JP2022523256A - 除草活性のs含有シクロペンテニルカルボキシル酸エステルの3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミド - Google Patents

除草活性のs含有シクロペンテニルカルボキシル酸エステルの3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミド Download PDF

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Abstract

本発明は、除草性活性の一般式(I)のS含有シクロペンテニルカルボン酸エステルの3-フェニルイソキサゾリン-5-カルボキサミド及びそれらの農薬上許容される塩(式(I))、ならびに植物保護の分野におけるそれらの使用に関する。【化1】TIFF2022523256000088.tif43170

Description

説明
本発明は除草剤の技術分野に関し、特に有用な植物の作物における雑草およびイネ科雑草の選択的防除のための除草剤の技術分野に関する。
具体的には、本発明はS含有シクロペンテニルカルボン酸エステルの置換3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミド、それらの調製方法及び除草剤としてのそれらの使用に関する。
WO1995/014681 A1、WO1995/014680 A1、WO2008/035315 A1、WO2005/051931 A1及びWO2005/021515 A1のそれぞれは、特にフェニル環において3-及び4-位置でアルコキシ基により置換される3-フェニルイソキサゾリン-5-カルボキサミドについて記載している。WO1998/057937 A1は、とりわけ、フェニル環において4位でアルコキシ基によって置換されている化合物を記載している。WO2006/016237 A1には、とりわけ、各場合において、フェニル環においてアミド基によって置換されている化合物が記載されている。上記の文献に記載された化合物は、薬理学的に活性であるとしてこれらの文献に開示されている。
WO2005/021516 A1は、薬理学的に活性な化合物として、3-(([3-(3-tert-ブチルフェニル)-5-エチル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニル)アミノ)-5-フルオロ-4-オキソペンタン酸及び3-(([3-(3-tert-ブチルフェニル)-5-イソプロピル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニル)アミノ)-5-フルオロ-4-オキソペンタン酸を開示している。
DE4026018 A1、EP 0 520 371 A2及びDE 4017665は、イソオキサゾリン環の5位に水素原子を有する3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミドを開示している。これらの化合物は農薬的に活性な薬害軽減剤として、すなわち、作物植物に対する除草剤の望ましくない除草作用を排除する化合物として、そこに記載されている。これらの化合物の除草作用は開示されていない。ヨーロッパ特許出願第10170238号は、これはより早い優先日を有するが、本出願の優先日に未だ公開されていないが、イソオキサゾリン環の5位に水素原子を有する除草活性および殺菌活性の3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミドおよび3-フェニルイソオキサゾリン-5-チオアミドを開示している。Monatshefte Chemie (2010)141、461及びLetters in Organic Chemistry(2010)、7、502はまた、イソオキサゾリン環の5位に水素原子を有する3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミドを開示している。言及された化合物のいくつかについて、殺菌作用は開示されているが、除草作用は開示されていない。
WO2014/048827には、3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボン酸、-5-カルボン酸エステル、-5-カルボアルデヒド及び-5-ニトリルの除草作用が記載されている。
WO2014/048853は、3位に複素環を有するイソオキサゾリン-5-カルボキサミド及び-5-チオアミド(除草剤及び殺菌剤)を開示しており、
WO2014/048940は3位に特定の複素環としてキノリンを有し(殺菌性)、WO2014/048882は5位に特定の基としてアルコキシを有する。
WO2014/048882には、5位に特定の基としてアルコキシを有するイソオキサゾリンカルボキサミドが開示されている。
WO2012/130798は、除草活性及び殺菌活性の置換ヘテロサイクルの3-フェニルイソキサゾリン-5-カルボキサミド及び5-チオアミドについて記載している。
これらの公知の化合物の除草活性、特に低い施用量での除草活性、及び/又は作物植物とのそれらの適合性は、依然として改善の必要がある。
記載された理由のために、作物植物における選択的使用又は非農耕地での使用のための強力な除草剤及び/又は植物成長調節剤の必要性がなお存在し、ここで、これらの活性化合物は好ましくは施用においてさらなる有利な特性(例えば、作物植物との改善された適合性)を有するべきである。
WO1995/014681 A1 WO1995/014680 A1 WO2008/035315 A1 WO2005/051931 A1 WO2005/021515 A1 WO1998/057937 A1 WO2006/016237 A1 WO2005/021516 A1 DE4026018 A1 EP 0 520 371 A2 DE 4017665 WO2014/048827 WO2014/048853 WO2014/048940は WO2014/048882 WO2014/048882 WO2012/130798
Monatshefte Chemie (2010)141、461 Letters in Organic Chemistry(2010)、7、502
従って、本発明の目的は比較的低い施用量でも経済的に重要な有害植物に対して高い効果を有し、作物植物に選択的に使用することができ、好ましくは有害植物に対して良好な活性を有し、同時に好ましくは作物植物との良好な適合性を有する除草活性を有する化合物(除草剤)を提供することである。好ましくは、これらの除草化合物は広範囲のイネ科雑草に対して特に有効かつ効率的であるべきであり、好ましくは多数の雑草に対して良好な活性も有するべきである。
除草作用に加えて、式(I)の多数の化合物も殺菌作用を有するが、これはあまり顕著ではない。
しかし、驚くべきことに、以下に定義する式(I)のS含有シクロペンテニルカルボン酸エステルの3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミド及びそれらの塩は、広範囲の経済的に重要な単子葉植物及び双子葉植物の一年生有害植物に対して優れた除草活性を有することが今回見出された。
したがって、本発明は、一般式(I)
Figure 2022523256000002
〔式中、
及びRは、互いに独立してそれぞれ、水素、ハロゲン又はシアノを表すか、
又は
(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、ハロゲン及びシアノからなる群からのm個の基によって置換されており;
は、シアノ又はフッ素を表すか、
又は
(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、ハロゲン、シアノ、(C-C)-アルコキシ及びヒドロキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
は、(C-C12)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C12)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C12)-アルキルアミノカルボニル、(C-C12)-アルキルカルボニル-(C-C12)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、ハロゲン、シアノ、(C-C)-アルコキシ、ヒドロキシ及び置換されていてもよいアリールからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいアリールを表し;
Zは、モノ不飽和シクロペンタン環:
Figure 2022523256000003
(ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す)を表し;
、X及びXは、互いに独立してそれぞれ、水素、ハロゲン又はシアノを表すか、
又は
(C-C)-アルキルを表し、それぞれの場合、フッ素、塩素、臭素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換さており;
及びXは、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、S(O)又はCOを表すか、
又は
(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び臭素からなる群からのm個の基によって置換されており;
は、ハロゲン及びシアノからなる群からのm個の基によってそれぞれの場合に置換されている(C-C)-アルキルを表し;
指数mは、0、1、2、3、4又は5であり;
指数nは、0、1又は2であり;
指数rは、2、3、4、5又は6であり;及び
指数pは、0、1又は2である〕
の化合物及び農薬上許容されるその塩を提供する。
アルキルとは、それぞれ特定された個数の炭素原子を有する飽和の直鎖又は分岐ヒドロカルビル基を意味し、例えばC-C-アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル及び1-エチル-2-メチルプロピルである。
ハロゲン置換アルキルとは、直鎖又は分岐アルキル基であって、これらの基中の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置き換えることができるものを意味し、例えばC-C-ハロアルキル、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-クロロエチル、1-ブロモエチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル及び1,1,1-トリフルオロプロパ-2-イルである。
アルケニルとは、それぞれ特定された個数の炭素原子を有し、いずれかの位置に一つの二重結合を有する不飽和の直鎖又は分岐ヒドロカルビル基を意味し、例えば、C-C-アルケニル、例えば、エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニル、1-エチル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル, 3,3-ジメチル-2-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニル及び1-エチル-2-メチル-2-プロペニルである。
アルキニルとは、それぞれ特定された個数の炭素原子及び任意の位置に1個の三重結合を有する直鎖又は分岐ヒドロカルビル基を意味し、例えば、C-C-アルキニル、例えば、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル(又はプロパルギル)、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、3-メチル-1-ブチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-エチル-2-プロピニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、3-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、1-メチル-2-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニル及び1-エチル-1-メチル-2-プロピニルである。
シクロアルキルとは、好ましくは3~8個の環炭素原子を有する炭素環飽和環系、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。置換されていてもよいシクロアルキルの場合には、置換基を有する環系が含まれ、シクロアルキル基上に二重結合を有する置換基、例えば、メチリデンなどのアルキリデン基も含まれる。
任意に置換されたシクロアルキルの場合、多環式脂肪族系も含まれ、例えば、ビシクロ[1.1.0]ブタン-1-イル、ビシクロ[1.1.0]ブタン-2-イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン-1-イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン-2-イル、ビシクロ[2.1.0]ペンタン-5-イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル(ノルボルニル)、アダマンタン-1-イル及びアダマンタン-2-イルである。
置換されたシクロアルキルの場合、スピロ環式脂肪族系も含まれ、例えば、スピロ[2.2]ペンタ-1-イル、スピロ[2.3]ヘキサ-1-イル、スピロ[2.3]ヘキサ-4-イル、3-スピロ[2.3]ヘキサ-5-イルである。
シクロアルケニルは好ましくは4~8個の炭素原子を有する炭素環状、非芳香族、部分不飽和環系、例えば、1-シクロブテニル、2-シクロブテニル、1-シクロペンテニル、2-シクロペンテニル、3-シクロペンテニル、又は1-シクロヘキセニル、2-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、1,3-シクロヘキサジエニル又は1,4-シクロヘキサジエニルを意味し、シクロアルケニル基上に二重結合を有する置換基、例えば、メチリデン基のようなアルキリデン基も含む。置換されていてもよいシクロアルケニルの場合には、置換されたシクロアルキルについての解明が相応に適用される。
アルコキシとは、それぞれの場合に特定された個数の炭素原子を有る飽和の直鎖又は分岐アルコキシ基を意味し、例えば、C-C-アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ、1-メチルプロポキシ、2-メチルプロポキシ、1,1-ジメチルエトキシ、ペントキシ、1-メチルブトキシ、2-メチルブトキシ、3-メチルブトキシ、2,2-ジメチルプロポキシ、1-エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1,1-ジメチルプロポキシ、1,2-ジメチルプロポキシ、1-メチルペントキシ、2-メチルペントキシ、3-メチルペントキシ、4-メチルペントキシ、1,1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシ、3,3-ジメチルブトキシ、1-エチルブトキシ、2-エチルブトキシ、1,1,2-トリメチルプロポキシ、1,2,2-トリメチルプロポキシ、1-エチル-1-メチルプロポキシ及び1-エチル-2-メチルプロポキシである。ハロゲン置換されたアルコキシとは、それぞれの場合に特定された個数の炭素原子を有る飽和の直鎖又は分岐アルコキシ基であって、これらの基中の水素原子の一部又は全部を上記で特定されたようにハロゲン原子で置き換えることができるものを意味し、例えば、C-C-ハロアルコキシ、例えば、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1-クロロエトキシ、1-ブロモエトキシ、1-フルオロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-クロロ-2-フルオロエトキシ、2-クロロ-1,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ及び1,1,1-トリフルオロプロパ-2-オキシである。
用語「アリール」は、好ましくは6~14個、特に6~10個の環炭素原子を有する任意に置換されていてもよい一置換、二置換又は多環式芳香族系、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントレニルなど、好ましくはフェニルを示す。
用語「置換されていてもよいアリール」はまた、多環系、例えば、テトラヒドロナフチル、インデニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニルを含み、ここで結合部位は芳香族系上にある。系統的な用語では、「アリール」はまた、一般に用語「置換されていてもよいフェニル」によって包含される。
互いに独立して、上記のアリールは、例えば、水素、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシ、シクロアルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アルケニル、アルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アリールカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、シクロアルコキシカルボニル、シクロアルキルアルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルコキシカルボニルアルキル、アルキニル、アルキニルアルキル、アルキルアルキニル、トリスアルキルシリルアルキニル、ニトロ、アミノ、シアノ、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオ、アルキルチオ、ヒドロチオ、ヒドロキシアルキル、ヘテロアリールアルコキシ、アリールアルコキシ、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキルチオ、ヘテロシクリルオキシ、ヘテロシクリルチオ、ヘテロアリールオキシ、ビスアルキルアミノ、アルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、ヒドロキシカルボニルアルキルアミノ、アルコキシカルボニルアルキルアミノ、アリールアルコキシカルボニルアルキルアミノ、アルコキシカルボニルアルキル(アルキル)アミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ビスアルキルアミノカルボニル、シクロアルキルアミノカルボニル、ヒドロキシカルボニルアルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアルキルアミノカルボニル、アリールアルコキシカルボニルアルキルアミノカルボニルによって好ましくは一置換から五置換されている。
基本構造が、基のリスト(=群)又は一般的に定義される基の群からの「1つ以上の基によって」置換される場合、この場合はそれぞれ、複数の同一及び/又は構造的に異なる基による同時置換を含む。
用語「ハロゲン」はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。その用語が基に使用される場合、「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。
置換基の性質及びそれらが結合される方法に従って、式(I)の化合物は立体異性体として存在し得る。例えば、1個以上の不斉置換炭素原子及び/又はスルホキシドが存在する場合、エナンチオマー及びジアステレオマーが生じ得る。立体異性体は通常の分離方法、例えば、クロマトグラフィー分離方法によって、調製物で得られた混合物から得ることができる。同様に、光学活性出発物質及び/又は補助剤を使用して立体選択的反応を使用することによって、立体異性体を選択的に調製することが可能である。
本発明はまた、式(I)に包含されるが、特に定義されない全ての立体異性体及びそれらの混合物に関する。しかし、以下の文章は簡潔さのために、式(I)の化合物を常に言及するが、これは純粋な化合物のみならず、適切であれば、種々の量の異性体化合物との混合物をも意味すると理解される。
上記で定義した置換基の性質によれば、式(I)の化合物は酸性特性を有し、塩を形成することができ、適切な場合には、無機又は有機塩基又は金属イオンとの付加物又は内部塩も形成することができる。式(I)の化合物がヒドロキシル基、カルボキシル基又は酸性特性を誘導する他の基を有する場合、これらの化合物を塩基と反応させて塩を得ることができる。好適な塩基は例えば、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、特にナトリウム、カリウム、マグネシウム及びカルシウムのものであり、さらに、アンモニア、(C-C)-アルキル基を有する第一級、第二級及び第三級アミン、(C-C)-アルカノールのモノ-、ジ-及びトリアルカノールアミン、コリン及びクロロコリン、ならびにトリアルキルアミン、モルホリン、ピペリジン又はピリジンなどの有機アミンである。これらの塩は、酸性水素が農業的に好適なカチオン、例えば金属塩、特にアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩及びカリウム塩、又はアンモニウム塩、有機アミンとの塩又は第四級アンモニウム塩、例えば式[NRR’R’’R’’’](式中、R~R’’’はそれぞれ互いに独立して有機基、特にアルキル、アリール、アラルキル又はアルキルアリールを表す)のカチオンを有するものである。また、アルキルスルホニウム及びアルキルスルホキソニウム塩、例えば、(C-C)-トリアルキルスルホニウム及び(C-C)-トリアルキルスルホキソニウム塩も適している。
式(I)の化合物は塩基性基、例えばアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ピペリジノ、モルホリノ又はピリジノ上に、好適な無機又は有機酸、例えば鉱酸、例えばHCl、HBr、HSO、HPO又はHNO、又は有機酸、例えばカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、乳酸又はサリチル酸又はスルホン酸、例えばp-トルエンスルホン酸を付加することによって塩を形成することができる。このような場合、これらの塩は、アニオンとして酸の共役塩基を含む。
脱プロトン化形態で存在する適切な置換基、例えば、スルホン酸又はカルボン酸は、その部分についてプロトン化され得る基(例えば、アミノ基)と内部塩を形成し得る。
基が基によって多置換されている場合、これは、この基が言及されたものと同一又は異なる1つ以上の基によって置換されていることを意味する。
以下に特定される全ての式において、置換基及び記号は異なる定義がない限り、式(I)に記載されるものと同じ意味を有する。化学式中の矢印は、分子の残りの部分に結合する点を示す。
個々の置換基のそれぞれの好ましい、特に好ましい、及び非常に特に好ましい定義の記載は以下に従う。以下に特定されない一般式(I)の他の置換基は、上記の定義を有する。
本発明の第1の実施形態では、
及びRが、好ましくは互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素又はシアノを表すか、又はそれぞれの場合、フッ素、塩素、臭素及びシアノから成る群からのm個の基によって置換されている(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシを表す。
特に好ましくは、R及びRが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素又はシアノを表すか、又はそれぞれの場合、フッ素及び塩素からなる群からのm個の基によって置換されているメチル又はメトキシを表す。
最も好ましくは、R及びRがそれぞれ、水素を表す。
本発明の第2の実施形態では、
が、好ましくはシアノ、又は(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C-C)-アルコキシ及びヒドロキシからなる群からのm個の基によって置換されている。
特に好ましくは、Rが、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されている。
本発明の第3の実施形態では、
が、好ましくは(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C)-アルキルアミノカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル-(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C-C)-アルコキシ、ヒドロキシ及び置換されていてもよいフェニルからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいフェニルを表す。
特に好ましくは、Rが、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C)-アルキルアミノカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル-(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいフェニルを表す。
最も好ましくは、Rが、メチル又はエチルを表す。
本発明の第4の実施形態では、
Zが、好ましくは、基Z-1~Z-3を表し、ここで、Z-1~Z-3は以下の意味:
Figure 2022523256000004
〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を有する。
最も好ましくは、Zが、Z-1:
Figure 2022523256000005
〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を表す。
本発明の第5の実施形態では、
、X及びXが、好ましくは互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素もしくはシアノを表すか、又はメチルもしくはメトキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素及び塩素からなる群からのm個の基で置換されている。
特に好ましくは、X、X及びXが、互いに独立して、水素又はフッ素を表す。
本発明の第6の実施形態では、
及びXが、好ましくは互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ又はシアノを表すか、又は(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び臭素からなる群からのm個の基によって置換されている。
特に好ましくは、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、CF、CHF又はメチルを表す。
本発明の第7の実施形態では、
が、好ましくは、メチル又はエチルを表す。
本発明の第8の実施形態では、
指数mが、0、1、2又は3である。
本発明の第9の実施形態では、
指数nが、2である。
本発明の第10の実施形態では、
指数rが、2、3又は4である。
特に好ましくは、rが、指数2を有する。
本発明の第11の実施形態では、
指数pが、0又は2である。
特に好ましくは、pが、指数0を有する。
本発明の文脈において、R~R、X~X及びZの置換基の個々の好ましい、特に好ましい及び最も好ましい意味、ならびに指数m、n、r及びpは、所望に応じて互いに組み合わせることができる。
これは、本発明が、例えば、置換基Rが好ましい定義を有し、置換基R~Rが一般的な定義を有するか、さもなければ置換基Rが好ましい定義を有し、置換基Rが特に好ましい又は非常に特に好ましい定義を有し、残りの置換基が一般的な定義を有する一般式(I)の化合物を包含することを意味する。
置換基R~R、X~X及びZに関する及び指数m、r及びpに関する上記で与えられた定義のこれら組み合わせの4つについては例として以下に示され、これらはそれぞれさらなる実施形態として開示される:
本発明の第12の実施形態では、
及びRが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素又はシアノを表すか、又は(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシ(これらはそれぞれの場合、フッ素、塩素、臭素及びシアノからなる群からのm個の基によって置換されている)を表し;
が、シアノを表すか、または(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C-C)-アルコキシ及びヒドロキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C)-アルキルアミノカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル-(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、(C-C)-アルコキシ、ヒドロキシ及び置換されていてもよいフェニルからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいフェニルを表し;
Zが、基Z-1~Z-3を表し、ここで、Z-1~Z-3は、以下の意味:
Figure 2022523256000006
〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を有し;
、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素又はシアノを表すか、又はメチル又はメトキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素及び塩素からなる群からのm個の基で置換されており;
及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ又はシアノを表すか、又は(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び臭素からなる群からのm個の基によって置換されており;
指数mが、0、1、2又は3であり;
指数rが、2、3又は4であり;及び
指数pが、0、1又は2である。
本発明の第13の実施形態では、
及びRが、それぞれ水素を表し;
が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C)-アルキルアミノカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル-(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいフェニルを表し;
Zが、基Z-1~Z-3を表し、ここで、Z-1~Z-3は、以下の意味:
Figure 2022523256000007
〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を有し;
、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素又はフッ素を表し;
及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、CF、CHF又はメチルを表し;
指数mが、0、1、2又は3であり;
指数rが、2であり;及び
指数pが、0又は2である。
本発明の第14の実施形態では、
及びRが、それぞれ水素を表し;
が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
が、メチル又はエチルを表し;
Zが、基Z-1:
Figure 2022523256000008
〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を表し;
、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素又はシアノを表すか、又はメチル又はメトキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素及び塩素からなる群からのm個の基で置換されており;
及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ又はシアノを表すか、又は(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び臭素からなる群からのm個の基によって置換されており;
指数mが、0、1、2又は3であり;
指数rが、2であり;及び
指数pが、0又は2である。
本発明の第15の実施形態では、
及びRが、それぞれ水素を表し;
が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
が、メチル又はエチルを表し;
Zが、基Z-1:
Figure 2022523256000009
〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を表し;
、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素又はフッ素を表し;
及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、CF、CHF又はメチルを表し;
指数mが、0、1、2又は3であり;
指数rが、2であり;及び
指数pが、0である。
一般式(I)の化合物の例を以下に表形式で示す。以下の表1は、一般式(I)において一般用語で定義される置換基を特定する。
ここで使用される略語は、以下の意味を有する:
Me=メチル iPr=イソプロピル
Et=エチル cPr=シクロプロピル
Ph=フェニル
MeO=メトキシ
表1.1:一般式(I)の化合物(式中、X=X=X=R=R=H、r=2、Z=Z-1)
Figure 2022523256000010

Figure 2022523256000011
Figure 2022523256000012
表2.2:一般式(I)の化合物(式中、X=X=X=R=R=H、r=2、Z=Z-1)
Figure 2022523256000013

Figure 2022523256000014
表1.3:一般式(I)の化合物(式中、X=X=X=R=R=H、r=2、Z=Z-2)
Figure 2022523256000015

Figure 2022523256000016
表1.4:一般式(I)の化合物(式中、X=X=X=R=R=H、r=2、Z=Z-3)
Figure 2022523256000017
Figure 2022523256000018
本発明による化合物は様々な方法によって調製することができ、その例を以下に示す:
スキーム1:
Figure 2022523256000019
スキーム1及びそれに続くスキームでは、(X)n’は置換基X、X、X、X及びXを表す。このようなニトリルオキシドと適切な双極子親和性物質との1,3-双極子環化付加は、例えばレビュー:1,3 dipolar シクロaddition Chemistry、Padwa編、Wiley、New York、1984;Kanemasa及びTsuge、Heterocycles 1990、30、719に記載されている。クロロキシムの調製については、Kim、Jae N、Ryu.、Eung K.、J.Org.Chem、1992、57、6649を参照のこと。
イソオキサゾリン環系の4位及び5位で置換された本発明の化合物は同様に、適切には1,2-二置換オレフィンを双極子親和性物質として使用することによって、1,3-双極性環化付加によって調製することができる。通常、この反応は、カラムクロマトグラフィーによって分離することができるジアステレオマー混合物を与える。光学活性イソオキサゾリンは、適切な前駆体又は最終産物のキラルHPLCによって、また、例えば酵素的エステル又はアミド切断のようなエナンチオ選択的反応によって、又は、双極子親和性物質にキラル補助剤を使用することによって、Olssen(J.Org.Chem.1988、53、2468)によって記載されているように、得ることができる。
上記の反応によって合成することができる式(I)の化合物及び/又はその塩のコレクションはまた、並列化された様式で調製することができ、この場合、これは、手動、部分的に自動化された様式又は完全に自動化された様式で達成することができる。例えば、反応の実施、生成物及び/又は中間体の後処理又は精製を自動化することが可能である。全体として、これは、例えば、D.Tiebes in Combinatorial Chemistry-Synthesis、Analysis、Screening(編集者:Guenther Jung)、Wiley、1999、1~34頁に記載されているような手順を意味すると理解される。
式(I)の本発明の化合物(及び/又はその塩)は、以下「本発明の化合物」と総称されるが、経済的に重要な単子葉植物及び双子葉植物の一年生有害植物の広範なスペクトルに対して優れた除草効力を有する。
したがって、本発明はまた、好ましくは植物作物において、望ましくない植物を防除するための、又は植物の成長を調節するための方法を提供し、ここで、本発明の1つ以上の化合物が植物(例えば、有害な植物、例えば単子葉植物又は双子葉植物の雑草又は望ましくない作物植物)、種子(例えば、穀物、種子、又は栄養繁殖体、例えば塊茎もしくは芽を有するシュート部分)、又は植物が成長する領域(例えば、栽培下の領域)に施用される。本発明の化合物は例えば、播種前(適切であれば、土壌中に組み込むことによっても)、出芽前又は出芽後に展開することができる。本発明の化合物によって防除することができる単子葉及び双子葉雑草フローラのいくつかの代表例の特定の例は以下の通りであるが、列挙は特定の種に制限を課すことを意図するものではない。
単子葉の有害植物の属:エギロプス属(Aegilops)、カモジグサ属(Agropyron)、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ニクキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、ツユクサ属(Commelina)、ギョウギシバ属(Cynodon)、カヤツリグサ属(Cyperus)、タツノツメガヤ属(Dactyloctenium)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ハリイ属(Eleocharis)、オヒシバ属(Eleusine)、カゼクサ属(Eragrostis)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ウシノケグサ属(Festuca)、テンツキ属(Fimbristylis)、アメリカコナギ属(Heteranthera)、チガヤ属(Imperata)、カモノハシ属(Ischaemum)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、キビ属(Panicum)、スズメノヒエ属(Paspalum)、クサヨシ属(Phalaris)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、アブラガヤ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)、モロコシ属(Sorghum)。
双子葉雑草の属:イチビ属(Abutilon)、ヒユ属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アノダ属(Anoda)、カミツレモドキ属(Anthemis)、イワムシロ属(Aphanes)、ヨモギ属(Artemisia)、アトリプレックス属(Atriplex)、ヒナギク属(Bellis)、センダングサ属(Bidens)、ナズナ属(Capsella)、ヒレアザミ属(Carduus)、ナンバンサイカチ属(Cassia)、ヤグルマギク属(Centaurea)、アカザ属(Chenopodium)、アザミ属(Cirsium)、セイヨウヒルガオ属(Convolvulus)、チョウセンアサガオ属(Datura)、ヌスビトハギ属(Desmodium)、エメックス(Emex)、エゾスズシロ属(Erysimum)、トウダイグサ属(Euphorbia)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、コゴメギク属(Galinsoga)、ヤエムグラ属(Galium)、フヨウ属(Hibiscus)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オドリコソウ属(Lamium)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、アゼナ属(Lindernia)、シカレギク属(Matricaria)、ハッカ属(Mentha)、ヤマアイ属(Mercurialis)、ザクロソウ属(Mullugo)、ワスレナグサ属(Myosotis)、ケシ属(Papaver)、アサガオ属(Pharbitis)、オオバコ属(Plantago)、タデ属(Polygonum)、スベリヒユ属(Portulaca)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ダイコン属(Raphanus)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、スイバ属(Rumex)、オカヒジキ属(Salsola)、キオン属(Senecio)、ツノクサネム属(Sesbania)、キンゴジカ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ハチジョウナ属(Sonchus)、ナガボノウルシ属(Sphenoclea)、ハコベ属(Stellaria)、タンポポ属(Taraxacum)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、ジャジクソウ属(Trifolium)、イラクサ属(Urtica)、クワガタソウ属(Veronica)、スミレ属(Viola)、オナモミ属(Xanthium)。
本発明の化合物を発芽前に土壌表面に施用すると、雑草実生が完全に出現することが妨げられるか、又は雑草が子葉段階に達するまで成長するが、その後成長は停止する。
活性化合物が発芽後に植物の緑色部分に施用される場合、処理後に成長が停止し、有害な植物は施用時の成長段階に留まるか、又はそれらは、ある時間後に完全に死滅し、その結果、このようにして、作物植物に有害な雑草による競争は非常に早期に、かつ持続的に排除される。
本発明の化合物は、有用植物の作物において選択的であり得、非選択的除草剤として使用することもできる。
それらの除草及び植物成長調節特性のために、活性化合物はまた、公知であるか又はまだ開発されていない遺伝子改変植物の作物における有害な植物を防除するために使用され得る。一般に、トランスジェニック植物は特に有利な特性、例えば、農薬産業で使用される特定の活性化合物、特に特定の除草剤に対する耐性、植物病気又は植物病原体、例えば特定の昆虫又は微生物、例えば真菌、細菌又はウイルスに対する耐性を特徴とする。他の特定の特徴は例えば、量、品質、貯蔵性、組成及び特定の成分に関する収穫された材料に関する。例えば、高いデンプン含量又は変化したデンプン品質を有するトランスジェニック植物、又は収穫された材料中に異なる脂肪酸組成を有するトランスジェニック植物が知られている。さらなる特定の特性は非生物的ストレス因子、例えば、熱、寒さ、干ばつ、塩分及び紫外線に対する耐性又は抵抗性にある。
有用な植物及び観賞用植物の経済的に重要なトランスジェニック作物において、式(I)の本発明の化合物又はその塩を使用することが好ましい。
式(I)の化合物は、除草剤の植物毒性作用に対して耐性であるか、又は遺伝子工学によって耐性にされた有用な植物の作物における除草剤として使用することができる。
既存の植物と比較して改変された特性を有する新規植物を生産する従来の方法は、例えば、従来の栽培方法及び突然変異体の生成にある。あるいは、改変された特性を有する新規な植物が組換え法の助けを借りて生成することができる(例えば、EP0221044、EP0131624参照)。記載されているものは、例えば、植物において合成されたデンプンを改変するための作物植物の遺伝子改変(例えば、WO92/011376A、WO92/014827A、WO91/019806A)、「遺伝子スタッキング」(gene stacking)を通じたグルホシネート型(例えば、EP0242236A、EP0242246A)もしくはグリホサート型(WO92/000377A)又はスルホニル尿素型(EP0257993A、US5,013,659)の特定の除草剤又はこれらの除草剤の混合物に耐性であるトランスジェニック作物植物、例えば、商品名もしくは名称OptimumTM GATTM(グリホサートALS耐性)を有するトウモロコシもしくはダイズなどのトランスジェニック作物植物、
- 植物を特定の有害生物に対して耐性にするバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素(Bt毒素)を産生することができるトランスジェニック作物植物、例えばワタ(EP0142924A、EP0193259A)、
- 改変された脂肪酸組成を有するトランスジェニック作物植物(WO91/013972A)、
- 耐病性の増加を引き起こす、新規成分又は二次代謝物、例えば新規ファイトアレキシンを有する遺伝子改変作物植物(EP0309862A、EP0464461A)、
- 収量がより高く、ストレス耐性がより高い、光呼吸を低下させた遺伝子改変植物(EP0305398A)、
- 薬学的又は診断的に重要なタンパク質を産生(「分子ファーミング」)するトランスジェニック作物植物、
- より高い収量又はより良好な品質を特徴とするトランスジェニック作物植物、
- 例えば、上述の新規な特性(「遺伝子スタッキング」)の組み合わせによって区別されるトランスジェニック作物植物。
改変された特性を有する新規なトランスジェニック植物を産生するために使用され得る多数の分子生物学的技術は原則として知られている;例えば、I.Potrykus及びG.Spangenberg(編)、Gene Transfer to Plants,Springer Lab Manual(1995),Springer Verlag Berlin,Heidelberg又はChristou,“Trends in Plant Science”1(1996)423-431を参照のこと。
このような遺伝子操作のために、DNA配列の組換えによる突然変異誘発又は配列改変を可能にする核酸分子をプラスミドに導入することができる。標準的な方法を用いて、例えば、塩基交換を行うこと、部分配列を除去すること、又は天然もしくは合成配列を付加することが可能である。DNAフラグメントを互いに結合させるために、アダプター又はリンカーをフラグメント上に配置することができる。例えば、Sambrook等、1989,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY;又はWinnacker Gene und Klone”[Genes and Clones],VCH Weinheim第2版1996を参照のこと。
例えば、遺伝子産物の減少した活動を有する植物細胞の生成は、コサプレッション効果を達成するための少なくとも1つの対応するセンスRNA、アンチセンスRNAを発現することによって、又は上記の遺伝子産物の転写物を特異的に切断する少なくとも1つの適切に構築されたリボザイムを発現することによって達成され得る。この目的のために、最初に、存在し得る任意の隣接配列を含む遺伝子産物の全コード配列を包含するDNA分子、及びコード配列の部分のみを包含するDNA分子を使用することが可能であり、この場合、これらの部分は、細胞においてアンチセンス効果を有するために十分に長いことが必要である。また、遺伝子産物のコード配列と高度の相同性を有するが、それらと完全に同一ではないDNA配列を用いることも可能である。
植物において核酸分子を発現する場合、合成されるタンパク質は、植物細胞の任意の所望の区画に局在化され得る。しかしながら、特定の区画における局在化を達成するために、例えば、特定の区画における局在化を確実にするDNA配列にコード領域を結合することが可能である。このような配列は当業者に公知である(例えば、Braun等、EMBO J.11(1992),3219-3227;Wolter等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85(1988),846-850;Sonnewald等、Plant J.1(1991),95-106を参照)。核酸分子はまた、植物細胞の小器官において発現され得る。
トランスジェニック植物細胞は、公知の技術によって再生されて、植物全体を生じることができる。原則として、トランスジェニック植物は、任意の所望の植物種の植物、すなわち単子葉植物だけでなく双子葉植物でもよい。このように、相同(=天然)遺伝子又は遺伝子配列の過剰発現、抑制又は阻害、又は異種(=外来)遺伝子又は遺伝子配列の発現によって特性が変化するトランスジェニック植物を得ることができる。
本発明の化合物(I)は、好ましくは成長調節剤、例えば2,4-D、ジカンバ、又は必須植物酵素、例えばアセト乳酸シンターゼ(ALS)、EPSPシンターゼ、グルタミンシンターゼ(GS)もしくはヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤、又はスルホニル尿素、グリホサート、グルホシネートもしくはベンゾイルイソオキサゾール及び類似の活性化合物の群からの除草剤、又はこれらの活性化合物の任意の所望の組み合わせに耐性であるトランスジェニック作物において使用することができる。
本発明の化合物は、特に好ましくはグリホサート及びグルホシネート、グリホサート及びスルホニル尿素又はイミダゾリノンの組み合わせに耐性であるトランスジェニック作物植物において使用され得る。最も好ましくは、本発明の化合物が例えば、商標名又は名称OptimumTM GATTM(グリホサートALS耐性)を有するトウモロコシ又はダイズなどのトランスジェニック作物植物に使用することができる。
本発明の活性化合物がトランスジェニック作物に使用される場合、他の作物において観察される有害な植物に対する効果が生じるだけでなく、特定のトランスジェニック作物における施用に特異的な効果、例えば、防除され得る改変された又は特異的に広げられた雑草のスペクトル、施用に使用され得る改変された施用量、好ましくはトランスジェニック作物が耐性である除草剤との良好な組み合わせ可能性、及びトランスジェニック作物植物の成長及び収量に影響を及ぼす効果も頻繁に生じる。
したがって、本発明はまた、トランスジェニック作物植物における有害植物を防除するための除草剤としての式(I)の本発明の化合物の使用に関する。
本発明の化合物は、通常の製剤中の水和性粉末、乳化可能な濃縮物、噴霧可能な溶液、粉剤又は粒剤の形態で施用することができる。したがって、本発明はまた、本発明の化合物を含む除草剤及び植物成長調節組成物を提供する。
本発明の化合物は、要求される生物学的及び/又は物理化学的パラメーターに従って、種々の方法で製剤化することができる。可能な製剤には、例えば、水和剤(WP)、水溶剤(SP)、水溶性濃縮物、乳化可能な濃縮物(EC)、乳濁液(EW)、例えば水中油及び油中水型乳濁液、噴霧可能な溶液、懸濁液の濃縮物(SC)、油系もしくは水系の分散液、油剤、カプセル懸濁液(CS)、粉剤(DP)、粉衣剤、散布及び土壌施用のための粒剤、微粒剤の形態の粒剤(GR)、噴霧粒剤、吸収粒剤及び吸着粒剤、水分散性顆粒(WG)、水溶性粒剤(SG)、ULV製剤、マイクロカプセルならびにロウなどがある。これらの個々の製剤型は原則として公知であり、例えば、Winnacker-Kuechler,「Chemische Technologie」[Chemical Technology],第7巻、C.Hanser Verlag Munich,第4版1986、Wade van Valkenburg,「Pesticide Formulations」,Marcel Dekker,N.Y.,1973、K.Martens,「Spray Drying」Handbook,第3版1979,G.Goodwin Ltd.ロンドンに記載されている。
不活性材料、界面活性剤、溶媒及びさらなる添加剤のような必要な製剤補助剤も同様に知られており、例えばWatkins,″Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers″,第2版、Darland Books,Caldwell N.J.;H.v.Olphen,″Introduction to Clay Colloid Chemistry″;第2版,J.Wiley & Sons,N.Y.;C.Marsden,″Solvents Guide″;第2版,Interscience,N.Y.1963;McCutcheon′s″Detergents and Emulsifiers Annual″,MC Publ.Corp.,Ridgewood N.J.;Sisley and Wood,″Encyclopedia of Surface Active Agents″,Chem.Publ.Co.Inc.,N.Y.1964;Schoenfeldt,″Grenzflaechenaktive Aethylenoxidaddukte″[Interface-active ethylene oxide adducts],Wiss.Verlagsgesell.,Stuttgart 1976;Winnacker-Kuechler,″Chemische Technologie″[Chemical Technology]″,第7巻、C.Hanser Verlag Munich,第4版 1986.に記載されている。
これらの製剤に基づいて、他の活性化合物、例えば殺虫剤、ダニ駆除剤、除草剤、殺菌剤、並びに薬害軽減剤、肥料及び/又は成長調節剤との組み合わせを、例えば最終製剤の形態で又はタンクミックスとして製造することも可能である。
混合製剤又はタンクミックスにおいて本発明の化合物と組み合わせて使用することができる活性化合物は、例えば、Weed Research 26(1986)441-445又は「the Pesticide Manual」、第16版、The British Crop Protection Council及びRoyal Soc.of Chemistry,2006及びそこに引用されている文献に記載されているような、例えば、アセトラクテートシンターゼ、アセチル-CoAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキメート-3-ホスフェートシンターゼ、グルタミンシンセターゼ、p-ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I、光化学系II又はプロトポルフィリノゲンオキシダーゼの阻害に基づく公知の活性化合物である。本発明の化合物と組み合わせることができる公知の除草剤又は植物成長調節剤は、例えば、以下の活性化合物であり、ここで、該化合物は、国際標準化機構(ISO)に従うそれらの「一般名」又は化学名又はコード番号のいずれかで指定される。それらは、常に、例えば酸、塩、エステルのような使用形態の全て、及び、たとえ明確に言及されていなくても、立体異性体及び光学異性体のような全ての異性体形態を包含する。
そのような除草性混合パートナーの例は、以下である:
アセトクロル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アロキシジム-ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル-カリウム、アミノシクロピラクロル-メチル、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン-エチル、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスルフロン-メチル、ベンスリド、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス-ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロモキシニル-ブチレート、-カリウム、-ヘプタノエート及び-オクタノエート、ブソキシノン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロランベン、クロルブロムロン、1-{2-クロロ-3-[(3-シクロプロピル-5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)カルボニル]-6-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-2-オン、4-{2-クロロ-3-[(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル]-4-(メチルスルホニル)ベンゾイル}-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、クロルフェナク、クロルフェナク-ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール-メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン-エチル、2-[2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-(モルホリン-4-イルメチル)ベンゾイル]-3-ヒドロキシシクロヘキサ-2-エン-1-オン、4-{2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-[(2,2,2-トリフルオロエトキシ)メチル]ベンゾイル}-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、クロロフタリム、クロロトルロン、クロルタール-ジメチル、クロルスルフロン、3-[5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-4-ヒドロキシ-1-メチルイミダゾリジン-2-オン、シニドン、シニドン-エチル、シンメチリン、シノスルフロン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ-プロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム-メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクロエート、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ-ブチル、シプラジン、2,4-D、2,4-D-ブトチル、-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-ジオールアミン、-エチル、2-エチルヘキシル、-イソブチル、-イソオクチル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウム、-トリイソプロパノールアンモニウム及び-トロールアミン(trolamine)、2,4-DB、2,4-DB-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-イソオクチル、-カリウム及び-ナトリウム、ダイムロン(daimuron)(dymron)、ダラポン、ダゾメット、n-デカノール、デスメジファム、デトシル-ピラゾレート(DTP)、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、ジクロホップ-P-メチル、ジクロスラム、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル-ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド-P、3-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)カルボニル]-1-メチルキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン、1,3-ジメチル-4-[2-(メチルスルホニル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジクワット、ジクワット-ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DMPA、DNOC、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン-メチル、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン-エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、エチル [(3-{2-クロロ-4-フルオロ-5-[3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル]フェノキシ}ピリジン-2-イル)オキシ]アセテート、F-9600、F-5231、即ち、N-[2-クロロ-4-フルオロ-5-[4-(3-フルオロプロピル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]フェニル]エタンスルホンアミド、F-7967、即ち、3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェノキサスルホン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラムプロップ、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フロルピラウキシフェン、フロルピラウキシフェン-ベンジル、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、フルカルバゾン、フルカルバゾン-ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェンピル、フルフェンピル-エチル、フルメツラム、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルレノール、フルレノール-ブチル、-ジメチルアンモニウム及びメチル、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン-エチル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル-メプチル、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ホメサフェン-ナトリウム、ホラムスルフロン、ホサミン、グルホシネート、グルホシネート-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グルホシネート-P-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グリホセート、グリホセート-アンモニウム、-イソプロピルアンモニウム、-ジアンモニウム、-ジメチルアンモニウム、-カリウム、-ナトリウム及びトリメシウム、H-9201、即ち、O-(2,4-ジメチル-6-ニトロフェニル)O-エチル イソプロピルホスホルアミドチオエート、ハラウキシフェン、ハラウキシフェン-メチル、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロスルフロン-メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、ハロキシホップ-エトキシエチル、ハロキシホップ-P-エトキシエチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-メチル、ヘキサジノン、HW-02、即ち、1-(ジメトキシホスホリル)エチル(2,4-ジクロロフェノキシ)アセテート、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]イミダゾリジン-2-オン、(5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)(3,3,4-トリメチル-1,1-ジオキシド-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾチオフェン-5-イル)メタノン、6-[(2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)カルボニル]-1,5-ジメチル-3-(2-メチルフェニル)キナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザモックス-アンモニウム、イマザピック、イマザピック-アンモニウム、イマザピル、イマザピル-イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン-アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル-イモニウム(immonium)、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、アイオキシニル、アイオキシニル-オクタノエート、-カリウム及び-ナトリウム、イプフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、カルブチレート、KUH-043、即ち、3-({[5-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}スルホニル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPA、MCPA-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウム及びナトリウム、MCPB、MCPB-メチル、-エチル及びナトリウム、メコプロップ、メコプロップ-ナトリウム及びブトチル、メコプロップ-P、メコプロップ-P-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシル及びカリウム、メフェナセット、メフルイジド、メソスルフロン、メソスルフロン-メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロール、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メチオピルスルフロン(methiopyrsulfuron)、メチオゾリン、2-({2-[(2-メトキシエトキシ)メチル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル}カルボニル)シクロヘキサン-1,3-ジオン、イソチオシアン酸メチル、1-メチル-4-[(3,3,4-トリメチル-1,1-ジオキシド-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾチオフェン-5-イル)カルボニル]-1H-ピラゾール-5-イル プロパン-1-スルホネート、メトブロムロン、メトラクロール、S-メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン-メチル、モリネート、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロン-エステル、MT-5950、即ち、N-[3-クロロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-2-メチルペンタンアミド、NGGC-011、ナプロパミド、NC-310、即ち、4-(2,4-ジクロロベンゾイル)-1-メチル-5-ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ノナン酸(ペラルゴン酸)、ノルフルラゾン、オレイン酸(脂肪酸)、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメフォン、オキソトリオン(ランコトリオン)、オキシフルオルフェン、パラコート、パラコートジクロリド、ペブレート、ペンジメタリン、ペノキススラム、ペンタクロロフェノール、ペントキサゾン、ペトキサミド、石油、フェンメジファム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロジアミン、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラ
フルフェン-エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ(pyribambenz)、ピリバムベンズ-イソプロピル、ピリバムベンズ-プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック-メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック-ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、QYM-201、QYR-301、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、SYN-523、SYP-249、即ち、1-エトキシ-3-メチル-1-オキソブタ-3-エン-2-イル 5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ニトロベンゾエート、SYP-300、即ち、1-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-3-プロピル-2-チオキソイミダゾリジン-4,5-ジオン、2,3,6-TBA、TCA(トリフルオロ酢酸)、TCA-ナトリウム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、ターバシル、テルブカルブ、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトフルピロリメット、テニルクロール、チアゾピル、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、チオベンカルブ、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリアレート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリベヌロン-メチル、トリクロピル、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン-ナトリウム、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、尿素硫酸塩(urea sulfate)、ベルノレート、ZJ-0862、即ち、3,4-ジクロロ-N-{2-[(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)オキシ]ベンジル}アニリン。
可能な混合パートナーとしての植物成長調節剤の例は、以下である:
アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、5-アミノレブリン酸、アンシミドール、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノリド、カテコール、クロルメコート-クロリド、クロプロップ、シクラニリド、3-(シクロプロパ-1-エニル)プロピオン酸、ダミノジド、ダゾメット、n-デカノール、ジケグラック、ジケグラック-ナトリウム、エンドタール、エンドタール-ジカリウム、-ジナトリウム及びモノ(N,N-ジメチルアルキルアンモニウム)、エテホン、フルメトラリン、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルルプリミドール、ホルクロルフェニュロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール-3-酢酸(IAA)、4-インドール-3-イル酪酸、イソプロチオラン、プロベナゾール、ジャスモン酸、ジャスモン酸メチルエステル、マレイン酸ヒドラジド、メピコートクロリド、1-メチルシクロプロペン、2-(1-ナフチル)アセトアミド、1-ナフチル酢酸、2-ナフチルオキシ酢酸、ニトロフェノラート混合物、4-オキソ-4[(2-フェニルエチル)アミノ]酪酸、パクロブトラゾール、N-フェニルフタルアミド酸、プロヘキサジオン、プロヘキサジオン-カルシウム、プロヒドロジャスモン、サリチル酸、ストリゴラクトン、テクナゼン、チジアズロン、トリアコンタノール、トリネキサパック、トリネキサパック-エチル、チトデフ(tsitodef)、ウニコナゾール、ウニコナゾール-P。
式(I)の本発明の化合物と組み合わせて、及び任意に、上記に列挙したような殺虫剤、ダニ駆除剤、除草剤、殺菌剤などのさらなる活性化合物と組み合わせて採用することができる薬害軽減剤は、好ましくは、以下のものからなる群から選択される:
S1) 式(S1)の化合物
Figure 2022523256000020
ここで、記号及びインデックスは、以下のように定義され:
は、0~5、好ましくは0~3の自然数であり;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、ニトロ、又は(C-C)-ハロアルキルであり;
は、N及びOの群から選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する部分的不飽和又は芳香族の5員ヘテロ環の群から選択される置換されていないか又は置換されている二価ヘテロ環式ラジカル(ここで、該環中には、少なくとも1個の窒素原子及び最大で1個の酸素原子が存在している)であり、好ましくは、(W )~(W
Figure 2022523256000021
の群から選択されるラジカルであり、
は、0又は1であり;
は、OR 、SR 又はNR であるか、又は少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和若しくは不飽和の3~7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S1)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ若しくは置換されていてもよいフェニルからなる群から選択されるラジカルで置換されている)であり、好ましくは、式OR 、式NHR 又は式N(CHのラジカルであり、特に、式OR のラジカルであり;
は、水素又は置換されていないか若しくは置換されている脂肪族炭化水素基であり、好ましくは合計1~18個の炭素原子を有し;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、又は置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキル、シアノ又はCOOR であり、ここで、R は水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキル、(C-C)-ヒドロキシアルキル、(C-C12)-シクロアルキル又はトリ-(C-C)-アルキルシリルであり;
、R 、R は、同一又は異なっており、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C12)-シクロアルキル、又は置換されているか若しくは置換されていないのフェニルであり;
好ましくは:
(a) ジクロロフェニルピラゾリン-3-カルボン酸の型の化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-5-メチル-2-ピラゾリン-3-カルボン酸、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-5-メチル-2-ピラゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-1)(「メフェンピル-ジエチル」)及び関連化合物(これらは、WO-A-91/07874に記載されている);
(b) ジクロロフェニルピラゾールカルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メチルピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-2)、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-イソプロピルピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-3)、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-(1,1-ジメチルエチル)ピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-4)及び関連化合物(これらは、EP-A-333 131及びEP-A-269 806に記載されている);
(c) 1,5-ジフェニルピラゾール-3-カルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-フェニルピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-5)、1-(2-クロロフェニル)-5-フェニルピラゾール-3-カルボン酸メチル(S1-6)及び関連化合物(これらは、例えば、EP-A-268 554に記載されている);
(d) トリアゾールカルボン酸の型の化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:フェンクロラゾール(-エチルエステル)、即ち、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリクロロメチル-(1H)-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸エチル(S1-7)及び関連化合物(これらは、EP-A-174 562及びEP-A-346 620に記載されている);
(e) 5-ベンジル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸若しくは5-フェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸又は5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸の型の化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:5-(2,4-ジクロロベンジル)-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-8)若しくは5-フェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-9)及び関連化合物(これらは、WO-A-91/08202に記載されている)、又は、5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸(S1-10)若しくは5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-11)(「イソキサジフェン-エチル」)若しくは5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸n-プロピル(S1-12)若しくは5-(4-フルオロフェニル)-5-フェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-13)(これらは、特許出願WO-A-95/07897に記載されている)。
S2) 式(S2)のキノリン誘導体
Figure 2022523256000022
ここで、記号及びインデックスは以下の意味を有する:
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、ニトロ、又は(C-C)-ハロアルキルであり;
は、0~5の自然数、好ましくは0~3の自然数であり;
は、OR 、SR 又はNR であるか、又は少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSの群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和又は不飽和の3~7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S2)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ若しくは置換されていてもよいフェニルの群から選択されるラジカルで置換されている)を表し、好ましくは、式OR 、式NHR 又は式N(CHのラジカルであり、特に、式OR のラジカルであり;
は、水素又は置換されていないか若しくは置換されている脂肪族炭化水素基であり、好ましくは合計1~18個の炭素原子を有し;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、又は置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、(C又はC)-アルカンジイル鎖であり、ここで、該アルカンジイル鎖は、置換されていないか、又は、1個若しくは2個の(C-C)-アルキル基で置換されているか、又は、[(C-C)-アルコキシ]カルボニルで置換されているおり;
好ましくは:
(a) 8-キノリンオキシ酢酸の型の化合物(S2)、好ましくは、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸1-メチルヘキシル(「クロキントセット-メキシル」)(S2-1)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸(1,3-ジメチル-ブタ-1-イル)(S2-2)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸4-アリルオキシブチル(S2-3)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸1-アリルオキシプロパ-2-イル(S2-4)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸エチル(S2-5)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸メチル(S2-6)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸アリル(S2-7)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸2-(2-プロピリデンイミノオキシ)-1-エチル(S2-8)、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸2-オキソプロパ-1-イル(S2-9)及び関連化合物(これらは、EP-A-86 750、EP-A-94 349及びEP-A-191 736又はEP-A-0 492 366に記載されている)、並びに、さらに、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸(S2-10)、その水和物及び塩、例えば、そのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、鉄塩、アンモニウム塩、第4級アンモニウム塩、スルホニウム塩又はホスホニウム塩(これらは、WO-A-2002/34048記載されている);
(b) (5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸型の化合物(S2)、好ましくは、以下のような化合物:(5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸ジエチル、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸ジアリル、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸メチルエチル及び関連化合物(これらは、EP-A-0 582 198に記載されている)。
S3) 式(S3)の化合物
Figure 2022523256000023
ここで、記号及びインデックスは、以下のように定義される:
は、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-ハロアルケニル、(C-C)-シクロアルキルであり、好ましくは、ジクロロメチルであり;
、R は、同一であるか若しくは異なっており、そして、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-ハロアルケニル、(C-C)-アルキルカルバモイル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニルカルバモイル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキル、ジオキソラニル-(C-C)-アルキル、チアゾリル、フリル、フリルアルキル、チエニル、ピペリジルを表すか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであるか、又は、R とR は一緒に、置換されているか若しくは置換されていないヘテロ環式環を形成し、好ましくは、オキサゾリジン環、チアゾリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ヘキサヒドロピリミジン環又はベンゾオキサジン環であり;
好ましくは:
発芽前薬害軽減剤(土壌作用性薬害軽減剤)としてしばしば使用されるジクロロアセトアミド型の活性化合物、例えば、
「ジクロルミド」(N,N-ジアリル-2,2-ジクロロアセトアミド)(S3-1)、
「R-29148」(3-ジクロロアセチル-2,2,5-トリメチル-1,3-オキサゾリジン)〔Staufferから〕(S3-2)、
「R-28725」(3-ジクロロアセチル-2,2-ジメチル-1,3-オキサゾリジン)〔Staufferから〕(S3-3)、
「ベノキサコル」(4-ジクロロアセチル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-2H-1,4-ベンゾオキサジン)(S3-4)、
「PPG-1292」(N-アリル-N-[(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔PPG Industriesから〕(S3-5)、
「DKA-24」(N-アリル-N-[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔Sagro-Chemから〕(S3-6)、
「AD-67」又は「MON 4660」(3-ジクロロアセチル-1-オキサ-3-アザスピロ[4.5]デカン)〔Nitrokemia又はMonsantoから〕(S3-7)、
「TI-35」(1-ジクロロアセチルアゼパン)〔TRI-Chemical RTから〕(S3-8)、
「ジクロノン(diclonon)」(ジシクロノン(dicyclonon))又は「BAS145138」又は「LAB145138」(S3-9)、
((RS)-1-ジクロロアセチル-3,3,8a-トリメチルペルヒドロピロロ[1,2-a]ピリミジン-6-オン)〔BASFから〕、
「フリラゾール」又は「MON 13900」((RS)-3-ジクロロアセチル-5-(2-フリル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン)(S3-10)及びその(R)-異性体(S3-11)。
S4) 式(S4)のN-アシルスルホンアミド及びその塩
Figure 2022523256000024
ここで、記号及びインデックスは、以下のように定義される:
は、SO-NR -CO又はCO-NR -SOであり;
は、CH又はNであり;
は、CO-NR 又はNHCO-R であり;
は、ハロゲン、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-ハロアルコキシ、ニトロ、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-アルコキシカルボニル又は(C-C)-アルキルカルボニルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルであり;
は、ハロゲン、ニトロ、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、フェニル、(C-C)-アルコキシ、シアノ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルスルフィニル、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-アルコキシカルボニル又は(C-C)-アルキルカルボニルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、(C-C)-シクロアルケニル、フェニル又は3~6員のヘテロシクリル(ここで、該ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択されるv個のヘテロ原子を含んでいる)であり、ここで、最後に挙げられている7つのラジカルは、ハロゲン、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-アルキルスルフィニル、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルコキシカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル及びフェニルからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C-C)-アルキル及び(C-C)-ハロアルキルからなる群からも選択される、v個の置換基で置換されており;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルであり、ここで、最後に挙げられている3つのラジカルは、ハロゲン、ヒドロキシ、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ及び(C-C)-アルキルチオからなる群から選択されるv個のラジカルで置換されており;又は、
とR は、それらを有している窒素原子と一緒に、ピロリジニルラジカル又はピペリジニルラジカルを形成しており;
は、水素、(C-C)-アルキルアミノ、ジ-(C-C)-アルキルアミノ、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキルであり、ここで、最後に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ及び(C-C)-アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C-C)-アルキル及び(C-C)-ハロアルキルからなる群からも選択される、v個の置換基で置換されており;
は、0、1又は2であり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3であり;
これらの中で、N-アシルスルホンアミドのタイプの化合物が好ましく、例えば、下記式(S4)、これは、例えば、WO-A-97/45016から知られており、
Figure 2022523256000025
式中、
は、(C-C)-アルキル又は(C-C)-シクロアルキルであり、ここで、最後に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ及び(C-C)-アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C-C)-アルキル及び(C-C)-ハロアルキルからなる群からも選択される、vの置換基で置換されており;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ又はCFであり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3であり;
そしてまた
例えば、下記式(S4)のアシルスルファモイルベンズアミド類、これは、例えば、WO-A-99/16744から知られており、
Figure 2022523256000026
例えば、式中、
=シクロプロピル、且つ、(R )=2-OMe(「シプロスルファミド」、S4-1);
=シクロプロピル、且つ、(R )=5-Cl-2-OMe(S4-2);
=エチル、且つ、(R )=2-OMe(S4-3);
=イソプロピル、且つ、(R )=5-Cl-2-OMe(S4-4);及び、
=イソプロピル、且つ、(R )=2-OMe(S4-5);
そしてまた
下記式(S4)のN-アシルスルファモイルフェニル尿素型の化合物、これは、例えば、EP-A-365484から知られており、
Figure 2022523256000027
例えば、式中、
及びR は、互いに独立して、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、CFであり;
は、1又は2であり;
例えば、
1-[4-(N-2-メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]-3-メチル尿素;
1-[4-(N-2-メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]-3,3-ジメチル尿素;
1-[4-(N-4,5-ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]-3-メチル尿素;
そしてまた
式(S4)のN-フェニルスルホニルテレフタルアミド、これは、例えば、CN101838227から知られており、
Figure 2022523256000028
例えば、式中、
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、CFであり;
は、1又は2であり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、(C-C)-シクロアルケニルである。
S5) ヒドロキシ芳香族化合物及び芳香族-脂肪族カルボン酸誘導体のクラスから選択される活性化合物(S5)、例えば、
3,4,5-トリアセトキシ安息香酸エチル、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシサリチル酸、4-フルオロサリチル酸、2-ヒドロキシケイ皮酸、2,4-ジクロロケイ皮酸(これらは、WO-A-2004/084631、WO-A-2005/015994、WO-A-2005/016001に記載されている)。
S6) 1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン類のクラスから選択される活性化合物(S6)、例えば、
1-メチル-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン、1-メチル-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-チオン、1-(2-アミノエチル)-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン塩酸塩、1-(2-メチルスルホニルアミノエチル)-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン(これらは、WO-A-2005/112630に記載されている)。
S7) 式(S7)の化合物、これは、WO-A-1998/38856に記載されており、
Figure 2022523256000029
式中、記号及びインデックスは、以下のように定義される:
、R は、互いに独立して、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルキルアミノ、ジ-(C-C)-アルキルアミノ、ニトロであり;
は、COOR 又はCOSR であり;
、R は、互いに独立して、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、シアノアルキル、(C-C)-ハロアルキル、フェニル、ニトロフェニル、ベンジル、ハロベンジル、ピリジニルアルキル及びアルキルアンモニウムであり;
は、0又は1であり;
、n は、互いに独立して、0、1又は2を表し;
好ましくは:
ジフェニルメトキシ酢酸、
ジフェニルメトキシ酢酸エチル、
ジフェニルメトキシ酢酸メチル(CAS Reg.No.41858-19-9)(S7-1)。
S8) 式(S8)、これは、WO-A-98/27049に記載されており、
Figure 2022523256000030
〔式中、
は、CH又はNであり;
は、X=Nである場合、0~4の整数であり;及び、
は、X=CHである場合、0~5の整数であり;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、ニトロ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-アルコキシカルボニル、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいフェノキシであり;
は、水素又は(C-C)-アルキルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又はアリールであり、ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の、好ましくは、最大で3までの、同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている〕
で表される化合物又はその塩、
好ましくは、上記式中、
が、CHであり;
が、0~2の整数であり;
が、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシであり;
が、水素又は(C-C)-アルキルであり;
が、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又はアリールであり、ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の、好ましくは、最大で3までの、同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている;
の化合物又はその塩。
S9) 3-(5-テトラゾリルカルボニル)-2-キノロン類のクラスから選択される活性化合物(S9)、例えば、
1,2-ジヒドロ-4-ヒドロキシ-1-エチル-3-(5-テトラゾリルカルボニル)-2-キノロン(CAS Reg.No.219479-18-2)、
1,2-ジヒドロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-(5-テトラゾリルカルボニル)-2-キノロン(CAS Reg.No.95855-00-8)、これらは、WO-A-1999/000020に記載されている。
S10) 式(S10a)又は式(S10b)の化合物、これらは、WO-A-2007/0237190及びWO-A-2007/023764に記載されており、
Figure 2022523256000031
式中、
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、メトキシ、ニトロ、シアノ、CF、OCFであり;
、Zは、互いに独立して、O又はSであり;
は、0~4の整数であり;
は、(C-C16)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルキル、アリール;ベンジル、ハロベンジルであり;
は、水素又は(C-C)-アルキルである。
S11) オキシイミノ化合物型の活性化合物(S11)、これらは、種子粉衣剤として知られており、例えば、
「オキサベトリニル」((Z)-1,3-ジオキソラン-2-イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11-1)、これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;
「フルキソフェニム」(1-(4-クロロフェニル)-2,2,2-トリフルオロ-1-エタノン O-(1,3-ジオキソラン-2-イルメチル)オキシム)(S11-2)、これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;及び、
「シオメトリニル」又は「CGA-43089」((Z)-シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11-3)、これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている。
S12) イソチオクロマノン類のクラスから選択される活性化合物(S12)、例えば、[(3-オキソ-1H-2-ベンゾチオピラン-4(3H)-イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg.No.205121-04-6)(S12-1)及び関連化合物(WO-A-1998/13361)。
S13) 以下の群から選択される1種類以上の化合物(S13):
「ナフタル酸無水物」(1,8-ナフタレンジカルボン酸無水物)(S13-1)、これは、チオカーバメート系除草剤による損傷に対するトウモロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;
「フェンクロリム」(4,6-ジクロロ-2-フェニルピリミジン)(S13-2)、これは、播種されたイネにおいてプレチラクロールに対する薬害軽減剤として知られている;
「フルラゾール」(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-1,3-チアゾール-5-カルボン酸ベンジル)(S13-3)、これは、アラクロール及びメトラクロールによる損傷に対するアワ/ソルガム用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;
「CL 304415」(CAS Reg.No.31541-57-8)
(4-カルボキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-酢酸)(S13-4)〔American Cyanamidから〕、これは、イミダゾリノン類による損傷に対するトウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている;
「MG 191」(CAS Reg.No.96420-72-3)(2-ジクロロメチル-2-メチル-1,3-ジオキソラン)(S13-5)〔Nitrokemiaから〕、これは、トウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている;
「MG 838」(CAS Reg.No.133993-74-5)
(2-プロペニル 1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン-4-カルボジチオエート)(S13-6)〔Nitrokemiaから〕;
「ジスルホトン」(O,O-ジエチル S-2-エチルチオエチル ホスホロジチオエート)(S13-7);
「ジエトレート(dietholate)」(O,O-ジエチル O-フェニルホスホロチオエート)(S13-8);
「メフェネート(mephenate)」(メチルカルバミン酸4-クロロフェニル)(S13-9)。
S14) 有害な植物に対する除草効果に加えてイネなどの作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性化合物、例えば、
「ジメピレート」又は「MY 93」(S-1-メチル 1-フェニルエチルピペリジン-1-カルボチオエート)、これは、除草剤モリネートによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「ダイムロン」又は「SK 23」(1-(1-メチル-1-フェニルエチル)-3-p-トリル尿素)、これは、除草剤イマゾスルフロンによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「クミルロン」=「JC 940」(3-(2-クロロフェニルメチル)-1-(1-メチル-1-フェニルエチル)尿素、(JP-A-60087254を参照されたい)、これは、一部の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「メトキシフェノン」又は「NK 049」(3,3’-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン)、これは、一部の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「CSB」(1-ブロモ-4-(クロロメチルスルホニル)ベンゼン)〔Kumiaiから〕(CAS Reg.No.54091-06-4)、これは、イネにおける一部の除草剤による損傷に対する薬害軽減剤として知られている。
S15) 式(S15)の化合物又はその互変異性体(これは、WO-A-2008/131861及びWO-A-2008/131860に記載されている)
Figure 2022523256000032
式中、
は、(C-C)-ハロアルキルラジカルであり;及び、
は、水素又はハロゲンであり;及び
、R は、互いに独立して、水素、(C-C16)-アルキル、(C-C16)-アルケニル又は(C-C16)-アルキニルであり、
ここで、最後に挙げられている3つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルアミノ、ジ[(C-C)-アルキル]アミノ、[(C-C)-アルコキシ]カルボニル、[(C-C)-ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C-C)-シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルの群から選択される1以上のラジカルで置換されているか、
又は、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-シクロアルキル(ここで、該環は、当該環の1辺において4~6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)であり、又は(C-C)-シクロアルケニル(ここで、該シクロアルケニルは、当該環の1辺において4~6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)であり、
ここで、最後に挙げられている4つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルアミノ、ジ[(C-C)-アルキル]アミノ、[(C-C)-アルコキシ]カルボニル、[(C-C)-ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C-C)-シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されており;
又は、
は、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-アルケニルオキシ、(C-C)-アルキニルオキシ又は(C-C)-ハロアルコキシであり;及び、
は、水素又は(C-C)-アルキルであり;又は、
とR は、直接結合している窒素原子と一緒に、4~8員のヘテロ環式環(ここで、該ヘテロ環式環は、当該窒素原子に加えて、さらなる環ヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSの群から選択される最大で2個までのさらなる環ヘテロ原子)も含むことができ、また、該ヘテロ環式環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ及び(C-C)-アルキルチオの群から選択される1以上のラジカルで置換されている)を表す。
S16) 主に除草剤として使用されるが作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性化合物、例えば、
(2,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4-D);
(4-クロロフェノキシ)酢酸;
(R,S)-2-(4-クロロ-o-トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロップ);
4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB);
(4-クロロ-o-トリルオキシ)酢酸(MCPA);
4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸;
4-(4-クロロフェノキシ)酪酸;
3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸(ジカンバ);
3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸1-(エトキシカルボニル)エチル(ラクチジクロール-エチル(lactidichlor-ethyl))。
特に好ましい薬害軽減剤は、メフェンピル-ジエチル、シプロスルファミド、イソキサジフェン-エチル、クロキントセット-メキシル、ジクロルミド及びメトカミフェンである。
水和剤は、水中で均質に分散させることが可能な調製物であり、そして、活性化合物に加えて、希釈剤又は不活性物質とは別に、さらに、イオン性及び/又は非イオン性のタイプの界面活性剤(湿潤剤、分散剤)、例えば、ポリエトキシ化アルキルフェノール、ポリエトキシ化脂肪族アルコール、ポリエトキシ化脂肪族アミン、脂肪族アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2’-ジナフチルメタン-6,6’-ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム又はナトリウムオレオイルメチルタウレートなども含んでいる。水和剤を製造するためには、例えば、ハンマーミル、ブロワミル及びエアージェットミルなどの慣習的な装置の中で、該除草活性化合物を微粉砕し、そして、同時に又はその後で、製剤補助剤と混合させる。
乳剤は、該活性化合物を有機溶媒(例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は比較的沸点が高い芳香族物質若しくは炭化水素)又はそのような有機溶媒の混合物の中に溶解させ、イオン性及び/又は非イオン性の1種類以上の界面活性剤(乳化剤)を添加することによって製造する。使用し得る乳化剤の例は、以下のとおりである:アルキルアリールスルホン酸カルシウム、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、又は、非イオン性乳化剤、例えば、脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、又は、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
粉剤(dusting products)は、該活性化合物を微粉砕された(finely distributed)固形物(例えば、タルク、自然粘土、例えば、カオリン、ベントナイト及び葉ろう石、又は、珪藻土)と一緒に粉砕することによって得られる。
懸濁液の濃縮物は、水性ベース又は油性ベースであることができる。それらは、例えば、商業用ビーズミルを用いて、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を添加して、湿式粉砕することによって調製することができる。
乳濁液、例えば、水中油型乳濁液(EW)は、例えば、水性有機溶媒を使用し、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を使用して、撹拌機、コロイドミル及び/又はスタティックミキサーを用いて製造することができる。
粒剤は、吸着性の粒状不活性物質の表面上に該活性化合物を噴霧することによって、又は、担体(例えば、砂、カオリナイト又は粒状の不活性物質)の表面上に接着剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム又は鉱油)を用いて活性化合物濃厚物を塗布することによって、製造することができる。さらにまた、肥料粒剤を製造するための慣習的な方法で(必用に応じて、肥料との混合物として)、適切な活性化合物を造粒することも可能である。
水分散性顆粒は、一般に、噴霧乾燥、流動床造粒、パン造粒、高速ミキサーを用いた混合、及び、固形不活性物質を用いない押出などの、慣習的な方法によって製造する。
パン粒剤、流動床粒剤、押出粒剤及び噴霧粒剤の製造に関しては、例えば、「Spray-Drying Handbook」第3版、1979,G.Goodwin Ltd.,London」、J.E.Browning,「Agglomeration」、Chemical and Engineering 1967,ページ147 ff、「Perry’s Chemical Engineer’s Handbook」、第5版、McGraw-Hill,New York 1973,pp.8-57に記載されている方法を参照されたい。
作物保護組成物の製剤に関するさらなる詳細については、例えば、G.C.Klingman,「Weed Control as a Science」、John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961,ページ81-96及びJ.D.Freyer,S.A.Evans,「Weed Control Handbook」、第5版、Blackwell Scientific Publications,Oxford,1968,ページ101-103を参照されたい。
農薬調製物は、一般に、0.1~99重量%、特に、0.1~95重量%の、本発明の化合物を含んでいる。水和剤では、該活性化合物の濃度は、例えば、約10重量%~90重量%であり、100重量%までの残余は、慣習的な製剤成分からなる。乳化可能な濃縮物の場合は、該活性化合物の濃度は、約1重量%~90重量%、好ましくは、5重量%~80重量%であり得る。粉末の形態にある製剤は、1重量%~30重量%の活性化合物、好ましくは、通常、5重量%~20重量%の活性化合物を含み;噴霧可能な溶液は、約0.05重量%~80重量%、好ましくは、2重量%~50重量%の活性化合物を含む。水分散性顆粒の場合は、該活性化合物の含有量は、その活性化合物が液体形態で存在しているか又は固体形態で存在しているかに部分的に依存し、及び、どのような造粒助剤、増量剤などが使用されるかに部分的に左右される。水分散性顆粒では、活性化合物の含有量は、例えば、1重量%~95重量%、好ましくは、10重量%~80重量%である。
さらに、活性化合物の上記製剤は、場合により、それぞれの慣習的な粘着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、防腐剤、不凍剤、並びに、溶媒、増量剤、担体、並びに、色素、消泡剤、蒸発抑制剤、並びに、pH及び粘度に影響を及ぼす作用剤を含有する。
これらの製剤に基づいて、別の殺有害生物活性物質(例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤)との組合せ物や、さらにまた、薬害軽減剤、肥料及び/又は成長調節剤との組合せ物を、例えば、完成された製剤の形態で又はタンクミックスとして、製造することも可能である。
施用するために、商業用の形態にある製剤は、適切な場合には、慣習的な方法で希釈し、例えば、水和剤、乳化可能な濃縮物、分散剤及び水分散性顆粒の場合には、水で希釈する。粉剤のタイプの調製物、土壌施用用粒剤又はばらまき用粒剤及び噴霧可能な溶液は、通常、施用前に別の不活性物質でさらに希釈することはない。
式(I)の化合物及びそれらの塩の必要な施用量は、とりわけ、温度、湿度、及び使用される除草剤の種類などの外部条件によって異なる。それは広い範囲内で変動する可能性がある。たとえば、0.001~10.0kg/ha以上の活性物質である。しかし、それは好ましくは0.005から5kg/haの間であり、より好ましくは0.01から1.5kg/haの範囲であり、特に好ましくは0.05から1kg/haの範囲である。これは、出芽前と出芽後の両方の施用に適用される。
担体は、特に植物又は植物の部分又は種子への施用に関して、適用性を良好にするために、当該活性化合物と混合させるか又は合する天然又は合成の有機物質又は無機物質である。このような担体は、固体又は液体であり得るが、一般に、不活性であり、そして、農業において使用するのに適しているべきである。
有用な固体又は液体の担体としては、以下のものなどがある:例えば、アンモニウム塩、並びに、天然岩粉、例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイ藻土、並びに、合成岩粉、例えば、微粉化シリカ、アルミナ及び天然又は合成のシリケート、樹脂、蝋、固形肥料、水、アルコール、特に、ブタノール、有機溶媒、鉱油及び植物油、並びに、それらの誘導体。そのような担体の混合物も使用し得る。粒剤に有用な固体担体としては、以下のものなどがある:例えば、粉砕して分別した天然岩石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、苦灰岩、並びに、無機及び有機の粗挽き粉からなる合成粒、並びに、さらに、有機材料、例えば、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの葉柄などからなる顆粒。
適切な液化ガス増量剤又は担体は、標準温度及び大気圧下では気体である液体、例えば、エーロゾル噴射剤、例えば、ハロゲン化炭化水素類、又は、ブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素などである。
上記製剤において、粘着付与剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、粉末又は顆粒又はラテックスの形態にある天然ポリマー及び合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は、天然のリン脂質、例えば、セファリン及びレシチン、及び、合成リン脂質などを使用することができる。さらなる添加剤は、鉱油及び植物油であり得る。
使用する増量剤が水である場合、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。適切な液体溶媒は、本質的に、以下のものである:芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物及び塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又はジクロロメタン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、鉱油留分、鉱油及び植物油、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド、及び、さらに、水。
本発明の組成物には、付加的に、さらなる成分(例えば、界面活性剤など)も含有させることができる。有用な界面活性剤は、イオン特性若しくは非イオン特性を有する乳化剤及び/若しくは泡形成剤、分散剤又は湿潤剤であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物である。これらの例は、以下のものである:ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸若しくはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(好ましくは、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは、アルキルタウレート)、ポリエトキシ化アルコールのリン酸エステル若しくはポリエトキシ化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン及びリン酸アニオンを含んでいる該化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、タンパク質加水分解物、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなど。該活性化合物のうちの1種類及び/又は該不活性担体のうちの1種類が水不溶性であり且つ施用が水で行われる場合は、界面活性剤を存在させることが必要である。界面活性剤の割合は、本発明組成物の5重量%~40重量%である。着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー(Prussian Blue)、並びに、有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などを使用することができる。
適切な場合には、付加的な別の成分、例えば、保護コロイド、結合剤、粘着剤、増粘剤、揺変性物質、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤なども存在させることができる。一般に、該活性化合物は、製剤目的で一般的に使用される固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。一般に、本発明による組成物及び製剤は、0.05~99重量%、0.01~98%重量%、好ましくは、0.1~95重量%、及び、さらに好ましくは、0.5~90重量%の活性化合物を含有し、最も好ましくは、10~70重量%の活性化合物を含有する。本発明による活性化合物又は組成物は、そのままで使用することが可能であるか、又は、それらの個々の物理的及び/若しくは化学的特性に応じて、以下のようなそれらの製剤の形態若しくはその製剤から調製される使用形態で使用することが可能である:エーロゾル剤、カプセル懸濁液剤、冷煙霧濃厚剤(cold-fogging concentrate)、温煙霧濃厚剤(warm-fogging concentrate)、カプセル化粒剤、細粒剤、種子処理用フロアブル剤、即時使用可能な溶液剤(ready-to-use solution)、散粉性粉剤、乳剤、水中油型乳濁液、油中水型乳濁液、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性フロアブル剤、油混和性液剤、泡剤(foam)、ペースト剤、農薬粉衣種子、懸濁液の濃縮物(suspension concentrate)、サスポエマルション濃縮物、可溶性濃厚剤(soluble concentrate)、懸濁液剤(suspension)、水和剤、可溶性粉剤(soluble powder)、粉剤及び粒剤、水溶性顆粒剤又は錠剤、種子処理用水溶性粉剤、水和剤、活性化合物が含浸されている天然生成物及び合成物質、並びに、さらに、ポリマー物質中にマイクロカプセル化されているもの及び種子用のコーティング物質中にマイクロカプセル化されているもの、並びに、さらに、ULV冷煙霧製剤(ULV cold-fogging formulation)及びULV温煙霧製剤(ULV warm-fogging formulation)。
上記製剤は、自体公知の方法で、例えば、当該活性化合物を少なくとも1種類の慣習的な増量剤、溶媒又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤又は固着剤、湿潤剤、撥水剤、場合により、乾燥剤及び紫外線安定剤、並びに、場合により、染料及び顔料、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着性付与剤、ジベレリン類、並びに、さらに、別の加工助剤と混合させることによって、製造することができる。
本発明による組成物には、既に使用し得る状態にあって適切な装置を用いて植物又は種子に対して使用可能な製剤のみではなく、使用前に水で希釈することが必要な商業的な濃厚物も包含される。
本発明による活性化合物は、それだけで存在し得るか、又は、その(商業用の標準的な)製剤中に、若しくは、そのような製剤から調製された使用形態中に、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤若しくは情報化学物質などの別の(既知)活性化合物との混合物として、存在し得る。
上記活性化合物又は組成物を用いた植物及び植物の部分の本発明による処理は、慣習的な処理方法を用いて、例えば、浸漬、散布、噴霧、潅漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(spreading-on)、潅水(潅注(drenching))、点滴潅漑などによって、直接的に行うか、又は、該活性化合物又は組成物を植物及び植物の部分の周囲、生息環境若しくは貯蔵空間に作用させることにより行い、また、繁殖器官の場合、特に種子の場合には、さらに、乾式種子処理、湿式種子処理、スラリー種子処理用、外被化(incrusting)、1層以上の被膜をコーティングすることによっても行う。さらに、該活性化合物を微量散布法(ultra-low volume method)によって施用することも可能であり、又は、該活性化合物調製物若しくは該活性化合物自体を土壌中に注入することも可能である。
本発明の利点の1つは、本発明の活性化合物及び組成物の特定の全身特性がこれらの活性化合物及び組成物による種子の処理が種子自体だけでなく、植物病原性真菌からの出芽後に得られる植物も保護することを意味することである。このようにして、播種時又は播種直後の作物の即時処理を省略することができる。
同様に、本発明の活性化合物又は組成物は特にトランスジェニック種子にも使用できることが有利であると考えられ、この場合、この種子から成長する植物は害虫に対して作用するタンパク質を発現することができる。このような種子を本発明の活性化合物又は組成物で処理することは、単にタンパク質、例えば殺虫タンパク質の発現によって、特定の有害生物の防除をもたらすことができる。驚くべきことに、この場合、さらなる相乗効果が観察され得、これは、有害生物による攻撃に対する保護のための有効性をさらに増加させる。
本発明の組成物は、農業、温室、森林、園芸及びブドウ栽培において使用される任意の植物品種の種子の保護に適している。特に、これは、穀類(コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、モロコシ/ミレット及びオート麦など)、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、マメ、コーヒー、ビート(例えば、サトウダイコン及び飼料ビート)、ピーナッツ、アブラナ、ケシ、オリーブ、ココナッツ、ココア、サトウキビ、タバコ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、タマネギ及びレタス)、芝及び観葉植物(以下も参照)の種子である。穀類(コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ及びオート麦など)、トウモロコシ及びイネの種子の処理は特に重要である。
以下でも記載されているように、本発明の化合物又は組成物によるトランスジェニック種子の処理は、特に重要である。このことは、殺虫特性を有するポリペプチド又はタンパク質の発現を可能にする少なくとも1種類の異種遺伝子を含んでいる植物の種子に関連する。トランスジェニック種子内の異種遺伝子は、例えば、バシルス(Bacillus)種、リゾビウム(Rhizobium)種、シュードモナス(Pseudomonas)種、セラチア(Serratia)種、トリコデルマ(Trichoderma)種、クラビバクテル(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)種又はグリオクラジウム(Gliocladium)種の微生物に由来し得る。この異種遺伝子は、好ましくは、バシルス属種(Bacillus sp.)に由来し、その場合、その遺伝子産物は、アワノメイガ(European corn borer)及び/又はウェスタンコーンルートワーム(Western corn rootworm)に対して有効である。該異種遺伝子は、さらに好ましくは、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する。
本発明に関連して、本発明による組成物は、種子に対して、単独で施用するか、又は、適切な製剤中に含ませて施用する。好ましくは、種子は、処理の過程で損傷が起こらないように、充分に安定な状態で処理する。一般に、種子は、収穫と播種の間の任意の時点で処理することができる。慣習的には、植物から分離されていて、穂軸、殻、葉柄、外皮、被毛又は果肉を伴っていない種子を使用する。例えば、収穫され、不純物が取り除かれ、含水量が15重量%未満となるまで乾燥された種子を使用することができる。あるいは、乾燥後に例えば水で処理され、その後再度乾燥された種子を使用することもできる。
一般に、種子を処理する場合、種子の発芽が損なわれないように、及び、種子から生じる植物が損傷を受けないように、種子に施用する本発明組成物の量及び/又はさらなる添加剤の量を選択することに関して確実にしなければならない。このことは、特に、特定の施用量で薬害作用を示し得る活性化合物の場合には、確実にしなくてはならない。
本発明の組成物は、直接的に施用することが、即ち、別の成分を含ませることなく、また、希釈することなく、施用することが可能である。一般に、該組成物は、適切な製剤の形態で種子に施用するのが好ましい。種子を処理するための適切な製剤及び方法は、当業者には知られており、そして、例えば、以下の文献に記載されている:US4,272,417A、US4,245,432A、US4,808,430、US5,876,739、US2003/0176428A1、WO2002/080675A1、WO2002/028186A2。
本発明に従って使用することが可能な活性化合物は、慣習的な種子粉衣製剤、例えば、溶液剤、乳濁液、懸濁液剤、粉末剤、泡剤、スラリー剤又は種子用の別のコーティング組成物などに、及び、さらに、ULV製剤などに、変換することができる。
これらの製剤は、既知方法で、活性化合物を、慣習的な添加剤、例えば、慣習的な増量剤、及び、溶媒又は希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類などと混合し、及び、さらに、水と混合することによって、製造する。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる着色剤は、そのような目的に関して慣習的な全ての着色剤である。水中であまり溶解しない顔料と水中で溶解する染料のいずれも使用することができる。その例としては、Rhodamin B、C.I.Pigment Red 112及びC.I.Solvent Red 1の名称で知られている着色剤などを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な湿潤剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な、湿潤を促進する全ての物質である。好ましくは、アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピルナフタレンスルホネート又はジイソブチルナフタレンスルホネートなどを使用することができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる適切な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な非イオン性、アニオン性及びカチオン性の全ての分散剤である。好ましくは、非イオン性若しくはアニオン性の分散剤又は非イオン性若しくはアニオン性の分散剤の混合物を使用する。適している非イオン性分散剤としては、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー類、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類及びトリスチリルフェノールポリグリコールエーテル類、並びに、それらのリン酸化誘導体又は硫酸化誘導体などを挙げることができる。適しているアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類及びアリールスルホネート-ホルムアルデヒド縮合物である。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる消泡剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な全ての泡抑制物質である。好ましくは、シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを使用することができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる防腐剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。その例としては、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる第2の増粘剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。好ましい例としては、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、変性クレー及び微粉砕シリカなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な粘着剤は、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣習的な結合剤である。好ましい例としては、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤は、広い範囲の異なった種子(これは、トランスジェニック植物の種子を包含する)を処理するために、直接的に使用することができるか、又は、予め水で希釈したあとで使用することができる。この場合、発現により形成された物質との相互作用において、付加的な相乗効果が生じることもあり得る。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又は水を添加することによってその種子粉衣製剤から調製された調製物による種子の処理に関して、有用な装置は、種子粉衣に関して慣習的に使用可能な全ての混合装置である。具体的には、該種子粉衣手順は、種子を混合機の中に入れること、所望される特定量の種子粉衣製剤を、そのままで添加するか又は予め水で希釈したあとで添加すること、及び、該製剤が当該種子の表面に均質に分配されるまでそれらを混合させることである。適切な場合には、続いて乾燥工程を行う。
本発明による活性化合物は、植物が良好な適合性を示し、恒温動物に対する毒性が望ましい程度であり且つ環境との適合性が良好である場合、植物及び植物の器官を保護するのに適しており、収穫高を増大させるのに適しており、及び、収穫された作物の質を向上させるのに適している。それらは、好ましくは、作物保護剤として使用することができる。それらは、通常の感受性種及び抵抗性種に対して活性を示し、また、全ての発育段階又は特定の発育段階に対して活性を示す。
本発明に従って処理することが可能な植物としては、以下の主要な作物植物などを挙げることができる:トウモロコシ、ダイズ、ワタ、アブラナ属油料種子(Brassica oil seeds)、例えば、セイヨウアブラナ(Brassica napus)(例えば、カノラ)、カブ(Brassica rapa)、カラシナ(B.juncea)(例えば、(フィールド)マスタード)及びアビシニアガラシ(Brassica carinata)、イネ、コムギ、テンサイ、サトウキビ、エンバク、ライムギ、オオムギ、アワ及びソルガム、ライコムギ、アマ、ブドウの木、並びに、種々の植物学的分類群に属するさまざまな果実及び野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果類、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果類、例えば、アンズ、サクラ、アーモンド及びモモ、並びに、液果類、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランテーション)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト、ジャガイモ、トウガラシ、ナス)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Compositae sp.)(例えば、レタス、チョウセンアザミ及びチコリー(これは、ルートチコリー(root chicory)、エンダイブ又はキクニガナ(common chicory)を包含する))、セリ科各種(Umbelliferae sp.)(例えば、ニンジン、パセリ、セロリ及びセルリアック)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ(これは、ガーキンを包含する)、カボチャ、スイカ、ヒョウタン及びメロン)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、リーキ及びタマネギ)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、セイヨウワサビ、コショウソウ及びハクサイ)、マメ科各種(Leguminosae sp.)(例えば、ラッカセイ、エンドウ及びインゲンマメ(例えば、インゲンマメ(common bean)及びソラマメ))、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、フダンソウ、飼料用ビート、ホウレンソウ、ビートルート)、アオイ科(Malvaceae)(例えば、オクラ)、クサスギカズラ科(Asparagaceae)(例えば、アスパラガス);庭園及び森林における有用な植物及び観賞植物;及び、いずれの場合にも、これら植物の遺伝子組み換えが行われたタイプのもの。
上記で述べたように、本発明に従って、全ての植物及びそれらの部分を処理することができる。好ましい実施形態では、野生の植物種及び植物品種、又は、交雑若しくはプロトプラスト融合のような慣習的な生物学的育種方法により得られた植物種及び植物品種、並びに、それらの部分を処理する。好ましいさらなる実施形態では、適切な場合には慣習的な方法と組み合わせた遺伝子工学的方法により得られたトランスジェニック植物及び植物品種(遺伝子組換え生物)及びそれらの部分を処理する。用語「部分(parts)」又は「植物の部分(parts of plants)」又は「植物の部分(plant parts)」については、上記で説明した。本発明に従って特に好ましいのは、商業上慣習的なそれぞれの植物品種の植物又は使用されているそれぞれの植物品種の植物を処理することである。植物品種は、慣習的な育種又は突然変異誘発又は組換えDNA技術によって栽培された、新しい特性(「形質」)を有する植物を意味するものと理解される。それらは、品種、変種、生物型又は遺伝子型であることができる。
本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などを処理するのにも使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。用語「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、その遺伝子が興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物体内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子がダウンレギュレート若しくはスイッチオフされることにより〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNAi技術[RNA干渉]などを使用する〕、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の形質を付与する遺伝子を意味する。ゲノム内に存在している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な存在によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。
植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候、生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。例えば、実際に予期される効果を超える以下の効果などが可能である:本発明に従って使用し得る活性化合物及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は効力の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、果実の大きさの増大、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上。
特定の施用量では、本発明の活性化合物の組み合わせはまた、植物に対して強化効果を有し得る。したがって、それらは、望ましくない植物病原性真菌及び/又は微生物及び/又はウイルスによる攻撃に対して植物の防御システムを動員するのに適している。これは、おそらく、本発明の組み合わせの、例えば真菌に対する増強された活性の理由の1つになり得る。植物強化(耐性誘導)物質は、本文脈において、望ましくない植物病原性真菌をその後接種された場合に、処理された植物がこれらの望ましくない植物病原性真菌に対して実質的な程度の耐性を示すように、植物の防御システムを刺激することができる物質又は物質の組み合わせも意味すると理解されるべきである。したがって、本発明の物質は処理後の特定の期間内に、言及した病原体による攻撃から植物を保護するために使用することができる。保護が達成される期間は一般に、活性化合物で植物を処理した後、1~10日間、好ましくは1~7日間にわたる。
本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種には、特に有利で有用な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的手段によって得られたものであろうと)が包含される。
同様に好ましくは本発明に従って処理される植物及び植物品種は1つ以上の生物ストレス因子に対して耐性であり、これは、これらの植物が害虫及び微生物有害生物、例えば、線虫、昆虫、ダニ、植物病原性真菌、細菌、ウイルス及び/又はウイロイドに対してより良好な防御を有することを意味する。
線虫抵抗性植物の例は、例えば、以下の米国特許出願に記載されている:11/765,491、11/765,494、10/926,819、10/782,020、12/032,479、10/783,417、10/782,096、11/657,964、12/192,904、11/396,808、12/166,253、12/166,239、12/166,124、12/166,209、11/762,886、12/364,335、11/763,947、12/252,453、12/209,354、12/491,396及び12/497,221。
本発明に従って処理することもできる植物及び植物品種は、1つ以上の非生物的ストレス因子に抵抗性である植物である。非生物的ストレス条件には、例えば、干ばつ、低温暴露、熱暴露、浸透圧ストレス、水浸透、土壌塩分の増加、ミネラルへの暴露の増加、オゾンへの暴露、強い光への暴露、窒素栄養素の利用可能性の制限、リン栄養素の利用可能性の制限、又は日陰の欠如が含まれ得る。
本発明に従って処理され得る植物及び植物栽培品種は、収量特性の向上によって特徴付けられる植物である。前記植物における収量の増加は、例えば、改善された植物生理学、成長及び発達、例えば、水利用効率、保水効率、改善された窒素利用、改善された炭素同化、改善された光合成、増加した発芽効率及び加速された成熟の結果であり得る。収量はまた、改善された植物構造(ストレス及び非ストレス条件下で)によって影響される可能性があり、これには早期開花、ハイブリッド種子生産のための開花制御、実生の活力、植物のサイズ、節間の数及び距離、根の成長、種子のサイズ、果実のサイズ、鞘のサイズ、鞘又は穂の数、鞘又は穂当たりの種子の数、種子の質量、種子の充填の増強、種子の粉砕の減少、鞘の裂開の減少、及び耐倒伏性が含まれるが、これらに限定されない。さらなる収量特性には、種子組成物、例えば、炭水化物含有量、タンパク質含有量、油含有量及び油組成、栄養価、抗栄養化合物の減少、改善された加工性及びより良好な貯蔵安定性が含まれる。
本発明に従って処理し得る植物は、雑種強勢又は雑種効果(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレス因子に対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male-sterile parent line)(雌性交雑育種親)を別の雄性稔性交配母体近交系(inbred male-fertile parent line)(雄性交雑育種親)と交雑させることによって生成される。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって〔即ち、雄性繁殖器官又は雄花を機械的に除去することによって〕、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいる該ハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有益である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性交雑育種親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在させ得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在させ得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO89/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼを雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる。
本発明に従って処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされた植物である。植物は、種々の方法によって、グリホセートに対して耐性にすることができる。かくして、例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)(Comai等、1983,Science 221,370-371)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子(Barry等、1992,Curr.Topics Plant Physiol.7,139-145)、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子(Shah等、1986,Science 233,478-481)、トマトのEPSPSをコードする遺伝子(Gasser等、1988,J.Biol.Chem.263,4280-4289)又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子(WO01/66704)。それは、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。グリホセート耐性を付与するEPSPS遺伝子を発現する植物は、既に記述されている。グリホセート耐性を付与する別の遺伝子(例えば、デカルボキシラーゼ遺伝子)を発現する植物は、既に記述されている。
別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる。そのような有効な解毒酵素の1つの例は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトミセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、記述されている。
さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ-ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、WO96/38567、WO99/24585、WO99/24586、WO2009/144079、WO2002/046387又はUS6,768,044に記述されているように、自然発生抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、又は、突然変異HPPD酵素若しくはキメラHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることが可能な特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。そのような植物は、WO99/34008及びWO02/36787に記述されている。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、WO2004/024928に記述されているように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えてプレフェナートデヒドロゲナーゼ酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。さらに、植物は、そのゲノムの中にHPPD阻害薬を代謝又は分解する酵素(例えば、CYP450酵素)をコードする遺伝子を挿入することによって、HPPD阻害薬に対してさらに耐性にすることができる(WO2007/103567及びWO2008/150473を参照されたい)。
別の除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS)阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知のALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている)における種々の突然変異体は、例えばTranel及びWright(Weed Science 2002,50:700-712)などに記述されているように、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、既に記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物についても、既に記述されている。
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示すさらなる植物は、誘導された突然変異誘発によって得ることができるか、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜によって得ることができるか、又は、突然変異育種によって得ることができる(例えば、ダイズに関しては、US5,084,082、イネに関しては、WO97/41218、テンサイに関しては、US5,773,702及びWO99/057965、レタスに関しては、US5,198,599、又は、ヒマワリに関しては、WO01/065922を参照)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、即ち、特定の標的昆虫による攻撃に対して抵抗性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
本発明に関連して、用語「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には、以下のものをコードするコード配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物が包含される:
1) バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Crickmore等(Microbiology and Molecular Biology Reviews 1998,62,807-813)」によって編集され、Crickmore等(2005)によって、オンライン「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/」上で「バシルス・ツリンギエンシス毒素命名法」において更新された殺虫性結晶タンパク質又はその殺虫活性を示す一部分、例えば、Cryタンパク質類(Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1B、Cry1C、Cry1D、Cry1F、Cry2Ab、Cry3Aa、又は、Cry3Bb)のタンパク質又はその殺虫活性を示す一部分(例えば、EP-A1999141、及び、WO2007/107302)、又は、例えば米国特許出願第12/249,016に記載されている合成遺伝子によってコードされているタンパク質;又は、
2) バシルス・ツリンギエンシス以外の第2の結晶タンパク質又はその一部分の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシスに由来する結晶タンパク質又はその一部分、例えば、Cy34結晶タンパク質とCy35結晶タンパク質で構成されているバイナリートキシン(Nat.Biotechnol.2001,19,668-72;Applied Environm.Microbiol.2006,71,1765-1774)、又は、Cry1A若しくはCry1Fタンパク質とCry2Aa若しくはCry2Ab若しくはCry2Aeタンパク質で構成されているバイナリートキシン(米国特許出願第12/214,022号、及び、EP08010791.5);又は、
3) バシルス・ツリンギエンシスに由来する2種類の異なる殺虫性結晶タンパク質の一部分を含んでいるハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば、上記1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記2)のタンパク質のハイブリッド、例えば、トウモロコシイベントMON89034で産生されるCry1A.105タンパク質(WO2007/027777);又は、
4) 上記1)~3)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNAに誘発された変化に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1~10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、トウモロコシイベントMON863若しくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質、又は、トウモロコシイベントMIR604におけるCry3Aタンパク質;又は、
5) バシルス・ツリンギエンシス又はバシルス・セレウス(Bacillus cereus)に由来する殺虫性分泌タンパク質又はその殺虫活性部分、例えば、「http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.html」において挙げられている栄養生長期殺虫性タンパク質(vegetative insecticidal protein)(VIP)、例えば、VIP3Aaタンパク質類のタンパク質;又は、
6) バシルス・ツリンギエンシス又はバシルス・セレウスに由来する第2の分泌タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス又はバシルス・セレウスに由来する分泌タンパク質、例えば、VIP1Aタンパク質とVIP2Aタンパク質で構成されているバイナリートキシン(WO94/21795);又は、
7) バシルス・ツリンギエンシス又はバシルス・セレウスに由来する異なる分泌タンパク質の一部分を含んでいるハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば、上記1)のタンパク質のハイブリッド、又は、上記2)のタンパク質のハイブリッド;又は、
8) 上記項目5)~7)のいずれか1つのタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNAに誘発された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1~10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの、例えば、ワタイベントCOT102におけるVIP3Aaタンパク質;又は、
9) バシルス・ツリンギエンシスに由来する結晶タンパク質の存在下において殺虫活性を示す、バシルス・ツリンギエンシス又はバシルス・セレウスに由来する分泌タンパク質、例えば、タンパク質VIP3とCry1A若しくはCry1Fで構成されているバイナリートキシン(米国特許出願第61/126083号、及び、米国特許出願第61/195019号)、又は、VIP3タンパク質とCry2Aaタンパク質若しくはCry2Abタンパク質若しくはCry2Aeタンパク質で構成されているバイナリートキシン(米国特許出願第12/214,022号、及び、EP08010791.5);又は、
10) 上記項目9)のタンパク質において、標的昆虫種に対するさらに強い殺虫活性を得るために、及び/又は、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、及び/又は、クローニング若しくは形質転換に際してコード化DNAに誘発された変化(それでも、まだ、殺虫性タンパク質をコードしている)に起因して、幾つかのアミノ酸(特に、1~10のアミノ酸)が別のアミノ酸で置き換えられていているもの。
もちろん、昆虫抵抗性トランスジェニック植物は、本明細書中において、上記クラス1)~10)のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組合せを含んでいる任意の植物も包含する。一実施形態では、影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するために、又は、同一の標的昆虫種に対して殺虫活性を示すが作用機序は異なっている(例えば、当該昆虫体内の異なった受容体結合部位に結合する)異なったタンパク質を用いることによって当該植物に対する昆虫の抵抗性の発達を遅延させるために、昆虫抵抗性植物は、上記クラス1)~10)のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含んでいる。
本発明に関連して、「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」は、さらに、害虫が食物を摂取した後で、その害虫の成長を防止する二本鎖RNAを産生する配列を含んでいる少なくとも1の導入遺伝子を含んでいる任意の植物も包含する。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレス因子に対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものを含む:
a 植物細胞内又は植物体内におけるポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含む植物;
b 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含む植物;
c ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素(plant-functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含む植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
1) 野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的特性〔特に、アミロース含有量若しくはアミロース/アミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度(gelling strength)、澱粉粒子サイズ及び/又は澱粉粒子形態〕が改変されていて、特定の用途により適した変性澱粉を合成するトランスジェニック植物;
2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか、又は、遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成する、トランスジェニック植物。その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物、α-1,4-グルカン類を産生する植物、α-1,6-分枝α-1,4-グルカン類を産生する植物、及び、アルテルナンを産生する植物である。;
3) ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物;
4) 「可溶性固形物高含有量」、「低辛味」(LP)及び/又は「長期保存」(LS)などの特性を有するタマネギなどのトランスジェニック植物又はハイブリッド植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
a) セルロースシンターゼ遺伝子の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物);
b) rsw2相同核酸又はrsw3相同核酸の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)、例えば、スクロースリン酸シンターゼの発現が増大しているワタ植物;
c) スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物);
d) 繊維細胞に基づいた原形質連絡のゲーティングのタイミングが改変されている(例えば、繊維選択的β-1,3-グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して)植物(例えば、ワタ植物);
e) 反応性が改変されている(例えば、nodCを包含するN-アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
a) オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
b) リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
c) 飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることが可能なもの)は、ウイルス抵抗性を示すジャガイモ〔例えば、ジャガイモウイルスYに対してウイルス抵抗性を示す(SY230イベント及びSY233イベント、Tecnoplant,Argentinaからの)〕又は病害〔例えば、ジャガイモ疫病(例えば、RB遺伝子)〕に対して抵抗性を示すジャガイモ又は低減された低温誘発甘味を示すジャガイモ(これは、遺伝子Nt-Inh、遺伝子II-INVを有している)又は矮性表現型(A-20オキシダーゼ遺伝子)を示すジャガイモなどの植物である。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された種子脱粒特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、種子の脱粒が遅延されているか又は低減されている植物(例えば、ナタネ植物)などがある。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、アメリカ合衆国内における規制除外(non-regulated status)についてのアメリカ合衆国農務省(USDA)の動植物検疫局(APHIS)に対する認可申請又は継続申請の対象である、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物である。これに関連する情報は、APHIS(4700 River Road Riverdale,MD 20737,USA)から、例えば、ウェブサイト「http://www.aphis.usda.gov/brs/not_reg.html」を介して、いつ何時でも入手することができる。本出願の出願日において、下記上方を有する申請は、APHISによって許可されたか又はAPHISが審理中である:
- 請願書:請願書の識別番号。変換イベントの技術的記載は、APHISからWebサイトの請願番号を介して入手できる特定の請願文書に記載されている。これらの説明は、参照により本明細書に開示される。
- 申請の拡張:範囲又は期間の拡張が請求されている、先の申請についての言及。
- 機関:当該申請を提出している個人の名称。
- 規制物:当該植物種。
- トランスジェニック表現型:形質転換イベントによって植物に付与された形質。
- 形質転換イベント又はライン:規制除外が請求されている1つ又は複数のイベント(場合により、ラインとも称される)の名称。
- APHIS文書:申請に関連してAPHISによって刊行されているか、又は、請求することでAPHISから入手することが可能な、種々の文書。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、1種類以上の毒素をコードする1種類以上の遺伝子を含んでいる植物、例えば、以下の商品名で販売されているトランスジェニック植物である:YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BT-Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)。除草剤耐性植物の例としては、以下の商品名で入手可能なトウモロコシ品種、ワタ品種及びダイズ品種などがある:Roundup Ready(登録商標)(グリホセート類に対する耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン系に対する耐性)及びSCS(登録商標)(スルホニル尿素系に対する耐性、例えば、トウモロコシ)。挙げることができる除草剤抵抗性植物(除草剤耐性に関して慣習的な方法で品種改良された植物)としては、商品名Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)で販売されている品種を含む。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物であり、それらは、例えば、国又は地域のさまざまな規制機関に関するデータベースに記載されており、例えば、「http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspx」及び「http://cera-gmc.org/index.php?evidcode=&hstIDXCode=&gType=&AbbrCode=&atCode=&stCode=&coIDCode=&action=gm_crop_database&mode=Submit」を参照されたい。
本発明による活性化合物又は組成物は、さらにまた、材料物質の保護において、望ましくない微生物(例えば、菌類)及び昆虫類による攻撃及び破壊から工業材料を保護するために用いることもできる。
さらに、本発明による化合物は、単独で、又は、別の活性化合物と組み合わせて、防汚組成物として用いることもできる。
本発明に関連して、工業材料とは、工業において使用するために調製された非生体材料を意味するものと理解される。例えば、本発明の活性化合物で微生物による変性又は破壊から保護されるべき工業材料は、接着剤、サイズ、紙、壁紙及び段ボール、織物、カーペット、皮革、木材、塗料及びプラスチック製品、冷却用潤滑油、並びに、微生物によって汚染又は破壊され得る別の材料などであり得る。微生物の増殖により損なわれ得る建築物及び製造プラントの部品、例えば、冷却水循環路、冷却装置及び暖房装置、並びに、換気設備及空調設備なども、保護すべき材料の範囲内に包含される。本発明の範囲内にある工業材料としては、好ましくは、接着剤、サイズ、紙及び段ボール、皮革、木材、塗料、冷却用潤滑油及び熱媒液などがあり、特に好ましくは、木材である。本発明による活性化合物又は組成物は、腐朽、腐敗、変色、脱色又は黴発生などの悪影響を防止することができる。さらに、本発明による化合物は、海水又は淡海水と接触するもの(特に、船体、障壁(screen)、網、建造物、係船設備及び信号システム)を付着物から保護するために使用することもできる。
望ましくない菌類を防除するための本発明による方法は、貯蔵品を保護するために使用することもできる。ここで、貯蔵品は、長期間の保護が望まれる、植物若しくは動物起源の天然物質又は天然起源のそれら天然物質の加工製品を意味するものと理解される。植物起源の貯蔵品、例えば、植物若しくは植物の分部、例えば、茎、葉、塊茎、種子、果実、穀粒などは、新たに収穫されたものを保護することができるか、又は、(予備)乾燥、加湿、粉砕、摩砕、加圧成形若しくは焙焼によって加工された後で保護することができる。貯蔵品には、さらに、未加工の材木(例えば、建築用材木、電柱及び柵)又は完成品の形態にある材木(例えば、家具)の両方とも包含される。動物起源の貯蔵品は、例えば、皮革、革製品、毛皮及び獣毛などである。本発明による活性化合物は、腐朽、腐敗、変色、脱色又は黴発生などの悪影響を防止することができる。
本発明に従って処理することが可能な菌類病の病原体の非限定的な例は、以下のものを含む:うどんこ病病原体に起因する病害、例えば、ブルメリア属各種(Blumeria species)、例えば、ブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis);ポドスファエラ属各種(Podosphaera species)、例えば、ポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha);スファエロテカ属各種(Sphaerotheca species)、例えば、スファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);ウンシヌラ属各種(Uncinula species)、例えば、ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator);さび病病原体に起因する病害、例えば、ギムノスポランギウム属各種(Gymnosporangium species)、例えば、ギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae);ヘミレイア属各種(Hemileia species)、例えば、ヘミレイア・バスタトリクス(Hemileia vastatrix);ファコプソラ属各種(Phakopsora species)、例えば、ファコプソラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)及びファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae);プッシニア属各種(Puccinia species)、例えば、プッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)又はプッシニア・トリシチナ(Puccinia triticina);ウロミセス属各種(Uromyces species)、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus);卵菌類(Oomycetes)の群の病原体に起因する病害、例えば、ブレミア属各種(Bremia species)、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae);ペロノスポラ属各種(Peronospora species)、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)又はペロノスポラ・ブラシカエ(P.brassicae);フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);プラスモパラ属各種(Plasmopara species)、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);シュードペロノスポラ属各種(Pseudoperonospora species)、例えば、シュウドペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)又はシュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis);ピシウム属各種(Pythium species)、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum);以下のものに起因する斑点病(leaf blotch disease)及び萎凋病(leaf wilt disease)、例えばアルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア・ソラニ(Alternaria solani);セルコスポラ属各種(Cercospora species)、例えば、セルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola);クラジオスポリウム属各種(Cladiosporium species)、例えば、クラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum);コクリオボルス属各種(Cochliobolus species)、例えば、コクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形態:Drechslera,同義語:Helminthosporium);コレトトリクム属各種(Colletotrichum species)、例えば、コレトトリクム・リンデムタニウム(Colletotrichum lindemuthanium);シクロコニウム属各種(Cycloconium species)、例えば、シクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum);ジアポルテ属各種(Diaporthe species)、例えば、ジアポルテ・シトリ(Diaporthe citri);エルシノエ属各種(Elsinoe species)、例えば、エルシノエ・ファウセッチイ(Elsinoe fawcettii);グロエオスポリウム属各種(Gloeosporium species)、例えば、グロエオスポリウム・ラエチコロル(Gloeosporium laeticolor);グロメレラ属各種(Glomerella species)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata);グイグナルジア属各種(Guignardia species)、例えば、グイグナルジア・ビドウェリ(Guignardia bidwelli);レプトスファエリア属各種(Leptosphaeria species)、例えば、レプトスファエリア・マクランス(Leptosphaeria maculans);マグナポルテ属各種(Magnaporthe species)、例えば、マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea);ミクロドキウム属各種(Microdochium species)、例えば、ミクロドキウム・ニバレ(Microdochium nivale);ミコスファエレラ属各種(Mycosphaerella species)、例えば、ミコスファエレレ・グラミニコラ(Mycosphaerelle graminicola)及びミコスファエレラ・フィジエンシス(M.fijiensis);ファエオスファエリア属各種(Phaeosphaeria species)、例えば、ファエオスファエリア・ノドルム(Phaeosphaeria nodorum);ピレノホラ属各種(Pyrenophora species)、例えば、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres);ラムラリア属各種(Ramularia species)、例えば、ラムラリア・コロ-シグニ(Ramularia collo-cygni);リンコスポリウム属各種(Rhynchosporium species)、例えば、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis);セプトリア属各種(Septoria species)、例えば、セプトリア・アピイ(Septoria apii);チフラ属各種(Typhula species)、例えば、チフラ・インカルナタ(Typhula incarnata);ベンツリア属各種(Venturia species)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis);以下のものに起因する、根及び茎の病害、例えば、コルチシウム属各種(Corticium species)、例えば、コルチシウム・グラミネアルム(Corticium graminearum);フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum);ガエウマンノミセス属各種(Gaeumannomyces species)、例えば、ガエウマンノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani);タペシア属各種(Tapesia species)、例えば、タペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis);チエラビオプシス属各種(Thielaviopsis species)、例えば、チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola);以下のものに起因する、穂の病害(ear and panicle disease)(トウモロコシ作物を包含する)、例えば、アルテルナリア属各種(Alternaria species)、例えば、アルテルナリア属種(Alternaria spp.);アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus);クラドスポリウム属各種(Cladosporium species)、例えば、クラドスポリウム属種(Cladosporium spp.);クラビセプス属各種(Claviceps species)、例えば、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea);フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum);ジベレラ属各種(Gibberella species)、例えば、ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae);モノグラフェラ属各種(Monographella species)、例えば、モノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis);セプトリア属各種(Septoria species)、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum);黒穂病菌類(smut fungi)に起因する病害:スファセロテカ属各種(Sphacelotheca species)、例えば、スファセロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana);チレチア属各種(Tilletia species)、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries)、チレチア・コントロベルサ(T.controversa);ウロシスチス属各種(Urocystis species)、例えば、ウロシスチス・オクルタ(Urocystis occulta);ウスチラゴ属各種(Ustilago species)、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)、ウスチラゴ・ヌダ・トリシチ(U.nuda tritici);以下のものに起因する、果実の腐敗(fruit rot):アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus);ボトリチス属各種(Botrytis species)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);ペニシリウム属各種(Penicillium species)、例えば、ペニシリウム・エクスパンスム(Penicillium expansum)及びペニシリウム・プルプロゲヌム(P.purpurogenum);スクレロチニア属各種(Sclerotinia species)、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotinia sclerotiorum);ベルチシリウム属各種(Verticilium species)、例えば、ベルチシリウム・アルボアトルム(Verticilium alboatrum);以下のものに起因する、種子及び土壌によって媒介される腐敗病及び萎凋病(seed- and soil-borne rot and wilt disease)並びに実生の病害、例えば、フサリウム属各種(Fusarium species)、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum);フィトフトラ属各種(Phytophthora species)、例えば、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum);ピシウム属各種(Pythium species)、例えば、ピシウム・ウルチムム(Pythium ultimum);リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani);スクレロチウム属各種(Sclerotium s
pecies)、例えば、スクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii);以下のものに起因する、癌性病害、こぶ(gall)及び天狗巣病(witches’broom)、例えば、ネクトリア属各種(Nectria species)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);
以下のものに起因する、萎凋病(wilt disease)、例えば、モニリニア属各種(Monilinia species)、例えば、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa);
以下のものに起因する、葉、花及び果実の奇形、例えば、タフリナ属各種(Taphrina species)、例えば、タフリナ・デホルマンス(Taphrina deformans);以下のものに起因する、木本植物の衰退性病害(degenerative disease)、例えば、エスカ属各種(Esca species)、例えば、ファエモニエラ・クラミドスポラ(Phaemoniella clamydospora)及びファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)及びフォミチポリア・メジテラネア(Fomitiporia mediterranea;以下のものに起因する、花及び種子の病害、例えば、ボトリチス属各種(Botrytis species)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);以下のものに起因する、植物塊茎の病害、例えば、リゾクトニア属各種(Rhizoctonia species)、例えば、リゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani);ヘルミントスポリウム属各種(Helminthosporium species)、例えば、ヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani);細菌性病原体に起因する病害、たとえば、キサントモナス属各種(Xanthomonas species)、例えば、キサントモナス・カムペストリス pv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv.oryzae);シュードモナス属各種(Pseudomonas species)、例えば、シュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv.lachrymans);エルビニア属各種(Erwinia species)、例えば、エルビニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)。
ダイズの以下の病害を好ましくは防除することができる:
以下のものに起因する、葉、茎、鞘及び種子の菌類病、例えば、アルテルナリア斑点病(alternaria leaf spot)(Alternaria spec. atrans tenuissima)、炭疽病(Anthracnose)(Colletotrichum gloeosporoides dematium var.truncatum)、褐紋病(brown spot)(Septoria glycines)、紫斑病(cercospora leaf spot and blight)(Cercospora kikuchii)、コアネホラ葉枯病(choanephora leaf blight)(Choanephora infundibulifera trispora(Syn.))、ダクツリオホラ斑点病(dactuliophora leaf spot)(Dactuliophora glycines)、べと病(downy mildew)(Peronospora manshurica)、ドレクスレラ胴枯病(drechslera blight)(Drechslera glycini)、斑点病(frogeye leaf spot)(Cercospora sojina)、そばかす病(leptosphaerulina leaf spot)(Leptosphaerulina trifolii)、灰星病(phyllostica leaf spot)(Phyllosticta sojaecola)、黒点病(pod and stem blight)(Phomopsis sojae)、うどんこ病(powdery mildew)(Microsphaera diffusa)、ピレノカエタ斑点病(pyrenochaeta leaf spot)(Pyrenochaeta glycines)、葉腐病(rhizoctonia aerial,foliage,and web blight)(Rhizoctonia solani)、さび病(rust)(Phakopsora pachyrhizi,Phakopsora meibomiae)、黒とう病(scab)(Sphaceloma glycines)、ステムフィリウム葉枯病(stemphylium leaf blight)(Stemphylium botryosum)、褐色輪紋病(Corynespora cassiicola)。
以下のものに起因する、根及び茎基部の菌類病、例えば、黒根腐病(black root rot)(Calonectria crotalariae)、炭腐病(charcoal rot)(Macrophomina phaseolina)、赤かび病(fusarium blight or wilt,root rot,and pod and collar rot)(Fusarium oxysporum、Fusarium orthoceras、Fusarium semitectum、Fusarium equiseti)、ミコレプトジスクス根腐病(mycoleptodiscus root rot)(Mycoleptodiscus terrestris)、根腐病(neocosmospora)(Neocosmospora vasinfecta)、黒点病(pod and stem blight)(Diaporthe phaseolorum)、茎腐爛病(stem canker)(Diaporthe phaseolorum var.caulivora)、茎疫病(phytophthora rot)(Phytophthora megasperma)、落葉病(brown stem rot)(Phialophora gregata)、根茎腐敗病(pythium rot)(Pythium aphanidermatum、Pythium irregulare、Pythium debaryanum、Pythium myriotylum、Pythium ultimum)、リゾクトニア根腐病(rhizoctonia root rot,stem decay,and damping-off)(Rhizoctonia solani)、菌核病(sclerotinia stem decay)(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチニアサウザンブライト病(sclerotinia southern blight)(Sclerotinia rolfsii)、チエラビオプシス根腐病(thielaviopsis root rot)(Thielaviopsis basicola)。
工業材料を劣化又は変性させることができる微生物としては、例えば、細菌類、菌類、酵母類、藻類及び粘菌類(slime organisms)などを挙げることができる。本発明による活性化合物は、好ましくは、菌類、特に、カビ類、材木を変色させる菌類及び材木を破壊する菌類(担子菌類(Basidiomycetes))、並びに、粘菌類(slime organisms)及び藻類に対して作用する。その例としては、以下の属の微生物を挙げることができる:アルテルナリア(Alternaria)、例えば、アルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis);アスペルギルス(Aspergillus)、例えば、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger);カエトミウム(Chaetomium)、例えば、カエトミウム・グロボスム(Chaetomium globosum);コニオホラ(Coniophora)、例えば、コニオホラ・プエタナ(Coniophora puetana);レンチヌス(Lentinus)、例えば、レンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus);ペニシリウム(Penicillium)、例えば、ペニシリウム・グラウクム(Penicillium glaucum);ポリポルス(Polyporus)、例えば、ポリポルス・ベルシコロル(Polyporus versicolor);アウレオバシジウム(Aureobasidium)、例えば、アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans);スクレロホマ(Sclerophoma)、例えば、スクレロホマ・ピチオフィラ(Sclerophoma pityophila);トリコデルマ(Trichoderma)、例えば、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride);エシェリキア(Escherichia)、例えば、エシェリキア・コリ(Escherichia coli);シュードモナス(Pseudomonas)、例えば、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa);スタフィロコッカス(Staphylococcus)、例えば、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)。
さらに、本発明による活性化合物は、極めて優れた抗真菌活性も示す。それらは、極めて広い抗真菌活性スペクトルを有しており、特に、皮膚糸状菌、並びに、酵母菌、カビ及び二相性真菌類に対して〔例えば、カンジダ属各種(Candida species)、例えば、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)に対して〕、並びに、エピデルモフィトン・フロコスム(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス属各種(Aspergillus species)、例えば、アスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)及びアスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、トリコフィトン属各種(Trichophyton species)、例えば、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、ミクロスポロン属各種(Microsporon species)、例えば、ミクロスポロン・カニス(Microsporon canis)及びミクロスポロン・アウドウイニイ(Microsporon audouinii)などに対して、極めて広い抗真菌活性スペクトルを有している。これら菌類の列挙は、防除することが可能な真菌のスペクトルを決して制限するものではなく、単に例示的な性質のものである。
従って、本発明による活性化合物は、医薬用途と非医薬用途の両方で使用することができる。
適切な場合には、本発明による化合物は、特定の濃度又は特定の施用量において、除草剤、薬害軽減剤、成長調節剤若しくは植物の特性を改善する作用剤としても使用し得るか、又は、殺微生物剤(microbicide)として、例えば、殺菌剤(fungicide)、抗真菌剤(antimycotic)、殺細菌剤若しくは殺ウイルス剤(これは、ウイロイドに対する作用剤も包含する)としても使用し得るか、又は、MLO(マイコプラズマ様生物)及びRLO(リケッチア様生物)に対する作用剤としても使用し得る。それらは、場合により、別の活性化合物を合成するための中間体又は前駆物質としても使用することができる。
A. 化学実施例
開示されている実施例のNMRデータは、慣習的な形態(δ値、多重項分裂、水素原子の数)で記載されているか、又は、所謂NMRピークリストとして記載されている。NMRピークリスト法において、選択された実施例のNMRデータは、NMRピークリストの形態で記載されており、ここで、各シグナルピークに対して、最初にδ値(ppm)が記載され、次に、スペースで区切られて、シグナル強度が記載されている。種々のシグナルピークに関するδ値/シグナル強度数の対が、セミコロンで互いに区切られて記載されている。
従って、1つの例に対するピークリストは、以下の形態をとる:
δ(強度);δ(強度);...;δ(強度);...;δ(強度)。
先鋭なシグナルの強度は、NMRスペクトルの印刷された例におけるシグナルの高さ(cm)と相関し、シグナル強度の真の比率を示している。幅が広いシグナルの場合、数種類のピーク又は該シグナルの中央及びそれらの相対的強度が、当該スペクトルの中の最も強いシグナルとの比較で示され得る。
H NMRスペクトルの化学シフトを較正するために、テトラメチルシランを使用するか、及び/又は、特にスペクトルがDMSO中で測定される場合には、その溶媒の化学シフトを使用する。従って、NMRピークリストの中には、テトラメチルシランのピークは存在し得るが、必ずしも存在する必要はない。
H NMRピークのリストは、従来のH NMRのプリントアウトと類似しており、従って、通常、NMRの慣習的な解釈で記載される全てのピークを含んでいる。
さらに、それらは、従来のH NMRのプリントアウトのように、溶媒のシグナル、目標化合物の立体異性体(これも、同様に、本発明によって提供される)のシグナル及び/又は不純物のピークのシグナルも示し得る。
溶媒及び/又は水のデルタ範囲内における化合物シグナルの記録において、H NMRピークの本発明者らによるリストは、標準的な溶媒のピーク、例えば、DMSO-D中のDMSOのピーク及び水のピーク(これらは、通常、平均して高い強度を有している)を示している。
目標化合物の立体異性体のピーク及び/又は不純物のピークは、通常、平均して、目標化合物(例えば、90%を超える純度を有する目標化合物)のピークよりも低い強度を有している。
そのような立体異性体及び/又は不純物は、特定の調製方法に対して特有であり得る。従って、それらのピークは、「副産物の指紋(by-product fingerprints)」に関して、本発明者らの調製方法の再現性を確認するのに役立ち得る。
目標化合物のピークを既知方法(MestreC、ACDシミュレーション、さらに、経験的に評価された期待値の使用)で計算する専門家は、必用に応じて、場合により付加的な強度フィルターを使用して、目標化合物のピークを分離することができる。この分離は、1H NMRの慣習的な解釈における関連するピークピッキングに類似しているであろう。
H NMRピークリストに関するさらなる詳細については、Research disclosure Database Number 564025の中に見いだすことができる。
下記実施例によって、本発明について詳細に例証する。
中間体1
3,5-ジフルオロ-N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロリドの調製
3,5-ジクロロ-N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロリドに関するWO2012/130798の手順と類似して、3,5-ジフルオロ-N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロリドを3,5-ジフルオロベンズアルデヒドから2段階で調製した。
中間体2
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルの調製
3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルに関するWO2012/130798の手順と類似して、3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルを3,5-ジフルオロベンズアルデヒドから3段階で調製した。
中間体3
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸の調製
3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸に関するWO2012/130798の手順と類似して、3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルを加水分解することによって3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸を調製した。
中間体4
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボニルクロリドの調製
N-tert-ブチル-3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール-5-カルボキサミドに関するWO2012/130798の手順と類似して、3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸から、塩化オキサリルとの反応によって、3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボニルクロリドを調製し、そして、それ以上精製することなく、粗製生成物として使用した。
中間体5
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルの調製
19.9g(104mmol)の3,5-ジフルオロ-N-ヒドロキシベンゾイミドイルクロリド(中間体1を参照されたい)を330mLの2-プロパノールに溶解させ、15.0g(104mmol)の3-ヒドロキシ-2-メチレンブタン酸メチルを添加した。43.8g(522mmol)の重炭酸ナトリウムを添加した後、その懸濁液を50℃まで加熱し、そして、出発物質が完全に変換されるまで、その温度を2時間維持した。その懸濁液を濾過し、その濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣をジクロロメタン中に取り込み、次いで、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして、濾過後、減圧下で濃縮した。そのようにして得られた粗製生成物を取ってトルエン中に取り込み、n-ヘプタンを添加することによって、結晶化させた。これによって、25.5g(86%)の3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルが無色の結晶の形態で得られた。
ジアステレオマー1: 1H NMR (CDCl3): δ = 1.20 (d, 3H), 2.36 (d, 1H), 3.52 (d, 1H), 3.72 (d, 1H), 3.83 (s, 3H), 4.34 (m, 1H), 6.88 (m, 1H), 7.20 (m, 2H).
ジアステレオマー 2: 1H NMR (CDCl3): δ = 1.29 (d, 3H), 2.12 (d, 1H), 3.58 (d, 1H), 3.68 (d, 1H), 3.83 (s, 3H), 4.23 (m, 1H), 6.88 (m, 1H), 7.20 (m, 2H).
中間体6
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-[1-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)エチル]-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルの調製
660mLのジクロロメタンの中の29.9(105mmol)の3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-(1-ヒドロキシエチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルを0℃まで冷却し、16.3g(210mmol)のピリジンを添加した。次いで、38.6g(137mmol)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物を80mLのジクロロメタンに溶解させた溶液をゆっくりと添加した。0℃で30分間経過した後、300mLのジクロロメタンを添加し、その有機相を、毎回飽和塩化ナトリウム溶液と1N塩酸からなる溶液(3:1)200mLで3回洗浄した。次いで、その有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして、溶媒を減圧下で除去した。得られた粗製生成物は、それ以上精製することなく次の段階で使用した。
ジアステレオマー1:1H NMR (CDCl3): δ = 1.54 (d, 3H), 3.44 (d, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.94 (d, 1H), 5.49 (q, 1H), 6.91 (m, 1H), 7.20 (m, 2H).
ジアステレオマー2:1H NMR (CDCl3): δ = 1.59 (d, 3H), 3.53 (d, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.90 (d, 1H), 5.57 (q, 1H), 6.91 (m, 1H), 7.20 (m, 2H).
中間体7
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-ビニル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルの調製
前の段階からの43.0g(103mmol)の粗製生成物(3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-[1-(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)エチル]-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチル)を500mLのジメチルアセトアミドに溶解させ、18.8g(124mmol)のDBUを50mLのジメチルアセトアミドに溶解させた溶液を20分間かけて滴下して加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、1Lの氷冷2N塩酸に注ぎ、毎回500mLのジエチルエーテルで2回抽出した。その有機相を合して硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。移動相としてジクロロメタンを使用するシリカゲルクロマトグラフィー精製に付した後、その粗製生成物をシクロヘキサンから結晶化させた。これによって、23.4g(85%)の無色の結晶が得られた。
1H NMR (CDCl3): δ = 3.34 (d, 1H), 3.84 (s, 3H),3.93 (d, 1H), 5.38 (d, 1H), 5.55 (d, 1H), 6.14 (dd, 1H), 6.88 (m, 1H), 7.19 (m, 2H).
中間体8
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-ビニル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸の調製
21mLの2N水酸化ナトリウム水溶液を7.5g(28.0mmol)の3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-ビニル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルに添加し、その混合物を環流温度で8時間加熱した。冷却後、その反応混合物を酢酸エチルで洗浄し、その水相を2N塩酸を用いて酸性化してpH1とし、そして、無色の沈澱物を濾過し、風乾させた。その収量は、6.8g(96%)であった。
1H NMR (CDCl3): δ = 3.40 (d, 1H), 3.92 (d, 1H), 5,00 (dd, 1H), 5.45 (d,1H), 5.63 (d, 1H), 6.16 (dd, 1H), 6.87-6.93 (m, 1H), 7.16-7.21 (m, 2H).
中間体9
3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-ビニル-4H-イソオキサゾール-5-カルボニルクロリドの調製
2.70g(10.6mmol)の3-(3,5-ジフルオロフェニル)-5-ビニル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸を45mLのジクロロメタンに添加し、次いで、3滴のジメチルホルムアミド(DMF)を添加し、その後、2.03g(15.9mmol)の塩化オキサリルを添加した。ガスの激しい発生が観察された。その混合物を室温で6時間撹拌し、次いで、溶媒及び過剰な塩化オキサリルを減圧下で蒸発させた。得られた粗製生成物は、それ以上精製することなく次の段階で使用した。
中間体10
3-フルオロ-N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロリドの調製
3,5-ジクロロ-N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロリドに関するWO2012/130798の手順と類似して、3-フルオロ-N-ヒドロキシベンゼンカルボキシイミドイルクロリドを3-フルオロベンズアルデヒドから2段階で調製した。
中間体11
3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルの調製
3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルに関するWO2012/130798の手順と類似して、3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルを3-フルオロベンズアルデヒドから3段階で調製した。
中間体12
3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸の調製
3-(3,5-ジクロロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸に関するWO2012/130798の手順と類似して、3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸を、3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸メチルを加水分解することによって調製した。
中間体13
(1R,4S)-4-アミノシクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩の調製
(1R,4S)-4-アミノシクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩は、Marco D.Miglioreら:J.Med.Chem.2007,50,6485-6492によって記載されている方法と類似して、市販されている「ビンスラクタム」(1S,4R)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-3-オンから調製することができる。
中間体14
(1S,4R)-4-アミノシクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩の調製
(1S,4R)-4-アミノシクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩は、Marco D.Miglioreら:J.Med.Chem.2007,50,6485-6492によって記載されている方法と類似して、市販されている「ビンスラクタム」(1R,4S)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エン-3-オンから調製することができる。
中間体15
(4R)-4-アミノシクロペンタ-1-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩の調製
(4R)-4-アミノシクロペンタ-1-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩は、M.E.B.Smithら:Tetrahedron Letters 42(2001)1347-1350によって記載されている方法と類似して、中間体13から調製することができる。
中間体16
(4S)-4-アミノシクロペンタ-1-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩の調製
(4S)-4-アミノシクロペンタ-1-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩は、M.E.B.Smithら:Tetrahedron Letters 42(2001)1347-1350によって記載されている方法と類似して、中間体14から調製することができる。
中間体17
(1R,4S)-4-[[[3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチルの調製
200mg(0.90mmol)の3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-イソオキサゾール-5-カルボン酸及び154mg(0.99mmol)の86%純度1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を10mlのジクロロメタン中で室温で30分間一緒に撹拌した。175mg(0.99mmol)の(1R,4S)-4-アミノシクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチル塩酸塩、343mg(1.79mmol)の1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(EDAC)及び347mg(2.69mmol)のN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA、「ヒューニグ塩基」)を連続して添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。
次いで、反応混合物を0.5M塩酸で洗浄し、有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。蒸発残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル/n-ヘプタン)にかけた。これにより、290mg(91%)の表題化合物を得た。
中間体18
(1R,4S)-4-[[[3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸の調製
270mg(0.78ミリモル)の(1R,4S)-4-[[[3-(3-フルオロフェニル)-5-メチル-4H-1,2-オキサゾール-5-イル]カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸メチルを4mlのテトラヒドロフランに溶解し、0℃に冷却した。次いで、水4ml中の水酸化ナトリウム156mg(3.90mmol)の溶液をこの溶液に滴下して加え、次いでこれを室温に温めた。3時間後、混合物を水で希釈し、2M塩酸で酸性化した。
混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。蒸発残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル/n-ヘプタン)にかけた。これにより、190mg(72%)の表題化合物を得た。
~R及びX~Xに関して他の基を備えた、ここで詳述されている中間体1~12、17及び18の類似物は、ここに記載されている方法又は科学文献に記載されているさらなる方法によって合成することができる。
中間体2、3、7、8、11及び12は、ラセミ体として得られる。それら及びR~R及びX~Xに関して他の基を備えたそれらの類似物は、適切なキラルカラム、例えば、Chiralcel(登録商標)OD又はCHIRALPAK(登録商標)ICTMを用いてクロマトグラフィー的に分離することができる。
実施例I-033
(1S,4R)-4-[[3-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸2-メチルスルファニルエチルの調製
1. (1S,4R)-4-[[3-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボニルクロリド
610mg(1.45mmol)の(1S,4R)-[[3-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸を20mlのCHClに溶解し、0.19ml(2.17mmol)の塩化オキサリルを加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでロータリーエバポレーターで濃縮した。粗酸塩化物をさらに精製することなくさらに変換した。
2. (1S,4R)-4-[[3-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボン酸2-メチルスルファニルエチル(I-033)
106.91mg(1.16mmol)の2-メチルスルファニルエタノールを20mlのCHClに溶解し、20mlのCHClに溶解した127.37mg(0.29mmol)の(1S,4R)-4-[[3-(3-クロロ-5-フルオロフェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-5-カルボニル]アミノ]シクロペンタ-2-エン-1-カルボニルクロリドを滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いでロータリーエバポレーターで濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル/n-ヘプタン)にかけた。これにより、102mg(70%)の表題化合物を得た。
表2:実施例I-01~I-051の分析データ(表1.1~1.4参照)
Figure 2022523256000033
Figure 2022523256000034
Figure 2022523256000035
Figure 2022523256000036
Figure 2022523256000037
Figure 2022523256000038
Figure 2022523256000039

Figure 2022523256000040
Figure 2022523256000041
Figure 2022523256000042
Figure 2022523256000043
Figure 2022523256000044
Figure 2022523256000045
B. 製剤実施例
1. 粉剤(Dusting products)
粉剤は、10重量部の式(I)の化合物と不活性物質としての90重量部のタルクとを混合し、この混合物をハンマーミルで粉砕することによって得られる。
2. 分散性粉末(Dispersible powder)
容易に水分散可能な水和剤は、25重量部の式(I)の化合物、64重量部の不活性物質としてのカオリン含有石英、湿潤剤及び分散剤としての10重量部のリグノスルホン酸カリウム及び1重量部のオレオイルメチルタウリン酸ナトリウムを混合し、ピンドディスクミルで粉砕することにより得られる。
3. 分散濃縮物(Dispersion concentrate)
容易に水分散可能な分散濃縮物は、20重量部の式(I)の化合物、6重量部のアルキルフェノールポリグリコールエーテル((登録商標)Triton X 207)、3重量部のイソトリデカノールポリグリコールエーテル(8 EO)及び71重量部のパラフィン鉱油(沸点範囲、例えば約255~277℃超)と混合し、フリクションボールミル中で5ミクロン未満の細かさに粉砕することによって得られる。
4. 乳化可能な濃縮物(Emulsifiable concentrate)
乳化可能な濃縮物は、15重量部の式(I)の化合物、75重量部の溶媒としてのシクロヘキサノン及び10重量部の乳化剤としてのエトキシル化ノニルフェノールから得られる。
5. 水分散性顆粒(Water-dispersible granules)
水分散性顆粒は、
75重量部の式(I)の化合物、
10重量部のリグノスルホン酸カルシウム、
5重量部のラウリル硫酸ナトリウム、
3重量部のポリビニルアルコール、及び
7重量部のカオリン
を混合し、ピンドディスクミルで混合物を粉砕し、造粒液として水を噴霧塗布することにより流動床中で粉末を造粒することによって得られる。
水分散性顆粒はまた、コロイドミル中で、
25重量部の式(I)の化合物、
5重量部の2,2’-ジナフチルメタン-6,6’-ジスルホン酸ナトリウム、
2重量部のオレオイルメチルタウリン酸ナトリウム、
1重量部のポリビニルアルコール、
17重量部の炭酸カルシウム、及び
50重量部の水、
を均質化し、予備精密化し、次に、ビーズミルで粉砕し、得られた懸濁液を噴霧塔で一相ノズルの手段により噴霧乾燥することによっても得られる。
C. 生物学的実施例
有害植物に対する出芽後除草作用及び作物植物適合性
単子葉植物及び双子葉植物の雑草及び作物の種子は、木繊維ポット中の砂質ローム土壌中に配置され、土壌で覆われ、良好な成長条件下で温室中で栽培される。播種の2~3週間後、試験植物を1葉期で処理する。水和剤(WP)又は乳濁濃縮物(EC)の形態で製剤された本発明の化合物は、次に、0.2%湿潤剤を添加しながら、600l/ha(変換)の水施用量で、水性懸濁液又は乳濁液として植物の緑色部分に噴霧される。試験植物を最適成長条件下で約3週間温室中に放置した後、調製物の作用を未処理対照と比較して視覚的に評価する。例えば、100%活性=植物が枯死、0%活性=対照植物のように。
以下の表においては、次の略が使用される:
望ましくない植物/雑草:
Figure 2022523256000046
表3.1a:80g a.i./haでのALOMYに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000047
表3.1b:20g a.i./haでのALOMYに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000048
Figure 2022523256000049
表3.2a:80g a.i./haでのAVEFAに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000050
表3.2b:20g a.i./haでのAVEFAに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000051
Figure 2022523256000052
表3.3a:DIGSAに対する出芽後除草作用(%)(80g a.i./ha)
Figure 2022523256000053
表3.3b:20g a.i./haでのDIGSAに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000054
Figure 2022523256000055
表3.4a:80g a.i./haでのECHCGに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000056
表3.4b:20g a.i./haでのECHCGに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000057
Figure 2022523256000058
表3.5a:80g a.i./haでのLOLRIに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000059
表3.5b:20g a.i./haでのLOLRIに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000060
Figure 2022523256000061
表3.6a:80g a.i./haでのSETVIに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000062
表3.6b:20g a.i./haでのSETVIに対する発芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000063
Figure 2022523256000064
表3.7a:80g a.i./haでのABUTHに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000065
表3.7b:20g a.i./haでのABUTHに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000066
表3.8a:80g a.i./haでのAMAREに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000067
表3.8b:20g a.i./haでのAMAREに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000068
表3.9a:80g a.i./haでのMATINに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000069
表3.9b:20g a.i./haでのMATINに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000070
表3.10a:80g a.i./haでのPHBPUに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000071
表3.10b:20g a.i./haでのPHBPUに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000072
表3.11a:80g a.i./haでのPOLCOに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000073
表3.11b:20g a.i./haでのPOLCOに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000074
表3.12a:80g a.i./haでのSTEMEに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000075
表3.12b:20g a.i./haでのSTEMEに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000076
表3.13a:80g a.i./haでのVIOTRに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000077
表3.13b:20g a.i./haでのVIOTRに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000078
表3.14a:80g a.i./haでのVERPEに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000079
表3.14b:20g a.i./haでのVERPEに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000080
Figure 2022523256000081
表3.15a:80g a.i./haでのHORMUに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000082
表3.15b:20g a.i./haでのHORMUに対する出芽後除草作用(%)
Figure 2022523256000083
結果によって示されるように、本発明の化合物、例えば、表(3.01~3.15)からの化合物番号I-06、I-17、I-18及び他の化合物は、出芽後処理に使用される場合、ヘクタール当たり0.08kg以下の活性物質(=a.i.)の施用量で、有害植物、例えば、イチビ(Abutilon theophrasti)、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、ムギクサ(Hordeum murinum)、ボウムギ(Lolium rigidum)、マルバアサガオ(Pharbitis purpurea)、ソバカズラ(Polygonum convolvulus)、エノコログサ(Setaria viridis)、コハコベ(Stellaria media)及びオオイヌノフグリ(Veronica persica)に対して非常に良好な活性(80%~100%の除草作用)を有する。

Claims (18)

  1. 一般式(I)
    Figure 2022523256000084

    〔式中、
    及びRは、互いに独立してそれぞれ、水素、ハロゲン又はシアノを表すか、
    又は
    (C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、ハロゲン及びシアノからなる群からのm個の基によって置換されており;
    は、シアノ又はフッ素を表すか、
    又は
    (C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、ハロゲン、シアノ、(C-C)-アルコキシ及びヒドロキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
    は、(C-C12)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C12)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C12)-アルキルアミノカルボニル、(C-C12)-アルキルカルボニル-(C-C12)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、ハロゲン、シアノ、(C-C)-アルコキシ、ヒドロキシ及び置換されていてもよいアリールからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいアリールを表し;
    Zは、モノ不飽和シクロペンタン環
    Figure 2022523256000085

    (ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す)を表し;
    、X及びXは、互いに独立してそれぞれ、水素、ハロゲン又はシアノを表すか、
    又は
    (C-C)-アルキルを表し、それぞれの場合に、フッ素、塩素、臭素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
    及びXは、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、S(O)又はCOを表すか、
    又は
    (C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び臭素からなる群からのm個の基によって置換されており;
    は、ハロゲン及びシアノからなる群からのm個の基によってそれぞれの場合に置換されている(C-C)-アルキルを表し;
    指数mは、0、1、2、3、4又は5であり;
    指数nは、0、1又は2であり;
    指数rは、2、3、4、5又は6であり;及び
    指数pは、0、1又は2である〕
    のS含有シクロペンテニルカルボン酸エステルの3-フェニルイソオキサゾリン-5-カルボキサミド並びに農薬上許容されるその塩。
  2. 及びRが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素又はシアノを表すか、又はメチル又はメトキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素及び塩素からなる群からのm個の基で置換されている、請求項1に記載の一般式(I)の化合物。
  3. が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されている、請求項1又は2に記載の一般式(I)の化合物。
  4. が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C)-アルキルアミノカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル-(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいフェニルを表す、請求項1~3のいずれかに記載の一般式(I)の化合物。
  5. Zが、基Z-1~Z-3を表し、ここで、Z-1~Z-3が以下の意味:
    Figure 2022523256000086

    〔ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す〕を有する、請求項1~4のいずれかに記載の一般式(I)の化合物。
  6. 、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素又はシアノを表すか、又はメチル又はメトキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素及び塩素からなる群からのm個の基で置換されている、請求項1~5のいずれかに記載の一般式(I)の化合物。
  7. 及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ又はシアノを表すか、又は(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び臭素からなる群からのm個の基で置換されている、請求項1~6のいずれかに記載の一般式(I)の化合物。
  8. が、メチル又はエチルを表す、請求項1~7のいずれかに記載の一般式(I)の化合物。
  9. 及びRが、それぞれ水素を表し;
    が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルコキシを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されており;
    が、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルキル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-アルキルカルボニル、ジ-(C-C)-アルキルアミノカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル-(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルキニルを表し、これらはそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ及び(C-C)-アルコキシからなる群からのm個の基によって置換されているか、又は置換されていてもよいフェニルを表し;
    Zが、基Z-1~Z-3を表し、ここで、Z-1~Z-3は、以下の意味:
    Figure 2022523256000087

    (ここで、矢印は、各場合において、式(I)の基C=Oへの結合を示す)を有し;
    、X及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素又はフッ素を表し;
    及びXが、互いに独立してそれぞれ、水素、フッ素、塩素、CF、CHF又はメチルを表し;
    指数mが、0、1、2又は3であり;
    指数rが、2であり;及び
    指数pが、0又は2である
    請求項1~8のいずれかに記載の一般式(I)の化合物。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載の一般式(I)の1以上の化合物又はその塩を含むことを特徴とする、除草性組成物又は植物成長調節組成物。
  11. 製剤補助剤をさらに含む、請求項10に記載の除草性組成物。
  12. 殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤、薬害軽減剤及び/又は成長調節剤の群からの少なくとも1つのさらなる活性化合物を含む、請求項10又は11に記載の除草性組成物。
  13. 薬害軽減剤を含む、請求項11又は12に記載の除草性組成物。
  14. 前記薬害軽減剤が、メフェンピル-ジエチル、シプロスルファミド、イソキサジフェン-エチル、クロキントセット-メキシル、ベノキサコル及びジクロルミドからなる群から選択される、請求項13に記載の除草性組成物。
  15. 請求項1~9のいずれかに記載の式(I)の少なくとも1つの化合物又は請求項10~14のいずれかに記載の除草性組成物の有効量が、植物又は望ましくない植生の場所に施用されることを特徴とする、望ましくない植物を防除する方法。
  16. 望ましくない植物を防除するための、請求項1~9のいずれかに記載の式(I)の化合物又は請求項10~14のいずれかに記載の除草性組成物の使用。
  17. 式(I)の化合物が、有用植物の作物中の望ましくない植物を防除するために使用されることを特徴とする、請求項16に記載の使用。
  18. 前記有用植物がトランスジェニック有用植物であることを特徴とする、請求項17に記載の使用。
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