される前に、ばね部42が変形してヘッド部41と塗布栓カバー50とが下降(容器本体側へ移動)する。ここで、ヘッド部41と塗布栓カバー50とが一緒に移動した後に当該上下方向の隙間が潰れるよう、塗布栓カバー50の材質やばね部42の付勢力を調整することで、良好な触感(マッサージ感)を得ることができる。また、ばね部42の付勢に抗してヘッド部41が移動すると、流通路60を遮断している塗布栓カバー50の第1シール部53がヘッド部41と共に移動し、第1弁座35から離間することで、流通路60と容器本体2の内側とが連通する。これにより、容器本体2の内側の内容液が、流通路60を通り、中栓30の吐出孔30aから吐出される。
なお、ばね部42の変形前に塗布栓カバー50とヘッド部41との上下方向の隙間が潰されるように調整しても、ばね部42の変形と塗布栓カバー50とヘッド部41との上下方向の隙間の潰れが同時に生じるように調整してもよい。
なお、ばね部42の変形前に塗布栓カバー50とヘッド部41との上下方向の隙間が潰されるように調整しても、ばね部42の変形と塗布栓カバー50とヘッド部41との上下方向の隙間の潰れが同時に生じるように調整してもよい。
ここで、流通路60は、塗布栓カバー50の外周面と吐出孔30aの内周面との間に形成されており、ヘッド部41の被塗布部100への押し付けによって閉塞されることはないため、吐出量を安定させることができる。また、塗布栓カバー50の硬度は吐出孔30aの開閉に影響しなくなるため、その硬度を自由に選択でき、例えばヘッド部41よりも柔らかく、従来のシリコンゴムよりも硬いものを選択することで、ほど良いマッサージ感を実現できる。
なお、ヘッド部41の被塗布部100へのさらなる押し付けによって、第2シール部56が第2弁座36に着座すると、ヘッド部41の下方移動が規制され、ヘッド部41が押し込み限界となる。このとき、第2シール部56は、吐出孔30aを閉塞し、ヘッド部41が押し込み限界の状態において内容液が出続けないようにする。これにより、被塗布部100に対して過剰に内容液が塗布されることを防止できる。
このように、上述した本実施形態の塗布容器1は、口部10を有する有底筒状の容器本体2と、口部10に装着されると共に、容器本体2の内側に連通する吐出孔30aが形成された中栓30と、吐出孔30aに上下動可能に挿入されたヘッド部41、及び、中栓30とヘッド部41とを連結しヘッド部41を上方付勢するばね部42を備える塗布栓本体40と、ヘッド部41に装着されると共に、ヘッド部41よりも軟材質で形成された塗布栓カバー50と、を備え、塗布栓カバー50は、塗布栓カバー50の外周面と吐出孔30aの内周面との間の流通路60と容器本体2の内側との連通を遮断すると共に、ばね部42の付勢に抗してヘッド部41が下方移動したときに、流通路60と容器本体2の内側とを連通させる第1シール部53を備える。この構成によれば、吐出量のばらつきを抑制できる。
また、本実施形態において、塗布栓カバー50は、ヘッド部41の下方移動を規制し、吐出孔30aを閉塞する第2シール部56を備える。この構成によれば、塗布栓カバー50の第2シール部56によるヘッド部41の下方移動の規制によって、ヘッド部41が押し込み限界となる。このとき、第2シール部56が吐出孔30aを閉塞するため、ヘッド部41が押し込まれた状態において内容液が出続けないようにすることができる。このため、被塗布部100に対して過剰に内容液が塗布されることを防止できる。
また、本実施形態において、塗布栓カバー50は、有頂筒状に形成されており、図2に示すように、塗布栓カバー50の周壁部51には、周方向において所定の幅を有し、吐出孔30aの内周面との間に流通路60を形成する複数の凸部55が設けられている。この構成によれば、塗布栓カバー50の周壁部51に設けられた複数の凸部55の周方向の幅を変更することで、内容液の粘度に合わせて流通路60の流路面積を設定し、吐出量を安定させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第2シール部56は、ヘッド部41の下方移動を規制し、吐出孔30aを閉塞すると説明したが、ヘッド部41の押し込み限界において吐出孔30aを閉塞しなくてもよい。例えば、第2シール部56の円環状部分に流通路60に対応する切欠きを設けると、第2シール部56によりヘッド部41の下降を制限しても、内容液は吐出できる。
また、例えば、ヘッド部41がポリプロピレン等の硬質樹脂材から形成されていると説明したが、低密度ポリエチレン等の軟質樹脂材から形成されていてもよい。また、ヘッド部41と塗布栓カバー50とが同じ材質であってもよい。この場合であっても、製法や加工法、肉厚等の違いによって、ヘッド部41よりも塗布栓カバー50の方が結果的に軟質材になっていればよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…塗布容器、2…容器本体、3…塗布栓、4…オーバーキャップ、10…口部、20…キャップ筒、21…キャップ天壁、22…装着筒部、23…係合筒部、30…中栓、30a…吐出孔、31…吐出筒、32…嵌合筒部、33…鍔部、34…シール筒部、35…第1弁座、36…第2弁座、40…塗布栓本体、41…ヘッド部、42…ばね部、43…凹部、44…嵌合溝部、45…フランジ、46…固定部、50…塗布栓カバー、51…周壁部、52…頂壁部、53…第1シール部、54…嵌合突部、55…凸部、56…第2シール部、57…第1突起部、58…第2突起部、60…流通路、100…被塗布部、O…容器軸
Claims (4)
- 口部を有する有底筒状の容器本体と、
前記口部に装着されると共に、前記容器本体の内側に連通する吐出孔が形成された中栓と、
前記吐出孔に上下動可能に挿入されたヘッド部、及び、前記中栓と前記ヘッド部とを連結し前記ヘッド部を上方付勢するばね部を備える塗布栓本体と、
前記ヘッド部に装着されると共に、前記ヘッド部よりも軟材質で形成された塗布栓カバーと、を備え、
前記塗布栓カバーは、前記塗布栓カバーの外周面と前記吐出孔の内周面との間の流通路と前記容器本体の内側との連通を遮断すると共に、前記ばね部の付勢に抗して前記ヘッド部が下方移動したときに、前記流通路と前記容器本体の内側とを連通させる第1シール部を備える、ことを特徴とする塗布容器。 - 前記塗布栓カバーは、前記ヘッド部の下方移動を規制し、前記吐出孔を閉塞する第2シール部を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
- 前記塗布栓カバーは、有頂筒状に形成されており、
前記塗布栓カバーの周壁部には、周方向において所定の幅を有し、前記吐出孔の内周面との間に前記流通路を形成する複数の凸部が設けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の塗布容器。 - 前記塗布栓カバーは、有頂筒状に形成されており、
前記塗布栓カバーの頂壁と前記ヘッド部との間には、上下方向の隙間が形成されている、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の塗布容器。
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JP2021125709A Pending JP2023020382A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 塗布容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023020382A (ja) |
-
2021
- 2021-07-30 JP JP2021125709A patent/JP2023020382A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240201 |