JP6418913B2 - センサー付きプロテクター及びセンサー付きプロテクターの端部成形方法 - Google Patents

センサー付きプロテクター及びセンサー付きプロテクターの端部成形方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワゴン車やワンボックスカーなどのように車体の前後に移動するスライドドアやバックドア等のドアやサンルーフなどのように、車体の開口部を開閉する開閉物と、開口部との間に指等の異物が挟み込まれると対応する信号を出力して異物の存在を検知するセンサーが組込まれたセンサー付きプロテクター及びその端部成形方法に関する。
図9に示すように、ワゴン車などのようにスライドドア1(あるいはバックドア)によって車体の開口部を開閉する自動車や、図10に示すように、サンルーフ2によって車体の開口部を開閉する自動車においては、センサー付きプロテクター10,20が取付けられている。
例えば、スライドドア1の前端面には、車体前側に向けて突設され、図11に示すような、車両上下に延びるセンサー付きプロテクター10が取付けられている。
センサー付きプロテクター10は、図12及び図13に示すように、スライドドア1の前端面に取付けられる、車内側壁11a,車外側壁11b及び連結壁11cからなる断面略U字形状の取付基部11とそれに一体成形された中空部12を備え、中空部12には、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3参照)。
なお、センサー付きプロテクター10の下部では、取付基部11の車内側壁11a側に断面C字形状のチャンネル部13が一体成形されていて、感圧センサーSに接続されるワイヤーハーネスWを保持している。また、取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面略U字形状の芯材15が埋設されている。さらに取付基部11の車外側壁11bには装飾用リップ16が設けられている。
センサー(感圧センサー)Sは、車両上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線)31,32が、空間部33を介して設けられた導電性のゴム様弾性体(導電部)34,35に埋設されるようにして中空部12内に固定されてなるもので、スライドドア1の閉時にスライドドア1とボディ側開口部との間に異物が挟み込まれると中空部12が部分的に押圧されて潰れ、ゴム様弾性体34,35が接触して2本の芯線31,32が短絡するようになっている。そして、この電気信号の変化が、センサー付きプロテクター10の下側端末部分で2本の芯線31,32に結線されたリード線36,36に接続された制御装置40に伝えられることによって異物の存在が検知される。なおリード線36,36は絶縁体で被覆された状態でワイヤーハーネスWによって束ねられているが、先端は被覆部37,37からむき出した裸線となっている。
センサー付きプロテクター10の下側端末部分では、図14に示すように、長手方向(図8では左方向)に引き出された2本の芯線31,32に対して、リード線36が重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線される(図14(b))とともに、端部では空間部33が露出しているのでインサート25で塞いた後(図14(c))、図15に示すように、型成形することによって結線部M,M,インサート25及びワイヤーハーネスWの一部を型成形内部に埋めて露出しないようにしている。
また、センサー付きプロテクター10の上側端末部分でも、図16に示すように、長手方向に引き出された2本の芯線31,32に対して、抵抗器39の足39a,39aが重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線されるとともに、インサート26で空間部33を塞いた後、型成形することによって結線部M,インサート26及び抵抗器39を型成形内部に埋めて露出しないようにしている。
なお、図15及び図16では型成形の部位を点線で示した。
実用新案登録第2584557号公報 特開2013−179007号公報 特開2011−022038号公報 特開2010−015696号公報
インサート25,26で空間部33を塞ぐのは、型成形時に型成形材料が空間部33に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止したり、結線部Mを含め2本の芯線31,32同士が型成形内で接触しショートすることを防止したり、さらに型成形内部の配線や抵抗器39の外部との密封性を確保するためである。
このとき、空間部33に対するインサート25,26の固定は空間部33に挿入されているだけであるので空間部33を内側から圧した状態で挿入されている場合であったとしても十分に安定した状態ではない。
そのため、型成形工程において、インサート25,26が圧入された状態の押出成形端部を金型にセットする際、あるいはセットした状態で型成形材料を流す際に、空間部33に対してインサート25,26がズレルことにより狙いの寸法及び形状の通りに製品の外形を作り出せないことがある。
なお、特許文献1に記載された発明は、電極板の突起部を導電性ゴム状弾性部材層に圧入するものであるが液状のゴム部材を注入し、常温で24時間硬化させて封止するものであり、型成形材料で端部の外形を形作るものではない。
また、特許文献2に記載された発明は、押出成形部の端部から差込部を嵌入されるものであるが中空部に対して差込部は強固に固定されるものではない。
また、特許文献3には樹脂材料を使用して端末部を中空状に成形して結線部を覆うように成形するものが記載されているが、端末部にインサートを挿入することによって2つの結線部を互いに分離させるものではないので、2つの結線部が接触することを避けるために2つの結線部の間を仕切る部位を樹脂材料によって成形する必要がある。
また特許文献3の発明は、同様に端末部にインサートを挿入するものではないので、その後に型成形する場合には型成形材料がセンサー側に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止するために蓋部あるいは堰部をわざわざ成形する必要もある。
また、特許文献4にはセンサの端部にてエンドキャップをセンサ本体内部に挿入して位置決めをし、その後にエンドキャップを覆うように樹脂をモールド成形することで、エンドキャップを覆う樹脂モールド部を成形している。この方法によれば、樹脂のセンサ内部への樹脂の流れ込みが防止できるが、エンドキャップはセンサ本体に挿入されているだけで接着されているものではない。また、樹脂がエンドキャップとセンサ端部を覆っているだけのため、樹脂とセンサ本体が直接に密着している面積が小さく、小さな力で簡単にモールド成形された樹脂がセンサ本体から剥がれたり、水密性に劣る恐れがあった。
そこで、本発明の目的とするところは、端末部型成形時の製品の形状バラツキを低減して十分なシール機能が得られるセンサー付きプロテクター及びセンサー付きプロテクターの端部成形方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のセンサー付きプロテクターは、自動車のドア(1)やサンルーフ(2)などのように、車体の開口部を開閉する開閉物の周縁や、前記開口部の周縁に取付けられる取付基部(11)と、その取付基部(11)に一体化され、芯線(31,32)がそれぞれ埋設された2つの導電部(34,35,54,55)が空間部(33,53)を介して設けられたチューブ状の中空部(12,52)を備えるとともに、前記取付基部(11)と中空部(12,52)はゴム様弾性体で押出成形された押出成形部を構成し、前記開閉物の閉時に前記開閉物と前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部(12,52)が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知し、前記押出成形部の端末部分では長手方向に引き出された前記芯線(31,32)が、制御装置(40)又は電気部品(39)に接続されたリード線(36,39a)に結線されるとともに、前記空間部(33,53)を塞ぐように、非導電材で形成されたインサート(60,70)の一端(61,71)側が挿入された状態で、前記押出成形部の端末部分が型成形されてなるセンサー付きプロテクター(10)であって、
前記インサート(60,70)の一端(61,71)側の至端から他端(62,72)側に向けて、前記空間部(33,53)に対して隙間なく圧入される大きさの断面形状の肉太部分(63,73)と、前記空間部(33,53)との間に隙間(T1,T2,T3,T4)が形成される大きさの断面形状の肉細部分(64,74)をこの順で連続して設けて、前記インサート(60,70)の挿入により前記押出成形部の端末から前記肉太部分(63,73)まで連通する細長空間(65,75)を形成してなることを特徴とする。
なお、ここで、「電気信号の変化」には、2本の芯線が短絡することによる変化や、静電容量の変化が含まれる。
また本発明は、前記導電部(54,55)は、中空下部導電部(55)と中空上部導電部(54)からなり、前記中空下部導電部(55)は凸形状であるとともに前記中空上部導電部(54)は凹形状で、しかも前記空間部(53)を断面略逆「V」字状で断面略同一幅として前記「V」字状の開口部が前記取付基部(11)側に向くような形状でかつ配置されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記インサート(60)の肉細部分(64)は、断面略逆「V」字状で、前記空間部(53)との間に形成される隙間(T1,T2)は、断面形状において、前記空間部(53)の両端部(53a,53b)と前記肉細部分(64)の両端部(64a,64b)との間にそれぞれ形成されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記インサート(60)の肉細部分(64)にはアンダーカット部(66)が形成されるとともに、前記空間部(53)の両端部(53a,53b)と前記肉細部分(64)の両端部(64a,64b)との間にそれぞれ形成された隙間(T1,T2)から前記アンダーカット部(66)まで連通する流路(67)が形成されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記取付基部(11)と前記中空部(12,52)と前記導電部(34,35,54,55)及び前記芯線(31,32)は一体成形されていることを特徴とする。
また本発明のセンサー付きプロテクターの端部成形方法は、請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクターの端部成形方法であって、
前記インサート(60,70)の一端(61,71)側を前記押出成形部の端末部分から前記空間部(33,53)に圧入するインサート取付工程と、
前記インサート(60,70)の一端(61,71)側が圧入された前記押出成形部の端末部分を金型にセットして、前記押出成形部の端末から前記細長空間(65,75)に型成形材料(R)を流れ込ませながら前記芯線(31,32)と前記リード線(36,39a)の結線部(M)と前記インサート(60,70)の他端(62,72)側を被覆するように射出成形することで一次シールを施す一次シール工程と、
前記一次シールを施した部分の上に重ねて、製品の外形を形成するように、さらに射出成形することで二次シールを施す二次シール工程を備えることを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、インサートには中空部の空間部に対して隙間なく圧入される大きさの断面形状の肉太部分と、空間部との間に隙間が形成される大きさの断面形状の肉細部分が設けられ、インサートを挿入した際には、押出成形部の端末から肉太部分まで連通する細長空間を形成してなるので、インサートの一端側が圧入された押出成形部の端末部分を金型にセットして押出成形部の端末を型成形する際に型成形材料は、押出成形部の端末で留まるのではなく押出成形部の端末から形成された細長空間内に流し込まれる。
これによって、インサートは中空部の空間部に対して圧入されているだけでなく、細長空間内の型成形材料の接着(融着)によって中空部の空間部に固定される。しかも、型成形材料の押出成形部への接着面(融着面)は押出成形部の端末からインサートの堰となる肉太部分までと広い面積なので、型成形材料で成形される型成形部及びインサートは中空部の空間部に対して強く安定した状態で固定される。
したがって、一次シール層と押出成形部の接続面は高い水密性を発揮するとともに、前記型成形部を一次シールとしてその後に型成形を重ねる場合は、インサートが圧入された状態の押出成形端部を金型にセットする際、あるいはセットした状態で型成形材料を流す際に、空間部に対してインサートがズレルことにより狙いの寸法が生じたり、あるいは形状通りに製品の外形を作り出せないといった問題を防止することができる。また、型成形を重ねない場合であっても型成形部と押出成形端部は広い面積で融着する。
よって、十分なシール機能が得られるセンサー付きプロテクターが得られる。
また本発明によれば、中空部内に凹形状の中空上部導電部と凸形状の中空下部導電部を設けることで両導電部間の空間部の断面形状を断面略逆「V」字状で断面略同一幅で「V」字状の開口部が取付基部側に向くようにしたので、空間部の形状を断面略長方形状(略矩形状)としたものと比較して、中空部が異物の検知の際に撓むことのできる可動範囲を広くとることができ、その結果、車内側と車外側に対してそれぞれ広範囲での検知が可能になる。
また本発明によれば、インサートの肉細部分は、断面略逆「V」字状で、空間部との間に形成される隙間は、断面形状において、空間部の両端部と肉細部分の両端部との間にそれぞれ形成されてなるようにしたのでインサートは型成形材料によって両側から挟持されるように安定した状態で固定される。
さらに本発明によれば、インサートの肉細部分にはアンダーカット部が形成されるとともに、空間部の両端部と肉細部分の両端部との間にそれぞれ形成された隙間からアンダーカット部まで連通する流路が形成されてなるので、細長空間からアンダーカット部まで連続して流し込まれた型成形材料によってアンダーカット部に係止する返し部が形成される。
これによって、中空部の空間部に対するインサートの固定は一層強固なものとなる。
また本発明によれば、取付基部と中空部と導電部及び芯線は一体成形されているので、センサー付きプロテクターを安定した状態でかつ作業時間を短縮化した状態で製造することができる。
このように、センサー付きプロテクターにおいて、取付基部と中空部と導電部及び芯線が一体成形されてなるものは、従来から存在するものではなかった。
また本発明によれば、センサー付きプロテクターの押出成形部の端末部分から露出した、芯線と制御装置又は電気部品に接続されたリード線の結線部は、一次シール層及び二次シール層による二重でシーリングされるので、端末部分におけるシール性の保証度が向上する。また、一次シール層及び二次シール層の形成は、通常の射出成形によって行われるので、接着剤を使用するものと比較して硬化時間が不要となり作業時間を短縮することができ、コストの低減も図れる。さらに、金型を用いて型成形材料を一定の圧力で定量的に注入させることができるので製造バラツキは生じ難く安定したシール機能を発揮させることができる。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター下側端末部分の型成形時の様子を示す斜視図である。 図1に示すセンサー付きプロテクターのインサートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は側面図である。 図2に示すインサートの断面を示すもので、(a),(b),(c)は、それぞれ、図2(b)のC−C線拡大断面図,D−D線拡大断面図,E−E線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターを示す図11のB−B線拡大断面図である。 中空部の空間部にインサートが圧入された要部をそれぞれ示すもので、(a),(b),(c)は、それぞれ、図1のF−F線拡大断面図,G−G線拡大断面図,H−H線拡大断面図である。 本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター上側端末部分の型成形時の様子を示す斜視図である。 図1に示すセンサー付きプロテクターのインサートの別のインサートを示す斜視図である。 図7に示すインサートが、図13で示した形態の中空部の空間部に圧入された要部をそれぞれ示すもので、(a),(b)は、それぞれ、図7のJ−J線,K−K線の部位が圧入された状態を示す拡大断面図である。 スライドドアによって開閉する自動車の側面図である。 サンルーフが設けられた自動車の斜視図である。 図9に示すセンサー付きプロテクターを示す側面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクターを示す図11のA−A線拡大断面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクターを示す図11のB−B線拡大断面図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクター下側端末部分の型成形前の工程を順に示す斜視図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクター下側端末部分の型成形後の構成概要を示す斜視図である。 従来例に係るセンサー付きプロテクター上側端末部分の型成形後の構成概要を示す斜視図である。
図面を参照して、本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクターについて説明する。ここで、前後とは車両前後方向を示し、上下とは車両における場合は車両上下方向であり、センサー付きプロテクター10においては、中空部52側を上、取付基部11側を下としている。
本発明の実施形態に係るセンサー付きプロテクター10は、図9で示したようなスライドドア1によって車体の開口部を開閉する自動車におけるそのスライドドア1の前端面に車体前側に向けて突出するように取付けられ、スライドドア1とボディ側開口部(フロントドア(サイドドア)の場合もある)との間に人体の一部(指や手足)などの異物が挟まった場合にその挟み込みを検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sが取付けられたものであり、図11で示した部分では、従来例で示したものと同一の構成であるが、図11のB−B線拡大断面としてセンサー(感圧センサー)Sが取付けられた部分を示した図4は、従来例で示した図13のものとは、中空部52,空間部53及び2つの導電部54,55の断面形状が相違するとともに、空間部53に差し込まれるインサート60の形状が相違するものである。従来例と同一部分には同一符号を付した。
このセンサー付きプロテクター10は、図4に示すように、スライドドア1に形成されたフランジ(図示しない)に直接、取付けられる車内側壁11a,車外側壁11b及び連結壁11cからなる断面略U字形状の取付基部11と、その取付基部11に一体成形され、スライドドア1の閉時にスライドドア1の前端面とその前端面が対向するボディ側開口部との間に指等の異物があるとその異物に弾接するチューブ状の中空部52と、その中空部52に組み込まれ異物を検知して対応する電気信号を出力するセンサー(感圧センサー)Sを備え、センサー(感圧センサー)Sは、車両上下方向(長手方向)に延びる2本の芯線(電極線)31,32が、空間部53を介して設けられた導電性のゴム様弾性体54,55に埋設されるようにして中空部52内に固定されてなる。この導電性のゴム様弾性体54,55はEPDMなどの合成ゴムが主体となった導電ゴムからなり、センサーSは非導電性の中空部52と一体成形されている。
そして、図1に示すように、センサー付きプロテクター10の下側端末部分では、インサート60によって押出成形された下側端末部分において開口した中空部52の空間部53が塞がれ、また、センサー付きプロテクター10の上側端末部分では、図6に示すように、同じくインサート60によって押出成形された上側端末部分において開口した中空部52の空間部53が塞がれている。
取付基部11の内側には複数の保持リップ14,14が設けられ、また取付基部11には剛性をアップさせるために断面略U字形状の芯材15が埋設されている。さらに取付基部11の車外側壁11bには装飾用リップ16が設けられている。
中空部52は、取付基部11の連結壁11cに一体成形され、先端側が車両前方に向かって突出するようにされている。
中空部52の両端部(車内側端部)52a,(車外側端部)52bが取付基部11に対して互いに間をあけて連結されている。
本実施形態では、断面形状において、中空部52の車内側端部52aと車外側端部52bの間隔を、それらが連結される取付基部11の部位における車内外方向の幅と略同一にしている。すなわち、中空部52の外殻を構成する車内側端部52aは、取付基部11の車内側壁11aと連結壁11cの角部に連結されるとともに、同じく中空部52の外殻を構成する車外側端部52bは、取付基部11の車外側壁11bと連結壁11cの角部に連結されている。
中空部52の外殻(中空壁)は、曲面状の頂部52cが形成された断面略山形形状であり、取付基部11の連結壁11cとあわせた断面形状は、車内側傾斜辺52dと車外側傾斜辺52eを二等辺とする三角むすびのような形状をしている。特に限定されるわけではないが、ここでは、車内側傾斜辺52dと車外側傾斜辺52eは60(°)度の傾斜角度で取付基部11の連結壁11cから延びるものを示している。
導電性のゴム様弾性体54,55は、中空部52内において取付基部11側に設けられた中空下部導電部55と、同じく中空部52内において先端側に設けられた中空上部導電部54からなる導電部であり、中空上部導電部54の中央には芯線31が埋設され、中空下部導電部55の中央には芯線32が埋設されている。一般に導電性のゴム様弾性体54,55は内部に気泡の無いソリッド材が用いられる。
中空上部導電部54及び中空下部導電部55の形状、及び中空部52内における中空上部導電部54及び中空下部導電部55の配置によって両導電部54,55間に設けられる空間部53の断面形状が定められ、ここでは、断面形状が断面略逆「V」字状で断面略同一幅としてあり、前記「V」字状の開口部が取付基部11側に向くような形状でかつ配置されてなる。また、空間部53の車内側端部53a及び車外側端部53bは、中空部52の内周面(中空部52の外殻の内周面)にそれぞれ直接連設されるようにしてあり、車内側端部53a及び車外側端部53bの一部は、それぞれ取付基部11にも直接連設されるような形状でかつ配置されてなる。
中空下部導電部55の断面形状は略山形状で底辺が取付基部11の連結壁11cに接していて、また中空上部導電部54の断面形状は略三日月形状で両端部は取付基部11の連結壁11c側に近づくように中空部52の先端から下がっている。
また、中空上部導電部54の下部54a位置を、中空下部導電部55の頂部55a位置よりも取付基部11側にして、僅かな撓みであっても両導電部54,55が容易に接触するようにして、接点のすれ違いを防止している。さらに、中空部52及び中空部52に設けられる2つの導電部54,55及び空間部53の断面形状については車内側方向と車外側方向に左右半分に仕切る対称軸に左右略対称で、その対称軸上に芯線31,32が位置するようにしている。
なお、従来例で示した図13や後述する図8に示すように、空間部53の断面形状を略長方形状(略矩形状)に形成することもできるが、空間部53の断面形状を断面略逆「V」字状にしたもの(図4)の方が、中空部52の外殻が異物の検知の際に撓むことのできる可動範囲を広くとることができるので、車内側と車外側に対して広範囲での検知が可能になるといった利点がある。
また、センサー付きプロテクター10の取付基部11と中空部52は、例えば、EPDMなどの合成ゴムやTPO,TPSといった熱可塑性エラストマーからなる非導電性のゴム様弾性体で押出成形された押出成形部を構成するもので、車両における上下端末部分では型成形され外形が整えられている。なお、センサー付きプロテクター10の中空部52は、柔軟性を必要とすることから、発泡したスポンジ材が用いられることもある。また取付基部11も同様に発泡したスポンジ材が用いられることがある。
インサート60は、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリエチレン・テレフタレート,ナイロン,6ナイロン,6−6ナイロン,各種熱可塑性エラストマー(TPE),TPEの内でもオレフィン系のTPOやスチレン系のTPSといった可撓性かつ非導電性の材質からなるもので、一端側に設けられた挿入部61と、他端側に設けられた突出部62で構成されている。
挿入部61の断面形状は中空部52の空間部53と同様に断面略逆「V」字状であり、その至端から突出部62側に向けて、図3(a)に示すような断面形状の肉太部分63と、図3(b),(c)に示すような肉細部分64がこの順で連続して設けられ、インサート60を中空部52の空間部53に圧入したときに、押出成形部の端末から肉太部分63まで連通する細長空間65が形成されるようになっている。
インサート60の一端側に形成された肉太部分63は、インサート60の挿入時には、図5(a)で示すように、中空部52の空間部53に圧入されるように空間部53とほぼ同じ又は少し大きな断面形状により、空間部53を隙間なく塞ぐことで、その後の型成形時に型成形材料Rが空間部53に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止している。
また、インサート60の肉細部分64の断面形状は肉太部分63よりも小さくされている。ここでは、図3(c)で示すように、点線で示した肉太部分63と比較して両端部64a,64bを短くしている。これにより、インサート60の挿入時には、図5(c)で示すように、断面形状において、空間部53の両端部53a,53bと肉細部分64の両端部64a,64bとの間に隙間T1,T2がそれぞれ形成されてなる。この隙間T1,T2は、押出成形部の端末から肉太部分63まで連通するように形成された細長空間65の一部であり、ここに型成形材料R(図5では黒色で塗りつぶした)が流れ込むようにされている。
インサート60の形状については、インサート60の挿入部61を図3(a)で示した断面形状の肉太部分63と図3(c)で示した断面形状の肉細部分64のものだけで構成してもよいが、本実施形態では、図2(b),図3(b)で示すように、インサート60の肉細部分64に頂部を削って肉細部分64から肉太部分63側に向けて傾斜下降するアンダーカット部66を形成して肉細部分64の断面形状を二段階に変化させている。そして、アンダーカット部66を形成した肉細部分64の断面形状を全体的に、図3(c)で示したアンダーカット部66が形成されていない肉細部分64の断面形状よりも小さくして、空間部53の両端部53a,53bと肉細部分64の両端部64a,64bとの間にそれぞれ形成された隙間T1,T2からアンダーカット部66まで連通する流路67を形成し、図5(b)に示すように、型成形材料R(図5では黒色で塗りつぶした)が隙間T1,T2からアンダーカット部66まで連続して流れ込むようにしている。
なお、型成形材料R(図5では黒色で塗りつぶした)が隙間T1,T2からアンダーカット部66まで連続して流れ込むようにするには、中空上部導電部54の下面に対して隙間(流路67)が形成されるように肉細部分64の上面の断面形状を小さくすればよいが、ここでは肉細部分64の下面の断面形状も小さくして中空下部導電部55の上面との間にも型成形材料R(図5では黒色で塗りつぶした)が流れ込む隙間68を形成した。これにより、アンダーカット部66が形成された肉細部分64では全周にわたって、中空部52の空間部53と間に隙間が形成され、その全周に型成形材料R(図5では黒色で塗りつぶした)が流れ込むようにされている。
インサート60の突出部62は、インサート60をセンサー付きプロテクター10に挿入した際に、その中空上部導電部54と中空下部導電部55に衝突して位置決めとなるもので、断面略「H」字状であり、センサー付きプロテクター10の下側端末部分では、図1に示すように、中空部52から長手方向に引き出された2本の芯線31,32に対して、先端が被覆部37からむき出しの裸線にされた2本のリード線36,36がそれぞれ重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線され、それら2箇所の結線部M,Mが突出部62の内側に納められているが露出した状態(外部から見える状態)になっている。
2本のリード線36,36は絶縁体で被覆された状態でワイヤーハーネスWによって一つに束ねられるとともに外皮で外周面が覆われているが、ワイヤーハーネスWの端部では被覆部37,37は引き出されるとともに、被覆部37,37からさらにリード線36,36が引き出されてむき出し状態にされている。ワイヤーハーネスWは、制御装置40に接続され、異物の存在が制御装置40によって検知されるようになっている。
そして、押出成形されたセンサー付きプロテクター10の下側端末部分は、インサート取付工程において、インサート60で空間部53を塞いだ後、一次シール工程において、インサート60が圧入された押出成形部の端末部分を図示しない金型にセットして、押出成形部の端末から形成された細長空間65に型成形材料Rを流れ込ませながら、射出成形によって端末部分から露出した芯線31,32と2本のリード線36,36の結線部M,Mとインサート60の突出部62を外側から被覆する一次シール層100が施され、次に二次シール工程において、射出成形によってその一次シール層100の表面の上から重ねて二次シール層200で被覆することによって製品の外形が形成される。
また、センサー付きプロテクター10の上側端末部分では、図6で示すように、インサート60の突出部62の端部には、抵抗器(電気部品)39の本体部が安定した状態で配置され、中空部52から長手方向に引き出された2本の芯線31,32に対して、抵抗器39の2本の足(リード線)39a,39aがそれぞれ重ね合わされ抵抗溶接やハンダ付によって結線され、それら2箇所の結線部M,Mが突出部62の内側に納められているが露出した状態(外部から見える状態)になっている。
そして、押出成形されたセンサー付きプロテクター10の上側端末部分は、インサート取付工程において、インサート60で空間部53を塞いだ後、一次シール工程において、インサート60が圧入された押出成形部の端末部分を図示しない金型にセットして、押出成形部の端末から形成された細長空間65に型成形材料Rを流れ込ませながら、射出成形によって端末部分から露出した芯線31,32と抵抗器39の足39a,39aの結線部M,Mと抵抗器39の本体部とインサート60の突出部62を外側から被覆する一次シール層100が施され、次に二次シール工程において、射出成形によってその一次シール層100の表面の上から重ねて二次シール層200で被覆することによって製品の外形が形成される。
ここで、一次シール層100を構成する型成形材料Rの材質は、一次シール層100の射出成形時にセンサー付きプロテクター10の上端部分及び下端部分に融着するものであり、オレフィン系の熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物であればよい。具体的には、ポリエチレン及び/又はポリプロピレンを含む熱可塑性樹脂であり、ポリエチレン又はポリプロピレンであってもよい。またゴム様弾性を備えた、これらの共重合体(エチレン−プロピレン共重合体)であってもよく、共重合体としては、リアクタータイプとしても知られる、例えば、ハイファックス(Hifax)(登録商標),アドフレックス(Adflex)(登録商標),ソフテル(Softell)(登録商標),P.E.R.(トクヤマ社製),ビスタマックス(Vistamaxx)(登録商標)などを使用することができる。
さらに、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー)やEPM(エチレン−プロピレンコポリマー)といった合成ゴムのポリマーもあげられる。
また、二次シール層200の射出成形時に溶融しないように耐熱性及び耐圧性に優れるTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)やオレフィン系樹脂が含まれたTPS(スチレン系熱可塑性エラストマー)であってもよい。
さらには、前記した熱可塑性樹脂組成物の2種類以上をブレンドしたものでもよい。
なお、無色透明又は無色半透明の樹脂組成物を使用すれば結線部M,Mの状態を目視で確認することができる。また柔軟でゴム弾性を有するものが望ましい。
また、二次シール層200を構成する型成形材料Rの材質は、二次シール層200の射出成形時に一次シール層100に融着するものであり、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー),EPM(エチレン−プロピレンコポリマー),TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー),TPS(スチレン系熱可塑性エラストマー)などのゴム様弾性体があげられる。
本実施形態例においては、押出成形部についてはEPDMを使用し、一次シール及び二次シールによって施される型成形材料Rの材質としてはTPOを使用した。
このようなセンサー付きプロテクター10によれば、インサート60には中空部52の空間部53に対して隙間なく圧入される大きさの断面形状の肉太部分63と、空間部53との間に隙間T1,T2が形成される大きさの断面形状の肉細部分64が設けられ、インサート60を挿入した際には、押出成形部の端末から肉太部分63まで連通する細長空間65を形成してなるので、インサート60の一端61側が圧入された押出成形部の端末部分を金型にセットして押出成形部の端末を型成形する際に型成形材料Rは、押出成形部の端末で留まるのではなく押出成形部の端末から形成された細長空間65内に流し込まれる。
これによって、インサート60は中空部52の空間部53に対して圧入されているだけでなく、細長空間65内の型成形材料Rの融着(接着)によって中空部52の空間部53に固定される。しかも、型成形材料Rによる融着面(接着面)は押出成形部の端末からインサート60の堰となる肉太部分63までと広い面積なので、インサート60は中空部52の空間部53に対して強く安定した状態で固定される。
したがって、一次シール層100と押出成形部の接続面は高い水密性を発揮するとともに、二次成形する場合では、インサート60が圧入された状態の押出成形端部を金型にセットする際、あるいはセットした状態で型成形材料Rを流す際に、空間部53に対してインサート60がズレルことにより狙いの寸法が生じたり、あるいは形状通りに製品の外形を作り出せないといった問題を防止することができる。ここで前記する一次シールとは前記した電気部品やむき出しの裸線のリード線36、更には押出成形部の端部と言った電気回路に相当する物を外部からの浸水から保護することを目的としており、これらを隙間なく被覆していればよい。従って一次シール工程では大きなサイズの成形を必要とせず、よって強い圧力で樹脂を射出しないため、インサート60は中空部52の空間部53に対して圧入されているだけで十分にズレル恐れはない。これに対して、ここにいう二次シールは製品の端部自体といった大きく、且つ複雑な形状を作るとともに、製品機能のためにEPDMなどの合成ゴムやTPO,TPSといったゴム様弾性体が使われることから、このゴム様弾性体を製品形状に型成形する際には大きな射出圧力が必要となる。従って、本発明の実施形態による一次シールをしておくとズレ防止に有効である。
また二次シールの射出圧力がインサートのズレを起こす恐れがなく、また、一次シールが不要であったとしても、本発明の実施形態により押出成形部の端末と型成形部は広い面積で融着される。
よって、十分なシール機能が得られるセンサー付きプロテクター10が得られる。
なお、本発明の実施形態では、インサート60の挿入部61の断面形状を、それが挿入される中空部52の空間部53の断面形状と同様に断面略逆「V」字状としたが、インサート60の挿入部61の断面形状は、中空部52の空間部53の断面形状に対応して種々の対応が考えられるので特に限定されるものではない。
例えば、従来例(図13)と同様に、中空部12の空間部13の断面形状を略長方形状(略矩形状)に形成したものでは、図7及び図8に示すように、インサート70の挿入部71の断面形状も略長方形状(略矩形状)である。
このとき、インサート70の一端側に形成された肉太部分73は、インサート70の挿入時には、図8(a)で示すように、中空部12の空間部13に圧入されるように空間部13とほぼ同じ又は少し大きな断面形状により、空間部13を隙間なく塞ぐことで、その後の型成形時に型成形材料Rが空間部13に流れ込みセンサー機能が損なわれることを防止している。
また、インサート70の肉細部分74の断面形状は肉太部分73よりも小さくされている。ここでは、肉太部分73と比較して両端部74a,74bを短くしている。これにより、インサート70の挿入時には、図8(b)で示すように、断面形状において、空間部13の両端部13a,13bと肉細部分74の両端部74a,74bとの間に隙間T3,T4がそれぞれ形成されてなる。この隙間T3,T4は、押出成形部の端末から肉太部分73まで連通するように形成された細長空間75の一部であり、ここに型成形材料R(図8では黒色で塗りつぶした)が流れ込むようにされている。
また、本実施形態では取付基部11と中空部52及びセンサーSは一体成形されているが、各々が別々に成形されており、例えば取付基部11と中空部52は接着剤や接着テープで固定され、センサーSが中空部52へ挿入されることで一体化される構成でもよい。また、取付基部11と中空部52及びセンサーSのうちいずれか2つが一体成形されて残りの一つが別体成形されている構成であってもよい。
さらに本実施形態では、取付基部11をその内側に複数の保持リップ14,14が設けられ、断面略U字形状の芯材15が埋設されているものとしたが、このタイプの取付基部11であっても保持リップ14が一つであってもよいし、芯材15が埋設されないものでもよい。またこのようなタイプに限定されることもなく、中空部52及びセンサーSを固定するための部位があれば取付基部11とされ、本実施形態のように断面略U字形状のもの以外のものも含まれる。よって把持や嵌合されるだけでなく接着テープによって固定される場合でもよく、その形態は様々なものが選択できる。
なお、本発明の実施形態では、スライドドア1が前後方向に移動する自動車において、スライドドア1側にセンサー付きプロテクター10を取付けたものを例にして説明したが、ボディ側開口部にセンサー付きプロテクター10を取付け、スライドドア1との間の異物を検知するようにしてよい。
また、センサー付きプロテクター10をバックドアやサンルーフ2(図10)に適用することもできる。
1 スライドドア
2 サンルーフ
10 センサー付きプロテクター
11 取付基部
11a 車内側壁
11b 車外側壁
11c 連結壁
12 中空部
12a 中空部の車内側端部
12b 中空部の車外側端部
13 チャンネル部
14 保持リップ
15 芯材
16 装飾用リップ
25,26 インサート
25a,26a 挿入部
25b,26b 突出部
31,32 芯線
33 空間部
33a 空間部の車内側端部
33b 空間部の車外側端部
34,35 ゴム様弾性体
36 リード線
37 被覆部
39 抵抗器
39a 抵抗器の足(リード線)
40 制御部
52 中空部
52a 中空部の車内側端部
52b 中空部の車外側端部
52c 頂部
52d 車内側傾斜辺
52e 車外側傾斜辺
53 空間部
53a 空間部の車内側端部
53b 空間部の車外側端部
54 中空上部導電部
54a 中空上部導電部の下部
55 中空下部導電部
55a 中空下部導電部の頂部
60 インサート
61 挿入部
62 突出部
63 肉太部分
64 肉細部分
64a 肉細部分の車内側端部
64b 肉細部分の車外側端部
65 細長空間
66 アンダーカット部
67 流路
68 隙間
70 インサート
71 挿入部
72 突出部
73 肉太部分
74 肉細部分
74a 肉細部分の車内側端部
74b 肉細部分の車外側端部
75 細長空間
M 結線部
R 型成形材料
S センサー(感圧センサー)
T1,T2 隙間
T3,T4 隙間
W ワイヤーハーネス

Claims (6)

  1. 自動車のドアやサンルーフなどのように、車体の開口部を開閉する開閉物の周縁や、前記開口部の周縁に取付けられる取付基部と、その取付基部に一体化され、芯線がそれぞれ埋設された2つの導電部が空間部を介して設けられたチューブ状の中空部を備えるとともに、前記取付基部と中空部はゴム様弾性体で押出成形された押出成形部を構成し、前記開閉物の閉時に前記開閉物と前記開口部との間に挟み込まれた異物により前記中空部が押圧されて潰れると、それに対応した電気信号の変化によって前記異物の存在を検知し、前記押出成形部の端末部分では長手方向に引き出された前記芯線が、制御装置又は電気部品に接続されたリード線に結線されるとともに、前記空間部を塞ぐように、非導電材で形成されたインサートの一端側が挿入された状態で、前記押出成形部の端末部分が型成形されてなるセンサー付きプロテクターであって、
    前記インサートの一端側の至端から他端側に向けて、前記空間部に対して隙間なく圧入される大きさの断面形状の肉太部分と、前記空間部との間に隙間が形成される大きさの断面形状の肉細部分をこの順で連続して設けて、前記インサートの挿入により前記押出成形部の端末から前記肉太部分まで連通する細長空間を形成してなることを特徴とするセンサー付きプロテクター。
  2. 前記導電部は、中空下部導電部と中空上部導電部からなり、前記中空下部導電部は凸形状であるとともに前記中空上部導電部は凹形状で、しかも前記空間部を断面略逆「V」字状で断面略同一幅として前記「V」字状の開口部が前記取付基部側に向くような形状でかつ配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のセンサー付きプロテクター。
  3. 前記インサートの肉細部分は、断面略逆「V」字状で、前記空間部との間に形成される隙間は、断面形状において、前記空間部の両端部と前記肉細部分の両端部との間にそれぞれ形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサー付きプロテクター。
  4. 前記インサートの肉細部分にはアンダーカット部が形成されるとともに、前記空間部の両端部と前記肉細部分の両端部との間にそれぞれ形成された隙間から前記アンダーカット部まで連通する流路が形成されてなることを特徴とする請求項3に記載のセンサー付きプロテクター。
  5. 前記取付基部と前記中空部と前記導電部及び前記芯線は一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクター。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一つに記載のセンサー付きプロテクターの端部成形方法であって、
    前記インサートの一端側を前記押出成形部の端末部分から前記空間部に圧入するインサート取付工程と、
    前記インサートの一端側が圧入された前記押出成形部の端末部分を金型にセットして、前記押出成形部の端末から前記細長空間に型成形材料を流れ込ませながら前記芯線と前記リード線の結線部と前記インサートの他端側を被覆するように射出成形することで一次シールを施す一次シール工程と、
    前記一次シールを施した部分の上に重ねて、製品の外形を形成するように、さらに射出成形することで二次シールを施す二次シール工程を備えることを特徴とするセンサー付きプロテクターの端部成形方法。
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