JP2022168643A - 機械式駐車設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設備費用を抑え、パレットに搭載した車両を適切に洗車できる機械式駐車設備を提供する。【解決手段】 パレットを格納する複数の格納部と、パレットに車両を乗入れる乗入れ部と、乗入れ部と格納部との間でパレットを搬送する搬送装置と、を備えた駐車装置と、乗入れ部に併設され、パレットに搭載された車両を洗車する洗車部と、乗入れ部と洗車部とを連通させる通路と、乗入れ部と洗車部とを仕切る間仕切り扉と、パレットを乗入れ部と洗車部との間で移送する移送装置と、乗入れ部で車両が乗入れられたパレットを移送装置で洗車部に移送して洗車を行う制御装置と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、洗車機能を備えた機械式駐車設備に関する。
従来、複数の車両を駐車させる機械式駐車設備がマンション、ビジネス街、ショッピング街等に設置され、スペースの有効利用が図られている。このような機械式駐車設備には、車両を載せるパレットが複数設けられ、そのパレットを各格納位置に搬送している。例えば、エレベータ式駐車装置では、駐車塔の乗入れ部で車両をパレットに搭載し、そのパレットを所定の格納棚に搬送して格納している。
一方、車両は、風雨にさらされて外面が汚れる。車両の外面が汚れた場合、必要に応じて洗車などが行われているが、使用者の時間的な都合などにより洗車ができない場合もある。
このため、駐車装置に洗車機能を備えさせて、駐車装置内で洗車するものがある。例えば、この種の先行技術として、車両を搭載したパレットを格納する複数の駐車棚を備えたエレベータ式駐車装置において、車両に向けて液体を噴射するノズルを有する第1洗車棚と、このノズルに液体を供給する第2洗車棚とを備えさせたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、車両を格納したケージを循環させる垂直循環式駐車装置において、入出庫部に洗車設備を備えさせたものがある(例えば、特許文献2参照)。この垂直循環式駐車設備では、入出庫部においてケージに格納した車両に向けて放水することで洗車している。
特開2017-48641号公報 特開2017-48642号公報
しかし、上記いずれの先行技術も、駐車装置の内部に洗車のための構成を備えさせているため、水などを噴射するための構成、洗車した後の排水などに関する構成を駐車装置の内部に備えさせる必要があり、駐車装置の内部構造が複雑になる。しかも、駐車装置の内部で洗剤などを噴射する場合には、駐車装置の構成に対して洗剤による腐食などの対策が必要となり、設備費用が非常に高額となる。
そこで、本発明は、設備費用を抑え、パレットに搭載した車両を適切に洗車できる機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る機械式駐車設備は、パレットを格納する複数の格納部と、前記パレットに車両を乗入れる乗入れ部と、前記乗入れ部と前記格納部との間で前記パレットを搬送する搬送装置と、を備えた駐車装置と、前記乗入れ部に併設され、前記パレットに搭載された前記車両を洗車する洗車部と、前記乗入れ部と前記洗車部とを連通させる通路と、前記乗入れ部と前記洗車部とを仕切る間仕切り扉と、前記パレットを前記乗入れ部と前記洗車部との間で移送する移送装置と、前記乗入れ部で前記車両が乗入れられた前記パレットを前記移送装置で前記洗車部に移送して洗車を行う制御装置と、を備えている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「駐車装置」は、エレベータ式、水平循環式、多段式及び縦横移動パズル式等、種々の形式の駐車装置を含む。多段式など乗入れ部が複数ある駐車装置においては、一部の列の乗入れ部にのみ洗車部を併設してもよい。
この構成により、車両を乗入れ部でパレットに乗入れると、乗入れ部に併設された洗車部に移送装置で移送され、洗車部で洗車される。よって、駐車装置内で洗車する場合に比べ駐車装置内に洗車時の水などを飛散させることなく、パレットに乗入れられた車両を無人で洗車することができる。
また、前記洗車部は、前記パレット又は前記車両が所定の停止位置に移送されたことを検知する検知部を有し、前記制御装置は、前記検知部で前記パレット又は前記車両を検知することで前記パレットの移送を停止し、前記間仕切り扉を閉鎖した後に洗車を開始するように構成されていてもよい。このように構成すれば、車両が搭載されたパレットが移送装置で乗入れ部から洗車部に移送されると、検知部でパレット又は車両が検知されて所定の停止位置で停止させられ、間仕切り扉が閉鎖されて洗車の準備が完了するため、駐車装置内に洗車時の水などを飛散させることなく、パレットに乗入れられた車両を洗車することができる。
また、前記洗車部は、前記移送装置による前記パレットの移送方向に移動する洗車機を有し、前記制御装置は、前記間仕切り扉を閉鎖した後に前記洗車機による洗車を開始するように構成されていてもよい。このように構成すれば、乗入れ部から洗車部に移送された状態のパレットに搭載されている車両に対し、間仕切り扉を閉鎖した後に洗車機がパレットの移送方向に移動して洗車することができる。
また、前記制御装置は、前記車両の入庫時に洗車を受付けて該車両を搭載したパレットを前記格納部に格納し、前記搬送装置の空き時間に前記洗車を受付けた前記車両を搭載した前記パレットを前記格納部から前記洗車部へ移送して洗車するように構成されていてもよい。このように構成すれば、入出庫の多い時間帯などには入出庫の動作を優先し、入出庫などが行われない空き時間を利用して、洗車を行う車両を搭載したパレットを格納部から洗車部へ移送して洗車するようにできる。よって、入出庫などに大きく影響しないように車両の洗車を行うことができる。
また、前記乗入れ部は、前記パレットを旋回させる旋回装置を備え、前記洗車部は、前記乗入れ部から該洗車部に向けて移送された前記パレットに搭載された車両の移送方向前半部分を洗車するように構成されていてもよい。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における「前半部分」は、搬送方向前端部分から車両の長手方向中央部分を含む範囲をいう。このように構成すれば、洗車部に移送された車両の前半部分を洗車した後、車両を搭載したパレットを乗入れ部まで移送し、乗入れ部でパレットを180°旋回させた後に、洗車部へ移送することで、車両の洗車されていない後半部分を洗車部で洗車するようにできる。これにより、洗車部は車両の長手方向半分を含む範囲を洗車できる構成であればよく、洗車部をコンパクトに構成することができる。
また、前記移送装置は、前記パレットを前記乗入れ部と前記洗車部との間で移送する台車を備え、前記台車は、前記パレットを該台車の上面から浮かせて支持する支持部を有していてもよい。このように構成すれば、パレットを下方から支持した台車を乗入れ部と洗車部との間で移送させるため、パレットの下面形状などが異なっても、パレットを乗入れ部と洗車部との間で安定して移送することができる。
本発明によれば、設備費用を抑え、パレットに搭載した車両を適切に洗車できる機械式駐車設備を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る第1機械式駐車設備を示す側面視の断面図である。 図2は、図1に示すII-II矢視の平面図である。 図3は、図1に示す第1機械式駐車設備における乗入れ部と洗車部及び移送装置を示す側面視の断面図である。 図4(a)~(e)は、図3に示す洗車部で車両を洗車する工程を示す模式図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る第2機械式駐車設備を示す側面視の断面図である。 図6(a)~(e)は、図5に示す第2機械式駐車設備において車両を洗車部で洗車する工程を示す模式図である。 図7(a)~(e)は、図6に続いて車両を洗車部で洗車する工程を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、第1機械式駐車設備1及び第2機械式駐車設備2のいずれも、90度乗入れ方式のエレベータ式駐車装置10が備えられた例を説明する。機械式駐車設備1,2が備える駐車装置は、エレベータ式駐車装置10に限定されるものではなく、水平循環式、多段式及び縦横移動パズル式等、他の形式であってもよい。なお、この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図2に示すように乗入れ部12の外部から入出庫口扉14に向かった状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。
(第1実施形態に係る第1機械式駐車設備の構成)
図1は、第1実施形態に係る第1機械式駐車設備1を示す側面視の断面図である。図2は、図1に示すII-II矢視の平面図である。いずれの図も内部を簡略化して示している。図3は、図1に示す第1機械式駐車設備1における乗入れ部12と洗車部50及び移送装置35を示す側面視の断面図である。図3に示すエレベータ式駐車装置10は、ピット25の部分の構成のみを示している。また、旋回装置26でパレット40を持上げた状態を示している。
図1,2に示すように、第1機械式駐車設備1に備えられたエレベータ式駐車装置10は、平面視が矩形状の鉄骨構造体の外面に外装板が設けられた駐車塔11を有し、この駐車塔11の地上1階が乗入れ部12となっている。乗入れ部12には、入出庫口13が設けられており、入出庫口13には、開閉式の入出庫口扉14が設けられている。入出庫口13の側方には、運転操作盤15が設けられている。車両Vは、入出庫方向Mで示す方向に入出庫する。
駐車塔11には、中央部の鉛直方向に平面視が矩形状の昇降路16が設けられている。昇降路16は、この実施形態では90度旋回式のエレベータ式駐車装置10であるため、平面視で駐車塔11の前後方向が短寸で、左右方向が長寸の矩形状となっている。昇降路16には、パレット40を搬送する搬器(搬送装置)17が設けられている。搬器17は、ワイヤロープ19で吊下げられており、このワイヤロープ19は駐車塔11の上部に設けられた転向ローラ20を介して駆動機21で駆動されている。搬器17を昇降させるワイヤロープ19の一端側には、駆動機21の巻上げ力を軽減するカウンタウェイト22が設けられている。
駐車塔11の鉛直方向には、昇降路16を挟んで前後方向両側(図の左右方向両側)に、パレット40を格納する複数段の格納棚(格納部)23が設けられている。パレット40は、搬器17によって昇降路16を昇降させられ、所定の格納棚23の位置で停止した搬器17と格納棚23との間で、パレット移載機構18によって払出し/引込みが行われる。
また、乗入れ部12の乗入れ床24にはピット25が設けられている。この実施形態では、ピット25の内部に搬器17で搬送するパレット40を持上げて旋回させる旋回装置26が備えられている。旋回装置26により、パレット40に前進で入庫した車両Vを180度旋回させ、前進で出庫させることができる。パレット移載機構18及び旋回装置26は、公知の手段を用いることができる。
また、この実施形態では、乗入れ部12のパレット40を下方から支持する台車30が設けられている。台車30は、ピット25内に退避した状態からパレット40を下方から支持して持上げる昇降機構32によって支持されている。昇降機構32は、台車30をピット25内に下降させることで、パレット40の車路面を乗入れ床24の位置にすることができる。また、ピット25内には、乗入れ部12に配置された台車30を洗車部50との間で移送するローラ装置36の一部が設けられている。ローラ装置36は、以下に説明する移送装置35の構成である。
そして、駐車塔11の乗入れ部12と同じ階に洗車部50が併設されている。洗車部50は、乗入れ部12に対して入出庫口13と反対方向(前方)に備えられている。洗車部50は、エレベータ式駐車装置10から独立した構成として備えられている。洗車部50は、入出庫口13からパレット40に乗入れた車両Vを、その進行方向に直線状に移送するように設けられている。洗車部50は、図3にも示すように、周囲が壁材51で覆われており、乗入れ部12との間には通路27が設けられている。通路27には、間仕切り扉28が設けられている。間仕切り扉28は、この例では左右に開閉する扉となっている。洗車部50の側部には、洗車に使用する水を処理する水処理部55が設けられている。
洗車部50と乗入れ部12との間に備えられた間仕切り扉28は、車両Vを搭載したパレット40を乗入れ部12と洗車部50との間で移送するときに開放させられる。間仕切り扉28は、洗車部50において車両Vを洗車しているときには閉鎖されており、洗車に用いられる水、洗剤などが乗入れ部12に入らないようにできる。
図3に示すように、乗入れ部12と洗車部50との間には、パレット40を下方から支持する台車30を移送する移送装置35が備えられている。この実施形態の移送装置35は、パレット40を下方から支持する台車30と、台車30を乗入れ部12と洗車部50との間で移送するローラ装置36とを有している。台車30は、平面視がパレット40と同様の矩形状に形成されている。台車30は、下面のローラ装置36で送られる部分が平滑で仕上げられ、上面にはパレット40を所定の高さで支持する支持部31が設けられている。この支持部31により、パレット40の下面に備えられた構成を台車30の上面から浮かせている。この例の支持部31は、パレット40の車路部(図示略)の4隅を下方から支持するように設けられている。
ローラ装置36は、台車30を下方から支持する複数のローラを有している。ローラ装置36は、ローラを図示しない駆動機によって回転駆動するようになっている。乗入れ部12で台車30を支持する昇降機構32の上部にも、ローラ装置36の一部が設けられている。このローラ装置36により、台車30が乗入れ部12と洗車部50との間で移送される。なお、移送装置35は、ローラ装置36を備えた構成に限定されるものではなく、パレット40を乗入れ部12と洗車部50との間で移送できる構成であれば、他の構成であってもよい。
洗車部50には、車両Vの長手方向、すなわちパレット40の移送方向に移動する洗車機52が備えられている。この実施形態の洗車機52は、車両Vの両側方と上方とをフレームが移動する門型の洗車機52となっている。門型の洗車機52を用いることで、一般的に販売されている洗車機52を用いて設備費用を抑えることができる。洗車部50の床面には前後方向に延びるレール53が設けられており、このレール53に沿って洗車機52が移動する。洗車機52は、サイドノズル、トップノズルから液体を噴射し、サイドブラシ、トップブラシによって車両Vの表面を洗車するものを用いることができる。これらのブラシを有する門型の洗車機52を用いることで、車両Vの表面を適切に洗車することができる。洗車機52は、この実施形態の形式に限定されるものではなく、他の形式であってもよい。
この実施形態の洗車部50は、門型の洗車機52が車両Vの前後方向に移動して、車両Vの前部、側部、上部及び後部を洗車するため、洗車機52が移動して各部を洗車できる大きさに形成されている。
また、洗車部50には、パレット40に搭載された車両Vが洗車部50の所定位置まで移送されたことを検知する検知部54が設けられている。検知部54は、例えば、物体の有無を検知するセンサなどを用いることができる。検知部54で、パレット40又は車両Vが所定の停止位置まで移送されたことが検知されると、移送装置35による移送が自動的に停止させられる。例えば、洗車機52に対して車両Vが所定の位置に達すると、台車30を移送する移送装置35のローラ装置36を停止させることで定位置に停止させることができる。この例では、例えば、洗車機52に備えられたブラシ(図示略)で車両Vの前部と後部が洗車できる位置にパレット40が停止させられる。
しかも、車両Vは、パレット40に塔載された状態で洗車部50へ移送されるため、車両Vの位置はパレット40に乗入れるときに規制された状態のままあり、運転者が洗車機52の所定位置にまで運転して洗車位置に停止させるよりも安定して洗車位置に停止させることができる。
また、駐車塔11の内部には、搬器17の駆動機21、間仕切り扉27、移送装置35のローラ装置36、洗車機52などの各構成の制御を行う制御装置28が備えられている(図2)。制御装置28は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。制御装置28は、不揮発性メモリに保存されたプログラムに基づいてプロセッサが揮発性メモリを用いて演算処理することで各構成の動作を制御することができる。
(洗車部における車両の洗車)
図4(a)~(e)は、図3に示す洗車部50で車両Vを洗車する工程を示す模式図である。以下の説明では、乗入れ部12と洗車部50とを仕切る間仕切り扉27を閉鎖した後に洗車を開始する例を説明する。図4(a)に示すように、車両Vを入庫する利用者は、入庫時に洗車を行うことを指定し、開放された入出庫口扉14から乗入れ部12に進入し、乗入れ部12に配置されているパレット40に乗入れる。そして、乗入れ部12から退出して入出庫口扉14を閉鎖する。
次に、図4(b)に示すように、洗車を行う車両Vが搭載されたパレット40は、間仕切り扉27が開放された後、移送装置35によって乗入れ部12から洗車部50に移送される。この実施形態では、車両Vが搭載されたパレット40が台車30によって下方から支持され、この台車30が移送装置35によって乗入れ部12から洗車部50に移送される。これにより、車両Vは、パレット40ごと洗車部50へ移送される。洗車部50に移送されたパレット40は、洗車機52に対して車両Vが所定の位置まで移送されると停止させられる。その後、間仕切り扉27が閉鎖される。
次に、図4(c)に示すように、間仕切り扉28が閉鎖されると、洗車機52による車両Vの洗車が開始される。この例では、台車30と共にパレット40が停止した状態で、車両Vの前部が洗車され、その後、洗車機52が車両Vの後方に向かって移動しながら車両Vの側部と上部が洗車される。なお、パレット40の停止動作に連動して洗車機52による洗車を開始することで、洗車をスムーズに行うことができる。次に、図4(d)に示すように、車両Vの前部から後部に向かって洗車した洗車機52は、車両Vの後部において移動を停止し、車両Vの後部を洗車して洗車を終了する。
その後、図4(e)に示すように、間仕切り扉27が開放され、車両Vを搭載したパレット40が台車30と共に乗入れ部12に移送される。洗車機52は、洗車開始時の位置に戻る。乗入れ部12に移送されたパレット40は、車両Vを搭載したまま搬器(搬送装置)17によって所定の格納棚(格納部)23に格納される。
このように、第1機械式駐車設備1によれば、乗入れ部12でパレット40に乗入れられた車両Vがパレット40ごと洗車部50に移送され、洗車機52によってパレット40に搭載された状態で車両Vを洗車することが可能となる。しかも、乗入れ部12と洗車部50の間が間仕切り扉27で仕切られているため、乗入れ部12に洗車時の水、洗剤が飛散しないように洗車できる。よって、第1機械式駐車設備1に乗入れた車両Vを、格納中に洗車することが可能となる。しかも、洗車部50をエレベータ式駐車装置10と分けて併設することで、設備費用を抑えることが可能となる。なお、洗車機52をエレベータ駐車装置10の外の間仕切り扉27の直近に設け、間仕切り扉27を開放したまま、移送中の車両Vを洗車機52に到達した部分から洗車を開始してもよい。そうすることで、短時間に洗車を終えることができ、また、洗車機52を固定したまま洗車が可能になるため洗車機52の移動機能を省略することができる。
(第2実施形態に係る第2機械式駐車設備の構成)
図5は、第2実施形態に係る第2機械式駐車設備2を示す側面視の断面図である。第2機械式駐車設備2もエレベータ式駐車装置10を備えた例である。エレベータ式駐車装置10は、上記第1機械式駐車設備1と同一の構成であるため、同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。第2機械式駐車設備2は、乗入れ部12に備えられた旋回装置26を利用して車両Vを洗車する例であり、洗車部60をコンパクトに構成することができる。
第2機械式駐車設備2の洗車部60は、乗入れ部12から洗車部60に移送された車両Vの移送方向の前半部分を洗車機62で洗車するようになっている。この洗車部60も、周囲が壁材61で覆われている。洗車部60の他の構成は、上記洗車部50と同一である。そして、洗車部60で前半部分が洗車された車両Vは、一旦、乗入れ部12に移送され、旋回装置26で180度旋回させられた後、再び洗車部60に移送される。再び洗車部60に移送された車両Vは、旋回後に移送方向前半部分となっている車両Vの後半部分が洗車機62によって洗車される。
このように第2機械式駐車設備2の洗車部60は、車両Vの長手方向半分を洗車した後、旋回装置26によって車両Vの前後位置を逆向きにした後、車両Vの残りの長手方向半分を洗車するようになっており、車両Vを2回に分けて洗車するようになっている。
この第2機械式駐車設備2によれば、洗車部60の前後方向の寸法をコンパクトに構成することができる。よって、第2機械式駐車設備2は、設置スペースが小さい場合でも対応できる。
(洗車部における車両の洗車)
図6(a)~(e)は、図5に示す第2機械式駐車設備2において車両Vを洗車部60で洗車する工程を示す模式図である。図7(a)~(e)は、図6に続いて車両Vを洗車部60で洗車する工程を示す模式図である。以下の例も、入庫した車両Vを格納棚23に格納することなく洗車機52で洗車する例を説明する。
図6(a)に示すように、車両Vを入庫する利用者は、入庫時に洗車を行うことを指定し、乗入れ部12に配置されたパレット40に乗入れる。そして、乗入れ部12から退出して入出庫口扉14を閉鎖する。
次に、図6(b)に示すように、洗車を行う車両Vが搭載されたパレット40は、移送装置35によって乗入れ部12から洗車部60に移送される。洗車部60に移送されたパレット40は、洗車機52に対して車両Vが所定の位置まで移送された時点で停止させられる。第2機械式駐車設備2では、洗車部60に移送されたパレット40は、後端部が間仕切り扉27の近くに位置した状態で停止させられる。その後、間仕切り扉28が閉鎖される。
次に、図6(c)に示すように、間仕切り扉28が閉鎖されると、洗車機52による車両Vの洗車が開始される。この例では、パレット40が停止した状態で、洗車機52が車両Vの前部から前半部分に向かって移動しながら洗車される。なお、パレット40の停止動作に連動して洗車機52を稼働させることで、洗車をスムーズに行うことができる。次に、図6(d)に示すように、車両Vの前部から前半部分まで洗車が完了した洗車機52は、車両Vの前部における待機位置まで戻される。次に、図6(e)に示すように、その後、間仕切り扉27が開放され、一旦パレット40が乗入れ部12まで移送される。
次に、図7(a)に示すように、乗入れ部12に移送されたパレット40は、旋回装置26によって台車30から持上げられ、180度旋回させられる。そして、図7(b)に示すように、180度旋回させられたパレット40は台車30に乗せられる。これにより、車両Vは洗車が行われていない後半部分が乗入れ部12の前方に向けられる。次に、図7(c)に示すように、車両Vが搭載されたパレット40が台車30と共に移送装置35によって洗車部60に移送される。
次に、図7(d)に示すように、洗車機52が車両Vの前方となっている後部から後半部分に向けて移動して洗車される。次に、図7(e)に示すように、洗車終了後は、車両Vを搭載したパレット40が台車30と共に乗入れ部12に移送される。乗入れ部12に移送されたパレット40は、搬器(搬送装置)17によって所定の格納棚(格納部)23に格納される。
このように、第2機械式駐車設備2によれば、乗入れ部12でパレット40に乗入れられた車両Vがパレット40ごと洗車部60に移送され、洗車機52によってパレット40に搭載された車両Vを洗車することが可能となる。しかも、乗入れ部12と洗車部60の間が間仕切り扉27で仕切られているため、乗入れ部12に洗車時の水、洗剤が飛散しないように洗車できる。よって、第2機械式駐車設備2に乗入れた車両Vを、格納中に洗車することが可能となる。しかも、洗車部60をエレベータ式駐車装置10と分けて併設することで、設備費用を抑えることが可能となる。
また、乗入れ部12において旋回装置26でパレット40を旋回させることで洗車部60をコンパクトに構成することができる。よって、第2機械式駐車設備2の設置面積をコンパクトにすることが可能となる。
(その他の変形例)
上記した実施形態では、乗入れ部12で車両Vを搭載したパレット40を洗車部50,60に移送して洗車する例を説明したが、例えば、入出庫が多い時間帯などには入出庫動作を優先させて所定の格納棚23に格納し、入出庫が少ない時間帯を利用して洗車部50,60で洗車するようにできる。例えば、制御装置28は、入庫時に洗車を希望するか否かを選択する項目を運転操作盤15で示し、利用者が洗車を希望する車両Vについて受付ける。そして、入出庫が多い時間帶などであれば、入庫した車両Vは格納棚(格納部)23に格納される。その後、入出庫などが少ない空き時間帯を利用して、洗車を希望した車両Vを搭載しているパレット40を格納棚23から乗入れ部12に搬送し、乗入れ部12から洗車部50,60に移送して洗車するようにできる。
このようにすれば、入出庫の多い時間帯などには入出庫の動作を優先し、入出庫などが行われない空き時間を利用して、洗車を行う車両Vを洗車することができる。よって、入出庫などに大きく影響しないように車両Vの洗車を行うことができる。
また、上記洗車機52により、洗車後の車両Vに純水を噴射し、乾燥機構で吹き飛ばすようにできる。このようにすれば、洗車後に格納棚23に格納した車両Vの表面に残っている水滴が乾燥してイオンデポジットになることを抑制できる。
また、上記した実施形態では、車両Vを搭載したパレット40を定位置に停止させた状態で、洗車機52が前後方向に移動して車両Vを洗車する例を説明したが、洗車機52を定位置に配置した構成とし、この洗車機に対して車両Vを搭載したパレット40を前後方向に移動させて洗車するようにしてもよい。
また、上記した洗車部50,60の上方空間に、車両Vを格納する格納部を設けてもよい。
(総括)
以上のように、上記した第1機械式駐車設備1及び第2機械式駐車設備2によれば、乗入れ部12でパレット40に乗入れた車両Vについて、パレット40と共に洗車部50,60へ移送して車両Vの洗車を行うことができる。よって、車両Vは、第1機械式駐車設備1及び第2機械式駐車設備2に駐車している間に洗車が行われて、きれいな状態で出庫することが可能となる。
しかも、駐車装置を構成する部分とは別に洗車部50が併設されているため、洗車のために使用される水や洗剤に対する対策は洗車部50,60に対して行えばよく、第1機械式駐車設備1、第2機械式駐車設備2の設備費用を抑えて車両Vを適切に洗車することが可能となる。
なお、上記した実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は、実施形態によって限定されることはなく、請求項の範囲によってのみ限定される。
1 第1機械式駐車設備
2 第2機械式駐車設備
10 エレベータ式駐車装置
12 乗入れ部
13 入出庫口
15 運転操作盤
17 搬器(搬送装置)
21 駆動機
23 格納棚(格納部)
24 乗入れ床
26 旋回装置
28 間仕切り扉
29 制御装置
30 台車
31 支持部
32 昇降機構
35 移送装置
36 ローラ装置
40 パレット
50 洗車部
52 洗車機
53 レール
54 検知部
60 洗車部
62 洗車機
V 車両

Claims (6)

  1. パレットを格納する複数の格納部と、
    前記パレットに車両を乗入れる乗入れ部と、
    前記乗入れ部と前記格納部との間で前記パレットを搬送する搬送装置と、を備えた駐車装置と、
    前記乗入れ部に併設され、前記パレットに搭載された前記車両を洗車する洗車部と、
    前記乗入れ部と前記洗車部とを連通させる通路と、
    前記乗入れ部と前記洗車部とを仕切る間仕切り扉と、
    前記パレットを前記乗入れ部と前記洗車部との間で移送する移送装置と、
    前記乗入れ部で前記車両が乗入れられた前記パレットを前記移送装置で前記洗車部に移送して洗車を行う制御装置と、を備えている、機械式駐車設備。
  2. 前記洗車部は、前記パレット又は前記車両が所定の停止位置に移送されたことを検知する検知部を有し、
    前記制御装置は、前記検知部で前記パレット又は前記車両を検知することで前記パレットの移送を停止し、前記間仕切り扉を閉鎖した後に洗車を開始するように構成されている、請求項1に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記洗車部は、前記移送装置による前記パレットの移送方向に移動する洗車機を有し、
    前記制御装置は、前記間仕切り扉を閉鎖した後に前記洗車機による洗車を開始するように構成されている、請求項1又は2に記載の機械式駐車設備。
  4. 前記制御装置は、前記車両の入庫時に洗車を受付けて該車両を搭載したパレットを前記格納部に格納し、前記搬送装置の空き時間に前記洗車を受付けた前記車両を搭載した前記パレットを前記格納部から前記洗車部へ移送して洗車するように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  5. 前記乗入れ部は、前記パレットを旋回させる旋回装置を備え、
    前記洗車部は、前記乗入れ部から該洗車部に向けて移送された前記パレットに搭載された車両の移送方向前半部分を洗車するように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  6. 前記移送装置は、前記パレットを前記乗入れ部と前記洗車部との間で移送する台車を備え、
    前記台車は、前記パレットを該台車の上面から浮かせて支持する支持部を有している、請求項1~5のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
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