JP2022178503A - チップ抵抗器 - Google Patents

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Abstract

【課題】サージ特性を向上させることができると共に、抵抗値を高精度に微調整することができるチップ抵抗器を提供する。【解決手段】チップ抵抗器1は、直方体形状の絶縁基板2と、絶縁基板2の長手方向両端部に設けられた第1表電極3および第2表電極4と、これら第1および第2表電極3,4に接続する抵抗体5とを備えており、抵抗体5は、第1表電極3に接続する蛇行形状の第1領域8と、第1領域8と連結部10を介して連続し、第2表電極4に接続する第2領域9とを有する印刷形成体である。そして、第1領域8にIカット形状の第1トリミング溝11が形成され、第2領域9にLカット形状の第2トリミング溝12が形成されており、第2トリミング溝12のターン部12bが向かう方向に位置する第2領域9の辺は、接続部7に近付くにつれて第2表電極4に接近するように傾斜する斜辺9aとなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁基板上に設けられた抵抗体にトリミング溝を形成することで抵抗値が調整されるチップ抵抗器に関するものである。
チップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、絶縁基板の表面に所定間隔を存して対向配置された一対の表電極と、絶縁基板の裏面に所定間隔を存して対向配置された一対の裏電極と、表電極と裏電極を橋絡する端面電極と、対をなす表電極どうしを橋絡する抵抗体と、抵抗体を覆う保護膜等によって主に構成されている。
一般的に、このようなチップ抵抗器を製造する場合、大判基板に対して多数個分の電極や抵抗体や保護コート層等を一括して形成した後、この大判基板を格子状の分割ライン(例えば分割溝)に沿って分割してチップ抵抗器を多数個取りするようにしている。かかるチップ抵抗器の製造過程で、大判基板の片面には抵抗ペーストを印刷・焼成することにより多数の抵抗体が形成されるが、印刷時の位置ずれや滲み、あるいは焼成炉内の温度むら等の影響により、各抵抗体の大きさや膜厚に若干のバラツキを生じることは避け難いため、大判基板の状態で各抵抗体にトリミング溝を形成して所望の抵抗値に設定するという抵抗値調整作業が行われる。
このような構成のチップ抵抗器において、静電気や電源ノイズ等で発生するサージ電圧が印加すると、過剰な電気的ストレスにより抵抗器の特性に影響を与えることになり、最悪の場合に抵抗器が破壊されてしまうことがある。サージ特性を向上させるためには、抵抗体を蛇行形状(ミアンダ形状)にして全長を長くすれば、電位降下がなだらかになってサージ特性を改善できることが知られている。
この種の従来技術として、図6に示すように、絶縁基板100の両端部に設けた一対の表電極101間に、中央の調整部102を挟んで両端の第1蛇行部103と第2蛇行部104とが連続するミアンダ形状の抵抗体105を印刷し、調整部102に抵抗体105の電流経路を長くするIカット形状の第1トリミング溝106を形成して、抵抗体105の抵抗値を目標抵抗値よりも若干低い値に粗調整した後、第2蛇行部104にLカット形状の第2トリミング溝107を形成することで、抵抗体105の抵抗値を目標抵抗値と一致するまで微調整するようにしたチップ抵抗器が提案されている(特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された従来技術では、ミアンダ形状に印刷形成された抵抗体105の調整部102に第1トリミング溝106を形成することにより、抵抗体105の抵抗値を目標抵抗値に近づけるように粗調整した後、第2蛇行部104にLカット形状の第2トリミング溝107を形成することにより、抵抗体105の抵抗値を目標抵抗値と一致するように微調整するようにしているため、サージ特性を向上させた上で抵抗値を高精度に調整することができる。
特開2019-201142号公報
特許文献1に記載のチップ抵抗器においては、電流は抵抗体105の第2蛇行部104内を図6中の仮想線Eで示す最短経路で通過し、この最短経路Eは電流が最も多く流れる部位であって、第2トリミング溝107は電流分布の少ない領域に形成されるため、第2トリミング溝107の先端が最短経路Eを超えないように配慮すれば、第2トリミング溝107の切込み量に伴って抵抗体105の抵抗値を目標抵抗値と一致するように微調整することができる。しかし、印刷形成される抵抗体105の初期抵抗値にはバラツキがあり、抵抗体105の初期抵抗値が目標抵抗値に対して低過ぎた場合は、第2トリミング溝107を長く形成し抵抗値を大きく変化させる必要があるため、Lターン後の第2トリミング溝107の先端が第2蛇行部104の側辺を超えて切り離してしまう虞がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、サージ特性を向上させることができると共に、抵抗値を高精度に微調整することができるチップ抵抗器を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明によるチップ抵抗器は、直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板上に所定間隔を存して対向配置された第1電極および第2電極と、これら第1および第2電極間を橋絡する抵抗体とを備え、前記抵抗体にトリミング溝を形成することで抵抗値が調整されるチップ抵抗器において、前記抵抗体は、前記第1電極に接続されて蛇行形状に延びる第1領域と、前記第2電極に接続された第2領域と、これら第1領域と第2領域との間に位置する連結部とが連続する印刷形成体であり、前記第1領域に前記抵抗体の電流経路を長くする粗調整用の第1トリミング溝が形成されていると共に、前記第2領域に微調整用の第2トリミング溝が形成されており、前記第2領域は、前記連結部の対角位置に存する接続部が前記第2電極に重なっており、かつ、前記第2領域と前記第2電極との間に前記接続部を頂点とする略三角形状の間隙が確保されており、前記第1電極と前記第2電極の電極間方向をX方向、このX方向と直交する方向をY方向としたとき、前記第2トリミング溝は、前記連結部の延長線上に位置する辺を始端位置としてY方向に延びる直線部と、この直線部の先端から前記間隙に向けてX方向に延びるターン部とを有するLカット形状のスリットである、ことを特徴としている。
このように構成されたチップ抵抗器では、第1電極に接続する第1領域に抵抗体の電流経路を長くする第1トリミング溝を形成することで、第1トリミング溝の切込み量に伴って抵抗値が上昇するため、サージ特性を向上させた上で抵抗値を粗調整することができると共に、第2電極に接続する第2領域にLカット形状の第2トリミング溝を形成することで、抵抗値を高精度に微調整することができる。しかも、第2領域と第2電極との間に接続部を頂点とする略三角形状の間隙が確保されており、このような間隙が第2トリミング溝のターン部の先端に対向配置されているため、第2トリミング溝の直線部が伸長するのに伴ってターン部を形成可能な領域が広くなる。これにより、抵抗体の初期抵抗値が低過ぎて第2トリミング溝を長く形成する場合でも、ターン部の先端が抵抗体を切り離してしまう虞が低くなり、抵抗値の調整不良を低減することができる。
上記構成のチップ抵抗器において、第1トリミング溝によって規定される第1領域の電流経路となる抵抗体幅と、第2トリミング溝によって規定される第2領域の電流経路となる抵抗体幅と、連結部のY方向に沿う抵抗体幅とが略同じに設定されていると、第1領域から連結部を経て第2領域に至る抵抗体の全長が長くなってサージ特性が向上すると共に、これら第1領域と連結部および第2領域の電流経路となる抵抗体幅が略均一になるため、過負荷に対する抵抗値変化量を抑制することができる。
この場合において、第1トリミング溝が第1領域におけるX方向の中央部を始端位置としてY方向に延びるIカット形状のスリットであり、第1領域のX方向に沿う長さが連結部のY方向に沿う長さの約2倍に設定されていると、印刷形成体の所定位置に所定長さの第1トリミング溝を形成することにより、抵抗体幅を略均一にした蛇行形状の第1領域を容易に形成することができる。
本発明のチップ抵抗器によれば、サージ特性を向上させることができると共に、抵抗値を高精度に微調整することができる。
第1の実施形態に係るチップ抵抗器の平面図である。 第1の実施形態に係るチップ抵抗器の製造工程を示す説明図である。 第2の実施形態に係るチップ抵抗器の平面図である。 第3の実施形態に係るチップ抵抗器の平面図である。 第4の実施形態に係るチップ抵抗器の平面図である。 従来例に係るチップ抵抗器の平面図である。
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るチップ抵抗器の平面図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るチップ抵抗器1は、直方体形状の絶縁基板2と、この絶縁基板2の表面の長手方向両端部に設けられた第1表電極3および第2表電極4と、これら第1および第2表電極3,4に接続するように絶縁基板2の表面に設けられ抵抗体5と、この抵抗体5を覆うように設けられた保護コート層(図示せず)等によって主に構成されている。図示省略されているが、絶縁基板2の裏面には、第1および第2表電極3,4に対応するように一対の裏電極が設けられている。また、絶縁基板2の長手方向の両端面には、対応する表電極と裏電極を橋絡する端面電極と、端面電極を覆うようにメッキ処理された外部電極とが設けられている。なお、以下の説明において、第1および第2表電極3,4の電極間方向をX方向、このX方向に直交する方向をY方向とする。
抵抗体5は、一対の接続部6,7の間に第1領域8と第2領域9が連結部10を介して連続するミアンダ形状に形成されており、このようなミアンダ形状は抵抗体ペーストの印刷形状によって規定されている。図示左側の接続部6は矩形状に形成された第1表電極3の上端部に重なっており、第1領域8はこの接続部6を介して第1表電極3に接続されている。また、図示右側の接続部7は矩形状に形成された第2表電極4の下端部に重なっており、第2領域9は連結部10の対角位置に存する接続部7を介して第2表電極4に接続されている。
これら第1領域8と第2領域9は抵抗体5の抵抗値を調整するための調整部であり、第1領域8の上端部と第2領域9の上端部は連結部10を介して繋がっている。第1領域8の外形は矩形状に形成されており、接続部6より下方の第1表電極3と第1領域8との間には長方形状の間隙S1が確保されている。一方、第2領域9は1つの斜辺9aを有する多角形状に形成されており、接続部7より上方の第2表電極4と第2領域9の斜辺9aとの間には、接続部7を頂点とする三角形状の間隙S2が確保されている。
第1領域8には第1トリミング溝11が形成されており、この第1トリミング溝11によって抵抗体5の抵抗値が目標抵抗値に近づくように粗調整されている。第1トリミング溝11は、第1領域8の上辺中央部から下辺に向かってY方向へ延びるIカット形状のスリットであり、このような第1トリミング溝11を第1領域8に形成することにより、抵抗体5が2ターン蛇行する形状になって電流経路が長くなる。
第2領域9には第2トリミング溝12が形成されており、この第2トリミング溝12によって抵抗体5の抵抗値が目標抵抗値に近付くように微調整されている。第2トリミング溝12は、第2領域9の上辺中央部から右方に偏倚した位置を始点とし、当該位置から下辺に向かってY方向に延びる直線部12aと、この直線部12aの先端から斜辺9aに向けてX方向に延びるターン部12bとを有するLカット形状のスリットである。
ここで、第2トリミング溝12の直線部12aの先端は、連結部10と図示右側の接続部7を最短距離で結ぶ仮想線Eを超えない位置に設定されており、第2領域9内で電流が最も多く流れる部位は仮想線Eであるため、第2トリミング溝12は第2領域9における電流分布の少ない領域内に形成されている。しかも、第2領域9と第2表電極4との間に接続部7を頂点とする三角形状の間隙S2が確保されており、このような間隙S2の斜辺に沿って第2領域9の斜辺9aが形成されているため、第2トリミング溝12の直線部12aが伸長するのに伴って、ターン部12bの形成領域である第2領域9の斜辺9aまでの長さが広くなる。これにより、抵抗体5の初期抵抗値が低過ぎて第2トリミング溝12を長く形成する場合でも、第2トリミング溝12のターン部12bが第2領域9の斜辺9aを超えて抵抗体5の一部を切り離してしまう虞が低くなり、抵抗値の調整不良を低減することができる。
次に、上記のごとく構成されたチップ抵抗器1の製造工程について、図2を参照しながら説明する。
まず、絶縁基板2が多数個取りされる大判基板を準備する。この大判基板には予め縦横に延びる1次分割溝と2次分割溝が格子状に設けられており、両分割溝によって区切られたマス目の1つ1つが1個分のチップ領域となる。図2には1個分のチップ領域に相当する大判基板2Aが代表して示されているが、実際は多数個分のチップ領域に相当する大判基板に対して以下に説明する各工程が一括して行われる。
すなわち、図2(a)に示すように、この大判基板2Aの表面にAg系ペーストをスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成して対をなす第1表電極3と第2表電極4を形成する(表電極形成工程)。なお、この電極形成工程と同時あるいは前後して、大判基板2Aの裏面にAg系ペーストをスクリーン印刷した後、これを乾燥・焼成して図示せぬ裏電極を形成する(裏電極形成工程)。
次に、図2(b)に示すように、大判基板2Aの表面に酸化ルテニウム等の抵抗体ペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成することにより、長手方向の両端部が第1表電極3と第2表電極4に重なる抵抗体5を形成する(抵抗体形成工程)。この抵抗体5は、第1表電極3に重なる接続部6と、この接続部6に接続する第1領域8と、第2表電極4に重なる接続部7と、この接続部7に接続する第2領域9と、これら第1領域8と第2領域9を繋ぐ連結部10とを有している。
ここで、図示左側の接続部6に接続する第1領域8は矩形状に形成されており、接続部6より下方の第1表電極3と第1領域8との間には長方形状の間隙S1が確保されている。一方、図示右側の接続部7に接続する第2領域9は1つの斜辺9aを有する多角形状に形成されており、接続部7より上方の第2表電極4と第2領域9の斜辺9aとの間には、接続部7を頂点とする三角形状の間隙S2が確保されている。また、図2において、2次分割溝の延出方向をX方向、1次分割溝の延出方向をY方向とすると、接続部6と接続部7および連結部10のY方向に沿う長さaは全て同じに設定され、第1領域8のX方向に沿う長さbは長さaの約2倍(b≒2a)に設定されている。なお、表電極形成工程と抵抗体形成工程の順番は逆であっても良く、抵抗体5を形成した後に、抵抗体5の両端部に重なるように第1表電極3と第2表電極4を形成することも可能である。
次に、抵抗体5の上からガラスペーストをスクリーン印刷して乾燥・焼成することにより、抵抗体5を覆うプリコート層(図示省略)を形成した後、このプリコート層の上からレーザ光を照射することにより、図2(c)に示すように、第1領域8の上辺中央部を始点位置としてY方向へ延びるIカット形状の第1トリミング溝11を形成する。この第1トリミング溝11により、抵抗体5の抵抗値を目標抵抗値よりも若干低い値に粗調整する(抵抗値粗調整工程)。そして、このような第1トリミング溝11を第1領域8に形成することにより、矩形状に印刷形状に形成された第1領域8は蛇行形状となり、そのパターン幅が両接続部6,7および連結部10の抵抗体幅と同じ長さaとなる。
次に、図2(d)に示すように、第2領域9に第2トリミング溝12を形成することにより、抵抗体5の抵抗値を目標抵抗値と一致するように微調整する(抵抗値微調整工程)。この第2トリミング溝12は、第2領域9の上辺中央部から右方に偏倚した位置(斜辺9aの上端に近い位置)を始点とし、当該位置から下辺に向かってY方向に延びる直線部12aと、この直線部12aの先端から斜辺9aに向けてX方向に延びるターン部12bとを有するLカット形状のスリットであり、直線部12aの先端が連結部10と図示右側の接続部7を最短距離で結ぶ仮想線Eを超えないように配慮されている。
ここで、第2領域9内で電流が最も多く流れる部位は仮想線Eであり、第2トリミング溝12は第2領域9における電流分布の少ない領域内に形成されているため、第2トリミング溝12の切込み量に伴う抵抗値変化量が少ないものとなり、抵抗体5の抵抗値を高精度に微調整することができる。しかも、第2トリミング溝12のターン部12bが向かう方向に位置する第2領域9の辺が、接続部7に近付くにつれて第2表電極4に接近するように傾斜する斜辺9aとなっているため、第2トリミング溝12の直線部12aが伸長するのに伴って、ターン部12bを延長することが可能な領域が広くなる。これにより、抵抗体5の初期抵抗値が低過ぎて第2トリミング溝12を長く形成する場合でも、第2トリミング溝12のターン部12bが第2領域9の斜辺9aを超えて抵抗体5の一部を切り離してしまう虞が低くなり、抵抗値の調整不良を低減することができる。
なお、第2領域9に第2トリミング溝12を形成すると、連結部10と第2トリミング溝12との間の距離によって第2領域9の電流経路が規定される。本実施形態では、第2領域9における電流経路の抵抗体幅が連結部10のY方向に沿う長さaと略同じになるように、第2トリミング溝12は、第2領域9の上辺中央部よりも第2表電極4寄りの位置に形成されている。したがって、微調整用の第2トリミング溝12を形成した時点で、第1領域8から連結部10を経て第2領域9に至る全長の長いミアンダ形状の抵抗体5が形成されると共に、これら第1領域8と連結部10および第2領域9の電流経路となる抵抗体幅が略均一になり、過負荷に対する抵抗値変化量を抑制することができる。
次に、第1トリミング溝11と第2トリミング溝12の上からエポキシ系の樹脂ペーストをスクリーン印刷して加熱硬化することにより、抵抗体5の全体を覆う図示せぬ保護コート層を形成する(保護コート層形成工程)。
ここまでの各工程は多数個取り用の大判基板2Aに対する一括処理であるが、次なる工程では、大判基板2Aを1次分割溝に沿って短冊状に分割するという1次ブレーク加工を行うことより、複数個分のチップ領域が設けられた図示せぬ短冊状基板を得る(1次分割工程)。次いで、短冊状基板の分割面にNi/Crをスパッタすることにより、第1および第2表電極3,4と対応する裏電極とを橋絡する図示せぬ端面電極を形成する(端面電極形成工程)。
しかる後、短冊状基板を2次分割溝に沿って分割するという2次ブレーク加工を行うことにより、チップ抵抗器1と同等の大きさのチップ単体を得る(2次分割工程)。最後に、個片化された各チップ単体の絶縁基板2の長手方向両端部に電解メッキ(NiメッキとSnメッキ)を施し、端面電極と裏電極ならびに保護コート層から露出する第1および第2表電極3,4を覆う図示せぬ外部電極を形成することにより、図1に示すようなチップ抵抗器1が得られる。
以上説明したように、第1の実施形態に係るチップ抵抗器1では、第1表電極3に接続する第1領域8に抵抗体5の電流経路を長くするIカット形状の第1トリミング溝11を形成することで、第1トリミング溝11の切込み量に伴って抵抗値が上昇するため、サージ特性を向上させた上で抵抗値を粗調整することができると共に、第2表電極4に接続する第2領域にLカット形状の第2トリミング溝12を形成することで、抵抗値を高精度に微調整することができる。
しかも、第2領域9と第2表電極4との間に接続部7を頂点とする略三角形状の間隙S2が確保されており、このような間隙間隙S2が第2トリミング溝12のターン部12bの先端に対向配置されているため、第2トリミング溝12の直線部12aが伸長するのに伴ってターン部12bを形成可能な領域が広くなる。これにより、抵抗体5の初期抵抗値が低過ぎて第2トリミング溝12を長く形成する場合でも、ターン部12bの先端が第2領域9の斜辺9aを超えて抵抗体5の一部を切り離してしまう虞が低くなり、抵抗値の調整不良を低減することができる。
また、第1の実施形態に係るチップ抵抗器1では、第1領域8のX方向に沿う長さが連結部10のY方向に沿う長さの約2倍になるように抵抗体5を印刷形成した後、この第1領域8の中央部にIカット形状の第1トリミング溝11を形成することで、第1領域8を両接続部6,7および連結部10と略同じ抵抗体幅の蛇行形状に形成すると共に、その後に第2トリミング溝12を第2領域9の第2表電極4寄りに偏倚した位置に形成することにより、第1領域8と第2領域9および連結部10の電流経路となる抵抗体幅を略均一にしてるため、過負荷に対する抵抗値変化量を抑制することができる。
なお、本発明は上述した第1の実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、第1の実施形態に係るチップ抵抗器1では、第2トリミング溝12のターン部12bが向かう方向に位置する第2領域9の辺が、接続部7に向かって直線的に傾斜する斜辺9aとなっているが、図3に示す第2の実施形態に係るチップ抵抗器20のように、緩やかなカーブを描く弧状の斜辺9aとしても良い。すなわち、第2領域9の接続部7と第2表電極4が重なる付近においては、第2表電極4の膜厚によって段差が生じており、第2領域9を含む抵抗体5の印刷形成時のペーストの押出しにより、接続部7の付近が滲んで広がりやすくなる。その結果、接続部7を頂点とする三角形状の間隙S2が確保しにくくなるが、第2の実施形態に係るチップ抵抗器20のように、第2表電極4に対向する第2領域9の辺が緩やかなカーブを描く弧状の斜辺9aであると、第2表電極4と第2表電極4が離れて間隙S2を確保しやすくなる。
また、図4に示す第3の実施形態に係るチップ抵抗器30のように、第1領域8と対向する第2領域9のコーナー部分をカットすることにより、第2領域9に斜辺9aと同じ方向に傾斜する斜辺9bを形成しても良い。この斜辺9bの傾斜角度は必ずしも斜辺9aと平行でなくても良いが、斜辺9bによってカットされる部位は、第2領域9における電流分布が非常に少なくて電流経路に直接関与しない領域であるため、カットした分だけ抵抗体材料を削減することができる。
また、図5に示す第4の実施形態に係るチップ抵抗器40のように、第2領域9の上辺を始点位置としてLカット形状の第2トリミング溝12を形成した後、Iカット形状の第2トリミング溝13を第2領域9の下辺から上辺に向けて形成するようにしても良い。ここで、2本目の第2トリミング溝13が形成される部位は、第2領域9における電流分布が非常に少ない領域内であるため、2本目の第2トリミング溝13を形成することで極めて高精度な微調整が可能になる。なお、2本目の第2トリミング溝13はIカット形状に限定されず、Lカット形状やJカット形状等であっても良い。
さらに、上記の各実施形態では、第1領域8に形成される第1トリミング溝11が1本のIカット形状のスリットである場合について説明したが、Iカット形状のスリット2本によって第1トリミング溝11を構成しても良い。その場合、第1トリミング溝11の形成後における第1領域8の抵抗体幅を連結部10の抵抗体幅と略同じにするためには、スリットの数が2本に増える分だけ、印刷形成時における第1領域8のX方向に沿う長さbを長さaの2倍よりも広く(b>2a)しておけば良い。
1,20,30,40 チップ抵抗器
2 絶縁基板
2A 大判基板
3 第1表電極(第1電極)
4 第2表電極(第2電極)
5 抵抗体
6,7 接続部
8 第1領域
9 第2領域
9a 斜辺
10 連結部
11 第1トリミング溝
12 第2トリミング溝
12a 直線部
12b ターン部
S2 間隙

Claims (3)

  1. 直方体形状の絶縁基板と、この絶縁基板上に所定間隔を存して対向配置された第1電極および第2電極と、これら第1および第2電極間を橋絡する抵抗体とを備え、前記抵抗体にトリミング溝を形成することで抵抗値が調整されるチップ抵抗器において、
    前記抵抗体は、前記第1電極に接続されて蛇行形状に延びる第1領域と、前記第2電極に接続された第2領域と、これら第1領域と第2領域との間に位置する連結部とが連続する印刷形成体であり、前記第1領域に前記抵抗体の電流経路を長くする粗調整用の第1トリミング溝が形成されていると共に、前記第2領域に微調整用の第2トリミング溝が形成されており、
    前記第2領域は、前記連結部の対角位置に存する接続部が前記第2電極に重なっており、かつ、前記第2領域と前記第2電極との間に前記接続部を頂点とする略三角形状の間隙が確保されており、
    前記第1電極と前記第2電極の電極間方向をX方向、このX方向と直交する方向をY方向としたとき、前記第2トリミング溝は、前記連結部の延長線上に位置する辺を始端位置としてY方向に延びる直線部と、この直線部の先端から前記間隙に向けてX方向に延びるターン部とを有するLカット形状のスリットである、
    ことを特徴とするチップ抵抗器。
  2. 前記第1トリミング溝によって規定される前記第1領域の電流経路となる抵抗体幅と、前記第2トリミング溝によって規定される前記第2領域の電流経路となる抵抗体幅と、前記連結部のY方向に沿う抵抗体幅とが略同じに設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のチップ抵抗器。
  3. 前記第1トリミング溝は、前記第1領域におけるX方向の中央部を始端位置としてY方向に延びるIカット形状のスリットであり、前記第1領域のX方向に沿う長さが前記連結部のY方向に沿う長さの約2倍に設定されている、ことを特徴とする請求項2に記載のチップ抵抗器。
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