JP2022524861A - 具体的に置換された3-フェニル-5-スピロシクロペンチル-3-ピロリン-2-オン類及び除草剤としてのその使用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I)の新規な除草活性ピロリン-2-オン類又はその農薬的に許容される塩、ならびに有用植物の作物における雑草及びイネ科雑草を防除するためのそれらの使用に関する。

Description

説明
本発明は、一般式(I)の新規な除草活性ピロリン-2-オン類又はその農薬的に許容される塩、ならびに有用な植物の作物における広葉雑草及びイネ科雑草を防除するためのそれらの使用に関する。
3-アリールピロリジン-2,4-ジオン類の化合物クラス及びそれらの調製及び除草剤としての使用は、先行技術から周知である。
しかし、さらに、例えば除草、殺虫又は殺真菌活性を有する二環式3-アリールピロリジン-2,4-ジオン誘導体(EP-A-355 599、EP-A-415 211及びJP-A-12-053 670)及び置換された単環式3-アリールピロリジン-2,4-ジオン誘導体(EP-A-377 893及びEP-A-442 077)も記載されている。
除草効果を有するアルキニル置換3-フェニルピロリジン-2,4-ジオン類はまた、WO96/82395、WO98/05638、WO01/74770、WO15/032702、WO15/040114又はWO16/207097から公知である。
有害な植物に対するこれらの除草剤の有効性は多くのパラメーター、例えば、使用される施用量、調製形態(製剤)、それぞれの場合において防除されるべき有害な植物、有害な植物のスペクトル、気候及び土壌条件、ならびに除草剤の作用期間及び/又は分解速度に依存する。十分な除草効果を発現させるために、3-アリールピロリジン-2,4-ジオン類の群からの多数の除草剤は高い施用量を必要とし、及び/又は狭い雑草スペクトルしか有さず、その施用は経済的に魅力的でない。したがって、改善された特性を有し、経済的に魅力的であり、同時に効率的である代替除草剤が必要とされている。
EP-A-355 599 EP-A-415 211 JP-A-12-053 670 EP-A-377 893 EP-A-442 077 WO96/82395 WO98/05638 WO01/74770 WO15/032702 WO15/040114 WO16/207097
従って、本発明の目的は、上記の欠点を有さない新規化合物を提供することである。
したがって、本発明は、一般式(I)
Figure 2022524861000001
〔式中、
Xは、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ又はハロゲンであり、
Yは、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
は、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-シクロアルキル-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル又はC-C-ハロアルキニルであり、
は、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり、
は、水素、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
Gは、水素、脱離基L又はカチオンEであり、
Lは、以下の基の一つであり、
Figure 2022524861000002
ここで、
は、(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキルを表し;
は、(C-C)-アルキルを表し;
は、(C-C)-アルキル、置換されていないフェニル又はハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、ニトロ又はシアノにより一置換又は多置換されたフェニルを表し;
、R’は、互いに独立して、メトキシ又はエトキシを表し;
、Rは、それぞれ互いに独立して、メチル、エチル、フェニルを表すか、又は一緒になって飽和5員環、6員環もしくは7員環を形成するか、又は一緒になって酸素原子もしくは硫黄原子を有する飽和5員、6員もしくは7員複素環を形成し、
Eは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の1イオン当量、アルミニウムの1イオン当量又は遷移金属の1イオン当量又はマグネシウム-ハロゲンカチオンを表し;アンモニウムイオン(ここで、任意に、1個、2個、3個又は4個全ての水素原子はC-C10-アルキル又はC-C-シクロアルキル基からの同一又は異なった基によって置き換わってもよく、これらは互いに独立してそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシによって一置換又は多置換されてもよく、又は1つ以上の酸素もしくは硫黄原子によって中断されてもよい)を表し;環状2級又は3級の脂肪族又はヘテロ脂肪族アンモニウムイオン、例えば、それぞれの場合、モルホリニウム、チオモルホリニウム、ピペリジニウム、ピロリジニウム、又はそれぞれの場合において、プロトン化された1,4-ジアザビシクロ[1.1.2]オクタン(DABCO)又は1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ウンデカ-7-エン(DBU)を表し;ヘテロ芳香族アンモニウムカチオン、例えばそれぞれの場合において、プロトン化されたピリジン、2-メチルピリジン、3-メチルピリジン、4-メチルピリジン、2,4-ジメチルピリジン、2,5-ジメチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、5-エチル-2-メチルピリジン、コリジン、ピロール、イミダゾール、キノリン、キノキサリン、1,2-ジメチルイミダゾール、1,3-ジメチルイミダゾリウムメチル硫酸塩を表し;又は他にはさらにトリメチルスルホニウムイオンを表してもよい〕
のスピロシクロペンチルピロリン-2-オン類及びその農薬的に許容される塩に関する。
アルキルとは、それぞれ特定された個数の炭素原子を有する飽和の直鎖又は分岐ヒドロカルビル基を意味し、例えば(C-C)-アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、1-メチルエチル、ブチル、1-メチルプロピル、2-メチルプロピル、1,1-ジメチルエチル、ペンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、3-メチルブチル、2,2-ジメチルプロピル、1-エチルプロピル、ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、3-メチルペンチル、4-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1-メチルプロピル及び1-エチル-2-メチルプロピルである。
ハロゲン-置換アルキルとは、直鎖又は分岐アルキル基であって、これらの基中の水素原子の一部又は全部をハロゲン原子で置き換えることができるものを意味し、例えばC-C-ハロアルキル、例えば、クロロメチル、ブロモメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-クロロエチル、1-ブロモエチル、1-フルオロエチル、2-フルオロエチル、2,2-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-クロロ-2-フルオロエチル、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル、2,2,2-トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル及び1,1,1-トリフルオロプロパ-2-イルである。
アルケニルとは、それぞれ特定された個数の炭素原子を有し、いずれかの位置に一つの二重結合を有する不飽和の直鎖又は分岐ヒドロカルビル基を意味し、例えば、C-C-アルケニル、例えば、エテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチルエテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-メチル-1-プロペニル、2-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-メチル-1-ブテニル、2-メチル-1-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-プロペニル、1-エチル-2-プロペニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル, 3,3-ジメチル-2-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-エチル-1-メチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニル及び1-エチル-2-メチル-2-プロペニルである。
アルキニルとは、それぞれ特定された個数の炭素原子及び任意の位置に1個の三重結合を有する直鎖又は分岐ヒドロカルビル基を意味し、例えば、C-C-アルキニル、例えば、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル(又はプロパルギル)、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、3-メチル-1-ブチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-エチル-2-プロピニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、3-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、1-メチル-2-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、2-エチル-3-ブチニル及び1-エチル-1-メチル-2-プロピニルである。
シクロアルキルとは、好ましくは3~8個の環炭素原子を有する炭素環飽和環系、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを意味する。置換されていてもよいシクロアルキルの場合には、置換基を有する環系が含まれ、シクロアルキルラジカル上に二重結合を有する置換基、例えば、メチリデンなどのアルキリデン基も含まれる。
アルコキシとは、それぞれの場合に特定された個数の炭素原子を有る飽和の直鎖又は分岐アルコキシ基を意味し、例えば、C-C-アルコキシ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、1-メチルエトキシ、ブトキシ、1-メチルプロポキシ、2-メチルプロポキシ、1,1-ジメチルエトキシ、ペントキシ、1-メチルブトキシ、2-メチルブトキシ、3-メチルブトキシ、2,2-ジメチルプロポキシ、1-エチルプロポキシ、ヘキソキシ、1,1-ジメチルプロポキシ、1,2-ジメチルプロポキシ、1-メチルペントキシ、2-メチルペントキシ、3-メチルペントキシ、4-メチルペントキシ、1,1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチルブトキシ、1,3-ジメチルブトキシ、2,2-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブトキシ、3,3-ジメチルブトキシ、1-エチルブトキシ、2-エチルブトキシ、1,1,2-トリメチルプロポキシ、1,2,2-トリメチルプロポキシ、1-エチル-1-メチルプロポキシ及び1-エチル-2-メチルプロポキシである。ハロゲン置換されたアルコキシとは、それぞれの場合に特定された個数の炭素原子を有る飽和の直鎖又は分岐アルコキシ基であって、これらの基中の水素原子の一部又は全部を上記で特定されたようにハロゲン原子で置き換えることができるものを意味し、例えば、C-C-ハロアルコキシ、例えば、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、1-クロロエトキシ、1-ブロモエトキシ、1-フルオロエトキシ、2-フルオロエトキシ、2,2-ジフルオロエトキシ、2,2,2-トリフルオロエトキシ、2-クロロ-2-フルオロエトキシ、2-クロロ-1,2-ジフルオロエトキシ、2,2-ジクロロ-2-フルオロエトキシ、2,2,2-トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ及び1,1,1-トリフルオロプロパ-2-オキシである。
式(I)の化合物は置換基の種類に応じて、幾何異性体及び/又は光学異性体又は異なる組成の異性体混合物として、例えば、シス(cis)又はトランス形態(trans form)で存在することができ、以下のように定義される:
Figure 2022524861000003
合成において任意に得られる異性体混合物は、慣用の技術を用いて分離することができる。
本発明は、純粋な異性体ならびに互変異性体及び異性体混合物の両方、それらの調製及び使用、ならびにそれらを含む組成物を提供する。しかしながら、単純化のために、以下で使用される用語は常に式(I)の化合物であるが、純粋な化合物も、場合により異なる比率の異性体及び互変異性体化合物を有する混合物も意図される。
本発明の化合物は、一般用語で式(I)によって定義される。上記及び下記の式で与えられる基の好ましい置換基又は範囲を以下に例示する:
式中、
Xが、C-C-アルコキシ、臭素、塩素又はフッ素であり、
Yが、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ又はC-C-シクロアルキルであり、
が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-シクロアルキル-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル又はC-C-ハロアルキニルであり、
が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり、
が、水素、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
Gが、水素、脱離基L又はカチオンEであり、ここで
Lが、以下の基の一つであり、
Figure 2022524861000004
ここで、
が、C-C-アルキル又はC-C-アルコキシ-C-C-アルキルであり、
が、C-C-アルキルであり、
が、C-C-アルキル、置換されていないフェニル又はハロゲン、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル又はシアノによって一置換又は多置換されたフェニルであり;
Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の1イオン当量、アルミニウムの1イオン当量、遷移金属の1イオン当量、マグネシウムハロゲンカチオン又はアンモニウムイオンであり、ここで、任意に、1個、2個、3個又は4個全ての水素原子がC-C10-アルキル又はC-C-シクロアルキル基からの同一又は異なった基によって置き換わっており、これらのそれぞれは互いに独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシによって一置換又は多置換されている
である一般式(I)の化合物が好ましい。
式中、
Xが、C-C-アルコキシ、臭素、塩素又はフッ素であり、
Yが、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ又はC-C-シクロアルキルであり、
が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-シクロアルキル-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル又はC-C-ハロアルキニルであり、
が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり、
が、水素、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
Gが、水素、脱離基L又はカチオンEであり、ここで、
Lが、以下の基の一つであり、
Figure 2022524861000005
ここで、
が、C-C-アルキル又はC-C-アルコキシ-C-C-アルキルであり、
が、C-C-アルキルであり、
Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属のイオン当量、アルミニウムのイオン当量又は遷移金属のイオン当量、マグネシウムハロゲンカチオン又はアンモニウムイオンであり、ここで、任意に、1個、2個、3個又は4個全ての水素原子がC-C10-アルキル又はC-C-シクロアルキル基からの同一又は異なった基によって置き換わっている
である一般式(I)の化合物が特に好ましい。
式中、
Xが、メトキシ、エトキシ、臭素、塩素またはフッ素であり、
Yが、メチル、エチル、シクロプロピル、エトキシ、メトキシであり、
が、水素、エチル、メチル、n-プロピル、n-ブチル、アリル、メトキシメチル又はエトキシメチルであり、
が、水素又はメチルであり、
が、水素、メチル、エチル、臭素であり、
Gが、水素、脱離基L又はカチオンEであり、ここで、
Lが、以下の基の一つであり、
Figure 2022524861000006
ここで、
が、メチル、エチル又はi-プロピルであり、
が、メチル、エチル、i-プロピル又はt-ブチルであり、
Eが、ナトリウムイオン又はカリウムイオンである
である式(I)で表される化合物が非常に特に好ましい
一般式(I)の本発明の化合物の調製は原則として公知であるか、又は文献で公知の方法に従って、例えば、以下のように
a)場合により適切な溶媒又は希釈剤の存在下、適切な塩基により、R10OH基を形式的に除去することにより、一般式(II)
Figure 2022524861000007
の化合物(ここで、R、R、R、X及びYは上述の意味を有し、R10はアルキルを表し、好ましくはメチル又はエチルを表す)を環化する、又は
b)場合により適切な溶媒又は希釈剤、及び適切な塩基の存在下で一般式(I)の化合物(ここで、R、R、R、X及びYは上記の意味を有する)を、例えば、一般式(III)
Figure 2022524861000008
の化合物(ここで、Lは上記の意味を有し、Halはハロゲン、好ましくは塩素又は臭素を表す)と反応させる、
(c)場合により適切な触媒及び適切な塩基の存在下で、一般式(IV)
Figure 2022524861000009
の化合物(ここで、X、Y、R、R及びGは上記の意味を有し、Uは適切な脱離基を表す)を一般式(V)
Figure 2022524861000010
の適切なアルキニル試薬(ここで、Rは上記の意味を有し、Wは水素又は適切な脱離基を表し、)と反応させる
ことにより行うことができる。有効な脱離基Wの例には、ハロゲン原子、例えば塩素、臭素又はヨウ素、アルキルスルホン酸エステル基、例えばトリフレート、メシレート又はノナフレート、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、トリアルキル錫ラジカル、及びホウ酸ラジカル、例えば-B(OH)又はB(Oアルキル)が含まれる。非常に良好な適合性の触媒はとりわけPd錯体であり、多くの場合、Cu(I)塩の添加も非常に好都合であり得る。
記載された方法論は先行技術であり、さらに「パラジウム触媒クロスカップリング」、「Sonogashira、Negishi、Suzuki、Stille or Kumada coupling」という見出しの下の文献においても知られている。
代替的には、一般式(IV)の化合物は、上記のカップリング方法の類似の適用によって、一般式(VI)のアルキニル試薬と反応させることも可能であり、次いで、開裂して一般式(VIII)のエチニル(WO2016/207097 PCT/EP2016/064132)化合物として、最終的に適切なアルキル化試薬により本発明の化合物(I)に変換される(ここで、それぞれの場合、X、Y、R、R及びWは記載の意味を有し、開裂され得るR11基は、例えばトリメチルシリル基であることができる)。
Figure 2022524861000011
同様に文献で知られているこの技術は、例えば、Beilstein Journal of Organic Chemistry 2011、7(55)、426-431及びCatalysis Communications 2015、60、82-87に詳細に記載されている。
一般式(II)の前駆体は、場合により脱水剤を添加することによって、及び場合により適当な溶媒又は希釈剤の存在下で、公知の方法と類似して、例えば、一般式(IX)のアミノ酸エステルを一般式(X)(ここで、R、R、R、R10、X、Y及びZは上記の意味を有する)のフェニル酢酸と反応させることによって調製することができる。
Figure 2022524861000012
一般式(IX)のアミノ酸エステルの調製は、原則としてWO04/024688又はWO08/067873に記載されており、これらの方法に類似して実施することができ、例えば、一般式(XI)のシクロペンタノンをシアン化ナトリウムと反応させ、次いで、形成されたアミノニトリルのアミノ酸への加水分解的開裂およびエステル化してアミノエステル(IX)を与えることにより実施される(ストレッカー又はブヘラ-ベルクス方法)。一般式XIの必要とされる前駆体は、例えば、US20090275574及びWO2015165279に類似して得ることができる。
Figure 2022524861000013
一般式(X)のフェニル酢酸は、とりわけWO2015/040114から同様に知られているか、又は文献方法に類似して調製することができ、例えば、一般式(XII)の化合物(ここで、X、Y、R12及びUは上記の意味を有する)を、すでに記載されたクロスカップリング方法論により、一般式(V)の化合物(ここで、Wは上記の意味を有する)と反応させ、得られたカルボン酸エステル(XIII)を標準的な方法で開裂することにより調製することができる:
Figure 2022524861000014
一般式(XII)の必要とされる前駆体は、例えば、文献から公知の方法によって、一般式(XVI)(ここで、X、Y及びUは上記の意味を有する)の化合物に酢酸ユニットを導入することによって得ることができる。
これは、例えば、WO05/44796又はWO10/115780に記載されている方法に類似して、一般式(XIV)のアニリンを塩化ビニリデンでメーヤワイン アリール化(Meerwein arylation)し、続いてアルコキシドで中間体化合物(XV)を加水分解することによって達成することができる:
Figure 2022524861000015
さらに、さらなる代替調製プロセスも公知であり、WO15/032702に記載されている。
一般式(XIV)の前駆体は順に、市販のアミノニトロフェノールからの臭素化及び/又はアルキル化などの通常の標準的方法によって得ることができる。
本発明はさらに、式(X)の化合物を提供し、式中、基は以下の意味を有する:
Figure 2022524861000016
は、水素又はメチルであり、
Xは、フッ素、塩素又は臭素であり、
Yは、メチル、エチル、メトキシ、エトキシである。
式(I)の本発明の化合物(及び/又はその塩)は、以下「本発明の化合物」と総称されるが、経済的に重要な単子葉植物及び双子葉植物の一年生有害植物の広範なスペクトルに対して優れた除草効力を有する。
したがって、本発明はまた、好ましくは植物作物において、望ましくない植物を防除するための、又は植物の成長を調節するための方法を提供し、ここで、本発明の1つ以上の化合物が植物(例えば、有害な植物、例えば単子葉植物又は双子葉植物の雑草又は望ましくない作物植物)、種子(例えば、穀物、種子、又は栄養繁殖体、例えば塊茎もしくは芽を有するシュート部分)、又は植物が成長する領域(例えば、栽培下の領域)に施用される。本発明の化合物は例えば、播種前(適切であれば、土壌中に組み込むことによっても)、出芽前又は出芽後に展開することができる。本発明の化合物によって防除することができる単子葉及び双子葉雑草フローラのいくつかの代表例の特定の例は以下の通りであるが、列挙は特定の種に制限を課すことを意図するものではない。
単子葉の有害植物の属:エギロプス属(Aegilops)、カモジグサ属(Agropyron)、コヌカグサ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ニクキビ属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、ツユクサ属(Commelina)、ギョウギシバ属(Cynodon)、カヤツリグサ属(Cyperus)、タツノツメガヤ属(Dactyloctenium)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ハリイ属(Eleocharis)、オヒシバ属(Eleusine)、カゼクサ属(Eragrostis)、ナルコビエ属(Eriochloa)、ウシノケグサ属(Festuca)、テンツキ属(Fimbristylis)、アメリカコナギ属(Heteranthera)、チガヤ属(Imperata)、カモノハシ属(Ischaemum)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、キビ属(Panicum)、スズメノヒエ属(Paspalum)、クサヨシ属(Phalaris)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、アブラガヤ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)、モロコシ属(Sorghum)。
双子葉雑草の属:イチビ属(Abutilon)、ヒユ属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アノダ属(Anoda)、カミツレモドキ属(Anthemis)、イワムシロ属(Aphanes)、ヨモギ属(Artemisia)、アトリプレックス属(Atriplex)、ヒナギク属(Bellis)、センダングサ属(Bidens)、ナズナ属(Capsella)、ヒレアザミ属(Carduus)、ナンバンサイカチ属(Cassia)、ヤグルマギク属(Centaurea)、アカザ属(Chenopodium)、アザミ属(Cirsium)、セイヨウヒルガオ属(Convolvulus)、チョウセンアサガオ属(Datura)、ヌスビトハギ属(Desmodium)、エメックス(Emex)、エゾスズシロ属(Erysimum)、トウダイグサ属(Euphorbia)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、コゴメギク属(Galinsoga)、ヤエムグラ属(Galium)、フヨウ属(Hibiscus)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オドリコソウ属(Lamium)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、アゼナ属(Lindernia)、シカレギク属(Matricaria)、ハッカ属(Mentha)、ヤマアイ属(Mercurialis)、ザクロソウ属(Mullugo)、ワスレナグサ属(Myosotis)、ケシ属(Papaver)、アサガオ属(Pharbitis)、オオバコ属(Plantago)、タデ属(Polygonum)、スベリヒユ属(Portulaca)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ダイコン属(Raphanus)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、スイバ属(Rumex)、オカヒジキ属(Salsola)、キオン属(Senecio)、ツノクサネム属(Sesbania)、キンゴジカ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ハチジョウナ属(Sonchus)、ナガボノウルシ属(Sphenoclea)、ハコベ属(Stellaria)、タンポポ属(Taraxacum)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、ジャジクソウ属(Trifolium)、イラクサ属(Urtica)、クワガタソウ属(Veronica)、スミレ属(Viola)、オナモミ属(Xanthium)。
本発明の化合物を発芽前に土壌表面に適用すると、雑草実生が完全に出現することが妨げられるか、又は雑草が子葉段階に達するまで成長するが、その後成長は停止する。
活性化合物が発芽後に植物の緑色部分に施用される場合、処理後に成長が停止し、有害な植物は施用時の成長段階に留まるか、又はそれらは、ある時間後に完全に死滅し、その結果、このようにして、作物植物に有害な雑草による競争は非常に早期に、かつ持続的に排除される。
本発明の化合物は、有用な植物の作物において選択的であり得、非選択的除草剤として使用することもできる。
それらの除草及び植物成長調節特性のために、活性化合物はまた、公知であるか又はまだ開発されていない遺伝子改変植物の作物における有害な植物を防除するために使用され得る。一般に、トランスジェニック植物は特に有利な特性、例えば、農薬産業で使用される特定の活性成分、特に特定の除草剤に対する耐性、植物病気又は植物病原体、例えば特定の昆虫又は微生物、例えば真菌、細菌又はウイルスに対する耐性を特徴とする。他の特定の特徴は例えば、量、品質、貯蔵性、組成及び特定の成分に関する収穫された材料に関する。例えば、高いデンプン含量又は変化したデンプン品質を有するトランスジェニック植物、又は収穫された材料中に異なる脂肪酸組成を有するトランスジェニック植物が知られている。さらなる特定の特性は非生物的ストレス因子、例えば、熱、寒さ、干ばつ、塩分及び紫外線に対する耐性又は抵抗性にある。
有用な植物及び観賞用植物の経済的に重要なトランスジェニック作物において、式(I)の本発明の化合物又はその塩を使用することが好ましい。
式(I)の化合物は、除草剤の植物毒性作用に対して耐性であるか、又は遺伝子工学によって耐性にされた有用な植物の作物における除草剤として使用することができる。
既存の植物と比較して改変された特性を有する新規植物を生産する従来の方法は、例えば、従来の栽培方法及び突然変異体の生成にある。あるいは、改変された特性を有する新規な植物が組換え法の助けを借りて生成することができる(例えば、EP0221044、EP0131624参照)。記載されているものは、例えば、植物において合成されたデンプンを改変するための作物植物の遺伝子改変(例えば、WO92/011376A、WO92/014827A、WO91/019806A)、「遺伝子スタッキング」(gene stacking)を通じたグルホシネート型(例えば、EP0242236A、EP0242246A)もしくはグリホサート型(WO92/000377A)又はスルホニル尿素型(EP0257993A、US5,013,659)の特定の除草剤又はこれらの除草剤の混合物に耐性であるトランスジェニック作物植物、例えば、商品名もしくは名称OptimumTM GATTM(グリホサートALS耐性)を有するトウモロコシもしくはダイズなどのトランスジェニック作物植物、
- 植物を特定の有害生物に対して耐性にするバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)毒素(Bt毒素)を産生することができるトランスジェニック作物植物、例えばワタ(EP0142924A、EP0193259A)、
- 改変された脂肪酸組成を有するトランスジェニック作物植物(WO91/013972A)、
- 耐病性の増加を引き起こす、新規成分又は二次代謝物、例えば新規ファイトアレキシンを有する遺伝子改変作物植物(EP0309862A、EP0464461A)、
- 収量がより高く、ストレス耐性がより高い、光呼吸を低下させた遺伝子改変植物(EP0305398A)、
- 薬学的又は診断的に重要なタンパク質を産生(「分子ファーミング」)するトランスジェニック作物植物、
- より高い収量又はより良好な品質を特徴とするトランスジェニック作物植物、
- 例えば、上述の新規な特性(「遺伝子スタッキング」)の組み合わせによって区別されるトランスジェニック作物植物。
改変された特性を有する新規なトランスジェニック植物を産生するために使用され得る多数の分子生物学的技術は原則として知られている;例えば、I.Potrykus及びG.Spangenberg(編)、Gene Transfer to Plants,Springer Lab Manual(1995),Springer Verlag Berlin,Heidelberg又はChristou,“Trends in Plant Science”1(1996)423-431)を参照のこと。
このような遺伝子操作のために、DNA配列の組換えによる突然変異誘発又は配列改変を可能にする核酸分子をプラスミドに導入することができる。標準的な方法を用いて、例えば、塩基交換を行うこと、部分配列を除去すること、又は天然もしくは合成配列を付加することが可能である。DNAフラグメントを互いに結合させるために、アダプター又はリンカーをフラグメント上に配置することができる。例えば、Sambrook等、1989,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY;又はWinnacker“Gene und Klone”[Genes and Clones],VCH Weinheim第2版1996を参照のこと。
例えば、遺伝子産物の減少した活動を有する植物細胞の生成は、コサプレッション効果を達成するための少なくとも1つの対応するセンスRNA、アンチセンスRNAを発現することによって、又は上記の遺伝子産物の転写物を特異的に切断する少なくとも1つの適切に構築されたリボザイムを発現することによって達成され得る。この目的のために、最初に、存在し得る任意の隣接配列を含む遺伝子産物の全コード配列を包含するDNA分子、及びコード配列の部分のみを包含するDNA分子を使用することが可能であり、この場合、これらの部分は、細胞においてアンチセンス効果を有するために十分に長いことが必要である。また、遺伝子産物のコード配列と高度の相同性を有するが、それらと完全に同一ではないDNA配列を用いることも可能である。
植物において核酸分子を発現する場合、合成されるタンパク質は、植物細胞の任意の所望の区画に局在化され得る。しかしながら、特定の区画における局在化を達成するために、例えば、特定の区画における局在化を確実にするDNA配列にコード領域を結合することが可能である。このような配列は当業者に公知である(例えば、Braun等、EMBO J.11(1992),3219-3227;Wolter等、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85(1988),846-850;Sonnewald等、Plant J.1(1991),95-106を参照)。核酸分子はまた、植物細胞の小器官において発現され得る。
トランスジェニック植物細胞は、公知の技術によって再生されて、植物全体を生じることができる。原則として、トランスジェニック植物は、任意の所望の植物種の植物、すなわち単子葉植物だけでなく双子葉植物でもよい。このように、相同(=天然)遺伝子又は遺伝子配列の過剰発現、抑制又は阻害、又は異種(=外来)遺伝子又は遺伝子配列の発現によって特性が変化するトランスジェニック植物を得ることができる。
本発明の化合物(I)は、好ましくは成長調節剤、例えば2,4-D、ジカンバ、又は必須植物酵素、例えばアセト乳酸シンターゼ(ALS)、EPSPシンターゼ、グルタミンシンターゼ(GS)もしくはヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤、又はスルホニル尿素、グリホサート、グルホシネートもしくはベンゾイルイソオキサゾール及び類似の活性化合物の群からの除草剤、又はこれらの活性化合物の任意の所望の組み合わせに耐性であるトランスジェニック作物において使用することができる。
本発明の化合物は、特に好ましくはグリホサート及びグルホシネート、グリホサート及びスルホニル尿素又はイミダゾリノンの組み合わせに耐性であるトランスジェニック作物植物において使用され得る。最も好ましくは、本発明の化合物が例えば、商標名又は名称OptimumTM GATTM(グリホサートALS耐性)を有するトウモロコシ又はダイズなどのトランスジェニック作物植物に使用することができる。
本発明の活性化合物がトランスジェニック作物に使用される場合、他の作物において観察される有害な植物に対する効果が生じるだけでなく、特定のトランスジェニック作物における施用に特異的な効果、例えば、防除され得る改変された又は特異的に広げられた雑草のスペクトル、施用に使用され得る改変された施用量、好ましくはトランスジェニック作物が耐性である除草剤との良好な組み合わせ可能性、及びトランスジェニック作物植物の成長及び収量に影響を及ぼす効果も頻繁に生じる。
したがって、本発明はまた、トランスジェニック作物植物における有害植物を防除するための除草剤としての式(I)の本発明の化合物の使用に関する。
本発明の化合物は、通常の製剤中の水和性粉末、乳化可能な濃縮物、噴霧可能な溶液、粉剤又は粒剤の形態で施用することができる。したがって、本発明はまた、本発明の化合物を含む除草剤及び植物成長調節組成物を提供する。
本発明の化合物は、要求される生物学的及び/又は物理化学的パラメータに従って、種々の方法で製剤化することができる。可能な製剤には、例えば、水和剤(WP)、水溶剤(SP)、水溶性濃縮物、乳化可能な濃縮物(EC)、乳濁液(EW)、例えば水中油及び油中水型乳濁液、噴霧可能な溶液、懸濁液の濃縮物(SC)、油系もしくは水系の分散液、油剤、カプセル懸濁液(CS)、粉剤(DP)、粉衣剤、散布及び土壌施用のための粒剤、微粒剤の形態の粒剤(GR)、噴霧粒剤、吸収粒剤及び吸着粒剤、水分散性顆粒(WG)、水溶性粒剤(SG)、ULV製剤、マイクロカプセルならびにロウなどがある。これらの個々の製剤型は原則として公知であり、例えば、Winnacker-Kuechler,「Chemische Technologie」[Chemical Technology],第7巻、C.Hanser Verlag Munich,第4版1986、Wade van Valkenburg,「Pesticide Formulations」,Marcel Dekker,N.Y.,1973、K.Martens,「Spray Drying」Handbook,第3版1979,G.Goodwin Ltd.ロンドンに記載されている。
不活性材料、界面活性剤、溶媒及びさらなる添加剤のような必要な製剤補助剤も同様に知られており、例えばWatkins,″Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers″,第2版、Darland Books,Caldwell N.J.;H.v.Olphen,″Introduction to Clay Colloid Chemistry″;第2版,J.Wiley & Sons,N.Y.;C.Marsden,″Solvents Guide″;第2版,Interscience,N.Y.1963;McCutcheon′s″Detergents and Emulsifiers Annual″,MC Publ.Corp.,Ridgewood N.J.;Sisley and Wood,″Encyclopedia of Surface Active Agents″,Chem.Publ.Co.Inc.,N.Y.1964;Schoenfeldt,″Grenzflaechenaktive Aethylenoxidaddukte″[Interface-active Ethylene oxide adducts],Wiss.Verlagsgesell.,Stuttgart 1976;Winnacker-Kuechler,″Chemische Technologie″[Chemical Technology]″,第7巻、C.Hanser Verlag Munich,第4版 1986.に記載されている。
これらの製剤に基づいて、他の活性化合物、例えば殺虫剤、ダニ駆除剤、除草剤、殺菌剤、並びに薬害軽減剤、肥料及び/又は成長調節剤との組み合わせを、例えば最終製剤の形態で又はタンクミックスとして製造することも可能である。
混合製剤又はタンクミックスにおいて本発明の化合物と組み合わせて使用することができる活性化合物は、例えば、Weed Research 26(1986)441-445又は「the Pesticide Manual」、第16版、The British Crop Protection Council及びRoyal Soc.of Chemistry,2006及びそこに引用されている文献に記載されているような、例えば、アセトラクテートシンターゼ、アセチル-CoAカルボキシラーゼ、セルロースシンターゼ、エノールピルビルシキメート-3-ホスフェートシンターゼ、グルタミンシンセターゼ、p-ヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ、フィトエンデサチュラーゼ、光化学系I、光化学系II又はプロトポルフィリノゲンオキシダーゼの阻害に基づく公知の活性化合物である。本発明の化合物と組み合わせることができる公知の除草剤又は植物成長調節剤は、例えば、以下の活性化合物であり、ここで、該化合物は、国際標準化機構(ISO)に従うそれらの「一般名」又は化学名又はコード番号のいずれかで指定される。それらは、常に、例えば酸、塩、エステルのような使用形態の全て、及び、たとえ明確に言及されていなくても、立体異性体及び光学異性体のような全ての異性体形態を包含する。
そのような除草性混合パートナーの例は、以下である:
アセトクロル、アシフルオルフェン、アシフルオルフェン-ナトリウム、アクロニフェン、アラクロール、アリドクロール、アロキシジム、アロキシジム-ナトリウム、アメトリン、アミカルバゾン、アミドクロル、アミドスルフロン、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸、アミノシクロピラクロル、アミノシクロピラクロル-カリウム、アミノシクロピラクロル-メチル、アミノピラリド、アミトロール、スルファミン酸アンモニウム、アニロホス、アスラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベナゾリン-エチル、ベンフルラリン、ベンフレセート、ベンスルフロン、ベンスルフロン-メチル、ベンスリド、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ベンゾフェナップ、ビシクロピロン、ビフェノックス、ビラナホス、ビラナホス-ナトリウム、ビスピリバック、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモブチド、ブロモフェノキシム、ブロモキシニル、ブロモキシニル-ブチレート、-カリウム、-ヘプタノエート及び-オクタノエート、ブソキシノン、ブタクロール、ブタフェナシル、ブタミホス、ブテナクロール、ブトラリン、ブトロキシジム、ブチレート、カフェンストロール、カルベタミド、カルフェントラゾン、カルフェントラゾン-エチル、クロランベン、クロルブロムロン、1-{2-クロロ-3-[(3-シクロプロピル-5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)カルボニル]-6-(トリフルオロメチル)フェニル}ピペリジン-2-オン、4-{2-クロロ-3-[(3,5-ジメチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル]-4-(メチルスルホニル)ベンゾイル}-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、クロルフェナク、クロルフェナク-ナトリウム、クロルフェンプロップ、クロルフルレノール、クロルフルレノール-メチル、クロリダゾン、クロリムロン、クロリムロン-エチル、2-[2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-(モルホリン-4-イルメチル)ベンゾイル]-3-ヒドロキシシクロヘキサ-2-エン-1-オン、4-{2-クロロ-4-(メチルスルホニル)-3-[(2,2,2-トリフルオロエトキシ)メチル]ベンゾイル}-1-エチル-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、クロロフタリム、クロロトルロン、クロルタール-ジメチル、クロルスルフロン、3-[5-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]-4-ヒドロキシ-1-メチルイミダゾリジン-2-オン、シニドン、シニドン-エチル、シンメチリン、シノスルフロン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ、クロジナホップ-プロパルギル、クロマゾン、クロメプロップ、クロピラリド、クロランスラム、クロランスラム-メチル、クミルロン、シアナミド、シアナジン、シクロエート、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、シハロホップ、シハロホップ-ブチル、シプラジン、2,4-D、2,4-D-ブトチル、-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-ジオールアミン、-エチル、2-エチルヘキシル、-イソブチル、-イソオクチル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウム、-トリイソプロパノールアンモニウム及び-トロールアミン(trolamine)、2,4-DB、2,4-DB-ブチル、-ジメチルアンモニウム、-イソオクチル、-カリウム及び-ナトリウム、ダイムロン(daimuron)(dymron)、ダラポン、ダゾメット、n-デカノール、デスメジファム、デトシル-ピラゾレート(DTP)、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルプロップ、ジクロルプロップ-P、ジクロホップ、ジクロホップ-メチル、ジクロホップ-P-メチル、ジクロスラム、ジフェンゾコート、ジフルフェニカン、ジフルフェンゾピル、ジフルフェンゾピル-ナトリウム、ジメフロン、ジメピペレート、ジメタクロール、ジメタメトリン、ジメテナミド、ジメテナミド-P、3-(2,6-ジメチルフェニル)-6-[(2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)カルボニル]-1-メチルキナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン、1,3-ジメチル-4-[2-(メチルスルホニル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]-1H-ピラゾール-5-イル 1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシレート、ジメトラスルフロン、ジニトラミン、ジノテルブ、ジフェナミド、ジクワット、ジクワット-ジブロミド、ジチオピル、ジウロン、DMPA、DNOC、エンドタール、EPTC、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメトスルフロン、エタメトスルフロン-メチル、エチオジン、エトフメセート、エトキシフェン、エトキシフェン-エチル、エトキシスルフロン、エトベンザニド、エチル [(3-{2-クロロ-4-フルオロ-5-[3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル]フェノキシ}ピリジン-2-イル)オキシ]アセテート、F-9600、F-5231、即ち、N-[2-クロロ-4-フルオロ-5-[4-(3-フルオロプロピル)-4,5-ジヒドロ-5-オキソ-1H-テトラゾール-1-イル]フェニル]エタンスルホンアミド、F-7967、即ち、3-[7-クロロ-5-フルオロ-2-(トリフルオロメチル)-1H-ベンゾイミダゾール-4-イル]-1-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ-P、フェノキサプロップ-エチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フェノキサスルホン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラムプロップ、フラムプロップ-M-イソプロピル、フラムプロップ-M-メチル、フラザスルフロン、フロラスラム、フロルピラウキシフェン、フロルピラウキシフェン-ベンジル、フルアジホップ、フルアジホップ-P、フルアジホップ-ブチル、フルアジホップ-P-ブチル、フルカルバゾン、フルカルバゾン-ナトリウム、フルセトスルフロン、フルクロラリン、フルフェナセット、フルフェンピル、フルフェンピル-エチル、フルメツラム、フルミクロラック、フルミクロラック-ペンチル、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルレノール、フルレノール-ブチル、-ジメチルアンモニウム及びメチル、フルオログリコフェン、フルオログリコフェン-エチル、フルプロパネート、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、フルリドン、フルロクロリドン、フルロキシピル、フルロキシピル-メプチル、フルルタモン、フルチアセット、フルチアセット-メチル、ホメサフェン、ホメサフェン-ナトリウム、ホラムスルフロン、ホサミン、グルホシネート、グルホシネート-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グルホシネート-P-アンモニウム、グルホシネート-P-ナトリウム、グリホセート、グリホセート-アンモニウム、-イソプロピルアンモニウム、-ジアンモニウム、-ジメチルアンモニウム、-カリウム、-ナトリウム及びトリメシウム、H-9201、即ち、O-(2,4-ジメチル-6-ニトロフェニル)O-エチル イソプロピルホスホルアミドチオエート、ハラウキシフェン、ハラウキシフェン-メチル、ハロサフェン、ハロスルフロン、ハロスルフロン-メチル、ハロキシホップ、ハロキシホップ-P、ハロキシホップ-エトキシエチル、ハロキシホップ-P-エトキシエチル、ハロキシホップ-メチル、ハロキシホップ-P-メチル、ヘキサジノン、HW-02、即ち、1-(ジメトキシホスホリル)エチル(2,4-ジクロロフェノキシ)アセテート、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル]イミダゾリジン-2-オン、(5-ヒドロキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)(3,3,4-トリメチル-1,1-ジオキシド-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾチオフェン-5-イル)メタノン、6-[(2-ヒドロキシ-6-オキソシクロヘキサ-1-エン-1-イル)カルボニル]-1,5-ジメチル-3-(2-メチルフェニル)キナゾリン-2,4(1H,3H)-ジオン、イマザメタベンズ、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザモックス-アンモニウム、イマザピック、イマザピック-アンモニウム、イマザピル、イマザピル-イソプロピルアンモニウム、イマザキン、イマザキン-アンモニウム、イマゼタピル、イマゼタピル-イモニウム(immonium)、イマゾスルフロン、インダノファン、インダジフラム、ヨードスルフロン、ヨードスルフロン-メチル-ナトリウム、アイオキシニル、アイオキシニル-オクタノエート、-カリウム及び-ナトリウム、イプフェンカルバゾン、イソプロツロン、イソウロン、イソキサベン、イソキサフルトール、カルブチレート、KUH-043、即ち、3-({[5-(ジフルオロメチル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-4-イル]メチル}スルホニル)-5,5-ジメチル-4,5-ジヒドロ-1,2-オキサゾール、ケトスピラドックス、ラクトフェン、レナシル、リニュロン、MCPA、MCPA-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシル、-イソプロピルアンモニウム、-カリウム及びナトリウム、MCPB、MCPB-メチル、-エチル及びナトリウム、メコプロップ、メコプロップ-ナトリウム及びブトチル、メコプロップ-P、メコプロップ-P-ブトチル、-ジメチルアンモニウム、-2-エチルヘキシル及びカリウム、メフェナセット、メフルイジド、メソスルフロン、メソスルフロン-メチル、メソトリオン、メタベンズチアズロン、メタム、メタミホップ、メタミトロン、メタザクロール、メタゾスルフロン、メタベンズチアズロン、メチオピルスルフロン(methiopyrsulfuron)、メチオゾリン、2-({2-[(2-メトキシエトキシ)メチル]-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル}カルボニル)シクロヘキサン-1,3-ジオン、イソチオシアン酸メチル、1-メチル-4-[(3,3,4-トリメチル-1,1-ジオキシド-2,3-ジヒドロ-1-ベンゾチオフェン-5-イル)カルボニル]-1H-ピラゾール-5-イル プロパン-1-スルホネート、メトブロムロン、メトラクロール、S-メトラクロール、メトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メトスルフロン、メトスルフロン-メチル、モリネート、モノリニュロン、モノスルフロン、モノスルフロン-エステル、MT-5950、即ち、N-[3-クロロ-4-(1-メチルエチル)フェニル]-2-メチルペンタンアミド、NGGC-011、ナプロパミド、NC-310、即ち、4-(2,4-ジクロロベンゾイル)-1-メチル-5-ベンジルオキシピラゾール、ネブロン、ニコスルフロン、ノナン酸(ペラルゴン酸)、ノルフルラゾン、オレイン酸(脂肪酸)、オルベンカルブ、オルソスルファムロン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキサジクロメフォン、オキソトリオン(ランコトリオン)、オキシフルオルフェン、パラコート、パラコートジクロリド、ペブレート、ペンジメタリン、ペノキススラム、ペンタクロロフェノール、ペントキサゾン、ペトキサミド、石油、フェンメジファム、ピクロラム、ピコリナフェン、ピノキサデン、ピペロホス、プレチラクロール、プリミスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロジアミン、プロホキシジム、プロメトン、プロメトリン、プロパクロール、プロパニル、プロパキザホップ、プロパジン、プロファム、プロピソクロール、プロポキシカルバゾン、プロポキシカルバゾン-ナトリウム、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン、ピラ
フルフェン-エチル、ピラスルホトール、ピラゾリネート(ピラゾレート)、ピラゾスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、ピラゾキシフェン、ピリバムベンズ(pyribambenz)、ピリバムベンズ-イソプロピル、ピリバムベンズ-プロピル、ピリベンゾキシム、ピリブチカルブ、ピリダフォル、ピリデート、ピリフタリド、ピリミノバック、ピリミノバック-メチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピリチオバック-ナトリウム、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キノクラミン、キザロホップ、キザロホップ-エチル、キザロホップ-P、キザロホップ-P-エチル、キザロホップ-P-テフリル、QYM-201、QYR-301、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シデュロン、シマジン、シメトリン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホメツロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、SYN-523、SYP-249、即ち、1-エトキシ-3-メチル-1-オキソブタ-3-エン-2-イル 5-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]-2-ニトロベンゾエート、SYP-300、即ち、1-[7-フルオロ-3-オキソ-4-(プロパ-2-イン-1-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-6-イル]-3-プロピル-2-チオキソイミダゾリジン-4,5-ジオン、2,3,6-TBA、TCA(トリフルオロ酢酸)、TCA-ナトリウム、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テプラロキシジム、ターバシル、テルブカルブ、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリン、テトフルピロリメット、テニルクロール、チアゾピル、チエンカルバゾン、チエンカルバゾン-メチル、チフェンスルフロン、チフェンスルフロン-メチル、チオベンカルブ、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモン、トリアレート、トリアスルフロン、トリアジフラム、トリベヌロン、トリベヌロン-メチル、トリクロピル、トリエタジン、トリフロキシスルフロン、トリフロキシスルフロン-ナトリウム、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、尿素硫酸塩(urea sulfate)、ベルノレート、ZJ-0862、即ち、3,4-ジクロロ-N-{2-[(4,6-ジメトキシピリミジン-2-イル)オキシ]ベンジル}アニリン。
可能な混合パートナーとしての植物成長調節剤の例は、以下である:
アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、5-アミノレブリン酸、アンシミドール、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノリド、カテコール、クロルメコート-クロリド、クロプロップ、シクラニリド、3-(シクロプロパ-1-エニル)プロピオン酸、ダミノジド、ダゾメット、n-デカノール、ジケグラック、ジケグラック-ナトリウム、エンドタール、エンドタール-ジカリウム、-ジナトリウム及びモノ(N,N-ジメチルアルキルアンモニウム)、エテホン、フルメトラリン、フルレノール、フルレノール-ブチル、フルルプリミドール、ホルクロルフェニュロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール-3-酢酸(IAA)、4-インドール-3-イル酪酸、イソプロチオラン、プロベナゾール、ジャスモン酸、ジャスモン酸メチルエステル、マレイン酸ヒドラジド、メピコートクロリド、1-メチルシクロプロペン、2-(1-ナフチル)アセトアミド、1-ナフチル酢酸、2-ナフチルオキシ酢酸、ニトロフェノラート混合物、4-オキソ-4[(2-フェニルエチル)アミノ]酪酸、パクロブトラゾール、N-フェニルフタルアミド酸、プロヘキサジオン、プロヘキサジオン-カルシウム、プロヒドロジャスモン、サリチル酸、ストリゴラクトン、テクナゼン、チジアズロン、トリアコンタノール、トリネキサパック、トリネキサパック-エチル、チトデフ(tsitodef)、ウニコナゾール、ウニコナゾール-P。
式(I)の本発明の化合物と組み合わせて、及び任意に、上記に列挙したような殺虫剤、ダニ駆除剤、除草剤、殺菌剤などのさらなる活性成分と組み合わせて使用することができる薬害軽減剤は、好ましくは、以下のものからなる群から選択される:
S1) 式(S1)の化合物
Figure 2022524861000017
ここで、記号及びインデックスは、以下のように定義され:
は、0~5、好ましくは0~3の自然数であり;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、ニトロ、又は(C-C)-ハロアルキルであり;
は、N及びOの群から選択される1~3個の環ヘテロ原子を有する部分的不飽和又は芳香族の5員ヘテロ環の群から選択される置換されていないか又は置換されている二価ヘテロ環式ラジカル(ここで、該環中には、少なくとも1個の窒素原子及び最大で1個の酸素原子が存在している)であり、好ましくは、(W )~(W
Figure 2022524861000018
の群から選択されるラジカルであり、
は、0又は1であり;
は、OR 、SR 又はNR であるか、又は少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSからなる群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和若しくは不飽和の3~7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S1)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ若しくは置換されていてもよいフェニルからなる群から選択されるラジカルで置換されている)であり、好ましくは、式OR 、式NHR 又は式N(CHのラジカルであり、特に、式OR のラジカルであり;
は、水素又は置換されていないか若しくは置換されている脂肪族炭化水素基であり、好ましくは合計1~18個の炭素原子を有し;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、又は置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキル、シアノ又はCOOR であり、ここで、R は水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキル、(C-C)-ヒドロキシアルキル、(C-C12)-シクロアルキル又はトリ-(C-C)-アルキルシリルであり;
、R 、R は、同一又は異なっており、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C12)-シクロアルキル、又は置換されているか若しくは置換されていないのフェニルであり;
好ましくは:
(a) ジクロロフェニルピラゾリン-3-カルボン酸の型の化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-5-メチル-2-ピラゾリン-3-カルボン酸、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-(エトキシカルボニル)-5-メチル-2-ピラゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-1)(「メフェンピル-ジエチル」)及び関連化合物(これらは、WO-A-91/07874に記載されている);
(b) ジクロロフェニルピラゾールカルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-メチルピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-2)、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-イソプロピルピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-3)、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-(1,1-ジメチルエチル)ピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-4)及び関連化合物(これらは、EP-A-333 131及びEP-A-269 806に記載されている);
(c) 1,5-ジフェニルピラゾール-3-カルボン酸の誘導体(S1)、好ましくは、以下のような化合物:1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-フェニルピラゾール-3-カルボン酸エチル(S1-5)、1-(2-クロロフェニル)-5-フェニルピラゾール-3-カルボン酸メチル(S1-6)及び関連化合物(これらは、例えば、EP-A-268 554に記載されている);
(d) トリアゾールカルボン酸の型の化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:フェンクロラゾール(-エチルエステル)、即ち、1-(2,4-ジクロロフェニル)-5-トリクロロメチル-(1H)-1,2,4-トリアゾール-3-カルボン酸エチル(S1-7)及び関連化合物(これらは、EP-A-174 562及びEP-A-346 620に記載されている);
(e) 5-ベンジル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸若しくは5-フェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸又は5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸の型の化合物(S1)、好ましくは、以下のような化合物:5-(2,4-ジクロロベンジル)-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-8)若しくは5-フェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-9)及び関連化合物(これらは、WO-A-91/08202に記載されている)、又は、5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸(S1-10)若しくは5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-11)(「イソキサジフェン-エチル」)若しくは5,5-ジフェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸n-プロピル(S1-12)若しくは5-(4-フルオロフェニル)-5-フェニル-2-イソオキサゾリン-3-カルボン酸エチル(S1-13)(これらは、特許出願WO-A-95/07897に記載されている)。
S2) 式(S2)のキノリン誘導体
Figure 2022524861000019
ここで、記号及びインデックスは以下の意味を有する:
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、ニトロ、又は(C-C)-ハロアルキルであり;
は、0~5の自然数、好ましくは0~3の自然数であり;
は、OR 、SR 又はNR であるか、又は少なくとも1個の窒素原子と最大で3個までのヘテロ原子(好ましくは、O及びSの群から選択されるヘテロ原子)を有する飽和又は不飽和の3~7員のヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、窒素原子を介して(S2)内のカルボニル基に結合しており、そして、該ヘテロ環は、置換されていないか、又は、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ若しくは置換されていてもよいフェニルの群から選択されるラジカルで置換されている)を表し、好ましくは、式OR 、式NHR 又は式N(CHのラジカルであり、特に、式OR のラジカルであり;
は、水素又は置換されていないか若しくは置換されている脂肪族炭化水素基であり、好ましくは合計1~18個の炭素原子を有し;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、又は置換されているか若しくは置換されていないフェニルであり;
は、(C又はC)-アルカンジイル鎖であり、ここで、該アルカンジイル鎖は、置換されていないか、又は、1個若しくは2個の(C-C)-アルキル基で置換されているか、又は、[(C-C)-アルコキシ]カルボニルで置換されているおり;
好ましくは:
(a) 8-キノリンオキシ酢酸の型の化合物(S2)、好ましくは、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸1-メチルヘキシル(「クロキントセット-メキシル」)(S2-1)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸(1,3-ジメチル-ブタ-1-イル)(S2-2)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸4-アリルオキシブチル(S2-3)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸1-アリルオキシプロパ-2-イル(S2-4)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸エチル(S2-5)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸メチル(S2-6)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸アリル(S2-7)、
(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸2-(2-プロピリデンイミノオキシ)-1-エチル(S2-8)、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸2-オキソプロパ-1-イル(S2-9)及び関連化合物(これらは、EP-A-86 750、EP-A-94 349及びEP-A-191 736又はEP-A-0 492 366に記載されている)、並びに、さらに、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)酢酸(S2-10)、その水和物及び塩、例えば、そのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、鉄塩、アンモニウム塩、第4級アンモニウム塩、スルホニウム塩又はホスホニウム塩(これらは、WO-A-2002/34048記載されている);
(b) (5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸型の化合物(S2)、好ましくは、以下のような化合物:(5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸ジエチル、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸ジアリル、(5-クロロ-8-キノリンオキシ)マロン酸メチルエチル及び関連化合物(これらは、EP-A-0 582 198に記載されている)。
S3) 式(S3)の化合物
Figure 2022524861000020
ここで、記号及びインデックスは、以下のように定義される:
は、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-ハロアルケニル、(C-C)-シクロアルキルであり、好ましくは、ジクロロメチルであり;
、R は、同一であるか若しくは異なっており、そして、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-ハロアルケニル、(C-C)-アルキルカルバモイル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニルカルバモイル-(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキル、ジオキソラニル-(C-C)-アルキル、チアゾリル、フリル、フリルアルキル、チエニル、ピペリジルを表すか、又は、置換されているか若しくは置換されていないフェニルであるか、又は、R とR は一緒に、置換されているか若しくは置換されていないヘテロ環式環を形成し、好ましくは、オキサゾリジン環、チアゾリジン環、ピペリジン環、モルホリン環、ヘキサヒドロピリミジン環又はベンゾオキサジン環であり;
好ましくは:
発芽前薬害軽減剤(土壌作用性薬害軽減剤)としてしばしば使用されるジクロロアセトアミド型の活性化合物、例えば、
「ジクロルミド」(N,N-ジアリル-2,2-ジクロロアセトアミド)(S3-1)、
「R-29148」(3-ジクロロアセチル-2,2,5-トリメチル-1,3-オキサゾリジン)〔Staufferから〕(S3-2)、
「R-28725」(3-ジクロロアセチル-2,2-ジメチル-1,3-オキサゾリジン)〔Staufferから〕(S3-3)、
「ベノキサコル」(4-ジクロロアセチル-3,4-ジヒドロ-3-メチル-2H-1,4-ベンゾオキサジン)(S3-4)、
「PPG-1292」(N-アリル-N-[(1,3-ジオキソラン-2-イル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔PPG Industriesから〕(S3-5)、
「DKA-24」(N-アリル-N-[(アリルアミノカルボニル)メチル]ジクロロアセトアミド)〔Sagro-Chemから〕(S3-6)、
「AD-67」又は「MON 4660」(3-ジクロロアセチル-1-オキサ-3-アザスピロ[4.5]デカン)〔Nitrokemia又はMonsantoから〕(S3-7)、
「TI-35」(1-ジクロロアセチルアゼパン)〔TRI-Chemical RTから〕(S3-8)、
「ジクロノン(diclonon)」(ジシクロノン(dicyclonon))又は「BAS145138」又は「LAB145138」(S3-9)、
((RS)-1-ジクロロアセチル-3,3,8a-トリメチルペルヒドロピロロ[1,2-a]ピリミジン-6-オン)〔BASFから〕、
「フリラゾール」又は「MON 13900」((RS)-3-ジクロロアセチル-5-(2-フリル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン)(S3-10)及びその(R)-異性体(S3-11)。
S4) 式(S4)のN-アシルスルホンアミド及びその塩
Figure 2022524861000021
ここで、記号及びインデックスは、以下のように定義される:
は、SO-NR -CO又はCO-NR -SOであり;
は、CH又はNであり;
は、CO-NR 又はNHCO-R であり;
は、ハロゲン、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-ハロアルコキシ、ニトロ、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-アルコキシカルボニル又は(C-C)-アルキルカルボニルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルであり;
は、ハロゲン、ニトロ、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-シクロアルキル、フェニル、(C-C)-アルコキシ、シアノ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルスルフィニル、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-アルコキシカルボニル又は(C-C)-アルキルカルボニルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、(C-C)-シクロアルケニル、フェニル又は3~6員のヘテロシクリル(ここで、該ヘテロシクリルは、窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択されるv個のヘテロ原子を含んでいる)であり、ここで、最後に挙げられている7つのラジカルは、ハロゲン、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-アルキルスルフィニル、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルコキシカルボニル、(C-C)-アルキルカルボニル及びフェニルからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C-C)-アルキル及び(C-C)-ハロアルキルからなる群からも選択される、v個の置換基で置換されており;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルであり、ここで、最後に挙げられている3つのラジカルは、ハロゲン、ヒドロキシ、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ及び(C-C)-アルキルチオからなる群から選択されるv個のラジカルで置換されており;又は、
とR は、それらを有している窒素原子と一緒に、ピロリジニルラジカル又はピペリジニルラジカルを形成しており;
は、水素、(C-C)-アルキルアミノ、ジ-(C-C)-アルキルアミノ、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキルであり、ここで、最後に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ及び(C-C)-アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C-C)-アルキル及び(C-C)-ハロアルキルからなる群からも選択される、v個の置換基で置換されており;
は、0、1又は2であり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3であり;
これらの中で、N-アシルスルホンアミドのタイプの化合物が好ましく、例えば、下記式(S4)、これは、例えば、WO-A-97/45016から知られており、
Figure 2022524861000022
式中、
は、(C-C)-アルキル又は(C-C)-シクロアルキルであり、ここで、最後に挙げられている2つのラジカルは、ハロゲン、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ及び(C-C)-アルキルチオからなる群から選択される、また、環式ラジカルの場合には、さらに、(C-C)-アルキル及び(C-C)-ハロアルキルからなる群からも選択される、vの置換基で置換されており;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ又はCFであり;
は、1又は2であり;
は、0、1、2又は3であり;
そしてまた
例えば、下記式(S4)のアシルスルファモイルベンズアミド類、これは、例えば、WO-A-99/16744から知られており、
Figure 2022524861000023
例えば、式中、
=シクロプロピル、且つ、(R )=2-OMe(「シプロスルファミド」、S4-1);
=シクロプロピル、且つ、(R )=5-Cl-2-OMe(S4-2);
=エチル、且つ、(R )=2-OMe(S4-3);
=イソプロピル、且つ、(R )=5-Cl-2-OMe(S4-4);及び、
=イソプロピル、且つ、(R )=2-OMe(S4-5);
そしてまた
下記式(S4)のN-アシルスルファモイルフェニル尿素型の化合物、これは、例えば、EP-A-365484から知られており、
Figure 2022524861000024
例えば、式中、
及びR は、互いに独立して、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル又は(C-C)-アルキニルを表し;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、CFであり;
は、1又は2であり;
例えば、
1-[4-(N-2-メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]-3-メチル尿素;
1-[4-(N-2-メトキシベンゾイルスルファモイル)フェニル]-3,3-ジメチル尿素;
1-[4-(N-4,5-ジメチルベンゾイルスルファモイル)フェニル]-3-メチル尿素;
そしてまた
式(S4)のN-フェニルスルホニルテレフタルアミド、これは、例えば、CN101838227から知られており、
Figure 2022524861000025
例えば、式中、
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、CFであり;
は、1又は2であり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、(C-C)-シクロアルケニルである。
S5) ヒドロキシ芳香族化合物及び芳香族-脂肪族カルボン酸誘導体のクラスから選択される活性化合物(S5)、例えば、
3,4,5-トリアセトキシ安息香酸エチル、3,5-ジメトキシ-4-ヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシサリチル酸、4-フルオロサリチル酸、2-ヒドロキシケイ皮酸、2,4-ジクロロケイ皮酸(これらは、WO-A-2004/084631、WO-A-2005/015994、WO-A-2005/016001に記載されている)。
S6) 1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン類のクラスから選択される活性化合物(S6)、例えば、
1-メチル-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン、1-メチル-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-チオン、1-(2-アミノエチル)-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン塩酸塩、1-(2-メチルスルホニルアミノエチル)-3-(2-チエニル)-1,2-ジヒドロキノキサリン-2-オン(これらは、WO-A-2005/112630に記載されている)。
S7) 式(S7)の化合物、これは、WO-A-1998/38856に記載されており、
Figure 2022524861000026
式中、記号及びインデックスは、以下のように定義される:
、R は、互いに独立して、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルキルアミノ、ジ-(C-C)-アルキルアミノ、ニトロであり;
は、COOR 又はCOSR であり;
、R は、互いに独立して、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル、シアノアルキル、(C-C)-ハロアルキル、フェニル、ニトロフェニル、ベンジル、ハロベンジル、ピリジニルアルキル及びアルキルアンモニウムであり;
は、0又は1であり;
、n は、互いに独立して、0、1又は2を表し;
好ましくは:
ジフェニルメトキシ酢酸、
ジフェニルメトキシ酢酸エチル、
ジフェニルメトキシ酢酸メチル(CAS Reg.No.41858-19-9)(S7-1)。
S8) 式(S8)、これは、WO-A-98/27049に記載されており、
Figure 2022524861000027
〔式中、
は、CH又はNであり;
は、X=Nである場合、0~4の整数であり;及び、
は、X=CHである場合、0~5の整数であり;
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、ニトロ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルスルホニル、(C-C)-アルコキシカルボニル、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいフェノキシであり;
は、水素又は(C-C)-アルキルであり;
は、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又はアリールであり、ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の、好ましくは、最大で3までの、同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている〕
で表される化合物又はその塩、
好ましくは、上記式中、
が、CHであり;
が、0~2の整数であり;
が、ハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシであり;
が、水素又は(C-C)-アルキルであり;
が、水素、(C-C)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-アルキニル又はアリールであり、ここで、上記炭素含有ラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン及びアルコキシからなる群から選択される1以上の、好ましくは、最大で3までの、同一であるか若しくは異なっているラジカルで置換されている;
の化合物又はその塩。
S9) 3-(5-テトラゾリルカルボニル)-2-キノロン類のクラスから選択される活性化合物(S9)、例えば、
1,2-ジヒドロ-4-ヒドロキシ-1-エチル-3-(5-テトラゾリルカルボニル)-2-キノロン(CAS Reg.No.219479-18-2)、
1,2-ジヒドロ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-(5-テトラゾリルカルボニル)-2-キノロン(CAS Reg.No.95855-00-8)、これらは、WO-A-1999/000020に記載されている。
S10) 式(S10a)又は式(S10b)の化合物、これらは、WO-A-2007/0237190及びWO-A-2007/023764に記載されており、
Figure 2022524861000028
式中、
は、ハロゲン、(C-C)-アルキル、メトキシ、ニトロ、シアノ、CF、OCFであり;
、Zは、互いに独立して、O又はSであり;
は、0~4の整数であり;
は、(C-C16)-アルキル、(C-C)-アルケニル、(C-C)-シクロアルキル、アリール;ベンジル、ハロベンジルであり;
は、水素又は(C-C)-アルキルである。
S11) オキシイミノ化合物型の活性化合物(S11)、これらは、種子粉衣剤として知られており、例えば、
「オキサベトリニル」((Z)-1,3-ジオキソラン-2-イルメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11-1)、これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;
「フルキソフェニム」(1-(4-クロロフェニル)-2,2,2-トリフルオロ-1-エタノン O-(1,3-ジオキソラン-2-イルメチル)オキシム)(S11-2)、これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;及び、
「シオメトリニル」又は「CGA-43089」((Z)-シアノメトキシイミノ(フェニル)アセトニトリル)(S11-3)、これは、メトラクロールによる損傷に対するアワ/モロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている。
S12) イソチオクロマノン類のクラスから選択される活性化合物(S12)、例えば、[(3-オキソ-1H-2-ベンゾチオピラン-4(3H)-イリデン)メトキシ]酢酸メチル(CAS Reg.No.205121-04-6)(S12-1)及び関連化合物(WO-A-1998/13361)。
S13) 以下の群から選択される1種類以上の化合物(S13):
「ナフタル酸無水物」(1,8-ナフタレンジカルボン酸無水物)(S13-1)、これは、チオカーバメート系除草剤による損傷に対するトウモロコシ用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;
「フェンクロリム」(4,6-ジクロロ-2-フェニルピリミジン)(S13-2)、これは、播種されたイネにおいてプレチラクロールに対する薬害軽減剤として知られている;
「フルラゾール」(2-クロロ-4-トリフルオロメチル-1,3-チアゾール-5-カルボン酸ベンジル)(S13-3)、これは、アラクロール及びメトラクロールによる損傷に対するアワ/ソルガム用の種子粉衣薬害軽減剤として知られている;
「CL 304415」(CAS Reg.No.31541-57-8)
(4-カルボキシ-3,4-ジヒドロ-2H-1-ベンゾピラン-4-酢酸)(S13-4)〔American Cyanamidから〕、これは、イミダゾリノン類による損傷に対するトウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている;
「MG 191」(CAS Reg.No.96420-72-3)(2-ジクロロメチル-2-メチル-1,3-ジオキソラン)(S13-5)〔Nitrokemiaから〕、これは、トウモロコシ用の薬害軽減剤として知られている;
「MG 838」(CAS Reg.No.133993-74-5)
(2-プロペニル 1-オキサ-4-アザスピロ[4.5]デカン-4-カルボジチオエート)(S13-6)〔Nitrokemiaから〕;
「ジスルホトン」(O,O-ジエチル S-2-エチルチオエチル ホスホロジチオエート)(S13-7);
「ジエトレート(dietholate)」(O,O-ジエチル O-フェニルホスホロチオエート)(S13-8);
「メフェネート(mephenate)」(メチルカルバミン酸4-クロロフェニル)(S13-9)。
S14) 有害な植物に対する除草効果に加えてイネなどの作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性化合物、例えば、
「ジメピレート」又は「MY 93」(S-1-メチル 1-フェニルエチルピペリジン-1-カルボチオエート)、これは、除草剤モリネートによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「ダイムロン」又は「SK 23」(1-(1-メチル-1-フェニルエチル)-3-p-トリル尿素)、これは、除草剤イマゾスルフロンによる損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「クミルロン」=「JC 940」(3-(2-クロロフェニルメチル)-1-(1-メチル-1-フェニルエチル)尿素、(JP-A-60087254を参照されたい)、これは、一部の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「メトキシフェノン」又は「NK 049」(3,3’-ジメチル-4-メトキシベンゾフェノン)、これは、一部の除草剤による損傷に対するイネ用の薬害軽減剤として知られている;
「CSB」(1-ブロモ-4-(クロロメチルスルホニル)ベンゼン)〔Kumiaiから〕(CAS Reg.No.54091-06-4)、これは、イネにおける一部の除草剤による損傷に対する薬害軽減剤として知られている。
S15) 式(S15)の化合物又はその互変異性体(これは、WO-A-2008/131861及びWO-A-2008/131860に記載されている)
Figure 2022524861000029
式中、
は、(C-C)-ハロアルキルラジカルであり;及び、
は、水素又はハロゲンであり;及び
、R は、互いに独立して、水素、(C-C16)-アルキル、(C-C16)-アルケニル又は(C-C16)-アルキニルであり、
ここで、最後に挙げられている3つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルアミノ、ジ[(C-C)-アルキル]アミノ、[(C-C)-アルコキシ]カルボニル、[(C-C)-ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C-C)-シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルの群から選択される1以上のラジカルで置換されているか、
又は、(C-C)-シクロアルキル、(C-C)-シクロアルケニル、(C-C)-シクロアルキル(ここで、該環は、当該環の1辺において4~6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)であり、又は(C-C)-シクロアルケニル(ここで、該シクロアルケニルは、当該環の1辺において4~6員の飽和又は不飽和の炭素環式環に縮合している)であり、
ここで、最後に挙げられている4つのラジカルは、それぞれ、置換されていないか、又は、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、(C-C)-アルキルチオ、(C-C)-アルキルアミノ、ジ[(C-C)-アルキル]アミノ、[(C-C)-アルコキシ]カルボニル、[(C-C)-ハロアルコキシ]カルボニル、置換されていないか若しくは置換されている(C-C)-シクロアルキル、置換されていないか若しくは置換されているフェニル及び置換されていないか若しくは置換されているヘテロシクリルからなる群から選択される1以上のラジカルで置換されており;
又は、
は、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-アルケニルオキシ、(C-C)-アルキニルオキシ又は(C-C)-ハロアルコキシであり;及び、
は、水素又は(C-C)-アルキルであり;又は、
とR は、直接結合している窒素原子と一緒に、4~8員のヘテロ環式環(ここで、該ヘテロ環式環は、当該窒素原子に加えて、さらなる環ヘテロ原子(好ましくは、N、O及びSの群から選択される最大で2個までのさらなる環ヘテロ原子)も含むことができ、また、該ヘテロ環式環は、置換されていないか、又は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ及び(C-C)-アルキルチオの群から選択される1以上のラジカルで置換されている)を表す。
S16) 主に除草剤として使用されるが作物植物に対する薬害軽減効果も有している活性化合物、例えば、
(2,4-ジクロロフェノキシ)酢酸(2,4-D);
(4-クロロフェノキシ)酢酸;
(R,S)-2-(4-クロロ-o-トリルオキシ)プロピオン酸(メコプロップ);
4-(2,4-ジクロロフェノキシ)酪酸(2,4-DB);
(4-クロロ-o-トリルオキシ)酢酸(MCPA);
4-(4-クロロ-o-トリルオキシ)酪酸;
4-(4-クロロフェノキシ)酪酸;
3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸(ジカンバ);
3,6-ジクロロ-2-メトキシ安息香酸1-(エトキシカルボニル)エチル(ラクチジクロール-エチル(lactidichlor-ethyl))。
特に好ましい薬害軽減剤は、メフェンピル-ジエチル、シプロスルファミド、イソキサジフェン-エチル、クロキントセット-メキシル、ジクロルミド及びメトカミフェンである。
水和剤は、水中で均質に分散させることが可能な調製物であり、そして、活性化合物に加えて、希釈剤又は不活性物質とは別に、さらに、イオン性及び/又は非イオン性のタイプの界面活性剤(湿潤剤、分散剤)、例えば、ポリエトキシ化アルキルフェノール、ポリエトキシ化脂肪族アルコール、ポリエトキシ化脂肪族アミン、脂肪族アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、アルカンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート、リグノスルホン酸ナトリウム、2,2’-ジナフチルメタン-6,6’-ジスルホン酸ナトリウム、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム又はナトリウムオレオイルメチルタウレートなども含んでいる。水和剤を製造するためには、例えば、ハンマーミル、ブロワミル及びエアージェットミルなどの慣習的な装置の中で、該除草活性化合物を微粉砕し、そして、同時に又はその後で、製剤補助剤と混合させる。
乳剤は、該活性化合物を有機溶媒(例えば、ブタノール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、キシレン又は比較的沸点が高い芳香族物質若しくは炭化水素)又はそのような有機溶媒の混合物の中に溶解させ、イオン性及び/又は非イオン性の1種類以上の界面活性剤(乳化剤)を添加することによって製造する。使用し得る乳化剤の例は、以下のとおりである:アルキルアリールスルホン酸カルシウム、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、又は、非イオン性乳化剤、例えば、脂肪酸ポリグリコールエステル、アルキルアリールポリグリコールエーテル、脂肪族アルコールポリグリコールエーテル、プロピレンオキシド/エチレンオキシド縮合物、アルキルポリエーテル、ソルビタンエステル、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、又は、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、例えば、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル。
粉剤(dusting products)は、該活性化合物を微粉砕された(finely distributed)固形物(例えば、タルク、自然粘土、例えば、カオリン、ベントナイト及び葉ろう石、又は、珪藻土)と一緒に粉砕することによって得られる。
懸濁液の濃縮物は、水性ベース又は油性ベースであることができる。それらは、例えば、商業用ビーズミルを用いて、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を添加して、湿式粉砕することによって調製することができる。
乳濁液、例えば、水中油型乳濁液(EW)は、例えば、水性有機溶媒を使用し、そして、場合により界面活性剤(例えば、別の製剤型に関して既に上記で挙げられている界面活性剤)を使用して、撹拌機、コロイドミル及び/又はスタティックミキサーを用いて製造することができる。
粒剤は、吸着性の粒状不活性物質の表面上に該活性化合物を噴霧することによって、又は、担体(例えば、砂、カオリナイト又は粒状の不活性物質)の表面上に接着剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム又は鉱油)を用いて活性化合物濃厚物を塗布することによって、製造することができる。さらにまた、肥料粒剤を製造するための慣習的な方法で(必用に応じて、肥料との混合物として)、適切な活性化合物を造粒することも可能である。
水分散性顆粒は、一般に、噴霧乾燥、流動床造粒、パン造粒、高速ミキサーを用いた混合、及び、固形不活性物質を用いない押出などの、慣習的な方法によって製造する。
パン粒剤、流動床粒剤、押出粒剤及び噴霧粒剤の製造に関しては、例えば、「Spray-Drying Handbook」第3版、1979,G.Goodwin Ltd.,London」、J.E.Browning,「Agglomeration」、Chemical and Engineering 1967,ページ147 ff、「Perry’s Chemical Engineer’s Handbook」、第5版、McGraw-Hill,New York 1973,pp.8-57に記載されている方法を参照されたい。
作物保護組成物の製剤に関するさらなる詳細については、例えば、G.C.Klingman,「Weed Control as a Science」、John Wiley and Sons,Inc.,New York,1961,ページ81-96及びJ.D.Freyer,S.A.Evans,「Weed Control Handbook」、第5版、Blackwell Scientific Publications,Oxford,1968,ページ101-103を参照されたい。
農薬調製物は、一般に、0.1~99重量%、特に、0.1~95重量%の、本発明の化合物を含んでいる。水和剤では、該活性化合物の濃度は、例えば、約10重量%~90重量%であり、100重量%までの残余は、慣習的な製剤成分からなる。乳化可能な濃縮物の場合は、該活性化合物の濃度は、約1重量%~90重量%、好ましくは、5重量%~80重量%であり得る。粉末の形態にある製剤は、1重量%~30重量%の活性化合物、好ましくは、通常、5重量%~20重量%の活性化合物を含み;噴霧可能な溶液は、約0.05重量%~80重量%、好ましくは、2重量%~50重量%の活性化合物を含む。水分散性顆粒の場合は、該活性化合物の含有量は、その活性化合物が液体形態で存在しているか又は固体形態で存在しているかに部分的に依存し、及び、どのような造粒助剤、増量剤などが使用されるかに部分的に左右される。水分散性顆粒では、活性化合物の含有量は、例えば、1重量%~95重量%、好ましくは、10重量%~80重量%である。
さらに、活性化合物の上記製剤は、場合により、それぞれの慣習的な粘着剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、浸透剤、防腐剤、不凍剤、並びに、溶媒、増量剤、担体、並びに、色素、消泡剤、蒸発抑制剤、並びに、pH及び粘度に影響を及ぼす作用剤を含有する。
これらの製剤に基づいて、別の殺有害生物活性物質(例えば、殺虫剤、殺ダニ剤、除草剤、殺菌剤)との組合せ物や、さらにまた、薬害軽減剤、肥料及び/又は成長調節剤との組合せ物を、例えば、完成された製剤の形態で又はタンクミックスとして、製造することも可能である。
施用するために、商業用の形態にある製剤は、適切な場合には、慣習的な方法で希釈し、例えば、水和剤、乳化可能な濃縮物、分散剤及び水分散性顆粒の場合には、水で希釈する。粉剤のタイプの調製物、土壌施用用粒剤又はばらまき用粒剤及び噴霧可能な溶液は、通常、施用前に別の不活性物質でさらに希釈することはない。
式(I)の化合物及びそれらの塩の必要な施用量は、とりわけ、温度、湿度、及び使用される除草剤の種類などの外部条件によって異なる。それは広い範囲内で変動する可能性がある。たとえば、0.001~10.0kg/ha以上の活性物質である。しかし、それは好ましくは0.005から5kg/haの間であり、より好ましくは0.01から1.5kg/haの範囲であり、特に好ましくは0.05から1kg/haの範囲である。これは、出芽前と出芽後の両方の施用に適用される。
担体は、特に植物又は植物の部分又は種子への施用に関して、適用性を良好にするために、当該活性化合物と混合させるか又は合する天然又は合成の有機物質又は無機物質である。このような担体は、固体又は液体であり得るが、一般に、不活性であり、そして、農業において使用するのに適しているべきである。
有用な固体又は液体の担体としては、以下のものなどがある:例えば、アンモニウム塩、並びに、天然岩粉、例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイ藻土、並びに、合成岩粉、例えば、微粉化シリカ、アルミナ及び天然又は合成のシリケート、樹脂、蝋、固形肥料、水、アルコール、特に、ブタノール、有機溶媒、鉱油及び植物油、並びに、それらの誘導体。そのような担体の混合物も使用し得る。粒剤に有用な固体担体としては、以下のものなどがある:例えば、粉砕して分別した天然岩石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石、苦灰岩、並びに、無機及び有機の粗挽き粉からなる合成粒、並びに、さらに、有機材料、例えば、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコの葉柄などからなる顆粒。
適切な液化ガス増量剤又は担体は、標準温度及び大気圧下では気体である液体、例えば、エーロゾル噴射剤、例えば、ハロゲン化炭化水素類、又は、ブタン、プロパン、窒素及び二酸化炭素などである。
上記製剤において、粘着付与剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、粉末又は顆粒又はラテックスの形態にある天然ポリマー及び合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、又は、天然のリン脂質、例えば、セファリン及びレシチン、及び、合成リン脂質などを使用することができる。さらなる添加剤は、鉱油及び植物油であり得る。
使用する増量剤が水である場合、例えば、有機溶媒を補助溶媒として使用することもできる。適切な液体溶媒は、本質的に、以下のものである:芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類、塩素化芳香族化合物及び塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン類、クロロエチレン類又はジクロロメタン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサン又はパラフィン類、例えば、鉱油留分、鉱油及び植物油、アルコール類、例えば、ブタノール又はグリコールとそれらのエーテル及びエステル、ケトン類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド、及び、さらに、水。
本発明の組成物には、付加的に、さらなる成分(例えば、界面活性剤など)も含有させることができる。有用な界面活性剤は、イオン特性若しくは非イオン特性を有する乳化剤及び/若しくは泡形成剤、分散剤又は湿潤剤であるか、又は、そのような界面活性剤の混合物である。これらの例は、以下のものである:ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸若しくはナフタレンスルホン酸の塩、エチレンオキシドと脂肪アルコールの重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪酸の重縮合物若しくはエチレンオキシドと脂肪アミンの重縮合物、置換されているフェノール(好ましくは、アルキルフェノール又はアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくは、アルキルタウレート)、ポリエトキシ化アルコールのリン酸エステル若しくはポリエトキシ化フェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、並びに、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン及びリン酸アニオンを含んでいる該化合物の誘導体、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホネート類、アルキルスルフェート類、アリールスルホネート類、タンパク質加水分解物、リグノスルファイト廃液及びメチルセルロースなど。該活性化合物のうちの1種類及び/又は該不活性担体のうちの1種類が水不溶性であり且つ施用が水で行われる場合は、界面活性剤を存在させることが必要である。界面活性剤の割合は、本発明組成物の5重量%~40重量%である。着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー(Prussian Blue)、並びに、有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに、微量栄養素、例えば、鉄塩、マンガン塩、ホウ素塩、銅塩、コバルト塩、モリブデン塩及び亜鉛塩などを使用することができる。
適切な場合には、付加的な別の成分、例えば、保護コロイド、結合剤、粘着剤、増粘剤、揺変性物質、浸透剤、安定化剤、金属イオン封鎖剤、錯化剤なども存在させることができる。一般に、該活性化合物は、製剤目的で一般的に使用される固体又は液体の任意の添加剤と組み合わせることが可能である。一般に、本発明による組成物及び製剤は、0.05~99重量%、0.01~98%重量%、好ましくは、0.1~95重量%、及び、さらに好ましくは、0.5~90重量%の活性化合物を含有し、最も好ましくは、10~70重量%の活性化合物を含有する。本発明による活性化合物又は組成物は、そのままで使用することが可能であるか、又は、それらの個々の物理的及び/若しくは化学的特性に応じて、以下のようなそれらの製剤の形態若しくはその製剤から調製される使用形態で使用することが可能である:エーロゾル剤、カプセル懸濁液剤、冷煙霧濃厚剤(cold-fogging concentrate)、温煙霧濃厚剤(warm-fogging concentrate)、カプセル化粒剤、細粒剤、種子処理用フロアブル剤、即時使用可能な溶液剤(ready-to-use solution)、散粉性粉剤、乳剤、水中油型乳濁液、油中水型乳濁液、大型粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性フロアブル剤、油混和性液剤、泡剤(foam)、ペースト剤、農薬粉衣種子、懸濁液の濃縮物(suspension concentrate)、サスポエマルション濃縮物、可溶性濃厚剤(soluble concentrate)、懸濁液剤(suspension)、水和剤、可溶性粉剤(soluble powder)、粉剤及び粒剤、水溶性顆粒剤又は錠剤、種子処理用水溶性粉剤、水和剤、活性化合物が含浸されている天然生成物及び合成物質、並びに、さらに、ポリマー物質中にマイクロカプセル化されているもの及び種子用のコーティング物質中にマイクロカプセル化されているもの、並びに、さらに、ULV冷煙霧製剤(ULV cold-fogging formulation)及びULV温煙霧製剤(ULV warm-fogging formulation)。
上記製剤は、自体公知の方法で、例えば、当該活性化合物を少なくとも1種類の慣習的な増量剤、溶媒又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤又は固着剤、湿潤剤、撥水剤、場合により、乾燥剤及び紫外線安定剤、並びに、場合により、染料及び顔料、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着性付与剤、ジベレリン類、並びに、さらに、別の加工助剤と混合させることによって、製造することができる。
本発明による組成物には、既に使用し得る状態にあって適切な装置を用いて植物又は種子に対して使用可能な製剤のみではなく、使用前に水で希釈することが必要な商業的な濃厚物も包含される。
本発明による活性化合物は、それだけで存在し得るか、又は、その(商業用の標準的な)製剤中に、若しくは、そのような製剤から調製された使用形態中に、殺虫剤、誘引剤、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、肥料、薬害軽減剤若しくは情報化学物質などの別の(既知)活性化合物との混合物として、存在し得る。
上記活性化合物又は組成物を用いた植物及び植物の部分の本発明による処理は、慣習的な処理方法を用いて、例えば、浸漬、散布、噴霧、潅漑、気化、散粉、煙霧、ばらまき、泡状化、塗布、拡散(spreading-on)、潅水(潅注(drenching))、点滴潅漑などによって、直接的に行うか、又は、該活性化合物又は組成物を植物及び植物の部分の周囲、生息環境若しくは貯蔵空間に作用させることにより行い、また、繁殖器官の場合、特に種子の場合には、さらに、乾式種子処理用の粉末として、種子処理用の溶液として、スラリー処理用の水溶性粉末として、外被化(incrusting)によって、1層以上の被膜をコーティングすることによっても行う。さらに、該活性化合物を微量散布法(ultra-low volume method)によって施用することも可能であり、又は、該活性化合物調製物若しくは該活性化合物自体を土壌中に注入することも可能である。
以下でも記載されているように、本発明の化合物又は組成物によるトランスジェニック種子の処理は、特に重要である。このことは、殺虫特性を有するポリペプチド又はタンパク質の発現を可能にする少なくとも1種類の異種遺伝子を含んでいる植物の種子に関連する。トランスジェニック種子内の異種遺伝子は、例えば、バシルス(Bacillus)種、リゾビウム(Rhizobium)種、シュードモナス(Pseudomonas)種、セラチア(Serratia)種、トリコデルマ(Trichoderma)種、クラビバクテル(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)種又はグリオクラジウム(Gliocladium)種の微生物に由来し得る。この異種遺伝子は、好ましくは、バシルス属種(Bacillus sp.)に由来し、その場合、その遺伝子産物は、アワノメイガ(European corn borer)及び/又はウェスタンコーンルートワーム(Western corn rootworm)に対して有効である。該異種遺伝子は、さらに好ましくは、バシルス・ツリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)に由来する。
本発明に関連して、本発明による組成物は、種子に対して、単独で施用するか、又は、適切な製剤中に含ませて施用する。好ましくは、種子は、処理の過程で損傷が起こらないように、充分に安定な状態で処理する。一般に、種子は、収穫と播種の間の任意の時点で処理することができる。慣習的には、植物から分離されていて、穂軸、殻、葉柄、外皮、被毛又は果肉を伴っていない種子を使用する。例えば、収穫され、不純物が取り除かれ、含水量が15重量%未満となるまで乾燥された種子を使用することができる。あるいは、乾燥後に例えば水で処理され、その後再度乾燥された種子を使用することもできる。
一般に、種子を処理する場合、種子の発芽が損なわれないように、及び、種子から生じる植物が損傷を受けないように、種子に施用する本発明組成物の量及び/又はさらなる添加剤の量を選択することに関して確実にしなければならない。このことは、特に、特定の施用量で薬害作用を示し得る活性化合物の場合には、確実にしなくてはならない。
本発明の組成物は、直接的に施用することが、即ち、別の成分を含ませることなく、また、希釈することなく、施用することが可能である。一般に、該組成物は、適切な製剤の形態で種子に施用するのが好ましい。種子を処理するための適切な製剤及び方法は、当業者には知られており、そして、例えば、以下の文献に記載されている:US4,272,417A、US4,245,432A、US4,808,430、US5,876,739、US2003/0176428A1、WO2002/080675A1、WO2002/028186A2。
本発明に従って使用することが可能な活性化合物は、慣習的な種子粉衣製剤、例えば、溶液剤、乳濁液、懸濁液剤、粉末剤、泡剤、スラリー剤又は種子用の別のコーティング組成物などに、及び、さらに、ULV製剤などに、変換することができる。
これらの製剤は、既知方法で、活性化合物を、慣習的な添加剤、例えば、慣習的な増量剤、及び、溶媒又は希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、防腐剤、第2の増粘剤、粘着剤、ジベレリン類などと混合し、及び、さらに、水と混合することによって、製造する。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる着色剤は、そのような目的に関して慣習的な全ての着色剤である。水中であまり溶解しない顔料と水中で溶解する染料のいずれも使用することができる。その例としては、Rhodamin B、C.I.Pigment Red 112及びC.I.Solvent Red 1の名称で知られている着色剤などを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な湿潤剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な、湿潤を促進する全ての物質である。好ましくは、アルキルナフタレンスルホネート類、例えば、ジイソプロピルナフタレンスルホネート又はジイソブチルナフタレンスルホネートなどを使用することができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる適切な分散剤及び/又は乳化剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な非イオン性、アニオン性及びカチオン性の全ての分散剤である。好ましくは、非イオン性若しくはアニオン性の分散剤又は非イオン性若しくはアニオン性の分散剤の混合物を使用する。適している非イオン性分散剤としては、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックコポリマー類、アルキルフェノールポリグリコールエーテル類及びトリスチリルフェノールポリグリコールエーテル類、並びに、それらのリン酸化誘導体又は硫酸化誘導体などを挙げることができる。適しているアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホネート類、ポリアクリル酸塩類及びアリールスルホネート-ホルムアルデヒド縮合物である。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる消泡剤は、農薬活性化合物の製剤に関して慣習的な全ての泡抑制物質である。好ましくは、シリコーン消泡剤及びステアリン酸マグネシウムを使用することができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる防腐剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。その例としては、ジクロロフェン及びベンジルアルコールヘミホルマールなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる第2の増粘剤は、農薬組成物中で当該目的のために使用することが可能な全ての物質である。好ましい例としては、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、変性クレー及び微粉砕シリカなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤中に存在させることができる有用な粘着剤は、種子粉衣製品中で使用可能な全ての慣習的な結合剤である。好ましい例としては、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール及びチロースなどを挙げることができる。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤は、広い範囲の異なった種子(これは、トランスジェニック植物の種子を包含する)を処理するために、直接的に使用することができるか、又は、予め水で希釈したあとで使用することができる。この場合、発現により形成された物質との相互作用において、付加的な相乗効果が生じることもあり得る。
本発明に従って使用することが可能な種子粉衣製剤又は水を添加することによってその種子粉衣製剤から調製された調製物による種子の処理に関して、有用な装置は、種子粉衣に関して慣習的に使用可能な全ての混合装置である。具体的には、該種子粉衣手順は、種子を混合機の中に入れること、所望される特定量の種子粉衣製剤を、そのままで添加するか又は予め水で希釈したあとで添加すること、及び、該製剤が当該種子の表面に均質に分配されるまでそれらを混合させることである。適切な場合には、続いて乾燥工程を行う。
本発明による活性化合物は、植物が良好な適合性を示し、恒温動物に対する毒性が望ましい程度であり且つ環境との適合性が良好である場合、植物及び植物の器官を保護するのに適しており、収穫高を増大させるのに適しており、及び、収穫された作物の質を向上させるのに適している。それらは、好ましくは、作物保護剤として使用することができる。それらは、通常の感受性種及び抵抗性種に対して活性を示し、また、全ての発育段階又は特定の発育段階に対して活性を示す。
本発明に従って処理することが可能な植物としては、以下の主要な作物植物などを挙げることができる:トウモロコシ、ダイズ、ワタ、アブラナ属油料種子(Brassica oil seeds)、例えば、セイヨウアブラナ(Brassica napus)(例えば、カノラ)、カブ(Brassica rapa)、カラシナ(B.juncea)(例えば、(フィールド)マスタード)及びアビシニアガラシ(Brassica carinata)、イネ、コムギ、テンサイ、サトウキビ、エンバク、ライムギ、オオムギ、アワ及びソルガム、ライコムギ、アマ、ブドウの木、並びに、種々の植物学的分類群に属するさまざまな果実及び野菜、例えば、バラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果類、例えば、リンゴ及びナシ、さらに、核果類、例えば、アンズ、サクラ、アーモンド及びモモ、並びに、液果類、例えば、イチゴ)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木及びプランテーション)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えば、コーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジ及びグレープフルーツ);ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト、ジャガイモ、トウガラシ、ナス)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Compositae sp.)(例えば、レタス、チョウセンアザミ及びチコリー(これは、ルートチコリー(root chicory)、エンダイブ又はキクニガナ(common chicory)を包含する))、セリ科各種(Umbelliferae sp.)(例えば、ニンジン、パセリ、セロリ及びセルリアック)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ(これは、ガーキンを包含する)、カボチャ、スイカ、ヒョウタン及びメロン)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、リーキ及びタマネギ)、アブラナ科各種(Cruciferae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、タイサイ、コールラビ、ラディッシュ、セイヨウワサビ、コショウソウ及びハクサイ)、マメ科各種(Leguminosae sp.)(例えば、ラッカセイ、エンドウ及びインゲンマメ(例えば、インゲンマメ(common bean)及びソラマメ))、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)(例えば、フダンソウ、飼料用ビート、ホウレンソウ、ビートルート)、アオイ科(Malvaceae)(例えば、オクラ)、クサスギカズラ科(Asparagaceae)(例えば、アスパラガス);庭園及び森林における有用な植物及び観賞植物;及び、いずれの場合にも、これら植物の遺伝子組み換えが行われたタイプのもの。
上記で述べたように、本発明に従って、全ての植物及びそれらの部分を処理することができる。好ましい実施形態では、野生の植物種及び植物品種、又は、交雑若しくはプロトプラスト融合のような慣習的な生物学的育種方法により得られた植物種及び植物品種、並びに、それらの部分を処理する。好ましいさらなる実施形態では、適切な場合には慣習的な方法と組み合わせた遺伝子工学的方法により得られたトランスジェニック植物及び植物品種(遺伝子組換え生物)及びそれらの部分を処理する。用語「部分(parts)」又は「植物の部分(parts of plants)」又は「植物の部分(plant parts)」については、上記で説明した。本発明に従って特に好ましいのは、商業上慣習的なそれぞれの植物品種の植物又は使用されているそれぞれの植物品種の植物を処理することである。植物品種は、慣習的な育種又は突然変異誘発又は組換えDNA技術によって栽培された、新しい特性(「形質」)を有する植物を意味するものと理解される。それらは、品種、変種、生物型又は遺伝子型であることができる。
本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば、植物又は種子などを処理するのにも使用することができる。遺伝子組換え植物(又は、トランスジェニック植物)は、異種遺伝子がゲノムに安定的に組み込まれている植物である。用語「異種遺伝子」は、本質的に、供給されたか又は当該植物の外部で構築された遺伝子であって、核のゲノム、葉緑体のゲノム又はミトコンドリアのゲノムの中に導入されたときに、その遺伝子が興味深いタンパク質若しくはポリペプチドを発現することにより、又は、その植物体内に存在している別の1つ若しくは複数の遺伝子がダウンレギュレート若しくはスイッチオフされることにより〔例えば、アンチセンス技術、コサプレッション技術又はRNAi技術[RNA干渉]などを使用する〕、当該形質転換された植物に新しい又は改善された作物学的特性又は別の形質を付与する遺伝子を意味する。ゲノム内に存在している異種遺伝子は、導入遺伝子とも称される。植物ゲノム内におけるその特異的な存在によって定義される導入遺伝子は、形質転換又は遺伝子導入イベントと称される。
植物種又は植物品種、それらの生育場所及び生育条件(土壌、気候、生育期、養分(diet))に応じて、本発明の処理により、相加効果を超える効果(「相乗効果」)も生じ得る。例えば、実際に予期される効果を超える以下の効果などが可能である:本発明に従って使用し得る活性化合物及び組成物の施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は効力の増強、植物の生育の向上、高温又は低温に対する耐性の向上、渇水又は水中若しくは土壌中に含まれる塩分に対する耐性の向上、開花能力の向上、収穫の容易性の向上、促進された成熟、収穫量の増加、果実の大きさの増大、植物の高さの増大、葉の緑色の向上、より早い開花、収穫された生産物の品質の向上及び/又は栄養価の増加、果実内の糖度の上昇、収穫された生産物の貯蔵安定性の向上及び/又は加工性の向上。
本発明に従って処理するのが好ましい植物及び植物品種には、特に有利で有用な形質を植物に付与する遺伝物質を有している全ての植物(育種によって得られたものであろうと、及び/又は、生物工学的手段によって得られたものであろうと)が包含される。
線虫抵抗性植物の例は、例えば、以下の米国特許出願に記載されている:11/765,491、11/765,494、10/926,819、10/782,020、12/032,479、10/783,417、10/782,096、11/657,964、12/192,904、11/396,808、12/166,253、12/166,239、12/166,124、12/166,209、11/762,886、12/364,335、11/763,947、12/252,453、12/209,354、12/491,396及び12/497,221。
本発明に従って処理し得る植物は、雑種強勢又は雑種効果(これは、結果として、一般に、増加した収量、向上した活力、向上した健康状態並びに生物的及び非生物的ストレス因子に対する向上した抵抗性をもたらす)の特性を既に呈しているハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には、雄性不稔交配母体近交系(inbred male-sterile parent line)(雌性交雑育種親)を別の雄性稔性交配母体近交系(inbred male-fertile parent line)(雄性交雑育種親)と交雑させることによって生成される。ハイブリッド種子は、典型的には、雄性不稔植物から収穫され、そして、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、場合により(例えば、トウモロコシにおいて)、雄穂を除去することによって〔即ち、雄性繁殖器官又は雄花を機械的に除去することによって〕、作ることができる。しかしながら、より典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合、及び、特に種子がハイブリッド植物から収穫される所望の生産物である場合、典型的には、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいる該ハイブリッド植物において雄性稔性を確実に完全に回復させることは有益である。これは、雄性不稔性に関与する遺伝的決定基を含んでいるハイブリッド植物において雄性稔性を回復させることが可能な適切な稔性回復遺伝子を雄性交雑育種親が有していることを確実なものとすることによって達成することができる。雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、細胞質内に存在させ得る。細胞質雄性不稔(CMS)の例は、例えば、アブラナ属各種(Brassica species)に関して記述された。しかしながら、雄性不稔性に関する遺伝的決定基は、核ゲノム内にも存在させ得る。雄性不稔性植物は、遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によっても得ることができる。雄性不稔性植物を得る特に有用な方法は、WO89/10396に記載されており、ここでは、例えば、バルナーゼなどのリボヌクレアーゼを雄ずい内のタペータム細胞において選択的に発現させる。次いで、タペータム細胞内においてバルスターなどのリボヌクレアーゼインヒビターを発現させることによって、稔性を回復させることができる。
本発明に従って処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、除草剤耐性植物、即ち、1種類以上の所与の除草剤に対して耐性にされた植物である。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、当該除草剤耐性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えば、グリホセート耐性植物、即ち、除草剤グリホセート又はその塩に対して耐性にされた植物である。植物は、種々の方法によって、グリホセートに対して耐性にすることができる。かくして、例えば、グリホセート耐性植物は、酵素5-エノールピルビルシキミ酸-3-リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、以下のものである:細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異CT7)(Comai等、1983,Science 221,370-371)、細菌アグロバクテリウム属各種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子(Barry等、1992,Curr.Topics Plant Physiol.7,139-145)、ペチュニアのEPSPSをコードする遺伝子(Shah等、1986,Science 233,478-481)、トマトのEPSPSをコードする遺伝子(Gasser等、1988,J.Biol.Chem.263,4280-4289)又はオヒシバ属(Eleusine)のEPSPSをコードする遺伝子(WO01/66704)。それは、突然変異EPSPSであることも可能である。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートオキシドレダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、グリホセートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホセート耐性植物は、さらにまた、上記遺伝子の自然発生突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることもできる。グリホセート耐性を付与するEPSPS遺伝子を発現する植物は、既に記述されている。グリホセート耐性を付与する別の遺伝子(例えば、デカルボキシラーゼ遺伝子)を発現する植物は、既に記述されている。
別の除草剤抵抗性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤(例えば、ビアラホス、ホスフィノトリシン又はグルホシネート)に対して耐性にされている植物である。そのような植物は、当該除草剤を解毒する酵素を発現させるか、又は、阻害に対して抵抗性を示す突然変異グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって、得ることができる。そのような有効な解毒酵素の1つの例は、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼをコードする酵素である(例えば、ストレプトミセス属各種(Streptomyces species)に由来するbarタンパク質又はpatタンパク質)。外因性のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物は、記述されている。
さらなる除草剤耐性植物は、さらにまた、酵素ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に対して耐性にされている植物である。ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ類は、パラ-ヒドロキシフェニルピルベート(HPP)がホモゲンチセートに変換される反応を触媒する酵素である。HPPD阻害薬に対して耐性を示す植物は、WO96/38567、WO99/24585、WO99/24586、WO2009/144079、WO2002/046387又はUS6,768,044に記述されているように、自然発生抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、又は、突然変異HPPD酵素若しくはキメラHPPD酵素をコードする遺伝子を用いて、形質転換させることができる。HPPD阻害薬に対する耐性は、さらにまた、HPPD阻害薬による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチセートを形成させることが可能な特定の酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによっても得ることができる。そのような植物は、WO99/34008及びWO02/36787に記述されている。HPPD阻害薬に対する植物の耐性は、さらにまた、WO2004/024928に記述されているように、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えてプレフェナートデヒドロゲナーゼ酵素をコードする遺伝子を用いて植物を形質転換させることによって改善することもできる。さらに、植物は、そのゲノムの中にHPPD阻害薬を代謝又は分解する酵素(例えば、CYP450酵素)をコードする遺伝子を挿入することによって、HPPD阻害薬に対してさらに耐性にすることができる(WO2007/103567及びWO2008/150473を参照されたい)。
別の除草剤抵抗性植物は、アセトラクテートシンターゼ(ALS)阻害薬に対して耐性にされている植物である。既知のALS阻害薬としては、例えば、スルホニル尿素系除草剤、イミダゾリノン系除草剤、トリアゾロピリミジン系除草剤、ピリミジニルオキシ(チオ)ベンゾエート系除草剤、及び/又は、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤などがある。ALS酵素(「アセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)」としても知られている)における種々の突然変異体は、例えばTranel及びWright(Weed Science 2002,50:700-712)などに記述されているように、種々の除草剤及び除草剤の群に対する耐性を付与することが知られている。スルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物の作製については、既に記述されている。さらなるスルホニル尿素耐性植物及びイミダゾリノン耐性植物についても、既に記述されている。
イミダゾリノン及び/又はスルホニル尿素に対して耐性を示すさらなる植物は、誘導された突然変異誘発によって得ることができるか、当該除草剤の存在下での細胞培養における選抜によって得ることができるか、又は、突然変異育種によって得ることができる(例えば、ダイズに関しては、US5,084,082、イネに関しては、WO97/41218、テンサイに関しては、US5,773,702及びWO99/057965、レタスに関しては、US5,198,599、又は、ヒマワリに関しては、WO01/065922を参照)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、非生物的ストレス因子に対して耐性を示す。そのような植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物としては、以下のものを含む:
(a) 植物細胞内又は植物体内におけるポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能な導入遺伝子を含む植物;
(b) 植物又は植物細胞のPARGコード化遺伝子の発現及び/又は活性を低減させることが可能なストレス耐性を強化する導入遺伝子を含む植物;
(c) ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンテターゼ又はニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを包含するニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ生合成経路の植物機能性酵素(plant-functional enzyme)をコードするストレス耐性を強化する導入遺伝子を含む植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、収穫された生産物の改変された量、品質及び/若しくは貯蔵安定性、並びに/又は、収穫された生産物の特定の成分の改変された特性を示す。例えば:
(1) 野生型の植物細胞又は植物において合成された澱粉と比較して、その物理化学的特性〔特に、アミロース含有量若しくはアミロース/アミロペクチン比、枝分かれ度、平均鎖長、側鎖分布、粘性挙動、ゲル化強度(gelling strength)、澱粉粒子サイズ及び/又は澱粉粒子形態〕が改変されていて、特定の用途により適した変性澱粉を合成するトランスジェニック植物;
(2) 非澱粉炭水化物ポリマーを合成するか、又は、遺伝子組換えがなされていない野生型植物と比較して改変された特性を有する非澱粉炭水化物ポリマーを合成する、トランスジェニック植物。その例は、ポリフルクトース(特に、イヌリン型及びレバン型のポリフルクトース)を産生する植物、α-1,4-グルカン類を産生する植物、α-1,6-分枝α-1,4-グルカン類を産生する植物、及び、アルテルナンを産生する植物である。;
(3) ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物;
(4) 「可溶性固形物高含有量」、「低辛味」(LP)及び/又は「長期保存」(LS)などの特性を有するタマネギなどのトランスジェニック植物又はハイブリッド植物。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された繊維特性を有する植物(例えば、ワタ植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された繊維特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) セルロースシンターゼ遺伝子の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物);
(b) rsw2相同核酸又はrsw3相同核酸の改変された形態を含んでいる植物(例えば、ワタ植物)、例えば、スクロースリン酸シンターゼの発現が増大しているワタ植物;
(c) スクロースシンターゼの発現が増大している植物(例えば、ワタ植物);
(d) 繊維細胞に基づいた原形質連絡のゲーティングのタイミングが改変されている(例えば、繊維選択的β-1,3-グルカナーゼのダウンレギュレーションを介して)植物(例えば、ワタ植物);
(e) 反応性が改変されている(例えば、nodCを包含するN-アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子の発現及びキチンシンターゼ遺伝子の発現を介して)繊維を有する植物(例えば、ワタ植物)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変されたオイルプロフィール特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変されたオイル特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、以下のものなどがある:
(a) オレイン酸含有量が高いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
(b) リノレン酸含有量が低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物);
(c) 飽和脂肪酸のレベルが低いオイルを産生する植物(例えば、ナタネ植物)。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得ることが可能なもの)は、ウイルス抵抗性を示すジャガイモ〔例えば、ジャガイモウイルスYに対してウイルス抵抗性を示す(SY230イベント及びSY233イベント、Tecnoplant,Argentinaからの)〕又は病害〔例えば、ジャガイモ疫病(例えば、RB遺伝子)〕に対して抵抗性を示すジャガイモ又は低減された低温誘発甘味を示すジャガイモ(これは、遺伝子Nt-Inh、遺伝子II-INVを有している)又は矮性表現型(A-20オキシダーゼ遺伝子)を示すジャガイモなどの植物である。
本発明に従って同様に処理し得る植物又は植物品種(遺伝子工学などの植物バイオテクノロジー法によって得られたもの)は、改変された種子脱粒特性を有する植物(例えば、ナタネ植物又は関連するアブラナ属植物)である。そのよう植物は、遺伝的形質転換によって得ることができるか、又は、そのような改変された特性を付与する突然変異を含んでいる植物を選抜することによって得ることができる。そのような植物としては、種子の脱粒が遅延されているか又は低減されている植物(例えば、ナタネ植物)などがある。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、アメリカ合衆国内における規制除外(non-regulated status)についてのアメリカ合衆国農務省(USDA)の動植物検疫局(APHIS)に対する認可申請又は継続申請の対象である、形質転換イベント又は形質転換イベントの組合せを含んでいる植物である。これに関連する情報は、APHIS(4700 River Road Riverdale,MD 20737,USA)から、例えば、ウェブサイト「http://www.aphis.usda.gov/brs/not_reg.html」を介して、いつ何時でも入手することができる。本出願の出願日において、下記上方を有する申請は、APHISによって許可されたか又はAPHISが審理中である:
- 請願書:請願書の識別番号。変換イベントの技術的記載は、APHISからWebサイトの請願番号を介して入手できる特定の請願文書に記載されている。これらの説明は、参照により本明細書に開示される。
- 申請の拡張:範囲又は期間の拡張が請求されている、先の申請についての言及。
- 機関:当該申請を提出している個人の名称。
- 規制物:当該植物種。
- トランスジェニック表現型:形質転換イベントによって植物に付与された形質。
- 形質転換イベント又はライン:規制除外が請求されている1つ又は複数のイベント(場合により、ラインとも称される)の名称。
- APHIS文書:申請に関連してAPHISによって刊行されているか、又は、請求することでAPHISから入手することが可能な、種々の文書。
本発明に従って処理し得る特に有用なトランスジェニック植物は、1種類以上の毒素をコードする1種類以上の遺伝子を含んでいる植物、例えば、以下の商品名で販売されているトランスジェニック植物である:YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、BT-Xtra(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Protecta(登録商標)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)。除草剤耐性植物の例としては、以下の商品名で入手可能なトウモロコシ品種、ワタ品種及びダイズ品種などがある:Roundup Ready(登録商標)(グリホセート類に対する耐性、例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えば、ナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン系に対する耐性)及びSCS(登録商標)(スルホニル尿素系に対する耐性、例えば、トウモロコシ)。挙げることができる除草剤抵抗性植物(除草剤耐性に関して慣習的な方法で品種改良された植物)としては、商品名Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)で販売されている品種を含む。
以下の実施例は、本発明を説明するものである。
化学的実施例
実施例I-11
3-(2-ブロモ-6-メトキシ-4-プロパ-1-インイルフェニル]-4-ヒドロキシ-1-アザスピロ[4.4]ノナ-3-エン-2-オン
Figure 2022524861000030
3.5mlのジメチルホルムアミド中に初期注入した1.00g(2.14mmol)のメチル1-[[2-(2-ブロモ-6-メトキシ-4-プロパ-1-インイル-フェニル)アセチル]アミノ]-3-(エトキシメチル)シクロペンタンカルボキシレートに0.52g(4.71mmol)のカリウムtert-ブトキシドを添加した。その混合物を室温でさらに1時間撹拌し、水を添加し、そして混合物をジクロロメタンで洗浄し、2N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿した個体を吸引濾過した。
900mgの黄色個体が得られた(96%の収率)。
実施例P-13
[3-(2-ブロモ-6-メトキシ-4-プロパ-1-インイル-フェニル)-8-(エトキシメチル)-2-オキソ-1-アザスピロ[4.4]ノナ-3-エン-4-イル] エチル カーボネート
Figure 2022524861000031
10mlの塩化メチレン中の初期注入物である0.80g(1.47mmol)の3-(2-ブロモ-6-メトキシ-4-プロパ-1-インイルフェニル)-8-(エトキシメチル)-ヒドロキシ-1-アザスピロ[4.4]ノナ-3-エン-2,4-オン及び0.29g(2.94mmol)のトリエチルアミンに0.19g(1.76mmol)のクロロギ酸エチルを滴下して添加した。その混合物を室温でさらに1時間撹拌した。その混合物を水で洗浄し、乾燥し、溶媒を留去し、そして残渣をクロマトグラフィーに精製した。
700mgの淡色個体が得られた(93%の収率)。
上記の実施例と類似して、及び調製の一般的な詳細に準拠することによっても、以下の化合物が得られる:
Figure 2022524861000032
表1:一般式(Ib)の化合物
Figure 2022524861000033
Figure 2022524861000034
Figure 2022524861000035
Figure 2022524861000036
Figure 2022524861000037
Figure 2022524861000038
Figure 2022524861000039
Figure 2022524861000040
表2:一般式(Ic)の化合物
Figure 2022524861000041
Figure 2022524861000042
Figure 2022524861000043
Figure 2022524861000044
Figure 2022524861000045
Figure 2022524861000046
Figure 2022524861000047
Figure 2022524861000048
Figure 2022524861000049
Figure 2022524861000050
出発物質の調製実施例
実施例A.6
メチル 1-[[2-(2-ブロモ-6-メトキシ-4-プロパ-1-インイルフェニル)アセチル]アミノ]-3-(メトキシメチル)シクロペンタンカルボキシレート
Figure 2022524861000051
0.90g(3.17mmol)の[2-ブロモ-6-メトキシ-4-(プロパ-1-イン-1-イル)フェニル]酢酸を3.33mlのジクロロメタンに溶解し、2滴のジメチルホルムアミドを加えた。室温において、0.55ml(6.35mmol)の塩化オキサリルをゆっくり滴下して添加し、次に、ガスの発生が止まるまで混合物を加熱還流し、そして濃縮した。別の反応において、ジクロロメタンに溶解したその酸塩化物を、3.3mlのジクロロメタン中の初期注入物である0.77g(3.17mmol)の[1-メトキシカルボニル-3-(メトキシメチル)シクロペンチル]アンモニウムクロライド及び1.72ml(12.7mmol)のトリエチルアミンに滴下して添加した。室温での撹拌を1時間継続した。
その混合物を、水で洗浄し、相分離し、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮後、残渣をクロマトグラフィーにより精製した。
これにより、1gの淡色油が得られた(76%の収率)。
この実施例に類似して及び調製の一般的な詳細に従っても、以下の化合物が得られる:
Figure 2022524861000052
Figure 2022524861000053
2-フルオロ-6-メチル-4-ニトロアニリン
Figure 2022524861000054
アルゴン下でジメチルエーテル(100ml)と水(60ml)の溶液に150mg(0.64mmol)の2-ブロモ-6-フルオロ-4-ニトロアニリン(CAS番号:455-58-3)、200mg(1.91mmol)の炭酸ナトリウム及びトリメチルボロキシン(240mg、0.95mmol)及びPd(dppd)Cl(18.6mg、0.02mmol)を添加し、その混合物を90°Cで16時間加熱した。その混合物を濃縮乾固し、残渣を水に溶解し、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、クロマトグラフィーにかけた。これにより188mg(55%)が得られた。
1H NMR (400 MHz, δ in ppm, CDCl3)
δ = 2.26 (s, 3H), 4.36 (br, NH2), 7.81 (s, 1H), 7.86 (s, 1H)
1-フルオロ-3-メチル-5-ニトロ-2-(2,2,2-トリクロロエチル)ベンゼン
Figure 2022524861000055
132mg(1.28mmol)の亜硝酸tert-ブチル及び144mg(1.06mmol)の塩化銅(II)を7.8mlのアセトニトリルに懸濁し、0℃に冷却した。次に、983mg(10.1mmol)の塩化ビニリデンをゆっくりと滴下して添加し、混合物を室温まで温めた。続いて、123mg(0.72mmol)の2-フルオロ-6-メチル-4-ニトロアニリン(これは、アセトニトリル10ml及びアセトン25mlに溶解されている)を、ゆっくりと滴下して添加した。室温での撹拌を、ガスの発生が停止するまで続けた。
氷冷しながら、2mlの10%塩酸水に徐々に加え、酢酸エチルで抽出し、抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。
これにより、3.636gの粗生成物(これは依然として銅塩を含有していた)が得られ、次の反応に直接使用した。
1H NMR (400 MHz, δ in ppm, CDCl3)
δ = 2.66 (s, 3H), 1.96 (s, 2H), 7.83 (s, 1H), 7.96 (s, 1H)
2-(2-フルオロ-6-メチル-4-ニトロフェニル)酢酸メチル
Figure 2022524861000056
160mg(0.55mmol)の1-フルオロ-3-メチル-5-ニトロ-2-(2,2,2-トリクロロエチル)ベンゼンを10mlのメタノールに溶解し、121mg(2.23mmol)の30%メタノール性ナトリウムメトキシド溶液をゆっくりと添加し、熱を発生させた。その後、12時間加熱還流した。1.1mlの濃硫酸を注意深く加え、熱を発生させた。その混合物を還流下で1時間加熱した。混合物を濃縮乾固し、残渣を水に溶解し、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残渣をクロマトグラフィーにかけた。これにより110mgの黄色油が得られた(75%の収率)。
1H NMR (400 MHz, δ in ppm, CDCl3)
δ = 2.42 (s, 3H), 3.72 (s, 3H), 3.78 (s, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.91 (s, 1H)
2-(4-アミノ-2-フルオロ-6-メチルフェニル)酢酸メチル
Figure 2022524861000057
1.40g(6.16mmol)の(2-フルオロ-6-メチル-4-ニトロフェニル)酢酸メチルを11mlのテトラヒドロフランに溶解し、5.3mlの水中の2.040g(38.1mmol)の塩化アンモニウムの溶液及び1.37g(2.46mmol)の鉄粉を加えた。その混合物を室温で30分間撹拌した。その混合物を濾過し、濾液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、pHを7より大きく設定した。抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。1.17gの茶色の物質が得られた(90%の収率)。
2-(2-フルオロ-4-ヨード-6-メチルフェニル)酢酸メチル
Figure 2022524861000058
30mlの水中の1.40g(6.16mmol)の(4-アミノ-2-フルオロ-6-メチルフェニル)酢酸メチル及び3ml(3.76mmol)のHClの懸濁液を-5~0°Cに冷却し、1.8mlの水中の0.4g(6.03mmol)の亜硝酸ナトリウム及び0.8g(11.08mmol)のヨウ化カリウムの溶液を徐々に添加した。10分後、混合物を室温に温め、20℃でさらに30分間撹拌し、15mlの水を加え、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpHをpH8に調整し、次いで飽和チオ硫酸ナトリウム溶液を加えた。酢酸エチルで抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、溶媒を蒸留除去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)で精製した。これにより、1.35g(75%)のヨウ素化合物を白色個体として得た。
1H NMR (400 MHz, δ in ppm, CDCl3)
δ = 2.26 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.70 (s, 3H), 7.29 (s, 1H), 7.35 (s, 1H)
実施例B.8
2-(2-フルオロ-6-メチル-4-プロパ-1-インイルフェニル)酢酸メチル
Figure 2022524861000059
7mlの乾燥テトラヒドロフラン中の0.102g(0.75mmol)の塩化亜鉛及び0.032g(0.75mmol)の塩化リチウムの溶液に、窒素雰囲気下0℃で撹拌しながら、テトラヒドロフラン中の1.5ml(0.75mmol)の1-プロピニルマグネシウムブロミドの0.5M溶液を滴下した。溶液を1.5時間以内に撹拌しながら室温に温めた(溶液1)。3mlの乾燥テトラヒドロフラン中の2.8mg(0.01mmol)の酢酸パラジウム(II)及び10.6mg(0.02mmol)の1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタンを、窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した(溶液2)。
0.14g(0.5mmol)の(2-フルオロ-4-ヨード-6-メチルフェニル)酢酸メチルを、窒素雰囲気下で2mlの乾燥テトラヒドロフランに溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した(溶液3)。
溶液2及び次いで溶液3を、撹拌しながら、溶液1に室温でそれぞれ滴下し、この混合物を60℃で3.5時間撹拌した。
室温まで冷却した後、水と飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を乾燥(硫酸ナトリウム)し、溶媒を留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)により、75mgの所望の化合物が得られた(65%の収率)。
1H NMR (400 MHz, δ in ppm, CDCl3):
δ = 2.04 (s, 3H), 2.23 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 7.04 (s, 1H), 7.10 (s, 1H)
次の前駆体が類似して調製された:
Figure 2022524861000060
表3:一般式(X)の化合物
Figure 2022524861000061
B.製剤実施例
a) 粉剤は、10重量部の式(I)の化合物及び/又はその塩と不活性物質としての90重量部のタルクとを混合し、この混合物をインパクトミル中で粉砕することによって得られる。
b) 容易に水分散可能な水和剤は、25重量部の式(I)の化合物及び/又はその塩、64重量部の不活性物質としてのカオリン含有石英、湿潤剤及び分散剤としての10重量部のリグノスルホン酸カリウム及び1重量部のオレオイルメチルタウリンナトリウムを混合し、ピンドディスクミルで粉砕することにより得られる。
c) 容易に水分散可能な分散濃縮物は、20重量部の式(I)の化合物及び/又はその塩を6重量部のアルキルフェノールポリグリコールエーテル((登録商標)Triton X 207)、3重量部のイソトリデカノールポリグリコールエーテル(8 EO)及び71重量部のパラフィン鉱油(沸点範囲、例えば約255~277℃超)と混合し、磨砕ボールミル中で5ミクロン未満の細かさに粉砕することによって得られる。
d) 乳化可能な濃縮物は、15重量部の式(I)の化合物及び/又はその塩、75重量部の溶媒としてのシクロヘキサノン、及び10重量部の乳化剤としてのオキセチル化ノニルフェノールから得られる。
e) 水分散性顆粒は、
75重量部の式(I)の化合物及び/又はその塩、
10重量部のリグノスルホン酸カルシウム、
5重量部のラウリル硫酸ナトリウム、
3重量部のポリビニルアルコール、及び
カオリン7重量部
を混合し、ピンドディスクミルで混合物を粉砕し、造粒液として水を噴霧塗布することにより流動床中で粉末を造粒することによって得られる。
f) 水分散性顆粒は、コロイドミル中で、
25重量部の式(I)の化合物及び/又はその塩、
5重量部の2,2’-ジナフチルメタン-6,6’-ジスルホン酸ナトリウム、
2重量部のオレオイルメチルタウレートナトリウム、
1重量部のポリビニルアルコール、
17重量部の炭酸カルシウム、及び
50重量部の水、
を均質化し、予備精密化し、次に、ビーズミルで粉砕し、得られた懸濁液を噴霧塔で一相ノズルの手段により噴霧乾燥することによっても得られる。
C.生物学的実施例
1.出芽前の除草効果と作物植物との適合性
単子葉植物及び双子葉植物の雑草植物及び作物の種子を、木繊維ポット中の砂質ローム土壌中に配置し、土壌で覆う。次に、水和剤(WP)又は乳濁濃縮物(EC)の形態で製剤された本発明の化合物を、0.2%湿潤剤を添加しながら600~800L/haに等しい水施用量で水性懸濁液又は乳濁液として被覆土壌の表面に施用する。
処理後、ポットを温室に入れ、試験植物の良好な成長条件下に保つ。試験植物への損傷を、未処理対照と比較することにより、3週間の試験期間後に視覚的にスコア化する(除草活性(%):100%活性=植物が死んだ、0%活性=対照植物のように)。
望ましくない植物/雑草:
Figure 2022524861000062
1.出芽前効果
表3及び4からの結果が示すように、本発明の化合物は、広範囲のイネ科雑草及び雑草に対して良好な除草剤の出芽前有効性を有する。
表4:320g/haにおけるALOMYに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000063
Figure 2022524861000064
Figure 2022524861000065
表5:320g/haにおけるAVEFAに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000066
Figure 2022524861000067
Figure 2022524861000068
表6:320g/haにおけるDIGSAに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000069
Figure 2022524861000070
Figure 2022524861000071
表7:320g/haにおけるECHCGに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000072
Figure 2022524861000073
Figure 2022524861000074
表8:320g/haにおけるLOLRIに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000075
Figure 2022524861000076
Figure 2022524861000077
表9:320g/haにおけるSETVIに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000078
Figure 2022524861000079
Figure 2022524861000080
表10:320g/haにおけるABUTHに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000081
表11:320g/haにおけるAMAREに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000082
Figure 2022524861000083
表12:320g/haにおけるMATINに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000084
Figure 2022524861000085
表13:320g/haにおけるPHBPUに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000086
表14:320g/haにおけるPOLCOに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000087
表15:320g/haにおけるVIOTRに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000088
Figure 2022524861000089
Figure 2022524861000090
表16:320g/haにおけるVERPEに対する出芽前作用(%)
Figure 2022524861000091
Figure 2022524861000092
例えば、表4~18における化合物番号P-70、P-81、P-05、P-77、P-76、I-10、I-2及びI-11はそれぞれ、320g/haの施用量で、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myrosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、オニメヒシバ(Diagitaria sanguinalis)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、ボウムギ(Lolium rigidum)及びエノコログサ(Setaria viridis)に対して90~100%の効力を示す。
したがって、本発明の化合物は、出芽前方法による望ましくない植物成長の防除に適している。
2.出芽後の除草効果及び作物植物適合性
単子葉植物及び双子葉植物の雑草及び作物の種子は、木繊維ポット中の砂質ローム土壌中に配置され、土壌で覆われ、良好な成長条件下で温室中で栽培される。播種の2~3週間後、試験植物を1葉期で処理する。水和剤(WP)又は乳濁濃縮物(EC)の形態で製剤された本発明の化合物は、次に、0.2%湿潤剤を添加しながら、600~800l/haに等しい水施用量で、水性懸濁液又は乳濁液として植物の緑色部分に噴霧される。試験植物を最適成長条件下で約3週間温室中に放置した後、調製物の作用を未処理対照と比較して視覚的に評価する(除草作用パーセント(%):100%活性=植物が枯死、0%活性=対照植物のように)。
表5及び6には、本発明の化合物が広スペクトラムのイネ科雑草及び雑草に対して良好な除草性出芽後効果を有することが示されている。
表17:80g/haにおけるALOMYに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000093
Figure 2022524861000094
Figure 2022524861000095
Figure 2022524861000096
表18:80g/haにおけるAVEFAに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000097
Figure 2022524861000098
Figure 2022524861000099
表19:80g/haにおけるDIGSAに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000100
Figure 2022524861000101
Figure 2022524861000102
Figure 2022524861000103
表20:80g/haにおけるECHCGに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000104
Figure 2022524861000105
Figure 2022524861000106
Figure 2022524861000107
表21:80g/haにおけるLOLRIに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000108
Figure 2022524861000109
Figure 2022524861000110
Figure 2022524861000111
表22:80g/haにおけるSETVIに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000112
Figure 2022524861000113
Figure 2022524861000114
Figure 2022524861000115
表23:80g/haにおけるABUTHに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000116
表24:80g/haにおけるAMAREに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000117
表25:80g/haにおけるPHBPUに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000118
表26:80g/haにおけるPOLCOに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000119
表27:80g/haにおけるVIOTRに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000120
表28:80g/haにおけるVERPEに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000121
表29:80g/haにおけるHORMUに対する出芽後作用(%)
Figure 2022524861000122
例えば、表17~29における化合物番号P-22、P-25、P-26はそれぞれ、80g/haの施用量で、ノスズメノテッポウ(Alopecurus myrosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、オニメヒシバ(Diagitaria sanguinalis)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)、エノコログサ(Setaria viridis)及びムギクサ(Hordeum murinum)に対して80~100%の効力を示し、したがって、本発明の化合物は、出芽後方法による望ましくない植物成長の防除に適している。

Claims (12)

  1. 一般式(I)
    Figure 2022524861000123
    〔式中、
    Xは、C-C-アルコキシ、C-C-ハロアルコキシ又はハロゲンであり、
    Yは、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
    は、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-シクロアルキル-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル又はC-C-ハロアルキニルであり、
    は、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり、
    は、水素、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
    Gは、水素、脱離基L又はカチオンEを表し、
    Lは、以下の基の一つであり、
    Figure 2022524861000124
    ここで、
    は、(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキルを表し、
    は、(C-C)-アルキルを表し、
    は、(C-C)-アルキル、置換されていないフェニル、又はハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル、(C-C)-アルコキシ、(C-C)-ハロアルコキシ、ニトロ又はシアノにより一置換又は多置換されたフェニルを表し、
    、R’は、互いに独立して、メトキシ又はエトキシを表し;
    、Rは、それぞれ互いに独立して、メチル、エチル、フェニルを表すか、又は一緒になって飽和5員環、6員環もしくは7員環を形成するか、又は一緒になって酸素原子もしくは硫黄原子を有する飽和5員、6員もしくは7員複素環を形成し、
    Eは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の1イオン当量、アルミニウムの1イオン当量又は遷移金属の1イオン当量又はマグネシウム-ハロゲンカチオンを表し;アンモニウムイオン(ここで、任意に、1個、2個、3個又は4個全ての水素原子はC-C10-アルキル又はC-C-シクロアルキル基からの同一又は異なった基によって置き換わってもよく、これらは互いに独立してそれぞれ、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシによって一置換又は多置換されてもよく、又は1つ以上の酸素もしくは硫黄原子によって中断されてもよい)を表し;環状2級又は3級の脂肪族又はヘテロ脂肪族アンモニウムイオン、例えば、それぞれの場合、モルホリニウム、チオモルホリニウム、ピペリジニウム、ピロリジニウム、又はそれぞれの場合において、プロトン化された1,4-ジアザビシクロ[1.1.2]オクタン(DABCO)又は1,5-ジアザビシクロ[4.3.0]ウンデカ-7-エン(DBU)を表し;ヘテロ芳香族アンモニウムカチオン、例えばそれぞれの場合において、プロトン化されたピリジン、2-メチルピリジン、3-メチルピリジン、4-メチルピリジン、2,4-ジメチルピリジン、2,5-ジメチルピリジン、2,6-ジメチルピリジン、5-エチル-2-メチルピリジン、コリジン、ピロール、イミダゾール、キノリン、キノキサリン、1,2-ジメチルイミダゾール、1,3-ジメチルイミダゾリウムメチル硫酸塩を表し;又は他にはさらにトリメチルスルホニウムイオンを表してもよい〕
    のスピロシクロペンチルピロリン-2-オン。
  2. 基が以下の意味:
    Xが、C-C-アルコキシ、臭素、塩素又はフッ素であり、
    Yが、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ又はC-C-シクロアルキルであり、
    が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-シクロアルキル-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル又はC-C-ハロアルキニルであり、
    が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり、
    が、水素、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
    Gが、水素、脱離基L又はカチオンEであり、ここで
    Lが、以下の基の一つであり、
    Figure 2022524861000125
    ここで、
    が、C-C-アルキル又はC-C-アルコキシ-C-C-アルキルであり、
    が、(C-C)-アルキルであり、
    が、(C-C)-アルキル、置換されていないフェニル又はハロゲン、(C-C)-アルキル、(C-C)-ハロアルキル又はシアノによって一置換又は多置換されたフェニルであり、
    Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属の1イオン当量、アルミニウムの1イオン当量、遷移金属の1イオン当量、マグネシウムハロゲンカチオン又はアンモニウムイオンであり、ここで、任意に、1個、2個、3個又は4個全ての水素原子がC-C10-アルキル又はC-C-シクロアルキル基からの同一又は異なった基によって置き換わっており、これらそれぞれは互いに独立して、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシによって一置換又は多置換されている
    を有する請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 基が以下の意味:
    Xが、C-C-アルコキシ、臭素、塩素又はフッ素であり、
    Yが、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルコキシ又はC-C-シクロアルキルであり、
    が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-シクロアルキル-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル又はC-C-ハロアルキニルであり、
    が、水素、C-C-アルキル、C-C-アルコキシ-C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル、C-C-アルケニル、C-C-ハロアルケニル、C-C-アルキニル、C-C-アルコキシ又はC-C-ハロアルコキシであり、
    が、水素、C-C-アルキル、C-C-ハロアルキル、C-C-シクロアルキル又はハロゲンであり、
    Gが、水素、脱離基L又はカチオンEであり、ここで、
    Lが、以下の基の一つであり、
    Figure 2022524861000126
    ここで、
    が、(C-C)-アルキル又は(C-C)-アルコキシ-(C-C)-アルキルであり、
    が、(C-C)-アルキルであり、
    Eが、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属のイオン当量、アルミニウムのイオン当量、遷移金属のイオン当量、マグネシウムハロゲンカチオン又はアンモニウムイオンであり、ここで、任意に、1個、2個、3個又は4個全ての水素原子がC-C10-アルキル又はC-C-シクロアルキル基からの同一又は異なった基によって置き換わっている
    を有する、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物。
  4. 基が以下の意味:
    Xが、メトキシ、エトキシ、臭素、塩素又はフッ素あり、
    Yが、メチル、エチル、シクロプロピル、エトキシ、メトキシであり、
    が、水素、エチル、メチル、n-プロピル、n-ブチル、アリル、メトキシメチル又はエトキシメチルであり、
    が、水素又はメチルであり、
    が、水素、メチル、エチル、臭素であり、
    Gが、水素、脱離基L又はカチオンEであり、ここで、
    Lが、以下の基の一つであり、
    Figure 2022524861000127
    ここで、
    が、メチル、エチル又はi-プロピルであり、
    が、メチル、エチル、i-プロピル又はt-ブチルであり、
    Eが、ナトリウムイオン又はカリウムイオンである
    を有する、請求項1~3のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  5. 式(X)
    Figure 2022524861000128
    〔式中、基が以下の意味:
    が、水素又はメチルであり、
    Xが、フッ素、塩素又は臭素であり、
    Yが、メチル、エチル、メトキシ、エトキシである
    を有する〕
    の化合物。
  6. 請求項1~4のいずれかに記載の式(I)の化合物又はその農薬的に許容される塩の調製方法であって、一般式(II)
    Figure 2022524861000129

    〔式中、
    、R、R、X及びYは上記で与えられた意味を有し、R10はアルキル、好ましくはメチル又はエチルを表す〕
    の化合物を環化することにより、場合により適切な溶媒又は希釈剤の存在下、適切な塩基により、R10OH基を形式的に除去することによる、前記方法。
  7. a)請求項1~4の1つ以上に定義される少なくとも1つの式(I)の化合物又はその農薬的に許容される塩、ならびにb)作物保護に通例の補助剤及び添加剤を含む農薬組成物。
  8. a) 請求項1~4の1つ以上に定義される少なくとも1つの式(I)の化合物又は農薬として許容されるその塩、
    b) 成分a)以外の1種以上の活性農薬化合物、及び任意に
    c) 作物保護に通例の補助剤及び添加剤
    を含む農薬組成物。
  9. 望ましくない植物を防除する方法又は植物の成長を調節する方法であって、請求項1~4の1つ以上に定義される少なくとも1つの式(I)の化合物又はその農薬的に許容される塩の有効量が、植物、種子、又は植物が成長する領域に施用される、前記方法。
  10. 除草剤又は植物成長調節剤としての、請求項1~4の1つ以上に定義される式(I)の化合物又はその農薬的に許容される塩の使用。
  11. 式(I)の化合物又はその農薬的に許容される塩が、植物作物における有害な植物を防除するために、又は成長を調節するために使用される、請求項10に記載の使用。
  12. 前記作物植物がトランスジェニック又は非トランスジェニック作物植物である、請求項11に記載の使用。
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