JP2022509184A - 代謝性障害の処置のためのプロタンパク質コンバターゼスブチリシン/ケキシン9型(pcsk9)阻害剤としての環状ペプチド - Google Patents

代謝性障害の処置のためのプロタンパク質コンバターゼスブチリシン/ケキシン9型(pcsk9)阻害剤としての環状ペプチド Download PDF

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Abstract

Figure 2022509184000001
本開示は、式(I)を有する、脂質代謝及びPCSK9が寄与する他の疾患の処置において有用なPCSK9の阻害剤:
【化1】
Figure 2022509184000055

又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体(式中、R、X、X、X、X、X、X、X、X、X、X10、X11、X12及びX13は本明細書中に記載される)に関する。

Description

関連出願
本願は、内容全体がその全体において参照により本明細書中に組み込まれる2018年11月27日提出の米国特許仮出願第62/772,033号明細書に対する利益及び優先権を主張する。
本開示は、PCSK9プロテアーゼが関連する疾患若しくは障害の処置において有用なプロタンパク質コンバターゼスブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)の修飾因子を対象とする。具体的に、本開示は、PCSK9を阻害するペプチド及び組成物、PCSK9が関連する疾患若しくは障害を処置する方法及びこれらのペプチドの合成方法に関する。
プロタンパク質コンバターゼスブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)は、分泌型スブチラーゼ、スブチリシンセリンプロテアーゼファミリーのメンバーであり、多くの組織及び細胞型で発現される。PCSK9タンパク質は、シグナル配列、プロドメイン、保存される残基の三連構造(D186、H226及びS386)を含有する触媒性ドメイン及びC末端ドメインを含有し、小胞体において自己触媒性切断を受ける可溶性の74-kDa前駆体として合成される。自己触媒性活性は、分泌に必要とされることが示されている。
PCSK9は、その、コレステロールが循環から除去される主要経路である肝臓低密度リポタンパク質受容体(LDLR)の調整を介して、血漿低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)レベルに顕著な影響を有する。PCSK9は、LDLRに結合し、それをリソソーム分解に向け、それにより血漿LDL-Cレベルを上昇させ、しいては冠動脈心疾患(CHD)リスクを上昇させる(Maxwell K.N.,Proc.Natl.Acad.Sci.,101,2004,7100-7105;Park,S.W.,J.Biol.Chem.279,2004,50630-50638;Lagace T.A.,et.al.J.Clin.Invest.2006,116(11):2995-3005)。マウスにおけるマウス又はヒトPCSK9の過剰発現は、mRNA、SREBP又はSREBPタンパク質の核細胞質比のレベルにおいて観察される影響なく、全体的及びLDL-Cレベルを上昇させ、肝臓LDLRタンパク質を劇的に低下させることが示されている(Maxwell K.N.,Proc.Natl.Acad.Sci.101(2004):7100-7105)。さらに、マウスモデルにおいてPCSK9機能喪失を引き起こすPCSK9における突然変異は、全体的レベル及びLDL-Cレベルを低下させることも示されている。(Cohen,J.C.,et al.,N.Engl.J.Med.,354,2006,1264-1272)。従って、結果から、PCSK9調整の結果、LDLRタンパク質レベルが低下することが示される。
PCSK9の遺伝子欠失はマウスでも行われている。PCSK9ノックアウトマウスは、血漿コレステロールレベルのおよそ50%の低下、血漿コレステロール低下におけるスタチンに対する感受性上昇を示す(Rashid,S.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,2005,102:5374-5379)。ヒトの遺伝学データは、LDLホメオスタシスにおけるPCSK9の役割を強く裏付ける。PCSK9と血漿LDL-Cレベルとの間の関連は、家族性高コレステロール血症の常染色体優性型の患者におけるPCSK9ミスセンス突然変異の発見により最初に立証された(Abifadel,M.,et al Nature,2003,34:154-6)。PCSK9機能獲得型アレルを保有する患者は、血漿LDL-Cレベルが上昇し、早発性CHDが増加し、一方でPCSK9機能欠失型アレルがある者は、血漿LDL-Cが顕著に低下しており、CHDから守られる。
PCSK9は、リポタンパク質(a)(Lp(a))代謝にも寄与する。Lp(a)は、apoLp(a)に共有結合するLDL粒子から構成されるアテローム生成促進性リポタンパク質である。ヒトの遺伝学研究から、Lp(a)がCHDリスクと必然的に関連することが示される。PCSK9治療用抗体は、高コレステロール血症の患者においてLp(a)レベルを顕著に低下させることが示されている。(Desai,N.R.,et.al.,Circulation.2013,128(9):962-969;Lambert,G.,et.al.,Clin.Sci.2017,7,131,261-268)。PCSK9に対するモノクローナル抗体で処置されるスタチン療法を受けている患者は、プラセボと比較して最大で32%のLp(a)レベル低下を示した。(Desai N.R.,et.al.,Circulation.2013,128(9):962-969)。
心血管系において効果があることに加えて、PCSK9は、感染に対する身体応答により引き起こされる生命を脅かす状態である敗血症において重要な役割を果たす。敗血症マウスにおけるPSCK9の過剰発現は、炎症を増加させることにより敗血症を増悪させることが示されており、一方でPCSK9の阻害により死亡率が低下することが示されている。(Dwivedi,D.J.,et al.,Shock,2016,46(6),672-680)。さらに、ヒトHepG2細胞におけるフローサイトメトリー試験から、PCSK9が、LDL依存性機序を通じたリポテイコ酸(LTA)及びLPSのLDLR介在性細菌脂質取り込みの調節を通じて、肝細胞によるグラム陰性糖脂質(LPS)取り込みを負の方向に調節することが示されている。(Grin,P.M.,et al.,Nature,2018, 8(1):10496)。従って、PCSK9の阻害は、感染に対する身体の免疫反応を低下させることにより敗血症を処置する可能性がある。
現在、既知のPCSK9の低分子阻害剤はない。PCSK9の唯一の既知の市販阻害剤は抗PCSK9抗体である。従って、低分子阻害剤でのPCSK9の阻害は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、トリグリセリドリッチリポタンパク質(TRL)、トリグリセリド上昇、敗血症、黄色腫及び他の障害を含む、ある範囲の疾患に対する処置となる可能性がある。これらの理由のために、新規及び強力な低分子PCSK9阻害剤が依然として必要とされている。
本開示の第一の態様は、式(I)(配列番号39)の環状ポリペプチド:
Figure 2022509184000002

(式中、
は、H又は(C-C)アルキルであり;
は、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し;
は、L-Pro又はD-Proであり;
は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、
D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、
L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、
D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
は、L-Thr又はD-Thrであり;
10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
13は、L-Phe又はD-Pheであり;
ここで
Bipは4-フェニル-フェニルアラニンであり;
Hseはホモセリンであり;
(4-CF)Pheは4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
(3,4-ジCl)Pheは3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
(3-F)Pheは3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
(4-Cl)Pheは4-クロロ-フェニルアラニンである)
又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体に関する。
一実施形態では、本開示は、式(I)のポリペプチド(配列番号40)(式中、
はH又は(C-C)アルキルであり;
は存在しないか又はGlyであり;
は、L-Pro又はD-Proであり;
は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、
D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、
L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、
D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
は、L-Thr又はD-Thrであり;
10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
13は、L-Phe又はD-Pheであり;
ここで
Bipは、4-フェニル-フェニルアラニンであり;
Hseは、ホモセリンであり;
(4-CF)Pheは、4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
(3,4-ジCl)Pheは、3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
(3-F)Pheは、3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
(4-Cl)Pheは、4-クロロ-フェニルアラニンである);
又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のため、又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため、又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため、又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延のための薬剤の製造における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延を必要とする患者に、治療的有効量の本開示に従う式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延のための方法に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延を必要とする患者に、治療的有効量の本開示に従う式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延のための方法に関する。
別の態様では、本開示は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、血管炎症、黄色腫、末梢動脈疾患、敗血症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇又はトリグリセリド上昇を、処置する、予防する、阻害する又は排除することを必要とする患者に治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、血管炎症、黄色腫、末梢動脈疾患、敗血症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇又はトリグリセリド上昇を、処置する、予防する、阻害する又は排除する方法に関する。
本開示の別の態様は、(i)Lp(a)を低下させる、(ii)Lp(a)血漿レベルを低下させる、(iii)Lp(a)血清レベルを低下させる、(iv)血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、(v)血清トリグリセリドレベルを低下させる、(vi)LDL-Cを低下させる、(vii)総血漿apoB 濃度を低下させる、(viii)LDL apoBを低下させる、(ix)TRL apoBを低下させる、又は(x)非HDL-Cを低下させることを必要とする患者に治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、(i)Lp(a)を低下させる、(ii)Lp(a)血漿レベルを低下させる、(iii)Lp(a)血清レベルを低下させる、(iv)血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、(v)血清トリグリセリドレベルを低下させる、(vi)LDL-Cを低下させる、(vii)総血漿apoB 濃度を低下させる、(viii)LDL apoBを低下させる、(ix)TRL apoBを低下させる、又は(x)非HDL-Cを低下させる方法に関する。
別の態様では、本開示はまた、必要とする患者において、(i)LDL-Cを低下させる、(ii)総アポリポタンパク質B(apoB)濃度を低下させる、(iii)LDL apoBを低下させる、(iv)TRL apoBを低下させる、又は(v)非HDL-Cを低下させる、及びそれらの組み合わせのための方法にも関し、この方法は、治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩をその患者に投与することを含む。
本開示の別の態様は、必要とする患者において(i)LDL-C,(ii)apoB、(iii)LDL apoB、(iv)TRL apoB及び(v)非HDL-C及びそれらの組み合わせから選択されるマーカーの総血漿濃度を低下させる方法に関し、この方法は、治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩をその患者に投与することを含む。
別の態様では、本開示は、(例えば治療的有効量の)式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤と、を含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、(例えば治療的有効量の)式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤と、を含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9の調整を必要とする患者に、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を調整する方法に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9の阻害を必要とする患者に、式(I)の環状ポリペプチド又その薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を阻害する方法に関する。別の態様では、本開示は、PCSK9活性の阻害を必要とする患者に、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9活性を阻害する方法に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置を必要とする患者に、治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、PCSK9介在性疾患若しくは障害を処置するための方法に関する。
本開示の別の態様は、必要とする患者においてLDL-Cを低下させる方法に関し、この方法は、治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩をその患者に投与することを含み、それによりLDL-Cを患者において低下させる。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩に関する。
本開示の別の態様は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択されるPCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9活性阻害に関連する疾患を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9活性阻害に関連する疾患の処置における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用に関する。
特定の態様では、本開示のPCSK9を調整又は阻害する環状ポリペプチドは、単独で、又は、他のPCSK9調整剤若しくは阻害剤又は他の治療剤を含む他の化合物と組み合わせて投与され得る。
従って、別の態様では、本開示は、(例えば治療的有効量の)式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の治療活性剤と、を含む組み合わせに関する。
別途定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の熟練者に一般に理解されているものと同じ意味を有する。本明細書中で、別途明らかに示されない限り、単数の形態は複数も含む。本明細書中に記載のものと同様又は同等の方法及び材料を本開示の実施及び試験に使用し得るものの、適切な方法及び材料を以下に記載する。本明細書中で言及される全ての刊行物、特許出願、特許及び参考文献は参照により組み込まれる。本明細書中で引用される参考文献は、主張される開示に対する先行技術であることを受け入れるものではない。競合する場合、定義を含め、本開示が優先される。さらに、材料、方法及び実施例は、単なる例示であり、限定するものではない。
本開示の他の特性及び長所は、次の詳細な記載及び特許請求の範囲から明らかとなろう。
本開示は、PCSK9の活性を調整可能なペプチド及び組成物に関する。本開示は、PCSK9が関与する疾患若しくは障害の処置、予防又は改善を必要とする患者に、治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体を投与することによって、PCSK9が関与する疾患若しくは障害を、処置、予防又は改善する方法を特徴とする。本開示の方法は、PCSK9を調整又は阻害することによって種々のPCSK9依存性疾患及び障害を処置するために使用し得る。PCSK9の阻害又は調整は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患(大動脈疾患及び脳血管疾患を含む)、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫を含むが限定されない疾患の、処置、予防又は寛解に対する新規アプローチを提供する。
本開示の環状ポリペプチドは、PCSK9を阻害することにより、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇(例えばVLDL及び/又はカイロミクロン上昇)、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫の処置に有用である。
例えば、PCSK9は低密度リポタンパク質受容体(LDLR)又は何らかの他の標的受容体にもはや結合し得ないので、本開示の式(I)の環状ポリペプチドは、PCSK9に結合し、それによりPCSK9及び/又はPCSK9活性を阻害する。例えば、PCSK9が遮断される場合、より多くのLDLRが再循環され、細胞表面上に存在して、細胞外液からLDL-粒子を除去する。従って、PCSK9の遮断は血液LDL-粒子濃度を低下させ得る。
従って、本開示のポリペプチドは、PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9が関与する疾患若しくは障害並びにPCSK9又はPCSK9活性の調整が有益である状態、疾患及び障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延において有用であり得る可能性がある。
従って、さらに、本開示の環状ポリペプチドは、PCSK9又はPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延において有用であり得る可能性がある。
このような疾患及び障害としては、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇(例えばVLDL及び/又はカイロミクロン上昇)、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される疾患若しくは障害が挙げられる。
本開示の様々な実施形態が本明細書で記載される。各実施形態で指定される特性が他の実施形態の他の指定された特性と組み合わせられて、さらなる実施形態が提供され得ることが認識されよう。
本開示の第1の態様では、式(I)の環状ポリペプチドは、
Figure 2022509184000003

及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体及び互変異性体(式中、R、X、X、X、X、X、X、X、X、X、X10、X11、X12及びX13は、本明細書中で上に記載のとおりである)で記載される。
本開示の詳細は、以下の記載を付随して示される。本明細書中に記載のものと同様又は同等の方法及び材料を本開示の実施又は試験に使用し得るものの、例示的な方法及び材料をここで記載する。本開示の他の特性、目的及び長所は、記載から及び特許請求の範囲から明らかとなろう。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、別途明らかに示されない限り、単数の形態は複数も含む。別途定義されない限り、本明細書中で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が属する技術分野の熟練者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書中で引用される全ての特許及び刊行物は、それらの全体において参照により本明細書中に組み込まれる。
使用される用語及び慣例の定義
具体的に本明細書中で定義されない用語は、本開示及び内容に照らして、当業者によりそれらに与えられる意味が与えられるものとする。しかし、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、別段の定めがない限り、次の用語は指定の意味を有し、次の慣例は忠実に守られる。
化学命名法、用語及び慣例
別段の定めがない限り、用語の従来の定義及び従来の安定な原子価が推定され、全ての式及び基で達成される。
冠詞「a」及び「an」は、本開示において、この冠詞の文法的な目的語の1つ又は複数(例えば少なくとも1つ)を指す。一例として、「an element(一要素)」は、1つの要素又は複数の要素を意味する。
「及び/又は」という用語は、別段の定めがない限り、「及び」又は「又は」の何れかを意味するために本開示で使用される。
「アルキル」は、1~12個の炭素原子を含有する直鎖状又は分岐鎖状飽和炭化水素を意味する。(C-C)アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソペンチル、ネオペンチル及びイソヘキシルが挙げられるが限定されない。
本明細書中で使用される場合、「ポリペプチド」及び「ペプチド」という用語は、一緒に連結される2個以上のアミノ酸を指すために交換可能に使用される。以下の表1で示される稀な又は非天然のアミノ酸に対する略語を除き、本開示のペプチド及びポリペプチドを構成するアミノ酸残基を示すために当技術分野で認められている3文字又は1文字略語が使用される。「D」が先行する場合、アミノ酸はD-アミノ酸である。「L」が先行する場合、アミノ酸はL-アミノ酸である。1文字略語が大文字である場合、それはL-アミノ酸を指す。1文字略語が小文字である場合、それはD-アミノ酸を指す。アミノ酸略語の群又は列はペプチドを示すために使用される。ペプチドは、N-末端が左になるように示され、配列はN-末端からC-末端に書かれる。
上で列挙される式(I)のアミノ酸残基の何れか又は本明細書中に記載のその関連する式、例えば式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)及び(VI)は、保存的に置換され得、ただし、本開示のペプチド又はポリペプチドは、機能活性及び構造特性(例えば半減期延長、分解からの保護、構造制約)を保持したままであるものとする。容認できる保存的アミノ酸置換の原理及び例を本明細書中でさらに説明する。
本開示のペプチドは、代替的に使用され得る当技術分野で公知のような非天然アミノ酸(即ち天然では生じない化合物)及び他のアミノ酸類似体を含有する。
当業者は、様々なアミノ酸置換、例えば保存的アミノ酸置換が、必ずしもその活性を低下させず、本明細書中に記載の環状ポリペプチドの何れかの順番でなされ得ることを認めるであろう。本明細書中で使用される場合、「その置換基として一般的に使用されるアミノ酸」は、保存的置換(即ち同等の化学的特徴のアミノ酸での置換)を含む。保存的置換のために、非極性(疎水性)アミノ酸としては、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、グリシン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン及びメチオニンが挙げられる。極性(親水性)、中性アミノ酸としては、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン及びグルタミンが挙げられる。正荷電(塩基性)アミノ酸としては、アルギニン、リジン及びヒスチジンが挙げられる。負荷電(酸性)アミノ酸としては、アスパラギン酸及びグルタミン酸が挙げられる。アミノ酸置換の例としては、L-アミノ酸をその対応するD-アミノ酸へと置換すること、システインをホモシステイン又はチオール含有側鎖を有する他の非天然アミノ酸へと置換すること、リジンをホモリジン、ジアミノ酪酸、ジアミノプロピオン酸、オルニチン又はアミノ含有側鎖を有する他の非天然アミノ酸へと置換すること、又はアラニンをノルバリンへと置換することなどが挙げられる。
「アミノ酸」という用語は、本明細書中で使用される場合、その構造が天然のアミノ酸、非天然アミノ酸、天然のアミノ酸と同様に機能するアミノ酸類似体及びアミノ酸模倣物、そのD及びL立体異性体などのような立体異性的な形態を可能とするならば、天然のアミノ酸、非天然アミノ酸、天然のアミノ酸と同様に機能するアミノ酸類似体及びアミノ酸模倣物、そのD及びL立体異性体の全てを指す。アミノ酸は、本明細書中で、それらの名称、それらの一般的に知られる3文字シンボルの何れかにより、又はIUPAC-IUB Biochemical Nomenclature Commissionにより推奨される1文字シンボルにより、示される。
「天然」という用語は、天然で見出され、人為的に操作されない物質を指す。同様に、「天然で生じない」、「非天然」などは、本明細書中で使用される場合、天然で見出されないか又は人為的に構造修飾又は合成された物質を指す。アミノ酸と連結して使用される場合、「天然」という用語は、20種類の従来のアミノ酸(即ちアラニン(A又はAla)、システイン(C又はCys)、アスパラギン酸(D又はAsp)、グルタミン酸(E又はGlu)、フェニルアラニン(F又はPhe)、グリシン(G又はGly)、ヒスチジン(H又はHis)、イソロイシン(I又はIle)、リジン(K又はLys)、ロイシン(L又はLeu)、メチオニン(M又はMet)、アスパラギン(N又はAsn)、プロリン(P又はPro)、グルタミン(Q又はGln)、アルギニン(R又はArg)、セリン(S又はSer)、スレオニン(T又はThr)、バリン(V又はVal)、トリプトファン(W又はTrp)及びチロシン(Y又はTyr))を指す。
「天然で生じないアミノ酸」及び「非天然アミノ酸」という用語は、本明細書中で使用される場合、交換可能に、同じであれ、異なるものであれ、何れかの生物からの非修飾又は修飾遺伝子を使用して何れの生物でも生合成で生成され得ないアミノ酸構造を表すものとする。これらには、20種類の天然アミノ酸のうち1つではない修飾アミノ酸及び/又はアミノ酸類似体、セレノシステイン、ピロリジン(Pyl)又はピロリン-カルボキシ-リジン(例えば国際公開第2010/48582号パンフレットに記載のようなPcl)が含まれるが限定されない。
修飾されたコードされるアミノ酸としては、ヒドロキシプロリン、γ-カルボキシグルタマート、O-ホスホセリン、アゼチジンカルボン酸、2-アミノジピン酸、3-アミノジピン酸、ベータ-アラニン、アミノプロピオン酸、2-アミノ酪酸、4-アミノ酪酸、6-アミノカプロン酸、2-アミノへプタン酸、2-アミノイソ酪酸、3-アミノイソ酪酸、2-アミノピメリン酸、三級ブチルグリシン、2,4-ジアミノイソ酪酸、デスモシン、2,2’-ジアミノピメリン酸、2,3-ジアミノプロピオン酸、N-エチルグリシン、N-メチルグリシン、N-エチルアスパラギン、ホモプロリン、ヒドロキシリジン、アロ-ヒドロキシリジン、3-ヒドロキシプロリン、4-ヒドロキシプロリン、イソデスモシン、アロ-イソロイシン、N-メチルアラニン、N-メチルグリシン、N-メチルイソロイシン、N-メチルペンチルグリシン、N-メチルバリン、ナフトアラニン、ノルバリン、ノルロイシン、オルニチン、ペンチルグリシン、ピぺコリン酸及びチオプロリンが挙げられるが限定されない。「アミノ酸」という用語は、ある種の生物における代謝産物であるが、タンパク質への組み込みのための遺伝子コードによりコードされない天然のアミノ酸も含む。このようなアミノ酸としては、オルニチン、D-オルニチン及びD-アルギニンが挙げられるが限定されない。
ペプチドは、本明細書中で、ペプチド結合により共有結合される2個以上のアミノ酸を含む有機化合物として定義される。ペプチドは、構築アミノ酸の数に関して、即ちジペプチドと呼ばれ得るか、又は二量体は、2個のアミノ酸残基を含有し、トリペプチド又は三量体は、3個などのペプチドを含有する。10個以下のアミノ酸を含有するペプチドは、オリゴペプチドと呼ばれ得、一方で10個を超えるアミノ酸残基を有するものはポリペプチドである。
「ペプチド」という用語は、本明細書中で使用される場合、ペプチド結合を介して一緒に連結される2個以上のアミノ酸を意味する。
Figure 2022509184000004
Figure 2022509184000005
塩、プロドラッグ、誘導体及び溶媒和物 用語及び慣例
「プロドラッグ」又は「プロドラッグ誘導体」は、その薬理学的効果を示す前に少なくともいくつかの体内変換を受ける、親ポリペプチド又は活性製剤原料の、共有結合される誘導体又は担体を意味する。一般に、このようなプロドラッグは、代謝的に切断可能な基を有し、例えば血中での加水分解により、インビボで急速に変換されて、親ポリペプチドを生じさせ、一般に親ポリペプチドのエステル及びアミド類似体を含む。本プロドラッグは、化学的安定性の改善、患者の受容及びコンプライアンスの改善、バイオアベイラビリティの改善、作用持続時間の延長、臓器選択性の改善、処方の改善(例えば水溶性改善)及び/又は副作用(例えば毒性)低下の目的で処方される。一般に、プロドラッグそのものは、生物学的活性が弱いか又は生物学的活性がなく、通常の条件下で安定である。プロドラッグは、次に記載のものなど、当技術分野で公知の方法を使用して、親ポリペプチドから容易に調製され得る:A Textbook of Drug Design and Development,Krogsgaard-Larsen and H.Bundgaard(eds.),Gordon & Breach,1991、特にChapter 5:“Design and Applications of Prodrugs”;Design of Prodrugs,H.Bundgaard(ed.),Elsevier,1985;Prodrugs:Topical and Ocular Drug Delivery,K.B.Sloan(ed.),Marcel Dekker,1998;Methods in Enzymology,K.Widder et al.(eds.),Vol.42,Academic Press,1985、特にpp.309-396;Burger’s Medicinal Chemistry and Drug Discovery,5th Ed.,M.Wolff(ed.),John Wiley & Sons,1995、特にVol.1及びpp.172-178及びpp.949-982;Pro-Drugs as Novel Delivery Systems,T.Higuchi and V.Stella(eds.),Am.Chem.Soc.,1975;Bioreversible Carriers in Drug Design,E.B.Roche(ed.),Elsevier,1987(これらのそれぞれはそれらの全体において参照により本明細書中に組み込まれる)。
本明細書中で使用される場合、「薬学的に許容可能なプロドラッグ」は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などが起こることなく、妥当なベネフィット/リスク比に見合い、それらの意図した用途に有効であり、且つ、可能であれば双性イオン形態である、本開示のポリペプチドのプロドラッグを意味する。
「塩」は、親ポリペプチドのイオン形態又は酸性塩若しくは塩基性塩を作製するための好適な酸若しくは塩基と親化合物との反応生成物を意味する。本開示のポリペプチドの塩は、従来の化学的方法によって、塩基性又は酸性の部分を含有する親ポリペプチドから合成され得る。一般に、塩は、遊離塩基又は遊離酸性親ポリペプチドを、化学量論量の又は過剰量の、所望の塩形成無機又は有機の酸又は塩基と、好適な溶媒又は溶媒の様々な組み合わせ中で反応させることによって調製される。
「薬学的に許容可能な塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、過度の毒性、刺激、アレルギー反応などが起こることなく、妥当なベネフィット/リスク比に見合った、一般に水又は油に溶解若しくは分散可能で、且つそれらの意図した用途に有効な本開示のポリペプチドの塩を意味する。この用語には、薬学的に許容可能な酸付加塩及び薬学的に許容可能な塩基付加塩が含まれる。本開示のポリペプチドは遊離塩基及び塩形態の両方において有用であるので、実際のところ、塩形態の使用は塩基形態の使用に等しい。好適な塩のリストは、例えば、S.M.Birge et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66,pp.1-19に記載されており、この文献は参照によりその全体において本明細書により組み込まれる。
薬学的に許容可能な酸付加塩は、無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸、リン酸など、及び有機酸、例えば、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、2-アセトキシ安息香酸、酪酸、カンファー酸、カンファースルホン酸、桂皮酸、クエン酸、ジグルコン酸、エタンスルホン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリセロリン酸、ヘミ硫酸(hemisulfic acid)、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ギ酸、フマル酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸(イセチオン酸)、乳酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、ペクチン酸、フェニル酢酸、3-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、プロピオン酸、ピルビン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、ウンデカン酸など、とともに形成される、遊離塩基の生物学的有効性及び特性を保持し、且つ生物学的にも又はその他の点でも望ましくないことがない塩を意味する。
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持し、且つ生物学的にも又はその他の点でも望ましくないことがない、アンモニア若しくは、アンモニウム、若しくは、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムなどの金属カチオンの、水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩など、無機塩基で形成される塩を意味する。特に好ましいのは、アンモニウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩である。薬学的に許容可能な無毒性有機塩基から誘導される塩としては、第一級、第二級及び第三級アミン、第四級アミン化合物、天然の置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、並びに塩基性イオン交換レジン、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、テトラメチルアンモニウム化合物、テトラエチルアンモニウム化合物、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、N,N-ジベンジルフェネチルアミン、1-エフェナミン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられる。特に好ましいム毒性有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン及びカフェインである。
「溶媒和物」は、溶質、例えば式(I)のポリペプチドなど、及び溶媒、例えば水、エタノール又は酢酸などにより形成される可変的な化学量論の複合体を意味する。この物理的会合は、水素結合を含むイオン結合及び共有結合の度合いの変動を含み得る。特定の例において、溶媒和物は、例えば、1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合、単離が可能になる。一般に、本開示の目的のために選択されるこのような溶媒は、溶質の生物学的活性を妨害しない。溶媒和物は、液相及び単離可能な溶媒和化合物の両方を包含する。代表的な溶媒和物としては、水和物、エタノール付加物、メタノール付加物などが挙げられる。
「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物を意味する。
特に薬学的に許容可能なその形態が明確に述べられないか又は示されないものの、下で論じるような本開示のポリペプチドとしては、その遊離塩基又は酸、それらの塩、溶媒和物及びプロドラッグが挙げられ、それらの構造において酸化硫黄原子又は四級窒素原子を含み得る。このような形態、特に薬学的に許容可能な形態は、添付の特許請求の範囲により包含されるものとする。
異性体 用語及び慣例
「異性体」は、同じ原子数及び種類を有し、故に同じ分子量を有するが、空間の原子の配置又は立体配置に関しては異なる、化合物又はポリペプチドを意味する。この用語は、立体異性体及び幾何異性体を含む。
「立体異性体」又は「光学異性体」は、垂直な非対称面(例えば、特定のビフェニル、アレン及びスピロ化合物)を生じさせる少なくとも1つのキラル原子又は制限された回転を有し、且つ平面偏光を回転させ得る安定な異性体を意味する。不斉中心及び他の化学構造が立体異性を生じ得る本開示のポリペプチド中に存在するので、本開示は、立体異性体及びそれらの混合物を企図する。本開示のポリペプチド及びそれらの塩は不斉炭素原子を含み、従って、単一の立体異性体、ラセミ体として、及びエナンチオマー及びジアステレオマーの混合物として存在し得る。通常、このような化合物又はポリペプチドはラセミ混合物として調製される。しかし、必要に応じて、このような化合物又はポリペプチドは、純粋な立体異性体として、即ち、個々のエナンチオマー若しくはジアステレオマーとして、又は立体異性体富化混合物として調製又は単離され得る。以下でより詳細に論ずるように、化合物又はポリペプチドの個々の立体異性体は、所望のキラル中心を含有する光学活性出発物質からの合成によって、又はエナンチオマー生成物の混合物を調製した後、分離若しくは分割することによって、例えば、ジアステレオマーの混合物に変換した後、分離若しくは再結晶、クロマトグラフィー技術、キラル分割剤の使用、又はキラルクロマトグラフィーカラムでのエナンチオマーの直接分離によって調製される。特定の立体化学の出発化合物又はアミノ酸は、市販されているか、又は以下に記載される方法によって作製され、当技術分野で周知の技術によって分割される。
「エナンチオマー」は、互いに重ね合わせることができない鏡像である一対の立体異性体を意味する。
「ジアステレオ異性体」又は「ジアステレオマー」は、互いに鏡像でない光学異性体を意味する。
「ラセミ混合物」又は「ラセミ体」は、個々のエナンチオマーを等量含有する混合物を意味する。
「非ラセミ混合物」は、個々のエナンチオマーの等しくない部分を含有する混合物を意味する。
本開示のポリペプチドのいくつかは、複数の互変異性形態で存在し得る。上記のように、本開示のポリペプチドは、このような互変異性体全てを含む。
化合物又はポリペプチドの生物学的及び薬理学的活性が化合物又はポリペプチドの立体化学に感受性があることは、当技術分野で周知である。従って、例えば、エナンチオマーは、しばしば、代謝、タンパク質結合などを含む薬物動態学的特性、及び示される活性の型、活性の程度、毒性などを含む薬理学的特性における差異を含む、著しく異なる生物学的活性を示す。従って、当業者は、1つのエナンチオマーが他のエナンチオマーと比較して豊富である場合、又は他のエナンチオマーから分離された場合に、より活性であるか、又は有益な効果を示し得ることを認めるであろう。さらに、当業者は、本開示及び先行技術の知識から、本開示のポリペプチドのエナンチオマーを分離するか、富化するか、又は選択的に調製する方法を知っている。
従って、ラセミ形態の薬物を使用し得るが、それは等量のエナンチオマー的に純粋な薬物を投与するよりも有効でないことが多く;実際、1つのエナンチオマーが薬理学的に不活性で、単に単純な希釈剤として働くに過ぎない場合もある。例えば、イブプロフェンは以前にはラセミ体として投与されていたが、イブプロフェンのS-異性体のみが抗炎症剤として有効であることが示されている(しかし、イブプロフェンの場合、R-異性体は不活性であるが、インビボでS-異性体に変換され、従って、薬物のラセミ体の作用の迅速性は純粋なS-異性体のそれよりも低い)。さらに、エナンチオマーの薬理学的活性は、異なる生物学的活性を有し得る。例えば、S-ペニシラミンは慢性関節炎の治療剤であり、一方、R-ペニシラミンは毒性がある。実際、いくつかの精製されたエナンチオマーは、精製された個々の異性体がラセミ混合物と比較してより速い経皮浸透速度を有することが報告されているので、ラセミ体より有利である。米国特許第5,114,946号明細書及び同第4,818,541号明細書を参照されたい。
従って、1つのエナンチオマーが他のエナンチオマーよりも、薬理学的により活性である、毒性が少ない、又は体内で好ましい動態を示す場合、そのエナンチオマーを優先的に投与することが、治療的により有益である。このようにして、治療を受けている患者は、より低い総用量の薬物に曝露され、また、より低用量の、有害な恐れのあるエナンチオマー又は他のエナンチオマーの阻害剤に曝露されることになる。
純粋なエナンチオマー、又は所望のエナンチオマー過剰率(ee)若しくはエナンチオマー純度の混合物の調製は、(a)エナンチオマーの分離若しくは分割、又は(b)当業者にとって公知のエナンチオ選択的合成、又はこれらの組み合わせの多くの方法の1つ以上によって達成される。これらの分割方法は、一般にキラル認識に依存し、例えば、キラル固定相を使用するクロマトグラフィー、エナンチオ選択的ホスト-ゲスト錯体形成、キラル補助剤を使用する分割若しくは合成、エナンチオ選択的合成、酵素的及び非酵素的な速度論的分割、又は自発的エナンチオ選択的結晶化を含む。このような方法は、一般に、Chiral Separation Techniques:A Practical Approach(2nd Ed.),G.Subramanian(ed.),Wiley-VCH,2000;T.E.Beesley and R.P.W.Scott,ChiralChromatography,John Wiley & Sons,1999;及びSatinder Ahuja,Chiral Separations by Chromatography,Am.Chem.Soc.,2000で開示されている。さらに、同様に周知のエナンチオマー過剰率又は純度を定量する方法、例えば、GC、HPLC、CE又はNMR並びに絶対配置及び立体配座を決定する方法、例えばCD ORD、X線結晶学又はNMRがある。
一般に、特定の立体化学又は異性形態が化合物名又は構造において特に示されていない限り、化学構造又は化合物の全ての互変異性形態及び異性形態及び混合物が、個々の幾何異性体又は立体異性体又はラセミ混合物又は非ラセミ混合物にかかわらず、意図される。
医薬の投与及び処置 用語及び慣例
「患者」又は「対象」は、哺乳動物、例えばヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ又は非ヒト霊長類、例えばサル、チンパンジー、ヒヒ又はアカゲザルなど、である。特定の実施形態では、対象は霊長類である。また他の実施形態では、対象はヒトである。
「薬学的有効量」又は「治療的有効量」又は「有効量」という用語は、必要とする患者に投与された場合に、ポリペプチドが有用である病状、状態又は障害に対して処置をもたらすのに十分である本開示によるポリペプチドの量を意味する。このような量は、研究者又は臨床家により求められる、組織、系又は患者の生物学的又は医学的応答を誘発するのに十分である。治療的有効量を構成する本開示によるポリペプチドの量は、ポリペプチド及びその生物学的活性、投与に使用される組成、投与時間、投与経路、ポリペプチドの排泄速度、処置の持続時間、処置される病状又は障害のタイプ及びその重症度、本開示のポリペプチドと組み合わせて又は同時に使用される薬物及び患者の年齢、体重、総体的健康状態、性別及び食事などの要素に依存して変動する。このような治療的有効量は、それら自身の知識、先行技術及びこの開示を考慮して、当業者により通常どおり決定され得る。
本明細書中で使用される場合、「医薬組成物」という用語は、経口又は非経口投与に好適な形態の、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体と一緒の、本開示のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体を指す。
「担体」は、対象の一臓器又は身体の一部から別の臓器又は身体の一部へ医薬品を輸送するか又は運ぶことに関与する、担体、賦形剤及び希釈剤を包含し、液体又は固形注入剤、希釈剤、賦形剤、溶媒又は封入材などの物質、組成物又はビヒクルを意味する。
「組み合わせ」は、1つの単位剤形中の固定の組み合わせ又は組み合わせた投与の何れかを指し、ここで本開示の環状ポリペプチド及び少なくとも1つの組み合わせパートナー(例えば下で説明されるような別の薬物、「治療剤」又は「同時投与剤」とも呼ばれる)は、同じ時間に独立に、又はある時間間隔内で個別に投与され得、特にこれらの時間間隔は、組み合わせパートナーがこれらの治療剤の同時作用からの有益な効果を示すことを可能にする。この組み合わせの有益な効果としては、治療剤の組み合わせから得られる、協同的な、例えば相乗的な効果及び/又は薬物動態学的若しくは薬力学的同時作用又は何らかのそれらの組み合わせが挙げられるが限定されない。一実施形態では、組み合わせでのこれらの治療剤の投与は、定められた時間にわたり行われる(例えば、選択される組み合わせに依存して、分、時間、日又は週)。“
単一構成成分がキット中にまとめられるか又は個別に包装され得る。構成成分(例えば粉末又は液体)の1つ又は両方は、投与前に所望の用量に再構成され得るか又は希釈され得る。「同時投与」又は「組み合わせ投与」などという用語は、本明細書中で利用される場合、それを必要とする単一対象(例えば患者)への選択される組み合わせパートナーの投与を包含することを意味し、同じ投与経路により又は同じ時間に薬剤が必ずしも投与されない治療計画を含むものとする。
本明細書中で使用する場合、「医薬の組み合わせ」という用語は、複数の治療剤の混合又は組み合わせから生じる生成物を意味し、治療剤の固定的組み合わせ及び非固定的組み合わせの両方を含む。「固定的組み合わせ」という用語は、治療剤、例えば本開示の環状ポリペプチド及び組み合わせパートナーが、両方とも単一の物体又は投与量の形態で同時に患者に投与されることを意味する。「非固定的組み合わせ」という用語は、治療剤、例えば本開示の環状ポリペプチド及び組み合わせパートナーが、具体的な時間制限なく、同時に、同じときに又は連続的に、の何れかで、別個の物体として両方とも患者に投与されることを意味し、このような投与は、患者の身体において2つの化合物の治療的有効レベルを提供する。後者はまた、カクテル療法、例えば3つ以上の治療剤の投与にも当てはまる。
このような対象がこのような処置から生物学的に、医学的に、又は生活の質において利益を得るならば、対象は処置を「必要として」いる(好ましくはヒト)。
「PCSK9」又は「プロタンパク質コンバターゼスブチリシン/ケキシン9型」という用語は、交換可能に、分泌型サブチラーゼファミリーのプロテイナーゼKサブファミリーに属する天然のヒトプロタンパク質コンバターゼを指す。PCSK9は、小胞体において自己触媒性の分子間プロセシングを受ける可溶性酵素前駆体として合成され、プロタンパク質コンバターゼとして機能すると考えられる。PCSK9は、コレステロールホメオスタシスに寄与し、皮質ニューロンの分化に寄与し得る。PCSK9遺伝子中の突然変異は、常染色体優性家族性高コレステロール血症の原因である。(Burnett and Hooper,Clin.Biochem.Rev.(2008)29(1):11-26)。
本明細書中で使用される場合、「阻害する(inhibit)」、「阻害(inhibition)」又は「阻害すること(inhibiting)」という用語は、所与の病態、症状、若しくは障害、若しくは疾患の軽減若しくは抑制、又は生物学的活性若しくはプロセスのベースライン活性における有意な減少を指す。
本明細書で使用される場合、何らかの疾患若しくは障害の「処置する(treat)」、「処置すること(treating)」又は「処置(treatment)」という用語は、疾患若しくは障害を緩和するか若しくは寛解させること(即ち、疾患若しくはその臨床症状の少なくとも1つの進行を遅らせるか若しくは止めること);又は疾患若しくは障害に関連する少なくとも1つの物理的パラメーター又はバイオマーカー(患者に認識され得ないものを含む)を緩和するか若しくは回復させることを指す。
本明細書で使用される場合、何らかの疾患若しくは障害についての「予防する(prevent)」、「予防すること(preventing)」又は「予防(prevention)」という用語は、疾患若しくは障害の予防的治療;又は疾患若しくは障害の発症若しくは進行を遅らせることを指す。
「薬学的に許容可能」は、物質又は組成物が、処方を含む他の成分及び/又はそれで処置されている哺乳動物と化学的及び/又は毒性学的に適合性であるに違いないことを意味する。
「障害」は、別段の指示がない限り、疾患、病態又は疾病という用語を意味し、それらと交換可能に使用される。
「投与する(administer)」、「投与すること(administering)」又は「投与(administration)」は、開示されるポリペプチド若しくは開示されるポリペプチドの薬学的に許容可能な塩又は組成物を対象に直接投与すること、又は本ポリペプチドのプロドラッグ誘導体若しくは類似体又は本ポリペプチドの薬学的に許容可能な塩若しくは組成物を対象に投与することの何れかを意味し、これは対象の体内で活性ポリペプチドの同等量を形成し得る。
「プロドラッグ」は、インビボで代謝手段によって(例えば加水分解によって)開示されるポリペプチドに変換可能なポリペプチドを意味する。
(具体的な別段の定めがない限り)「本開示のポリペプチド」、「式(I)のポリペプチド」、「本開示のポリペプチド」、「本開示の環状ポリペプチド」、「式(I)の環状ポリペプチド」、「本開示の環状ポリペプチド」及び同等の表現は、その互変異性体、プロドラッグ、塩、特にその薬学的に許容可能な塩及び溶媒和物及び水和物(文脈がそれを許容する場合)、並びに全ての立体異性体(ジアステレオ異性体及びエナンチオマーを含む)、回転異性体、互変異性体及び放射性標識ポリペプチド(重水素置換を含む)並びに固有に形成される部分(例えば溶媒和物及び/又は水和物)を含む、本明細書中に記載の式(I),(II),(III),(IV),(V)及び(VI)のポリペプチドを指す。本開示の目的では、溶媒和物及び水和物は一般に、組成物と考えられる。一般に、且つ好ましくは、本開示のポリペプチド及び本開示のポリペプチドを示す式は、たとえ不安定なポリペプチドがそのポリペプチドの式に文字通り包含されると考えられ得ても、その安定な化合物のみを含み、不安定なポリペプチドは除外すると理解される。同様に、中間体への言及は、それら自体が特許請求されているか否かにかかわらず、文脈が許容する限り、それらの塩及び溶媒和物を包含するものとする。明確にするために、文脈が許容する場合の特定の例は、本文中に示されることもあるが、これらの例は純粋に例示であって、文脈が許容する場合の他の例を排除することを意図するものではない。
「安定なポリペプチド」又は「安定な構造」は、反応混合物からの有用な純度への単離、及び有効な治療薬又は診断薬への製剤化に十分に耐える堅牢なポリペプチドを意味する。例えば、「懸垂原子価」を有するか、又はカルバニオンであるポリペプチドは、本開示により企図されるポリペプチドではない。
特定の実施形態では、「約(about)」又は「およそ(approximately)」という用語は、所与の値又は範囲の20%以内、好ましくは10%以内、より好ましくは5%以内を意味する。
本明細書中で使用される場合、「PCSK9の修飾因子」は、PCSK9の生物学的活性又は機能及び/又はPCSK9活性が介在する下流経路を調整可能であるペプチド又はポリペプチドを指す。
本明細書中で使用される場合、「PCSK9の阻害剤」は、PCSK9生物学的活性又は機能及び/又はPCSK9シグナル伝達が介在する下流経路を阻害可能なペプチド又はポリペプチドを指す。PCSK9活性の阻害剤は、PCSK9活性が介在する下流経路を含むPCSK9 生物学的活性を(有意を含め任意の程度まで)遮断、弱める、抑制する又は低下させるポリペプチドを包含する。
本明細書中で使用される場合、「PCSK9の阻害に応答する障害又は疾患」、「PCSK9の阻害に応答する障害及び状態」、「PCSK9活性の阻害に応答する障害及び状態」、「PCSK9の阻害に応答する障害」、「PCSK9活性の阻害に応答する障害」、「PCSK9が寄与する障害」などの用語は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患(大動脈疾患及び脳血管疾患を含む)、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫を含む。
本明細書中で使用される場合、「PCSK9活性の阻害」又は「PCSK9の阻害」は、例えば本開示のペプチド及びポリペプチドの投与による、PCSK9活性の低下を指す。
「高コレステロール血症」又は「脂質異常症」という用語は、例えば家族性及び非家族性高コレステロール血症を含む。家族性高コレステロール血症(FH)は、低密度リポタンパク質(LDL)に結合する血清コレステロール上昇を特徴とする常染色体優性障害である。家族性高コレステロール血症は、ヘテロ接合型FH及びホモ接合型FHの両方を含む。高コレステロール血症(又は脂質異常症)は、血中の高レベルコレステロールの存在である。これは、高脂血症(血中の脂質レベル上昇)及び高リポタンパク質血症(血中のリポタンパク質レベル上昇)の形態である。
高脂血症は、血流中の脂質の上昇である。これらの脂質は、コレステロール、コレステロールエステル、リン脂質及びトリグリセリドを含む。高脂血症は、例えばI、IIa、IIb、III、IV及びV型を含む。
高トリグリセリド血症は、トリグリセリドの高血中レベルを示す。トリグリセリドレベルの上昇は、高コレステロール血症がない場合でも、アテローム性動脈硬化症と関連し、心血管系疾患を起こしやすい。
「シトステロール血症」又は「フィトステロール血症」は、消化管からのシトステロールの過剰吸収及び食事性ステロールの胆汁中排泄低下(即ち、高コレステロール血症、腱及び結節性黄色腫、アテローム性動脈硬化症の早期発症につながる)及びコレステロール合成の変化を特徴とする稀な常染色体型潜性遺伝性の脂質代謝性障害である。
「アテローム性動脈硬化症」は、動脈の内側の裏打ちにおける、脂肪物質、コレステロール、細胞老廃生成物、カルシウム及びフィブリンの蓄積と関連する動脈の硬化を含む。その結果の集積をプラークと呼ぶ。
「アテローム性動脈硬化症」又は「動脈硬化性血管疾患(ASVD)」は、コレステロール及びトリグリセリドを含む、生きている活性白血球細胞(炎症生成)及び死細胞のレムナントの両方を含有する、白血球細胞の侵入及び蓄積の結果としての動脈壁の肥厚、硬化及び弾性喪失を含む、特異的な形態の動脈硬化症である。従って、アテローム性動脈硬化症は、動脈壁における白血球の慢性炎症反応ゆえに動脈血管に影響する症候群である。
アテローム性動脈硬化症疾患、アテローム性動脈硬化性心血管系疾患、冠動脈心疾患又は虚血性心疾患としても知られる「冠動脈心疾患」は、最も多いタイプの心疾患であり、心臓発作を引き起こす。この疾患は、心臓の動脈の内壁に沿って集積するプラークにより引き起こされ、動脈の管腔を狭窄させ、心臓への血流を減少させる。
「黄色腫」は、脂質が皮膚内の大きな泡沫細胞に蓄積するリピドーシスの皮膚所見である。黄色腫は高脂血症と関連する。
「Lp(a)上昇濃度」という用語は、本明細書中で使用される場合、30mg/dL(75 nmol/L)を上回る血清Lp(a)濃度を指す。「血清Lp(a)上昇」は、約14mg/dLを超える血清Lp(a)レベルを意味する。特定の実施形態では、患者は、患者において測定される血清Lp(a)レベルが約15mg/dL、約20mg/dL、約25mg/dL、約30mg/dL、約35mg/dL、約40mg/dL、約45mg/dL、約50mg/dL、約60mg/dL、約70mg/dL、約80mg/dL、約90mg/dL、約100mg/dL、約20mg/dL、約140mg/dL、約150mg/dL、約180mg/dL又は約200mg/dLよりも高い場合、血清Lp(a)上昇を示すとみなされる。血清Lp(a)レベルは食後に患者において測定され得る。いくつかの実施形態では、Lp(a)レベルは、絶食期間後に測定される(例えば8時間、8時間、10時間、12時間又はそれを超える絶食後)。あらゆる臨床的に許容可能な診断方法が本開示の文脈で使用され得るものの、患者において血清Lp(a)を測定するための代表的な方法としては、免疫比濁分析、ELISA、比濁分析、免疫比濁法及び解離増強型ランタニド蛍光免疫アッセイが挙げられるが限定されない。
「トリグリセリドレベル上昇」又は「ETL」は、望ましくないと判定されるか又は調整のために標的とされる何れかの度合いのトリグリセリドレベルを意味する。
「敗血症」は、動脈低血圧、代謝性アシドーシス、全身的な血管抵抗性の低下、頻呼吸及び臓器機能不全を特徴とする全身反応である。敗血症は、菌血症(即ち血中の細菌)、並びに内毒血症(即ち血中の内毒素)を含む毒素血症(即ち血中の毒素)を含む、セプチセミア(septicemia)(即ち、血流中の、生物、それらの代謝最終産物又は毒素)により起こり得る。「敗血症」という用語は、真菌血症(即ち血中の真菌)、ウイルス血症(即ち血中のウイルス又はウイルス粒子)及び寄生虫血症(即ち血中の寄生虫様又は原虫寄生動物)も包含する。従って、敗血症及び敗血症ショック(多臓器不全及び高い死亡率を付随することが多い敗血症による急性循環不全)は、多くの生物により引き起こされ得る。
式(I)のポリペプチドの具体的な実施形態
本開示は、PCSK9タンパク質又は酵素の調整と関連する疾患及び障害の処置のために有用である、PCSK9を調整可能な、ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に関する。別の実施形態では、本開示は、PCSK9タンパク質又は酵素の阻害が関連する疾患及び障害の処置に有用である、PCSK9を阻害可能な、ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に関する。本開示はさらに、PCSK9を阻害するために有用である、ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に関する。
一実施形態では、式(I)の化合物は、式(II):式(II)(配列番号44):
Figure 2022509184000006

及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体の構造を有する。
別の実施形態では、式(I)のポリペプチドは、式(III)(配列番号45):
Figure 2022509184000007

及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体の構造を有する。
別の実施形態では、式(I)のポリペプチドは、式(IV)(配列番号46):
Figure 2022509184000008

及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異生体の構造を有する。
別の実施形態では、式(I)のポリペプチドは、式(V)(配列番号47):
Figure 2022509184000009

及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体の構造を有する。
別の実施形態では、式(I)のポリペプチドは、式(VI)(配列番号48):
Figure 2022509184000010

及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体の構造を有する。
上記式(即ち、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)及び/又は式(VI))のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、Rは、メチル又はエチルである。別の実施形態では、RはHである。また別の実施形態では、Rは、H、メチル又はエチルである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、Xは、存在しないか、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*である。別の実施形態では、Xは、存在しないか、Gly又はGly-L-Lys*である。別の実施形態では、Xは、存在しないか、Gly又はGly-D-Lys*である。別の実施形態では、Xは、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*である。別の実施形態では、XはGlyである。別の実施形態では、Xは存在しない。
上記式のいくつかの実施形態では、XはD-Proである。別の実施形態では、XはL-Proである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは、D-Arg、D-Ser、D-His又はD-Alaである。別の実施形態では、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaである。また別の実施形態では、Xは、L-Arg、L-Ser又はL-Hisである。別の実施形態では、Xは、L-Arg、L-His又はL-Alaである。また別の実施形態では、Xは、L-Ser、L-His又はL-Alaである。別の実施形態では、Xは、L-His又はL-Alaである。また別の実施形態では、Xは、L-Arg又はL-Serである。別の実施形態では、Xは、L-Ser又はL-Alaである。また別の実施形態では、Xは、L-Arg又はL-Alaである。別の実施形態では、Xは、L-Arg、L-Ser又はL-Alaである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは、D-Asp、D-Asn、D-Glu、D-Lys、D-Gln、D-Pro、D-Ala又はD-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。
別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro又はL-Alaである。別の実施形態では、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala又はD-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Xは、D-(N-Me)Ala又はD-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。
別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。また別の実施形態では、Xは、D-Bip、D-(4-CF)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、D-(3-F)Phe又はD-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheである。また別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala又はD-(N-Me)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。また別の実施形態では、Xは、D-(N-Me)Ala又はD-(N-Me)Pheである。別の実施形態では、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。
別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、D-Phe、L-Val又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、L-Val又はD-Valである。別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe又はL-Valである。別の実施形態では、Xは、D-Bip、D-Ser、D-Tyr、D-(4-CF)Phe、D-Ala、D-Phe又はD-Valである。また別の実施形態では、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
上記式のいくつかの実施形態では、XはD-Thrである。別の実施形態では、XはL-Thrである。
上記式のいくつかの実施形態では、X10は、D-Thr、L-Ser又はD-Serである。別の実施形態では、X10は、L-Thr、L-Ser又はD-Serである。また別の実施形態では、X10は、L-Thr、D-Thr又はD-Serである。また別の実施形態では、X10は、L-Thr、D-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X10は、D-Thr又はD-Serである。また別の実施形態では、X10は、L-Thr又はL-Serである。
上記式のいくつかの実施形態では、X11は、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。別の実施形態では、X11は、L-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。また別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。また別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。また別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。
別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、D-Ala、L-Hse又はD-Hseである。また別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、L-Hse又はD-Hseである。別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala又はD-Hseである。また別の実施形態では、X11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala又はL-Hseである。別の実施形態では、X11は、D-Ser、D-Asp、D-Asn、D-Pro、D-Ala又はD-Hseである。また別の実施形態では、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
上記式のいくつかの実施形態では、X12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluである。別の実施形態では、X12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluである。また別の実施形態では、X12は、D-Val、L-Glu又はD-Gluである。別の実施形態では、X12は、L-Val、L-Glu又はD-Gluである。また別の実施形態では、X12は、L-Val、D-Val又はD-Gluである。別の実施形態では、X12は、L-Val、D-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、X12は、L-Val又はD-Gluである。別の実施形態では、X12は、D-Val又はD-Gluである。また別の実施形態では、X12は、D-Val又はD-Gluである。別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はD-Pheである。別の実施形態では、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、Xは、L-Thrである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Valである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、Xは存在しないか又はGlyである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、XはL-Proであり、Xは、L-Thrである。また別の実施形態では、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。別の実施形態では、XはL-Proであり、X12は、L-Valである。また別の実施形態では、XはL-Proであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、XはL-Proであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、XはL-Proであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、XはL-Proであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12は、L-Valである。また別の実施形態では、XはL-Thrであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、XはL-Thrであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、RはHである。また別の実施形態では、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X12はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X12はL-Valであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X12はL-Valであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。別の実施形態では、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは、L-Thrである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Valである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、XはL-Thrであり、X12はL-Val、であり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、RはHである。また別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。別の実施形態では、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Valである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12はL-Valであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12はL-Valであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、RはHである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lysであり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示す。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、RはHである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは存在しないか又はGlyであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。また別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、Rは、H又は(C-C)アルキルである。別の実施形態では、X13はL-Pheであり、XはL-Proであり、XはL-Thrであり、X12はL-Valであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、X10は、L-Thr又はL-Serであり、RはHである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Thrである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは存在しないか又はGlyであり、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X13はL-Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、Xは、L-Thrである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。また別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseである。別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluである。
別の実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X12は、L-Val又はL-Gluであり、X13はL-Pheである。
上記式のいくつかの実施形態では、Rは、H又は(C-C)アルキルであり、Xは、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し、XはL-Proであり、Xは、L-Arg、L-Ser、L-His又はL-Alaであり、Xは、L-Asp、L-Asn、L-Glu、L-Lys、L-Gln、L-Pro、L-Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Gluであり、Xは、L-Bip、L-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe又はL-(4-Cl)Pheであり、Xは、L-(N-Me)Ala又はL-(N-Me)Pheであり、Xは、L-Bip、L-Ser、L-Tyr、L-(4-CF)Phe、L-Ala、L-Phe又はL-Valであり、XはL-Thrであり、X10は、L-Thr又はL-Serであり、X11は、L-Ser、L-Asp、L-Asn、L-Pro、L-Ala又はL-Hseであり、X13はL-Pheである。
実施形態1. 式(I)によるポリペプチド
(式中、
は、H又は(C-C)アルキルであり;
は存在しないか又はGlyであり;
は、L-Pro又はD-Proであり;
は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro,
D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、
L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、
D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
は、L-Thr又はD-Thrであり;
10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
13は、L-Phe又はD-Pheであり;
ここで、
Bipは、4-フェニル-フェニルアラニンであり;
Hseは、ホモセリンであり;
(4-CF)Pheは、4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
(3,4-ジCl)Pheは、3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
(3-F)Pheは、3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
(4-Cl)Pheは、4-クロロ-フェニルアラニンである)
又は、その薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
実施形態2. X13がL-Pheである、実施形態1に記載のポリペプチド。
実施形態3. XがL-Proである、実施形態1又は2に記載のポリペプチド。
実施形態4. XがL-Thrである、実施形態1~3の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態5. 式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)又は式(VI)を有する、実施形態1に記載のポリペプチド。
実施形態6. X12がL-Val又はL-Gluである、実施形態1~5の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態7. X12がL-Val又はL-Gluである、実施形態1~6の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態8. X12がL-Valである、実施形態1~7の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態9. Xが存在しない、実施形態1~8の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態10. XがGlyである、実施形態1~9の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態11. X10がL-Thr又はL-Serである、実施形態1~10の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態12. RがH又は(C-C)アルキルである、実施形態1~11の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態13. RがHである、実施形態1~12の何れか1つに記載のポリペプチド。
本開示の非限定的な例示化合物としては以下のものが挙げられる。
Figure 2022509184000011
Figure 2022509184000012
Figure 2022509184000013
Figure 2022509184000014
Figure 2022509184000015
Figure 2022509184000016
Figure 2022509184000017
Figure 2022509184000018
Figure 2022509184000019
Figure 2022509184000020
式中、Acはアセチルであり、“*”で標識されたアセチル及び“*”で標識されたアミノ酸は、それらの側鎖又は末端を介して形成されるスルフィド結合を介して連結される。
実施形態51. 治療的有効量の実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤と、を含む、医薬組成物。
実施形態52. 実施形態1~50の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上のさらなる治療活性剤と、を含む、組み合わせ。
実施形態53. さらなる治療活性剤がスタチンである、実施形態52に記載の組み合わせ。
実施形態54. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のための、実施形態51に記載の医薬組成物又は実施形態52若しくは53の何れか1つに記載の組み合わせ。
実施形態55. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、実施形態54に記載の医薬組成物又は組み合わせ。
実施形態56. PCSK9の調整を必要とする患者に実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を調整する方法。
実施形態57. PCSK9の阻害を必要とする患者に実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を阻害する方法。
実施形態58. PCSK9介在性疾患若しくは障害を、処置する、予防する、寛解させる又はその進行を遅延させるための方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、方法。
実施形態59. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、実施形態58に記載の方法。
実施形態60. (i)Lp(a)を低下させる、(ii)Lp(a)血漿レベルを低下させる、(iii)Lp(a)血清レベルを低下させる、(iv)血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、(v)血清トリグリセリドレベルを低下させる、(vi)LDL-Cを低下させる、(vii)総血漿apoB濃度を低下させる、(viii)LDL apoBを低下させる、(ix)TRL apoBを低下させる、又は(x)非HDL-Cを低下させる方法であって、それを必要とする患者に、患者に対して治療的有効量の実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、それによって患者におけるLDL-Cを低下させる、方法。
実施形態61. 投与が、経口、非経口、皮下により、注射により、又は点滴により、行われる、実施形態56~60の何れか1つに記載の方法。
実施形態62. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態63. 処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のため、又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延における使用のための、実施形態1~50の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態64. PCSK9介在性疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延のため、又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のための、実施形態1~50の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
実施形態65. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のための薬剤の製造における、実施形態1~50の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
実施形態66. PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害を、処置する、予防する、寛解させる、又はその進行を遅延させるための方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の実施形態1~50の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、方法。
実施形態67. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、実施形態63に記載の使用のためのポリペプチド、実施形態64若しくは65に記載のポリペプチドの使用又は実施形態66に記載の方法。
実施形態68. 式(I)によるポリペプチド
(式中、
は、H又は(C-C)アルキルであり;
は、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し;
は、L-Pro又はD-Proであり;
は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、
D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、
L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、
D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
は、L-Thr又はD-Thrであり;
10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
13は、L-Phe又はD-Pheであり;
ここで、
Bipは、4-フェニル-フェニルアラニンであり;
Hseは、ホモセリンであり;
(4-CF)Pheは、4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
(3,4-ジCl)Pheは、3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
(3-F)Pheは、3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
(4-Cl)Pheは、4-クロロ-フェニルアラニンである)
又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
実施形態69. 実施形態68に記載のポリペプチド(式中、
は、H又は(C-C)アルキルであり;
は存在しないか又はGlyであり;
は、L-Pro又はD-Proであり;
は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、
D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、
L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、
D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
は、L-Thr又はD-Thrであり;
10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
13は、L-Phe又はD-Pheであり;
ここで、
Bipは、4-フェニル-フェニルアラニンであり;
Hseは、ホモセリンであり;
(4-CF)Pheは、4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
(3,4-ジCl)Pheは、3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
(3-F)Pheは、3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
(4-Cl)Pheは、4-クロロ-フェニルアラニンである)
又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
実施形態70. X13がL-Pheである、実施形態68又は69に記載のポリペプチド。
実施形態71. XがL-Proである、実施形態68~70の何れか1項に記載のポリペプチド。
実施形態72. XがL-Thrである、実施形態68~71の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態73. 式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)又は式(VI)を有する、実施形態68又は69に記載のポリペプチド。
実施形態74. X12がL-Val又はL-Gluである、実施形態68~73の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態75. X12がL-Val又はL-Gluである、実施形態68~74の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態76. X12がL-Valである、実施形態68~75の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態77. Xが存在しない、実施形態68~76の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態78. XがGlyである、実施形態68~77の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態79. X10がL-Thr又はL-Serである、実施形態68~78の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態80. RがH又は(C-C)アルキルである、実施形態68~79の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態81. RがHである、実施形態68~80の何れか1つに記載のポリペプチド。
実施形態82. 治療的有効量の実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤と、を含む、医薬組成物。
実施形態83. 請求項68~81及び14~51の何れか1項に記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の治療活性剤と、を含む、組み合わせ。
実施形態84. さらなる治療活性剤がスタチンである、実施形態83に記載の組み合わせ。
実施形態85. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のための、実施形態82に記載の医薬組成物又は実施形態83若しくは84の何れか1つに記載の組み合わせ。
実施形態86. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、実施形態85に記載の医薬組成物又は組み合わせ。
実施形態87. PCSK9の調整を必要とする患者に実施形態68~81及び14~51の何れか1つの環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を調整する方法。
実施形態88. PCSK9の阻害を必要とする患者に実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を阻害する方法。
実施形態89. PCSK9介在性疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延を必要とする患者に治療的有効量の実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、PCSK9介在性疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延のための方法。
実施形態90. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、実施形態89に記載の方法。
実施形態91. (i)Lp(a)を低下させる、(ii)Lp(a)血漿レベルを低下させる、(iii)Lp(a)血清レベルを低下させる、(iv)血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、(v)血清トリグリセリドレベルを低下させる、(vi)LDL-Cを低下させる、(vii)総血漿apoB 濃度を低下させる、(viii)LDL apoBを低下させる、(ix)TRL apoBを低下させる、又は(x)非HDL-Cを低下させる方法であって、それを必要とする患者に、患者に対して治療的有効量の実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、それにより患者においてLDL-Cを低下させる、方法。
実施形態92. 投与が、経口で、非経口で、皮下で、注射により、又は点滴により、行われる、実施形態87~91の何れか1つに記載の方法。
実施形態93. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態94. 処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のため、又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延での使用のための、実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩。
実施形態95. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため、又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のための、実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
実施形態96. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のための薬剤の製造における、実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
実施形態97. PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害を、処置する、予防する、寛解させる、又はその進行を遅延させるための方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の実施形態68~81及び14~51の何れか1つに記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、方法。
実施形態98. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、実施形態94に記載の使用のためのポリペプチド、実施形態95若しくは96に記載のポリペプチドの使用又は実施形態97に記載の方法。
別の実施形態では、式(I)のポリペプチドはエナンチオマーである。いくつかの実施形態では、本ポリペプチドは(S)-エナンチオマーである。他の実施形態では、本ポリペプチドは(R)-エナンチオマーである。また他の実施形態では、式(I)のポリペプチドは、(+)又は(-)エナンチオマーであり得る。
別の実施形態では、式(I)のポリペプチドはジアステレオマーである。
全ての異性体形態が、その混合物を含め、本開示内に含まれることが理解されるべきである。本ポリペプチドが二重結合を含有する場合、置換基はE配置又はZ配置であり得る。本ポリペプチドが二置換シクロアルキルを含有する場合、シクロアルキル置換基は、シス又はトランス配置を有し得る。全ての互変異性形態もまた含まれるものとする。
本開示のポリペプチド及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体及びプロドラッグは、それらの互変異性体の形態で存在し得る(例えばアミド又はイミノエーテルとして)。このような互変異性体の形態は全て、本開示の一部として本明細書中で企図される。
本開示のポリペプチドは、不斉中心又はキラル中心を含有し得、従って異なる立体異性体形態で存在する。本開示のポリペプチドの全ての立体異性体形態並びにその混合物は、ラセミ混合物を含み、本開示の一部をなすものとする。さらに、本開示は、全ての幾何及び位置異性体を包含する。例えば、本開示のポリペプチドが二重結合又は縮合環を組み込む場合、シス及びトランス形態の両方並びに混合物が本開示の範囲内に包含される。本明細書中で開示される各ポリペプチドは、ポリペプチドの一般構造に適合するエナンチオマー全てを含む。本ポリペプチドは、ラセミ又はエナンチオマー的に純粋な形態又は立体化学の観点での何らかの他の形態であり得る。アッセイ結果は、ラセミ形態、エナンチオマー的に純粋な形態又は立体化学の観点での何らかの他の形態に対して回収されたデータを反映し得る。
ジアステレオマー混合物は、当業者にとって周知の方法によって、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別再結晶などによって、それらの物理化学的な違いに基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離され得る。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラル補助剤、例えばキラルアルコール又はモッシャーの酸クロリド)との反応によりエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(例えば加水分解)することにより分離され得る。また、本開示のポリペプチドのうち一部はアトロプ異性体(例えば置換ビアリール)であり得、本開示の一部とみなされる。エナンチオマーはキラルHPLCカラムの使用によっても分離され得る。
本開示のポリペプチドは異なる互変異性体の形態で存在し得ることも可能であり、このような形態は全て本開示の範囲内に包含される。また、例えば本ポリペプチドの全てのケト-エノール及びイミン-エナミン形態が本開示に含まれる。
(本ポリペプチドの塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグ並びにプロドラッグの塩、溶媒和物及びエステルのものを含む)本ポリペプチドの全ての立体異性体(例えば幾何異性体、光学異性体など)、例えば様々な置換基上の不斉炭素により存在し得るものなどは、エナンチオマー形態(不斉炭素がないときにも存在し得る)、回転異性体の形態、アトロプ異性体及びジアステレオマー形態を含め、位置異性体(例えば4-ピリジル及び3-ピリジルなど)であるように、本開示の範囲内で企図される。(例えば式(I)のポリペプチドが二重結合又は縮合環を組み込む場合、シス及びトランス形態の両方並びに混合物は本開示の範囲内に包含される。また、例えば本ポリペプチドの全てのケト-エノール及びイミン-エナミン形態も本開示に含まれる)。本開示のポリペプチドの個々の立体異性体は、例えば実質的に他の異性体不含であり得るか、又は例えば、ラセミ体として又は全ての他の若しくは他の選択される立体異性体とともに混合され得る。本開示のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsにより定義されるようなS又はR立体配置を有し得る。「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの用語の使用は、本発明のポリペプチドの、エナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体又はプロドラッグの、塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグに同等に適用されるものとする。
式(I)のポリペプチドは、本開示の範囲内でもある塩を形成し得る。本明細書中の式のポリペプチドへの言及は、別段の指示がない限り、その塩への言及も含むと理解される。
本開示は、PCSK9の修飾因子であるポリペプチドに関する。一実施形態では、本開示のポリペプチドは、PCSK9の阻害剤である。
本開示は、本明細書中に記載のようなポリペプチド及びその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、及び本明細書中に記載のような1つ以上のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む医薬組成物を対象とする。
ポリペプチドの活性
PCSK9のような本開示による環状ポリペプチドの活性は、時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイを使用して評価し得る。この時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイは、本開示の環状ポリペプチドがヒトLDLRに対するヒトPCSK9の結合を妨害する能力を測定し、効力(IC50)及び有効性(Amax)の両方の尺度を与える。
本開示の環状ポリペプチドをジメチルスルホキシド(DMSO)中で希釈することにより様々な濃度の溶液を調製し、得られた溶液をピペットでプレートに入れる。陰性対照としてDMSOを使用する。既知の量の各ポリペプチド溶液及び対照を化合物プレートからアッセイ 緩衝液を含有する対応するウェルに移し、完全に混合することによって、中間体プレートを用意する。次に、ヒトPCSK9 Alexa Fluor 647を添加し、続いて中間プレートから各溶液の既知量を添加することによって、アッセイに使用するために第3のプレートを用意する。DMSOを含有するアッセイ 緩衝液中の非標識ヒトPCSK9を本アッセイに対する陽性対照として使用する。温置後、ヒトLDLR細胞外ドメイン-ユーロピウム・クリプテートをアッセイプレートの各ウェルに添加し、得られた混合物をさらなる時間、温置する。TR-FRETシグナルを測定し、FRET比(FRET/ユーロピウム)を使用して、環状ポリペプチドのIC50及びAmaxを計算する。
ポリペプチドの合成方法
本開示のポリペプチドは、標準的な化学を含む様々な方法により作製され得る。適切な合成経路は、以下で与えるスキームで示す。
本明細書に記載される方法は全て、本明細書中に別段の指示がない限り又は文脈と明確に矛盾しない限り、任意の好適な順序で実施し得る。本明細書で提供されるありとあらゆる例又は例示的な語(例えば「など」)の使用は、単に本開示をさらに明らかにすることを意図したものであり、別段の主張がない限り、本開示の範囲を限定するものではない。
本開示のペプチド及びポリペプチドは、ペプチド合成のためのそれ自体既知の手順により作製され得る。ペプチド合成のための方法は、固相合成及び液相合成の何れかであり得る。従って、関心のあるペプチド及びポリペプチドは、その残基部分とともにタンパク質を構成可能な部分的ペプチド又はアミノ酸を縮合させることにより作製され得、生成物が保護基を有する場合、所望のペプチドが製造され得るとき、保護基が外される。縮合及び脱保護のための既知の方法には、次の文献(1)~(5)に記載の手順が含まれる:(1)M.Bodanszky and M.A.Ondetti,Peptide Synthesis,Interscience Publishers,New York,1966、(2)Schroeder and Luebke,The Peptide,Academic Press,New York,1965、(3)Nobuo Izumiya et al.,Fundamentals and Experiments in Peptide Synthesis,Maruzen,1975、(4)Haruaki Yajima and Shumpei Sakakibara,Biochemical Experiment Series 1,Protein Chemistry IV,205,1977及び(5)Haruaki Yajima(ed.)、Development of Drugs-Continued,14,Peptide Synthesis,Hirokawa Shoten。
反応後、ペプチドを精製し、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー及び再結晶化などの従来の精製技術の組み合わせによって単離し得る。上記のように単離されたペプチドが遊離ポリペプチドである場合、既知の方法によりこれを適切な塩に変換し得る。逆に、単離生成物が塩である場合、既知の方法によりこれを遊離ペプチドに変換し得る。
アミド化に適したペプチド合成用レジンを使用することによって、ポリペプチドのアミドを得ることができる。このレジンとしては、クロロメチルレジン、ヒドロキシメチルレジン、ベンズヒドリルアミンレジン、アミノメチルレジン、4-ベンジルオキシベンジルアルコールレジン、4-メチルベンズ-ヒドリルアミンレジン、PAMレジン、4-ヒドロキシメチルメチルフェニルアセトアミドメチルレジン、ポリアクリルアミドレジン、4-(2’,4’-ジメトキシフェニル-ヒドロキシメチル)フェノキシレジン、4-(2’,4’-ジメトキシフェニル-Fmoc-アミノメチル)フェノキシレジン、2-クロロトリチルクロリドレジンなどが挙げられる。このようなレジンを使用して、側鎖のα-アミノ基及び官能基が適切に保護されているアミノ酸が、目的のペプチドの配列に従い、それ自体既知である様々な縮合技術によってレジン上で縮合される。一連の反応の終了時に、本ペプチド又は保護されたペプチドをレジンから除去し、保護基を除去し、必要に応じて、目的のポリペプチドを得るためにジスルフィド結合を形成させる。
上述の保護されたアミノ酸の縮合について、HATU、HCTU又は例えばカルボジイミドなど、ペプチド合成用の様々な活性化試薬を使用し得る。カルボジイミドは、DCC(N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド及びN-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを含む。このような試薬での活性化について、ラセミ化阻害添加物、例えばHOBt又はOxyma Pureを使用し得る。保護されたアミノ酸をレジンに活性化試薬及びラセミ化阻害剤とともに直接添加し得るか、又は対称酸無水物として予め活性化し、次にHOBt(ヒドロキシベンゾトリアゾール)エステル又はHOOBtエステルをレジンに添加し得る。保護されたアミノ酸の活性化又はレジンとの縮合のための溶媒は、ペプチド縮合反応に対して有用であることが知られている溶媒の中から適切に選択され得る。例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリドン、クロロホルム、トリフルオロエタノール、ジメチルスルホキシド、DMF、ピリジン、ジオキサン、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル又は適切なそれらの混合物が言及され得る。反応温度は、ペプチド結合形成に有用であることが今までに知られている範囲から選択され得、通常、約-20℃~約85℃の範囲から選択される。活性化アミノ酸誘導体は一般に約1.5倍~約6倍過剰の割合で使用される。縮合が、ニンヒドリン反応を利用する試験によって不十分であることが分かっている場合、保護基を除去せずに十分な縮合を達成するために縮合反応を反復し得る。反復縮合が依然として十分な縮合度を提供できない場合、未反応アミノ基を酢酸無水物又はアセチルイミダゾールでアセチル化し得る。
出発物質アミノ酸に対するアミノ基の保護基としては、Z、Boc、三級アミロキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル、4-メトキシベンジルオキシカルボニル、CI-Z、Br-Z、アダマンチルオキシカルボニル、トリフルオロアセチル、フタリル、ホルミル、2-ニトロフェニルスルフェニル、ジフェニルホスフィノチオイル又はFmocが挙げられる。使用され得るカルボキシ保護基としては、上述の(C-C)アルキル、(C-C)シクロアルキル及び(C-C10)アリール-(C-C)アルキル並びに2-アダマンチル、4-ニトロベンジル、4-メトキシベンジル、4-クロロベンジル、フェナシル、ベンジルオキシカルボニルヒドラジド、三級ブトキシカルボニルヒドラジド及びトリチルヒドラジドが挙げられるが限定されない。
セリン及びスレオニンのヒドロキシ基はエステル化又はエーテル化により保護され得る。前記エステル化に適した基としては、炭素由来基、例えば低級アルカノイル基、例えばアセチルなど、アロイル基、例えばベンゾイルなど、ベンジルオキシカルボニル及びエトキシカルボニルが挙げられる。前記エーテル化に適した基としては、ベンジル、テトラヒドロピラニル及び三級ブチルが挙げられる。チロシンのフェノールのヒドロキシル基に対する保護基としては、Bzl又はZ(カルボキシベンジル)、Cl-Bzl、2-ニトロベンジル、Br-Z及び三級ブチルが挙げられる。
ヒスチジンに対するイミダゾールの保護基としては、Tos又はTs(トシル)、4-メトキシ-2,3,6-トリエチルベンゼンスルホニル、DNP(2,4-ジニトロフェノール)、ベンジルオキシメチル、Bum(t-ブチルオキシメチル)、Boc(tert-ブチルオキシカルボニル)、Trt(トリフェニルメタン)及びFmoc(フルオレニルメチルオキシカルボニル)が挙げられる。
出発アミノ酸の活性化されたカルボキシル基としては、対応する酸無水物、アジド及び活性エステル、例えばアルコールとのエステル、例えばペンタクロロフェノール、2,4,5-トリクロロフェノール、2,4-ジニトロフェノール、シアノメチルアルコール、p-ニトロフェノール、HOBn、N-ヒドロキシスクシンイミド、N-ヒドロキシフタルイミド、HOBt(ヒドロキシベンゾトリアゾール)などが挙げられる。出発アミノ酸の活性化されたアミノ基は、対応するホスホラミドを含む。
保護基の除去のための方法は、パラジウム黒又はパラジウム炭素などの触媒存在下で水素ガスを使用する触媒性還元、無水フッ化水素、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸又はこのような酸の混合物での酸処理、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジンでの塩基処理、液体アンモニア中でのナトリウム金属による還元を含む。上述の酸処理による除去反応は一般に-20℃~-40℃の温度で行われ、アニソール、フェノール、チオアニソール、m-クレゾール、p-クレゾール、ジメチルスルフィド、1,4-ブタンジチオール、1,2-エタンジチオールなどの陽イオンアクセプターの添加により有利に行われ得る。ヒスチジンのイミダゾール基を保護するために使用される2,4-ジニトロフェニル基は、チオフェノールでの処理により排除され得、一方で、トリプトファンのインドール基を保護するために使用されるホルミル基は、希釈水酸化ナトリウム溶液又は希釈アンモニア水でのアルカリ処理並びに1,2-エタンジチオール、1,4-ブタンジチオールの存在下での上述の酸処理により排除され得る。
出発物質の反応に寄与しないはずである官能基を保護するための方法、使用され得る保護基、保護基を除去する方法及び反応に加えようとする官能基を活性化する方法は、全て既知の基及び方法の中から公平に選択され得る。
式(I)のポリペプチドは、次の合成スキームにより一部示されるような有機合成の技術分野で公知の方法によっても調製され得る。以下に記載のスキームにおいて、一般的な原理又は化学に従い、必要に応じて高感度又は反応性の基に対する保護基が使用されることがよく理解される。保護基は、有機合成の標準的な方法に従って操作される(T.W.Greene and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Third edition,Wiley,New York 1999)。これらの基は、当業者に容易に明らかとなる方法を用いて、ポリペプチド合成の都合の良い段階で除去される。選択工程並びに反応条件及びそれらの実行の順序は、式(I)のポリペプチドの調製と合致する。
当業者は式(I)のポリペプチドに立体中心が存在するか否かを認識する。従って、(合成において特定しない限り)本開示は可能な立体異性体の両方を含み、ラセミポリペプチドだけでなく、個々のエナンチオマー及び/又はジアステレオマーも同様に含む。ポリペプチドを単一のエナンチオマー又はジアステレオマーとして所望する場合、それは、立体特異的合成によって、又は最終生成物若しくは任意の便宜の良い中間体の分離によって得ることができる。最終生成物、中間体又は出発物質の分割は、当技術分野で公知の何らかの好適な方法により影響され得る。例えば、E.L.Eliel,S.H.Wilen,and L.N.Manderによる“Stereochemistry of Organic Compounds”(Wiley-lnterscience,1994)を参照。
本明細書中に記載のポリペプチドは、市販の出発物質から作製され得るか又は既知の有機、無機及び/又は酵素工程を使用して合成され得る。
ポリペプチドの調製
本開示のポリペプチドは、有機合成の技術分野の熟練者にとって周知の多くの方法で調製され得る。一例として、本開示のポリペプチドは、合成有機化学の技術分野で公知の合成方法又は当業者に理解されるとおりのその変形形態とともに、下記の方法を用いて合成し得る。好ましい方法としては、下記の方法が挙げられるが限定されない。本開示のポリペプチドは、構築中間体I-a、I-b、I-c、I-d及びI-eの異なる順序を含む一般的スキーム1で概説される段階に従うことによって合成され得る。出発物質は、市販されているか又は、報告される文献における既知の手順若しくは例示されるような既知の手順により作製され得るかの何れかである。
一般的スキーム1
Figure 2022509184000021

式中、R、X、X、X、X、X、X、X、X10、X11、X12及びX13は式(I)で定義されるとおりであり、PG2、PG3、PG4、PG5、PG6、PG7、PG8、PG9、PG10、PG11、PG12及びPG13は、それぞれ、存在しないか、tert-ブチルオキシカルボニル(Boc)、2,2,4,6,7-ペンタメチルジヒドロベンゾフラン-5-スルホニル(Pbf)又はtertブチル(tBu)から選択される。
中間体I-a、I-b、I-c、I-d及びI-eを使用することによる式(I)のポリペプチドを調製する一般的な方法は、一般的スキーム1で概説される。中間体I-bの合成は、アミドカップリング試薬(例えば:O-(1H-6-クロロベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HCTU)、O-(7-アゾベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)又はOxyma Pure(登録商標)(エチルシアノ(ヒドロキシイミノ)アセタート))及び任意選択的に塩基(例えばトリエチルアミン又はN,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA))を使用して溶媒中(例えば、ジクロロメタン(DCM)又はジメチルホルムアミド(DMF))中、レジン(例えばTentaGel(商標)S RAMレジン)上で、任意選択的に高温で、標準的なカップリング条件下でアミンと酸をカップリングさせることによって、遂行し得る。固相 ペプチド合成はよく確立された方法である(例えば:Stewart and Young,Solid Phase Peptide Synthesis,Pierce Chemical Co.,Rockford,Ill.,1984;E.Atherton and R.C.Sheppard,Solid Phase Peptide Synthesis. A Practical Approach,Oxford-IRL Press,New York,1989を参照)。例えばレジンI-aをDMFで洗浄し得、次に4-メチルピぺリジン/DMFでの処理により脱保護し得る。上記のような標準的なカップリング条件下で、保護アミノ酸の脱保護アミンIへのカップリングを遂行し得る。中間体I-bを提供するために脱保護及びカップリング段階を反復する。
溶媒(例えば、N-メチル-2-ピロリドン(NMP))中でのN-スクシンイミジル2-クロロアセタートI-cでのI-bのアシル化によってI-dが得られる。適切な試薬、例えばTFA、フェノール、H2O、チオアニソール及び/又はEDT(試薬K)を使用した保護基の同時除去及びレジンからの切断によってI-eが得られる(D.S.King,C.G.Fields,G.B.Fields,Int.J.Peptide Protein Res.36,1990,255-266を参照)。溶媒(例えばジメチルスルホキシド(DMSO))中での塩基(例えばトリエチルアミン(TEA))を使用したI-eの環化によって、式(I)の所望のポリペプチドが得られる。
上記で示される記述及び式において、様々な基R、X、X、X、X、X、X、X、X10、X11、X12及びX13及び他の可変要素は、別段の指定がある場合を除き、上で定義されるとおりであることが理解されるべきである。さらに、合成のために、一般的スキーム1のポリペプチドは、本明細書で定義されるとおりの式(I)のポリペプチドの一般的な合成方法を例示するために、選択された基を有する代表的なポリペプチドに過ぎない。
開示されるポリペプチドを使用する方法
本開示の別の態様は、PCSK9を調整する方法を対象とする。本方法は、それを必要とする患者に有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、PCSK9を阻害する方法を対象とする。本方法は、それを必要とする患者に有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、PCSK9が寄与する疾患若しくは障害を処置する、予防する、阻害する、又は排除する方法に関する。本方法は、PCSK9が寄与する疾患若しくは障害に対する処置を必要とする患者に、有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、PCSK9の阻害が関連する患者における疾患若しくは障害を処置する、予防する、阻害する、又は排除する方法に関し、この方法は、それを必要とする患者に有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害を処置する、予防する、阻害する、又は排除する方法に関する。本方法は、PCSK9介在性疾患若しくは障害に対する処置を必要とする患者に、有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、血管炎症、黄色腫、末梢動脈疾患、敗血症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇又はトリグリセリド上昇を、処置する、予防する、阻害する、又は排除する方法に関する。本方法は、処置を必要とする患者に有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、Lp(a)を低下させる、Lp(a)血漿レベルを低下させる、Lp(a)血清レベルを低下させる、血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、血清トリグリセリドレベルを低下させる、LDL-Cを低下させる、総血漿apoB濃度を低下させる、LDL apoBを低下させる、TRL apoBを低下させる、又は非HDL-Cを低下させる方法に関する。本方法は、それを必要とする患者に有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、PCSK9が寄与する、疾患若しくは障害の処置、予防、阻害又は排除での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9阻害に関連する疾患の処置、予防、阻害又は排除での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、血管炎症、黄色腫、末梢動脈疾患、敗血症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇又はトリグリセリド上昇の処置、予防、阻害又は排除での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本開示は、Lp(a)の低下、Lp(a)血漿レベルの低下、Lp(a)血清レベルの低下、血清TRL若しくはLDLレベルの低下、血清トリグリセリドレベルの低下、LDL apoBの低下、TRL apoBの低下又は非HDL-Cの低下での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9が寄与する疾患若しくは障害を処置する、予防する、阻害する、又は排除するための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の使用に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9を阻害するための薬剤の製造における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の使用に関する。
別の態様では、本開示は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、血管炎症、黄色腫、末梢動脈疾患、敗血症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇又はトリグリセリド上昇を処置する、予防する、阻害する、又は排除するための薬剤の製造における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、Lp(a)を低下させる、Lp(a)血漿レベルを低下させる、Lp(a)血清レベルを低下させる、血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、血清トリグリセリドレベルを低下させる、LDL apoBを低下させる、TRL apoBを低下させる、又は非HDL-Cを低下させるための薬剤の製造における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の使用に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9阻害が関連する疾患を処置するための薬剤の製造での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9が寄与する疾患を処置するための薬剤の製造での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本開示は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、血管炎症、黄色腫、末梢動脈疾患、敗血症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇又はトリグリセリド上昇を処置する、予防する、阻害する、又は排除するための薬剤の製造での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、Lp(a)を低下させる、Lp(a)血漿レベルを低下させる、Lp(a)血清レベルを低下させる、血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、血清トリグリセリドレベルを低下させる、LDL apoBを低下させる、TRL apoBを低下させる、又は非HDL-Cを低下させるための薬剤の製造での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本開示は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症又は黄色腫の、処置、予防、阻害又は排除で使用される薬剤の調製のためのPCSK9の阻害剤の使用に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
本開示の別の態様は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択されるPCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本開示は、PCSK9介在性疾患若しくは障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、PCSK9介在性疾患若しくは障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
別の態様では、本開示は、薬剤としての使用のための、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物の使用に関する。
本開示はまた、PCSK9が寄与する疾患又は状態の処置、予防、阻害又は排除で使用される薬剤の調製のためのPCSK9の阻害剤の使用にも関し、この薬剤は式(I)の環状ポリペプチドを含む。
別の態様では、本開示は、PCSK9が介在する疾患又は状態を処置する、予防する、阻害する、又は排除するための薬剤の製造のための方法に関し、この薬剤は式(I)の環状ポリペプチド又は薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体を含む。
上記方法のいくつかの実施形態では、PCSK9介在性疾患若しくは障害、PCSK9が寄与する疾患若しくは障害、PCSK9の阻害が関連する患者における疾患若しくは障害及びPCSK9阻害が関連する疾患は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される。
本開示のポリペプチドは、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)の低減又は低下を必要とする個体における、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)の低減又は低下に有用である。個体は持続的に高レベルLDL-Cを有し得る。いくつかの実施形態では、個体は一貫して70mg/dLを上回る、例えば80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190mg/dLを上回る又はそれを超えるLDL-C血漿レベルを有する。本開示のポリペプチドは、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)又は総コレステロールの低減又は低下を必要とする個体において、非高密度リポタンパク質コレステロール(非HDL-C)又は総コレステロールを低減させるか又は低下させるためにも使用され得る。
本開示はまた、心疾患リスク上昇と関連する血中コレステロールマーカーを改善するための方法にも関する。これらのマーカーとしては、総コレステロールが高いこと、高LDL、HDLに対する総コレステロール比が高いこと及びHDLに対するLDL比が高いことが挙げられる。200mg/dL未満の総コレステロールが望ましいとみなされ、200~239mg/dLは高境界値とみなされ、240mg/dLを上回るものは高いとみなされる。
さらなる態様では、本開示は、LDL-C、非HDL-C及び/又は総コレステロールの低下を必要とする個体においてLDL-C、非HDL-C及び/又は総コレステロールを低下させる方法を提供し、この方法は、個体に治療的有効量の本明細書中で記載のようなポリペプチドを投与することを含む。
別の実施形態では、本開示は、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫を含むが限定されない疾患の処置のために使用される、本開示の、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、又は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物に関する。
一実施形態では、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫を含む、PCSK9が寄与する疾患若しくは障害を処置する方法が提供され、前記疾患若しくは障害の少なくとも1つに罹患している患者に式(I)の環状ポリペプチドを投与することを含む。
開示されるポリペプチドは、対象において、障害を処置若しくは予防する、及び/又はその発現を予防するための有効量で投与され得る。
開示されるポリペプチドは、対象において、障害を処置若しくは予防する、及び/又はその発現を予防するための有効量で投与され得る。
投与、医薬組成物及び開示されるポリペプチドの投薬
開示されるポリペプチドの投与は、治療剤に対する何らかの投与方式を介して遂行され得る。これらの方式としては、全身的又は局所的な投与、例えば経口、鼻腔、非経口、経皮、皮下、膣、頬側、直腸又は局所投与方式が挙げられる。
意図される投与方式に依存して、開示される組成物は、固形、半固形又は液体剤形、例えば注射製剤、錠剤、坐薬、丸剤、時間放出カプセル、エリキシル、チンキ、エマルション、シロップ、粉末、液剤、懸濁液など、しばしば単位投与量で、従来の薬務と一致するものであり得る。同様に、これらはまた、静脈内(ボーラス及び点滴の両方)、腹腔内、皮下又は筋肉内形態で、及び全て製薬の技術分野の熟練者にとって周知の形態を使用して投与され得る。
本開示の別の態様は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体と薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物を対象とする。薬学的に許容可能な担体は、賦形剤、希釈剤又は界面活性剤をさらに含み得る。さらなる実施形態では、本組成物は、少なくとも2つの薬学的に許容可能な担体、例えば本明細書中に記載のものなどを含む。本医薬組成物は、経口投与、非経口投与(例えば注射、点滴、経皮又は局所投与による)及び直腸投与などの特定の投与経路のために処方され得る。局所投与は吸入又は鼻腔内適用にも属し得る。本開示の医薬組成物は、固形の形態(カプセル、錠剤、丸剤、顆粒剤、粉末又は坐薬を含むが限定されない)で又は液剤形態(溶液、懸濁液又はエマルションを含むが限定されない)で構成され得る。錠剤は、当技術分野で公知の方法に従って、フィルムコート又は腸溶コートがなされ得る。一般的には、本医薬組成物は、次のうち1つ以上と一緒に有効成分を含む錠剤又はゼラチンカプセルである:
a)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース及び/又はグリシン;
b)滑沢剤、例えばシリカ、滑石、ステアリン酸、そのマグネシウム又はカルシウム塩及び/又はポリエチレングリコール;錠剤用、また
c)結合剤、例えばケイ酸アルミニウムマグネシウム、デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び/又はポリビニルピロリドン;必要に応じて
d)崩壊剤、例えばデンプン、寒天、アルギン酸又はそのナトリウム塩又は発泡性混合物;及び
e)吸収剤、着色剤、香料及び甘味料。
液体、特に注射用の、組成物は、例えば溶解、分散などにより調製され得る。例えば開示されるポリペプチドが、薬学的に許容可能な溶媒、例えば水、塩水、水性デキストロース、グリセロール、エタノールなどの中で溶解されるか、又はそれらと混合されて、それにより注射用の等張溶液又は懸濁液を形成する。開示されるポリペプチドを可溶化するために、アルブミン、カイロミクロン粒子又は血清タンパク質などのタンパク質を使用し得る。
開示されるポリペプチドは、担体としてプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールを使用して、脂肪エマルション又は懸濁液から調製され得る坐剤としても処方され得る。
非経口注射用投与は、一般に皮下、筋肉内又は静脈内注射及び点滴のために使用される。注射剤は、液性溶液又は懸濁液又は注射前に液体中で溶解されるのに適切な固体形態の何れかとして、従来の形態で調製され得る。
本組成物は、それぞれ、従来の混合、造粒又はコーティング方法に従い調製され得、本医薬組成物は、開示されるポリペプチドを重量又は体積で約0.1%~約99%、約5%~約90%又は約1%~約20%含有し得る。
開示されるポリペプチドを利用する投薬計画は、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別及び医学的状態;処置しようとする状態の重症度;投与経路;患者の腎臓又は肝臓機能;及び使用される特定の開示ポリペプチドを含む様々な因子に従い選択される。当技術分野の通常の医師又は獣医師は、状態の進行を防ぐ、状態に対抗する、又は状態を抑止するために必要とされる薬物の有効量を容易に決定し、処方し得る。
指定される効果のために使用されるとき、開示される環状ポリペプチドの、開示される医薬組成物の又は開示される組み合わせの有効投与量は、状態を処置するために必要に応じて、開示されるポリペプチド約0.5mg~約5000mgの範囲である。インビボ又はインビトロでの使用のための組成物は、開示されるポリペプチド約0.5、5、20、50、75、100、150、250、500、750、1000、1250、2500、3500又は5000mg又は用量の一覧中の1つの量から別の量までの範囲を含有し得る。一実施形態では、本組成物は切れ目を入れ得る錠剤の形態である。環状ペプチド、医薬組成物又はその組み合わせの治療的有効投与量は、対象の種、体重、年齢及び個々の状態、処置される障害若しくは疾患又はその重症度に依存する。通常の技術を有する医師、臨床医又は獣医は、障害又は疾患の進行を予防する、処置する、又は阻害するのに必要なそれぞれの有効成分の有効量を容易に決定し得る。
上記に引用された投与量特性は、有利には哺乳動物、例えば、マウス、ラット、イヌ、サル又はそれらの単離された臓器、組織及び調製物を使用して、インビトロ及びインビボ試験によって実証可能である。本開示の環状ポリペプチドは、インビトロにおいて溶液、例えば、水溶液の形態で、及びインビボにおいて経腸的、非経口的、有利には静脈内に、例えば懸濁剤として又は水溶液中で、適用され得る。インビトロにおける投与量は、約10-3モル~10-9モル濃度の間の範囲であり得る。インビボにおける治療的有効量は、投与経路に応じて、約0.1~500mg/kgの間、又は約1~100mg/kgの間の範囲であり得る。
組み合わせ療法
本願の環状ポリペプチドは、1つ以上の治療剤との組み合わせ療法(医薬の組み合わせ)において治療的有効量で、又はモダリティにおいて、例えば非薬物療法で、投与され得る。例えば、他の心血管系の薬剤、降圧剤、冠動脈拡張剤及び利尿物質と相乗効果を生じさせ得る。他の治療剤と合わせて本願のポリペプチドが投与される場合、同時投与されるポリペプチドの投与量は、当然ではあるが、使用される同時投与薬のタイプ、使用される具体的な薬物、処置される状態などに依存して変動する。
本開示の環状ポリペプチドは、1つ以上の他の治療剤と同時に、又はそれの前若しくは後に投与され得る。本開示の環状ポリペプチドは、別々に、同じ若しくは異なる投与経路によって、又は他の薬剤と同じ医薬組成物中において一緒に投与され得る。治療剤は、本開示の環状ポリペプチドと組み合わせて患者に投与された場合に、治療的に活性があるか又は治療活性を促進する、例えば化学的な化合物、ペプチド、抗体、抗体断片又は核酸である。
一実施形態では、本開示は、治療における、同時、個別又は連続使用のための組み合わせ調製物として、本開示の環状ポリペプチド及び少なくとも1つの他の治療剤を含む生成物を提供する。一実施形態では、治療は、PCSK9が介在する疾患又は状態の処置である。組み合わせ調製物として提供される生成物は、同じ医薬組成物中で一緒に本開示の環状ポリペプチド及び他の治療剤を含む組成物、又は個別の形態での、例えばキットの形態での、本開示の環状ポリペプチド及び他の治療剤を含む。
別の態様では、本開示は、組み合わせ療法での使用のための、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)の環状ポリペプチド又は実施形態1~50の何れか1つに記載のポリペプチド又は本明細書中に記載の式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)及び/又は式(VI)の何れかの実施形態又はその薬学的に許容可能な塩を含む。式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)、式(VI)の使用のための組成物、薬剤及びポリペプチド又は実施形態1~50の何れか1つに記載のポリペプチド又は本明細書中に記載の式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)及び/又は式(VI)の何れかの実施形態に記載のポリペプチド、又はその薬学的に許容可能な塩はまた、1つ以上の他の治療剤との組み合わせでも有利に使用され得る。
本開示の別の態様は、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体、薬学的に許容可能な担体及び1つ以上の治療剤を含む医薬組成物を対象とする。薬学的に許容可能な担体は、賦形剤、希釈剤又は界面活性剤をさらに含み得る。
組み合わせ療法は、他の生物学的に活性のある有効成分(第2の薬剤、例えば心血管系薬、アドレナリン受容体遮断薬、降圧薬、アンジオテンシン系阻害剤、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、冠動脈血管拡張薬、利尿薬又はアドレナリン刺激剤、又はPCSK9を標的とする第2の薬剤などであるが限定されない)及び非薬物療法(外科手術又は放射線療法などであるが限定されない)とのさらなる組み合わせでの対象ポリペプチドの投与を含む。例えば、本願のポリペプチドは、他の薬学的に活性のある化合物又はポリペプチド、好ましくは本願のポリペプチドの効果を促進可能である化合物又はポリペプチドと組み合わせて使用され得る。本願のポリペプチドは、他の薬物療法又は治療モダリティと、(単一調製物又は別個の調製物として)同時に、又は連続的に投与され得る。一般に、組み合わせ療法は、単一サイクル又は一連の治療中の2つ以上の薬物の投与を想定する。
いくつかの実施形態では、本願のポリペプチドは、LDL-C、非HDL-C、トリグリセリド低下剤を含む、コレステロール及び総コレステロールを低下させるため及び/又はHDL-Cを上昇させるために有利であることが知られる薬剤と組み合わせて使用され得る。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る代表的な治療剤としては、次のものが挙げられるが限定されない:脂質低下薬、ナイアシン及びその類似体、胆汁酸捕捉剤、甲状腺ホルモン模倣薬、甲状腺ホルモン受容体(THR)β-選択的アゴニスト、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、アシルCoA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1(DGAT1)阻害剤、ニーマンピックC1様1(NPC1-L1)阻害剤、ATP 結合カセット(ABC)タンパク質G5又はG8のアゴニスト、PCSK9を標的とする阻害性核酸、apoB100を標的とする阻害性核酸、apoA-I上方制御因子/誘導因子、ABCA1安定化剤又は誘導因子、リン脂質輸送タンパク質(PLTP)阻害剤、魚油、抗糖尿病薬、抗肥満剤、ペルオキシソーム増殖剤活性化因子受容体のアゴニスト、ATPクエン酸リアーゼ(ACL)阻害剤及び降圧剤。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る脂質低下薬の例としては、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、LXRアゴニスト、FXRアゴニスト、フィブラート、コレステロール吸収阻害剤、ニコチン酸胆汁酸結合レジン、ニコチン酸及び他のGPR109アゴニスト及びアスピリンが挙げられるが限定されない。
HMG-CoAレダクターゼ阻害剤(即ちスタチン)は、肝臓でのコレステロール産生において中心的な役割を果たす酵素HMG-CoAレダクターゼを阻害することによりコレステロールレベルを低下させるために使用される薬物のクラスである。コレステロールレベル上昇は心血管系疾患と関連付けられており、従ってスタチンはこれらの疾患の予防において使用される。代表的なスタチンとしては、アトルバスタチン、セリバスタチン、コンパクチン、ダルバスタチン、ジヒドロコンパクチン、フルインドスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、ピタバスタチン、メバスタチン、プラバスタチン、リバスタチン、シンバスタチン及びベロスタチン又はその薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。
フィブラート又はフィブリン酸誘導体は、トリグリセリドを低下させ、HDLコレステロールを上昇させる。これらは、LDLコレステロールに対する影響は僅かしか持ち得ない。例えば、ゲムフィブロジル又はフェノフィブラートは、トリグリセリドが非常に高いか又は低HDL及び高トリグリセリドである者に対して処方される。低HDL及びトリグリセリド上昇がある 冠動脈疾患(CAD)の者において心臓発作のリスクを低下させるためにゲムフィブロジルが使用され得る。フィブラートの例としては、クロフィブラート、ゲムフィブロジル、フェノフィブラート、シプロフィブラート及びベザフィブラートが挙げられるが限定されない。
コレステロール吸収阻害剤は、小腸から循環系へのコレステロール取り込みを防ぎ、次に血漿LDL-C濃度を低下させる化合物のクラスである。コレステロールレベルの上昇はCVDリスク上昇に関連し;従って、コレステロール吸収阻害剤はCVDリスク低下の目的で使用される。コレステロール吸収阻害剤の非限定例は、以前は「Sch-58235」として知られていたエゼチミブである。別の例はSch-48461である。両化合物ともSchering-Ploughにより開発されている。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る胆汁酸捕捉剤の例としては、コレスチラミン、コレスチポール及びコレセベラムが挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る甲状腺ホルモン模倣薬の非限定例は化合物KB2115である。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る甲状腺ホルモン受容体(THR)β-選択的アゴニストの非限定例はMGL-3196である。
DGATは、トリアシルグリセロール生合成の最後の段階を触媒する酵素である。DGATは、結果として補酵素A及びトリアシルグリセロールが生じる脂肪アシル-CoAと1,2-ジアシルグリセロールのカップリングを触媒する。DGAT活性を示す2つの酵素が同定された:DGAT1(アシルcoA-ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ1、Cases et al,Proc.Natl.Acad.Sci.95:13018-13023,1998参照)及びDGAT2(アシルcoA-ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ2、Cases et al、J.Biol.Chem.276:38870-38876,2001参照)。DGAT1及びDGAT2は、顕著なタンパク質配列相同性を共有しない。重要なこととして、DGAT1ノックアウトマウスは、高脂肪食誘導性体重増加及びインスリン抵抗性が防がれる(Smith et al,Nature Genetics 25:87-90,2000)。DGAT1ノックアウトマウスの表現型から、DGAT1阻害剤が肥満及び肥満関連の合併症の処置に有用であることが示唆される。前記組み合わせにおいて有用なDGAT1阻害剤は、例えば、国際公開第2007/126957号パンフレット及び国際公開第2009/040410号パンフレット、特に化合物の請求項及び実施例の最終生成物、最終生成物の主題、医薬製剤及び請求項に、一般的に及び具体的に開示されている化合物及び類似体である。
本開示のポリペプチドとの組み合わせでの使用に適切なDGAT1阻害剤の例としては、{4-[4-(3-メトキシ-5-フェニルアミノ-ピリジン-2-イル)-フェニル]-シクロへキシル}-酢酸、(4-{4-[5-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)-ピリジン-2-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酢酸、(4-{4-[5-(5-フルオロ-6-メトキシ-ピリジン-3-イルアミノ)-ピリジン-2-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酢酸、(4-{5-[5-(6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-イルアミノ)-ピリジン-2-イル]-スピロシクロヘキシリデニル-1,1’-インダニル}-酢酸、(4-{4-[5-(ベンゾオキサゾール-2-イルアミノ)-ピリジン-2-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酢酸、4-(4-{4-[2-(3-クロロフェニルアミノ)-オキサゾール-5-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酪酸、(4-{4-[5-(6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-イルアミノ)-ピリジン-2-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酢酸、(6-{4-[4-(2H-テトラゾール-5-イルメチル)-シクロへキシル]-フェニル}-ピリダジン-3-イル)-(6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-イル)-アミン、3-(4-{4-[6-(6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-イルアミノ)-ピリダジン-3-イル]-フェニル}-シクロヘキシルメチル)-4H-[1,2,4]オキサジアゾール-5-オン、(1-{4-[6-(3-トリフルオロメチル-フェニルアミノ)-ピリダジン-3-イル]-フェニル}-ピペリジン-4-イル)-酢酸、(4-{4-[4-メチル-6-(6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-イルアミノ)-ピリダジン-3-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酢酸、(4-{4-[5-(6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-イルアミノ)-ピラジン-2-イル]-フェニル}-シクロへキシル)-酢酸、6-[5-(4-クロロ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-2-(2,6-ジクロロ-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール、6-(5-シクロへキシル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-2-(2,6-ジクロロ-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール、6-(5-ブチル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-2-(2,6-ジクロロ-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール、2-(2,6-ジクロロ-フェニル)-6-[5-(5-メチル-ピリジン-3-イル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール、6-[5-(4-クロロ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-2-(2,6-ジメチル-4-モルホリン-4-イル-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール、6-[5-(4-クロロ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-2-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール、3-(4-{5-[5-(4-メトキシ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-3,5-ジメチル-フェニル)-2,2-ジメチル-プロピオン酸、3-(4-{6-[5-(4-メトキシ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-3,5-ジメチル-フェニル)-プロピオン酸、3-(4-{6-[5-(4-メトキシフェニルアミノ)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンズイミダゾール-2-イル}-3,5-ジメチルフェニル)-プロピオン酸、[3-(4-{6-[5-(4-クロロ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-3,5-ジメチル-フェニル)-プロピル]-ホスホン酸、2-(2,6-ジクロロ-フェニル)-6-(4,5-ジフェニル-オキサゾール-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール、(4-{6-[5-(4-クロロ-フェニル)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-3,5-ジメチル-フェノキシ)-酢酸、2-(2,6-ジクロロ-フェニル)-6-(5-ピロリジン-1-イル-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール及び3,5-ジメチル-4-{6-[5-(4-トリフルオロメチル-フェニルアミノ)-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-フェノールが挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るニーマンピックC1様1(NPC1-L1)阻害剤の非限定例はエゼチミブである。
アポリポタンパク質A-Iは、ヒトにおいてAPOA1遺伝子によりコードされるタンパク質である。これは脂質代謝において特異的な役割を有する。アポリポタンパク質A-Iは、血漿中の高密度リポタンパク質(HDL)の主要なタンパク質構成成分である。腸細胞から分泌されるカイロミクロンはApoA-Iも含有するが、血流中でHDLへと素早く変換される。このタンパク質は、排泄のために組織から肝臓へのコレステロール排出を促進する。これは、殆どの血漿コレステロール性エステルの形成に関与するレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)に対する補因子である。ヒトにおけるapoA-Iの変異体の注入は、血管内超音波により評価した場合、動脈硬化巣を消失させることが示されており;従ってapoA-Iは、CVDリスクを低下させ、進行を遅らせること及びアテローム性動脈硬化症の消失を誘導することの両方に対する能力を有する。上方制御因子/誘導因子であるapoA-Iの非限定例はRVX208である。
コレステロール排出制御タンパク質(CERP)としても知られるABCA1(ヒト輸送体サブファミリーABCAのメンバー1)であるATP-結合カセット輸送体は、ヒトにおいてABCA1遺伝子によりコードされるタンパク質である。この輸送体は、細胞性コレステロール及びリン脂質ホメオスタシスの主要な調節因子である。ABCA1調節因子の非限定例はプロブコールである。プロブコールは、LDL異化反応の速度の上昇によって血流中のコレステロールレベルを低下させる。さらに、プロブコールは、コレステロール合成を阻害し得、コレステロール吸収を遅延させ得る。プロブコールは、LDLにおけるコレステロールの酸化を阻害する強力な抗酸化剤であり;これにより、アテローム動脈硬化巣に寄与する泡沫細胞の形成が遅くなる。
肝臓X受容体(LXR)は、転写因子の核内受容体ファミリーのメンバーであり、PPAR、FXR及びRXRなどの核内受容体と密接な関連がある。肝臓X受容体(LXR)は、コレステロール、脂肪酸及びグルコースホメオスタシスの重要な調節因子である。LXRアゴニストは、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、抗炎症及びアルツハイマー病のマウスモデルの処置に有効である。LXRアゴニスト(ヒポコラミド、T0901317、GW3965又はN,N-ジメチル-3-ベータ-ヒドロキシ-コレンアミド(DMHCA)を含むが限定されない)での処置は、血清及び肝臓中のコレステロールレベルを低下させ、マウス疾患モデルにおいてアテローム性動脈硬化症の発現を阻害する。LXRアゴニストの例としては、GW3965(合成非ステロイド肝臓X受容体(LXR)アゴニスト/活性化因子)及びT0901317(二重LXR、FXRアゴニスト)が挙げられるが限定されない。
NR1H4(核内受容体サブファミリー1、群H、メンバー4)としても知られるファルネソイドX受容体(FXR)は、エストロゲン又はプロゲステロンなどの他のステロイド受容体で見られるものと同様であるが、PPAR、LXR及びRXRの形態と形式上より類似した、活性がある核ホルモン受容体である。核内受容体FXRの活性化は、高血糖及び高脂血症を改善することが知られている。FXRアゴニストの非限定例はGW4064(3-(2,6-ジクロロフェニル)-4-(3’-カルボキシ-2-クロロスチルベン-4-イル)オキシメチル-5-イソプロピルイソオキサゾール)である。
リン脂質輸送タンパク質(PLTP)は、ヒトにおいてPLTP遺伝子によりコードされるタンパク質である。この遺伝子によりコードされるタンパク質は、ヒト血漿中で見られる少なくとも2つの脂質輸送タンパク質のうち1つであり、他方はCETPである。コードされるタンパク質は、リン脂質をトリグリセリドに富むリポタンパク質からHDLに移す。HDL粒子のサイズを調節することに加えて、このタンパク質はコレステロール代謝に関与し得る。異なるアイソフォームをコードする少なくとも2つの転写変異体がこの遺伝子に対して発見されている。PLTPはトリグリセリドに富むリポタンパク質及びHDLの両方の代謝に影響を及ぼすので、この輸送タンパク質の調整は、心血管系疾患リスクを変化させる潜在力を有する。
魚油は、油分の多い魚の組織由来である。魚油は、多くの健康に対する利点を有することが知られるオメガ-3脂肪酸エイコサペンタエン酸(EPA)及びドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサノイドの前駆体を含有する。魚油及び他のオメガ-3供給源は、次の条件に対して最も強く推奨される:高トリグリセリド血症、続発性心血管系疾患及び高血圧予防。例えばLovaza(登録商標)は、あなたの血液中の非常に高いトリグリセリド(脂肪)を減少させるために低脂肪及び低コレステロール食と一緒に使用される。本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るオメガ-3脂肪酸の例としては、Lovaza(登録商標)及びVascepa(登録商標)(イコサペントエチル)が挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る抗糖尿病薬の例としては、インスリン、インスリン誘導体及び模倣物;インスリン分泌促進物質、例えばスルホニル尿素など;インスリン分泌性スルホニル尿素受容体リガンド、例えばメグリチニド、例えばナテグリニド及びレパグリニド;PTP-112を含むが限定されないタンパク質チロシンホスファターゼ-1B(PTP-1B)阻害剤;SB-517955、SB-4195052、SB-216763、NN-57-05441及びNN-57-05445を含むが限定されないGSK3(グリコーゲンシンターゼキナーゼ-3)阻害剤;GW-0791及びAGN-194204を含むが限定されないRXRリガンド;T-1095を含むが限定されないナトリウム依存性グルコース同時輸送体阻害剤;BAY R3401を含むが限定されないグリコーゲンホスホリラーゼA阻害剤;メトホルミンを含むが限定されないビグアナイド;アカルボースを含むが限定されないアルファ-グルコシダーゼ阻害剤;エキセンディン-4及びGLP-1模倣物を含むが限定されないGLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)、GLP-1類似体;及びビルダグリプチンを含むが限定されないDPPIV(ジぺプチジル ペプチダーゼIV)阻害剤が挙げられるが限定されない。
スルホニル尿素の例としては、トルブタミド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、4-クロロ-N-[(1-ピロリジニルアミノ)カルボニル]-ベンゼンスルホンアミド(グリコピラミド)、グリベンクラミド(グリブリド)、グリクラジド、1-ブチル-3-メタニリル尿素、カルブタミド、グリボヌリド、グリピジド、グリキドン、グリソキセピド、グリブチアゾール、グリブゾール、グリヘキサミド、グリミジン、グリピナミド、フェンブタミド、アマリル及びトリルシクラミド)又はそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。
DPP-IV(ジぺプチジル ペプチダーゼIV)はGLP-1を不活性化することに関与する。とりわけ、DPP-IVはGLP-1受容体アンタゴニストを生成し、それによってGLP-1に対する生理的応答を短縮する。GLP-1は膵臓のインスリン分泌の主要な刺激因子であり、グルコースの処理に直接的な有益効果を有する。
DPP-IV阻害剤はペプチド性であり得るか、又は好ましくは非ペプチド性であり得る。DPP-IV阻害剤は、一般的に及び具体的に、例えば、国際公開第98/19998号パンフレット、独国特許出願公開第196 16 486 A1号明細書、国際公開第00/34241号パンフレット及び国際公開第95/15309号パンフレット、各場合で、特に化合物の請求項及び実施例の最終生成物で開示されるDPP-IV阻害剤も含むが限定されず、最終生成物の主題、医薬製剤及び請求項は、これらの刊行物を参照することにより本明細書によって本願に組み込まれる。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、例えば:W.E.Schmidt et al.in Diabetologia,28,1985,704-707及び米国特許第5,705,483号明細書に記載されているインスリン分泌性タンパク質である。「GLP-1アゴニスト」という用語には、特に、米国特許第5,120,712号明細書、米国特許第5,118666号明細書、米国特許第5,512,549号明細書、国際公開第91/11457号パンフレットにおいて、及びC.Orskov,et al,in J.Biol.Chem.,264(1989)12826で開示されるGLP-1(7-36)NHの変異体及び類似体が含まれる。さらなる例としてはGLP-1(7-37)が挙げられ、この化合物においてArg36のカルボキシ末端アミド官能基が、GLP-1(7-36)NH分子及びGLN-GLP-1(7-37)、D-GLN-GLP-1(7-37)、アセチルLYS-GLP-1(7-37)、LYS18-GLP-1(7-37)及び特に、GLP-1(7-37)OH、VAL-GLP-1(7-37)、GLY-GLP-1(7-37)、THR-GLP-1(7-37)、MET-GLP-1(7-37)及び4-イミダゾプロピオニル-GLP-1を含むその変異体及び類似体の37番の位置でGlyに置き換えられている。Diabetologia,1999,42,45-50でGreig,et al.により記載されるGLPアゴニスト類似体エキセンジン-4もまた特に好ましい。
また、「抗糖尿病薬」という定義には、損なわれたインスリン受容体機能を回復させて、インスリン抵抗性を軽減し、結果的にインスリン感受性を増強する、インスリン感受性増強剤も含まれる。例としては、血糖降下性チアゾリジンジオン誘導体(例えばグリタゾン、(S)-((3,4-ジヒドロ-2-(フェニル-メチル)-2H-1-ベンゾピラン-6-イル)メチル-チアゾリジン-2,4-ジオン(エングリタゾン)、5-{[4-(3-(5-メチル-2-フェニル-4-オキサゾリル)-1-オキソプロピル)-フェニル]-メチル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(ダルグリタゾン)、5-{[4-(1-メチル-シクロヘキシル)メトキシ)-フェニル]メチル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(シグリタゾン)、5-{[4-(2-(1-インドリル)エトキシ)フェニル]メチル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(DRF2189)、5-{4-[2-(5-メチル-2-フェニル-4-オキサゾリル)-エトキシ)]ベンジル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(BM-13.1246)、5-(2-ナフチルスルホニル)-チアゾリジン-2,4-ジオン(AY-31637)、ビス{4-[(2,4-ジオキソ-5-チアゾリジニル)メチル]フェニル}メタン(YM268)、5-{4-[2-(5-メチル-2-フェニル-4-オキサゾリル)-2-ヒドロキシエトキシ]ベンジル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(AD-5075)、5-[4-(1-フェニル-1-シクロプロパンカルボニルアミノ)-ベンジル]-チアゾリジン-2,4-ジオン(DN-108)5-{[4-(2-(2,3-ジヒドロインドール-1-イル)エトキシ)フェニル]メチル}-チアゾリジン-2,4-ジオン、5-[3-(4-クロロ-フェニル])-2-プロピニル]-5-フェニルスルホニル)チアゾリジン-2,4-ジオン、5-[3-(4-クロロフェニル])-2-プロピニル]-5-(4-フルオロフェニル-スルホニル)チアゾリジン-2,4-ジオン、5-{[4-(2-(メチル-2-ピリジニル-アミノ)-エトキシ)フェニル]メチル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(ロシグリタゾン)、5-{[4-(2-(5-エチル-2-ピリジル)エトキシ)フェニル]-メチル}チアゾリジン-2,4-ジオン(ピオグリタゾン)、5-{[4-((3,4-ジヒドロ-6-ヒドロキシ-2,5,7,8-テトラメチル-2H-1-ベンゾピラン-2-イル)メトキシ)-フェニル]-メチル}-チアゾリジン-2,4-ジオン(トログリタゾン)、5-[6-(2-フルオロ-ベンジルオキシ)ナフタレン-2-イルメチル]-チアゾリジン-2,4-ジオン(MCC555)、5-{[2-(2-ナフチル)-ベンゾオキサゾール-5-イル]-メチル}チアゾリジン-2,4-ジオン(T-174)及び5-(2,4-ジオキソチアゾリジン-5-イルメチル)-2-メトキシ-N-(4-トリフルオロメチル-ベンジル)ベンズアミド(KRP297))が挙げられる。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る抗肥満剤の例としては、オルリスタット、シブトラミン、フェンテルミン及びカンナビノイド受容体1(CB1)アンタゴニスト、例えばリモナバントが挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るペルオキシソーム増殖剤活性化因子受容体のアゴニストの例としては、フェノフィブラート、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、テサグリタザル、BMS-298585、L-796449、具体的には特許出願の国際公開第2004/103995号パンフレットに記載の化合物、即ち実施例1~35の化合物又は請求項21で具体的に列挙される化合物又は国際公開03/043985号パンフレットで具体的に記載される化合物、即ち実施例1~7の化合物又は請求項19で具体的に列挙される化合物及び特に(R)-1-{4-[5-メチル-2-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-オキサゾール-4-イルメトキシ]-ベンゼンスルホニル}-2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-カルボキシル又はその塩が挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る脂質低下薬の例としては、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、LXRアゴニスト、FXRアゴニスト、フィブラート、コレステロール吸収阻害剤、ニコチン酸胆汁酸結合レジン、ベンペド酸、ニコチン酸及び他のGPR109アゴニスト及びアスピリンが挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る降圧剤の例としては、ループ利尿薬;アンジオテンシン変換酵素(ACE);Na-K-ATPase膜ポンプの阻害剤;ニュートラレンドペプチダーゼ(neutralendopeptidase)(NEP)阻害剤;ACE/NEP阻害剤;アンジオテンシンIIアンタゴニスト;レニン阻害剤;β-アドレナリン作動性受容体ブロッカー;変力剤;カルシウムチャネル;アルドステロン受容体アンタゴニスト;及びアルドステロンシンターゼ阻害剤が挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るループ利尿薬の例としては、エタクリン酸、フロセミド及びトルセミドが挙げられるが限定されない。
「ACE-阻害剤」(アンジオテンシン変換酵素阻害薬とも呼ばれる)という用語は、アンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへの酵素性分解を妨害する分子を含む。このような化合物は、血圧の制御のために、及びうっ血性心不全の処置のために使用され得る。例としては、アラセプリル、ベナゼプリル、ベナゼプリラート、カプトプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、エナラプリラト、ホシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モエキシプリル、モベルトプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、スピラプリル、テモカプリル及びトランドラプリル又はその薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。
Na-K-ATPase膜ポンプの阻害剤の非限定例はジゴキシンである。
「NEP阻害剤」という用語は、中性エンドペプチダーゼ(NEP)を阻害する化合物を指す。例としては、カンドキサトリル、カンドキサトリラート、デキセカドトリル、エカドトリル、ラセカドトリル、サンパトリラート、ファシドトリル、オマパトリラト、ゲモパトリラト、ダグルトリル、SCH-42495、SCH-32615、UK-447841、AVE-0848、PL-37及び(2R,4s)-5-ビフェニル-4-イル-4-(3-カルボキシ-プロピオニルアミノ)-2-メチル-ペンタン酸エチルエステル又はその薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。NEP阻害剤は、米国特許第5,155,100号明細書で開示されるようなホスホノ/ビアリール置換ジペプチド誘導体も含む。NEP阻害剤は、国際公開第2003/104200号パンフレットで開示されるようなN-メルカプトアシルフェニルアラニン誘導体も含む。NEP阻害剤は、国際公開第2008/133896号パンフレット、同第2009/035543号パンフレット又は同第2009/134741号パンフレットで開示されるような二重作用降圧薬も含む。他の例としては、米国特許出願第12/788,794号明細書;同第12/788,766号明細書及び同第12/947,029号明細書で開示される化合物が挙げられる。NEP阻害剤としては、国際公開第2010/136474号パンフレット、同第2010/136493号パンフレット、同第2011/061271号パンフレット、同第2012/065953号パンフレット、同第2012/065956号パンフレット、同第2014/126979号パンフレット及び同第2014/015965号パンフレットで開示される化合物も挙げられる。NEP阻害剤の他の例は、国際公開第2015116786号パンフレット、同第2015116760号パンフレット、同第2014138053号パンフレット、同第2014025891号パンフレット、同第2013184934号パンフレット、同第2013067163、同第2012166389号パンフレット、同第2012166387号パンフレット、同第2012112742号パンフレット及び同第2012082853号パンフレットで開示される化合物である。
「ACE/NEP阻害剤」という用語は、アンジオテンシン変換酵素(ACE)及び中性エンドペプチダーゼ(NEP)の両方を阻害する化合物を指す。本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るACE/NEP阻害剤の例としては、オマパトリラト、サンパトリラート及びファシドトリルが挙げられるが限定されない。
アンジオテンシンIIアンタゴニスト又はAT受容体アンタゴニストのクラスには、異なる構造的特性を有する化合物が含まれ、基本的には非ペプチド性のものが好ましい。本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るアンジオテンシンIIアンタゴニストの例としては、バルサルタン、ロサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、サピリサルタン、タソサルタン、テルミサルタン、次の式の名称E-1477及びZD-8731の化合物
Figure 2022509184000022

又は、各場合において、その薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。
「レニン阻害剤」という用語には、ジテキレン(化学名:[1S-[1R,2R,4R(1R,2R)]]-1-[(1,1-ジメチルエトキシ)カルボニル]-L-プロリル-L-フェニルアラニル-N-[2-ヒドロキシ-5-メチル-1-(2-メチルプロピル)-4-[[[2-メチル-1-[[(2-ピリジニルメチルアミノ]カルボニル]ブチル]アミノ]カルボニル]ヘキシル]-N-アルファ-メチル-L-ヒスチジンアミド)、テルラキレン(化学名:[R-(R,S)]-N-(4-モルホリニルカルボニル)-L-フェニルアラニル-N-[1-(シクロヘキシルメチル)-2-ヒドロキシ-3-(1-メチルエトキシ)-3-オキソプロピル]-S-メチル-L-システインアミド);アリスキレン(化学名:(2S,4s,5S,7S)-5-アミノ-N-(2-カルバモイル-2,2-ジメチルエチル)-4-ヒドロキシ-7-{[4-メトキシ-3-(3-メトキシプロポキシ)フェニル]メチル}-8-メチル-2-(プロパン-2-イル)ノナンアミド)及びザンキレン(化学名:[1S-[1R[R(R)],2S,3r]]-N-[1-(シクロヘキシルメチル)-2,3-ジヒドロキシ-5-メチルヘキシル]-アルファ-[[2-[[(4-メチル-1-ピペラジニル)スルホニル]メチル]-1-オキソ-3-フェニルプロピル]-アミノ]-4-チアゾールプロパンアミド)若しくはその塩酸塩、又はSpeedelによって開発されたSPP630、SPP635及びSPP800、又は式(A)及び(B)のRO66-1132及びRO66-1168:
Figure 2022509184000023

又はそれらの薬学的に許容可能な塩が含まれる。「アリスキレン」という用語は、特に定義されていない場合、遊離塩基及びその塩、特にその薬学的に許容可能な塩、最も好ましくはそのヘミフマル酸塩の両方として理解されるべきである。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るβ-アドレナリン作動性受容体ブロッカーの例としては、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、メトプロロール、ナドロール、プロプラノロール、ソタロール及びチモロールが挙げられるが限定されない。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得る変力剤の例としては、ジゴキシン、ドブタミン及びミルリノンが挙げられるが限定されず;本明細書中で使用される場合の変力剤としては、例えば、ドブタミン、イソプロテレノール、ミルリノン、アミリノン、レボシメンダン、エピネフリン、ノルエピネフリン、イソプロテレノール及びジゴキシンが挙げられる。
本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るカルシウムチャネルブロッカーの例としては、アムロジピン、ベプリジル、ジルチアゼム、フェロジピン、ニカルジピン、ニモジピン、ニフェジピン、ニソルジピン及びベラパミルが挙げられるが限定されない。
アルドステロンシンターゼ阻害剤のクラスはステロイド性及び非ステロイド性アルドステロンシンターゼ阻害剤の両方を含み、後者が最も好ましい。アルドステロンシンターゼ阻害剤のクラスは、様々な構造的特性を有する化合物を含む。本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るアルドステロンシンターゼ阻害剤の例としては、次の式のファドロゾールの塩酸塩の(+)-エナンチオマー(米国特許第4,617,307号明細書及び同第4,889,861号明細書)
Figure 2022509184000024

又は、必要に応じて、その薬学的に許容可能な塩;及び例えば米国特許出願公開第2007/0049616号明細書で一般的及び具体的に開示される化合物及び類似体が挙げられるが限定されず、特に特許請求の範囲で主張される化合物及び実施例の最終産物、最終産物の主題、医薬製剤及び特許請求の範囲が、この刊行物に対する参照により本願に本明細書によって組み込まれる。本開示のポリペプチドと組み合わせて使用され得るアルドステロンシンターゼ阻害剤の例としては、4-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-イル)-3-メチルベンゾニトリル;5-(2-クロロ-4-シアノフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-カルボン酸(4-メトキシベンジル)メチルアミド;4’-フルオロ-6-(6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[1,5-a]アゼピン-5-イル)ビフェニル-3-カルボニトリル;5-(4-シアノ-2-メトキシフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-カルボン酸ブチルエステル;4-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-イル)-2-メトキシベンゾニトリル;5-(2-クロロ-4-シアノフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-カルボン酸4-フルオロベンジルエステル;5-(4-シアノ-2-トリフルオロメトキシフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-カルボン酸メチルエステル;5-(4-シアノ-2-メトキシフェニル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-カルボン酸2-イソプロポキシエチルエステル;4-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-イル)-2-メチルベンゾニトリル;4-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-イル)-3-フルオロベンゾニトリル;4-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-イル)-2-メトキシベンゾニトリル;3-フルオロ-4-(7-メチレン-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-c]イミダゾール-5-イル)ベンゾニトリル;シス-3-フルオロ-4-[7-(4-フルオロ-ベンジル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-イミダゾ[1,5-a]ピリジン-5-イル]ベンゾニトリル;4’-フルオロ-6-(9-メチル-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[1,5-a]アゼピン-5-イル)ビフェニル-3-カルボニトリル;4’-フルオロ-6-(9-メチル-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-イミダゾ[1,5-a]アゼピン-5-イル)ビフェニル-3-カルボニトリル、又は各場合においけるその(R)若しくは(S)エナンチオマー;又は、必要に応じて、それらの薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。
アルドステロンシンターゼ阻害剤という用語には、また、国際公開第2008/076860号パンフレット、同第2008/076336号パンフレット、同第2008/076862号パンフレット、同第2008/027284号パンフレット、同第2004/046145号パンフレット、同第2004/014914号パンフレット、同第2001/076574号パンフレットで開示される化合物及び類似体も含まれるが限定されない。
さらにアルドステロンシンターゼ阻害剤という用語には、また、米国特許出願公開第2007/0225232号明細書、同第2007/0208035号明細書、同第2008/0318978号明細書、同第2008/0076794号明細書、同第2009/0012068号明細書、同第2009/0048241号明細書及び国際公開第2006/005726号パンフレット、同第2006/128853号パンフレット、同第2006128851号パンフレット、同第2006/128852号パンフレット、同第2007065942号パンフレット、同第2007/116099号パンフレット、同第2007/116908号パンフレット、同第2008/119744号パンフレット及び欧州特許第1886695号明細書で開示される化合物及び類似体も含まれるが限定されない。本開示における使用に適する好ましいアルドステロンシンターゼ阻害剤としては、8-(4-フルオロフェニル)-5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c1[1,41オキサジン;4-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)-2-フルオロベンゾニトリル;4-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)-2,6-ジフルオロベンゾニトリル;4-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)-2-メトキシベンゾニトリル;3-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)ベンゾニトリル;4-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)フタロニトリル;4-(8-(4-シアノフェニル)-5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)ベンゾニトリル;4-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)ベンゾニトリル;4-(5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン-8-イル)ナフタレン-1-カルボニトリル;Speedelにより開発された8-[4-(1H-テトラゾール-5-イル)フェニル1-5,6-ジヒドロ-8H-イミダゾ[5,1-c][1,4]オキサジン、又はそれぞれの場合におけるその(R)若しくは(S)エナンチオマー;又は必要に応じて、それらの薬学的に許容可能な塩が挙げられるが限定されない。
前記組み合わせにおいて有用なアルドステロンシンターゼ阻害剤としては、例えば、国際公開第2009/156462号パンフレット及び同第2010/130796号パンフレット、特に化合物の請求項及び実施例の最終生成物、最終生成物の主題、医薬製剤及び請求項に一般的に及び具体的に開示されている化合物及び類似体が挙げられるが限定されない。本開示における組み合わせに適する好ましいアルドステロンシンターゼ阻害剤としては、3-(6-フルオロ-3-メチル-2-ピリジン-3-イル-1H-インドール-1-イルメチル)-ベンゾニトリル塩酸塩、1-(4-メタンスルホニル-ベンジル)-3-メチル-2-ピリジン-3-イル-1H-インドール、2-(5-ベンジルオキシ-ピリジン-3-イル)-6-クロロ-1-メチル-1H-インドール、5-(3-シアノ-1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ニコチン酸エチルエステル、N-[5-(6-クロロ-3-シアノ-1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ピリジン-3-イルメチル]-エタンスルホンアミド、ピロリジン-1-スルホン酸5-(6-クロロ-3-シアノ-1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ピリジン-3-イルエステル、N-メチル-N-[5-(1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ピリジン-3-イルメチル]-メタンスルホンアミド、6-クロロ-1-メチル-2-{5-[(2-ピロリジン-1-イル-エチルアミノ)-メチル]-ピリジン-3-イル}-1H-インドール-3-カルボニトリル、6-クロロ-2-[5-(4-メタンスルホニル-ピペラジン-1-イルメチル)-ピリジン-3-イル]-1-メチル-1H-インドール-3-カルボニトリル、6-クロロ-1-メチル-2-{5-[(1-メチル-ピペリジン-4-イルアミノ)-メチル]-ピリジン-3-イル}-1H-インドール-3-カルボニトリル、モルホリン-4-カルボン酸[5-(6-クロロ-3-シアノ-1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ピリジン-3-イルメチル]-アミド、N-[5-(6-クロロ-1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ピリジン-3-イルメチル]-エタンスルホンアミド、C,C,C-トリフルオロ-N-[5-(1-メチル-1H-インドール-2-イル)-ピリジン-3-イルメチル]-メタンスルホンアミド、N-[5-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)-ピリジン-3-イル]-4-トリフルオロメチル-ベンゼンスルホンアミド、N-[5-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)-ピリジン-3-イル]-1-フェニル-メタンスルホンアミド、N-(5-(3-クロロ-4-シアノフェニル)ピリジン-3-イル)ブタン-1-スルホンアミド、N-(1-(5-(4-シアノ-3-メトキシフェニル)ピリジン-3-イル)エチル)エタンスルホンアミド、N-((5-(3-クロロ-4-シアノフェニル)ピリジン-3-イル)(シクロプロピル)メチル)エタンスルホンアミド、N-(シクロプロピル(5-(1H-インドール-5-イル)ピリジン-3-イル)メチル)エタンスルホンアミド、N-(シクロプロピル(5-ナフタレン-1-イル-ピリジン-3-イル)メチル)エタンスルホンアミド、エタンスルホン酸[5-(6-クロロ-1-メチル-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-2-イル)-ピリジン-3-イルメチル]-アミド及びエタンスルホン酸{[5-(3-クロロ-4-シアノ-フェニル)-ピリジン-3-イル]-シクロプロピル-メチル}-エチル-アミドが挙げられる。
脂質低下薬は当技術分野で公知であり、例えばGoodman and Gilman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics,11th Ed.,Brunton,Lazo及びParker,Eds.,McGraw-Hill(2006);2009 Physicians’ Desk Reference(PDR)、例えば63rd(2008)Eds.,Thomson PDRに記載されている。
「組み合わせ療法」は、連続的なこれらの治療剤の投与を包含するものとし、各治療剤は、異なる時間にあらゆる順序で、又は交互にあらゆる順序で投与され、並びに実質的に同時に、これらの治療剤が、又は治療剤の少なくとも2つが投与される。実質的に同時である投与は、例えば各治療剤の固定比率を有する単一カプセルを、又は各治療剤について複数の単一カプセルで、対象に投与することによって遂行され得る。各治療剤の連続的又は実質的に同時である投与は、経口経路、静脈内経路、筋肉内経路及び粘膜組織を通じた直接吸収を含むが限定されない何らかの適切な経路により実行され得る。治療剤は、同じ経路によるか又は異なる経路により投与され得る。例えば、選択される組み合わせの第1の治療剤は静脈内注射により投与され得、一方で組み合わせの他の治療剤は経口投与され得る。或いは、例えば全ての治療剤を経口投与し得るか、又は全ての治療剤を静脈内注射により投与し得る。治療剤が投与される順序はあまり重要ではない。
先行するものによれば、本開示は、次のものから選択される少なくとも別の治療剤を含む少なくとも1つの医薬組成物と同時に又は連続的に使用しようとする、式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を含む、例えば本明細書中で定められるような何れかの方法での使用のための、治療剤の組み合わせ、例えばキット、パーツキットも提供する:脂質低下薬、ナイアシン又はその類似体、胆汁酸捕捉剤、甲状腺ホルモン模倣剤、甲状腺ホルモン受容体(THR)β-選択的アゴニスト、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、アシルCoA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、ニーマンピックC1様1(NPC1-L1)阻害剤、ATP結合カセット(ABC)タンパク質G5又はG8のアゴニスト、PCSK9を標的とする阻害性核酸、apoB100を標的とする阻害性核酸、apoA-I上方制御因子/誘導因子、ABCA1安定化剤又は誘導因子、リン脂質輸送タンパク質(PLTP)阻害剤、魚油、抗糖尿病薬、抗肥満剤、ペルオキシソーム増殖剤活性化因子受容体のアゴニスト、ATPクエン酸リアーゼ(ACL)阻害剤及び降圧剤又はその薬学的に許容可能な塩。本キットは、その投与のための説明書を含み得る。組み合わせは、固定された組み合わせ(例えば同じ医薬組成物中)又は自由な組み合わせ(例えば個別の医薬組成物中)であり得る。
同様に、本開示は、次のものを含むパーツキットを提供する:構成成分(i)~(ii)の2つの個別の単位の形態である、(i)本開示の医薬組成物;及び(ii)次のものから選択される化合物を含む医薬組成物:脂質低下薬、ナイアシン又はその類似体、胆汁酸捕捉剤、甲状腺ホルモン模倣薬、甲状腺ホルモン受容体(THR)β-選択的アゴニスト、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、アシルCoA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、ニーマンピックC1様1(NPC1-L1)阻害剤、ATP結合カセット(ABC)タンパク質G5又はG8のアゴニスト、PCSK9を標的とする阻害性核酸、apoB100を標的とする阻害性核酸、apoA-I上方制御因子/誘導因子、ABCA1安定化剤又は誘導因子、リン脂質輸送タンパク質(PLTP)阻害剤、魚油、抗糖尿病剤、抗肥満剤、ペルオキシソーム増殖剤活性化因子受容体のアゴニスト、ATPクエン酸リアーゼ(ACL)阻害剤及び降圧剤又はその薬学的に許容可能な塩。
同様に、本開示は、治療的有効量の式(I)の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩及び第2の製剤原料の、例えば同時又は連続での、同時投与を含む、上で定められるような方法を提供し、前記第2の製剤原料は、脂質低下薬、ナイアシン又はその類似体、胆汁酸捕捉剤、甲状腺ホルモン模倣薬、甲状腺ホルモン受容体(THR)β-選択的アゴニスト、ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、アシルCoA:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、ニーマンピックC1様1(NPC1-L1)阻害剤、ATP結合カセット(ABC)タンパク質G5又はG8のアゴニスト、PCSK9を標的とする阻害性核酸、apoB100を標的とする阻害性核酸、apoA-I上方制御因子/誘導因子、ABCA1安定化剤又は誘導因子、リン脂質輸送タンパク質(PLTP)阻害剤、魚油、抗糖尿病薬、抗肥満剤、ペルオキシソーム増殖剤活性化因子受容体のアゴニスト、ATPクエン酸リアーゼ(ACL)阻害剤及び降圧剤、例えば上記で示されるものである。
以下の実施例及び合成スキームによって本開示をさらに説明するが、それらは本明細書に記載される特定の手順の範囲又は精神において本開示を限定するものと解釈されるべきではない。実施例は、特定の実施形態を説明するために提供され、それによって本開示の範囲を限定するものではないことは理解されるべきである。さらに、本開示の精神及び/又は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者にそれ自体を示唆し得る、様々な他の実施形態、変形及びその同等物を用い得ることも理解されるべきである。
分析方法、材料及び計測手段
特記しない限り、試薬及び溶媒は、市販の供給業者から受け取ったままで使用した。400MHzでVarian分光計、300MHz又は400MHzでBruker分光計を用いてプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルを得た。スペクトルはppm(δ)で与え、カップリング定数Jはヘルツで報告する。テトラメチルシラン(TMS)又は溶媒ピークを内部標準として使用した。特に断りがない場合、Surveyor光ダイオードアレイ(PDA)検出及びThermo LCQ FleetTMイオントラップ質量分析計とともにThermo Finnigan Surveyor HPLCシステムを使用して純度及び低解像質量分析データを測定した。カラム:Synergi 4 micron,hydro-RP80A,30x2.0mm、流速:0.500mL/min;溶媒A(水+0.1%ギ酸)、溶媒B(アセトニトリル+0.1%ギ酸);勾配:t=0で2%B~3minで95%B~3.3minで95%B。
一般的な分取HPLC精製手順及び質量スペクトル
精製しようとする粗製ペプチドの量により、異なるサイズのカラムを使用し、流速を変動させて、分取逆相C18-HPLCにより粗製ペプチドを精製した。例えば、水中の0.1%TFA(A)及びアセトニトリル中の0.1%TFA(B)を溶出液として使用した。生成物含有分画を回収し、凍結乾燥して、精製された生成物を得た。
条件AA-1(HRMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、130Å、1.7μm 2.1x50mm、50℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.1%ギ酸+3.75mM酢酸アンモニウム/(B)0.04%ギ酸+3.75mM酢酸アンモニウム+アセトニトリル中5%水;勾配:7.5minで0.2%~98%。エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214、254nm。
条件BB-1(HRMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、130Å、1.7μm 2.1x50mm、50℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.001%ギ酸+2%アセトニトリル+3.75mM酢酸アンモニウム/(B)アセトニトリル中5%水+3.75mM酢酸アンモニウム;勾配:4.4minで2%~99.9%;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214、254nm。
条件CC-1(HRMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、130Å、1.7μm 2.1x50mm、50℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.1%ギ酸/(B)アセトニトリル中0.1%ギ酸;勾配:1.7minで2%~98%;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
条件A-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、300Å、1.7μm 2.1x50mm、80℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.05%TFA/(B)アセトニトリル中0.04%TFA;勾配:4.4minで5%~98%;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
条件B-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)HSS T3 100Å、1.8μm 2.1x50mm、50℃;流速:1.2mL/min;移動相:(A)水中0.05%ギ酸+3.75mM酢酸アンモニウム/(B)アセトニトリル中0.04%ギ酸;勾配:1.4minで2%~98%;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nM
条件C-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、130Å、1.7μm 2.1x50mm、40℃;流速:0.7mL/min;移動相:2.8minで5%~95%(A)水中0.1%ギ酸/(B)アセトニトリル中0.1%ギ酸;勾配:2.8minで5%~95%;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
条件D-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、300Å、1.7μm 2.1x50mm、50℃;流速:0.1mL/min;移動相:(A)水中0.05%TFA/(B)アセトニトリル中0.04%TFA;勾配:5%Bで2 min保持、11minで5~100%B;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
条件E-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、300Å、1.7μm 2.1x50mm、80℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.5%TFA/(B)アセトニトリル中0.4%TFA;勾配:4.4minで5%~98%;エレクトロスプレー質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
条件F-1(LCMS)-カラム:Ascentis Express C18、2.7μm 2.1x30mm、50℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.05%TFA/(B)アセトニトリル中0.04%TFA;勾配:1.9minで5%~95%;エレクトロスプレー 質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム212~216nm。
条件G-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18、130Å、1.7μm、2.1x50mm、40℃;流速:0.7mL/min;移動相:(A)水中0.1%ギ酸/(B)アセトニトリル中0.1%ギ酸;勾配:1minで20%~25%、次に3.2minで90%まで;エレクトロスプレー 質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
条件H-1(LCMS)-カラム:Acquity UPLC(登録商標)BEH C18 300Å、1.7μm 2.1x50mm、80℃;流速:1.0mL/min;移動相:(A)水中0.05%TFA;(B)アセトニトリル中0.04%TFA;勾配:4.4minで0%~98%;エレクトロスプレー 質量スペクトル(+)、DAD-UVクロマトグラム214nm。
以下の実施例及び本明細書の他の箇所で使用される略語は以下のとおりである:
Figure 2022509184000025
Figure 2022509184000026
一般的な環状ペプチド合成手順:
本開示のポリペプチドは、同様に下で示される一般的スキームで概説される段階に従うことによって合成され得る。
Figure 2022509184000027
段階1:ペプチド合成
CEM,Inc.からのLiberty(登録商標)ペプチド合成装置上での固相ペプチド合成
合成サイクルA-1
DMFでレジンを洗浄し、次に4-メチルピぺリジン/DMF(1:4)で処理することにより2回のサイクル-1回目のサイクル30秒及び2回目のサイクル3分間-で脱保護した。Fmoc-アミノ酸(4-5eq.;DMF中0.2M溶液)、HATU(4~5eq.;DMF中0.5M溶液)及びDIPEA(4~6eq.;NMP中2M溶液)の添加によって、カップリングを遂行した。式(I)の所望の環状ポリペプチドが得られるまでカップリング及び脱保護段階を反復した。以下の表3で示されるアミノ酸を除き、75℃で5分間、全てのFmocアミノ酸をカップリングした。最終カップリングが完了した後に、4-メチルピぺリジン/DMA(1:4)での反復処理によってFmocを除去し、脱保護ペプチドを提供した。
Figure 2022509184000028
Gyros Protein Technologies ABからのPrelude(登録商標)ペプチド合成装置上での固相ペプチド合成
或いは、合成サイクルB-1又は合成サイクルB-2に記載のようにPrelude(登録商標)ペプチド合成装置上でペプチドを合成した。
合成サイクルB-1
レジンをDMAで洗浄した。次に、ピペリジン/DMA(1:4)でのレジンの反復処理によってFmocを除去した。Fmoc-アミノ酸(3eq.;NMP中0.2M溶液)、HCTU(3eq.;NMP中の0.3M溶液)及びDIPEA(3~6eq.;NMP中0.66~0.9M溶液)の添加と、それに続く、具体的な要件に依存して一般的にはrtで15min~4hの窒素と懸濁液の混合によって、カップリングを完遂した。DMAで洗浄した後、カップリング段階を反復した。DMAで洗浄した後、AcO/ピリジン/DMA(1:1:8)の混合物の添加及び続くrtでの懸濁液の混合によって、キャッピングを行った。最終カップリングを完遂した後、合成サイクルA-1において上に記載のようにFmocを除去し、ペプチドを得た。
合成サイクルB-2
DMAでレジンを洗浄した。4-メチルピぺリジン/DMA(1:4)での反復処理によってFmocを除去した。Fmoc-アミノ酸(3eq.;NMP中0.2M溶液)、Oxyma Pure(3eq.NMP中0.3M溶液)及びDIPEA(6~7eq.;NMP中0.66M溶液)の混合物の添加と、それに続く、具体的な要件に依存してrtで15min~4hの窒素との懸濁液の混合によって、カップリングを完遂した。DMAで洗浄した後、カップリング段階を反復した。DMAで洗浄した後、AcO/ピリジン/DMA(1:1:8)の混合物の添加及びrtでの懸濁液の続く混合によって、キャッピングを行った。最終カップリングを完遂した後、合成サイクルA-1において上に記載のようにFmocを除去し、ペプチドを得た。
段階2:ペプチドアシル化
段階1から得られたレジン生成物をN-メチルピロリジン中で懸濁し、N-スクシンイミジル2-クロロアセタート(5当量)を添加した。得られたレジン混合物を室温で一晩振盪した。次に、レジンをろ過し、それぞれジメチルホルムアミド及びジクロロメタンで3回洗浄し、アシル化ペプチド生成物を得た。
段階3:保護基(PG)の同時除去あり又はなしでのレジンからの切断
本明細書中の下で列挙する切断溶液のうち1つとともに、段階2から得られたレジン生成物を1~2時間振盪した(0.1mmolスケールに対して1~5mL)。レジンをろ過し、0.5~1時間、新鮮な切断溶液で再び処理した。必要に応じて切断サイクルを反復した。次にレジンをろ過し、合わせたろ液を冷ヘプタン/ジエチルエーテル(1:1)の混合液上にゆっくりと注ぎ、沈殿物を得た。沈殿物を含有する懸濁液を遠心分離し、上清を捨てた。沈殿物を冷エーテル中で懸濁し、短時間ボルテックス処理し、次に遠心分離した。この洗浄工程をさらに2回反復した。粗製ペプチド生成物を高真空下で乾燥させた。
次の切断溶液を使用した:
切断方法1:TFA/HO/TIS/DTT(92.5:2.5:2.5:2.5)
切断方法2:95%aq.TFA/EDT/TIS(95:2.5:2.5)
段階4:ペプチド環化
段階3から得た粗製ペプチド生成物をDMSO又はDMA中で溶解し、TEA又はDIPEAで処理した。次に反応混合物を室温で一晩振盪した。環化ペプチドを含有する得られた反応混合物を遠心式蒸発器上で濃縮し、式(I)の所望の環状ポリペプチドを得た。
実施例1:Ac*-F-V-D-T-T-S-(N-Me)F-B-(N-Me)E-N-S-P-C*-G-NH(1-1)の合成
Figure 2022509184000029

段階1:F-V-D(tBu)-T(tBu)-T(tBu)-S(tBu)-(N-Me)F-B-(N-Me)E(tBu)-N-S(tBu)-P-C(Trt)-NHレジン-G(1b)
一般的ペプチド合成サイクルA-1(Fmoc-アミノ酸(4eq.;DMF中0.2M溶液)、HATU(4eq.;DMF中0.5M溶液)及びDIPEA(4.4eq.;NMP中2M溶液))に従い、Liberty(登録商標)ペプチド合成装置上のFmoc-Gly-RAM TentaGel(商標)レジン(1a、0.22mmol/gローディング、0.25mmolスケール)上でペプチド配列1bを合成した。次に、レジンをろ過し、DMF(2x)及びDCM(3x)で洗浄し、所望の生成物1bを得た。
段階2:ClCHC(O)-F-V-D(tBu)-T(tBu)-T(tBu)-S(tBu)-(N-Me)F-B-(N-Me)E(tBu)-N-S(tBu)-P-C(Trt)レジン-G(1d)
段階1からのペプチドレジン1b(0.25mmol)にNMP(8 mL)中のN-スクシンイミジル2-クロロアセタート(1c、287mg、1.5mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を室温で一晩振盪した。次にレジンから排液し、DMF(3x)及びDCM(4x)で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物1dを提供した。
段階3:ClCHC(O)-F-V-D-T-T-S-(N-Me)F-B-(N-Me)E-N-S-P-C-G(1e)
本明細書中で上に記載の切断方法1を使用して、段階2からのペプチドレジン生成物1dをレジンから切断し、同時に脱保護して、粗製ペプチド1e(266mg)を得た。ESI-MS m/z:866.6[M+2H]2+
段階4:3-((3R,9S,12S,15S,18S,21S,24S,27S,30S,33S,36S,39S,44aS)-30-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-36-(2-アミノ-2-オキソエチル)-3-((2-アミノ-2-オキソエチル)カルバモイル)-9,27-ジベンジル-15-(カルボキシメチル)-18,21-ビス((R)-1-ヒドロキシエチル)-24,39-ビス(ヒドロキシメチル)-12-イソプロピル-26,32-ジメチル-1,7,10,13,16,19,22,25,28,31,34,37,40-トリデカオキソドテトラコンタヒドロ-6H-ピロロ[2,1-f][1]チア[4,7,10,13,16,19,22,25,28,31,34,37,40]トリデカアザシクロドテトラコンチン-33-イル)プロパン酸(1-1)
段階3からの粗製ペプチド1e(266 mg)をDMSO(20.5 mL)中で溶解させた。数滴のTEAを添加してpHを8~9にした。得られた混合物をrtで一晩撹拌した。次に、遠心式蒸発器上で反応混合物を数mLのDMSOになるまで濃縮した。分取HPLC(Sunfire(商標)Prep C18カラム、130Å、5μm、30x50mm、6minで15~40%、75mL/min、0.1%TFA入りの水中ACN)によって粗製環状ペプチドを精製し、次に凍結乾燥して、白色固形物として表題ポリペプチド1-1(58mg、22%)を得た。
Prelude(登録商標)ペプチド合成装置を使用して、ポリペプチド(1-1)に対する実施例1に記載の手順に従い、表4中の次のポリペプチドを合成した。
Figure 2022509184000030
Figure 2022509184000031
Figure 2022509184000032
Liberty(登録商標)ペプチド合成装置を使用して、ポリペプチド(1-1)に対する実施例1に記載の手順に従い、表5中の次のポリペプチドを合成した。
Figure 2022509184000033
Figure 2022509184000034
実施例1-1~実施例1-27のポリペプチドに対する分析データを下の表6にまとめるが、これは本明細書中の上に記載のHRMS*又はUPLC-MS**分析方法を使用して作製した。
Figure 2022509184000035
Figure 2022509184000036
実施例2:Ac*-F-V-P-T-T-F-(N-Me)A-(p-Cl)F-(N-Me)A-P-A-P-C*-NH(2-1)の合成
Figure 2022509184000037

段階1:F-V-P-T(tBu)-T(tBu)-F-(N-Me)A-(p-Cl)F-(N-Me)A-P-A-P-C-(Trt)NHレジン(2b)
一般的ペプチド合成サイクルA-1(Fmoc-アミノ酸(5eq.;DMF中0.2M溶液)、HATU(5eq.;DMF中0.5M溶液)及びDIPEA(5.5eq.;NMP中2M溶液))に従い、Liberty(登録商標)ペプチド合成装置上のFmoc-NH TentaGel(商標)RAMレジン(2a、0.23mmol/gローディング、0.1 mmolスケール)上でペプチド配列2bを合成した。次にレジンをろ過し、DMF(2x)及びDCM(3x)で洗浄して、所望の生成物2bを得た。
段階2:ClCHC(O)-F-V-P-T(tBu)-T(tBu)-F-(N-Me)A-(p-Cl)F-(N-Me)A-P-A-P-C-(Trt)NH-レジン(2c)
段階1からのペプチドレジン2b(0.1mmol)にNMP(6mL)中のN-スクシンイミジル2-クロロアセタート(1c、100mg、0.522mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を室温で18h振盪した。次に、レジンから排液し、DMF(3x)及びDCM(3x)で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物2cを得た。
段階3:ClCHC(O)-F-V-P-T-T-F-(N-Me)A-(p-Cl)F-(N-Me)A-P-A-P-C-NH(2d)
本明細書中に上で記載の切断方法1を使用して、段階2からのレジン生成物2cをレジンから切断し、同時に脱保護して、白色固形物として粗製ペプチド2d(106mg)を得た。ESI-MS m/z:1503.7[M-H]
段階4:(6S,8aS,14S,17S,20S,23S,26S,29S,31aS,37S,40S,46R,48aS)-23,40-ジベンジル-17-(4-クロロベンジル)-26,29-ビス((R)-1-ヒドロキシエチル)-37-イソプロピル-6,14,15,20,21-ペンタメチル-5,8,13,16,19,22,25,28,31,36,39,42,48-トリデカオキソヘキサテトラコンタヒドロ-13H-トリピロロ[1,2-e1:1’,2’-j:1’’,2’’-k1][1]チア[4,7,10,13,16,19,22,25,28,31,34,37,40]トリデカアザシクロド-テトラコンチン-46-カルボキサミド(2-1)
段階3からの粗製ペプチド2d(106mg)をDMSO(6mL)中で溶解させた。次に、TEA(50μL、0.359mmol)を添加して、混合物を8~9のpHにした。得られた混合物をrtで18時間撹拌し、次に遠心式蒸発器上で数mLのDMSOになるまで濃縮した。分取HPLC(Sunfire(商標)Prep C18カラム、130Å、5μm、30x50mm、6minで25~50%、75mL/min、0.1%TFA入りの水中ACN)により粗製環状ペプチドを精製し、次に凍結乾燥して、白色固形物として表題ポリペプチド2-1(10mg、9%)を得た。
Liberty(登録商標)ペプチド合成装置を使用して、ポリペプチド(2-1)に対する実施例2に記載の手順に従い、表7中の次のポリペプチドを合成した。
Figure 2022509184000038
実施例2-1~実施例2-6のポリペプチドに対する分析データを下の表8でまとめるが、これは本明細書中で上に記載のHRMS分析方法を使用して作製した。
Figure 2022509184000039
実施例3:Ac*-F-V-N-T-T-F-(N-Me)A-B-(N-Me)A-(N-Me)E-A-P-C*-NHEt(3-1)の合成
Figure 2022509184000040

段階1:F-V-N-T(tBu)-T(tBu)-F-(N-Me)A-B-(N-Me)A-(N-Me)E(tBu)-A-P-C(Trt)N(Et)レジン(3b)
本明細書中で下に記載のような一般的ペプチド合成に従い、Prelude(登録商標)ペプチド合成装置上の{3-[(エチル-Fmoc-アミノ)メチル]-インドール-1-イル}-アセチルAMレジン(3a、0.93mmol/gローディング、0.1mmolスケール)上でペプチド配列3bを合成した。次にレジンをろ過し、DMAで洗浄し、所望の生成物3bを得た。
Figure 2022509184000041
合成サイクルB-1:Fmoc-AA(3eq、NMP中0.2M溶液)、HCTU(3eq.NMP中0.3M溶液)及びDIPEA(3.3eq、NMP中0.66M溶液)。
合成サイクルB-2:Fmoc-AA(3eq、NMP中0.2M溶液)、PyOxim(3eq.NMP中0.3M溶液)及びDIPEA(6.3eq、NMP中0.66M溶液)。
段階2:ClCHC(O)-F-V-N-T(tBu)-T(tBu)-F-(N-Me)A-B-(N-Me)A-(N-Me)E(tBu)-A-P-C(Trt)N(Et)-レジン(3c)
段階1からのペプチドレジン3b(0.1mmol)にNMP(3mL)中のN-スクシンイミジル2-クロロアセタート(1c、96 mg、0.5mmol)の溶液を添加し、得られた混合物を室温で16h振盪した。次に、レジンから排液し、DMF(3x)及びDCM(4x)で洗浄し、乾燥させて、所望の生成物3cを得た。
段階3:ClCHC(O)-F-V-N-T-T-F-(N-Me)A-B-(N-Me)A-(N-Me)E-A-P-C-N(H)Et(3d)
本明細書中で上に記載の切断方法2を使用して、段階2からのペプチドレジン生成物3cをレジンから切断し、同時に脱保護して、粗製ペプチド3dを得た。次に、分取HPLC(Atlantis(登録商標)T3 OBD Prepカラム、100Å、5μm、30x150mm、2.5minで5~35%、12minで35~55%、0.1%TFA入りの水中ACN)によって粗製ペプチドを精製した。生成物を含有する分画を凍結乾燥し、白色の綿毛状の固形物として生成物3dを得た(36 mg、22%)。ESI-MS m/z:1638.6[M+H]
段階4:3-((3R,9S,12S,15S,18S,21S,24S,27S,30S,33S,36S,39S,44aS)-30-([1,1’-ビフェニル]-4-イルメチル)-15-(2-アミノ-2-オキソエチル)-9,24-ジベンジル-3-(エチルカルバモイル)-18,21-ビス((R)-1-ヒドロキシエチル)-12-イソプロピル-26,27,32,33,35,39-ヘキサメチル-1,7,10,13,16,19,22,25,28,31,34,37,40-トリデカオキソドテトラコンタヒドロ-6H-ピロロ[2,1-f][1]チア[4,7,10,13,16,19,22,25,28,31,34,37,40]トリデカアザシクロドテトラコンチン-36-イル)プロパン酸(3-1)
DMA(22mL)中で段階3からのペプチド3d(36mg、0.022mmol)を溶解させ、DIPEA(220μL、1.26mmol)を添加した。得られた混合物をrtで18h撹拌し、次に真空下で濃縮した。分取HPLC(SunFire(商標)C18 Prepカラム、100Å、5μm、30x100mm、30mL/min、30minで20~60%、0.1%TFA入りの水中ACN)により粗製環状ペプチドを精製し、所望の生成物を含有する分画を凍結乾燥して、白色固形物として表題ポリペプチド3-1(27mg、76%)を得た。
ポリペプチド(3-1)に対して実施例3に記載した手順に従い、表9中の次のポリペプチドを合成した。
Figure 2022509184000042
実施例3-1~実施例3-4のポリペプチドに対する分析データを下の表10でまとめるが、これは本明細書中で上に記載のUPLC-MS分析方法を使用して作製した。
Figure 2022509184000043
実施例4:PCSK9リガンド 結合アッセイ
時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイを使用して、本開示の環状ポリペプチドのPCSK9 結合を測定した。この時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイは、本開示の環状ポリペプチドがヒトPCSK9のヒトLDLRへの結合を妨害する能力を測定し、効力(IC50)及び有効性(Amax)の両方の目安を与える。
材料
・ヒトPCSK9
・ヒトPCSK9 Alexa Fluor 647
・ヒトLDLR 細胞外ドメイン-Europium Kryptate(ユーロピウムクリプテート)
・Proxiプレート低体積アッセイプレート(PerkinElmer #6008280)
・Greiner V底(Greiner BioOne #781280)
・アッセイ 緩衝液
○20mM HEPES、pH7.5
○150mM NaCl
○1mM CaCl
○0.01%v/v Tween20
○0.01%w/v BSA
所望の最終濃度に基づいて所望のトップ濃度に対して適正な濃度にジメチルスルホキシド中で本開示の環状ポリペプチドを希釈することによって、Greiner V底プレートにおいてマスター化合物プレートを調製した:30μM最終濃度については、マスタープレート濃度は1.5mM(68μL DMSO+12μL 10mMの本開示の環状ポリペプチド)、10μM最終濃度については、マスタープレート濃度は0.5mM(76μL DMSO+4μL 10mMの本開示の環状ポリペプチド)、3μM最終濃度については、マスタープレート濃度は150μM(69μL DMSO+1μL 10mMの本開示の環状ペプチド)である。これらの溶液をピペットで化合物プレートのカラム1及び11に入れた。10μLを20μLのDMSOに移すことによって、化合物プレートのカラム2~10及び12~20で3倍連続希釈を作製した。化合物プレートのカラム21及び22は、DMSOのみを含有する陰性対照であった。
92μLのアッセイ 緩衝液を含有する対応するウェルにマスタープレートの各ウェルから8μLを移し、完全に混合することによって、Greiner V底プレートにおいて中間体プレートを作製した。
Proxiプレート-低体積アッセイプレートをアッセイのために使用した。プレートの全てのウェルに10μLの16nMヒトPCSK9 Alexa Fluor 647を添加し、続いて中間プレートからの5μLを添加した。陽性対照のために、プレートのカラム23及び24の対照ウェルに、8%DMSOを含有するアッセイ緩衝液中で4μMで5μLの非標識ヒトPCSK9を添加した。30分の温置後、5μLの4nMヒトLDLR 細胞外ドメイン-Europium Kryptate(ユーロピウムクリプテート)を添加し、混合物をさらに2時間温置した。
60μs遅延、330nm励起及び665nm発光(FRET)及び330nM励起及び615nm(ユーロピウム)で、EnVision又はPheraStar機器上でTR-FRETシグナルを測定した。FRET比(FRET/ユーロピウム)を計算のために使用した。
データ分析
化合物プレートのカラム21及び22のDMSO(対照)を含有するウェルから、阻害なし(0%)が観察された。プレートのカラム23及び24の1μMヒトPCSK9(対照)を含有するウェルから、完全阻害(100%)が観察された。データはパーセント阻害として表す:(値-0%)/(100%-0%)。
Figure 2022509184000044
同等物
当業者は、単に日常的な実験だけで、本明細書に具体的に記載される特定の実施形態に対する多数の等価物を認識するか、又は確認することができるであろう。そのような均等物が以下の特許請求の範囲に包含されるものとする。

Claims (31)

  1. 式(I)の環状ポリペプチド(配列番号39):
    Figure 2022509184000045

    (式中、
    は、H又は(C-C)アルキルであり;
    は、存在しないか、Gly、Gly-L-Lys*又はGly-D-Lys*であり、ここで*はNHRへの連結点を示し;
    は、L-Pro又はD-Proであり;
    は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
    は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
    は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
    は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
    は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
    は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
    は、L-Thr又はD-Thrであり;
    10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
    11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
    12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
    13は、L-Phe又はD-Pheであり;
    ここで、
    Bipは、4-フェニル-フェニルアラニンであり;
    Hseは、ホモセリンであり;
    (4-CF)Pheは、4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
    (3,4-ジCl)Pheは、3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
    (3-F)Pheは、3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
    (4-Cl)Pheは、4-クロロ-フェニルアラニンである)
    又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
  2. 請求項1に記載の環状ポリペプチド(式中(配列番号40):
    は、H又は(C-C)アルキルであり;
    は存在しないか又はGlyであり;
    は、L-Pro又はD-Proであり;
    は、L-Arg、D-Arg、L-Ser、D-Ser、L-His、D-His、L-Ala又はD-Alaであり;
    は、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Glu、D-Glu、L-Lys、D-Lys、L-Gln、D-Gln、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
    は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Glu又はD-(N-Me)Gluであり;
    は、L-Bip、D-Bip、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-(3,4-ジCl)Phe、D-(3,4-ジCl)Phe、L-(3-F)Phe、D-(3-F)Phe、L-(4-Cl)Phe又はD-(4-Cl)Pheであり;
    は、L-(N-Me)Ala、D-(N-Me)Ala、L-(N-Me)Phe又はD-(N-Me)Pheであり;
    は、L-Bip、D-Bip、L-Ser、D-Ser、L-Tyr、D-Tyr、L-(4-CF)Phe、D-(4-CF)Phe、L-Ala、D-Ala、L-Phe、D-Phe、L-Val又はD-Valであり;
    は、L-Thr又はD-Thrであり;
    10は、L-Thr、D-Thr、L-Ser又はD-Serであり;
    11は、L-Ser、D-Ser、L-Asp、D-Asp、L-Asn、D-Asn、L-Pro、D-Pro、L-Ala、D-Ala、L-Hse又はD-Hseであり;
    12は、L-Val、D-Val、L-Glu又はD-Gluであり;
    13は、L-Phe又はD-Pheであり;
    ここで、
    Bipは、4-フェニル-フェニルアラニンであり;
    Hseは、ホモセリンであり;
    (4-CF)Pheは、4-トリフルオロメチル-フェニルアラニンであり;
    (3,4-ジCl)Pheは、3,4-ジクロロ-フェニルアラニンであり;
    (3-F)Pheは、3-フルオロ-フェニルアラニンであり;
    (4-Cl)Pheは、4-クロロ-フェニルアラニンである)
    又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
  3. 13がL-Pheである(配列番号41)、請求項1又は2に記載の環状ポリペプチド。
  4. がL-Proである(配列番号42)、請求項1~3の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  5. がL-Thrである(配列番号43)、請求項1~4の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  6. 次の式(II)(配列番号44)、(III)(配列番号45)、(IV)(配列番号46)、(V)(配列番号47)又は(VI)(配列番号48)を有する、請求項1又は2に記載の環状ポリペプチド:
    Figure 2022509184000046

    又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
  7. 12がL-Val又はL-Gluである(配列番号49)、請求項1~6の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  8. 12がL-Valである(配列番号50)、請求項1~7の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  9. が存在しない(配列番号51)、請求項1~8の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  10. がGlyである(配列番号52)、請求項1~8の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  11. 10がL-Thr又はL-Serである(配列番号53)、請求項1~10の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  12. が、H又は(C-C)アルキルである(配列番号54)、請求項1~11の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  13. がHである(配列番号55)、請求項1~12の何れか1項に記載の環状ポリペプチド。
  14. 次のものから選択される、請求項1に記載の環状ポリペプチド:
    Figure 2022509184000047

    Figure 2022509184000048

    Figure 2022509184000049

    Figure 2022509184000050

    Figure 2022509184000051

    Figure 2022509184000052

    Figure 2022509184000053

    Figure 2022509184000054

    又はその薬学的に許容可能な塩、水和物、溶媒和物、立体異性体若しくは互変異性体。
  15. 治療的有効量の請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上の薬学的に許容可能な担体又は賦形剤と、を含む、医薬組成物。
  16. 請求項1~14の何れか1項に記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩と、1つ以上のさらなる治療活性剤と、を含む、組み合わせ。
  17. 前記さらなる治療活性剤がスタチンである、請求項16に記載の組み合わせ。
  18. PCSK9介在性疾患若しくは障害の、処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のための、請求項15~17の何れか1項に記載の医薬組成物又は組み合わせ。
  19. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、請求項18に記載の医薬組成物又は組み合わせ。
  20. PCSK9の調整を必要とする患者に請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を調整する方法。
  21. PCSK9の阻害を必要とする患者に請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含む、PCSK9を阻害する方法。
  22. PCSK9介在性疾患若しくは障害を処置する、予防する、寛解させる又はその進行を遅延させるための方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、方法。
  23. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、請求項22に記載の方法。
  24. (i)Lp(a)を低下させる、(ii)Lp(a)血漿レベルを低下させる、(iii)Lp(a)血清レベルを低下させる、(iv)血清TRL若しくはLDLレベルを低下させる、(v)血清トリグリセリドレベルを低下させる、(vi)LDL-Cを低下させる、(vii)総血漿apoB濃度を低下させる、(viii)LDL apoBを低下させる、(ix)TRL apoBを低下させる又は(x)非HDL-Cを低下させる方法であって、それを必要とする患者に、前記患者に対して治療的有効量の請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与することを含み、それにより前記患者においてLDL-Cを低下させる、方法。
  25. 投与が、経口で、非経口で、皮下で、注射により、又は点滴により、行われる、請求項20~24の何れか1項に記載の方法。
  26. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置での使用のための、請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩。
  27. 処置、予防、寛解又は進行遅延での使用のため、又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延での使用のための、請求項1~14の何れか1項に記載の環状ポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩。
  28. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため、又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のための、請求項1~14の何れか1項に記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  29. PCSK9介在性疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のため又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解若しくは進行遅延のための薬剤の製造における、請求項1~14の何れか1項に記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩の使用。
  30. PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9若しくはPCSK9活性の阻害を必要とする疾患若しくは障害の処置、予防、寛解又はその進行の遅延のための方法であって、それを必要とする患者に治療的有効量の請求項1~14の何れか1項に記載のポリペプチド又はその薬学的に許容可能な塩を投与する段階を含む、方法。
  31. 前記PCSK9介在性疾患若しくは障害又はPCSK9の阻害を必要とする疾患若しくは障害が、高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、シトステロール血症、アテローム性動脈硬化症、動脈硬化症、冠動脈心疾患、末梢血管疾患、末梢動脈疾患、血管炎症、Lp(a)上昇、LDL上昇、TRL上昇、トリグリセリド上昇、敗血症及び黄色腫から選択される、請求項27に記載の使用のためのポリペプチド、請求項28若しくは29に記載のポリペプチドの使用又は請求項30に記載の方法。
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