JP2022531425A - 触媒組成物およびそれを用いたポリイソブテンの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、オキソニウムイオン系触媒および添加剤を含む触媒組成物、およびそれを用いたポリイソブテンの製造方法に関する。

Description

本出願は、2019年12月6日付けの韓国特許出願第2019-0162054号、2019年12月6日付けの韓国特許出願第2019-0162055号に基づく優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として組み込まれる。
本発明は、オキソニウムイオン系触媒およびニトリル系添加剤を含む触媒組成物、およびそれを用いたポリイソブテンの製造方法に関する。
一般に、単量体をカチオン重合してオリゴマーまたはポリマーを製造する工程において、成長する重合体鎖は、正電荷を有する活性部位を含む。例えば、活性部位は、カルベニウムイオン(カルボカチオン)またはオキソニウムイオンであり得る。
かかるカチオン重合のための触媒または開始剤として、アルミニウムまたはボロン系のルイス酸が一般に用いられている。ルイス酸触媒の例としてはAlX3、BX3(X=F、Br、Cl、I)などが挙げられるが、これは腐食性であり、焼入れ(quenching)過程でHCl、HFなどのハロゲン成分が生じ、それが製品に残留して品質低下を引き起こすという問題がある。また、ルイス酸触媒は多量の触媒を必要とし、反応後に、触媒を除去するために多量の塩基物(NaOH、KOH、NH4OHなど)を使用し、さらに水で洗浄することになるため、多量の廃水を発生させる。
一方、かかるカチオン重合が可能な単量体の例としては、スチレン、イソブテン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンおよびその誘導体などが挙げられ、イソブテンが重合されたポリイソブテン(polyisobutene、PIB)が最も代表的な例である。
ポリイソブテンは、その分子量範囲によって、低分子量、中分子量、および高分子量の範囲に分けられる。低分子量のポリイソブテンは、数平均分子量1万以下程度の範囲であり、末端に位置する炭素-炭素二重結合の含量によって区分できるが、上記末端の炭素-炭素二重結合の含量が20%以下である通常のポリブテン(conventional PIB)と高反応性ポリブテン(high reactive polybutene、HR-PB)の製品群がある。前記高反応性ポリブテンは、末端のビニリデン作用基(>80%)を用いて機能基を導入した後、燃料添加剤やエンジンオイル添加剤として使用されることができる。
前記高反応性ポリブテンの重合のための従来技術として、BF3のようなボロン系触媒が用いられているが、これは、毒性を有し、且つ気体タイプであって、取り扱いにくいという問題がある。また、反応性と選択性を高めるために、ボロン-アルコールまたはボロン-エーテル複合体を製造して用いることもあるが、時間が経過するにつれて触媒の活性度が低下するという問題がある。
一方、ミュンヘン工科大学のKuhn教授が研究した溶媒結着(solvent-ligated)有機金属触媒は(Macromol.Rapid Commun.,vol.20,no.10,pp.555-559)、上記の従来技術のボロン系ルイス酸触媒のような毒性成分による製品品質の低下および腐食性などの問題は解消されるが、高い転換率のためには基本的に反応時間が16時間と長くなり、反応時間が長くなることにより、生成物の一部が触媒と反応して構造異性化(structural isomerization)が起こる。これにより、exo-含量が低くなるため、前記ルイス酸触媒に比べて競争力が低い。
韓国特許登録第10-0486044号公報
本発明の目的は、所望の数平均分子量を有し、かつ高いexo-含量により高反応性を示すポリイソブテンを製造するための触媒組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記触媒組成物を用いたポリイソブテンの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、下記化学式1で表される触媒と、ニトリル系添加剤と、を含む触媒組成物を提供する。
Figure 2022531425000001
前記化学式1中、
Rは、直鎖状のC3アルキル基、または直鎖状または分岐状のC4-C12アルキル基であり、
1~R4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、または置換または非置換の炭素数1~20のアルキル基であり、
o、p、q、およびrは、それぞれ独立して、1~5の整数である。
本発明の触媒組成物を用いると、数平均分子量が高く、且つ80モル%以上のexo-含量を有することで、反応性に優れたポリイソブテンを製造することができる。
具体的に、本発明の製造方法は、触媒活性に優れた化学式1で表される触媒とニトリル系化合物を添加剤として用いることで、常温などの穏やかな反応条件下でも優れた重合転換率でポリイソブテンを製造することができる利点がある。
また、重合反応の完了後に生成されたポリイソブテンを直接水洗しなくても、単なる濾過ステップにより触媒を容易に除去できるため、水洗時に多量の廃水が発生したり、触媒が製品に残留して品質が低下したりする問題などを解消することができる。
以下、本発明が容易に理解されるように、本発明をより詳細に説明する。
本発明の説明および請求の範囲で用いられている用語や単語は、通常的もしくは辞書的な意味に限定して解釈してはならず、発明者らは、自分の発明を最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義することができるという原則に則って、本発明の技術的思想に合致する意味と概念で解釈すべきである。
触媒組成物
本発明の触媒組成物は、下記化学式1で表される触媒と、ニトリル系添加剤と、を含むことを特徴とする。
Figure 2022531425000002
前記化学式1中、
Rは、直鎖状のC3アルキル基、または直鎖状または分岐状のC4-C12アルキル基であり、
1~R4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、または置換または非置換の炭素数1~20のアルキル基であり、
o、p、q、およびrは、それぞれ独立して、1~5の整数である。
本発明において、前記化学式1で表される触媒を用いる場合、酸素原子の間の水素原子がイソブテンと反応してエーテル化合物(R-O-R)が解離され、イソブテンのカルボカチオン(carbocation)が生成された際に、カチオン重合が開始される。この際、前記水素原子は、触媒中心付近にサンドイッチ状に位置し、周囲にアルキル基(R)が存在してイソブテンの接近が容易ではないため、重合が開始されにくい可能性がある。よって、イソブテンと水素原子が容易に反応してカチオン重合が容易に開始されるように、化学式1で表される触媒に含まれているRの炭素数と立体的な大きさを適切に調節することが非常に重要である。
一方、解離されたエーテル化合物(R-O-R)は、重合が進行中である鎖のカルボカチオンに結合し、それを安定化させることができる。具体的に、エーテル化合物に含まれている酸素の非共有電子対は、カチオン重合中である鎖のカルボカチオンを安定化させる目的で一時的に結合され得、さらに逆反応によりカルボカチオンとの結合が解離された時に、継続的にイソブテンと重合することで、所望の程度の高分子量を有するポリイソブテンを製造することができる。しかし、非常に不安定なカルボカチオンとの反応性が高すぎる場合には、分子間鎖移動または反応終結(termination)が起こり、反応性を調節しにくくなり、低分子量のポリイソブテンが製造される。
このように、化学式1で表される触媒において、アルキル基Rは、エーテル化合物として解離された時における、カルボカチオンとの結合による安定化寄与度も考慮して決定すべきである。
本発明では、化学式1で表される触媒に含まれているRが、カチオン重合反応の開始段階に寄与するだけでなく、重合反応が終結されたか、連鎖移動(chain transfer)が起こって低分子量のポリイソブテンのみが合成されることを防止するという点から、重要な役割をすることを見出し、Rとして、直鎖状のC3アルキル基、C4-C12アルキル基を使用した。また、Rの種類によって、化学式1で表される触媒が重合に使用されない場合にも、ニトリル系化合物を添加剤として用いることで、それを補完することができる。また、Rの種類によって、それ自体がポリイソブテンの重合に使用可能であっても、添加剤とともに用いる場合、高い分子量およびexo-含量を確保することができる。
また、前記化学式1で表される触媒は、後述のように濾過方法により容易に除去されるため、触媒からハロゲンが解離される危険性を効率的かつ根本的に防止することができる。
前記化学式1中、Rは、直鎖状のC3アルキル基、または直鎖状もしくは分岐状のC4-C12アルキル基である。具体的に、Rは、直鎖状のC3アルキル基、または直鎖状もしくは分岐状のC4-C8アルキル基であり、好ましくは、n-プロピル基、または直鎖状または分岐状のブチル基であってもよい。
前記化学式1中、R1~R4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、またはハロゲン基で置換された炭素数1~20のアルキル基であり、具体的に、ハロゲン基であり、FまたはClであってもよく、例えば、R1~R4は何れもFであってもよい。また、前記o、p、q、およびrは、それぞれ独立して、1~5の整数、3~5の整数、具体的に、4または5であってもよい。最も好ましくは、前記R1~R4はFであり、o、p、q、およびrは5であってもよい。
また、前記化学式1で表される化合物に含まれている有機ボレートである
Figure 2022531425000003
は、具体的に、テトラキス(フェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレート、およびその誘導体からなる群から選択される1種以上であってもよく、好ましくは、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートであってもよい。
具体的に、前記化学式1で表される触媒は、下記化学式1-1または化学式1-2で表される化合物であってもよいが、これに制限されない。
Figure 2022531425000004
Figure 2022531425000005
本発明の触媒組成物は、前記化学式1で表される触媒とともに、ニトリル系添加剤を含む。
本発明において、前記ニトリル系添加剤に含まれている窒素の非共有電子対は、化学変化を起こしやすい不安定な性質を有する。したがって、カチオン重合中である鎖のカルボカチオンを安定化させる目的で一時的に結合された後、さらに逆反応によりカルボカチオンとの結合が解離され、カルボカチオンがイソブテンと重合反応を起こし続けることを促進し、穏やかな反応条件下でも高分子量を有するポリイソブテンを製造可能にする。
ニトリル系添加剤を用いない場合、高分子量を有するポリイソブテンを製造することができず、製品の重要物性の1つであるexo-含量の数値を満たさないという問題が発生する。
しかし、添加剤がカルボカチオンと過度に強く結合する場合、逆反応が進行されにくくなるため、カルボカチオンの反応性自体が失われ、反応が終結される恐れがあり、この場合、所望の高分子量の重合体が得られない。このような点から、例えば、アミン系化合物、エーテル系化合物、ホスフィン系化合物などは添加剤として適せず、本発明のようにニトリル系化合物を添加剤として好ましく使用可能である。
本発明において、前記ニトリル系添加剤は、下記化学式2で表される化合物であってもよいが、これに制限されない。
Figure 2022531425000006
前記化学式2中、
5は、炭素数1~20のアルキル基または炭素数6~30のアリール基であり、具体的に、炭素数1~10のアルキル基または炭素数6~1のアリール基であってもよい。
具体的に、前記添加剤は、アセトニトリル、プロピオニトリル、2-メチルプロパンニトリル、トリメチルアセトニトリル、およびベンゾニトリルからなる群から選択される1種以上を含んでもよく、具体的に、アセトニトリル、ベンゾニトリル、またはこれらの組み合わせであってもよいが、これに制限されない。
本発明において、前記化学式1で表される触媒およびニトリル系添加剤の当量比は、1:1~1:200であってもよい。具体的に、前記化学式1で表される触媒1当量を基準として、ニトリル系添加剤は、1当量以上、3当量以上、200当量以下、100当量以下、20当量以下、10当量以下、5当量以下であってもよい。
前記化学式1で表される触媒1当量を基準として、ニトリル系添加剤が1当量以上である場合、ニトリル系添加剤を用いたカルボカチオンの効果が十分に奏され、高い数平均分子量およびexo-含量を示すポリイソブテンを効率的に製造することができ、触媒活性を適切に制御することで再現性が向上することができる。また、前記化学式1で表される触媒1当量を基準として、ニトリル系添加剤が200当量以下である場合、過量のニトリル系添加剤がカルボカチオンと結合して重合反応が早期に終結される現象を防止することができる。
本発明において、前記触媒組成物は、ポリイソブテンの物性を調節するために助触媒をさらに含んでもよい。この際、助触媒としては、ポリイソブテンの製造時に適用可能な当該技術分野の全ての助触媒が制限せずに使用可能である。
ポリイソブテンの製造方法
本発明のポリイソブテンの製造方法は、前記触媒組成物の存在下でイソブテンを重合するステップを含むことを特徴とする。
本発明において、前記イソブテンの重合は10~50℃の温度で行うことができ、具体的に、10℃以上、15℃以上、25℃以上、50℃以下、40℃以下、35℃以下、例えば、30℃で行うことができる。
重合温度が0℃以上である場合、触媒活性が適切に実現されて優れた重合転換率を示し、少量の触媒を用いることができる。重合温度が50℃以下である場合、鎖移動反応が制御され、ポリイソブテンの分子量およびexo-含量が高くなるため、高品質のポリイソブテンを製造することができる。
また、前記温度条件を満たすとともに、前記重合は、10分~3時間行うことができ、具体的に、30分以上、1時間以上、1.5時間以上、3時間以下、2.5時間以下、例えば、2時間行うことができる。
本発明において、前記重合は、ハロゲン化炭化水素溶媒の存在下で行うことができる。また、ハロゲン化炭化水素溶媒に非極性炭化水素溶媒を混合してともに用いることも可能である。
前述のように、本発明において、カチオン重合の開始のためには、化学式1で表される触媒の酸素原子の間に存在する水素原子がイソブテンと反応してエーテル化合物(R-O-R)が解離され、イソブテンのカルボカチオンが生成されるようにする必要がある。生成されたカルボカチオンをイオン状態で長く維持させて重合反応性を高めるために、極性を有するハロゲン化炭化水素溶媒を用いることができる。
但し、重合反応の開始時点には、上記のようにハロゲン化炭化水素溶媒の使用が有利であるが、ハロゲン化炭化水素溶媒に溶解された状態では、ハロゲン毒性などにより触媒安定性が低くなる。そのため、混合直後に重合に使用しない場合には、経時変化により、化学式1で表される触媒の活性が次第に低下することになる。
これに対し、本発明で使用した化学式1で表される触媒は、ジクロロメタン(dichloromethane)のようなハロゲン化炭化水素溶媒下でも安定性に優れるため、触媒組成物の製造後に一定時間が経過してから重合に使用しても、優れた触媒活性を示し、高い重合転換率で高品質のポリイソブテンを製造することができる。
前記ハロゲン化炭化水素溶媒は、クロロメタン、ジクロロメタン、卜リクロロメタン、1-クロロブタン、およびクロロベンゼンからなる群から選択される1種以上であってもよいが、これに制限されない。
前記非極性炭化水素溶媒は、脂肪族炭化水素溶媒または芳香族炭化水素溶媒であってもよい。例えば、前記脂肪族炭化水素溶媒は、ブタン、ペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、およびオクタンからなる群から選択される1種以上であってもよく、前記芳香族炭化水素溶媒は、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンからなる群から選択される1種以上であってもよいが、これに制限されない。
本発明において、前記化学式1で表される触媒は、イソブテンを基準として5~250重量ppmであってもよく、具体的に、前記イソブテンを基準として5重量ppm以上、7重量ppm以上、9重量ppm以上、10重量ppm以上、250重量ppm以下、100重量ppm以下、50重量ppm以下、45重量ppm以下であってもよい。
前記化学式1で表される触媒が、イソブテンを基準として5重量ppm以上である場合、イソブテンに対する触媒量が十分であって、カチオン重合が円滑に進行され、優れた重合転換率およびポリイソブテンの生産量を示すことができ、前記化学式1で表される触媒がイソブテンを基準として250重量ppm以下である場合、過量の触媒によるイソブテンのオリゴマー化反応を抑えることで、高分子量のポリイソブテンを製造することができる。
本発明において、イソブテンを重合するステップの後に、重合生成物を濾過して化学式1で表される触媒を除去するステップをさらに行うことができる。
本発明で用いる化学式1で表される触媒は、単純濾過する物理的なステップにより効率的に除去可能であるため、従来に用いられてきたルイス酸触媒に比べて使用および除去が著しく容易である。また、前記濾過により触媒を除去することで、触媒に由来し得るハロゲンを予め除去することにより、重合生成物からハロゲン含量が低いポリイソブテンを得ることができる。
前記濾過は、多孔性物質、例えば、シリカ、セライト、およびゼオライトからなる群から選択される1種以上を含むフィルターを用いて行うことができる。
通常、生成されたポリイソブテンを、ペンタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ジエチルエーテルなどの有機溶媒に溶解させた後、水洗して残留触媒を除去する。しかし、本発明では、濾過により化学式1で表される触媒を容易に除去できるため、別の水洗ステップを行わなくてもよい。
本発明において、前記重合生成物を濾過するステップの後に、残留溶媒を乾燥させるステップをさらに含んでもよい。
前記乾燥温度は、30~200℃、または40~150℃であってもよく、真空度は300torr以下、200torr以下、または100torr以下であってもよい。また、乾燥方式は特に制限されず、通常の方式によってもよい。
また、本発明のポリイソブテンの製造方法は、前記重合するステップの後、前記濾過の前に、ハロゲン化炭化水素溶媒を乾燥させるステップを別に行っても、行わなくてもよい。乾燥ステップを行う場合、乾燥条件は上記と同様に行ってもよく、特に制限されない。
ハロゲン化炭化水素溶媒を乾燥させるステップを別に行う場合、より高純度のポリイソブテンを得ることができるという利点がある。但し、本発明によると、上記のような単純濾過により触媒を容易に除去可能であるため、前記重合するステップの後、前記濾過の前に、ハロゲン化炭化水素溶媒を乾燥させる別のステップを省略可能であって、工程が単純化されるという利点がある。
本発明により製造されたポリイソブテンは、高分子量とexo-含量を示す。
具体的に、前記ポリイソブテンの数平均分子量は1,000~10,000g/molであってもよく、具体的に、1000g/mol以上、1,300g/mol以上、1,400g/mol以上、10,000g/mol以下、7,000g/mol以下、5,000g/mol以下であってもよい。
また、前記ポリイソブテンの分子量分布(PDI)は1.5~3.0であり、具体的に、1.5~2.5、1.5~2.0であってもよい。
また、前記ポリイソブテンにおいて、下記式により決定されるexo-含量(%)は80%以上であることができる。前記exo-含量が高いほど、高反応性のポリオレフィン、例えば、高反応性のポリブテン(HR-PB)が形成されることを意味する。
-exo-含量(%)=(炭素-炭素二重結合が末端に位置するexo-オレフィンのモル数)/(生成されたexo-オレフィンおよびendo-オレフィンのモル数)×100
実施例
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。しかし、下記実施例は本発明を例示するためのものであり、これらのみにより本発明の範囲が限定されるのではない。
触媒の製造
[製造例1]
Figure 2022531425000007
グローブボックスにて、1gの[H(Et2O)2][B(C654]を丸底フラスコに入れ、10mLのジクロロメタンを入れた。常温で5当量の無水ジブチルエーテル(Sigma-Aldrich社)を入れ、30分間撹拌させた。撹拌後、真空条件で全ての溶媒を除去した。得られた白色粉末を無水ヘキサンで5mL×3回洗浄した後、さらに真空条件で乾燥させ、[H(nBu2O)2][B(C654]を得た。
[製造例2]
Figure 2022531425000008
無水ジブチルエーテルを無水ジプロピルエーテルに変更したことを除き、前記製造例1と同様の方法により製造した。
[比較製造例1]
Figure 2022531425000009
アルゴン条件のグローブボックスにて、[Li(Et2O)n][B(C654](TCI社)1gを丸底フラスコに入れ、無水ジエチルエーテル(anhydrous diehtyl ether)10mLを入れた。準備された溶液をグローブボックスの外に取り出した後、シュレンクライン(Schlenk line)に連結し、アルゴン条件に設定した。アセトニトリルとドライアイスを用いて冷却槽を作製し、-40℃で準備された溶液を撹拌させた。撹拌されている溶液に、ジエチルエーテル中1MのHCl(TCI社)5当量をシリンジにより注入した。-40℃で30分間さらに撹拌させた後、常温に温度を徐々に上げた。常温に上がった溶液をグローブボックスにさらに取り入れ、生成された塩をフィルターで除去し、透明な溶液のみを集めて真空条件で乾燥させた。溶媒を全て真空乾燥した後、無水ヘキサンで5mL×3回洗浄してから真空乾燥し、[H(Et2O)2][B(C654]を得た。
[比較製造例2]
無水ジブチルエーテルの代わりに、無水ジイソプロピルエーテルを使用したことを除き、前記製造例1と同様に製造した。
Figure 2022531425000010
[比較製造例3]
ジエチルエーテル中NaBAr’4と塩素を反応させ、ソジウムテトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ボレートはSigma-Aldrich社から購買して使用した。
Figure 2022531425000011
ポリイソブテンの製造
[実施例1]
10℃以下で冷却した真空状態のアンドリューガラスフラスコにイソブテンラインを連結し、イソブテン20gを投入した。同温度で、シリンジを用いてトルエン溶媒80mLを注入した。
グローブボックスにて、製造例1の触媒(イソブテンを基準として40重量ppm)およびベンゾニトリル(製造例1の触媒およびベンゾニトリル添加剤の当量比=1:5)を定量し、0.5mLのDCMに溶解させた触媒組成物を準備した。
その後、アンドリューガラスフラスコを、重合温度である30℃の状態が維持されるようにしながら、前記触媒組成物をシリンジにより注入した。イソブテンのカチオン重合を2時間進行させた後、生成物を乾燥してポリイソブテンを得た。
[実施例2~6]
下記表1のように重合条件を変更したことを除き、前記実施例1と同様にポリイソブテンを製造した。
[実施例7~9]
10℃以下で冷却された真空状態のアンドリューガラスフラスコにイソブテンラインを連結し、イソブテン20gを投入した。同温度で、シリンジを用いてトルエン溶媒80mLを注入した。
グローブボックスにて、製造例1の触媒(イソブテンを基準として40重量ppm)およびベンゾニトリル(製造例1の触媒およびベンゾニトリル添加剤の当量比=1:5)を定量し、0.5mLのDCMに溶解させた触媒組成物を準備した後、常温で下記表1に記載の各エージング時間保管した。
その後、アンドリューガラスフラスコを、重合温度である30℃の状態が維持されるようにしながら、前記触媒組成物をシリンジにより注入した。イソブテンのカチオン重合を2時間進行させた後、生成物を乾燥してポリイソブテンを得た。
[比較例1~11]
下記表1のように重合条件を変更したことを除き、前記実施例1と同様にポリイソブテンを製造した。
Figure 2022531425000012
<実験例1>
前記実施例および比較例で得たポリイソブテンに対して、下記方法により物性を測定した。
(1)重合転換率(%)
乾燥されたポリイソブテンの重量を測定して重合転換率を計算した。
(2)exo-含量(%)
Varian 500MHz NMRを用いて1H NMRを測定し、二重結合の位置によってexo-オレフィンおよびendo-オレフィン形態を確認し、下記数式によりexo-含量(%)を計算した。
-exo-含量(%)=(炭素-炭素二重結合が末端に位置するexo-オレフィンのモル数)/(生成されたexo-オレフィンおよびendo-オレフィンのモル数)×100
(3)数平均分子量(Mn)および分子量分布(MWD)
ポリイソブテンを下記条件下でゲル浸透クロマトグラフィーにより分析し、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)を測定し、Mw/Mnで分子量分布(Mn)を計算した。
-カラム:PL MiniMixed B×2
-溶媒:THF
-流速:0.3mL/min
-試料濃度:2.0mg/mL
-注入量:10μL
-カラム温度:40℃
-Detector:Agilent RI detector
-Standard:Polystyrene(三次関数で補正)
-Data processing:ChemStation
Figure 2022531425000013
実施例のポリイソブテンは何れも、本発明による化学式1で表される触媒およびニトリル系添加剤を含む触媒組成物を用いてポリイソブテンを製造したものである。具体的に、実施例は何れも、数平均分子量が1,000g/mol以上であり、exo-含量が90%以上であって、高反応性のポリイソブテンが製造され、重合転換率も優れていた。
一方、化学式1に該当しない触媒を使用した比較例1~3、触媒組成物に添加剤を使用しなかった比較例8は、数平均分子量が低く、分子量分布が広いポリイソブテンが製造された。また、ニトリルではない化合物を添加剤として使用した比較例4~7は、重合反応が円滑に行われず、ポリイソブテンが得られなかった。
<実験例2>
他の反応条件は同一であり、エージング時間のみを異ならせた実施例および比較例を対応させて比較した。ポリイソブテンの物性の測定方法および条件は、前記実験例1と同様である。
Figure 2022531425000014
前記表3に示したように、本発明に係る触媒組成物は、安定な状態を長く維持することができるため、触媒組成物の製造後に一定時間常温で保管してから使用した実施例7~9も、実施例1と類似のレベルで高い数平均分子量およびexo-含量を示すポリイソブテンを製造することができる。これに対し、触媒として比較製造例3を使用した比較例3、比較例9~11を比較すると、常温保管時間が増加するにつれて重合転換率が急激に減少しており、このことから、比較例に使用された触媒組成物は、常温安定性が低くて触媒活性が徐々に減少することを確認した。
<実験例3>
前記実施例1、2、4、および比較例4によってポリイソブテンを重合した後、重合された溶液のまま、それぞれ下記表4に示したようにセライト、シリカ、ゼオライト、またはガラス繊維が充填されたカラムに通過させた。
上記のようにカラムに通過させて実施例1、2、4および比較例4に対して濾過を行った結果物と、それぞれ濾過していない重合溶液に対して、下記方法により分析を行い、その結果を表4に示した。
(1)Fの含量(重量ppm)
燃焼IC(ICS-2100/AQF-5000、Thermo Scientific Dionex)を用いて、次の条件下で測定した。
-Column:IonPac AS18 analytical(4×250mm)、IonPac AG18 guard(4×50mm)
-Eluent種類:KOH(30.5mM)
-Eluent流量:1mL/min
-Detector:Suppressed Conductivity Detector
-SRS Current:76mA
-Injection volumn:20μL
-Isocratic/Gradient条件:Isocratic
Figure 2022531425000015
実施例1、2、4に対して、セライト、シリカ、ゼオライトを含むカラムで濾過を行った場合、濾過を行う前に比べて微量のF元素成分が検出されたことから、触媒が十分に除去されることを確認し、これに対し、比較例4は、濾過を行っても触媒が殆ど除去されないことを確認した。一方、ガラス繊維を含むカラムを使用した場合、濾過を行わなかった場合とほぼ同一の程度のF元素成分が検出されたため、ガラス繊維は濾過に適しないことを確認した。
このように、本発明に係る触媒組成物を用いる場合、重合生成物を濾過する簡便な方法によりポリイソブテン中に残留する触媒を容易に除去可能であることが分かる。

Claims (14)

  1. 下記化学式1で表される触媒と、ニトリル系添加剤と、を含む触媒組成物。
    Figure 2022531425000016

    (前記化学式1中、
    Rは、直鎖状のC3アルキル基、または直鎖状もしくは分岐状のC4-C12アルキル基であり、
    1~R4は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、またはハロゲン基で置換された炭素数1~20のアルキル基であり、
    o、p、q、およびrは、それぞれ独立して、1~5の整数である。)
  2. 前記化学式1で表される触媒および前記ニトリル系添加剤の当量比が1:1~1:200である、請求項1に記載の触媒組成物。
  3. 前記化学式1中、
    Rは、直鎖状のC3アルキル基、または直鎖状もしくは分岐状のC4-C8アルキル基であり、
    1~R4は、それぞれ独立して、ハロゲン基であり、
    o、p、q、およびrは、それぞれ独立して、3~5の整数である、請求項1に記載の触媒組成物。
  4. 前記化学式1中、
    Rは、n-プロピル基またはブチル基であり、
    1~R4は、それぞれ独立して、FまたはClであり、
    o、p、q、およびrは、それぞれ独立して、4または5の整数である、請求項1に記載の触媒組成物。
  5. 前記ニトリル系添加剤が、下記化学式2で表される化合物である、請求項1に記載の触媒組成物。
    Figure 2022531425000017

    (前記化学式2中、
    5は、炭素数1~20のアルキル基または炭素数6~30のアリール基である。)
  6. 前記ニトリル系添加剤は、アセトニトリル、プロピオニトリル、2-メチルプロパンニトリル、トリメチルアセトニトリル、およびベンゾニトリルからなる群から選択される1つ以上である、請求項1に記載の触媒組成物。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の触媒組成物の存在下でイソブテンを重合するステップを含む、ポリイソブテンの製造方法。
  8. 前記重合は10~50℃の温度で行う、請求項7に記載のポリイソブテンの製造方法。
  9. 前記重合はハロゲン化炭化水素溶媒の存在下で行う、請求項7に記載のポリイソブテンの製造方法。
  10. 前記化学式1で表される触媒は、イソブテンを基準として5~250重量ppmである、請求項7に記載のポリイソブテンの製造方法。
  11. 前記ポリイソブテンの数平均分子量は1,000~10,000g/molである、請求項7に記載のポリイソブテンの製造方法。
  12. 前記ポリイソブテンの分子量分布は1.5~3.0である、請求項7に記載のポリイソブテンの製造方法。
  13. イソブテンを重合するステップの後に、重合生成物を濾過して化学式1で表される触媒を除去するステップをさらに含む、請求項7に記載のポリイソブテンの製造方法。
  14. 前記濾過は、シリカ、セライト、およびゼオライトからなる群から選択される1つ以上を含むフィルターを用いて行う、請求項13に記載のポリイソブテンの製造方法。
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