JP2022160782A - センサー付きプロテクター - Google Patents

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洋文 仲井
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Abstract

【課題】異物当接による破損等と検知能力の低下を防止する。【解決手段】センサー付きプロテクター50の中空部52の車内側を、先端P側から車内側端部52bまで車内側湾曲頂部52dを通り車内側に膨出湾曲させ、先端Pから車内側湾曲頂部52dまでの高さ方向距離L4よりも車内側湾曲頂部52dから車内側端部の最も車内側位置Qまでの高さ方向距離L5を短くし、中空部52の車外側を、先端P側から車外側端部52cまで車外側湾曲頂部52eを通り車外側に膨出湾曲させ、中空部の先端Pから車外側湾曲頂部52eまでの高さ方向距離L6よりも車外側湾曲頂部52eから車外側端部の最も車外側位置Rまでの高さ方向距離L7を短くし、中空下部導電部55の頂部55aよりも下側位置まで中空上部導電部54を設け、その下端部に、中空部52の外殻52a内面側から中空下部導電部55方向に段状に突出した段部Dを設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、ワゴン車やワンボックスカーなどのように車体の前後に移動するスライドドアと開口部との間に指等の異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが組込まれたセンサー付きプロテクターに関する。
図9に示すように、ワゴン車などのようにスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車においては、センサー付きプロテクター10が取付けられている。
これは、スライドドア1の前端面から車体前側に向けて突設され、図10に示すように、車両上下に延びている。
センサー付きプロテクター10は、図11及び図12に示すように、スライドドア1の前端面に取付けられる、車内側壁11a,車外側壁11b及び連結壁11cからなる断面凹形状の取付基部11とそれに一体成形された中空部12を備え、中空部12には、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられている(例えば、特許文献1参照)。
中空部12の外周面は、断面凹形状の外殻12aであり、その外殻12aの両端部12b,12cが取付基部11の左右に間をあけて連結されている。
なお、センサー付きプロテクター10の下部では、取付基部11の車内側壁11a側に断面C字形状のチャンネル部13が一体成形されていて、感圧センサーSに接続されるワイヤーハーネスWを保持している。また、取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面凹形状の芯材15が埋設されている。さらに取付基部11の車外側壁11bにはシールリップ16が設けられている。
センサー(感圧センサー)Sは、車両上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線)31,32が、空間部33を介して設けられた導電性のゴム様弾性体(導電部)34,35に埋設されるようにして中空部12内に固定されてなるもので、スライドドア1の閉時にスライドドア1とボディ側開口部との間に異物が挟み込まれると中空部12が部分的に押圧されて潰れ、ゴム様弾性体34,35が接触して2本の芯線31,32が短絡するようになっている。そして、この電気信号の変化が、センサー付きプロテクター10の下側端末部分で2本の芯線31,32に結線されたリード線36,36に接続された制御装置60に伝えられることによって異物の存在が検知される。なおリード線36,36は絶縁体で被覆された状態でワイヤーハーネスWによって束ねられているが、先端は被覆部37,37からむき出した裸線となっている。
また、ゴム様弾性体(導電部)34,35は、凹形状の中空上部導電部34と凸形状の中空下部導電部35とからなり、センサー(感圧センサー)Sによる検知範囲を広げるために、空間部33を断面「凹」状で断面同一幅として前記「凹」状の開口部が取付基部11側に向くような形状でかつ配置されている。
そして、中空部12の内周面において、2つの導電部34,35がない部分、すなわち空間部33の両端部33a,33bが連設される部分では強度的に弱くなり、人の乗降車時にカギ等の突起物Zが強く当接すると破損したり破れたりする恐れがあるので、図11に示すように、中空部12の両端部12b,12cについては特に肉厚を厚くしていた。特に、空間部33の両端33a,33bが中空部12の外殻内周面に連設する部分の位置は、カギ等の突起物Zが特に引っかかりやすい位置となり破損や破れの危険性は大きいので、中空部12の両端部12b,12cを肉厚にすることは効果的であった。
中空部12が破れてしまうと雨水や洗車水などが浸入してセンサー機能が失われ、その結果、スライドドア1の開閉が誤動作するといった不具体が懸念される。
なお、中空部の断面形状を菱形として、車内側と車外側に外方に膨出湾曲させ頂部を曲面状とすることで突起物Zの力を逃がす構造のものもあるが(例えば、特許文献2参照)、取付基部に対する中空部の付け根部間が極端に狭くなっている点と、膨出湾曲部が、中空部上端と中空部付根の中央の高さに位置させている為、膨出湾曲部から中空部付根までの壁長さが長くなっている点から、中空部付根部手前付近の剛性が低く、フランジFに対して斜め方向から、突起物Zが当接した際に、中空部自体が傾きやすく、接触検知感度の精度が低下する場合があった。
特開2015-174633号公報 特開2016-097809号公報
しかしながら、図11及び図12で示したセンサー付きプロテクター10において、中空部12の両端部12b,12cの肉厚を厚くすると、その部分が柱構造になり、中空部12の荷重が増大するといった問題がある。
つまり、中空部12が車両の前後方向に撓みにくくなるので、センサー(感圧センサー)Sによる検知感度の精度が低下する場合があった。
また、特許文献1,図11と図12で示したセンサー付きプロテクター10は、中空上部導電部34の肉厚が下端部に近づくにつれて薄くなって消滅する形状(以下、「エッジ形状」と呼称する)となっている。
そのため、押出断面製造上、中空上部導電部34の下端部の位置管理が困難でバラツキを生じるおそれが高い。また、押出成形断面のエッジ形状に対応した口金を製作することは困難である。
さらに、中空部12に対して真上から真下(車両の前側から後側)に向けて突起物Zによる加圧(0度加圧)の場合には特に問題ないが、中空部12に対して真上から真下(車両の前側から後側)の方向に対して車内側又は車外側に70度傾いた方向から突起物Zによる斜めの加圧(斜め70度加圧)の場合では、中空上部導電部34の下端部の薄肉部が中空下部導電部35に接触する撓み形態となる。
そのため、各種バラツキ(例えば、センサー付きプロテクター10の押出成形断面製造時の形状寸法バラツキ,車両の製造時の形状寸法バラツキ,センサー付きプロテクター10の車両組付け時の位置バラツキなど)も考慮すると、中空下部導電部35に中空上部導電部34が接触したときの両導電部34,35間に流れる電流の抵抗値が大きいまま、下がらず、結果として、ON抵抗を感知しない領域が発生する可能性がある。
そこで、本発明の目的とするところは、異物の当接によって破損等が生じることを防止するとともに検知能力の高いセンサー付きプロテクターを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のセンサー付きプロテクターは、車体の前後方向に移動して開口部を開閉するスライドドア(1)の前縁部に前方に向かって突出形成されたフランジ(F)に取付けられる車内側壁(11a),車外側壁(11b),及び両側壁(11a,11b)を連結する連結壁(11c)からなる断面凹形状で上下方向に延びる取付基部(11)と、その取付基部(11)の連結壁(11c)に対して前方に延びるように一体化され、芯線(31,32)がそれぞれ埋設された2つの導電部(54,55)が空間部(53)を介して設けられたチューブ状の中空部(52)を備えるとともに、
前記中空部(52)は、前記取付基部(11)に対してその車内側端部(52b)及び車外側端部(52c)が互いに間をあけて連結され、
前記2つの導電部(54,55)は、前記取付基部(11)側に設けられた凸形状の中空下部導電部(55)と、前記中空部(52)の先端側に設けられた凹形状の中空上部導電部(54)からなり、前記空間部(53)を断面「凹」状とし、その「凹」状の開口部が前記取付基部(11)側を向くとともに前記空間部(53)の両端部(53a,53b)が前記中空部(52)の外殻(52a)内面にそれぞれ連設されるような形状でかつ配置され、
前記スライドドア(1)の閉時に前記スライドドア(1)と前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部(52)が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知するセンサー付きプロテクター(50)であって、
前記中空部(52)の外殻(52a)の車内側を、前記中空部(52)の先端(P)側から車内側端部(52b)まで途中最も車内側に位置する車内側湾曲頂部(52d)を通って、車内側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、前記中空部(52)の先端(P)から、前記車内側湾曲頂部(52d)までの、高さ方向距離(L4)よりも、前記車内側湾曲頂部(52d)から、前記中空部(52)の車内側端部(52b)の最も車内側位置(Q)までの、高さ方向距離(L5)を短くし、
前記中空部(52)の外殻(52a)の車外側を、前記中空部(52)の先端(P)側から車外側端部(52c)まで途中最も車外側に位置する車外側湾曲頂部(52e)を通って、車外側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、前記中空部(52)の先端(P)から、前記車外側湾曲頂部(52e)までの、高さ方向距離(L6)よりも、前記車外側湾曲頂部(52e)から、前記中空部(52)の車外側端部(52c)の最も車外側位置(R)までの、高さ方向距離(L7)を短くし、
前記中空下部導電部(55)の頂部(55a)よりも下側の位置まで前記中空上部導電部(54)を設けるとともに、
前記中空上部導電部(54)の下端部に、前記中空部(52)の外殻(52a)の内面側から前記中空下部導電部(55)方向に段状に突出した段部(D)を設けたことを特徴とする。
なお、ここで、「電気信号の変化」には、2本の芯線が短絡することによる変化や、静電容量の変化が含まれる。
また本発明は、前記中空部(52)の外殻(52a)の肉厚(M1)を、先端(P)側から前記車内側湾曲頂部(52d)の手前までの部分、及び先端(P)部から前記車外側湾曲頂部(52e)の手前までの部分まで断面同一肉厚(M2,M3)にするとともに、
前記中空上部導電部(54)の肉厚(N1,N2,N3)を、前記中空下部導電部(55)の頂部(55a)よりも下側の位置に至るまで、前記中空部(52)の外殻(52a)の肉厚(M1,M2,M3)よりも厚くしたことを特徴とする。
また本発明は、前記中空部(52)の外殻(52a)の肉厚を、前記車内側湾曲頂部(52d)から前記取付基部(11)側にかけて、及び前記車外側湾曲頂部(52e)から前記取付基部(11)側にかけて徐々に増加させたことを特徴とする。
また本発明は、前記中空下部導電部(55)の断面形状を頂部(55a)から裾野に広がる山型形状として、前記空間部(53)を断面同一幅としたことを特徴とする。
また本発明は、前記中空下部導電部(55)の断面形状を釣鐘形状として、前記空間部(53)の幅を、前記車内側湾曲頂部(52d)及び前記車外側湾曲頂部(52e)で最大幅(Y1,Y2)とし、前記車内側湾曲頂部(52d)及び前記車外側湾曲頂部(52e)から前記取付基部(11)側にかけて徐々に小さくしたことを特徴とする。
また本発明は、前記空間部(53)の車内側端部(53a)及び車外側端部(53b)は、曲面状で前記中空部(52)の外殻(52a)内面にそれぞれ連設されていることを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、中空部の外殻の車内側を、先端側から車内側端部まで途中最も車内側に位置する車内側湾曲頂部を通って、車内側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、中空部の外殻の車外側を、先端側から車外側端部まで途中最も車外側に位置する車外側湾曲頂部を通って、車外側に向けて膨出するように湾曲させるようにしたので、中空部はパンタグラフのように車両前後方向に対して撓み易い構造となり、異物の存在を検知し易いものとなる。
さらに中空部の先端から、車内側湾曲頂部までの、高さ方向距離よりも車内側湾曲頂部から、車内側端部の最も車内側位置までの、高さ方向距離を短くし、中空部の先端から、車外側湾曲頂部までの、高さ方向距離よりも車外側湾曲頂部から、車外側端部の最も車外側位置までの、高さ方向距離を短くしたため、車内側と車外側の両側において、中空部の先端から湾曲頂部までの中空部の壁長さに対して、湾曲部頂部から中空部付根までの壁長さが短くなり、結果として、中空部付根手前付近の中空部の剛性が高くなり、フランジに対して斜め方向から、突起物が当接した際に、中空部自体が傾き難く、接触検知感度の精度が低下する恐れは、ほとんどない。
また本発明によれば、中空下部導電部の頂部よりも下側の位置まで中空上部導電部を設けるとともに、中空上部導電部の下端部に、中空部の外殻の内面側から中空下部導電部方向に段状に突出した段部を設けたので、中空上部導電部の下端部において従来から形成されていたエッジ形状の部位が排除される。
これにより、従来より困難とされていた押出成形断面のエッジ形状に対応した口金を製作する必要がなくなった。
それに加え、斜め方向から(例えば車両前後方向に対して車内側又は車外側に70度傾いた方向)の突起物が侵入した場合、中空上部導電部の下端部の薄肉部が中空下部導電部に接触する撓み形態であると接触検知感度の精度が低下することが懸念されるが、段状に突出した段部を設けることで中空上部導電部の下端部が厚肉となり、接触検知感度の精度が保たれる。
また本発明によれば、中空部の外殻の肉厚を、先端側から車内側湾曲頂部の手前までの部分、及び先端部から前記車外側湾曲頂部の手前までの部分まで断面同一肉厚にするとともに、中空上部導電部の肉厚を、中空下部導電部の頂部よりも下側の位置に至るまで、中空部の外殻の肉厚よりも厚くしたので、仮に、各種バラツキ(例えば、センサー付きプロテクターの押出成形断面製造時の形状寸法バラツキ,車両の製造時の形状寸法バラツキ,センサー付きプロテクターの車両組付け時の位置バラツキなど)が発生したとしてもON抵抗を感知しない領域が発生する恐れがほとんどなく、一層接触検知感度の精度が保たれる。
また本発明によれば、中空部の外殻の肉厚を、車内側湾曲頂部から取付基部側にかけて、及び車外側湾曲頂部から取付基部側にかけて徐々に増加させたので、中空部が車内外方向に変形する量を小さく抑えることができ、突起物の食込み量や摩擦の程度を小さくすることができる。
よって、この部位に人の乗降車時にカギ等の突起物が強く当接することがあったとしてもその当接によって中空部が破損したり破れたりすることは防止される。したがって、中空部から水が浸入することでセンサー機能が失われ、スライドドアの開閉が誤動作するといった不具体が回避される。
また本発明によれば、中空下部導電部の断面形状を頂部から裾野に広がる山型形状として、
空間部を断面同一幅とすることもできるし、中空下部導電部の断面形状を釣鐘形状として、
空間部の幅を、車内側湾曲頂部及び車外側湾曲頂部で最大幅とし、車内側湾曲頂部及び車外側湾曲頂部から前記取付基部側にかけて徐々に小さくすることもできるが、中空下部導電部を山型形状にした場合より、釣鐘形状にした場合の方が、より一層、中空部の車内外方向に変形する量を小さくすることができ、カギ等の突起物の食込量や摩耗の程度をより小さくすることができる。
また本発明によれば、空間部の車内側端部及び車外側端部は、曲面状で中空部の外殻内面にそれぞれ連設されているので、中空部を車両前後方向に対してより撓み易い構造でセンサーによる異物検知能力も高い。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターを示す図10のA-A線拡大断面図である。 図1のセンサー付きプロテクターの要部を示す拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る他のセンサー付きプロテクターを示す図10のA-A線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターと比較するため、中空部の形状を変えた比較例を示す図10のA-A線拡大断面図である。 図4に示す比較例において0度加圧時の様子を示す拡大断面図である。 図4に示す比較例において70度加圧時の様子を示す拡大断面図である。 図4に示す比較例において70度加圧時でバラツキを考慮した状態を示す拡大断面図である。 図2に示す本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターにおいて70度加圧時でバラツキを考慮した状態を示す拡大断面図である。 スライドドアによって開閉する自動車の側面図である。 図9に示すセンサー付きプロテクターを示す側面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクターを示す図10のA-A線拡大断面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクターを示す図10のB-B線拡大断面図である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター50について説明する。ここで、前後とは車両前後方向を示し、上下とは車両における場合は車両上下方向であり、センサー付きプロテクター50においては、中空部52側を上、取付基部11側を下としている。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター50は、図9で示したようなスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車におけるそのスライドドア1の前端面に車体前側に向けて突出するように取付けられ、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられたものである。センサー付きプロテクター50は、図10で示した部分では、従来例で示したものと同一の構成であるが、図10のA-A線拡大断面としてセンサー(感圧センサー)Sが取付けられた部分を示した図1は、従来例で示した図11のものとは、中空部52の断面形状,空間部53,及び中空下部導電部55の断面形状が相違するものである。従来例と同一部分には同一符号を付した。
このセンサー付きプロテクター50は、図1に示すように、スライドドア1に形成されたフランジ(F)に直接、取付けられる車内側壁11a,車外側壁11b及び連結壁11cからなる断面凹形状の取付基部11と、その取付基部11に一体成形され、スライドドア1の閉時にスライドドア1の前端面とその前端面が対向するボディ側開口部との間に指等の異物があるとその異物に弾接するチューブ状の中空部52と、その中空部52に組み込まれ異物を検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sを備え、センサー(感圧センサー)Sは、車両上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線)31,32が、空間部53を介して設けられた導電性のゴム様弾性体54,55に埋設されるようにして中空部52内に固定されてなる。この導電性のゴム様弾性体54,55はEPDMなどの合成ゴムが主体となった導電ゴムからなり、センサーSは非導電性の中空部52と一体成形されている。
取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面凹形状の芯材15が埋設されている。さらに取付基部11の車外側壁11bにはシールリップ16が設けられている。
中空部52は、取付基部11の連結壁11cに一体成形され、先端側が車両前方に向かって突出するようにされている。
中空部52の連結壁11cに連結される両端部(車内側端部)52b,(車外側端部)52cが取付基部11に対して互いに間をあけて連結されている。
本実施形態では、中空部52の車内側端部52bが取付基部11の連結壁11cと車内側壁11aが連設された角部に連結され、中空部52の車外側端部52cが取付基部11の連結壁11cと車内側壁11bが連設された角部から車内側に少し間をあけた(寄った)位置、本実施形態では、断面形状において取付基部11を車内外に2等分する線より車外側に寄せた位置に連結されている。
導電性のゴム様弾性体54,55は、中空部52内において取付基部11側に設けられた中空下部導電部55と、同じく中空部52内において先端側に設けられた中空上部導電部54からなる導電部であり、中空上部導電部54の中央には芯線31が埋設され、中空下部導電部55の中央には芯線32が埋設されている。一般に導電性のゴム様弾性体54,55は内部に気泡の無いソリッド材が用いられる。
中空上部導電部54及び中空下部導電部55の形状、及び中空部52内における中空上部導電部54及び中空下部導電部55の配置によって両導電部54,55間に設けられる空間部53の断面形状が定められ、ここでは、断面形状が「凹」状に形成されている。その「凹」状の開口部が取付基部11側を向くとともに「凹」状の車内側端部53a及び車外側端部53bが中空部52の外殻52aの内面にそれぞれ連設されるようにしている。
「凹」状の空間部53の車内側端部53aは、後述する中空部52の車内側湾曲頂部52dの内面から車内側端部52bの内面にいたる間に連設され、空間部53の車外側端部53bは、後述する中空部52の車外側湾曲頂部52eの内面から車外側端部52cの内面にいたる間に連設されている。
なお、空間部53の車外側端部53bの一部は、取付基部11の連結壁11cにも直接連設されている(空間部53の車内側端部53a側は連結壁11cには直接連設されてはいない)。
そして、図2に示すように、中空部52の外殻52aの形状については、その車内側を、中空部52の先端側から車内側端部52bまで途中最も車内側に位置する車内側湾曲頂部52dを通って、車内側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、車外側についても、中空部52の先端側から車外側端部52cまで途中最も車外側に位置する車外側湾曲頂部52eを通って、車外側に向けて膨出するように湾曲させ、いわゆるパンタグラフのように車両前後方向に収縮する断面形状にしている。
車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eは曲面状で、中空部52の先端Pから車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eまでの曲面の長さは、車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eから車内側端部52b及び車外側端部52cまでの曲面の長さよりも長くなるようにしている。
より具体的には、図2に示すように、中空部の先端Pから、車内側湾曲頂部52dまでの、高さ方向距離L4よりも、車内側湾曲頂部52dから、車内側端部の最も車内側位置Qまでの、高さ方向距離L5を短くするとともに、中空部の先端Pから、車外側湾曲頂部52eまでの、高さ方向距離L6よりも、車外側湾曲頂部52eから、車外側端部の最も車外側位置Rまでの、高さ方向距離L7を短くしている。
さらに具体的には、図2に示すように、L5はL4の0.7倍程度で、L7はL6の0.3倍程度の長さになるように短く設定している。
また、中空部52の外殻52aの肉厚M1を、先端P側から車内側湾曲頂部52dの手前までの部分、及び先端P部から車外側湾曲頂部52eの手前までの部分まで断面同一肉厚M2,M3にするとともに、中空上部導電部54の肉厚N1,N2,N3を、中空下部導電部55の頂部55aよりも下側の位置に至るまで、中空部52の外殻52aの肉厚M1,M2,M3よりも厚くしている。
また、中空部52の外殻52aの肉厚を、車内側湾曲頂部52dから取付基部11側にかけて、及び車外側湾曲頂部52eから取付基部11側にかけて徐々に増加させている。
また、車内側湾曲頂部52dから車内側端部52bまでの肉厚については、同じ肉厚、すなわち車内側湾曲頂部52dから車内側端部52bまで一定の肉厚t1としている。同様に、車外側湾曲頂部52eから車外側端部52cまでの肉厚についても、ここでは同じ肉厚、すなわち車外側湾曲頂部52eから車外側端部52cまで一定の肉厚t2としている。
また、特に、中空下部導電部55の断面形状については、釣鐘形状としている。そして、空間部53の幅を、断面形状の中央における車両前後方向(中空部52において上下方向)の幅Xから、車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eにかけて幅を徐々に大きくし、車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eで最大幅Y1、Y2とし、車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eから取付基部11側にかけて徐々に小さくしている。
このとき、空間部53の車内側端部53a及び車外側端部53bは、曲面状で中空部52の外殻52aの内面にそれぞれ連設されている。
ここで、特に中空上部導電部54の断面形状は、両端部が鋭角となったエッジ形状ではなく半円形状の丸みを帯びた端部を持つ凹形状で中空上部導電部54の下部54aの位置は、中空下部導電部55の頂部55aの位置よりも下側、すなわち取付基部11側に寄っている。それに加えて、中空上部導電部54の下端部は、中空部52の外殻52aの内面側から中空内部へ向けて、つまり、中空下部導電部55へ向けて段状に突出した段部Dの状態をなして、これにより、人の乗降車時に突起物Zが、図1に示すように、車両前後方向に対して70度の方向(点線で示した)から斜めに中空部52に当接した場合などは、中空部52が撓んだ際、外殻52aではなく、より中空内部に位置する段部Dが中空下部導電部55に接触するように構成されるので、僅かな撓みまたはどの方向からの撓みであっても両導電部54,55が容易に接触するようにされていて、これにより確実な導電部54,55同士の接触(接点)を可能とし、また、接点のすれ違いを防止している。
また、段部Dの形状については、中空上部導電部54の下端部において、中空部52の外殻52aの内面側から中空下部導電部55方向に段状に隆起した段部としている。中空上部導電部54の最下端部内面から段部に至るまでは折れ点なく滑らかに連結する形状で、かつ中空上部導電部54内面で段部よりも少し上方から段部に至るまでも折れ点なく滑らかに連結する形状となっている。
その理由は、仮に、中空上部導電部54の下端部の内面側が滑らかでなく、折れ点を設けて中空下部導電部55方向に突出した突出部にすると、局所的に突出した形状となり、センサー付きプロテクター50の中空部52が撓み変形した際に、局所的に突出した特異位置が積極域に中空下部導電部55に当たろうとするが、たわむ形態によって感度がばらつく可能性があるので、折れ点を設けた突出部より折れ点なく滑らかに連結された段部Dの方がより好ましい。
また、導電材54,55同士の接触面積Sが小さくなる可能性があり、抵抗値Rが大きくなる。その結果、良好な導電性の確保が困難となり、ON抵抗を感知しない事態が発生する場合もある。
これにより、図2に示すように、断面形状において中空部52の車内外方向の間隔は、車内側湾曲頂部52dと車外側湾曲頂部52eの間隔L1が最大であり、車内側端部52bの最も車内側位置と車外側端部52cの最も車外側位置との間隔L2よりも大きい。
なお、車内側端部52bの最も車内側位置と車外側端部52cの最も車外側位置との間隔L2は、空間部53の車内外方向の最大間隔L3よりも大きい。
また、センサー付きプロテクター50の取付基部11と中空部52は、例えば、EPDMなどの合成ゴムやTPO,TPSといった熱可塑性エラストマーからなる非導電性のゴム様弾性体で押出成形された押出成形部を構成するもので、車両における上下端末部分では型成形され外形が整えられている。なお、センサー付きプロテクター50の中空部52は、柔軟性を必要とすることから、発泡したスポンジ材が用いられることもある。また取付基部11も同様に発泡したスポンジ材が用いられることがある。
本実施形態では、中空部52を材質硬度72度(従来品は通常、材質硬度67度前後)のものとして荷重が上がりすぎない範囲内で高くしたものを使用した。
このようなセンサー付きプロテクター50によれば、中空部52の外殻52aの車内側を、先端側から車内側端部52bまで途中最も車内側に位置する車内側湾曲頂部52dを通って、車内側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、中空部52の外殻52aの車外側を、先端側から車外側端部52cまで途中最も車外側に位置する車外側湾曲頂部52eを通って、車外側に向けて膨出するように湾曲させるようにしたので、中空部52はパンタグラフのように車両前後方向に対して撓み易い構造となり、異物の存在を検知し易いものとなる。
また、中空下部導電部55の頂部55aよりも下側の位置まで中空上部導電部54を設けるとともに、中空上部導電部54の下端部に、中空部52の外殻52aの内面側から中空下部導電部55方向に段状に突出した段部Dを設けたので、中空上部導電部54の下端部において従来から形成されていたエッジ形状の部位が排除される。
これにより、従来より困難とされていた押出成形断面のエッジ形状に対応した口金を製作する必要がなくなった。
それに加え、斜め方向から(例えば車両前後方向に対して車内側又は車外側に70度傾いた方向)の突起物Zが侵入した場合、中空上部導電部54の下端部の薄肉部が中空下部導電部55に接触する撓み形態であると接触検知感度の精度が低下することが懸念されるが、段部Dを設けることで中空上部導電部54の下端部が厚肉となり、接触検知感度の精度が保たれる。
また、中空部52の外殻52aの肉厚M1を、先端P側から車内側湾曲頂部52dの手前までの部分、及び先端P部から車外側湾曲頂部52eの手前までの部分まで断面同一肉厚M2,M3にするとともに、中空上部導電部54の肉厚N1,N2,N3を、中空下部導電部55の頂部55aよりも下側の位置に至るまで、中空部52の外殻52aの肉厚M1,M2,M3よりも厚くしたので、仮に、各種バラツキ(例えば、センサー付きプロテクター50の押出成形断面製造時の形状寸法バラツキ,車両の製造時の形状寸法バラツキ,センサー付きプロテクター50の車両組付け時の位置バラツキなど)が発生したとしてもON抵抗を感知しない領域が発生する恐れがほとんどなく、一層接触検知感度の精度が保たれる。
また、中空部52の外殻52aの肉厚を、車内側湾曲頂部52dから取付基部11側にかけて、及び車外側湾曲頂部52eから取付基部11側にかけて徐々に増加させたので、中空部52が車内外方向に変形する量を小さく抑えることができ、突起物Zの食込み量や摩擦の程度を小さくすることができる。
よって、この部位に人の乗降車時にカギ等の突起物が強く当接することがあったとしてもその当接によって中空部が破損したり破れたりすることは防止される。したがって、中空部から水が浸入することでセンサー機能が失われ、スライドドアの開閉が誤動作するといった不具体が回避される。
なお本実施形態では、図1及び図2に示したように、中空下部導電部55の断面形状を釣鐘形状として、空間部53の幅を先端側の幅Xから、車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eの最大幅Y1、Y2まで徐々に大きくし、車内側湾曲頂部52d及び車外側湾曲頂部52eから取付基部11側にかけて徐々に小さくしたものであったが、図3に示すように、中空下部導電部55の断面形状を、中空下部導電部55の頂部55aから裾野に末広がりに広がる山型形状とすることもできる。これによれば、空間部53を断面同一幅にすることができる。
このとき、空間部53の車内側端部53a及び車外側端部53bは、曲面状で中空部52の外殻52aの内面にそれぞれ連設されていて、車外側端部53bの一部は取付基部11の連結壁11cにも連設されているので、中空部52が車両前後方向に対してより撓み易い構造で、センサーによる異物検知能力も高い。
また、図示は省略するが、中空部52及びセンサーSが一体成形されて取付基部11が別体成形されている構成であってもよい。
さらに本実施形態では、取付基部11をその内側に複数の保持リップ14,14が設けられ、断面凹形状の芯材15が埋設されているものとしたが、このタイプの取付基部11であっても保持リップ14が一つであってもよいし、芯材15が埋設されないものでもよい。
ここで、センサーSの接触検知感度について、中空上部導電部54の下端部からエッジ形状の部分を排除した本実施形態(図1及び図2)のものと、図4に示すように、中空上部導電部54の下端部にエッジ形状の部分が存在するもの(比較例)を比較した結果を示す。図4に示した比較例のセンサー付きプロテクター50は、本実施形態のものとは中空上部導電部54の下端部にエッジ形状の部分が存在し特に段部Dは形成されていないことを除いて形状及び材質とも本実施形態のセンサー付きプロテクター50と同様である。
中空上部導電部54に対する中空下部導電部55の接触時における抵抗値Rは、
式、R=ρ×L/Sで求められる。ここで、ρは導電部54,55の体積抵抗率,Lは芯線31,32間の距離,Sは導電材同士の接触面積である。
なお、中空部52を押圧するときに使用される圧子100として、幅4mmのサイズのものを使用した。
まず、図4に示した比較例のセンサー付きプロテクター50の中空部52に対して上下方向(車両前後方向)において上側から下側に向けて圧子で押圧した0度加圧時(図5)の抵抗値Rは、
R=ρ(=75Ω・mm)×L(=(1mm+0.4mm))/S(=0.3mm×4mm(圧子の幅))より、
=87.5Ωとなり、導電性においては特に問題はないレベルである。
次に、図4に示した比較例のセンサー付きプロテクター50の中空部52に対して上下方向(車両前後方向)から車外側に70度傾けた方向から圧子で押圧した斜め70度加圧時(図6)の抵抗値Rは、
R=ρ(=75Ω・mm)×L(=(2.6mm+0.9mm))/S(=0.6mm×4mm(圧子の幅))より、
=109.4Ωとなり、導電性においては特に問題はないレベルである。
ここで、各種バラツキを考慮した場合について説明する。例えば、体積抵抗率ρが上限方向に25Ω・mm増加するバラツキとなるとともに、芯線位置のバラツキにより芯線31,32間の距離Lが1mm増加するバラツキとなり、さらに図7に示すように、中空上部導電部54の端部のエッジ形状の部分の位置が上方に向かってバラツキが生じた場合には、導電材同士の接触面積Sに影響する肉厚部が0.2mmとなる。
その結果、抵抗値Rは、
R=ρ(=75Ω・mm+25Ω・mm)×L(=(2.6mm+0.9mm+1mm))/S(=0.2mm×4mm(圧子の幅))より、
=562Ωとなり、良好な導電性を確保することが困難になる。この数値については、562Ωから500Ω以下に下げる必要があるため機能上のロバスト性が下がる。
なお、図7に示すように、導電材同士の接触面積Sとしては接触幅が0.6mmとなるが、接触部導電材の厚みが0.2mmとなり、この値が抵抗値Rを下げるハードポイントとなるため、導電材同士の接触面積Sは、0.8=0.2mm×4mm(圧子の幅)となる。
これに対して、本実施形態(図1及び図2)のセンサー付きプロテクター50の場合は、図8に示すように、各種バラツキとして比較例と同様に、体積抵抗率ρの上限方向のバラツキによる25、芯線位置のバラツキによる1mmとなる。また、導電材同士の接触面積Sに影響する肉厚部は、中空上部導電部54の両端部の肉厚N2,N3であり、これを0.9mm確保し、バラツキプラスマイナス0.3mmを考慮すると0.6mmとなる。(接触幅の0.6mmと同等となる。)
ここで、段部Dを設けたことにより、中空上部導電部54の下端部内面は、中空部52の外殻52aの内面側から中空下部導電部55方向に段状に隆起した段部となっていて、中空上部導電部54の最下端部内面から段部に至るまでは折れ点なく滑らかに連結する形状で、かつ中空上部導電部54内面で段部よりも少し上方から段部に至るまでも折れ点なく滑らかに連結する形状となっているため、接触幅が0.6mmより小さくなる可能性は、極めて低い。
その結果、斜め70度加圧時の抵抗値Rは、
R=ρ(=75Ω・mm+25Ω・mm)×L(=(2.6mm+0.9mm+1mm))/S(=0.6mm×4mm(圧子の幅))より、
=187.5Ωとなり、
各種バラツキが発生したとしても良好な導電性を確保することができることが判明した。
なお、図7,図8において、導電材位置中央形状とはバラツキのない状態の形状を示し、導電材位置下限形状とは、バラツキにより接触面積Sが最も小さくなるときの形状を示し、導電材位置上限形状とは、バラツキにより接触面積Sが最も大きくなるときの形状を示している。
1 スライドドア
10 センサー付きプロテクター
11 取付基部
11a 車内側壁
11b 車外側壁
11c 連結壁
12 中空部
12a 外殻
12b 中空部の車内側端部
12c 中空部の車外側端部
13 チャンネル部
14 保持リップ
15 芯材
16 シールリップ
31,32 芯線
33 空間部
33a 空間部の車内側端部
33b 空間部の車外側端部
34 ゴム様弾性体(中空上部導電部)
35 ゴム様弾性体(中空下部導電部)
36 リード線
37 被覆部
50 センサー付きプロテクター
52 中空部
52a 外殻
52b 中空部の車内側端部
52c 中空部の車外側端部
52d 中空部の車内側湾曲頂部
52e 中空部の車外側湾曲頂部
53 空間部
53a 空間部の車内側端部
53b 空間部の車外側端部
54 中空上部導電部
54a 中空上部導電部の下部
55 中空下部導電部
55a 中空下部導電部の頂部
60 制御装置
100 圧子
D 段部
F フランジ
L1 車内側湾曲頂部と車外側湾曲頂部の間隔
L2 車内側端部の最も車内側位置と車外側端部の最も車外側位置との間隔
L3 空間部の車内外方向の最大間隔
L4 中空部の先端から、車内側湾曲頂部までの、高さ方向距離
L5 車内側湾曲頂部から、車内側端部の最も車内側位置までの、高さ方向距離
L6 中空部の先端から、車外側湾曲頂部までの、高さ方向距離
L7 車外側湾曲頂部から、車外側端部の最も車外側位置までの、高さ方向距離
P 中空部の先端
Q 車内側端部の最も車内側位置
R 車外側端部の最も車外側位置
S センサー(感圧センサー)
W ワイヤーハーネス
Z カギ等の突起物

Claims (6)

  1. 車体の前後方向に移動して開口部を開閉するスライドドアの前縁部に前方に向かって突出形成されたフランジに取付けられる車内側壁,車外側壁,及び両側壁を連結する連結壁からなる断面凹形状で上下方向に延びる取付基部と、その取付基部の連結壁に対して前方に延びるように一体化され、芯線がそれぞれ埋設された2つの導電部が空間部を介して設けられたチューブ状の中空部を備えるとともに、
    前記中空部は、前記取付基部に対してその車内側端部及び車外側端部が互いに間をあけて連結され、
    前記2つの導電部は、前記取付基部側に設けられた凸形状の中空下部導電部と、前記中空部の先端側に設けられた凹形状の中空上部導電部からなり、前記空間部を断面「凹」状とし、その「凹」状の開口部が前記取付基部側を向くとともに前記空間部の両端部が前記中空部の外殻内面にそれぞれ連設されるような形状でかつ配置され、
    前記スライドドアの閉時に前記スライドドアと前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知するセンサー付きプロテクターであって、
    前記中空部の外殻の車内側を、前記中空部の先端側から車内側端部まで途中最も車内側に位置する車内側湾曲頂部を通って、車内側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、前記中空部の先端から、前記車内側湾曲頂部までの、高さ方向距離よりも、前記車内側湾曲頂部から、前記中空部の車内側端部の最も車内側位置までの、高さ方向距離を短くし、
    前記中空部の外殻の車外側を、前記中空部の先端側から車外側端部まで途中最も車外側に位置する車外側湾曲頂部を通って、車外側に向けて膨出するように湾曲させるとともに、前記中空部の先端から、前記車外側湾曲頂部までの、高さ方向距離よりも、前記車外側湾曲頂部から、前記中空部の車外側端部の最も車外側位置までの、高さ方向距離を短くし、
    前記中空下部導電部の頂部よりも下側の位置まで前記中空上部導電部を設けるとともに、
    前記中空上部導電部の下端部に、前記中空部の外殻の内面側から前記中空下部導電部方向に段状に突出した段部を設けたことを特徴とするセンサー付きプロテクター。
  2. 前記中空部の外殻の肉厚を、先端側から前記車内側湾曲頂部の手前までの部分、及び先端部から前記車外側湾曲頂部の手前までの部分まで断面同一肉厚にするとともに、
    前記中空上部導電部の肉厚を、前記中空下部導電部の頂部よりも下側の位置に至るまで、前記中空部の外殻の肉厚よりも厚くしたことを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きプロテクター。
  3. 前記中空部の外殻の肉厚を、前記車内側湾曲頂部から前記取付基部側にかけて、及び前記車外側湾曲頂部から前記取付基部側にかけて徐々に増加させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きプロテクター。
  4. 前記中空下部導電部の断面形状を頂部から裾野に広がる山型形状として、前記空間部を断面同一幅としたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
  5. 前記中空下部導電部の断面形状を釣鐘形状として、前記空間部の幅を、前記車内側湾曲頂部及び前記車外側湾曲頂部で最大幅とし、前記車内側湾曲頂部及び前記車外側湾曲頂部から前記取付基部側にかけて徐々に小さくしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
  6. 前記空間部の車内側端部及び車外側端部は、曲面状で前記中空部の外殻内面にそれぞれ連設されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
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